JP2003209259A - 半導体装置の製造方法及び半導体チップ - Google Patents
半導体装置の製造方法及び半導体チップInfo
- Publication number
- JP2003209259A JP2003209259A JP2002008742A JP2002008742A JP2003209259A JP 2003209259 A JP2003209259 A JP 2003209259A JP 2002008742 A JP2002008742 A JP 2002008742A JP 2002008742 A JP2002008742 A JP 2002008742A JP 2003209259 A JP2003209259 A JP 2003209259A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- semiconductor
- layer
- substrate
- support substrate
- axis direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L21/00—Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
- H01L21/70—Manufacture or treatment of devices consisting of a plurality of solid state components formed in or on a common substrate or of parts thereof; Manufacture of integrated circuit devices or of parts thereof
- H01L21/71—Manufacture of specific parts of devices defined in group H01L21/70
- H01L21/76—Making of isolation regions between components
- H01L21/762—Dielectric regions, e.g. EPIC dielectric isolation, LOCOS; Trench refilling techniques, SOI technology, use of channel stoppers
- H01L21/7624—Dielectric regions, e.g. EPIC dielectric isolation, LOCOS; Trench refilling techniques, SOI technology, use of channel stoppers using semiconductor on insulator [SOI] technology
- H01L21/76251—Dielectric regions, e.g. EPIC dielectric isolation, LOCOS; Trench refilling techniques, SOI technology, use of channel stoppers using semiconductor on insulator [SOI] technology using bonding techniques
- H01L21/76254—Dielectric regions, e.g. EPIC dielectric isolation, LOCOS; Trench refilling techniques, SOI technology, use of channel stoppers using semiconductor on insulator [SOI] technology using bonding techniques with separation/delamination along an ion implanted layer, e.g. Smart-cut, Unibond
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L2924/00—Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
- H01L2924/0001—Technical content checked by a classifier
- H01L2924/0002—Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Computer Hardware Design (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Thin Film Transistor (AREA)
- Element Separation (AREA)
- Dicing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 キャリアの移動方向や配線の延在する方向
を、劈開容易な結晶軸方向からずらしても、容易にチッ
プに分離することが可能な半導体装置の製造方法を提供
する。 【解決手段】 単結晶の半導体からなる支持基板の上
に、絶縁層を介して、単結晶の半導体からなる素子形成
層を、素子形成層の結晶軸方向が、支持基板の対応する
結晶軸方向からずれるように貼り合せて、貼り合わせ基
板を作製する。支持基板の劈開しやすい結晶軸方向と平
行な方向に延在するスクライブラインで区分された複数
のチップ領域内の前記素子形成層に半導体素子を形成す
る。スクライブラインに沿って支持基板を劈開すること
により、貼り合わせ基板を複数のチップに分離する。
を、劈開容易な結晶軸方向からずらしても、容易にチッ
プに分離することが可能な半導体装置の製造方法を提供
する。 【解決手段】 単結晶の半導体からなる支持基板の上
に、絶縁層を介して、単結晶の半導体からなる素子形成
層を、素子形成層の結晶軸方向が、支持基板の対応する
結晶軸方向からずれるように貼り合せて、貼り合わせ基
板を作製する。支持基板の劈開しやすい結晶軸方向と平
行な方向に延在するスクライブラインで区分された複数
のチップ領域内の前記素子形成層に半導体素子を形成す
る。スクライブラインに沿って支持基板を劈開すること
により、貼り合わせ基板を複数のチップに分離する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法及び半導体チップに関し、特にSOI(semiconduc
tor on insulator)基板を用い、素子特性を向上させる
ことが可能な半導体装置の製造方法及び半導体チップに
関する。
方法及び半導体チップに関し、特にSOI(semiconduc
tor on insulator)基板を用い、素子特性を向上させる
ことが可能な半導体装置の製造方法及び半導体チップに
関する。
【0002】
【従来の技術】pチャネルMOSFETのキャリアの移
動方向を単結晶シリコンの〈100〉方向と平行にする
ことによって、キャリア移動度の改善及び短チャネル効
果の抑制を図る技術が報告されている(IEDM1999, 27-
5, Effect of <100> Channel Direction for High Perf
ormance SCE Immune pMOSFET with Less Than 0.15mm G
ate Length)。
動方向を単結晶シリコンの〈100〉方向と平行にする
ことによって、キャリア移動度の改善及び短チャネル効
果の抑制を図る技術が報告されている(IEDM1999, 27-
5, Effect of <100> Channel Direction for High Perf
ormance SCE Immune pMOSFET with Less Than 0.15mm G
ate Length)。
【0003】また、半導体集積回路装置へSOI基板を
適用する技術の研究開発が、20年以上続けられてい
る。従来、SOI基板の使用は、高耐圧等の特殊用途を
持つ半導体装置に限定されていた。1998年にIBM
社がSOI基板をマイクロプロセッサユニット(MP
U)に採用してから、半導体集積回路へのSOI基板の
適用事例が増加してきている。SOI基板を使用する
と、通常の半導体基板を用いた場合に比べて、半導体素
子の動作速度を速め、消費電力を低減することができ
る。
適用する技術の研究開発が、20年以上続けられてい
る。従来、SOI基板の使用は、高耐圧等の特殊用途を
持つ半導体装置に限定されていた。1998年にIBM
社がSOI基板をマイクロプロセッサユニット(MP
U)に採用してから、半導体集積回路へのSOI基板の
適用事例が増加してきている。SOI基板を使用する
と、通常の半導体基板を用いた場合に比べて、半導体素
子の動作速度を速め、消費電力を低減することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、シリコン基板を
用いた半導体集積回路装置においては、MOSFETの
ゲート電極や配線が、シリコン基板の〈110〉方向と
平行に配置されていた。スクライブラインも〈110〉
方向と平行に配置され、基板を劈開することによって容
易にチップに分離することができた。また、劈開方向が
ゲート電極や配線の延在する方向と直交するため、劈開
によってゲート電極や配線の断面を観察し、不良解析等
を行うことができた。
用いた半導体集積回路装置においては、MOSFETの
ゲート電極や配線が、シリコン基板の〈110〉方向と
平行に配置されていた。スクライブラインも〈110〉
方向と平行に配置され、基板を劈開することによって容
易にチップに分離することができた。また、劈開方向が
ゲート電極や配線の延在する方向と直交するため、劈開
によってゲート電極や配線の断面を観察し、不良解析等
を行うことができた。
【0005】ところが、キャリアの移動度を高めるため
にキャリアの移動方向が〈100〉方向と平行になるよ
うにMOSFETを配置すると、ゲート電極が〈11
0〉方向と45°を成す向きに延在する。ゲート電極の
向きに整合するように配線を形成すると、多くの配線や
チップの端面が〈110〉方向と45°を成すことにな
る。このため、劈開によってチップに分離することが困
難である。さらに、劈開によってゲート電極や配線の断
面を観察することが困難になる。
にキャリアの移動方向が〈100〉方向と平行になるよ
うにMOSFETを配置すると、ゲート電極が〈11
0〉方向と45°を成す向きに延在する。ゲート電極の
向きに整合するように配線を形成すると、多くの配線や
チップの端面が〈110〉方向と45°を成すことにな
る。このため、劈開によってチップに分離することが困
難である。さらに、劈開によってゲート電極や配線の断
面を観察することが困難になる。
【0006】本発明の目的は、キャリアの移動方向や配
線の延在する方向を、劈開容易な結晶軸方向からずらし
ても、容易にチップに分離することが可能な半導体装置
の製造方法を提供することである。
線の延在する方向を、劈開容易な結晶軸方向からずらし
ても、容易にチップに分離することが可能な半導体装置
の製造方法を提供することである。
【0007】本発明の他の目的は、上述の製造方法を適
用するのに適した半導体チップを提供することである。
用するのに適した半導体チップを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点による
と、(a)単結晶の半導体からなる支持基板の上に、絶
縁層を介して、単結晶の半導体からなる素子形成層を、
該素子形成層の結晶軸方向が、該支持基板の対応する結
晶軸方向からずれるように貼り合せて、貼り合わせ基板
を作製する工程と、(b)前記支持基板の劈開しやすい
結晶軸方向と平行な方向に延在するスクライブラインで
区分された複数のチップ領域内の前記素子形成層に半導
体素子を形成する工程と、(c)前記スクライブライン
に沿って前記支持基板を劈開することにより、前記貼り
合わせ基板を複数のチップに分離する工程とを有する半
導体装置の製造方法が提供される。
と、(a)単結晶の半導体からなる支持基板の上に、絶
縁層を介して、単結晶の半導体からなる素子形成層を、
該素子形成層の結晶軸方向が、該支持基板の対応する結
晶軸方向からずれるように貼り合せて、貼り合わせ基板
を作製する工程と、(b)前記支持基板の劈開しやすい
結晶軸方向と平行な方向に延在するスクライブラインで
区分された複数のチップ領域内の前記素子形成層に半導
体素子を形成する工程と、(c)前記スクライブライン
に沿って前記支持基板を劈開することにより、前記貼り
合わせ基板を複数のチップに分離する工程とを有する半
導体装置の製造方法が提供される。
【0009】本発明の他の観点によると、単結晶の半導
体からなる支持基板、絶縁層、及び単結晶の半導体から
なる素子形成層がこの順番に積層され、該素子形成層の
ある結晶軸方向が該支持基板の対応する結晶軸方向から
ずれており、該支持基板の劈開しやすい結晶軸方向と平
行な端面を有するSOI基板と、前記素子形成層に形成
された半導体素子とを有する半導体チップが提供され
る。
体からなる支持基板、絶縁層、及び単結晶の半導体から
なる素子形成層がこの順番に積層され、該素子形成層の
ある結晶軸方向が該支持基板の対応する結晶軸方向から
ずれており、該支持基板の劈開しやすい結晶軸方向と平
行な端面を有するSOI基板と、前記素子形成層に形成
された半導体素子とを有する半導体チップが提供され
る。
【0010】スクライブラインが支持基板の壁開しやす
い結晶軸方向と平行に配置されているため、支持基板を
劈開することによってチップに分離することができる。
素子形成層の結晶時方向は、支持基板の結晶軸方向から
ずれている。例えば、素子形成層に形成される半導体素
子の特性が向上し得るように、素子形成層の結晶軸方向
に調整することが可能である。
い結晶軸方向と平行に配置されているため、支持基板を
劈開することによってチップに分離することができる。
素子形成層の結晶時方向は、支持基板の結晶軸方向から
ずれている。例えば、素子形成層に形成される半導体素
子の特性が向上し得るように、素子形成層の結晶軸方向
に調整することが可能である。
【0011】本発明のさらに他の観点によると、単結晶
の半導体からなる支持基板、絶縁層、及び単結晶シリコ
ンからなる素子形成層がこの順番に積層され、該素子形
成層の結晶軸方向が該支持基板の対応する結晶軸方向か
らずれているSOI基板と、前記素子形成層に形成さ
れ、キャリアの移動方向が該素子形成層の〈100〉方
向と平行である能動素子とを有する半導体チップが提供
される。
の半導体からなる支持基板、絶縁層、及び単結晶シリコ
ンからなる素子形成層がこの順番に積層され、該素子形
成層の結晶軸方向が該支持基板の対応する結晶軸方向か
らずれているSOI基板と、前記素子形成層に形成さ
れ、キャリアの移動方向が該素子形成層の〈100〉方
向と平行である能動素子とを有する半導体チップが提供
される。
【0012】キャリアの移動方向を〈100〉方向と平
行にすることにより、移動度を高めることができる。
行にすることにより、移動度を高めることができる。
【0013】本発明のさらに他の観点によると、単結晶
の半導体からなる支持基板、絶縁層、及び単結晶の半導
体からなる素子形成層がこの順番に積層され、該素子形
成層の結晶軸方向が該支持基板の対応する結晶軸方向か
らずれているSOI基板と、前記素子形成層に形成され
た半導体素子と、前記素子形成層の上に配置され、実質
的に一方向に延在する複数の配線を含み、該配線と、前
記支持基板の壁開しやすい結晶軸方向とが実質的に平行
に配置されている配線層とを有する半導体チップが提供
される。
の半導体からなる支持基板、絶縁層、及び単結晶の半導
体からなる素子形成層がこの順番に積層され、該素子形
成層の結晶軸方向が該支持基板の対応する結晶軸方向か
らずれているSOI基板と、前記素子形成層に形成され
た半導体素子と、前記素子形成層の上に配置され、実質
的に一方向に延在する複数の配線を含み、該配線と、前
記支持基板の壁開しやすい結晶軸方向とが実質的に平行
に配置されている配線層とを有する半導体チップが提供
される。
【0014】支持基板を劈開することにより、配線の断
面を観察して不良解析等を行うことができる。
面を観察して不良解析等を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1〜図4を参照して、本発明の
実施例による半導体装置の製造方法について説明する。
実施例による半導体装置の製造方法について説明する。
【0016】図1(A)に、半導体素子を形成するため
の素子形成層となる基板の断面図を示す。単結晶シリコ
ンからなる基板1の表面上に酸化シリコン膜2が形成さ
れている。シリコン基板1の表面のミラー指数(Miller
index)は[100]である。酸化シリコン膜2は、例え
ば化学気相成長(CVD)等により形成され、その厚さ
は約0.2μmである。なお、酸化シリコン膜2の代わ
りに、酸化シリコン以外の絶縁材料からなる膜を形成し
てもよい。
の素子形成層となる基板の断面図を示す。単結晶シリコ
ンからなる基板1の表面上に酸化シリコン膜2が形成さ
れている。シリコン基板1の表面のミラー指数(Miller
index)は[100]である。酸化シリコン膜2は、例え
ば化学気相成長(CVD)等により形成され、その厚さ
は約0.2μmである。なお、酸化シリコン膜2の代わ
りに、酸化シリコン以外の絶縁材料からなる膜を形成し
てもよい。
【0017】酸化シリコン膜2が形成された表面から、
例えば深さ1〜2μmの位置に、水素ドープ層3が形成
されている。水素ドープ層3は、例えば水素イオンを、
ドーズ量3.5〜10×1016cm-2の条件で、酸化シ
リコン膜2を通して注入することにより形成される。加
速エネルギは、酸化シリコン膜2の厚さや、水素ドープ
層3の深さによって適宜選択される。
例えば深さ1〜2μmの位置に、水素ドープ層3が形成
されている。水素ドープ層3は、例えば水素イオンを、
ドーズ量3.5〜10×1016cm-2の条件で、酸化シ
リコン膜2を通して注入することにより形成される。加
速エネルギは、酸化シリコン膜2の厚さや、水素ドープ
層3の深さによって適宜選択される。
【0018】図1(B)に示すように、単結晶シリコン
からなる支持基板10に、シリコン基板1を、酸化シリ
コン膜2の表面が支持基板10に密着するように貼り合
せる。支持基板10の厚さは、例えば600μmであ
り、その表面のミラー指数は[100]である。
からなる支持基板10に、シリコン基板1を、酸化シリ
コン膜2の表面が支持基板10に密着するように貼り合
せる。支持基板10の厚さは、例えば600μmであ
り、その表面のミラー指数は[100]である。
【0019】図1(C)に、張り合わせた基板の平面図
を示す。支持基板10の縁に、支持基板10の〈11
0〉方向10aを表すためのノッチ11が形成されてい
る。なお、ノッチの代わりにオリエンテーションフラッ
トが形成される場合もある。素子形成層となるシリコン
基板1の〈110〉方向1aは、支持基板10の〈11
0〉方向10aから角度θだけずれている。実施例にお
いては、ずれ角θが45°になるように、支持基板10
とシリコン基板1との向きが調整されている。シリコン
基板1の〈100〉方向1bは、〈110〉方向1aと
45°の角度をなすため、支持基板10の〈110〉方
向10aと平行になる。
を示す。支持基板10の縁に、支持基板10の〈11
0〉方向10aを表すためのノッチ11が形成されてい
る。なお、ノッチの代わりにオリエンテーションフラッ
トが形成される場合もある。素子形成層となるシリコン
基板1の〈110〉方向1aは、支持基板10の〈11
0〉方向10aから角度θだけずれている。実施例にお
いては、ずれ角θが45°になるように、支持基板10
とシリコン基板1との向きが調整されている。シリコン
基板1の〈100〉方向1bは、〈110〉方向1aと
45°の角度をなすため、支持基板10の〈110〉方
向10aと平行になる。
【0020】貼り合せた状態で温度500℃の熱処理を
行う。
行う。
【0021】図1(D)に示すように、熱処理によって
水素ドープ層3の位置で剥離が生じ、支持基板10の表
面上にシリコン基板1の一部からなる薄い素子形成層1
Aが残る。素子形成層1Aと支持基板10との間には、
酸化シリコン膜2が残されている。素子形成層1Aの表
面を化学機械研磨し、水素が残っている表層部を除去す
るとともに、表面の平坦化を行う。その後、1100℃
で2時間の熱処理を行うことにより、貼り合わせ面の結
合度を高める。
水素ドープ層3の位置で剥離が生じ、支持基板10の表
面上にシリコン基板1の一部からなる薄い素子形成層1
Aが残る。素子形成層1Aと支持基板10との間には、
酸化シリコン膜2が残されている。素子形成層1Aの表
面を化学機械研磨し、水素が残っている表層部を除去す
るとともに、表面の平坦化を行う。その後、1100℃
で2時間の熱処理を行うことにより、貼り合わせ面の結
合度を高める。
【0022】図2に、素子形成層1Aの平面図を示す。
図2の縦方向が支持基板10の〈110〉方向10aと
平行である。格子状のスクライブライン12により複数
のチップ領域13が画定されている。スクライブライン
12の各々は、縦方向または横方向に延在する。チップ
領域13内に、周知のフォトリソグラフィ、成膜、エッ
チング、イオン注入等の技術を用いて半導体素子や配線
が形成される。
図2の縦方向が支持基板10の〈110〉方向10aと
平行である。格子状のスクライブライン12により複数
のチップ領域13が画定されている。スクライブライン
12の各々は、縦方向または横方向に延在する。チップ
領域13内に、周知のフォトリソグラフィ、成膜、エッ
チング、イオン注入等の技術を用いて半導体素子や配線
が形成される。
【0023】図2の縦方向に延在するスクライブライン
12は、支持基板10の〈110〉方向10aと平行で
ある。〈110〉で表される結晶軸は、[110]と等価
な全ての結晶軸を含む。すなわち、図2に示した〈11
0〉方向10aと直交する方向も〈110〉で表され
る。このため、図2の横方向に延在するスクライブライ
ン12も、〈110〉方向と平行であるといえる。
12は、支持基板10の〈110〉方向10aと平行で
ある。〈110〉で表される結晶軸は、[110]と等価
な全ての結晶軸を含む。すなわち、図2に示した〈11
0〉方向10aと直交する方向も〈110〉で表され
る。このため、図2の横方向に延在するスクライブライ
ン12も、〈110〉方向と平行であるといえる。
【0024】図3(A)に示すように、素子形成層1A
の表面から支持基板10まで達する溝15を形成する。
溝15は、図2に示したスクライブライン12に沿って
形成される。
の表面から支持基板10まで達する溝15を形成する。
溝15は、図2に示したスクライブライン12に沿って
形成される。
【0025】図3(B)に示すように、支持基板10を
溝15の位置で劈開する。これにより、複数のチップ2
0に分離することができる。単結晶シリコンの〈11
0〉方向は、劈開の容易な方向であるため、支持基板1
0を容易に劈開することができる。
溝15の位置で劈開する。これにより、複数のチップ2
0に分離することができる。単結晶シリコンの〈11
0〉方向は、劈開の容易な方向であるため、支持基板1
0を容易に劈開することができる。
【0026】なお、溝15を、少なくとも素子形成層1
Aの底面まで達する深さとしてもよい。この場合、支持
基板10が劈開されるときに、酸化シリコン膜2が劈開
面に沿って切断される。また、素子形成層1Aが十分薄
い場合には、溝15を形成することなく、支持基板10
の〈110〉方向に沿って劈開することも可能である。
Aの底面まで達する深さとしてもよい。この場合、支持
基板10が劈開されるときに、酸化シリコン膜2が劈開
面に沿って切断される。また、素子形成層1Aが十分薄
い場合には、溝15を形成することなく、支持基板10
の〈110〉方向に沿って劈開することも可能である。
【0027】図4に、1つのチップの概略平面図を示
す。図4に示したチップ20の右下の領域21が、ゲー
ト電極層の概略パターンの一例を示し、左上の領域22
が、上層の1つの配線層の概略パターンの一例を示す。
なお、図4に示したパターンの大きさとチップサイズと
の比は実際のものとは異なり、パターンが実際の大きさ
よりも大きく表されている。チップの端面は、支持基板
10(図3(B)参照)の〈110〉方向、すなわち壁
開しやすい方向と平行である。
す。図4に示したチップ20の右下の領域21が、ゲー
ト電極層の概略パターンの一例を示し、左上の領域22
が、上層の1つの配線層の概略パターンの一例を示す。
なお、図4に示したパターンの大きさとチップサイズと
の比は実際のものとは異なり、パターンが実際の大きさ
よりも大きく表されている。チップの端面は、支持基板
10(図3(B)参照)の〈110〉方向、すなわち壁
開しやすい方向と平行である。
【0028】素子形成層1A(図3(B)参照)の表面
上に、MOSFET32が形成されている。MOSFE
T32は、活性領域31を横切るゲート電極32G、ゲ
ート電極32Gの両側に配置されたソース領域32Sと
ドレイン領域32Dを含んで構成される。ゲート電極3
2Gは、素子形成層1Aの〈100〉方向1bと平行な
方向に延在する。ソース領域32Sとドレイン領域32
Dとの間のチャネル領域を移動するキャリアの移動方向
は、図4に示した〈100〉方向1bと直交する。〈1
00〉で表される結晶軸は、[100]と等価な全て結晶
軸を含むため、〈100〉方向1bと直交する方向も
〈100〉と表される。すなわち、キャリアの移動方向
は、〈100〉方向と平行である。
上に、MOSFET32が形成されている。MOSFE
T32は、活性領域31を横切るゲート電極32G、ゲ
ート電極32Gの両側に配置されたソース領域32Sと
ドレイン領域32Dを含んで構成される。ゲート電極3
2Gは、素子形成層1Aの〈100〉方向1bと平行な
方向に延在する。ソース領域32Sとドレイン領域32
Dとの間のチャネル領域を移動するキャリアの移動方向
は、図4に示した〈100〉方向1bと直交する。〈1
00〉で表される結晶軸は、[100]と等価な全て結晶
軸を含むため、〈100〉方向1bと直交する方向も
〈100〉と表される。すなわち、キャリアの移動方向
は、〈100〉方向と平行である。
【0029】キャリアの移動方向を〈100〉方向とす
ることにより、キャリア移動度を高めることができる。
これにより、MOSFETの電気的特性を向上させるこ
とができる。
ることにより、キャリア移動度を高めることができる。
これにより、MOSFETの電気的特性を向上させるこ
とができる。
【0030】図4の領域22に示すように、複数の配線
41が形成されている。配線41の大部分は、支持基板
10の〈110〉方向と平行である。このため、支持基
板10を劈開することにより、容易に配線41の断面を
露出させ検査を行うことができる。また、ゲート電極3
2Gも、支持基板10の〈110〉方向と平行であるた
め、容易にゲート電極32Gの断面を観察し、不良解析
を行うことができる。
41が形成されている。配線41の大部分は、支持基板
10の〈110〉方向と平行である。このため、支持基
板10を劈開することにより、容易に配線41の断面を
露出させ検査を行うことができる。また、ゲート電極3
2Gも、支持基板10の〈110〉方向と平行であるた
め、容易にゲート電極32Gの断面を観察し、不良解析
を行うことができる。
【0031】図4に示したように、配線41の大部分
は、支持基板10の〈110〉方向と平行に配置される
が、一部の配線は支持基板10の〈110〉方向に対し
て斜めに配置される場合もある。一般的に、斜め方向に
延在する配線は、当該配線層内の配線の全長の10%未
満である。斜め方向の配線が配線の全長の30%未満で
ある場合、すなわち支持基板10の〈110〉方向と平
行に配置された配線の全長が、当該配線層内の全ての配
線の全長の70%以上である場合に、有為な効果が得ら
れるであろう。
は、支持基板10の〈110〉方向と平行に配置される
が、一部の配線は支持基板10の〈110〉方向に対し
て斜めに配置される場合もある。一般的に、斜め方向に
延在する配線は、当該配線層内の配線の全長の10%未
満である。斜め方向の配線が配線の全長の30%未満で
ある場合、すなわち支持基板10の〈110〉方向と平
行に配置された配線の全長が、当該配線層内の全ての配
線の全長の70%以上である場合に、有為な効果が得ら
れるであろう。
【0032】上記実施例で説明したように、素子形成層
1Aの〈110〉方向を、支持基板10の〈110〉方
向から45°だけずらすことにより、MOSFETの特
性を高め、かつ劈開によって容易にチップに分離するこ
とができる。なお、素子形成層1Aの〈110〉方向
と、支持基板10の〈110〉方向とのなす角度を42
〜48°としても、同等の効果が得られるであろう。
1Aの〈110〉方向を、支持基板10の〈110〉方
向から45°だけずらすことにより、MOSFETの特
性を高め、かつ劈開によって容易にチップに分離するこ
とができる。なお、素子形成層1Aの〈110〉方向
と、支持基板10の〈110〉方向とのなす角度を42
〜48°としても、同等の効果が得られるであろう。
【0033】上記実施例では、支持基板10及び素子形
成層1Aを単結晶シリコンで形成したが、シリコン以外
の単結晶半導体で形成してもよい。このとき、スクライ
ブラインを支持基板の劈開容易方向と平行になるように
配置する。また、素子形成層の結晶軸の向きは、スクラ
イブラインと平行な方向にキャリアが移動するときの移
動度が高くなるように調整される。また、ゲート電極や
配線の大部分は、スクライブラインと平行になるように
配置される。このような構成とすることにより、上記実
施例と同様の効果を得ることができる。
成層1Aを単結晶シリコンで形成したが、シリコン以外
の単結晶半導体で形成してもよい。このとき、スクライ
ブラインを支持基板の劈開容易方向と平行になるように
配置する。また、素子形成層の結晶軸の向きは、スクラ
イブラインと平行な方向にキャリアが移動するときの移
動度が高くなるように調整される。また、ゲート電極や
配線の大部分は、スクライブラインと平行になるように
配置される。このような構成とすることにより、上記実
施例と同様の効果を得ることができる。
【0034】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0035】上記実施例から、以下の付記に示された発
明が導き出される。
明が導き出される。
【0036】(付記1) (a)単結晶の半導体からな
る支持基板の上に、絶縁層を介して、単結晶の半導体か
らなる素子形成層を、該素子形成層の結晶軸方向が、該
支持基板の対応する結晶軸方向からずれるように貼り合
せて、貼り合わせ基板を作製する工程と、(b)前記支
持基板の劈開しやすい結晶軸方向と平行な方向に延在す
るスクライブラインで区分された複数のチップ領域内の
前記素子形成層に半導体素子を形成する工程と、(c)
前記スクライブラインに沿って前記支持基板を劈開する
ことにより、前記貼り合わせ基板を複数のチップに分離
する工程とを有する半導体装置の製造方法。
る支持基板の上に、絶縁層を介して、単結晶の半導体か
らなる素子形成層を、該素子形成層の結晶軸方向が、該
支持基板の対応する結晶軸方向からずれるように貼り合
せて、貼り合わせ基板を作製する工程と、(b)前記支
持基板の劈開しやすい結晶軸方向と平行な方向に延在す
るスクライブラインで区分された複数のチップ領域内の
前記素子形成層に半導体素子を形成する工程と、(c)
前記スクライブラインに沿って前記支持基板を劈開する
ことにより、前記貼り合わせ基板を複数のチップに分離
する工程とを有する半導体装置の製造方法。
【0037】(付記2) 前記工程(b)と工程(c)
との間に、前記素子形成層の表面から少なくとも該素子
形成層の底面まで達する溝を、前記スクライブラインに
沿って形成する工程を含む付記1に記載の半導体装置の
製造方法。
との間に、前記素子形成層の表面から少なくとも該素子
形成層の底面まで達する溝を、前記スクライブラインに
沿って形成する工程を含む付記1に記載の半導体装置の
製造方法。
【0038】(付記3) 前記支持基板及び前記素子形
成層が単結晶シリコンで形成され、両者の貼り合わせ面
の結晶面方位が共に[100]面であり、該素子形成層の
〈110〉方向が該支持基板の〈110〉方向から角度
42°〜48°だけずれている付記1または2に記載の
半導体装置の製造方法。
成層が単結晶シリコンで形成され、両者の貼り合わせ面
の結晶面方位が共に[100]面であり、該素子形成層の
〈110〉方向が該支持基板の〈110〉方向から角度
42°〜48°だけずれている付記1または2に記載の
半導体装置の製造方法。
【0039】(付記4)前記スクライブラインが、前記
支持基板の〈110〉方向と平行である付記3に記載の
半導体装置の製造方法。
支持基板の〈110〉方向と平行である付記3に記載の
半導体装置の製造方法。
【0040】(付記5) 前記工程(b)が、さらに、
前記素子形成層の〈100〉方向をキャリアの移動方向
とする能動素子を、前記素子形成層に形成する工程を含
む付記3または4に記載の半導体装置の製造方法。
前記素子形成層の〈100〉方向をキャリアの移動方向
とする能動素子を、前記素子形成層に形成する工程を含
む付記3または4に記載の半導体装置の製造方法。
【0041】(付記6) 前記工程(b)が、さら
に、前記素子形成層の上に、実質的に一方向に延在する
複数の配線を含む配線層を形成する工程であって、該配
線層内の複数の配線と、前記支持基板の壁開しやすい結
晶軸方向とが実質的に平行に配置される該配線層を形成
する工程を含む付記1〜5のいずれかに記載の半導体装
置の製造方法。
に、前記素子形成層の上に、実質的に一方向に延在する
複数の配線を含む配線層を形成する工程であって、該配
線層内の複数の配線と、前記支持基板の壁開しやすい結
晶軸方向とが実質的に平行に配置される該配線層を形成
する工程を含む付記1〜5のいずれかに記載の半導体装
置の製造方法。
【0042】(付記7) 単結晶の半導体からなる支持
基板、絶縁層、及び単結晶の半導体からなる素子形成層
がこの順番に積層され、該素子形成層のある結晶軸方向
が該支持基板の対応する結晶軸方向からずれており、該
支持基板の劈開しやすい結晶軸方向と平行な端面を有す
るSOI基板と、前記素子形成層に形成された半導体素
子とを有する半導体チップ。
基板、絶縁層、及び単結晶の半導体からなる素子形成層
がこの順番に積層され、該素子形成層のある結晶軸方向
が該支持基板の対応する結晶軸方向からずれており、該
支持基板の劈開しやすい結晶軸方向と平行な端面を有す
るSOI基板と、前記素子形成層に形成された半導体素
子とを有する半導体チップ。
【0043】(付記8) 前記支持基板及び前記素子形
成層が単結晶シリコンで形成され、両者の[100]面が
ともに前記素子形成層の上面と平行である付記7に記載
の半導体チップ。
成層が単結晶シリコンで形成され、両者の[100]面が
ともに前記素子形成層の上面と平行である付記7に記載
の半導体チップ。
【0044】(付記9) 前記素子形成層の〈110〉
方向が、前記支持基板の〈110〉方向から角度42°
〜48°だけずれている付記7または8に記載の半導体
チップ。
方向が、前記支持基板の〈110〉方向から角度42°
〜48°だけずれている付記7または8に記載の半導体
チップ。
【0045】(付記10) 単結晶の半導体からなる支
持基板、絶縁層、及び単結晶シリコンからなる素子形成
層がこの順番に積層され、該素子形成層の結晶軸方向が
該支持基板の対応する結晶軸方向からずれているSOI
基板と、前記素子形成層に形成され、キャリアの移動方
向が該素子形成層の〈100〉方向と平行である能動素
子とを有する半導体チップ。
持基板、絶縁層、及び単結晶シリコンからなる素子形成
層がこの順番に積層され、該素子形成層の結晶軸方向が
該支持基板の対応する結晶軸方向からずれているSOI
基板と、前記素子形成層に形成され、キャリアの移動方
向が該素子形成層の〈100〉方向と平行である能動素
子とを有する半導体チップ。
【0046】(付記11) 前記支持基板が単結晶シリ
コンで形成され、前記支持基板及び素子形成層の[10
0]面がともに前記素子形成層の上面と平行である付記
10に記載の半導体チップ。
コンで形成され、前記支持基板及び素子形成層の[10
0]面がともに前記素子形成層の上面と平行である付記
10に記載の半導体チップ。
【0047】(付記12) 前記素子形成層の〈11
0〉方向が、前記支持基板の〈110〉方向から角度4
2°〜48°だけずれている付記10または11に記載
の半導体チップ。
0〉方向が、前記支持基板の〈110〉方向から角度4
2°〜48°だけずれている付記10または11に記載
の半導体チップ。
【0048】(付記13) さらに、前記素子形成層の
上に配置され、実質的に一方向に延在する複数の配線を
含み、該配線と、前記支持基板の壁開しやすい結晶軸方
向とが実質的に平行に配置されている配線層を有する付
記10〜12のいずれかに記載の半導体チップ。
上に配置され、実質的に一方向に延在する複数の配線を
含み、該配線と、前記支持基板の壁開しやすい結晶軸方
向とが実質的に平行に配置されている配線層を有する付
記10〜12のいずれかに記載の半導体チップ。
【0049】(付記14) 単結晶の半導体からなる支
持基板、絶縁層、及び単結晶の半導体からなる素子形成
層がこの順番に積層され、該素子形成層の結晶軸方向が
該支持基板の対応する結晶軸方向からずれているSOI
基板と、前記素子形成層に形成された半導体素子と、前
記素子形成層の上に配置され、実質的に一方向に延在す
る複数の配線を含み、該配線と、前記支持基板の壁開し
やすい結晶軸方向とが実質的に平行に配置されている配
線層とを有する半導体チップ。
持基板、絶縁層、及び単結晶の半導体からなる素子形成
層がこの順番に積層され、該素子形成層の結晶軸方向が
該支持基板の対応する結晶軸方向からずれているSOI
基板と、前記素子形成層に形成された半導体素子と、前
記素子形成層の上に配置され、実質的に一方向に延在す
る複数の配線を含み、該配線と、前記支持基板の壁開し
やすい結晶軸方向とが実質的に平行に配置されている配
線層とを有する半導体チップ。
【0050】(付記15) 前記支持基板が単結晶シリ
コンで形成され、前記壁開しやすい結晶軸方向が〈11
0〉方向である付記14に記載の半導体チップ。
コンで形成され、前記壁開しやすい結晶軸方向が〈11
0〉方向である付記14に記載の半導体チップ。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
支持基板と素子形成層との結晶軸方向が相互にずれてい
る。素子形成層の結晶軸方向を、半導体素子の特性が向
上するように最適化し、かつ支持基板の結晶軸方向を、
劈開によって容易にチップに分離することができるよう
に最適化することができる。
支持基板と素子形成層との結晶軸方向が相互にずれてい
る。素子形成層の結晶軸方向を、半導体素子の特性が向
上するように最適化し、かつ支持基板の結晶軸方向を、
劈開によって容易にチップに分離することができるよう
に最適化することができる。
【図1】 (A)、(B)及び(D)は、本発明の実施
例による半導体装置に用いられる貼り合わせ基板の製造
方法を説明するための基板の断面図であり、(C)は、
貼り合わせ基板の結晶軸方向を示す平面図である。
例による半導体装置に用いられる貼り合わせ基板の製造
方法を説明するための基板の断面図であり、(C)は、
貼り合わせ基板の結晶軸方向を示す平面図である。
【図2】 実施例による半導体装置に用いられる貼り合
わせ基板の平面図である。
わせ基板の平面図である。
【図3】 実施例による半導体装置に用いられる貼り合
わせ基板の断面図である。
わせ基板の断面図である。
【図4】 実施例による半導体チップの概略平面図であ
る。
る。
【符号の説明】
1 シリコン基板
1A 素子形成層
2 酸化シリコン膜
3 水素ドープ層
10 支持基板
12 スクライブライン
13 チップ領域
15 溝
20 チップ
31 活性領域
32 MOSFET
41 配線
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
H01L 21/78 V
Fターム(参考) 5F032 AA06 AA91 CA17 DA02 DA60
DA71 DA74
5F110 AA01 AA16 AA24 DD05 DD13
DD30 GG02 GG12 GG17 QQ17
Claims (10)
- 【請求項1】 (a)単結晶の半導体からなる支持基板
の上に、絶縁層を介して、単結晶の半導体からなる素子
形成層を、該素子形成層の結晶軸方向が、該支持基板の
対応する結晶軸方向からずれるように貼り合せて、貼り
合わせ基板を作製する工程と、 (b)前記支持基板の劈開しやすい結晶軸方向と平行な
方向に延在するスクライブラインで区分された複数のチ
ップ領域内の前記素子形成層に半導体素子を形成する工
程と、 (c)前記スクライブラインに沿って前記支持基板を劈
開することにより、前記貼り合わせ基板を複数のチップ
に分離する工程とを有する半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 前記工程(b)と工程(c)との間に、
前記素子形成層の表面から少なくとも該素子形成層の底
面まで達する溝を、前記スクライブラインに沿って形成
する工程を含む請求項1に記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項3】 前記支持基板及び前記素子形成層が単結
晶シリコンで形成され、両者の貼り合わせ面の結晶面方
位が共に[100]面であり、該素子形成層の〈110〉
方向が該支持基板の〈110〉方向から角度42°〜4
8°だけずれている請求項1または2に記載の半導体装
置の製造方法。 - 【請求項4】前記スクライブラインが、前記支持基板の
〈110〉方向と平行である請求項3に記載の半導体装
置の製造方法。 - 【請求項5】 前記工程(b)が、さらに、前記素子形
成層の〈100〉方向をキャリアの移動方向とする能動
素子を、前記素子形成層に形成する工程を含む請求項3
または4に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】 前記工程(b)が、さらに、前記素子形
成層の上に、実質的に一方向に延在する複数の配線を含
む配線層を形成する工程であって、該配線層内の複数の
配線と、前記支持基板の壁開しやすい結晶軸方向とが実
質的に平行に配置される該配線層を形成する工程を含む
請求項1〜5のいずれかに記載の半導体装置の製造方
法。 - 【請求項7】 単結晶の半導体からなる支持基板、絶縁
層、及び単結晶の半導体からなる素子形成層がこの順番
に積層され、該素子形成層のある結晶軸方向が該支持基
板の対応する結晶軸方向からずれており、該支持基板の
劈開しやすい結晶軸方向と平行な端面を有するSOI基
板と、 前記素子形成層に形成された半導体素子とを有する半導
体チップ。 - 【請求項8】 前記支持基板及び前記素子形成層が単結
晶シリコンで形成され、両者の[100]面がともに前記
素子形成層の上面と平行である請求項7に記載の半導体
チップ。 - 【請求項9】 単結晶の半導体からなる支持基板、絶縁
層、及び単結晶シリコンからなる素子形成層がこの順番
に積層され、該素子形成層の結晶軸方向が該支持基板の
対応する結晶軸方向からずれているSOI基板と、 前記素子形成層に形成され、キャリアの移動方向が該素
子形成層の〈100〉方向と平行である能動素子とを有
する半導体チップ。 - 【請求項10】 単結晶の半導体からなる支持基板、絶
縁層、及び単結晶の半導体からなる素子形成層がこの順
番に積層され、該素子形成層の結晶軸方向が該支持基板
の対応する結晶軸方向からずれているSOI基板と、 前記素子形成層に形成された半導体素子と、 前記素子形成層の上に配置され、実質的に一方向に延在
する複数の配線を含み、該配線と、前記支持基板の壁開
しやすい結晶軸方向とが実質的に平行に配置されている
配線層とを有する半導体チップ。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002008742A JP2003209259A (ja) | 2002-01-17 | 2002-01-17 | 半導体装置の製造方法及び半導体チップ |
TW091122550A TW560058B (en) | 2002-01-17 | 2002-09-30 | Manufacturing method of semiconductor device and semiconductor chip using SOI substrate |
CNB021502153A CN1264223C (zh) | 2002-01-17 | 2002-11-05 | 半导体器件的制造方法以及使用soi基片的半导体芯片 |
US10/289,295 US6639280B2 (en) | 2002-01-17 | 2002-11-07 | Semiconductor device and semiconductor chip using SOI substrate |
US10/634,839 US6991996B2 (en) | 2002-01-17 | 2003-08-06 | Manufacturing method of semiconductor device and semiconductor chip using SOI substrate, facilitating cleaving |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002008742A JP2003209259A (ja) | 2002-01-17 | 2002-01-17 | 半導体装置の製造方法及び半導体チップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003209259A true JP2003209259A (ja) | 2003-07-25 |
Family
ID=19191445
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002008742A Pending JP2003209259A (ja) | 2002-01-17 | 2002-01-17 | 半導体装置の製造方法及び半導体チップ |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (2) | US6639280B2 (ja) |
JP (1) | JP2003209259A (ja) |
CN (1) | CN1264223C (ja) |
TW (1) | TW560058B (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007221157A (ja) * | 2007-04-02 | 2007-08-30 | Toshiba Corp | 半導体装置の製造方法 |
JP2011009503A (ja) * | 2009-06-26 | 2011-01-13 | Sumitomo Electric Ind Ltd | デバイス搭載ウェーハ、デバイスチップ、デバイスチップの製造方法 |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7319258B2 (en) * | 2003-10-31 | 2008-01-15 | Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. | Semiconductor-on-insulator chip with<100>-oriented transistors |
US7087965B2 (en) * | 2004-04-22 | 2006-08-08 | International Business Machines Corporation | Strained silicon CMOS on hybrid crystal orientations |
US20050236616A1 (en) * | 2004-04-26 | 2005-10-27 | Horng-Huei Tseng | Reliable semiconductor structure and method for fabricating |
DE102004030573B4 (de) * | 2004-06-24 | 2009-01-08 | Infineon Technologies Ag | Verfahren zum Herstellen von Halbleiterelementen |
SG119256A1 (en) * | 2004-07-28 | 2006-02-28 | Taiwan Semiconductor Mfg | Semiconductor-on-insulator chip with <100> oriented transistors |
KR20100065145A (ko) * | 2007-09-14 | 2010-06-15 | 가부시키가이샤 한도오따이 에네루기 켄큐쇼 | 반도체 장치 및 전자 기기 |
US20120132922A1 (en) * | 2009-07-08 | 2012-05-31 | Soitec | Composite substrate with crystalline seed layer and carrier layer with a coincident cleavage plane |
US9281260B2 (en) | 2012-03-08 | 2016-03-08 | Infineon Technologies Ag | Semiconductor packages and methods of forming the same |
JP5949050B2 (ja) * | 2012-03-29 | 2016-07-06 | コニカミノルタ株式会社 | 放射線画像撮影システムおよびコンソール |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB852003A (en) * | 1958-06-10 | 1960-10-19 | Siemens Edison Swan Ltd | Improvements relating to the production of wafers of semi-conductor material |
DE1652512B2 (de) * | 1967-05-29 | 1976-08-26 | Siemens AG, 1000 Berlin und 8000 München | Verfahren zum herstellen von halbleiterbauelementen |
US3816906A (en) * | 1969-06-20 | 1974-06-18 | Siemens Ag | Method of dividing mg-al spinel substrate wafers coated with semiconductor material and provided with semiconductor components |
JPH09246505A (ja) | 1996-03-01 | 1997-09-19 | Hitachi Ltd | 半導体集積回路装置 |
JP3827497B2 (ja) * | 1999-11-29 | 2006-09-27 | 株式会社ルネサステクノロジ | 半導体装置の製造方法 |
US6596185B2 (en) * | 2000-11-28 | 2003-07-22 | Lightcross, Inc. | Formation of optical components on a substrate |
-
2002
- 2002-01-17 JP JP2002008742A patent/JP2003209259A/ja active Pending
- 2002-09-30 TW TW091122550A patent/TW560058B/zh not_active IP Right Cessation
- 2002-11-05 CN CNB021502153A patent/CN1264223C/zh not_active Expired - Fee Related
- 2002-11-07 US US10/289,295 patent/US6639280B2/en not_active Expired - Fee Related
-
2003
- 2003-08-06 US US10/634,839 patent/US6991996B2/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007221157A (ja) * | 2007-04-02 | 2007-08-30 | Toshiba Corp | 半導体装置の製造方法 |
JP2011009503A (ja) * | 2009-06-26 | 2011-01-13 | Sumitomo Electric Ind Ltd | デバイス搭載ウェーハ、デバイスチップ、デバイスチップの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6639280B2 (en) | 2003-10-28 |
CN1264223C (zh) | 2006-07-12 |
TW560058B (en) | 2003-11-01 |
US6991996B2 (en) | 2006-01-31 |
CN1433080A (zh) | 2003-07-30 |
US20030132481A1 (en) | 2003-07-17 |
US20040026799A1 (en) | 2004-02-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7291542B2 (en) | Semiconductor wafer and manufacturing method thereof | |
US7422956B2 (en) | Semiconductor device and method of making semiconductor device comprising multiple stacked hybrid orientation layers | |
CN101009332B (zh) | 薄膜电路装置、电子设备和制造方法 | |
TW200414542A (en) | Semiconductor device | |
JP2003209259A (ja) | 半導体装置の製造方法及び半導体チップ | |
JPH03218637A (ja) | 電界効果型半導体装置とその製造方法 | |
KR20090064929A (ko) | 반도체 장치 및 그 형성 방법 | |
KR100711000B1 (ko) | 이중 게이트를 구비한 모스트랜지스터 및 그 제조방법 | |
US9059017B2 (en) | Source/drain-to-source/drain recessed strap and methods of manufacture of same | |
JPS59208851A (ja) | 半導体装置とその製造法 | |
JPH02208943A (ja) | シリコン薄膜半導体装置の製造方法 | |
JPH08167646A (ja) | Simox基板、simox基板の製造方法及び半導体装置の製造方法 | |
US5523605A (en) | Semiconductor device and method for forming the same | |
CN102265380A (zh) | 半导体装置及其制造方法 | |
KR100701405B1 (ko) | 모스트랜지스터 및 그 제조방법 | |
US20070090491A1 (en) | Semiconductor structure with silicon on insulator | |
JP2002280562A (ja) | Soi構造のmos電界効果トランジスタおよびその製造方法ならびに電子機器 | |
JPH04250667A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
JP3216488B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
CN118231231A (zh) | 优化绝缘体上半导体结构键合效果的方法及结构 | |
US20030178679A1 (en) | Semiconductor device and method of manufacturing the same | |
JPH11163125A (ja) | Soi基板及びsoi基板の製造方法 | |
JP4302929B2 (ja) | 半導体基板の製造方法 | |
JPS63289963A (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
JPH0548098A (ja) | 半導体装置の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040825 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071113 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080311 |