[go: up one dir, main page]

JP2003197645A - ヘテロ接合電界効果トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

ヘテロ接合電界効果トランジスタ及びその製造方法

Info

Publication number
JP2003197645A
JP2003197645A JP2001394971A JP2001394971A JP2003197645A JP 2003197645 A JP2003197645 A JP 2003197645A JP 2001394971 A JP2001394971 A JP 2001394971A JP 2001394971 A JP2001394971 A JP 2001394971A JP 2003197645 A JP2003197645 A JP 2003197645A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
mask
metal
effect transistor
field effect
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001394971A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyuki Yamada
朋幸 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP2001394971A priority Critical patent/JP2003197645A/ja
Publication of JP2003197645A publication Critical patent/JP2003197645A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リセス構造を有する III族窒化物系ヘテロ接
合電界効果トランジスタ(HFET)を形成する。 【解決手段】 基板上に、GaN層及びアンドープGa
N層からなるバッファ層と、アンドープAlxInyGa
1-(x+y)N(0<x<1,0<y<1,x+y≦1)か
らなる高抵抗層と、n型不純物を含有するAlxIny
1-(x+y)N(0<x<1,0<y<1,x+y≦1)
からなるキャリア供給層18と、キャリア供給層よりも
小さな禁制帯幅を有しかつアンドープ又はn型不純物を
含有するGaNからなるチャネル層22と、キャリア供
給層よりも高濃度のn型不純物を含有するAliInj
1-(i+j)N(0<i<1,0<j<1,i+j≦1)
からなる前駆コンタクト層24'とを順次設けて得られ
る第1積層体30の、チャネル層と前駆コンタクト層と
のエッチング選択比を利用してリセス構造を有するコン
タクト層24を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ヘテロ接合電界効果
トランジスタ、特に III族窒化物( III-Nitride)系電
界効果トランジスタ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】異種半導体からなるヘテロ接合を用い
た、ヘテロ接合電界効果トランジスタ(HFET:Heterojun
ction Feild Effect Transistor 以下、HFETと称するこ
ともある。)は、マイクロ波等の高出力デバイスとして
その重要性が年々増加している。
【0003】現在、GaAs系HFET等が実用化に至
っている一方で、青・緑色LED等の作製に伴う III族
窒化物の材料開発により、 III族窒化物系HFETの研
究が盛んに行われている。
【0004】例えば、河合らによる文献(日本学術振興
会 極限構造電子物性第151委員会 第49回研究会資
料)では、 III族窒化物材料の、GaAs(ガリウム砒
素)に比して6〜8倍の破壊電界や2〜3倍の飽和速度
等の優れた特性を挙げ、高速電力素子としての III族窒
化物系HFETの有意性が報告されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】III族窒化物系HFE
Tとして、例えば、文献にも示すような、禁制帯幅の小
さなGaNチャネル層内でキャリアを走行させ、チャネ
ル層よりも禁制帯幅の大きなAlGaN電子供給層を介
してゲート電極を設けたGaN系HFET(順型)があ
る。
【0006】このGaN系HFETでは、ゲート電極が
形成されるゲートコンタクト層(或いは、ショットキー
層とも称する。)である電子供給層上に、ソース及びド
レイン電極を形成しなくてはならない。
【0007】この(順型)GaN系HFET(より詳し
くは、GaN/AlGaN系HFET)では、塩素ガス
を用いた反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion E
tching 以下、RIEと称する。)法だけが信頼性あるエッ
チング手段であるにも拘わらず、AlGaNとGaNと
のエッチング選択比が殆どないため、リセス構造を再現
性良く形成することが困難である。
【0008】一方、例えば、GaAs層をチャネル層と
し、AlGaAs層を電子供給層とするGaAs系HF
ETでは、AlGaAsとGaAsとの間のエッチング
選択比を利用して、AlGaAs電子供給層上部にGa
Asコンタクト層によるリセス構造を形成している。そ
の結果、ソース及びドレイン電極が形成されるコンタク
ト層とゲート電極が形成される層とを別個にでき、ソー
ス及びドレイン電極の接触(コンタクト)抵抗の低減を
図ることができる。
【0009】しかしながら、従来の III族窒化物系HF
ET、例えば、GaN系HFETでは、このようなリセ
ス構造によるデバイスの特性向上を図ることは困難であ
った。
【0010】また、GaN系HFETでは、AlGaN
層を形成するに当たり、Alの組成比が大きい場合には
良質な結晶とならないことが知られている。よって、A
l組成比が0.2程度であるAl0.2Ga0.8Nを
用いているが、AlGaN層上のソース及びドレイン電
極の接触抵抗が10-5Ωcm程度と高くなってしまう。
また、これら接触抵抗の上昇に伴いソース抵抗が上昇す
るため、デバイス特性の低下を招く。
【0011】また、リセス構造が形成されていないGa
N系HFETでは、広大な表面空乏層が形成されてしま
う。その結果、不所望なこの表面空乏層によっても、ソ
ース抵抗が上昇してしまう場合がある。
【0012】ところで、 III族窒化物系HFETとし
て、そのほかに、チャネル層の下にキャリア供給層を設
けるとともに当該チャネル層を介してゲート電極を設け
たHFET(逆型)がある。このHFETは、ヘテロ接
合面に形成される2次元電子ガス(2DEG)層がゲー
ト電極により近づく構造であるため、デバイス特性のよ
り一層の向上を図ることができる。
【0013】しかしながら、このHFET(逆型)にお
いても、例えば、ウェットエッチングを行う際には、そ
のエッチング選択比の組合せの困難性からリセス構造を
再現性良く形成することが難しい。従って、ソース及び
ドレイン電極の接触抵抗の低減等を図ることが困難であ
った。
【0014】そこで、上述の種々の問題点を技術的に解
決する手法の出現が望まれていた。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明のヘテ
ロ接合電界効果トランジスタは、下記のような構成上の
特徴を有する。
【0016】すなわち、基板上に、GaN層及びアンド
ープGaN層からなるバッファ層と、アンドープAlx
InyGa1-(x+y)N(0<x<1,0<y<1,x+y
≦1)からなる高抵抗層と、n型不純物を含有するAl
xInyGa1-(x+y)N(0<x<1,0<y<1,x+
y≦1)からなるキャリア供給層と、このキャリア供給
層よりも小さな禁制帯幅を有しかつアンドープ又はn型
不純物を含有するGaNからなるチャネル層と、このキ
ャリア供給層よりも高濃度のn型不純物を含有するAl
iInjGa1-(i+j)N(0<i<1,0<j<1,i+
j≦1)からなり、互いに離間された2つの領域として
形成されたコンタクト層とを順次具え、チャネル層上で
あって2つの領域間に、当該2つの領域とは離間されて
ゲート電極が設けられており、2つの領域のうち一方の
領域上にはソース電極が設けられており、他方の領域上
にはドレイン電極が設けられている。
【0017】このようにして製造されたヘテロ接合電界
効果トランジスタ(HFET)は、例えば、GaN系H
FETに適用して好適である。この発明のHFETの構
造によれば、コンタクト層によってリセス構造が形成さ
れている。よって、例えば、従来のGaN系HFETに
比べて、上述したような表面空乏層によるソース抵抗の
増大を低減させることができる。
【0018】また、上述したこの発明のHFETの構造
によれば、例えば、従来のGaN系HFETに比べ、ソ
ース電極及びドレイン電極が形成されるコンタクト層中
の不純物濃度を高くすることができる。よって、電子に
対する障壁(ポテンシャル障壁)を低下させることがで
き、ソース電極及びドレイン電極のコンタクト(接触)
抵抗を低減させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図7を参照して、こ
の発明の実施の形態につき説明する。尚、図1〜図6
は、この発明に係るヘテロ接合電界効果トランジスタの
製造方法の一構成例を断面の切り口で示す工程図であ
る。尚、各図は、この発明が理解できる程度に各構成成
分の形状、大きさ及び配置関係を概略的に示してあるに
過ぎず、この発明を図示例に限定するものではない。ま
た、図を分かり易くするために、断面を示すハッチング
(斜線)は一部分を除き省略してある。また、以下の説
明において、特定の材料及び条件等を用いることがある
が、これら材料及び条件は好適例の一つに過ぎず、従っ
て、何らこれらに限定されない。また、各図において同
様の構成成分については同一の番号を付して示し、その
重複する説明を省略することもある。
【0020】<第1の実施の形態>図1及び図2を参照
して、この発明の第1の実施の形態に係るヘテロ接合電
界効果トランジスタ(以下、HFETと称することもあ
る。)の製造方法につき説明する。ここでは、HFET
の一例として、ヘテロ接合面で量子化された2次元電子
ガス(2DEG)を利用した高電子移動度トランジスタ
(HEMT:High Electron Mobility Transistor 以下、HEM
Tと称する。)である逆型HEMTの製造方法につき説
明する。
【0021】第1の実施の形態によれば、先ず、第一工
程として、基板上に、GaN及びアンドープGaNから
なるバッファ層と、アンドープAlxInyGa1-(x+y)
N(0<x<1,0<y<1,x+y≦1)からなる高
抵抗層と、n型不純物を含有するAlxInyGa
1-(x+y)N(0<x<1,0<y<1,x+y≦1)か
らなるキャリア供給層と、アンドープAlxInyGa
1-(x+y)N(0<x<1,0<y<1,x+y≦1)か
らなるスペーサ層と、キャリア供給層よりも小さな禁制
帯幅を有しかつアンドープ又はn型不純物を含有するG
aNからなるチャネル層と、キャリア供給層よりも高濃
度のn型不純物を含有するAliInjGa1-(i+j )
(0<i<1,0<j<1,i+j≦1)からなるコン
タクト層とを順次設けて、第1積層体を形成する。そこ
で、第一工程につき、以下説明する。
【0022】この実施の形態では、第1積層体の各層の
形成を、アンモニア(NH3 )を窒素(N2)源とする
有機金属気相成長法(MOCVD)を用いて行う。
【0023】先ず、基板としてサファイア(Al
2 3 )(0001)基板12を結晶成長装置に設置す
る。然る後、当該基板温度を600℃に加熱した条件下
で、GaN低温バッファ層14を膜厚50nmで形成す
る。続いて、基板温度を1050℃に加熱させた条件下
で、このGaN低温バッファ層14上にアンドープGa
N高温バッファ層16を膜厚1500nmで形成する。
この実施の形態では、低温バッファ層14及び高温バッ
ファ層16を総じて、バッファ層15と称する。続い
て、同条件下で、この高温バッファ層16上に、アンド
ープAl0.33In0.07Ga0.6 N高抵抗層17を膜厚1
00nmで形成する。続いて、この高抵抗層17上に、
ケイ素(Si)を2×1018cm-3添加した、n型Al
0.33In0.07Ga0.6 Nキャリア供給層(バリア層とも
称する。)18を20nmの膜厚で形成する。続いて、
このn型Al0.33In0.07 Ga0.6 Nキャリア供給層
18上に、この実施の形態では第1半導体層としてアン
ドープAl0.33In0.07 Ga0 .6 Nスペーサ層20
を、5nmの膜厚で形成する。続いて、このアンドープ
Al0.33In0.07 Ga0.6 Nスペーサ層20上に、こ
の実施の形態では第2半導体層としてアンドープGaN
チャネル層22を50nmの膜厚で形成する。続いて、
基板温度を700℃以下に昇温させた条件下で、このア
ンドープGaNチャネル層22に、Siを1×1019
-3添加した、n+(第1半導体層20に比して高不純
物濃度のため、n+と記す。)型Al0.2 In0.05Ga
0.75N前駆コンタクト層(後工程にてエッチングされコ
ンタクト層24となる。)24'を50nmの膜厚で形
成する。
【0024】こうして得られた第1積層体30を、図1
(A)に示す。尚、この実施の形態では、第1積層体3
0を形成するに当たり、低温バッファ層14、高温バッ
ファ層16、高抵抗層17、キャリア供給層18、スペ
ーサ層20、チャネル層22及び前駆コンタクト層2
4'となる結晶層同士を格子整合、すなわち、基板12
上に成長させるこれら結晶層(14,16,17,1
8,20,22,24')の格子定数が一致(整合)す
るように形成する。格子整合させることにより、格子定
数の不整合によって各層に発生する内部応力を低減する
ことができる。また、高抵抗層17は、高温バッファ層
16とキャリア供給層18とのヘテロ接合面付近に、不
所望な2DEG層が形成されるのを回避するか、また
は、わずかに形成された不所望な2DEG層を機能させ
ないように、働く。
【0025】尚、AlxInyGa1-(x+y)N層及びAli
InjGa1-(i+j)Nの組成比は、上述したそれぞれAl
0.33In0.07 Ga0.6 N及びAl0.2 In0.05Ga
0.75Nのみに限定されず、図7に示すバンドギャップ
(=禁制帯幅)とボンド長との関係図((社)応用物理
学会編「これから始めるナイトライド半導体」p.5)
の、AlN−InN−GaNを頂点とする三角形内の組
成を有するものとする。また、より好ましくは、当該三
角形内の太実線上の点の組成、すなわち、GaNと等し
いボンド長であり、かつ、GaNよりも禁制帯幅の大き
な組成を有するAlxInyGa1-(x+y)N(0<x<
1,0<y<1,x+y≦1)及びAliInjGa
1-(i+j)N(0<i<1,0<j<1,i+j≦1)を
それぞれ任意好適に用ることにより、この発明をより好
適に実施することができる。
【0026】また、この実施の形態では、チャネル層2
2をアンドープGaN層としたが、n型不純物を含有す
るn型GaN層であってもこの発明を適宜適用できる。
【0027】次に、第二工程として、前駆コンタクト層
24’上に、当該前駆コンタクト層24’を基板面に対
して平行に離間された2つの領域として、例えば、島状
領域(或いは帯状領域)に形成(加工)するための第1
マスクを形成する。
【0028】具体的には、後工程にて、前駆コンタクト
層24'によるリセス構造を形成するが、そのために、
図1(A)に示す前駆コンタクト層24'上に、当該前
駆コンタクト層24'を間隔(幅)aだけ、例えば、ス
トライプ状に露出させるような、レジストパターン42
を任意好適なフォトリソグラフィによって形成する。こ
のレジストパターン42を第1マスクとする。そして、
このレジストパターン42をエッチングマスクとする
(図1(B)参照)。
【0029】次に、第三工程として、第1マスク42の
上方から等方性エッチングを行い、第1マスク42から
露出している前駆コンタクト層24'を選択的に除去し
てチャネル層22を露出させる。このエッチングによ
り、前駆コンタクト層24’の残存領域は2つの島状領
域24a及び24bとなる。
【0030】具体的には、この実施の形態では、第三工
程のエッチング方法として、ウェットエッチング法を用
いる。第1マスク42が形成された第1積層体30を、
エッチャント液として、例えば、希塩酸に数分間浸させ
てウェットエッチングを行う。
【0031】ウェットエッチング(等方性エッチング)
は、周知の通り深さ方向と横方向とが同一比でエッチン
グされる。また、チャネル層22のエッチング速度は、
前駆コンタクト層24’のエッチング速度に比べて充分
遅い。
【0032】その結果、図1(C)に示すように、実質
的に、第1マスク42の下側の一部の領域を含む前駆コ
ンタクト層24'の一部を容易にかつ再現性良く、テー
パ状にエッチングすることができる。そして、残存する
前駆コンタクト層24'の領域は、実質間隔aだけ離間
された島状領域24a及び24bを形成する。これら島
状領域24a及び24bはそれぞれコンタクト層24と
なる。また、この2つのコンタクト層24(24a及び
24b)に挟まれる部分、すなわち、ストライプ状の開
口28には、チャネル層22が露出している。
【0033】次に、第四工程として、第1マスク42の
上方から第1金属を蒸着して、チャネル層22上に第1
金属からなるゲート電極を形成した後、この第1金属が
堆積している第1マスク42を除去する。
【0034】具体的には、レジストパターン42の上方
から第1金属としてレニウム(Re)を、100nmの
膜厚となるように蒸着させる(図示せず)。その後、リ
フトオフ法によって第1金属層が形成されているレジス
トパターン42を除去する。
【0035】そして、チャネル層22上に、実質幅aを
有する第1金属層からなる、ストライプ状のゲート電極
46が形成された、第2積層体75を得る(図2(A)
参照)。
【0036】次に、第五工程として、第四工程によって
露出している2つ島状領域24a,24bの各々の少な
くとも一部をそれぞれ露出させるように、第四工程で得
られた第2積層体75上に、第2マスクを形成する。
【0037】具体的には、図2(A)に示した島状領域
24a,24bに形成された各々のコンタクト層24上
に、当該コンタクト層を間隔bだけ、例えば、ストライ
プ状に露出させるような、レジストパターン48を任意
好適なフォトリソグラフィによって形成する(図2
(B)参照)。このレジストパターン48を第2マスク
とする。
【0038】次に、第六工程として、第2マスク48の
上方から第2金属を蒸着して、2つの領域のうちの一方
の領域上に第2電極からなるソース電極を形成し、他方
の領域上に第2電極からなるドレイン電極を形成した
後、この第2金属が堆積している第2マスク48を除去
する。
【0039】具体的には、レジストパターン48の上方
から、第2金属としてチタン(Ti)、アルミニウム
(Al)、ニッケル(Ni)及び金(Au)を順次蒸着
して積層金属を形成する。より詳しくは、チタンの膜厚
を15nm、アルミニウムの膜厚を220nm、ニッケ
ルの膜厚を40nm及び金の膜厚を50nmとなるよう
に蒸着させる(図示せず)。その後、リフトオフ法によ
ってこの積層金属が形成されているレジストパターン4
8を除去する。そして、残存する積層金属の部分(領
域)50及び52を備える第2積層体75を、窒素(N
2 )雰囲気中で450℃以上の温度で数分間アニール処
理する。
【0040】こうして、2つの島状領域24a,24b
に形成されたコンタクト層24上に、実質幅bを有する
ストライプ状の積層金属50及び52がそれぞれ形成さ
れ、それらのうちの一方をソース電極50とし他方をド
レイン電極52とすることにより、ヘテロ接合電界効果
トランジスタ10を得る(図2(C)参照)。
【0041】上述した説明から明らかなように、この実
施の形態で製造されたヘテロ接合電界効果トランジスタ
には、チャネル層22上のコンタクト層24である島状
領域24a及び24bによってリセス構造が形成されて
いるので、表面空乏層によるソース抵抗の上昇を、従来
のGaN系HFETに比べて低減できる。
【0042】また、その表面上にソース電極50及びド
レイン電極52が形成されるコンタクト層24には、n
型不純物が高濃度含有されているため、電子に対する障
壁(ポテンシャル障壁)を低下させることができる。そ
の結果、ソース電極50及びドレイン電極52とコンタ
クト層24(24a,24b)との間の接触抵抗を低減
させることができる。
【0043】また、アンドープであるチャネル層22上
にゲート電極46を形成することができる。よって、シ
ョットキー障壁を高く維持することができるので、ゲー
ト漏れ電流をより低減させることができる。
【0044】従って、ゲート電極の降伏電圧を低下させ
ることなく接触抵抗を低減させることができ、良好なデ
バイス特性を有するHFETが得られる。
【0045】<第2の実施の形態>図3及び図4を参照
して、この発明の第2の実施の形態に係るヘテロ接合電
界効果トランジスタの製造方法につき説明する。
【0046】第2の実施の形態では、第1の実施の形態
において、先ず、ゲート電極46を形成し、続いてソー
ス電極50及びドレイン電極52を形成していた形成順
序を、逆にして製造している点が主に相違している。
【0047】先ず、第1の実施の形態の第一工程と同様
にして、第一工程を行う。そして、第一工程を行うこと
により、第1積層体30を得る(図1(A)参照)。
【0048】次に、第二工程として、前駆コンタクト層
24’上に、当該前駆コンタクト層24’のうちソース
電極及びドレイン電極が形成される領域を露出させるよ
うに、第1マスクを形成する。
【0049】具体的には、後工程にてソース電極及びド
レイン電極を形成するために、図1(A)に示す前駆コ
ンタクト層24’上に、当該前駆コンタクト層24’を
間隔(幅)bだけ、例えば、ストライプ状に露出させる
ような、レジストパターン54を任意好適なフォトリソ
グラフィによって形成する。このレジストパターン54
を第1マスクとする(図3(A)参照)。
【0050】次に、第三工程として、第1マスク54の
上方から第2金属を蒸着して、前駆コンタクト層24’
上に第2金属からなるソース電極及びドレイン電極を形
成した後、第2金属が堆積している第1マスク54を除
去する。
【0051】具体的には、レジストパターン54の上方
から、第1の実施の形態で説明した第2金属である積層
金属を蒸着させる(図示せず)。そして、リフトオフ法
によってレジストパターン54を除去した後、残存する
積層金属の部分(領域)50及び52を具える第1積層
体30を、窒素(N2)雰囲気中で450℃以上の温度
で数分間アニール処理する。
【0052】こうして、前駆コンタクト層24’上に、
実質幅bを有するストライプ状のソース電極50及びド
レイン電極52が形成された、第2積層体35を得る
(図3(B)参照)。
【0053】次に、第四工程として、第三工程によって
露出している前駆コンタクト層24’上に、当該前駆コ
ンタクト層24’を互いに離間された2つの領域に形成
するための第2マスクを形成する。
【0054】具体的には、前駆コンタクト層24’によ
るリセス構造を形成するが、そのために、図3(B)に
示す前駆コンタクト層24’上に間隔aだけ露出させる
ようなレジストパターン56を任意好適なフォトリソグ
ラフィによって形成する。このレジストパターン56
を、エッチングマスクとして機能する第2マスクとする
(図3(C)参照)。
【0055】次に、第五工程として、第2マスク56の
上方からエッチングを行い、第2マスク56から露出し
ている前駆コンタクト層24’を選択的に除去して、前
記チャネル層22を露出させる。このエッチングによ
り、前駆コンタクト層24’の残存領域は2つの島状領
域24a,24bとなる。
【0056】具体的には、第1の実施の形態で説明した
ウェットエッチング法により、コンタクト層である島状
領域24a及び24を形成する。また、これら島状領域
24a,24b挟まれる部分、すなわち、ストライプ状
の開口28には、チャネル層22が露出している(図4
(A)参照)。
【0057】次に、第六工程として、第2マスク56の
上方から第1金属を蒸着して、チャネル層22上に第1
金属からなるゲート電極46を形成した後、第1金属が
堆積している第2マスクを56を除去する。
【0058】具体的には、レジストパターン56の上方
から、第1金属として、第1の実施の形態で説明したレ
ニウムを蒸着させた後、レジストパターン56を除去す
る。
【0059】こうして、チャネル層22上に、第1金属
からなるゲート電極46が形成されたヘテロ接合電界効
果トランジスタ10を得る(図4(B)参照)。
【0060】上述した説明から明らかなように、この実
施の形態で製造されたヘテロ接合電界効果トランジスタ
は、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0061】更に、この実施の形態では、ゲート電極4
6を形成する前に、ソース電極50及びドレイン電極5
2を形成している。よって、ゲート電極(ショットキー
接触部)46がアニール処理雰囲気下に晒されないた
め、第1の実施の形態に比べて良質なショットキー接触
を形成できる。
【0062】<第3の実施の形態>図5及び図6を参照
して、この発明の第3の実施の形態に係るヘテロ接合電
界効果トランジスタの製造方法につき説明する。
【0063】第3の実施の形態では、第2の実施の形態
と同様に、第1の実施の形態において、先ず、ゲート電
極46を形成し、続いてソース電極50及びドレイン電
極52を形成していた形成順序を、逆にして製造してい
る点が主に相違している。
【0064】更に、第2の実施の形態では、リセス構造
及びゲート電極46の形成に当たり、同一のマスク(第
2マスク56)を用いていたが、第3の実施の形態で
は、それぞれの形成を異なるマスクを用いて別個に形成
している点が相違している。
【0065】先ず、第1の実施の形態の第一工程及び第
二工程と同様にして、第一工程及び第二工程を行う。そ
して、第二工程まで行うことにより得られた第1積層体
30を図5(A)に示す。尚、この実施の形態では、図
1(A)に示す前駆コンタクト層24'上に、当該前駆
コンタクト層24'を間隔cだけ露出させるようにレジ
ストパターン42を形成する。
【0066】次に、第三工程として、第1マスク42の
上方から等方性エッチングを行い、第1マスク42から
露出している前駆コンタクト層24’を選択的に除去し
てチャネル層22を露出させ、前駆コンタクト層24’
の残存領域によって2つの島状領域24a及び24bを
形成する。然る後、第1マスク42を除去する。
【0067】具体的には、第1の実施の形態で説明した
ウェットエッチング法によって、島状領域24a,24
bに形成されたコンタクト層24はリセス構造となる。
その後、レジストパターン42を任意好適な方法により
除去し、第2積層体65を得る(図5(B)参照)。
【0068】次に、第四工程として、第三工程によって
露出している2つ島状領域24a,24bの各々の少な
くとも一部をそれぞれ露出させるように、第三工程で得
られた第2積層体65上に、第2マスクを形成する。
【0069】具体的には、図5(B)に示した島状領域
24a,24bに形成された各々のコンタクト層24上
に、当該コンタクト層24を間隔bだけ露出させるよう
な、第2マスクとしてのレジストパターン55を形成す
る(図5(C)参照)。
【0070】次に、第五工程として、第2マスク55の
上方から第2金属を蒸着して、2つの領域のうちの一方
の領域上に第2金属からなるソース電極50を形成し、
他方の領域に第2金属からなるドレイン電極52を形成
した後、この第2金属が堆積している第2マスク55を
除去する。
【0071】具体的には、レジストパターン55の上方
から、第1の実施の形態で説明した第2金属である積層
金属を蒸着させる(図示せず)。その後、リフトオフ法
によってレジストパターン55を除去し、積層金属の部
分(領域)50及び52を具える第2積層体65を、窒
素(N2)雰囲気中で450℃以上の温度で数分間アニ
ール処理する。
【0072】こうして、コンタクト層24(24a,2
4b)上に、実質幅bを有するストライプ状のソース電
極50及びドレイン電極52が形成された、第3積層体
80を得る(図6(A)参照)。
【0073】次に、第六工程として、2つの島状領域に
挟まれる部分、ここではストライプ状の開口28に露出
している第2半導体層(チャネル層)22の少なくとも
一部を露出させるように、第五工程で得られた第3積層
体80上に、第3マスクを形成する。
【0074】具体的には、図6(A)に示した第3積層
体80の露出するチャネル層22上に、当該チャネル層
22を間隔aだけストライプ状に露出させるような、第
3マスクとしてのレジストパターン57を形成する。
【0075】この実施の形態では、レジストパターン5
7によって形成される間隔aの開口部分を、ドレイン電
極(ここでは52)側よりもソース電極(ここでは5
0)側に近くなるように形成している(図6(B)参
照)。後述する工程により、このような位置の開口部分
にゲート電極を形成することで、ソース抵抗の低減を図
ることができ好適である(図6(C)参照)。尚、間隔
aの開口部分の位置はこれに限られるものではなく、設
計及び目的に応じて任意に決定するものとする。
【0076】次に、第七工程として、第3マスク57の
上方から第1金属を蒸着して、チャネル層22上に第1
金属からなるゲート電極を形成した後、第1金属が堆積
している第3マスク57を除去する。
【0077】具体的には、レジストパターン57の上方
から、第1金属として、第1の実施の形態で説明したレ
ニウムを蒸着させた後、レジストパターン57を除去す
る。
【0078】こうして、チャネル層22上に、第1金属
からなるゲート電極46が形成され、ヘテロ接合電界効
果トランジスタ10を得る(図6(C)参照)。
【0079】上述した説明から明らかなように、この実
施の形態で製造されたヘテロ接合電界効果トランジスタ
は、第1及び第2の実施の形態と同様の効果を得ること
ができる。
【0080】更に、この実施の形態では、第2の実施の
形態に比べて処理工程数は多くなるが、リセス構造を形
成する島状領域24a及び24bに挟まれるチャネル層
22上の任意の位置に、ゲート電極46を形成すること
ができる。
【0081】よって、ゲート電極の形成位置を適正に制
御できるため、良好なデバイス特性を有するHFETを
得ることができる。
【0082】以上、この発明は、上述した実施の形態の
組合せのみに限定されない。よって、任意好適な段階に
おいて好適な条件を組み合わせ、この発明を適用するこ
とができる。
【0083】例えば、上述した各実施の形態では、チャ
ネル層とキャリア供給層との界面であるヘテロ界面に、
キャリア供給層と電子親和力が等しく、かつ不純物を含
有しないスペーサ層を設けることにより、チャネル層で
の電子移動度を増大させる構成としている。
【0084】しかしながら、スペーサ層を設けることに
より電子移動度は増大するものの、2次元電子濃度は減
少する。したがって、スペーサ層を必ずしも設ける必要
はなく、設計及び目的に応じてスペーサ層を設けない構
成とすることもできる。
【0085】また、AlxInyGa1-(x+y)N層及びA
iInjGa1-(i+j)N層の組成比は、既に説明したよ
うにそれぞれ任意好適な組成比とすることができる。例
えば、AlxInyGa1-(x+y)N層及びAliInjGa
1-(i+j)N層の組成比をそれぞれAl0.33In0.07 Ga
0.6 N及びAl0.33In0.07 Ga0.6 Nとした場合に
は、前駆コンタクト層(Al0.33In0.07 Ga
0.6 N)とチャネル層(アンドープGaN)とのエッチ
ング選択比が上述した各実施の形態に比べて大きくな
る。よって、この前駆コンタクト層によって、更に再現
性及び制御性良くリセス構造を形成できる。
【0086】また、HFET以外の半導体デバイス(ダ
ブルリセス構造を有する半導体デバイスを含む。)に対
しても、この発明を適宜適用することができる。
【0087】また、各実施の形態では、サファイア(A
23)基板を用いたが、炭化ケイ素(SiC)基板、
窒化ガリウム(GaN)基板等を用いても良い。尚、炭
化ケイ素を基板として用いる場合は、バッファ層を窒化
アルミニウム(AlN)とするのが好適である。
【0088】また、結晶成長を行う際の窒素源としてア
ンモニア(NH3)を用いたが、第3ブチルヒドラジン
((CH33CHNNH2)を用いることができる。そ
の場合は、低温バッファ層より上部の積層膜の形成を、
基板温度を670℃として行うことができる。第3ブチ
ルヒドラジン以外にも、ジメチルヒドラジン((C
32NNH2)等が利用可能である。
【0089】また、n型不純物の濃度分布は必ずしも均
一でなくとも良く、目的や設計に応じて局所的に変化す
るような分布であっても良い。
【0090】また、n型不純物(ドーパント)として
は、ケイ素の他に、スズ(Sn)やテルル(Te)等を
用いることができる。
【0091】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
発明によれば、コンタクト層によってリセス構造が形成
されている。よって、リセス構造を有しない従来のGa
N系HFETに比べ、ソース抵抗を小さくすることがで
きる。
【0092】また、従来のGaN系HFETに比べ、そ
の表面上にソース電極及びドレイン電極が形成される島
状領域のコンタクト層中の不純物濃度を高くすることが
できる。
【0093】よって、電子に対する障壁(ポテンシャル
障壁)を低下させることができ、ソース電極及びドレイ
ン電極のコンタクト(接触)抵抗を低減させることがで
きる。
【0094】また、アンドープであるチャネル層上にゲ
ート電極を形成することができるので、ショットキー障
壁を高く維持することができる。その結果、ゲート漏れ
電流を更に低減させることができる。
【0095】従って、ゲート電極の降伏電圧を低下させ
ることなく接触抵抗を低減させることができる、従来よ
りも優れたデバイス特性を有する III族窒化物系HFE
Tが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(C)は、この発明の第1の実施の形
態のヘテロ接合電界効果トランジスタの製造工程の説明
に供する断面図である。
【図2】(A)〜(C)は、この発明の第1の実施の形
態のヘテロ接合電界効果トランジスタの製造工程の説明
に供する断面図である。
【図3】(A)〜(C)は、この発明の第2の実施の形
態のヘテロ接合電界効果トランジスタの製造工程の説明
に供する断面図である。
【図4】(A)〜(B)は、この発明の第2の実施の形
態のヘテロ接合電界効果トランジスタの製造工程の説明
に供する断面図である。
【図5】(A)〜(C)は、この発明の第3の実施の形
態のヘテロ接合電界効果トランジスタの製造工程の説明
に供する断面図である。
【図6】(A)〜(C)は、この発明の第3の実施の形
態のヘテロ接合電界効果トランジスタの製造工程の説明
に供する断面図である。
【図7】この発明に係るAlxInyGa1-(x+y)N(0
<x<1,0<y<1,x+y≦1)層及びAliInj
Ga1-(i+j)N(0<i<1,0<j<1,i+j≦
1)層の組成比の説明に供する図である。
【符号の説明】
10:ヘテロ接合電界効果トランジスタ 12:サファイア基板 14:低温バッファ層 15:バッファ層 16:高温バッファ層 17:高抵抗層 18:キャリア供給層 20:スペーサ層 22:チャネル層 24a,24b,24:コンタクト層 24':前駆コンタクト層 28:開口 30:第1積層体 35,65,75:第2積層体 42,48,54,55,56,57:レジストパター
ン 46:ゲート電極 50:ソース電極 52:ドレイン電極 80:第3積層体

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、GaN層及びアンドープGa
    N層からなるバッファ層と、アンドープAlxInyGa
    1-(x+y)N(0<x<1,0<y<1,x+y≦1)か
    らなる高抵抗層と、n型不純物を含有するAlxIny
    1-(x+y)N(0<x<1,0<y<1,x+y≦1)
    からなるキャリア供給層と、該キャリア供給層よりも小
    さな禁制帯幅を有しかつアンドープ又はn型不純物を含
    有するGaNからなるチャネル層と、前記キャリア供給
    層よりも高濃度のn型不純物を含有するAliInjGa
    1-(i+j)N(0<i<1,0<j<1,i+j≦1)か
    らなり、互いに離間された2つの領域として形成された
    コンタクト層とを順次具え、前記チャネル層上であって
    前記2つの領域間に、該2つの領域とは離間されてゲー
    ト電極が設けられており、前記2つの領域のうち一方の
    領域上にはソース電極が設けられており、他方の領域上
    にはドレイン電極が設けられていることを特徴とするヘ
    テロ接合電界効果トランジスタ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のヘテロ接合電界効果ト
    ランジスタにおいて、前記バッファ層、前記高抵抗層、
    前記キャリア供給層、前記チャネル層及び前記コンタク
    ト層の格子定数は整合していることを特徴とするヘテロ
    接合電界効果トランジスタ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のヘテロ接合電
    界効果トランジスタにおいて、前記キャリア供給層と前
    記チャネル層との間には、アンドープAlxInyGa
    1-(x+y)N(0<x<1,0<y<1,x+y≦1)か
    らなるスペーサ層が設けられていることを特徴とするヘ
    テロ接合電界効果トランジスタ。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のヘテロ接合電界効果ト
    ランジスタにおいて、前記バッファ層、前記高抵抗層、
    前記キャリア供給層、前記スペーサ層、前記チャネル層
    及び前記コンタクト層の格子定数は整合していることを
    特徴とするヘテロ接合電界効果トランジスタ。
  5. 【請求項5】 基板上に、GaN層及びアンドープGa
    N層からなるバッファ層と、アンドープAlxInyGa
    1-(x+y)N(0<x<1,0<y<1,x+y≦1)か
    らなる高抵抗層と、n型不純物を含有するAlxIny
    1-(x+y)N(0<x<1,0<y<1,x+y≦1)
    からなるキャリア供給層と、該キャリア供給層よりも小
    さな禁制帯幅を有しかつアンドープ又はn型不純物を含
    有するGaNからなるチャネル層と、前記キャリア供給
    層よりも高濃度のn型不純物を含有するAliInjGa
    1-(i+j)N(0<i<1,0<j<1,i+j≦1)か
    らなるコンタクト層とを順次設けて、第1積層体を形成
    する第一工程と、 前記コンタクト層上に、該コンタクト層を互いに離間さ
    れた2つの領域に形成するための第1マスクを形成する
    第二工程と、 前記第1マスクの上方からエッチングを行い、前記第1
    マスクから露出している前記コンタクト層を選択的に除
    去して、前記チャネル層を露出させて前記コンタクト層
    を前記2つの領域とする第三工程と、 前記第1マスクの上方から第1金属を蒸着して、前記チ
    ャネル層上に前記第1金属からなるゲート電極を形成し
    た後、前記第1金属が堆積している前記第1マスクを除
    去する第四工程と、 前記第四工程によって露出された前記2つの領域の各々
    の少なくとも一部を露出させるように、前記第四工程で
    得られた第2積層体上に第2マスクを形成する第五工程
    と、 前記第2マスクの上方から第2金属を蒸着して、前記2
    つの領域のうち一方の領域上に第2金属からなるソース
    電極を形成し、他方の領域上に前記第2金属からなるド
    レイン電極を形成した後、前記第2金属が堆積している
    前記第2マスクを除去する第六工程とを含むことを特徴
    とするヘテロ接合電界効果トランジスタの製造方法。
  6. 【請求項6】 基板上に、GaN層及びアンドープGa
    N層からなるバッファ層と、アンドープAlxInyGa
    1-(x+y)N(0<x<1,0<y<1,x+y≦1)か
    らなる高抵抗層と、n型不純物を含有するAlxIny
    1-(x+y)N(0<x<1,0<y<1,x+y≦1)
    からなるキャリア供給層と、該キャリア供給層よりも小
    さな禁制帯幅を有しかつアンドープ又はn型不純物を含
    有するGaNからなるチャネル層と、前記キャリア供給
    層よりも高濃度のn型不純物を含有するAliInjGa
    1-(i+j)N(0<i<1,0<j<1,i+j≦1)か
    らなるコンタクト層とを順次設けて、第1積層体を形成
    する第一工程と、 前記コンタクト層上に、該コンタクト層のうちソース電
    極及びドレイン電極が形成される領域を露出させるよう
    に、第1マスクを形成する第二工程と、 前記第1マスクの上方から第2金属を蒸着して、前記コ
    ンタクト層上に前記第2金属からなる前記ソース電極及
    びドレイン電極を形成した後、前記第2金属が堆積して
    いる第1マスクを除去する第三工程と、 前記第三工程によって露出している前記コンタクト層上
    に、該コンタクト層を互いに離間された2つの領域に形
    成するための第2マスクを形成する第四工程と、 前記第2マスクの上方からエッチングを行い、前記第2
    マスクから露出している前記コンタクト層を選択的に除
    去して、前記チャネル層を露出させて前記コンタクト層
    を前記2つの領域とする第五工程と、 前記第2マスクの上方から第1金属を蒸着して、前記チ
    ャネル層上に第1金属からなるゲート電極を形成した
    後、前記第1金属が堆積している前記第2マスクを除去
    する第六工程とを含むことを特徴とするヘテロ接合電界
    効果トランジスタの製造方法。
  7. 【請求項7】 基板上に、GaN層及びアンドープGa
    N層からなるバッファ層と、アンドープAlxInyGa
    1-(x+y)N(0<x<1,0<y<1,x+y≦1)か
    らなる高抵抗層と、n型不純物を含有するAlxIny
    1-(x+y)N(0<x<1,0<y<1,x+y≦1)
    からなるキャリア供給層と、該キャリア供給層よりも小
    さな禁制帯幅を有しかつアンドープ又はn型不純物を含
    有するGaNからなるチャネル層と、前記キャリア供給
    層よりも高濃度のn型不純物を含有するAliInjGa
    1-(i+j)N(0<i<1,0<j<1,i+j≦1)か
    らなるコンタクト層とを順次設けて、第1積層体を形成
    する第一工程と、 前記コンタクト層上に、該コンタクト層を互いに離間さ
    れた2つの領域に形成するための第1マスクを形成する
    第二工程と、 前記第1マスクの上方からエッチングを行い、前記第1
    マスクから露出している前記コンタクト層を選択的に除
    去して、前記チャネル層を露出させて前記コンタクト層
    を前記2つの領域とした後、前記第1マスクを除去する
    第三工程と、 前記第三工程によって露出している前記2つの領域の各
    々の少なくとも一部を露出させるように、前記第三工程
    で得られた第2積層体上に第2マスクを形成する第四工
    程と、 前記第2マスクの上方から第2金属を蒸着して、前記2
    つの領域のうち一方の領域上に第2金属からなるソース
    電極を形成し、他方の領域に前記第2金属からなるドレ
    イン電極を形成した後、前記第2金属が堆積している前
    記第2マスクを除去する第五工程と、 前記2つの領域間に露出している前記チャネル層の少な
    くとも一部を露出させるように、前記第五工程で得られ
    た第3積層体上に第3マスクを形成する第六工程と、 前記第3マスクの上方から第1金属を蒸着して、前記チ
    ャネル層上に第1金属からなるゲート電極を形成した
    後、前記第1金属が堆積している前記第3マスクを除去
    する第七工程とを含むことを特徴とするヘテロ接合電界
    効果トランジスタの製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項5ないし7のいずれか一項に記載
    のヘテロ接合電界効果トランジスタの製造方法におい
    て、前記第1積層体を、前記バッファ層、前記高抵抗
    層、前記キャリア供給層、前記チャネル層及び前記コン
    タクト層の格子定数が整合するように形成することを特
    徴とするヘテロ接合電界効果トランジスタの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項5ないし8のいずれか一項に記載
    のヘテロ接合電界効果トランジスタの製造方法におい
    て、前記キャリア供給層と前記チャネル層との間に、ア
    ンドープAlxInyGa1-(x+y)N(0<x<1,0<
    y<1,x+y≦1)からなるスペーサ層を設けること
    を特徴とするヘテロ接合電界効果トランジスタの製造方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のヘテロ接合電界効果
    トランジスタの製造方法において、前記第1積層体を、
    前記バッファ層、前記高抵抗層、前記キャリア供給層、
    前記スペーサ層、前記チャネル層及び前記コンタクト層
    の格子定数が整合するように形成することを特徴とする
    ヘテロ接合電界効果トランジスタの製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項5ないし10のいずれか一項に
    記載のヘテロ接合電界効果トランジスタの製造方法にお
    いて、前記エッチングは、ウェットエッチングであるこ
    とを特徴とするヘテロ接合電界効果トランジスタの製造
    方法。
JP2001394971A 2001-12-26 2001-12-26 ヘテロ接合電界効果トランジスタ及びその製造方法 Withdrawn JP2003197645A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001394971A JP2003197645A (ja) 2001-12-26 2001-12-26 ヘテロ接合電界効果トランジスタ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001394971A JP2003197645A (ja) 2001-12-26 2001-12-26 ヘテロ接合電界効果トランジスタ及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003197645A true JP2003197645A (ja) 2003-07-11

Family

ID=27601538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001394971A Withdrawn JP2003197645A (ja) 2001-12-26 2001-12-26 ヘテロ接合電界効果トランジスタ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003197645A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006185964A (ja) * 2004-12-24 2006-07-13 Eudyna Devices Inc 半導体装置の製造方法
JP2006269939A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Nichia Chem Ind Ltd 電界効果トランジスタ及びその製造方法
US7217960B2 (en) 2005-01-14 2007-05-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Semiconductor device
WO2008105378A1 (ja) * 2007-02-28 2008-09-04 Nec Corporation Iii族窒化物半導体電界効果トランジスタ
JP2009164437A (ja) * 2008-01-09 2009-07-23 New Japan Radio Co Ltd 窒化物半導体装置の製造方法
US7745852B2 (en) 2006-06-27 2010-06-29 Sharp Kabushiki Kaisha Hetero junction field effect transistor and method of fabricating the same

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006185964A (ja) * 2004-12-24 2006-07-13 Eudyna Devices Inc 半導体装置の製造方法
US7217960B2 (en) 2005-01-14 2007-05-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Semiconductor device
US7528423B2 (en) 2005-01-14 2009-05-05 Panasonic Corporation Semiconductor device
JP2006269939A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Nichia Chem Ind Ltd 電界効果トランジスタ及びその製造方法
US7745852B2 (en) 2006-06-27 2010-06-29 Sharp Kabushiki Kaisha Hetero junction field effect transistor and method of fabricating the same
US7973338B2 (en) 2006-06-27 2011-07-05 Sharp Kabushiki Kaisha Hetero junction field effect transistor and method of fabricating the same
WO2008105378A1 (ja) * 2007-02-28 2008-09-04 Nec Corporation Iii族窒化物半導体電界効果トランジスタ
US7985984B2 (en) 2007-02-28 2011-07-26 Nec Corporation III-nitride semiconductor field effect transistor
JP2009164437A (ja) * 2008-01-09 2009-07-23 New Japan Radio Co Ltd 窒化物半導体装置の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11699748B2 (en) Normally-off HEMT transistor with selective generation of 2DEG channel, and manufacturing method thereof
US7550784B2 (en) Nitride-based transistors and methods of fabrication thereof using non-etched contact recesses
KR101124937B1 (ko) 질화물계 트랜지스터를 위한 캡층 및/또는 패시베이션층,트랜지스터 구조 및 그 제조방법
JP5160225B2 (ja) 再成長オーミックコンタクト領域を有する窒化物ベースのトランジスタの製作方法及び再成長オーミックコンタクト領域を有する窒化物ベースのトランジスタ
US7709859B2 (en) Cap layers including aluminum nitride for nitride-based transistors
US8551821B2 (en) Enhancement normally off nitride semiconductor device manufacturing the same
JP2003209124A (ja) 電界効果半導体素子の製造方法及び電界効果半導体素子
JP2000277724A (ja) 電界効果トランジスタとそれを備えた半導体装置及びその製造方法
KR102329663B1 (ko) 이질접합 전계효과 트랜지스터
JP3449116B2 (ja) 半導体装置
US20210057560A1 (en) Semiconductor Structure and Manufacturing Method for the Semiconductor Structure
JP4895520B2 (ja) ショットキーダイオードおよびその製造方法
JP4906023B2 (ja) GaN系半導体装置
US7635877B2 (en) Nitride semiconductor device and manufacturing method thereof
JP4474292B2 (ja) 半導体装置
US11876129B2 (en) Semiconductor structure and manufacturing method for the semiconductor structure
JP2003197645A (ja) ヘテロ接合電界効果トランジスタ及びその製造方法
JP5087235B2 (ja) 窒化物半導体装置の製造方法
JP2013214625A (ja) 窒化物半導体へのオーミック接触領域の形成方法
JP2003188190A (ja) ヘテロ接合電界効果トランジスタ及びその製造方法
JP2005142250A (ja) 高電子移動度トランジスタ
JP2010219384A (ja) Iii族窒化物半導体からなる半導体装置、およびその製造方法
JP2006261474A (ja) 窒化物系半導体デバイス
JP2020194851A (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050301