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JP2003154694A - 中間転写印刷装置 - Google Patents

中間転写印刷装置

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Publication number
JP2003154694A
JP2003154694A JP2001359912A JP2001359912A JP2003154694A JP 2003154694 A JP2003154694 A JP 2003154694A JP 2001359912 A JP2001359912 A JP 2001359912A JP 2001359912 A JP2001359912 A JP 2001359912A JP 2003154694 A JP2003154694 A JP 2003154694A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
intermediate transfer
thermal head
platen roller
image
primary image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001359912A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kobayashi
浩 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2001359912A priority Critical patent/JP2003154694A/ja
Publication of JP2003154694A publication Critical patent/JP2003154694A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、オフセット印刷等の商業印刷のよ
うな高精細印刷を実現可能な中間転写印刷装置を提供す
ること。 【解決手段】 本発明の中間転写印刷装置は、サーマル
ヘッド2の発熱素子4を形成した一端部3a近傍を突出
させて凸条部3bを形成すると共に、この凸条部3bの
表面に一次画像の解像度が600dpi以上に相当する
数の発熱素子4を形成し、中間転写フィルム10に一次
画像を印刷する時のプラテンローラ1に圧接するサーマ
ルヘッド2の圧接角度を1〜30度とし、凸条部3bか
らサーマルヘッド2の一端部3aまでの寸法Bを50〜
1,000μmにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のサーマルヘ
ッドにより異なる色のインクリボンのインクを重ね印刷
して中間転写フィルムに一次画像を形成し、この一次画
像を再転写手段によって被転写媒体に再転写することに
より、被転写媒体に高品質のカラー画像を印刷可能な中
間転写印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の中間転写印刷装置は、解像度が3
00dpiに相当する数の発熱素子を有するサーマルヘ
ッドを用いて、インクリボンのインクを中間転写媒体に
転写して一次画像を形成していた。そして、この一次画
像を再転写手段によって被転写媒体である、例えば普通
紙に再転写することにより、普通紙に単色画像、あるい
はカラー画像を熱転写印刷するようになっていた。
【0003】このような従来の中間転写印刷装置による
普通紙への印刷動作は、サーマルヘッドをヘッドダウン
させて、長尺でシート状のインクリボン、及び中間転写
フィルムを介して、プラテンローラに圧接する。そし
て、サーマルヘッドを圧接させた状態において、プラテ
ンローラを回転させて、インクリボン及び中間転写フィ
ルムを搬送しつつ、サーマルヘッドの発熱素子を選択的
に発熱させる。このことにより、インクリボンのインク
が中間転写フィルムに転写されて、中間転写フィルムに
一次画像としての反転画像が印刷される。
【0004】その後、プラテンローラの回転により、中
間転写フィルムに形成した一次画像を再転写部まで搬送
して、一次画像を被転写媒体である普通紙の印刷位置に
位置合わせする。そして、再転写部において、中間転写
フィルムに形成した一次画像を、普通紙に再転写するこ
とにより、普通紙に所望の画像を印刷するようになって
いる。前記被転写媒体である普通紙に印刷する画像が単
色の場合には、サーマルヘッドを1回ヘッドダウンさせ
るだけで単色の画像を印刷することができる。これに対
して、被転写媒体に多色画像を印刷する場合には、イン
クリボンとして、例えばC(シアン)、M(マゼン
タ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4色のインク
領域を順番に形成し、このインク領域をインクリボンの
長手方向に対して隣接させて繰返し配置したマルチカラ
ーインクリボンを用いていた。
【0005】そして、最初にC色のインク領域を用いて
中間転写フィルムに転写してC色の反転画像の印刷を行
う。その後、プラテンローラを逆転させて、中間転写フ
ィルムを印刷準備位置まで戻す、いわゆるスイングバッ
ク方式で、C色の反転画像の頭出しを行う。次に、C色
の反転画像の上にM色の反転画像を重ね印刷する。以下
同様に、Y色のインク領域、K色のインク領域を順番に
用いてY色、K色の反転画像を重ね印刷することによ
り、中間転写フィルム上に、1画面分のフルカラーの反
転画像からなる一次画像が印刷される。
【0006】そして、中間転写フィルムの一次画像が印
刷された部分を、再転写部まで搬送し、一次画像を普通
紙に再転写して定着させることにより、普通紙に所望の
カラー画像を印刷することができる。このような中間転
写印刷装置は、被転写媒体が普通紙だけでなく、プラス
チック等にも一次画像を確実に転写して印刷することが
できる。そのために、熱転写プリンタ、あるいはインク
ジェットプリンタ等では容易に印刷できないような、C
D、CD−R、MO、DVD、カード類等の多種多様な
被転写媒体に画像を容易に印刷することができ、コンピ
ュータ、ワードプロセッサ等の主力装置として用いられ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の中間転
写印刷装置は、フルカラー画像を印刷す場合に、C、
M、Y、Kの各色毎に、プラテンローラを繰り返し逆転
させるスイングバック方式により、C、M、Y、Kの各
色を1色ずつ順次印刷を行っていたので、印画速度が遅
いという問題があった。また、印画速度を速めるため
に、サーマルヘッドを複数個用いたタンデム型もある
が、従来のタンデム型中間転写装置は、解像度が300
dpi相当のサーマルヘッドを用いた昇華方式であり、
写真画質には優れるが、耐光性、耐薬品性等が劣る問題
があった。
【0008】また、耐光性、耐薬品性等に優れる熱溶融
方式で、オフセット印刷等の商業印刷な並みの画質を得
るためには、理論上解像度が600dpi以上に相当す
るサーマルヘッドを用いることで、175線相当の画質
を得ることは可能である。但し、単純にサーマルヘッド
のみを高密度化しても、サーマルヘッドのプラテンに対
する圧接圧や圧接角度等の複数の印刷条件が要因となっ
て、高精細印刷が実現できなかった。本発明は前述した
ような問題点に鑑みてなされたもので、オフセット印刷
等の商業印刷並みの高精細な画質をもって、耐光性、耐
薬品性等に優れる中間転写印刷装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の第1の解決手段として本発明の中間転写印刷装置は、
複数の発熱素子を一端部近傍に形成したサーマルヘッド
と、所定の間隔を隔てて複数の前記サーマルヘッドを外
周部側に配設するプラテンローラと、このプラテンロー
ラの回転により搬送可能な中間転写フィルムと、前記プ
ラテンローラと前記複数のサーマルヘッドとの間にそれ
ぞれ引き回しされ、それぞれ異なる色のインクを有する
インクリボンと、前記サーマルヘッドをヘッドダウンさ
せて前記インクリボンの前記インクを転写して前記中間
転写フィルムに一次画像を印刷し、この一次画像を再転
写手段により再転写可能な被転写媒体とを備え、前記サ
ーマルヘッドは、前記発熱素子を形成した前記一端部近
傍を突出させて凸条部を形成すると共に、この凸条部の
表面に前記一次画像の解像度が600dpi以上に相当
する数の前記発熱素子を形成し、前記一次画像を印刷す
る時の前記プラテンローラに圧接する前記サーマルヘッ
ドの圧接角度を1〜30度とし、前記凸条部から前記サ
ーマルヘッドの一端部までの寸法を50〜1,000μ
mにした構成とした。
【0010】また、前記課題を解決するための第2の解
決手段として、前記中間転写フィルムは、厚さを9〜3
0μmとし、前記プラテンローラは、硬度をショアA4
0〜80゜とし、前記サーマルヘッドの前記プラテンロ
ーラへの圧接圧を5〜20N/cm にした構成とし
た。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の中間転写印刷装
置を図面に基づいて説明する。図1は本発明に関する中
間転写印刷装置の要部を説明する概略図であり、図2は
本発明に係わるサーマルヘッドの要部断面図であり、図
3は本発明に係わる一次画像を中間転写フィルムに印刷
するときの要部拡大図である。
【0012】本発明の実施の形態の中間転写印刷装置
は、図1に示すように、筐体(図示せず)内部に円柱状
のプラテンローラ1が配設されている。このプラテンロ
ーラ1は、中心部に回転軸1aを有し、この回転軸1a
にステッピングモータ等の駆動源(図示せず)が連結さ
れて、プラテンローラ1が矢印A方向の反時計回り方向
に回転可能になっている。また、プラテンローラ1は、
回転軸1aの周囲に、所定硬度で弾性ゴム等からなるプ
ラテンゴム1bが回転軸1aに接着等により固着されて
配設されて、直径寸法が略150mmに形成されてい
る。
【0013】また、プラテンローラ1の外周部側には、
プラテンローラ1に対して接離自在とされるラインヘッ
ドからなる複数のサーマルヘッド2が、所定の間隔を隔
てて、プラテンローラ1の軸方向と平行な方向に延在し
て配設されている。前記サーマルヘッド2は、図2に示
すように、保温層3の一端部3a近傍に高さが10〜2
0μmの凸条部3bが形成されている。そして、凸条部
3bは、保温層3の一端部3aまでが寸法Bに形成され
ている。また、凸条部3bの表面(図示下面側)には、
複数の発熱素子4が共通電極5と個別電極6とに挟まれ
て形成されている。即ち、サーマルヘッド2は、発熱素
子4を形成した部分を突出させて凸条部3bが形成され
ている。
【0014】前記凸条部3bの表面に形成した複数の発
熱素子4は、後述するインクリボン8の幅寸法、あるい
は中間転写フィルム10の幅寸法に相当する長さに亘っ
て形成されている。そして、発熱素子4の数は、中間転
写フィルム10に印刷する一次画像の解像度が、600
dpi以上に相当する数が高密度に形成されている。ま
た、サーマルヘッド2は、図3に示すように、発熱素子
4が形成された側と反対側の右側の保温層3上(図示下
面側)に、共通電極5及び個別電極6に電気的に接続さ
れるドライバーIC7が載置されている。そして、それ
ぞれの発熱素子4は、印刷情報に基づいてドライバーI
C7から選択的に送出される制御指令によって選択的に
発熱するようになっている。
【0015】このようなサーマルヘッド2は、図1に示
すように、保温層3が放熱性の良い基板2aに取り付け
られて、プラテンローラ1の外周部に、所定の間隔を隔
てて例えば5個配設されている。前記基板2aは、2点
鎖線で示すように、回動可能になっており、基板2aを
回動させることにより、実線にて示すように、プラテン
ローラ1から離間したヘッドアップ位置と、2点鎖線で
示すように、プラテンローラ1に圧接したヘッドダウン
位置との2位置を選択的に取れるようになっている。即
ち、サーマルヘッド2は、基板2aを回動させることに
より、プラテンローラ1に対して接離可能になってい
る。
【0016】また、それぞれのサーマルヘッド2とプラ
テンローラ1との間には、長尺状の樹脂フィルム等から
なるインクリボン8が配置されている。このインクリボ
ン8は、幅寸法が、サーマルヘッド2の複数の発熱素子
4が形成された凸条部3bの長手方向の寸法よりやや長
く形成されており、プラテンローラ1と対向する一方の
面には所定の色のインクを有するインク面が形成されて
いる。また、それぞれのインクリボン8は、それぞれ巻
取りコア8aと供給コア8bとに巻回されて、サーマル
ヘッド2の前後にそれぞれ設けられた一対のピンチロー
ラ9、9にガイドされて、サーマルヘッド2とプラテン
ローラ1との間に引き回しされている。
【0017】また、インクリボン8は、インクが塗布さ
れてない他方の面に、ヘッドダウンさせたサーマルヘッ
ド2で圧接可能になっている。そして、巻取りコア8a
を回転駆動することにより、供給コア8bに巻回したイ
ンクリボン8を巻取りコア8aに巻取り可能になってい
る。このようなインクリボン8は、ヘッドダウンさせた
サーマルヘッド2でプラテンローラ1に圧接した状態に
おいても、プラテンローラ1の矢印A方向の回転で、圧
接状態のサーマルヘッド2との間を摺動して、巻取りコ
ア8aに巻取り可能になっている。
【0018】また、図1に示すように、プラテンローラ
1の外周部側に位置する複数(5個)のサーマルヘッド
2にそれぞれ引き回しされるインクリボン8は、それぞ
れ異なる色のインクが塗布されたものが配置されてい
る。そして、図1に示すように、プラテンローラ1の外
周部において、矢印Aの反時計回り方向の図示右側の一
番目に位置するサーマルヘッド2(図示右側)は、C
(シアン)色のインクを有するインクリボン8が引き回
しされ、2番目のサーマルヘッド2には、M(マゼン
タ)色のインクを有するインクリボン8が、3番目のサ
ーマルヘッド2には、Y(イエロー)色のインクを有す
るインクリボン8が、4番目のサーマルヘッド2には、
K(黒)色のインクを有するインクリボン8が、最後の
図示左側の5番目に位置するサーマルヘッドには、透明
層からなる接着層を有するインクリボン8が、それぞれ
順番に配置されている。
【0019】また、プラテンローラ1の外周部には、サ
ーマルヘッド2により、インクリボン8のインクが転写
されて一次画像を印刷可能な中間転写フィルム10が密
着して配設されている。また、中間転写フィルム10
は、ポリエチレンテレフタレート(PET)を素材とす
る長尺で透明な樹脂フィルムあるいは樹脂シート等から
なり、厚さが9〜30μmに形成されている。前記中間
転写フィルム10は、一端部側が供給ローラ(図示せ
ず)に巻回され、他端部側が巻取りローラ(図示せず)
に巻回されて、プラテンローラ1を矢印A方向に回転さ
せることにより、矢印Cの供給方向から矢印D方向の排
出方向に搬送可能になっている。
【0020】また、中間転写フィルム10の一次画像が
印刷される側の外周面には、一次画像を被転写媒体(図
示せず)に再転写する時に、中間転写フィルム10から
一次画像を確実に剥離して、被転写媒体(図示せず)に
良好に再転写可能な、透明なコーティング層が形成され
ている。このコーティング層は、被転写媒体(図示せ
ず)に一次画像を再転写した二次画像の表面を保護する
保護層にもなるようになっている。
【0021】更に、中間転写フィルム10の幅寸法は、
インクリボン8の幅寸法とほぼ同一寸法に形成されて、
中間転写フィルム10の全幅にインクリボン8のインク
を転写可能になっている。また、中間転写フィルム10
の矢印Cの供給方向におけるプラテンローラ1より上流
側、及び矢印の排出方向におけるプラテンローラ1より
下流側に、それぞれガイドローラ11が配設されて、中
間転写フィルム10をプラテンローラ1に案内して引き
回し可能になっている。
【0022】また、中間転写フィルム10の所定位置に
は、プラテンローラ1の回転により、それぞれのサーマ
ルヘッド2に位置合わせを行って頭出しをするための位
置決めマーク(図示せず)が形成されている。また、そ
れぞれのサーマルヘッド2には、中間転写フィルム10
の位置決めマークを検出可能な検出部材(図示せず)が
配設されている。そして、プラテンローラ1に巻回され
る中間転写フィルム10は、それぞれのサーマルヘッド
2により、それぞれ異なる色のインクを重ね印刷して反
転画像からなる一次画像を中間転写フィルム10に印刷
可能になっている。
【0023】また、矢印Dの排出方向におけるガイドロ
ーラ11より下流側には、中間転写フィルム10に印刷
した一次画像を再転写するための被転写媒体(図示せ
ず)が配設されいる。この被転写媒体と対向する側に
は、中間転写フィルム10に印刷した一次画像を被転写
媒体に圧接すると共に加熱するための加圧ローラ(図示
せず)等からなる再転写手段が配設されている。前記被
転写媒体は、例えば、コンパクトディスク(CD)、C
D−R、MO、DVD、各種カード類、ポスター、パン
フレット等の各種のものが例示でき、素材としては、再
転写時の熱により変形しないものであればよく、紙、樹
脂、ガラス、金属、セラミック、布等の各種のものが例
示できる。
【0024】このような本発明の中間転写装置の動作
は、まず、中間転写フィルム10を巻回したプラテンロ
ーラ1を矢印A方向に回転させながら、図示右側の最初
のサーマルヘッド2の検出部材が中間転写フィルム10
の位置決めマークを検出する。すると、図示右側の一番
目のサーマルヘッド2をヘッドダウンさせて、C色のイ
ンクを有するインクリボン8を中間転写フィルム10に
圧接する。そして、ヘッドダウンさせた状態のサーマル
ヘッド2の複数の発熱素子4に、印刷情報に基づいて選
択的に通電して発熱させることにより、インクリボン8
のC色のインクが部分的に溶融、あるいは昇華されて中
間転写フィルム10上に転写されて、中間転写フィルム
10上に1画面分、即ち1頁単位の一次画像としてのC
色の反転画像が印刷される。
【0025】次に、プラテンローラ1の矢印A方向の回
転で、C色の反転画像が2番目のサーマルヘッド2まで
搬送されると、2番目のサーマルヘッド2が位置決めマ
ークを検出する。すると、2番目のサーマルヘッド2が
ヘッドダウンして、C色の反転画像の上に、M色のイン
クが転写されてM色の反転画像が重ね印刷される。
【0026】次に、M色の反転画像が、3番目のサーマ
ルヘッド2まで搬送されて位置決めマークを検出する
と、3番目のサーマルヘッド2がヘッドダウンして、M
色の反転画像の上に、Y色のインクが転写されてY色の
反転画像が重ね印刷される。次に、Y色の反転画像が、
4番目のサーマルヘッド2まで搬送されて位置決めマー
クを検出すると、4番目のサーマルヘッド2がヘッドダ
ウンして、Y色の反転画像の上に、K色のインクが転写
されてK色の反転画像が重ね印刷される。
【0027】次に、K色の反転画像が、5番目のサーマ
ルヘッド2まで搬送されて位置決めマークを検出する
と、5番目のサーマルヘッド2がヘッドダウンして、K
色の反転画像の上に、透明な接着層が転写される。この
接着層は、K色の反転画像の上だけでなく、反転画像が
印刷されてない部分の中間転写フィルム10上にも転写
されるようになっている。そして、C、M、Y、Kのそ
れぞれ異なる色のインク層と、接着層の5層からなる一
次画像が中間転写フィルム10に印刷形成される。
【0028】このような一次画像を印刷した中間転写フ
ィルム10は、プラテンローラ1の回転で、矢印Dの排
出方向に搬送され、再転写手段(図示せず)で被転写媒
体(図示せず)に再転写されると共に、加圧ローラ等か
らなる再転写手段で圧接して定着することにより、反転
画像からなる一次画像が、正常な二次画像として被転写
媒体に印刷される。このような中間転写フィルム10に
印刷した一次画像を再転写して、被転写媒体に二次画像
を印刷する時には、5番目のサーマルヘッド2で転写し
た透明な接着層により、被転写媒体に再転写後の一次画
像を確実に中間転写フィルムから剥離させて、二次画像
を被転写媒体に接着して印刷することができる。
【0029】また、本発明の中間転写印刷装置は、中間
転写フィルム10に印刷した一次画像を、オフセット印
刷等のような商業印刷における175線相当の高精細な
画像を得るために、解像度が600dpiに相当する数
の発熱素子を形成したサーマルヘッド2を用い、各種の
印刷条件を変えて繰り返しの印刷実験を行った。
【0030】その結果、オフセット印刷等のような高精
細な一次画像が得られる印刷条件として次のことがわか
った。まずサーマルヘッド2は、プラテンローラ1に圧
接する圧接角度αを3〜10度とし、凸条部3bから一
端部3aまでの寸法Bを50〜1,000μmとする。
また、サーマルヘッド2のプラテンローラ1への圧接圧
を5〜20N/cm とする。また、中間転写フィル
ム10は、厚さを9〜30μmとし、プラテンローラ1
は、硬度をショアA40〜80゜とする。
【0031】このような印刷条件とすることで、本発明
の中間転写印刷装置は、中間転写フィルム10にインク
リボン8のインクを転写して重ね印刷した一字画像の解
像度を、600dpi以上の高精細な印刷をすることが
できる。そのために、被転写媒体に再転写する二次画像
も、オフセット印刷等における175線相当の高精細な
画像とすることができる。
【0032】また、本発明の中間転写印刷装置は、プラ
テンローラ1の外周部側に配設するサーマルヘッド2の
数を5個で説明したが、印刷する画像の色に対応して増
減させることができる。即ち、被転写媒体に印刷する画
像のインクの色の数に対応して、サーマルヘッド2を配
設することができるので、従来のようなプラテンローラ
を正転及び逆転させる、スイングバックをさせる必要が
なくなる。そのために、高速印刷が可能となると共に、
また、それぞれの色の反転画像を重ね印刷する際の印刷
ズレをなくすることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明の中間転写印刷装置は、サーマル
ヘッドの凸条部の表面に、一次画像の解像度が600d
pi以上に相当する数の発熱素子を形成し、一次画像を
印刷する時のプラテンローラに圧接するサーマルヘッド
の圧接角度を1〜30度とし、凸条部からサーマルヘッ
ドの一端部までの寸法Bを50〜1,000μmにした
ので、サーマルヘッドをヘッドダウンさせて、中間転写
フィルムに一次画像を転写する時に、凸条部上に形成し
た高密度の発熱素子を、インクリボンに確実に密着させ
ることができる。そのために、解像度が600dpi以
上の高精細な一次画像を中間転写フィルムに転写して印
刷することができ、被転写媒体に再転写する二次画像
も、オフセット印刷と同程度の高精細な画像を印刷する
ことができる。また、プラテンローラの外周部側に、所
定の間隔を隔てて複数のサーマルヘッドを配設している
ので、高速印刷が可能である。
【0034】また、中間転写フィルムは、厚さを9〜3
0μmとし、プラテンローラは、硬度をショアA40〜
80゜とし、サーマルヘッドのプラテンローラへの圧接
圧を5〜20N/cm にしたので、サーマルヘッド
をヘッドダウンさせると、プラテンローラが適度にへこ
んで、サーマルヘッドで圧接される部分のインクリボン
を均等に中間転写フィルムに圧接することができる。そ
のために、インクリボンのインクを中間転写フィルムに
確実に転写して、高精細な一次画像を印刷することがで
きる。また、中間転写フィルムに一次画像を確実に圧接
して転写することにより、被転写媒体に再転写する二次
画像を、耐光性、耐薬品性等に優れたものとすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する中間転写印刷装置の一次画像形
成部を説明する概略図である。
【図2】本発明に係わるサーマルヘッドの要部断面図で
ある。
【図3】本発明に係わる一次画像を中間転写フィルムに
印刷するときの要部拡大図である。
【符号の説明】
1 プラテンローラ 1a 回転軸 1b プラテンゴム 2 サーマルヘッド 2a 基板 3 保温層 3a 一端部 3b 凸条部 4 発熱素子 5 共通電極 6 個別電極 7 ドライバーIC 8 インクリボン 8a 巻取りコア 8b 供給コア 9 ピンチローラ 10 中間転写フィルム 11 ガイドローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の発熱素子を一端部近傍に形成した
    サーマルヘッドと、所定の間隔を隔てて複数の前記サー
    マルヘッドを外周部側に配設するプラテンローラと、こ
    のプラテンローラの回転により搬送可能な中間転写フィ
    ルムと、前記プラテンローラと前記複数のサーマルヘッ
    ドとの間にそれぞれ引き回しされ、それぞれ異なる色の
    インクを有するインクリボンと、前記サーマルヘッドを
    ヘッドダウンさせて前記インクリボンの前記インクを転
    写して前記中間転写フィルムに一次画像を印刷し、この
    一次画像を再転写手段により再転写可能な被転写媒体と
    を備え、前記サーマルヘッドは、前記発熱素子を形成し
    た前記一端部近傍を突出させて凸条部を形成すると共
    に、この凸条部の表面に前記一次画像の解像度が600
    dpi以上に相当する数の前記発熱素子を形成し、前記
    一次画像を印刷する時の前記プラテンローラに圧接する
    前記サーマルヘッドの圧接角度を1〜30度とし、前記
    凸条部から前記サーマルヘッドの一端部までの寸法を5
    0〜1,000μmにしたことを特徴とする中間転写印
    刷装置。
  2. 【請求項2】 前記中間転写フィルムは、厚さを9〜3
    0μmとし、前記プラテンローラは、硬度をショアA4
    0〜70゜とし、前記サーマルヘッドの前記プラテンロ
    ーラへの圧接圧を5〜20N/cm にしたことを特
    徴とする請求項1記載の中間転写印刷装置。
JP2001359912A 2001-11-26 2001-11-26 中間転写印刷装置 Withdrawn JP2003154694A (ja)

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