JP2003181494A - スラジ中の鉄粒子と油脂の分離方法 - Google Patents
スラジ中の鉄粒子と油脂の分離方法Info
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- JP2003181494A JP2003181494A JP2001385779A JP2001385779A JP2003181494A JP 2003181494 A JP2003181494 A JP 2003181494A JP 2001385779 A JP2001385779 A JP 2001385779A JP 2001385779 A JP2001385779 A JP 2001385779A JP 2003181494 A JP2003181494 A JP 2003181494A
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Abstract
(57)【要約】
【課 題】 鉄粒子や油脂を含有するスラジから鉄粒子
と油脂を分離するにあたって、鉄粒子および油脂を効率
良く、しかも再利用可能な状態で分離する方法を提供す
る。 【解決手段】 鉄粒子,油脂および水を含有するスラジ
にアルカリ溶液を添加して超音波攪拌を行なうととも
に、磁石を用いて鉄粒子に磁力を作用させて、磁石に鉄
粒子を吸着させる。
と油脂を分離するにあたって、鉄粒子および油脂を効率
良く、しかも再利用可能な状態で分離する方法を提供す
る。 【解決手段】 鉄粒子,油脂および水を含有するスラジ
にアルカリ溶液を添加して超音波攪拌を行なうととも
に、磁石を用いて鉄粒子に磁力を作用させて、磁石に鉄
粒子を吸着させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼板の熱間圧延工
程あるいは冷間圧延工程で発生するスラジから鉄粒子と
油脂を分離する方法に関する。
程あるいは冷間圧延工程で発生するスラジから鉄粒子と
油脂を分離する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼板の熱間圧延あるいは冷間圧延(以
下、圧延という) を行なう際に用いる圧延ロールは、圧
延に供される鋼板との摩擦によって、表面疵が発生した
り、磨耗したりする。そのため定期的に圧延ロールの表
面を研削し、さらに表面研削による補修が困難な場合に
は圧延ロールを交換して操業している。このような圧延
ロールの研削や交換は、ロールの保守管理に要する費用
を増加させて、鋼板の製造コストを上昇させる原因にな
る。
下、圧延という) を行なう際に用いる圧延ロールは、圧
延に供される鋼板との摩擦によって、表面疵が発生した
り、磨耗したりする。そのため定期的に圧延ロールの表
面を研削し、さらに表面研削による補修が困難な場合に
は圧延ロールを交換して操業している。このような圧延
ロールの研削や交換は、ロールの保守管理に要する費用
を増加させて、鋼板の製造コストを上昇させる原因にな
る。
【0003】そこで圧延ロールと鋼板との摩擦係数を減
少することを目的として、圧延潤滑油が使用されてい
る。圧延ロールと鋼板との間に圧延潤滑油を供給する
と、圧延ロールと鋼板との摩擦係数が減少するばかりで
なく、圧延荷重も減少するので、圧延ロールの駆動力を
低減できる。その結果、 ロールの保守管理費の削減に加
えて、 電力消費量の削減という効果も得られる。
少することを目的として、圧延潤滑油が使用されてい
る。圧延ロールと鋼板との間に圧延潤滑油を供給する
と、圧延ロールと鋼板との摩擦係数が減少するばかりで
なく、圧延荷重も減少するので、圧延ロールの駆動力を
低減できる。その結果、 ロールの保守管理費の削減に加
えて、 電力消費量の削減という効果も得られる。
【0004】一般に圧延潤滑油は、水(希釈水ともい
う)に混合した後、 スプレーノズルを介して圧延ロール
と鋼板との間に供給される。圧延を行なうことによって
鋼板や圧延ロールから鉄粒子が剥離して、圧延潤滑油と
希釈水との混合液に混入する。このようにして圧延潤滑
油と希釈水との混合液は、鉄粒子が混入した状態(いわ
ゆるスラジ)となって貯留槽に回収される。
う)に混合した後、 スプレーノズルを介して圧延ロール
と鋼板との間に供給される。圧延を行なうことによって
鋼板や圧延ロールから鉄粒子が剥離して、圧延潤滑油と
希釈水との混合液に混入する。このようにして圧延潤滑
油と希釈水との混合液は、鉄粒子が混入した状態(いわ
ゆるスラジ)となって貯留槽に回収される。
【0005】圧延潤滑油は、鉱油,パーム油,牛脂,合
成エステル等の種々の油脂類に、防錆剤や乳化剤等を添
加したものである。したがって圧延工程から回収された
スラジに含有される鉄粒子と油脂を分離すると、鉄粒子
は製鉄原料として再利用が可能であるし、油脂は脂肪酸
として再利用が可能である。そこで鉄粒子と油脂を分離
するために種々の技術が検討されている。
成エステル等の種々の油脂類に、防錆剤や乳化剤等を添
加したものである。したがって圧延工程から回収された
スラジに含有される鉄粒子と油脂を分離すると、鉄粒子
は製鉄原料として再利用が可能であるし、油脂は脂肪酸
として再利用が可能である。そこで鉄粒子と油脂を分離
するために種々の技術が検討されている。
【0006】たとえば鉄粒子や油脂を含有するスラジに
硫酸を添加することによって、鉄粒子を硫酸に溶解させ
て、油脂を分離回収する技術が従来から知られている。
しかしこの技術では、硫酸を使用するので廃酸処理の設
備が必要であるのに加えて、鉄粒子を再利用するのが困
難であるという問題がある。また特開昭64-15156号公報
には、 圧延潤滑油中のスラジからの金属粒子の回収方法
及び装置が開示されている。この技術は、金属粒子や油
脂を含有するスラジを有機溶剤に浸して攪拌し、磁石を
用いて金属粒子を下方に沈降させようとするものであ
る。しかし特開昭64-15156号公報に開示された技術で
は、金属粒子の分離回収は可能であるが、有機溶剤を使
用するので油脂を再利用するのは困難であるという問題
がある。
硫酸を添加することによって、鉄粒子を硫酸に溶解させ
て、油脂を分離回収する技術が従来から知られている。
しかしこの技術では、硫酸を使用するので廃酸処理の設
備が必要であるのに加えて、鉄粒子を再利用するのが困
難であるという問題がある。また特開昭64-15156号公報
には、 圧延潤滑油中のスラジからの金属粒子の回収方法
及び装置が開示されている。この技術は、金属粒子や油
脂を含有するスラジを有機溶剤に浸して攪拌し、磁石を
用いて金属粒子を下方に沈降させようとするものであ
る。しかし特開昭64-15156号公報に開示された技術で
は、金属粒子の分離回収は可能であるが、有機溶剤を使
用するので油脂を再利用するのは困難であるという問題
がある。
【0007】さらに特開昭53-2383 号公報には、 含油ス
ラッジの処理方法が開示されている。この技術は、鉄粒
子や油脂を含有するスラジを遠心分離することによっ
て、鉄粒子と油脂を分離しようとするものである。しか
し特開昭53-2383 号公報に開示された技術では、比較的
粗大な鉄粒子は容易に分離回収できるが、微細な鉄粒子
を分離するのは困難であるという問題があった。
ラッジの処理方法が開示されている。この技術は、鉄粒
子や油脂を含有するスラジを遠心分離することによっ
て、鉄粒子と油脂を分離しようとするものである。しか
し特開昭53-2383 号公報に開示された技術では、比較的
粗大な鉄粒子は容易に分離回収できるが、微細な鉄粒子
を分離するのは困難であるという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
問題を解決し、鉄粒子,油脂および希釈水を含有するス
ラジから鉄粒子と油脂を分離するにあたって、鉄粒子お
よび油脂を効率良く、しかも再利用可能な状態で分離す
る方法を提供することを目的とする。
問題を解決し、鉄粒子,油脂および希釈水を含有するス
ラジから鉄粒子と油脂を分離するにあたって、鉄粒子お
よび油脂を効率良く、しかも再利用可能な状態で分離す
る方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、鉄粒子,油脂
および水を含有するスラジにアルカリ溶液を添加して超
音波攪拌を行なうとともに、磁石を用いて鉄粒子に磁力
を作用させて、磁石に鉄粒子を吸着させる鉄粒子と油脂
の分離方法である。前記した発明においては、第1の好
適態様として、スラジを遠心分離して、分離された鉄粒
子を除去した後のスラジにアルカリ溶液を添加して超音
波攪拌を行なうことが好ましい。
および水を含有するスラジにアルカリ溶液を添加して超
音波攪拌を行なうとともに、磁石を用いて鉄粒子に磁力
を作用させて、磁石に鉄粒子を吸着させる鉄粒子と油脂
の分離方法である。前記した発明においては、第1の好
適態様として、スラジを遠心分離して、分離された鉄粒
子を除去した後のスラジにアルカリ溶液を添加して超音
波攪拌を行なうことが好ましい。
【0010】また第2の好適態様として、アルカリ溶液
が、NaOH水溶液であることが好ましい。
が、NaOH水溶液であることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を適用する装置の
例を模式的に示す断面図である。鉄粒子,油脂および水
を含有するスラジ1を容器4に収容し、アルカリ溶液を
添加する。 さらに超音波振動子2をスラジ1中に浸漬す
る。超音波振動子2は、超音波発振器(図示せず)から
発振された超音波振動によって振動してスラジ1を攪拌
(いわゆる超音波攪拌)する。
例を模式的に示す断面図である。鉄粒子,油脂および水
を含有するスラジ1を容器4に収容し、アルカリ溶液を
添加する。 さらに超音波振動子2をスラジ1中に浸漬す
る。超音波振動子2は、超音波発振器(図示せず)から
発振された超音波振動によって振動してスラジ1を攪拌
(いわゆる超音波攪拌)する。
【0012】スラジ1にはアルカリ溶液が添加されてい
るので、スラジ1中の油脂と反応して石鹸が生成して乳
化し、超音波攪拌によって容易に鉄粒子と分離する。一
方、容器4の下方には磁石3が配設されており、鉄粒子
に磁力を作用させて吸着する。このようにして、スラジ
1中の鉄粒子は磁石3に吸着される。したがって、スラ
ジ1中から鉄粒子を容易に分離することが可能であり、
鉄粒子を分離したスラジ1(石鹸を含む溶液)を用い
て、従来から知られている硫酸と反応させる等の方法に
よって、油脂を脂肪酸等の再利用可能な状態で回収する
ことができる。また、磁石3に吸着した鉄粒子も回収し
て再利用することが可能である。
るので、スラジ1中の油脂と反応して石鹸が生成して乳
化し、超音波攪拌によって容易に鉄粒子と分離する。一
方、容器4の下方には磁石3が配設されており、鉄粒子
に磁力を作用させて吸着する。このようにして、スラジ
1中の鉄粒子は磁石3に吸着される。したがって、スラ
ジ1中から鉄粒子を容易に分離することが可能であり、
鉄粒子を分離したスラジ1(石鹸を含む溶液)を用い
て、従来から知られている硫酸と反応させる等の方法に
よって、油脂を脂肪酸等の再利用可能な状態で回収する
ことができる。また、磁石3に吸着した鉄粒子も回収し
て再利用することが可能である。
【0013】なお本発明においては、アルカリ溶液の添
加に先立って、スラジ1を予め遠心分離して、比較的粗
大な鉄粒子を分離して除去した後のスラジ1、すなわち
遠心分離で分離できない微細な鉄粒子,油脂および水を
含有するスラジ1にアルカリ溶液を添加して、図1に示
すように超音波攪拌を行なうと鉄粒子の回収効率が向上
するので好ましい。 またアルカリ溶液としてNaOH水溶
液を使用すると、油脂が石鹸となって希釈水から分離し
やすく、しかも安価で入手しやすいので好ましい。
加に先立って、スラジ1を予め遠心分離して、比較的粗
大な鉄粒子を分離して除去した後のスラジ1、すなわち
遠心分離で分離できない微細な鉄粒子,油脂および水を
含有するスラジ1にアルカリ溶液を添加して、図1に示
すように超音波攪拌を行なうと鉄粒子の回収効率が向上
するので好ましい。 またアルカリ溶液としてNaOH水溶
液を使用すると、油脂が石鹸となって希釈水から分離し
やすく、しかも安価で入手しやすいので好ましい。
【0014】また本発明においては、磁石3は、電磁石
あるいは永久磁石いずれも使用できる。電磁石を使用す
ると、鉄粒子に作用させる磁力の強さを容易に調整で
き、さらに電流を切ることによって、吸着した鉄粒子を
磁石3から容易に回収できる。一方、 永久磁石を使用す
ると、簡便な装置で鉄粒子を吸着できるので、装置の製
作や保守管理の費用を削減できる。このような電磁石と
永久磁石の特性を考慮して適宜選択すれば良い。
あるいは永久磁石いずれも使用できる。電磁石を使用す
ると、鉄粒子に作用させる磁力の強さを容易に調整で
き、さらに電流を切ることによって、吸着した鉄粒子を
磁石3から容易に回収できる。一方、 永久磁石を使用す
ると、簡便な装置で鉄粒子を吸着できるので、装置の製
作や保守管理の費用を削減できる。このような電磁石と
永久磁石の特性を考慮して適宜選択すれば良い。
【0015】以上に説明したように、本発明では硫酸を
使用しないので廃酸処理等の大規模な設備は必要ない。
しかもスラジ1から回収された鉄粒子と油脂は、いずれ
も再利用が可能である。
使用しないので廃酸処理等の大規模な設備は必要ない。
しかもスラジ1から回収された鉄粒子と油脂は、いずれ
も再利用が可能である。
【0016】
【実施例】冷間圧延設備において、圧延潤滑油としてパ
ーム油を希釈水でエマルジョン化した混合液を圧延ロー
ルに噴射して、冷間圧延を行なった。貯留槽に回収され
たパーム油と希釈水との混合液には鉄粒子が混入してお
り、いわゆるスラジと呼ばれる状態になっていた。
ーム油を希釈水でエマルジョン化した混合液を圧延ロー
ルに噴射して、冷間圧延を行なった。貯留槽に回収され
たパーム油と希釈水との混合液には鉄粒子が混入してお
り、いわゆるスラジと呼ばれる状態になっていた。
【0017】このスラジ1を容器4に収容して、 濃度が
0.05質量%のNaOH水溶液を添加した。NaOH水溶液の
添加量は、容器4内のスラジ1の質量の2倍とした。さ
らに図1に示すように超音波振動子2をスラジ1中に浸
漬して、スラジ1を超音波攪拌した。このようにしてス
ラジ1に含有される油脂を乳化して石鹸として希釈水か
ら分離回収した。一方、 磁石3として電磁石を使用し
て、スラジ1に含有される鉄粒子を吸着させた後、 電磁
石の電流を切って鉄粒子を回収した。 これを発明例1と
する。
0.05質量%のNaOH水溶液を添加した。NaOH水溶液の
添加量は、容器4内のスラジ1の質量の2倍とした。さ
らに図1に示すように超音波振動子2をスラジ1中に浸
漬して、スラジ1を超音波攪拌した。このようにしてス
ラジ1に含有される油脂を乳化して石鹸として希釈水か
ら分離回収した。一方、 磁石3として電磁石を使用し
て、スラジ1に含有される鉄粒子を吸着させた後、 電磁
石の電流を切って鉄粒子を回収した。 これを発明例1と
する。
【0018】また、スラジ1を遠心分離(5000rpm ,4
分間)して比較的粗大な鉄粒子を分離除去した後、 微細
な鉄粒子,油脂および希釈水を含有するスラジ1に発明
例1と同様にNaOH水溶液を添加して超音波攪拌した。
なお遠心分離によって油脂が一部分離したので、分離し
た油脂は回収した。その他の条件は発明例1と同じであ
るから説明を省略する。 このようにしてスラジ1から油
脂と鉄粒子を回収した。 これを発明例2とする。
分間)して比較的粗大な鉄粒子を分離除去した後、 微細
な鉄粒子,油脂および希釈水を含有するスラジ1に発明
例1と同様にNaOH水溶液を添加して超音波攪拌した。
なお遠心分離によって油脂が一部分離したので、分離し
た油脂は回収した。その他の条件は発明例1と同じであ
るから説明を省略する。 このようにしてスラジ1から油
脂と鉄粒子を回収した。 これを発明例2とする。
【0019】また、比較例としてスラジ1を遠心分離
(5000rpm ,4分間)して比較的粗大な鉄粒子を分離し
た。このとき油脂も一部分離した。このようにしてスラ
ジ1から鉄粒子と油脂を回収した。発明例1,2および
比較例について、スラジ1から回収された油脂と鉄粒子
の量を調査した。 その結果を表1に示す。表1に示した
油脂と鉄粒子の回収量は、容器4に収容したスラジ1の
質量を100 として、鉄粒子と油脂の回収量を指数化して
示した値である。なお、発明例2の鉄粒子と油脂の回収
量は、遠心分離,NaOH水溶液添加および超音波攪拌に
よって分離された合計値である。
(5000rpm ,4分間)して比較的粗大な鉄粒子を分離し
た。このとき油脂も一部分離した。このようにしてスラ
ジ1から鉄粒子と油脂を回収した。発明例1,2および
比較例について、スラジ1から回収された油脂と鉄粒子
の量を調査した。 その結果を表1に示す。表1に示した
油脂と鉄粒子の回収量は、容器4に収容したスラジ1の
質量を100 として、鉄粒子と油脂の回収量を指数化して
示した値である。なお、発明例2の鉄粒子と油脂の回収
量は、遠心分離,NaOH水溶液添加および超音波攪拌に
よって分離された合計値である。
【0020】
【表1】
【0021】表1から明らかなように、発明例1,2と
比較例を比べると、鉄粒子と油脂の回収量は、いずれも
発明例1,2の方が大きい値であった。また発明例1と
発明例2を比べると、油脂の回収量は同等の値があった
が、鉄粒子の回収量は発明例2の方が大きい値であっ
た。このようにして本発明では、鉄粒子と油脂を効率良
く分離できることが確かめられた。
比較例を比べると、鉄粒子と油脂の回収量は、いずれも
発明例1,2の方が大きい値であった。また発明例1と
発明例2を比べると、油脂の回収量は同等の値があった
が、鉄粒子の回収量は発明例2の方が大きい値であっ
た。このようにして本発明では、鉄粒子と油脂を効率良
く分離できることが確かめられた。
【0022】
【発明の効果】本発明では、鉄粒子,油脂および希釈水
を含有するスラジから鉄粒子と油脂を効率良く、しかも
再利用可能な状態で分離できる。
を含有するスラジから鉄粒子と油脂を効率良く、しかも
再利用可能な状態で分離できる。
【図1】本発明を適用する装置の例を模式的に示す断面
図である。
図である。
1 スラジ
2 超音波振動子
3 磁石
4 容器
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 川島 浩治
千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製
鉄株式会社千葉製鉄所内
(72)発明者 加藤 克彦
千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製
鉄株式会社千葉製鉄所内
Fターム(参考) 4D059 AA10 AA11 BE37 BK22 BK25
DA01
4D071 AA52 AB23 DA15
Claims (3)
- 【請求項1】 鉄粒子、油脂および水を含有するスラジ
にアルカリ溶液を添加して超音波攪拌を行なうととも
に、磁石を用いて前記鉄粒子に磁力を作用させて、前記
磁石に前記鉄粒子を吸着させることを特徴とする鉄粒子
と油脂の分離方法。 - 【請求項2】 前記スラジを遠心分離して、 分離された
鉄粒子を除去した後のスラジに前記アルカリ溶液を添加
して前記超音波攪拌を行なうことを特徴とする請求項1
に記載の鉄粒子と油脂の分離方法。 - 【請求項3】 前記アルカリ溶液が、NaOH水溶液であ
ることを特徴とする請求項1または2に記載の鉄粒子と
油脂の分離方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001385779A JP2003181494A (ja) | 2001-12-19 | 2001-12-19 | スラジ中の鉄粒子と油脂の分離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001385779A JP2003181494A (ja) | 2001-12-19 | 2001-12-19 | スラジ中の鉄粒子と油脂の分離方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003181494A true JP2003181494A (ja) | 2003-07-02 |
Family
ID=27595099
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001385779A Pending JP2003181494A (ja) | 2001-12-19 | 2001-12-19 | スラジ中の鉄粒子と油脂の分離方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003181494A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8741023B2 (en) | 2011-08-01 | 2014-06-03 | Superior Mineral Resources LLC | Ore beneficiation |
US8834593B2 (en) | 2011-08-01 | 2014-09-16 | Superior Mineral Resources LLC | Ore beneficiation |
CN104498717A (zh) * | 2014-12-02 | 2015-04-08 | 上海应用技术学院 | 一种轧制油泥中的金属粉末的回收方法 |
CN110723874A (zh) * | 2019-09-20 | 2020-01-24 | 宁波宝新不锈钢有限公司 | 一种轧制油泥的固液分离方法 |
-
2001
- 2001-12-19 JP JP2001385779A patent/JP2003181494A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8741023B2 (en) | 2011-08-01 | 2014-06-03 | Superior Mineral Resources LLC | Ore beneficiation |
US8834593B2 (en) | 2011-08-01 | 2014-09-16 | Superior Mineral Resources LLC | Ore beneficiation |
CN104498717A (zh) * | 2014-12-02 | 2015-04-08 | 上海应用技术学院 | 一种轧制油泥中的金属粉末的回收方法 |
CN110723874A (zh) * | 2019-09-20 | 2020-01-24 | 宁波宝新不锈钢有限公司 | 一种轧制油泥的固液分离方法 |
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