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JP2003158133A - 薄膜トランジスタ装置及びその製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタ装置及びその製造方法

Info

Publication number
JP2003158133A
JP2003158133A JP2001356181A JP2001356181A JP2003158133A JP 2003158133 A JP2003158133 A JP 2003158133A JP 2001356181 A JP2001356181 A JP 2001356181A JP 2001356181 A JP2001356181 A JP 2001356181A JP 2003158133 A JP2003158133 A JP 2003158133A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating film
gate
gate electrode
bus line
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001356181A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsushige Asada
勝滋 浅田
Yoji Nagase
洋二 長瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Display Technologies Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Display Technologies Corp filed Critical Fujitsu Display Technologies Corp
Priority to JP2001356181A priority Critical patent/JP2003158133A/ja
Publication of JP2003158133A publication Critical patent/JP2003158133A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光工程で位置ずれが発生してもTFTのゲ
ート・ソース間の寄生容量の変動が少ない薄膜トランジ
スタ装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 ゲート電極11bは、内部に開口部を有
する矩形の形状に形成されている。TFTの動作層とな
るシリコン膜13の上には、ゲート電極11bとほぼ同
じ形状のチャネル保護膜が形成されている。そして、T
FTのソース電極15bは、その縁部がチャネル保護膜
の内側端部上に位置し、チャネル保護膜の開口部を介し
てシリコン膜13の第1の領域(ソース領域)に電気的
に接続されている。また、ドレイン電極15cは、その
一部がチャネル保護膜の外側端部上に位置し、シリコン
膜13の第2の領域(ドレイン領域)に電気的に接続さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜トランジスタ
(Thin Film Transistor:以下、TFTともいう)を有
する薄膜トランジスタ装置及びその製造方法に関し、特
に高精細且つ大画面の液晶表示パネル及び有機EL(El
ectro Luminescence)表示パネルに好適な薄膜トランジ
スタ装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示パネルは、薄くて軽量であると
ともに低電圧で駆動できて消費電力が少ないという長所
があり、各種電子機器に広く使用されている。特に、画
素毎にTFT等のスイッチング素子が設けられたアクテ
ィブマトリクス方式の液晶表示パネルは、表示品質の点
でもCRT(Cathode-Ray Tube)に匹敵するほど優れて
いるため、テレビやパーソナルコンピュータ等のディス
プレイにも使用されている。
【0003】一般的なTN(Twisted Nematic )型液晶
表示パネルは、2枚の透明ガラス基板の間に液晶を封入
した構造を有している。それらのガラス基板の相互に対
向する2つの面(対向面)のうち、一方の面側にはブラ
ックマトリクス、カラーフィルタ及びコモン電極等が形
成され、他方の面側にはTFT及び画素電極等が形成さ
れている。
【0004】また、各ガラス基板の対向面と反対側の面
には、それぞれ偏光板が取り付けられている。これらの
2枚の偏光板は、例えば偏光板の偏光軸が互いに直交す
るように配置され、これによれば、電界をかけない状態
では光を透過し、電界を印加した状態では遮光するモー
ド、すなわちノーマリホワイトモードとなる。また、2
枚の偏光板の偏光軸が平行な場合には、電界をかけない
状態では光を遮断し、電界を印加した状態では透過する
モード、すなわちノーマリブラックモードとなる。以
下、TFT及び画素電極が形成された基板をTFT基板
と呼び、カラーフィルタ及びコモン電極が形成された基
板をCF基板と呼ぶ。
【0005】図9は液晶表示パネルの構造を示す模式図
である。
【0006】TFT基板には、水平方向に延びる複数本
のゲートバスライン(スキャンバスライン)61aと、
垂直方向に延びる複数本のデータバスライン65aとが
形成されている。これらのゲートバスタイン61a及び
データバスライン65aにより区画された領域がそれぞ
れ画素領域であり、各画素領域には、液晶セル58と、
TFT57とが形成されている。TFT57のゲート電
極はゲートバスライン61aに接続され、ドレイン電極
はデータバスライン65aに接続され、ソース電極は液
晶セル58に接続されている。なお、液晶セル58は、
TFT基板側の画素電極と、CF基板側のコモン電極
と、これらの画素電極及びコモン電極間の液晶とにより
構成される。また、実際には液晶セルに並列に蓄積容量
が形成されるが、ここでは図示を省略している。
【0007】各ゲートバスライン61aはTFT基板の
一辺に沿って配列された複数のゲートバスライン端子5
5にそれぞれ接続され、各データバスライン65aはT
FT基板の他の一辺に沿って配列された複数のデータバ
スライン端子56にそれぞれ接続されている。
【0008】このように構成された液晶表示パネルにお
いて、各ゲートバスライン65aに表示電圧を供給した
状態で1行目のゲートバスライン61aにアクティブ信
号を供給すると、1行目のゲートバスライン61aに接
続されたTFT57がオンになり、1行目の各液晶セル
58に表示電圧が書き込まれる。これらの液晶セル58
では書き込まれた表示電圧に応じて光の透過率が変化す
る。ゲートバスライン61aへのアクティブ信号の供給
を停止すると、TFT57がオフになって、液晶セル5
8には表示電圧が保持される。
【0009】その後、各データバスライン65aに次の
表示電圧を供給し、2行目のゲートバスライン61aに
アクティブ信号を供給する。これにより、2行目のゲー
トバスライン61aに接続された各TFT57がオンに
なり、2行目の各液晶セル58に表示電圧が書き込まれ
る。このようにして、1水平同期期間(Hsync)毎にデ
ータバスライン65aに供給する表示電圧を更新し、ゲ
ートバスライン61aに順番にアクティブ信号を供給す
ることによって、液晶表示パネルに画像が表示される。
【0010】図10は液晶表示パネルのTFT形成部を
拡大して示す平面図、図11は図10のI−I線による
断面図である。
【0011】ガラス基板60上にはゲートバスライン6
1aが所定のパターンで形成されており、基板60及び
ゲートバスライン61aの上には絶縁膜62が形成され
ている。絶縁膜62の所定の領域上には、TFT57の
動作層となるアモルファスシリコン膜63が形成されて
いる。なお、この例では、ゲートバスライン61aの一
部がTFT57のゲート電極として機能する。
【0012】アモルファスシリコン膜63の上には、絶
縁膜からなるチャネル保護膜64が形成されている。ま
た、チャネル保護膜64の両端部上及びアモルファスシ
リコン膜63の上にはソース電極65b及びドレイン電
極65cが形成されている。ドレイン電極65cは、絶
縁膜62上に所定のパターンで形成されたデータバスラ
イン65aに接続している。
【0013】これらのデータバスライン65a、ソース
電極65b及びドレイン電極65cは保護膜66に覆わ
れている。この保護膜66にはソース電極65bに到達
するコンタクトホール66aが形成されている。また、
保護膜66の上にはITO等の透明導電体からなる画素
電極67が形成されており、この画素電極67はコンタ
クトホール66aを介してTFT57のソース電極65
bに電気的に接続している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】近年、テレビやパーソ
ナルコンピュータに使用する液晶表示パネルには、高精
細化及び大画面化が要求されている。液晶表示パネルの
製造工程中には多くの露光工程が存在するが、高精細且
つ大画面の液晶表示パネルを精度よく製造するために
は、ステッパー露光機を用いた分割露光が一般的に行わ
れている。
【0015】しかしながら、分割露光では、TFTや配
線(データバスライン及びゲートバスライン)が分割の
境目で微小な位置ずれを生じ、これを完全になくすこと
は不可能である。この位置ずれのために、配線及びTF
Tのもつ寄生容量が分割単位毎に異なり、液晶表示パネ
ルに表示むらが発生する原因となる。
【0016】すなわち、ゲートバスライン61aに供給
される信号がアクティブから非アクティブになると、T
FT57のゲート・ソース間の寄生容量Cgsを介して画
素セル58からゲートバスライン61aに電荷が流れ、
画素セル58に保持されている表示電圧が低下する。分
割単位毎に寄生容量Cgsが異なると、表示電圧の低下量
に差異が生じるため、表示むらが発生する。
【0017】寄生容量Cgsはゲート電極(この例ではゲ
ートバスライン61a)とソース電極65bとの重なり
部分(図12にハッチングで示す部分)の面積に関係す
る。従って、従来のTFTでは、ソース電極65bがゲ
ート電極(ゲートバスライン61a)に対し水平方向に
ずれても寄生容量Cgsは変動しないが、垂直方向にずれ
た場合には寄生容量Cgsが大きく変動してしまう。
【0018】本発明は、露光工程で位置ずれが発生して
もTFTのゲート・ソース間の寄生容量の変動が少ない
薄膜トランジスタ装置及びその製造方法を提供すること
を目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜トランジス
タ装置は、基板と、前記基板上に形成された複数本のゲ
ートバスラインと、前記基板上に形成されて前記ゲート
バスラインに接続され、内部に開口部が設けられたゲー
ト電極と、前記基板上に形成されて前記ゲートバスライ
ン及び前記ゲート電極を覆う第1の絶縁膜と、前記第1
の絶縁膜の前記ゲート電極の上方の領域を含む領域上に
選択的に形成された半導体膜と、前記半導体膜上の前記
ゲート電極の上方の位置に前記ゲート電極に対応する形
状で形成された第2の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜上に
形成されて前記ゲートバスラインと交差する複数本のデ
ータバスラインと、前記ゲート電極の開口部の上方に形
成され、縁部が前記第2の絶縁膜の内側端部上に配置さ
れ、前記半導体膜の第1の領域に電気的に接続したソー
ス電極と、前記ゲート電極の外側のエッジに沿って形成
され、一部が前記第2の絶縁膜の外側端部上に配置さ
れ、前記半導体膜の第2の領域及び前記データバスライ
ンに電気的に接続されたドレイン電極とを有することを
特徴とする。
【0020】本発明の薄膜トランジスタ装置において
は、内部に開口部を有するゲート電極が形成されてい
る。また、半導体膜の上には、ゲート電極に対応する形
状で第2の絶縁膜(チャネル保護膜)が形成されてい
る。そして、ソース電極は、その一部が第2の絶縁膜の
内側端部上に配置され、且つ半導体膜の第1の領域(ソ
ース領域)に電気的に接続するように形成されており、
ドレイン電極は、その一部が第2の絶縁膜の外側端部上
に配置され、且つ半導体膜の第2の領域(ドレイン領
域)に電気的に接続するように形成されている。
【0021】従って、ソース電極形成時にゲート電極に
対し位置ずれが発生しても、ソース電極がゲート電極の
開口部から外れない限りソース電極とゲート電極との重
なり部分の面積は変化しない。これにより、分割単位毎
の寄生容量Cgsの容量値が均一化され、表示むらの発生
が回避される。
【0022】本発明の他の薄膜トランジスタ装置は、基
板と、前記基板上に形成された複数本のゲートバスライ
ンと、前記基板上に形成されて前記ゲートバスラインに
接続され、縁部から内部に向かう凹部が設けられたゲー
ト電極と、前記基板上に形成されて前記ゲートバスライ
ン及び前記ゲート電極を覆う第1の絶縁膜と、前記第1
の絶縁膜の前記ゲート電極の上方の領域を含む領域上に
選択的に形成された半導体膜と、前記半導体膜上の前記
ゲート電極の上方の位置に前記ゲート電極に対応する形
状で形成された第2の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜上に
形成されて前記ゲートバスラインと交差する複数本のデ
ータバスラインと、前記ゲート電極の前記凹部の上方に
形成され、縁部が前記第2の絶縁膜の内側端部上に配置
され、前記半導体膜の第1の領域に電気的に接続したソ
ース電極と、前記ゲート電極の外側のエッジに沿って形
成され、一部が前記第2の絶縁膜の外側端部上に配置さ
れ、前記半導体膜の第2の領域及び前記データバスライ
ンに電気的に接続されたドレイン電極とを有することを
特徴とする。
【0023】本発明の薄膜トランジスタ装置において
は、縁部から内部に向う凹部が設けられたゲート電極が
形成されている。また、半導体膜の上には、ゲート電極
に対応する形状で、第2の絶縁膜(チャネル保護膜)が
形成されている。そして、ソース電極は、その一部が第
2の絶縁膜の内側端部に配置され、且つ半導体膜の第1
の領域(ソース領域)に電気的に接続するように形成さ
れており、ドレイン電極は、その一部が第2の絶縁膜の
外側端部上に配置され、且つ半導体膜の第2の領域(ド
レイン領域)に電気的に接続するように形成されてい
る。
【0024】従って、ソース電極がゲート電極に対し凹
部の幅方向に位置ずれしても、ソース電極がゲート電極
の凹部から外れない限りソース電極とゲート電極との重
なり部分の面積は変化しない。ソース電極がゲート電極
に対し凹部の長さ方向に位置ずれした場合は、ソース電
極とゲート電極との重なり部分の面積が変化するが、従
来に比べて変化量が少ないので、分割露光時の分割単位
毎の寄生容量Cgsのばらつきが抑制される。
【0025】本発明の薄膜トランジスタの製造方法は、
基板上に第1の導電膜を形成する工程と、前記第1の導
電膜をパターニングしてゲートバスラインと、内部に開
口部を有し前記ゲートバスラインに接続したゲート電極
とを形成する工程と、前記基板の上側全面に第1の絶縁
膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜上の所定の領域
に半導体膜を形成する工程と、前記ゲート電極に対応す
る前記半導体膜の領域上に第2の絶縁膜を形成する工程
と、前記基板の上側全面に導電膜を形成し該導電膜をパ
ターニングして、前記第1の絶縁膜を介して前記ゲート
バスラインと交差するデータバスラインと、縁部が前記
第2の絶縁膜の内側端部の上に位置し、前記ゲート電極
の開口部に対応する部分が前記半導体膜の第1の領域に
電気的に接続したソース電極と、一部が前記第2の絶縁
膜の外側端部の上に位置し、前記半導体膜の第2の領域
及び前記データバスラインに電気的に接続したドレイン
電極とを形成する工程とを有することを特徴とする。
【0026】本発明においては、ゲートバスラインの形
成と同時に、内部に開口部を有するゲート電極を形成す
る。そして、第1の絶縁膜(ゲート絶縁膜)及び半導体
膜を形成した後、ゲート電極に対応する半導体膜の領域
上に第2の絶縁膜(チャネル保護膜)を形成する。従っ
て、第2の絶縁膜は、ゲート電極と同様な開口部を有し
ている。
【0027】その後、この第2の絶縁膜の開口部を介し
て半導体膜の第1の領域(ソース領域)に電気的に接続
するソース電極を形成する。この場合、ソース電極はゲ
ート電極の開口部よりも大きく形成し、ソース電極の一
部が第2の絶縁膜の内側端部の上に配置されるようにす
る。これにより、ソース電極の位置がゲート電極に対し
若干ずれても、ゲート電極とソース電極との重なり部分
の面積は変化せず、TFTの寄生容量Cgsを均一化する
ことができる。
【0028】本発明の他の薄膜トランジスタの製造方法
は、基板上に第1の導電膜を形成する工程と、前記第1
の導電膜をパターニングしてゲートバスラインと、縁部
から内部に向かう凹部を有し前記ゲートバスラインに接
続したゲート電極とを形成する工程と、前記基板の上側
全面に第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁
膜上の所定の領域に半導体膜を形成する工程と、前記ゲ
ート電極に対応する前記半導体膜の領域上に第2の絶縁
膜を形成する工程と、前記基板の上側全面に導電膜を形
成し該導電膜をパターニングして、前記第1の絶縁膜を
介して前記ゲートバスラインと交差するデータバスライ
ンと、縁部が前記第2の絶縁膜の内側端部の上に位置
し、前記ゲート電極の凹部に対応する部分が前記半導体
膜の第1の領域に電気的に接続したソース電極と、一部
が前記第2の絶縁膜の外側端部の上に位置し、前記半導
体膜の第2の領域及び前記データバスラインに電気的に
接続したドレイン電極とを形成する工程とを有すること
を特徴とする。
【0029】本発明においては、ゲートバスラインの形
成と同時に、縁部から内部に向う凹部を有するゲート電
極を形成する。そして、第1の絶縁膜(ゲート絶縁膜)
及び半導体膜を形成した後、ゲート電極に対応する半導
体膜の領域上に第2の絶縁膜(チャネル保護膜)を形成
する。従って、第2の絶縁膜は、ゲート電極と同様な凹
部を有している。
【0030】その後、この第2の絶縁膜の凹部を介して
半導体膜の第1の領域(ソース領域)に電気的に接続す
るソース電極を形成する。この場合、ソース電極はゲー
ト電極の開口部よりも大きく形成し、ソース電極の一部
が第2の絶縁膜の内側端部の上に配置されるようにす
る。これにより、ソース電極の位置がゲート電極に対し
凹部の幅方向に若干ずれても、ゲート電極とソース電極
との重なり部分の面積は変化せず、TFTの寄生容量C
gsを均一化することができる。ソース電極の位置がゲー
ト電極に対し凹部の長さ方向にずれた場合は、ゲート電
極とソース電極との重なり部分の面積は変化するが、凹
部の幅を凹部の長さよりも小さく設定することにより、
重なり部分の面積の変化量が小さくなる。これにより、
分割露光時の分割単位毎の寄生容量Cgsのばらつきが抑
制される。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を参照して説明する。
【0032】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1
の実施の形態の薄膜トランジスタ装置の構造を示す模式
図である。なお、本実施の形態は、本発明を液晶表示パ
ネルに適用した例を示している。
【0033】TFT基板上には、水平方向に延びる複数
本のゲートバスライン11aと、垂直方向に延びる複数
本のデータバスライン15aとが形成されている。これ
らのゲートバスライン11a及びデータバスライン15
aにより区画された領域がそれぞれ画素領域であり、各
画素領域には、TFT7と液晶セル8とが形成されてい
る。
【0034】TFT7のゲート電極はゲートバスライン
11aに接続され、ドレイン電極はデータバスライン1
5aに接続され、ソース電極は液晶セル8に接続されて
いる。液晶セル8は、TFT基板に形成された画素電極
と、CF基板に形成されたコモン電極と、これらの画素
電極及びコモン電極間の液晶とにより構成される。
【0035】各ゲートバスライン11aはTFT基板の
一辺に沿って配列された複数のゲートバスライン端子5
にそれぞれ接続されており、各データバスライン15a
はTFT基板の他の辺に沿って配列された複数のデータ
バスライン端子6にそれぞれ接続されている。
【0036】図2は本実施の形態の液晶表示パネルのT
FT形成部を拡大して示す平面図、図3は図2のII−II
線による断面図である。
【0037】ガラス基板10上には、複数本のゲートバ
スライン11aと、TFT7のゲート電極11bとが形
成されている(図1中に二点鎖線で示す)。ゲート電極
11bは内部(中央)に開口部を有する矩形状(リング
状)に形成されており、ゲートバスライン11aに接続
している。なお、ゲート電極11bの一部はゲートバス
ライン11aの一部と一体化している。
【0038】ガラス基板10、ゲートバスライン11a
及びゲート電極11bの上には絶縁膜(ゲート絶縁膜)
12が形成されている。この絶縁膜12の上には、TF
T7の動作層となるアモルファスシリコン膜(又は、ポ
リシリコン膜:以下同じ)13が形成されている。この
アモルファスシリコン膜13の上には、ゲート電極11
bと同じほぼ形状でチャネル保護膜14が形成されてい
る。このチャネル保護膜14は、シリコン窒化膜(Si
Nx )等の絶縁膜からなる。
【0039】また、絶縁膜12の上には、複数本のデー
タバスライン15aと、TFT7のソース電極15b及
びドレイン電極15cとが形成されている。ドレイン電
極15cはゲート電極11bの上側の辺及び下側の辺に
沿って2本形成されており、これらのゲート電極11b
はいずれもデータバスライン15aに接続している。ま
た、ソース電極15bはゲート電極11bの内部の開口
部に対応する部分に開口部よりも大きく形成され、画素
電極17等の接続部まで延出している。
【0040】これらのデータバスライン15a、ソース
電極15b及びドレイン電極15cの上にはシリコン窒
化膜等の絶縁膜からなる保護膜16が形成されている。
この保護膜16上にはITO(Indium-Tin Oxide)等の
透明導電体からなる画素電極17が形成されている。こ
の画素電極17は保護膜16に形成されたコンタクトホ
ール16aを介してTFT7のソース電極15bに電気
的に接続されている。
【0041】図4,図5は本実施の形態の液晶表示パネ
ルの製造方法を工程順に示す断面図である。
【0042】まず、図4(a)に示すように、スパッタ
法により、ガラス基板10上に例えばAl(アルミニウ
ム)及びTi(チタン)をそれぞれ100nm及び50
nmの厚さに順次堆積して、導電膜21を形成する。そ
の後、フォトレジストにより導電膜21上に所定のパタ
ーン(ゲート電極11bのパターン)のマスク22を形
成する。
【0043】次に、図4(b)に示すように、ウェット
エッチングによりマスク22に覆われていない部分の導
電膜21を除去することで、ゲートバスライン11a及
びゲート電極11bを形成する。その後、マスク22を
除去する。
【0044】次に、図4(c)に示すように、基板10
の上側全面に、例えばCVD法によりシリコン窒化膜を
約350nmの厚さに堆積して、絶縁膜12を形成す
る。続けて、CVD法により、絶縁膜12上にTFT7
の動作層となるアモルファスシリコン膜13を約30n
mの厚さに形成し、更にその上にチャネル保護膜となる
シリコン窒化膜24を約120nmの厚さに形成する。
【0045】その後、シリコン窒化膜24の上にフォト
レジストを塗布する。そして、基板10の下側から露光
する背面露光工程及び現像処理工程を実施して、シリコ
ン窒化膜24の上にゲート電極11bとほぼ同一形状の
マスク25を形成する。
【0046】次に、図5(a)に示すように、ウェット
エッチングによりマスク25に覆われていない部分のシ
リコン窒化膜24を除去することで、内部に開口部を有
する矩形状(リング状)のチャネル保護膜14を形成す
る。次いで、マスク25を除去した後、チャネル保護膜
14をマスクとしてアモルファスシリコン膜13に不純
物を注入し、ソース領域及びドレイン領域を形成する。
その後、アモルファスシリコン膜13の表面の自然酸化
膜を除去するために、希フッ酸で10秒間程度のエッチ
ング処理を施す。
【0047】次に、基板10の上側全面に、オーミック
コンタクト層となる高濃度(n+ )アモルファスシリコ
ン膜を例えば30nmの厚さに形成し、更にTi(20
nm)/Al(75nm)/Ti(20nm)を連続的
に堆積させて、積層構造の導電膜26を形成する。
【0048】その後、導電膜26の上にフォトレジスト
を塗布する。そして、ステッパー露光機を使用して分割
露光を行い、次に現像処理を施して、導電膜26の上に
所定のパターン(データバスライン15a、ソース電極
15b及びドレイン電極15cのパターン)のマスク2
7を形成する。
【0049】次に、図5(b)に示すように、プラズマ
エッチング法により、マスク27に覆われていない部分
の導電膜26及びアモルファスシリコン膜13を除去す
ることにより、データバスライン15a、ソース電極1
5b及びドレイン電極15cを形成するとともに、アモ
ルファスシリコン膜13を所定の形状とする。
【0050】次に、図5(c)に示すように、プラズマ
CVD法により、基板10の上側全面にシリコン窒化物
を約330nmの厚さに堆積させて、保護膜16を形成
する。
【0051】次いで、フォトレジストにより、保護膜1
6の上にコンタクトホール形成用の開口部を有するマス
ク(図示せず)を形成する。そして、プラズマエッチン
グ法により保護膜16をエッチングし、ソース電極15
bに到達するコンタクトホール16aを形成する。その
後、マスクを除去する。
【0052】その後、スパッタ法により、基板10の上
側全面にITO膜を約70nmの厚さに形成し、このI
TO膜の上にフォトレジストからなる所定のパターン
(画素電極17のパターン)のマスク(図示せず)を形
成する。そして、ウェットエッチング法によりマスクに
覆われていない部分のITO膜を除去して、画素電極1
7を形成する。このようにしてTFT基板が完成する。
【0053】このTFT基板に、カラーフィルタ、ブラ
ックマトリクス及びコモン電極等が形成されたCF基板
を対向させて配置し、両者の間に液晶を封入する。この
ようにして、本実施の形態の液晶表示パネルが完成す
る。
【0054】図6は、TFT7の各部の寸法を示す平面
図である。ゲート電極11bの内部の開口部の大きさは
4×4μmであり、ゲート電極11bの開口部に対応す
る部分のソース電極15bの大きさは8×8μmであ
る。なお、分割露光時におけるステッパー露光機の位置
合わせ精度(位置ずれの最大値)は1μm以下である。
従って、ソース電極15bの大きさが6×6μm以上で
あれば、位置ずれによるゲート電極11bとソース電極
15bとの重なり量の変動を回避することができる。
【0055】本実施の形態においては、ゲート電極11
bを内部に開口部を有する矩形状(リング状)とし、ソ
ース電極15bをゲート電極11bの開口部に対応する
位置に開口部よりも大きく形成する。従って、分割露光
時にソース電極15bがゲート電極11bに対し水平方
向又は垂直方向に位置ずれしても、ゲート電極11bと
ソース電極15bとの重なり量(面積)は変化しない。
例えば、図2において、ソース電極15bがゲート電極
11bに対し紙面上側にずれた場合、ソース電極15b
の下側(紙面下側)の容量は減少するが、その分、逆に
上側(紙面上側)の容量は増加し、結果として全体の容
量Cgsは一定となる。これにより、分割単位毎の寄生容
量Cgsの変動がなくなり、寄生容量Cgsの変動に起因す
る表示むらの発生が回避される。その結果、液晶表示パ
ネルの表示品質が向上する。
【0056】また、本実施の形態の液晶表示パネルは、
ゲート電極11b、ソース電極15b及びドレイン電極
15c等の形状が従来と異なるものの、従来と同一の工
程で製造することが可能である。
【0057】(第2の実施の形態)図7は本発明の第2
の実施の形態に係る液晶表示パネルのTFT形成部を示
す平面図である。なお、本実施の形態が第1の実施の形
態と異なる点はTFTのゲート電極、ソース電極及びド
レイン電極等の形状が異なることにあり、その他の構成
は基本的に第1の実施の形態と同様であるので、同一物
には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。ま
た、本実施の形態においても、図1を参照して説明す
る。
【0058】TFT7のゲート電極31bは内部(中
央)に開口部を有する円形(リング形状)に形成されて
おり、ゲートバスライン11aと同一層に形成されてゲ
ートバスライン11aに接続している。TFT7のソー
ス電極35bは円形に形成され、ゲート電極31bの内
部の開口部に対応する位置に配置されている。また、こ
のソース電極35bは画素電極17との接続部まで延出
し、コンタクトホール16aを介して画素電極17に電
気的に接続されている。
【0059】TFT7のドレイン電極35cは、ゲート
電極31bの外周に沿って形成されている。これらのソ
ース電極35b及びドレイン電極35cは、いずれもデ
ータバスライン15aと同一層に形成され、ドレイン電
極35cはデータバスライン15bに接続している。
【0060】なお、チャネル保護膜はゲート電極31b
と同じ形状に形成されており、TFTの動作層となるシ
リコン膜は、ソース電極35b、ドレイン電極35c及
びチャネル保護膜の下方に形成されている。
【0061】本実施の形態の液晶表示パネルは、基本的
に第1の実施の形態の液晶表示パネルと同様にして製造
することができる。但し、ゲート電極31b、ソース電
極35b及びドレイン電極35c等を形成するときのマ
スクの形状は異なる。
【0062】本実施の形態においては、ゲート電極31
bがリング状に形成されており、ソース電極35bがゲ
ート電極31bの中央開口部に対応する位置に開口部よ
りも大きい円形で形成されている。従って、第1の実施
の形態と同様に、露光時の位置ずれによりソース電極3
5bがゲート電極31bに対し水平方向又は垂直方向に
ずれても、ゲート電極31bとソース電極35bとの重
なり量(面積)は変化しない。これにより、露光時の分
割単位毎の寄生容量Cgsの変動がなくなり、寄生容量C
gsの変動に起因する表示むらの発生が回避される。その
結果、液晶表示パネルの表示品質が向上する。
【0063】また、本実施の形態の液晶表示パネルにお
いても、ゲート電極31b、ソース電極35b及びドレ
イン電極35c等の形状が従来と異なるものの、従来と
同一の工程で製造することが可能である。
【0064】(第3の実施の形態)図8は本発明の第3
の実施の形態に係る液晶表示パネルのTFT形成部を示
す平面図である。なお、本実施の形態が第1の実施の形
態と異なる点はTFTのゲート電極、ソース電極及びド
レイン電極等の形状が異なることにあり、その他の構成
は基本的に第1の実施の形態と同様であるので、同一物
には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。ま
た、本実施の形態においても、図1を参照して説明す
る。
【0065】本実施の形態においては、TFT7のゲー
ト電極41bに、右側の縁から内部(中央)に向う凹部
が設けられている。ゲート電極41bの一部はゲートバ
スライン11aの一部と一体化している。また、ドレイ
ン電極45cは、ゲート電極41bの上側の辺と下側の
辺とに沿って2本形成されている。ソース電極45b
は、ゲート電極41bの凹部に対応する位置に形成され
ている。
【0066】ソース電極45bは、分割露光時の位置ず
れを考慮して、ゲート電極41bの凹部よりもステッパ
露光機の位置合わせ精度の2倍以上大きく形成すること
が好ましい。また、凹部の幅(データバスライン15a
に平行な方向の長さ)は、凹部の長さ(ゲートバスライ
ン11aに平行な方向の長さ)よりも小さく設定するこ
とが好ましい。
【0067】ゲート電極41bはゲートバスライン11
aと同一層に形成されてゲートバスライン11aに接続
している。ソース電極45b及びドレイン電極45cは
データバスライン15aと同一層に形成され、ドレイン
電極45cはデータバスライン15aに接続している。
また、ソース電極45bは画素電極17との接続部まで
延出し、コンタクトホール16aを介して画素電極17
と電気的に接続されている。
【0068】本実施の形態の液晶表示パネルも、基本的
に第1の実施の形態の液晶表示パネルと同様にして製造
することができる。但し、ゲート電極41b、ソース電
極45b及びドレイン電極45c等の形成に使用するマ
スクの形状は異なる。
【0069】本実施の形態においては、分割露光時にゲ
ート電極41bに対しソース電極45bが水平方向に位
置ずれしても、寄生容量Cgsの変動が回避される。
【0070】また、本実施の形態においては、分割露光
時にゲート電極41bに対しソース電極45bが水平方
向に位置ずれした場合には寄生容量Cgsが変動してしま
うが、ゲート電極41bとソース電極45bとの重なり
部分の面積の変化量が従来に比べて小さいため、寄生容
量Cgsの変化量が小さく、従来に比べて寄生容量Cgsに
起因する表示品質の劣化が抑制される。
【0071】更に、本実施の形態においては、第1の実
施の形態に比べてゲート電極41bとソース電極45b
との重なり量(面積)が小さいので、寄生容量Cgsの値
が小さい。これにより、表示品質がより一層向上すると
いう効果が得られる。
【0072】なお、上記第1〜第3の実施の形態はいず
れも本発明を液晶表示パネルに適用した例について説明
したが、これにより本発明の適用範囲が液晶表示パネル
に限定されるものではなく、本発明は有機EL表示パネ
ル及びその他TFTを用いた各種電子機器に適用するこ
とができる。
【0073】(付記1)基板と、前記基板上に形成され
た複数本のゲートバスラインと、前記基板上に形成され
て前記ゲートバスラインに接続され、内部に開口部が設
けられたゲート電極と、前記基板上に形成されて前記ゲ
ートバスライン及び前記ゲート電極を覆う第1の絶縁膜
と、前記第1の絶縁膜の前記ゲート電極の上方の領域を
含む領域上に選択的に形成された半導体膜と、前記半導
体膜上の前記ゲート電極の上方の位置に前記ゲート電極
に対応する形状で形成された第2の絶縁膜と、前記第1
の絶縁膜上に形成されて前記ゲートバスラインと交差す
る複数本のデータバスラインと、前記ゲート電極の開口
部の上方に形成され、縁部が前記第2の絶縁膜の内側端
部上に配置され、前記半導体膜の第1の領域に電気的に
接続したソース電極と、前記ゲート電極の外側のエッジ
に沿って形成され、一部が前記第2の絶縁膜の外側端部
上に配置され、前記半導体膜の第2の領域及び前記デー
タバスラインに電気的に接続されたドレイン電極とを有
することを特徴とする薄膜トランジスタ装置。
【0074】(付記2)前記ゲート電極の一部が前記ゲ
ートバスラインと一体化していることを特徴とする付記
1に記載の薄膜トランジスタ装置。
【0075】(付記3)基板と、前記基板上に形成され
た複数本のゲートバスラインと、前記基板上に形成され
て前記ゲートバスラインに接続され、縁部から内部に向
かう凹部が設けられたゲート電極と、前記基板上に形成
されて前記ゲートバスライン及び前記ゲート電極を覆う
第1の絶縁膜と、前記第1の絶縁膜の前記ゲート電極の
上方の領域を含む領域上に選択的に形成された半導体膜
と、前記半導体膜上の前記ゲート電極の上方の位置に前
記ゲート電極に対応する形状で形成された第2の絶縁膜
と、前記第1の絶縁膜上に形成されて前記ゲートバスラ
インと交差する複数本のデータバスラインと、前記ゲー
ト電極の前記凹部の上方に形成され、縁部が前記第2の
絶縁膜の内側端部上に配置され、前記半導体膜の第1の
領域に電気的に接続したソース電極と、前記ゲート電極
の外側のエッジに沿って形成され、一部が前記第2の絶
縁膜の外側端部上に配置され、前記半導体膜の第2の領
域及び前記データバスラインに電気的に接続されたドレ
イン電極とを有することを特徴とする薄膜トランジスタ
装置。
【0076】(付記4)前記ゲート電極の一部が前記ゲ
ートバスラインと一体化していることを特徴とする付記
3に記載の薄膜トランジスタ装置。
【0077】(付記5)前記ゲート絶縁膜の前記凹部の
幅が、前記凹部の長さよりも小さいことを特徴とする付
記3に記載の薄膜トランジスタ装置。
【0078】(付記6)基板上に第1の導電膜を形成す
る工程と、前記第1の導電膜をパターニングしてゲート
バスラインと、内部に開口部を有し前記ゲートバスライ
ンに接続したゲート電極とを形成する工程と、前記基板
の上側全面に第1の絶縁膜を形成する工程と、前記第1
の絶縁膜上の所定の領域に半導体膜を形成する工程と、
前記ゲート電極に対応する前記半導体膜の領域上に第2
の絶縁膜を形成する工程と、前記基板の上側全面に導電
膜を形成し該導電膜をパターニングして、前記第1の絶
縁膜を介して前記ゲートバスラインと交差するデータバ
スラインと、縁部が前記第2の絶縁膜の内側端部の上に
位置し、前記ゲート電極の開口部に対応する部分が前記
半導体膜の第1の領域に電気的に接続したソース電極
と、一部が前記第2の絶縁膜の外側端部の上に位置し、
前記半導体膜の第2の領域及び前記データバスラインに
電気的に接続したドレイン電極とを形成する工程とを有
することを特徴とする薄膜トランジスタ装置の製造方
法。
【0079】(付記7)前記ゲートバスライン、前記デ
ータバスライン、前記ゲート電極、前記ソース電極及び
前記ドレイン電極をステッパー露光機を用いたフォトリ
ソグラフィ法により形成し、前記ゲート電極の開口部の
内側縁部と前記ソース電極の縁部との距離を前記ステッ
パー露光機の位置合わせ精度よりも大きく設定すること
を特徴とする付記6に記載の薄膜トランジスタ装置の製
造方法。
【0080】(付記8)基板上に第1の導電膜を形成す
る工程と、前記第1の導電膜をパターニングしてゲート
バスラインと、縁部から内部に向かう凹部を有し前記ゲ
ートバスラインに接続したゲート電極とを形成する工程
と、前記基板の上側全面に第1の絶縁膜を形成する工程
と、前記第1の絶縁膜上の所定の領域に半導体膜を形成
する工程と、前記ゲート電極に対応する前記半導体膜の
領域上に第2の絶縁膜を形成する工程と、前記基板の上
側全面に導電膜を形成し該導電膜をパターニングして、
前記第1の絶縁膜を介して前記ゲートバスラインと交差
するデータバスラインと、縁部が前記第2の絶縁膜の内
側端部の上に位置し、前記ゲート電極の凹部に対応する
部分が前記半導体膜の第1の領域に電気的に接続したソ
ース電極と、一部が前記第2の絶縁膜の外側端部の上に
位置し、前記半導体膜の第2の領域及び前記データバス
ラインに電気的に接続したドレイン電極とを形成する工
程とを有することを特徴とする薄膜トランジスタ装置の
製造方法。
【0081】(付記9)前記ゲートバスライン、前記デ
ータバスライン、前記ゲート電極、前記ソース電極及び
前記ドレイン電極をステッパー露光機を用いたフォトリ
ソグラフィ法により形成し、前記ゲート電極の凹部の内
側縁部と前記ソース電極の縁部との距離を前記ステッパ
ー露光機の位置合わせ精度よりも大きく設定することを
特徴とする付記8に記載の薄膜トランジスタ装置の製造
方法。
【0082】(付記10)前記凹部の幅を、前記凹部の
長さよりも小さく設定することを特徴とする付記8に記
載の薄膜トランジスタ装置の製造方法。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ソース電極を形成する際にゲート電極に対し位置ずれが
発生しても、ゲート・ソース間の寄生容量Cgsの変化を
回避又は抑制することができる。これにより、ステッパ
ー露光機を使用して液晶表示パネルや有機EL表示パネ
ル等の薄膜トランジスタ装置を形成する場合であって
も、分割単位毎の寄生容量Cgsの差が小さくなるので、
表示むらのない高品質の画像が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1の実施の形態の薄膜トラン
ジスタ装置(液晶表示パネル)の構造を示す模式図であ
る。
【図2】図2は第1の実施の形態の液晶表示パネルのT
FT形成部を拡大して示す平面図である。
【図3】図3は図2のII−II線による断面図である。
【図4】図4は第1の実施の形態の液晶表示パネルの製
造方法を工程順に示す断面図(その1)である。
【図5】図5は第1の実施の形態の液晶表示パネルの製
造方法を工程順に示す断面図(その2)である。
【図6】図6は第1の実施の形態の液晶表示パネルのT
FTの各部の寸法を示す平面図である。
【図7】図7は本発明の第2の実施の形態に係る液晶表
示パネルのTFT形成部を示す平面図である。
【図8】図8は本発明の第3の実施の形態に係る液晶表
示パネルのTFT形成部を示す平面図である。
【図9】図9は従来の液晶表示パネルの構造を示す模式
図である。
【図10】図10は従来の液晶表示パネルのTFT形成
部を拡大して示す平面図である。
【図11】図11は図10のI−I線による断面図であ
る。
【図12】図12はTFTの寄生容量Cgsと関係するゲ
ート電極とソース電極との重なり部分を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
7,57…TFT、 8,58…液晶セル、 10,60…基板、 11a,61a…ゲートバスライン、 11b,31b,41b…ゲート電極、 12,62…絶縁膜(ゲート絶縁膜)、 13,63…アモルファスシリコン膜、 14,64…チャネル保護膜、 15a,65a…データバスライン、 15b,35b,45b,65b…ソース電極、 15c,35c,45c,65c…ドレイン電極、 16,66…保護膜、 16a,66a…コンタクトホール、 17,67…画素電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/786 H01L 29/78 617K 616S (72)発明者 長瀬 洋二 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 2H092 JA24 JB56 KA05 KA12 KB24 KB25 MA07 MA15 MA18 NA01 NA23 4M104 AA01 BB02 BB14 BB36 CC05 DD17 DD37 DD43 DD64 DD65 DD91 FF13 GG09 GG10 GG14 GG20 HH18 5C094 AA03 BA03 BA43 CA19 DA15 EA04 EA07 FB15 GB10 HA08 5F110 AA04 AA16 AA30 BB01 CC07 CC08 DD02 EE03 EE04 EE14 EE24 EE42 EE44 FF03 FF29 GG02 GG13 GG15 GG25 GG44 HK03 HK04 HK09 HK16 HK22 HK41 HL07 HL23 HM04 NN04 NN12 NN14 NN24 NN35 NN72 QQ09 QQ12 5G435 AA01 BB12 CC09 HH14 KK05 KK09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、 前記基板上に形成された複数本のゲートバスラインと、 前記基板上に形成されて前記ゲートバスラインに接続さ
    れ、内部に開口部が設けられたゲート電極と、 前記基板上に形成されて前記ゲートバスライン及び前記
    ゲート電極を覆う第1の絶縁膜と、 前記第1の絶縁膜の前記ゲート電極の上方の領域を含む
    領域上に選択的に形成された半導体膜と、 前記半導体膜上の前記ゲート電極の上方の位置に前記ゲ
    ート電極に対応する形状で形成された第2の絶縁膜と、 前記第1の絶縁膜上に形成されて前記ゲートバスライン
    と交差する複数本のデータバスラインと、 前記ゲート電極の開口部の上方に形成され、縁部が前記
    第2の絶縁膜の内側端部上に配置され、前記半導体膜の
    第1の領域に電気的に接続したソース電極と、 前記ゲート電極の外側のエッジに沿って形成され、一部
    が前記第2の絶縁膜の外側端部上に配置され、前記半導
    体膜の第2の領域及び前記データバスラインに電気的に
    接続されたドレイン電極とを有することを特徴とする薄
    膜トランジスタ装置。
  2. 【請求項2】 基板と、 前記基板上に形成された複数本のゲートバスラインと、 前記基板上に形成されて前記ゲートバスラインに接続さ
    れ、縁部から内部に向かう凹部が設けられたゲート電極
    と、 前記基板上に形成されて前記ゲートバスライン及び前記
    ゲート電極を覆う第1の絶縁膜と、 前記第1の絶縁膜の前記ゲート電極の上方の領域を含む
    領域上に選択的に形成された半導体膜と、 前記半導体膜上の前記ゲート電極の上方の位置に前記ゲ
    ート電極に対応する形状で形成された第2の絶縁膜と、 前記第1の絶縁膜上に形成されて前記ゲートバスライン
    と交差する複数本のデータバスラインと、 前記ゲート電極の前記凹部の上方に形成され、縁部が前
    記第2の絶縁膜の内側端部上に配置され、前記半導体膜
    の第1の領域に電気的に接続したソース電極と、 前記ゲート電極の外側のエッジに沿って形成され、一部
    が前記第2の絶縁膜の外側端部上に配置され、前記半導
    体膜の第2の領域及び前記データバスラインに電気的に
    接続されたドレイン電極とを有することを特徴とする薄
    膜トランジスタ装置。
  3. 【請求項3】 基板上に第1の導電膜を形成する工程
    と、 前記第1の導電膜をパターニングしてゲートバスライン
    と、内部に開口部を有し前記ゲートバスラインに接続し
    たゲート電極とを形成する工程と、 前記基板の上側全面に第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜上の所定の領域に半導体膜を形成する
    工程と、 前記ゲート電極に対応する前記半導体膜の領域上に第2
    の絶縁膜を形成する工程と、 前記基板の上側全面に導電膜を形成し該導電膜をパター
    ニングして、前記第1の絶縁膜を介して前記ゲートバス
    ラインと交差するデータバスラインと、縁部が前記第2
    の絶縁膜の内側端部の上に位置し、前記ゲート電極の開
    口部に対応する部分が前記半導体膜の第1の領域に電気
    的に接続したソース電極と、一部が前記第2の絶縁膜の
    外側端部の上に位置し、前記半導体膜の第2の領域及び
    前記データバスラインに電気的に接続したドレイン電極
    とを形成する工程とを有することを特徴とする薄膜トラ
    ンジスタ装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 基板上に第1の導電膜を形成する工程
    と、 前記第1の導電膜をパターニングしてゲートバスライン
    と、縁部から内部に向かう凹部を有し前記ゲートバスラ
    インに接続したゲート電極とを形成する工程と、 前記基板の上側全面に第1の絶縁膜を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜上の所定の領域に半導体膜を形成する
    工程と、 前記ゲート電極に対応する前記半導体膜の領域上に第2
    の絶縁膜を形成する工程と、 前記基板の上側全面に導電膜を形成し該導電膜をパター
    ニングして、前記第1の絶縁膜を介して前記ゲートバス
    ラインと交差するデータバスラインと、縁部が前記第2
    の絶縁膜の内側端部の上に位置し、前記ゲート電極の凹
    部に対応する部分が前記半導体膜の第1の領域に電気的
    に接続したソース電極と、一部が前記第2の絶縁膜の外
    側端部の上に位置し、前記半導体膜の第2の領域及び前
    記データバスラインに電気的に接続したドレイン電極と
    を形成する工程とを有することを特徴とする薄膜トラン
    ジスタ装置の製造方法。
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