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JP2003198248A - アンテナ一体型パッケージ - Google Patents

アンテナ一体型パッケージ

Info

Publication number
JP2003198248A
JP2003198248A JP2001394295A JP2001394295A JP2003198248A JP 2003198248 A JP2003198248 A JP 2003198248A JP 2001394295 A JP2001394295 A JP 2001394295A JP 2001394295 A JP2001394295 A JP 2001394295A JP 2003198248 A JP2003198248 A JP 2003198248A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
micro
millimeter wave
lead frame
package
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001394295A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoyuki Osada
尚之 長田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2001394295A priority Critical patent/JP2003198248A/ja
Publication of JP2003198248A publication Critical patent/JP2003198248A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

Landscapes

  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)
  • Transceivers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 数GHzから30GHz帯の周波数域におい
て、パッケージ品で使用するリードフレームをアンテ
ナ、コイル、キャパシタの一部として有効に活用し、既
存技術で小型化、周辺部品数の低減と低コスト化を図り
ながら、効率の良い輻射が行える高周波半導体、アンテ
ナ一体型パッケージを提供する。 【解決手段】 能動素子および受動素子を備えたマイク
ロ/ミリ波IC3と、アンテナ部2とを有するアンテナ
一体型パッケージ1において、前記マイクロ/ミリ波I
Cを構成するリードフレーム26の一部をアンテナ4と
して使用するものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンテナ一体型パ
ッケージに関し、特に、マイクロ/ミリ波の能動素子で
構成される化合物半導体、いわゆるマイクロ波/マイク
ロ波ICとアンテナを一体化したパッケージ技術に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報量の増加に対応すべく無線通
信技術の発展に伴い、より使用する周波数が高くなりマ
イクロ波の需要が急増している。これに伴い、ワイヤレ
スで高速通信を行う小型携帯機器のみならず、多種多様
の電化製品にもワイヤレス通信機能が組み込まれたもの
が採用されている。このような通信機能を機器の内部に
設置するに当り、設置スペースを取らないマイクロ波の
アンテナの小型化や軽量化が進められており、さらにチ
ップアンテナの開発も進行している。
【0003】さらに、無線データ通信として使用され始
めている2.4GHz帯、そして5GHz帯からさらに
ミリ波へとワイヤレス通信の需要は様々なところで拡大
していく様相がある。既に、ブルートゥースによるワイ
ヤレス応用製品が開発され、携帯電話、ノート型PC、
PDA、ハンドヘルドゲーム他のモバイル機器のリンク
がはじまりつつある。
【0004】今後、IPV6の使用開始により、家電製
品、自動車、道路へとあらゆる製品のネットワーク化が
進み、マイクロ/ミリ波の需要は飛躍的に伸びるものと
考えられる。そこで、上述した応用製品にとって、より
小型、軽量で製品機器への簡単な取り付けが可能なマイ
クロ/ミリ波のデバイスが必要となっている。
【0005】しかしながら、従来のマイクロ/ミリ波を
用いたデバイスは、マイクロ/ミリ波の能動素子で構成
される化合物半導体の端子、いわゆるマイクロ/ミリ波
ICとチップアンテナとが別体で構成されているため、
部品点数の増加、部品容積の増加、部品の総重量が増大
する等の問題を有している。さらに、マイクロ波部品
は、一般に出荷時の微調整が必須であるため、工数もか
さみコストの低減も頭打ちとなってきている。
【0006】そこで、特開平5−67919号公報に開
示されているように、マイクロ波ICとアンテナを一体
化したモジュールが提案されている。しかしながら、現
段階では、容積が大きく、高価となるという問題点を有
している。
【0007】一方、マイクロ/ミリ波IC上にアンテナ
を作り込んだ、いわゆるモノリシック・マイクロ/ミリ
波デバイスの研究、開発も盛んに行われている。しかし
ながら、モノリシック・マイクロ/ミリ波デバイスによ
ると、マイクロ/ミリ波の中の低い周波数に相当する数
GHzから30GHzの帯域では、波長が1cmから数
cmに相当するため、マイクロ/ミリ波ICを構成する
小さなチップ面積内に、帯域の広い高利得のアンテナを
作ることは容易ではなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のマイクロ/ミリ波ICとチップアンテナとの2つの部
品を搭載する方式やマイクロ/ミリ波ICとアンテナと
を一体にモジュールを構成する方式では、部品容積が大
きくなり、製品の小型化や軽量化が難しいという問題点
を有している。したがって、既存技術を使用して低価格
化を進めるために、出荷調整の簡略化や部品点数の低減
が必要とされている。
【0009】また、通常、マイクロ/ミリ波ICとその
アンテナは、製品の実装場所とその周囲部品の材質、大
きさ、配置により影響を受けやすく、アンテナの性能を
最大限に引き出すことが難しい。したがって、モノリシ
ック・マイクロ/ミリ波ICよりも利得の高いアンテナ
で、しかもアンテナの短縮率が小さく、ブロードバンド
に適応する広帯域でフラットな利得が得られるアンテナ
が要求されている。
【0010】また、波長の非常に短いミリ波(例えば3
0GHz以上)送受信であれば、今後はアンテナを半導
体の一部として取りこみ、モノリシック・マイクロ/ミ
リ波IC化が進む可能性もあるが、数GHzから30G
Hz以下の周波数では、たとえシングルチップ化が実現
できてもICチップ上でアンテナ、キャパシタ、コイル
等を作るには広い面積を必要とし、小型化/短縮化した
アンテナでは自由空間への輻射効率が良く、利得の高い
アンテナを作る事は容易なことではでない。したがっ
て、電磁波を効率良く自由空間に輻射するためには、少
しでもアンテナの実効長を大きく取れる配線とすること
が求められている。
【0011】本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、特に数GHzから30GHz帯の周波
数域において、パッケージ品で使用するリードフレーム
をアンテナ、コイル、キャパシタの一部として有効に活
用し、既存技術で小型化、周辺部品数の低減と低コスト
化を図りながら、効率の良い輻射が行える高周波半導
体、アンテナ一体型パッケージを提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、アンテナ一体
型パッケージに係り、能動素子および受動素子を備えた
マイクロ/ミリ波回路と、マイクロ/ミリ波アンテナと
を有するマイクロ/ミリ波アンテナモジュールにおい
て、前記マイクロ/ミリ波回路を構成するリードフレー
ムの一部をアンテナとして使用することを特徴とするア
ンテナ一体型パッケージであって、既存半導体製造装置
の有効利用と低価格製品で数GHzから30GHz帯の
周波数に対応した波長の短い省電力短距離通信に適した
ものである。
【0013】また、前記リードフレームは、マイクロ/
ミリ波の能動素子で構成される化合物半導体の端子が接
続されることが好ましい。また、前記リードフレーム
は、スタブを備えていることが好ましい。また、前記ア
ンテナの外周部を、数GHzから30GHzの帯域の電
磁波の透過性の高いパッケージ樹脂で外周部を覆うよう
に構成したことが好ましい。
【0014】本発明によれば、以下のような作用が得ら
れる。すなわち、能動素子および受動素子を備えたマイ
クロ/ミリ波回路と、マイクロ/ミリ波アンテナとを有
するマイクロ/ミリ波アンテナモジュールにおいて、前
記マイクロ/ミリ波回路を構成するリードフレームの一
部をアンテナとして使用すると、大量生産に向いた打ち
抜き方式を使用したリードフレーム、少量生産に向いた
エッチングタイプのリードフレームのどちらでも利用す
る事が可能で、応用製品の仕様に適したフレームを選択
しながら生産コスト、開発時間の短縮の対応もできる。
【0015】また、使用する周波数が30GHzまでで
あれば、1波長が1cmであるため、1波長の200分
の1の精度が得られれば実質問題ないものとすると、
0.05mmの精度が必要となり、現存するリードフレ
ームのアセンブリ技術でアンテナの仕様寸法の精度が得
られる。つまり、ワイヤーボンディング、リードフレー
ムのアセンブリに関しては、今までに培われてきた単導
体装置がそのまま使用できる。したがって、既存技術を
使用することで生産コストの増大を抑制でき、リードフ
レームをアンテナとして使用することができるので、生
産に適した手段の選択が可能となる。
【0016】また、アンテナのインピーダンスがパッケ
ージ周辺の環境によって影響を受けにくくするために、
アンテナ本体をパッケージ樹脂に封じこめることで、周
辺部品からアンテナ本体を隔離すると同時に、アンテナ
の機械強度向上と形状の安定化を図ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照して詳細に説明する。図1〜図4は発明を実施
する形態の一例であって、図1は本発明の実施形態に係
るアンテナ一体型パッケージの全体構成の概要を示すブ
ロック図、図2は前記アンテナ一体型パッケージのアン
テナ部の構成を示す説明図、図3の(a)は前記アンテ
ナ部とマイクロ/ミリ波ICの構成を示す斜視図、
(b)は前記アンテナ部とマイクロ/ミリ波ICとのパ
ッケージ状態での(a)のA−A断面矢視図、図4は前
記アンテナ部に発生する主要浮遊キャパシタンスとリア
クタンスの場所を示す説明図である。
【0018】本実施形態のアンテナ一体型パッケージ1
は、図1に示すように、アンテナ部2とマイクロ/ミリ
波IC3とにより構成され、前記アンテナ部2にはアン
テナ4を備え、前記マイクロ/ミリ波IC3にはスイッ
チ5、RFパワーアンプ6、ローノイズアンプ7、ミキ
サ8、PLL(1)9、ミキサ10、バイパスフィルタ
(1)11、バイパスフィルタ(2)12、モジュレー
タ13、PLL(2)14、ミキサ15、バイパスフィ
ルタ(3)16、ベースバンドプロセッサ17、CPU
18を備えている。
【0019】前記CPU18は、演算処理をするだけで
なく、マイクロ/ミリ波IC3の全体をコントロールす
るようにされている。
【0020】送信時には、RFパワーアンプ6とアンテ
ナ4がスイッチ5に依ってスルーとなり、ベースバンド
プロセッサ17はマイクロ/ミリ波のキャリアを発振す
るPLL(1)9、PLL(2)14のコントロールを
行い、PLL(2)14で発生したキャリアとベースバ
ンドプロセッサ17からのデータ信号をモジュレータ1
3で変調をかけ、バイパスフィルタ(1)11を通して
不用キャリアを除去後、PLL(1)9で発振した高周
波とその変調した信号をミキサ8でミキシングして特定
周波数に変換し、RFパワーアンプ6でその信号を増幅
してスイッチ5を経由してアンテナ4にその信号が供給
される。
【0021】一方、受信時には、ローノイズアンプ7と
アンテナ4がスイッチ5によりスルーとなり、アンテナ
4から入った信号をローノイズアンプ7で増幅後、PL
L(1)9で発生したキャリアとミキサ10でミキシン
グして中間周波数に変換し、バイパスフィルタ(2)1
2を通して不用なキャリアを除去した後、PLL(2)
14で発振したキャリアとその信号をミキシングしベー
スバンドプロセッサ17が受信できる周波数に変換し、
バイパスフィルタ(3)16で不用なキャリアを除去し
てベースバンドプロセッサ17に入る。
【0022】リードフレーム26は、図2に示すよう
に、アンテナ部25を折り曲げる前の状態で、リード線
(1)21、リード線(2)22、リード線(3)2
3、アイランド(GND)24、リードフレーム26、
スタブ27を備えて構成されている。前記リード線
(1)21、リード線(2)22、リード線(3)2
3、アイランド24は、汎用のリードフレームとして使
用されるものである。前記アンテナ部25は、リードフ
レーム26とアンテナ入力インピーダンスのマッチング
をとるためのスタブ27とにより構成されている。
【0023】図3の(a)は、アンテナ部25をパッケ
ージ化(パッケージ樹脂は省略)した際の配置図であっ
て、アンテナ部25をマイクロ/ミリ波IC3の上部に
設置するために、リードフレーム26を根元付近で折り
曲げ、パッケージの小型化を図ったものである。
【0024】前記マイクロ/ミリ波IC3上には、ボン
ディングパッド28が複数個所に設けられている。前記
ボンディングパッド28と前記リードフレーム26の根
元付近とがボンディングワイヤ29で接続されている。
【0025】前記リードフレーム26には、該リードフ
レーム26の入力インピーダンスとマイクロ/ミリ波I
C3の出力インピーダンスがマッチングできる様に設定
された寸法でスタブ27が設けられている。
【0026】図3の(b)に示すように、前記マイクロ
/ミリ波IC3は、アイランド24の上面に配設される
とともに、全周をパッケージ樹脂31により覆われてい
る。前記アンテナ部25は、前記マイクロ/ミリ波IC
3に隣接配置されるリードフレーム26の根元の部分が
前記マイクロ/ミリ波IC3とともにパッケージ樹脂3
1により覆われ、前記マイクロ/ミリ波IC3上に折り
返されたリードフレーム26が誘電率の低い材料(マイ
クロ/ミリ波の透過し易い、例えばテフロン(R)など
の材料)32により覆われている。
【0027】前記マイクロ/ミリ波IC3本体には、マ
イクロ波の能動態素子、受動態素子があり、アンテナ部
25との干渉を避けるために、アンテナ部25とマイク
ロ/ミリ波IC3上の能動態素子/受動態素子の間は物
理的に隔離されている。
【0028】前記マイクロ/ミリ波IC3およびアンテ
ナ部25をパッケージ樹脂31やテフロン(R)等の誘電
率の低い材料32で覆うことで、リードフレーム26の
機械強度を増して形状を安定させると共に周辺機器、パ
ーツから物理的な距離を置くこととなり、周囲の影響を
少なくすることができる。
【0029】次に、アンテナ部25に発生する主要浮遊
キャパシタとリアクタンスについて説明する。アンテナ
部25とマイクロ/ミリ波IC3を一体化するために
は、各部位のキャパシタ、リアクタンスを予め把達して
検証が必要となる。主なものとして、図4に示すよう
に、ボンディングワイヤ29のコイル成分29a、前記
ボンディングワイヤ29とスタブ27間のアンテナ部2
5を構成するリードフレーム26の曲がった部分に発生
するコイル成分26a1、前記リードフレーム26のス
タブ27付近と中央部のリードが近接して平行に配置さ
れた部分のキャパシタ成分26b1、前記スタブ27に
発生するキャパシタ成分27b、リードフレーム26の
曲部に発生するコイル成分26a2、リードフレーム2
6とパッケージ樹脂(図示省略)との間に発生するイン
ピーダンス成分26b2等の検証を要する。
【0030】それらを調整する手段として、 (1)リードフレーム26の配線長、間隔、形状 (2)マイクロ/ミリ波ICの端子配置とリードフレー
ム26への設置場所 (3)ボンディングワイヤの長さ/間隔 (4)パッケージの材質 (5)その他の要因 がある。
【0031】上述した項目を考慮することで、アンテナ
部25のインピーダンスの不一致、マイクロ/ミリ波I
C3とアンテナ部25の適合を図り、マイクロ/ミリ波
をパッケージから効率良く輻射でき、かつ受信能力を向
上することができる。
【0032】また、リードフレーム26を小型化する程
アンテナの利得は低下し、帯域を広くとることが困難と
なり、ブロードバンドに適応できなくなるので、広帯に
おける特定の周波数の電磁波を放射/受信するために、
アンテナ部25を構成するリードフレーム26を屈曲し
て構成し、出きるだけ実効長を大きく取れる構造として
いる。
【0033】このように、配線長を大きく取るためにリ
ードフレーム26の引き回しを行うと、物理的にコイル
成分を持つ事になるので入力インピーダンスが増加す
る。そこで、その調整を行うためにスタブ27を設ける
ことでキャパシタ成分を追加し、アンテナ部25の入力
インピーダンスを下げることでマッチングをとるように
している。
【0034】これらのマッチングは、マイクロ/ミリ波
IC3から出力される高周波の出力インピーダンスに合
わせなくてはならない。また、パッケージ化した際、よ
りコンパクトに容積を纏めるため、アンテナ部25を折
り返してシリコンチップのマイクロ/ミリ波IC3上方
に配置する。この時、リードフレーム26のスタブ27
付近の折り返し付近にもコイル成分26a1が現れてく
るため、折り返しの形状によってアンテナの入力インピ
ーダンスが変化する。同様に、ループ状のアンテナ部2
5の曲線部において、キャパシタとコイル成分26a2
をもつため、上記成分に合成してアンテナ入力インピー
ダンスとして働く。
【0035】一方、マイクロ/ミリ波IC3から出力さ
れる高周波は、ボンディングパッド28からボンディン
グワイヤ29を経由してアンテナ部25ヘと伝わる。そ
こでは、ボンディングワイヤ29のコイル成分と、ボン
ディングワイヤ29間の容量成分が出力インピーダンス
に最も大きな影響を与えることが考えられるため、予め
出力インピーダンスを正確に把握しておく。
【0036】また、前記アンテナ部25は、自由空間に
電磁波を効率良く輻射し、かつ受信しなければならない
ため、マイクロ/ミリ波に与える影響が少なく、かつ使
用する電磁波の帯域における透過性の高い材質が必要で
ある。したがって、パッケージに使用するモールド樹脂
は、例えばテフロン(R)等をアンテナ部25の封じ込み
材料として使用する。
【0037】以上のように、アンテナ一体型パッケージ
1は電磁波を効率良く放射できる構成にして、マイクロ
/ミリ波IC3からの出力インピーダンス、ボンディン
グワイヤ29を通過したあとのインピーダンス、アンテ
ナの入力インピーダンスをマッチングさせ、アセンブリ
完了後のマッチング調整を必要としない、アセンブリ前
のシミュレーションを行う。
【0038】それから、マイクロ/ミリ波の帯域ではR
F特性が周囲の影響を受けやすいため、PCBの寄生抵
抗であるリアクタンス、キャパシタ、レジスタ成分の影
響を受けにくい構造にする。アンテナ部25もマイクロ
/ミリ波IC3と同一パッケージに密封してソリッド型
とするために、アンテナ部25をパッケージの上方に設
置する構造として、マイクロ/ミリ波IC3からアンテ
ナ部25に接続する機構は全てパッケージ内部に収める
ものとする。
【0039】また、設計時において、アンテナ部25と
マイクロ/ミリ波の能動素子、受動素子間にスタブ27
を設けて進行波に対する反射波を抑えるマッチング回路
として、スタブ27の形状・寸法を調整する。
【0040】これらの事項を満足させる事はもとより、
設計にあたってはリードフレーム26、ボンディングワ
イヤ29のRF特性への影響、パッケージ樹脂の材質
(比誘電率)を定める際、予め3次元シミュレーション
で確認しておくことは云うまでもない。
【0041】以上のように構成したので、本実施形態に
よるアンテナ一体型パッケージによれば、数GHzから
30GHzのマイクロ/ミリ波ICとアンテナの一体化
を図りながら、アンテナの利得が確保でき、周囲の影響
を受け難く、かつ、高周波デバイスに干渉を与えること
のないアンテナ一体型パッケージを提供することができ
る。
【0042】また、本実施形態によれば、マイクロ/ミ
リ波IC3は、RFのベースバンドプロセッサを有し、
周波数の選択と安定化するための回路が設けられている
ので、一体化したCPUあるいは外部CPU等からのコ
ントロールも可能である。
【0043】また、本発明の技術を応用すれば、リード
フレームをアンテナ本体として使用する他の方法とし
て、ボールボンディング技術を使用した、インターポー
ザ等にアンテナを配線して使用する方法への展開も容易
に考えられる。
【0044】
【発明の効果】以上、説明したように本発明の請求項1
〜4記載のアンテナ一体型パッケージによれば、パッケ
ージ品で使用するリードフレームをアンテナ、コイル、
キャパシタの一部として有効に活用し、既存技術で小型
化、周辺部品数の低減と低コスト化を図るとともに、特
に、数GHzから30GHz帯の周波数域において、効
率の良い輻射が行える高周波半導体を実現できるという
優れた効果を奏し得る。
【0045】すなわち、本発明によれば、リードフレー
ムの一部をアンテナとして使用することで、モノリシッ
ク・マイクロ/ミリ波ICと比較してアンテナの短縮率
が小さく、大きな面積をアンテナとして使用できるた
め、アンテナの利得を上げることで、マイクロ/ミリ波
ICの出力電力を低減でき、消費電流を下げることが可
能となり、特に小型携帯機器等のバッテリー寿命を延ば
すことができる。さらに、動作周波数の広帯域が可能
で、マイクロ/ミリ波とアンテナ一体型のモノリシック
・マイクロ/ミリ波ICでは実現の難しい周波数帯域
(30GHz以下)のワイヤレスネットワーク化を可能
にすることができる。
【0046】また、本発明によれば、リードフレームに
マイクロ/ミリ波の能動素子で構成される化合物半導体
の端子を接続するようにしたので、アンテナ部と回路内
の受動素子との干渉を避けるとともに、マイクロ/ミリ
波ICから分離させ、且つアンテナ部を一体化すること
が可能となり、部品点数の低減、出荷調整の簡略化によ
る低価格化を実現できる。さらに、IC本体とアンテナ
部とを分離して構成したので、モノリシック・マイクロ
/ミリ波ICと比較して実行誘電率が下がり、アンテナ
の高効率化を図ることができる。
【0047】また、本発明によれば、既存半導体製造装
置の有効利用と低価格製品で数GHzから30GHz帯
の周波数に対応した波長の短い短距離通信に最適であ
り、小型機器あるいは家電製品を含む民生機器のネット
ワーク化の一部品として構成することで、占有面積が少
なく、実装が容易な小型マイクロ/ミリ波ICとアンテ
ナを提供することができる。
【0048】また、本発明によれば、リードフレームで
構成されるアンテナ部とマイクロ/ミリ波の能動素子、
受動素子間にスタブを設けることで、進行波に対する反
射波を抑えるマッチング回路を構成することができる。
さらに、アンテナ本体をパッケージ樹脂に封じこめるこ
とで、周辺部品からアンテナ本体を隔離すると同時に、
アンテナのインピーダンスがパッケージ周辺の環境によ
って影響を受けにくくするとともに、アンテナの機械強
度向上と形状の安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るアンテナ一体型パッケ
ージの全体構成の概要を示すブロック図である。
【図2】前記アンテナ一体型パッケージのアンテナ部の
構成を示す説明図である。
【図3】(a)は前記アンテナ部とマイクロ/ミリ波I
Cの構成を示す斜視図、(b)は前記アンテナ部とマイ
クロ/ミリ波ICとのパッケージ状態での(a)のA−
A断面矢視図である。
【図4】前記アンテナ部に発生する主要浮遊キャパシタ
ンスとリアクタンスの場所を示す説明図である。
【符号の説明】
1 アンテナ一体型パッケージ 2 アンテナ部 3 マイクロ/ミリ波IC 4 アンテナ 25 アンテナ部 26 リードフレーム 26a1、26a2 コイル成分 26b2 インピーダンス成分 26b1、27b キャパシタ成分 27 スタブ 28 ボンディングパッド 29 ボンディングワイヤ 29a コイル成分 31 パッケージ樹脂 32 誘電率の低い材料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01Q 1/44 H01Q 1/44 H04B 1/38 H04B 1/38 Fターム(参考) 5F067 BA03 CD00 CD10 5J021 AA01 AB04 CA04 CA06 FA24 FA26 FA31 HA10 JA07 5J046 AA07 AA12 AB11 QA02 SA00 SA07 5J047 AA07 AA12 AB11 FC01 FC05 5K011 AA06 BA04 DA02 KA18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 能動素子および受動素子を備えたマイク
    ロ/ミリ波回路と、マイクロ/ミリ波アンテナとを有す
    るマイクロ/ミリ波アンテナモジュールにおいて、 前記マイクロ/ミリ波回路を構成するリードフレームの
    一部をアンテナとして使用することを特徴とするアンテ
    ナ一体型パッケージ。
  2. 【請求項2】 前記リードフレームは、マイクロ/ミリ
    波の能動素子で構成される化合物半導体の端子が接続さ
    れることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ一体型
    パッケージ。
  3. 【請求項3】 前記リードフレームは、スタブを備えて
    いることを特徴とする請求項1または2に記載のアンテ
    ナ一体型パッケージ。
  4. 【請求項4】 前記アンテナは、その外周部を数GHz
    から30GHzの帯域の電磁波の透過性の高いパッケー
    ジ樹脂で覆うようにしたことを特徴とする請求項1乃至
    3のうちの何れか一項に記載のアンテナ一体型パッケー
    ジ。
JP2001394295A 2001-12-26 2001-12-26 アンテナ一体型パッケージ Pending JP2003198248A (ja)

Priority Applications (1)

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