JP2003148359A - 往復ポンプ - Google Patents
往復ポンプInfo
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- JP2003148359A JP2003148359A JP2001347733A JP2001347733A JP2003148359A JP 2003148359 A JP2003148359 A JP 2003148359A JP 2001347733 A JP2001347733 A JP 2001347733A JP 2001347733 A JP2001347733 A JP 2001347733A JP 2003148359 A JP2003148359 A JP 2003148359A
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- connecting rod
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Landscapes
- Details Of Reciprocating Pumps (AREA)
- Reciprocating Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 クランク運動で発生する騒音を遮断して、騒
音の低減を図ることができるとともに、クランクケース
内のクランク軸等の部品へ潤滑油を充分供給することが
できて、これらの部品の耐久性を向上させることができ
る往復ポンプを提供する。 【解決手段】 本発明に係るプランジャポンプにおいて
は、クランクケース10内に、このクランクケース10
内に露出している、クランク軸30およびコンロッド4
0の部分を遮蔽する遮蔽板80が設けられている。
音の低減を図ることができるとともに、クランクケース
内のクランク軸等の部品へ潤滑油を充分供給することが
できて、これらの部品の耐久性を向上させることができ
る往復ポンプを提供する。 【解決手段】 本発明に係るプランジャポンプにおいて
は、クランクケース10内に、このクランクケース10
内に露出している、クランク軸30およびコンロッド4
0の部分を遮蔽する遮蔽板80が設けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プランジャポンプ
やピストンポンプ等の往復ポンプに関する。
やピストンポンプ等の往復ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、クランクケースに回転自在に
支持されたクランク軸の回転運動がコンロッドを介して
往復動部材の往復動(往復運動)に変換され、この往復
動部材の往復動によりポンプ室の容積が増減されるプラ
ンジャポンプ等の往復ポンプは広く知られている。この
往復ポンプにおいては、従来、クランクケースとクラン
ク軸との間に、これらを仕切るものは設けられていなか
った。
支持されたクランク軸の回転運動がコンロッドを介して
往復動部材の往復動(往復運動)に変換され、この往復
動部材の往復動によりポンプ室の容積が増減されるプラ
ンジャポンプ等の往復ポンプは広く知られている。この
往復ポンプにおいては、従来、クランクケースとクラン
ク軸との間に、これらを仕切るものは設けられていなか
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の往復ポンプにおいては、クランク軸、コンロッドお
よび往復動部材によるクランク運動によって発生した音
が、クランクケースによって反響して大きな音となっ
て、往復ポンプの外部に伝わるという問題がある。
来の往復ポンプにおいては、クランク軸、コンロッドお
よび往復動部材によるクランク運動によって発生した音
が、クランクケースによって反響して大きな音となっ
て、往復ポンプの外部に伝わるという問題がある。
【0004】また、通常、クランクケース内にはその約
下半分に潤滑油が充填されており、クランク軸のクラン
クピンとこれに嵌合しているコンロッドの大端部との回
転運動によって、この潤滑油が跳ね上げられると、クラ
ンクケース内の空間が広いため、この潤滑油の飛沫がミ
スト化して、クランクケース内一杯に広がってしまい、
クランク軸のクランクピンとコンロッドの大端部との嵌
合部およびクランクケース内の往復動部材の往復動部
に、潤滑油が充分に供給されなくなるという問題があ
る。
下半分に潤滑油が充填されており、クランク軸のクラン
クピンとこれに嵌合しているコンロッドの大端部との回
転運動によって、この潤滑油が跳ね上げられると、クラ
ンクケース内の空間が広いため、この潤滑油の飛沫がミ
スト化して、クランクケース内一杯に広がってしまい、
クランク軸のクランクピンとコンロッドの大端部との嵌
合部およびクランクケース内の往復動部材の往復動部
に、潤滑油が充分に供給されなくなるという問題があ
る。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みて為されたもの
で、クランク運動で発生する騒音を遮断して、騒音の低
減を図ることができるとともに、クランクケース内のク
ランク軸等の部品へ潤滑油を充分供給することができ
て、これらの部品の耐久性を向上させることができる往
復ポンプを提供することを目的とする。
で、クランク運動で発生する騒音を遮断して、騒音の低
減を図ることができるとともに、クランクケース内のク
ランク軸等の部品へ潤滑油を充分供給することができ
て、これらの部品の耐久性を向上させることができる往
復ポンプを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の往復ポンプは、クランクケース
(10)に回転自在に支持されたクランク軸(30)の
回転運動がコンロッド(40)を介して往復動部材(5
1,53)の往復動に変換され、該往復動部材(51,
53)の往復動によりポンプ室(76)の容積が増減さ
れる往復ポンプにおいて、前記クランクケース(10)
内に、前記クランク軸(30)および前記コンロッド
(40)を遮蔽する遮蔽板(80,90)が設けられて
いることを特徴とする。
に、請求項1に記載の往復ポンプは、クランクケース
(10)に回転自在に支持されたクランク軸(30)の
回転運動がコンロッド(40)を介して往復動部材(5
1,53)の往復動に変換され、該往復動部材(51,
53)の往復動によりポンプ室(76)の容積が増減さ
れる往復ポンプにおいて、前記クランクケース(10)
内に、前記クランク軸(30)および前記コンロッド
(40)を遮蔽する遮蔽板(80,90)が設けられて
いることを特徴とする。
【0007】請求項1に記載の発明においては、クラン
クケース10内のクランク軸およびコンロッドを遮蔽す
る遮蔽板が設けられているので、クランク軸およびコン
ロッド等のクランク運動によって発生した音が、遮蔽板
によって遮断されるため、クランクケースによって反響
されるのを抑制することができる。その結果、プランジ
ャポンプから発生する騒音を低減することができる。
クケース10内のクランク軸およびコンロッドを遮蔽す
る遮蔽板が設けられているので、クランク軸およびコン
ロッド等のクランク運動によって発生した音が、遮蔽板
によって遮断されるため、クランクケースによって反響
されるのを抑制することができる。その結果、プランジ
ャポンプから発生する騒音を低減することができる。
【0008】また、クランク軸とコンロッドとの回転運
動によって、クランクケース内の潤滑油が跳ね上げられ
ると、これらの回転部の周囲が遮蔽板によって狭い空間
に仕切られているので、潤滑油の飛沫がミスト化して拡
散するのを抑制することができる。その結果、クランク
軸とコンロッドとの摺動部等へ潤滑油を充分供給するこ
とができるので、これらの部品の耐久性を向上させるこ
とができる。
動によって、クランクケース内の潤滑油が跳ね上げられ
ると、これらの回転部の周囲が遮蔽板によって狭い空間
に仕切られているので、潤滑油の飛沫がミスト化して拡
散するのを抑制することができる。その結果、クランク
軸とコンロッドとの摺動部等へ潤滑油を充分供給するこ
とができるので、これらの部品の耐久性を向上させるこ
とができる。
【0009】請求項2に記載の往復ポンプは、請求項1
に記載の発明において、前記遮蔽板(80)は、前記ク
ランク軸(30)および前記コンロッド(40)の全体
を遮蔽するものであることを特徴とする。
に記載の発明において、前記遮蔽板(80)は、前記ク
ランク軸(30)および前記コンロッド(40)の全体
を遮蔽するものであることを特徴とする。
【0010】請求項2に記載の発明においては、クラン
クケース内のクランク軸およびコンロッドの全体が遮蔽
板により遮蔽されているので、クランク運動によって発
生した音が、方向に関係なくこの遮蔽板で遮断されるた
め、全方向においてクランクケースによって反響される
のを抑制することができ、騒音低減効果を高めることが
できる。
クケース内のクランク軸およびコンロッドの全体が遮蔽
板により遮蔽されているので、クランク運動によって発
生した音が、方向に関係なくこの遮蔽板で遮断されるた
め、全方向においてクランクケースによって反響される
のを抑制することができ、騒音低減効果を高めることが
できる。
【0011】請求項3に記載の往復ポンプは、請求項1
に記載の発明において、前記遮蔽板(90)は、前記ク
ランク軸(30)および前記コンロッド(40)の一部
を遮蔽するものであることを特徴とする。
に記載の発明において、前記遮蔽板(90)は、前記ク
ランク軸(30)および前記コンロッド(40)の一部
を遮蔽するものであることを特徴とする。
【0012】請求項3に記載の発明においては、クラン
クケース内のクランク軸およびコンロッドの一部が遮蔽
板により遮蔽されているので、クランク運動によって発
生した音が、この遮蔽板で遮蔽されている方向において
遮断される。このため、この遮蔽板によって遮蔽されて
いる方向に出て行く音が、クランクケースによって反響
されるのを抑制することができ、その結果その方向の騒
音を低減することができる。したがって、特定方向の騒
音を低減したい場合に、この発明は有効である。
クケース内のクランク軸およびコンロッドの一部が遮蔽
板により遮蔽されているので、クランク運動によって発
生した音が、この遮蔽板で遮蔽されている方向において
遮断される。このため、この遮蔽板によって遮蔽されて
いる方向に出て行く音が、クランクケースによって反響
されるのを抑制することができ、その結果その方向の騒
音を低減することができる。したがって、特定方向の騒
音を低減したい場合に、この発明は有効である。
【0013】なお、上記における括弧内の符号は、図面
において対応する要素を便宜的に表記したものであり、
したがって本発明は図面上の記載に限定されるものでは
ない。これは、「特許請求の範囲」の欄の記載について
も同様である。
において対応する要素を便宜的に表記したものであり、
したがって本発明は図面上の記載に限定されるものでは
ない。これは、「特許請求の範囲」の欄の記載について
も同様である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1および図2は、本発明の第1
の実施の形態に係るプランジャポンプを示す図である。
を参照して説明する。図1および図2は、本発明の第1
の実施の形態に係るプランジャポンプを示す図である。
【0015】このプランジャポンプ(往復ポンプ)は、
3連式のプランジャポンプであって、概略有底筒状のク
ランクケース10を備えている。クランクケース10
は、開口側に向かって横断面積が漸次大きくなるように
形成されており、開口側にはフランジ部11が形成され
ている。クランクケース10の底壁12の中央部には、
オイルゲージ21がパッキン22を介在してねじ込まれ
ている。また、底壁12には、クランクケース10の開
口側に向かって円筒状に突出するベアリング装着部13
が形成されており、このベアリング装着部13にはベア
リング23が嵌入されて取り付けられている。クランク
ケース10の開口側には、ベアリングケース24がクラ
ンクケース10の開口を塞ぐように装着されており、こ
のベアリングケース24の円筒状のベアリング装着部2
5には、ベアリング26が嵌入されて取り付けられてい
る。
3連式のプランジャポンプであって、概略有底筒状のク
ランクケース10を備えている。クランクケース10
は、開口側に向かって横断面積が漸次大きくなるように
形成されており、開口側にはフランジ部11が形成され
ている。クランクケース10の底壁12の中央部には、
オイルゲージ21がパッキン22を介在してねじ込まれ
ている。また、底壁12には、クランクケース10の開
口側に向かって円筒状に突出するベアリング装着部13
が形成されており、このベアリング装着部13にはベア
リング23が嵌入されて取り付けられている。クランク
ケース10の開口側には、ベアリングケース24がクラ
ンクケース10の開口を塞ぐように装着されており、こ
のベアリングケース24の円筒状のベアリング装着部2
5には、ベアリング26が嵌入されて取り付けられてい
る。
【0016】クランクケース10内には、クランク軸3
0がベアリング23,26にその両端部を嵌入されるこ
とにより、回転自在に支持されている。クランク軸30
のクランクケース10の開口側の端面には、軸方向に延
びる嵌合穴31が形成されており、この嵌合穴31に、
クランク軸30を駆動する駆動軸が嵌入されて、クラン
ク軸30が一体的に回転するように固定されるようにな
っている。具体的には、エンジンやモータ等の原動機の
出力軸(駆動軸)または原動機に連結された減速機の出
力軸(駆動軸)等が、嵌合穴24に嵌入されて固定され
る。クランクケース10のフランジ部11は、駆動軸を
提供する原動機等に取り付けられる。
0がベアリング23,26にその両端部を嵌入されるこ
とにより、回転自在に支持されている。クランク軸30
のクランクケース10の開口側の端面には、軸方向に延
びる嵌合穴31が形成されており、この嵌合穴31に、
クランク軸30を駆動する駆動軸が嵌入されて、クラン
ク軸30が一体的に回転するように固定されるようにな
っている。具体的には、エンジンやモータ等の原動機の
出力軸(駆動軸)または原動機に連結された減速機の出
力軸(駆動軸)等が、嵌合穴24に嵌入されて固定され
る。クランクケース10のフランジ部11は、駆動軸を
提供する原動機等に取り付けられる。
【0017】クランク軸30には、3つのクランクピン
32が形成されており、各クランクピン32の外側には
コンロッド(連接棒)40の大端部41が回転自在に嵌
合されている。各コンロッド40の小端部42には、ク
ロスヘッド(往復動部材)51がクロスピン52により
連結されている。各クロスヘッド51は、クランク軸3
0と直交する方向に延びるクランクケース10のガイド
部14に、摺動自在に嵌入されているとともに、その先
端部には各プランジャ(往復動部材)53の基端部がね
じ込まれて連結されている。
32が形成されており、各クランクピン32の外側には
コンロッド(連接棒)40の大端部41が回転自在に嵌
合されている。各コンロッド40の小端部42には、ク
ロスヘッド(往復動部材)51がクロスピン52により
連結されている。各クロスヘッド51は、クランク軸3
0と直交する方向に延びるクランクケース10のガイド
部14に、摺動自在に嵌入されているとともに、その先
端部には各プランジャ(往復動部材)53の基端部がね
じ込まれて連結されている。
【0018】プランジャ53の先端部分の外側には、基
端側から先端側に向かって順に、蓮根状のスリーブ5
4、段差付きのカラー55が嵌入され、そしてこれら
は、プランジャ53の先端部に螺合されたナット56に
よって締め付けられることにより、プランジャ53に取
り外し自在に固定されている。段差付きのカラー55の
小径部の外側には、プランジャ53の軸線方向に移動自
在に吸水弁57が嵌入されており、この吸水弁57は、
破線で簡略化して図示するばね58によって、スリーブ
54の貫通孔54aを塞ぐように、スリーブ54に向か
って付勢されている。プランジャ53の先端側には、こ
のプランジャ53に対向するようにして、弁座59にば
ね60(破線で簡略化して図示している。)によって付
勢されている吐出弁61が設けられている。
端側から先端側に向かって順に、蓮根状のスリーブ5
4、段差付きのカラー55が嵌入され、そしてこれら
は、プランジャ53の先端部に螺合されたナット56に
よって締め付けられることにより、プランジャ53に取
り外し自在に固定されている。段差付きのカラー55の
小径部の外側には、プランジャ53の軸線方向に移動自
在に吸水弁57が嵌入されており、この吸水弁57は、
破線で簡略化して図示するばね58によって、スリーブ
54の貫通孔54aを塞ぐように、スリーブ54に向か
って付勢されている。プランジャ53の先端側には、こ
のプランジャ53に対向するようにして、弁座59にば
ね60(破線で簡略化して図示している。)によって付
勢されている吐出弁61が設けられている。
【0019】クランクケース10には、マニフォールド
元71が接合され、このマニフォールド元71とマニフ
ォールド先72との間に、3つのシリンダ73が各両端
部をそれぞれマニフォールド元71およびマニフォール
ド先72に嵌入されている。そして、マニフォールド先
72が、クランクケース10にねじ込まれる複数本のボ
ルト74によって、クランクケース10に向かって締め
付けられることによって、クランクケース10、マニフ
ォールド元71、3つのシリンダ73およびマニフォー
ルド先72がこの順に互いに固定されている。
元71が接合され、このマニフォールド元71とマニフ
ォールド先72との間に、3つのシリンダ73が各両端
部をそれぞれマニフォールド元71およびマニフォール
ド先72に嵌入されている。そして、マニフォールド先
72が、クランクケース10にねじ込まれる複数本のボ
ルト74によって、クランクケース10に向かって締め
付けられることによって、クランクケース10、マニフ
ォールド元71、3つのシリンダ73およびマニフォー
ルド先72がこの順に互いに固定されている。
【0020】プランジャ53の基端部側には、オイルシ
ール62、パッキン63等が配設され、マニフォールド
元71内のパッキン63とスリーブ54との間の空間7
5は、吸水口(図示せず)に連通されている。また、プ
ランジャ53の先端部分が進退するシリンダ73内は、
ポンプ室76となっている。
ール62、パッキン63等が配設され、マニフォールド
元71内のパッキン63とスリーブ54との間の空間7
5は、吸水口(図示せず)に連通されている。また、プ
ランジャ53の先端部分が進退するシリンダ73内は、
ポンプ室76となっている。
【0021】そして、このプランジャポンプにおいて
は、クランクケース10内に、このクランクケース10
内に露出している、クランク軸30およびコンロッド4
0の部分を遮蔽する遮蔽板80が設けられている。遮蔽
板80は、一端側に開口81を備えた概略筒状(楕円筒
状)に形成されており、開口81側の両端縁には外方に
突出する当接部82,82が形成されている。遮蔽板8
0の開口81内には、ガイド部14のクランクケース1
0内に突出する部分が挿入され、この部分の外側に両当
接部82,82が当接されている。遮蔽板80のクラン
ク軸30の軸方向における一端部は、ベアリングケース
24のベアリング装着部25の外側に挿入され、遮蔽板
80の他端部は、クランクケース10のベアリング装着
部13の外側まで延びている。遮蔽板80の下側の部分
には、各コンロッド40の大端部41がクランク軸30
の各クランクピン32に嵌合している部分の下側の位置
に、それぞれ貫通孔83が形成されており、これらの貫
通孔83を通して潤滑油が遮蔽板80の内外に出入りす
る。潤滑油は通常クランクケース10内の空間の半分程
度を満たすように充填される。遮蔽板80は、当接部8
2でガイド部14に適当な定着具等により固定するよう
にしてもよいし、あるいは両当接部82の弾性力によっ
て両当接部82でガイド部14を挟み込んで固定するよ
うにしてもよい。
は、クランクケース10内に、このクランクケース10
内に露出している、クランク軸30およびコンロッド4
0の部分を遮蔽する遮蔽板80が設けられている。遮蔽
板80は、一端側に開口81を備えた概略筒状(楕円筒
状)に形成されており、開口81側の両端縁には外方に
突出する当接部82,82が形成されている。遮蔽板8
0の開口81内には、ガイド部14のクランクケース1
0内に突出する部分が挿入され、この部分の外側に両当
接部82,82が当接されている。遮蔽板80のクラン
ク軸30の軸方向における一端部は、ベアリングケース
24のベアリング装着部25の外側に挿入され、遮蔽板
80の他端部は、クランクケース10のベアリング装着
部13の外側まで延びている。遮蔽板80の下側の部分
には、各コンロッド40の大端部41がクランク軸30
の各クランクピン32に嵌合している部分の下側の位置
に、それぞれ貫通孔83が形成されており、これらの貫
通孔83を通して潤滑油が遮蔽板80の内外に出入りす
る。潤滑油は通常クランクケース10内の空間の半分程
度を満たすように充填される。遮蔽板80は、当接部8
2でガイド部14に適当な定着具等により固定するよう
にしてもよいし、あるいは両当接部82の弾性力によっ
て両当接部82でガイド部14を挟み込んで固定するよ
うにしてもよい。
【0022】このプランジャポンプにおいては、クラン
ク軸30をモータ等の駆動軸により回転させると、この
クランク軸30の回転運動がクランクピン32およびコ
ンロッド40によりクロスヘッド51の往復運動に変換
され、これによりプランジャ53がポンプ室76を進退
運動し、ポンプ室76の容積変化によって液体が吸水弁
57からポンプ室76内に流入し、また吐出弁61から
吐出される。すなわち、プランジャ53が吐出弁61に
向かって移動するときには、吸水弁57がスリーブ54
の先端面に当接して貫通孔54aを塞いだ状態で移動す
るとともに、ポンプ室76の容積が小さくなるので、ポ
ンプ室76内の液体が吐出弁61から吐出される。一
方、プランジャ53が吐出弁61から遠ざかる方向に移
動するときには、スリーブ54の先端面が吸水弁57か
ら離れ、これによりスリーブ54の貫通孔54aとポン
プ室76が連通するとともに、ポンプ室76の容積が大
きくなるので、スリーブ54の貫通孔54aを通して空
間75からポンプ室76内に液体が流入する。
ク軸30をモータ等の駆動軸により回転させると、この
クランク軸30の回転運動がクランクピン32およびコ
ンロッド40によりクロスヘッド51の往復運動に変換
され、これによりプランジャ53がポンプ室76を進退
運動し、ポンプ室76の容積変化によって液体が吸水弁
57からポンプ室76内に流入し、また吐出弁61から
吐出される。すなわち、プランジャ53が吐出弁61に
向かって移動するときには、吸水弁57がスリーブ54
の先端面に当接して貫通孔54aを塞いだ状態で移動す
るとともに、ポンプ室76の容積が小さくなるので、ポ
ンプ室76内の液体が吐出弁61から吐出される。一
方、プランジャ53が吐出弁61から遠ざかる方向に移
動するときには、スリーブ54の先端面が吸水弁57か
ら離れ、これによりスリーブ54の貫通孔54aとポン
プ室76が連通するとともに、ポンプ室76の容積が大
きくなるので、スリーブ54の貫通孔54aを通して空
間75からポンプ室76内に液体が流入する。
【0023】このプランジャポンプにあっては、クラン
クケース10内に露出している、クランク軸30および
コンロッド40の部分を遮蔽する遮蔽板80が設けられ
ているので、クランク軸30、コンロッド40、クロス
ピン52およびクロスヘッド51によるクランク運動に
よって発生した音が、遮蔽板80で遮断されるため、ク
ランクケース10によって反響されるのを抑制すること
ができる。そのため、プランジャポンプから発生する騒
音を低減することができる。
クケース10内に露出している、クランク軸30および
コンロッド40の部分を遮蔽する遮蔽板80が設けられ
ているので、クランク軸30、コンロッド40、クロス
ピン52およびクロスヘッド51によるクランク運動に
よって発生した音が、遮蔽板80で遮断されるため、ク
ランクケース10によって反響されるのを抑制すること
ができる。そのため、プランジャポンプから発生する騒
音を低減することができる。
【0024】また、クランク軸30のクランクピン32
とこれに嵌合しているコンロッド40の大端部41との
回転運動によって、クランクケース10内の潤滑油が跳
ね上げられると、これらの回転部の周囲が遮蔽板80に
よって狭い空間に仕切られているので、潤滑油の飛沫が
ミスト化して拡散するのを抑制することができる。その
結果、クランク軸30のクランクピン32とコンロッド
40の大端部41との摺動部、コンロッド40の大端部
41とクロスピン52との摺動部、クロスピン52とク
ロスヘッド51との摺動部およびクロスヘッド51とク
ランクケース10のガイド部14との摺動部等へ潤滑油
を充分供給することができ、これらの部品の耐久性を向
上させることができる。
とこれに嵌合しているコンロッド40の大端部41との
回転運動によって、クランクケース10内の潤滑油が跳
ね上げられると、これらの回転部の周囲が遮蔽板80に
よって狭い空間に仕切られているので、潤滑油の飛沫が
ミスト化して拡散するのを抑制することができる。その
結果、クランク軸30のクランクピン32とコンロッド
40の大端部41との摺動部、コンロッド40の大端部
41とクロスピン52との摺動部、クロスピン52とク
ロスヘッド51との摺動部およびクロスヘッド51とク
ランクケース10のガイド部14との摺動部等へ潤滑油
を充分供給することができ、これらの部品の耐久性を向
上させることができる。
【0025】図3および図4は、本発明の第2の実施の
形態に係るプランジャポンプを示すである。なお、図3
および図4において、図1および図2と同一構成要素に
は同一符号を付してその説明を簡略化する。本実施の形
態に係るプランジャポンプ(往復ポンプ)では、図1お
よび図2の遮蔽板80の代わりに、遮蔽板90が設けら
れている点で、図1および図2のプランジャポンプと異
なっており、これ以外の構成は、図1および図2のプラ
ンジャポンプと同一に構成されている。
形態に係るプランジャポンプを示すである。なお、図3
および図4において、図1および図2と同一構成要素に
は同一符号を付してその説明を簡略化する。本実施の形
態に係るプランジャポンプ(往復ポンプ)では、図1お
よび図2の遮蔽板80の代わりに、遮蔽板90が設けら
れている点で、図1および図2のプランジャポンプと異
なっており、これ以外の構成は、図1および図2のプラ
ンジャポンプと同一に構成されている。
【0026】遮蔽板90は、クランクケース10内に、
このクランクケース10内に露出している、クランク軸
30およびコンロッド40の部分の一部を遮蔽するよう
に設けられている。遮蔽板90は、長方形の板材が概略
L字状に曲げられて形成されており、上側の一端部には
当接部91が形成されており、この当接部91がガイド
部14のクランクケース10内に突出する部分の上側に
載置されている。遮蔽板90は、当接部91からクラン
ク軸30の上側に円弧状に延び、さらに下方に向かって
直線状に延びて、その下端はクランクケース10の内周
面に当接されている。遮蔽板90のクランク軸30の軸
方向における一端部は、ベアリングケース24のベアリ
ング装着部25の上側に載置され、遮蔽板90の他端部
は、クランクケース10のベアリング装着部13の外側
まで延びている。遮蔽板90は、当接部91でガイド部
14に適当な定着具等により固定される。
このクランクケース10内に露出している、クランク軸
30およびコンロッド40の部分の一部を遮蔽するよう
に設けられている。遮蔽板90は、長方形の板材が概略
L字状に曲げられて形成されており、上側の一端部には
当接部91が形成されており、この当接部91がガイド
部14のクランクケース10内に突出する部分の上側に
載置されている。遮蔽板90は、当接部91からクラン
ク軸30の上側に円弧状に延び、さらに下方に向かって
直線状に延びて、その下端はクランクケース10の内周
面に当接されている。遮蔽板90のクランク軸30の軸
方向における一端部は、ベアリングケース24のベアリ
ング装着部25の上側に載置され、遮蔽板90の他端部
は、クランクケース10のベアリング装着部13の外側
まで延びている。遮蔽板90は、当接部91でガイド部
14に適当な定着具等により固定される。
【0027】このプランジャポンプにあっては、クラン
クケース10内に露出している、クランク軸30および
コンロッド40の部分の一部を遮蔽する遮蔽板90が設
けられているので、クランク軸30、コンロッド40、
クロスピン52およびクロスヘッド51によるクランク
運動によって発生した音が、この遮蔽板90で遮蔽され
ている方向において遮断される。このため、この遮蔽板
90によって遮蔽されている方向に出て行く音が、クラ
ンクケース10によって反響されるのを抑制することが
でき、その結果その方向の騒音を低減することができ
る。したがって、特定方向の騒音を低減した場合に、こ
のクランク軸30およびコンロッド40の一部を遮蔽す
る遮蔽板は有効である。
クケース10内に露出している、クランク軸30および
コンロッド40の部分の一部を遮蔽する遮蔽板90が設
けられているので、クランク軸30、コンロッド40、
クロスピン52およびクロスヘッド51によるクランク
運動によって発生した音が、この遮蔽板90で遮蔽され
ている方向において遮断される。このため、この遮蔽板
90によって遮蔽されている方向に出て行く音が、クラ
ンクケース10によって反響されるのを抑制することが
でき、その結果その方向の騒音を低減することができ
る。したがって、特定方向の騒音を低減した場合に、こ
のクランク軸30およびコンロッド40の一部を遮蔽す
る遮蔽板は有効である。
【0028】また、クランクケース10内が遮蔽板90
によって仕切られ、クランク軸30のクランクピン32
とコンロッド40の大端部41との回転部の周囲が狭く
なっているので、クランク軸30のクランクピン32と
コンロッド40の大端部41との回転運動によって、跳
ね上げられたクランクケース10内の潤滑油の飛沫が、
ミスト化して拡散するのを抑制することができる。その
結果、第1の実施の形態と同様に、クランク軸30のク
ランクピン32とコンロッド40の大端部41との摺動
部等へ潤滑油を充分供給することができ、これらの部品
の耐久性を向上させることができる。
によって仕切られ、クランク軸30のクランクピン32
とコンロッド40の大端部41との回転部の周囲が狭く
なっているので、クランク軸30のクランクピン32と
コンロッド40の大端部41との回転運動によって、跳
ね上げられたクランクケース10内の潤滑油の飛沫が、
ミスト化して拡散するのを抑制することができる。その
結果、第1の実施の形態と同様に、クランク軸30のク
ランクピン32とコンロッド40の大端部41との摺動
部等へ潤滑油を充分供給することができ、これらの部品
の耐久性を向上させることができる。
【0029】なお、上記各実施の形態では、本発明をプ
ランジャポンプに適用した場合について説明したが、こ
れに限らず、本発明は、ピストンポンプ等の他の往復ポ
ンプにも適用することができる。
ランジャポンプに適用した場合について説明したが、こ
れに限らず、本発明は、ピストンポンプ等の他の往復ポ
ンプにも適用することができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の往復ポン
プによれば、クランク運動で発生する騒音を遮断して、
騒音の低減を図ることができる。また、クランクケース
内のクランク軸等の部品へ潤滑油を充分供給することが
できて、これらの部品の耐久性を向上させることができ
る。
プによれば、クランク運動で発生する騒音を遮断して、
騒音の低減を図ることができる。また、クランクケース
内のクランク軸等の部品へ潤滑油を充分供給することが
できて、これらの部品の耐久性を向上させることができ
る。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るプランジャポ
ンプを示す縦断面図である。
ンプを示す縦断面図である。
【図2】図1のII−II線矢視断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るプランジャポ
ンプを示す縦断面図である。
ンプを示す縦断面図である。
【図4】図1のIV−IV線矢視断面図である。
10 クランクケース
30 クランク軸
40 コンロッド
51 クロスヘッド(往復動部材)
53 プランジャ(往復動部材)
76 (ポンプ室)
Claims (3)
- 【請求項1】 クランクケース(10)に回転自在に支
持されたクランク軸(30)の回転運動がコンロッド
(40)を介して往復動部材(51,53)の往復動に
変換され、該往復動部材(51,53)の往復動により
ポンプ室(76)の容積が増減される往復ポンプにおい
て、 前記クランクケース(10)内に、前記クランク軸(3
0)および前記コンロッド(40)を遮蔽する遮蔽板
(80,90)が設けられていることを特徴とする往復
ポンプ。 - 【請求項2】 前記遮蔽板(80)は、前記クランク軸
(30)および前記コンロッド(40)の全体を遮蔽す
るものであることを特徴とする請求項1に記載の往復ポ
ンプ - 【請求項3】 前記遮蔽板(90)は、前記クランク軸
(30)および前記コンロッド(40)の一部を遮蔽す
るものであることを特徴とする請求項1に記載の往復ポ
ンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001347733A JP2003148359A (ja) | 2001-11-13 | 2001-11-13 | 往復ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001347733A JP2003148359A (ja) | 2001-11-13 | 2001-11-13 | 往復ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003148359A true JP2003148359A (ja) | 2003-05-21 |
Family
ID=19160691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001347733A Withdrawn JP2003148359A (ja) | 2001-11-13 | 2001-11-13 | 往復ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003148359A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017044125A (ja) * | 2015-08-26 | 2017-03-02 | 株式会社丸山製作所 | 往復動ポンプ装置 |
-
2001
- 2001-11-13 JP JP2001347733A patent/JP2003148359A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017044125A (ja) * | 2015-08-26 | 2017-03-02 | 株式会社丸山製作所 | 往復動ポンプ装置 |
US10119538B2 (en) | 2015-08-26 | 2018-11-06 | Maruyama Mfg. Co., Inc. | Reciprocating pump |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050201 |