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JP2003161983A - 距離計連動式カメラ - Google Patents

距離計連動式カメラ

Info

Publication number
JP2003161983A
JP2003161983A JP2001360694A JP2001360694A JP2003161983A JP 2003161983 A JP2003161983 A JP 2003161983A JP 2001360694 A JP2001360694 A JP 2001360694A JP 2001360694 A JP2001360694 A JP 2001360694A JP 2003161983 A JP2003161983 A JP 2003161983A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subject
image
optical system
light flux
measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001360694A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyoji Genda
享二 源田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tamron Co Ltd
Original Assignee
Tamron Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tamron Co Ltd filed Critical Tamron Co Ltd
Priority to JP2001360694A priority Critical patent/JP2003161983A/ja
Publication of JP2003161983A publication Critical patent/JP2003161983A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Focusing (AREA)
  • Viewfinders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被写体像の合致状態を目視判断および信号に
より使用者に知らせ、安定したピント合わせをすること
ができる距離計連動式カメラを提供する。 【解決手段】 本発明のカメラは、ファインダー主光学
系130を通る被写体からの光束の一部を伝達させて、
被写体の基準像を結像させるための基準像光学系160
と、距離計光学系140を通る被写体からの光束の一部
を伝達させて、被写体の測定像を結像させるための測定
像光学系170とを含む。焦点演算部182が、基準像
検出センサ166が出力する被写体の像に関する信号
と、測定像検出センサ168が出力する被写体の像に関
する信号とに基づいて、被写体の像のぼけ度合いを検出
する。出力部174、176が、焦点演算部182が出
力する被写体の像のぼけ度合いの検出結果に関する信号
に基づいて、被写体の像のぼけ度合いの検出結果を出力
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2重像合致式の距
離計を含む距離計連動式のカメラに関する。特に、本発
明は、各種の信号を出力して、被写体の像の合致状態を
使用者に知らせることができる距離計連動式のカメラに
関する。
【0002】
【従来の技術】図13を参照すると、従来の距離計連動
式カメラにおいては、例えば、2重像合致式の距離計を
含むファインダー720を備えている。ファインダー7
20はファインダー光学系728を含む。ファインダー
光学系728は、被写体の撮影範囲、すなわち被写体7
26の像を結像させるためのファインダー主光学系73
0と、カメラから被写体726までの距離(以下、「被
写体距離」という)の測定(以下、「測距」という)を
目的とした距離計光学系740とを含む。ファインダー
主光学系730は、光軸730xと、ファインダー対物
レンズ732と、ビームスプリッタ734と、半透過膜
面734hと、接眼レンズ736とを含む。被写体72
6からの光束はファインダー対物レンズ732と、ビー
ムスプリッタ734および半透過膜面734hと、接眼
レンズ736とを通って、図14に示すように、被写体
の像(以下、「被写体像」という)726m(太線で示
す)をファインダー枠728fの視野内に結像させるよ
うに構成されている。
【0003】一方、距離計光学系740は、光軸740
xと、光軸に対して回転可能な偏角用可動ミラー742
と、光軸と垂直方向に移動可能な測定用対物レンズ74
4とを含む。被写体726からの光束は、偏角用可動ミ
ラー742で反射し、測定用対物レンズ744を通り、
半透過膜面734hで反射し、接眼レンズ736を通っ
て、図14に示すように、被写体像726f(二点鎖線
で示す)をファインダー枠728fの視野内の一部分に
結像させるように構成されている。すなわち、ファイン
ダー光学系728は、ファインダー主光学系730の光
路からの被写体像726mと距離計光学系740の光路
からの被写体像726fとをファインダー枠728fの
視野内に合成して結像させるように構成されている。
【0004】ここで、ファインダー720の基線長(被
写体726からの光束に平行な光軸730xと光軸74
0xとの間の距離)を図13にKSLで示す。
【0005】さらに、距離計連動式カメラには、撮影レ
ンズの繰り出し移動量に連動するように、距離計光学系
740によるファインダー枠728fの視野内の被写体
像726fを移動させる機構が組み込まれている。
【0006】距離計連動式カメラを用いて被写体726
を撮影する使用者(以下、単に「使用者」という)72
4は、ファインダー主光学系730の光路からの被写体
像726mと距離計光学系740の光路からの被写体像
726fの重なり具合を、ファインダー主光学系730
に設けられた接眼レンズ736を通して目視観察するこ
とにより、被写体像のピント合わせ(レンズの繰り出し
位置の適正化)の指針としている。すなわち、使用者7
24は、ファインダー主光学系730の光路からの被写
体像726mと距離計光学系740の光路からの被写体
像726fが重なり合った状態を目視認識することによ
り、「ピントが合った状態」を確認して、被写体726
に対するカメラのピント合わせを行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のカメラ
では、下記の課題があった。 (1)従来の距離計連動式カメラにおいては、目視によ
る2重像の合致認識であるため、測距の測定精度は使用
者自身の目と接眼レンズ視度の不適合の度合い、被写体
の明るさ、使用者の体調による視力の状態など、撮影時
の被写体の環境や使用者の個人差によって著しく影響を
受け、2重像の合致認識を安定して行うことはむずかし
かった。 (2)従来の距離計連動式カメラにおいては、使用者の
目視判断能力(目の分解能)には限度がある。したがっ
て、測距の測定精度を向上させるために、ファインダー
の有効基線長(基線長×ファインダーの倍率)を上げる
ことが必要となる。したがって、ファインダー光学系が
大型化し、カメラ自体も大型化する。その結果、距離計
連動式カメラの特徴である携帯性、機動性をそこなうお
それがあった。 (3)従来の距離計連動式カメラにおいては、高齢化な
どにより視力が減退した使用者にとっては、被写体像の
合致状態の認識がわずらわしくなり、カメラのピント合
わせを行うことが困難になっている。 (4)従来の距離計連動式カメラにおいては、ファイン
ダー主光学系の光路からの被写体像と距離計光学系の光
路からの被写体像は虚像又は空中像であるので、被写体
距離の大きさに対応してファインダー視野内の光学的な
被写体像の位置が変化する。このため、視度調整能力が
弱い使用者にとっては、被写体像が見えにくくなる被写
体距離があり、カメラのピント合わせを行うことが困難
になっている。例えば、このような使用者は、遠距離に
ある被写体は良く見えるが、近距離にある被写体は見ず
らい場合があり、測距の測定精度が低下してしまうこと
があった。 (5)従来の距離計連動式カメラにおいては、ファイン
ダー主光学系の光路からの被写体像と距離計光学系の光
路からの被写体像は虚像又は空中像であるので、使用者
のファインダーを覗く目の位置(接眼光軸)によって
は、被写体像が被写体距離の大きさに対応してファイン
ダー視野内の光学的な被写体像の位置が変化する。この
ため、被写体像の合致状態の認識が困難になっている。 (6)一般に、一眼レフカメラのファインダーは、焦点
板のマット面に被写体像を投影しているので、被写体像
のぼけ具合を目視により確認することができる。これに
対して、2重像合致式距離計を備えた距離計連動式カメ
ラでは、使用者はファインダーにおいて虚像又は空中像
を観察しているので、被写体像のぼけ具合を知ることは
できない。このため、2重像合致式の距離計を備えた距
離計連動式カメラでは、撮影表現に技法的な制約が起き
るおそれがあった。
【0008】
【発明の目的】本発明の目的は、2重像合致式の距離計
を備えた距離計連動式カメラにおいて、ファインダー内
のファインダー主光学系の光路からの被写体像と距離計
光学系の光路からの被写体像の合致状態を使用者の目視
判断だけでなく、各種の信号(視覚的表現、聴覚的表現
など)を出力して、被写体像の合致状態を使用者に知ら
せることにより、距離の測定に安心感があり、安定した
ピント合わせをすることができる距離計連動式カメラを
提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、各種の信号(視覚的
表現、聴覚的表現など)を出力することにより、被写体
像のぼけ具合を使用者に知らせることができる距離計連
動式カメラを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、被写体の像を
結像させるためのファインダー主光学系と、被写体距離
を測定するために、ファインダー主光学系による被写体
の像に重なるように被写体の一部分の像を結像させるた
めの距離計光学系とを備える距離計連動式のカメラにお
いて、ファインダー主光学系を通る被写体からの光束の
一部を伝達させて、被写体距離を測定する基準となる被
写体の基準像を結像させるための基準像光学系と、距離
計光学系を通る被写体からの光束の一部を伝達させて、
被写体距離を測定するための被写体の測定像を結像させ
るための測定像光学系とを備えるように構成した。この
本発明のカメラは、さらに、基準像光学系を通る被写体
からの光束を受光して、被写体の基準像を検出するため
の基準像検出センサ166と、測定像光学系を通る被写
体からの光束を受光して、被写体の基準像に対する被写
体の測定像のずれ量を検出するための測定像検出センサ
と、基準像検出センサが出力する被写体の像に関する信
号と、測定像検出センサが出力する被写体の像に関する
信号とに基づいて、被写体の像のぼけ度合いを検出する
ための焦点演算部と、焦点演算部が出力する被写体の像
のぼけ度合いの検出結果に関する信号に基づいて、被写
体の像のぼけ度合いの検出結果を出力するための出力部
とを備える。
【0011】本発明のカメラでは、ファインダー主光学
系は、被写体からの光束を拡散させるためのファインダ
ー対物レンズを含み、第1半透過膜面が、ファインダー
対物レンズに設けられ、第1半透過膜面は、ファインダ
ー対物レンズに入射する被写体からの光束の一部を通
し、かつ、この光束の一部を反射するように構成され、
第1半透過膜面で反射された光束は、基準像検出センサ
入射されるように構成されるのが好ましい。
【0012】また、本発明のカメラでは、距離計光学系
は、被写体からの光束の一部を通し、かつ、この光束の
一部を反射するための半透過鏡を含み、半透過鏡で反射
された光束は、測定像検出センサに入射されるように構
成されるのが好ましい。
【0013】さらに、本発明は、距離計連動式のカメラ
において、ファインダー主光学系を通る被写体からの光
束の一部を伝達させて、被写体距離を測定する基準とな
る被写体の基準像を結像させるための基準像光学系と、
距離計光学系を通る被写体からの光束の一部を伝達させ
て、被写体距離を測定するための被写体の測定像を結像
させるための測定像光学系と、基準像光学系を通る被写
体からの光束を受光して、被写体の基準像を検出し、か
つ、測定像光学系を通る被写体からの光束を受光して、
被写体の測定像を検出して、被写体の基準像と被写体の
測定像の関係を検出するための像検出センサと、像検出
センサが出力する被写体の像に関する信号に基づいて、
被写体の像のぼけ度合いを検出するための焦点演算部
と、焦点演算部が出力する被写体の像のぼけ度合いの検
出結果に関する信号に基づいて、被写体の像のぼけ度合
いの検出結果を出力するための出力部とを備えるように
構成した。
【0014】この本発明のカメラでは、ファインダー主
光学系は、被写体からの光束を拡散させるためのファイ
ンダー対物レンズを含み、第1半透過膜面が、ファイン
ダー対物レンズに設けられ、第1半透過膜面は、ファイ
ンダー対物レンズに入射する被写体からの光束の一部を
通し、かつ、この光束の一部を反射するように構成さ
れ、第1半透過膜面で反射された光束は、像検出センサ
に入射されるように構成されるのが好ましい。
【0015】この本発明のカメラでは、距離計光学系
は、被写体からの光束の一部を通し、かつ、この光束の
一部を反射するための半透過鏡を含み、半透過鏡で反射
された光束は、像検出センサに入射されるように構成さ
れるのが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
に基づいて説明する。 (1)第1の実施の形態 (1・1)カメラの構造 今、本発明のカメラの第1の実施の形態において、カメ
ラの全体構造について説明する。
【0017】図2及び図3を参照すると、本発明の距離
計連動式のカメラ100は、カメラボディ102と、撮
影レンズ104とを備える。撮影レンズ104はカメラ
ボディ102に対して着脱可能に取り付けられる。例え
ば、撮影レンズ104のバヨネット取付け部をカメラボ
ディ102のバヨネットマウント部に嵌め合わせ、撮影
レンズ104をカメラボディ102に対して回転させ
て、撮影レンズ104をカメラボディ102に取り付け
ることができる。変形例として、撮影レンズ104をカ
メラボディ102に固定した構造であってもよい。
【0018】撮影レンズ104は撮影レンズ光軸104
xと、撮影レンズ光学系106と、距離調節機構108
と、絞り調節機構110とを有する。
【0019】シャッターボタン102bがカメラボディ
102のグリップ部102gの上面に設けられる。シャ
ッター速度設定ダイアル102dがカメラボディ102
の上面に設けられる。フィルム112を巻き上げるため
の巻き上げレバー102vがカメラボディ102の上面
に設けられる。シャッター速度の制御は電子式で行なわ
れる。シャッター速度を制御するための源振を構成する
水晶振動子114と、シャッター速度を制御するための
制御部を含むIC116と、電源を構成する電池118
とがカメラボディ102に内蔵される。変形例として、
シャッター速度の制御は機械式であってもよいし、機械
式および電子式であってもよい。この構成では、電池1
18により水晶振動子114とIC116とを作動させ
て、シャッター速度を制御することができる。
【0020】レンズシャッター(図示せず)が撮影レン
ズ104に設けられる。変形例として、本発明のカメラ
は、フォーカルプレーンシャッターをカメラボディ10
2に内蔵した構造であってもよい。また、変形例とし
て、本発明のカメラは、フィルム送り用モータをカメラ
ボディ102に内蔵し、フィルム112を自動的に送る
ように構成してもよい。
【0021】カメラ100の動作のオン・オフを制御す
るための電源スイッチ102cがカメラボディ102に
設けられる。測距のモードを設定するためのモード設定
スイッチ102mがカメラボディ102に設けられる。
測距のモードは、被写体像の合致状態を使用者の目視に
より判断する「マニュアル」モード(記号「M」で示
す)と、被写体像の合致状態を各種の信号により使用者
に知らせる「フォーカスエイド」モード(記号「FA」
で示す)とを含む。
【0022】電源スイッチ102c、モード設定スイッ
チ102mは回転式スイッチであってもよいし、スライ
ド式スイッチであってもよいし、プッシュ式スイッチで
あってもよいし、タッチセンサ式スイッチであってもよ
い。
【0023】2重像合致式の距離計を含むファインダー
120と、採光窓120bと、距離計窓120cとがカ
メラボディ102に設けられる。 (1・2)ファインダーの構造 図1を参照すると、ファインダー120はファインダー
光学系128を含む。ファインダー光学系128は、被
写体126の像を結像させるためのファインダー主光学
系130と、被写体距離の測定(測距)のために、ファ
インダー主光学系130による被写体の像と重なるよう
に被写体の一部分の像を結像させるための距離計光学系
140とを含む。
【0024】ファインダー主光学系130は、主光学系
光軸130xと、被写体126からの光束を拡散させる
ためのファインダー対物レンズ132と、ファインダー
対物レンズ132からの光束を入射するビームスプリッ
タ134と、ビームスプリッタ134からの光束を収斂
させて被写体126の像を拡大するための接眼レンズ1
36とを含む。
【0025】第1半透過膜面132hが、ファインダー
対物レンズ132に設けられる。第1半透過膜面132
hは、ファインダー対物レンズ132に入射する被写体
126からの光束の一部を通し、かつ、この光束の一部
を反射するように構成される。第2半透過膜面134h
が、ビームスプリッタ134に設けられる。第2半透過
膜面134hは、ファインダー対物レンズ132からの
光束を通し、かつ、この光束と直角方向から入射する光
束を反射するように構成される。
【0026】被写体126からの光束はファインダー対
物レンズ132と、ビームスプリッタ134および第2
半透過膜面134hと、接眼レンズ136とを通って、
図6に示すように、被写体像126m(太線で示す)を
ファインダー枠128fの視野内に結像させるように構
成される。
【0027】距離計光学系140は、距離計窓120c
に位置する距離計光学光軸140xと、被写体126か
らの光束の経路を変えるための距離計ペンタゴナルダハ
プリズム142と、距離計光学光軸140xに対して垂
直方向に移動可能でありかつ距離計ペンタゴナルダハプ
リズム142からの光束を収斂させるための偏角用可動
対物レンズ144と、偏角用可動対物レンズ144から
の光束の一部を通し、かつ、この光束の一部を反射する
ための半透過鏡146と、半透過鏡146からの光束の
一部をさえぎるための距離計像用マスク148と、前記
ビームスプリッタ134および第2半透過膜面134h
と、前記接眼レンズ136とを含む。
【0028】被写体126からの光束は、距離計ペンタ
ゴナルダハプリズム142で光束の経路が変えられ、偏
角用可動対物レンズ144および半透過鏡146を通
り、距離計像用マスク148を通り、第2半透過膜面1
34hで反射し、接眼レンズ136を通って、図6に示
すように、被写体像126f(二点鎖線で示す)をファ
インダー枠128fの視野内の一部分に結像させるよう
に構成される。すなわち、ファインダー光学系128
は、ファインダー主光学系130の光路からの被写体像
126mと距離計光学系140の光路からの被写体像1
26fとをファインダー枠128fの視野内に合成して
結像させるように構成される。
【0029】ファインダー枠128fの視野内に視野枠
を設けるための視野枠用マスク150と、視野枠用マス
ク150を通った光束を反射するためのマスク反射用ミ
ラー152がファインダー120に設けられる。視野枠
用マスク150を通る光束は、マスク反射用ミラー15
2で反射し、第2半透過膜面134hで反射し、接眼レ
ンズ136を通る。したがって、図6に示すように、視
野枠用マスク150の像150mがファインダー枠12
8fの視野内に結像されるように構成される。視野枠用
マスク150は、採光窓120bに位置する視野枠光軸
150xを有する。
【0030】カメラ100には、撮影レンズ104の距
離調節機構108の作動に対応するように、撮影レンズ
光学系106の移動に連動して、距離計光学系140に
よる被写体像126fを移動させるように偏角用可動対
物レンズ144を移動させるための対物レンズ移動機構
(図示せず)が組み込まれている。
【0031】カメラ100の使用者124は、距離調節
機構108を操作して、ファインダー主光学系130の
光路からの被写体像126mと距離計光学系140の光
路からの被写体像126fの重なり具合を、ファインダ
ー主光学系130に設けられた接眼レンズ136を通し
て目視観察することにより、被写体126に対するカメ
ラ100のピント合わせを行うことができる。
【0032】ファインダー120は、さらに、ファイン
ダー主光学系130の一部を通った被写体126からの
光束を分岐させて、被写体距離の測定(測距)のため
に、被写体距離の測定の基準となる被写体126の基準
像を結像させるための基準像光学系160と、距離計光
学系140の一部を通った被写体126からの光束を分
岐させて、被写体距離の測定(測距)のために、被写体
126の測定像を結像させるための測定像光学系170
とを含む。
【0033】基準像光学系160は、前記第1半透過膜
面132hと、第1半透過膜面132hからの光束の経
路を変えるための基準像ペンタゴナルダハプリズム16
2と、基準像ペンタゴナルダハプリズム162からの光
束を収斂させて被写体126の像を結像させるための基
準像結像レンズ164とを含む。
【0034】測定像光学系170は前記半透過鏡146
を含む。
【0035】基準像光学系160から入射される被写体
126からの光束を受光して、被写体の像を検出するた
めの基準像検出センサ166と、測定像光学系170か
ら入射される被写体126からの光束を受光して、被写
体の基準像に対する被写体の測定像のずれ量を検出する
ための測定像検出センサ168とがファインダー120
に設けられる。
【0036】ファインダー主光学系130における被写
体126からの光束は、第1半透過膜面132hで反射
し、基準像ペンタゴナルダハプリズム162で光束の経
路が変えられ、基準像結像レンズ164を通って、基準
となる被写体像を基準像検出センサ166に結像するよ
うに構成される。距離計光学系140における被写体1
26からの光束は、距離計ペンタゴナルダハプリズム1
42で光束の経路が変えられ、偏角用可動対物レンズ1
44を通り、半透過鏡146で反射して、測距用の被写
体像を測定像検出センサ168に結像するように構成さ
れる。
【0037】この構成により、被写体126の目視観察
と、基準像検出センサ166および測定像検出センサ1
68による被写体126の検出との間のパララックスを
なくすことができる。
【0038】基準像検出センサ166、測定像検出セン
サ168は、モード設定スイッチ102mを作動させて
測距モードを「センサ作動モード」、すなわち、「フォ
ーカスエイド」に設定したときに作動し、測距モードを
「センサ非作動モード」、すなわち、「マニュアル」に
設定したときに作動しないように構成される。
【0039】基準像検出センサ166、測定像検出セン
サ168はCCDなどで構成されたエリアセンサである
のが好ましい。或いは、基準像検出センサ166、測定
像検出センサ168はラインセンサであってもよい。
【0040】基準像検出センサ166、測定像検出セン
サ168により検出した被写体の像の関する情報を演算
処理して、演算結果に関する信号を出力する機能を有す
る焦点検出部をIC116に設けるのがよい。或いは、
焦点検出部を有するICを、IC116とは別個に設け
てもよい。水晶振動子114はIC116における演算
処理などのために基準信号を出力する源振を構成する。
電池は基準像検出センサ166、測定像検出センサ16
8を作動させ、IC1116を作動させる電源を構成す
る。
【0041】図6を参照すると、表示部174がファイ
ンダー120に設けられる。表示部174は、設定され
たシャッター速度および絞りの値を表示するための撮影
条件表示部174aと、測距モードを表示するための測
距モード表示部174mと、被写体の像を測距した結
果、すなわち、焦点検出結果を表示するための検出結果
表示部174fとを含む。撮影条件表示部174aに
は、設定されているシャッター速度「1/250」を示
す文字と、設定されている絞り値「5.6」を示す文字
がファインダーの視野の外に指示される。表示部174
は、例えば、LEDのような表示素子で構成される。表
示部174は、LCDで構成してもよい。使用者は、表
示部174が表示する表示内容を接眼レンズ136によ
り拡大して見ることができるように構成される。
【0042】図3を参照すると、被写体の像を測距した
結果に基づいて発音するための発音部176がカメラボ
ディ102に設けられる。 (1・3)焦点検出部の構成 次に、焦点検出部の構成について説明する。
【0043】図4を参照すると、前述したように、基準
像検出センサ166は、基準像光学系160を通る被写
体からの光束を受光して、被写体の像を検出するように
構成される。測定像検出センサ168は、測定像光学系
170を通る被写体からの光束を受光して、被写体の像
を検出するように構成される。
【0044】焦点検出部180は、測距モードが「マニ
ュアル」であるか、「フォーカスエイド」であるかを判
定し、「フォーカスエイド」であるときに、基準像検出
センサ166と測定像検出センサ168とを作動させる
ためのモード制御部178と、測距モードが「フォーカ
スエイド」であるときに、モード制御部178が出力す
る信号に応答して、基準像検出センサ166が出力する
被写体の像に関する信号と、測定像検出センサ168が
出力する被写体の像に関する信号とに基づいて、被写体
の像の焦点を検出するための焦点演算部182とを含
む。設定されている測距モードを表示するためのモード
表示部174mが、表示部174の一部に設けられる
(図6参照)。
【0045】撮影レンズ104の焦点距離、設定されて
いる絞りの値、設定されている撮影距離の値、カメラボ
ディ102に設定されている撮影画面サイズなどの撮影
条件を記憶するための撮影条件記憶部192が設けられ
る。この構成では、撮影レンズ104は、焦点距離、開
放絞りの値(開放F値)などを記憶することができるR
OMと、設定されている絞りの値、設定されている撮影
距離の値を記憶することができるRAMを備え、このR
OMとRAMに記憶されている情報は、カメラボディ1
02に伝達されて、撮影条件記憶部192に入力できる
ように構成されるのがよい。
【0046】変形例として、撮影レンズ104の焦点距
離、設定されている絞りの値、設定されている撮影距離
の値は、撮影レンズ104に設けられた信号ピンを介し
てカメラボディ102に伝達されて、撮影条件記憶部1
92に入力できるように構成してもよい。
【0047】被写体の像の焦点を検出するための演算式
およびデータ、被写体を撮影する撮影条件に応じた撮影
レンズ104の被写界深度などを記憶した演算式記憶部
184が焦点検出部180に設けられる。被写体の像の
焦点を検出するための演算式は、撮影レンズ104の焦
点距離、設定されている絞りの値、設定されている撮影
距離の値などと、あらかじめ理論解析及び/又は実験に
より求めたデータを用いて、被写体の像のぼけ具合を数
値計算するように決定されている。
【0048】このぼけ具合の計算結果は、例えば、2段
階(大きいぼけ、小さいぼけ)、3段階(大きいぼけ、
中ぐらいのぼけ、小さいぼけ)、5段階(大きいぼけ、
やや大きいぼけ、中ぐらいのぼけ、やや小さいぼけ、小
さいぼけ)などの段階表示ができるように設定すること
ができる。すなわち、焦点演算部182は、被写体を撮
影する撮影条件に応じたピントのずれ度合い、すなわ
ち、「ぼけ度合い」を計算するように構成される。
【0049】このようにして、焦点演算部182は、演
算式記憶部184が記憶している演算式およびデータな
どを用いて被写体の像のぼけ度合いを検出することがで
きる。
【0050】焦点演算部182が出力する被写体の像の
ぼけ度合いの検出結果に関する信号に基づいて、被写体
の像のぼけ度合いの検出結果を出力するための出力制御
部186と、出力制御部186が出力する出力信号を入
力して表示部174を作動させるための表示駆動部18
8と、出力制御部186が出力する出力信号を入力して
発音部176を作動させるための発音駆動部190が焦
点検出部180に設けられる。
【0051】例えば、発音部176は、ブザー又はスピ
ーカで構成されるのがよい。例えば、発音部176は、
焦点演算部182が演算した被写体の像の焦点の検出結
果が合焦状態であるときに音を出すように構成される。
或いは、発音部176は、焦点演算部182が演算した
被写体の像のぼけ度合いの検出結果が、いわゆる「前ピ
ン」であるときに低い音を出し、焦点演算部182が演
算した被写体の像のぼけ度合いの検出結果が、いわゆる
「後ピン」であるときに高い音を出し、焦点演算部18
2が演算した被写体の像のぼけ度合いの検出結果が合焦
状態であるときに中間の周波数の音を出すように構成し
てもよい。
【0052】変形例として、表示駆動部188と検出結
果表示部174fを設けなくてもよいし、或いは、発音
駆動部190と発音部176を設けなくてもよい。
【0053】モード設定スイッチ102m、又は、モー
ド設定スイッチ102mとは別個に設けた出力モード設
定スイッチを作動させることにより、検出結果表示部1
74fだけを作動させるような出力モードを設定するこ
とができ、発音部176だけを作動させるような出力モ
ードを設定することができ、検出結果表示部174fと
発音部176の両方を作動させるような出力モードを設
定することができるように構成してもよい。
【0054】本発明のカメラの実施の形態においては、
各種の機能を行う回路をIC116内に構成するのがよ
い。IC116内には、CPU、ROM、RAMなどが
設けられる。モード制御部178、焦点検出部180、
焦点演算部182、演算式記憶部184、出力制御部1
86、表示駆動部188、発音駆動部190、撮影条件
記憶部192はIC116内に構成されるのがよい。
【0055】或いは、演算式記憶部184は、IC11
6とは別個に設けた外付けROM及び/又は外付けRA
Mなどに記憶させるように構成することもできる。
【0056】IC116は各種の動作を行うプログラム
を内蔵したPLA−ICであってもよい。本発明のカメ
ラの実施の形態においては、必要に応じて、IC116
とともに、抵抗、コンデンサ、コイル、ダイオード、ト
ランジスタなどの外付け素子を用いることができる。 (1・4)第1の実施形態の作用 図1から図4を参照すると、被写体126からの光束
は、主光学系光軸130xにそうように、ファインダー
対物レンズ132に入射される。ファインダー対物レン
ズ132に入射した被写体126からの光束の一部分は
ビームスプリッタ134を介して接眼レンズ136に入
射する。接眼レンズ136により、被写体像126m
(図6に太線で示す)は、虚像として、ファインダー枠
128fの視野内に結像させる。
【0057】ファインダー対物レンズ132に入射した
被写体126からの光束の他の一部分は第1半透過膜面
132hで反射され、基準像ペンタゴナルダハプリズム
162により光束の経路を変えられる。基準像ペンタゴ
ナルダハプリズム162からの光束は、基準像結像レン
ズ164を介して、基準像検出センサ166に被写体像
を結像させる。
【0058】一方、被写体126からの光束は、距離計
光学光軸140xにそうように、距離計ペンタゴナルダ
ハプリズム142に入射し、距離計ペンタゴナルダハプ
リズム142で光束の経路が変えられて、偏角用可動対
物レンズ144に入射する。
【0059】使用者124が距離調節機構108を操作
すると、撮影レンズ104の距離調節機構108に連動
して、対物レンズ移動機構が作動し、偏角用可動対物レ
ンズ144が光軸に対して垂直方向に移動する。したが
って、距離計光学系140による被写体像126fも光
軸に対して垂直方向に移動する。偏角用可動対物レンズ
144からの光束の一部分は半透過鏡146を通り、第
2半透過膜面134hで反射され、接眼レンズ136に
入射する。接眼レンズ136により、被写体像126f
(図6に一点鎖線で示す)は、実像として、ファインダ
ー枠128fの視野内の一部分に結像される。
【0060】距離計像用マスク148は、半透過鏡14
6からの光束の一部をさえぎる。偏角用可動対物レンズ
144からの光束の他の一部分は、半透過鏡146で反
射し、測距用の被写体像が測定像検出センサ168に結
像される。
【0061】また、視野枠光軸150xにそうように視
野枠用マスク150を通った光束はマスク反射用ミラー
152で反射し、第2半透過膜面134hで反射し、接
眼レンズ136を通る。したがって、図6に示すよう
に、視野枠用マスク150の像150mがファインダー
枠128fの視野内に結像される。視野枠用マスク15
0は、採光窓120bに位置する視野枠光軸150xを
有する。
【0062】使用者124は、ファインダー主光学系1
30の光路からの被写体像126mと距離計光学系14
0の光路からの被写体像126fの重なり具合を、ファ
インダー主光学系130に設けられた接眼レンズ136
を通して目視観察することにより、被写体126に対す
るカメラ100のピント合わせを行う。
【0063】モード設定スイッチ102mを作動させて
測距モードを「フォーカスエイド」に設定したとき、モ
ード制御部178は基準像検出センサ166と測定像検
出センサ168とを作動させる。すると、基準像検出セ
ンサ166は、基準像光学系160から入射される被写
体126からの光束を受光して、被写体の像を検出する
ための信号を焦点演算部182に出力する。
【0064】使用者124が測距モードを「フォーカス
エイド」に設定し、距離調節機構108を操作すると、
偏角用可動対物レンズ144が移動し、測定像検出セン
サ168上の被写体の像は移動する。測定像検出センサ
168は、測定像光学系170から入射される被写体1
26からの光束を受光して、被写体の像を検出するため
の信号を焦点演算部182に出力する。
【0065】使用者124が測距モードを「フォーカス
エイド」に設定したとき、モード表示部174mは測距
モードを表示する。図6を参照すると、測距モードを
「フォーカスエイド」に設定したとき、「FA」がモー
ド表示部174mに表示される。これに対して、測距モ
ードを「マニュアル」に設定したとき、「M」がモード
表示部174mに表示される(図6に点線で示す)。
【0066】測距モードが「フォーカスエイド」である
とき、焦点演算部182は、演算式記憶部184が記憶
している演算式およびデータなどを用い、演算式記憶部
184が記憶している被写体を撮影する撮影条件に対応
して、被写体の像のぼけ度合いを検出する。すなわち、
焦点演算部182は、被写体を撮影する撮影条件に応じ
たピントのずれの程度を計算する。
【0067】焦点演算部182が出力する被写体の像の
ぼけ度合いの検出結果に関する信号に基づいて、出力制
御部186は被写体の像のぼけ度合いの検出結果を出力
する。表示駆動部188は、出力制御部186が出力す
る出力信号を入力して表示部174を作動させる。図6
に示すように、検出結果表示部174fは、被写体の像
の焦点の検出結果を円と三角形などの記号の組み合わせ
により表示する。
【0068】図6を参照すると、検出結果表示部174
fは、水平な基準線174f1と、互いに向かい合う頂
点が横向きの二等辺三角形174f2、174f3と、
頂点が上向きの二等辺三角形174f4、174f5
と、頂点が下向きの二等辺三角形174f6、174f
7と、二等辺三角形174f2と二等辺三角形174f
3との間に配置された円174f8とを含む。例えば、
基準線174f1と、二等辺三角形174f2、174
f3は、表示部174fに印刷することにより形成され
る。二等辺三角形174f4、174f5と、二等辺三
角形174f6、174f7は、赤色のLEDにより形
成される。円174f8は、緑色のLEDにより形成さ
れる。
【0069】図7(a)を参照すると、被写体126の
像の結像位置が測定像検出センサ168より被写体12
6に近い方の位置にある場合、(例えば、距離の誤差が
30%以上のとき)、二等辺三角形174f4、174
f5が点灯する。図7(b)を参照すると、被写体12
6の像の結像位置が測定像検出センサ168より被写体
126にかなり近い位置にある場合、(例えば、距離の
誤差が2%以上で30%未満のとき)、二等辺三角形1
74f5が点灯する。図7(d)を参照すると、被写体
126の像の結像位置が測定像検出センサ168より被
写体126より遠い方の位置にある場合、(例えば、距
離の誤差が30%以上のとき)、二等辺三角形174f
6が点灯する。図7(e)を参照すると、被写体126
の像の結像位置が測定像検出センサ168より被写体1
26より少し遠い位置にある場合、(例えば、距離の誤
差が2%以上で30%未満のとき)、二等辺三角形17
4f6、174f7が点灯する。図7(c)を参照する
と、ピントが合っている場合(合致状態であるとき、例
えば、距離の誤差が2%未満のとき)、円174f8が
点灯する。
【0070】また、発音駆動部190は、出力制御部1
86が出力する出力信号を入力して発音部176を作動
させる。
【0071】次に、焦点演算部182の作動について説
明する。
【0072】図5を参照すると、図5(a)、図5
(c)、図5(e)に示す信号波形は、基準像検出セン
サ166がラインセンサである場合の出力を示し、図5
(b)、図5(d)、図5(f)に示す信号波形は、測
定像検出センサ168がラインセンサである場合の出力
を示す。或いは、図5(a)〜(f)に示すそれぞれ信
号波形は、基準像検出センサ166、測定像検出センサ
168がエリアセンサである場合において、そのそれぞ
れのエリアセンサの中の1ラインの出力を示している。
【0073】図5(a)は、被写体126の像の結像位
置が測定像検出センサ168より被写体126に近い位
置にある場合、基準像検出センサ166から出力される
信号の形状を模式的に示す図である。図5(b)は、被
写体126の像の結像位置が測定像検出センサ168よ
り被写体126に近い位置にある場合、測定像検出セン
サ168から出力される信号の形状を模式的に示す図で
ある。図5(c)は、被写体126の像の結像位置が測
定像検出センサ168より被写体126から遠い位置に
ある場合、基準像検出センサ166から出力される信号
の形状を模式的に示す図である。図5(d)は、被写体
126の像の結像位置が測定像検出センサ168より被
写体126から遠い位置にある場合、測定像検出センサ
168から出力される信号の形状を模式的に示す図であ
る。図5(e)は、ピントが合っている場合(合致状態
であるとき、例えば、距離の誤差が2%未満のとき)、
基準像検出センサ166から出力される信号の形状を模
式的に示す図である。図5(f)は、ピントが合ってい
る場合(合致状態であるとき、例えば、距離の誤差が2
%未満のとき)、測定像検出センサ168から出力され
る信号の形状を模式的に示す図である。ここで、図5
(a)に示す信号の形状、図5(c)に示す信号の形
状、図5(e)に示す信号の形状は同じ形状である。
【0074】図5において、基準像検出センサ166の
測定基準線STLと、測定像検出センサ168の測定基
準線RLSは、本発明のカメラの設計値として予め定め
られている。したがって、焦点演算部182は、測定基
準線STLの位置の値と、測定基準線RLSの位置の値
を予め記憶している。
【0075】図5(a)、図5(b)に示すように、被
写体126の像の結像位置が測定像検出センサ168よ
り被写体126に近い位置にある場合、焦点演算部18
2は波形166aを基準波形として認識し、測定基準線
STLに対応する波形168bの測定線MLBと測定基
準線RLSとの間の位置ずれ量(位相差)DJNを演算
することにより、被写体の像の焦点を演算する。
【0076】また、図5(c)、図5(d)に示すよう
に、被写体126の像の結像位置が測定像検出センサ1
68より被写体126から遠い位置にある場合、焦点演
算部182は波形166cを基準波形として認識し、測
定基準線STLに対応する波形168dの測定線MLD
と測定基準線RLSとの間の位置ずれ量(位相差)DJ
Aを演算することにより、被写体の像の焦点を演算す
る。
【0077】また、図5(e)、図5(f)に示すよう
に、ピントが合っている場合(合致状態であるとき、例
えば、距離の誤差が2%未満のとき)、焦点演算部18
2は波形166eを基準波形として認識し、測定基準線
STLに対応する波形168fの測定線MLDと測定基
準線RLSとの間の位置ずれ量(位相差)が、予め定め
たしきい値以下であるとき(例えば、測定像検出センサ
168を構成する素子の1ピッチ以下であるとき)、ピ
ントが合っている状態であることを検出する。 (1・5)第1の実施の形態の変形例 次に、本発明のカメラの第1の実施の形態の変形例につ
いて説明する。以下の説明は、本発明のカメラの第1の
実施の形態の変形例が本発明のカメラの第1の実施形態
と異なる点を主に述べる。したがって、以下に記載がな
い個所は、前述した本発明のカメラの第1の実施形態に
ついての説明をここに準用する。 (1・5・1)変形例の構成 今、本発明のカメラの第1の実施形態の変形例の構成に
ついて説明する。
【0078】図8および図9を参照すると、ファインダ
ー120dはファインダー光学系128dを含む。ファ
インダー光学系128dは、被写体126の像を結像さ
せるためのファインダー主光学系130と、被写体距離
の測定(測距)のための距離計光学系140dとを含
む。
【0079】一方、距離計光学系140dは、距離計光
学光軸140xと、距離計ペンタゴナルダハプリズム1
42と、偏角用可動対物レンズ144と、偏角用可動対
物レンズ144からの光束の一部を通し、かつ、この光
束の一部を反射するための半透過鏡146dと、距離計
像用マスク148と、第2半透過膜面134hと、接眼
レンズ136とを含む。被写体126からの光束は、距
離計ペンタゴナルダハプリズム142で光束の経路が変
えられ、偏角用可動対物レンズ144および半透過鏡1
46dを通り、距離計像用マスク148を通り、第2半
透過膜面134hで反射し、接眼レンズ136を通っ
て、被写体像126fをファインダー枠128fの視野
内の一部分に結像させるように構成される。
【0080】測定像光学系170dは前記半透過鏡14
6dを含む。
【0081】さらに、基準像光学系160を通る被写体
からの光束を受光して、被写体の基準像を検出し、か
つ、測定像光学系170dを通る被写体からの光束を受
光して、被写体の測定像を検出して、被写体の基準像と
被写体の測定像の関係を検出するためのするための像検
出センサ166dがファインダー120dに設けられ
る。ファインダー主光学系130における被写体126
からの光束は、第1半透過膜面132hで反射し、基準
像ペンタゴナルダハプリズム162で光束の経路が変え
られ、基準像結像レンズ164を通って、基準となる被
写体像を像検出センサ166dの一部分に結像するよう
に構成される。距離計光学系140dにおける被写体1
26からの光束は、距離計ペンタゴナルダハプリズム1
42で光束の経路が変えられ、偏角用可動対物レンズ1
44を通り、半透過鏡146dで反射して、測距用の被
写体像を像検出センサ166dの他の一部分に結像する
ように構成される。
【0082】像検出センサ166dは、モード設定スイ
ッチ102mを作動させて測距モードを「センサ作動モ
ード」、すなわち、「フォーカスエイド」に設定したと
きに作動し、測距モードを「センサ非作動モード」、す
なわち、「マニュアル」に設定したときに作動しないよ
うに構成される。像検出センサ166dはCCDなどで
構成されたエリアセンサであるのが好ましい。或いは、
像検出センサ166dはラインセンサであってもよい。
【0083】焦点演算部182dは、IC116d内に
構成される。焦点演算部182dは、演算式記憶部18
4dが記憶している演算式およびデータなどを用いて被
写体の像のぼけ具合を検出することができる。
【0084】この変形例では、各種の機能を行う回路を
IC116d内に構成するのがよい。IC116d内に
は、CPU、ROM、RAMなどが設けられる。モード
制御部178d、焦点検出部180d、焦点演算部18
2d、演算式記憶部184d、出力制御部186、表示
駆動部188、発音駆動部190、撮影条件記憶部19
2はIC116d内に構成されるのがよい。 (1・5・2)変形例の作用 次に、上記変形例の作用について説明する。
【0085】図8および図9を参照すると、基準像ペン
タゴナルダハプリズム162からの光束は、基準像結像
レンズ164を介して、像検出センサ166dに被写体
像を結像させる。
【0086】使用者124が距離調節機構108を操作
すると、撮影レンズ104の距離調節機構108に連動
して、対物レンズ移動機構が作動し、偏角用可動対物レ
ンズ144が光軸に対して垂直方向に移動する。偏角用
可動対物レンズ144からの光束の一部分は、半透過鏡
146dで反射し、測距用の被写体像が像検出センサ1
66dに結像される。
【0087】モード設定スイッチ102mを作動させて
測距モードを「フォーカスエイド」に設定したとき、モ
ード制御部178dは像検出センサ166dを作動させ
る。すると、像検出センサ166dは、基準像光学系1
60から入射される被写体126からの光束を受光し、
測定像光学系170dから入射される被写体126から
の光束を受光して、被写体の像を検出するための信号を
焦点演算部182dに出力する。
【0088】測距モードが「フォーカスエイド」である
とき、焦点演算部182dは、演算式記憶部184dが
記憶している演算式およびデータなどを用いて被写体の
像の焦点を検出する。
【0089】焦点演算部182dが出力する被写体の像
の焦点の検出結果に関する信号に基づいて、出力制御部
186は被写体の像の焦点の検出結果を出力する。
【0090】次に、焦点演算部182dの作動について
説明する。
【0091】図10を参照すると、図10(a)、図1
0(b)、図10(c)に示す信号波形は、像検出セン
サ166dがラインセンサである場合の出力を示す。或
いは、図10(a)〜図10(c)に示すそれぞれ信号
波形は、像検出センサ166dがエリアセンサである場
合において、そのそれぞれのエリアセンサの中の1ライ
ンの出力を示している。
【0092】図10(a)は、被写体126の像の結像
位置が像検出センサ166dより被写体126に近い位
置にある場合、像検出センサ166dから出力される信
号の形状を模式的に示す図である。図10(b)は、被
写体126の像の結像位置が像検出センサ166dより
被写体126から遠い位置にある場合、像検出センサ1
66dから出力される信号の形状を模式的に示す図であ
る。図10(c)は、ピントが合っている場合(合致状
態であるとき、例えば、距離の誤差が2%未満のと
き)、像検出センサ166dから出力される信号の形状
を模式的に示す図である。
【0093】図10において、像検出センサ166dに
おいて、基準像光学系160から入射される被写体12
6からの光束の測定基準線STLと、測定像光学系17
0dから入射される被写体126からの光束の測定基準
線との間の基準距離DJKは、本発明のカメラの設計値
として予め定められている。したがって、焦点演算部1
82dは、測定基準線STLの位置の値と、測定基準線
RLAの位置の値と、DJCの値とを予め記憶してい
る。
【0094】図10(a)に示すように、被写体126
の像の結像位置が像検出センサ166dより被写体12
6に近い位置にある場合、焦点演算部182dは波形1
66adを基準波形として認識し、波形168adを測
定波形として認識し、測定波形168adの測定線RL
Aと測定基準線STLとの間の位置ずれ量(位相差)D
JCを演算することにより、被写体の像の焦点を演算す
る。
【0095】また、図10(b)に示すように、被写体
126の像の結像位置が像検出センサ166dより被写
体126から遠い位置にある場合、焦点演算部182d
は波形166bdを基準波形として認識し、波形168
bdを測定波形として認識し、測定波形168bdの測
定線RLBと測定基準線STLとの間の位置ずれ量(位
相差)DJFを演算することにより、被写体の像の焦点
を演算する。
【0096】また、図10(c)に示すように、ピント
が合っている場合(合致状態であるとき、例えば、距離
の誤差が2%未満のとき)、焦点演算部182dは波形
166cdを基準波形として認識し、波形168cdを
測定波形として認識し、測定波形168cdの測定線R
LCと測定基準線STLとの間の位置ずれ量(位相差)
DJSを演算し、DJSと基準距離DJKとの差が、予
め定めたしきい値以下であるとき(例えば、像検出セン
サ166dを構成する素子の1ピッチ以下であると
き)、ピントが合っている状態であることを検出する。 (2)第2の実施の形態 次に、本発明のカメラの第2の実施形態を説明する。以
下の説明は、本発明のカメラの第2の実施形態が本発明
のカメラの第1の実施形態と異なる点を主に述べる。し
たがって、以下に記載がない個所は、前述した本発明の
カメラの第1の実施形態についての説明をここに準用す
る。 (2・1)第2の実施の形態の構成 図11を参照すると、ファインダー220はファインダ
ー光学系228を含む。ファインダー光学系228は、
ファインダー主光学系230と、距離計光学系240と
を含む。ファインダー主光学系230は、主光学系光軸
230xと、ファインダー対物レンズ232と、ファイ
ンダー対物レンズ232からの光束を通し、かつ、この
光束と直角方向から入射する光束を反射するための第2
半透過膜面234hを有するビームスプリッタ234
と、ビームスプリッタ234からの光束を収斂させて被
写体126の像を拡大するための接眼レンズ236とを
含む。
【0097】第1半透過膜面232hが、ファインダー
対物レンズ232に設けられる。第1半透過膜面232
hは、ファインダー対物レンズ232に入射する被写体
126からの光束の一部を通し、かつ、この光束の一部
を反射するように構成される。第2半透過膜面234h
がビームスプリッタ234に設けられる。第2半透過膜
面234hは、ファインダー対物レンズ232からの光
束を通し、かつ、この光束と直角方向から入射する光束
を反射するように構成される。
【0098】距離計光学系240は、距離計光学光軸2
40xと、被写体126からの光束を反射させるための
偏角用可動距離計ミラー242と、偏角用可動距離計ミ
ラー242からの光束の一部を通し、かつ、この光束の
一部を反射するための半透過鏡244と、半透過鏡24
4からの光束を拡散させるための距離計対物レンズ24
8と、前記ビームスプリッタ234および第2半透過膜
面234hと、前記接眼レンズ236とを含む。
【0099】ファインダー枠128fの視野内に視野枠
を設けるための視野枠用マスク250と、視野枠用マス
ク250を通った光束を反射するためのマスク反射用ミ
ラー252がファインダー220に設けられる。
【0100】カメラ100には、撮影レンズ104の距
離調節機構108の作動に対応するように、撮影レンズ
光学系106の移動に連動して、距離計光学系240に
よる被写体像126fを移動させるように偏角用可動距
離計ミラー242を回転させるためのミラー回転機構
(図示せず)が組み込まれている。
【0101】ファインダー220は、さらに、ファイン
ダー主光学系230の一部を通った被写体126からの
光束を分岐させて被写体126の基準像を結像させるた
めの基準像光学系260と、距離計光学系240の一部
を通った被写体126からの光束を分岐させて被写体1
26の測定像を結像させるための測定像光学系270と
を含む。基準像光学系260は、前記第1半透過膜面2
32hと、第1半透過膜面232hからの光束を反射さ
せるための基準像反射ミラー262と、基準像反射ミラ
ー262からの光束を収斂させて被写体126の像を結
像させるための基準像結像レンズ264とを含む。測定
像光学系270は前記半透過鏡244と、半透過鏡24
4からの光束を収斂させて被写体126の像を結像させ
るための測定像結像レンズ272とを含む。
【0102】基準像光学系260から入射される被写体
126からの光束を受光して、被写体の像を検出するた
めの基準像検出センサ266と、測定像光学系270か
ら入射される被写体126からの光束を受光して、被写
体の像を検出するための測定像検出センサ268とがフ
ァインダー220に設けられる。
【0103】ファインダー主光学系230における被写
体126からの光束は、第1半透過膜面232hで反射
し、基準像反射ミラー262で反射し、基準像結像レン
ズ264を通って、基準となる被写体像を基準像検出セ
ンサ266に結像するように構成される。
【0104】距離計光学系240における被写体126
からの光束は、偏角用可動距離計ミラー242で反射
し、半透過鏡244で反射し、測定像結像レンズ272
を通って、測距用の被写体像を測定像検出センサ268
に結像するように構成される。
【0105】基準像検出センサ266、測定像検出セン
サ268は、測距モードを「フォーカスエイド」に設定
したときに作動し、測距モードを「マニュアル」に設定
したときに作動しないように構成される。 (2・2)第2の実施の形態の作用 図11を参照すると、被写体126からの光束は、主光
学系光軸230xにそうように、ファインダー対物レン
ズ232に入射される。ファインダー対物レンズ232
に入射した被写体126からの光束の一部分はビームス
プリッタ234を介して接眼レンズ236に入射する。
接眼レンズ236により、被写体像126m(図6に太
線で示す)は、虚像として、ファインダー枠128fの
視野内に結像させる。
【0106】ファインダー対物レンズ232に入射した
被写体126からの光束の他の一部分は第1半透過膜面
232hで反射され、基準像反射ミラー262で反射さ
れる。基準像反射ミラー262で反射された光束は、基
準像結像レンズ264を介して、基準像検出センサ26
6に被写体像を結像させる。
【0107】一方、被写体126からの光束は、距離計
光学光軸240xにそうように、偏角用可動距離計ミラ
ー242に入射し、偏角用可動距離計ミラー242で反
射される。偏角用可動距離計ミラー242で反射された
光束は、半透過鏡244、距離計対物レンズ248を通
り、第2半透過膜面234hで反射し、接眼レンズ23
6を通って、図6に示すように、被写体像126f(二
点鎖線で示す)をファインダー枠128fの視野内の一
部分に結像させる。
【0108】使用者124が距離調節機構108を操作
すると、撮影レンズ104の距離調節機構108に連動
して、偏角用可動距離計ミラー242が回転し、距離計
光学系240による被写体像126fも光軸に対して垂
直方向に移動する。そして、接眼レンズ236により、
被写体像126f(図6に一点鎖線で示す)は、実像と
して、ファインダー枠128fの視野内の一部分に結像
される。
【0109】また、視野枠用マスク250を通った光束
は、マスク反射用ミラー252で反射し、第2半透過膜
面234hで反射し、接眼レンズ236を通る。
【0110】モード設定スイッチ102mを作動させて
測距モードを「フォーカスエイド」に設定したとき、モ
ード制御部178は基準像検出センサ266と測定像検
出センサ268とを作動させる。すると、基準像検出セ
ンサ266は、基準像光学系260から入射される被写
体126からの光束を受光して、被写体の像を検出する
ための信号を焦点演算部182に出力する。
【0111】使用者124が測距モードを「フォーカス
エイド」に設定し、距離調節機構108を操作すると、
偏角用可動距離計ミラー242が回転し、測定像検出セ
ンサ268上の被写体の像は移動する。測定像検出セン
サ268は、測定像光学系270から入射される被写体
126からの光束を受光して、被写体の像を検出するた
めの信号を焦点演算部182に出力する。 (3)第3の実施の形態 次に、本発明のカメラの第3の実施形態を説明する。以
下の説明は、本発明のカメラの第3の実施形態が本発明
のカメラの第1の実施形態と異なる点を主に述べる。し
たがって、以下に記載がない個所は、前述した本発明の
カメラの第1の実施形態についての説明をここに準用す
る。 (3・1)第3の実施の形態の構成 図12を参照すると、ファインダー320はファインダ
ー光学系328を含む。ファインダー光学系328は、
ファインダー主光学系330と、距離計光学系340と
を含む。ファインダー主光学系330は、主光学系光軸
330xと、ファインダー対物レンズ331と、ファイ
ンダー対物レンズ331からの光束の経路を変えるため
のファインダーペンタゴナルダハプリズム332と、フ
ァインダーペンタゴナルダハプリズム332からの光束
の一部をさえぎるためのファインダー視野マスク333
と、ファインダー視野マスク333を通った光束を収斂
させるためのコンデンサレンズ334と、コンデンサレ
ンズ334からの光束を入射するビームスプリッタ33
5と、ビームスプリッタ335からの光束を収斂させて
被写体126の像を拡大するための接眼レンズ336と
を含む。
【0112】半透過膜面335hが、ビームスプリッタ
335に設けられる。半透過膜面335hは、コンデン
サレンズ334からの光束を反射させ、かつ、この光束
と直角方向から入射する光束を通すように構成される。
【0113】ファインダーペンタゴナルダハプリズム3
32の第1反射面332dは、そこに入射する光束の一
部を通すことができるように構成される。
【0114】距離計光学系340は、距離計光学光軸3
40xと、被写体126からの光束の経路を変えるため
の距離計ペンタゴナルダハプリズム341と、距離計光
学光軸340xに対して垂直方向に移動可能でありかつ
距離計ペンタゴナルダハプリズム341からの光束を収
斂させるための偏角用可動対物レンズ342と、偏角用
可動対物レンズ342からの光束の一部を通し、かつ、
この光束の一部を反射するための半透過鏡343と、半
透過鏡343からの光束を反射させるための測定像反射
ミラー344と、測定像反射ミラー344からの光束の
一部をさえぎるための距離計像用マスク345と、距離
計像用マスク345を通った光束を収斂させるためのコ
ンデンサレンズ346と、前記ビームスプリッタ335
および半透過膜面335hと、前記接眼レンズ336と
を含む。
【0115】カメラ100には、撮影レンズ104の距
離調節機構108の作動に対応するように、撮影レンズ
光学系106の移動に連動して、距離計光学系340に
よる被写体像126fを移動させるように偏角用可動対
物レンズ342を移動させるための対物レンズ移動機構
(図示せず)が組み込まれている。
【0116】ファインダー320は、さらに、ファイン
ダー主光学系330の一部を通った被写体126からの
光束を分岐させて被写体126の基準像を結像させるた
めの基準像光学系360と、距離計光学系340の一部
を通った被写体126からの光束を分岐させて被写体1
26の測定像を結像させるための測定像光学系370と
を含む。基準像光学系360は、ファインダーペンタゴ
ナルダハプリズム332の第1反射面332dを通る光
束を反射させるための反射プリズム362を含む。測定
像光学系370は前記半透過鏡343を含む。
【0117】基準像光学系360から入射される被写体
126からの光束を受光して、被写体の像を検出するた
めの基準像検出センサ366と、測定像光学系370か
ら入射される被写体126からの光束を受光して、被写
体の像を検出するための測定像検出センサ368とがフ
ァインダー320に設けられる。
【0118】ファインダー主光学系330における被写
体126からの光束は、反射プリズム362で反射し
て、基準となる被写体像を基準像検出センサ366に結
像するように構成される。
【0119】距離計光学系340における被写体126
からの光束は、半透過鏡343で反射して、測距用の被
写体像を測定像検出センサ368に結像するように構成
される。 (3・2)第3の実施の形態の作用 図12を参照すると、被写体126からの光束は、主光
学系光軸330xにそうように、ファインダー対物レン
ズ331に入射される。ファインダー対物レンズ331
に入射した被写体126からの光束は、ファインダーペ
ンタゴナルダハプリズム332で光束の経路を変えら
れ、ファインダー視野マスク333、コンデンサレンズ
334を通った光束は、ビームスプリッタ335に入射
される。ビームスプリッタ335からの光束は、接眼レ
ンズ336に入射する。接眼レンズ336により、被写
体像126m(図6に太線で示す)は、虚像として、フ
ァインダー枠128fの視野内に結像させる。また、フ
ァインダー視野マスク333の像もファインダー枠12
8fの視野内に結像させるファインダーペンタゴナルダ
ハプリズム332の第1反射面332dを通る光束は、
反射プリズム362で反射され、基準となる被写体像を
基準像検出センサ366に結像させる。
【0120】一方、被写体126からの光束は、距離計
光学光軸340xにそうように、距離計ペンタゴナルダ
ハプリズム341に入射する。距離計ペンタゴナルダハ
プリズム341に入射した光束は、距離計ペンタゴナル
ダハプリズム341で光束の経路を変えられ、偏角用可
動対物レンズ342、半透過鏡343を通り、測定像反
射ミラー344で反射され、距離計像用マスク345、
コンデンサレンズ346、ビームスプリッタ335およ
び半透過膜面335h、接眼レンズ336を通って、図
6に示すように、被写体像126f(二点鎖線で示す)
をファインダー枠128fの視野内の一部分に結像させ
る。
【0121】偏角用可動対物レンズ342からの光束
は、半透過鏡343で反射され、測距用の被写体像を測
定像検出センサ368に結像させる。
【0122】使用者124が距離調節機構108を操作
すると、撮影レンズ104の距離調節機構108に連動
して、対物レンズ移動機構が作動し、偏角用可動対物レ
ンズ342が光軸に対して垂直方向に移動し、距離計光
学系340による被写体像126fも光軸に対して垂直
方向に移動する。そして、接眼レンズ336により、被
写体像126f(図6に一点鎖線で示す)は、実像とし
て、ファインダー枠128fの視野内の一部分に結像さ
れる。
【0123】モード設定スイッチ102mを作動させて
測距モードを「フォーカスエイド」に設定したとき、モ
ード制御部178は基準像検出センサ366と測定像検
出センサ368とを作動させる。すると、基準像検出セ
ンサ366は、基準像光学系360から入射される被写
体126からの光束を受光して、被写体の像を検出する
ための信号を焦点演算部182に出力する。
【0124】使用者124が測距モードを「フォーカス
エイド」に設定し、距離調節機構108を操作すると、
偏角用可動対物レンズ342が光軸に対して垂直方向に
移動し、測定像検出センサ368上の被写体の像は移動
する。測定像検出センサ368は、測定像光学系370
から入射される被写体126からの光束を受光して、被
写体の像を検出するための信号を焦点演算部182に出
力する。
【0125】
【発明の効果】本発明は、距離計連動式のカメラにおい
て、上記のように構成したので、以下に記載する顕著な
効果を有する。 (1)本発明のカメラは、ファインダー内のファインダ
ー主光学系の光路からの被写体像と距離計光学系の光路
からの被写体像の合致状態を使用者の目視判断だけでな
く、視覚的表現、聴覚的表現などにより使用者に知らせ
ることができるので、距離の測定に安心感があり、ピン
ト合わせを確実に行うことができる。したがって、本発
明を用いれば、目視による測距精度を上げるためにファ
インダーを大型化する必要がなくなる。 (2)本発明のカメラは、視覚的表現、聴覚的表現など
により、被写体像のぼけ度合いを使用者に知らせること
ができる。 (3)本発明により、2重像合致式の距離計と、フォー
カスエイド機構とを備えた、小型の距離計連動式カメラ
を実現することことができる。すなわち、本発明のカメ
ラは、ファインダー主光学系の一部を基準像光学系とし
て使用し、距離計光学系の一部を測定像光学系として使
用するような構成であるので、光学系の小型化をはかる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラの第1の実施形態において、フ
ァインダー主光学系と距離計光学系の構成を示す平面図
である。
【図2】本発明のカメラの第1の実施形態において、カ
メラの外観を示す斜視図である。
【図3】本発明のカメラの第1の実施形態において、カ
メラの外観を示す背面図である。
【図4】本発明のカメラの第1の実施形態において、距
離測定部の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明のカメラの第1の実施形態において、検
出センサが出力する被写体に関する情報の概略を示す図
である。
【図6】本発明のカメラの第1の実施形態において、フ
ァインダーに見える視野とファインダーに表示される内
容を示す図である。
【図7】本発明のカメラの第1の実施形態において、フ
ァインダーに表示される距離測定結果の内容を示す図で
ある。
【図8】本発明のカメラの第1の実施形態の変形例にお
いて、ファインダー主光学系と距離計光学系の構成を示
す平面図である。
【図9】本発明のカメラの第1の実施形態の変形例にお
いて、距離測定部の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明のカメラの第1の実施形態の変形例に
おいて、検出センサが出力する被写体に関する情報の概
略を示す図である。
【図11】本発明のカメラの第2の実施形態において、
ファインダー主光学系と距離計光学系の構成を示す平面
図である。
【図12】本発明のカメラの第3の実施形態において、
ファインダー主光学系と距離計光学系の構成を示す平面
図である。
【図13】従来の距離計連動式のカメラにおいて、ファ
インダー主光学系と距離計光学系の構成を示す平面図で
ある。
【図14】従来の距離計連動式のカメラにおいて、ファ
インダーに見える視野とファインダーに表示される内容
を示す図である。
【符号の説明】
100 カメラ 102 カメラボディ 104 撮影レンズ 106 撮影レンズ光学系 108 距離調節機構 110 絞り調節機構 130 ファインダー主光学系 140、140d 距離計光学系 146、146d 半透過鏡 160 基準像光学系 166 基準像検出センサ 166d 像検出センサ 168 測定像検出センサ 170、170d 測定像光学系 174 出力部(表示部) 176 出力部(発音部) 182 焦点演算部 182d 焦点演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 13/16 G02B 7/11 N 13/32 A 13/36 G03B 3/00 A 17/18 3/02 17/20 Fターム(参考) 2H011 AA01 BA04 BA06 BB01 BB04 CA18 DA05 EA10 FA03 2H018 AA02 BC02 BE00 BE02 2H051 AA02 BB02 BB05 BB06 BB08 CA05 CA07 CB02 CB11 CB14 CB20 FA29 FA68 GA03 GA04 GA09 GA13 2H102 AA34 BB05 BB08 BB31 BB32 CA03 CA32

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の像を結像させるためのファイ
    ンダー主光学系と、被写体距離を測定するために、ファ
    インダー主光学系による被写体の像に重なるように被写
    体の一部分の像を結像させるための距離計光学系とを備
    える距離計連動式のカメラにおいて、 ファインダー主光学系(130)を通る被写体からの光
    束の一部を伝達させて、被写体距離を測定する基準とな
    る被写体の基準像を結像させるための基準像光学系(1
    60)と、 距離計光学系(140)を通る被写体からの光束の一部
    を伝達させて、被写体距離を測定するための被写体の測
    定像を結像させるための測定像光学系(170)と、 基準像光学系(160)を通る被写体からの光束を受光
    して、被写体の基準像を検出するための基準像検出セン
    サ(166)と、 測定像光学系170を通る被写体からの光束を受光し
    て、被写体の基準像に対する被写体の測定像のずれ量を
    検出するための測定像検出センサ(168)と、 基準像検出センサ(166)が出力する被写体の像に関
    する信号と、測定像検出センサ(168)が出力する被
    写体の像に関する信号とに基づいて、被写体の像のぼけ
    度合いを検出するための焦点演算部(182)と、 焦点演算部(182)が出力する被写体の像のぼけ度合
    いの検出結果に関する信号に基づいて、被写体の像のぼ
    け度合いの検出結果を出力するための出力部(174、
    176)と、を備えることを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 ファインダー主光学系(130)は、被
    写体からの光束を拡散させるためのファインダー対物レ
    ンズ(132)を含み、第1半透過膜面(132h)
    が、ファインダー対物レンズ(132)に設けられ、第
    1半透過膜面(132h)は、ファインダー対物レンズ
    (132)に入射する被写体からの光束の一部を通し、
    かつ、この光束の一部を反射するように構成され、第1
    半透過膜面(132h)で反射された光束は、基準像検
    出センサ(166)に入射されるように構成されること
    を特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 距離計光学系(140)は、被写体から
    の光束の一部を通し、かつ、この光束の一部を反射する
    ための半透過鏡(146)を含み、半透過鏡(146)
    で反射された光束は、測定像検出センサ(168)に入
    射されるように構成されることを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 被写体の像を結像させるためのファイ
    ンダー主光学系と、被写体距離を測定するために、ファ
    インダー主光学系による被写体の像に重なるように被写
    体の一部分の像を結像させるための距離計光学系とを備
    える距離計連動式のカメラにおいて、 ファインダー主光学系(130)を通る被写体からの光
    束の一部を伝達させて、被写体距離を測定する基準とな
    る被写体の基準像を結像させるための基準像光学系(1
    60)と、 距離計光学系(140d)を通る被写体からの光束の一
    部を伝達させて、被写体距離を測定するための被写体の
    測定像を結像させるための測定像光学系(170d)
    と、 基準像光学系(160)を通る被写体からの光束を受光
    して、被写体の基準像を検出し、かつ、測定像光学系
    (170d)を通る被写体からの光束を受光して、被写
    体の測定像を検出して、被写体の基準像と被写体の測定
    像の関係を検出するための像検出センサ(166d)
    と、 像検出センサ(166d)が出力する被写体の像に関す
    る信号に基づいて、被写体の像のぼけ度合いを検出する
    ための焦点演算部(182d)と、 焦点演算部(182d)が出力する被写体の像のぼけ度
    合いの検出結果に関する信号に基づいて、被写体の像の
    ぼけ度合いの検出結果を出力するための出力部(17
    4、176)と、を備えることを特徴とするカメラ。
  5. 【請求項5】 ファインダー主光学系(130)は、被
    写体からの光束を拡散させるためのファインダー対物レ
    ンズ(132)を含み、第1半透過膜面(132h)
    が、ファインダー対物レンズ(132)に設けられ、第
    1半透過膜面(132h)は、ファインダー対物レンズ
    (132)に入射する被写体からの光束の一部を通し、
    かつ、この光束の一部を反射するように構成され、第1
    半透過膜面(132h)で反射された光束は、像検出セ
    ンサ(166d)に入射されるように構成されることを
    特徴とする請求項4に記載のカメラ。
  6. 【請求項6】 距離計光学系(140d)は、被写体か
    らの光束の一部を通し、かつ、この光束の一部を反射す
    るための半透過鏡(146d)を含み、半透過鏡(14
    6d)で反射された光束は、像検出センサ(166d)
    に入射されるように構成されることを特徴とする請求項
    4又は請求項5に記載のカメラ。
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