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JP2003161042A - 鉄筋コンクリート壁の増設構造 - Google Patents

鉄筋コンクリート壁の増設構造

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Publication number
JP2003161042A
JP2003161042A JP2001358940A JP2001358940A JP2003161042A JP 2003161042 A JP2003161042 A JP 2003161042A JP 2001358940 A JP2001358940 A JP 2001358940A JP 2001358940 A JP2001358940 A JP 2001358940A JP 2003161042 A JP2003161042 A JP 2003161042A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reinforced concrete
wall
additional wall
existing
penetrating member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001358940A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Jinno
神野靖夫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
Priority to JP2001358940A priority Critical patent/JP2003161042A/ja
Publication of JP2003161042A publication Critical patent/JP2003161042A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】少なくとも梁の構面外に増設壁を増設する鉄筋
コンクリート構造物において、既存のスターラップとの
溶接などの煩雑な手段を不要とし、梁側面と増設壁との
打継ぎ面の強度を確保する。 【解決手段】少なくとも梁4の構面外に増設壁5を増設
する鉄筋コンクリート構造物において、既存の梁4と増
設壁5に水平に貫通された貫通部材9と、該貫通部材の
両端が増設壁および梁に定着された定着部10とを備え
た構造。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、既存の鉄筋コンク
リート構造物を補強するための鉄筋コンクリート壁の増
設構造に関する。 【0002】 【従来の技術】既存の鉄筋コンクリート(RC)構造物
の補強手段として、耐震壁の増設は有効な手段である。
この工法においては、増設壁と既存の柱との間で力の伝
達が十分に行われる構造とすることが重要である。 【0003】図3および図4は、鉄筋コンクリート壁か
らなる増設壁の増設例を示し、図(A)は縦断面図で図
(B)のA−A線で切断し矢印方向に見た図、図(B)
は図(A)のB−B線で切断し矢印方向に見た断面図で
ある。図には鉄筋コンクリート構造からなる上下のスラ
ブ1、2、柱3、梁4が示されている。 【0004】図3は、既存の柱3と梁4の構面内に増設
壁5を増設した場合を示し、この場合、増設壁5と柱3
または梁4との間にすべりが生じても、コンクリートの
圧縮力として力の伝達が行われる。 【0005】これに対して、図4に示すように、既存の
柱3と梁4の構面外(多くの場合は柱3の構面内である
が梁4の構面外となる)に、増設壁5を増設した場合に
は、増設壁5と柱3または梁4との打継ぎ面にひび割れ
が発生してすべりが生じると、力の伝達は打継ぎ面の鉄
筋に頼ることになる。 【0006】図5および図6は、梁4の構面外に増設壁
がある場合の従来の打継ぎ面の構造を示している。梁4
内には、軸方向鉄筋4aと、軸方向鉄筋4aの周囲に固
着されたスターラップ4bが配筋されている。 【0007】図5の方式は、スターラップ4bにあと施
工アンカー6を用いて増設壁5と梁4を定着する方式で
あるが、梁や柱の破壊が進むと、あと施工アンカー6の
定着部分の強度が失われるため、増設壁がその強度を十
分に発揮できなくなるという問題を有している。 【0008】この問題を解決するために、図6に示すよ
うに、既存の梁4のスターラップ4bをはつり出し、増
設壁5側の増設部鉄筋7をスターラップ4bに溶接する
方式が採用されている。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の図6に示す方式においては、既存の梁4のスターラ
ップ4bをはつり出し、増設壁5側の増設部鉄筋7をス
ターラップ4bに溶接するために、騒音や振動が多く、
粉塵が発生するとともに、施工時間およびコストが増大
するという問題を有している。 【0010】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
であって、少なくとも梁の構面外に増設壁を増設する鉄
筋コンクリート構造物において、既存のスターラップと
の溶接などの煩雑な手段を不要とし、梁側面と増設壁と
の打継ぎ面の強度を確保することができる鉄筋コンクリ
ート壁の増設構造を提供することを目的とする。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の鉄筋コンクリート壁の増設構造は、少なく
とも梁の構面外に増設壁を増設する鉄筋コンクリート構
造物において、既存の梁と増設壁に水平に貫通された貫
通部材と、該貫通部材の両端が増設壁および梁に定着さ
れた定着部とを備えることを特徴とする。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は、本発明における鉄筋コ
ンクリート壁の増設構造の1実施形態を示す断面図であ
る。なお、本発明は、図4で説明した、少なくとも梁の
構面外に増設壁を増設する工法に適用される。 【0013】図1には、図4および図6で説明した、ス
ラブ1、既存の柱3および梁4、梁4内の軸方向鉄筋4
aおよびスターラップ4b、増設壁5が示されている。 【0014】増設壁5を構築する際には、先ず、既存の
梁4の水平方向に複数の貫通穴をあける。貫通穴の位置
は梁の鉄筋に当たらない位置であればどこでもよい。梁
せいの中ほどにすると、主筋に当たらないので施工性が
良い。次に、この貫通穴にPC鋼棒等の貫通部材9を貫
通させる。貫通部材9の両端部には、定着プレート等の
定着部10が設けられており、定着部10の一端は梁4
の側面に当接され、定着部10の他端は増設壁5の側面
に接する位置に埋め込まれている。増設壁5のコンクリ
ート打設、養生後に梁4の側面から貫通部材9をナット
11で締め付ける。 【0015】なお、貫通部材9としては、PC鋼棒の
他、鉄筋、型鋼、FRPロッド等、両端を固定できるも
のであればよいが、PC鋼棒を用いてプレストレスを付
与させれば、打継ぎ面12の補強効果をより高くするこ
とができる。また、梁4内で貫通部材9はコンクリート
に付着してもよいし、コンクリートと絶縁するようにし
てもよい。 【0016】増設壁5への定着部10は、定着プレート
の他、ナット、圧接こぶなどコンクリートに支圧力を与
えられる機能を貫通部材9の端部が備えていることが必
要である。また、既存の梁4の側面への定着部10も同
様に、コンクリートに支圧力を与えられる機能を貫通部
材9の端部が備えていることが必要である。 【0017】上記のように、既存の梁4と増設壁5をP
C鋼棒等の貫通部材9が水平に貫通しており、その両端
が増設壁5および既存の梁4に定着する構造とし、この
貫通部材9により増設壁5と既存の梁4は打継ぎ面12
でのすべりが拘束され、スターラップ4bの溶接等を行
わなくてもひび割れ発生後の力の伝達が行われることに
なる。 【0018】図2は、本発明における鉄筋コンクリート
壁の増設構造の他の実施形態を示す断面図である。な
お、上記実施形態と同一の構成については同一番号を付
して説明を省略する。 【0019】本実施形態においては、増設壁5への定着
部10を増設壁5内に埋め込んだ例を示している。な
お、既存の梁4の側面への定着部10も、梁4の側面を
削り埋め込むようにしてもよい。 【0020】 【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、少なくとも梁の構面外に増設壁を増設する鉄
筋コンクリート構造物において、既存のスターラップと
の溶接などの煩雑な手段を不要とし、梁側面と増設壁と
の打継ぎ面の強度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明における鉄筋コンクリート壁の増設構造
の1実施形態を示す断面図である。 【図2】本発明における鉄筋コンクリート壁の増設構造
の他の実施形態を示す断面図である。 【図3】鉄筋コンクリート壁からなる増設壁の増設例を
示し、図(A)は縦断面図で図(B)のA−A線で切断
し矢印方向に見た図、図(B)は図(A)のB−B線で
切断し矢印方向に見た断面図である。 【図4】鉄筋コンクリート壁からなる増設壁の増設例を
示し、図(A)は縦断面図で図(B)のA−A線で切断
し矢印方向に見た図、図(B)は図(A)のB−B線で
切断し矢印方向に見た断面図である。 【図5】図4の方式における従来の打継ぎ面の構造を示
す断面図である。 【図6】図4の方式における従来の打継ぎ面の構造の他
例を示す断面図である。 【符号の説明】 4…梁 5…増設壁 9…貫通部材 10…定着部 12…打継ぎ面

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】少なくとも梁の構面外に増設壁を増設する
    鉄筋コンクリート構造物において、既存の梁と増設壁に
    水平に貫通された貫通部材と、該貫通部材の両端が増設
    壁および梁に定着された定着部とを備えることを特徴と
    する鉄筋コンクリート壁の増設構造。
JP2001358940A 2001-11-26 2001-11-26 鉄筋コンクリート壁の増設構造 Pending JP2003161042A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007032192A (ja) * 2005-07-29 2007-02-08 Taiheiyo Cement Corp 建築物の補強構造及びそれを含むコンクリート建築物
CN107143090A (zh) * 2017-06-28 2017-09-08 华南理工大学 一种提高剪力墙延性的对焊箍筋与方法

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