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JP2003187257A - 画像作成システム - Google Patents

画像作成システム

Info

Publication number
JP2003187257A
JP2003187257A JP2001386675A JP2001386675A JP2003187257A JP 2003187257 A JP2003187257 A JP 2003187257A JP 2001386675 A JP2001386675 A JP 2001386675A JP 2001386675 A JP2001386675 A JP 2001386675A JP 2003187257 A JP2003187257 A JP 2003187257A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
image data
area
photo
trimming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001386675A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukari Sakuramoto
ゆかり 桜本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2001386675A priority Critical patent/JP2003187257A/ja
Publication of JP2003187257A publication Critical patent/JP2003187257A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】人物の顔に相当する顔領域を含む原画像データ
を取得し、証明写真などのように用途に応じて形状やサ
イズ等の決まった画像を自動的にかつ適切に切り出して
出力することができる画像作成システムを提供する。 【解決手段】人物の顔に相当する顔領域を含む原画像の
画像データを取得する取得手段と、原画像の画像データ
に基づいて顔領域が所定サイズ比で所定位置に位置する
ように、原画像に対するトリミング領域を設定するとと
もに、このトリミング領域内の画像データを加工画像デ
ータに加工する画像加工手段と、原画像の画像データお
よび加工画像データの少なくとも一方による画像を表示
する表示手段と、加工画像データを用いて所定サイズの
画像を出力する画像出力手段と、所定サイズ比および所
定サイズを入力する入力手段とを有することにより、前
記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像作成システム
に係り、特に、人物の顔に相当する顔領域を含む原画像
の画像データを取得し、原画像中の人物の顔に相当する
顔領域が適切なサイズ比で適切な位置に位置するように
トリミング領域を設定し、設定されたトリミング領域内
の画像を証明写真として作成するデジタル証明写真用画
像作成システムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、例えばパスポートや免許証等の交
付申請、あるいは履歴書の作成等のように、本人の顔等
が写っている予め定められたサイズの写真(証明写真)
の添付または提出が求められる機会は多い。このため、
利用者の撮影を行うための撮影室が設けられ、撮影室内
の椅子に着座した利用者を撮影し、利用者の証明写真用
の画像を単一のシートに複数記録した証明写真シートを
作成することを自動的に行う証明写真の自動作成装置が
従来より利用されている。しかし、証明写真の自動作成
装置は、一般に非常に大型で設置場所が限られるため、
利用者が設置場所を探し、設置箇所に出向く必要があ
り、利用者にとっては簡便でなく、負担が大きい。
【0003】また、近年、写真フィルムに記録されてい
るフィルム画像を読み取ることによって得られた画像デ
ータや、デジタルカメラ等から入力された画像データに
対して、各種の画像処理を行った後に、印画紙等の記録
材料に画像を記録したり、その他の出力形態(例えば、
スマートメディア等の情報記録媒体に画像データを格納
する等)で画像を出力可能な画像処理システムも一般的
となってきている。
【0004】この種の画像処理システムに適用可能な技
術として、特開平11−341272号公報には、証明
写真の作成に用いる画像(人の顔が写された画像)が表
示装置に表示されている状態で、表示されている画像中
の顔の2つの位置(頭の頂点位置と顎の先端位置)を指
示すると、コンピュータが、指示された2つの位置に基
づいて顔の拡大縮小率、顔の位置を求めて画像を拡大縮
小し、拡大縮小した画像中の顔が証明写真の画面におけ
る所定位置に配置されるように拡大縮小した画像をトリ
ミングし、証明写真の画像を形成する、という一連の処
理を自動的に行うことが提案されている。上記技術によ
れば、利用者は、証明写真の自動作成装置よりも多数存
在しているDPE店等に証明写真の作成を依頼すること
ができると共に、手持ちの写真のうち、写りが良い等の
ように気に入った写真が記録されている写真フィルムま
たは情報記録媒体をDPE店等に持ち込むことで、気に
入った写真から証明写真を作成させることも可能とな
る。
【0005】また、特開2000−287060号(特
許第3120074号として特許されている)には、デ
ジタルスチルカメラで撮影された原画像データをこの原
画像データの画像サイズを含む原画像に関する画像情報
とともに情報記録媒体から読み出し、読み出された原画
像データを画像データ表示手段に表示し、この画像情報
ならびに種々の手段によって抽出または選択された証明
写真出力装置の出力解像度を含む出力情報および証明写
真の形状や必要枚数を含むフォーマット情報に基づい
て、画像データ表示手段に表示されている画像データの
うち、証明写真用画像データに用いる使用画像データの
切り取り範囲を設定し、その切り取り範囲を表示されて
いる画像データに付加表示し、切り取り範囲内にある使
用画像データを表示し、表示された使用画像データか
ら、出力情報に基づいて証明写真用画像データを作成
し、作成された証明写真用画像データをフォーマット情
報の必要枚数分だけ出力装置に出力する証明写真作成装
置も提案されている。
【0006】また、本出願人は、特開2001−174
922号公報に、写真フィルムから読み取った入力画像
データを用いて、入力画像中の主要被写体を抽出し、抽
出した主要被写体の大きさと予め指定されたプリントサ
イズとに従ってプリント倍率およびフレーム位置を決定
する画像処理を行い、画像処理後の画像を証明写真とし
て出力する証明写真作成システムを開示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平11−
341272号公報に記載の技術では、表示装置に表示
されている原画像中の頭の頂点位置と顎の先端位置を各
々指示する、という煩雑な操作をオペレータが行う必要
があるので、特に多数の利用者の証明写真を順次作成す
る等の場合にオペレータに多大な負担が加わるという問
題がある。また、特に表示されている画像中の人の顔に
相当する領域の面積が小さい場合や、画像の解像度が粗
い等の場合には、頭の頂点位置および顎の先端位置をオ
ペレータが迅速かつ正確に指示することは困難であり、
証明写真の迅速な作成の障害となっていた。
【0008】これに対し、特開2000−287060
号公報に開示された証明写真作成装置においては、デジ
タルスチルカメラでの撮影画像データから、直接、証明
写真をデジタルフォトプリンタ等の出力装置で出力する
ための証明写真用画像データを作成することができる。
しかしながら、この証明写真作成装置では、原画像のサ
イズを含む画像情報と、証明写真出力装置の出力解像度
を含む出力情報と、証明写真の形状や必要枚数を含むフ
ォーマット情報とに基づいて、証明写真用画像データに
用いる使用画像データの切り取り範囲を設定しているに
過ぎず、原画像データ中の人物の顔領域が証明写真用画
像として適切な位置に来るように、切り取り範囲を原画
像データ自体から算出して設定しているわけではないの
で、切り取り範囲内のデータが証明写真画像として十分
なものであるかどうかはわからないという問題がある。
【0009】また、特開2001−174922号公報
に開示された証明写真作成システムでは、写真フィルム
から読み取った入力画像データから抽出された主要被写
体の大きさとプリントサイズとに従ってプリント倍率お
よびフレーム位置を決定しているので、抽出された主要
被写体が、証明写真用画像として適切な人物の顔領域で
あるかどうかは不明であり、証明写真画像として十分な
ものであるかどうかはわからないという問題がある。
【0010】このため、これらの公報に開示の証明写真
作成装置や証明写真作成システムでは、撮影時に原画像
データ中の人物の顔領域を適切に位置決めして撮影する
必要があり、撮影者にも、撮影される証明写真の利用者
にも負担が大きいし、もし、十分に位置決めされて撮影
されていないと、表示画像とともに表示された切り取り
範囲が不適となり、切り取り範囲の設定のやり直しや修
正が必要となり、オペレータの負担が増大するという問
題がある。
【0011】ところで、上記各公報に開示の技術におい
ては、証明写真用被写体を撮影するデジタルカメラ等の
カメラと証明写真をプリント出力するフォトプリンタと
は、直接接続されておらず、カメラで撮影された、原画
像データが記録された各種のメディア等の情報記録媒体
や原画像を担持する写真フィルムなどから原画像データ
を取得する必要があるので、一般に、デジタルスチルカ
メラで証明写真を撮影する際に、有人撮影の場合では、
撮影後即座に撮影画像を確認したい場合、カメラに付随
のモニタで確認するが、このようなモニタは、その解像
度が低く、そのサイズが小さい場合などには、撮影者や
顧客にとって、撮影画像の良し悪しが分かりずらいとい
う問題がある。また、このような場合、証明写真出力サ
イズになるように撮影者や顧客自身が画角をとり、撮影
しなければならず、撮影者や顧客の負担が大きいという
問題がある。
【0012】また、証明写真の自動作成装置等や証明写
真専用装置のように、フォトプリンタをカメラと直結し
て用いられる証明写真作成システムの場合には、デジタ
ルスチルカメラ等のカメラと証明写真を出力するフォト
プリンタが直接接続されているなどのため、途中(撮影
終了後証明写真出力前、すなわちシステム稼動中)に
は、カメラを外すことができず、撮影中にはフォトプリ
ンタを別の用途に使用できず、一方、フォトプリンタの
稼動中にはカメラを別の用途に使用できず、装置の稼動
率を高くできないという問題がある。また、上記公報に
開示の技術も含め、一般に、写真フィルムから原画像デ
ータを読み出して証明写真を出力する証明写真作成シス
テムの場合には、フィルムスキャンした多数の画像の中
から、証明写真に使用する画像を選択しなければならな
いという問題もある。
【0013】本発明の主目的は、上記従来技術の問題を
解消し、人物の顔に相当する顔領域を含む原画像データ
を取得し、取得された原画像データから証明写真などの
ように用途に応じて形状やサイズ等の決まった画像を適
切に切り出して出力することができる画像作成システム
を提供することにある。また、本発明の他の目的は、上
記第1の目的に加え、原画像中の人物の顔に相当する顔
領域が所定のサイズ比でトリミング領域内の所定位置に
位置するようにトリミング領域をより正確に自動的に認
識し、自動的に設定することができ、また、原画像デー
タを取得するためにデジタルスチルカメラ等のカメラで
撮影した原画像を高解像度で表示することができ、証明
写真等の画像として適切かどうかを容易かつ正確に確認
でき、撮影の際の撮影者や撮影される顧客等の負担や、
トリミング領域の設定の際のオペレータ等の負担を軽減
することができる画像作成システムを提供することにあ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記主目的を達成するた
めに、本発明は、人物の顔に相当する顔領域を含む原画
像の画像データを取得する取得手段と、この取得手段に
よって取得された前記原画像の画像データに基づいて、
前記顔領域が所定サイズ比で所定位置に位置するよう
に、前記原画像に対するトリミング領域を設定するとと
もに、このトリミング領域内の画像データを加工画像デ
ータに加工する画像加工手段と、前記取得手段によって
取得された前記原画像の画像データおよび前記画像加工
手段によって加工された前記加工画像データの少なくと
も一方による画像を表示する表示手段と、前記画像加工
手段によって加工された前記加工画像データを用いて所
定サイズの画像を出力する画像出力手段と、前記所定サ
イズ比および前記所定サイズを入力する入力手段と、を
有することを特徴とする画像作成システムを提供するも
のである。
【0015】ここで、前記画像加工手段は、前記取得手
段によって取得された前記原画像の画像データに基づい
て、前記原画像中の人物の頭頂部に相当する位置および
眼部に相当する位置を各々検出する検出手段と、前記検
出手段によって検出された前記原画像中の人物の頭頂部
に相当する位置および眼部に相当する位置に基づき、前
記顔領域が前記所定サイズ比で前記トリミング領域内の
前記所定位置に位置するように、前記原画像に対する前
記トリミング領域を設定する設定手段と、を含むのが好
ましい。
【0016】また、前記取得手段は、前記画像加工手段
に接続される撮影手段および画像データ入力手段の少な
くとも一方を含むのが好ましく、また、前記撮影手段
は、抜き差し自在であるのが好ましい。また、前記撮影
手段は、デジタルスチルカメラであるのが好ましく、ま
た、前記画像データ入力手段は、フィルムスキャナ、反
射型スキャナおよびメディアリーダの少なくとも1つで
あるのが好ましい。また、前記画像出力手段は、前記所
定サイズの画像が記録材料上に可視像として記録された
証明写真プリントを出力するのが好ましい。
【0017】また、トリミング領域内のうち原画像中の
被写体の天地方向に沿って前記顔領域よりも上方に存在
する頭上領域、前記顔領域、トリミング領域内のうち前
記天地方向に沿って前記顔領域よりも下方に存在する顎
下領域の各々の、前記天地方向に沿ったサイズ比の適性
値を記憶する記憶手段を更に備え、前記設定手段は、前
記検出された原画像中の人物の頭頂部に相当する位置お
よび眼部に相当する位置に基づいて、原画像中の人物の
顎の先端に相当する位置を推定し、前記頭頂部に相当す
る位置と前記顎の先端に相当する位置の原画像上での距
離に基づき、トリミング領域内のうち前記頭上領域、前
記顔領域、および前記顎下領域の各々の前記天地方向に
沿ったサイズ比が、前記記憶手段に記憶されているサイ
ズ比の適性値に一致するように、前記天地方向に沿った
トリミング領域の位置およびサイズを設定するのが好ま
しい。
【0018】また、前記検出手段は、前記原画像中の人
物の両眼部に相当する位置を各々検出し、前記記憶手段
にはトリミング領域のアスペクト比を表す情報が記憶さ
れており、前記設定手段は、前記検出手段によって各々
検出された両眼部に相当する位置の前記天地方向に直交
する横方向に沿った略中央に相当する位置を、前記横方
向に沿ったトリミング領域の中心位置とし、前記天地方
向に沿ったトリミング領域のサイズに基づき、トリミン
グ領域のアスペクト比が前記記憶手段に記憶されている
情報が表すアスペクト比に一致するように、前記横方向
に沿ったトリミング領域の位置およびサイズを設定する
のが好ましい。
【0019】また、原画像の内設定されたトリミング領
域内に相当する画像領域を記録材料に記録する際の記録
画像のサイズとして予め定められた複数種のプリントサ
イズの中から、所望のプリントサイズを選択するための
選択手段を更に備え、前記記憶手段には、前記サイズ比
の適性値および前記トリミング領域のアスペクト比を表
す情報が、前記複数種のプリントサイズと対応付けて各
々記憶されており、前記設定手段は、前記選択手段を介
して選択されたプリントサイズと対応付けされて前記記
憶手段に記憶されているサイズ比の適性値および前記ア
スペクト比を表す情報を用いてトリミング領域の位置お
よびサイズを設定するのが好ましい。
【0020】また、前記設定手段によって設定されたト
リミング領域を原画像に重ねて表示手段に表示させる表
示制御手段と、前記設定手段によって設定されたトリミ
ング領域の位置およびサイズの少なくとも一方を修正す
るための修正手段と、を更に備え、前記設定手段は、前
記修正手段を介してトリミング領域の位置およびサイズ
の少なくとも一方の修正が指示された場合に、該指示に
応じてトリミング領域の位置およびサイズの少なくとも
一方を修正するのが好ましい。
【0021】また、記録材料に記録すべき文字情報を指
定するための指定手段と、原画像のうち前記設定手段に
よって設定されたトリミング領域内に相当する画像領域
を記録材料に画像として記録すると共に、前記指定手段
を介して指定された文字情報を同一の記録材料上に記録
する記録手段と、を更に備えたのが好ましい。また、前
記文字情報は、記録画像の種類およびプリントサイズの
少なくとも一方を文字で表す情報であるのが好ましい。
【0022】なお、本発明の一態様では、顔領域を含む
原画像の画像データに基づいて、原画像中の人物の頭頂
部に相当する位置および眼部に相当する位置が検出手段
によって各々検出される。なお、検出手段による原画像
中の人物の頭頂部に相当する位置の検出には、例えば被
写体の天地方向に直交する横方向に沿った原画像上の複
数箇所において、前記天地方向上方側から下方側へ向け
て原画像をスキャンしながら濃度変化量を繰り返し演算
し、濃度変化量が最初に所定値以上となった位置を候補
として記憶し、前記天地方向に沿って候補の数が集中し
ている部分のうちの最も上方に位置している候補を頭頂
部に相当する位置として検出するアルゴリズムが好適で
あるが、他のアルゴリズムを用いてもよい。
【0023】また、検出手段による原画像中の人物の眼
部に相当する位置の検出には、例えば特開2000−2
42768号公報に記載されているように、眼部に相当
する明暗のパターンを検出するフィルタによりフィルタ
リング処理を施し、一方の眼部に相当する領域が含まれ
る所定領域を設定し、設定した所定領域の中央部に黒目
部分を含む特定領域を設定し、前記所定領域のうち前記
特定領域を除いた領域を原画像中の被写体の天地方向に
平行な軸を対称軸として反転し、特定領域と合成するこ
とによってテンプレートを作成し、他方の眼部に相当す
る領域が存在していると推定される探索エリア内でテン
プレートを操作させながら相互相関係数を求めることに
より、他方の眼部に相当する領域が含まれる所定領域を
設定するアルゴリズムが好適であるが、他のアルゴリズ
ムを用いてもよい。
【0024】人物の頭頂部に相当する位置を検出するア
ルゴリズムや人物の眼部に相当する位置を検出するアル
ゴリズムは、顔領域の境界位置を全周に亘って検出する
等のアルゴリズムと比較して、処理が簡単でかつ検出精
度が高いので、検出手段による検出を短時間かつ高精度
に行うことができる。
【0025】そして、本発明の一態様の設定手段は、検
出手段によって検出された原画像中の人物の頭頂部に相
当する位置および眼部に相当する位置に基づき、顔領域
が所定のサイズ比でトリミング領域内の所定位置に位置
するように、原画像に対するトリミング領域を設定す
る。本発明者は、トリミング領域の自動設定には、顔領
域の位置およびサイズは比較的高精度に検出する必要が
あるものの、顔領域全体は必ずしも精密に検出しなくて
もよい(例えば顔領域の境界位置を全周に亘って認識す
る必要はない)ことに想到し、顔領域を部分的に検出す
る種々の検出方法のうち、比較的抽出精度の高い頭頂部
の検出と眼部の検出を組み合わせれば、これらの検出結
果に基づいて顔領域の位置およびサイズを比較的精度良
く検出できること、すなわち、原画像中の人物の頭頂部
に相当する位置および眼部に相当する位置が精度良く検
出されれば、これらの位置に基づいて原画像中の顔領域
の位置およびサイズを比較的精度良く認識できることを
実験によって確認しており、設定手段は、顔領域が所定
のサイズ比でトリミング領域内の所定位置に位置するよ
うに、原画像に対するトリミング領域を適性に設定する
ことができる。
【0026】このように、本発明の一態様によれば、顔
領域が所定のサイズ比でトリミング領域内の所定位置に
位置するトリミング領域を、オペレータの介在なしに自
動的に設定することができるので、顔領域が所定のサイ
ズ比でトリミング領域内の所定位置に位置するようにト
リミング領域を設定する際のオペレータ等の負担を軽減
することができる。
【0027】なお、原画像中の被写体の天地方向につい
てのトリミング領域の設定は、例えば、上述したよう
に、トリミング領域内のうち前記天地方向に沿って顔領
域よりも上方に存在する頭上領域、顔領域、トリミング
領域内のうち前記天地方向に沿って顔領域よりも下方に
存在する顎下領域の各々の、前記天地方向に沿ったサイ
ズ比の適性値を記憶手段に記憶しておき、設定手段は、
検出された原画像中の人物の頭頂部に相当する位置およ
び眼部に相当する位置に基づいて、人物の顎の先端に相
当する位置を推定し、頭頂部に相当すつ位置と顎の先端
に相当する位置の原画像上での距離に基づき、トリミン
グ領域内のうち頭上領域、顔領域、および顎下領域の各
々の前記天地方向に沿ったサイズ比が、記憶手段に記憶
されているサイズ比の適性値に一致するように、前記天
地方向に沿ったトリミング領域の位置およびサイズを設
定することにより実現できる。
【0028】また、本発明の一態様では、トリミング領
域内のうち頭上領域、顔領域、および顎下領域の各々の
天地方向に沿ったサイズ比が、記憶手段に記憶されてい
るサイズ比の適性値に一致するように、天地方向に沿っ
たトリミング領域の位置が設定されるので、被写体の天
地方向について、顔領域が所定のサイズ比でトリミング
領域内の所定位置に位置するようにトリミング領域の位
置およびサイズを設定することができる。
【0029】また、本発明者は、原画像中の人物の顎の
先端に相当する位置については、既存の検出方法では検
出精度が不充分であること、および、原画像中の人物の
頭頂部に相当する位置および眼部に相当する位置から比
較的精度良く推定可能であることを実験により確認して
いる。本発明の一態様では、原画像中の人物の顎の先端
に相当する位置を原画像中の人物の頭頂部に相当する位
置および眼部に相当する位置から推定しているので、原
画像中の人物の顎の先端に相当する位置が誤検出される
ことで、設定手段によって設定されるトリミング領域の
位置やサイズが不適性となることを回避することができ
る。
【0030】また、被写体の天地方向に直交する横方向
についてのトリミング領域の設定については、例えば、
上述したように、検出手段が原画像中の人物の両眼部に
相当する位置を各々検出し、記憶手段にはトリミング領
域のアスペクト比を表す情報(例えばアスペクト比その
ものを表す情報であってもよいし、トリミング領域内に
相当する画像領域を記録材料に記録する際の記録画像の
縦横のサイズを表す情報であってもよい)が記憶されて
おり、設定手段は、検出手段によって各々検出された両
眼部に相当する位置の前記横方向に沿った略中央に相当
する位置を、前記横方向に沿ったトリミング領域の中心
位置とし、前記天地方向に沿ったトリミング領域のサイ
ズに基づき、トリミング領域のアスペクト比が記憶手段
に記憶されている情報が表すアスペクト比に一致するよ
うに、前記横方向に沿ったトリミング領域の位置および
サイズを設定することにより実現できる。
【0031】また、本発明の一態様では、検出された両
眼部に相当する位置の天地方向に直交する横方向に沿っ
た略中央に相当する位置を、横方向に沿ったトリミング
領域の中心位置とし、天地方向に沿ったトリミング領域
のサイズに基づき、トリミング領域のアスペクト比が記
憶手段に記憶されている情報が表すアスペクト比に一致
するように、横方向に沿ったトリミング領域の位置を設
定するので、顔領域が被写体の横方向に沿って望ましい
位置、すなわち横方向に沿ったトリミング領域内の略中
央に位置するように、横方向に沿ったトリミング領域の
位置およびサイズを設定することができる。
【0032】なお、本発明において、原画像の内設定さ
れたトリミング領域内に相当する画像領域を記録材料に
記録する際の記録画像のサイズ(プリントサイズ)とし
ては複数種のプリントサイズが用意されていることが望
ましいが、プリントサイズによってトリミング領域内の
顔領域の望ましい位置やサイズ比が相違していたり、ア
スペクト比が相違している可能性がある。これを考慮す
ると、上述のように、複数種のプリントサイズの中から
所望のプリントサイズを選択するための選択手段を設け
ると共に、サイズ比の適性値およびトリミング領域のア
スペクト比を表す情報を、複数種のプリントサイズと対
応付けて記憶手段に各々記憶し、設定手段は、選択手段
を介して選択されたプリントサイズと対応付けされて記
憶手段に記憶されているサイズ比の適性値およびアスペ
クト比を表す情報を用いてトリミング領域の位置および
サイズを設定することが好ましい。
【0033】これにより、選択手段を介して何れのプリ
ントサイズが選択された場合にも、トリミング領域のア
スペクト比を、選択されたプリントサイズに対応するア
スペクト比に一致させることができると共に、被写体の
天地方向についての顔領域のサイズ比を、プリントサイ
ズに対応する適性なサイズ比とすることができ、トリミ
ング領域内における被写体の天地方向についての顔領域
の位置を、プリントサイズに対応する適性な位置とする
ことができる。
【0034】なお、本発明を適用したとしても、例えば
人物の髪型等によってはトリミング領域を適性に認定で
きない場合がある(例えば人物の頭髪部に相当する領域
の天地方向に沿ったサイズが極端に大きい等の場合)。
このため、上述したように、設定手段によって設定され
たトリミング領域を原画像に重ねて表示手段に表示させ
る表示制御手段と、設定手段によって設定されたトリミ
ング領域の位置およびサイズの少なくとも一方を修正す
るための修正手段と、を設け、設定手段は、修正手段を
介してトリミング領域の位置およびサイズの少なくとも
一方の修正が指示された場合に、該指示に応じてトリミ
ング領域の位置およびサイズの少なくとも一方を修正す
ることが好ましい。
【0035】また、本発明の一態様では、トリミング領
域を原画像に重ねて表示手段に表示するので、設定手段
によって設定されたトリミング領域が適性か否かをオペ
レータ等が目視により検定することができる。なお、ト
リミング領域は、例えばトリミング領域の外縁を表す線
画として表示するようにしてもよいし、トリミング領域
外に相当する部分の表示をトリミング内に相当する部分
の表示と相違させる(例えばモノクロで表示する等)こ
とで表示させるようにしてもよい。
【0036】そして、本発明の一態様の設定手段は、修
正手段を介してトリミング領域の位置およびサイズの少
なくとも一方の修正が指示された場合に、該指示に応じ
てトリミング領域を修正するので、原画像中の人物の頭
頂部に相当する位置および眼部に相当する位置から適性
なトリミング領域を自動的に設定することが困難な原画
像についても、トリミング領域の位置およびサイズが適
性となるようにトリミング領域を修正することが可能と
なる。
【0037】なお、トリミング領域の位置およびサイズ
の少なくとも一方の修正が指示された場合、表示制御手
段についても、設定手段によって修正されたトリミング
領域に基づいて、トリミング領域の表示を修正するか、
または原画像の表示を修正することが好ましい。これに
より、トリミング領域の位置およびサイズの少なくとも
一方の修正を指示した結果をオペレータが確認すること
ができる。
【0038】なお、本発明の一態様においては、原画像
のうち設定手段によって設定されたトリミング領域内の
画像領域を記録材料に画像として記録する記録手段を備
えていてもよい。この場合、上述したように、記録材料
に記録すべき文字情報を指定するための指定手段を設
け、記録手段は、指定手段を介して指定された文字情報
を同一の記録材料(画像を記録した記録材料)上に記録
するよう構成することが好ましい。上記の文字情報とし
ては、例えば上述したように、記録画像の種類およびプ
リントサイズの少なくとも一方を文字で表す情報を用い
ることができる。上記の文字情報を記録材料に記録する
ことにより、記録手段によって記録材料に記録された画
像の分類等の取扱いが容易になる。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明に係る画像作成システムを
添付の図面に示す好適実施形態に基づいて以下に詳細に
説明する。図1(a)、(b)および(c)に、それぞ
れ本発明に係る画像作成システムの一実施形態の概略構
成が示されている。
【0040】図1(a)に示す画像作成システム1a
は、撮影手段2と、画像データ入力手段3と、画像表示
手段4と、画像加工手段5と、入力手段6と、画像出力
手段7とを備える。また、図1(b)に示す画像作成シ
ステム1bは、図1(a)に示す画像作成システム1a
から画像データ入力手段3を除いたもので、撮影手段2
と、画像表示手段4と、画像加工手段5と、入力手段6
と、画像出力手段7とを備える。また、図1(c)に示
す画像作成システム1cは、図1(a)に示す画像作成
システム1aから撮影手段2を除いたもので、画像デー
タ入力手段3と、画像表示手段4と、画像加工手段5
と、入力手段6と、画像出力手段7とを備える。なお、
図1(a)および図1(b)に示す本発明の画像作成シ
ステム1aおよび1bにおいては、撮影手段2は、画像
加工手段5に対して抜き差し自在であるのが好ましい。
従って、図1(c)に示す画像作成システム1cは、撮
影手段2を抜き外した、図1(a)に示す画像作成シス
テム1aの一使用形態ということもできる。
【0041】ここで、撮影手段2は、本発明の原画像の
画像データ(以下、単に原画像データという)の取得手
段の一つであり、人物の顔に相当する顔領域を含む被写
体を撮影して原画像データを取得できるものであればど
のようなものでも良く、例えばデジタルスチルカメラ等
を挙げることができ、画像加工手段5に抜き差し自在に
接続されるのが良い。画像データ入力手段3は、本発明
の原画像データの取得手段の一つであり、人物の顔に相
当する顔領域を含む被写体が撮影された原画像データを
取得できるものであればどのようなものでも良く、例え
ば写真フィルムの画像を読み取るフィルムスキャナ(透
過原稿読取装置)、原画像データなどが記録された磁気
ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等の情報記録媒
体(メディア)から原画像データを読み出す各種のメデ
ィアリーダ(メディアドライバ)およびインターネット
等の通信網を介して原画像データを受信する画像データ
受信装置等を挙げることができる。
【0042】画像表示手段4は、撮影手段2や画像デー
タ入力手段3によって取得された原画像データを表示
し、あるいは、画像加工手段5によって原画像データか
ら加工された証明写真用画像データ等の加工画像データ
やそのトリミング領域を表示するためのもので、例え
ば、CRT表示装置、液晶表示装置(LCD)、プラズ
マディスプレイなどのモニタやディスプレイを挙げるこ
とができる。画像加工手段5は、撮影手段2や画像デー
タ入力手段3によって取得された原画像データに基づい
て、人物の顔領域が所定サイズ比で所定位置に位置する
ように原画像に対するトリミング領域を設定するととも
に、このトリミング領域内の画像データを証明写真用画
像データ等の加工画像データに加工するものであり、例
えば、これらの機能を有する専用の画像処理装置であっ
ても良いが、パーソナルコンピュータ(以下、PCとい
う)に、詳細を後述する証明写真用画像データ作成ソフ
トウエアをインストールすることによって構成しても良
い。
【0043】入力手段6は、証明写真用画像データ等の
加工画像データに加工するために、加工画像データの所
定サイズ比および画像出力手段7によって出力される証
明写真等の出力画像の所定サイズを入力するものである
が、これに加え、上記の画像作成システム1a、1bお
よび1cの動作に必要な情報やデータ等を入力するもの
であっても良い。なお、画像表示手段4、画像加工手段
5および入力手段6は、いわゆるPCとして組み合わさ
れているものを用いることができる。画像出力手段7
は、画像加工手段5によって加工された証明写真用画像
データ等の加工画像データを用いて証明写真等の所定サ
イズの画像を出力するもので、例えば、証明写真等の所
定サイズの画像が可視像として記録された記録材料(写
真プリント)等を出力するフォトプリンタ等を含む、ハ
ードコピー画像を出力するレーザプリンタや、証明写真
等の所定サイズの画像をハードコピー画像として出力す
るための画像データをCD−R等の情報記録媒体(メデ
ィア)に記録するメディアドライバ(書込装置)等を挙
げることができる。
【0044】図1(a)および図1(b)に示す画像作
成システム1aおよび1bにおいては、オペレータ(撮
影者)が、顧客を撮影手段2を用いて撮影すると、撮影
手段2で撮影された撮影画像は、直ちに画像加工手段5
に送られ、あるいは、画像加工手段5は、直ちに撮影画
像を撮影手段2から読み込み、画像表示手段4に表示す
る。一方、図1(a)および図1(c)に示す画像作成
システム1aおよび1cにおいては、オペレータが、顧
客によって持ち込まれた証明写真用画像等の原画像を記
録した写真フィルムや原画像データを記録した情報記録
媒体からフィルムスキャナやメディアリーダなどの画像
データ入力手段3によって原画像(原画像データ)を読
み出すと、読み出された原画像は、直ちに画像加工手段
5に送られ、あるいは、画像加工手段5は、直ちに読み
出された原画像を画像データ入力手段3から読み込み、
画像表示手段4に表示する。また、オペレータによっ
て、入力手段6から証明写真等の画像のサイズ比や画像
出力手段7から出力される証明写真等の画像のサイズや
種類や必要枚数などの情報が入力されていると、画像加
工手段5では、入力されたサイズ比やサイズなどの情報
に基づいて、撮影画像や原画像に証明写真加工等の画像
加工が行われ、オペレータやユーザの指示に従って画像
出力手段7に証明写真画像等の加工画像が出力される。
【0045】次に、本発明の最も好ましい実施形態であ
る図1(a)に示す画像作成システム1aについてさら
に詳細に説明する。図2に、本実施形態に係る画像作成
システムをより具体化した画像処理システム10の概略
構成が示される。同図に示す画像処理システム10は、
画像データを取得する取得手段である撮影手段2とし
て、デジタルスチルカメラ(DSC;以下、デジタルカ
メラという)12を備え、同じく取得手段である画像デ
ータ入力手段3として、フィルムスキャナ14、メディ
アドライバ15および画像データ受信装置16を各々備
える。以下では、デジタルカメラ12、フィルムスキャ
ナ14、メディアドライバ15および画像データ受信装
置16をまとめて入力装置と呼ぶ。また、画像処理シス
テム10は、さらに、入力装置から入力された画像デー
タを加工処理する画像処理装置18(画像加工手段5に
相当する)が設けられているとともに、画像処理装置1
8による処理を経た画像データ(または画像)を出力す
る出力装置として、画像を表示するためのディスプレイ
20、印画紙に画像を露光記録するレーザプリンタ2
2、CD−Rに画像データを書き込むCD−R書込装置
24を各々備えている。ここで、ディスプレイ20は、
画像表示手段4に相当し、レーザプリンタ22およびC
D−R書込装置24は、画像出力手段7に相当する。
【0046】デジタルカメラ12は、例えば、証明写真
等の画像作成を依頼する顧客の人物の顔を被写体として
撮影して、人物の顔に相当する顔領域を含む原画像デー
タを取得するものである。デジタルカメラ12として
は、証明写真等の画像作成が可能な原画像データを取得
できるものであれば、特に制限的ではないが、証明写真
等の出力画像の要求品質を考慮すると、100万画素程
度以上の画素数、あるいは1000×1000程度の撮
影解像度を持つものであるのが好ましい。なお、デジタ
ルカメラ12は、画像処理装置18に抜き差し自在に接
続され、システム稼動中であっても抜き差し自由であ
り、使用時には接続して撮影可能であり、撮影終了後に
は、画像処理装置18から接続を抜いて外し、通常の屋
外での撮影や屋内での撮影などの他の用途に用いても良
い。
【0047】本発明においては、デジタルカメラ12
は、画像処理装置18に直接接続されている。従って、
デジタルカメラ12で撮影された人物の顔を含む被写体
の撮影画像(画像データ)は、即座に画像処理装置18
(PC)に取り込まれ、ディスプレイ20にモニタ表示
される。すなわち、画像処理装置18は、オペレータ
(撮影者)がデジタルカメラ12のシャッタを押下した
タイミングで、デジタルカメラ12から撮影画像を読み
込み、ディスプレイ20にモニタ表示させる。ここで、
デジタルカメラは、複数の撮影画像を一時記憶可能なバ
ッファを持っているのが好ましい。その結果、ディスプ
レイ20への撮影画像の連続表示やデジタルカメラ12
での連写が可能となる。また、ディスプレイ20におい
ては、デジタルカメラ12で撮影された撮影画像を撮影
順に逐次表示するのが好ましい。その結果、ディスプレ
イ20で撮影履歴が一目で確認できる。なお、ディスプ
レイ20に表示された撮影画像は、デジタルカメラ12
のモニタに表示された撮影画像より高い解像度で、高精
細に表示されているので、撮影者あるいは被写体となる
顧客は、撮影画像が証明写真等の画像として適切である
かどうかを容易かつ正確に確認でき、適切でない場合に
は、直ちに取り直すことができる。
【0048】メディアドライバ15は、例えばフレキシ
ブルディスク(FD)等の磁気ディスクやCD−R等の
光ディスク、光磁気ディスク(MO)、デジタルスチル
カメラ(DSC)に装填可能なPCカードやスマートメ
ディア、ICカード(以下、これらを「デジタルカメラ
カード」と総称する)等の各種情報記憶媒体の何れかが
セットされ、セットされた情報記憶媒体に記憶されてい
る画像データを読み出して出力する。また、画像データ
受信装置16は、インターネット等のコンピュータネッ
トワークに接続されており、コンピュータネットワーク
を介して情報処理装置(例えばパーソナルコンピュータ
(PC))からR,G,Bの画像データを受信し、受信
した画像データを出力する。
【0049】フィルムスキャナ14は、写真フィルム3
8(例えばネガフィルムやリバーサルフィルム)等の写
真感光材料(以下単に写真フィルムと称する)に記録さ
れているフィルム画像(被写体を撮影後、現像処理され
ることで可視化されたネガ画像またはポジ画像:本発明
の原画像に相当)を読み取り、該読み取りによって得ら
れた画像データを出力するものであり、LED光源30
から射出され光拡散ボックス34によって光量むらが低
減された光が、フィルムキャリア36にセットされてい
る写真フィルム38に照射され、写真フィルム38を透
過した光がレンズ40を介してエリアCCDセンサ42
(ラインCCDセンサでもよい)の受光面上に結像され
るように構成されている。
【0050】フィルムキャリア36は、フィルム画像が
LED光源30からの射出光の光軸上(読取位置)に順
に位置するように写真フィルム38を間欠搬送する。ま
たLED光源30は、R光を射出する多数個のLED、
G光を射出する多数個のLED、B光を射出する多数個
のLEDが、図示しない基板の全面に一定かつ高い密度
で各々配列されて成り、単一の画像が読取位置に位置し
ている状態でR,G,Bの光を順位射出するようにドラ
イバ32によって駆動される。これにより、写真フィル
ム38に記録されているフィルム画像がCCDセンサ4
2によって順に読み取られ、CCDセンサ42からはフ
ィルム画像に対応するR,G,Bの信号が出力される。
CCDセンサ42から出力された信号はA/D変換器4
4によってデジタルの画像データに変換されて画像処理
装置18に入力される。
【0051】先に説明した、デジタルカメラ12、フィ
ルムスキャナ14、メディアドライバ15および画像デ
ータ受診装置16は、図2に示すように、画像処理装置
18の画像データ前処理部50に接続されており、これ
らの画像データ入力装置から出力された画像データは画
像データ前処理部50に入力される。
【0052】画像データ前処理部50は、入力された画
像データに対し、画像データ入力元に応じて異なる所定
の前処理を行う。デジタルカメラ12から入力された画
像データに対する前処理としては、例えば、情報記憶媒
体に記録する場合と同様な圧縮画像データである場合に
は、その解凍や、鮮鋭度向上等の画像処理等が、デジタ
ルカメラ12での画像処理前の画像データである場合に
は、暗補正や濃度変換、欠陥画素補正等が挙げられる。
また、フィルムスキャナ14から入力された画像データ
に対する前処理としては、例えば暗補正や濃度変換、シ
ェーディング補正、欠陥画素補正等が挙げられる。ま
た、メディアドライバ15から入力された画像データに
対する前処理としては、例えば情報記憶媒体に圧縮され
て記録されていた画像データの解凍や、鮮鋭度向上等の
画像処理が挙げられる。また、画像データ受信装置16
から入力された画像データに対する前処理としては、例
えば画像データ受信装置16が受信した圧縮画像データ
(例えばJPEG形式の画像データ)の解凍等が挙げら
れる。
【0053】ところで、本実施形態に係るフィルムスキ
ャナ14は、写真フィルムに記録されている個々のフィ
ルム画像に対して異なる解像度で2回の読み取りを行
う。1回目の比較的低解像度での読み取り(以下、プレ
スキャンという)では、フィルム画像の濃度が非常に低
い場合(例えばネガフィルムにおける露光アンダのネガ
画像)にも、CCDセンサ42で蓄積電荷の飽和等の不
都合が生じないように決定した読取条件で読み取りが行
われる。
【0054】画像データ前処理部50には第1メモリ5
2および第2メモリ54が接続されており、第1メモリ
52には第1画像処理部56および画像処理制御部58
が接続され、第2メモリ54には第2画像処理部60が
接続されている。画像データ前処理部50は、プレスキ
ャンが行われることでフィルムスキャナ14から入力さ
れる低解像度の画像データに対し、所定の前処理を施し
た後に第1メモリ52へ出力する。
【0055】また、画像データ前処理部50は、デジタ
ルカメラ12、メディアドライバ15および画像データ
受信装置16の各々から入力された画像データについて
は、第1メモリ52および第2メモリ54へ各々出力す
るが、このうち第1メモリ52に出力する画像データに
ついては、プレスキャンによって得られた低解像度画像
データと同等の低解像度の画像データに変換した後に第
1メモリ52へ出力する。第1メモリ52に出力された
低解像度画像データは第1メモリ52を介して画像処理
制御部58へ入力される。
【0056】画像処理制御部58および第1の画像処理
部56は、CPU、ROM、RAMおよび入出力ポート
がバスを介して互いに接続されていると共に、入出力ポ
ートにハードディスク装置(HDD)等の記憶装置が接
続された構成の単一の画像処理用PCによって実現する
ことができ、この画像処理用PCに所定のプログラムを
実行させることで、画像処理用PCを第1の画像処理部
56および画像処理制御部58として各々機能させるこ
とができる。
【0057】画像処理制御部58は、第1メモリ52を
介して入力された低解像度画像データが、フィルムスキ
ャナ14でプレスキャンによって得られた画像データで
ある場合には、低解像度画像データに基づいて濃度等の
画像特徴量を演算し、プレスキャンを行った写真フィル
ムに対し、フィルムスキャナ14が比較的高解像度での
再度の読み取り(以下、ファインスキャンという)を行
う際の読取条件を決定し、決定した読取条件をフィルム
スキャナ14に出力する。
【0058】また、画像処理制御部58は、入力された
低解像度画像データに基づいて、画像データ前処理部5
0から第2メモリ54を介して第2の画像処理部60へ
出力される同一の画像の高解像度画像データ(ファイン
スキャンを行うことでフィルムスキャナ14から入力さ
れた画像データ、またはデジタルカメラ12、メディア
ドライバ15または画像データ受信装置16のいずれか
から入力された画像データ)に対し、第2の画像処理部
60によって行われる各種の画像処理の処理条件を演算
により自動的に決定し(セットアップ演算)、決定した
処理条件を第1の画像処理部56へ通知する。
【0059】なお、第2の画像処理部60で実行される
画像処理としては、例えば画像のグレーバランス調整、
濃度調整、階調コントロール、画像の超低周波輝度成分
の階調を圧縮するハイパートーン処理、粒状を抑制しな
がらシャープネスを強調するハイパーシャープネス処理
等の出力画像の画質向上のための画像処理が挙げられ
る。また、画調を意図的に変更する画像処理(例えば出
力画像をポートレート調に仕上げる画像処理等)や、画
像を加工する画像処理(例えば原画像中に存在する人物
を主画像上で細身に仕上げるための画像処理等)等の画
像処理も実行可能としてもよい。
【0060】第1の画像処理部56は第1メモリ52に
記憶されている低解像度画像データに対し、画像処理制
御部58から通知された処理条件に基づき、高解像度画
像データを対象として第2の画像処理部60で行われる
画像処理と等価な画像処理を低解像度画像データに対し
て行ってシミュレーション画像データを生成する。第1
の画像処理部56には色再現変換部62、ディスプレイ
20が順に接続されている。また、ディスプレイ20
は、入力された画像データを保持するバッファを備え、
バッファに保持した画像データに基づいてアナログの電
気信号を生成し、前記画像データが表す画像をディスプ
レイ20に表示する機能を有している。第1の画像処理
部56で生成されたシミュレーション画像データは色再
現変換部62へ出力され、色再現変換部62によって濃
度変換等の色再現変換処理が行われた後にディスプレイ
20へ出力され、シミュレーション画像(出力画像)と
してディスプレイ20に表示される。ディスプレイ20
に表示された出力画像は、オペレータによって画像の仕
上がり等の検定に供される。
【0061】また、画像処理制御部58にはキー入力部
64が接続されている。このキー入力部64は、図1
(a)、図1(b)および図1(c)に示す入力手段6
に相当し、例えばキーボードやマウス(これらは前述の
画像処理用PCの入出力ポートに接続される)で構成す
ることができる。ディスプレイ20に表示された出力画
像を検定したオペレータはキー入力部64を操作し、検
定結果を入力する。そして画像処理制御部58は、オペ
レータによる検定を経て処理条件が確定すると、確定し
た処理条件を第2の画像処理部60へ通知する。
【0062】第2の画像処理部60は、前述した各種の
画像処理を行う複数種の画像処理回路を各々備えてお
り、画像データ前処理部50から第2メモリ54を介し
て高解像度画像データが入力されると、入力された高解
像度画像データに対し、画像処理制御部58から通知さ
れた処理条件に従って各種の画像処理を行う。第2の画
像処理部60は色再現変換部62に接続されており、第
2の画像処理部60から出力された画像データは、色再
現変換部62における色再現変換処理を経て、レーザプ
リンタ22またはCD−R書込装置24へ出力され、レ
ーザプリンタ22による印画紙への画像の記録に用いら
れるか、またはCD−R書込装置24によってCD−R
に書込まれる。このように、証明写真等の加工画像は、
プリントとしても、また加工画像の画像データの(情報
記録媒体への)画像ファイルとしても、出力することが
できる。その結果、撮影画像(写真フィルムや情報記録
媒体の原画像を含む)を他の用途や製品(プロダクト)
に転用することもできるし、再注文(リオーダ)も容易
に行うことができる。
【0063】なお、レーザプリンタ22は、R,G,B
のレーザ光源を備えており、前記レーザ光源から射出さ
れるR,G,Bのレーザ光を、画像処理装置18から入
力された画像データに基づいて変調すると共に、ポリゴ
ンミラー等の偏向手段によって偏向させて印画紙上を走
査させることで、印画紙に画像を露光記録する。画像が
露光記録された印画紙は、ペーパプロセッサへ送られて
発色現像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理が施される。
これにより、印画紙に露光記録された画像が可視化され
る。なお、レーザプリンタ22は、画像処理装置18
に、直結されているものに限定されず、LAN等の通信
網を介して接続されているものであっても良い。こうし
て、本発明の画像作成システムが適用される画像処理シ
ステム10においては、デジタルカメラ12で撮影した
画像を使用して、画像処理装置18で証明写真等の画像
(画像データ)を作成して、レーザプリンタ22で証明
写真等のプリント画像を得ることができる。このため、
本発明においては、撮影画像を直ぐ見ることができ、撮
り直しが簡単であり、プリント出力せずとも撮り直しが
できるので無駄が少なく、しかも、得られた証明写真等
のプリント画像は、きれいに仕上げられた高品質の画像
とすることができる。
【0064】次に、本実施形態の作用として証明写真の
作成について説明する。証明写真の作成は、例えば、本
発明の画像形成システムが適用されるデジタル証明写真
作成システムを備えたDPE店(ラボ)や写真館など
で、顧客が証明写真のために撮影されることによって、
もしくは、例えば証明写真作成対象の画像が記録された
写真フィルムや、証明写真作成対象の画像の画像データ
が記録されたスマートメディア等の情報記録媒体が顧客
によってDPE店や写真館等に持ち込まれ、顧客から証
明写真の作成が依頼されることによって行われる。証明
写真の作成依頼時には、同時に作成すべき証明写真の種
類や種別(カラー/モノクロ)毎の枚数等の条件が指定
される。なお、証明写真の作成依頼を、証明写真作成対
象の画像の画像データの受信を含めてオンラインで受付
可能としてもよい。
【0065】証明写真の撮影および作成が依頼された場
合、まず、撮影者またはオペレータは、顧客を所定位置
においてデジタルカメラ12で撮影する。デジタルカメ
ラ12で撮影された撮影画像の画像データは、撮影後直
ちに画像処理装置18に送られ、一旦、第1および第2
メモリ52および54に記憶されるとともに、第1メモ
リ52から読み出されて、第1画像処理部56、色再現
変換部62を経てディスプレイ20に表示される。撮影
者、オペレータまたは顧客によってディスプレイ20に
モニタ表示された顧客の顔を含む撮影画像が観察され、
証明写真用原画像として適切かどうかが確認され、適切
であることが確認されると、オペレータは、証明写真対
象の原画像の高解像度画像データが第2メモリ54に記
憶された状態で、証明写真の作成を指示する。不適切で
あると確認された場合は、適切であることが確認される
まで、撮影をやり直すことは言うまでもない。なお、撮
影のやり直しは、直ちにかつ容易に行うことができる。
【0066】一方、顧客の写真フィルムや情報記録媒体
により、あるいは証明写真作成対象の画像の画像データ
を含むオンライン受付により、証明写真の作成が依頼さ
れた場合、オペレータは、持ち込まれた写真フィルム3
8に記録されている証明写真作成対象の画像に対しフィ
ルムスキャナ14によってファインスキャンが行われる
か、あるいは情報記録媒体から証明写真作成対象の画像
の画像データが読み出されることにより、前記証明写真
対象の画像の高解像度画像データが第2メモリ54に記
憶された状態で、証明写真の作成を指示する。なお、デ
ジタルカメラ12による撮影画像、フィルムスキャナ1
4によるフィルムスキャン画像、メディアドライバ15
による情報記録媒体からの読出画像、画像データ受信装
置16によるオンライン受信画像は、画像処理装置に接
続された図示しないHDDやデータベース等に格納さ
せ、バックアップを取っておくのが好ましく、より好ま
しくは、枚数制限設定付きの自動バックアップをするよ
うにしておくのが良い。
【0067】以下、この指示に応じて、画像処理装置1
8の画像処理制御部58で実行される証明写真作成処理
について、図3のフローチャートを参照して説明する。
なお、この証明写真作成処理は、本発明に係る画像処理
方法が適用された処理であり、詳しくは、画像処理制御
部58および第1の画像処理部56を構成する画像処理
用PCのCPUが証明写真作成プログラムを実行するこ
とによって実現される。証明写真作成プログラムは、当
初は情報記憶媒体68(図2参照)に記憶されている。
図2では情報記憶媒体68をフレキシブルディスクとし
て示しているが、CD−ROMやメモリカード等で構成
してもよい。
【0068】画像処理用PCが内蔵している情報読出装
置(図示省略)に情報記憶媒体68が装填され、情報記
憶媒体68から画像処理装置18へのプログラムの移入
(インストール)が指示されると、情報読出装置によっ
て情報記憶媒体68から証明写真作成プログラムが読み
出され、画像処理用PCのHDDに記憶される。そし
て、証明写真作成処理を実行すべきタイミングが到来す
ると、HDDから証明写真作成プログラムが読み出さ
れ、該プログラムがCPUによって実行される。これに
より、画像処理装置18は本発明に係る画像処理装置と
して機能する。このように、証明写真作成プログラムを
記憶している情報記憶媒体68を用いることで、デジタ
ルカメラ、PCおよびレーザプリンタあるいはフォトプ
リンタなどを本発明の画像作成システム(デジタル証明
写真作成システム)を構成することができる。
【0069】証明写真作成処理では、まずステップ10
0において、証明写真作成対象として指定された画像の
高解像度画像データを、第2の画像処理部60を経由し
て第2メモリ54から取り込み、次のステップ102で
は、ステップ100で取り込んだ画像データを用いて、
例として図5に示すように、証明写真の作成条件を指定
するための作成条件指定画面をディスプレイ20に表示
させる。
【0070】図5に示す作成条件指定画面は、証明写真
作成対象の画像を表示するための表示領域70A、トリ
ミング領域の設定を自動で行うか手動で行うかを選択す
るための選択欄70B、作成する証明写真の種類(サイ
ズ)を選択するための選択欄70C、証明写真の種別
(カラー/モノクロ)毎の作成枚数を入力するための入
力欄70D、表示領域70Aに表示されている画像の拡
縮を指示するための指示ボタン群70E、トリミング領
域の位置の移動を指示するための指示ボタン群70F、
および、証明写真の作成条件を確定させるための決定ボ
タン70Gが各々設けられている。また、証明写真の画
質を調整するための選択欄や入力欄も設けられている。
【0071】なお、本実施形態では、互いにサイズが異
なる複数種の証明写真を作成可能とされており、HDD
には、次の表1に示すように、作成可能な各種の証明写
真について、「種類(名称)」「プリントサイズ」「頭
上/顔/顎下比率(詳細は後述)」が各々設定された証
明写真情報が記憶されている。なお、証明写真情報のう
ち「頭上/顔/顎下比率」は、上記の「サイズ比の適正
値」に、「実プリントサイズ」は、上記の「トリミング
領域のアスペクト比を特定するための情報」に各々対応
しており、HDDは、上記の記憶手段に対応している
(図8参照)。
【0072】
【表1】
【0073】ディスプレイ20に作成条件指定画面が表
示されている状態において、上記の証明写真情報は、選
択欄70Cの右側に「▼」と表記されているボタンをク
リックする等の操作をオペレータが行うことで参照さ
れ、作成可能な証明写真の種類(名称)が選択欄70C
に選択肢として一覧表示される。
【0074】次のステップ104では、オペレータがキ
ー入力部64(キーボードやマウス等)を介して何らか
の情報を入力したか否か判定し、判定が肯定される迄待
機する。何らかの情報が入力されると、ステップ104
の判定が肯定されてステップ106へ移行し、入力され
た情報の内容を判定し判定結果に応じて処理を分岐す
る。
【0075】オペレータが選択欄70Bの「自動トリミ
ング」を選択したことを表す情報が入力された場合には
ステップ110へ移行し、オペレータが決定ボタン70
Gを選択したことを表す情報が入力された場合にはステ
ップ112へ移行する(何れも詳細は後述)が、それ以
外の操作が有ったことを表す情報が入力された場合に
は、ステップ106からステップ108へ移行し、入力
された情報に応じた処理を行い(例えば作成すべき証明
写真の種類が選択された場合は選択された証明写真の種
類を記憶し、種別毎の証明写真の作成枚数が入力された
場合は入力された種別毎の作成枚数を記憶する等)、そ
の後ステップ104に戻る。
【0076】また、オペレータによって選択欄70Bの
「自動トリミング」が選択された場合には、ステップ1
10でトリミング領域自動設定処理を行う。以下、この
処理について図4のフローチャートを参照して説明す
る。ステップ140では、証明写真作成対象の画像(本
発明の原画像)の画像データに基づいて、前記画像中の
人物の頭頂部に相当する点(以下、単に頭頂点という)
の位置を検出する。頭頂点の位置は、例えば以下のよう
にして検出することができる。
【0077】すなわち、証明写真作成対象の画像(一例
を図6(A)に示す)を、画像中の被写体(人物)の天
地方向を長手方向とする一定幅(例えば数画素分程度の
幅)の多数本の長尺状領域に分割し(分割線の一部を図
6(B)に破線で示す)、長尺状領域を被写体の天地方
向上方側から下方側へスキャンしながら、濃度変化量を
繰り返し演算し、濃度変化量が最初に所定値以上となっ
た位置を頭頂点候補として記憶することを、各長尺状領
域について各々行う。なお、被写体の天地方向は、例え
ば画像の長辺方向および短辺方向の何れか一方を固定的
に天地方向としてもよいし、公知の技術を適用して天地
方向を検出するようにしてもよいし、オペレータによっ
て天地方向を指定させるようにしてもよい。以下では、
天地方向をY方向、天地方向に直交する横方向をX方向
と称する。
【0078】これにより、図6(B)においては分割線
が破線で示されている各長尺状領域毎に、頭髪部と背景
との境界位置が頭頂点候補として各々記憶される。そし
て、Y方向に沿って頭頂点候補の数が集中している部分
のうちの最も上方に位置している頭頂点候補を頭頂点と
し、そのX座標値およびY座標値を検出する(図6
(C)も参照)。これにより、画像中の頭頂点位置を短
時間で精度良く検出することができる。
【0079】次のステップ142では、証明写真作成対
象画像の画像データに基づいて、前記画像中の人物の両
眼部に相当する位置を検出する。すなわち、まず、図7
(A)に破線で示すように、Y方向に平行でステップ1
40で検出した頭頂点位置を通る軸Lを設定し、軸Lを
境界として一方の側(ここでは、図7(A)〜(D)に
おける左側とする)に対し、例えば図7(E)または
(F)に示すような明暗のパターンを検出するフィルタ
を用いてフィルタリング処理を施すことにより、左目に
相当する眼部領域を含む第1の所定領域A1を設定する
(図7(B)参照)。
【0080】次に、図7(G)に示すように、第1の所
定領域A1の中央部に、黒目に相当する領域を含むと推
定される特定領域N1を設定し、特定領域N1以外の領
域N2の左右を反転(Y方向に平行な軸を線対称軸とし
て反転)して特定領域N1と合成することにより、図7
(H)に示すようなテンプレートTを作成する。続いて
軸Lを境界として他方の側(図7(A)〜(D)におけ
る右側)に、テンプレートTよりも面積が充分大きい探
索エリアEを設定し(図7(C)参照)、探索エリアE
内でテンプレートTを走査させながら相互相関係数を繰
り返し演算し、相関係数が最大となった領域を第2の所
定領域A2として設定する。
【0081】そして、所定領域A1の中心座標値(X
1,Y1)を左眼部の位置とし、所定領域A2の中心座
標値(X2,Y2)を右眼部の位置とする。これによ
り、画像中の両眼部の位置を短時間で精度良く検出する
ことができる。
【0082】なお、証明写真作成対象の画像中の人物の
両眼部に相当する位置の検出は、上記のアルゴリズムに
限定されるものではない。例えば軸Lは所定領域A1,
A2の設定時に処理対象範囲を絞るためのものであるの
で、軸Lとして頭頂点を通らない軸(例えば横方向に沿
った証明写真作成対象の画像の中央を通る軸)を用いて
もよいし、軸Lを用いることなく証明写真作成対象の画
像前面を処理対象範囲とするフィルタリング処理によっ
て第1の所定領域A1を設定し、テンプレートTを作成
し、第1の所定領域A1の近傍に設定した探索エリア内
でテンプレートTを走査させることで、第2の所定領域
A2の設定を行うようにしてもよい。
【0083】次のステップ144では、ステップ140
で検出した頭頂点位置(詳しくは頭頂点のY座標値)お
よびステップ142で検出した両眼部の位置(詳しくは
何れか一方の眼部のY座標値、または両眼部のY座標値
の平均値)に基づいて、画像中の人物の顎の先端に相当
する位置のY座標値を推定する。本発明者は、眼部位置
と顎の先端部の位置とのY方向に沿った距離が、頭頂点
位置と眼部位置とのY方向に沿った距離に対して略一定
の比率(例えば2.1倍程度)になることを経験的に見
出した。
【0084】HDDには経験的に見出された上記の比率
が記憶されており、ステップ144では、頭頂点位置と
眼部位置とのY方向に沿った距離と上記の比率に基づ
き、眼部位置と顎の先端部の位置とのY方向に沿った距
離を演算し、眼部位置から前記演算した距離だけY方向
に隔てた位置のY座標値を、顎の先端部の位置のY座標
値として求めている。なお、上記の比率は、オペレータ
の指示やその他をトリガとして変更可能としてもよい。
【0085】ステップ146では、証明写真作成対象の
画像中の人物の顔に相当する顔領域は、ステップ140
で検出した頭頂点位置とステップ144で推定した顎先
端位置との間に分布しているものとみなし、顔領域のY
方向長さとして、頭頂点位置と顎先端位置とのY方向に
沿った距離(例えば証明写真作成対象の画像上での画素
数に換算した距離)を演算する。
【0086】次のステップ148では、証明写真を作成
するために作成対象画像に対して設定するトリミング領
域のY方向長さを演算する。先の表1に示した証明写真
情報のうちの「頭上/顔/顎下比率」は、トリミング領
域内のうち顔領域よりも上方に存在する頭上領域と、顔
領域と、トリミング領域内のうち顔領域よりも下方に存
在する顎下領域の各々のY方向長さの適正比率を表して
おり、証明写真の種類によって証明写真中の顔領域の望
ましい大きさ(サイズ比)が相違している場合があるこ
とを考慮し、本実施形態では「頭上/顔/顎下比率」が
証明写真の種類毎に各々記憶されている。このため、ス
テップ148では、作成条件指定画面上で選択された証
明写真の種類に対応して記憶されている「頭上/顔/顎
下比率」を取り込み、取り込んだ比率と、先のステップ
146で演算した顔領域のY方向長さに基づいて頭上領
域および顎下領域のY方向長さを各々求め、トリミング
領域のY方向長さとして、これらの領域のY方向長さの
合計を演算する。
【0087】そしてステップ150では、頭頂点位置の
Y座標値と頭上領域のY方向長さに基づき証明写真作成
対象の画像上でのトリミング領域の上端位置を演算する
か、または顎先端位置のY座標値と顎下領域のY方向長
さに基づき証明写真作成対象の画像上でのトリミング領
域の下端位置を演算することで、トリミング領域のY方
向位置を設定する。これにより、トリミング領域内の頭
上領域、顔領域、および顎下領域の各々のY方向に沿っ
たサイズ比が、証明写真の種類毎に定められた適正比率
に一致するように、Y方向に沿ったトリミング領域の位
置が設定されることになる(ステップ152,154参
照)。
【0088】次のステップ156では、作成条件指定画
面上で選択された証明写真の種類に対応するトリミング
領域のアスペクト比を取得する。トリミング領域のアス
ペクト比は作成すべき証明写真のアスペクト比と同一で
あり、ステップ156では、HDDに記憶されている証
明写真情報の中から選択された証明写真の種類に対応す
る「実プリントサイズ」を取り込み、取り込んだ「実プ
リントサイズ」が表す縦横の長さからアスペクト比を演
算することでトリミング領域のアスペクト比を取得す
る。
【0089】ステップ158では、ステップ152で演
算したトリミング領域のY方向長さと、ステップ156
で取得したトリミング領域のアスペクト比に基づき、ト
リミング領域のX方向長さを演算する。ステップ160
では、ステップ142で演算した左眼部のX座標値(=
X1)と右眼部のX座標値(=X2)の平均値、すなわ
ちX方向に沿った両眼部の中央に相当する位置のX座標
値を演算する。
【0090】そして、ステップ162では、ステップ1
60で演算したX方向に沿った両眼部の中央に相当する
位置が、X方向に沿ったトリミング領域の中央に一致す
るように、X方向に沿ったトリミング領域の位置を設定
する。これにより、顔領域がX方向に沿ったトリミング
領域内の略中央に位置するように、トリミング領域のX
方向位置が設定されることになる。
【0091】上記のようにして、トリミング領域のY方
向に沿った位置および長さ、X方向に沿った位置および
長さが各々設定されると、次のステップ164におい
て、作成条件指定画面の表示領域70A内に表示してい
る証明写真作成対象の画像に重ねて、X方向およびY方
向について各々位置および長さを設定したトリミング領
域の外縁を表す矩形状の図形(以下、トリミング枠とい
う:図5に太線で示す枠も参照)を表示し、図3のステ
ップ104に戻る。
【0092】上述したように「自動トリミング」が選択
された場合に、証明写真作成対象の画像の頭頂点位置お
よび眼部位置を自動的に検出し、検出した頭頂点位置お
よび眼部位置から自動的にトリミング領域を設定するの
で、証明写真を作成するためのオペレータの負担を軽減
することができる。また、証明写真作成対象の画像にト
リミング枠を重ねて表示することにより、オペレータ
は、表示されているトリミング枠(すなわちトリミング
領域自動設定処理によって設定されたトリミング領域)
の位置およびサイズが適正か否かを目視により容易に検
定することができる。
【0093】そして、例えば画像中に存在する人物の頭
髪部に相当する領域のY方向長さが極端に大きい等の理
由により、トリミング枠の位置が適正でないと判断した
場合には、指示ボタン群70Fの何れかのボタンをクリ
ックする等の操作をオペレータが行うことでトリミング
枠(領域)の位置の移動を指示することができる。な
お、トリミング枠(領域)のサイズの変更は、表示され
ているトリミング枠に対してドラッグ&ドロップ等の操
作をオペレータが行うことで指示することができる。ト
リミング枠(領域)の位置またはサイズの変更が指示さ
れると、ステップ104からステップ106を経由して
ステップ108へ移行し、入力された情報に応じた処理
として、表示領域70A内に表示しているトリミング枠
の位置またはサイズを変更する処理が行われる。
【0094】一方、表示領域70A内に表示されている
トリミング枠の位置およびサイズが適正であると判断さ
れると、オペレータによって、決定ボタン70Gが選択
される。これにより、ステップ104からステップ10
6を経由してステップ112へ移行し、証明写真として
記録すべき全ての画像の指定が完了したか否かをオペレ
ータに問い合わせるメッセージをディスプレイ20に表
示し、このメッセージに応答してオペレータが入力した
情報に基づいて、全ての画像の指定が完了したか否かを
判定する。
【0095】本実施形態では、単一の証明写真作成対象
の画像から複数種の証明写真を各々作成することも可能
とされており、複数種の証明写真を作成する場合には、
個々の種類毎にトリミング領域の設定を含む作成条件の
指定を行う必要がある。作成すべき複数種の証明写真の
うち作成条件を未指定のものがあればステップ112の
判定が否定されてステップ102に戻り、ステップ10
2以降の処理を繰り返す。また、作成すべき全種類の証
明写真について、トリミング枠の設定を含む作成条件の
指定が完了している場合には、ステップ112の判定が
肯定されてステプ114へ移行する。
【0096】ステップ114では、証明写真として記録
する画像の数および個々の画像の実プリントサイズに基
づいて、記録フレーム(例えばLサイズの写真プリント
と同一サイズのフレーム)内に記録する個々の画像の位
置や向き等のレイアウトを決定する。そしてステップ1
16では、例として図9に示すように、先のステップ1
14で決定したレイアウトをオペレータが確認するため
のレイアウト確認画面をディスプレイ20に表示させ
る。
【0097】図9に示すレイアウト確認画面は、作成が
指示された証明写真に対応する画像が、印画紙上にどの
ように記録されるかを表すシミュレーション画像を表示
するための表示領域72A、選択された証明写真の種類
に対応する実プリントサイズに対し、印画紙上に実際に
記録する画像のサイズを微調整するための選択欄72
B、証明写真(画像)の記録間隔を選択するための選択
欄72C、画像の配置順序の変更を選択するための選択
欄72D、画像と共に印字すべき文字情報の種類を選択
するための選択欄72E、および、画像のプリントを指
示するためのプリントボタン72Fが各々設けられてい
る。
【0098】そしてステップ116では、証明写真作成
対象の画像の高解像度画像データから、先に設定したト
リミング領域内に相当する画像領域のデータを抽出し、
抽出した画像データを実プリントサイズに応じて拡大ま
たは縮小し、先のステップ114で決定したレイアウト
に従い、指示された作成枚数と同数だけ台紙画像(例え
ば前面が白色の画像)上に貼り付ける(種別としてモノ
クロが指定された画像については、モノクロ化した後に
貼り付ける)ことを、作成が指示された証明写真の種類
数分繰り返すことで、印画紙への証明写真の記録に用い
る記録用画像データを生成する。そして、生成した記録
用画像データをディスプレイ20に表示するために低解
像度化し、レイアウト確認画面の表示領域72Aに画像
として表示させる。これにより、表示領域72Aに表示
された画像を目視することで、オペレータは、作成を指
示した証明写真が印画紙上にどのようなレイアウトで記
録されるのかを容易に把握することができる。
【0099】次のステップ118ではオペレータが何ら
かの情報を入力したか否か判定し、判定が肯定される迄
待機する。何らかの情報が入力されると、ステップ11
8の判定が肯定されてステップ120へ移行し、入力さ
れた情報の内容を判定し判定結果に応じて処理を分岐す
る。オペレータが選択欄72Eに表示されている複数の
選択肢の何れかを選択したことを表す情報が入力された
場合にはステップ124へ移行する。
【0100】選択欄72Eに表示されている選択肢は、
画像と共に印字可能な文字情報の種類を表しており、図
9では、一例として「日付」「サイズ」「コメント」の
3種類が選択肢として表示されている。ステップ124
では、オペレータによって選択された文字情報を表示領
域72Aに表示されている画像上の所定位置に付加さ
せ、ステップ118に戻る。なお、日付を表す文字情報
は画像処理用PCのオペレーティングシステムから日付
情報を入手することで生成することができ、サイズを表
す文字情報は証明写真情報から取得することができる。
また、コメント等のようにオプションで付加する文字情
報は、画像処理用PCのレジストリ等に設定しておいて
もよいし、HDDに保存しておいてもよい。これによ
り、例として図9に示すように、付加された文字情報を
オペレータが目視で確認することが可能となる。なお、
図10にも示すように、証明写真の種類や店名等の他の
文字情報を印字可能としてもよいことは言うまでもな
い。
【0101】また、画像の記録サイズや記録間隔、配置
順序の変更等がオペレータから指示された場合は、ステ
ップ118からステップ120を経由してステップ12
2へ移行し、オペレータの指示に応じて表示領域72A
に表示している画像を変更する処理が行われる。そし
て、オペレータによってプリントボタン72Fが選択さ
れた場合には、ステップ118からステップ120を経
由してステップ126へ移行し、表示領域72A内に表
示している画像と同一の画像を印画紙に記録するため
に、前述した記録用画像データの生成を再度行う。
【0102】そしてステップ128では、ステップ12
6で生成した記録用画像データを、第2の画像処理部6
0および色再現変換部62を経由してレーザプリンタ2
2へ出力する。これにより、レイアウト確認画面の表示
領域72Aに最終的に表示された画像と同一の画像がレ
ーザプリンタ22によって印画紙上に露光記録され、ペ
ーパプロセッサによる現像等の処理を経て可視化される
ことになる。証明写真は画像が記録されている印画紙か
ら所定のサイズで画像を切り出すことによって得られる
が、オペレータによってサイズ等の印字が指定された場
合には、図9にも示すように、個々の画像の近傍に規定
のサイズを表す文字情報が印字されているので、画像切
り出し時の切り出しサイズの誤認等が生ずることを防止
することができる。
【0103】なお、上記ではトリミング領域を矩形状と
していたが、これに限定されるものではなく、任意の形
状を採用可能である。
【0104】また、上述した例では、本発明の画像作成
システムを証明写真作成用画像処理システム10に適用
した場合を説明したが、これに限定されるものではな
く、顧客が自宅のPCに証明写真作成プログラムをイン
ストールし、顧客のデジタルスチルカメラやプリンタや
スキャナをPCに接続して、本発明の画像作成システム
を構成し、このデジタルスチルカメラで被写体を撮像す
るか、または通常のカメラによって被写体を写真フイル
ムに露光記録し、該写真フイルムに対して撮像等の処理
を行った後に可視化された画像をスキャナ等で読み取る
ことで得られた画像データを用いて、証明写真作成処理
を実行することにより、前記PCに接続されたプリンタ
によって証明写真を作成するようにしてもよい。
【0105】また、上記では証明写真の作成を例に説明
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、学校
のアルバムに掲載する個々の生徒の写真の作成等にも適
用可能である。
【0106】以上、本発明に係る画像作成システムにつ
いて、種々の実施形態を挙げて詳細に説明したが、本発
明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲において、各種の改良や変更を行ってもよいの
はもちろんである。
【0107】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
人物の顔に相当する顔領域を含む原画像データを取得
し、取得された原画像データから証明写真などのように
用途に応じて形状やサイズ等の決まった画像を適切に切
り出して出力することができる。また、本発明によれ
ば、撮影手段で撮影した画像を使用して、画像加工手段
で証明写真等の画像(画像データ)を作成して、画像出
力手段で証明写真等のプリント画像を得ることができる
ので、撮影画像を直ぐ見ることができ、撮り直しが簡単
であり、無駄が少なく、しかも、得られた証明写真等の
プリント画像は、きれいに仕上げられた高品質の画像と
することができる。
【0108】また、本発明の一態様によれば、撮影手段
で撮影された撮影画像を、即座に画像加工手段に取り込
み、画像表示手段にモニタ表示することができるので、
画像表示手段への撮影画像の連続表示や撮影手段での連
写が可能となる。また、本発明の一態様によれば、画像
表示手段に撮影画像を撮影順に逐次表示することができ
るので、撮影履歴を一目で確認することができる。ま
た、本発明の一態様によれば、撮影手段は、画像加工手
段に対し抜き差し自在に接続され、システム稼動中であ
っても抜き差し自由であるので、使用時には接続して撮
影可能であり、撮影終了後には、接続を抜いて外し、通
常の屋外での撮影や屋内での撮影などの他の用途に利用
できる。また、本発明の一態様によれば、証明写真等の
加工画像の出力は、プリントでも、画像ファイルでも可
能であるので、撮影画像を他の用途や製品(プロダク
ト)に転用することもできるし、再注文(リオーダ)も
容易に行うことができる。
【0109】また、本発明の一態様によれば、原画像中
の人物の顔に相当する顔領域が所定のサイズ比でトリミ
ング領域内の所定位置に位置するようにトリミング領域
をより正確に自動的に認識し、自動的に設定することが
でき、また、原画像データを取得するためにデジタルス
チルカメラ等のカメラで撮影した原画像の高解像度で表
示することができ、証明写真等の画像として適切かどう
かを容易かつ正確に確認でき、撮影の際の撮影者や撮影
される顧客等の負担や、トリミング領域の設定の際のオ
ペレータ等の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)、(b)および(c)は、それぞれ本
発明に係る画像作成システムの一実施形態の概略構成を
示すブロック図である。
【図2】 図1(a)に示す画像作成システムを適用す
る画像処理システムの概略構成を示すブロック図であ
る。
【図3】 本発明における証明写真作成処理の内容を示
すフローチャートである。
【図4】 トリミング領域自動設定処理の内容を示すフ
ローチャートである。
【図5】 作成条件指定画面の一例を示すイメージ図で
ある。
【図6】 頭頂点の検出を説明するための概念図であ
る。
【図7】 両眼部の検出を説明するための概念図であ
る。
【図8】 頭上/顔/顎下比率を説明するためのイメー
ジ図である。
【図9】 レイアウト確認画面の一例を示すイメージ図
である。
【図10】 証明写真の画像と共に印字可能な文字情報
の他の例を示すイメージ図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c 画像作成システム 2 撮影手段 3 画像データ入力手段 4 画像表示手段 5 画像加工手段 6 入力手段 7 画像出力手段 10 画像処理システム 12 デジタルカメラ 14 フィルムスキャナ 15 メディアドライバ 16 画像データ受信装置 18 画像処理装置 20 ディスプレイ 22 レーザプリンタ 58 画像処理制御部 64 キー入力部 68 情報記憶媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/76 H04N 5/76 E // H04N 101:00 101:00 Fターム(参考) 5B050 AA09 BA06 BA12 BA15 DA02 DA04 EA05 EA12 EA19 FA02 FA03 FA05 5B057 AA20 BA02 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CD02 CD05 CE08 DA08 DB02 DB06 DB09 DC06 DC07 5C022 AA13 AC01 AC42 AC69 5C052 AA12 AB09 DD02 FA02 FA03 FA04 FB01 FC06 FD07 FD10 FE01 5C076 AA02 AA14 AA17 AA19 AA21 AA22 CA02 CA10 CA11 CB02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】人物の顔に相当する顔領域を含む原画像の
    画像データを取得する取得手段と、 この取得手段によって取得された前記原画像の画像デー
    タに基づいて、前記顔領域が所定サイズ比で所定位置に
    位置するように、前記原画像に対するトリミング領域を
    設定するとともに、このトリミング領域内の画像データ
    を加工画像データに加工する画像加工手段と、 前記取得手段によって取得された前記原画像の画像デー
    タおよび前記画像加工手段によって加工された前記加工
    画像データの少なくとも一方による画像を表示する表示
    手段と、 前記画像加工手段によって加工された前記加工画像デー
    タを用いて所定サイズの画像を出力する画像出力手段
    と、 前記所定サイズ比および前記所定サイズを入力する入力
    手段と、を有することを特徴とする画像作成システム。
  2. 【請求項2】前記画像加工手段は、 前記取得手段によって取得された前記原画像の画像デー
    タに基づいて、前記原画像中の人物の頭頂部に相当する
    位置および眼部に相当する位置を各々検出する検出手段
    と、 前記検出手段によって検出された前記原画像中の人物の
    頭頂部に相当する位置および眼部に相当する位置に基づ
    き、前記顔領域が前記所定サイズ比で前記トリミング領
    域内の前記所定位置に位置するように、前記原画像に対
    する前記トリミング領域を設定する設定手段と、 を含む請求項1に記載の画像作成システム。
  3. 【請求項3】前記取得手段は、前記画像加工手段に接続
    される撮影手段および画像データ入力手段の少なくとも
    一方を含み、 前記撮影手段は、抜き差し自在である請求項1または2
    に記載の画像作成システム。
  4. 【請求項4】前記撮影手段は、デジタルスチルカメラで
    あり、 前記画像データ入力手段は、フィルムスキャナ、反射型
    スキャナおよびメディアリーダの少なくとも1つである
    請求項3に記載の画像作成システム。
  5. 【請求項5】前記画像出力手段は、前記所定サイズの画
    像が記録材料上に可視像として記録された証明写真プリ
    ントを出力する請求項1〜4のいずれかに記載の画像作
    成システム。
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