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JP2003205727A - 車両の空調ユニット配設構造 - Google Patents

車両の空調ユニット配設構造

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Publication number
JP2003205727A
JP2003205727A JP2002007316A JP2002007316A JP2003205727A JP 2003205727 A JP2003205727 A JP 2003205727A JP 2002007316 A JP2002007316 A JP 2002007316A JP 2002007316 A JP2002007316 A JP 2002007316A JP 2003205727 A JP2003205727 A JP 2003205727A
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JP
Japan
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vehicle
air conditioning
conditioning unit
engine
instrument panel
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JP2002007316A
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English (en)
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JP3972658B2 (ja
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Katsumi Sakane
克己 坂根
Shingo Kunihiro
真吾 國廣
Yuuki Ito
勇規 伊藤
Yasushige Hiroya
安成 広谷
Kazuhiro Tanaka
和弘 田中
Isao Hirashima
功 平島
Tadashi Ioka
忠士 井岡
Kenji Nonaka
健次 野中
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】空調ユニットをインパネ内の最後端(最リヤ端)
に配設し、これによりエンジンの後退レイアウト化を達
成し、ヨー慣性モーメントの低減による操縦安定性を確
保することができ、またエンジンと空調ユニットとを車
両の前後方向で近接させて、エンジンを後退させたレイ
アウトであっても、インストルメントパネルの車室内の
後退動を防止することができて、安全性を確保すること
ができる車両の空調ユニット配設構造を提供する。 【解決手段】エンジン1が搭載されたエンジンルーム2
と、乗員が乗り込む車室3とがダッシュパネル14を隔
てて隣接配設された車両において、上記エンジン1の後
方で、かつ車室3内前方にはエンジン1とでダッシュパ
ネル4を挟むように空調ユニット14が配設され、上記
空調ユニット14の後方は車室3内側に面するインスト
ルメントパネル13により覆われたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジンが搭載
されたエンジンルームと、乗員が乗り込む車室とがダッ
シュパネルを隔てて隣接配設されたような車両の空調ユ
ニット配設構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両に搭載される空調ユニット配
設構造としては例えば、特開2001−105833号
公報および特開平10−324141号公報に記載の構
造がある。
【0003】前者の特開2001−105833号公報
に開示されたものは、空調ユニットのコンパクト化構造
であり、また後者の特開平10−324141号公報に
はフィルムダンパー式の空調ユニットが開示されてい
る。
【0004】このような空調ユニットを用いると、前部
機関構成のエンジンをある程度、車両の中心部寄りに後
退させ、ヨー慣性モーメントの低減により、操縦安定性
をある程度向上させることができる。
【0005】上述のヨー慣性モーメントをさらに低減し
て、操縦安定性を向上させるためには、エンジンを小型
化するか或はエンジンをさらに後退レイアウト化する必
要があるが、エンジンの小型化には限界があり、このた
めエンジンを車両の中心部に配置すべく、さらに後退さ
せる要請があった。
【0006】しかし、エンジンとダッシュパネルとの
間、並びにダッシュパネルと空調ユニットとの間の間隙
を単に短縮するのみでは、車両の衝突時にエンジンおよ
び空調ユニットを介してインストルメントパネルが車室
内に後退する懸念があるので、従来においてはエンジン
の後退レイアウト化と、充分な安全性の確保とをそれぞ
れ満足させることが困難な問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、エンジン
の後方で、かつ車室内前方にエンジンとでダッシュパネ
ルを挟むように空調ユニットを配設し、この空調ユニッ
トの後方を車室内側に面するインストルメントパネルで
覆うことにより、空調ユニットをインパネ内の最後端
(最リヤ端)に配設することができ、これによりエンジン
の後退レイアウト化を達成し、ヨー慣性モーメントの低
減による操縦安定性を確保することができ、またエンジ
ンと空調ユニットとを車両の前後方向で近接させて、エ
ンジンを後退させたレイアウトであっても、インストル
メントパネルの車室内の後退動を防止することができ
て、安全性を確保することができる車両の空調ユニット
配設構造の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明による車両の空
調ユニット配設構造は、エンジンが搭載されたエンジン
ルームと、乗員が乗り込む車室とがダッシュパネルを隔
てて隣接配設された車両において、上記エンジンの後方
で、かつ車室内前方にはエンジンとでダッシュパネルを
挟むように空調ユニットが配設され、上記空調ユニット
の後方は車室内側に面するインストルメントパネルによ
り覆われたものである。
【0009】上記構成のエンジンは、ロータリエンジン
に設定し、これを縦置きとしてもよい。上記構成によれ
ば、エンジン後方で、かつ車室内前方には該エンジンと
で上述のダッシュパネルを挟むように空調ユニットを配
設し、この空調ユニット後方を車室内側に面するインス
トルメントパネルで覆ったので、空調ユニットをインパ
ネ内の最後端(最リヤ端)に配設することができ、これに
よりエンジンの後退レイアウト化を達成して、ヨー慣性
モーメントの低減による操縦安定性を確保することがで
きる。
【0010】しかも、エンジンと空調ユニットとを車両
の前後方向で近接させて、エンジンを後退させたレイア
ウトであっても、インストルメントパネルの車室内への
後退動を防止することができて、安全性を確保すること
ができる。
【0011】この発明の一実施態様においては、上記空
調ユニットの側方または上方には該空調ユニットに近接
して車室内に面する操作部もしくは表示部をもった補機
ユニットが配設されたものである。
【0012】上記構成の補機ユニットは、オーディオユ
ニットに設定してもよい。上記構成によれば、エンジン
の後退レイアウト化と併せて、補機ユニットのレイアウ
トも成立させることができる。
【0013】この発明の一実施態様においては、上記空
調ユニットとエンジンとの間には、車体のヒンジピラー
間を車幅方向に連結してインストルメントパネルを支持
するインパネメンバが配設されたものである。上記構成
によれば、ステアリングシャフトおよびステアリングホ
イールの支持と、インストルメントパネルの支持とを両
立させることができる。
【0014】この発明の一実施態様においては、上記車
室のフロアを形成するフロアパネルと上記インパネメン
バとを接続する支持部材を設け、上記支持部材を空調ユ
ニットの前方部に配設したものである。上記構成によれ
ば、余剰スペースを有効利用して、剛性を有する支持部
材のレイアウトを効果的に達成することができる。
【0015】この発明の一実施態様においては、上記支
持部材はダッシュパネルから後方に膨出形成されたもの
である。上記構成によれば、所定の剛性を有する支持部
材をダッシュパネルと一体化(一体形成または一体的に
形成)することができる。
【0016】この発明の一実施態様においては、上記支
持部材はフロアパネルまたはそのトンネル部から上方に
膨出形成されたものである。上記構成によれば、所定の
剛性を有する支持部材をフロアパネルまたはトンネル部
と一体化(一体形成または一体的に形成)することができ
る。
【0017】この発明の一実施態様においては、上記イ
ンパネメンバと支持部材との間には車両の前後方向の衝
撃を吸収し得る衝撃吸収部が設けられたものである。上
記構成によれば、インパネメンバにてステアリングシャ
フトおよびステアリングホイールを確実に支持しつつ、
衝突荷重の入力時には衝撃吸収部が車両の前後方向の衝
撃を吸収するので、ステアリングシャフトおよびステア
リングホイールの後退を防止することができる。つま
り、支持剛性の確保と、衝撃吸収との両立を図ることが
できる。
【0018】この発明の一実施態様においては、上記支
持部材には車両の前後方向の荷重をその変形によって吸
収し得る脆弱部が設けられたものである。上記構成によ
れば、上述のインパネメンバにてステアリングシャフト
およびステアリングホイールを確実に支持しつつ、衝突
荷重の入力時には脆弱部が変形して、車両の前後方向の
荷重を吸収するので、ステアリングシャフトおよびステ
アリングホイールの後退を防止することができる。つま
り、支持剛性の確保と、衝撃吸収との両立を図ることが
できる。
【0019】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は車両の空調ユニット配設構造を示し、図
1、図2、図3において、エンジン1が搭載されたエン
ジンルーム2と、乗員が乗り込む車室3とが仕切り手段
としてのダッシュロアパネル4を隔てて隣接配設されて
いる。
【0020】この実施例ではエンジン1としてロータリ
エンジンを縦置き配置している。またエンジンルーム2
の上部はボンネット5で開閉可能に覆われている。上述
のダッシュロアパネル4の上部にはカウルボックスフロ
ント6、カウルボックスアウタ7、カウルボックスイン
ナ8をそれぞれ接続し、カウルボックスアウタ7とカウ
ルボックスインナ8との間には車幅方向に延びるカウル
閉断面9を形成し、このカウル閉断面9の上部にフロン
トウインドガラス10を取付けている。
【0021】一方ダッシュロアパネル4の後部には、そ
の中央部に車両の前後方向に延びるトンネル部11を有
するフロアパネル12を接続し、このフロアパネル12
で車室3内のフロアを形成すべく構成している。
【0022】また、インストルメントパネル13とダッ
シュロアパネル4との間には、エンジン1と可及的近接
するように空調ユニット14を配設している。この空調
ユニット14はその内部に、冷媒により空調風を冷却す
る蒸発器としてのエバポレータ15と、エンジン冷却後
の温水により空調風を加熱するヒータコア16とを備え
ている。
【0023】またインストルメントパネル13における
フロントウインドガラス10の傾斜下部相当部に設けら
れたデフロスタ吹出口17と空調ユニット14の所定部
との間をダクト18で接続すると共に、インストルメン
トパネル13の略中央部に設けられたセンタベント吹出
口19と空調ユニット14の所定部との間をセンタベン
トダクト20で連通接続している。
【0024】さらに、上述の空調ユニット14の上方に
は、該空調ユニット14に近接し、かつ、その操作表示
部21が車室3内に面するように補機ユニットとしての
オーディオユニット22が配置されている。
【0025】図4に平面図で示すように、オーディオユ
ニット22の配設部よりも一側(この実施例では左側)に
オフセットした位置には、グローブボックス23がイン
ストルメントパネル13と面一になるように配置されて
おり、このグローブボックス23とダッシュロアパネル
4との間にはブロアユニット24を配置すると共に、該
ブロアユニット24の吹出部と空調ユニット14の所定
部との間をブロアダクト25で接続している。
【0026】一方、前述のエンジン1の後部には、トラ
ンスミッション26を接続し、エンジン1とトランスミ
ッション26との両者によりパワートレイン27を構成
している。
【0027】図2、図3、図4に示すように、上述の空
調ユニット14はエンジン1の後方で、かつ車室3の前
方にてエンジン1とでダッシュロアパネル4を挟むよう
に配設されており、この空調ユニット14の後方、詳し
くは直後は車室内側に面する上述のインストルメントパ
ネル13で覆われている。
【0028】またエンジン1の後方と空調ユニット14
の前方との間には、車体剛性部材としての左右のヒンジ
ピラー間を車幅方向に延びて連結する金属丸パイプ製の
剛性部材としてのインパネメンバ28が配設されてい
る。このインパネメンバ28はステアリング系としての
ステアリングシャフト、ステアリングホイールを支持す
ると共に、インストルメントパネル13を支持する剛性
部材である。
【0029】さらに、図3、図4、図5に示すように、
上述のダッシュロアパネル4には、フロアパネル12の
トンネル部11とインパネメンバ28とを接続するため
の中空構造の支持部材29を一体に膨出形成し、この支
持部材29を空調ユニット14の前方部に配設してい
る。この支持部材29はダッシュロアパネル4から後方
に膨出形成されたもので、この支持部材29の下部とト
ンネル部11の上部とは接合固定されている。
【0030】ところで、上述のインパネメンバ28には
図5に示すように、支持部材29の左右方向の幅と対応
するようにインパネメンバブラケット30,30が溶接
固定されている。このインパネメンバブラケット30は
その剛性向上を図るために前後両部を車幅方向外方に屈
曲形成したものであり、また該インパネブラケット30
には車両の前後方向に指向する長孔30aがそれぞれ形
成されている。
【0031】上述の長孔30aは、インパネメンバ28
と支持部材29との間に設けられて、車両の前後方向の
衝撃を吸収し得る衝撃吸収部である。図6に支持部材2
9とインパネメンバブラケット30との取付け構造を示
すように、上述の支持部材29には予めナット31が溶
接固定されていて、上述の長孔30aに挿入するボルト
32を該ナット31に締付けて、支持部材29にインパ
ネブラケット30を取付けるものである。
【0032】さらに図2、図3、図5に示すように、上
述の支持部材29の上部には、車両の前後方向の荷重を
その変形によって吸収し得る脆弱部の一例として前後方
向に連続する波状の凹凸部33が一体形成されている。
この凹凸部は連続するものに限定されるものではなく、
不連続の凹凸部であってもよく、また波状は曲率波状に
限定されるものではなく、三角波等の他の波状であって
もよい。さらに凹凸部33の形成部位は支持部材29の
上部に限定されるものではなく、支持部材29の左右の
両側壁部に形成してもよく、さらには凹凸部33に代え
て支持部材29の一部を薄肉化してもよい。
【0033】また図面では図示の便宜上、インパネメン
バブラケット30の長孔30a(衝撃吸収部)と、脆弱部
としての凹凸部33とを併記したが、これらは、少なく
とも何れか一方のみでもよい。
【0034】このように、エンジン1の後方で、かつ車
室3内の前方にはエンジン1とでダッシュロアパネル4
を挟むように空調ユニット14を配設して、この空調ユ
ニット14の直後をインストルメントパネル13で覆っ
たので、上述の空調ユニットをインストルメントパネル
13内部の最後端に配置することができ、これにより図
2に実線で示すようにエンジン1を後退レイアウト化す
ることができた。なお図2に従来のエンジンの位置を仮
想線αで示す。
【0035】また車両の衝突時に車両に対して前後方向
の衝突荷重が入力されると、エンジン1を介してダッシ
ュロアパネル4が後退しようとするが、このダッシュロ
アパネル4の支持部材29に形成した凹凸部33と、イ
ンパネメンバブラケット30に形成した長孔30aと
で、その衝撃を吸収するので、ダッシュロアパネル4お
よび支持部材29は変形するものの、インストルメント
パネル13の後退移動乃至車室3側への飛び出しを防止
することができる。
【0036】このように図1〜図6で示した実施例の車
両の空調ユニット配設構造は、エンジン1が搭載された
エンジンルーム2と、乗員が乗り込む車室3とがダッシ
ュロアパネル4を隔てて隣接配設された車両において、
上記エンジン1の後方で、かつ車室3内前方にはエンジ
ン1とでダッシュロアパネル4を挟むように空調ユニッ
ト14が配設され、上記空調ユニット14の後方は車室
3内側に面するインストルメントパネル13により覆わ
れたものである。
【0037】この構成によれば、エンジン1の後方で、
かつ車室3内の前方には該エンジン1とで上述のダッシ
ュロアパネル4を挟むように空調ユニット14を配設
し、この空調ユニット14後方を車室3内側に面するイ
ンストルメントパネル13で覆ったので、空調ユニット
14をインパネ13内の最後端(最リヤ端)に配設するこ
とができ、これによりエンジン1の後退レイアウト化を
達成して、ヨー慣性モーメントの低減による操縦安定性
を確保することができる。
【0038】しかも、エンジン1と空調ユニット14と
を車両の前後方向で近接させて、エンジン1を図2の仮
想線α位置から実線位置に後退させたレイアウトであっ
ても、インストルメントパネル13の車室3内への後退
動を防止することができて、安全性を確保することがで
きる。
【0039】また、上記空調ユニット14の側方または
上方(この実施例では上方)には該空調ユニット14に近
接して車室3内に面する操作部もしくは表示部(操作表
示部21参照)をもった補機ユニット(オーディオユニッ
ト22参照)が配設されたものである。
【0040】この構成によれば、エンジン1の後退レイ
アウト化と併せて、補機ユニット(オーディオユニット
22参照)のレイアウトも成立させることができる。
【0041】さらに、上記空調ユニット14とエンジン
1との間には、車体のヒンジピラー間を車幅方向に連結
してインストルメントパネル13を支持するインパネメ
ンバ28が配設されたものである。この構成によれば、
ステアリングシャフトおよびステアリングホイールの支
持と、インストルメントパネル13の支持とを両立させ
ることができる。
【0042】しかも、上記車室3のフロアを形成するフ
ロアパネル12と上記インパネメンバ28とを接続する
支持部材29を設け、上記支持部材29を空調ユニット
14の前方部に配設したものである。この構成によれ
ば、余剰スペースを有効利用して、剛性を有する支持部
材29のレイアウトを効果的に達成することができる。
【0043】また、上記支持部材29はダッシュロアパ
ネル4から後方に膨出形成されたものである。この構成
によれば、所定の剛性を有する支持部材29をダッシュ
ロアパネル4と一体化(一体形成または一体的に形成)す
ることができる。
【0044】さらに、上記インパネメンバ28と支持部
材29との間には車両の前後方向の衝撃を吸収し得る衝
撃吸収部(長孔30a参照)が設けられたものである。こ
の構成によれば、インパネメンバ28にてステアリング
シャフトおよびステアリングホイールを確実に支持しつ
つ、衝突荷重の入力時には衝撃吸収部(長孔30a参照)
が車両の前後方向の衝撃を吸収するので、ステアリング
シャフトおよびステアリングホイールの後退を防止する
ことができる。つまり、支持剛性の確保と、衝撃吸収と
の両立を図ることができる。
【0045】加えて、上記支持部材29には車両の前後
方向の荷重をその変形によって吸収し得る脆弱部(凹凸
部33参照)が設けられたものである。この構成によれ
ば、上述のインパネメンバ28にてステアリングシャフ
トおよびステアリングホイールを確実に支持しつつ、衝
突荷重の入力時には脆弱部(凹凸部33参照)が変形し
て、車両の前後方向の荷重を吸収するので、ステアリン
グシャフトおよびステアリングホイールの後退を防止す
ることができる。つまり、支持剛性の確保と、衝撃吸収
との両立を図ることができる。
【0046】図7は衝撃吸収部の他の実施例を示し、イ
ンパネメンバブラケット30に長孔30aを形成した先
の実施例の構成に代えて、ダッシュロアパネル4におけ
る支持部材29に、車両の前後方向に延びる長孔29a
を形成し、この長孔29aを衝撃吸収部に設定したもの
である。
【0047】つまり、インパネメンバ28と支持部材2
9との間に、車両の前後方向の衝撃を吸収し得る衝撃吸
収部(長孔29a参照)を設けたものである。このように
構成しても、先の実施例とほぼ同様の作用、効果を奏す
るので、図7において前図と同一の部分には同一符号を
付して、その詳しい説明を省略する。
【0048】図8は補機ユニットとしてのオーディオユ
ニット22のレイアウトの他の実施例を示し、図8に示
すこの実施例では、空調ユニット14の側方に該空調ユ
ニット14に近接して車室3内に面する操作表示部21
をもったオーディオユニット22を配置したものであ
る。
【0049】このように構成しても、エンジン1の後退
レイアウト化と併せて、オーディオユニット22のレイ
アウトを成立させることができる。なお、図8に示すこ
の実施例においても、その他の構成、作用、効果につい
ては先の実施例とほぼ同様であるから、図8において前
図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明
を省略する。
【0050】図9は支持部材の他の実施例を示し、先の
実施例においてはダッシュロアパネル4に支持部材29
を一体形成したが、図9に示すこの実施例ではトンネル
部11の上面部に支持部材40を一体形成し、この支持
部材40の前端部をダッシュロアパネル4と接合すると
共に、該支持部材40の上部には脆弱部の一例としての
凹凸部33を一体または一体的に膨出形成したものであ
る。
【0051】このように、支持部材40をフロアパネル
12またはそのトンネル部11から上方に膨出形成する
と、所定の剛性を有する支持部材40をフロアパネル1
2またはトンネル部11と一体化することができる。
【0052】この図9に示す実施例においても、その他
の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様で
あるから、図9において前図と同一の部分には同一符号
を付して、その詳しい説明を省略する。
【0053】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明のダッシュパネルは、実施例のダッ
シュロアパネル4に対応し、以下同様に、補機ユニット
は、オーディオユニット22に対応し、操作部もしくは
表示部は、操作表示部21に対応し、衝撃吸収部は、長
孔30aまたは長孔29aに対応し、脆弱部は、凹凸部
33に対応するも、この発明は、上述の実施例の構成の
みに限定されるものではない。
【0054】
【発明の効果】この発明によれば、エンジンの後方で、
かつ車室内前方にエンジンとでダッシュパネルを挟むよ
うに空調ユニットを配設し、この空調ユニットの後方を
車室内側に面するインストルメントパネルで覆ったの
で、空調ユニットをインパネ内の最後端(最リヤ端)に配
設することができ、これによりエンジンの後退レイアウ
ト化を達成し、ヨー慣性モーメントの低減による操縦安
定性を確保することができ、またエンジンと空調ユニッ
トとを車両の前後方向で近接させて、エンジンを後退さ
せたレイアウトであっても、インストルメントパネルの
車室内の後退動を防止することができて、安全性を確保
することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の空調ユニット配設構造を備えた車両
の概略側面図。
【図2】 車両の空調ユニット配設構造を示す側面図。
【図3】 図2の要部拡大図。
【図4】 図3の要部拡大図。
【図5】 インパネメンバと支持部材の分解斜視図。
【図6】 図4の部分拡大断面図。
【図7】 衝撃吸収部の他の実施例を示す断面図。
【図8】 補機ユニットの他のレイアウトを示す平面
図。
【図9】 支持部材の他の実施例を示す側面図。
【符号の説明】
1…エンジン 2…エンジンルーム 3…車室 4…ダッシュロアパネル(ダッシュパネル) 11…トンネル部 12…フロアパネル 13…インストルメントパネル 14…空調ユニット 21…操作表示部 22…オーディオユニット(補機ユニット) 28…インパネメンバ 29…支持部材 29a,30a…長孔(衝撃吸収部) 33…凹凸部(脆弱部) 40…支持部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 勇規 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 広谷 安成 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 田中 和弘 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 平島 功 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 井岡 忠士 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 野中 健次 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3L011 BL00 BR01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンが搭載されたエンジンルームと、
    乗員が乗り込む車室とがダッシュパネルを隔てて隣接配
    設された車両において、上記エンジンの後方で、かつ車
    室内前方にはエンジンとでダッシュパネルを挟むように
    空調ユニットが配設され、上記空調ユニットの後方は車
    室内側に面するインストルメントパネルにより覆われた
    車両の空調ユニット配設構造。
  2. 【請求項2】上記空調ユニットの側方または上方には該
    空調ユニットに近接して車室内に面する操作部もしくは
    表示部をもった補機ユニットが配設された請求項1記載
    の車両の空調ユニット配設構造。
  3. 【請求項3】上記空調ユニットとエンジンとの間には、
    車体のヒンジピラー間を車幅方向に連結してインストル
    メントパネルを支持するインパネメンバが配設された請
    求項1記載の車両の空調ユニット配設構造。
  4. 【請求項4】上記車室のフロアを形成するフロアパネル
    と上記インパネメンバとを接続する支持部材を設け、上
    記支持部材を空調ユニットの前方部に配設した請求項3
    記載の車両の空調ユニット配設構造。
  5. 【請求項5】上記支持部材はダッシュパネルから後方に
    膨出形成された請求項4記載の車両の空調ユニット配設
    構造。
  6. 【請求項6】上記支持部材はフロアパネルまたはそのト
    ンネル部から上方に膨出形成された請求項4記載の車両
    の空調ユニット配設構造。
  7. 【請求項7】上記インパネメンバと支持部材との間には
    車両の前後方向の衝撃を吸収し得る衝撃吸収部が設けら
    れた請求項4,5または6記載の車両の空調ユニット配
    設構造。
  8. 【請求項8】上記支持部材には車両の前後方向の荷重を
    その変形によって吸収し得る脆弱部が設けられた請求項
    4,5または6記載の車両の空調ユニット配設構造。
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