JP2003151971A - チャンバークリーニング方法、成膜装置、及び半導体装置の製造方法 - Google Patents
チャンバークリーニング方法、成膜装置、及び半導体装置の製造方法Info
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- JP2003151971A JP2003151971A JP2001349387A JP2001349387A JP2003151971A JP 2003151971 A JP2003151971 A JP 2003151971A JP 2001349387 A JP2001349387 A JP 2001349387A JP 2001349387 A JP2001349387 A JP 2001349387A JP 2003151971 A JP2003151971 A JP 2003151971A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 フッ素を含むクリーニングガスを使用してプ
ラズマを発生するチャンバークリーニング方法のクリー
ニング効率を向上する。 【解決手段】 本発明によるチャンバークリーニング方
法は、フッ素を含むクリーニングガスをチャンバー
(1)に供給することと、そのクリーニングガスがチャ
ンバー(1)に導入された状態で、誘導結合プラズマを
チャンバー(1)に発生し、チャンバー(1)をクリー
ニングすることとを備えている。フッ素を含むクリーニ
ングガスの誘導結合プラズマを用いてチャンバーをクリ
ーニングすることにより、チャンバー(1)のクリーニ
ング効率が向上する。
ラズマを発生するチャンバークリーニング方法のクリー
ニング効率を向上する。 【解決手段】 本発明によるチャンバークリーニング方
法は、フッ素を含むクリーニングガスをチャンバー
(1)に供給することと、そのクリーニングガスがチャ
ンバー(1)に導入された状態で、誘導結合プラズマを
チャンバー(1)に発生し、チャンバー(1)をクリー
ニングすることとを備えている。フッ素を含むクリーニ
ングガスの誘導結合プラズマを用いてチャンバーをクリ
ーニングすることにより、チャンバー(1)のクリーニ
ング効率が向上する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チャンバークリー
ニング方法及び成膜装置に関する。本発明は、特に、プ
ラズマを使用してチャンバーをクリーニングするチャン
バークリーニング方法、及びそのチャンバークリーニン
グ方法を実施する成膜装置に関する。
ニング方法及び成膜装置に関する。本発明は、特に、プ
ラズマを使用してチャンバーをクリーニングするチャン
バークリーニング方法、及びそのチャンバークリーニン
グ方法を実施する成膜装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体プロセスが行われるチャンバー
は、基板に処理を施した後にクリーニングされる。例え
ば、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)装
置のような成膜装置では、基板への成膜の間にチャンバ
ーの内壁に堆積した膜が、クリーニングにより除去され
る。
は、基板に処理を施した後にクリーニングされる。例え
ば、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)装
置のような成膜装置では、基板への成膜の間にチャンバ
ーの内壁に堆積した膜が、クリーニングにより除去され
る。
【0003】チャンバーをクリーニングする方法とし
て、チャンバーに、三フッ化窒素のようなフッ素を含む
クリーニングガスを導入した状態で容量結合プラズマを
発生し、プラズマを使用したエッチングによりチャンバ
ーの内壁をクリーニングする方法が知られている。
て、チャンバーに、三フッ化窒素のようなフッ素を含む
クリーニングガスを導入した状態で容量結合プラズマを
発生し、プラズマを使用したエッチングによりチャンバ
ーの内壁をクリーニングする方法が知られている。
【0004】チャンバーのクリーニング効率は、向上さ
れることが望まれる。
れることが望まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、フッ
素を含むクリーニングガスを使用してプラズマを発生す
るチャンバークリーニング方法のクリーニング効率を向
上することにある。
素を含むクリーニングガスを使用してプラズマを発生す
るチャンバークリーニング方法のクリーニング効率を向
上することにある。
【0006】本発明の他の目的は、フッ素を含むクリー
ニングガスを使用してプラズマを発生するチャンバーク
リーニング方法のクリーニング効率を向上し、且つ、ク
リーニングのためのプラズマをチャンバーに安定に発生
することにある。
ニングガスを使用してプラズマを発生するチャンバーク
リーニング方法のクリーニング効率を向上し、且つ、ク
リーニングのためのプラズマをチャンバーに安定に発生
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以下に、[発明の実施の
形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決す
るための手段が説明される。これらの番号・符号は、
[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載と
の対応関係を明らかにするために付加されている。但
し、付加された番号・符号は、[特許請求の範囲]に記載
されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならな
い。
形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決す
るための手段が説明される。これらの番号・符号は、
[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載と
の対応関係を明らかにするために付加されている。但
し、付加された番号・符号は、[特許請求の範囲]に記載
されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならな
い。
【0008】本発明によるチャンバークリーニング方法
は、フッ素を含むクリーニングガスをチャンバー(1)
に供給することと、そのクリーニングガスがチャンバー
(1)に導入された状態で、誘導結合プラズマをチャン
バー(1)に発生し、チャンバー(1)をクリーニング
することとを備えている。フッ素を含むクリーニングガ
スの誘導結合プラズマを用いてチャンバーをクリーニン
グすることにより、チャンバー(1)のクリーニング効
率が向上する。
は、フッ素を含むクリーニングガスをチャンバー(1)
に供給することと、そのクリーニングガスがチャンバー
(1)に導入された状態で、誘導結合プラズマをチャン
バー(1)に発生し、チャンバー(1)をクリーニング
することとを備えている。フッ素を含むクリーニングガ
スの誘導結合プラズマを用いてチャンバーをクリーニン
グすることにより、チャンバー(1)のクリーニング効
率が向上する。
【0009】クリーニングガスは、三フッ化窒素を含む
ことが好ましい。
ことが好ましい。
【0010】本発明によるチャンバークリーニング方法
は、チャンバー(1)にプラズマ点火ガスを供給するこ
とと、プラズマ点火ガスがチャンバー(1)に導入され
た状態で、チャンバー(1)に誘導結合プラズマを点火
して発生することと、誘導結合プラズマが発生した状態
で、チャンバー(1)にフッ素を含むクリーニングガス
を供給し、チャンバー(1)をクリーニングすることと
を備えている。フッ素を含むクリーニングガスの誘導結
合プラズマを安定に発生することは、一般に困難であ
る。しかし、プラズマ点火ガスがチャンバー(1)に導
入された状態で、チャンバー(1)に誘導結合プラズマ
を点火し、続いて、チャンバー(1)にフッ素を含むク
リーニングガスを供給することにより、フッ素を含むク
リーニングガスの誘導結合プラズマを安定に発生するこ
とができる。
は、チャンバー(1)にプラズマ点火ガスを供給するこ
とと、プラズマ点火ガスがチャンバー(1)に導入され
た状態で、チャンバー(1)に誘導結合プラズマを点火
して発生することと、誘導結合プラズマが発生した状態
で、チャンバー(1)にフッ素を含むクリーニングガス
を供給し、チャンバー(1)をクリーニングすることと
を備えている。フッ素を含むクリーニングガスの誘導結
合プラズマを安定に発生することは、一般に困難であ
る。しかし、プラズマ点火ガスがチャンバー(1)に導
入された状態で、チャンバー(1)に誘導結合プラズマ
を点火し、続いて、チャンバー(1)にフッ素を含むク
リーニングガスを供給することにより、フッ素を含むク
リーニングガスの誘導結合プラズマを安定に発生するこ
とができる。
【0011】このとき、クリーニングガスは、三フッ化
窒素を含むことが好ましく、三フッ化窒素とフッ素ガス
とを含むことが更に好ましい。
窒素を含むことが好ましく、三フッ化窒素とフッ素ガス
とを含むことが更に好ましい。
【0012】また、プラズマ点火ガスは、アルゴンを含
むことが好ましい。
むことが好ましい。
【0013】当該チャンバークリーニング方法は、更
に、クリーニングガスがチャンバー(1)に供給された
後、プラズマ点火ガスの供給を停止することを備えるこ
とが好ましい。
に、クリーニングガスがチャンバー(1)に供給された
後、プラズマ点火ガスの供給を停止することを備えるこ
とが好ましい。
【0014】チャンバー(1)では、酸化シリコン膜が
成膜され、プラズマ点火ガスは、アルゴンを含む場合が
ある。この場合、クリーニングガスがチャンバー(1)
に供給された後、プラズマ点火ガスの供給が停止される
ことが好ましい。
成膜され、プラズマ点火ガスは、アルゴンを含む場合が
ある。この場合、クリーニングガスがチャンバー(1)
に供給された後、プラズマ点火ガスの供給が停止される
ことが好ましい。
【0015】また、チャンバー(1)では、窒化シリコ
ン膜又は酸化窒化シリコン膜のいずれかが成膜され、プ
ラズマ点火ガスは、アルゴンを含むことがある。この場
合、プラズマ点火ガスは、クリーニングガスがチャンバ
ー(1)に供給された後、継続してチャンバー(1)に
供給されることが好ましい。
ン膜又は酸化窒化シリコン膜のいずれかが成膜され、プ
ラズマ点火ガスは、アルゴンを含むことがある。この場
合、プラズマ点火ガスは、クリーニングガスがチャンバ
ー(1)に供給された後、継続してチャンバー(1)に
供給されることが好ましい。
【0016】本発明による成膜装置は、基板(3)に膜
を形成するチャンバー(1)と、フッ素を含むクリーニ
ングガスをチャンバー(1)に供給するクリーニングガ
ス供給装置(6、10a、10b)と、クリーニングガ
スがチャンバー(1)に導入された状態で、誘導結合プ
ラズマをチャンバー(1)に発生し、チャンバー(1)
をクリーニングするプラズマ発生装置(11、12)と
を備えている。
を形成するチャンバー(1)と、フッ素を含むクリーニ
ングガスをチャンバー(1)に供給するクリーニングガ
ス供給装置(6、10a、10b)と、クリーニングガ
スがチャンバー(1)に導入された状態で、誘導結合プ
ラズマをチャンバー(1)に発生し、チャンバー(1)
をクリーニングするプラズマ発生装置(11、12)と
を備えている。
【0017】本発明による成膜装置は、基板に膜を形成
するチャンバー(1)と、プラズマ点火ガスをチャンバ
ー(1)に供給するプラズマ点火ガス供給装置(6、7
a、7b)と、フッ素を含むクリーニングガスをチャン
バー(1)に供給するクリーニングガス供給装置(6、
10a、10b)と、プラズマ発生装置(11、12)
とを備えている。プラズマ発生装置(11、12)は、
プラズマ点火ガスがチャンバー(1)に導入された状態
で、チャンバー(1)に誘導結合プラズマを点火して発
生する。クリーニングガス供給装置(6、10a、10
b)は、誘導結合プラズマが発生した状態で、チャンバ
ー(1)にクリーニングガスを供給する。
するチャンバー(1)と、プラズマ点火ガスをチャンバ
ー(1)に供給するプラズマ点火ガス供給装置(6、7
a、7b)と、フッ素を含むクリーニングガスをチャン
バー(1)に供給するクリーニングガス供給装置(6、
10a、10b)と、プラズマ発生装置(11、12)
とを備えている。プラズマ発生装置(11、12)は、
プラズマ点火ガスがチャンバー(1)に導入された状態
で、チャンバー(1)に誘導結合プラズマを点火して発
生する。クリーニングガス供給装置(6、10a、10
b)は、誘導結合プラズマが発生した状態で、チャンバ
ー(1)にクリーニングガスを供給する。
【0018】本発明による半導体装置の製造方法は、チ
ャンバー(1)の内部で基板(3)に膜を形成すること
と、前記膜の形成の後、フッ素を含むクリーニングガス
をチャンバー(1)に供給することと、クリーニングガ
スがチャンバー(1)に導入された状態で、誘導結合プ
ラズマをチャンバー(1)に発生し、チャンバー(1)
をクリーニングすることとを備えている。
ャンバー(1)の内部で基板(3)に膜を形成すること
と、前記膜の形成の後、フッ素を含むクリーニングガス
をチャンバー(1)に供給することと、クリーニングガ
スがチャンバー(1)に導入された状態で、誘導結合プ
ラズマをチャンバー(1)に発生し、チャンバー(1)
をクリーニングすることとを備えている。
【0019】本発明によるチャンバークリーニング制御
プログラムは、チャンバー(1)にプラズマ点火ガスを
供給することと、プラズマ点火ガスがチャンバー(1)
に導入された状態で、チャンバー(1)に誘導結合プラ
ズマを点火して発生することと、誘導結合プラズマが発
生した状態で、チャンバー(1)にフッ素原子を含むク
リーニングガスを供給し、チャンバー(1)をクリーニ
ングすることとを実行する。
プログラムは、チャンバー(1)にプラズマ点火ガスを
供給することと、プラズマ点火ガスがチャンバー(1)
に導入された状態で、チャンバー(1)に誘導結合プラ
ズマを点火して発生することと、誘導結合プラズマが発
生した状態で、チャンバー(1)にフッ素原子を含むク
リーニングガスを供給し、チャンバー(1)をクリーニ
ングすることとを実行する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明によるチャンバークリーニング方法の実施の一形
態を説明する。
本発明によるチャンバークリーニング方法の実施の一形
態を説明する。
【0021】図1は、本発明によるチャンバークリーニ
ング方法の実施の一形態が実施されるプラズマCVD装
置50を示す。プラズマCVD装置50は、半導体装置
の製造を行うための成膜装置である。プラズマCVD装
置50には、チャンバー1が基板支持台2とともに設け
られている。基板支持台2には、成膜が行われる基板3
が載せられる。チャンバー1は、図示されない排気系に
接続され、圧力が調整される。
ング方法の実施の一形態が実施されるプラズマCVD装
置50を示す。プラズマCVD装置50は、半導体装置
の製造を行うための成膜装置である。プラズマCVD装
置50には、チャンバー1が基板支持台2とともに設け
られている。基板支持台2には、成膜が行われる基板3
が載せられる。チャンバー1は、図示されない排気系に
接続され、圧力が調整される。
【0022】チャンバー1には、シランガスを供給する
ノズル4が設けられる。ノズル4には、マスフローコン
トローラ(MFC)5aとバルブ5bとを介して、シラ
ンガスが供給される。マスフローコントローラ5aは、
チャンバー1へのシランガスの供給量を調節する。バル
ブ5bは、ノズル4にシランガスを導入し、又は、ノズ
ル4へのシランガスの供給を遮断する。ノズル4は、バ
ルブ5bから供給されたシランガスをチャンバー1に導
入する。
ノズル4が設けられる。ノズル4には、マスフローコン
トローラ(MFC)5aとバルブ5bとを介して、シラ
ンガスが供給される。マスフローコントローラ5aは、
チャンバー1へのシランガスの供給量を調節する。バル
ブ5bは、ノズル4にシランガスを導入し、又は、ノズ
ル4へのシランガスの供給を遮断する。ノズル4は、バ
ルブ5bから供給されたシランガスをチャンバー1に導
入する。
【0023】チャンバー1には、更に、アルゴンガス、
窒素ガス、酸素ガス、及び三フッ化窒素ガスを供給する
ノズル6が設けられる。ノズル6には、マスフローコン
トローラ7aとバルブ7bとを介してアルゴンガスが、
マスフローコントローラ8aとバルブ8bとを介して窒
素ガスが、マスフローコントローラ9aとバルブ9bと
を介して酸素ガスが、マスフローコントローラ10aと
バルブ10bとを介して三フッ化窒素ガスが、それぞれ
供給される。マスフローコントローラ7a、8a、9
a、及び10aは、それぞれ、アルゴンガス、窒素ガ
ス、酸素ガス、及び三フッ化窒素ガスのチャンバー1へ
の供給量を調節する。バルブ7b、8b、9b、及び1
0bは、それぞれ、アルゴンガス、窒素ガス、酸素ガ
ス、及び三フッ化窒素ガスをノズル6に供給し、又は、
供給を遮断する。
窒素ガス、酸素ガス、及び三フッ化窒素ガスを供給する
ノズル6が設けられる。ノズル6には、マスフローコン
トローラ7aとバルブ7bとを介してアルゴンガスが、
マスフローコントローラ8aとバルブ8bとを介して窒
素ガスが、マスフローコントローラ9aとバルブ9bと
を介して酸素ガスが、マスフローコントローラ10aと
バルブ10bとを介して三フッ化窒素ガスが、それぞれ
供給される。マスフローコントローラ7a、8a、9
a、及び10aは、それぞれ、アルゴンガス、窒素ガ
ス、酸素ガス、及び三フッ化窒素ガスのチャンバー1へ
の供給量を調節する。バルブ7b、8b、9b、及び1
0bは、それぞれ、アルゴンガス、窒素ガス、酸素ガ
ス、及び三フッ化窒素ガスをノズル6に供給し、又は、
供給を遮断する。
【0024】マスフローコントローラ10aとバルブ1
0bとを介してノズル6から供給される三フッ化窒素ガ
スには、全量の5%のフッ素ガス(F2)が添加され
る。即ち、ノズル6から供給される三フッ化窒素ガス
は、三フッ化窒素95%、フッ素ガス5%で構成される
ガスである。フッ素ガスの添加は、何らかの要因で、三
フッ化窒素ガスとシランガスとが混合されたときの安全
性を向上する。なお、本明細書においては、フッ素とフ
ッ素ガスとは区別して使用されていることに留意される
べきである。単にフッ素という場合、元素の一つである
フッ素を意味する。一方、フッ素ガスという場合、2つ
のフッ素原子が結合したフッ素分子のガスを意味する。
0bとを介してノズル6から供給される三フッ化窒素ガ
スには、全量の5%のフッ素ガス(F2)が添加され
る。即ち、ノズル6から供給される三フッ化窒素ガス
は、三フッ化窒素95%、フッ素ガス5%で構成される
ガスである。フッ素ガスの添加は、何らかの要因で、三
フッ化窒素ガスとシランガスとが混合されたときの安全
性を向上する。なお、本明細書においては、フッ素とフ
ッ素ガスとは区別して使用されていることに留意される
べきである。単にフッ素という場合、元素の一つである
フッ素を意味する。一方、フッ素ガスという場合、2つ
のフッ素原子が結合したフッ素分子のガスを意味する。
【0025】チャンバー1の天井板1aには、給電アン
テナ11が設けられる。給電アンテナ11には、高周波
電源12が接続される。高周波電源12は、給電アンテ
ナ11に高周波電圧を印加し、チャンバ1に誘導結合プ
ラズマを発生する。
テナ11が設けられる。給電アンテナ11には、高周波
電源12が接続される。高周波電源12は、給電アンテ
ナ11に高周波電圧を印加し、チャンバ1に誘導結合プ
ラズマを発生する。
【0026】プラズマCVD装置50には、更に、コン
トローラ13が設けられる。コントローラ13は、既述
のマスフローコントローラ5a〜10a、バルブ5b〜
10b、及び高周波電源12を制御して、シランガス、
アルゴンガス、窒素ガス、酸素ガス、及び三フッ化窒素
ガスの供給量の制御、バルブ5b〜10bの開閉、及び
高周波電源12による高周波電圧の印加を行う。コント
ローラ13には、制御用プログラムが記憶される。以上
のコントローラ13の動作は、その制御用プログラムに
沿って行われる。
トローラ13が設けられる。コントローラ13は、既述
のマスフローコントローラ5a〜10a、バルブ5b〜
10b、及び高周波電源12を制御して、シランガス、
アルゴンガス、窒素ガス、酸素ガス、及び三フッ化窒素
ガスの供給量の制御、バルブ5b〜10bの開閉、及び
高周波電源12による高周波電圧の印加を行う。コント
ローラ13には、制御用プログラムが記憶される。以上
のコントローラ13の動作は、その制御用プログラムに
沿って行われる。
【0027】プラズマCVD装置50は、基板3に、酸
化シリコン膜、窒化シリコン膜、及び酸化窒化シリコン
膜のいずれも成膜する能力を有する。酸化シリコン膜を
成膜する場合、ノズル4からシランガスが、ノズル6か
ら酸素ガスとアルゴンガスとが、それぞれチャンバー1
に供給される。窒化シリコン膜を成膜する場合、ノズル
4からシランガスが、ノズル6から酸素ガスとアルゴン
ガスとが、チャンバー1に供給される。酸化窒化シリコ
ン膜を成膜する場合、ノズル4からシランガスが、ノズ
ル6から酸素ガスと窒素ガスとアルゴンガスとが、チャ
ンバー1に供給される。必要なガスが供給された状態
で、チャンバー1の内部でプラズマが発生されると、基
板3に酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、又は酸化窒化
シリコン膜が成膜される。
化シリコン膜、窒化シリコン膜、及び酸化窒化シリコン
膜のいずれも成膜する能力を有する。酸化シリコン膜を
成膜する場合、ノズル4からシランガスが、ノズル6か
ら酸素ガスとアルゴンガスとが、それぞれチャンバー1
に供給される。窒化シリコン膜を成膜する場合、ノズル
4からシランガスが、ノズル6から酸素ガスとアルゴン
ガスとが、チャンバー1に供給される。酸化窒化シリコ
ン膜を成膜する場合、ノズル4からシランガスが、ノズ
ル6から酸素ガスと窒素ガスとアルゴンガスとが、チャ
ンバー1に供給される。必要なガスが供給された状態
で、チャンバー1の内部でプラズマが発生されると、基
板3に酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、又は酸化窒化
シリコン膜が成膜される。
【0028】プラズマCVD装置50は、基板3への成
膜の後、チャンバークリーニングを行う。チャンバーク
リーニングは、三フッ化窒素ガスをクリーニングガスと
してチャンバー1に導入した状態で、チャンバー1に誘
導結合プラズマを発生することにより行われる。その誘
導結合プラズマにより、チャンバー1に堆積した膜がエ
ッチングされ、チャンバー1がクリーニングされる。三
フッ化窒素ガスを含む雰囲気で発生された誘導結合プラ
ズマを使用してクリーニングを行うことにより、クリー
ニング効率が向上される。発明者の実験によれば、誘導
結合プラズマによるチャンバークリーニングは、容量結
合プラズマによるチャンバークリーニングの3倍程度の
クリーニング効率を有する。
膜の後、チャンバークリーニングを行う。チャンバーク
リーニングは、三フッ化窒素ガスをクリーニングガスと
してチャンバー1に導入した状態で、チャンバー1に誘
導結合プラズマを発生することにより行われる。その誘
導結合プラズマにより、チャンバー1に堆積した膜がエ
ッチングされ、チャンバー1がクリーニングされる。三
フッ化窒素ガスを含む雰囲気で発生された誘導結合プラ
ズマを使用してクリーニングを行うことにより、クリー
ニング効率が向上される。発明者の実験によれば、誘導
結合プラズマによるチャンバークリーニングは、容量結
合プラズマによるチャンバークリーニングの3倍程度の
クリーニング効率を有する。
【0029】三フッ化窒素ガスをクリーニングガスとし
て使用した状態で誘導結合プラズマを発生するチャンバ
ークリーニング方法は、従来、行われてこなかった。こ
れは、三フッ化窒素ガスの誘導結合プラズマを発生する
ことが困難であったからである。このため、三フッ化窒
素ガスをクリーニングガスとして使用する場合、従来
は、容量結合プラズマを発生してチャンバークリーニン
グが行われてきた。しかし、発明者は、下記の方法によ
って三フッ化窒素ガスの誘導結合プラズマを安定に発生
することに成功し、クリーニング効率の向上を達成し
た。
て使用した状態で誘導結合プラズマを発生するチャンバ
ークリーニング方法は、従来、行われてこなかった。こ
れは、三フッ化窒素ガスの誘導結合プラズマを発生する
ことが困難であったからである。このため、三フッ化窒
素ガスをクリーニングガスとして使用する場合、従来
は、容量結合プラズマを発生してチャンバークリーニン
グが行われてきた。しかし、発明者は、下記の方法によ
って三フッ化窒素ガスの誘導結合プラズマを安定に発生
することに成功し、クリーニング効率の向上を達成し
た。
【0030】成膜後、まず、バルブ7bが開かれ、アル
ゴンガスがノズル6からチャンバー1に供給される。こ
のとき、三フッ化窒素ガスは供給されない。アルゴンガ
スがチャンバー1に導入された状態で、高周波電源12
により給電アンテナ11に高周波電圧が印加される。高
周波電圧の印加により、誘導結合プラズマが点火し、チ
ャンバー1に誘導結合プラズマが発生される。アルゴン
ガス雰囲気中では、容易に誘導結合プラズマが点火す
る。
ゴンガスがノズル6からチャンバー1に供給される。こ
のとき、三フッ化窒素ガスは供給されない。アルゴンガ
スがチャンバー1に導入された状態で、高周波電源12
により給電アンテナ11に高周波電圧が印加される。高
周波電圧の印加により、誘導結合プラズマが点火し、チ
ャンバー1に誘導結合プラズマが発生される。アルゴン
ガス雰囲気中では、容易に誘導結合プラズマが点火す
る。
【0031】アルゴンガス雰囲気中で誘導結合プラズマ
が発生した状態でバルブ10bが開かれ、アルゴンガス
に加えて少量の三フッ化窒素ガスがノズル6からチャン
バー1に供給される。続いて、三フッ化窒素ガスの供給
量が増加される。以上の過程により、三フッ化窒素ガス
を含む雰囲気で誘導結合プラズマを安定に発生すること
が可能である。
が発生した状態でバルブ10bが開かれ、アルゴンガス
に加えて少量の三フッ化窒素ガスがノズル6からチャン
バー1に供給される。続いて、三フッ化窒素ガスの供給
量が増加される。以上の過程により、三フッ化窒素ガス
を含む雰囲気で誘導結合プラズマを安定に発生すること
が可能である。
【0032】図2は、三フッ化窒素ガスの供給量の変化
の一例を示す。時間0に、アルゴンガスのみが供給され
た状態で、誘導結合プラズマが発生されたとする。時刻
t=0におけるアルゴンガスの流量は、200sccm
である。その後、一定の時間が経過した後に、三フッ化
窒素ガスの供給が開始される。三フッ化窒素ガスの供給
量は、段階的に増やされる。まず、時間t1(>0)
に、20sccmの三フッ化窒素ガスの供給が開始され
る。続いて、時刻t2(>t1)に、三フッ化窒素ガス
の流量が80sccmだけ増加され、三フッ化窒素ガス
の供給量が100sccmになる。更に、時刻t3(>
t2)に、三フッ化窒素ガスの流量が100sccmだ
け増加され、三フッ化窒素ガスの供給量が200scc
mになる。更に、時刻t4、t5、t6、t7にそれぞ
れ200sccmずつ三フッ化窒素ガスの供給が増加さ
れ、時刻t7以降には、1000sccmの三フッ化窒
素ガスの供給が行われる。1000sccmの三フッ化
窒素ガスが供給された状態で、チャンバー1のクリーニ
ングが行われる。このように、段階的に三フッ化窒素ガ
スの供給が増加されることは、誘導結合プラズマの安定
性を高める観点から好ましい。更に、三フッ化窒素ガス
の供給の開始直後の三フッ化窒素ガスの増加量が、三フ
ッ化窒素ガスの供給の開始から時間が経過した時の三フ
ッ化窒素ガスの増加量よりも小さくされることは、誘導
結合プラズマの安定性を更に高める観点から好ましい。
の一例を示す。時間0に、アルゴンガスのみが供給され
た状態で、誘導結合プラズマが発生されたとする。時刻
t=0におけるアルゴンガスの流量は、200sccm
である。その後、一定の時間が経過した後に、三フッ化
窒素ガスの供給が開始される。三フッ化窒素ガスの供給
量は、段階的に増やされる。まず、時間t1(>0)
に、20sccmの三フッ化窒素ガスの供給が開始され
る。続いて、時刻t2(>t1)に、三フッ化窒素ガス
の流量が80sccmだけ増加され、三フッ化窒素ガス
の供給量が100sccmになる。更に、時刻t3(>
t2)に、三フッ化窒素ガスの流量が100sccmだ
け増加され、三フッ化窒素ガスの供給量が200scc
mになる。更に、時刻t4、t5、t6、t7にそれぞ
れ200sccmずつ三フッ化窒素ガスの供給が増加さ
れ、時刻t7以降には、1000sccmの三フッ化窒
素ガスの供給が行われる。1000sccmの三フッ化
窒素ガスが供給された状態で、チャンバー1のクリーニ
ングが行われる。このように、段階的に三フッ化窒素ガ
スの供給が増加されることは、誘導結合プラズマの安定
性を高める観点から好ましい。更に、三フッ化窒素ガス
の供給の開始直後の三フッ化窒素ガスの増加量が、三フ
ッ化窒素ガスの供給の開始から時間が経過した時の三フ
ッ化窒素ガスの増加量よりも小さくされることは、誘導
結合プラズマの安定性を更に高める観点から好ましい。
【0033】三フッ化窒素ガスの供給が開始された後、
アルゴンガスの供給量は、減少されることが可能であ
る。アルゴンガスの供給量が減少されても、誘導結合プ
ラズマは維持される。最終的にアルゴンガスの供給量が
0になっても、誘導結合プラズマは維持され、三フッ化
窒素ガスのみがチャンバー1に供給されている状態で、
誘導結合プラズマを安定に発生することが可能である。
このとき、アルゴンガスの供給量の減少は、段階的に行
われることが好ましい。アルゴンガスの供給を瞬間的に
遮断することは、発生した誘導結合プラズマの安定性を
損なうことがあり、好ましくない。
アルゴンガスの供給量は、減少されることが可能であ
る。アルゴンガスの供給量が減少されても、誘導結合プ
ラズマは維持される。最終的にアルゴンガスの供給量が
0になっても、誘導結合プラズマは維持され、三フッ化
窒素ガスのみがチャンバー1に供給されている状態で、
誘導結合プラズマを安定に発生することが可能である。
このとき、アルゴンガスの供給量の減少は、段階的に行
われることが好ましい。アルゴンガスの供給を瞬間的に
遮断することは、発生した誘導結合プラズマの安定性を
損なうことがあり、好ましくない。
【0034】三フッ化窒素ガスの供給が開始された後、
アルゴンガスの供給が遮断されるか継続されるかは、基
板3に成膜される膜の種類に応じて定められることが好
ましい。基板3に酸化シリコン膜が成膜された後のチャ
ンバークリーニングでは、三フッ化窒素ガスの供給が開
始された後、アルゴンガスの供給が遮断されることが好
ましい。酸化シリコン膜は、化学的にエッチングされや
すい。チャンバー1の内壁に付着した酸化シリコン膜
は、フッ素を含む雰囲気で発生された誘導結合プラズマ
により、容易に選択的にエッチングされて除去される。
このとき、チャンバー1の内部にアルゴンガスが導入さ
れていると、アルゴンイオンによるスパッタリングが行
われ、チャンバー1の内壁の損傷が大きくなる。チャン
バー1の内壁の損傷を防ぐために、基板3に酸化シリコ
ン膜が成膜された後のチャンバークリーニングでは、ア
ルゴンガスの供給が遮断されることが好ましい。
アルゴンガスの供給が遮断されるか継続されるかは、基
板3に成膜される膜の種類に応じて定められることが好
ましい。基板3に酸化シリコン膜が成膜された後のチャ
ンバークリーニングでは、三フッ化窒素ガスの供給が開
始された後、アルゴンガスの供給が遮断されることが好
ましい。酸化シリコン膜は、化学的にエッチングされや
すい。チャンバー1の内壁に付着した酸化シリコン膜
は、フッ素を含む雰囲気で発生された誘導結合プラズマ
により、容易に選択的にエッチングされて除去される。
このとき、チャンバー1の内部にアルゴンガスが導入さ
れていると、アルゴンイオンによるスパッタリングが行
われ、チャンバー1の内壁の損傷が大きくなる。チャン
バー1の内壁の損傷を防ぐために、基板3に酸化シリコ
ン膜が成膜された後のチャンバークリーニングでは、ア
ルゴンガスの供給が遮断されることが好ましい。
【0035】一方、基板3に窒化シリコン膜及び酸化窒
化シリコン膜が成膜される場合、三フッ化窒素ガスの供
給が開始された後も、アルゴンガスの供給が継続される
ことが好ましい。窒化シリコン膜及び酸化窒化シリコン
膜は、酸化シリコン膜と比較して化学的エッチングが進
みにくい。チャンバー1の内壁に付着した窒化シリコン
膜および酸化窒化シリコン膜をより効果的に除去するた
めに、アルゴンガスの供給が継続され、アルゴンイオン
のスパッタリングによる窒化シリコン膜および酸化窒化
シリコン膜の除去が行われる。これにより、チャンバー
1のクリーニング効率が向上される。
化シリコン膜が成膜される場合、三フッ化窒素ガスの供
給が開始された後も、アルゴンガスの供給が継続される
ことが好ましい。窒化シリコン膜及び酸化窒化シリコン
膜は、酸化シリコン膜と比較して化学的エッチングが進
みにくい。チャンバー1の内壁に付着した窒化シリコン
膜および酸化窒化シリコン膜をより効果的に除去するた
めに、アルゴンガスの供給が継続され、アルゴンイオン
のスパッタリングによる窒化シリコン膜および酸化窒化
シリコン膜の除去が行われる。これにより、チャンバー
1のクリーニング効率が向上される。
【0036】以上に説明されたように、本実施の形態で
は、三フッ化窒素ガスをクリーニングガスとして使用し
た誘導結合プラズマが発生され、クリーニング効率が向
上されている。このとき、アルゴンガスがチャンバー1
に供給された状態で誘導結合プラズマの点火が行われ、
その後に三フッ化窒素ガスのチャンバー1への供給が開
始され、これにより三フッ化窒素ガスの誘導結合プラズ
マが安定に発生される。
は、三フッ化窒素ガスをクリーニングガスとして使用し
た誘導結合プラズマが発生され、クリーニング効率が向
上されている。このとき、アルゴンガスがチャンバー1
に供給された状態で誘導結合プラズマの点火が行われ、
その後に三フッ化窒素ガスのチャンバー1への供給が開
始され、これにより三フッ化窒素ガスの誘導結合プラズ
マが安定に発生される。
【0037】なお、本実施の形態において、誘導結合プ
ラズマが点火される際にチャンバー1に導入されるガス
は、アルゴンガスに限られない。誘導結合プラズマが点
火可能な他のガス、例えば、ヘリウムガス、窒素ガス、
酸素ガスがチャンバー1に導入された状態で、誘導結合
プラズマが点火され、その後、三フッ化窒素ガスの供給
が開始されることが可能である。窒素ガス、酸素ガス
は、アルゴンガスよりも安価であり、窒素ガス及び酸素
ガスの使用は、経済的に有利である。
ラズマが点火される際にチャンバー1に導入されるガス
は、アルゴンガスに限られない。誘導結合プラズマが点
火可能な他のガス、例えば、ヘリウムガス、窒素ガス、
酸素ガスがチャンバー1に導入された状態で、誘導結合
プラズマが点火され、その後、三フッ化窒素ガスの供給
が開始されることが可能である。窒素ガス、酸素ガス
は、アルゴンガスよりも安価であり、窒素ガス及び酸素
ガスの使用は、経済的に有利である。
【0038】但し、本実施の形態で説明されているよう
に、誘導結合プラズマが点火される際にチャンバー1に
導入されるガスは、アルゴンガスであることが好まし
い。アルゴンガスは、ヘリウムガス、窒素ガス、及び酸
素ガスと比較して、誘導結合プラズマの点火が容易であ
る。更に、アルゴンガスは、ヘリウムガス、窒素ガス、
及び酸素ガスと比較してスパッタリング効果が大きく、
窒化シリコン膜及び酸化窒化シリコン膜の成膜の後のチ
ャンバークリーニング効果が高い。これらの観点から、
誘導結合プラズマが点火される際にチャンバー1に導入
されるガスは、アルゴンガスであることが好ましい。
に、誘導結合プラズマが点火される際にチャンバー1に
導入されるガスは、アルゴンガスであることが好まし
い。アルゴンガスは、ヘリウムガス、窒素ガス、及び酸
素ガスと比較して、誘導結合プラズマの点火が容易であ
る。更に、アルゴンガスは、ヘリウムガス、窒素ガス、
及び酸素ガスと比較してスパッタリング効果が大きく、
窒化シリコン膜及び酸化窒化シリコン膜の成膜の後のチ
ャンバークリーニング効果が高い。これらの観点から、
誘導結合プラズマが点火される際にチャンバー1に導入
されるガスは、アルゴンガスであることが好ましい。
【0039】
【発明の効果】本発明により、フッ素を含むクリーニン
グガスを使用してプラズマを発生するチャンバークリー
ニング方法のクリーニング効率が向上する。
グガスを使用してプラズマを発生するチャンバークリー
ニング方法のクリーニング効率が向上する。
【0040】また、本発明により、フッ素を含むクリー
ニングガスを使用してプラズマを発生するチャンバーク
リーニング方法のクリーニング効率が向上し、且つ、ク
リーニングのためのプラズマをチャンバーに安定に発生
することができる。
ニングガスを使用してプラズマを発生するチャンバーク
リーニング方法のクリーニング効率が向上し、且つ、ク
リーニングのためのプラズマをチャンバーに安定に発生
することができる。
【図1】図1は、本発明によるチャンバークリーニング
方法の実施の一形態を実施するプラズマCVD装置50
を示す。
方法の実施の一形態を実施するプラズマCVD装置50
を示す。
【図2】図2は、三フッ化窒素ガスの供給量の変化を示
す。
す。
1:チャンバー
1a:天井板
2:基板支持台
3:基板
4、6:ノズル
5a〜10a:マスフローコントローラ
5b〜10b:バルブ
11:給電アンテナ
12:高周波電源
13:コントローラ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 4K030 BA29 BA35 BA40 DA06 JA06
5F004 AA15 BA20 BB11 BC03 BD04
CA02 DA00 DA17 DB03 DB07
5F045 AA08 AB32 AB33 AB34 AC01
AC02 AC11 AC15 AC16 EB06
EE04 EE17 EH02 EH11 HA02
HA12
Claims (20)
- 【請求項1】 フッ素を含むクリーニングガスをチャン
バーに供給することと、 前記クリーニングガスが前記チャンバーに導入された状
態で、誘導結合プラズマを前記チャンバーに発生し、前
記チャンバーをクリーニングすることとを備えたチャン
バークリーニング方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載のチャンバークリーニン
グ方法において、 前記クリーニングガスは、三フッ化窒素を含むチャンバ
ークリーニング方法。 - 【請求項3】 チャンバーにプラズマ点火ガスを供給す
ることと、 前記プラズマ点火ガスが前記チャンバーに導入された状
態で、前記チャンバーに誘導結合プラズマを点火して発
生することと、 前記誘導結合プラズマが発生した状態で、前記チャンバ
ーにフッ素を含むクリーニングガスを供給し、前記チャ
ンバーをクリーニングすることとを備えたチャンバーク
リーニング方法。 - 【請求項4】 請求項3に記載のチャンバークリーニン
グ方法において、 前記クリーニングガスは、三フッ化窒素を含むチャンバ
ークリーニング方法。 - 【請求項5】 請求項3に記載のチャンバークリーニン
グ方法において、 前記クリーニングガスは、三フッ化窒素とフッ素ガスと
を含むチャンバークリーニング方法。 - 【請求項6】 請求項3に記載のチャンバークリーニン
グ方法において、 前記プラズマ点火ガスは、アルゴンを含むチャンバーク
リーニング方法。 - 【請求項7】 請求項3に記載のチャンバークリーニン
グ方法において、 更に、前記クリーニングガスが前記チャンバーに供給さ
れた後、前記プラズマ点火ガスの供給を停止することを
備えたチャンバークリーニング方法。 - 【請求項8】 請求項3に記載のチャンバークリーニン
グ方法において、 前記チャンバーでは、酸化シリコン膜が成膜され、 前記プラズマ点火ガスは、アルゴンを含み、 前記クリーニングガスが前記チャンバーに供給された
後、前記プラズマ点火ガスの供給が停止されるチャンバ
ークリーニング方法。 - 【請求項9】 請求項3に記載のチャンバークリーニン
グ方法において、 前記チャンバーでは、窒化シリコン膜が成膜され、 前記プラズマ点火ガスは、アルゴンを含み、且つ、前記
クリーニングガスが前記チャンバーに供給された後、継
続して前記チャンバーに供給されるチャンバークリーニ
ング方法。 - 【請求項10】 請求項3に記載のチャンバークリーニ
ング方法において、 前記チャンバーでは、酸化窒化シリコン膜が成膜され、 前記プラズマ点火ガスは、アルゴンを含み、且つ、前記
クリーニングガスが前記チャンバーに供給された後、継
続して前記チャンバーに供給されるチャンバークリーニ
ング方法。 - 【請求項11】 基板に膜を形成するチャンバーと、 フッ素を含むクリーニングガスを前記チャンバーに供給
するクリーニングガス供給装置と、 前記クリーニングガスが前記チャンバーに導入された状
態で、誘導結合プラズマを前記チャンバーに発生し、前
記チャンバーをクリーニングするプラズマ発生装置とを
備えた成膜装置。 - 【請求項12】 請求項11に記載の成膜装置におい
て、 前記クリーニングガスは、三フッ化窒素を含む成膜装
置。 - 【請求項13】 基板に膜を形成するチャンバーと、 プラズマ点火ガスを前記チャンバーに供給するプラズマ
点火ガス供給装置と、 フッ素を含むクリーニングガスを前記チャンバーに供給
するクリーニングガス供給装置と、 プラズマ発生装置とを備え、 前記プラズマ発生装置は、前記プラズマ点火ガスが前記
チャンバーに導入された状態で、前記チャンバーに誘導
結合プラズマを点火して発生し、 前記クリーニングガス供給装置は、前記誘導結合プラズ
マが発生した状態で、前記チャンバーに前記クリーニン
グガスを供給する成膜装置。 - 【請求項14】 請求項13に記載の成膜装置におい
て、 前記プラズマ点火ガスは、アルゴンを含む成膜装置。 - 【請求項15】 請求項13に記載の成膜装置におい
て、 前記プラズマ点火ガス供給装置は、前記クリーニングガ
スが前記チャンバーに供給された後、前記プラズマ点火
ガスの供給を停止する成膜装置。 - 【請求項16】 請求項13に記載の成膜装置におい
て、 前記膜は、酸化シリコン膜を含み、 前記プラズマ点火ガスは、アルゴンを含み、 前記プラズマ点火ガス供給装置は、前記クリーニングガ
スが前記チャンバーに供給された後、前記プラズマ点火
ガスの供給を停止する成膜装置。 - 【請求項17】 請求項13に記載の成膜装置におい
て、 前記膜は、窒化シリコン膜を含み、 前記プラズマ点火ガスは、アルゴンを含み、 前記プラズマ点火ガス供給装置は、前記クリーニングガ
スが前記チャンバーに供給された後、前記チャンバーに
前記プラズマ点火ガスを継続して供給する成膜装置。 - 【請求項18】 請求項13に記載の成膜装置におい
て、 前記膜は、酸化窒化シリコン膜を含み、 前記プラズマ点火ガスは、アルゴンを含み、 前記プラズマ点火ガス供給装置は、前記クリーニングガ
スが前記チャンバーに供給された後、前記チャンバーに
前記プラズマ点火ガスを継続して供給する成膜装置。 - 【請求項19】 チャンバーの内部で基板に膜を形成す
ることと、 前記膜の形成の後、フッ素を含むクリーニングガスを前
記チャンバーに供給することと、 前記クリーニングガスが前記チャンバーに導入された状
態で、誘導結合プラズマを前記チャンバーに発生し、前
記チャンバーをクリーニングすることとを備えた半導体
装置の製造方法。 - 【請求項20】 チャンバーにプラズマ点火ガスを供給
することと、 前記プラズマ点火ガスが前記チャンバーに導入された状
態で、前記チャンバーに誘導結合プラズマを点火して発
生することと、 前記誘導結合プラズマが発生した状態で、前記チャンバ
ーにフッ素原子を含むクリーニングガスを供給し、前記
チャンバーをクリーニングすることとを実行するチャン
バークリーニング制御プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001349387A JP2003151971A (ja) | 2001-11-14 | 2001-11-14 | チャンバークリーニング方法、成膜装置、及び半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001349387A JP2003151971A (ja) | 2001-11-14 | 2001-11-14 | チャンバークリーニング方法、成膜装置、及び半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003151971A true JP2003151971A (ja) | 2003-05-23 |
Family
ID=19162067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001349387A Pending JP2003151971A (ja) | 2001-11-14 | 2001-11-14 | チャンバークリーニング方法、成膜装置、及び半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003151971A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005001920A1 (ja) * | 2003-06-27 | 2005-01-06 | Tokyo Electron Limited | プラズマ発生方法、クリーニング方法および基板処理方法 |
JP2005019853A (ja) * | 2003-06-27 | 2005-01-20 | Tokyo Electron Ltd | プラズマクリーニング方法および基板処理方法 |
JP2005019852A (ja) * | 2003-06-27 | 2005-01-20 | Tokyo Electron Ltd | プラズマ発生方法、クリーニング方法、基板処理方法 |
KR20110025142A (ko) | 2009-09-03 | 2011-03-09 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 챔버 내 클리닝 방법 |
-
2001
- 2001-11-14 JP JP2001349387A patent/JP2003151971A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005001920A1 (ja) * | 2003-06-27 | 2005-01-06 | Tokyo Electron Limited | プラズマ発生方法、クリーニング方法および基板処理方法 |
JP2005019853A (ja) * | 2003-06-27 | 2005-01-20 | Tokyo Electron Ltd | プラズマクリーニング方法および基板処理方法 |
JP2005019852A (ja) * | 2003-06-27 | 2005-01-20 | Tokyo Electron Ltd | プラズマ発生方法、クリーニング方法、基板処理方法 |
CN100433273C (zh) * | 2003-06-27 | 2008-11-12 | 东京毅力科创株式会社 | 等离子产生方法、清洗方法以及衬底处理方法 |
JP4558284B2 (ja) * | 2003-06-27 | 2010-10-06 | 東京エレクトロン株式会社 | プラズマ発生方法、クリーニング方法、基板処理方法、およびプラズマ発生装置 |
JP4558285B2 (ja) * | 2003-06-27 | 2010-10-06 | 東京エレクトロン株式会社 | プラズマクリーニング方法および基板処理方法 |
US8574448B2 (en) | 2003-06-27 | 2013-11-05 | Tokyo Electron Limited | Plasma generation method, cleaning method, and substrate processing method |
KR20110025142A (ko) | 2009-09-03 | 2011-03-09 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 챔버 내 클리닝 방법 |
US8999068B2 (en) | 2009-09-03 | 2015-04-07 | Tokyo Electron Limited | Chamber cleaning method |
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