JP2003194430A - スターリング機関 - Google Patents
スターリング機関Info
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B2309/00—Gas cycle refrigeration machines
- F25B2309/001—Gas cycle refrigeration machines with a linear configuration or a linear motor
Landscapes
- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 冷凍機の運転状態が変化してもピストンの振
幅中心位置が変動しにくいスターリング機関を提供す
る。 【解決手段】 シリンダ12には背圧空間19とシリン
ダ12内部空間とを連通する流路1が形成されている。
ピストン15には作動空間18からピストン15の外周
面に通じる連通流路2、3が形成されている。連通流路
2、3は、作動空間18に開口部を有する流路2と、ピ
ストン15の外周面に開口部を有しかつ流路2と異なる
方向に延びる流路3とを有している。流路3のピストン
15の外周面における開口寸法は、流路1のシリンダ1
2内部における開口寸法よりも大きい。
幅中心位置が変動しにくいスターリング機関を提供す
る。 【解決手段】 シリンダ12には背圧空間19とシリン
ダ12内部空間とを連通する流路1が形成されている。
ピストン15には作動空間18からピストン15の外周
面に通じる連通流路2、3が形成されている。連通流路
2、3は、作動空間18に開口部を有する流路2と、ピ
ストン15の外周面に開口部を有しかつ流路2と異なる
方向に延びる流路3とを有している。流路3のピストン
15の外周面における開口寸法は、流路1のシリンダ1
2内部における開口寸法よりも大きい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スターリング機関
に関するものであり、より具体的には、作動ガスを封入
したシリンダ内を往復運動可能に設けられたピストンお
よびディスプレーサを有するフリーピストン型のスター
リング冷凍機に関するものである。
に関するものであり、より具体的には、作動ガスを封入
したシリンダ内を往復運動可能に設けられたピストンお
よびディスプレーサを有するフリーピストン型のスター
リング冷凍機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に冷凍サイクルには、蒸気圧縮式
の冷凍サイクルが採用されている。こうした蒸気圧縮式
の冷凍サイクルには、作動媒体としての冷媒にフロンが
用いられ、フロンの凝縮、蒸発を利用して所要の冷却性
能を得るようにしている。
の冷凍サイクルが採用されている。こうした蒸気圧縮式
の冷凍サイクルには、作動媒体としての冷媒にフロンが
用いられ、フロンの凝縮、蒸発を利用して所要の冷却性
能を得るようにしている。
【0003】ところが、冷媒として使用されるフロン
は、大気中に放出されると成層圏に達してオゾン層を破
壊するとの指摘がある。このため、近年、特定フロンを
対象としたフロンの使用ならびに生産が規制されてきて
いる。そこで、フロンを用いた冷凍サイクルに代わるも
のとして、逆スターリング冷凍サイクルが注目を集めて
いる。
は、大気中に放出されると成層圏に達してオゾン層を破
壊するとの指摘がある。このため、近年、特定フロンを
対象としたフロンの使用ならびに生産が規制されてきて
いる。そこで、フロンを用いた冷凍サイクルに代わるも
のとして、逆スターリング冷凍サイクルが注目を集めて
いる。
【0004】逆スターリング冷凍サイクルは、作動媒体
としてヘリウムガス、水素ガス、窒素ガスなどといった
地球環境に悪影響を与えないガスを採用し、逆スターリ
ングサイクルによって低温を得るようにしたものであ
る。このスターリング冷凍機は、極低温レベルの寒冷を
発生させる小型冷凍機の一種として知られている。以
下、従来のスターリング冷凍機について説明する。
としてヘリウムガス、水素ガス、窒素ガスなどといった
地球環境に悪影響を与えないガスを採用し、逆スターリ
ングサイクルによって低温を得るようにしたものであ
る。このスターリング冷凍機は、極低温レベルの寒冷を
発生させる小型冷凍機の一種として知られている。以
下、従来のスターリング冷凍機について説明する。
【0005】図6は、従来のスターリング冷凍機の構成
を概略的に示す断面図である。図6を参照して、ピスト
ン15およびディスプレーサ13はシリンダ12の内周
壁面を往復摺動可能に配設されている。ピストン15お
よびディスプレーサ13は同軸上に配設され、かつシリ
ンダ12の内周にて滑らかに往復運動可能である。
を概略的に示す断面図である。図6を参照して、ピスト
ン15およびディスプレーサ13はシリンダ12の内周
壁面を往復摺動可能に配設されている。ピストン15お
よびディスプレーサ13は同軸上に配設され、かつシリ
ンダ12の内周にて滑らかに往復運動可能である。
【0006】シリンダ12は圧力容器11に固定支持さ
れている。ディスプレーサ13は、ピストン15の摺動
孔を貫通するディスプレーサロッド14を介してディス
プレーサ支持ばね16によって圧力容器11に弾性支持
されている。ピストン15はピストン支持ばね17によ
って圧力容器11に弾性支持されている。
れている。ディスプレーサ13は、ピストン15の摺動
孔を貫通するディスプレーサロッド14を介してディス
プレーサ支持ばね16によって圧力容器11に弾性支持
されている。ピストン15はピストン支持ばね17によ
って圧力容器11に弾性支持されている。
【0007】圧力容器11とシリンダ12とによって形
成される空間はピストン15によって2分割される。1
つはピストン15のディスプレーサ13側の作動空間1
8であり、もう一方はディスプレーサ13と反対側の背
圧空間19である。この2つの空間18、19には高圧
のヘリウムガスなどの作動媒体が充填されている。
成される空間はピストン15によって2分割される。1
つはピストン15のディスプレーサ13側の作動空間1
8であり、もう一方はディスプレーサ13と反対側の背
圧空間19である。この2つの空間18、19には高圧
のヘリウムガスなどの作動媒体が充填されている。
【0008】ピストン15はリニアモータ10によって
所定の周期で往復運動する。これにより作動媒体は作動
空間18内で圧縮・膨張される。ディスプレーサ13は
作動空間18内で圧縮・膨張する作動媒体の圧力変化に
よって駆動し、ピストン15と一般的に90°の位相差
をもって往復運動する。
所定の周期で往復運動する。これにより作動媒体は作動
空間18内で圧縮・膨張される。ディスプレーサ13は
作動空間18内で圧縮・膨張する作動媒体の圧力変化に
よって駆動し、ピストン15と一般的に90°の位相差
をもって往復運動する。
【0009】シリンダ12の内壁とピストン15の外壁
との間に微小隙間が存在し、ピストン15の往復運動に
よって作動空間18と背圧空間19との両空間とも圧力
変動する。また作動空間18と背圧空間19との圧力変
動の大きさおよび体積は同一でないため、作動空間18
から見た背圧空間19への作動媒体の流出量と流入量と
は同量であることはない。
との間に微小隙間が存在し、ピストン15の往復運動に
よって作動空間18と背圧空間19との両空間とも圧力
変動する。また作動空間18と背圧空間19との圧力変
動の大きさおよび体積は同一でないため、作動空間18
から見た背圧空間19への作動媒体の流出量と流入量と
は同量であることはない。
【0010】仮に作動空間18から背圧空間19への作
動媒体の流出量が流入量より多い場合、作動空間18の
圧力が次第に低下し背圧空間19の圧力が次第に高くな
り、ピストン15の往復運動の振動中心位置が作動空間
18側へ徐々に移動する。ピストン15が初期の往復運
動の振幅中心位置からずれることによって、ピストン1
5とディスプレーサ13とが衝突する問題を生じさせる
可能性がある。
動媒体の流出量が流入量より多い場合、作動空間18の
圧力が次第に低下し背圧空間19の圧力が次第に高くな
り、ピストン15の往復運動の振動中心位置が作動空間
18側へ徐々に移動する。ピストン15が初期の往復運
動の振幅中心位置からずれることによって、ピストン1
5とディスプレーサ13とが衝突する問題を生じさせる
可能性がある。
【0011】作動空間と背圧空間との作動媒体の圧力バ
ランスを保ち、ピストン振幅中心位置の変動を抑える方
法がUSP4,583,364に開示されている。この
USP4,583,364に開示された技術では、ピス
トン内部に作動媒体流路を設け、ピストンが初期の振幅
中心位置にある場合、作動空間と背圧空間とがピストン
内部の作動媒体流路によって連結される構成となってい
る。ピストンが往復運動の際、初期の振幅中心位置に通
過する毎に、作動空間と背圧空間との間で圧力の高い空
間から低い空間側へ作動媒体が流れる。これによって両
空間の圧力差が是正され、ピストン振幅中心位置が保持
される。
ランスを保ち、ピストン振幅中心位置の変動を抑える方
法がUSP4,583,364に開示されている。この
USP4,583,364に開示された技術では、ピス
トン内部に作動媒体流路を設け、ピストンが初期の振幅
中心位置にある場合、作動空間と背圧空間とがピストン
内部の作動媒体流路によって連結される構成となってい
る。ピストンが往復運動の際、初期の振幅中心位置に通
過する毎に、作動空間と背圧空間との間で圧力の高い空
間から低い空間側へ作動媒体が流れる。これによって両
空間の圧力差が是正され、ピストン振幅中心位置が保持
される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フリー
ピストン型スターリング冷凍機を運転する場合、必要と
する冷熱によって運転状態が変化する。大きな冷熱を必
要とする場合、ピストンは大振幅で往復運動する。一
方、小さな冷熱が必要な場合には、ピストンは小振幅で
往復運動する。ピストンに設ける作動流体流路を一定形
状で形成した場合、ピストンが大振幅で往復運動すると
作動空間と背圧空間との連結時間が短くなり、必要な作
動媒体重量を得られないことがある。またピストンが小
振幅で往復運動すると、作動空間と背圧空間との連結時
間が長くなり、結果、作動媒体が圧縮・膨張に関係なく
流動してしまい、冷凍機運転中の損失となってしまう。
ピストン型スターリング冷凍機を運転する場合、必要と
する冷熱によって運転状態が変化する。大きな冷熱を必
要とする場合、ピストンは大振幅で往復運動する。一
方、小さな冷熱が必要な場合には、ピストンは小振幅で
往復運動する。ピストンに設ける作動流体流路を一定形
状で形成した場合、ピストンが大振幅で往復運動すると
作動空間と背圧空間との連結時間が短くなり、必要な作
動媒体重量を得られないことがある。またピストンが小
振幅で往復運動すると、作動空間と背圧空間との連結時
間が長くなり、結果、作動媒体が圧縮・膨張に関係なく
流動してしまい、冷凍機運転中の損失となってしまう。
【0013】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、冷凍機の運転状態が変化してもピスト
ンの振幅中心位置が変動しにくいスターリング機関を提
供することを目的とする。
れたものであり、冷凍機の運転状態が変化してもピスト
ンの振幅中心位置が変動しにくいスターリング機関を提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のスターリング機
関は、作動ガスを封入したシリンダ内を往復運動可能に
設けられたピストンを有するフリーピストン型スターリ
ング機関において、シリンダにはシリンダ外部の背圧空
間とシリンダの内部空間とを連通する第1の流路が形成
されており、ピストンには作動空間からピストンの外周
面に通じる連通流路が形成されており、連通流路と第1
の流路とは、互いに連通することで作動空間と背圧空間
とが連通するように配置されており、連通流路は作動空
間に開口部を有する第2の流路と、ピストンの外周面に
開口部を有しかつ第2の流路と異なる方向に延びる第3
の流路とを有し、第3の流路のピストンの外周面におけ
る開口寸法は、第1の流路のシリンダ内部における開口
寸法よりも大きい。
関は、作動ガスを封入したシリンダ内を往復運動可能に
設けられたピストンを有するフリーピストン型スターリ
ング機関において、シリンダにはシリンダ外部の背圧空
間とシリンダの内部空間とを連通する第1の流路が形成
されており、ピストンには作動空間からピストンの外周
面に通じる連通流路が形成されており、連通流路と第1
の流路とは、互いに連通することで作動空間と背圧空間
とが連通するように配置されており、連通流路は作動空
間に開口部を有する第2の流路と、ピストンの外周面に
開口部を有しかつ第2の流路と異なる方向に延びる第3
の流路とを有し、第3の流路のピストンの外周面におけ
る開口寸法は、第1の流路のシリンダ内部における開口
寸法よりも大きい。
【0015】本発明のスターリング機関によれば、第1
の流路の開口寸法は第3の流路の開口寸法より小さくな
っているため、ガス移動量を少なく抑えることができ
る。これにより、冷凍機サイクルに関係のない工程にお
けるガス流量を少なくすることができるため、雑損失量
の増大を防止することができる。
の流路の開口寸法は第3の流路の開口寸法より小さくな
っているため、ガス移動量を少なく抑えることができ
る。これにより、冷凍機サイクルに関係のない工程にお
けるガス流量を少なくすることができるため、雑損失量
の増大を防止することができる。
【0016】また、第2および第3の流路はピストンの
運動中心位置に影響し、特に第3の流路の開口部は第1
の流路の開口部と対向するため、第3の流路の開口部を
大きめに設定することで第1の流路の開口部と第3の流
路の開口部とが対向する時間を長くすることができ、そ
れによりガスの移動量をピストンが運動中心位置で運動
するように制御することが可能となる。
運動中心位置に影響し、特に第3の流路の開口部は第1
の流路の開口部と対向するため、第3の流路の開口部を
大きめに設定することで第1の流路の開口部と第3の流
路の開口部とが対向する時間を長くすることができ、そ
れによりガスの移動量をピストンが運動中心位置で運動
するように制御することが可能となる。
【0017】このように第1の流路の開口寸法を小さく
することによって雑損失量の増加を防ぐことができ、第
3の流路の開口寸法を第1の流路の開口寸法より大きく
することでピストンの運動中心位置の変動を抑制するこ
とができ、実用上問題なく冷凍サイクルを行なうことが
可能となる。
することによって雑損失量の増加を防ぐことができ、第
3の流路の開口寸法を第1の流路の開口寸法より大きく
することでピストンの運動中心位置の変動を抑制するこ
とができ、実用上問題なく冷凍サイクルを行なうことが
可能となる。
【0018】上記のスターリング機関において好ましく
は、第3の流路の流路径は、第2の流路の流路径よりも
大きい。
は、第3の流路の流路径は、第2の流路の流路径よりも
大きい。
【0019】これにより、さらにピストンの運動中心位
置の変動を抑制することができる。上記のスターリング
機関において好ましくは、第2の流路は、ピストンの運
動方向に延びている。
置の変動を抑制することができる。上記のスターリング
機関において好ましくは、第2の流路は、ピストンの運
動方向に延びている。
【0020】これにより、ピストンへの第2の流路の加
工形成が容易となる。上記のスターリング機関において
好ましくは、第3の流路は第2の流路に対して垂直方向
に延びている。
工形成が容易となる。上記のスターリング機関において
好ましくは、第3の流路は第2の流路に対して垂直方向
に延びている。
【0021】これにより、第3の流路をピストンに加工
形成することが容易となる。上記のスターリング機関に
おいて好ましくは、ピストンの外周面に開口した第3の
流路の開口形状は、円形状、ピストンの円周方向に広が
った形状、およびピストンの運動方向に広がった形状の
いずれかである。
形成することが容易となる。上記のスターリング機関に
おいて好ましくは、ピストンの外周面に開口した第3の
流路の開口形状は、円形状、ピストンの円周方向に広が
った形状、およびピストンの運動方向に広がった形状の
いずれかである。
【0022】このように、第3の流路の開口形状として
各種形状を選択することができる。上記のスターリング
機関において好ましくは、ピストンの直径が別のスター
リング機関の他のピストンの直径よりも大きい場合、ピ
ストンに設けられた第2の流路は他のピストンの第2の
流路に対応する流路の直径よりも大きい。
各種形状を選択することができる。上記のスターリング
機関において好ましくは、ピストンの直径が別のスター
リング機関の他のピストンの直径よりも大きい場合、ピ
ストンに設けられた第2の流路は他のピストンの第2の
流路に対応する流路の直径よりも大きい。
【0023】これにより、フリーピストン型スターリン
グ機関のガス流動損失を増加させることなく、ピストン
振幅中心位置の変動が小さいスターリング冷凍機を得る
ことができる。
グ機関のガス流動損失を増加させることなく、ピストン
振幅中心位置の変動が小さいスターリング冷凍機を得る
ことができる。
【0024】上記のスターリング機関において好ましく
は、ピストンの直径が別のスターリング機関の他のピス
トンの直径よりも小さい場合、ピストンに設けられた第
2の流路は他のピストンの第2の流路に対応する流路の
直径よりも小さい。
は、ピストンの直径が別のスターリング機関の他のピス
トンの直径よりも小さい場合、ピストンに設けられた第
2の流路は他のピストンの第2の流路に対応する流路の
直径よりも小さい。
【0025】これにより、フリーピストン型スターリン
グ機関のガス流動損失を増加させることなく、ピストン
振幅中心位置の変動が小さいスターリング冷凍機を得る
ことができる。
グ機関のガス流動損失を増加させることなく、ピストン
振幅中心位置の変動が小さいスターリング冷凍機を得る
ことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0027】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1におけるスターリング冷凍機の構成を概略的に示す
断面図であり、図2は図1のスターリング冷凍機におけ
る作動空間と背圧空間とを繋ぐ流路を示す図である。
態1におけるスターリング冷凍機の構成を概略的に示す
断面図であり、図2は図1のスターリング冷凍機におけ
る作動空間と背圧空間とを繋ぐ流路を示す図である。
【0028】図1を参照して、本実施の形態のスターリ
ング冷凍機は、圧力容器11と、シリンダ12と、ディ
スプレーサ13と、ディスプレーサロッド14と、ピス
トン15と、ディスプレーサ支持ばね16、ピストン支
持ばね17と、リニアモータ10とを主に有している。
ング冷凍機は、圧力容器11と、シリンダ12と、ディ
スプレーサ13と、ディスプレーサロッド14と、ピス
トン15と、ディスプレーサ支持ばね16、ピストン支
持ばね17と、リニアモータ10とを主に有している。
【0029】本実施の形態のスターリング冷凍機は、図
6に示す従来例と比較して、作動空間と背圧空間とを繋
ぐ流路が設けられている点において異なる。
6に示す従来例と比較して、作動空間と背圧空間とを繋
ぐ流路が設けられている点において異なる。
【0030】図2を参照して、この流路は、シリンダ1
2に設けられた流路1と、ピストン15に設けられた連
通流路2、3とを有している。流路1は、背圧空間19
とシリンダ12の内部空間とを連通するようにシリンダ
12に形成されている。また連通流路2、3は、作動空
間18からピストン15の外周面に通じるようにピスト
ン15に形成されている。
2に設けられた流路1と、ピストン15に設けられた連
通流路2、3とを有している。流路1は、背圧空間19
とシリンダ12の内部空間とを連通するようにシリンダ
12に形成されている。また連通流路2、3は、作動空
間18からピストン15の外周面に通じるようにピスト
ン15に形成されている。
【0031】この連通流路2、3は、作動空間18に開
口部を有する流路2と、ピストン15の外周面に開口部
を有する流路3とを有している。流路2と流路3とは互
いに異なる方向に延びており、流路2はたとえばピスト
ン15の運動方向に延び、流路3はたとえば流路2の延
びる方向に対して垂直な方向に延びている。ピストン1
5の外周面における流路3の開口寸法(直径、開口面
積)L1は、シリンダ12内部における流路1の開口寸
法(直径、開口面積)L2よりも大きく設定されてい
る。
口部を有する流路2と、ピストン15の外周面に開口部
を有する流路3とを有している。流路2と流路3とは互
いに異なる方向に延びており、流路2はたとえばピスト
ン15の運動方向に延び、流路3はたとえば流路2の延
びる方向に対して垂直な方向に延びている。ピストン1
5の外周面における流路3の開口寸法(直径、開口面
積)L1は、シリンダ12内部における流路1の開口寸
法(直径、開口面積)L2よりも大きく設定されてい
る。
【0032】ピストン15の外周面における流路3の開
口部は、ピストン15の往復運動によって、シリンダ1
2の内周面における流路1の開口部と対向し、それによ
り流路1および連通流路2、3が連通し、この流路1お
よび連通流路2、3を通じて作動空間18と背圧空間1
9とが連結される。
口部は、ピストン15の往復運動によって、シリンダ1
2の内周面における流路1の開口部と対向し、それによ
り流路1および連通流路2、3が連通し、この流路1お
よび連通流路2、3を通じて作動空間18と背圧空間1
9とが連結される。
【0033】なお、これ以外の構成については図6に示
す従来例とほぼ同じであるため、同一の部材については
同一の符号を付し、その説明を省略する。
す従来例とほぼ同じであるため、同一の部材については
同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0034】本願発明者らは、図1および2に示すスタ
ーリング冷凍機において流路1〜3の流路径を変えた場
合のピストン振幅中心位置の初期位置からのずれ量と雑
損失低減量とを調べた。その結果、以下の表1および表
2に示す結果が得られた。
ーリング冷凍機において流路1〜3の流路径を変えた場
合のピストン振幅中心位置の初期位置からのずれ量と雑
損失低減量とを調べた。その結果、以下の表1および表
2に示す結果が得られた。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】これらの結果より、流路3の流路径を流路
1の流路径と同一にした場合よりも大きくした場合の方
がピストン振幅中心位置の初期位置からのずれ量が小さ
くなり、かつ雑損失量も小さくなることがわかった。
1の流路径と同一にした場合よりも大きくした場合の方
がピストン振幅中心位置の初期位置からのずれ量が小さ
くなり、かつ雑損失量も小さくなることがわかった。
【0038】上記の結果が得られた理由を以下に説明す
る。ピストン15が往復運動すると、ピストン15とシ
リンダ12との間の微小隙間(数十μm)からガスが移
動する。その際のガスの移動量は作動空間18と背圧空
間19との圧力差に比例する。
る。ピストン15が往復運動すると、ピストン15とシ
リンダ12との間の微小隙間(数十μm)からガスが移
動する。その際のガスの移動量は作動空間18と背圧空
間19との圧力差に比例する。
【0039】また冷凍機の構造上、作動空間18の容積
は背圧空間19の容積より小さく(10分の1程度)構
成されている。よってピストン15が作動空間18方向
に移動すると作動空間18が圧縮され、作動空間18と
背圧空間19との間に圧力差P1が生じ、ピストン15
とシリンダ12との隙間を通って作動空間18から背圧
空間19にガスが移動する。ピストン15が背圧空間1
9方向に移動する場合も同様に作動空間18と背圧空間
19との間に圧力差P2が生ずる。
は背圧空間19の容積より小さく(10分の1程度)構
成されている。よってピストン15が作動空間18方向
に移動すると作動空間18が圧縮され、作動空間18と
背圧空間19との間に圧力差P1が生じ、ピストン15
とシリンダ12との隙間を通って作動空間18から背圧
空間19にガスが移動する。ピストン15が背圧空間1
9方向に移動する場合も同様に作動空間18と背圧空間
19との間に圧力差P2が生ずる。
【0040】但し、ピストン15が背圧空間19に移動
する際は、背圧空間19の大きさのため、背圧空間19
の圧縮率は小さくなり、圧力差P2はP1より小さくな
る。よって圧力差P2によって背圧空間19から作動空
間18に移動するガスの総量は圧力差P1によって作動
空間18から背圧空間19へ移動するガスの総量よりも
少なくなる。これによって背圧空間19にはピストン1
5が往復運動する毎にガスが溜まり、これが原因となっ
てピストン15が作動空間18方向に押され、ピストン
15の運動中心位置(つまり振幅中心位置)が作動空間
18方向へシフトする。
する際は、背圧空間19の大きさのため、背圧空間19
の圧縮率は小さくなり、圧力差P2はP1より小さくな
る。よって圧力差P2によって背圧空間19から作動空
間18に移動するガスの総量は圧力差P1によって作動
空間18から背圧空間19へ移動するガスの総量よりも
少なくなる。これによって背圧空間19にはピストン1
5が往復運動する毎にガスが溜まり、これが原因となっ
てピストン15が作動空間18方向に押され、ピストン
15の運動中心位置(つまり振幅中心位置)が作動空間
18方向へシフトする。
【0041】これを改善するために背圧空間19に溜ま
ったガスを適正に作動空間18に戻してやる必要があ
る。そのために流路1〜3が存在する。これらのガスの
戻りは冷凍機の動作上必要なものであるが、本来の冷凍
機サイクルの圧縮工程・等容工程・膨張工程・等容工程
には関係のないガスの流れであり、雑損失量となる。
ったガスを適正に作動空間18に戻してやる必要があ
る。そのために流路1〜3が存在する。これらのガスの
戻りは冷凍機の動作上必要なものであるが、本来の冷凍
機サイクルの圧縮工程・等容工程・膨張工程・等容工程
には関係のないガスの流れであり、雑損失量となる。
【0042】さらにガスの戻し量が十分でないとピスト
ン15の振幅中心位置が作動空間18方向に移動し、デ
ィスプレーサ13と衝突してしまう危険性も生ずる。よ
って、雑損失量がなるべく小さくなるように流路1〜3
の径を決定する必要がある。
ン15の振幅中心位置が作動空間18方向に移動し、デ
ィスプレーサ13と衝突してしまう危険性も生ずる。よ
って、雑損失量がなるべく小さくなるように流路1〜3
の径を決定する必要がある。
【0043】流路1は作動空間18と背圧空間19との
境界に位置しているため、流路1の径が大きいとガスの
移動量が多くなり、冷凍機サイクルに関係のない工程に
おけるガス流量が多くなり、雑損失量が大きくなる。流
路1は雑損失量に大きく影響するため、できる限り小さ
くする必要がある。
境界に位置しているため、流路1の径が大きいとガスの
移動量が多くなり、冷凍機サイクルに関係のない工程に
おけるガス流量が多くなり、雑損失量が大きくなる。流
路1は雑損失量に大きく影響するため、できる限り小さ
くする必要がある。
【0044】一方、流路2と流路3との径の大きさはピ
ストン15の振幅中心位置に影響を受ける。特に流路3
の開口部は流路1の開口部と対向するため、流路3の開
口部を大きめに設定し、流路1の開口部と流路3の開口
部とが対向している時間(重なっている時間)を長くし
て、ピストン15が振幅中心位置で運動するようにガス
の移動量を制御する必要がある。
ストン15の振幅中心位置に影響を受ける。特に流路3
の開口部は流路1の開口部と対向するため、流路3の開
口部を大きめに設定し、流路1の開口部と流路3の開口
部とが対向している時間(重なっている時間)を長くし
て、ピストン15が振幅中心位置で運動するようにガス
の移動量を制御する必要がある。
【0045】流路1〜3をすべて同じ径で構成した場
合、ピストン15を振幅中心位置に保持するために流路
径を大きくすると、サイクルの雑損失量が増加してしま
う。また雑損失量を小さくするため流路1〜3のすべて
の流路径を小さくすると、ピストン15を振幅中心位置
に保持することが難しくなる。相反する2つの条件を満
たすためには、上述したように流路3の開口寸法L1を
流路1の開口寸法L2よりも大きくする必要がある。
合、ピストン15を振幅中心位置に保持するために流路
径を大きくすると、サイクルの雑損失量が増加してしま
う。また雑損失量を小さくするため流路1〜3のすべて
の流路径を小さくすると、ピストン15を振幅中心位置
に保持することが難しくなる。相反する2つの条件を満
たすためには、上述したように流路3の開口寸法L1を
流路1の開口寸法L2よりも大きくする必要がある。
【0046】つまり、流路1の開口寸法L2を小さくす
ることによって雑損失量の増加を防ぐことができ、かつ
流路3の開口寸法L1を大きくすることによってピスト
ン15の振幅中心位置を正規の位置に保持することが可
能となる。
ることによって雑損失量の増加を防ぐことができ、かつ
流路3の開口寸法L1を大きくすることによってピスト
ン15の振幅中心位置を正規の位置に保持することが可
能となる。
【0047】但し、雑損失量が全く増加していないわけ
ではなく、またピストン15の振幅中心位置も全く変化
していないわけではない。流路1〜3の径を上記のよう
に設定することによって冷凍機性能を実使用レベルで落
とすことなく、かつ冷凍機が問題なく動作するというこ
とである。
ではなく、またピストン15の振幅中心位置も全く変化
していないわけではない。流路1〜3の径を上記のよう
に設定することによって冷凍機性能を実使用レベルで落
とすことなく、かつ冷凍機が問題なく動作するというこ
とである。
【0048】(実施の形態2)本実施の形態におけるフ
リーピストン型スターリング冷凍機においては、図1お
よび図2において流路3の流路径(直径)が流路2の流
路径(直径)より大きく設定されている。
リーピストン型スターリング冷凍機においては、図1お
よび図2において流路3の流路径(直径)が流路2の流
路径(直径)より大きく設定されている。
【0049】なお、これ以外の構成については、上述し
た実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、その説明
を省略する。
た実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、その説明
を省略する。
【0050】本実施の形態では、流路3の流路径が流路
2の流路径より大きく設定されているため、さらにピス
トンの振動中心位置の初期振動中心位置からのずれをさ
らに抑制することが可能となる。
2の流路径より大きく設定されているため、さらにピス
トンの振動中心位置の初期振動中心位置からのずれをさ
らに抑制することが可能となる。
【0051】(実施の形態3)図3は、本発明の実施の
形態3におけるフリーピストン型スターリング冷凍機の
ピストンの構成を概略的に示す正面図である。図3を参
照して、本実施の形態におけるピストン15に設けられ
る流路3は、ピストン15の外周面において円周方向に
広がりをもつ楕円形の開口形状を有している。
形態3におけるフリーピストン型スターリング冷凍機の
ピストンの構成を概略的に示す正面図である。図3を参
照して、本実施の形態におけるピストン15に設けられ
る流路3は、ピストン15の外周面において円周方向に
広がりをもつ楕円形の開口形状を有している。
【0052】なお、これ以外の構成については、上述し
た実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、その説明
は省略する。
た実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、その説明
は省略する。
【0053】また流路3は、図4に示すようにピストン
15の運動方向に広がりをもつ楕円形であってもよい。
15の運動方向に広がりをもつ楕円形であってもよい。
【0054】図3および図4に示すようにピストン15
の外周面での流路3の開口形状を楕円形とした場合で
も、この流路3の開口寸法L1が流路1の開口寸法L2
より大きければ、上述したようにスターリング冷凍機の
雑損失量を増加させることなく、ピストン15の振幅中
心位置を初期の振幅中心位置に近い状態でスターリング
冷凍機を運転することが可能となる。
の外周面での流路3の開口形状を楕円形とした場合で
も、この流路3の開口寸法L1が流路1の開口寸法L2
より大きければ、上述したようにスターリング冷凍機の
雑損失量を増加させることなく、ピストン15の振幅中
心位置を初期の振幅中心位置に近い状態でスターリング
冷凍機を運転することが可能となる。
【0055】(実施の形態4)図5は、本発明の実施の
形態4におけるフリーピストン型スターリング冷凍機の
作動空間と背圧空間とを繋ぐ流路を示す図である。図5
を参照して、本実施の形態においては、流路3の延びる
方向が実施の形態1と異なる。本実施の形態の流路3
は、流路2の延びる方向(ピストン15の運動方向)と
垂直方向には延びておらず、所定の選択された角度方向
に延びている。これにより、流路3はピストン15の外
周面に斜め方向から入射して開口する。
形態4におけるフリーピストン型スターリング冷凍機の
作動空間と背圧空間とを繋ぐ流路を示す図である。図5
を参照して、本実施の形態においては、流路3の延びる
方向が実施の形態1と異なる。本実施の形態の流路3
は、流路2の延びる方向(ピストン15の運動方向)と
垂直方向には延びておらず、所定の選択された角度方向
に延びている。これにより、流路3はピストン15の外
周面に斜め方向から入射して開口する。
【0056】なお、これ以外の構成については、上述し
た実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、その説明
を省略する。
た実施の形態1の構成とほぼ同じであるため、その説明
を省略する。
【0057】本実施の形態では、流路3をピストン15
の運動方向に対して所定の角度だけ傾斜させた方向に延
ばすことによって、ピストン15の外周面における流路
3の開口寸法を流路3の実際の流路径よりも大きくする
ことができる。これにより、実施の形態1と同様、スタ
ーリング冷凍機の雑損失量を増加させることなく、かつ
ピストン15の振幅中心位置のずれを抑制しつつスター
リング冷凍機を運転させることが可能となる。
の運動方向に対して所定の角度だけ傾斜させた方向に延
ばすことによって、ピストン15の外周面における流路
3の開口寸法を流路3の実際の流路径よりも大きくする
ことができる。これにより、実施の形態1と同様、スタ
ーリング冷凍機の雑損失量を増加させることなく、かつ
ピストン15の振幅中心位置のずれを抑制しつつスター
リング冷凍機を運転させることが可能となる。
【0058】また、流路3を所定の角度で形成したこと
により、流路3の直径および流路2の直径をさらに小さ
くすることも可能となる。
により、流路3の直径および流路2の直径をさらに小さ
くすることも可能となる。
【0059】(実施の形態5)本願発明者らは、直径の
異なるピストン15の各々において流路2および3の流
路径を変えて、ピストン振幅中心位置の初期位置からの
ずれ量について調べた。その結果を表3に示す。
異なるピストン15の各々において流路2および3の流
路径を変えて、ピストン振幅中心位置の初期位置からの
ずれ量について調べた。その結果を表3に示す。
【0060】
【表3】
【0061】この結果より、ピストン15の直径が変わ
った場合、流路2および流路3の直径を変更することに
よって、ピストン振幅中心位置の初期位置からのずれ量
を抑えられることがわかった。
った場合、流路2および流路3の直径を変更することに
よって、ピストン振幅中心位置の初期位置からのずれ量
を抑えられることがわかった。
【0062】つまり、ピストン15の直径が大きくなる
場合、流路1の直径を変更せずに流路2と流路3との直
径を大きくするだけでピストン振幅中心位置の初期位置
からのずれ量が抑えられるため、スターリング冷凍機の
雑損失量を増やすことなく、安定したスターリング冷凍
機の運転が可能になる。
場合、流路1の直径を変更せずに流路2と流路3との直
径を大きくするだけでピストン振幅中心位置の初期位置
からのずれ量が抑えられるため、スターリング冷凍機の
雑損失量を増やすことなく、安定したスターリング冷凍
機の運転が可能になる。
【0063】また、上記とは逆に、ピストン15の直径
が小さくなる場合も、流路1の直径を変更せずに流路2
と流路3との直径を小さくするだけでピストン振幅中心
位置の初期位置からのずれ量が抑えられるため、スター
リング冷凍機の雑損失量を増やすことなく、安定したス
ターリング冷凍機の運転が可能になる。
が小さくなる場合も、流路1の直径を変更せずに流路2
と流路3との直径を小さくするだけでピストン振幅中心
位置の初期位置からのずれ量が抑えられるため、スター
リング冷凍機の雑損失量を増やすことなく、安定したス
ターリング冷凍機の運転が可能になる。
【0064】このように、流路2および3の流路径をピ
ストン15の径の大きさに応じて変更することにより、
各設計に適した安定したスターリング冷凍機を得ること
ができる。
ストン15の径の大きさに応じて変更することにより、
各設計に適した安定したスターリング冷凍機を得ること
ができる。
【0065】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0066】
【発明の効果】本発明のスターリング機関によれば、第
1の流路の開口寸法は第3の流路の開口寸法より小さく
なっているため、ガス移動量を少なく抑えることができ
る。これにより、冷凍機サイクルに関係のない工程にお
けるガス流量を少なくすることができるため、雑損失量
の増大を防止することができる。
1の流路の開口寸法は第3の流路の開口寸法より小さく
なっているため、ガス移動量を少なく抑えることができ
る。これにより、冷凍機サイクルに関係のない工程にお
けるガス流量を少なくすることができるため、雑損失量
の増大を防止することができる。
【0067】また、第2および第3の流路はピストンの
運動中心位置に影響し、特に第3の流路の開口部は第1
の流路の開口部と対向するため、第3の流路の開口部を
大きめに設定することで第1の流路の開口部と第3の流
路の開口部とが対向する時間を長くすることができ、そ
れによりガスの移動量をピストンが運動中心位置で運動
するように制御することが可能となる。
運動中心位置に影響し、特に第3の流路の開口部は第1
の流路の開口部と対向するため、第3の流路の開口部を
大きめに設定することで第1の流路の開口部と第3の流
路の開口部とが対向する時間を長くすることができ、そ
れによりガスの移動量をピストンが運動中心位置で運動
するように制御することが可能となる。
【0068】このように第1の流路の開口寸法を小さく
することによって雑損失量の増加を防ぐことができ、第
3の流路の開口寸法を第1の流路の開口寸法より大きく
することでピストンの運動中心位置の変動を抑制するこ
とができ、実用上問題なく冷凍サイクルを行なうことが
可能となる。
することによって雑損失量の増加を防ぐことができ、第
3の流路の開口寸法を第1の流路の開口寸法より大きく
することでピストンの運動中心位置の変動を抑制するこ
とができ、実用上問題なく冷凍サイクルを行なうことが
可能となる。
【0069】上記のスターリング機関において好ましく
は、第3の流路の流路径は、第2の流路の流路径よりも
大きい。これにより、さらにピストンの運動中心位置の
変動を抑制することができる。
は、第3の流路の流路径は、第2の流路の流路径よりも
大きい。これにより、さらにピストンの運動中心位置の
変動を抑制することができる。
【0070】上記のスターリング機関において好ましく
は、第2の流路は、ピストンの運動方向に延びている。
これにより、ピストンへの第2の流路の加工形成が容易
となる。
は、第2の流路は、ピストンの運動方向に延びている。
これにより、ピストンへの第2の流路の加工形成が容易
となる。
【0071】上記のスターリング機関において好ましく
は、第3の流路は第2の流路に対して垂直方向に延びて
いる。これにより、第3の流路をピストンに加工形成す
ることが容易となる。
は、第3の流路は第2の流路に対して垂直方向に延びて
いる。これにより、第3の流路をピストンに加工形成す
ることが容易となる。
【0072】上記のスターリング機関において好ましく
は、ピストンの外周面に開口した第3の流路の開口形状
は、円形状、ピストンの円周方向に広がった形状、およ
びピストンの運動方向に広がった形状のいずれかであ
る。このように、第3の流路の開口形状として各種形状
を選択することができる。
は、ピストンの外周面に開口した第3の流路の開口形状
は、円形状、ピストンの円周方向に広がった形状、およ
びピストンの運動方向に広がった形状のいずれかであ
る。このように、第3の流路の開口形状として各種形状
を選択することができる。
【0073】上記のスターリング機関において好ましく
は、ピストンの直径が別のスターリング機関の他のピス
トンの直径よりも大きい場合、ピストンに設けられた第
2の流路は他のピストンの第2の流路に対応する流路の
直径よりも大きい。これにより、フリーピストン型スタ
ーリング機関のガス流動損失を増加させることなく、ピ
ストン振幅中心位置の変動が小さいスターリング冷凍機
を得ることができる。
は、ピストンの直径が別のスターリング機関の他のピス
トンの直径よりも大きい場合、ピストンに設けられた第
2の流路は他のピストンの第2の流路に対応する流路の
直径よりも大きい。これにより、フリーピストン型スタ
ーリング機関のガス流動損失を増加させることなく、ピ
ストン振幅中心位置の変動が小さいスターリング冷凍機
を得ることができる。
【0074】上記のスターリング機関において好ましく
は、ピストンの直径が別のスターリング機関の他のピス
トンの直径よりも小さい場合、ピストンに設けられた第
2の流路は他のピストンの第2の流路に対応する流路の
直径よりも小さい。これにより、フリーピストン型スタ
ーリング機関のガス流動損失を増加させることなく、ピ
ストン振幅中心位置の変動が小さいスターリング冷凍機
を得ることができる。
は、ピストンの直径が別のスターリング機関の他のピス
トンの直径よりも小さい場合、ピストンに設けられた第
2の流路は他のピストンの第2の流路に対応する流路の
直径よりも小さい。これにより、フリーピストン型スタ
ーリング機関のガス流動損失を増加させることなく、ピ
ストン振幅中心位置の変動が小さいスターリング冷凍機
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1におけるフリーピスト
ン型スターリング冷凍機の構成を概略的に示す断面図で
ある。
ン型スターリング冷凍機の構成を概略的に示す断面図で
ある。
【図2】 図1のスターリング冷凍機における作動空間
と背圧空間とを繋ぐ流路を示す図である。
と背圧空間とを繋ぐ流路を示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態3におけるフリーピスト
ン型スターリング冷凍機のピストンの構成の1の例を概
略的に示す正面図である。
ン型スターリング冷凍機のピストンの構成の1の例を概
略的に示す正面図である。
【図4】 本発明の実施の形態3におけるフリーピスト
ン型スターリング冷凍機のピストンの構成の他の例を概
略的に示す正面図である。
ン型スターリング冷凍機のピストンの構成の他の例を概
略的に示す正面図である。
【図5】 本発明の実施の形態4におけるフリーピスト
ン型スターリング冷凍機における作動空間と背圧空間と
を繋ぐ流路を示す図である。
ン型スターリング冷凍機における作動空間と背圧空間と
を繋ぐ流路を示す図である。
【図6】 従来のフリーピストン型スターリング冷凍機
の構成を示す概略断面図である。
の構成を示す概略断面図である。
1,2,3 流路、10 リニアモータ、11 圧力容
器、12 シリンダ、13 ディスプレーサ、14 デ
ィスプレーサロッド、15 ピストン、16ディスプレ
ーサ支持ばね、17 ピストン支持ばね、18 作動空
間、19 背圧空間。
器、12 シリンダ、13 ディスプレーサ、14 デ
ィスプレーサロッド、15 ピストン、16ディスプレ
ーサ支持ばね、17 ピストン支持ばね、18 作動空
間、19 背圧空間。
Claims (7)
- 【請求項1】 作動ガスを封入したシリンダ内を往復運
動可能に設けられたピストンを有するフリーピストン型
スターリング機関において、 前記シリンダには前記シリンダ外部の背圧空間と前記シ
リンダの内部空間とを連通する第1の流路が形成されて
おり、前記ピストンには作動空間から前記ピストンの外
周面に通じる連通流路が形成されており、前記連通流路
と前記第1の流路とは、互いに連通することで前記作動
空間と前記背圧空間とが連通するように配置されてお
り、 前記連通流路は、前記作動空間に開口部を有する第2の
流路と、前記ピストンの外周面に開口部を有しかつ前記
第2の流路と異なる方向に延びる第3の流路とを有し、 前記第3の流路の前記ピストンの前記外周面における開
口寸法は、前記第1の流路の前記シリンダ内部における
開口寸法よりも大きいことを特徴とする、スターリング
機関。 - 【請求項2】 前記第3の流路の流路径は、前記第2の
流路の流路径よりも大きいことを特徴とする、請求項1
に記載のスターリング機関。 - 【請求項3】 前記第2の流路は、前記ピストンの運動
方向に延びていることを特徴とする、請求項1または2
に記載のスターリング機関。 - 【請求項4】 前記第3の流路は前記第2の流路に対し
て垂直方向に延びていることを特徴とする、請求項1〜
3のいずれかに記載のスターリング機関。 - 【請求項5】 前記ピストンの前記外周面に開口した前
記第3の流路の開口形状は、円形状、前記ピストンの円
周方向に広がった形状、および前記ピストンの運動方向
に広がった形状のいずれかであることを特徴とする、請
求項1〜4のいずれかに記載のスターリング機関。 - 【請求項6】 前記ピストンの直径が別のスターリング
機関の他のピストンの直径よりも大きい場合、前記ピス
トンに設けられた前記第2の流路は前記他のピストンの
前記第2の流路に対応する流路の直径よりも大きいこと
を特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のスター
リング機関。 - 【請求項7】 前記ピストンの直径が別のスターリング
機関の他のピストンの直径よりも小さい場合、前記ピス
トンに設けられた前記第2の流路は前記他のピストンの
前記第2の流路に対応する流路の直径よりも小さいこと
を特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のスター
リング機関。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001391429A JP2003194430A (ja) | 2001-12-25 | 2001-12-25 | スターリング機関 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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CN108194319A (zh) * | 2017-12-28 | 2018-06-22 | 陕西仙童科技有限公司 | 一种用于声能装置的压缩机 |
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2001
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KR100846007B1 (ko) | 2005-01-18 | 2008-07-11 | 샤프 가부시키가이샤 | 스털링 기관 |
US7775041B2 (en) | 2005-01-18 | 2010-08-17 | Sharp Kabushiki Kaisha | Stirling engine |
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