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JP2003195886A - ロボット - Google Patents

ロボット

Info

Publication number
JP2003195886A
JP2003195886A JP2001395269A JP2001395269A JP2003195886A JP 2003195886 A JP2003195886 A JP 2003195886A JP 2001395269 A JP2001395269 A JP 2001395269A JP 2001395269 A JP2001395269 A JP 2001395269A JP 2003195886 A JP2003195886 A JP 2003195886A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
microphone
robot
neck
main sound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001395269A
Other languages
English (en)
Inventor
Gen Endo
玄 遠藤
Takeshi Igarashi
健 五十嵐
Takashi Toyoda
崇 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001395269A priority Critical patent/JP2003195886A/ja
Publication of JP2003195886A publication Critical patent/JP2003195886A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Toys (AREA)
  • Manipulator (AREA)
  • Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 頭部にマイクを具備するとともに,アクチュ
エータの発するノイズが当該マイクに及ぼす影響を低減
することが可能なロボットを提供すること。 【解決手段】 頭部と,胴部と,頭部と胴部とをリンク
する首部とを備え,頭部にマイクを搭載したロボットで
あって;頭部は,ロール軸方向に回動する第1の回動軸
を介して首部にリンクされる頭部基台と,頭部基台を覆
うように設置される頭部外装と,頭部外装に装着され,
外部環境の音情報を集音する主集音マイクと,第1の回
動軸が軸通され,第1の回動軸を回動させる駆動力を発
生するアクチュエータと,を具備することを特徴とす
る,ロボットが提供される。かかる構成により,頭部に
主集音マイクを搭載しても,主集音マイクをアクチュエ
ータから離隔できるので,主集音マイクに対するノイズ
の影響を低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,ロボットにかか
り,特に,頭部にマイクを具備するロボットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年,各種ロボットの研究開発が進み,
犬などの動作を表現可能なペット型ロボットや,人間の
形態や動作を模した2足歩行が可能なロボット(ヒュー
マノイド・ロボット)などが提案されている。かかるロ
ボットは,全身に設けられた複数のアクチュエータを動
作させて,2足歩行等の複雑な動作を実現可能にしてい
る。
【0003】さらに,外部環境の音情報を取得するマイ
クを搭載し,ユーザが発した音声等を認識可能なロボッ
トも提案されている。かかる音声認識を行うロボットで
は,上記アクチュエータ等が発するノイズによって認識
率が低下することを防止するため,比較的ノイズの影響
を受けにくい胴部の中心にマイクを設置したり,また,
ロボットとは別の場所にマイクを設置し,ここで取得し
た音声情報をロボットに送信するなどしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記従
来のロボットでは,ユーザがロボットの後方から音声を
発して,ロボットに注意を喚起させたい場合であって
も,マイクが胴部に設けられているので,ロボットはい
ちいち胴部の向きをかえたりしなければならず,その挙
動が不自然になるという問題があった。また,マイクの
設置箇所によっては,ロボットが音源であるユーザの位
置を把握できないといった問題があった。
【0005】本発明は,従来のロボットが有する上記問
題点に鑑みてなされたものであり,本発明の目的は,頭
部にマイクを具備するとともに,アクチュエータ等の発
するノイズが当該マイクに及ぼす影響を低減することが
可能な,新規かつ改良されたロボットを提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め,本発明の第1の観点によれば,頭部と,胴部と,頭
部と胴部とをリンクする首部とを備え,頭部にマイクを
搭載したロボットであって;頭部は,ロール軸方向に回
動する第1の回動軸を介して首部にリンクされる頭部基
台と,頭部基台を覆うように設置される頭部外装と,頭
部外装に装着され,外部環境の音情報を集音する主集音
マイクと,第1の回動軸が軸通され,第1の回動軸を回
動させる駆動力を発生するアクチュエータと,を具備す
ることを特徴とする,ロボットが提供される。
【0007】ここで,頭部は,動物・人間の頭のごとき
意匠を施した部分であって,操作者等がそのロボットと
のコミュニケーションをとるにあたって,注意をする部
分としての違和感がなくなるよう作用する。また,胴部
は,動物・人間の胴のごとき意匠を施した部分であっ
て,上記頭部を設置する基台となるように作用する。さ
らに,頭部基台は,上記頭部の内部に備えられ,首部に
リンクされるとともに頭部の各種装置が設置される基台
として作用する。また,主集音マイクは,ロボットの外
部環境にかかり,音源定位,話者認識,語彙認識等の処
理を行う音情報を収得するよう作用する。また,アクチ
ュエータは,第1の回動軸を中心として頭部基台をロー
ル軸方向に回動させることができるため,頭部の下端に
ある首関節により頭部を左右に傾ける動作が可能にな
る。さらに,かかるアクチュエータを主集音マイクから
できるだけ離隔して頭部後側に配置できる。
【0008】また,上記アクチュエータは,首部にその
基底部分を取り付けたモータと,モータの基底部分の他
端から出されてロボットの背面方向に延びる駆動軸に連
接され,入力軸と出力軸が対向して設けられた減速機
と,を具備し,頭部基台は,減速機の出力軸に固設され
るとともに,首部に回動可能に軸支される,如く構成す
れば,アクチュエータを効率的に配置できるとともに,
大音量のノイズを発生する減速機を頭部の後側に配置し
て,主集音マイクから離隔することができる。
【0009】さらに,上記主集音マイクは,頭部外装の
少なくとも一側の側頭部に設けられる,如く構成すれ
ば,アクチュエータと主集音マイクを離隔することがで
きるともに,主集音マイクは,ロボットの前方および後
方で発音された音声の双方を好適に取得できる。また,
両側頭部に2つの主集音マイクを設けることで,主集音
マイクを人間の耳に相当する位置に配置できる。
【0010】また,上記主集音マイクは,頭部外装の前
頭部に設けられる,如く構成すれば,アクチュエータか
ら主集音マイクをより離隔することができる。
【0011】また,上記頭部には,アクチュエータの発
生したノイズを集音するノイズ取得用マイクが設けら
れ,主集音マイクの入力からノイズ取得用マイクで取得
した音声成分を差分演算し,その結果情報を用いて音声
情報処理を行う,如く構成すれば,主集音マイクが取得
した音情報からノイズを削減できるので,ロボットの音
声情報処理の精度が向上する。
【0012】さらに,上記ノイズ取得用マイクは,主集
音マイクの直近傍内側,かつアクチュエータのノイズ発
生箇所の近傍に設けられる,如く構成すれば,アクチュ
エータが発するノイズのうち主集音マイクが影響を受け
るものを効率的に取得できる。
【0013】また,頭部外装には,音源定位用の副集音
マイクが設けられる,如く構成すれば,主集音マイクの
みで得た音情報では音源定位できない場合であっても,
副集音マイクで取得した音情報を利用することで,好適
に音源定位が可能になる。さらに,この副集音マイク
は,頭部外装上で主集音マイクから離れた位置に配され
ることが好ましい。
【0014】また,上記主集音マイクは,頭部外装表面
に設けられた防振部材上に,略メッシュ状のマイク防護
手段に覆われて設置される,如く構成すれば,ロボット
の各種動作に起因する振動が,主集音マイクに伝達する
ことを低減できるとともに,ロボットの転倒時などに主
集音マイクが外部と接触して破損することを防止でき
る。
【0015】また,上記頭部には,音声情報処理用の頭
部電子基板が設けられる,如く構成すれば,主集音マイ
クの近傍で音声情報処理等を行うことができるので,デ
ータ量が低減するとともに,音声認識や音源定位などの
認識情報処理を迅速に行うことができる。また,音声情
報データ伝達用の配線等の各種装置を簡素化できる。
【0016】また,上記首部は,第1の回動軸の下方
に,ピッチ軸方向に回動する第2の回動軸と,ヨー軸方
向に回動する第3の回動軸と,ピッチ軸方向に回動する
第4の回動軸と,を具備する,如く構成すれば,首部の
関節は4自由度を有するので,頭部を胴部に対して多様
に駆動させることができる。これにより,ロボットの表
現力が高まるとともに,主集音マイクによる集音可能範
囲も拡大する。
【0017】さらに,上記第2〜4の回動軸は,頭部か
ら胴部にかけて,第2の回動軸,第3の回動軸,第4の
回動軸の順に配される,如く構成すれば,各回動軸が効
率的に配されて無駄なスペースを削減できるとともに,
首部の関節の機能性が高まり,ロボットの表現力が豊か
になる。
【0018】上記課題を解決するため,本発明の別の観
点によれば,頭部と,胴部と,頭部と胴部とをリンクす
る首部とを備え,頭部にマイクを搭載したロボットであ
って;頭部は,第1の回動軸を介して首部にリンクされ
る頭部基台と,頭部基台を覆うように設置される頭部外
装と,頭部外装に装着され,外部環境の音情報を集音す
る主集音マイクと,第1の回動軸を回動させる駆動力を
発生するアクチュエータと,アクチュエータの発生した
ノイズを集音するノイズ取得用マイクと,を具備してお
り主集音マイクの入力からノイズ取得用マイクで取得し
た音声成分を差分演算し,その結果情報を用いて音声情
報処理を行うことを特徴とする,ロボットが提供され
る。
【0019】かかる構成により,主集音マイクが取得し
た音情報からノイズを削減できるので,ロボットの音声
情報処理の精度が向上する。
【0020】さらに,上記ノイズ取得用マイクは,主集
音マイクの直近傍内側,かつアクチュエータのノイズ発
生箇所の近傍に設けられる,如く構成すれば,アクチュ
エータが発するノイズのうち主集音マイクが影響を受け
るものを効率的に取得できる。
【0021】また,上記頭部外装には,音源定位用の副
集音マイクが設けられる,如く構成すれば,主集音マイ
クのみで得た音情報では音源定位できない場合であって
も,副集音まいくで取得した音情報を利用することで,
好適に音源定位が可能になる。さらに,この副集音マイ
クは,頭部外装上で主集音マイクから離れた位置に配さ
れることが好ましい。
【0022】また,上記主集音マイクは,頭部外装表面
に設けられた防振部材上に,略メッシュ状のマイク防護
手段に覆われて設置される,如く構成すれば,ロボット
の各種動作に起因する振動が,主集音マイクに伝達する
ことを低減できるとともに,ロボットの転倒時などに主
集音マイクが外部と接触して破損することを防止でき
る。
【0023】また,上記頭部には,音声情報処理用の頭
部電子基板が設けられる,如く構成すれば,主集音マイ
クの近傍で音声情報処理等を行うことができるので,デ
ータ量が低減するとともに,音声認識や音源定位などの
認識情報処理を迅速に行うことができる。また,音声情
報データ伝達用の配線等の各種装置を簡素化できる。
【0024】また,上記第1の回動軸はロール軸方向に
回動し,首部は,第1の回動軸の下方に,ピッチ軸方向
に回動する第2の回動軸と,ヨー軸方向に回動する第3
の回動軸と,ピッチ軸方向に回動する第4の回動軸と,
を具備する,如く構成すれば,首部の関節は4自由度を
有するので,頭部を胴部に対して多様に駆動させること
ができる。これにより,ロボットの表現力が高まるとと
もに,主集音マイクによる集音可能範囲も拡大する。
【0025】さらに,上記第2〜4の回動軸は,頭部か
ら胴部にかけて,第2の回動軸,第3の回動軸,第4の
回動軸の順に配される,如く構成すれば,各回動軸が効
率的に配されて無駄なスペースを削減できるとともに,
首部の関節の機能性が高まり,ロボットの表現力が豊か
になる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照しながら,
本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。な
お,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構
成を有する構成要素については,同一の符号を付するこ
とにより重複説明を省略する。
【0027】(第1の実施の形態)まず,本発明にかか
る第1の実施の形態について説明する。なお,本実施形
態にかかるロボットとして,以下では,ヒューマノイド
・ロボットの例を挙げて説明するが,本発明はかかる例
に限定されない。
【0028】まず,図1に基づいて,本実施形態にかか
るロボットの概要について説明する。なお,図1は,本
実施形態にかかるロボット1の全体構成を示す斜視図で
ある。
【0029】図1に示すように,ロボット1は,2足歩
行が可能なヒューマノイド・ロボット(人間型脚式移動
ロボット)であり,全長が例えば50〜60cmであ
る。かかるロボット1は,上端に配される頭部10と,
全身の略中央部に位置する胴部20と,頭部10を胴部
20とを連結する首部30と,胴部10の左右両側に設
けられた左腕部40および右腕部50と,胴部20から
下方に延設され脚式移動を行う左脚部60および右脚部
70とを具備する。
【0030】頭部10は,例えば人間の頭のごとき意匠
を施した部分であって,首部30の関節により胴部20
に対して回動可能に連結される。かかる頭部10は,頭
部外装12に覆われた内部には,外界を撮像するカメラ
14,外部からの音声等を集音する主集音マイク16な
どが搭載されており,首部30との間に電子音声等を発
音するスピーカ18を具備する。
【0031】胴部20は,胸部21と,腰部22と,胸
部21と腰部22を連結する胴関節23とから構成され
る。かかる胴部20は,内部に比較的大きな容積を確保
することができるので,電源部や後述する中央制御装置
(図示せず)などが配置される。電源部は,後述するア
クチュエータ,制御装置およびカメラ14などの各部が
消費する電力を供給するバッテリであり,例えばニッケ
ル水素電池などである。さらに,胴部20には,ロボッ
ト1の姿勢を制御するための姿勢制御用センサ(図示せ
ず)が設けられる。この姿勢制御用センサは,ロボット
1の加速度や回転運動の角速度を検出することができ,
例えばジャイロセンサなどである。なお,かかる姿勢制
御用センサは,頭部10など胴部20以外の箇所に設置
することも可能である。
【0032】左腕部40および右腕部50は,肩関節4
1,51と,上腕42,52と,肘関節43,53と,
下腕44,54と,手首関節45,55と,手先部4
6,56とから構成され,肩関節41,51によって胴
部20の上部の両側に連結されている。
【0033】左脚部60および右脚部70は,股関節6
1,71と,大腿部62,72と,膝関節63,73
と,脛部64,74と,足首関節65,75と,足平部
66,76とから構成され,股関節61,71によって
胴部20の下部に連結されている。さらに,両脚部6
0,70の足平部66,76には,地面の状態やそこか
ら受ける圧力を検出するセンサとして例えば圧力センサ
(図示せず)が設けられている。また,かかる圧力セン
サを手先部46,56などのロボット1が外部と接触し
うる箇所に設けて,各部における接触状態を検出できる
ようにしてもよい。
【0034】以上のように,ロボット1は,各部に複数
の関節(リンク機構)を有しており,回動軸を中心に各
関節を好適な角度だけ回動させることで,2足歩行や各
種の動作が可能である。かかる各関節は,1または2以
上のアクチュエータから構成されている。アクチュエー
タは,例えば減速機を備えたサーボモータなどからな
り,中央制御装置からの指示信号に基づいて,関節を所
定の回動速度で回動させ,所定の回動角度で維持するこ
とができる。サーボモータは,例えば小型のACサーボ
モータまたはDCサーボモータなどであり,モータの駆
動を的確にフィードバック制御することができる。さら
に,かかるサーボモータには,その回転角度,角速度,
角加速度などを検出するためのセンサとして,例えばロ
ータリエンコーダが設けられている。また,減速機は,
サーボモータから大きなトルクを取り出すための機構で
あり,例えばハーモニック減速機等が用いられる。
【0035】各関節は,例えば設置されるアクチュエー
タおよび回動軸等の数に応じて所定の自由度を有してお
り,例えば,図1に示したロボット1では,肩関節4
1,51および股関節61,71が3自由度,足首関節
65,75および胴関節23が2自由度,手首関節4
5,55,肘関節43,53および膝関節63,73が
1自由度を有する。
【0036】ここで,図2に基づいて,本実施形態にか
かる首部30の関節自由度について説明する。なお,図
2は,本実施形態にかかる首部30の回動軸の構成を模
式的に示す斜視図である。
【0037】図2に示すように,本実施形態にかかる首
部30の関節は,4つの回動軸を有しているので,首部
30全体として4自由度を有する。具体的には,第1の
回動軸31は,首部30の上部(即ち,頭部10側)に
配置され,ロール軸方向に回動する。また,第2の回動
軸32は,第1の回動軸31の例えば直下に配置され,
ピッチ軸方向に回動する。さらに,第3の回動軸33
は,第2の回動軸32の下方に配置され,ヨー軸方向に
回動する。加えて,第4の回動軸34は,第3の回動軸
33の下方で首部30の下部(即ち,胴部20側)に配
置され,ピッチ軸方向に回動する。このように,首部3
0の関節は,ピッチ軸方向に2自由度,ロール軸方向お
よびヨー方向にそれぞれ1自由度という合計4自由度を
有する。
【0038】かかる構成により,首部30の関節は,頭
部10を胴部20に対して3方向に駆動させることが可
能である。具体的には,首部30の関節は,第1の回動
軸31を用いて頭部10を左右に傾けること(首を傾げ
る動作)ができる。また,第2の回動軸32および第4
の回動軸34を用いて,頭部10を前後に傾けること
(頷く動作)ができる。さらに,第3の回動軸33を用
いて,頭部10を回動させること(首を横に振る動作)
ができる。また,首部30の関節は,このような3方向
の駆動を複合的に組み合わせることにより,頭部30に
多様な運動をさせることもできる。
【0039】次に,図3に基づいて,以上のような4自
由度を有する関節を実現するための首部30のリンク機
構について説明する。なお,図3(a)および図3
(b)は,本実施形態にかかる首部30の側面図および
正面図である。なお,図3では,首部30と隣接する胴
部20の胴部基台200と,頭部10の頭部基台100
も示し,簡単のためスピーカボックスの図示は省略す
る。
【0040】以下に,首部30の主な構成要素と首部3
0が有する4つの回動軸31〜34の位置について説明
する。図3(a)および図3(b)に示すように,首部
30は主に,首下ハウジング300と,首中ハウジング
310と,首上ハウジング320とから構成されてお
り,下端で胴部20の胴部基台200と,上端で頭部1
0の頭部基台100とリンクされている。
【0041】第1の回動軸31は,首部30の略上端で
ロー軸(X軸)方向に延長された回動軸であり,頭部基
台100と首上ハウジング320をリンクしている。か
かる第1の回動軸31は,第1のサーボモータM1の駆
動により,頭部基台100を首上ハウジング320に対
しロー軸方向に回動させることができる。
【0042】第2の回動軸32は,ピッチ軸(Y軸)方
向に延長された回動軸であり,首上ハウジング320と
首中ハウジング310をリンクしている。かかる第2の
回動軸32は,第2のサーボモータM2の駆動により,
首上ハウジング320から上部を首中ハウジング310
に対しピッチ軸方向に回動させることができる。
【0043】第3の回動軸33は,ヨー軸(Z軸)方向
に延長された回動軸であり,首中ハウジング310と首
下ハウジング300をリンクしている。かかる第3の回
動軸33は,第3のサーボモータM3の駆動により,首
中ハウジング310から上部を首下ハウジング300に
対しヨー軸方向に回動させることができる。
【0044】第4の回動軸34は,ピッチ軸(Y軸)方
向に延長された回動軸であり,首下ハウジング300と
胴部基台200をリンクしている。かかる第4の回動軸
34は,第4のサーボモータM4の駆動により,首下ハ
ウジング300から上部(即ち,首部30および頭部1
0)を胴部基台200に対しピッチ軸方向に回動させる
ことができる。
【0045】次に,上記のような首部30の構成要素と
それらを相互に連結させる態様について,図4に基づい
て,より詳細に説明する。なお,図4は,本実施形態に
かかる首部30を分解して示した分解組立図である。
【0046】図4に示すように,首下ハウジング300
は,首部30の下端に配されるハウジングであり,例え
ば,その中部から上部にかけては略中空円筒形状を有
し,下部が略半球面形状を有する。この首下ハウジング
300の両側には,ピッチ軸方向に回動する第4の回動
軸34が軸止され,その一側の先端には首プーリ301
が設けられる。かかる首下ハウジング300は,胴部2
0の略上端に位置する胴部基台200の上方に配置さ
れ,第4の回動軸34を胴部基台200にリンクさせる
ことにより,首部30を胴部20に対し回動可能に連結
する機能を有する。
【0047】また,上記の胴部基台200の内部には,
第4のサーボモータM4が設置されている。この第4の
サーボモータM4は,その駆動軸に胴プーリ201を備
えており,胴プーリ201を回動させる駆動力を発生す
る。さらに,この胴プーリ201と上記の首プーリ30
1との間にはベルト302が懸架されており,第4のサ
ーボモータM4の駆動力を第4の回動軸34に伝達する
ことができる。このため,第4のサーボモータM4を駆
動させると,第4の回動軸34がピッチ軸方向に回動す
るので,首下ハウジング300を第4の回動軸34を中
心に回動させて前後に傾けることができる。この際,首
下ハウジング300は,その下部が略半球面形状を有す
るので,胴部20に干渉されることなく円滑に回動でき
る。なお,上記第4のサーボモータM4を例えば胴部基
台200の上面に配設し,その駆動軸と第4の回動軸3
4を一体に形成して,首下ハウジング300に駆動力を
直接伝達できるように構成してもよい。
【0048】また,首下ハウジング300の内部には第
3のサーボモータM3が固設される。この第3のサーボ
モータM3の駆動軸が第3の回動軸33であり,かかる
第3の回動軸33は,首中ハウジング310の下面に接
続されている。従って,第3のサーボモータM3は,首
中ハウジング310を首下ハウジング300に対しヨー
軸方向に回動させるように,駆動力を発生させる。
【0049】また,首中ハウジング310は,例えば略
中空円筒形状を有し,その下面は第3の回動軸33に接
続されている。また,上部には,例えば略方形を有し,
スピーカボックス330の回動動作を案内するための案
内用切り欠き311a,311bが前後2箇所に形成さ
れており,後述するスピーカボックス330が,この案
内用切り欠き311a,311bに収まるようになって
いる。
【0050】また,首上ハウジング320は,例えば略
直方体形状を有するハウジングであり,頭部10を搭載
する部材として機能する。この首上ハウジング320
は,例えば左右側面から突出して配された第2の回動軸
32により,首中ハウジング310に回動可能に軸着さ
れる。この第2の回動軸32は,一側端32aが第1の
ベアリング324を介して首中ハウジング310に回動
自在に連結され,他側端32bが首中ハウジング310
に固着される。さらに,首上ハウジング320の内部に
は第2のサーボモータM2が固設されており,この第2
のサーボモータM2の駆動軸は上記第2の回動軸32の
他側端32bと一体形成されている。このため,首上ハ
ウジング320は,第2のサーボモータM2の駆動によ
って,首中ハウジング310に対しピッチ軸方向に回動
できるようになっている。
【0051】また,首上ハウジング320の下部には,
内部にスピーカ18を備えるスピーカボックス330が
取り付けられ,首中ハウジング310との間に挟まるよ
うにして配される。このスピーカボックス330は,例
えば下面が略曲面となるような例えば略半円筒形状を有
しており,首上ハウジング320の回動に伴い,首中ハ
ウジング310の案内用切り欠き311a,311bに
案内されて,ピッチ軸方向に円滑に回動できる。
【0052】次に,かかる首上ハウジング320に頭部
基台100をリンクさせる機構について説明する。首上
ハウジング320は,減速器321,第1のサーボモー
タM1および第2のベアリング322を介して,頭部基
台100に連結される。なお,これら減速器321,第
1のサーボモータM1および第2のベアリング322の
各回動軸は,全体として第1の回動軸31を構成する。
【0053】頭部基台100は,頭部10の例えば略中
央部に配置されて各種装置が設置される板状部材であっ
て,ロボット1の進行方向前方および後方にそれぞれ基
台前面部材100aと基台後面部材100bを具備す
る。
【0054】減速機321は,例えばハーモニックドラ
イブなどの減速機構であって,入力軸31bの回動が減
速されて,出力軸31aの回動を招くような構造を有す
る。この減速機321の入力軸31bは,第1のサーボ
モータM1の駆動軸31cに軸着されており,出力軸3
1aは,頭部基台100の基台後面部材100bに固着
されている。また,減速機321は,入力軸31bと出
力軸31aが同一軸方向に延長形成されている。かかる
構成により,減速機321として例えば遊星ギアなどを
用いることができ,より耐久性に優れた構造を実現でき
る。加えて,かかる遊星ギアなどの機構は,入手容易か
つ安価であるので,生産コストの低減を図ることもでき
る。また,このような減速機321を,上述した第2〜
4のサーボモータM2〜4に適用してもよい。
【0055】第1のサーボモータM1は,上記のように
駆動軸31cが減速機321の入力軸31bに軸着され
ているので,その駆動力によって減速機321の出力軸
31aの回動を招くような構成である。また,第1のサ
ーボモータM1の本体は,首上ハウジング320の例え
ば後面に固着されている。従って,第1のサーボモータ
M1を駆動させることにより,減速機321の出力軸3
1aを,首上ハウジング320を基準としてロール軸方
向に回動させることができる。
【0056】第2のベアリング322は,ベアリング軸
受部322aと,ベアリング軸受部322aに対し回動
自在に付設されたベアリング軸31dとを備えた軸受で
ある。このベアリング軸31dは,上記減速機321の
出力軸31aと同一軸線(即ち,第1の回動軸31)上
となるように配設されており,その一側端が首上ハウジ
ング320の前面に固着される。また,ベアリング軸受
部322aは,頭部基台100の基台前面部材100a
に固着されている。かかる構成により,第2のベアリン
グ322は,頭部基台100を首上ハウジング320に
対しロール軸方向に回動自在に支持することができる。
【0057】以上のような構成により,頭部基台100
を第1の回動軸31を介して首上ハウジング320にリ
ンクさせることができる。また,第1のサーボモータM
1を駆動することにより,頭部基台100を第1の回動
軸31を中心にロール軸方向に回動させ,首上ハウジン
グ320に対して所定角度傾けることができる。
【0058】また,首上ハウジング320は,例えば両
側面の上端にメカニカルストッパ323a,323b
(以下,メカニカルストッパ323という場合もあ
る。)が付設されている。かかるメカニカルストッパ3
23は,首上ハウジング320と頭部基台100とのな
す角度(即ち,頭部基台100の回動角度)が所定範囲
内に収まるように,頭部基台100の回動を物理的に制
限する機能を有する。さらに,このメカニカルストッパ
323は,頭部基台100の接触の有無を検出するリミ
ッタスイッチを兼ねていることが好ましい。かかる構成
により,頭部基台100がメカニカルストッパ323
a,323bのいずれか一方と接触した際に,頭部基台
100の回動角度が限界角度に達したことを中央制御装
置(図示せず)に対し通知できる。
【0059】以上のように,首部30の各構成要素が相
互に連結して4つのリンク機構を実現しており,結果と
して首部30の関節は4自由度を有することができる。
【0060】次に,図5に基づいて,本実施形態の特徴
であるマイクを搭載した頭部の構成について説明する。
なお,図5は,本実施形態にかかる頭部10を分解して
示した分解組立図である。
【0061】図5に示すように,頭部10は,主に,上
記の頭部基台100と,外界を撮像するカメラ14と,
カメラ固定部104と,頭部外装12と,主集音マイク
16と,副集音マイク17と,ノイズ取得用マイク15
とを有する。
【0062】頭部基台100は,上記のように第1の回
動軸31を介して首上ハウジング320に回動可能にリ
ンクされる板状部材である。この頭部基台100には,
頭部10を構成する各種装置が設置されており,頭部基
台100がロール軸方向に回動することにより頭部10
全体を左右に傾けることができる。また,頭部基台10
0を回動させるための駆動機構の全てが,頭部基台10
0の下方に配されているので,頭部基台100上のスペ
ースを広く活用することができる。このため,本実施形
態では,頭部基台100の例えば上面には,電子回路を
形成する頭部電子基板430が搭載されている。
【0063】カメラ14は,例えばステレオカメラであ
り,ロボット1の左目に相当する左カメラ14aと,右
目に相当する右カメラ14bの2つを有する。この左カ
メラ14aおよび右カメラ14bは,例えばCCDカメ
ラであり,外界を撮像して得た画像情報データを,頭部
電子基板430に送信する。かかる構成により,外部環
境を視覚的に認識したり,また,撮像した対象物までの
距離を測定することもできる。
【0064】カメラ固定部104は,左カメラ14aお
よび右カメラ14bを固定的に支持する例えば平板状の
部材であり,両カメラ14a,14bを設置する位置に
開口部104a,104bがそれぞれ設けられている。
かかる構成により,一枚板であるカメラ固定部104に
より,両カメラ14a,14bの視線を略同一の方向
(例えば前方)に合わせて安定的に固定できるので,両
カメラ14a,14bの光軸が安定し,撮像精度が向上
する。
【0065】また,カメラ固定部104は,カメラ固定
部取付板106を介して,頭部基台100に例えばねじ
止めして固定される。かかる構成により,カメラ固定部
取付板106の大きさや形状を変更するだけで,頭部基
台100に対するカメラ14の位置を容易に調整するこ
とができる。なお,かかるカメラ固定部取付板106を
用いて,左カメラ14aと右カメラ14bの光軸の中点
が,上記第1の回動軸31の略中心となるように調整す
ることが好ましい。かかる構成により,ロボット1の頭
部10が両目の中点を略中心として左右に回動するの
で,ロボット1の首を傾げる様相が,これを見る人間に
とってより自然に感じられ,親近感を抱かせることがで
きる。なお,上記カメラ固定部取付板106は,必ずし
も具備されなくともよく,例えば,頭部基台100とカ
メラ固定部104を一体形成してもよい。
【0066】頭部外装12は,例えばプラスチック等で
形成され,例えば人間の頭を模したような形状を有して
おり,例えば前側には,左右のカメラ14a,14bに
対応する位置にカメラ孔12a,12bが形成されてい
る。この頭部外装12は,上記のような頭部10の各装
置を覆うようにして配設される。かかる頭部外装12
は,頭部基台100に装着されており,首部30の関節
によって頭部基台100とともに例えば前後,左右等に
回動することができる。
【0067】主集音マイク16は,音源定位,話者認
識,語彙認識等,外部環境にかかる処理がされる音情報
を集音するメインのマイクロホンである。なお,音情報
とは,ユーザ(操作者等)の音声や手を叩いた音,動物
の鳴き声,物体同士の衝突音,摩擦音など,ロボット1
の外部環境にかかる全ての音に関する情報である。かか
る主集音マイク16としては,上記頭部外装12の例え
ば左右両側に配される左主集音マイク16aと右主集音
マイク16bの2つが設けられる。これにより,例え
ば,ユーザが発した音声を左主集音マイク16aおよび
右主集音マイク16bの双方により取得し,双方の音情
報の位相差から,音源であるユーザの位置(ロボット1
に対する相対位置)を把握することなどができる。ま
た,音源定位する際に,カメラ14によって撮像した画
像情報も併用して,例えば,音源であるユーザをカメラ
14の視野内に検出できない場合には,後方からの発音
であると判断することなどもできる。このようにしてカ
メラ14と主集音マイク16の双方を利用することで,
より精度の高い音源定位を行うこともできる。
【0068】また,この主集音マイク16は,左主集音
マイク16aまたは右主集音マイク16bのそれぞれ
が,例えば左右に2つの指向性マイクを並べて構成され
たステレオマイクであってもよい。かかる構成により,
左主集音マイク16aまたは右主集音マイク16bが単
独でも,当該2つの指向性マイクの取得した音声情報の
位相差から,例えばロボット1の前後方向に関する音源
定位が可能になる。
【0069】副集音マイク17は,主集音マイク16が
取得した音情報を補完するために,外部環境にかかる音
情報を集音する補助的なマイクロホンである。かかる副
集音マイク17としては,上記頭部外装12の例えば内
側から前後両側に配される前副集音マイク17aと後副
集音マイク17bの2つが設けられ,それぞれが上記頭
部外装12に形成された副集音マイク用孔19a,19
bを介して,外部音声を取得する。かかる副集音マイク
17を具備することにより,例えば,ロボット1が3次
元的な音源定位が可能になる。即ち,音源定位を行う場
合,上記左主集音マイク16aおよび右主集音マイク1
6bから得られた音情報だけでは,両主集音マイク16
を含む平面内の2次元的な音源定位しかできないが,さ
らに前副集音マイク17および後副集音マイク17bに
よって得た音情報をも利用することで,音源を3次元的
に定位することができる。
【0070】また,ノイズ取得用マイク15は,頭部外
装12の内側において例えばアクチュエータが発するノ
イズを取得するためのマイクである。このノイズ取得用
マイク15は,主集音マイク16の直近傍内側でアクチ
ュエータのノイズ発音部近傍に配置されることが好まし
い。
【0071】次に,図6に基づいて,本実施形態の特徴
である主集音マイクの配置についてより詳細に説明す
る。なお,図6(a)および図6(b)は,本実施形態
にかかる主集音マイク16の配置を示すための頭部外装
12の平面図および側面図である。なお,両図には,頭
部外装12の内部に配されている頭部基台100や首上
ハウジング320等も示してある。
【0072】図6(a)に示すように,頭部外装12の
例えば表面側には,例えば左右両側に,ロボット1の左
耳に相当する左主集音マイク16aと,右耳に相当する
右主集音マイク16bが,例えば対称に配置されてい
る。また,図6(b)に示すように,これらの主集音マ
イク16は,頭部外装12の両側面の略中央部に配され
ている。
【0073】続いて,このような主集音マイク16と頭
部10の近傍に配されるアクチュエータとの位置関係に
ついて説明する。上述したようなアクチュエータ(即
ち,サーボモータ,減速機等)は,内部に例えば複数の
ギヤを有しているので,頭部を回動させるために駆動す
る際には,ギヤの連結部などからノイズを発生する。特
に減速機からのノイズの発生は著しく,かかるアクチュ
エータの近傍にマイクを配置した場合には,かかるノイ
ズがマイクの認識率を低下させる原因となっていた。
【0074】しかしながら本実施形態では,上記のよう
に,首部30の上端に配されたアクチュエータ(即ち,
第1の回動軸31を中心として頭部10をロール軸方向
に回動させるアクチュエータ)は,第1のサーボモータ
M1および減速機321からなり,これらは首上ハウジ
ング320から頭部10の後方に向かうように配されて
いる。このため,減速機321は,図6に示すように,
頭部10の後部に配置されることとなり,上記主集音マ
イク16から所定距離を保って離隔される。従って,減
速321の発するノイズが,主集音マイク16の認識率
に及ぼす影響を低減することができる。
【0075】また,図6に示すように,前および後副集
音マイク17a,17bは,頭部外装12内側の前部と
後部にそれぞれ設けられ,両主集音マイク16a,16
bを含む平面上でない位置に配される。これにより,ロ
ボット1に対して上下方向の音源定位が可能になる。
【0076】次に,図7に基づいて,本実施形態にかか
る主集音マイクの頭部外装への設置態様について説明す
る。なお,図7は,本実施形態にかかる主集音マイク1
6の頭部外装12への設置態様を示す断面図である。
【0077】図7に示すように,主集音マイク16は,
例えば,頭部外装12の表面上にゴムなどの防振部材8
0を介して設置されている。このため,ロボット1の歩
行や頭部10の回動等により発生した振動が,主集音マ
イク16に伝達することを防止できるので,主集音マイ
ク16の精度を向上させることができる。また,主集音
マイク16の外側には,例えば金属メッシュ状のカバー
であるマイク防護手段81が主集音マイク16を覆うよ
うに設けられており,主集音マイク16が直接外部と接
触して破損等することを防止できる。
【0078】次に,図8に基づいて,本実施形態にかか
るノイズ取得用マイクの配置について説明する。なお,
図8は,本実施形態にかかるノイズ取得用マイク15の
配置を示すための頭部基台100周辺の側面図である。
【0079】図8に示すように,本実施形態にかかるノ
イズ取得用マイク15は,例えば頭部基台100の基台
前面部材100aに設けられる(位置A)。これによ
り,ノイズ取得用マイク15を,主集音マイク16の内
側近傍で,かつ首上ハウジング320の内部に設置され
たアクチュエータ(即ち,第2のサーボモータM2)の
近傍に配置できる。このため,ノイズ取得用マイク15
は,例えば主集音マイク16に直近の第2のサーボモー
タM2が発したノイズを好適に取得できる。
【0080】また,ノイズ取得用マイク15の配置は,
かかる例に限定されず,例えば,頭部基台100の上面
の後ろ側(位置B)に設置して,第1のサーボモータM
1および減速機321の発するノイズを主として取得す
るようにしてもよい。
【0081】次に,図9に基づいて,本実施形態にかか
るロボットの制御システムについて説明する。なお,図
9は,本実施形態にかかるロボット1の制御システム4
00の全体構成を示すブロック図である。
【0082】図9に示すように,制御システム400
は,ロボット1全体を統括的に制御する中央制御装置4
10と,各関節のサーボモータMに対応してそれぞれ設
けられた複数の関節制御回路420と,頭部基台100
上に設けられ音情報などを処理する頭部電子基板430
と,各種のセンサ(姿勢制御用センサ,圧力センサ,メ
カニカルストッパ323のリミッタスイッチなど)44
0とから構成される。
【0083】中央制御装置410は,各関節の動作状況
(即ち,関節の回動角度等)や,カメラ14により撮像
された画像情報等の外部情報データ,各センサ440の
検出信号,外部からのロボット動作の指令情報等に基づ
いて,ロボット1に歩行などの所定の動作を起こさせる
べく,各関節のサーボモータMの駆動を指示するなど,
ロボット1全体を統括的に制御する機能を有し,例えば
胴部20に設けられる。
【0084】かかる中央制御装置410は,図10に示
すように,上記のような各種の入力情報に基づいて演算
処理を行い,各関節の回動角度や回動速度を指示する信
号等の制御信号を作成する制御演算部411と,各種セ
ンサ440や関節制御回路420および頭部電子基板4
30との間で各種のデータを送受信する内部入出力部4
13と,有線または無線により接続したコントローラそ
の他の外部装置(図示せず)との間で通信処理を行う外
部通信部415と,頭部電子基板430から入力された
画像情報データの解析処理を行う画像処理部417と,
頭部電子基板430から入力された音情報データの解析
し各種の認識処理を行うとともに,上記入力情報データ
等を基に多彩な音声指示信号を作成する音声処理部41
9から構成される。また,上記以外にも,中央制御装置
410は,例えば予め設定されたロボット1の動作パタ
ーン等を格納しているハードディスクドライブなどの記
憶装置からなる記憶部(図示せず)を具備していてもよ
い。
【0085】また,関節制御回路420は,ロボット1
の各関節が具備する複数のサーボモータMに対応してそ
れぞれ配設されており,中央制御装置410から受信し
た指示信号に基づいて,サーボモータMの回動角度や回
動速度を制御する機能を有する。サーボモータMには,
上述のようにロータリエンコーダ421が設けられてお
り,サーボモータMの実際の回動角度や回動速度を検出
できる。従って,関節制御回路420は,ロータリエン
コーダ421の検出値に基づいて,サーボモータMをフ
ィードバック制御するとともに,かかる検出値を中央制
御装置410に送信することができる。
【0086】また,頭部電子基板430は,上記のよう
に頭部基台100上に配される電子回路であり,例え
ば,カメラ14や主集音マイク16などからの情報信号
を入力するコネクタなどの各種電子部品も搭載されてい
る。かかる頭部電子基板430は,例えばマイクロコン
ピュータなどからなる演算処理装置を具備しており,カ
メラ14や主集音マイク16などにより得た外部情報デ
ータを一次的に処理して,データ量を減少させた上で,
中央制御装置410に送信することができる。また,頭
部電子基板430は,音声信号を音声系アンプにより増
幅してスピーカ18に出力することもできる。
【0087】以上のような構成の制御システム400に
より,ロボット1は,各種マイクで取得した外部環境に
かかる音情報を処理して,各種認識が可能になる。かか
る認識としては,例えば,音源定位,話者認識,発音の
有無の認識,発音された音声のトーンの強さの認識,語
彙認識などが可能である。
【0088】ここで,図11および図12に基づいて,
本実施形態にかかる音情報の処理フローについて説明す
る。なお,図11は,本実施形態にかかる音情報の処理
フローを示すフローチャートである。また,図12は,
本実施形態にかかる音情報の信号処理を示すブロック図
である。
【0089】まず,主集音マイク16および副集音マイ
ク17が,外部環境にかかる音声等の音情報を取得する
とともに,ノイズ取得用マイク15が,頭部10内の主
にアクチュエータ等の発するノイズを取得する(ステッ
プS10)。
【0090】次いで,上記各マイクの出力が,A/D変
換された上で(ステップS12),信号処理され(ステ
ップS14),主集音マイク16が取得した音情報から
ノイズを除去する処理が行われる(ステップS16)。
【0091】より詳細には,図12に示すように,左主
集音マイク16a,右主集音マイク16bおよびノイズ
取得用マイク15の出力は,例えば頭部電子基板130
に設けられたA/D変換器431に入力され,デジタル
データである音声信号にそれぞれ変換される。次いで,
これら音声信号は,ゲイン制御されるとともに,遅れ時
間の調整,雰囲気による周波数ごとの特性,頭部10内
での反響によるエコーの削除などを行うため,デジタル
フィルタ432によりフィルタリングされる。さらに,
両主集音マイク16a,16bによる音声信号から,ノ
イズ取得用マイク15による音声信号を差分演算するこ
とにより,ノイズが除去され,正確な音声パターン等を
得ることができる。
【0092】さらに,ノイズ除去処理がされた主集音マ
イク16の音情報データは,音声処理部419に入力さ
れ,各種の認識が行われる(ステップS18)。例え
ば,左右の主集音マイク16a,16bおよび副集音マ
イク17の音情報を演算して,それらの位相差(送れ時
間)から,発音者の位置認識(即ち,音源定位)をする
ことができる。また,主集音マイク16が取得した音情
報の振幅の大きさなどから,発音者が発した音声のトー
ンの強さなどが認識できる。また,取得した音情報と,
制御装置内の記憶装置に予め記録された語彙ライブラリ
の音声パターンとを照合することで,発音者が発した音
声の内容の認識(語彙認識)なども可能になる。
【0093】さらに,上記のような各種認識により把握
した外部環境に応じて,ロボット1に多様なリアクショ
ンを起こさせることができる。例えば,音源定位した情
報に基づいて,発音者の方向に頭部10だけを向けるこ
とができる。これにより,ロボット1が,発音者の呼び
かけに注意を喚起して振り向くような自然な動作が可能
になる。また,語彙認識した内容に応じて,スピーカ1
8から電子音声を発音して,発音者とコミュニケーショ
ンを図ることもできる。
【0094】以上,添付図面を参照しながら本発明の好
適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に
限定されない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載
された技術的思想の範疇内において各種の変更例または
修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについ
ても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解され
る。
【0095】例えば,上記実施形態では,ロボット1と
して二足歩行型ロボットの例を挙げて説明したが,本発
明はかかる例に限定されず,例えば,4足歩行型ロボッ
ト,多足(例えば6足)歩行型ロボットなど,任意の脚
数を有する脚式移動ロボットであってもよい。また,ロ
ボット1の移動態様としては,脚式移動に限定されず,
例えば,クローラ式,タイヤ式の移動機構などを設けて
もよい。さらに,移動を行わない固定型のロボットであ
ってもよい。
【0096】また,上記実施形態では,中央制御装置4
10は,胴部20の内部に設置されていたが,かかる例
に限定されず,例えば,胴部20の背面に露出して配設
されたり,胴部20以外の頭部10などに設置されても
よい。また,中央制御装置410をロボット1の外部に
設けて,有線または無線でロボット1と接続可能に構成
してもよい。この際,ロボット1には,外部と各種情報
を伝達するために,例えばケーブル接続用のインターフ
ェースや通信アンテナといった通信装置などを設けるこ
ともできる。また,電源部(バッテリ)も外部に設け
て,外部から例えばケーブル等でロボット1に電力を供
給してもよい。
【0097】また,中央制御装置410は,外部通信部
415,画像処理部417を必ずしも具備しなくともよ
く,また,上記実施形態以外にも,ロボット1の動作や
センサから入力される情報に応じて各種の処理を行う装
置を有してもよい。また,音声処理部419を頭部電子
基板430に設けて,全ての音情報処理や外部環境の認
識処理等を頭部電子基板430で行ってもよい。
【0098】また,上記実施形態では,頭部100に頭
部電子基板430を設けて,所定の音情報処理等を行っ
たが,かかる例に限定されず,頭部電子基板430を設
けなくてもよく,また,頭部電子基板430に相当する
電子回路を,頭部10以外の任意の場所に設けてもよ
い。
【0099】また,上記実施形態では,ロボット1の関
節を駆動させるアクチュエータとしてサーボモータMを
用いたが,かかる例に限定されず,通常のモータ,油圧
・空圧シリンダ,形状記憶合金等を用いた駆動装置であ
ってもよい。また,アクチュエータの駆動力を各関節に
伝達する機構は,上記実施形態の例に限定されず,例え
ばギヤ,ベルト,ワイヤ,チェーン等を介すなど,多様
な態様でアクチュエータの駆動力を伝達してもよい。
【0100】また,上記実施形態では,ロボット1は,
カメラ14,スピーカ18や,各種センサ440を具備
していたが,これらを必ずしも具備する必要はない。ま
た,圧力センサの代わりに,足裏の設置状況を検出する
オン/オフ式センサや,脚部が地面から受ける圧力状態
を詳細に検出する6軸力センサを設けてもよい。
【0101】また,上記実施形態では,ロボット1は,
頭部10,胴部20,両腕部40,50,両脚部60,
70の各所に複数の関節を有しており,また,各関節が
1〜3の自由度を有していたが,本発明はかかる例に限
定されない。例えば,上記実施形態で示した場所以外に
も関節を設けてもよく,また,各関節の自由度は,ロボ
ット1の用途や設計条件などに応じて増減可能である。
【0102】また,本実施形態にかかるロボット1は,
首部30の関節が4自由度を有していたが,かかる例に
限定されず,1〜3または5以上の任意の自由度を有し
てもよい。即ち,第2〜4の回動軸32〜34は,必ず
しも具備されなくともよく,また,首部30に5以上の
回動軸を設けてもよい。
【0103】また,各回動軸31〜34の回動方向は上
記実施形態の例に限定されず,例えば,第1の回動軸3
1をピッチ軸方向に回動させるなどしてもよい。
【0104】また,首部30を構成する3つのハウジン
グ310,320,330の形状および配置は,上記実
施形態に示す例に限定されず,ロボットやアクチュエー
タの種類,回動軸の配置などに応じて,ハウジングの形
状や配置を適宜変更したり,新たなハウジングを追加し
たりしてもよい。
【0105】また,上記実施形態では,カメラ14は左
カメラ14aと右カメラ14bの2つから構成された
が,かかる例に限定されず,1または3以上のカメラを
具備してもよい。また,カメラ14の配置は適宜変更可
能である。
【0106】また,上記実施形態では,主集音マイク1
6を頭部10の左右に2つ設けたが,本発明はかかる例
に限定されない。例えば,頭部10に3以上の主集音マ
イク16を設けてもよく,設置場所も任意の場所であっ
てもよい。例えば,頭部10の前部や内側に設けたり,
両側頭部に2つずつ合計4つの主集音マイク16を設け
たりしてもよい。さらに,頭部10以外の胴部20など
にもマイクを設置して,複数のマイクにより音情報を取
得してもよい。
【0107】また,主集音マイク16は,例えば指向性
マイク,無指向性マイクのいずれであってもよく,また
ステレオマイクとしてもよい。また,主集音マイク16
は,必ずしも防振部材80を介して頭部外装12に設置
されなくともよい。
【0108】また,上記実施形態では,副集音マイク1
7を頭部10の前後に2つ設けたが,本発明はかかる例
に限定されない。例えば,1または3以上の副集音マイ
ク17を設けてもよく,その設置場所も,例えば頭部外
装12表面若しくは頭部基台100上など頭部10の任
意の場所,または頭部10以外の胴部20などであって
もよい。また,副集音マイク17は必ずしも具備されな
くともよい。
【0109】また,上記実施形態では,ノイズ取得用マ
イク15を頭部基台100に設けたが,本発明はかかる
例に限定されず,アクチュエータの発するノイズを好適
に取得可能であれば,任意の位置に設けてもよい。
【0110】また,上記実施形態では,ノイズ取得用マ
イク15を1つだけ設けたが,本発明はかかる例に限定
されない。例えば,2以上のノイズ取得用マイク15を
各アクチュエータに隣接させて複数設け,各アクチュエ
ータの発するノイズをそれぞれ取得するよう構成しても
よい。これにより,主集音マイク16の認識率をさらに
向上させることができる。
【0111】
【発明の効果】以上説明したように,本発明によれば,
ノイズを発生するアクチュエータと主集音マイクを離隔
できるので,主集音マイクで集音する音情報に加わるノ
イズを低減することができる。また,ノイズ取得用マイ
クを設けることで,アクチュエータの発するノイズの影
響をより削減することができる。従って,語彙認識や音
源定位などの認識処理動作の精度を向上することができ
る。また,主集音マイクを頭部に搭載できるので,頭部
だけを発音者の方向に向けることができるようになるな
ど,ロボットがより人間に近い自然な動作をすることが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は,第1の実施形態にかかるロボットの全
体構成を示す斜視図である。
【図2】図2は,第1の実施形態にかかる首部の回動軸
の構成を模式的に示す斜視図である。
【図3】図3(a)は,第1の実施形態にかかる首部の
側面図である。図3(b)は,第1の実施形態にかかる
首部の正面図である。
【図4】図4は,第1の実施形態にかかる首部を分解し
て示した分解組立図である。
【図5】図5は,第1の実施形態にかかる頭部を分解し
て示す分解組立図である。
【図6】図6(a)は,第1の実施形態にかかる主集音
マイクの配置を示すための頭部外装の平面図である。図
6(b)は,第1の実施形態にかかる主集音マイクの配
置を示すための頭部外装の側面図である。
【図7】図7は,第1の実施形態にかかる主集音マイク
の頭部外装への設置態様を示す断面図である。
【図8】図8は,第1の実施形態にかかるノイズ取得用
マイクの配置を示すための頭部基台周辺の側面図であ
る。
【図9】図9は,第1の実施形態にかかるロボットの制
御システムの全体構成を示すブロック図である。
【図10】図10は,第1の実施形態にかかる中央制御
装置の構成を示すブロック図である。
【図11】図11は,第1の実施形態にかかる音情報の
処理フローを示すフローチャートである。
【図12】図12は,第1の実施形態にかかる音情報の
信号処理を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 : ロボット 10 : 頭部 15 : ノイズ取得用マイク 16 : 主集音マイク 17 : 副集音マイク 20 : 胴部 30 : 首部 31 : 第1の回動軸 32 : 第2の回動軸 33 : 第3の回動軸 34 : 第4の回動軸 100 : 頭部基台 300 : 首下ハウジング 310 : 首中ハウジング 320 : 首上ハウジング 321 : 減速機 400 : 制御システム 410 : 中央制御装置 420 : 関節制御回路 430 : 頭部電子基板 M1 : 第1のサーボモータ M2 : 第2のサーボモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G10L 15/28 G10L 3/02 301E 21/02 3/00 511 H04R 1/02 107 (72)発明者 豊田 崇 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2C150 BA11 CA01 DA04 DA24 DA25 DA26 DA27 DA28 DF03 DF04 DF06 DF33 EB01 EC03 EC15 ED10 ED42 ED52 EF07 EF16 EF17 EF22 EF23 EF29 EF33 EF36 3C007 BS27 CS08 KS39 KW00 WA03 WC21 WC25 5D015 DD02 EE05 KK02 5D017 BE05

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭部と,胴部と,前記頭部と前記胴部と
    をリンクする首部とを備え,前記頭部にマイクを搭載し
    たロボットであって;前記頭部は,ロール軸方向に回動
    する第1の回動軸を介して前記首部にリンクされる頭部
    基台と,前記頭部基台を覆うように設置される頭部外装
    と,前記頭部外装に装着され,外部環境の音情報を集音
    する主集音マイクと,前記第1の回動軸が軸通され,前
    記第1の回動軸を回動させる駆動力を発生するアクチュ
    エータと,を具備することを特徴とする,ロボット。
  2. 【請求項2】 前記アクチュエータは,前記首部にその
    基底部分を取り付けたモータと,前記モータの基底部分
    の他端から出されて前記ロボットの背面方向に延びる駆
    動軸に連接され,入力軸と出力軸が対向して設けられた
    減速機と,を具備し,前記頭部基台は,前記減速機の出
    力軸に固設されるとともに,前記首部に回動可能に軸支
    されることを特徴とする,請求項1に記載のロボット。
  3. 【請求項3】 前記主集音マイクは,前記頭部外装の少
    なくとも一側の側頭部に設けられることを特徴とする,
    請求項1に記載のロボット。
  4. 【請求項4】 前記主集音マイクは,前記頭部外装の前
    頭部に設けられることを特徴とする,請求項1に記載の
    ロボット。
  5. 【請求項5】 前記頭部には,前記アクチュエータの発
    生したノイズを集音するノイズ取得用マイクが設けら
    れ,前記主集音マイクの入力から前記ノイズ取得用マイ
    クで取得した音声成分を差分演算し,その結果情報を用
    いて音声情報処理を行うことを特徴とする,請求項1に
    記載のロボット。
  6. 【請求項6】 前記ノイズ取得用マイクは,前記主集音
    マイクの直近傍内側,かつ前記アクチュエータのノイズ
    発生箇所の近傍に設けられることを特徴とする,請求項
    5に記載のロボット。
  7. 【請求項7】 前記頭部外装には,音源定位用の副集音
    マイクが設けられることを特徴とする,請求項1に記載
    のロボット。
  8. 【請求項8】 前記主集音マイクは,前記頭部外装表面
    に設けられた防振部材上に,略メッシュ状のマイク防護
    手段に覆われて設置されることを特徴とする,請求項1
    に記載のロボット。
  9. 【請求項9】 前記頭部には,音声情報処理用の頭部電
    子基板が設けられることを特徴とする,請求項1に記載
    のロボット。
  10. 【請求項10】 前記首部は,前記第1の回動軸の下方
    に,ピッチ軸方向に回動する第2の回動軸と,ヨー軸方
    向に回動する第3の回動軸と,ピッチ軸方向に回動する
    第4の回動軸と,を具備することを特徴とする,請求項
    1に記載のロボット。
  11. 【請求項11】 前記第2〜4の回動軸は,前記頭部か
    ら前記胴部にかけて,前記第2の回動軸,前記第3の回
    動軸,前記第4の回動軸の順に配されることを特徴とす
    る,請求項10に記載のロボット。
  12. 【請求項12】 頭部と,胴部と,前記頭部と前記胴部
    とをリンクする首部とを備え,前記頭部にマイクを搭載
    したロボットであって;前記頭部は,第1の回動軸を介
    して前記首部にリンクされる頭部基台と,前記頭部基台
    を覆うように設置される頭部外装と,前記頭部外装に装
    着され,外部環境の音情報を集音する主集音マイクと,
    前記第1の回動軸を回動させる駆動力を発生するアクチ
    ュエータと,前記アクチュエータの発生したノイズを集
    音するノイズ取得用マイクと,を具備しており前記主集
    音マイクの入力から前記ノイズ取得用マイクで取得した
    音声成分を差分演算し,その結果情報を用いて音声情報
    処理を行うことを特徴とする,ロボット。
  13. 【請求項13】 前記ノイズ取得用マイクは,前記主集
    音マイクの直近傍内側,かつ前記アクチュエータのノイ
    ズ発生箇所の近傍に設けられることを特徴とする,請求
    項12に記載のロボット。
  14. 【請求項14】 前記頭部外装には,音源定位用の副集
    音マイクが設けられることを特徴とする,請求項12に
    記載のロボット。
  15. 【請求項15】 前記主集音マイクは,前記頭部外装表
    面に設けられた防振部材上に,略メッシュ状のマイク防
    護手段に覆われて設置されることを特徴とする,請求項
    12に記載のロボット。
  16. 【請求項16】 前記頭部には,音声情報処理用の頭部
    電子基板が設けられることを特徴とする,請求項12に
    記載のロボット。
  17. 【請求項17】 前記第1の回動軸はロール軸方向に回
    動し,前記首部は,前記第1の回動軸の下方に,ピッチ
    軸方向に回動する第2の回動軸と,ヨー軸方向に回動す
    る第3の回動軸と,ピッチ軸方向に回動する第4の回動
    軸と,を具備することを特徴とする,請求項12に記載
    のロボット。
  18. 【請求項18】 前記第2〜4の回動軸は,前記頭部か
    ら前記胴部にかけて,前記第2の回動軸,前記第3の回
    動軸,前記第4の回動軸の順に配されることを特徴とす
    る,請求項17に記載のロボット。
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