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JP2003151718A - イオン発生器およびそれを搭載した装置および車両 - Google Patents

イオン発生器およびそれを搭載した装置および車両

Info

Publication number
JP2003151718A
JP2003151718A JP2001351828A JP2001351828A JP2003151718A JP 2003151718 A JP2003151718 A JP 2003151718A JP 2001351828 A JP2001351828 A JP 2001351828A JP 2001351828 A JP2001351828 A JP 2001351828A JP 2003151718 A JP2003151718 A JP 2003151718A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
ion generator
generator according
ion
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001351828A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisaharu Yagi
久晴 八木
Hideo Nojima
秀雄 野島
Kazuo Nishikawa
和男 西川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2001351828A priority Critical patent/JP2003151718A/ja
Publication of JP2003151718A publication Critical patent/JP2003151718A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60HARRANGEMENTS OF HEATING, COOLING, VENTILATING OR OTHER AIR-TREATING DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR PASSENGER OR GOODS SPACES OF VEHICLES
    • B60H3/00Other air-treating devices
    • B60H3/0071Electrically conditioning the air, e.g. by ionizing

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)
  • Oxygen, Ozone, And Oxides In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性を高めることができるように改良され
たイオン発生器を提供することを主要な目的とする。 【解決手段】 イオン発生器においては、沿面放電を生
成する放電電極の一方の片側電極101が、大気と触れ
る位置に配置されている。一方の片側電極101に対向
し、誘電体102を挟んで他方の片側電極103が位置
している。他方の片側電極103と電線105,106
と、一方の片側電極101と他方の片側電極103への
印加電圧を発生する回路109とは、箱104に覆われ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両や電気製品
等の装置に搭載可能なイオン発生器に関するものであ
り、より特定的には、感電や電流リークによる人体やそ
の他機器への障害を未然に防止することができるように
改良されたイオン発生器に関する。この発明は、また、
そのようなイオン発生器を搭載した装置および車両に関
する。
【0002】
【従来の技術】空気中で放電することにより、イオン発
生やオゾン発生により、人にリラックス感を与えたり、
殺菌あるいは空気浄化を行なう技術が一般に用いられて
いる。そのような技術においては、針状電極や、沿面放
電電極に、通常1kVあるいは数kV程度の電圧を印加
させている。
【0003】図6は、特開平10−338505号公報
に記載されているオゾン発生装置の模式図である。
【0004】放電電極501は、接地電極503の上
に、誘電体502を挟むように設けられている。接地電
極503は絶縁体504に埋込まれている。
【0005】この放電電極501への印加電圧は、共振
トランス505を通じて供給され、共振トランス505
へは、バッテリー510に接続されたスイッチング回路
509から発生された電流が印加される。
【0006】このような高電圧を扱う場合、人体への感
電や、電子機器への障害を防止するため、イオン発生部
を装置内部に設け、手が届かない場所に配置したり、電
子機器の配線が高電圧部に近づかないように配置したり
する必要があり、この従来の技術では、オゾン発生ユニ
ット511の中に人が触れられないようになっており、
安全性を高めるようになっている。原料ガス506は、
オゾン発生ユニット511内に入り、オゾン化ガス50
7として出ていく。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法を大気を用いたイオン発生やオゾン発生の用途に応
用する場合、高電圧部分を装置の奥に位置させるだけで
は、安全対策は十分ではない。たとえば車載用の場合、
車体の浸水や、事故における車体の損傷が起こった場合
を考えると、高電圧部からの電流リークにより人体ある
いは電子機器への障害が発生する可能性がある。また、
家庭電化商品に応用する場合でも、同様の可能性があ
る。このような問題は、図6装置の場合に限らず、大気
中で針電極に高電圧を印加して、イオン発生を生じさせ
る装置でも起こり得る問題である。そのため、大気中で
放電によるイオン発生あるいはオゾン発生を行ないつ
つ、放電部に水や人体が触れたとしても、上記電流リー
クを生じさせないための工夫が必要になる。
【0008】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、安全性を高めるように改良さ
れたイオン発生器を提供することを目的とする。
【0009】この発明の他の目的は、放電部に水や人体
が触れたとしても、電流リークを生じさせないように改
良されたイオン発生器を提供することにある。
【0010】この発明の他の目的は、そのようなイオン
発生器を搭載した装置および車両を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の局面に
従うイオン発生器においては、沿面放電を生成する放電
電極の一方の片側電極が、大気と触れる位置に配置され
ている。上記一方の片側電極に対向し、誘電体を挟んで
位置する他方の片側電極と、その配線と、上記一方の片
側電極と上記他方の片側電極への印加電圧を発生する回
路とは、箱に覆われている。
【0012】この発明の第2の局面に従うイオン発生器
は、第1の局面に従うイオン発生器において、上記一方
の片側電極および上記他方の片側電極がトランスの二次
側に接続され、該トランスの一次側に交流発生回路が設
置されている。
【0013】この発明の第3の局面に従うイオン発生器
は、第1の局面に従うイオン発生器において、上記一方
の片側電極は、イオン発生器のアース電極と接続されて
いる。
【0014】この発明の第4の局面に従うイオン発生器
は、第1の局面から第3の局面のいずれかの局面に従う
イオン発生器において、上記他方の片側電極および印加
電圧発生回路は、閉空間に収められ、あるいは絶縁体に
よりモールドされることにより、外部からの水の侵入が
ないように防水処理がなされており、上記印加電圧発生
回路には外部から電源を供給する。
【0015】この発明の第5の局面に従うイオン発生器
は、第1の局面に従うイオン発生器において、当該イオ
ン発生器は、異物が侵入するのを防止する覆いがイオン
吹き出し口に設けられ、さらに該イオン吹き出し口から
前記一方の片側電極までの距離が8cm以上にされてい
る。
【0016】この発明の第6の局面に従うイオン発生器
は、第4の局面に従うイオン発生器において、上記印加
電圧発生回路に外部から電源を供給する外部供給電源
は、アースを基準として30Vを超えない直流あるいは
交流の電源としている。
【0017】この発明の第7の局面に従うイオン発生器
は、第1の局面から第6の局面のいずれかの局面に従う
イオン発生器において、上記一方の片側電極と上記他方
の片側電極との間には、交流電圧あるいは正負のパルス
電圧が印加され、正イオンおよび負イオンを発生させ
る。
【0018】この発明の第8の局面に従う発明は、第1
の局面から第7の局面のいずれか1の局面に従うイオン
発生器を搭載した装置および車両に係る。
【0019】この発明の第9の局面に従う発明は、第1
の局面から第7の局面のいずれか1の局面に従うイオン
発生器を搭載し、かつイオン発生器と共通のアース部を
介して接続されている、装置および車両に関する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。
【0021】実施の形態1 図1は、実施の形態1に係るイオン発生器の構成を示す
図である。
【0022】これは、沿面放電を用いたイオン発生器で
あり、沿面を生じさせる電極101は、網状の模様のパ
ターンを形成した導電体からなり各部からイオン発生が
できるようになっている。また、対向電極103は、平
面の導電性電極の例を示しているが、こちらも同様に網
状の模様のパターンを形成した導電体でもよい。
【0023】なお、これら電極101,103は、誘電
体102を挟んでおり、これら放電部は、箱104に組
込まれ、電極101が筐体の外部にあり、一方対向電極
103は箱104の内部に位置している。
【0024】上記2つの電極101,103は、電線1
05および106にて、高圧発生回路107に接続され
ている。この高圧発生回路107の内部では、高圧トラ
ンス108の二次側が出力部に接続されており、その一
次側は、交流発生回路109に接続されている。
【0025】また、交流発生回路109は、箱の外部の
バッテリあるいは発電機112から電源を取っている。
【0026】なお、バッテリあるいは発電機112と、
交流発生回路109は、共通のアース110にて、この
イオン発生器を搭載した筐体に接続されている。
【0027】次に、本装置を駆動したときの各部分の詳
細を説明する。まず、電極101および103には、高
圧発生器107で作られた交流電圧あるいはパルス電圧
が印加される。その結果、電極101は、誘電体102
を挟んで対向する電極103との間で放電を生じ、付近
の大気をイオン化するので、電極101付近に風を送る
ことにより、イオンを含んだ風を目的とする方向に送る
ことができる。
【0028】次に、高圧発生部107の内側は、高圧ト
ランス108と、交流発生回路109からなっており、
交流発生回路109は、バッテリあるいは発電機112
から受けた電圧を交流あるいはパルス状の電圧に変換
し、高圧トランス108にて昇圧し、放電部に送ること
ができるようになっている。
【0029】また、バッテリあるいは発電機112は筐
体111に搭載され、アース110にて高圧発生回路と
接続されている。
【0030】さて、放電電極には、人体や電子機器が接
触しないようにすることが重要である。しかしながら、
装置内部に人体の指や、針金、電子機器の配線あるいは
水などが入ってきた場合、図6で示す従来装置では、沿
面放電の電極の配線が同じ空間にあるため、その間に短
絡する可能性があり、事故につながりやすい。
【0031】一方、実施の形態1では、電極101と電
極103の間は高電圧が発生するが、箱104が壊れな
い限り、人体の指が触れるとしても、電極101のみで
あり、高電圧部の両端に触れることはないので、安全性
が保たれる。
【0032】なお、高圧トランス108は、一次側と二
次側が絶縁されているので、放電電極101と、筐体1
11のアース部との間で直流の大電流が流れることを防
ぐことができ、安全性を確保できる。
【0033】また、箱104を防水加工して、箱内部に
水が入らないように処置を施すことにより、わずかな水
の侵入によるリークを防ぐことができる。
【0034】また、本実施の形態では、沿面放電を生じ
る電極に、交流あるいはパルス電圧を印加している。こ
のようにすることにより、電極101からは、正イオン
と負イオンの両方が放出されるので、電極101付近の
誘電体102には、一方の電荷のたまること(チャージ
アップ)がなくなるため、万一、電極101および誘電
体102付近にて人体やその他電子機器の一部が近づい
ても、放電等が生じないという利点がある。
【0035】なお、以上の効果をさらに効果的にするた
めには、箱104から外部に出ている電極間で、高電圧
によるリーク電流が生じないようにすることが重要であ
り、バッテリあるいは発電機112から供給する電圧
は、直流あるいは、30Vを超えないように設定するこ
とで、人体への安全性を保ち、信頼性の高い装置とする
ことができる。
【0036】なお、本実施の形態では、正イオンおよび
負イオンを放出するように設計しているが、電圧パルス
パターンを変更して、正イオンあるいは負イオンのバラ
ンスを変更することや、正イオンあるいは負イオンのみ
を発生するようにしても、構成を本発明の仕様に合せる
ことにより、感電を防ぐ効果を得ることができる。
【0037】また、本実施の形態では、電極101と1
03は、高圧トランス108を介して、交流発生部10
9と直流的に絶縁されているため、万一電極101に触
れたときでも、直流電流が人体に流れることを抑制でき
るという顕著な効果がある。しかしながら、高圧トラン
ス108の一次側と二次側を、抵抗や半導体素子などに
より部分的につながらせた場合でも、電極101と10
3の両方が人体に触れることはないため、感電を抑制で
きるという本発明の効果が期待できる。その場合、人体
へ流れる電流が約20mA以上となると、激しい痛みを
伴う感電あるいは後遺症等が生じる危険性があるため、
少なくとも高圧トランスの一次側から二次側へ流れる電
流の直流成分が10mA以下になるよう制限されるか、
あるいは電極101に現われる電圧が、人体に影響のな
いたとえば30V以下にする等の対策をとった回路を設
計することが望ましい。
【0038】実施の形態2 図2に実施の形態2に係るイオン発生器の構成を示す。
【0039】これは、実施の形態1と同様に、沿面放電
を用いたイオン発生器であり、沿面放電を生じさせる電
極201と203を含む。電極201は、網状の模様の
パターンを形成した導電体からなり、各部からイオン発
生ができるようになっている。
【0040】また、対向電極203は平面の導電性電極
の例を示しているが、こちらも同様に、網状の模様のパ
ターンを形成した導電体でもよい。なお、それら電極2
01,203は誘電体202を挟んでおり、これら放電
部は箱204に組込まれ、電極201は箱204の外部
にあり、一方電極203は箱204の内部に位置してい
る。
【0041】なお、電極203は、絶縁体215と誘電
体202に覆われて空気に接触しない構成になってい
る。この絶縁体215は、誘電体202と一体の物質で
もよく、たとえば誘電体202と絶縁体215をセラミ
ックスで形成し、その中に電極203を埋込む構造でも
よい。
【0042】次に、上記2つの電極201と203は、
電線205および206にて高圧発生回路207に接続
されている。高圧発生回路207は、高圧トランス20
8に接続されており、その一次側は交流発生回路209
に接続されている。また、交流発生回路209は、箱2
04の外部のバッテリあるいは発電機212から電源を
取っている。
【0043】なお、電極201と、バッテリあるいは発
電機212と、交流発生回路209は、共通のアース2
10にて、このイオン発生器を搭載した筐体211に接
続されている。
【0044】次に本装置を駆動したときの各部分の詳細
を説明する。まず、電極201および203には、高圧
発生回路207で作られた交流電圧あるいはパルス電圧
が印加される。その結果、電極201は、誘電体202
を挟んで対向する電極部203との間で放電を生じ、付
近の大気をイオン化するので、電極201付近に風を送
ることにより、イオンを含んだ風を目的とする方向に送
ることができる。
【0045】次に、高圧発生回路207の内部は、高圧
トランス208と交流発生回路209からなっており、
交流発生回路209は、バッテリあるいは発電機212
から受けた電圧を、交流あるいはパルス状の電圧に変換
し、高圧トランス208にて昇圧し、放電部に送ること
ができるようになっている。
【0046】また、バッテリあるいは発電機212は、
筐体211に搭載され、アース210にて高圧発生回路
と接続されている。
【0047】さて、本実施の形態では、実施の形態1と
同様装置内部に人体の指や、針金、電子機器の配線ある
いは水などの入ってきた場合、下記のような作用によ
り、事故を防ぐことができる。
【0048】まず、図2を参照して、電源201と電極
203の間は高電圧が発生するが、箱が壊れない限り人
体の指が触れるとしても、電極201のみであり電極2
01は筐体とアースされているので、人体に高電圧が加
わることはなく、安全性が保たれる。
【0049】なお、本実施の形態で、高圧トランス20
8や高圧発生部は箱204に覆われているだけである
が、これらを樹脂で覆ってもよく、その場合、たとえ箱
に隙間が生じたとしても、電流リークが生じないため、
一層安全な装置にすることができる。
【0050】また、沿面放電を生じる電極203は、誘
電体202と絶縁体215に囲まれている。このような
配置にすることにより、電極203付近では、イオン発
生およびオゾン発生が生じない。そのため、特にオゾン
による電気回路および構成要素の機械的劣化が防げるた
め、電流リークを抑制することができる。
【0051】また、実施の形態1と同様、電極201と
電極203の間には、交流あるいはパルス状の電圧が加
わるため、正イオンと負イオンの両方が放出されるの
で、電極201付近の誘電体202には、一方の電荷の
たまること(チャージアップ)がなくなるため、万一、
電極201および誘電体202付近に、人体やその他電
子機器の一部が近づいても、放電等が生じないという利
点がある。
【0052】実施の形態3 次に、本発明を車のエアコンに搭載した場合を、図3お
よび図4に示す。
【0053】図3は、車にイオン発生器を搭載した場合
の、風洞およびイオン発生部分を断面でわかりやすく示
したものである。
【0054】イオン発生器を収めた箱301に、板状の
誘電体302と、それを挟んで網状電極303と、電極
304が形成されている。また、それらに2つの電極
が、被覆した電線を通じて、高圧パルス発生回路305
に接続され、正負電圧からなるピーク値1.4kVのパ
ルス電圧が印加される。さらに、高圧パルス発生回路か
らは、被覆した電源ケーブル306が箱301の外部に
引出されており、直流12Vを印加するようになってい
る。なお、電極304は電源ケーブル306のアース線
と接続されている。
【0055】また、図では断面が示されているが、この
箱301は、外部から水や物体が侵入しないようにプラ
スチック製樹脂で閉じられた箱に形成されており、継目
には、接着剤で防水処理が施されている。
【0056】なお、図では示していないが、箱301内
を樹脂で封入し、電極や、高電圧部および電線を覆うよ
うな構造とすることにより、さらに電流リークを防ぐ構
造としてもよい。
【0057】次に、このイオン発生器を構成する箱30
1は、車のエアコン用の噴出口に設けられている。
【0058】図3では、温度調節された空気が風洞30
7にて、矢印309で示す方向に送られ、電極303に
てイオン化され、風向調節器308で風向を整えられ、
矢印310で示す方向に送られる。
【0059】図4は、このイオン発生器および風洞部分
を、車のエアコンとともに搭載した場合の組織図を示し
ている。
【0060】当該車は、車の筐体401、イオン発生部
402、イオン発生のためのバッテリ406を備え、バ
ッテリ406は筐体にアースされている。また、当該車
は、温度調節部403と送風機、外気取入れのための弁
404、内気循環のための弁405を備える。
【0061】このシステムでは、希望に合せて、外気お
よび内気の切換え、温度調節、風力調整、イオン発生強
度の調節ができるようになっている。
【0062】また、このシステムは、図3と図4を参照
して、大雨や洪水などにより車が浸水した場合でも、電
極303はアース電位に保たれているので、人体や、そ
の他電子機器への電流リークにより被害が及ぶ心配がな
い。また、風洞部307へ、何かのアクシデントにより
物体や、人体が入った場合でも、同様の被害を回避でき
る。
【0063】なお、実施の形態3では、電極部304を
アース電位としているが、実施の形態1で示す回路を用
いて、高圧トランスと電極部を直流的に絶縁した場合で
も、上記アクシデントの際には、大きなリーク電流を生
じることなく、被害を抑制することができる。
【0064】さらに、放電電極に交流電圧あるいは正負
のパルス電圧を加えているので、放電電極を挟む誘電体
が一方の電荷にチャージアップすることを抑制できるた
め、物体が近づいたときに、物体への放電を抑制し、感
電あるいは電気的損傷を防ぐことができる。
【0065】実施の形態4 図5は、実施の形態4に係る、本発明を車に装着した場
合の概念図である。
【0066】本実施の形態では、イオン発生器を車の送
風装置に装着しており、エアコンあるいは空気清浄器と
組合せることができる形態となっている。
【0067】図5を参照して、車は、車内の運転席60
1、運転手602、ハンドル603、全部の窓ガラス6
04、車内の内壁605,606を含む。また、当該車
は、イオン発生器の高圧部を収納した箱607、イオン
発生電極608、風向調節板からなる異物侵入防止の覆
い609を含む。風向調節板とイオン発生電極までの距
離610が、図中記入されている。
【0068】本実施の形態では、ファン(図示せず)か
ら送られた空気が電極608の近傍を通過し、さらに風
向調節板609により風向を定められ、車内にイオンが
送風される。
【0069】図5において、イオンを含む風が運転手に
向けて送風され、イオンによる殺菌効果あるいは脱臭効
果、快適環境等を人間が受けられるようになっている。
【0070】イオン発生電極608、風向調節板からな
る異物侵入防止の覆い609に至る距離610は、8c
mとなっている。風向調節板609は空気が通過する必
要があるが、可能な限り人間の指が通過しない大きさの
孔であることが重要である。しかし、風向調節板の状況
により、人間の指が通過することが考えられるため、指
が電極まで届かないよう、距離610は8cm以上に設
定することが安全上重要となる。
【0071】また、イオンが効率よく車内に送風できる
よう、距離610はイオンの平均寿命×風速で計算され
た距離以下であることが望ましく、本実施の形態では風
速1m、イオンの寿命が約3秒であることから、距離6
10はおよそ3m以下であることが望ましい。
【0072】なお、本発明は、車載用だけではなく、電
車や航空機、船舶などのあらゆる乗物や、家庭用や業務
用のエアコン、空気清浄器、送風機、空気浄化器に使う
ことができる。
【0073】また、本発明は、イオン発生器として使う
だけでなく、オゾン発生器としても使うことができる。
【0074】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
沿面放電を利用したイオン発生装置において、片側電極
のみを外側に配置し、発生器内部に高圧部を収納し、さ
らに放電部は、電源と絶縁するか、外部放電部をアース
電極に設定しているため、外部放電電極に触れたとして
も、放電による被害を抑制できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係るイオン発生器の構成を示
す図である。
【図2】 実施の形態2に係るイオン発生器の構成を示
す図である。
【図3】 実施の形態3に係るイオン発生器の構成を示
す図である。
【図4】 実施の形態3に係るイオン発生器を車両に搭
載した構成を示す図である。
【図5】 実施の形態4のイオン発生器を車両に搭載し
た構成を示す図である。
【図6】 従来のオゾン発生装置の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
101 放電電極の一方の片側電極、102 誘電体、
103 放電電極の他方の片側電極、104 箱、10
5,106 電線、109 交流発生回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西川 和男 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 4G042 CA01 CC04 CC09 CC10 CC16 CD01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 沿面放電を生成する放電電極の一方の片
    側電極が、大気と触れる位置に配置され、 前記一方の片側電極に対向し、誘電体を挟んで位置する
    他方の片側電極と、その配線と、前記一方の片側電極と
    前記他方の片側電極への印加電圧を発生する回路とは、
    箱に覆われている、イオン発生器。
  2. 【請求項2】 前記一方の片側電極および前記他方の片
    側電極がトランスの二次側に接続され、該トランスの一
    次側に交流発生回路が設置されている、請求項1に記載
    のイオン発生器。
  3. 【請求項3】 前記一方の片側電極は、イオン発生器の
    アース電極と接続されている、請求項1に記載のイオン
    発生器。
  4. 【請求項4】 前記他方の片側電極および印加電圧発生
    回路は、閉空間に収められ、あるいは絶縁体によりモー
    ルドされることにより、外部からの水の侵入がないよう
    に防水処理がなされており、前記印加電圧発生回路には
    外部から電源を供給する、請求項1から3のいずれか1
    項に記載のイオン発生器。
  5. 【請求項5】 当該イオン発生器は、異物が侵入するの
    を防止する覆いがイオン吹き出し口に設けられ、さらに
    該イオン吹き出し口から前記一方の片側電極までの距離
    が8cm以上にされている、請求項1に記載のイオン発
    生器。
  6. 【請求項6】 前記印加電圧発生回路に外部から電源を
    供給する外部供給電源は、アースを基準として30Vを
    超えない、直流あるいは交流の電源とした、請求項4に
    記載のイオン発生器。
  7. 【請求項7】 前記一方の片側電極と前記他方の片側電
    極との間には、交流電圧あるいは正負のパルス電圧が印
    加され、正イオンおよび負イオンを発生させる、請求項
    1から6のいずれか1項に記載のイオン発生器。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれか1項に記載の
    イオン発生器を搭載した装置および車両。
  9. 【請求項9】 請求項1から7のいずれか1項に記載の
    イオン発生器を搭載し、かつイオン発生器と共通のアー
    ス部を介して接続されている、装置および車両。
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