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JP2003168740A - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JP2003168740A
JP2003168740A JP2002225635A JP2002225635A JP2003168740A JP 2003168740 A JP2003168740 A JP 2003168740A JP 2002225635 A JP2002225635 A JP 2002225635A JP 2002225635 A JP2002225635 A JP 2002225635A JP 2003168740 A JP2003168740 A JP 2003168740A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicide film
film
silicon region
forming
semiconductor device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002225635A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshikazu Ihara
良和 井原
Atsuhiro Nishida
篤弘 西田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2002225635A priority Critical patent/JP2003168740A/ja
Priority to US10/243,744 priority patent/US6803636B2/en
Priority to CNB02143204XA priority patent/CN1307726C/zh
Publication of JP2003168740A publication Critical patent/JP2003168740A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10DINORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
    • H10D84/00Integrated devices formed in or on semiconductor substrates that comprise only semiconducting layers, e.g. on Si wafers or on GaAs-on-Si wafers
    • H10D84/80Integrated devices formed in or on semiconductor substrates that comprise only semiconducting layers, e.g. on Si wafers or on GaAs-on-Si wafers characterised by the integration of at least one component covered by groups H10D12/00 or H10D30/00, e.g. integration of IGFETs
    • H10D84/811Combinations of field-effect devices and one or more diodes, capacitors or resistors
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10DINORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
    • H10D1/00Resistors, capacitors or inductors
    • H10D1/40Resistors
    • H10D1/47Resistors having no potential barriers
    • H10D1/474Resistors having no potential barriers comprising refractory metals, transition metals, noble metals, metal compounds or metal alloys, e.g. silicides

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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】トランジスタ形成時の不純物注入条件などを制
御することなく、抵抗素子などのシート抵抗値を容易に
任意の値に設定することが可能な半導体装置を提供す
る。 【解決手段】この半導体装置は、ロジック部に形成され
たCoSi2膜40aと、入出力部および抵抗部に形成
され、ボロンが導入されることによりロジック部のCo
Si2膜40aよりもシート抵抗値が上昇されたCoS
2膜140bおよび140cとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置およ
び半導体装置の製造方法に関し、特に、シリサイド膜を
有する半導体装置および半導体装置の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置の微細化および高速化
の要求に伴い、トランジスタのゲート電極およびソース
/ドレイン電極を低抵抗化する技術が種々開発されてい
る。その一つとして、トランジスタのゲート電極上およ
びソース/ドレイン電極上を自己整合的にシリサイド化
するサリサイド(self−aligned sili
cide)技術が実用化されている。
【0003】その一方、容量素子や抵抗素子を有するア
ナログデバイスにサリサイド技術を応用する場合、抵抗
素子用の多結晶シリコン上もシリサイド化されるため、
2〜5Ω/□程度に低抵抗化されてしまうという不都合
が生じる。また、アナログデバイスに限らず、たとえば
半導体装置の入出力回路部などでは、静電気によるゲー
ト酸化膜の破壊を防止する必要がある。このため、従来
では、ソース/ドレイン領域の高濃度不純物拡散層の抵
抗を比較的高抵抗にしている。しかしながら、このよう
な入出力回路部を有する半導体装置にサリサイド技術を
適用すると、ソース/ドレイン領域の高濃度不純物拡散
層上もシリサイド化されるため、低抵抗化されてしまう
という不都合があった。
【0004】そこで、従来、たとえば、特開2000−
22150号公報などにおいて、入出力部や抵抗部など
の高抵抗を必要とする領域にはサリサイドプロセス時に
シリサイド化が起こらないようにする技術が提案されて
いる。
【0005】通常、シリサイド化されなかったシリコン
領域のシート抵抗値は、トランジスタ形成時の不純物注
入条件および熱処理条件によって決定される。つまり、
シリサイド化されなかったシリコン領域が有することが
可能なシート抵抗値は、最も不純物濃度が高く形成され
ている拡散層と同じ値から、最も不純物濃度が低く形成
されているウェル領域と同じ値までの範囲である。さら
に、シリサイド化されなかったシリコン領域のシート抵
抗値は、上記の範囲内で不純物注入を組み合わせること
によって決定された不純物濃度によって決まることにな
る。つまり、従来では、シリサイド化されなかったシリ
コン領域のシート抵抗値を、トランジスタ形成時の不純
物注入条件などを制御することにより不純物濃度を制御
することによって決定する必要があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
ように多様なアナログデバイスを半導体装置に搭載する
ことが求められるようになると、シリサイド化されない
シリコンのシート抵抗値をトランジスタ形成のために使
用された不純物注入条件などによって決定することは、
設計の自由度を拡大する上で支障になるという問題点が
あった。特に、予め設計段階で抵抗率および抵抗値など
が決定された後、それに対応したデバイスを製造段階で
調整しながら形成する場合には、トランジスタ形成後
に、シリサイド化されないシリコンの抵抗値を通常の低
抵抗シリサイドの4Ω/□程度から高抵抗の1000Ω
/□程度まで任意に決定することができることが要求さ
れている。
【0007】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、この発明の1つの目的は、ト
ランジスタ形成時の不純物注入条件などを制御すること
なく、抵抗素子などの抵抗値を容易に任意の値に設定す
ることが可能な半導体装置を提供することである。
【0008】この発明のもう1つの目的は、トランジス
タ形成時の不純物注入条件などを制御することなく、抵
抗素子などのシート抵抗値を容易に任意の値に設定する
ことが可能な半導体装置の製造方法を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1による半導体装置は、第1シリコ
ン領域上に形成された第1シリサイド膜と、第2シリコ
ン領域上に形成され、第1シリサイド膜と同じシリサイ
ド材料からなるとともに、第1シリサイド膜と膜質を異
ならせることによって、第1シリサイド膜とは異なるシ
ート抵抗値を有する第2シリサイド膜とを備えている。
【0010】請求項1では、上記のように、第1シリサ
イド膜と同じシリサイド材料からなるとともに、第1シ
リサイド膜と膜質を異ならせることにより第1シリサイ
ド膜とは異なるシート抵抗値を有する第2シリサイド膜
を設けることによって、容易に、低いシート抵抗値を有
するシリサイド膜と、高いシート抵抗値を有するシリサ
イド膜とを得ることができる。この場合、たとえば、第
2シリサイド膜自体に不純物を導入することにより、第
1シリサイド膜とは膜質を異ならせるようにすれば、不
純物の種類および導入条件を制御することによって、任
意の高いシート抵抗値を有する第2シリサイド膜を得る
ことができる。これにより、トランジスタ形成時の不純
物注入条件などを制御することなく、抵抗素子などのシ
ート抵抗値を容易に任意の値に設定することができる。
その結果、設計の自由度を拡大することができる。
【0011】請求項2における半導体装置は、請求項1
の構成において、第2シリサイド膜は、不純物が導入さ
れることにより、第1シリサイド膜とは膜質を異ならせ
ることによって、第1シリサイド膜よりも高いシート抵
抗値を有するように形成されている。このように構成す
れば、容易に、不純物の種類および導入条件を制御する
ことによって、任意の高いシート抵抗値を有する第2シ
リサイド膜を得ることができる。
【0012】請求項3における半導体装置は、第1シリ
コン領域および第2シリコン領域と、第1シリコン領域
上に形成された第1シリサイド膜と、第2シリコン領域
上に形成され、第1シリサイド膜とシート抵抗値の異な
る金属層とを備えている。
【0013】請求項3では、上記のように、第1シリコ
ン領域上に形成された第1シリサイド膜と、第2シリコ
ン領域上に形成され、第1シリサイド膜とシート抵抗値
の異なる金属層とを設けることによって、容易に、低い
シート抵抗値を有するシリサイド膜または金属層と、高
いシート抵抗値を有する金属層またはシリサイド膜とを
得ることができる。この場合、たとえば、第1シリサイ
ド膜および金属層の材料および膜厚を制御することによ
って、容易に、第1シリサイド膜および金属層のシート
抵抗値をそれぞれ所定の値に制御することができる。こ
れにより、トランジスタ形成時の不純物注入条件などを
制御することなく、抵抗素子などのシート抵抗値を容易
に任意の値に設定することができる。その結果、設計の
自由度を拡大することができる。
【0014】請求項4における半導体装置は、請求項3
の構成において、第1シリコン領域および第2シリコン
領域は、同一のシリコン層からなる。
【0015】請求項5における半導体装置は、シリコン
領域と、シリコン領域上に形成され、結晶性が劣化され
ることによりシート抵抗値が上昇されたシリサイド膜と
を備えている。
【0016】請求項5では、上記のように、結晶性が劣
化されることによりシート抵抗値が上昇されたシリサイ
ド膜を設けることによって、容易に、高いシート抵抗値
を有するシリサイド膜を得ることができる。これによ
り、高いシート抵抗値が必要な抵抗素子などをシリサイ
ド膜により容易に形成することができる。
【0017】請求項6における半導体装置は、請求項5
の構成において、シリサイド膜は、不純物が導入される
ことにより、結晶性が劣化されている。このように構成
すれば、不純物の種類および導入条件を制御することに
よって、任意の高いシート抵抗値を有するシリサイド膜
を得ることができる。これにより、抵抗素子などのシー
ト抵抗値を容易に任意の値に設定することができる。そ
の結果、設計の自由度を拡大することができる。
【0018】請求項7における半導体装置の製造方法
は、第1シリコン領域および第2シリコン領域を形成す
る工程と、第1サリサイドプロセスを用いて、第1シリ
コン領域上に、第1シリサイド膜を形成するとともに、
第2シリコン領域上に、第1シリサイド膜と同じシリサ
イド材料からなる第2シリサイド膜を形成する工程と、
第2シリサイド膜を覆うように反応抑制膜を形成する工
程と、第2サリサイドプロセスを用いて、第1シリコン
領域上の第1シリサイド膜上に、第1シリサイド膜と同
じシリサイド材料からなる第3シリサイド膜を形成する
工程とを備えている。
【0019】請求項7では、上記のように、第2シリサ
イド膜を覆うように反応抑制膜を形成した後、第2サリ
サイドプロセスを用いて、第1シリコン領域上の第1シ
リサイド膜上に、第1シリサイド膜と同じシリサイド材
料からなる第3シリサイド膜を形成することによって、
第1シリコン領域上に、第1シリサイド膜と第3シリサ
イド膜とが積層された厚みの大きいシリサイド膜を形成
することができる。この場合、第1シリサイド膜、第2
シリサイド膜および第3シリサイド膜の膜厚を制御する
ことによって、容易に、第1シリサイド膜および第3シ
リサイド膜の積層膜のシート抵抗値と、第2シリサイド
膜のシート抵抗値とをそれぞれ所定の値に制御すること
ができる。これにより、トランジスタ形成時の不純物注
入条件などを制御することなく、抵抗素子などの高いシ
ート抵抗値が必要な部分(第2シリサイド膜が形成され
る領域)の抵抗値を容易に任意の値に設定することがで
きる。その結果、設計の自由度を拡大することができ
る。
【0020】請求項8における半導体装置の製造方法
は、第1シリコン領域および第2シリコン領域を形成す
る工程と、第1サリサイドプロセスを用いて、第1シリ
コン領域上に、第1シリサイド膜を形成するとともに、
第2シリコン領域上に、第2シリサイド膜を形成する工
程と、第2シリサイド膜を覆うように、反応抑制膜およ
びエッチングマスクを形成する工程と、エッチングマス
クをマスクとして、第1シリサイド膜をエッチングによ
り除去する工程と、第2サリサイドプロセスを用いて、
第1シリコン領域上に、第3シリサイド膜を形成する工
程とを備えている。
【0021】請求項8では、上記のように、第2シリサ
イド膜を覆うように、反応抑制膜およびエッチングマス
クを形成した後、そのエッチングマスクをマスクとし
て、第1シリサイド膜をエッチングにより除去し、さら
に、第2サリサイドプロセスを用いて、第1シリコン領
域上に第3シリサイド膜を形成することによって、第1
シリコン領域上に、第2シリサイド膜よりも厚みの大き
い第3シリサイド膜またはシート抵抗値の小さい第3シ
リサイド膜を形成することができる。この場合、たとえ
ば、第2シリサイド膜および第3シリサイド膜の膜厚を
制御することによって、容易に、第2シリサイド膜およ
び第3シリサイド膜のシート抵抗値をそれぞれ所定の値
に制御することができる。これにより、トランジスタ形
成時の不純物注入条件などを制御することなく、抵抗素
子などの高いシート抵抗値が必要な部分(第2シリサイ
ド膜が形成される領域)の抵抗値を容易に任意の値に設
定することができる。その結果、設計の自由度を拡大す
ることができる。
【0022】請求項9における半導体装置の製造方法
は、請求項8の構成において、第3シリサイド膜を形成
する工程は、第1シリコン領域上に、第2シリサイド膜
と同じシリサイド材料からなるとともに、第2シリサイ
ド膜よりも大きい膜厚を有する第3シリサイド膜を形成
する工程を含む。このように構成すれば、容易に、任意
の低いシート抵抗値を有する第3シリサイド膜と、任意
の高いシート抵抗値を有する第2シリサイド膜とを形成
することができる。
【0023】請求項10における半導体装置の製造方法
は、第1シリコン領域および第2シリコン領域を形成す
る工程と、第1サリサイドプロセスを用いて、第1シリ
コン領域上に、第1シリサイド膜を形成するとともに、
第2シリコン領域上に、第2シリサイド膜を形成する工
程と、第1シリサイド膜を覆うようにエッチングマスク
を形成する工程と、エッチングマスクをマスクとして、
第2シリサイド膜を所定の厚み分エッチングする工程と
を備えている。
【0024】請求項10では、上記のように、第1シリ
サイド膜を覆うようにエッチングマスクを形成した後、
そのエッチングマスクをマスクとして、第2シリサイド
膜を所定の厚み分エッチングすることによって、第2シ
リサイド膜のシート抵抗値を容易に第1シリサイド膜の
シート抵抗値よりも高くすることができる。この場合、
第2シリサイド膜のエッチング量を制御することによっ
て、第2シリサイド膜のシート抵抗値を所定の値に制御
することができる。これにより、トランジスタ形成時の
不純物注入条件などを制御することなく、抵抗素子など
の高いシート抵抗値が必要な部分(第2シリサイド膜が
形成される領域)の抵抗値を容易に任意の値に設定する
ことができる。その結果、設計の自由度を拡大すること
ができる。
【0025】請求項11における半導体装置の製造方法
は、第1シリコン領域および第2シリコン領域を形成す
る工程と、第1サリサイドプロセスを用いて、第1シリ
コン領域上に、第1シリサイド膜を形成するとともに、
第2シリコン領域上に、第2シリサイド膜を形成する工
程と、第1シリサイド膜を覆うようにマスク層を形成す
る工程と、マスク層をマスクとして、第2シリサイド膜
に不純物を注入することによって、第2シリサイド膜の
シート抵抗値を上昇させる工程とを備えている。
【0026】請求項11では、上記のように、第1シリ
サイド膜を覆うようにマスク層を形成する工程と、マス
ク層をマスクとして、第2シリサイド膜に不純物を注入
することにより第2シリサイド層のシート抵抗値を上昇
させることによって、容易に、シート抵抗値の低い第1
シリサイド膜と、シート抵抗値の高い第2シリサイド膜
とを形成することができる。この場合、不純物の種類お
よび導入条件を制御することによって、任意の高いシー
ト抵抗値を有する第2シリサイド膜を形成することがで
きる。
【0027】請求項12における半導体装置の製造方法
は、同一のシリコン層からなる第1シリコン領域および
第2シリコン領域を形成する工程と、第1シリコン領域
上および第2シリコン領域上に、導電層を形成する工程
と、第2シリコン領域と、第2シリコン領域上に形成さ
れた導電層とを覆うように、反応抑制膜およびエッチン
グマスクを形成する工程と、エッチングマスクをマスク
として、第1シリコン領域上に形成された導電層をエッ
チングにより除去する工程と、その後、サリサイドプロ
セスを用いて、第1シリコン領域上に第1シリサイド膜
を形成する工程とを備えている。
【0028】請求項12では、上記のように、第2シリ
コン領域と第2シリコン領域上に形成された導電層とを
覆うように、反応抑制膜およびエッチングマスクを形成
した後、そのエッチングマスクをマスクとして、第1シ
リコン領域上に形成された導電層をエッチングにより除
去し、その後、サリサイドプロセスを用いて、第1シリ
コン領域上に第1シリサイド膜を形成することによっ
て、容易に、低いシート抵抗値を有するシリサイド膜ま
たは導電層と、高いシート抵抗値を有する導電層または
シリサイド膜とを得ることができる。この場合、たとえ
ば、第1シリサイド膜および導電層の材料および膜厚を
制御することによって、容易に、第1シリサイド膜およ
び導電層のシート抵抗値をそれぞれ所定の値に制御する
ことができる。これにより、トランジスタ形成時の不純
物注入条件などを制御することなく、抵抗素子などのシ
ート抵抗値を容易に任意の値に設定することができる。
その結果、設計の自由度を拡大することができる。
【0029】請求項13における半導体装置の製造方法
は、シリコン領域を形成する工程と、シリコン領域上に
シリサイド膜を形成する工程と、シリサイド膜の結晶性
を劣化させることによりシリサイド膜のシート抵抗値を
上昇させる工程とを備えている。
【0030】請求項13では、上記のように、シリサイ
ド膜の結晶性を劣化させることによりシリサイド膜のシ
ート抵抗値を上昇させることによって、容易に、高いシ
ート抵抗値を有するシリサイド膜を得ることができる。
これにより、高いシート抵抗値が必要な抵抗素子などを
シリサイド膜により容易に形成することができる。
【0031】請求項14における半導体装置の製造方法
は、請求項13の構成において、シリサイド膜の結晶性
を劣化させることによりシリサイド膜のシート抵抗値を
上昇させる工程は、シリサイド膜に不純物をイオン注入
することによって、シリサイド膜の結晶性を劣化させる
工程を含む。このように構成すれば、不純物の種類およ
び導入条件を制御することによって、任意の高いシート
抵抗値を有するシリサイド膜を得ることができる。これ
により、抵抗素子などのシート抵抗値を容易に任意の値
に設定することができる。その結果、設計の自由度を拡
大することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施形
態を図面に基づいて説明する。
【0033】(第1実施形態)図1〜図4は、本発明の
第1実施形態による半導体装置の製造プロセスを説明す
るための断面図である。図1〜図4を参照して、以下
に、第1実施形態の半導体装置の製造方法について説明
する。
【0034】まず、図1に示すように、半導体基板1の
表面上の所定領域に、STI(Shallow Tre
nch Isolation)法を用いたSiO2膜か
らなる素子分離領域2を形成する。そして、半導体基板
1の表面上のロジック部に対応する領域に、ゲート酸化
膜6aを介して多結晶シリコンからなるゲート電極7a
を形成する。また、半導体基板1の表面上の入出力部に
対応する領域に、ゲート酸化膜6bを介して多結晶シリ
コンからなるゲート電極7bを形成する。また、抵抗部
における素子形成領域2上には、多結晶シリコンからな
る抵抗配線7cを形成する。なお、ゲート電極7a、7
bおよび抵抗配線7cは、同一の多結晶シリコン層をパ
ターンニングすることによって形成される。ゲート電極
7aおよび7bをマスクとして、半導体基板1に不純物
を注入することによって、低濃度不純物拡散層4を形成
する。
【0035】この後、ゲート電極7a、7bおよび抵抗
配線7cの側面に、側壁絶縁膜8を形成する。そして、
側壁絶縁膜8をマスクとして半導体基板1に不純物を注
入することによって、高濃度不純物拡散層3を形成す
る。この高濃度不純物拡散層3と低濃度不純物拡散層4
とによって、ソース/ドレイン領域が構成される。ま
た、抵抗部の半導体基板1に不純物を注入することによ
って、不純物拡散層からなる抵抗層5を形成する。
【0036】なお、ロジック部のゲート電極7aおよび
高濃度不純物拡散層4は、本発明の「第1シリコン領
域」の一例であり、入出力部のゲート電極7bおよび高
濃度不純物拡散層4と、抵抗部の抵抗層5および抵抗配
線7cとは、本発明の「第2シリコン領域」の一例であ
る。
【0037】次に、図2に示すように、第1サリサイド
処理を施す。まず、スパッタ法を用いて約4nmの厚み
を有するCo膜(図示せず)を形成した後、そのCo膜
上に、スパッタ法を用いてキャップメタルとなるTiN
膜(図示せず)を約10nmの厚みで形成する。その
後、約500℃で約10秒間のRTA(Rapid T
hermal Annealing)処理を窒素雰囲気
中で行う。これにより、露出したSi領域とCoとの間
でシリサイド化反応が起こるので、ロジック部のゲート
電極7aおよび高濃度不純物拡散層3上と、入出力部の
ゲート電極7bおよび高濃度不純物拡散層3上と、抵抗
層5上および抵抗配線7c上とに、それぞれ、CoSi
膜9a、9bおよび9cが形成される。
【0038】この場合、CoSi膜9a、9bおよび9
cは、入出力部および抵抗部に必要な高いシート抵抗値
を有するように比較的薄い厚みで形成する。なお、Co
Si膜9aは、本発明の「第1シリサイド膜」の一例で
あり、CoSi膜9bおよび9cは、本発明の「第2シ
リサイド膜」の一例である。この後、約140℃の硫酸
と過酸化水素水との混合液中で、キャップメタルである
TiN膜(図示せず)および未反応のCo膜(図示せ
ず)をエッチングすることにより除去する。
【0039】次に、半導体基板1上の全面に反応抑制膜
となるSiN膜(図示せず)を約10nmの厚みで形成
した後、入出力部および抵抗部を覆うように、図3に示
すようなレジスト11を形成する。レジスト11をエッ
チングマスクとして、ロジック部のSiN膜を約160
℃で燐酸を用いて7分間エッチングすることによって除
去する。これにより、入出力部および抵抗部を覆うSi
Nからなる反応抑制膜10が形成される。この後、レジ
スト11を除去する。
【0040】次に、図4に示すように、第2サリサイド
処理を行う。まず、スパッタ法を用いてCo膜(図示せ
ず)を約7nmの厚みで形成した後、そのCo膜上にス
パッタ法を用いて約10nmの厚みを有するTiN膜
(図示せず)を形成する。そして、約500℃で約30
秒間のRTA処理を窒素雰囲気中で行う。これにより、
ロジック部のCoSi膜9a上に、CoSi膜12が形
成される。なお、CoSi膜12は、本発明の「第1シ
リサイド膜」および「第3シリサイド膜」の一例であ
る。この後、約140℃の硫酸と過酸化水素水との混合
液中でキャップメタルであるTiN膜(図示せず)と、
未反応のCo膜(図示せず)とをエッチングすることよ
って除去する。最後に、CoSi膜9a、9b、9cお
よび12を相変化させるために、約850℃で約30秒
間のRTA処理を行うことによって、ロジック部に、約
4Ω/□の低いシート抵抗値を有する相変化されたCo
Si2膜9aおよび12の積層膜を形成するとともに、
入出力部および抵抗部に、約20Ω/□の高いシート抵
抗値を有する相変化されたCoSi2膜9bおよび9c
を形成する。このようにして、第1実施形態の半導体装
置が完成される。
【0041】第1実施形態では、上記のように、ロジッ
ク部、入出力部および抵抗部に第1サリサイドプロセス
を用いて、CoSi膜9a、9bおよび9cを形成した
後、入出力部および抵抗部のCoSi膜9bおよび9c
を覆うように反応抑制膜10を形成し、さらに、第2サ
リサイドプロセスを用いて、ロジック部のCoSi膜9
a上にCoSi膜12を形成することによって、ロジッ
ク部に入出力部および抵抗部よりも厚みの大きいCoS
i膜9aおよび12の積層膜を形成することができる。
この場合、第1サリサイドプロセスにより形成するCo
Si膜9a、9bおよび9cの膜厚を制御することによ
って、入出力部および抵抗部のシート抵抗値を任意の値
に容易に設定することができる。そして、ロジック部で
は、CoSi膜9aおよび12の積層膜からなる厚みの
大きいシリサイド膜を形成することによって、ロジック
部を入出力部および抵抗部に比べて低抵抗化することが
できる。
【0042】また、第1実施形態では、従来のように入
出力部および抵抗部のシート抵抗値を制御するためにト
ランジスタ形成時の不純物注入条件などを制御する必要
がなく、CoSi膜9bおよび9cの厚みのみを制御す
ることによってシート抵抗値を制御することができる。
その結果、設計の自由度を拡大することができる。
【0043】なお、この第1実施形態では、後述する第
2〜第4実施形態と異なり、CoSi膜をエッチングす
る工程がないので、エッチングによるダメージが発生し
ないという利点もある。
【0044】(第2実施形態)図5〜図9は、本発明の
第2実施形態による半導体装置の製造プロセスを説明す
るための断面図である。図5〜図9を参照して、以下に
第2実施形態の半導体装置の製造方法について説明す
る。
【0045】まず、この第2実施形態における図5〜図
7に示したプロセスは、上記した第1実施形態の図1〜
図3に示したプロセスと基本的に同様である。ただし、
この第2実施形態では、後のCoSi膜のエッチング工
程において、エッチング液として酸溶液を用いるので、
そのエッチングの際に素子分離領域22がエッチングさ
れないように、素子分離領域22を構成する絶縁物とし
て耐酸性のあるSiN膜を用いている。
【0046】概略的には、図5に示す形状を形成した
後、図6に示すように、第1サリサイドプロセスを用い
て、ロジック部、入出力部および抵抗部に、それぞれ、
CoSi膜9a、9bおよび9cを形成する。このCo
Si膜9a、9bおよび9cは、入出力部および抵抗部
に必要な高いシート抵抗値になるように、薄い厚みで形
成する。その後、図7に示すように、レジスト11をエ
ッチングマスクとして、反応抑制膜10を形成する。
【0047】そして、図8に示すように、さらに、レジ
スト11をエッチングマスクとして、2%HF水溶液を
用いて、ロジック部の高濃度不純物拡散層3上とゲート
電極7a上とに形成されたCoSi膜9aをエッチング
により除去する。なお、この場合のレジスト11は、本
発明の「エッチングマスク」の一例である。この後、レ
ジスト11を除去する。
【0048】次に、図9に示すように、第2サリサイド
処理を行う。まず、スパッタ法を用いてCo膜(図示せ
ず)を約10nmの厚みで形成した後、そのCo膜上
に、スパッタ法を用いてキャップメタルとしてのTiN
膜(図示せず)を約10nmの厚みで形成する。その
後、約500℃で約30秒間のRTA処理を窒素雰囲気
中で行う。これにより、ロジック部の高濃度拡散層3上
およびゲート電極7a上に、入出力部および抵抗部のC
oSi膜9bおよび9cよりも厚みの大きいCoSi膜
20を形成する。なお、CoSi膜20は、本発明の
「第1シリサイド膜」および「第3シリサイド膜」の一
例である。最後に、CoSi膜9b、9cおよび20を
相変化させるためのRTA処理を約850℃で約30秒
間行う。これにより、ロジック部に、約4Ω/□の低い
シート抵抗値を有する厚みの大きい相変化されたCoS
2膜20を形成するとともに、入出力部および抵抗部
に、約20Ω/□の高いシート抵抗値を有する厚みの小
さい相変化されたCoSi2膜9bおよび9cを形成す
る。このようにして、第2実施形態の半導体装置が完成
される。
【0049】第2実施形態では、上記のように、ロジッ
ク部、入出力部および抵抗部に、第1サリサイドプロセ
スを用いて、CoSi膜9a、9bおよび9cを形成し
た後、レジスト11をマスクとしてロジック部のCoS
i膜9aをエッチングにより除去し、その後、第2サリ
サイドプロセスを用いて、ロジック部に厚みの大きいC
oSi膜20を形成することによって、容易に、入出力
部および抵抗部に所定の高いシート抵抗値を有するCo
Si膜9bおよび9cを形成することができるととも
に、ロジック部に、シート抵抗値の低いCoSi膜20
を形成することができる。
【0050】また、第2実施形態では、従来のように入
出力部および抵抗部のシート抵抗値を制御するためにト
ランジスタ形成時の不純物注入条件などを制御する必要
がなく、CoSi膜9bおよび9cの厚みのみを制御す
ることによって、入出力部および抵抗部のシート抵抗値
を容易に任意の値に制御することができる。その結果、
設計の自由度を拡大することができる。
【0051】また、第2実施形態では、上記のように、
ロジック部のCoSi膜9aを除去した後、新たにCo
Si膜20を形成するので、図4に示した第1実施形態
のCoSi膜9aおよび12の積層膜からなるシリサイ
ド膜に比べて、膜の特性を均一にすることができるとい
う利点がある。
【0052】(第3実施形態)図10〜図13は、本発
明の第3実施形態による半導体装置の製造プロセスを説
明するための断面図である。図10〜図13を参照し
て、以下に第3実施形態の半導体装置の製造方法につい
て説明する。
【0053】まず、図1に示した第1実施形態と同様の
製造プロセスを用いて、図10に示すような形状を形成
する。なお、この第3実施形態においても、第2実施形
態と同様、素子分離領域22は、耐酸性を有するSiN
膜によって構成する。
【0054】次に、図11に示すように、第1サリサイ
ド処理を行う。まず、スパッタ法を用いてCo膜(図示
せず)を約10nmの厚みで形成した後、そのCo膜上
に、スパッタ法を用いてキャップメタルとなるTiN膜
(図示せず)を約10nmの厚みで形成する。そして、
約500℃で約10秒間のRTA処理を窒素雰囲気中で
行う。これにより、露出したSi領域とCoとの間でシ
リサイド化反応が起こるので、ロジック部、入出力部お
よび抵抗部に、それぞれ、厚みの大きいCoSi膜30
a、30bおよび30cが形成される。このCoSi膜
30a、30bおよび30cは、ロジック部に必要な低
いシート抵抗値になるように大きい厚みで形成する。こ
の後、約140℃の硫酸と過酸化水素水との混合液中
で、キャップメタルであるTiN膜(図示せず)と、未
反応のCo膜(図示せず)とをエッチングすることによ
り除去する。
【0055】次に、図12に示すように、ロジック部を
覆うように、レジスト31を形成する。このレジスト3
1は、本発明の「エッチングマスク」の一例である。こ
のレジスト31をマスクとして、2%HF水溶液を用い
て、入出力部および抵抗部のCoSi膜30bおよび3
0c(図11参照)を所定の厚み分だけエッチングする
ことによって、図12に示されるような、ロジック部よ
りも厚みの小さいCoSi膜130bおよび130cが
形成される。このCoSi膜30bおよび30cのエッ
チング量は、エッチング後のCoSi膜130bおよび
130cが、入出力部および抵抗部に必要な任意の高い
シート抵抗値になるように制御する。そして、レジスト
31を除去することによって、図13に示されるような
形状が得られる。
【0056】最後に、CoSi膜30a、130bおよ
び130cを相変化させるために、約850℃で約30
秒間のRTA処理を行う。これにより、約4Ω/□の低
いシート抵抗値を有するロジック部の相変化されたCo
Si2膜30aと、約20Ω/□の高いシート抵抗値を
有する入出力部および抵抗部の相変化されたCoSi 2
膜130bおよび130cを形成する。
【0057】この第3実施形態では、第1サリサイドプ
ロセスによって、ロジック部、入出力部および抵抗部に
厚みの大きいCoSi膜30a、30bおよび30cを
形成した後、ロジック部のCoSi膜30aを覆うよう
に形成したレジスト31をエッチングマスクとして入出
力部および抵抗部のCoSi膜30bおよび30cを所
定の厚み分だけエッチングすることによって、容易に、
ロジック部に低シート抵抗のシリサイド膜(CoSi膜
30a)を形成することができるとともに、入出力部お
よび抵抗部に高シート抵抗のシリサイド膜(CoSi膜
130bおよび130c)を形成することができる。こ
の場合、入出力部および抵抗部のCoSi膜30bおよ
び30cのエッチングする量を制御することによって、
トランジスタ形成時の不純物注入条件などを制御するこ
となく、入出力部および抵抗部のシート抵抗値を容易に
任意のシート抵抗値に制御することができる。これによ
り、設計の自由度を拡大することができる。
【0058】また、この第3実施形態では、上記第1お
よび第2実施形態と異なり、反応抑制膜を形成する必要
がないので、その分製造プロセスを簡略化することがで
きるという利点がある。
【0059】(第4実施形態)図14〜図19は、本発
明の第4実施形態による半導体装置の製造プロセスを説
明するための断面図である。この第4実施形態では、上
記した第3実施形態と基本的には同様のプロセスを用い
て、3種類のシート抵抗値を有する半導体装置を形成す
る例を示している。以下、詳細に説明する。
【0060】まず、図14および図15に示す工程は、
図10および図11に示した第3実施形態と同様であ
る。すなわち、図14に示すような形状を形成した後、
図15に示すように、第1サリサイドプロセスを用い
て、ロジック部、入出力部および抵抗部に、それぞれ、
厚みの大きいCoSi膜30a、30bおよび30cを
形成した後、図16に示すように、ロジック部および入
出力部を覆うように、エッチングマスクとしてのレジス
ト32を形成する。そのレジスト32をマスクとして、
2%HF水溶液を用いて抵抗層5上および抵抗配線7c
上のCoSi膜30c(図15参照)を約30秒間エッ
チングすることによって、抵抗部5および7c上のCo
Si膜30cを所定の厚み分だけエッチングする。これ
により、抵抗層5上および抵抗配線7c上に、図16に
示されるような厚みの薄いCoSi膜130cが形成さ
れる。この厚みの薄いCoSi膜130cは、抵抗部に
必要な高いシート抵抗値を有するように形成される。こ
の後、レジスト32を除去することによって、図17に
示されるような形状が得られる。
【0061】次に、図18に示すように、ロジック部お
よび抵抗部を覆うようにレジスト33を形成する。な
お、このレジスト33は、本発明の「エッチングマス
ク」の一例である。そして、レジスト33をマスクとし
て、2%HF水溶液を用いて、入出力部のCoSi膜3
0b(図17参照)を20秒間エッチングすることによ
って、ロジック部のCoSi膜30aよりも厚みが小さ
く、かつ、抵抗部のCoSi膜130cよりも厚みの大
きいCoSi膜230bを形成する。この後、レジスト
33を除去する。
【0062】これにより、図19に示されるような形状
が得られる。最後に、CoSi膜30a、230bおよ
び130cを相変化させるために、約850℃で約30
秒間のRTA処理を行う。これにより、ロジック部に約
4Ω/□の低いシート抵抗値を有する相変化されたCo
Si2膜30aが形成されるとともに、入出力部に、約
15Ω/□の中間のシート抵抗値を有する相変化された
CoSi2膜230bが形成され、かつ、抵抗部に、約
20Ω/□の高い抵抗値を有する相変化されたCoSi
2膜130cが形成される。
【0063】第4実施形態では、上記のようなプロセス
を用いて、トランジスタ形成時の不純物注入条件などを
制御することなく、シリサイド膜をエッチングする量
(時間)のみを制御することによって、容易に、3種類
のシート抵抗値を有するシリサイド膜(相変化されたC
oSi2膜30a、230bおよび130c)を形成す
ることができる。これにより、設計の自由度を拡大する
ことができる。
【0064】(第5実施形態)図20〜図24は、本発
明の第5実施形態による半導体装置の製造プロセスを説
明するための断面図である。図25は、本発明の第5実
施形態による不純物のイオン注入前後のシリサイド膜の
結晶性をXRD法で評価した結果を示した特性図であ
る。また、図26は、本発明の第5実施形態のイオン注
入によるシリサイド膜のシート抵抗値の変化を説明をす
るための特性図であり、図27は、図26に示した特性
図を得るための実験条件を説明するための図である。図
20〜図27を参照して、以下に第5実施形態の半導体
装置の製造方法について説明する。
【0065】まず、図1に示した第1実施形態の製造プ
ロセスと同様のプロセスを用いて、図20に示すような
形状を形成する。この後、図21に示すように、第1サ
リサイド処理を行う。まず、スパッタ法を用いてCo膜
(図示せず)を約10nmの厚みで形成した後、そのC
o膜上に、スパッタ法を用いてキャップメタルとなるT
iN膜(図示せず)を約10nmの厚みで形成する。そ
して、約500℃で約10秒間のRTA処理を窒素雰囲
気中で行う。これにより、露出したSi領域とCoとの
間でシリサイド化反応が起こるので、ロジック部、入出
力部および抵抗部に、それぞれ、厚みの大きいCoSi
膜40a、40bおよび40cが形成される。このCo
Si膜40a、40bおよび40cは、ロジック部に必
要な低いシート抵抗値になるように形成されている。
【0066】この後、約140℃の硫酸と過酸化水素水
との混合液中でキャップメタルであるTiN膜(図示せ
ず)と、未反応のCo膜(図示せず)とをエッチングに
より除去する。そして、CoSi膜40a、40bおよ
び40cを相変化させるために、約850℃で約30秒
間のRTA処理を行う。これにより、相変化されたCo
Si2膜40a、40bおよび40cが形成される。
【0067】次に、図22に示すように、ロジック部を
覆うように、レジスト41を形成する。なお、このレジ
スト41は、本発明の「マスク層」の一例である。レジ
スト41を注入マスクとして、入出力部および抵抗部の
CoSi2膜40bおよび40cに、ボロンイオン
(B+)を10keV、2×1015cm-2の条件下で注
入することによって、図23に示されるようなボロンイ
オンが注入されたCoSi 2膜140bおよび140c
が形成される。この後、レジスト41を除去することに
よって、図24に示されるような形状が得られる。
【0068】ここで、図25には、イオン注入前後のC
oSi2膜140bおよび140cの結晶性をXRD法
で評価した結果が示されている。図25に示すように、
イオン注入処理によって、CoSi2の(220)ピー
クが消失しており、下層のSi層を構成するSi(22
0)のピークのみ存在している。このことから、イオン
注入によって、CoSi2膜140bおよび140cの
結晶性が劣化して非晶質化していることがわかる。
【0069】また、ボロンイオンが注入されたCoSi
2膜140bおよび140cは、図26に示すように、
シート抵抗値が約60Ω/□になる。ここで、図26に
示した特性図は、シリコン基板上に形成したCoSi2
膜の注入前の抵抗値を4.1Ω/□とした場合のイオン
注入後のシート抵抗値RSを表している。また、図27
は、実験を行ったイオンの種類とそれに対応する加速エ
ネルギおよびドーズ量(注入条件)を表している。な
お、図27に示した実験条件では、Si基板表面から3
0nmの深さの位置に注入ピークが来るように、Rp=
30nmとしている。
【0070】図26から明らかなように、ボロンイオン
をCoSi2膜に注入することによって、シート抵抗値
が4.1Ω/□から約60Ω/□に上昇することがわか
る。また、ボロンイオン以外の燐イオン(P+)、砒素
イオン(As+)およびBF2 +についても、CoSi2
にイオン注入することによってCoSi2膜のシート抵
抗値を上昇させることができることがわかる。
【0071】このように、イオン注入によってCoSi
2膜のシート抵抗値が上昇するのは、以下の理由による
と考えられる。すなわち、イオン注入の際にCoSi2
膜が衝撃を受けることによって、CoSi2膜の結晶性
が劣化して非晶質化するので、結晶粒界での電気伝導特
性が大きく劣化すると考えられる。その結果、電流が流
れにくくなるので、抵抗値が上昇すると考えられる。こ
の場合、図26に示したように、イオンの質量が重い方
が、イオン注入の際にCoSi2膜が受ける衝撃が大き
いために、CoSi2膜の結晶性が大きく劣化するの
で、電気伝導がより低下する傾向がある。つまり、As
+(75)>BF2 +(49)>P+(31)>B+(1
1)(括弧内はイオン種の質量)の順で、抵抗変動を大
きくすることができる。
【0072】上記のようにして、図24に示されるよう
な、ロジック部の約4Ω/□の低い抵抗値を有するCo
Si2膜40aと、入出力部および抵抗部のボロンイオ
ンの注入された約60Ω/□の高いシート抵抗値を有す
るCoSi2膜140bおよび140cを形成すること
ができる。
【0073】第5実施形態では、上記のように、サリサ
イドプロセスを用いて、ロジック部、入出力部および抵
抗部に厚みの大きい相変化されたCoSi2膜40a、
40bおよび40cを形成した後、ロジック部を覆うよ
うに形成されたレジスト41を注入マスクとして、入出
力部および抵抗部のCoSi2膜40bおよび40cに
ボロンイオンを注入することによって、入出力部および
抵抗部のシート抵抗値を高くすることができる。この場
合、入出力部および抵抗部のCoSi2膜140bおよ
び140cのシート抵抗値は、不純物(ボロンイオン)
の注入条件を制御することによって、任意のシート抵抗
値に設定することができる。
【0074】また、この第5実施形態では、反応抑制膜
を用いないので、製造プロセスを簡略化することができ
る。また、CoSi2膜のエッチングを行わないので、
エッチングによるダメージがないという利点もある。
【0075】(第6実施形態)図28〜図32は、本発
明の第6実施形態による半導体装置の製造プロセスを説
明するための断面図である。図28〜図32を参照し
て、この第6実施形態では、上記した第1〜第5実施形
態と異なり、入出力部および抵抗部には、サリサイドプ
ロセスによるシリサイド膜は形成せず、ロジック部のみ
にサリサイドプロセスによるシリサイド膜を形成する。
以下、詳細に説明する。
【0076】まず、図28に示すように、半導体基板1
の表面上の所定領域に、STI法によるSiN膜を絶縁
物として用いた素子分離領域22を形成する。また、半
導体基板1の表面上のロジック部に、ゲート酸化膜6a
を介して、多結晶シリコン層50aとタングステンシリ
サイド層(WSi層)51aとからなるポリサイド構造
のゲート電極を形成する。同様に、入出力部にも、ゲー
ト酸化膜6bを介して、多結晶シリコン層50bとWS
i層51bとのポリサイド構造のゲート電極を形成す
る。また、抵抗部の素子分離領域22上に、多結晶シリ
コン層50cとWSi層51cとからなるポリサイド構
造の抵抗配線を形成する。
【0077】なお、多結晶シリコン層50aは、本発明
の「第1シリコン領域」の一例であり、多結晶シリコン
層50bおよび50cは、本発明の「第2シリコン領
域」の一例である。また、WSi層51a、51bおよ
び51cは、本発明の「導電層」および「シリサイド
膜」の一例である。
【0078】そして、ロジック部および入出力部のゲー
ト電極をマスクとして、半導体基板1に不純物を注入す
ることによって、低濃度不純物拡散層4を形成する。ゲ
ート電極の側面および素子分離領域22上の抵抗配線の
側面に側壁絶縁膜8を形成する。ロジック部および入出
力部の側壁絶縁膜8をマスクとして、半導体基板1に不
純物を注入することによって、高濃度不純物拡散層3を
形成する。高濃度不純物拡散層3と低濃度不純物拡散層
4とによって、ソース/ドレイン領域が構成される。ま
た、抵抗部の半導体基板1の表面に不純物を注入するこ
とによって、抵抗層5を形成する。
【0079】この後、全面を覆うように反応抑制膜とな
るSiN膜(図示せず)を約10nmの厚みで形成した
後、図29に示すように、入出力部および抵抗部を覆う
ようにレジスト53を形成する。レジスト53をマスク
として、SiN膜をエッチングすることによって、パタ
ーンニングされたSiN膜からなる反応抑制膜52が形
成される。なお、このレジスト53は、本発明の「エッ
チングマスク」の一例である。この後、レジスト53を
マスクとして、ロジック部のWSi2膜51aをエッチ
ングにより除去することによって、図30に示されるよ
うな形状が得られる。この後、レジスト53を除去す
る。
【0080】次に、図31に示すように、全面を覆うよ
うにスパッタ法を用いて、Co膜54を約10nmの厚
みで形成した後、そのCo膜上に、スパッタ法を用いて
キャップメタルとしてのTiN膜55を約10nmの厚
みで形成する。そして、約500℃で約30秒間のRT
A処理を窒素雰囲気中で行うことによって、ロジック部
に、図32に示されるような厚みの大きいCoSi膜5
6が形成される。この後、約140℃の硫酸と過酸化水
素水との混合液中でキャップメタルであるTiN膜55
と、未反応のCo膜54とをエッチングにより除去する
ことによって、図32に示されるような形状が得られ
る。最後に、CoSi膜56を相変化させるために、約
850℃で約30秒間のRTA処理を行う。これによ
り、ロジック部に約4Ω/□の低いシート抵抗値を有す
る相変化されたCoSi2膜56が形成される。なお、
入出力部および抵抗部には、多結晶シリコン層50bお
よびWSi2層51bと、多結晶シリコン層50cおよ
びWSi2層51cとからなる約50Ω/□を有する高
抵抗のポリサイド構造のゲート電極および抵抗配線が形
成される。
【0081】第6実施形態では、上記のように、予め、
ロジック部、入出力部および抵抗部に、入出力部および
抵抗部に必要な高い抵抗値を有するポリサイド構造のゲ
ート電極または抵抗配線を形成した後、ロジック部のW
Si2層51aを除去し、さらにサリサイドプロセスを
用いてロジック部に低抵抗の相変化されたCoSi2
56を形成することによって、容易に、ロジック部での
低い抵抗値を得ながら、入出力部および抵抗部のシート
抵抗値をトランジスタ形成時の不純物条件などを制御す
ることなく、任意の値に設定することができる。これに
より、設計の自由度を拡大することができる。
【0082】(第7実施形態)図33〜図37は、本発
明の第7実施形態による半導体装置の製造プロセスを説
明するための断面図である。図33〜図37を参照し
て、この第7実施形態では、基本的に上記した第6実施
形態と同様のプロセスを採用している。ただし、この第
7実施形態では、図33に示すように、ロジック部、入
出力部および抵抗部に予め形成するゲート電極または抵
抗配線として、ポリサイド構造ではなく、多結晶シリコ
ン層と金属層とからなる積層構造を採用している。
【0083】具体的には、図33に示すように、ロジッ
ク部のゲート電極を、多結晶シリコン層50aと、Ti
(上層)/TiN(下層)構造を有するTi/TiN層
57aとの積層構造によって形成する。また、入出力部
のゲート電極を、多結晶シリコン層50bと、Ti(上
層)/TiN(下層)構造を有するTi/TiN層57
bとの積層構造によって形成する。さらに、抵抗部の素
子分離領域22上の抵抗配線を、多結晶シリコン層50
cと、Ti(上層)/TiN(下層)構造を有するTi
/TiN層57cとの積層構造によって形成する。な
お、Ti/TiN層57a、57bおよび57cは、本
発明の「導電層」および「金属層」の一例である。
【0084】この後、全面を覆うように反応抑制膜とな
るSiN膜(図示せず)を約10nmの厚みで形成した
後、入出力部および抵抗部を覆うように、図34に示さ
れるようなレジスト53を形成する。レジスト53をマ
スクとして、SiN膜を燐酸(160℃)で7分間エッ
チングすることによって、入出力部および抵抗部を覆う
反応抑制膜52を形成する。さらに、レジスト53をマ
スクとして、ロジック部のゲート電極の上層を構成する
Ti/TiN層57aをエッチングにより除去すること
によって、図35に示されるような形状が得られる。こ
の後、レジスト53を除去する。
【0085】次に、図36に示すように、サリサイド処
理を行う。まず、スパッタ法を用いてCo膜54を約1
0nmの厚みで形成した後、そのCo膜54上に、スパ
ッタ法を用いて、キャップメタルとなるTiN膜55を
約10nmの厚みで形成する。そして、約500℃で約
30秒間のRTA処理を窒素雰囲気中で行う。これによ
り、ロジック部の高濃度不純物拡散層3および多結晶シ
リコン層50aを構成するSi領域と、Coとがシリサ
イド化反応を起こすので、ロジック部に厚みの大きいC
oSi膜56が形成される。最後に、CoSi膜56を
相変化させるために、約850℃で約30秒間のRTA
処理を行う。これにより、相変化されたCoSi2膜5
6が形成される。
【0086】この場合、ロジック部に形成される相変化
されたCoSi2膜56は、約4Ω/□のシート抵抗値
を有し、入出力部および抵抗部に形成される多結晶シリ
コン層とTi/TiN層との組み合わせによるシート抵
抗値は、約10Ω/□になる。
【0087】この第7実施形態では、上記のように、ロ
ジック部、入出力部および抵抗部に、入出力部および抵
抗部に必要な抵抗値を得るために、多結晶シリコン層5
0a、50bおよび50cと、Ti/TiN層57a、
57bおよび57cとの積層構造を形成した後、レジス
ト53を用いてロジック部のTi/TiN層57aを除
去し、さらにサリサイドプロセスを用いて、ロジック部
に相変化されたCoSi2膜56を形成することによっ
て、ロジック部を低いシート抵抗に設定しながら、入出
力部および抵抗部を任意のシート抵抗値に制御すること
ができる。
【0088】なお、今回開示された実施形態は、すべて
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明
ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請
求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が
含まれる。
【0089】たとえば、上記実施形態では、低抵抗側
(ロジック部)および高抵抗側(入出力部、抵抗部)の
シリサイド膜を構成する金属材料として、Coを用いた
が、本発明はこれに限らず、Siと反応してシリサイド
を形成可能な金属であれば、他の金属を用いても同様の
効果を得ることができる。たとえば、Ti、V、Cr、
Ni、Zr、Nb、Mo、Rh、Pd、Hf、Ta、
W、Ptなどが考えられる。この場合、低抵抗側と高抵
抗側とで別々の金属シリサイド膜を形成することも可能
である。低抵抗のシリサイド膜を形成するには、Ti、
Co、Pdなどが適しており、高抵抗のシリサイド膜を
形成するには、V、Cr、Moなどが適している。
【0090】また、上記第7実施形態では、多結晶シリ
コン層上の金属層として、Ti/TiN層を用いたが、
本発明はこれに限らず、たとえば、WやAlなどの他の
金属層を用いてもよい。この場合、用いる金属層の材質
および厚みを制御することによって、容易に、入出力部
および抵抗部のシート抵抗値を制御することができる。
【0091】また、上記実施形態では、低いシート抵抗
値が必要な領域としてロジック部を示すとともに、高い
シート抵抗値が必要な領域として入出力部および抵抗部
を示したが、本発明はこれに限らず、低いシート抵抗値
が必要な領域と、高いシート抵抗値が必要な領域とが混
在する半導体装置全般に適用可能である。
【0092】また、上記第5実施形態では、シリサイド
膜にイオン注入する不純物として、B+、As+、B
2 +、P+ を用いる場合について説明したが、本発明は
これに限らず、イオン注入によりシリサイド膜の結晶性
を劣化させてシリサイド膜のシート抵抗値を上昇させる
ことが可能な不純物であれば、他の不純物であってもよ
い。たとえば、GeやSiなどを用いることも可能であ
る。
【0093】また、上記第5実施形態では、シリサイド
膜にイオン注入することによりシリサイド膜の結晶性を
劣化させてシリサイド膜のシート抵抗値を上昇させる例
を示したが、本発明はこれに限らず、シリサイド膜の結
晶性を劣化させてシリサイド膜のシート抵抗値を上昇さ
せることが可能な方法であれば、イオン注入以外の他の
方法を用いてよい。
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、トラン
ジスタ形成時の不純物注入条件などを制御することな
く、抵抗素子などのシート抵抗値を容易に任意の値に設
定することができる。その結果、設計の自由度を拡大す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
プロセスを説明するための断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
プロセスを説明するための断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
プロセスを説明するための断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
プロセスを説明するための断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造
プロセスを説明するための断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造
プロセスを説明するための断面図である。
【図7】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造
プロセスを説明するための断面図である。
【図8】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造
プロセスを説明するための断面図である。
【図9】本発明の第2実施形態による半導体装置の製造
プロセスを説明するための断面図である。
【図10】本発明の第3実施形態による半導体装置の製
造プロセスを説明するための断面図である。
【図11】本発明の第3実施形態による半導体装置の製
造プロセスを説明するための断面図である。
【図12】本発明の第3実施形態による半導体装置の製
造プロセスを説明するための断面図である。
【図13】本発明の第3実施形態による半導体装置の製
造プロセスを説明するための断面図である。
【図14】本発明の第4実施形態による半導体装置の製
造プロセスを説明するための断面図である。
【図15】本発明の第4実施形態による半導体装置の製
造プロセスを説明するための断面図である。
【図16】本発明の第4実施形態による半導体装置の製
造プロセスを説明するための断面図である。
【図17】本発明の第4実施形態による半導体装置の製
造プロセスを説明するための断面図である。
【図18】本発明の第4実施形態による半導体装置の製
造プロセスを説明するための断面図である。
【図19】本発明の第4実施形態による半導体装置の製
造プロセスを説明するための断面図である。
【図20】本発明の第5実施形態による半導体装置の製
造プロセスを説明するための断面図である。
【図21】本発明の第5実施形態による半導体装置の製
造プロセスを説明するための断面図である。
【図22】本発明の第5実施形態による半導体装置の製
造プロセスを説明するための断面図である。
【図23】本発明の第5実施形態による半導体装置の製
造プロセスを説明するための断面図である。
【図24】本発明の第5実施形態による半導体装置の製
造プロセスを説明するための断面図である。
【図25】本発明の第5実施形態による不純物のイオン
注入前後のシリサイド膜の結晶性をXRD法で評価した
結果を示した特性図である。
【図26】本発明の第5実施形態の不純物のイオン注入
によるシリサイド膜のシート抵抗値の上昇を説明するた
めの特性図である。
【図27】図26に示した特性図を得るための実験条件
を説明するための図である。
【図28】本発明の第6実施形態による半導体装置の製
造プロセスを説明するための断面図である。
【図29】本発明の第6実施形態による半導体装置の製
造プロセスを説明するための断面図である。
【図30】本発明の第6実施形態による半導体装置の製
造プロセスを説明するための断面図である。
【図31】本発明の第6実施形態による半導体装置の製
造プロセスを説明するための断面図である。
【図32】本発明の第6実施形態による半導体装置の製
造プロセスを説明するための断面図である。
【図33】本発明の第7実施形態による半導体装置の製
造プロセスを説明するための断面図である。
【図34】本発明の第7実施形態による半導体装置の製
造プロセスを説明するための断面図である。
【図35】本発明の第7実施形態による半導体装置の製
造プロセスを説明するための断面図である。
【図36】本発明の第7実施形態による半導体装置の製
造プロセスを説明するための断面図である。
【図37】本発明の第7実施形態による半導体装置の製
造プロセスを説明するための断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 3 高濃度不純物層 4 低濃度不純物層 5 抵抗層(第2シリコン領域) 7a ゲート電極(第1シリコン領域) 7b ゲート電極(第2シリコン領域) 7c 抵抗配線(第2シリコン領域) 9a、30a、40a、56 CoSi膜(CoSi2
膜)(第1シリサイド膜) 12、20 CoSi膜(CoSi2膜)(第1シリサ
イド膜;第3シリサイド膜) 9b、9c CoSi膜(CoSi2膜)(第2シリサ
イド膜) 10 反応抑制膜 11、31、32、33、53 レジスト(エッチング
マスク) 51b、51c WSi2膜(導電層;シリサイド膜) 57b、57c Ti層(導電層;金属層) 130b、130c CoSi膜(CoSi2膜)(第
2シリサイド膜) 140b、140c CoSi2膜(第2シリサイド
膜)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/088 Fターム(参考) 4M104 BB01 BB20 BB39 DD37 DD82 DD84 HH16 5F038 AR01 AR08 AR10 AR23 AR26 CA05 CD12 CD19 EZ13 EZ15 EZ20 5F048 AB06 AB07 AC01 AC10 BB05 BB08 BC06 BF03 BF06 BF16 BG13 BG14 DA25

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1シリコン領域上に形成された第1シ
    リサイド膜と、 第2シリコン領域上に形成され、前記第1シリサイド膜
    と同じシリサイド材料からなるとともに、前記第1シリ
    サイド膜と膜質を異ならせることによって、前記第1シ
    リサイド膜とは異なるシート抵抗値を有する第2シリサ
    イド膜とを備えた、半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記第2シリサイド膜は、不純物が導入
    されることにより、前記第1シリサイド膜とは膜質を異
    ならせることによって、前記第1シリサイド膜よりも高
    いシート抵抗値を有するように形成されている、請求項
    1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 第1シリコン領域および第2シリコン領
    域と、 前記第1シリコン領域上に形成された第1シリサイド膜
    と、 前記第2シリコン領域上に形成され、前記第1シリサイ
    ド膜とシート抵抗値の異なる金属層とを備えた、半導体
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第1シリコン領域および前記第2シ
    リコン領域は、同一のシリコン層からなる、請求項3に
    記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 シリコン領域と、 シリコン領域上に形成され、結晶性が劣化されることに
    よりシート抵抗値が上昇されたシリサイド膜とを備え
    た、半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記シリサイド膜は、不純物が導入され
    ることにより、結晶性が劣化されている、請求項5に記
    載の半導体装置。
  7. 【請求項7】 第1シリコン領域および第2シリコン領
    域を形成する工程と、 第1サリサイドプロセスを用いて、前記第1シリコン領
    域上に、第1シリサイド膜を形成するとともに、前記第
    2シリコン領域上に、前記第1シリサイド膜と同じシリ
    サイド材料からなる第2シリサイド膜を形成する工程
    と、 前記第2シリサイド膜を覆うように反応抑制膜を形成す
    る工程と、 第2サリサイドプロセスを用いて、前記第1シリコン領
    域上の第1シリサイド膜上に、前記第1シリサイド膜と
    同じシリサイド材料からなる第3シリサイド膜を形成す
    る工程とを備えた、半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 第1シリコン領域および第2シリコン領
    域を形成する工程と、 第1サリサイドプロセスを用いて、前記第1シリコン領
    域上に、第1シリサイド膜を形成するとともに、前記第
    2シリコン領域上に、第2シリサイド膜を形成する工程
    と、 前記第2シリサイド膜を覆うように、反応抑制膜および
    エッチングマスクを形成する工程と、 前記エッチングマスクをマスクとして、前記第1シリサ
    イド膜をエッチングにより除去する工程と、 第2サリサイドプロセスを用いて、前記第1シリコン領
    域上に、第3シリサイド膜を形成する工程とを備えた、
    半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第3シリサイド膜を形成する工程
    は、 前記第1シリコン領域上に、前記第2シリサイド膜と同
    じシリサイド材料からなるとともに、前記第2シリサイ
    ド膜よりも大きい膜厚を有する前記第3シリサイド膜を
    形成する工程を含む、請求項8に記載の半導体装置の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 第1シリコン領域および第2シリコン
    領域を形成する工程と、 第1サリサイドプロセスを用いて、前記第1シリコン領
    域上に、第1シリサイド膜を形成するとともに、前記第
    2シリコン領域上に、第2シリサイド膜を形成する工程
    と、 前記第1シリサイド膜を覆うようにエッチングマスクを
    形成する工程と、 前記エッチングマスクをマスクとして、前記第2シリサ
    イド膜を所定の厚み分エッチングする工程とを備えた、
    半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 第1シリコン領域および第2シリコン
    領域を形成する工程と、 第1サリサイドプロセスを用いて、前記第1シリコン領
    域上に、第1シリサイド膜を形成するとともに、前記第
    2シリコン領域上に、第2シリサイド膜を形成する工程
    と、 前記第1シリサイド膜を覆うようにマスク層を形成する
    工程と、 前記マスク層をマスクとして、前記第2シリサイド膜に
    不純物を注入することによって、前記第2シリサイド膜
    のシート抵抗値を上昇させる工程とを備えた、半導体装
    置の製造方法。
  12. 【請求項12】 同一のシリコン層からなる第1シリコ
    ン領域および第2シリコン領域を形成する工程と、 前記第1シリコン領域上および前記第2シリコン領域上
    に、導電層を形成する工程と、 前記第2シリコン領域と、前記第2シリコン領域上に形
    成された前記導電層とを覆うように、反応抑制膜および
    エッチングマスクを形成する工程と、 前記エッチングマスクをマスクとして、前記第1シリコ
    ン領域上に形成された前記導電層をエッチングにより除
    去する工程と、 その後、サリサイドプロセスを用いて、前記第1シリコ
    ン領域上に第1シリサイド膜を形成する工程とを備え
    た、半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】シリコン領域を形成する工程と、 前記シリコン領域上にシリサイド膜を形成する工程と、 前記シリサイド膜の結晶性を劣化させることにより前記
    シリサイド膜のシート抵抗値を上昇させる工程とを備え
    た、半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】前記シリサイド膜の結晶性を劣化させる
    ことにより前記シリサイド膜のシート抵抗値を上昇させ
    る工程は、 前記シリサイド膜に不純物をイオン注入することによっ
    て、前記シリサイド膜の結晶性を劣化させる工程を含
    む、請求項13に記載の半導体装置の製造方法。
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