JP2003194227A - シールチェーン - Google Patents
シールチェーンInfo
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- JP2003194227A JP2003194227A JP2001398306A JP2001398306A JP2003194227A JP 2003194227 A JP2003194227 A JP 2003194227A JP 2001398306 A JP2001398306 A JP 2001398306A JP 2001398306 A JP2001398306 A JP 2001398306A JP 2003194227 A JP2003194227 A JP 2003194227A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 弾性材製の環状シール部材が所定のつぶし率
になるまで圧縮される過程において余剰潤滑油(例えば
グリース)の圧力により弾性材製の環状シール部材が所
定の位置からはみ出すのを防止するシールチェーンを提
供する。 【解決手段】 内プレート13の外側面より突出したブ
シュ12の突出部分12aの外周面を囲み外プレート1
6と内プレート13との互いに対向する側面間に挟持さ
れ所定のつぶし率になるまで圧縮されて装着される弾性
材製の環状シール部材17を有し、ピン15の外周面と
ブシュ12の内周面との間にグリースが封入されるシー
ルチェーン11において、弾性材製の環状シール部材1
7は、弾性材製の環状シール部材17が所定のつぶし率
になるまで圧縮される過程において弾性材製の環状シー
ル部材17の内側から外側に余剰グリースを排出する余
剰グリース排出手段としての貫通方向が相違する2種類
の貫通孔17a,17bを有している。
になるまで圧縮される過程において余剰潤滑油(例えば
グリース)の圧力により弾性材製の環状シール部材が所
定の位置からはみ出すのを防止するシールチェーンを提
供する。 【解決手段】 内プレート13の外側面より突出したブ
シュ12の突出部分12aの外周面を囲み外プレート1
6と内プレート13との互いに対向する側面間に挟持さ
れ所定のつぶし率になるまで圧縮されて装着される弾性
材製の環状シール部材17を有し、ピン15の外周面と
ブシュ12の内周面との間にグリースが封入されるシー
ルチェーン11において、弾性材製の環状シール部材1
7は、弾性材製の環状シール部材17が所定のつぶし率
になるまで圧縮される過程において弾性材製の環状シー
ル部材17の内側から外側に余剰グリースを排出する余
剰グリース排出手段としての貫通方向が相違する2種類
の貫通孔17a,17bを有している。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピンの外周面とブ
シュの内周面との間に封入された潤滑油(例えばグリー
ス)が外部へ漏れ出すのを防止するとともにピンの外周
面とブシュの内周面との間に外部から異物が侵入するの
を防止する弾性材製の環状シール部材を有するシールチ
ェーンに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、一般的なシールチェーンとして図
15(実開昭54−45864号公報の第1図参照)に
示すようなものがある。図15はこの一般的なシールチ
ェーンとしての従来のシールチェーンの要部断面図であ
る。図15に示すシールチェーン1は、ブシュ2の両端
部がブシュ圧入孔3aに圧入固定された内プレート3
と、ブシュ2の外周面に回転自在に嵌合されたローラ4
と、ブシュ2内に遊嵌されたピン5の両端部が固定され
た外プレート6と、内プレート3の外側面より突出した
ブシュ2の突出部分2aの外周面を囲み外プレート6と
内プレート3との互いに対向する側面間に装着されるO
リング7とを有し、ピン5の外周面とブシュ2の内周面
との間にグリースが封入されてシールチェーンであっ
て、Oリング7は、外プレート6の内側面と内プレート
3の外側面とブシュ2の突出部分2aの外周面をとによ
って圧縮された状態で装着されている。 【0003】そして、このシールチェーン1は以下によ
うな工程で組み立てられる。まず、工程(1)として、
ローラ4を外周面に回転自在に嵌合したブシュ2の両端
面が内プレート3の外側面より突出して突出部分2aを
形成されるようにブシュ2の両端部を内プレート3のブ
シュ圧入孔3aに圧入固定する。次に、工程(2)とし
て、ブシュ2の両端部の突出部分2aの外周面を囲んで
Oリング7を装着する。次に、工程(3)として、ブシ
ュ2内にピン5を遊嵌し、ピン5の両端部に外プレート
6をOリング7が圧縮されない程度に圧入し、シールチ
ェーン1を仮組み状態にする。次に、工程(4)とし
て、この仮組み状態のシールチェーン1を真空引きし、
その状態のままグリースを導入し、ピン5の外周面とブ
シュ2の内周面との間にグリースを満たす。次に、工程
(5)として、真空引きした状態から大気圧に戻す。次
に、工程(6)として、ピン5の両端部に外プレート6
をさらに圧入し、一対の外プレート6間の間隔を所定の
間隔にする。この外プレート6のピン5へのさらなる圧
入によって、Oリング7は所定のつぶし率になるまで外
プレート6と内プレート3との互いに対向する側面間で
圧縮される。最後に、工程(7)として、外プレート6
の外側面にピン5の両端部をカシメて固定し、図15に
示すようなシールチェーン1の組立は完了する。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
なシールチェーン1の組立工程(1)〜(7)のうちの
工程(6)において、Oリング7が所定のつぶし率にな
るまで圧縮される過程で、つぶされつつあるOリング7
によってピン5とブシュ2間に封入された余分なグリー
スの逃げ道が閉ざされる。そのため、逃げ道を閉ざされ
て行き場を失った余分なグリース(余剰グリース)の圧
力によりOリング7は内側から外側に押され、所定の位
置からはみ出す現象が起こることがあり、最悪の場合、
Oリング7の一部分が外プレート6の端部からはみ出す
ことがある。このような状態になったOリング7ではシ
ールチェーン1の屈曲時にグリースの密封作用や異物侵
入防止作用等がかなり失われ、シールチェーンとしての
所定の性能は期待できない。 【0005】また、Oリング7の上記のようなはみ出し
現象は外プレート6のピン5の両端部へのさらなる圧入
工程(工程(6))を油圧プレス等により急激に行なっ
た場合に起こりやすいが、このOリング7のはみ出し現
象を回避するためにこのさらなる圧入工程(工程
(6))をゆっくりと行なうと生産性が悪化するという
問題点があった。 【0006】そこで、本発明は、上記の問題点を解消
し、弾性材製の環状シール部材が所定のつぶし率になる
まで圧縮される過程において余剰潤滑油(例えばグリー
ス)の圧力により弾性材製の環状シール部材が所定の位
置からはみ出すのを防止するシールチェーンを提供する
ことを目的とするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、ブシュの両端
部がブシュ圧入孔に圧入固定された内プレートと、前記
ブシュ内に遊嵌されたピンの両端部が固定された外プレ
ートと、前記ブシュまたは前記ピンを囲み所定のつぶし
率になるまで圧縮されて装着される弾性材製の環状シー
ル部材とを有し、前記ピンの外周面と前記ブシュの内周
面との間に潤滑油が封入されるシールチェーンにおい
て、前記弾性材製の環状シール部材は、前記弾性材製の
環状シール部材が所定のつぶし率になるまで圧縮される
過程において前記弾性材製の環状シール部材の内側から
外側に余剰潤滑油を排出する余剰潤滑油排出手段を有す
るものである。 【0008】 【作用】前記弾性材製の環状シール部材は、前記弾性材
製の環状シール部材が所定のつぶし率になるまで圧縮さ
れる過程において前記弾性材製の環状シール部材の内側
から外側に余剰潤滑油を排出する余剰潤滑油排出手段を
有することにより、潤滑油の圧力により弾性材製の環状
シール部材が所定の位置からはみ出すことを防止する。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態1に係るシー
ルチェーンについて図1〜図5を参照して説明する。図
1は本発明の実施の形態1に係るシールチェーンの仮組
み状態を示す要部断面図である。図2は図1に示すシー
ルチェーンの組立完了後の状態を示す要部断面図であ
る。図3は図1,2に示すシールチェーン及び後述する
図6,7に示すシールチェーンに使用される弾性材製の
環状シール部材の拡大平面図である。図4は図3におけ
るX−X線断面図である。図5は図3におけるY−Y線
断面図である。 【0010】図1,2に示すシールチェーン11は、ブ
シュ12の両端部がブシュ圧入孔13aに圧入固定され
た内プレート13と、ブシュ12の外周面に回転自在に
嵌合されたローラ14と、ブシュ12内に遊嵌されたピ
ン15の両端部がカシメ固定された外プレート16と、
内プレート13の外側面より突出したブシュ12の突出
部分12aの外周面を囲み外プレート16と内プレート
13との互いに対向する側面間に装着される弾性材製の
環状シール部材17とを有する。そして、図2に示すシ
ールチェーン11は、ピン15の外周面とブシュ12の
内周面との間にグリースが封入され、図2に示すよう
に、弾性材製の環状シール部材17は外プレート16の
内側面と内プレート13の外側面とブシュ12の突出部
分12aの外周面とによって所定のつぶし率になるまで
圧縮されている。 【0011】弾性材製の環状シール部材17は、図3,
4,5に示すように、断面形状が円形で環状をしてお
り、内径側から外径側に貫通する2種類の貫通孔17
a,17bがそれぞれ2個ずつ形成されている。貫通孔
17aと貫通孔17bはその貫通方向が相違している。 【0012】弾性材製の環状シール部材17には、貫通
方向が相違する2種類の貫通孔17aと貫通孔17bを
形成しているが、これは、弾性材製の環状シール部材1
7を装着するときの表裏の区別をなくすためと、後述す
る本発明の実施の形態2に係るシールチェーン21にも
表裏の区別なく装着できるようにするためである。した
がって、弾性材製の環状シール部材17を装着すると
き、表裏いずれの方向から装着しても、2種類の貫通孔
17aと貫通孔17bのうちのいずれかが余剰グリース
排出手段として機能する。このように、弾性材製の環状
シール部材17の装着方向に制限がないので、装着方向
の間違いが生じる余地はない。 【0013】シールチェーン11は、上記のように弾性
材製の環状シール部材17が装着されていることによ
り、ピン15の外周面とブシュ12の内周面との間に封
入されたグリースが外部へ漏れ出すのを防止するととも
にピン15の外周面とブシュ12の内周面との間へ外部
から異物が侵入するのを防止している。 【0014】次に、このシールチェーン11の組立工程
(1)〜(7)と、これに関連してシールチェーン11
の作用を以下に説明する。 【0015】まず、工程(1)として、ローラ14を外
周面に回転自在に嵌合したブシュ12の両端面が内プレ
ート13の外側面より突出して突出部分12aを形成さ
れるようにブシュ12の両端部を内プレート13のブシ
ュ圧入孔13aに圧入固定する。 【0016】次に、工程(2)として、ブシュ12の両
端部の突出部分12aの外周面を囲んで弾性材製の環状
シール部材17を装着する。 【0017】次に、工程(3)として、ブシュ12内に
ピン15を遊嵌し、ピン15の両端部に外プレート16
を弾性材製の環状シール部材17が圧縮されない程度に
圧入し、シールチェーン11を図1に示す仮組み状態に
する。この仮組み状態においては内プレート13、ブシ
ュ12、ピン15、ローラ14および弾性材製の環状シ
ール部材17は所定の位置に組み込まれている。また、
この仮組み状態においては弾性材製の環状シール部材1
7と内プレート13およびブシュ12は接触している
が、弾性材製の環状シール部材17はまだ圧縮されてい
ないため貫通孔17a,17bは貫通状態である。 【0018】次に、工程(4)として、この仮組み状態
のシールチェーン11を真空引きし、その状態のままグ
リースを導入し、ピン15の外周面とブシュ12の内周
面との間にグリースを満たす。 【0019】次に、工程(5)として、真空引きした状
態から大気圧に戻す。 【0020】次に、工程(6)として、両側の外プレー
ト16を互いに油圧プレスで押すことにより、ピン15
の両端部に外プレート16をさらに圧入し、一対の外プ
レート16間の間隔を所定の間隔にする。この外プレー
ト16のピン5へのさらなる圧入によって、弾性材製の
環状シール部材17は所定のつぶし率になるまで外プレ
ート16と内プレート13との互いに対向する側面間で
圧縮される。この弾性材製の環状シール部材17が圧縮
される過程の初期段階において貫通孔17a,17bは
小さくなるものの貫通の状態は維持しており、余剰グリ
ースは貫通孔17a,17bを通って弾性材製の環状シ
ール部材17の外径側に排出される。圧縮される過程が
さらに進行すると、弾性材製の環状シール部材17の変
形量が大きくなり、貫通孔17a,17bも小さくなっ
て余剰グリースも通りにくくなるものの余剰グリースは
貫通孔17a,17bを通って外径側に排出される。圧
縮される過程がさらに進行すると、貫通孔17a,17
bは完全に塞がれてしまい、グリースの逃げ道は閉ざさ
れるが、大部分の余剰グリースは貫通孔17a,17b
を通って排出されている。さらに、本来のシール性を確
保するために、弾性材製の環状シール部材17は所定の
つぶし率になるまで外プレート16と内プレート13と
の互いに対向する側面間で圧縮されるが、余剰グリース
の大部分は貫通孔17a,17bを通って既に排出され
ている。したがって、圧縮される過程において弾性材製
の環状シール部材17が余剰グリースの圧力により所定
の位置からはみ出すことを防止できる。 【0021】最後に、工程(7)として、外プレート1
6の外側面にピン15の両端部をカシメて固定し、図2
に示すようなシールチェーン11の組立は完了する。 【0022】以上の記載から明らかなように、貫通孔1
7a,17bは弾性材製の環状シール部材17が所定の
つぶし率になるまで圧縮される過程において弾性材製の
環状シール部材17の内側から外側に余剰グリースを排
出する余剰グリース排出手段を構成している。 【0023】また、弾性材製の環状シール部材17は断
面形状が円形のものであるが、断面形状が円形のものに
限られるものではなく、断面形状が円形以外のものでも
よい。また、貫通孔17a,17bの位置は、弾性材製
の環状シール部材17の内側から外側に余剰グリースを
排出できる位置であればよい。また、貫通孔17a,1
7bの断面形状も限定されるものではない。しかし、弾
性材製の環状シール部材17が所定のつぶし率まで圧縮
された時には、その貫通孔17a,17bは完全に閉じ
てしまう必要がある。また、貫通孔17a,17bの数
は、それぞれ2個ずつ形成されていると前述したが、こ
れに限定されるものではなく、少なくとも1個形成され
ていればよい。 【0024】本発明の実施の形態1に係るシールチェー
ン11によれば、弾性材製の環状シール部材17が圧縮
される過程において余剰グリースが貫通孔17a,17
bを通じて弾性材製の環状シール部材17の内径側から
外径側に排出されるから、弾性材製の環状シール部材1
7が余剰グリースの圧力により所定の位置からはみ出す
ことを防止できる。 【0025】次に、本発明の実施の形態2に係るシール
チェーンについて図6,7を参照して説明する。図6は
本発明の実施の形態2に係るシールチェーンの仮組み状
態を示す要部断面図である。図7は図6に示すシールチ
ェーンの組立完了後の状態を示す要部断面図である。 【0026】図6,7に示すシールチェーン21につい
ては、本発明の実施の形態1に係るシールチェーン11
と対比して同一部材については同一符号を付し、相違す
る部分についてだけ以下に説明する。 【0027】図6,7に示すシールチェーン21は、ブ
シュ12の両端面が内プレート13の外側面より内側に
位置するように(すなわち、ブシュ12の両端面が内プ
レート13の外側面より没入した状態になるように)ブ
シュ12の両端部が内プレート13のブシュ圧入孔13
aに圧入固定されることにより、内プレート13のブシ
ュ圧入孔13a内に空隙が形成されている。 【0028】弾性材製の環状シール部材17は、ピン1
5を囲んで外プレート16の内側面側で内プレート13
のブシュ圧入孔13a内に形成された空隙内にその一部
が位置するように装着されている。そして、図7に示す
ように、弾性材製の環状シール部材17は外プレート1
6の内側面とピン15の外周面とブシュ12の端面と内
プレート13とによって所定のつぶし率になるまで圧縮
されている。 【0029】弾性材製の環状シール部材17は、本発明
の実施の形態1に係るシールチェーン11と同様に図
3,4,5に示すものが使用される。 【0030】また、このシールチェーン21の組立工程
と、これに関連するシールチェーン21の作用について
も、本発明の実施の形態1に係るシールチェーン11と
対比して、相違する部分についてだけ以下に説明する。 【0031】本発明の実施の形態1に関する工程(6)
において、両側の外プレート16を互いに油圧プレスで
押すことにより、ピン15の両端部に外プレート16を
さらに圧入し、一対の外プレート16間の間隔を所定の
間隔にする。この外プレート16のピン5へのさらなる
圧入によって、弾性材製の環状シール部材17は所定の
つぶし率になるまで外プレート16と内プレート13と
の互いに対向する側面間で圧縮される。この弾性材製の
環状シール部材17が圧縮される過程の初期段階におい
て貫通孔17a,17bは小さくなるものの貫通の状態
は維持しており、余剰グリースは貫通孔17a,17b
を通って弾性材製の環状シール部材17の外径側に排出
される。圧縮される過程がさらに進行すると、弾性材製
の環状シール部材17の変形量が大きくなり、貫通孔1
7a,17bも小さくなって余剰グリースも通りにくく
なるものの余剰グリースは貫通孔17a,17bを通っ
て外径側に排出される。圧縮される過程がさらに進行す
ると、貫通孔17a,17bは完全に塞がれてしまい、
グリースの逃げ道は閉ざされるが、大部分の余剰グリー
スは貫通孔17a,17bを通って排出されている。さ
らに、本来のシール性を確保するために、弾性材製の環
状シール部材17は所定のつぶし率になるまで外プレー
ト16と内プレート13との互いに対向する側面間で圧
縮されるが、余剰グリースの大部分は貫通孔17a,1
7bを通って既に排出されている。したがって、圧縮さ
れる過程において弾性材製の環状シール部材17が余剰
グリースの圧力により所定の位置からはみ出すことを防
止できる。 【0032】以上の記載から明らかなように、貫通孔1
7a,17bは弾性材製の環状シール部材17が所定の
つぶし率になるまで圧縮される過程において弾性材製の
環状シール部材17の内側から外側に余剰グリースを排
出する余剰グリース排出手段を構成している。 【0033】本発明の実施の形態2に係るシールチェー
ン21によれば、弾性材製の環状シール部材17が圧縮
される過程において余剰グリースが貫通孔17a,17
bを通じて弾性材製の環状シール部材17の内径側から
外径側に排出されるから、弾性材製の環状シール部材1
7が余剰グリースの圧力により所定の位置からはみ出す
ことを防止できる。 【0034】次に、本発明の実施の形態3に係るシール
チェーンについて図8〜10を参照して説明する。図8
は本発明の実施の形態3に係るシールチェーンの仮組み
状態を示す要部断面図である。図9は図8に示すシール
チェーンの組立完了後の状態を示す要部断面図である。
図10は図8,9に示すシールチェーンに使用される弾
性材製の環状シール部材の拡大断面図である。 【0035】図8,9に示すシールチェーン31は、図
1,2に示すシールチェーン11の弾性材製の環状シー
ル部材17に代えて弾性材製の環状シール部材37を使
用している点で相違するだけであるから、図1,2に示
すシールチェーン11と同一部分には同一符号を付して
重複する説明を省略する。 【0036】弾性材製の環状シール部材37は、図10
に示すように、断面が円形の本体部の両側面に円周に沿
って可撓性のひれ状突起37aが一体的に成形されたも
のである。なお、この可撓性のひれ状突起37aは必ず
しも連続している必要はなく不連続なものでもよい。ま
た、この可撓性のひれ状突起37aは必ずしも本体部の
両側面に成形されたものでなくてもよく本体部の一側面
に成形されたものでもよい。 【0037】次に、このシールチェーン31の組立工程
とこれに関連する作用についても、本発明の実施の形態
1に係るシールチェーン11と対比して相違する部分に
ついてだけ以下に説明する。 【0038】本発明の実施の形態1に関する工程(6)
において、両側の外プレート16を互いに油圧プレスで
押すことにより、ピン15の両端部に外プレート16を
さらに圧入し、一対の外プレート16間の間隔を所定の
間隔にする。この外プレート16のピン5へのさらなる
圧入によって、弾性材製の環状シール部材37は所定の
つぶし率になるまで外プレート16と内プレート13と
の互いに対向する側面間で圧縮される。この弾性材製の
環状シール部材37が圧縮される過程の初期段階におい
て、弾性材製の環状シール部材37を圧縮されていく
と、可撓性のひれ状突起37aが変形することによって
余剰グリースが弾性材製の環状シール部材37の内径側
から外径側に排出される。圧縮される過程がさらに進行
すると、可撓性のひれ状突起37aは弾性材製の環状シ
ール部材37の本体に埋没する。さらに、本来のシール
性を確保するために、弾性材製の環状シール部材37は
所定のつぶし率になるまで外プレート16と内プレート
13との互いに対向する側面間で圧縮されるが、余剰グ
リースの大部分は可撓性のひれ状突起37aの変形によ
って既に排出されている。したがって、圧縮される過程
において弾性材製の環状シール部材37が余剰グリース
の圧力により所定の位置からはみ出すことを防止でき
る。 【0039】以上の記載から明らかなように、可撓性の
ひれ状突起37aは弾性材製の環状シール部材37が所
定のつぶし率になるまで圧縮される過程において弾性材
製の環状シール部材37の内側から外側に余剰グリース
を排出する余剰グリース排出手段を構成している。 【0040】本発明の実施の形態3に係るシールチェー
ン31によれば、弾性材製の環状シール部材37が圧縮
される過程において余剰グリースが可撓性のひれ状突起
37の変形によって弾性材製の環状シール部材37の内
径側から外径側に排出されるから、弾性材製の環状シー
ル部材37が余剰グリースの圧力により所定の位置から
はみ出すことを防止できる。 【0041】次に、本発明の実施の形態4に係るシール
チェーンについて図11〜14を参照して説明する。図
11は本発明の実施の形態4に係るシールチェーンの仮
組み状態を示す要部断面図である。図12は図11に示
すシールチェーンの組立完了後の状態を示す要部断面図
である。図13は図11,12に示すシールチェーンに
使用される弾性材製の環状シール部材の拡大平面図であ
る。図14は図13におけるZ部の拡大側面図である。 【0042】図11,12に示すシールチェーン41
は、図1,2に示すシールチェーン11の弾性材製の環
状シール部材17に代えて弾性材製の環状シール部材4
7を使用している点で相違するだけであるから、図1,
2に示すシールチェーン11と同一部分には同一符号を
付して重複する説明を省略する。 【0043】弾性材製の環状シール部材47は、図1
3,14に示すように、断面が円形の本体部の両側面に
それぞれ放射状に4個の切欠溝47aが設けられてい
る。なお、この切欠溝47aの数は4個に限定されるも
のではなく、少なくとも1個設けられていればよい。ま
た、この切欠溝47aは必ずしも本体部の両側面に設け
る必要はなく本体部の一側面に設けたものでもよい。 【0044】次に、このシールチェーン41の組立工程
とこれに関連する作用についても、本発明の実施の形態
1に係るシールチェーン11と対比して相違する部分に
ついてだけ以下に説明する。 【0045】本発明の実施の形態1に関する工程(6)
において、両側の外プレート16を互いに油圧プレスで
押すことにより、ピン15の両端部に外プレート16を
さらに圧入し、一対の外プレート16間の間隔を所定の
間隔にする。この外プレート16のピン5へのさらなる
圧入によって、弾性材製の環状シール部材47は所定の
つぶし率になるまで外プレート16と内プレート13と
の互いに対向する側面間で圧縮される。この弾性材製の
環状シール部材47が圧縮される過程の初期段階におい
て、切欠溝47aを通じて余剰グリースが弾性材製の環
状シール部材47の内径側から外径側に排出される。圧
縮される過程がさらに進行すると、切欠溝47aは変形
して閉ざされる。さらに、本来のシール性を確保するた
めに、弾性材製の環状シール部材47は所定のつぶし率
になるまで外プレート16と内プレート13との互いに
対向する側面間で圧縮されるが、余剰グリースの大部分
は切欠溝47aを通じて既に排出されている。したがっ
て、圧縮される過程において弾性材製の環状シール部材
47が余剰グリースの圧力により所定の位置からはみ出
すことを防止できる。 【0046】以上の記載から明らかなように、切欠溝4
7aは弾性材製の環状シール部材47が所定のつぶし率
になるまで圧縮される過程において弾性材製の環状シー
ル部材47の内側から外側に余剰グリースを排出する余
剰グリース排出手段を構成している。 【0047】本発明の実施の形態4に係るシールチェー
ン41によれば、弾性材製の環状シール部材47が圧縮
される過程において余剰グリースが切欠溝47aを通じ
て弾性材製の環状シール部材47の内径側から外径側に
排出されるから、弾性材製の環状シール部材47が余剰
グリースの圧力により所定の位置からはみ出すことを防
止できる。 【0048】なお、上記本発明の各実施の形態1〜4に
係るシールチェーン11,21,31,41はいずれも
ローラを有するローラチェーンであるが、本発明はロー
ラを有しないブシュチェーンにも適用できるものであ
る。 【0049】 【発明の効果】本発明に係るシールチェーンは、次のよ
うな効果を奏する。 (1)弾性材製の環状シール部材のはみ出しによる磨耗
寿命への影響が少なくなるため、シールチェーンの品質
が向上する。 (2)弾性材製の環状シール部材がはみ出さないように
弾性材製の環状シール部材を外プレートの内側面により
ゆっくりと圧縮しなくてすみ、シールチェーンの生産性
が向上する。
シュの内周面との間に封入された潤滑油(例えばグリー
ス)が外部へ漏れ出すのを防止するとともにピンの外周
面とブシュの内周面との間に外部から異物が侵入するの
を防止する弾性材製の環状シール部材を有するシールチ
ェーンに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、一般的なシールチェーンとして図
15(実開昭54−45864号公報の第1図参照)に
示すようなものがある。図15はこの一般的なシールチ
ェーンとしての従来のシールチェーンの要部断面図であ
る。図15に示すシールチェーン1は、ブシュ2の両端
部がブシュ圧入孔3aに圧入固定された内プレート3
と、ブシュ2の外周面に回転自在に嵌合されたローラ4
と、ブシュ2内に遊嵌されたピン5の両端部が固定され
た外プレート6と、内プレート3の外側面より突出した
ブシュ2の突出部分2aの外周面を囲み外プレート6と
内プレート3との互いに対向する側面間に装着されるO
リング7とを有し、ピン5の外周面とブシュ2の内周面
との間にグリースが封入されてシールチェーンであっ
て、Oリング7は、外プレート6の内側面と内プレート
3の外側面とブシュ2の突出部分2aの外周面をとによ
って圧縮された状態で装着されている。 【0003】そして、このシールチェーン1は以下によ
うな工程で組み立てられる。まず、工程(1)として、
ローラ4を外周面に回転自在に嵌合したブシュ2の両端
面が内プレート3の外側面より突出して突出部分2aを
形成されるようにブシュ2の両端部を内プレート3のブ
シュ圧入孔3aに圧入固定する。次に、工程(2)とし
て、ブシュ2の両端部の突出部分2aの外周面を囲んで
Oリング7を装着する。次に、工程(3)として、ブシ
ュ2内にピン5を遊嵌し、ピン5の両端部に外プレート
6をOリング7が圧縮されない程度に圧入し、シールチ
ェーン1を仮組み状態にする。次に、工程(4)とし
て、この仮組み状態のシールチェーン1を真空引きし、
その状態のままグリースを導入し、ピン5の外周面とブ
シュ2の内周面との間にグリースを満たす。次に、工程
(5)として、真空引きした状態から大気圧に戻す。次
に、工程(6)として、ピン5の両端部に外プレート6
をさらに圧入し、一対の外プレート6間の間隔を所定の
間隔にする。この外プレート6のピン5へのさらなる圧
入によって、Oリング7は所定のつぶし率になるまで外
プレート6と内プレート3との互いに対向する側面間で
圧縮される。最後に、工程(7)として、外プレート6
の外側面にピン5の両端部をカシメて固定し、図15に
示すようなシールチェーン1の組立は完了する。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
なシールチェーン1の組立工程(1)〜(7)のうちの
工程(6)において、Oリング7が所定のつぶし率にな
るまで圧縮される過程で、つぶされつつあるOリング7
によってピン5とブシュ2間に封入された余分なグリー
スの逃げ道が閉ざされる。そのため、逃げ道を閉ざされ
て行き場を失った余分なグリース(余剰グリース)の圧
力によりOリング7は内側から外側に押され、所定の位
置からはみ出す現象が起こることがあり、最悪の場合、
Oリング7の一部分が外プレート6の端部からはみ出す
ことがある。このような状態になったOリング7ではシ
ールチェーン1の屈曲時にグリースの密封作用や異物侵
入防止作用等がかなり失われ、シールチェーンとしての
所定の性能は期待できない。 【0005】また、Oリング7の上記のようなはみ出し
現象は外プレート6のピン5の両端部へのさらなる圧入
工程(工程(6))を油圧プレス等により急激に行なっ
た場合に起こりやすいが、このOリング7のはみ出し現
象を回避するためにこのさらなる圧入工程(工程
(6))をゆっくりと行なうと生産性が悪化するという
問題点があった。 【0006】そこで、本発明は、上記の問題点を解消
し、弾性材製の環状シール部材が所定のつぶし率になる
まで圧縮される過程において余剰潤滑油(例えばグリー
ス)の圧力により弾性材製の環状シール部材が所定の位
置からはみ出すのを防止するシールチェーンを提供する
ことを目的とするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、ブシュの両端
部がブシュ圧入孔に圧入固定された内プレートと、前記
ブシュ内に遊嵌されたピンの両端部が固定された外プレ
ートと、前記ブシュまたは前記ピンを囲み所定のつぶし
率になるまで圧縮されて装着される弾性材製の環状シー
ル部材とを有し、前記ピンの外周面と前記ブシュの内周
面との間に潤滑油が封入されるシールチェーンにおい
て、前記弾性材製の環状シール部材は、前記弾性材製の
環状シール部材が所定のつぶし率になるまで圧縮される
過程において前記弾性材製の環状シール部材の内側から
外側に余剰潤滑油を排出する余剰潤滑油排出手段を有す
るものである。 【0008】 【作用】前記弾性材製の環状シール部材は、前記弾性材
製の環状シール部材が所定のつぶし率になるまで圧縮さ
れる過程において前記弾性材製の環状シール部材の内側
から外側に余剰潤滑油を排出する余剰潤滑油排出手段を
有することにより、潤滑油の圧力により弾性材製の環状
シール部材が所定の位置からはみ出すことを防止する。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態1に係るシー
ルチェーンについて図1〜図5を参照して説明する。図
1は本発明の実施の形態1に係るシールチェーンの仮組
み状態を示す要部断面図である。図2は図1に示すシー
ルチェーンの組立完了後の状態を示す要部断面図であ
る。図3は図1,2に示すシールチェーン及び後述する
図6,7に示すシールチェーンに使用される弾性材製の
環状シール部材の拡大平面図である。図4は図3におけ
るX−X線断面図である。図5は図3におけるY−Y線
断面図である。 【0010】図1,2に示すシールチェーン11は、ブ
シュ12の両端部がブシュ圧入孔13aに圧入固定され
た内プレート13と、ブシュ12の外周面に回転自在に
嵌合されたローラ14と、ブシュ12内に遊嵌されたピ
ン15の両端部がカシメ固定された外プレート16と、
内プレート13の外側面より突出したブシュ12の突出
部分12aの外周面を囲み外プレート16と内プレート
13との互いに対向する側面間に装着される弾性材製の
環状シール部材17とを有する。そして、図2に示すシ
ールチェーン11は、ピン15の外周面とブシュ12の
内周面との間にグリースが封入され、図2に示すよう
に、弾性材製の環状シール部材17は外プレート16の
内側面と内プレート13の外側面とブシュ12の突出部
分12aの外周面とによって所定のつぶし率になるまで
圧縮されている。 【0011】弾性材製の環状シール部材17は、図3,
4,5に示すように、断面形状が円形で環状をしてお
り、内径側から外径側に貫通する2種類の貫通孔17
a,17bがそれぞれ2個ずつ形成されている。貫通孔
17aと貫通孔17bはその貫通方向が相違している。 【0012】弾性材製の環状シール部材17には、貫通
方向が相違する2種類の貫通孔17aと貫通孔17bを
形成しているが、これは、弾性材製の環状シール部材1
7を装着するときの表裏の区別をなくすためと、後述す
る本発明の実施の形態2に係るシールチェーン21にも
表裏の区別なく装着できるようにするためである。した
がって、弾性材製の環状シール部材17を装着すると
き、表裏いずれの方向から装着しても、2種類の貫通孔
17aと貫通孔17bのうちのいずれかが余剰グリース
排出手段として機能する。このように、弾性材製の環状
シール部材17の装着方向に制限がないので、装着方向
の間違いが生じる余地はない。 【0013】シールチェーン11は、上記のように弾性
材製の環状シール部材17が装着されていることによ
り、ピン15の外周面とブシュ12の内周面との間に封
入されたグリースが外部へ漏れ出すのを防止するととも
にピン15の外周面とブシュ12の内周面との間へ外部
から異物が侵入するのを防止している。 【0014】次に、このシールチェーン11の組立工程
(1)〜(7)と、これに関連してシールチェーン11
の作用を以下に説明する。 【0015】まず、工程(1)として、ローラ14を外
周面に回転自在に嵌合したブシュ12の両端面が内プレ
ート13の外側面より突出して突出部分12aを形成さ
れるようにブシュ12の両端部を内プレート13のブシ
ュ圧入孔13aに圧入固定する。 【0016】次に、工程(2)として、ブシュ12の両
端部の突出部分12aの外周面を囲んで弾性材製の環状
シール部材17を装着する。 【0017】次に、工程(3)として、ブシュ12内に
ピン15を遊嵌し、ピン15の両端部に外プレート16
を弾性材製の環状シール部材17が圧縮されない程度に
圧入し、シールチェーン11を図1に示す仮組み状態に
する。この仮組み状態においては内プレート13、ブシ
ュ12、ピン15、ローラ14および弾性材製の環状シ
ール部材17は所定の位置に組み込まれている。また、
この仮組み状態においては弾性材製の環状シール部材1
7と内プレート13およびブシュ12は接触している
が、弾性材製の環状シール部材17はまだ圧縮されてい
ないため貫通孔17a,17bは貫通状態である。 【0018】次に、工程(4)として、この仮組み状態
のシールチェーン11を真空引きし、その状態のままグ
リースを導入し、ピン15の外周面とブシュ12の内周
面との間にグリースを満たす。 【0019】次に、工程(5)として、真空引きした状
態から大気圧に戻す。 【0020】次に、工程(6)として、両側の外プレー
ト16を互いに油圧プレスで押すことにより、ピン15
の両端部に外プレート16をさらに圧入し、一対の外プ
レート16間の間隔を所定の間隔にする。この外プレー
ト16のピン5へのさらなる圧入によって、弾性材製の
環状シール部材17は所定のつぶし率になるまで外プレ
ート16と内プレート13との互いに対向する側面間で
圧縮される。この弾性材製の環状シール部材17が圧縮
される過程の初期段階において貫通孔17a,17bは
小さくなるものの貫通の状態は維持しており、余剰グリ
ースは貫通孔17a,17bを通って弾性材製の環状シ
ール部材17の外径側に排出される。圧縮される過程が
さらに進行すると、弾性材製の環状シール部材17の変
形量が大きくなり、貫通孔17a,17bも小さくなっ
て余剰グリースも通りにくくなるものの余剰グリースは
貫通孔17a,17bを通って外径側に排出される。圧
縮される過程がさらに進行すると、貫通孔17a,17
bは完全に塞がれてしまい、グリースの逃げ道は閉ざさ
れるが、大部分の余剰グリースは貫通孔17a,17b
を通って排出されている。さらに、本来のシール性を確
保するために、弾性材製の環状シール部材17は所定の
つぶし率になるまで外プレート16と内プレート13と
の互いに対向する側面間で圧縮されるが、余剰グリース
の大部分は貫通孔17a,17bを通って既に排出され
ている。したがって、圧縮される過程において弾性材製
の環状シール部材17が余剰グリースの圧力により所定
の位置からはみ出すことを防止できる。 【0021】最後に、工程(7)として、外プレート1
6の外側面にピン15の両端部をカシメて固定し、図2
に示すようなシールチェーン11の組立は完了する。 【0022】以上の記載から明らかなように、貫通孔1
7a,17bは弾性材製の環状シール部材17が所定の
つぶし率になるまで圧縮される過程において弾性材製の
環状シール部材17の内側から外側に余剰グリースを排
出する余剰グリース排出手段を構成している。 【0023】また、弾性材製の環状シール部材17は断
面形状が円形のものであるが、断面形状が円形のものに
限られるものではなく、断面形状が円形以外のものでも
よい。また、貫通孔17a,17bの位置は、弾性材製
の環状シール部材17の内側から外側に余剰グリースを
排出できる位置であればよい。また、貫通孔17a,1
7bの断面形状も限定されるものではない。しかし、弾
性材製の環状シール部材17が所定のつぶし率まで圧縮
された時には、その貫通孔17a,17bは完全に閉じ
てしまう必要がある。また、貫通孔17a,17bの数
は、それぞれ2個ずつ形成されていると前述したが、こ
れに限定されるものではなく、少なくとも1個形成され
ていればよい。 【0024】本発明の実施の形態1に係るシールチェー
ン11によれば、弾性材製の環状シール部材17が圧縮
される過程において余剰グリースが貫通孔17a,17
bを通じて弾性材製の環状シール部材17の内径側から
外径側に排出されるから、弾性材製の環状シール部材1
7が余剰グリースの圧力により所定の位置からはみ出す
ことを防止できる。 【0025】次に、本発明の実施の形態2に係るシール
チェーンについて図6,7を参照して説明する。図6は
本発明の実施の形態2に係るシールチェーンの仮組み状
態を示す要部断面図である。図7は図6に示すシールチ
ェーンの組立完了後の状態を示す要部断面図である。 【0026】図6,7に示すシールチェーン21につい
ては、本発明の実施の形態1に係るシールチェーン11
と対比して同一部材については同一符号を付し、相違す
る部分についてだけ以下に説明する。 【0027】図6,7に示すシールチェーン21は、ブ
シュ12の両端面が内プレート13の外側面より内側に
位置するように(すなわち、ブシュ12の両端面が内プ
レート13の外側面より没入した状態になるように)ブ
シュ12の両端部が内プレート13のブシュ圧入孔13
aに圧入固定されることにより、内プレート13のブシ
ュ圧入孔13a内に空隙が形成されている。 【0028】弾性材製の環状シール部材17は、ピン1
5を囲んで外プレート16の内側面側で内プレート13
のブシュ圧入孔13a内に形成された空隙内にその一部
が位置するように装着されている。そして、図7に示す
ように、弾性材製の環状シール部材17は外プレート1
6の内側面とピン15の外周面とブシュ12の端面と内
プレート13とによって所定のつぶし率になるまで圧縮
されている。 【0029】弾性材製の環状シール部材17は、本発明
の実施の形態1に係るシールチェーン11と同様に図
3,4,5に示すものが使用される。 【0030】また、このシールチェーン21の組立工程
と、これに関連するシールチェーン21の作用について
も、本発明の実施の形態1に係るシールチェーン11と
対比して、相違する部分についてだけ以下に説明する。 【0031】本発明の実施の形態1に関する工程(6)
において、両側の外プレート16を互いに油圧プレスで
押すことにより、ピン15の両端部に外プレート16を
さらに圧入し、一対の外プレート16間の間隔を所定の
間隔にする。この外プレート16のピン5へのさらなる
圧入によって、弾性材製の環状シール部材17は所定の
つぶし率になるまで外プレート16と内プレート13と
の互いに対向する側面間で圧縮される。この弾性材製の
環状シール部材17が圧縮される過程の初期段階におい
て貫通孔17a,17bは小さくなるものの貫通の状態
は維持しており、余剰グリースは貫通孔17a,17b
を通って弾性材製の環状シール部材17の外径側に排出
される。圧縮される過程がさらに進行すると、弾性材製
の環状シール部材17の変形量が大きくなり、貫通孔1
7a,17bも小さくなって余剰グリースも通りにくく
なるものの余剰グリースは貫通孔17a,17bを通っ
て外径側に排出される。圧縮される過程がさらに進行す
ると、貫通孔17a,17bは完全に塞がれてしまい、
グリースの逃げ道は閉ざされるが、大部分の余剰グリー
スは貫通孔17a,17bを通って排出されている。さ
らに、本来のシール性を確保するために、弾性材製の環
状シール部材17は所定のつぶし率になるまで外プレー
ト16と内プレート13との互いに対向する側面間で圧
縮されるが、余剰グリースの大部分は貫通孔17a,1
7bを通って既に排出されている。したがって、圧縮さ
れる過程において弾性材製の環状シール部材17が余剰
グリースの圧力により所定の位置からはみ出すことを防
止できる。 【0032】以上の記載から明らかなように、貫通孔1
7a,17bは弾性材製の環状シール部材17が所定の
つぶし率になるまで圧縮される過程において弾性材製の
環状シール部材17の内側から外側に余剰グリースを排
出する余剰グリース排出手段を構成している。 【0033】本発明の実施の形態2に係るシールチェー
ン21によれば、弾性材製の環状シール部材17が圧縮
される過程において余剰グリースが貫通孔17a,17
bを通じて弾性材製の環状シール部材17の内径側から
外径側に排出されるから、弾性材製の環状シール部材1
7が余剰グリースの圧力により所定の位置からはみ出す
ことを防止できる。 【0034】次に、本発明の実施の形態3に係るシール
チェーンについて図8〜10を参照して説明する。図8
は本発明の実施の形態3に係るシールチェーンの仮組み
状態を示す要部断面図である。図9は図8に示すシール
チェーンの組立完了後の状態を示す要部断面図である。
図10は図8,9に示すシールチェーンに使用される弾
性材製の環状シール部材の拡大断面図である。 【0035】図8,9に示すシールチェーン31は、図
1,2に示すシールチェーン11の弾性材製の環状シー
ル部材17に代えて弾性材製の環状シール部材37を使
用している点で相違するだけであるから、図1,2に示
すシールチェーン11と同一部分には同一符号を付して
重複する説明を省略する。 【0036】弾性材製の環状シール部材37は、図10
に示すように、断面が円形の本体部の両側面に円周に沿
って可撓性のひれ状突起37aが一体的に成形されたも
のである。なお、この可撓性のひれ状突起37aは必ず
しも連続している必要はなく不連続なものでもよい。ま
た、この可撓性のひれ状突起37aは必ずしも本体部の
両側面に成形されたものでなくてもよく本体部の一側面
に成形されたものでもよい。 【0037】次に、このシールチェーン31の組立工程
とこれに関連する作用についても、本発明の実施の形態
1に係るシールチェーン11と対比して相違する部分に
ついてだけ以下に説明する。 【0038】本発明の実施の形態1に関する工程(6)
において、両側の外プレート16を互いに油圧プレスで
押すことにより、ピン15の両端部に外プレート16を
さらに圧入し、一対の外プレート16間の間隔を所定の
間隔にする。この外プレート16のピン5へのさらなる
圧入によって、弾性材製の環状シール部材37は所定の
つぶし率になるまで外プレート16と内プレート13と
の互いに対向する側面間で圧縮される。この弾性材製の
環状シール部材37が圧縮される過程の初期段階におい
て、弾性材製の環状シール部材37を圧縮されていく
と、可撓性のひれ状突起37aが変形することによって
余剰グリースが弾性材製の環状シール部材37の内径側
から外径側に排出される。圧縮される過程がさらに進行
すると、可撓性のひれ状突起37aは弾性材製の環状シ
ール部材37の本体に埋没する。さらに、本来のシール
性を確保するために、弾性材製の環状シール部材37は
所定のつぶし率になるまで外プレート16と内プレート
13との互いに対向する側面間で圧縮されるが、余剰グ
リースの大部分は可撓性のひれ状突起37aの変形によ
って既に排出されている。したがって、圧縮される過程
において弾性材製の環状シール部材37が余剰グリース
の圧力により所定の位置からはみ出すことを防止でき
る。 【0039】以上の記載から明らかなように、可撓性の
ひれ状突起37aは弾性材製の環状シール部材37が所
定のつぶし率になるまで圧縮される過程において弾性材
製の環状シール部材37の内側から外側に余剰グリース
を排出する余剰グリース排出手段を構成している。 【0040】本発明の実施の形態3に係るシールチェー
ン31によれば、弾性材製の環状シール部材37が圧縮
される過程において余剰グリースが可撓性のひれ状突起
37の変形によって弾性材製の環状シール部材37の内
径側から外径側に排出されるから、弾性材製の環状シー
ル部材37が余剰グリースの圧力により所定の位置から
はみ出すことを防止できる。 【0041】次に、本発明の実施の形態4に係るシール
チェーンについて図11〜14を参照して説明する。図
11は本発明の実施の形態4に係るシールチェーンの仮
組み状態を示す要部断面図である。図12は図11に示
すシールチェーンの組立完了後の状態を示す要部断面図
である。図13は図11,12に示すシールチェーンに
使用される弾性材製の環状シール部材の拡大平面図であ
る。図14は図13におけるZ部の拡大側面図である。 【0042】図11,12に示すシールチェーン41
は、図1,2に示すシールチェーン11の弾性材製の環
状シール部材17に代えて弾性材製の環状シール部材4
7を使用している点で相違するだけであるから、図1,
2に示すシールチェーン11と同一部分には同一符号を
付して重複する説明を省略する。 【0043】弾性材製の環状シール部材47は、図1
3,14に示すように、断面が円形の本体部の両側面に
それぞれ放射状に4個の切欠溝47aが設けられてい
る。なお、この切欠溝47aの数は4個に限定されるも
のではなく、少なくとも1個設けられていればよい。ま
た、この切欠溝47aは必ずしも本体部の両側面に設け
る必要はなく本体部の一側面に設けたものでもよい。 【0044】次に、このシールチェーン41の組立工程
とこれに関連する作用についても、本発明の実施の形態
1に係るシールチェーン11と対比して相違する部分に
ついてだけ以下に説明する。 【0045】本発明の実施の形態1に関する工程(6)
において、両側の外プレート16を互いに油圧プレスで
押すことにより、ピン15の両端部に外プレート16を
さらに圧入し、一対の外プレート16間の間隔を所定の
間隔にする。この外プレート16のピン5へのさらなる
圧入によって、弾性材製の環状シール部材47は所定の
つぶし率になるまで外プレート16と内プレート13と
の互いに対向する側面間で圧縮される。この弾性材製の
環状シール部材47が圧縮される過程の初期段階におい
て、切欠溝47aを通じて余剰グリースが弾性材製の環
状シール部材47の内径側から外径側に排出される。圧
縮される過程がさらに進行すると、切欠溝47aは変形
して閉ざされる。さらに、本来のシール性を確保するた
めに、弾性材製の環状シール部材47は所定のつぶし率
になるまで外プレート16と内プレート13との互いに
対向する側面間で圧縮されるが、余剰グリースの大部分
は切欠溝47aを通じて既に排出されている。したがっ
て、圧縮される過程において弾性材製の環状シール部材
47が余剰グリースの圧力により所定の位置からはみ出
すことを防止できる。 【0046】以上の記載から明らかなように、切欠溝4
7aは弾性材製の環状シール部材47が所定のつぶし率
になるまで圧縮される過程において弾性材製の環状シー
ル部材47の内側から外側に余剰グリースを排出する余
剰グリース排出手段を構成している。 【0047】本発明の実施の形態4に係るシールチェー
ン41によれば、弾性材製の環状シール部材47が圧縮
される過程において余剰グリースが切欠溝47aを通じ
て弾性材製の環状シール部材47の内径側から外径側に
排出されるから、弾性材製の環状シール部材47が余剰
グリースの圧力により所定の位置からはみ出すことを防
止できる。 【0048】なお、上記本発明の各実施の形態1〜4に
係るシールチェーン11,21,31,41はいずれも
ローラを有するローラチェーンであるが、本発明はロー
ラを有しないブシュチェーンにも適用できるものであ
る。 【0049】 【発明の効果】本発明に係るシールチェーンは、次のよ
うな効果を奏する。 (1)弾性材製の環状シール部材のはみ出しによる磨耗
寿命への影響が少なくなるため、シールチェーンの品質
が向上する。 (2)弾性材製の環状シール部材がはみ出さないように
弾性材製の環状シール部材を外プレートの内側面により
ゆっくりと圧縮しなくてすみ、シールチェーンの生産性
が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るシールチェーン
の仮組み状態を示す要部断面図である。 【図2】 図1に示すシールチェーンの組立完了後の状
態を示す要部断面図である。 【図3】 図1,2及び図6,7に示すシールチェーン
に使用される弾性材製の環状シール部材の拡大平面図で
ある。 【図4】 図3におけるX−X線断面図である。 【図5】 図3におけるY−Y線断面図である。 【図6】 本発明の実施の形態2に係るシールチェーン
の仮組み状態を示す要部断面図である。 【図7】 図6に示すシールチェーンの組立完了後の状
態を示す要部断面図である。 【図8】 本発明の実施の形態3に係るシールチェーン
の仮組み状態を示す要部断面図である。 【図9】 図8に示すシールチェーンの組立完了後の状
態を示す要部断面図である。 【図10】 図8,9に示すシールチェーンに使用され
る弾性材製の環状シール部材の拡大断面図である。 【図11】 本発明の実施の形態4に係るシールチェー
ンの仮組み状態を示す要部断面図である。 【図12】 図11に示すシールチェーンの組立完了後
の状態を示す要部断面図である。 【図13】 図11,12に示すシールチェーンに使用
される弾性材製の環状シール部材の拡大平面図である。 【図14】 図13におけるZ部の拡大側面図である。 【図15】 従来のシールチェーンの要部断面図であ
る。 【符号の説明】 11,21,31,41・・・シールチェーン 12・・・ブシュ 12a・・・突出部分 13・・・内プレート 13a・・・ブシュ圧入孔 14・・・ローラ 15・・・ヒン 16・・・外プレート 17,37,47・・・弾性材製の環状シール部材 17a,17b・・・貫通孔 37a・・・ひれ状突起 47a・・・切欠溝
の仮組み状態を示す要部断面図である。 【図2】 図1に示すシールチェーンの組立完了後の状
態を示す要部断面図である。 【図3】 図1,2及び図6,7に示すシールチェーン
に使用される弾性材製の環状シール部材の拡大平面図で
ある。 【図4】 図3におけるX−X線断面図である。 【図5】 図3におけるY−Y線断面図である。 【図6】 本発明の実施の形態2に係るシールチェーン
の仮組み状態を示す要部断面図である。 【図7】 図6に示すシールチェーンの組立完了後の状
態を示す要部断面図である。 【図8】 本発明の実施の形態3に係るシールチェーン
の仮組み状態を示す要部断面図である。 【図9】 図8に示すシールチェーンの組立完了後の状
態を示す要部断面図である。 【図10】 図8,9に示すシールチェーンに使用され
る弾性材製の環状シール部材の拡大断面図である。 【図11】 本発明の実施の形態4に係るシールチェー
ンの仮組み状態を示す要部断面図である。 【図12】 図11に示すシールチェーンの組立完了後
の状態を示す要部断面図である。 【図13】 図11,12に示すシールチェーンに使用
される弾性材製の環状シール部材の拡大平面図である。 【図14】 図13におけるZ部の拡大側面図である。 【図15】 従来のシールチェーンの要部断面図であ
る。 【符号の説明】 11,21,31,41・・・シールチェーン 12・・・ブシュ 12a・・・突出部分 13・・・内プレート 13a・・・ブシュ圧入孔 14・・・ローラ 15・・・ヒン 16・・・外プレート 17,37,47・・・弾性材製の環状シール部材 17a,17b・・・貫通孔 37a・・・ひれ状突起 47a・・・切欠溝
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フロントページの続き
(72)発明者 森本 孝之
大阪府大阪市中央区城見2丁目1番61号
株式会社椿本チエイン内
Fターム(参考) 3J040 BA02 EA16 EA50 FA05 HA15
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ブシュの両端部がブシュ圧入孔に圧入固
定された内プレートと、前記ブシュ内に遊嵌されたピン
の両端部が固定された外プレートと、前記ブシュまたは
前記ピンを囲み所定のつぶし率になるまで圧縮されて装
着される弾性材製の環状シール部材とを有し、前記ピン
の外周面と前記ブシュの内周面との間に潤滑油が封入さ
れるシールチェーンにおいて、 前記弾性材製の環状シール部材は、前記弾性材製の環状
シール部材が所定のつぶし率になるまで圧縮される過程
において前記弾性材製の環状シール部材の内側から外側
に余剰潤滑油を排出する余剰潤滑油排出手段を有するこ
とを特徴とするシールチェーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001398306A JP2003194227A (ja) | 2001-12-27 | 2001-12-27 | シールチェーン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001398306A JP2003194227A (ja) | 2001-12-27 | 2001-12-27 | シールチェーン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003194227A true JP2003194227A (ja) | 2003-07-09 |
Family
ID=27603774
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001398306A Pending JP2003194227A (ja) | 2001-12-27 | 2001-12-27 | シールチェーン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003194227A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006320151A (ja) * | 2005-05-13 | 2006-11-24 | Asmo Co Ltd | ギヤードモータ |
JP2008014388A (ja) * | 2006-07-05 | 2008-01-24 | Denso Corp | Oリングを用いたシール構造体の組立方法 |
US7775925B2 (en) | 2006-12-27 | 2010-08-17 | Tsubakimoto Chain Co. | Oil-free chain |
US7914409B2 (en) | 2007-05-15 | 2011-03-29 | Tsubakimoto Chain Co. | Oil-free chain |
JP2011083802A (ja) * | 2009-10-16 | 2011-04-28 | Ito Kogyo Kk | Oリングチェーン自動製造装置 |
JP2020002963A (ja) * | 2018-06-25 | 2020-01-09 | Nok株式会社 | スライドリング |
CN112689724A (zh) * | 2018-09-11 | 2021-04-20 | 卡特彼勒公司 | 唇形密封件 |
JP7485360B2 (ja) | 2020-10-12 | 2024-05-16 | 多摩川精機株式会社 | モータのシール・芯出し構造及びモータの組立方法 |
-
2001
- 2001-12-27 JP JP2001398306A patent/JP2003194227A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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