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JP2003174368A - 無線通信装置、送信出力制御方法、記憶媒体、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

無線通信装置、送信出力制御方法、記憶媒体、並びにコンピュータ・プログラム

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Publication number
JP2003174368A
JP2003174368A JP2001373246A JP2001373246A JP2003174368A JP 2003174368 A JP2003174368 A JP 2003174368A JP 2001373246 A JP2001373246 A JP 2001373246A JP 2001373246 A JP2001373246 A JP 2001373246A JP 2003174368 A JP2003174368 A JP 2003174368A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transmission
wall
wireless
pulse
antenna
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001373246A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003174368A5 (ja
Inventor
Jun Iwasaki
潤 岩崎
Masateru Akaha
正照 赤羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001373246A priority Critical patent/JP2003174368A/ja
Publication of JP2003174368A publication Critical patent/JP2003174368A/ja
Publication of JP2003174368A5 publication Critical patent/JP2003174368A5/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線データが無制限に壁越えを行わないよう
にする。 【解決手段】 UWB(Ultra Wide Band)は、超極細
パルスを用いることから測距と通信が可能な無線通信シ
ステムである。UWBシステムを部屋内で使う場合に、
まず測距により部屋の大きさを測定し、そこから推測し
た、部屋内はすべてカバーできるが、隣の部屋には届か
ないような送信出力で通常のデータ通信を行うことによ
り、隣の部屋へ電波を漏れさせないようにする。測距の
際に別途指向性アンテナを用いることにより、ある方向
には敢えて電波を届かせないようにすることも可能であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の無線局間で
相互に通信を行う無線通信装置、送信出力制御方法、記
憶媒体、並びにコンピュータ・プログラムに係り、特
に、無線データが無制限に壁越えを行わないように無線
制御する無線通信装置、送信出力制御方法、記憶媒体、
並びにコンピュータ・プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの高機能化に伴い、複数の
コンピュータを接続してLAN(Local Area Network)
を構成し、ファイルやデータなどの情報の共有化や、あ
るいはプリンタなどの周辺機器の共有化を図ったり、電
子メールやデータの転送などの情報の交換を行うことが
盛んに行われている。
【0003】従来のLANでは、光ファイバーや同軸ケ
ーブル、あるいはツイストペア・ケーブルを用いて、有
線で各コンピュータが接続されている。ところが、この
ような有線によるLANでは、接続のための工事が必要
であり、手軽にLANを構築することが難しいととも
に、ケーブルが煩雑になる。また、LAN構築後も、機
器の移動範囲がケーブル長によって制限されるため、不
便であった。
【0004】そこで、従来の有線方式によるLANの配
線からユーザを解放するシステムとして、無線LANが
注目されている。この種の無線LANによれば、オフィ
スなどの作業空間において、有線ケーブルの大半を省略
することができるので、パーソナル・コンピュータ(P
C)などの端末を比較的容易に移動させることができ
る。
【0005】近年、高速な無線伝送技術の検討・開発が
進められており、その1つの例がUWB(ウルトラワイ
ドバンド)と呼ばれる方式である。これは、例えば2G
Hzから6GHzという超広帯域において、データを1
GHz程度の極めて広い周波数帯に拡散して送受信を行
うことにより高速データ伝送を実現するものである。
【0006】UWBでは、非常に細かいパルス幅(例え
ば1nsec以下)のパルス列からなる信号を用いてベ
ースバンド伝送を行う。その占有帯域幅は、占有帯域幅
をその中心周波数(例えば1GHz〜10GHz)で割
った値がほぼ1になるようなGHzオーダの帯域であ
り、いわゆるW−CDMAやcdma2000方式、並
びにSS(Spread Spectrum)やOFDM(Orthogonal
Frequency Division Multiplexing)方式を用いた、無
線LANにおいて通常使用される帯域幅と比較しても超
広帯域なものとなっている。
【0007】また、UWB通信方式は、信号電力密度が
極めて低いという特性を持つ。すなわち、それぞれの周
波数帯に送信されるデータは他の無線通信システムにと
ってはノイズ程度の強さしかないため、同じ周波数帯を
使う無線機器と混信することがないので、他システムと
の共存が容易である。また、送信パワーは非常に小さい
ので消費電力も少ない。
【0008】また、UWBは、超極細パルスを用いるこ
とにより高い時間分解能を持ち、この性質を使ってレー
ダーやポジショニングを行う「測距」をすることが可能
である。すなわち、UWBは位置測定、レーダー、無線
通信の3つの機能を合わせ持っており、極めて独特な無
線応用技術と言える。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】広帯域無線通信に限ら
ず、屋内で通信を用いる場合には壁越え通信が1つのネ
ックとなる。壁の素材により電波が透過できるかどうか
も不明であるし、通信環境によって区々である。
【0010】電波が壁を越えることは、例えば家庭内で
は単一の無線ネットワークですべての無線通信装置を網
羅できるというメリットがある反面、各部屋毎に細かく
無線ネットワークを構築したい場合はむしろ干渉の原因
になる。また、意図せず無線データが壁越えしてしまう
と、隣の部屋からでも傍受が容易となり、秘話性といっ
たセキュリティの問題に関わる。中途半端に壁越え通信
をするならば、一切壁越えをしない赤外線通信の方が隣
部屋との干渉もなく、秘話性も保たれるのでよいという
意見さえある。
【0011】特に上述したUWBの場合には、広帯域な
周波数を単一のUWBシステムがすべて使ってしまうた
め、無関係なUWBシステムが隣に存在した場合には互
いに通信を邪魔してしまうことになる。
【0012】本発明は、このような技術的課題を鑑みた
ものであり、その主な目的は、無線データが無制限に壁
越えを行わないように無線制御することができる、優れ
た無線通信装置、送信出力制御方法、記憶媒体、並びに
コンピュータ・プログラムを提供することにある。
【0013】本発明のさらなる目的は、各部屋毎に干渉
し合わずに無線通信ネットワークを構築することができ
る、優れた無線通信装置、送信出力制御方法、記憶媒
体、並びにコンピュータ・プログラムを提供することに
ある。
【0014】本発明のさらなる目的は、1つの部屋内に
無線通信エリアを仕切り、壁という物理的なファイヤウ
ォールを形成してセキュアな無線通信ネットワークを構
築することができる、優れた無線通信装置、送信出力制
御方法、記憶媒体、並びにコンピュータ・プログラムを
提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面
は、壁で仕切られた部屋内に設置して用いられる無線通
信装置又は送信出力制御方法であって、アンテナと、前
記アンテナを介してパルスを放出する無線送信部又はス
テップと、前記アンテナを介してパルスを入力する無線
受信部又はステップと、前記無線送信部又はステップで
放出されたパルスの部屋の壁からの反射波の振幅と遅延
の関係を基に壁までの距離を推定して、該推定結果を基
に前記無線送信部又はステップにおける送信出力を制御
する送信制御部又はステップと、を具備することを特徴
とする無線通信装置又は送信出力制御方法である。
【0016】ここで、無線通信装置は、非常に細かいパ
ルス幅のパルス列からなる信号を用いてベースバンド伝
送を行う、いわゆるUWB(ウルトラワイドバンド)通
信方式を採用していてもよい。UWBは、例えば2GH
zから6GHzという超広帯域において、データを1G
Hz程度の極めて広い周波数帯に拡散して送受信を行う
ことにより高速データ伝送を実現するものであり、信号
電力密度が極めて低いという特性を持つ。また、UWB
は、超極細パルスを用いることにより高い時間分解能を
持ち、この性質を使ってレーダーやポジショニングを行
う「測距」をすることが可能である。
【0017】前記送信制御部又はステップは、このよう
なUWBの特徴を利用して、前記無線送信部又はステッ
プで放出されたパルスの部屋の壁からの反射波の振幅と
遅延の関係を基に壁までの距離を推定することができ
る。例えば、最も遠いと思われる壁までの距離Dmax
推定して、Dmaxに届く最低限の送信出力となるように
前記無線送信部又はステップを制御することにより、隣
の部屋へ電波を漏れさせないようにする。
【0018】したがって、本発明の第1の側面に係る無
線通信装置又は送信出力制御方法によれば、壁を越えな
い通信が可能になり、隣の部屋で方式の異なる通信が行
われていても干渉を起こすことはない。このような場
合、部屋の間で無線ネットワークを仕切るための壁とい
う物理的なファイヤウォールを形成することができ、セ
キュリティ対策にもなる。
【0019】また、無線データの壁越えを制限すること
により、各部屋毎に異なった通信方式を配置して、各部
屋間は有線などで接続することにより、家全体をカバー
する無線ホームネットワークを構築することができる。
【0020】また、無線データの送受信に用いるアンテ
ナを複数の指向性アンテナで構成するようにしてもよ
い。このような場合、前記送信制御部又はステップは、
各々の指向性アンテナがカバーするセクタ毎に部屋の壁
までの距離を独立に推測して、その距離に合わせて各指
向性アンテナからの送信出力を独立して制御することが
できる。
【0021】すなわち、指向性アンテナを適用して通信
エリアをセクタ化することにより、部屋を囲う各壁ごと
に壁越えを制御して、ある方向には敢えて電波を届かせ
ないようにするなど、さらに精度の高い送信制御を行う
ことができる。
【0022】例えば、前記送信制御部又はステップは、
壁越えをさせたくない方向を向いた指向性アンテナにお
いて放出されたパルスの部屋の壁からの反射波の振幅と
遅延の関係を基に壁越えをさせたくない壁までの距離D
undesiredを推定して、距離Dundesiredに届く最低限の
送信電力に制御することができる。
【0023】また、本発明の第2の側面は、壁で仕切ら
れた部屋内で無線通信に用いる送信信号の出力を制御す
るための処理をコンピュータ・システム上で実行するよ
うに記述されたコンピュータ・ソフトウェアをコンピュ
ータ可読形式で物理的に格納した記憶媒体であって、前
記コンピュータ・ソフトウェアは、アンテナを介してパ
ルスを放出する無線送信ステップと、アンテナを介して
パルスを入力する無線受信ステップと、前記無線送信ス
テップにおいて放出されたパルスの部屋の壁からの反射
波の振幅と遅延の関係を基に壁までの距離を推定して、
該推定結果を基に前記無線送信部における送信出力を制
御する送信制御ステップと、を具備することを特徴とす
る記憶媒体である。
【0024】本発明の第2の側面に係る記憶媒体は、例
えば、さまざまなプログラム・コードを実行可能な汎用
コンピュータ・システムに対して、コンピュータ・ソフ
トウェアをコンピュータ可読な形式で提供する媒体であ
る。このような媒体は、例えば、DVD(Digital Vers
atile Disc)、CD(Compact Disc)やFD(Flexible
Disk)、MO(Magneto-Optical disc)などの着脱自
在で可搬性の記憶媒体である。あるいは、ネットワーク
(ネットワークは無線、有線の区別を問わない)などの
伝送媒体などを経由してコンピュータ・ソフトウェアを
特定のコンピュータ・システムに提供することも技術的
に可能である。
【0025】本発明の第2の側面に係る記憶媒体は、コ
ンピュータ・システム上で所定のコンピュータ・ソフト
ウェアの機能を実現するための、コンピュータ・ソフト
ウェアと記憶媒体との構造上又は機能上の協働的関係を
定義したものである。換言すれば、本発明の第2の側面
に係る記憶媒体を介して所定のコンピュータ・ソフトウ
ェアをコンピュータ・システムにインストールすること
によって、コンピュータ・システム上では協働的作用が
発揮され、本発明の第1の側面に係る無線通信装置又は
送信出力制御方法と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0026】また、本発明の第3の側面は、壁で仕切ら
れた部屋内で無線通信に用いる送信信号の出力を制御す
るための処理をコンピュータ・システム上で実行するよ
うに記述されたコンピュータ・プログラムであって、ア
ンテナを介してパルスを放出する無線送信ステップと、
アンテナを介してパルスを入力する無線受信ステップ
と、前記無線送信ステップにおいて放出されたパルスの
部屋の壁からの反射波の振幅と遅延の関係を基に壁まで
の距離を推定して、該推定結果を基に前記無線送信部に
おける送信出力を制御する送信制御ステップと、を具備
することを特徴とするコンピュータ・プログラムであ
る。
【0027】本発明の第3の側面に係るコンピュータ・
プログラムは、コンピュータ・システム上で所定の処理
を実現するようにコンピュータ可読形式で記述されたコ
ンピュータ・プログラムを定義したものである。換言す
れば、本発明の第3の側面に係るコンピュータ・プログ
ラムをコンピュータ・システムにインストールすること
によって、コンピュータ・システム上では協働的作用が
発揮され、本発明の第1の側面に係る無線通信装置又は
送信出力制御方法と同様の作用効果を得ることができ
る。
【0028】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより
詳細な説明によって明らかになるであろう。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態について詳解する。
【0030】図1には、本発明の実施に供される無線通
信装置100のハードウェア構成を模式的に示してい
る。この無線通信装置100は、データを広い周波数帯
域に拡散して送受信を行うとともに、超極細パルスを用
い高い時間分解能を持つことから測距が可能なUWB
(ウルトラワイドバンド)通信方式を採用しているもの
とする。
【0031】同図に示すように、この無線通信装置10
0は、アンテナ101と、アンテナ切換スイッチ106
と、無線受信部107と、無線送信部108と、中央制
御部109と、推定テーブル102を備えている。
【0032】アンテナ101は、ここでは無指向性と
し、送信・受信を兼用しており、中央制御部109から
の指示によりアンテナ切換スイッチ106を使って時分
割に送信・受信を自在に切り替えることが可能である。
勿論、兼用アンテナではなく、測距用に送信、受信と独
立したアンテナであっても構わない。
【0033】中央制御部109は、例えば、RAM(Ra
ndom Access Memory)やROM(Read Only Memory)を
内蔵したマイクロプロセッサで構成され、オペレーティ
ング・システムの制御下でさまざまなプログラム・コー
ドを実行することができる。
【0034】無線送信部108は、中央制御回路109
の制御下で動作し、測距及びデータ送信という各動作モ
ードを持つ。測距を行う場合には、測距用のUWBパル
スを生成し、また通常の通信の場合には、送信情報を変
調し無線データ信号にアップコンバートして送信する。
【0035】また、無線受信部107は、アンテナ10
1から入力されたUWB信号を受信してベースバンド信
号にダウンコンバートし復調及びA/D変換する回路で
あり、その受信処理結果は中央制御部109において適
切な処理が行われる。
【0036】本実施形態では、無線通信装置100最初
に部屋内に設置してUWBシステムを構築しようとする
場合には、その無線通信環境を知るために、部屋の四方
にある壁までの測距を行い、その測距結果を基に、無線
データが壁越えしないように以後の通信時における送信
出力の制御を行う。この結果、部屋の間で無線ネットワ
ークを仕切るための壁という物理的なファイヤウォール
を形成することができる。
【0037】図2には、無線通信装置100を部屋内に
設置したときに行われる通信制御の手順をフローチャー
トの形式で示している。このような制御動作は、中央制
御部109が所定のプログラム・コードを実行するとい
う形態で実現される。以下、このフローチャートを参照
しながら、無線通信装置100上での通信制御について
説明する。
【0038】まず、中央制御部109は、アンテナ切換
スイッチ106に対して送信側に切り換えるよう指示す
るとともに、無線送信部108に対してUWBパルスを
放射するように指示し、アンテナ101から測距用のU
WBパルスが放射される(ステップS1)。
【0039】放射されたUWBパルスは部屋の四方で反
射され、それと同時にアンテナ切換スイッチ106は受
信側に切り替えられる。部屋の壁で反射されたパルスは
それぞれ異なった遅延と振幅を持ってアンテナ101か
ら入力され、アンテナ切換スイッチ106を介して、無
線受信部107に入力される(ステップS2)。
【0040】中央制御部109は、UWBパルスの反射
波の受信結果を判断し、最も遠いと思われる壁までの距
離Dmaxを推定する(ステップS3)。距離Dmaxの推定
にはさまざまな方法が考えられる。本実施形態では、反
射波の振幅と遅延の関係をあらかじめ実験的又は経験的
に調べておくとともに、この関係を記述した推定テーブ
ル102を装備する。中央制御部109は、この推定テ
ーブル102を参照することにより、最も遠いと思われ
る壁までの距離Dmaxを推定する。
【0041】無線通信を行う場合には、最も遠いと推定
された距離Dmaxが部屋の最も遠い壁であると推定し、
中央演算制御部109は、Dmaxに届く最低限の送信出
力を推定テーブル102から計算して、無線送信部10
8における送信出力を制御する(ステップS4)。
【0042】これによって、部屋内では充分通信がで
き、且つ、隣の部屋には壁の減衰のために通信ができな
いという環境を形成することができる。
【0043】図3には、Bi−phase方式を採用し
た場合の無線送信部108の構成を模式的に示してい
る。同図に示すように、無線送信部108は、時間ベー
ス201と、PNパルス発生器202と、乗算器204
と、情報ソース205と、出力段207とを備えてい
る。
【0044】時間ベース201は、周期タイミング信号
を発生する。ここではピコ秒程度の高いタイミング精度
を有する電圧制御発生器回路を持つ。この周波数タイミ
ング信号はPNパルス発生器202、並びに情報ソース
205に入力される。
【0045】PNパルス発生器202は、ピコ秒程度の
非常に細いパルスを発生することが可能であり、時間ベ
ース201から供給される周期タイミング信号をモニタ
して、それに同期して信号を発生する。
【0046】乗算器204は、PNパルス発生器202
において発生される超極細パルスを情報ソース205の
出力とタイミングを合わせて乗算する。そして、出力段
107が送信出力を制御して、アンテナ101から空中
に放射する。
【0047】PNパルス発生器202は、中央制御部1
09からの指示により異なったPNパルスを発生するこ
とが可能である。出力段207の制御は、入力端208
から入力されるが、これは図1における中央制御部10
9からの出力制御信号に対応する。
【0048】なお、測距の場合には、情報ソースには意
味のあるデータを乗せる必要はなく、送信出力も任意で
構わない。
【0049】また、図4には、Bi−phase方式を
採用した場合の無線受信部107の構成を模式的に示し
ている。
【0050】アンテナ101から入力されたUWB信号
は、バンドパス・フィルタ部302を通って、乗算器3
23、303及び304に入る。乗算器323及びロー
パス・フィルタ324はサーチャー320を形成し、そ
れ以外は受信信号のデータ復調を行う復調部330を構
成する。
【0051】無線通信装置100を所定の無線通信環境
に設置した直後は、まず無線受信部107は測距モード
で動作する。このとき、無線送信部108のPNパルス
発生器202及び無線受信部107のPNコード・ソー
ス307はそれぞれ測距用のPNを発生する。これによ
り無線通信装置100自身で発射した信号の反射波を識
別して受信することができる。
【0052】無線送信部108側では、データを例えば
0などに固定して、PNを測距用PNに変えてアンテナ
101から電波を放出する。また、無線受信部107側
では、アンテナ101から入力された電波はバンドパス
・フィルタ部302を通って、サーチャー320内部の
乗算器323において、測距用PNと乗算され、その結
果はローパス・フィルタ324で積分され、出力端32
5に出力される。出力端325は中央制御部109に入
力されている。これで入力された信号の遅延が判別でき
るのであるが、この仕組みについては別途図5を参照し
ながら説明する。
【0053】図5(a)には、アンテナ端から入ってき
た受信信号を時間軸上に示してある。縦軸は信号強度で
あり、同図に示す例では3つのマルチパスが受信できて
いる。
【0054】無線受信部107側のサーチャー320
は、無線送信部108側で使用したPNを時間をずらし
て受信信号と逐次掛け合わせていく。この時間ずらし幅
が時間分解能となる。図5(b)にはPNに受信信号を
逐次かけ合わせていく様子を示している。同図におい
て、PNに簡易的に番号を付けて表してある。例えば、
PN信号1のタイミングで受信信号と掛け合わせれば、
PNが一致するので高い相関値が得られるが、PN信号
2のタイミングで掛け合わせればまったくタイミングが
合わないので、相関はほぼ0である。このような手順で
順次時間をずらしながらスキャンを行うと、そのタイミ
ングで入力された信号の場所で相関値が現れる。
【0055】図5(c)には、各PN信号において相関
値を求めた結果を示しているが、理想的には図5(a)
とまったく同じ分布が得られる。この相関値は、時間遅
れと信号強度をそのまま示しており、送信側がパルスを
放射してからタイマを作動させて、相関が得られた時間
をカウントしさえすれば遅延時間は判る。同図に示す例
でいけば、4、10、17μsecであることが判り、こ
こから電波が反射した壁までの距離を推定することがで
きる。推定の際に受信強度を合わせてさらに詳細な推定
をすることができる。
【0056】通常の受信の場合には、このサーチャー3
20で大まかなタイミングを同様の方法で検出して、そ
の結果をDLL回路305に伝え、その後は復調部33
0でそのタイミングを基に詳細な同期維持を行う。復調
部330における動作を以下に説明する。
【0057】まず、受信信号は乗算器303において、
Punctual回路308から出力される信号と乗算
され、されに逆拡散されて、ローパス・フィルタ312
で積分されて、復調データとして出力される。また、受
信信号は、乗算器304にも入力されており、ここでは
セレクタ311から出力される信号と乗算されて、その
結果はローパス・フィルタ305に入力され積分され、
その出力はDLL回路306に入力される。
【0058】DLL回路306の出力は、受信信号と無
線受信部107内部で発生した信号とのタイミング差に
対応した信号が出力され、このタイミング信号は信号を
発生するPNコード・ソース307に入力される。
【0059】PNコード・ソース307から出力される
信号は、この信号の時間間隔(チップレート)の半分だ
け早めた信号を生成するEarly回路309と遅めた
信号を生成するLate回路310と、正しいタイミン
グを生成するPunctual回路308に入力され
る。
【0060】同図に示す例では、Early回路309
とLate回路310の出力は、セレクタ311に入力
され、時分割に制御されて乗算器304に入力される。
このフィードバック回路により正しいタイミングに同期
を維持することが可能であり、ローパス・フィルタ31
2の出力は復調データとなる。
【0061】図6には、四方が壁で仕切られている部屋
の中に無線通信装置100を設置している様子を示して
いる。
【0062】既に述べたように、無線通信装置100
は、測距モード下では、アンテナ101からUWBパル
スを四方八方に発射する。同図に示す例では、発射した
パルスはa,b,c,dの4つであるとする。
【0063】ここで、最も壁までの距離があるのはdで
あり、壁に跳ね返ってくる時間とパルスの振幅により判
別が可能で、ここから距離を類推することができる。例
えば、この距離を4mとすると、以後、無線通信装置1
00は4mだけ確実に届くように無線送信部108にお
ける送信出力を制御する。
【0064】図7には、無線送信部108から送出され
たUWBパルスが壁で反射して無線受信部107に戻っ
てくるまでのパルスのイメージを模式的に示している。
壁までの距離が長いと、その分だけ遅延も大きく、振幅
も小さくなる、という点を充分理解されたい。
【0065】また、図8には、図6に示したような部屋
内に無線通信装置100を設置した場合に想定される反
射波パルスの遅延と振幅の幅を示している。同図に示す
ように、距離に応じて受信パルスは遅く、そして振幅は
小さくなる。この例では、放出波aでは遅延1μsec、
振幅は無次元で10となっている(この単位は例えば回
路内の1digitである)。
【0066】既に述べたように、本実施形態では、反射
波の振幅と遅延振幅の関係をあらかじめ実験的又は経験
的に調べておくとともに、この関係を記述した推定テー
ブル102を装備する。そして、中央制御部109は、
この推定テーブル102を参照することにより、最も遠
いと思われる壁までの距離Dmaxを推定するようになっ
ている。以下の表1には、この推定テーブル102の構
成例を示している。
【0067】
【表1】
【0068】例えば、図6で示した場合において、無線
波の放出方向がaであれば、遅延と振幅から、壁までの
距離は1mであると推定され、通常の無線通信時には5
0μWで送信すればよいことが判る。同様に、放出方向
がbであれば、遅延が5μsecで振幅が8であるから、
壁までの8mと推測され、送信は100μWで送信すれ
ばよいことが判る。このように対応させて、壁越えが起
きないような送信出力を決めることができる訳である。
【0069】図1に示した無線通信装置100の応用例
として、測距のための指向性アンテナを別途備えるよう
な構成も考えられる。例えば図6に示したような使用環
境下において、ユーザがどうしてもaの方向には通信し
たいがcの方向には電波を届かせたくないという場合に
は、各方向毎に指向性アンテナを向けてそれぞれの壁ま
での距離を推定して、各方向毎に送信出力の制御を行う
ようにすればよい。
【0070】また、図9には、本発明の他の実施形態に
係る無線通信装置100−2のハードウェア構成を模式
的に示している。この無線通信装置100−2を構成す
る機能モジュールのうち、無線受信部107、無線送信
部、中央制御部109、及び推定テーブル102の機能
構成は図1に示したものと略同一なので、個々では説明
を省略する。
【0071】無線通信装置100−2は、アンテナ10
1及びアンテナ切換スイッチ106に代えて、複数の指
向性アンテナ111〜114、並びに各指向性アンテナ
111〜114毎に設けられたハイパワー・アンプ(H
PA)115〜118が設けられており、アンテナ切換
スイッチ119は、指向性アンテナ111〜114を切
り換える機能を持つ。
【0072】各ユニットは、セルラーの基地局のように
部屋内をセクター化することが可能である。例えば図6
を用いて説明するならば、aからdまでの各方向をセクタ
ー化することができる。
【0073】図10には、無線通信装置100−2が部
屋内をセクター化している様子を示している。同図にお
いて、楕円で示されている部分が各指向性アンテナのカ
バーするエリアである。つまり、無線通信装置100−
2の周囲360度を指向性アンテナ111〜114によ
って幾つかの領域にセクター化し、そのエリアはその方
向に関してのみ測距と通信を担当するのである。
【0074】最初に測距モードでは、無線送信部108
が測距用PNを使って各指向性アンテナ・モジュール1
11〜114からパルスを発射する。このとき、各HP
A115〜118の送信電力はすべて同じ値で統一され
ている。各指向性アンテナ111〜114は、自分のセ
クターエリア方向に向けてパルスを放射し、それが各方
向の壁に向けて反射して戻ってくる。それを各セクター
アンテナ毎に拾い、その方向の壁の位置をそれぞれ独立
に推測し、その距離に合わせて、それぞれ独立してHP
A115〜118の送信電力制御を行うことができる。
これにより、図10に示したように各セクタ毎の送信出
力制御が可能になる。
【0075】図11には、無線通信装置100又は10
0−2を部屋内に設置したときに、どこか特定の壁を越
えさせないように送信出力を制御するための通信制御の
手順をフローチャートの形式で示している。このような
制御動作は、中央制御部109が所定のプログラム・コ
ードを実行するという形態で実現される。以下、このフ
ローチャートを参照しながら、無線通信装置100又は
100−2上での通信制御について説明する。
【0076】ユーザが壁越えをさせたくない壁がある場
合には、指向性アンテナをその壁の方向に向けるか、又
はアンテナ切換スイッチ119に対して所望の指向性ア
ンテナ111〜114に切り換えるよう指示するととも
に、無線送信部108に対してUWBパルスを放射する
ように指示し、アンテナ101から測距用のUWBパル
スが放射される(ステップS11)。
【0077】指向性アンテナから放射されたUWBパル
スは指定された方向の壁で反射され、それと同時にアン
テナ切換スイッチ119は受信側に切り替えられる。そ
して、壁から反射されたパルスは同じ指向性アンテナか
ら入力され、アンテナ切換スイッチ119を介して、無
線受信部107に入力される(ステップS12)。
【0078】中央制御部109は、UWBパルスの反射
波の受信結果を判断し、壁越えをさせたくない壁までの
距離Dundesiredを推定する(ステップS13)。距離
und esiredの推定にはさまざまな方法が考えられる。
本実施形態では、反射波の振幅と遅延振幅の関係をあら
かじめ実験的又は経験的に調べておくとともに、この関
係を記述した推定テーブル102を装備する。中央制御
部109は、この推定テーブル102を参照することに
より、壁越えをさせたくない壁までの距離Dunde sired
を推定する。
【0079】無線通信時において、壁越えをさせたくな
い方向に向けて電波を送出するときには、中央演算制御
部109は、距離Dundesiredに届く最低限の送信電力
を推定テーブル102を使って計算して、無線送信部1
08における送信出力を制御する(ステップS14)。
【0080】これによって、部屋内では充分通信がで
き、且つ、壁越えをさせたくない壁までは電波が届く
が、その壁に面した隣の部屋には壁の減衰のために通信
ができないという環境を形成することができる。
【0081】[追補]以上、特定の実施形態を参照しな
がら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修
正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示
という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書
の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の
要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範
囲の欄を参酌すべきである。
【0082】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
無線データが無制限に壁越えを行わないように無線制御
することができる、優れた無線通信装置、送信出力制御
方法、記憶媒体、並びにコンピュータ・プログラムを提
供することができる。
【0083】本発明に係る無線通信装置、送信出力制御
方法、記憶媒体、並びにコンピュータ・プログラムによ
れば、壁を越えない通信が可能になり、隣の部屋で方式
の異なる通信が行われていても干渉を起こすことはな
い。このような場合、部屋の間で無線ネットワークを仕
切るための壁という物理的なファイヤウォールを形成す
ることができ、セキュリティ対策にもなる。
【0084】UWB通信方式の場合には、1つの通信シ
ステムで広帯域の周波数を使用してしまうので、コーデ
ィネートされていない他のUWBシステムが近くに存在
する場合には干渉の問題がある。本発明によれば、無線
データの壁越えを制限することにより、各部屋毎に異な
った通信方式を配置して、各部屋間は有線などで接続す
ることにより、家全体をカバーする無線ホームネットワ
ークを構築することができる。
【0085】また、本発明に係る無線通信装置に指向性
アンテナを適用して通信エリアをセクタ化することによ
り、部屋を囲う各壁ごとに壁越えを制御するなど、さら
に精度の高い送信制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を実現するのに適した典型的な
パーソナル・コンピュータ(PC)100のハードウェ
ア構成を模式的に示した図である。
【図2】無線通信装置100を部屋内に設置したときに
行われる通信制御の手順を示したフローチャートであ
る。
【図3】Bi−phase方式を採用した場合の無線送
信部108の構成を模式的に示した図である。
【図4】Bi−phase方式を採用した場合の無線受
信部107の構成を模式的に示した図である。
【図5】測距モード下で放出した電波の反射波の遅延を
判別するための仕組みを説明するためのチャートであ
る。
【図6】四方が壁で仕切られている部屋の中に無線通信
装置100を設置している様子を示した図である。
【図7】無線送信部108から送出されたUWBパルス
が壁で反射して無線受信部107に戻ってくるまでのパ
ルスのイメージを模式的に示した図である。
【図8】図6に示したような部屋内に無線通信装置10
0を設置した場合に想定される反射波パルスの遅延と振
幅の幅を示した図である。
【図9】本発明の他の実施形態に係る無線通信装置10
0のハードウェア構成を模式的に示した図である。
【図10】無線通信装置100−2が部屋内をセクター
化している様子を示した図である。
【図11】無線通信装置100又は100−2を部屋内
に設置したときに、どこか特定の壁を越えさせないよう
に送信出力を制御するための通信制御の手順を示したフ
ローチャートである。
【符号の説明】
100…無線通信装置 101…アンテナ 102…推定テーブル 106…アンテナ切換スイッチ 107…無線受信部 108…無線送信部 109…中央制御部 111〜114…指向性アンテナ 115〜118…ハイパワー・アンプ 201…時間ベース,202…PNパルス発生器 204…乗算器,205…情報ソース 207…出力段 302…バンドパス・フィルタ 303,304,323…乗算器 305,312,324…ローパス・フィルタ 306…DLL回路,307…PNコード・ソース 308…Puinctual回路,309…Early
回路 310…Late回路,311…セレクタ 320…サーチャー 325…出力端 330…データ復調部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J070 AB01 AC02 AE07 5K011 DA02 DA12 DA21 DA26 EA03 FA07 JA02 KA08 5K060 BB07 CC04 CC12 DD04 HH06 HH31 JJ21 LL01 LL25 PP05 5K067 AA03 BB02 BB21 DD41 DD44 DD51 EE02 EE12 EE32 FF02 KK02 KK13 KK15

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁で仕切られた部屋内に設置して用いられ
    る無線通信装置であって、 アンテナと、 前記アンテナを介してパルスを放出する無線送信部と、 前記アンテナを介してパルスを入力する無線受信部と、 前記無線送信部から放出されたパルスの部屋の壁からの
    反射波の振幅と遅延の関係を基に壁までの距離を推定し
    て、該推定結果を基に前記無線送信部における送信出力
    を制御する送信制御部と、を具備することを特徴とする
    無線通信装置。
  2. 【請求項2】非常に細かいパルス幅のパルス列からなる
    信号を用いてベースバンド伝送を行う、ことを特徴とす
    る請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 【請求項3】前記送信制御部は、最も遠いと思われる壁
    までの距離Dmaxを推定して、Dmaxに届く最低限の送信
    出力に制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の無
    線通信装置。
  4. 【請求項4】前記アンテナは複数の指向性アンテナから
    なり、 前記送信制御部は、各々の指向性アンテナがカバーする
    セクタ毎に部屋の壁までの距離を独立に推測して、その
    距離に合わせて各指向性アンテナからの送信出力を独立
    して制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の無線
    通信装置。
  5. 【請求項5】前記送信制御部は、壁越えをさせたくない
    方向を向いた指向性アンテナにおいて放出されたパルス
    の部屋の壁からの反射波の振幅と遅延の関係を基に壁越
    えをさせたくない壁までの距離Dundesiredを推定し
    て、距離Dundesiredに届く最低限の送信電力に制御す
    る、ことを特徴とする請求項4に記載の無線通信装置。
  6. 【請求項6】壁で仕切られた部屋内で無線通信に用いる
    送信信号の出力を制御する送信出力制御方法であって、 アンテナを介してパルスを放出する無線送信ステップ
    と、 アンテナを介してパルスを入力する無線受信ステップ
    と、 前記無線送信ステップにおいて放出されたパルスの部屋
    の壁からの反射波の振幅と遅延の関係を基に壁までの距
    離を推定して、該推定結果を基に前記無線送信部におけ
    る送信出力を制御する送信制御ステップと、 を具備することを特徴とする送信出力制御方法。
  7. 【請求項7】非常に細かいパルス幅のパルス列からなる
    信号を用いてベースバンド伝送を行う、ことを特徴とす
    る請求項6に記載の送信出力制御方法。
  8. 【請求項8】前記送信制御ステップでは、最も遠いと思
    われる壁までの距離Dmaxを推定して、Dmaxに届く最低
    限の送信出力に制御する、ことを特徴とする請求項6に
    記載の送信出力制御方法。
  9. 【請求項9】複数の指向性アンテナを用いてパルスの送
    受信を行い、 前記送信制御ステップでは、各々の指向性アンテナがカ
    バーするセクタ毎に部屋の壁までの距離を独立に推測し
    て、その距離に合わせて各指向性アンテナからの送信出
    力を独立して制御する、ことを特徴とする請求項6に記
    載の送信出力制御方法。
  10. 【請求項10】前記送信制御ステップでは、壁越えをさ
    せたくない方向を向いた指向性アンテナにおいて放出さ
    れたパルスの部屋の壁からの反射波の振幅と遅延の関係
    を基に壁越えをさせたくない壁までの距離Dundesired
    を推定して、距離Dundesiredに届く最低限の送信電力
    に制御する、ことを特徴とする請求項9に記載の送信出
    力制御方法。
  11. 【請求項11】壁で仕切られた部屋内で無線通信に用い
    る送信信号の出力を制御するための処理をコンピュータ
    ・システム上で実行するように記述されたコンピュータ
    ・ソフトウェアをコンピュータ可読形式で物理的に格納
    した記憶媒体であって、前記コンピュータ・ソフトウェ
    アは、 アンテナを介してパルスを放出する無線送信ステップ
    と、 アンテナを介してパルスを入力する無線受信ステップ
    と、 前記無線送信ステップにおいて放出されたパルスの部屋
    の壁からの反射波の振幅と遅延の関係を基に壁までの距
    離を推定して、該推定結果を基に前記無線送信部におけ
    る送信出力を制御する送信制御ステップと、を具備する
    ことを特徴とする記憶媒体。
  12. 【請求項12】壁で仕切られた部屋内で無線通信に用い
    る送信信号の出力を制御するための処理をコンピュータ
    ・システム上で実行するように記述されたコンピュータ
    ・プログラムであって、 アンテナを介してパルスを放出する無線送信ステップ
    と、 アンテナを介してパルスを入力する無線受信ステップ
    と、 前記無線送信ステップにおいて放出されたパルスの部屋
    の壁からの反射波の振幅と遅延の関係を基に壁までの距
    離を推定して、該推定結果を基に前記無線送信部におけ
    る送信出力を制御する送信制御ステップと、を具備する
    ことを特徴とするコンピュータ・プログラム。
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