JP2003168377A - 偏向ヨーク - Google Patents
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Abstract
部ピンクッション歪を補正することができる偏向ヨーク
を提供する。 【解決手段】 表示面側渡り部51とネック側渡り部5
3とが管軸方向部52でつながれたサドル型の垂直偏向
コイル20を備え、陰極線管に装着される偏向ヨークで
あって、垂直偏向コイル20の表示面側渡り部51を、
陰極線管の表示面側から管軸方向に見たときに、表示面
側渡り部51の管軸からの距離は、表示面対角方向の部
位において最小である。このことにより、左右内部ピン
クッション歪を補正するための部品を追加したり、偏向
パワーを増加させることなく、簡単な構成で偏向コイル
自体が作る磁界によって左右内部ピンクッション歪を補
正することができる。
Description
タモニタ等の陰極線管に用いられる偏向ヨークに関し、
特に偏向コイルの形状に関するものである。
なる陰極線管装置の側面半断面図(上半分のみ断面)を
示す。陰極線管8は、前面パネル1内面に表示面(蛍光
スクリーン面)2を有するガラスバルブ3と、ネック部
4内に表示面2にシャドウマスク5を通して電子ビーム
6を照射する電子銃7とを備える。陰極線管8のいわゆ
るコーン部に偏向ヨーク9が装着される。偏向ヨーク9
は、最も内側の陰極線管に接するところに水平偏向コイ
ル11を有し、その外側にセパレータ12、垂直偏向コ
イル13、コア14が順次重なるように組み立てられて
いる。セパレータ12は、水平偏向コイル11と垂直偏
向コイル13とを絶縁及び固定する。
ドル型のコイルであって、前面パネル1側の渡り部(以
下「表示面側渡り部」という)と電子銃7側の渡り部
(以下「ネック側渡り部」という)と、表示面側渡り部
とネック側渡り部とをつなぐ管軸方向部とからなる。な
お、渡り部はアーク部と、管軸方向部はコーン部とも呼
ばれる。
示面側から見た図を示す。左右方向の軸がX軸、上下方
向の軸がY軸であり、図示しないZ軸が管軸に相当す
る。このようなサドル型の垂直偏向コイル13を有する
偏向ヨークにおいては、垂直偏向コイル13の表示面側
渡り部15の形状は、図12に示すようにほぼ円弧状に
形成されている。
ゼンス磁界を発生する偏向ヨークによって偏向された電
子ビームによる、表示面上の走査線の歪み(これを「ラ
スター歪」と呼ぶ)を示している。図13(a)に示す
ような、左右の糸巻き状の歪を左右ピンクッション歪1
6といい、内部における左右ピンクッション歪を左右内
部ピンクッション歪17という。
る周知技術として、TVやコンピュータモニターセット
において、ピンクッショントランスを用いた構成、又は
水平偏向回路の電源電圧を変調する構成などを用いた、
左右ピンクッション歪補正回路により補正する技術があ
る(例えば特許文献1、2参照。)。
従来の左右ピンクッション歪補正回路によって補正した
後に残留する左右内部ピンクッション歪18を示す。こ
のような左右内部ピンクッション歪18の補正方法とし
て、水平及び垂直偏向電流が流れて動作するリアクター
コイルからなる補正コイルを偏向ヨークに設けるものが
ある(例えば特許文献3参照)。また、偏向ヨークの大
口径側(表示面側)のX軸及びY軸上に各2個、合計4
個のマグネットを取り付けるものがあった(例えば特許
文献4参照。)。
献4に開示されている補正方法では、左右内部ピンクッ
ション歪を補正するために新たにマグネットを付加する
ので、部品点数が増えて構造が複雑になり、組み立て工
数も増えるという問題があった。さらに、マグネットの
取り付け誤差が生じた場合、それによって補正能力のば
らつきが生じ、画像を表示した時の歪の大きさにばらつ
きができるという問題があった。また、特許文献3に開
示されている補正方法では、新たに補正コイルを付加
し、その電流源として水平、垂直偏向電流を用いるため
に、その分偏向パワーが増大するという問題があった。
セット用カラー陰極線管の表示面平面化や省スペース化
のため広偏向角化が進んでおり、偏向収差が増大し左右
内部ピンクッション歪の増大が問題となっている。
内部ピンクッション歪を補正するための部品を追加した
り、偏向パワーを増加させることなく、簡単な構成で偏
向コイル自体が作る磁界によって左右内部ピンクッショ
ン歪を補正することができる偏向ヨークを提供すること
にある。
に、本発明の第1の偏向ヨークは、表示面側渡り部とネ
ック側渡り部とが管軸方向部でつながれたサドル型の垂
直偏向コイルを備え、陰極線管に装着される偏向ヨーク
であって、前記垂直偏向コイルの前記表示面側渡り部
を、陰極線管の表示面側から管軸方向に見たときに、前
記表示面側渡り部は、前記管軸を通る表示面対角方向の
軸を挟む両側に、前記管軸からの距離が、表示面対角方
向における前記管軸からの距離より大きい部位があるこ
とを特徴とする。
面側渡り部とネック側渡り部とが管軸方向部でつながれ
たサドル型の垂直偏向コイルを備え、陰極線管に装着さ
れる偏向ヨークであって、前記垂直偏向コイルの前記表
示面側渡り部を、陰極線管の表示面側から管軸方向に見
たときに、前記表示面側渡り部の前記管軸からの距離
は、表示面対角方向近傍の部位において最小であること
を特徴とする。
示面側渡り部は、管軸を通る表示面対角方向の軸を挟む
両側に、管軸からの距離が、表示面対角方向における管
軸からの距離より大きい部位があり、第2の偏向ヨーク
は、表示面側渡り部の管軸からの距離は、表示面対角方
向の部位において最小であるので、電子ビームの偏向領
域の内、表示面対角方向近傍の部位において電子ビーム
に働くローレンツ力のX成分が相対的に大きくなり、こ
れに伴い左右内部ピンクッション歪が左右ピンクッショ
ン歪みに比べて相対的に小さくなる。そのため、従来よ
り周知の左右ピンクッション歪補正回路を用いて左右ピ
ンクッション歪みを補正した際に、左右内部ピンクッシ
ョン歪みの残留量を小さくすることができる。
軸を通る表示面対角方向の軸を挟む両側の前記管軸から
の距離、及び前記表示面対角方向における前記管軸から
の距離は、それぞれ前記管軸と前記表示面側渡り部の外
縁との間の距離であることが好ましい。
を挟む両側の前記管軸からの距離、及び前記表示面対角
方向における前記管軸からの距離は、それぞれ前記管軸
と前記表示面側渡り部の内縁との間の距離であることが
好ましい。前記第2の偏向ヨークにおいては、前記表示
面側渡り部の外縁から前記管軸に垂線をおろしたとき
に、前記表示面側対角方向近傍の部位において前記垂線
の長さが最小となることが好ましい。
管軸に垂線をおろしたときに、前記表示面側対角方向近
傍の部位において前記垂線の長さが最小となることが好
ましい。
ては、前記表示面側渡り部の表示面側の端部が、同一面
上に位置していることが好ましい。この構成において
は、表示面側対角方向の部位に比べて、それ以外の部位
の管軸からの距離が大きくなるように偏向コイルが形成
される。
部が、表示面対角方向近傍の部位とそれ以外の部位とで
異なる面上に位置していることが好ましい。この構成に
よれば、表示面対角方向近傍の部位のみ電子銃側に後退
させ、かつ、表示面側渡り部全域にわたってセパレータ
に沿うようにでき、表示面側対角方向近傍の部位におい
て管軸からの距離を最小にすることができる。また、表
示面側渡り部の全域にわたって、陰極線管外面又はセパ
レータに偏向コイルを密着させることができるので、偏
向エネルギの効率の低下を招くことがない。
面対角方向近傍の部位が陰極線管の表示面側から管軸方
向に見たときにほぼ直線状であることが好ましい。この
構成によっても、表示面対角方向の部位の管軸からの距
離を最小にすることができる。
面対角方向近傍の部位が、前記管軸に向かって凸の少な
くとも1つの円弧からなることが好ましい。この構成に
よっても、表示面対角方向の部位の管軸からの距離を最
小にすることができる。
実施の形態について、図面を用いて説明する。図11を
用いて説明した陰極線管及び偏向ヨークの基本構成は、
本実施の形態においても同様であるので説明を省略し、
本発明の特徴部である偏向コイルの形状について詳細に
説明する。 (実施の形態1)
向コイルを上面又は下面からY軸方向に見た側面概略図
を示している。図1(b)は、図1(a)のA方向矢視
図、すなわち垂直偏向コイルを陰極線管表示面側から管
軸(Z軸)方向に見た正面概略図である。本実施の形態
に係る垂直偏向コイルは、左右1対の垂直偏向コイルで
構成されているが、図1(a)、(b)は片側半分を図
示している。このことは、以下の各図においても同様で
ある。
1と、ネック側渡り部53と、表示面側渡り部51とネ
ック側渡り部53とをつなぐサドル型の管軸方向部52
とで構成される。
陰極線管の管軸に垂直な平面上に位置する。これを表示
面側から見た形状は、図1(b)に示すように、対角方
向近傍部51aにおいて管軸からの距離が最小となり、
X軸近傍部51b及びY軸近傍部51cにおいて管軸か
らの距離が大きくなる形状である。言い換えれば、表示
面側渡り部の内縁又は外縁から管軸に垂線(管軸に直交
する線)をおろしたときに、対角方向近傍部51aにお
いて垂線の長さが最小となる。
に、X軸とY軸とで仕切られた第1象限(右上部分)に
おける垂線のうち、対角方向近傍部51aにおける垂線
23の長さが最小であり、垂線23はX軸近傍部51b
における垂線22、及びY軸近傍部51cにおける垂線
24より短くなっている。
の内縁から管軸におろした垂線の例で説明したが、表示
面側渡り部の外縁から管軸におろした垂線の場合であっ
ても、対角方向近傍部51aにおける垂線の長さが最小
となることは同じである。
とである。また、表示面側渡り部の対角方向近傍部と
は、表示面側渡り部のうち、管軸を通る対角方向の軸を
挟む領域のことであり、より具体的には、対角方向の軸
を管軸上の点を中心として、正方向、負方向のそれぞれ
に10度程度回転したときに、この回転した軸と表示面
側渡り部とが重なり合う範囲のことである。
限(左上部分)、第3象限(左下部分)、第4象限(右
下部分)においても、表示面側渡り部は、対角方向近傍
部において管軸からの距離が最小となる形状である。
部51aをセパレータ12の外周21(図11のa部に
相当)と密着させる一方で、X軸近傍部51b及びY軸
近傍部51cと、セパレータ12の外周21との間に空
隙25を設けて、管軸からの距離を大きくしている。
内部ピンクッション歪の補正作用について説明する。図
2は、偏向磁界によって表示面の第1象限(表示面側か
ら見て)へ電子ビームを偏向したときの電子ビームの軌
道71と、垂直偏向コイルの表示面側渡り部51に流れ
る偏向電流の向き73と、表示面側渡り部51から発生
する磁界の向き74と、その磁界中の電子ビームに働く
ローレンツ力のX方向成分Fxとを示す図である。図
中、●印が電子ビームの断面を、白抜きの矢印がローレ
ンツ力を示す。磁界中の電子ビームに働くローレンツ力
のX方向成分Fxは、次の(1)式で表されることが知
られている。
分、Bzは磁界のZ成分である。
夫することよって、ローレンツ力Fxを表示面の位置ご
とに増減させるものである。図3は、本発明の垂直偏向
コイル半体の表示面側渡り部51と、電子ビームの偏向
領域82と、偏向領域82中の3点における電子ビーム
(●印)に働くローレンツ力Fx(白抜き矢印)との関
係を示す図である。電子ビームは偏向磁界により偏向領
域82内で偏向される。偏向領域82の内、左右内部ピ
ンクッション歪が生じる付近の上端部付近における磁界
Bzの大きさをBzc、ローレンツ力のX成分FxをF
xc、対角方向の角部付近でのBzをBza、FxをF
xa、X軸端部付近でのBzをBzb、FxをFxbと
する。
電子ビームとの距離は偏向領域82の対角方向角部又は
その近傍において最小となることから、表示面側渡り部
51が発生する磁界のZ成分の大小関係はBza>Bz
b、Bza>Bzcとなり、(1)式より電子ビームに
働くローレンツ力のX成分の大小関係はFxa>Fx
b、Fxa>Fxcとなる。
51cと管軸との距離を大きくとっているので、セパレ
ータ12と密着している従来の場合と比べてFxbとF
xcは小さくなる。その結果、図4(a)に示すよう
に、表示面側渡り部の形状がほぼ円弧状の従来の垂直偏
向コイルと比べて、左右ピンクッション歪についてはF
xbが小さくなることから従来の曲線16(破線で示
す)から曲線91(実線で示す)へと大きくなり、左右
内部ピンクッション歪についてはFxcが小さくなるこ
とから従来の曲線17(破線で示す)から曲線92(実
線で示す)へと小さくなる。
歪を従来よりも大きくする一方で、左右内部ピンクッシ
ョン歪を従来よりも小さくするので、従来から周知の左
右ピンクッション歪補正回路を用いて、左右ピンクッシ
ョン歪と左右内部ピンクッション歪を同時に適正に補正
することができる。
歪が左右ピンクッション歪に比べて相対的に小さくなる
ため、従来一般に用いられている前述の左右ピンクッシ
ョン歪補正回路を用いて左右ピンクッション歪を直線に
なるまで補正する場合、左右ピンクッション歪補正量は
従来よりも大きくなるが、同時に補正される左右内部ピ
ンクッション歪の補正量は従来よりも小さくて足りる。
そのため、左右ピンクッション歪を補正しても、従来
(図13(b))のような左右内部ピンクッション歪が
残留せず、図4(b)に示すように左右内部ピンクッシ
ョン歪も直線42のように補正される。
態2に係る垂直偏向コイルを上面又は下面から見た側面
図を示している。図5(b)は、図5(a)に示した垂
直偏向コイルをセパレータ12に装着した状態のA矢視
図であり、図11のI−I線における断面図に相当す
る。
1の表示面側の端部が管軸と垂直な面上に位置している
が、本実施の形態における表示面側渡り部51の表示面
側の端部は、図5(a)に示すように表示面対角方向の
部位とそれ以外の部位とが同一面上ではなく異なる面上
に位置している。
1bとY軸近傍部51cとは同一面上に位置しており、
対角方向近傍部51aだけが電子銃側に後退して設けら
れている。対角方向近傍部51aの位置におけるセパレ
ータの外径は、X軸近傍部51b及びY軸近傍部51c
と比べて相対的に小さい。偏向ヨークが装着される陰極
線管の部位は円錐形又は角錐形であるため、電子銃側に
寄るほど陰極線管の外径すなわちセパレータ12の外径
が小さくなるからである。
面全域にわたりセパレータに沿うような形状に形成する
と、表示面側から見た形状は図1(b)に示すものと同
様に、対角方向近傍部51aにおいて管軸からの距離が
最小になる。言い換えれば、表示面側渡り部51の内縁
又は外縁から管軸に垂線をおろしたときに、表示面側対
角方向近傍部51aにおいて垂線の長さが最小となる。
いる。破線34は電子銃側に後退した部分のセパレータ
12の外径を示しており、渡り部51の対角方向近傍部
51aの内縁は破線34の位置で当接していることにな
る。すなわち、対角方向近傍部51aから管軸におろし
た垂線35の長さは、X軸近傍部51bの内縁から管軸
におろした垂線36、及びY軸近傍部51cの内縁から
管軸におろした垂線37の長さより短くなっている。
ローレンツ力Fxは、図3の場合と同様にFxa>Fx
b、Fxa>Fxcとなり、左右内部ピンクッション歪
を低減することができる。
角方向近傍部51aまでの距離を最小とするために、X
軸近傍部51b及びY軸近傍部51cとセパレータ12
との間に必要以上の空隙を設けなければならない。これ
に対して本実施の形態によれば、表示面側渡り部51の
全域にわたり、セパレータ12に密着させることができ
るので、偏向エネルギの効率の低下を回避できるという
有利な効果を有する。
3に係る垂直偏向コイルの上面又は下面から見た側面図
を、図6(b)は図6(a)のA矢視図をそれぞれ示
す。
管軸方向の厚さtを、対角方向近傍部51aがそれ以外
の部位51b、51cより相対的に厚くなるようにして
いる。対角方向近傍部51aの管軸方向厚さtを相対的
に大きくした分、当該部位の径方向の厚さを小さくでき
るので、図6(b)に示すように、表示面側渡り部51
の内径をほぼ円弧状に保ちつつ、対角方向近傍部51a
のみ管軸から外縁までの距離を小さくすることができ
る。
に働くローレンツ力Fxは、Fxa>Fxb、Fxa>
Fxcとなり、左右内部ピンクッション歪を低減するこ
とができる。
X軸近傍部51b及びY軸近傍部51cよりも大きくす
るための形態として、従来の偏向コイルに比べて対角方
向近傍部51aを厚くするものと、X軸近傍部51b及
びY軸近傍部51cを薄くして径方向の大きさを大きく
するものと、2種類の形態がある。このうち後者におい
ては、表示面側渡り部の表面積が大きくなり、放熱性が
高まり、偏向コイルの温度上昇を低減できるという効果
がある。
によれば、表示面側渡り部51の内縁が円弧状であるた
め表示面側渡り部51の全域にわたり、セパレータ12
と密着させることができる。
係る垂直偏向コイルの正面図を示す。本実施の形態で
は、表示面側渡り部51のX軸付近、Y軸付近にコイル
巻線が存在しない空間100をそれぞれ形成している。
このような空間100を設けることにより、管軸から対
角方向近傍部51aまでの距離を実質的に最小にしたの
と同じことになり、対角方向近傍部における磁界の強さ
を前記の各実施の形態と同様に相対的に高めることがで
きる。
ローレンツ力FxはFxa>Fxb、Fxa>Fxcと
なり、左右内部ピンクッション歪を低減することができ
る。
コイルの表面積が大きくなり、放熱性が高まり、偏向コ
イルの温度上昇を低減できるという効果もある。
係る垂直偏向コイルの正面図を示す。本実施の形態で
は、対角方向近傍部51aの形状を表示面側から見て直
線形状とすることで、管軸から対角方向近傍部51aま
での距離を最小とし、対角方向近傍部における磁界の強
さを相対的に高めている。
示面側渡り部の管軸からの距離が、表示面対角方向近傍
の部位において最小となる実施の形態である。これに対
して、実施の形態6は、表示面側渡り部は、管軸を通る
表示面対角方向の軸を挟む両側に、管軸からの距離が、
表示面対角方向における管軸からの距離より大きい部位
があるという実施の形態である。
ル30の正面図を示している。軸31は、管軸を通る表
示面対角方向の軸である。線32、線33はそれぞれ、
表示面側渡り部のうち、軸31を挟む両側の部位の内縁
から管軸におろした垂線である。線32及び線33の長
さは、軸31のうち管軸と表示面側渡り部の内縁との間
の長さ31aより大きくなっている。
同様であるが、本実施の形態では、長さ31aは、線3
2及び線33の長さより短いものの、管軸と表示面側渡
り部の内縁との間の距離の最小値ではない。図9の例で
は、長さ31aは、X軸上の長さ34、Y軸上の長さ3
5より長くなっている。
小値であることが好ましいが、本実施の形態のように、
長さ31aが最小値でなくても、表示面側渡り部が、対
角方向の軸31を挟む両側に、長さ31aより長い線3
1及び線32がある形状になっていれば、垂直偏向コイ
ル自体が作る磁界によって左右内部ピンクッション歪を
補正できるいう効果は得られる。
の距離の例で説明したが、表示面側渡り部の外縁との間
の距離の場合であっても同様である。また本実施の形態
を前記実施の形態2から5のいずれかと組み合わせても
よい。
ー陰極線管用偏向ヨークに用いられる垂直偏向コイルの
表示面側渡り部51の形状寸法の一例を示す図である。
図10において、線26は、渡り部内縁から対角方向に
管軸におろした垂線、線27は、対角方向近傍部の内縁
から管軸におろした垂線、線28は、X軸近傍部の内縁
から管軸におろした垂線、線29は、Y軸近傍部の内縁
から管軸におろした垂線、長さ30は、X軸上における
管軸と渡り部内縁との間の長さ、長さ31は、Y軸上に
おける管軸と渡り部内縁との間の長さをそれぞれ示して
いる。
2mm、線27の長さは55.663mm、線28の長
さは63.374mm、線29の長さは56.962m
m、長さ30は61.458mm、長さ31は47.6
22mmであり、X軸近傍部の線28、及びY軸近傍部
の線29の長さに比べ、対角方向近傍部の線27の長さ
が短くなっている。このような寸法関係により、渡り部
の形状は、図10に示すように、対角方向近傍部におい
て、管軸に向いて凸の円弧状となっている。
ヨークの場合(図12)、左右ピンクッション歪(理想
的な直線との差の最大値)は15.5mm、左右内部ピ
ンクッション歪は6.7mmであり、左右ピンクッショ
ン歪補正回路で左右ピンクッション歪を補正した後の左
右内部ピンクッション歪は0.8mmであった。これに
対して、本発明の前記実施の形態では、左右ピンクッシ
ョン歪は15.9mm、左右内部ピンクッション歪は
6.4mm、従来の左右ピンクッション歪補正回路で補
正後の左右内部ピンクッション歪は0.4mmとなっ
た。
で0.4mm増大した一方、左右内部ピンクッション歪
は0.3mm低減した。そして、左右ピンクッション歪
補正回路で左右ピンクッション歪を直線状に補正した際
に残留する左右内部ピンクッション歪が0.4mm低減
した。
直偏向コイル自体が作る磁界によって左右内部ピンクッ
ション歪を相対的に低減できるので、余計な部品を付加
したり、偏向パワーを増加させたりすることなく、一般
的な左右ピンクッション歪補正回路を用いて、左右内部
ピンクッション歪を低減することができる。
ば、上下ピンクッション歪の補正を行うこともできる。
グネットなどの余計な部品を付加することなく、偏向コ
イル自身の作る磁界によって偏向画像歪の左右内部ピン
クッション歪を低減することができる、簡素な構成の偏
向ヨークを提供するものである。
イルの側面図 (b)図1(a)のA矢視図
界と電子ビームに働くローレンツ力との関係を示す図
の形状と偏向領域中の電子ビームに働くローレンツ力と
の関係を示す図
の左右ピンクッション歪及び左右内部ピンクッション歪
を従来技術と本発明とで比較して示す図 (b)本発明において左右ピンクッション歪を回路補正
することにより左右内部ピンクッション歪が補正された
様子を示す図
イルの側面図 (b)図5(a)のA矢視図
イルの側面図 (b)図6(a)のA矢視図
正面図
正面図
正面図
態を示す図
図
面図
生じる左右ピンクッション歪及び左右内部ピンクッショ
ン歪を示す図 (b)左右ピンクッション歪を回路補正した後に残留す
る左右内部ピンクッション歪を示す図
Claims (10)
- 【請求項1】 表示面側渡り部とネック側渡り部とが管
軸方向部でつながれたサドル型の垂直偏向コイルを備
え、陰極線管に装着される偏向ヨークであって、 前記垂直偏向コイルの前記表示面側渡り部を、陰極線管
の表示面側から管軸方向に見たときに、 前記表示面側渡り部は、前記管軸を通る表示面対角方向
の軸を挟む両側に、前記管軸からの距離が、表示面対角
方向における前記管軸からの距離より大きい部位がある
ことを特徴とする偏向ヨーク。 - 【請求項2】 前記管軸を通る表示面対角方向の軸を挟
む両側の前記管軸からの距離、及び前記表示面対角方向
における前記管軸からの距離は、それぞれ前記管軸と前
記表示面側渡り部の外縁との間の距離である請求項1に
記載の偏向ヨーク。 - 【請求項3】 前記管軸を通る表示面対角方向の軸を挟
む両側の前記管軸からの距離、及び前記表示面対角方向
における前記管軸からの距離は、それぞれ前記管軸と前
記表示面側渡り部の内縁との間の距離である請求項1に
記載の偏向ヨーク。 - 【請求項4】 表示面側渡り部とネック側渡り部とが管
軸方向部でつながれたサドル型の垂直偏向コイルを備
え、陰極線管に装着される偏向ヨークであって、前記垂
直偏向コイルの前記表示面側渡り部を、陰極線管の表示
面側から管軸方向に見たときに、 前記表示面側渡り部の前記管軸からの距離は、表示面対
角方向近傍の部位において最小であることを特徴とする
偏向ヨーク。 - 【請求項5】 前記表示面側渡り部の外縁から前記管軸
に垂線をおろしたときに、前記表示面側対角方向近傍の
部位において前記垂線の長さが最小となる請求項4に記
載の偏向ヨーク。 - 【請求項6】 前記表示面側渡り部の内縁から前記管軸
に垂線をおろしたときに、前記表示面側対角方向近傍の
部位において前記垂線の長さが最小となる請求項4に記
載の偏向ヨーク。 - 【請求項7】 前記表示面側渡り部の表示面側の端部
が、同一面上に位置している請求項1から6のいずれか
に記載の偏向ヨーク。 - 【請求項8】 前記表示面側渡り部の表示面側の端部
が、前記表示面対角方向近傍の部位とそれ以外の部位と
で異なる面上に位置している請求項1から6のいずれか
に記載の偏向ヨーク。 - 【請求項9】 前記表示面側渡り部のうち前記表示面対
角方向近傍の部位が陰極線管の表示面側から管軸方向に
見たときにほぼ直線状である請求項1から6のいずれか
に記載の偏向ヨーク。 - 【請求項10】 前記表示面側渡り部のうち前記表示面
対角方向近傍の部位が、前記管軸に向かって凸の少なく
とも1つの円弧からなる請求項1から6のいずれかに記
載の偏向ヨーク。
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