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JP2003195233A - 分散補償器 - Google Patents

分散補償器

Info

Publication number
JP2003195233A
JP2003195233A JP2001393587A JP2001393587A JP2003195233A JP 2003195233 A JP2003195233 A JP 2003195233A JP 2001393587 A JP2001393587 A JP 2001393587A JP 2001393587 A JP2001393587 A JP 2001393587A JP 2003195233 A JP2003195233 A JP 2003195233A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat source
dispersion compensator
optical fiber
fiber grating
chirped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001393587A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Hashimoto
孝志 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2001393587A priority Critical patent/JP2003195233A/ja
Publication of JP2003195233A publication Critical patent/JP2003195233A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 CFBGによる波長分散を補償するに当た
り、線形性のよい温度勾配を得ることが難しいという課
題があった。また、前記に伴って、波長に対する波長分
散量が非線形波形になるという課題があった。 【解決手段】 気体中に配置された点または棒状熱源2
と、チャープドファイバグレーティング3を有する光フ
ァイバ4と、前記光ファイバのチャープドファイバグレ
ーティングと前記熱源との距離を変化させる駆動手段6
とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ファイバ通信
システム用の伝送路である光ファイバの分散を補償する
分散補償器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、波長分割多重(WDM)システム
等の光ファイバ通信システムにおいて、より多くの情報
を運ぶために多数のチャネル(すなわち光信号)をより
広い波長領域にわたって用いることが必要になってきて
おり、これに伴い伝送路である光ファイバの波長分散
(群遅延分散)をより精密に補償することが要求されて
いる。光ファイバ中の波長分散は、光信号の異なる波長
成分を異なる速度で伝搬させ、その結果、光信号のパル
ス波形を広げてしまう。例えば、光ファイバ通信システ
ムに用いられるシングルモードファイバにおいて、波長
が1550nmの光信号の波長分散は正であり、典型的
にはほぼ17ps/nm/kmに等しい。すなわち、光
信号の波長の短い方の成分は波長の長い方の成分より速
く光ファイバ中を伝搬し、例えば1nmのスペクトル幅
を有する光信号は、1km伝搬する度に、ほぼ17ps
だけパルス幅が広がることになる。したがって、光ファ
イバ中を伝搬する光パルス列の隣接する2つのパルス
は、高データレートでは互いに重なる可能性があり、こ
のようなパルスの重なりはデータ伝送においてエラーを
引き起こすことになる。
【0003】このような光ファイバの波長分散を補償す
るために、伝送路である光ファイバの分散とは反対の符
号の分散を示すチャープドファイバグレーティング(C
FBG)を有する光ファイバが開発されている。他方、
光ファイバの温度変動、光ファイバの接続の変更、外力
等による光ファイバの応力変化等により光ファイバ中で
の波長分散が時間とともに変化する。これに対して、前
記CFBGを有する光ファイバで補償できる波長分散は
一定である。このため、前記光ファイバの温度変動など
により波長分散が変化した場合、波長分散を補償できな
いと言う問題がある。
【0004】これに対して、特開2000−23517
0号公報に波長分散を補償することが可能な分散補償器
が開示されている。これによれば、チャープド回折格子
が形成された光導波路(前記CFBGを有する光ファイ
バ)に複数のマイクロヒータ(熱源)を形成すること
で、前記光ファイバに温度分布を持たせて、CFBGの
屈折率の制御を行うことで分散補償を可変制御するもの
である。
【0005】図11は前記分散補償器でCFBGの温度
を制御した場合の、CFBGの位置と温度との関係を示
した図である。前記発明は、離散的に複数の熱源をCF
BG部分に設けているため、各熱源と直接的、間接的に
接している部分では温度制御が可能である。しかしなが
ら、第nの熱源と、第n+1と熱源の間では温度の急変
化(温度むら)が生じ、線形性のよい温度勾配を得るこ
とが難しいという課題があった。
【0006】図12は図11に示すCFBGの温度制御
を実施した場合の、波長と波長分散量との関係を示した
図である。図11に示す様に、CFBGの場所ごとに線
形性のよい温度勾配が得られない場合、図12に示す様
に、波長ごとに波長分散量が異なり、波長に対する波長
分散量の特性が非線形な波形になるという課題があっ
た。なお、波長に対する波長分散量が一定となるのが波
線で示す理想値である。
【0007】温度勾配の非線形性を改善するため、前記
発明の熱源同士の間隔を狭くして、熱源の数を増やすこ
とが考えられるが現実的には困難である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の分
散補償器には、CFBGによる波長分散を補償するに当
たり、線形性のよい温度勾配を得ることが難しいという
課題があった。また、前記に伴い、波長に対する波長分
散量の特性が非線形な破線になるという課題があった。
【0009】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されるものであり、線形性が良く、任意の形状の温度勾
配を形成できると共に、波長に対する波長分散量の特性
が線形に近い波形とすることが可能となる分散補償器を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、熱源と、
チャープドファイバグレーティングを有する光ファイバ
と、前記光ファイバのチャープドファイバグレーティン
グと前記熱源との距離を変化させる駆動手段とを備えた
ことを特徴とする分散補償器に関するものである。
【0011】第2の発明は、熱源と、チャープドファイ
バグレーティングが前記熱源と対向し、前記熱源から離
間して配置されたチャープドファイバグレーティングを
有する光ファイバと、前記熱源の温度を制御する温度制
御手段とを備えたことを特徴とする分散補償器に関する
ものである。
【0012】第3の発明は、熱を伝導する液体媒体と、
前記液体媒体中の熱源と、チャープドファイバグレーテ
ィングを有する光ファイバと、前記光ファイバと前記熱
源との距離を変化させる駆動手段とを備えたことを特徴
とする分散補償器に関するものである。
【0013】第4の発明は、熱を伝導する液体媒体と、
前記液体媒体中の熱源と、チャープドファイバグレーテ
ィングが前記熱源と対向し、前記熱源から離間して配置
されたチャープドファイバグレーティングを有する光フ
ァイバと、前記熱源の温度を制御する温度制御手段とを
備えたことを特徴とする分散補償器に関するものであ
る。
【0014】第5の発明は、熱を伝導する固体媒体と、
前記固体媒体に接合された熱源と、チャープドファイバ
グレーティングを有する光ファイバと、前記光ファイバ
と前記熱源との距離を変化させる駆動手段とを備えたこ
とを特徴とする分散補償器に関するものである。
【0015】第6の発明は、熱を伝導する固体媒体と、
前記固体媒体に接合された熱源と、チャープドファイバ
グレーティングが前記熱源と対向し、前記熱源から離間
して配置されたチャープドファイバグレーティングを有
する光ファイバと、前記熱源の温度を制御する温度制御
手段とを備えたことを特徴とする分散補償器に関するも
のである。
【0016】第7の発明は、前記熱源が、点熱源である
ことを特徴とする分散補償器に関するものである。
【0017】第8の発明は、前記熱源が、棒状の熱源で
あることを特徴とする分散補償器に関するものである。
【0018】第9の発明は、前記チャープドファイバグ
レーティングの長さが2.3mm以下であり、直線的に
配置されていることを特徴とする分散補償器に関するも
のである。
【0019】第10の発明は、前記チャープドファイバ
グレーティングの長さが2.3mmを越え、曲率を持っ
て配置された前記チャープドファイバグレーティングに
おいて、前記チャープドファイバグレーティングの曲率
半径が、前記チャープドファイバグレーティングの長さ
をLとしたとき、2(L−4)1/2/L近傍であるこ
とを特徴とする分散補償器に関するものである。
【0020】第11の発明は、前記熱を伝導する固体媒
体として、熱伝導率が2.0Wm −1以下である
ことを特徴とする分散補償器に関するものである。
【0021】第12の発明は、前記熱を伝導する固体媒
体として、石英ガラスまたは、プラスチックであること
を特徴とする分散補償器に関するものである。
【0022】第13の発明は、前記熱を伝導する固体媒
体として、石英ガラスまたは、プラスチックであること
を特徴とする前記熱を伝導する固体媒体が方形の平面板
であり、前記固体媒体に接続された熱源が棒状の熱源で
あり、前記平面板の側面が、前記熱源の長手方向に接し
ていることを特徴とする分散補償器に関するものであ
る。
【0023】第14の発明は、前記平面板は、厚さ方向
1mm近傍、横方向及び縦方向の長さが100mm以下
であることを特徴とする分散補償器に関するものであ
る。
【0024】第15の発明は、前記チャープドファイバ
グレーティングを有する光ファイバは、直線的に配置さ
れていることを特徴とする分散補償器に関するものであ
る。
【0025】第16の発明は、前記チャープドファイバ
グレーティングを有する光ファイバは、曲率を有し配置
され、前記チャープドファイバグレーティングの曲率
が、前記平面板の温度分布に応じた形状であることを特
徴とする分散補償器に関するものである。
【0026】第17の発明は、前記熱を伝導する固体媒
体が、くさび形であることを特徴とする分散補償器に関
するものである。
【0027】第18の発明は、前記棒状の熱源を回転さ
せる回転ステージを有することを特徴とする、分散補償
器に関するものである。
【0028】第19の発明は、前記チャープドファイバ
グレーティングを有する光ファイバを収める光ファイバ
ケースと、前記ファイバケースを長手方向に移動するこ
とにより、前記熱源と前記ファイバケースとの位置関係
を変えるリニアステージを備えたことを特徴とする、分
散補償器に関するものである。
【0029】第20の発明は、前記光ファイバケースを
長手方向及び、長手方向に対して直角の方向に移動する
ことにより、前記熱源と前記ファイバケースとの位置関
係を変える直交2軸ステージとを備えたことを特徴とす
る分散補償器に関するものである。
【0030】
【発明の実施の形態】実施の形態1 図1は、本発明の実施の形態1を示す図である。図1は
CFBG3の長さが2.3[mm]以下の場合を説明した図で
あり、(a)は熱源からの距離と気体雰囲気の温度との関
係の一例、(b)は熱源と光ファイバとの配置(温度制御
手段を設けた場合)、(c)は熱源と光ファイバとの配置
(駆動手段を設けた場合)である。図1において、1は
窒素、アルゴン、キセノン、空気等の気体雰囲気、2は
前記気体雰囲気1の中に配置された熱源、3は格子ピッ
チが連続的に変化しているチャープド回折格子で形成さ
れているCFBG、4は内部に前記CFBG3を有し、
一端が熱源2に対向して配置されている光ファイバ、5
は熱源2の温度を制御する温度制御手段、6は光ファイ
バ4を駆動する駆動手段、7は気体雰囲気1の中で熱源
2からの熱が線形に温度分布する温度分布線形領域であ
る。なお、熱源2と光ファイバ4とは離間して配置され
ている。
【0031】なお、前記光ファイバ4の他端は、光サー
キュレータを介して、第3、第4の光ファイバに接続さ
れている。まず、第3の光ファイバからの光は、光サー
キュレータを介して、前記光ファイバ4の他端へ入射さ
れる。さらに、前記光ファイバ4からの戻り光は、再度
前記光サーキュレータを介して、第4の光ファイバへ出
射される。
【0032】図1の(a)について以下で説明する。図1
の(a)は熱源2からの距離と、気体雰囲気1の温度との
関係の一例を示す図であり、横軸は熱源2からの距離、
縦軸は気体雰囲気1の温度である。この図は、気体雰囲
気1として空気、熱源2として点熱源、また点熱源の温
度を70[℃]、熱源2から十分に離れた気体雰囲気1の
温度を25[℃]とした場合の温度分布のシミュレーショ
ン結果である。この一例においては、点熱源からの距離
が0[mm]から2[mm]の範囲において、温度分布が線形と
なる。この領域が、温度分布線形領域7である。気体雰
囲気1、熱源2の温度などを変更することにより温度分
布線形領域7の大きさ及び、温度を変えることができ、
必要に応じて気体雰囲気1及び熱源2の温度を変更すれ
ばよい。
【0033】なお、図1の(a)は、熱源2として点熱源
を用いたシミュレーション結果であるが、熱源2は棒状
熱源でもよい。ここで、棒状熱源とは、一方向のみが他
の方向と比較して長い棒状の熱源のことである。また、
点熱源とは、棒状熱源とは異なり、CFBG3に対して
は近似的に点ある熱源を示し、例えばある方向に突出し
ていない形状の熱源のことである。
【0034】図1の(b)、(c)について以下で説明する。
熱源2は気体雰囲気1の中に配置されており、温度分布
線形領域7を形成している。CFBG3を有する光ファ
イバ4は、波長分散を補償するため、前記気体雰囲気1
と、熱源2とにより構成されている温度分布を有する雰
囲気の中に配置されている。図1の(b)、(c)は一例とし
て温度分布線形領域7の半径が2[mm]であり、長さが
2.3[mm]以下で直線的なCFBG3を、気体雰囲気1
の中に配置した状態を示している。この場合、温度分布
線形領域7の中に配置されているFBG3は線形な温度
分布を示す。
【0035】図1の(b)は、CFBG3の温度を可変す
る手段として、熱源2の温度制御手段5を有する構成を
示した図である。なお、熱源2の温度の制御方法は、一
般的に知られている手法でよく、例えば、熱源2に接続
されている電源電圧を可変することで熱源2の温度を制
御すればよい。
【0036】必要に応じて、温度制御手段5により、熱
源2の温度を可変することにより図1(a)に示す温度分
布が線形な領域の傾きが変わり、CFBG3の温度分布
を変えることが可能となる。
【0037】図1の(c)は、CFBG3の駆動する手段
として、光ファイバ4の駆動手段6を有する構成を示し
た図である。駆動手段6にて、光ファイバ4の端部にあ
るCFBG3と、熱源2との距離を可変する。なお、駆
動手段6は、光ファイバ4を駆動できればよく、例え
ば、リニアステージとステッピングモータとを組み合わ
せた構成でよい。
【0038】必要に応じて、駆動手段6により、光ファ
イバ4を光ファイバ4の長手方向に移動することによ
り、光ファイバ4を熱源2に近づけることで、光ファイ
バ4に備えられたCFBG3の温度分布を変えることが
可能となる。
【0039】さらに、駆動手段6の駆動方向を、光ファ
イバ4の長手方向と直交する方向(図1(c)の紙面表裏
方向、上下方向)に移動してもよい。
【0040】図2には、前記した駆動手段6によりCF
BG3を移動したときの概念図を示したものであり、図
2(a)は点熱源が媒体中に形成する温度分布の概念図、
図2(b)はCFBG3の長手方向の温度分布変化の概念
図を示したものである。図2(a)において、3、4は、
図1と同じである。8は熱源2の一例である点熱源、9
は気体雰囲気1の温度分布の一例を示したものであり、
色が濃いほど温度が高い事を示している。10は光ファ
イバ4の移動前の状態、11は光ファイバ4の移動後の
状態を示したものである。図2(b)は、図2(a)の移動前
の光ファイバの状態10から、移動後の光ファイバの状
態11へ移動した場合のCFBG3の温度分布を示すも
のである。図2(b)において、光ファイバ4の移動後の
状態11の温度分布は、光ファイバ4の移動前の状態1
0と比較し、全体的に高い温度分布となっている。ま
た、光ファイバ4が気体雰囲気1の温度分布9の等温線
の接線に対して傾いて配置されているため、CFBG3
の温度分布は左右対称の形状となっている。この様に、
熱源2と光ファイバ4との配置を変えることで、CFB
G3の温度分布を、様々な線形の温度分布にすることが
可能となる。結果として、波長に対する波長分散量の特
性を線形に近い波形とすることが可能となる。
【0041】さらに、熱源2として、棒状熱源を使用す
ることにより、CFBG3の温度分布を、点熱源8を使
用した場合よりも広い範囲で制御することが可能とな
る。もちろん、温度制御手段5と,駆動手段6とを組み
合わせた形態であってもよい。
【0042】図3は、CFBG3の長さが2.3[mm]を越
えた場合を示した図であり、図中の1から7は図1と同
じである。図1との差異は、CFBG3の長さが2.3[m
m]を越えたところにある。この場合、CFBG3の温度
分布を制御するため、CFBG3の曲率半径rは、CF
BG3の長さをLとしたときに、(式1)により算出さ
れた値近傍であることが望まれる。 2(L−4)1/2/L・・・(式1) なお、図3には、温度制御手段5、駆動手段6を記載し
ていないが、もちろん、温度制御手段5、駆動手段6の
いずれか、または、両方を備えている。
【0043】この実施の形態の他の対応を示すものとし
て、気体雰囲気1の変わりに、液体中に熱源2、CFG
B3及び、光ファイバ4を配置してもよい。液体の一例
として、熱伝導率が低いシリコン系のゲル状の物質であ
ってもよい。
【0044】実施の形態2 図4は、本発明の実施の形態2を示す図である。図4は
棒状熱源からの距離と媒体の温度との関係の一例及び、
棒状熱源と光ファイバとの配置を示す図である。図4に
おいて、3,4は実施の形態1と同じである。12は熱
を伝導する固体媒体、13は熱源2としての棒状熱源を
示しており、固体媒体12の端面部と棒状熱源13の端
面部とは熱的に接合されている。なお、接合方法は、熱
的に接合されていれば、どのような手段を用いて接合し
てもよい。
【0045】図4の棒状熱源13からの距離と媒体の温
度との関係の一例において、横軸は棒状熱源13からの
距離、縦軸は媒体12の温度である。この図は、媒体1
2の形状として厚さ1[mm]、横方向(X)及び縦方向
(Y)100[mm]の方形の平面板、媒体12の材質として
石英ガラス、棒状熱源13の温度を68[℃]、棒状熱源
13から十分に離れた媒体12の温度を25[℃]、とし
た場合の温度分布のシミュレーション結果である。な
お、媒体としては、熱伝導率が2.0Wm−1−1
下が望ましく、石英ガラス、プラスチック、場合のより
シリコン系のゴム等でよいが、実際の製品においては、
熱源の発熱量、大きさなどを考慮して媒体を適宜決定す
ればよい。また、方形の平面板は、CFBG3の寸法及
び、熱的な伝導及び、CFBG3の波長に対する波長分
散量を考慮し、厚さ1[mm]近傍、横方向(X)及び縦方
向(Y)100[mm]以下が良いが、実際の製品において
は、適宜決定すればよい。
【0046】図4の棒状熱源13と光ファイバ4との配
置を示す図において、CFBG3を有する光ファイバ4
は、波長分散を補償するため、媒体12の上に配置され
ている。これにより光ファイバ4は、媒体12からの熱
により線形の温度分布をもつ。なお、CFBG3の直径
方向で温度勾配が発生しないように、前記媒体12の上
にCFBG3を挟むように保温材質等を載せる方が望ま
しい。
【0047】また、棒状熱源13からの距離と媒体の温
度とのシミュレーションによって算出された媒体12の
温度勾配に応じて、CFBG3にRを持たせることによ
り、CFBG3の温度分布を直線的にすることが可能と
なる。
【0048】図5は、CFBG3を直線的に配置した図
である。これは、CFBG3の長さが短い場合等、棒状
熱源13からの距離と媒体12の温度との関係における
湾曲が無視できる場合に採用することが可能である。
【0049】なお、図4及び図5には、温度制御手段
5、駆動手段6を記載していないが、もちろん、温度制
御手段5、駆動手段6のいずれか、または、両方を備え
ている。温度制御及び駆動方法に関しては、前記と同様
である。
【0050】図6には、前記した駆動手段6によりCF
BG3を移動したときの概念図を示したものであり、図
6(a)は棒状熱源が媒体中に形成する温度分布の概念
図、図6(b)はCFBG3の長手方向の温度分布変化の
概念図を示したものである。図6において、3から13
は、前記図と同じである。14は媒体中の温度分布の一
例を示したものであり、色が濃いほど温度が高い事を示
している。図6(a)の移動前の光ファイバの状態10か
ら、移動後の光ファイバの状態11へ移動した場合、C
FBG3の長手方向の温度分布は図6(b)の様になる。
この様に、光ファイバ4を移動することにより、CFB
G3の温度分布を、線形線形性が良く、任意の形状の温
度勾配にできると共に、波長に対する波長分散量を線形
な波形とすることが可能となる。
【0051】実施の形態3 図7は、本発明の実施の形態3を示す図である。図7は
くさび形の媒体を移動させることによりCFBG3の温
度分布を可変する事を示した図である。図7において、
3から13は、実施の形態2と同じであり、15はくさ
び形をした媒体であるくさび形媒体である。棒状熱源1
3の長手方向と、CFBG3の長手方向とが、ある間隔
を持って配置してある。この間隔に、くさび形媒体15
の長手方向を出し入れすることにより、CFBG3の温
度分布の可変することが可能となる。また、くさび形媒
体15の形状を変えることにより、CFBG3の温度分
布を変えることが可能である。ここで、くさび形媒体の
材質は、CFBG3の温度が可変できる材質であればよ
い。また、くさび形媒体の長手方向を前記間隙に出し入
れする手段としては、例えば、リニアステージとステッ
ピングモータとを組み合わせた構成でよい。
【0052】図8は、前記媒体の挿入前後により、CF
BG3の長手方向の温度分布の変化を示した図である。
この様に、くさび形媒体の挿入によりCFBG3の温度
分布を可変することができる。なお、この場合、全ての
領域において線形性が良く、任意の形状の温度勾配を形
成できると共に、波長に対する波長分散量を線形な波形
とすることが可能となる。
【0053】実施の形態4 図9はこの発明の実施の形態4による分散補償器を示す
もので、3から13は実施の形態1から3と同じであ
る。16はCFBG3及び光ファイバ4を収納する光フ
ァイバケース、17は棒状熱源13を回転する回転ステ
ージ、18はファイバケース16をX軸、Y軸方向に移
動する直交2軸ステージである。
【0054】以下動作について説明する。CFBG3及
び光ファイバ4は、光ファイバケース16の中に収納さ
れている。収納の目的は、直交2軸ステージ18による
CFBG3の移動を容易に行うために設けてものであ
る。このため、光ファイバケース16は固体媒体12か
らの熱がCFBG3へ伝わり易い熱伝導率が高い材料で
あればよく、例えば金属等でよい。
【0055】前記光ファイバケース16は、直交2軸ス
テージ18に取り付けられている。直交2軸ステージ1
8は、外部からの要求に従い、光ファイバケース16を
X軸(紙面左右方向)、Y軸(紙面上下方向)移動す
る。なお、X軸及びY軸方向への移動方法は、例えば、
リニアステージとステッピングモータとを組み合わせた
構成でよい。これにより、実施の形態2で述べた様に、
CFBG3の温度分布を線形性が良く、任意の形状の温
度勾配を形成できると共に、波長に対する波長分散量を
線形な波形とすることが可能となる。
【0056】また、回転ステージ17は、図3または、
図4に示す固体媒体12と棒状熱源13とを回転する機
構である。回転方法は、ステッピングモータなどにより
実施すればよい。これにより、図6に示すCFBG3の
長手方向の温度分布を変化させることが可能となる。
【0057】なお、直交2軸ステージ18のみを設けて
もよいし、回転ステージ17のみを設けてもよい。ま
た、場合により直交2軸ステージ18は、X軸のみ駆動
する機構でも、Y軸のみ駆動する機構でもよい。
【0058】図10はこの発明の実施の形態4の他の対
応を示したものである。図10の3から16は図9と同
じである。19はくさび形媒体15を駆動するリニアス
テージである。リニアステージは、例えば、リニアステ
ージとステッピングモータとを組み合わせた構成でよ
い。本構成の動作及び効果は、実施の形態3と同様であ
る。
【0059】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明による分散
補償器では、線形性が良く、任意の形状の温度勾配を形
成できると共に、波長に対する波長分散量が線形波形と
することが可能となる分散補償器が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の分散補償器の構成を示す図で
ある。
【図2】 CFBGを移動したときの概念図を示す図で
ある。
【図3】 実施の形態1の分散補償器の構成を示す図で
ある。
【図4】 実施の形態2の分散補償器の構成を示す図で
ある。
【図5】 実施の形態2の分散補償器の構成を示す図で
ある。
【図6】 CFBGを移動したときの概念図を示す図で
ある。
【図7】 実施の形態3の分散補償器の構成を示す図で
ある。
【図8】 CFBGを移動したときの概念図を示す図で
ある。
【図9】 実施の形態4の分散補償器の構成を示す図で
ある。
【図10】 実施の形態4の分散補償器の構成を示す図
である。
【図11】 従来技術の温度分布を示す図である。
【図12】 従来技術の波長分散量を示す図である。
【符号の説明】
1 気体雰囲気 2 熱源 3 チャープドファイバグレーティング 4 光ファイバ 5 温度制御手段 6 駆動手段 7 温度分布線形領域 8 点熱源 9 気体雰囲気の温度分布 10 移動前の光ファイバの状態 11 移動後の光ファイバの状態 12 固体媒体 13 棒状熱源 14 媒体中の温度分布 15 くさび形媒体 16 光ファイバケース 17 回転ステージ 18 直交2軸ステージ 19 リニアステージ

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱源と、チャープドファイバグレーティン
    グを有する光ファイバと、前記光ファイバのチャープド
    ファイバグレーティングと前記熱源との距離を変化させ
    る駆動手段とを備えたことを特徴とする分散補償器。
  2. 【請求項2】熱源と、チャープドファイバグレーティン
    グが前記熱源と対向し、前記熱源から離間して配置され
    たチャープドファイバグレーティングを有する光ファイ
    バと、前記熱源の温度を制御する温度制御手段とを備え
    たことを特徴とする分散補償器。
  3. 【請求項3】熱を伝導する液体媒体と、前記液体媒体中
    の熱源と、チャープドファイバグレーティングを有する
    光ファイバと、前記光ファイバと前記熱源との距離を変
    化させる駆動手段とを備えたことを特徴とする分散補償
    器。
  4. 【請求項4】熱を伝導する液体媒体と、前記液体媒体中
    の熱源と、チャープドファイバグレーティングが前記熱
    源と対向し、前記熱源から離間して配置されたチャープ
    ドファイバグレーティングを有する光ファイバと、前記
    熱源の温度を制御する温度制御手段とを備えたことを特
    徴とする分散補償器。
  5. 【請求項5】熱を伝導する固体媒体と、前記固体媒体に
    接合された熱源と、チャープドファイバグレーティング
    を有する光ファイバと、前記光ファイバと前記熱源との
    距離を変化させる駆動手段とを備えたことを特徴とする
    分散補償器。
  6. 【請求項6】熱を伝導する固体媒体と、前記固体媒体に
    接合された熱源と、チャープドファイバグレーティング
    が前記熱源と対向し、前記熱源から離間して配置された
    チャープドファイバグレーティングを有する光ファイバ
    と、前記熱源の温度を制御する温度制御手段とを備えた
    ことを特徴とする分散補償器。
  7. 【請求項7】前記熱源が、点熱源であることを特徴とす
    る、請求項1から請求項6のいずれかに記載の分散補償
    器。
  8. 【請求項8】前記熱源が、棒状の熱源であることを特徴
    とする、請求項1から請求項6のいずれかに記載の分散
    補償器。
  9. 【請求項9】前記チャープドファイバグレーティングの
    長さが2.3mm以下であり、直線的に配置されている
    ことを特徴とする、請求項1から請求項8のいずれかに
    記載の分散補償器。
  10. 【請求項10】前記チャープドファイバグレーティング
    の長さが2.3mmを越え、曲率を持って配置された前
    記チャープドファイバグレーティングにおいて、前記チ
    ャープドファイバグレーティングの曲率半径が、前記チ
    ャープドファイバグレーティングの長さをLとしたと
    き、2(L−4)1/2/L近傍であることを特徴とす
    る、請求項1から請求項8のいずれかに記載の分散補償
    器。
  11. 【請求項11】前記熱を伝導する固体媒体として、熱伝
    導率が2.0Wm−1−1以下であることを特徴とす
    る、請求項5から請求項10のいずれかに記載の分散補
    償器。
  12. 【請求項12】前記熱を伝導する固体媒体として、石英
    ガラスまたは、プラスチックであることを特徴とする、
    請求項5から請求項10のいずれかに記載の分散補償
    器。
  13. 【請求項13】前記熱を伝導する固体媒体が方形の平面
    板であり、前記固体媒体に接続された熱源が棒状の熱源
    であり、前記平面板の側面が、前記熱源の長手方向に接
    していることを特徴とする、請求項5から請求項12の
    いずれかに記載の分散補償器。
  14. 【請求項14】前記平面板は、厚さ方向1mm近傍、横
    方向及び縦方向の長さが100mm以下であることを特
    徴とする、請求項13に記載の分散型補償器。
  15. 【請求項15】前記チャープドファイバグレーティング
    を有する光ファイバは、直線的に配置されていることを
    特徴とする、請求項13または、請求項14に記載の分
    散補償器。
  16. 【請求項16】前記チャープドファイバグレーティング
    を有する光ファイバは、曲率を有し配置され、前記チャ
    ープドファイバグレーティングの曲率が、前記平面板の
    温度分布に応じた形状であることを特徴とする、請求項
    13または、請求項14に記載の分散補償器。
  17. 【請求項17】前記熱を伝導する固体媒体が、くさび形
    であることを特徴とする、請求項5から請求項12のい
    ずれかに記載の分散補償器。
  18. 【請求項18】前記棒状の熱源を回転させる回転ステー
    ジを有することを特徴とする、請求項5から請求項16
    のいずれかに記載の分散補償器。
  19. 【請求項19】前記チャープドファイバグレーティング
    を有する光ファイバを収める光ファイバケースと、 前記ファイバケースを長手方向に移動することにより、
    前記熱源と前記ファイバケースとの位置関係を変えるリ
    ニアステージを備えたことを特徴とする、請求項5から
    請求項16のいずれかに記載の分散補償器。
  20. 【請求項20】前記光ファイバケースを長手方向及び、
    長手方向に対して直角の方向に移動することにより、前
    記熱源と前記ファイバケースとの位置関係を変える直交
    2軸ステージとを備えたことを特徴とする、請求項5か
    ら16のいずれかに記載の分散型補償器。
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