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JP2003156469A - バイオセンサ、バイオセンサ用測定装置及び基質の定量方法 - Google Patents

バイオセンサ、バイオセンサ用測定装置及び基質の定量方法

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Publication number
JP2003156469A
JP2003156469A JP2001357144A JP2001357144A JP2003156469A JP 2003156469 A JP2003156469 A JP 2003156469A JP 2001357144 A JP2001357144 A JP 2001357144A JP 2001357144 A JP2001357144 A JP 2001357144A JP 2003156469 A JP2003156469 A JP 2003156469A
Authority
JP
Japan
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biosensor
substrate
measurement
electrode
measuring device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001357144A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaji Miyazaki
正次 宮崎
Yoshinobu Tokuno
吉宣 徳野
Hiroyuki Tokunaga
博之 徳永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Priority to EP09007943.5A priority patent/EP2096436B1/en
Priority to EP09007944.3A priority patent/EP2096437B1/en
Priority to EP01998816A priority patent/EP1256798A4/en
Priority to CNB018043496A priority patent/CN100510732C/zh
Priority to EP11176149.0A priority patent/EP2388585B1/en
Priority to CN2007101018445A priority patent/CN101059504B/zh
Priority to EP18161641.8A priority patent/EP3364187B1/en
Priority to EP11176153.2A priority patent/EP2388586B1/en
Priority to CNB2005100036790A priority patent/CN100346158C/zh
Priority to EP11176154.0A priority patent/EP2388587B1/en
Priority to US10/182,236 priority patent/US7232510B2/en
Priority to CN 200710101843 priority patent/CN101059503B/zh
Priority to PCT/JP2001/010525 priority patent/WO2002044705A1/ja
Publication of JP2003156469A publication Critical patent/JP2003156469A/ja
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Priority to US11/378,682 priority patent/US8771487B2/en
Priority to US11/800,273 priority patent/US20080110754A1/en
Priority to US12/802,608 priority patent/US8668820B2/en
Priority to US12/803,253 priority patent/US8298400B2/en
Priority to US12/931,296 priority patent/US8101063B2/en
Priority to US12/931,420 priority patent/US8097147B2/en
Priority to US13/317,662 priority patent/US20120043227A1/en
Priority to US13/609,305 priority patent/US20130020208A1/en
Priority to US14/166,956 priority patent/US9797858B2/en
Priority to US15/705,540 priority patent/US20180074007A1/en
Priority to US15/831,642 priority patent/US10605757B2/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試料液中に含まれる基質を定量するバイオセ
ンサによる測定誤差を減少させるための定量方法を提供
すること。 【解決手段】 絶縁基板上に少なくとも一対の電極が形
成されたバイオセンサを着脱自在に支持する支持部と、
当該電極それぞれに電気的に接続される複数の接続端子
と、当該接続端子を介して当該電極それぞれに電圧を印
加する駆動電源とを有する測定装置に挿入して、バイオ
センサの電極のいずれか一つは、バイオセンサが所定の
方向で測定装置の支持部に挿入された場合にのみ、測定
装置に備えられた第1の接続端子と第2の接続端子とに
接続され、そして駆動電源によって電圧を印加されるこ
とにより、第1の接続端子と第2の接続端子との間で導
通する電極構造を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料液中に含まれ
る基質を定量するバイオセンサと、このバイオセンサ用
測定装置に関するものであり、また特に、バイオセンサ
による測定誤差を減少させるための新規な定量方法をも
提供するものである。
【0002】
【従来の技術】バイオセンサとは、微生物、酵素、抗
体、DNA、RNA等の生物材料の分子認識能を利用
し、生物材料を分子識別素子として応用した、試料液中
の基質含有量の定量をするセンサである。即ち、生物材
料が目的の基質を認識したときに起こる反応、例えば微
生物の呼吸による酸素の消費、酵素反応、発光等、を利
用して、試料液中に含まれる基質を定量するのである。
そして各種バイオセンサの中でも酵素センサの実用化は
進んでおり、例えば、グルコース、乳酸、コレステロー
ル、アミノ酸用のバイオセンサである酵素センサは医療
計測や食品工業に利用されている。この酵素センサは、
例えば検体である試料液に含まれる基質と酵素などとの
反応により生成する電子によって電子伝達体を還元し、
測定装置がその電子伝達体の還元量を電気化学的に計測
することにより、検体の定量分析を行うようになってい
る。
【0003】このようなバイオセンサについて様々な形
態のものが提案されている。そこで、以下従来のバイオ
センサであるバイオセンサZについて説明する。図16
(a)はバイオセンサZの分解斜視図であり、第16
(b)図はバイオセンサZの先端に形成された電極部の
構成を示す図である。このように構成されたバイオセン
サZにおける試料液の基質の定量方法について第16
(b)図を参照しつつ説明する。
【0004】まず、バイオセンサZを測定装置に挿入
し、その測定装置により対電極1103a、測定電極1
103b間に一定電圧が印加された状態で、試料液を試
料供給路の入口1106bに供給する。試料液は毛細管
現象により試料供給路の内部に吸引され、その入口11
06bに近い方の対電極1103a上を通り、測定電極
1103bに達し、試薬層1105の溶解が始まる。こ
の時、測定装置は、対電極1103a、測定電極110
3b間に生じる電気的変化を検知して、定量動作を開始
する。このようにして試料液の基質含有量が定量される
のである。
【0005】具体的には、試薬層に担持されている酸化
還元酵素と電子受容体が試料液に溶解し、試料液中の基
質との間で酵素反応が進行し電子受容体が還元される。
反応終了後、この還元された電子受容体を電気化学的に
酸化し、このとき得られる酸化電流値から試料液中の基
質濃度を測定するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
バイオセンサZは、解決が望まれる課題を有している。
とりわけ、試薬層1105における電気的変化を検知す
る際、様々な要因が測定装置による測定精度・感度に影
響を及ぼすという課題があった。
【0007】第1に、ユーザによる誤った操作が起因す
る。例えば、ユーザが一旦試料液を試料供給路に供給
した後、測定装置による定量が完了する前に、更に試料
液を追足して供給する、既に使用済みのバイオセンサ
を使用した再定量を試みる、試料液を誤った場所に供
給する、バイオセンサを誤った方向に測定装置に挿入
する等、測定精度に影響を及ぼすようなユーザの操作ミ
スを回避させ得る手段が望まれていた。特に高齢者のユ
ーザによる誤操作を回避し得る手段が望ましい。
【0008】第2に、測定対象物の特性が起因する。例
えば、バイオセンサを用いて、人体から摂取された血液
中のグルコース濃度を定量する場合、血液の粘度が測定
精度に影響を及ぼすことがある。一般的に、血液の粘性
の指標としてヘマトクリットが知られている。ヘマトク
リットは血液中に占める赤血球の容積の割合(%)であ
る。一般的に、貧血のない人では血液は水分が50〜6
0%で赤血球が40〜50%を占める。慢性腎不全にな
り腎性貧血になるとヘマトクリットが下がり、15%を
下回る状態になる場合もある。そこで適切な治療処置を
施すには、血液のヘマトクリットの影響を抑え、例えば
糖尿病患者においては血液中のグルコース濃度を正確に
測定する必要がある。
【0009】第3に、測定時に及ぼす環境温度の影響が
起因する。現在、普及しているバイオセンサ用の測定装
置は、ユーザが携帯可能なように小型化が進んでいる。
そのため、ユーザが屋外から屋内に移動直後に測定を試
みた場合等、測定装置内の温度が安定化される前に測定
が開始される場合がある。基質濃度に対応する酸化電流
値に急激な温度変化による影響が及び、測定精度が悪く
なってしまうことがある。また、ユーザ自身の手等の体
温が測定装置に伝導し、体温による温度変化が測定精度
に及ぼす影響も懸念されていた。
【0010】以上より、本発明の目的は、ユーザにとっ
て操作が容易であって、測定精度が良好なバイオセン
サ、バイオセンサを用いた定量方法及び測定装置を提供
することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の態様によれば、絶縁基板上に少なく
とも一対の電極が形成されたバイオセンサを着脱自在に
支持する支持部と、当該電極それぞれに電気的に接続さ
れる複数の接続端子と、当該接続端子を介して当該電極
それぞれに電圧を印加する駆動電源とを有する測定装置
に挿入して、試料液に含まれる基質を定量するためのバ
イオセンサであって、前記バイオセンサの電極のいずれ
か一つは、前記バイオセンサが所定の方向で測定装置の
支持部に挿入された場合にのみ、測定装置に備えられた
第1の接続端子と第2の接続端子とに接続され、そして
前記駆動電源によって電圧を印加されることにより、前
記第1の接続端子と第2の接続端子との間で導通する電
極構造を有するようになっている。
【0012】前記絶縁基板上の少なくとも一部に導電性
層が形成されており、前記導電性層がスリットによって
分割されて前記対電極と測定電極とが、さらには必要に
応じ検知電極とが形成されているようにしてもよい。
【0013】また、本発明の第2の態様によれば、絶縁
基板上に少なくとも一対の電極が形成されたバイオセン
サを、着脱自在に支持する支持部と、当該電極それぞれ
に電気的に接続される複数の接続端子と、当該接続端子
を介して当該電極それぞれに電圧を印加する駆動電源と
を有し、当該バイオセンサに供給される試料液に含まれ
る基質を定量するバイオセンサ用測定装置であって、前
記測定装置は、前記支持部に前記バイオセンサが所定の
方向で挿入された場合にのみ、バイオセンサの電極のい
ずれか一つに接続する第1の接続端子と第2の接続端子
とを備え、前記駆動電源によって第1の接続端子、第2
の接続端子それぞれに電圧を印加して、前記第1の接続
端子、第2の接続端子間が導通するか否かを検知するよ
うになっている。
【0014】前記測定装置は、前記第1の接続端子、第
2の接続端子間の導通が検知されない場合、前記バイオ
センサが所定の方向に挿入されていないと判別するよう
にしてもよい。
【0015】前記測定装置は、前記バイオセンサが所定
の方向に挿入されていないと判別された場合、判定結果
を外部に出力する出力部を更に備えるようにしてもよ
い。
【0016】また、本発明の第3の態様によれば、絶縁
基板上の少なくとも一部に形成された対電極、測定電極
及び検知電極を含む電極部、当該電極部に試料液を供給
する試料供給路、当該試料供給路を介して供給される試
料液と反応する試薬層とを有するバイオセンサを、着脱
自在に支持する支持部と、当該電極部に電圧を印加する
ための接続端子および駆動電源とを有する測定装置に挿
入して、当該試料液中に含まれる基質を定量するための
基質の定量方法であって、前記バイオセンサが前記測定
装置の支持部に挿入された場合、前記対電極および前記
測定電極との第1の組、前記測定電極あるいは対電極と
前記検知電極との第2の組それぞれに前記駆動電源によ
って電圧を印加するようになっている。
【0017】前記バイオセンサには、試料供給路に沿っ
て、試料供給口から試料の流れる方向に向かって、対電
極、測定電極及び検知電極のうち検知電極が最も下流側
に形成されており、前記電極部の前記第1の組、第2の
組から出力される電流それぞれが所定のしきい値を超え
たか否かにより、測定に必要な充分な量の試料液が供給
されたか否かを判別するようにしてもよい。
【0018】前記第1の組からの電流が前記所定のしき
い値を超えてから、所定の経過時間内に前記第2の組か
らの電流が所定のしきい値を超えない場合、試料液が不
足していると判定するようにしてもよい。
【0019】試料液が不足していると判定した場合に、
その旨を測定装置より外部に出力するようにしてもよ
い。
【0020】前記第1の組からの電流が前記所定のしき
い値を超えてから、所定の経過時間内に前記第2の組か
らの電流が所定のしきい値を超えない場合、測定者が再
度、試料液を追加して供給する作業のために、測定のス
テップを一時待機するようにしてもよい。
【0021】本前記バイオセンサの試料供給路には、試
料供給口から試料の流れる方向に向かって、対電極、測
定電極及び検知電極のうち検知電極が最も下流側に形成
されるとともに、前記検知電極より下流側に、試料液の
流れを促進するための排気口を備えており、 前記第2
の組からの電流が前記所定のしきい値を、前記第1の組
よりも先に超えた場合であって、所定の経過時間内に前
記第1の組からの電流が所定のしきい値を超えないとき
には、試料液が誤って排気口から吸引されたと判定する
ようにしてもよい。
【0022】前記第1の組からの電流が所定のしきい値
を超えたことを検知してから、前記第2の組からの電流
が所定のしきい値を超えるまでの経過時間にしたがっ
て、前記電極部によって検知される電流に対応した基質
の定量値を補正するようにしてもよい。
【0023】前記測定装置は、前記バイオセンサより検
知される電流と前記試料液中に含まれる基質の含有量と
の対応を示す検量データを記憶した記憶部を更に備え、
前記記憶部に記憶された検量データを参照することによ
って、前記検知される電流に対応した基質の定量値を決
定するようにしてもよい。
【0024】試料液を試料供給路に供給した後に、試料
液と試薬層との反応を、ある時間、培養してから基質を
定量するに際して、前記第1の組からの電流が所定のし
きい値を超えたことを検知しから、前記第2の組からの
電流が所定のしきい値を超えるまでの経過時間にしたが
って、前記培養時間を変化させるようにしてもよい。
【0025】前記第1の組、第2の組いずれかで、電圧
の印加先を一定時間ごとに切り換えるようにしてもよ
い。
【0026】本発明の第4の態様によれば、基質の定量
方法であって、測定試料中の基質と特異的に反応する試
薬層を有するバイオセンサと、測定試料と前記試薬層の
試薬とを反応させた試料から前記測定試料に含まれる基
質の量を求める測定装置とを有し、前記測定装置は、前
記測定試料液と前記試薬層との反応が進行する際の温度
を測定する温度測定部と、温度域ごとに異なる、測定値
の補正テーブルを複数個有する温度補正データ記憶部と
を備えており、前記温度測定部によって測定される温度
に応じた補正テーブルを選択し、前記基質の測定値に応
じた補正値を算出して、補正をするようになっている。
【0027】前記バイオセンサは、絶縁基板上の少なく
とも一部に形成された対電極、測定電極を含む電極部を
有しており、かつ前記測定装置は、前記電極部に電圧を
印加して、電極から出力される電流を検知する測定装置
としてもよい。
【0028】本発明の第5の態様によれば、バイオセン
サに供給される試料液に含まれる基質を、測定装置によ
って測定する基質の定量方法であって、前記測定装置
は、装置内の温度を測定する温度測定手段を備え、前記
基質の測定に先立って得ておいた温度と、前記基質の定
量時の温度とから、その温度変化を検出し、この温度変
化に基づき、前記基質の測定をするか否かの判定を行う
ようになっている。
【0029】基質の測定に先立って得た温度と、前記基
質の測定時における温度との温度変化を検出し、その温
度変化が所定のしきい値を越える場合には、前記基質の
測定を中止するようにしてもよい。
【0030】基質の測定に先立つ温度測定は、断続的に
行うようにしてもよい。
【0031】本発明の第6の態様によれば、絶縁基板上
の少なくとも一部に形成された対電極、測定電極を含む
電極部、当該電極部に供給される試料液と反応する試薬
層とを有するバイオセンサと、前記バイオセンサを着脱
自在に支持する支持部と当該電極部の各電極に電圧を印
加するための接続端子及び駆動電源とを有する測定装置
とを用い、当該駆動電源によって前記電極部に電圧を印
加させて出力される電流を検知することによって、当該
試料液中に含まれる基質を定量するための基質の定量方
法であって、前記測定装置は、前記支持部に支持された
前記バイオセンサの電極部に第1の電位を第1の期間印加
し、前記第1の期間において前記第1の電位を前記電極部
に印加した後、前記第1の電位を印加することを待機期
間の間停止し、前記待機期間の経過後、前記電極部に第
2の電位を第2の期間印加させて出力される電流を測定
することにより基質を定量し、前記第1の電位は前記第
2の電位よりも大きくなっている。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。
【0033】図1は、本発明の実施の形態に係るバイオ
センサシステム1を示す。バイオセンサシステム1は、
バイオセンサ30、バイオセンサ30を着脱自在に装着
する測定装置10を有している。バイオセンサ30の先
端に位置する試料点着部30aに点着された試料中に含
まれる基質の量が測定装置10によって定量されるよう
になっている。
【0034】測定装置10は、例えば、バイオセンサ3
0を着脱自在に装着する支持部2、バイオセンサ30の
試料点着部30aに点着された試料液中に含まれる基質
の定量結果を表示する表示部11を有している。
【0035】本バイオセンサシステム1を用いて、試料
液中の基質含有量を定量するには、まず、ユーザはバイ
オセンサ30を測定装置10に挿入後、後述するバイオ
センサ30の電極に測定装置10によって一定電圧が印
加された状態で、試料液を試料点着部30aに供給す
る。点着された試料液がバイオセンサ30の内部に吸引
されて試薬層の溶解が始まる。測定装置10は、バイオ
センサ30の電極間に生じる電気的変化を検知して定量
動作を開始するようになっている。
【0036】ここで、本実施の形態に係るバイオセンサ
システム1は、とりわけ、試料液として人体の血液、ま
た、基質として、血液中に含まれるグルコース、乳酸、
コレステロールの含有量を定量することに適している。
人体の体液中に含まれる基質の定量は、特定の生理的異
常の診断や治療において非常に重要である。特に、糖尿
病患者にとって、血液中のグルコース濃度を頻繁に把握
する必要がある。
【0037】なお、以下の説明では、人体の血液中に含
まれるグルコースの定量に関して開示をするが、本実施
の形態におけるバイオセンサシステム1を、適切な酵素
を選択することによって、乳酸、コレステロールその他
基質を定量することも可能である。
【0038】次に、バイオセンサ30を構成する部材に
ついて、図2を用いて説明する。図2はバイオセンサ3
0の分解斜視図である。31はポリエチレンテレフタレ
ート等からなる絶縁性の基板(以下、単に「基板」とす
る。)であって、基板31の表面には、例えば金やパラ
ジウムなどの貴金属やカーボン等の電気伝導性物質から
なる導電性層が、スクリーン印刷法やスパッタリング蒸
着法によって形成されている。導電性層は基板31全面
または少なくとも一部に形成されていればよい。32は
中央部に空気孔33が設けられた絶縁性の基板であっ
て、切欠部を有するスペーサ34を基板31との間に挟
み込んで、基板31と一体に配置される。
【0039】基板31上には、複数のスリットによって
導電性層が分割されて対電極37、測定電極38及び検
知電極39が形成されている。詳細には、対電極37上
に形成された略円弧状のスリット40、基板31側面に
垂直方向に形成された41a、41cおよび基板31に
平行方向に形成されたスリット41b、41d、41f
並びにV字型の形状を有するスリット41eによって導
電性層が分割されて、対電極37、測定電極38および
検知電極39が形成されている。なお、各電極は基板3
1の少なくとも一部に形成されていればよく、また、測
定装置10と各電極との接続はリード線であってもよ
い。
【0040】スペーサ34は基板31上の対電極37、
測定電極38および検知電極39を覆うように配置さ
れ、スペーサ34の前縁部中央に設けられた長方形の切
欠部によって試料供給路35が形成される。また、30
aは試料供給路の入口であり、入口30aに点着された
試料液は、毛細管現象によって略水平方向(図2中の矢
印AR方向)に空気孔33に向かって吸引される。
【0041】36はスペーサ34の切欠部から露出して
いる対電極37、測定電極38および検知電極39に、
酵素、電子受容体、アミノ酸及び糖アルコール等を含有
する試薬を塗布することで形成された試薬層である。
【0042】ここで、酵素としては、グルコースオキシ
ターゼ、ラクテートオキシターゼ、コレステロールオキ
シターゼ、コレステロールエステラーゼ、ウリカーゼ、
アスコルビン酸オキシターゼ、ビリルビンオキシター
ゼ、グルコースデヒドロゲナーゼ、ラクテートデヒドロ
ゲナーゼ、ラクテートデヒドロゲナーゼなどを用いるこ
とができる。
【0043】電子受容体としては、フェリシアン化カリ
ウムが好ましいが、フェリシアン化カリウム以外にもp
−ベンゾキノン及びその誘導体、フェナジンメトルサル
フェート、メチレンブルー、フェロセン及びその誘導体
などを用いることができる。
【0044】本実施の形態に係るバイオセンサシステム
1の場合、人体の血液中のグルコース濃度を測定するた
め、試薬層36に担持されている酸化還元酵素としてグ
ルコースオキシターゼが、電子受容体としてフェリシア
ン化カリウムが用いられる。この酸化還元酵素と電子受
容体が試料供給路に吸引された試料液(本実施の形態の
場合、人体から摂取された血液)に溶解し、試料液中の
基質であるグルコースとの間で酵素反応が進行し電子受
容体が還元されてフェロシアン化物(本実施の形態の場
合、フェロシアン化カリウム)が生成される。反応終了
後、この還元された電子受容体を電気化学的に酸化し、
このとき得られる電流から試料液中のグルコース濃度が
測定される。このような一連の反応は、主に、スリット
40からスリット41eを介して検知電極39までのエ
リアで進行し、対電極37、測定電極38及び検知電極
39によって電気化学的変化に伴う電流が読み取られる
ことになる。
【0045】また、42はバイオセンサ30の種別や製
造ロット毎の出力特性の違いを測定装置10によって識
別するための識別部である。対電極37、検知電極39
の識別部42に該当する部分に、図2のようなスリット
41g、41hの組み合わせを形成することによって、
測定装置10によって電気的に出力特性の差異を識別で
きるようになる。
【0046】図3は、スリット41g、41hの形成有
無によるバイオセンサ30の識別部42の組み合わせを
示す。図3には、一例として、7種類の組み合わせが示
されている。
【0047】例えば、図3(a)はコレステロールを定
量対象とする場合のバイオセンサ30の識別部42であ
る。この場合、スリット41g、41hは設けられてい
ない。図3(b)、(c)、(d)は乳酸を定量対象と
する場合のバイオセンサ30の識別部42である。図3
(b)では対電極37にのみスリット41hが設けられ
て、補正部43が形成されている。図3(c)では検知
電極39にのみスリット41gが設けられて、補正部4
4が形成されている。図3(d)では対電極37、検知
電極39それぞれにスリット41h、41gが設けられ
て、補正部43、44が形成されている。更に、図3
(e)、(f)、(g)はグルコースを定量対象とする
場合のバイオセンサ30の識別部42である。図3
(e)では、検知電極39にのみスリット41gが設け
られるとともにスリット41dがスリット41gまでの
み形成されている。そのため補正部44と測定電極38
とが一体に形成されている。図3(f)では、図3
(e)の状態に更にスリット41hが形成されて補正部
43が形成されている。図3(g)では、図3(f)の
状態にスリット41fがスリット41hまでのみ形成さ
れている。そのため補正部43、44及び測定電極38
とが一体に形成されている。
【0048】このように識別部42のスリットのパター
ンを変化させることによって、各電極との導通部分の面
積を可変することができるようになる。よって、バイオ
センサ30の出力特性(グルコース、コレステロール、
乳酸濃度)の違い、製造ロットによる製造誤差を測定装
置10によって識別し、基質濃度測定に適したデータ、
制御プログラムを切り替えることによって正確な測定値
を求めることができるようになる。従来のように、ユー
ザが補正チップ等を用いて補正データを入力する必要が
なくなるので、煩わしさがなくなって操作ミスを防ぐこ
とができるようになる。なお、本実施の形態では電極が
3つあるバイオセンサについて開示しているが、電極の
数はそれ以外の場合でも適宜変更可能であって、少なく
とも一対の電極を有していればよい。また、スリットの
形成パターンは、図3に記載したパターン以外のパター
ンも用いてもよい。
【0049】次に、測定装置10の構成の詳細について
説明する。図4は、バイオセンサ30(上面図)と測定
装置10の構成を示す。バイオセンサ30においては、
試料供給路35に沿って、試料点着部30aから試料の
流れる方向に向かって、対電極37、測定電極38及び
検知電極39のうち検知電極39が最も下流側に形成さ
れている。なお、対電極37、測定電極38の配置順序
は入れ替わってもよい。また、スリット41c、41e
を介して測定電極38と検知電極39との間に所定の距
離を設けることによって、基質の電気的変化に伴う電流
の変化の具合によって、試料液が確実にかつ充分な量が
吸引されたか否か判別されるようになっている。
【0050】また、測定装置10においては、12、1
3、14、15、16、17は、バイオセンサ30の識
別部42を6つに区分けしたエリアA、B、C、D、
E、Fにそれぞれ対応して接続されるコネクタである。
エリアA、B、C、D、E、Fは、スリット41d、f
およびスリット41g、hに対応するように区分けされ
ている。エリアAは測定電極38に対応し、エリアCは
検知電極39に対応し、エリアEは対電極37に対応す
る。エリアBはエリアAと一体で形成されており、エリ
アD、Fはそれぞれ、図3における補正部43、44に
対応する。また、18、19、20、21、22は、各
コネクタ13、14、15、16、17とグランド(定
電位を意味し、必ずしも「0」でなくてもよい。以下本
明細書において同様である。)間に設けられたスイッチ
である。このグランドにおいて、各電極に印加する電圧
を可変制御することができる。各コネクタ13、14、
15、16、17はグランドに並列に接続されており、
各スイッチ18〜22のオン・オフ制御によってコネク
タ13〜17から必要なコネクタを選択して測定時に用
いられるようになる。
【0051】23はコネクタ12に接続され、測定電極
38とその他の電極間に流れる電流を電圧に変換して出
力する電流/電圧変換回路、24は電流/電圧変換回路
23に接続され、電流/電圧変換回路23からの電圧値
をパルスに変換するA/D変換回路、25は各スイッチ
オン・オフを制御したり、A/D変換回路24からのパ
ルスに基づいて試料液の基質の含有量を算出するCP
U、11はCPU25により算出された測定値を表示す
るLCD(液晶表示器:出力部)である。また、26、
28は測定装置10内の温度を測定する温度測定部であ
る。各温度測定部26、28は一方がグランドに、他方
がスイッチ27、29を介してコネクタ12と電流/電
圧変換回路23との間に並列的に接続されている。
【0052】本実施の形態に係る測定装置10では、バ
イオセンサ30の各電極間に流れる電流が電流/電圧変
換回路23によって変換された電圧値(mv)を用い
て、各電極間の電流の変化が検知される。すなわち、電
圧値は各電極間の電流の大きさを示す指標となる。
【0053】以下、本発明の実施の形態に係るバイオセ
ンサ30を用いた定量方法により試料液の基質の含有量
を定量する際のバイオセンサ30及び測定装置10の動
作について、図5〜7を用いて説明する。
【0054】まず、バイオセンサ30が測定装置10の
支持部2に確実に挿入されたか否か判別される(ステッ
プS1)。具体的には、図4のコネクタ内のスイッチ
(図示せず)によってバイオセンサ30が挿入されたか
否かが判別される。バイオセンサ30が挿入された場合
(ステップS1;Yes)、次に、エリアA、B間(測
定電極38)の導通検知が行われる(ステップS2)。
図3で示した通り、測定電極38にはスリット41h、
gのように一つの電極間を絶縁するようなスリットは設
けられていない。測定電極38には、エリアA、Bそれ
ぞれにコネクタ12、13が接続されているので、バイ
オセンサ30の導電性層が正規の方向に位置するような
向き(所定の方向)でバイオセンサ30が測定装置10
に挿入された場合、必ずエリアAB間で導通するように
なる。
【0055】そこで、スイッチ18をオン制御させて、
エリアAB間での導通の有無を確認することによってバ
イオセンサ30の表裏判別が可能となる。エリアAB間
で導通が検知できなければ(ステップS2;No)、バ
イオセンサ30が表裏が逆に挿入されたと認識され、表
裏判別エラーとして測定処理が終了される(ステップS
3)。表裏判別エラーが検知された場合、表示部11で
のエラー表示、警告音をスピーカから発音する等によっ
てユーザに警告することが好ましい。これによって、表
裏逆にバイオセンサ30を挿入した状態で、ユーザが誤
って血液をバイオセンサ30に点着することが容易に回
避できるようになる。
【0056】エリアAB間で導通が検知できれば(ステ
ップS2;Yes)、エリアAとエリアC・Eとの間で
検知される電圧値が5(mv)より大きいか否かが判別
される(ステップS4)。スイッチ19、21が共にオ
ンとなるようにスイッチ切替制御がされてエリアAと電
気的に一体とみなされたエリアC・Eとの間で、電圧値
が検知されることによって、ステップS1で挿入検知さ
れたバイオセンサ30が既に使用済であるか否かが判別
される。バイオセンサ30が使用済であれば、試薬層3
6と血液中のグルコースとの反応が既に進行しており、
検知される電圧値が大きくなる傾向があるからである。
【0057】エリアAとエリアC・Eとの間で検知され
る電圧値が5(mv)より大きいと判別された場合(ス
テップS4;Yes)は、使用済のバイオセンサ30が
挿入されたと認識され、使用済エラーとして測定処理が
終了される(ステップS5)。使用済エラーが検知され
た場合、表示部11でのエラー表示、警告音をスピーカ
から発音する等によってユーザに警告することが好まし
い。これによって、使用済のバイオセンサ30を挿入し
た状態で、ユーザが誤って血液をバイオセンサ30に点
着することが容易に回避できるようになる。
【0058】次に、エリアAとエリアC・Eとの間で検
知される電圧値が5(mv)以下と判別された場合(ス
テップS4;No)、ステップS1で挿入検知されたバ
イオセンサ30の識別部42のスリットのパターンを識
別することによって、その識別結果によって出力特性に
適したデータやプログラムがCPU25によって切り替
えられる(ステップS6〜10)。本実施の形態の場
合、グルコース濃度を測定する血糖値センサには、図3
の例では図3(e)(f)(g)のスリットのパターン
3種類ある。具体的には、まず、エリアAD間での導通
検知が行われる(ステップS6)。スイッチ20がオン
となるようにスイッチ切替制御がされてエリアAとエリ
アDとの間で導通検知が実行されることによって、乳酸
やコレステロール用のセンサではなく、血糖値センサに
対応したバイオセンサ30であるか否かが判別できるよ
うになる。
【0059】エリアAD間での導通が確認されなければ
(ステップS6:No)、血糖値センサ用のバイオセン
サ30としては互換性がないと判断されて、表示部11
でのエラー表示、警告音をスピーカから発音する等によ
ってユーザに警告されて測定処理が終了される(ステッ
プS7)。これによって、ユーザが誤って定量し、その
定量結果をグルコース濃度として誤信することを事前に
回避できる。
【0060】エリアAD間での導通が確認されれば(ス
テップS6:Yes)、エリアAF間での導通検知が行
われる(ステップS8)。スイッチ22がオンとなるよ
うにスイッチ切替制御がされてエリアAとエリアFとの
間で導通検知が実行されることによって、血糖値センサ
に対応したバイオセンサ30の中で、更に、製造ロット
による出力特性の差異を識別することが可能となる。ユ
ーザが補正チップを使用することなく、製造ロットによ
る出力特性を予め考慮されたデータやプログラムがCP
U25によって自動的に切り替えられる。
【0061】よって、操作性が向上するだけでなく、測
定精度の高精度化が実現できる。エリアAF間での導通
検知がある場合(ステップS8;Yes)は、バイオセ
ンサ30の種別が図3(g)であるとして結果記録
“I”が図示しないメモリに記憶される(ステップS
9)。エリアAF間での導通検知がない場合(ステップ
S8;No)は、バイオセンサ30の種別が図3(e)
または図3(f)であるとして結果記録“II”が図示
しないメモリに記憶される(ステップS10)。
【0062】バイオセンサ30の種別の確認が完了した
後、エリアAとエリアC・Eとの間で検知される電圧値
が5(mv)より大きいか否かが再び判別される(ステ
ップS11)。スイッチ19、21が共にオンとなるよ
うにスイッチ切替制御がされてエリアAとエリアC・E
との間で電流が検知されることによって、測定装置10
側で定量準備が整う前にユーザによって試料液が点着さ
れたか否かが判別される。これにより、使用済のバイオ
センサ30の使用を確実に回避するだけでなく、測定装
置10側で定量準備が整う前のユーザによる試料液の点
着を検出できるようになる。
【0063】エリアAとエリアC・Eとの間で検知され
る電圧値が5(mv)より大きいと判別された場合(ス
テップS11;Yes)は、測定準備が整う前に試料液
が点着されたと判別され、点着エラーとして測定処理が
終了される(ステップS12)。点着エラーが検知され
た場合、表示部11でのエラー表示、警告音をスピーカ
からの発音、LED表示(図示せず)等によってユーザ
に警告することが好ましい。これによって、測定精度に
影響を及ぼすようなユーザの操作ミスを確実に回避で
き、測定精度を高精度に維持することができる。
【0064】エリアAとエリアC・Eとの間で検知され
る電圧値が5(mv)以下と判別された場合(ステップ
S11;No)は、定量準備が整う前にユーザによって
試料液が点着されなかったと判別され、ユーザに対して
定量準備が完了した旨がLED表示などによって通知さ
れる(ステップS13)。使用済エラーが検知された場
合、LED表示以外にも、表示部11での表示、アラー
ム音をスピーカからの発音する等によってユーザに通知
することが好ましい。この通知を確認したユーザは、自
己の人体から試料液として血液を採取し、測定装置10
に挿入されたバイオセンサ30の試料点着部30aに採
取された血液を点着する。
【0065】次に、試料点着部30aから試料供給路を
つたって、試料液が確実に、かつ十分な量が吸引された
か否かが判別される(ステップS14〜20)。バイオ
センサ30では、試料供給路35に沿って、試料点着部
30aから試料の流れる方向に向かって、対電極37、
測定電極38及び検知電極39が形成され、検知電極3
9が最も下流側に形成されている。そこで、対電極37
および測定電極38との組、測定電極38と検知電極3
9との組いずれかを一定の周期毎に選択し、選択された
組の各電極に電圧を印加させることによって、測定に必
要な充分な量の試料液が供給されたか否かが判別され
る。従来のように、測定電極38と検知電極39間の電
流の変化の識別だけでは、試料液が試料供給路に注入さ
れたにもかかわらず測定が開始されないのか、あるいは
測定に必要かつ充分な量に対して試料液の注入量が不足
して測定されないのか原因を特定することが困難であっ
た。
【0066】具体的には、対電極37および測定電極3
8との組の場合は、エリアAE間に電位差が発生される
ようにスイッチ19をオフにしてスイッチ21をオンと
する。また、測定電極38と検知電極39との組の場合
は、エリアAC間にエリアAC間に電位差が発生される
ようにスイッチ19をオンにしてスイッチ21をオフと
する。このようにスイッチ19、21をそれぞれオン・
オフ制御することによって、対電極37および測定電極
38との組または測定電極38と検知電極39との組い
ずれかを容易に選択して切り替えることが可能となる。
なお、説明の便宜上、以下の説明では、対電極37およ
び測定電極38との組に電位差を発生させる場合を、エ
リアAE間に電位差を発生させる、測定電極38と検知
電極39との組に電位差を発生させる場合を、エリアA
C間に電位差を発生させるという。
【0067】更に、本実施の形態の場合、一例として、
エリアAE、AC間の切替制御は0.2(秒)毎に行わ
れ、それぞれ0.2Vが印加されるようになっている。
エリアAE、AC間で測定される電圧値が10(mv)
(所定のしきい値)に達したか否かが検知されるように
なっている。これらの数値に関しては、バイオセンサの
種別に合わせて適宜変更可能である。
【0068】図6のフローチャートに戻り、説明を続け
る。まず、試料供給路の上流側に位置するエリアAE間
に0.2Vの電位差が発生され、エリアAE間で測定さ
れる電圧値が10mv以上に達したか否かが判定される
(ステップS14)。エリアAE間で測定される電圧値
が10mv以上に達しなければ(ステップS14;N
o)、下流側のエリアAC間に0.2Vの電位差が発生
され、エリアAE間で測定される電圧値が10mv以上
に達したか否かが判定される(ステップS15)。
【0069】エリアAC間で測定される電圧値が10m
v以上に達しなければ(ステップS15;No)、ステ
ップS14でエリアAE間に電位差が発生されてから3
分が経過したか否かが判断される(ステップS16)。
3分に達していなければ(ステップS16;No)、再
びステップS14からの処理が繰り返される。エリアA
E間、AC間ともに3分間電圧値が10mvに達しなけ
れば(ステップS16;Yes)、測定処理が終了され
る。
【0070】エリアAE間で電圧値が10mvに達した
と判定された場合(ステップS14;Yes)、エリア
AC間で電圧値が10mvに達したか否かが判定される
(ステップS17)。エリアAC間で測定される電圧値
が10mvに達しなければ(ステップS17;No)、
エリアAE間で電圧値が10mvに達したと判定されて
から2秒(所定の期間)経過したか否かが判定される
(ステップS18)。10秒経過していなければステッ
プS17、18の処理が繰り返され、10秒経過するま
での間、エリアAC間で測定される電圧値が10mvに
達するまで(ステップS18;Noの間)測定処理が一
時待機状態となる。この場合、点着された試料液が不足
している蓋然性が高いので、ユーザに対して試料液が不
足していること及び試料液を追い足すことを促すため、
表示部11等にそのエラーメッセージを表示したり、警
告音を発音することが好ましい。10秒経過してもエリ
アAC間で測定される電圧値が10mvに達しなければ
(ステップS18;Yes)、検体不足エラーとして測
定処理が終了される(ステップS19)。
【0071】ここで、ステップS14でエリアAE間の
電圧値が10mvに達したと判定されてから10秒経過
する間に、ユーザが試料液を追い足した場合に最終的な
測定精度が悪くなることを本発明の発明者らは見出し
た。詳細には、ユーザによって追い足しがなされる間、
先に点着された試料液中の基質と試薬層36中の酵素と
の間で酵素反応が進行されているので測定開始前から還
元体が既に発生している。その後、追い足しされた試料
液がエリアAC間に達した後に基質の定量がなされた際
には、既に発生されていた還元体の影響を受けるので、
見かけ上、電圧値が大きくなる傾向にある。すなわち、
ステップS14でエリアAE間の電圧値が10mvに達
したと判定されたときから経過時間が大きくなるにした
がって、測定精度に及ぼす影響は大きくなる。
【0072】試料液の追い足しによる測定誤差を解消す
るために、本実施形態の測定装置10では、ステップS
14でエリアAE間の電圧値が10mvに達したと判定
されたときからステップS17でエリアAC間の電圧値
が10mvに達したと判定されるまでの経過時間(以
下、遅れ時間)にしたがって、測定された電圧値に対応
した基質量が補正されるようになっている。
【0073】図8は、測定された基質量に補正をかける
割合を示す補正率と、遅れ時間との関係を示す感度補正
テーブルである。縦軸に補正率、横軸に遅れ時間が示さ
れている。例えば、遅れ時間5秒の場合には、測定され
た基質量に対して10%低めの補正がなされ、結果とし
て測定された基質量の90%が補正後の基質量となる。
このような感度補正テーブルが、測定装置10のメモリ
(図示せず)に記憶されており、最終的な基質量が算出
される際に参照される。
【0074】また、図2に示すバイオセンサ30におい
て、基板31上に形成されたスリット41fをスリット
41c方向に延長させて完全にスリット41bに接続す
るように対電極37を形成すれば、試料液が誤って空気
孔33に点着されるような点着位置エラーを検出可能に
なる。図6のフローチャートにおいて、エリアAE間で
はなく、先にエリアAC間で電圧値が10mv以上に達
したと判定された場合(ステップS15;Yes)、そ
の後0.2秒の間にエリアAE間で電圧値が10mv以
上に達しているか否かが判定される(ステップS2
0)。エリアAE間で電圧値が10mv以上に達してい
ない場合、試料液の誤った位置に試料液が点着されたと
判定されて測定処理が終了される(ステップS50)。
【0075】正常通り、試料点着部30aに点着された
試料液は、試料供給路35に沿って、対電極37、測定
電極38、検知電極39の順に浸すように空気孔33に
向かって吸引される。しかし、エリアAC間だけの電圧
値が大きく変化するような場合、ユーザが空気孔33に
誤って試料液を点着した蓋然性が高くなる。このような
場合、正確な測定を実行することは困難であると判断さ
れ、点着位置エラーとして測定処理が強制終了されるよ
うになっている。これにより、ユーザの誤操作による測
定誤差を確実に除くことが可能になる。
【0076】また、エリアAC間で電圧値が10mvに
達したと判定された場合(ステップS17;Yes)ま
たはエリアAE間で電圧値が10mv以上に達したと判
定された場合(ステップS20;Yes)、試料液が十
分な量だけ検出されたことになり、基質を定量するため
の予備測定処理が開始されるとともに、測定装置10の
タイマ(図示せず)によって時間がカウントされる(ス
テップS21)。
【0077】次に、エリアAF間での導通検知が行われ
る(ステップS22)。スイッチ22がオンとなるよう
にスイッチ切替制御がされてエリアAとエリアFとの間
で導通検知が実行される。エリアAF間で導通の検知が
ある場合(ステップS22;Yes)、ステップS9に
おいて、バイオセンサ30の種別である結果記録“I”
がメモリに記憶されているか判定される(ステップS2
3)。バイオセンサ30の種別である結果記録“I”が
記憶されている場合(ステップS23;Yes)、バイ
オセンサ30の種別が図3(g)であると判別し、還元
された電子受容体を電気化学的に酸化する場合に得られ
る電圧値から試料液中のグルコース濃度を特定するため
の検量線データとして検量線F7が設定される(ステッ
プS24)。
【0078】一方、結果記録“II”が記憶されている
場合(ステップS23;No)、バイオセンサ30の種
別が図3(e)であると判別し、検量線データとして検
量線F5が設定される(ステップS25)。エリアAF
間で導通検知がない場合(ステップS22;No)、バ
イオセンサ30の種別が図3(f)であると判別し、検
量線データとして検量線F6が設定される(ステップS
26)。
【0079】このようにバイオセンサ30の識別部42
のスリットに応じて、バイオセンサ30の出力特性の差
異が自動で認識され、その特性に適した検量線データが
自動で選択されてセットされる。ユーザが補正チップを
使用することなく、製造ロットによる出力特性を予め考
慮された検量線データがCPU25によって自動的に切
り替えられる。よって、ユーザによる誤ったデータを用
いた誤測定が回避でき、測定精度の高精度化が維持でき
る。
【0080】ステップS24〜S26において検量線が
セットされた後、予備測定処理が開始される(ステップ
S27〜S29)。まず、この予備測定処理について図
9を用いて説明する。図9は、本実施の形態における予
備測定処理のプロファイルを示す。
【0081】図9におけるプロファイルにおいて、時刻
t0において本予備処理が開始される。具体的には、測
定装置10のタイマ(図示せず)によって時間のカウン
トが開始された時刻を示す。本予備処理のプロファイル
には三つの連続期間からなり、例えば、時刻t0からt
1の第1電位期間、時刻t1からt2の待機期間、時刻
t2からt3の第2電位期間からなる。
【0082】第1電位期間には電位V1がエリアA、C
及びEに印加されて酵素反応が進行するため、生成され
たフェロシアン化物を電気化学的に酸化させて得られる
電圧値が指数関数的に増加していく。次に、待機期間に
は、第1電位期間で印加された電位V1がゼロに設定さ
れる。この間、フェロシアン化物を電気化学的に酸化さ
れず、酵素反応が進行し続けフェロシアン化物の量が蓄
積されていく。そして、第2電位期間には電位V2がエ
リアA、C及びEに印加されて、待機期間中に蓄積され
たフェロシアン化物が一気に酸化されて放出される電子
量が多くなるので時刻t2において高い応答値が示され
る。高い応答値を示した電圧値は時間経過とともに低下
していき、最終的に時刻t3において、安定化された電
圧値i3が測定される。本予備測定処理においては、測
定装置10においてスイッチ19、21が共にオン制御
されることにより対電極37、検知電極39が一体とし
て電位が印加されるようになる。
【0083】ここで、近年のバイオセンサに要求される
スペックとして、測定時間の短縮化が望まれていた。バ
イオセンサによって高速に基質の定量を行う場合、試料
液の粘性がその測定精度に大きな影響を及ぼすことを本
発明の発明者らは見出した。特に、人体の血液を試料液
とする場合、粘性の高い(Hctが高い:以下、高粘
性)血液の場合は測定感度が低下し、粘性の低い(Hc
tが低い:以下、低粘性)血液の場合は測定感度が高く
なる。この現象は反応試薬層と血液との溶解速度に由来
しており、高粘性血液では溶解が遅く、低粘性血液では
溶解が速くなるため、バイオセンサによる測定感度に影
響が及ぼされる。
【0084】図10は、血液の粘性、反応試薬層と血液
との反応時間および測定感度の関係を示す図である。図
10のデータは従来の測定手法によって測定されたもの
である。従来の手法というのは、図9における第2電位
期間に該当する期間のみに電位が印加され、その電圧値
を測定する手法である。図10から明らかなように、反
応時間を短くすればするほど、粘性(血液の場合、Hc
t)の差異による測定感度の影響が大きくなることが分
かる。とりわけ、反応時間が5秒程度の間には低粘性血
液と高粘性血液との測定感度に大きな差分が生じてい
る。そのため、従来のような測定方法では、血液の粘性
による測定誤差が顕著になってしまう傾向があった。
【0085】そこで、本予備測定処理の第1電位期間で
は、試薬層36との溶解初期に生じる反応生成物が、電
位V1が印加されることによって強制的に消費される。
第1電位期間では、低粘性血液の方が高粘性血液よりも
酵素反応速度が速いのでより多くの反応生成物が生成さ
れるとともに、より多くの反応生成物が消費されること
になる。しかし、あまりに長時間電位をかけ過ぎると反
応生成物が消費過多となり、第2電位期間で検知される
電圧値の応答性が悪くなる可能性がある。そこで、効果
的な第1電位期間の長さt1−t0は、3~13秒にす
ることができるが、印加する電位を更に上げることで印
加時間を2~10秒にすることが好ましい。また、電位
V1としては、0.1V〜0.8Vが好ましい。
【0086】次に、待機時間では、再び酵素反応が進行
し、第1電位期間で消費された低粘性血液からの生成物
も迅速に回復し、高粘性血液とほぼ同量蓄積される。し
かし、待機時間の長さが長すぎても短すぎても最終的な
測定感度に及ぼす影響が異なる。待機時間が短かすぎる
場合、時刻t3において測定される電圧値i3の応答値
が低くなり過ぎて、測定誤差が大きくなる。また、待機
時間が長すぎる場合、低粘性血液と高粘性血液とにおけ
る酵素反応速度の差が更に広がってしまう可能性があ
る。そこで、低粘性血液と高粘性血液との酵素反応速度
の差がより広がらないように待機時間の長さが決定され
る。そこで、待機期間の長さt2−t1は、1~10秒
にすることができるが、2~10秒にすることがより好
ましい。
【0087】第2電位期間では、電位V2の印加が開始
される時刻t2直後は電圧値が安定せず、電圧値が安定
化するための経過時間が必要となる。更に、第1電位期
間と同程度の電位を印加する必要もなく、第1電位期間
の電位V1よりも低い電位が好ましい。フェロシアン化
カリウムを酸化させるのに充分に低い電圧であればよ
い。そこで、第2電位期間の長さt3−t2は2〜10
秒が好ましい。また、電位V2としては、0.05〜
0.6Vが好ましい。最終的に時刻t3におけるエリア
A、C及びE間の電圧値i3を読み取り、読み取られた
電圧値i3から試料液中の基質(グルコース)の量が計
算される。
【0088】なお、このような時間設定は、パラジウム
などの貴金属電極を用いたバイオセンサであって、試薬
処方がグルコースオキシダーゼまたは/およびグルコー
スデヒドロゲナーゼ及びフェリシアン化カリウムだけで
なく、アミノ酸および糖アルコールを含むバイオセンサ
を用いた定量測定にとりわけ好適である。また、有機酸
を含む場合に好適である。
【0089】また、試料液が試料供給路35に供給され
た後に、試料液と試薬層36との反応をある時間培養し
てから基質を定量するに際して、ステップS14でエリ
アAE間で測定される電圧値がしきい値(10mv以
上)を超えたことを検知してからステップS17でエリ
アAC間で測定される電圧値が所定のしきい値(10m
v)を超えるまでの経過時間にしたがって、培養時間を
変化させるようにしてもよい。
【0090】図11は、ヘマトクリット(以下、Hc
t)が25%、45%、65%の血液を用いて、従来の
手法と本予備測定処理とのグルコース濃度(mg/d
l)の測定結果を示す図である。図11中のRは本予備
処理による測定結果であり、その他に従来手法を用い反
応時間が15秒、30秒の場合の測定結果が示されてい
る。なお、本予備処理では、第1電位期間の長さ6秒、
電位V1が0.5V、待機時間の長さ6秒、第2電位期
間の長さ3秒、電位V2が0.2Vとなっている。Hc
t45%、グルコース濃度100mg/dlを基準とし
て測定した場合に、Hct25%の低粘性血液、Hct
65%の高粘性血液になれば測定結果に大きなばらつき
が発生し、血液の粘性が低いほど高めに、血液の粘性が
高いほど低めに応答値がばらつく。
【0091】更に、反応時間が短いほどばらつきが大き
くなる。反応時間15秒の場合は、10%高め(Hct
25%の低粘性血液)、10%低め(Hct65%の低
粘性血液)にばらつきが発生している。反応時間30秒
の場合は、5%高め(Hct25%の低粘性血液)、5
%低め(Hct65%の低粘性血液)にばらつきが発生
している。本予備処理では、、3%高め(Hct25%
の低粘性血液)、3%低め(Hct65%の低粘性血
液)のばらつきが発生している。反応時間15秒の測定
結果に対して、トータルの反応時間は等しいにもかかわ
らず、Hctによるばらつきを低減することが可能にな
る。
【0092】再び、図7に戻り、測定処理の説明を続け
る。予備測定処理が開始され、第1電位期間としてエリ
アA、C及びE間に電位0.5Vが6秒間印加される
(ステップS27)。そして第1電位期間終了後、6秒
間の待機状態となり、その間電位は取り除かれる(ステ
ップS28)。待機期間終了後、第2電位期間として、
エリアA、C及びE間に電位0.2Vが3秒間印加され
(ステップS29)、3秒間経過後、そのときの電圧値
i3が読み取られる(ステップS30)。
【0093】ステップS30で電圧値i3が読み取られ
た後、測定装置10に配置された温度測定部26及びそ
のスイッチ27、並びに温度測定部28及びスイッチ2
9を制御することによって、測定装置10内の温度測定
が実施される。具体的には、スイッチ27がオン制御さ
れて温度測定部26によって温度が測定される(ステッ
プS31)。続いて、スイッチ27がオフ制御、スイッ
チ29がオン制御されて温度測定部28によって温度が
測定される(ステップS32)。
【0094】温度測定部26、温度測定部28それぞれ
で測定された2つの温度測定結果が比較され、その差分
が所定のしきい値内にあるか否か判定される(ステップ
S33)。差分がしきい値範囲内にない場合は、温度測
定部26、28いずれかが故障しているものとして測定
処理が終了される(ステップS33;No)。測定装置
10内に温度測定部26、28の複数の温度測定部を設
置し、その測定結果を比較させて故障検知を正確かつ容
易にできるようになる。これにより、イレギュラーな温
度測定による測定誤差を回避できるようになる。温度を
測定するタイミングはステップS30で電圧値が読み取
られて直後になっているが、例えば、ステップS21で
予備測定処理が開始されるタイミングで温度測定を実施
してもよい。
【0095】2つの温度測定結果の差分が所定のしきい
値内にある場合(ステップS33;Yes)、温度測定
結果がメモリ(図示せず)に一時記憶される。この際、
温度測定部26、28いずれかを選択して記憶してもい
いし、2つの測定温度の平均値を記憶してもよい。そし
て、ステップS30で測定された電圧値i3を参照すべ
き検量線が特定される(ステップS34)。ステップS
24、25、26において設定された検量線が参照さ
れ、ステップS24に対応するバイオセンサ30の場合
は検量線F7が参照される(ステップS35)。同様
に、ステップS25に対応するバイオセンサ30の場合
は検量線F5が参照される(ステップS36)。また、
ステップS26に対応するバイオセンサ37の場合は検
量線F6が参照される(ステップS37)。
【0096】図12は、ステップS34、35、36で
測定される検量線データCAの一例を示す。検量線CA
には、ステップS30で測定される電圧値と試料液中に
含まれる基質の濃度(mg/dl)がバイオセンサ30
の出力特性F1〜F7ごとに定義されている。例えば、
測定された電圧値が25(mv)の場合、検量線F5に
対応するバイオセンサであれば、基質の濃度として14
(mg/dl)がメモリに記憶される。
【0097】次に、ステップS35、S36またはS3
7で抽出された基質の濃度が、ステップS14、S17
で求められメモリに記憶されている遅れ時間に対応する
補正率にしたがって補正される(ステップS38)。具
体的には、以下の式(1)で補正される。 D1=(抽出された基質の濃度)×{(100−感度補
正率)/100} ここで、D1は補正後の基質の濃度を示す。これによ
り、ユーザによる試料液の追い足し動作に伴う測定誤差
は確実に解消される。
【0098】次に、ステップS31〜S33で測定され
た温度にしたがって、ステップS38で補正された基質
の濃度が補正される(ステップS39)。具体的には、
ステップS33でメモリに蓄積された温度(以下、測定
温度)が読み出されて、図13に示す温度補正テーブル
を参照することによって、基質濃度D1に対する温度補
正率が決定される。
【0099】図13は、温度補正テーブルの一例を示す
図である。図13には、一例として、T10は測定温度
が10℃における温度補正テーブルを示す。以下、同様
に、T15は測定温度が15℃における温度補正テーブ
ルを、T20は測定温度が20℃における温度補正テー
ブルをそれぞれ示す。各温度補正テーブルには、試料液
中の基質濃度D1と温度補正率との関係が規定されてい
る。温度補正率は、温度25℃における基質濃度を基準
として設定されて、対応する基質濃度に補正する割合を
示す。具体的には、以下の式(2)にしたがって温度補
正が実行される。 D2=D1×(100―Co)/100 ここで、D2は温度補正後の基質濃度、D1はステップ
38で算出された基質濃度、Coは温度補正テーブルを
参照して特定された温度補正率を示す。
【0100】また、本発明の発明者らは、測定精度が、
測定温度と基質濃度との組み合わせによって影響される
ことを実験から見出した。測定精度に及ぼす影響につい
て、具体的に説明する。図14は、測定温度と測定バラ
ツキ(bias)との関係を、基質濃度としてグルコー
ス濃度ごとに示した図である。図13における測定バラ
ツキとは、測定温度25℃で測定されたグルコース濃度
が測定温度の変化に伴って変化する割合を示す。図14
(a)は、25℃においてグルコース濃度50mg/d
lの場合の測定バラツキと測定温度との関係を示す図で
ある。以下、同様に、図14(b)は25℃においてグ
ルコース濃度100mg/dlの場合、図14(c)は
25℃においてグルコース濃度200mg/dlの場
合、図14(d)は25℃においてグルコース濃度30
0mg/dlの場合、図14(e)は25℃においてグ
ルコース濃度420mg/dlの場合、図14(f)は
25℃においてグルコース濃度550mg/dlの場合
におけるそれぞれの測定バラツキと測定温度との関係を
示す。
【0101】これらの実験データから以下の2点の傾向
が明確である。まず第1に、同一グルコース濃度の関係
において、基準温度25℃から測定温度の差が大きくな
るほど測定バラツキが大きくなることがわかる。詳細に
は、測定温度が基準温度より低いほど測定バラツキがマ
イナス方向に大きく、測定温度が基準温度より高いほど
測定バラツキがプラス方向に大きくなる傾向がある。第
2に、グルコース濃度を大きくしても、グルコース濃度
が300mg/dlの場合を境界として、測定バラツキ
が収束することがわかる。具体的には、例えば、図14
(a)において、測定温度40℃における測定バラツキ
は約28%であり、図14(c)においては約50%、
図14(d)においては約60%、図14(f)におい
ては約50%という推移となる。測定温度10℃のよう
な低温度域においても同様な傾向がある。
【0102】そこで、このような傾向が図13に示す温
度測定テーブルに反映されている。具体的には、同一グ
ルコース濃度の関係において、基準温度25℃から測定
温度の差が大きくなるほど測定バラツキが大きくなるこ
と、かつグルコース濃度を大きくしても、グルコース濃
度が300mg/dlの場合を境界として、測定バラツ
キが収束することを考慮されたテーブルになっている。
測定温度と基質濃度との組み合わせにしたがった温度補
正テーブルを参照して補正をすることにより、単に測定
温度にしたがって補正をするより測定精度が飛躍的に向
上されることになる。
【0103】なお、バイオセンサ30の使用温度範囲
(本実施の形態では、一例として、10℃〜40℃)に
おいて1℃単位の温度補正テーブルを有してもいいし、
所定の温度幅(例えば、5℃)で規定してしてもよい。
所定の温度幅の中間に位置する測定温度が検出された場
合、検出された測定温度を挟む温度補正テーブルを用い
て、一次直線補間することによって温度補正率を算出す
ればよい。
【0104】図7のフローチャートに戻り、このような
温度補正が実施された後の基質濃度D2が、最終的な基
質濃度として測定装置10の表示部11に出力される
(ステップS40)。このように、追い足し時間、測定
温度、測定温度と基質濃度との組み合わせの影響または
Hctの試料液の粘性が考慮されて基質量が定量される
ので、従来に比べて格段に測定精度の向上が図れるよう
になる。
【0105】また、温度による測定誤差を更に抑えるた
めに以下のような手法も可能である。バイオセンサ30
が測定装置10に未挿入の状態で事前に温度測定を継続
的に実施し、その測定された温度を蓄積しておく。バイ
オセンサ30が挿入された後、ステップS31〜S32
で測定される測定温度と事前に蓄積された温度との比較
を行うようにすればよい。事前に蓄積された温度とステ
ップS31〜S32で測定される測定温度との間に大き
な差分がある場合、測定誤差に影響を及ぼす程度の温度
変化があったとして、測定処理を強制的に終了させるこ
とができるようになる。
【0106】本実施の形態のような携帯型のバイオセン
サシステムは、持ち運びが容易なため、外界環境によっ
て様々な温度変化にさらされる。例えば、ユーザの手の
温度、ユーザが屋外から屋内に移動した場合の環境温度
の急激な変化などが伴うケースがある。環境温度の変化
が急激である一方、測定装置10における温度変化が安
定するには相当な時間を要する。
【0107】例えば、図15は、測定装置10において
温度変化を示す図である。図15に示す図では、測定装
置10が温度10℃から温度25℃に移動された場合お
よび温度40℃から温度25℃に移動された場合の測定
装置10内の温度変化が示されている。図15から使用
温度10℃〜40℃において一旦生じた温度が安定する
のに約30分要することがわかる。温度が変化している
途中に温度補正が実行されると、正確な温度補正ができ
ない場合が発生する。
【0108】そこで、事前に蓄積された温度とステップ
S31〜S32で測定される測定温度との間に大きな差
分がある場合、測定誤差に影響を及ぼす程度の温度変化
があったとして、測定処理を強制的に終了させる必要性
がでてくる。これにより、測定装置10における温度補
正の精度を更に向上させることができるようになる。な
お、バイオセンサ30が測定装置10に未挿入の状態で
の温度の事前測定は、所定の時間(例えば、5分)周期
で行ってもよく、連続して実行してもよい。また、温度
変化の度合いを判断して、温度変化大きい場合は、ユー
ザが測定を実施しようとしても測定処理が実行されない
ようにしてもよい。
【0109】
【発明の効果】本発明によれば、ユーザにとって操作が
容易であって、測定精度が良好なバイオセンサ、バイオ
センサを用いた定量方法及び測定装置を容易に提供する
ことできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るバイオセンサシステ
ムを示す図
【図2】同実施の形態に係るバイオセンサの分解斜視図
【図3】同実施の形態に係るスリットの形成有無による
バイオセンサの識別部の組み合わせを示す図
【図4】同実施の形態に係るバイオセンサと測定装置の
構成を示す図
【図5】試料液の基質の含有量を定量する際のバイオセ
ンサ及び測定装置の処理の流れを示す図
【図6】試料液の基質の含有量を定量する際のバイオセ
ンサ及び測定装置の処理の流れを示す図
【図7】試料液の基質の含有量を定量する際のバイオセ
ンサ及び測定装置の処理の流れを示す図
【図8】測定された基質量に補正をかける割合を示す補
正率と遅れ時間との関係を示す図
【図9】予備測定処理のプロファイルを示す図
【図10】血液の粘性、反応試薬層と血液との反応時間
および測定感度の関係を示す図
【図11】従来の手法と本予備測定処理とのグルコース
濃度(mg/dl)の測定結果を示す図
【図12】検量線データCAの一例を示す図
【図13】温度補正テーブルの一例を示す図
【図14】測定温度と測定バラツキとの関係を基質濃度
ごとに示す図
【図15】測定装置において温度変化を示す図
【図16】従来のバイオセンサの分解斜視図
【符号の説明】
1 バイオセンサシステム、2 支持部、10
測定装置、11 表示部、30 バイオセンサ、30
a 試料点着部、35 試料供給路、36 試薬層、3
7 対電極、38 測定電極、39 検知電極、42
識別部、CA検量線、T10 T15 T20 温度補
正テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/46 338 336H 27/30 353Z (72)発明者 徳永 博之 香川県高松市古新町8番地の1 松下寿電 子工業株式会社内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に少なくとも一対の電極が形
    成されたバイオセンサを着脱自在に支持する支持部と、
    当該電極それぞれに電気的に接続される複数の接続端子
    と、当該接続端子を介して当該電極それぞれに電圧を印
    加する駆動電源とを有する測定装置に挿入して、試料液
    に含まれる基質を定量するためのバイオセンサであっ
    て、 前記バイオセンサの電極のいずれか一つは、前記バイオ
    センサが所定の方向で測定装置の支持部に挿入された場
    合にのみ、測定装置に備えられた第1の接続端子と第2
    の接続端子とに接続され、 そして前記駆動電源によって電圧を印加されることによ
    り、前記第1の接続端子と第2の接続端子との間で導通
    する電極構造を有することを特徴とするバイオセンサ。
  2. 【請求項2】 前記絶縁基板上の少なくとも一部に導電
    性層が形成されており、 前記導電性層がスリットによって分割されて前記対電極
    と測定電極とが、さらには必要に応じ検知電極とが形成
    されていることを特徴とする請求項1記載のバイオセン
    サ。
  3. 【請求項3】 絶縁基板上に少なくとも一対の電極が形
    成されたバイオセンサを、着脱自在に支持する支持部
    と、当該電極それぞれに電気的に接続される複数の接続
    端子と、当該接続端子を介して当該電極それぞれに電圧
    を印加する駆動電源とを有し、当該バイオセンサに供給
    される試料液に含まれる基質を定量するバイオセンサ用
    測定装置であって、 前記測定装置は、前記支持部に前記バイオセンサが所定
    の方向で挿入された場合にのみ、バイオセンサの電極の
    いずれか一つに接続する第1の接続端子と第2の接続端
    子とを備え、前記駆動電源によって第1の接続端子、第
    2の接続端子それぞれに電圧を印加して、前記第1の接
    続端子、第2の接続端子間が導通するか否かを検知する
    ことを特徴とするバイオセンサ用測定装置。
  4. 【請求項4】 前記測定装置は、前記第1の接続端子、
    第2の接続端子間の導通が検知されない場合、前記バイ
    オセンサが所定の方向に挿入されていないと判別するこ
    とを特徴とする請求項3記載のバイオセンサ用測定装
    置。
  5. 【請求項5】 前記測定装置は、前記バイオセンサが所
    定の方向に挿入されていないと判別された場合、判定結
    果を外部に出力する出力部を更に備えることを特徴とす
    る請求項4記載のバイオセンサ用測定装置。
  6. 【請求項6】 絶縁基板上の少なくとも一部に形成され
    た対電極、測定電極及び検知電極を含む電極部、当該電
    極部に試料液を供給する試料供給路、当該試料供給路を
    介して供給される試料液と反応する試薬層とを有するバ
    イオセンサを、着脱自在に支持する支持部と、当該電極
    部に電圧を印加するための接続端子および駆動電源とを
    有する測定装置に挿入して、当該試料液中に含まれる基
    質を定量するための基質の定量方法であって、 前記バイオセンサが前記測定装置の支持部に挿入された
    場合、前記対電極および前記測定電極との第1の組、前
    記測定電極あるいは対電極と前記検知電極との第2の組
    それぞれに前記駆動電源によって電圧を印加することを
    特徴とする基質の定量方法。
  7. 【請求項7】 前記バイオセンサには、試料供給路に沿
    って、試料供給口から試料の流れる方向に向かって、対
    電極、測定電極及び検知電極のうち検知電極が最も下流
    側に形成されており、 前記電極部の前記第1の組、第2の組から出力される電
    流それぞれが所定のしきい値を超えたか否かにより、測
    定に必要な充分な量の試料液が供給されたか否かを判別
    することを特徴とする請求項6に記載の基質の定量方
    法。
  8. 【請求項8】 前記第1の組からの電流が前記所定のし
    きい値を超えてから、所定の経過時間内に前記第2の組
    からの電流が所定のしきい値を超えない場合、試料液が
    不足していると判定することを特徴とする請求項7記載
    の基質の定量方法。
  9. 【請求項9】 試料液が不足していると判定した場合
    に、その旨を測定装置より外部に出力するようにしたこ
    とを特徴とする請求項8記載の基質の定量方法。
  10. 【請求項10】 前記第1の組からの電流が前記所定の
    しきい値を超えてから、所定の経過時間内に前記第2の
    組からの電流が所定のしきい値を超えない場合、測定者
    が再度、試料液を追加して供給する作業のために、測定
    のステップを一時待機するようにしたことを特徴とする
    請求項7記載の基質の定量方法。
  11. 【請求項11】 前記バイオセンサの試料供給路には、
    試料供給口から試料の流れる方向に向かって、対電極、
    測定電極及び検知電極のうち検知電極が最も下流側に形
    成されるとともに、前記検知電極より下流側に、試料液
    の流れを促進するための排気口を備えており、 前記第
    2の組からの電流が前記所定のしきい値を、前記第1の
    組よりも先に超えた場合であって、所定の経過時間内に
    前記第1の組からの電流が所定のしきい値を超えないと
    きには、試料液が誤って排気口から吸引されたと判定す
    ることを特徴とする請求項7記載の基質の定量方法。
  12. 【請求項12】 前記第1の組からの電流が所定のしき
    い値を超えたことを検知してから、前記第2の組からの
    電流が所定のしきい値を超えるまでの経過時間にしたが
    って、前記電極部によって検知される電流に対応した基
    質の定量値を補正することを特徴とする請求項7に記載
    の基質の定量方法。
  13. 【請求項13】 前記測定装置は、前記バイオセンサよ
    り検知される電流と前記試料液中に含まれる基質の含有
    量との対応を示す検量データを記憶した記憶部を更に備
    え、 前記記憶部に記憶された検量データを参照することによ
    って、前記検知される電流に対応した基質の定量値を決
    定することを特徴とする請求項12記載の基質の定量方
    法。
  14. 【請求項14】 試料液を試料供給路に供給した後に、
    試料液と試薬層との反応を、ある時間、培養してから基
    質を定量するに際して、前記第1の組からの電流が所定
    のしきい値を超えたことを検知してから、前記第2の組
    からの電流が所定のしきい値を超えるまでの経過時間に
    したがって、前記培養時間を変化させるようにしたこと
    を特徴とする請求項7に記載の基質の定量方法。
  15. 【請求項15】 前記第1の組、第2の組いずれかで、
    電圧の印加先を一定時間ごとに切り換えることを特徴と
    する請求項6または7に記載の基質の定量方法。
  16. 【請求項16】 測定試料中の基質と特異的に反応する
    試薬層を有するバイオセンサと、測定試料と前記試薬層
    の試薬とを反応させた試料から前記測定試料に含まれる
    基質の量を求める測定装置とを有し、前記測定装置は、
    前記測定試料液と前記試薬層との反応が進行する際の温
    度を測定する温度測定部と、温度域ごとに異なる、測定
    値の補正テーブルを複数個有する温度補正データ記憶部
    とを備えており、前記温度測定部によって測定される温
    度に応じた補正テーブルを選択し、前記基質の測定値に
    応じた補正値を算出して、補正をすることを特徴とする
    基質の定量方法。
  17. 【請求項17】 前記バイオセンサは、絶縁基板上の少
    なくとも一部に形成された対電極、測定電極を含む電極
    部を有しており、かつ前記測定装置は、前記電極部に電
    圧を印加して、電極から出力される電流を検知する測定
    装置であることを特徴とする請求項16に記載の定量方
    法。
  18. 【請求項18】 バイオセンサに供給される試料液に含
    まれる基質を、測定装置によって測定する基質の定量方
    法であって、 前記測定装置は、装置内の温度を測定する温度測定手段
    を備え、前記基質の測定に先立って得ておいた温度と、
    前記基質の定量時の温度とから、その温度変化を検出
    し、この温度変化に基づき、前記基質の測定をするか否
    かの判定を行うようにしたことを特徴とする基質の定量
    方法。
  19. 【請求項19】 基質の測定に先立って得た温度と、前
    記基質の測定時における温度との温度変化を検出し、そ
    の温度変化が所定のしきい値を越える場合には、前記基
    質の測定を中止するようにしたことを特徴とする請求項
    18に記載の基質の定量方法。
  20. 【請求項20】 基質の測定に先立つ温度測定は、断続
    的に行うことを特徴とする、請求項18または19に記
    載の基質の定量方法。
  21. 【請求項21】 絶縁基板上の少なくとも一部に形成さ
    れた対電極、測定電極を含む電極部、当該電極部に供給
    される試料液と反応する試薬層とを有するバイオセンサ
    と、前記バイオセンサを着脱自在に支持する支持部と当
    該電極部の各電極に電圧を印加するための接続端子及び
    駆動電源とを有する測定装置とを用い、当該駆動電源に
    よって前記電極部に電圧を印加させて出力される電流を
    検知することによって、当該試料液中に含まれる基質を
    定量するための基質の定量方法であって、 前記測定装置は、前記支持部に支持された前記バイオセ
    ンサの電極部に第1の電位を第1の期間印加し、前記第1
    の期間において前記第1の電位を前記電極部に印加した
    後、前記第1の電位を印加することを待機期間の間停止
    し、前記待機期間の経過後、前記電極部に第2の電位を
    第2の期間印加させて出力される電流を測定することに
    より基質を定量し、前記第1の電位は前記第2の電位よ
    りも大きいことを特徴とする基質の定量方法。
  22. 【請求項22】 前記待機期間が、2秒以上10秒より
    小さいことを特徴とする請求項21記載の基質の定量方
    法。
  23. 【請求項23】 前記第1の電位が、0.1V以上0.
    8V以下であり、かつ前記第1の期間が2秒以上10以
    下であることを特徴とする請求項22記載の基質の定量
    方法。
  24. 【請求項24】 前記第2の電位が、0.05V以上
    0.6V以下であり、かつ前記第2の期間が2秒以上1
    0秒以下であることを特徴とする請求項23記載の基質
    の定量方法。
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