JP2003140064A - 機能デバイス、その製造方法及び駆動回路 - Google Patents
機能デバイス、その製造方法及び駆動回路Info
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Abstract
でき、更に、低コスト化及び光通信の信頼性の向上を図
った機能デバイス、その製造方法及び駆動回路を提供す
る。 【解決手段】 駆動回路基板2を設け、この駆動回路基
板2に積層するように、ミラー基板1を設ける。ミラー
基板1には、例えば9個のミラー素子11を設け、(3
行×3列)のマトリクス状に配列する。ミラー素子11
は微小電気機械システム(MEMS)により作製する。
また、駆動回路基板2には絶縁性の基板を設け、この基
板上にミラー素子11を駆動する駆動回路を設ける。駆
動回路基板2は、熱硬化性接着剤からなる樹脂層3を介
してミラー基板1に接合する。
Description
換、経路の変更、波長の選択及び導通/非導通等の加工
処理を行う機能素子を備えた機能デバイスに関し、特
に、機能素子の動作が微小電気機械により制御される機
能デバイスに関する。
ision Multiplexing)方式の光ファイバーシステムのよ
うな光波通信ネットワークシステムにおいて、光の経路
をスイッチングする技術及び入射した光から任意の波長
の光を選択する技術の必要性が高まっている。この光波
通信ネットワークシステムにおいて、ネットワーク上の
各ノードでは、複数の波長の光から所定の波長の光を選
択し分岐した後、この光の経路変更を行う光スイッチが
使用される。今後予想される通信情報伝送量の増大に伴
い、光スイッチ等の光デバイスの多チャンネル化、大規
模化が要求されている。
換すること無しに光のまま経路変換するため、遅延時間
を最小化でき、転送速度に依存せず、拡張性を有する等
の特長をもつ。従来、光スイッチを実現する方法とし
て、光ファイバーの機械的運動による方法、ファラデー
回転に基づいて行う方法、反射ミラーを使用して行う方
法等が提案されている。
ミラー及びこの反射ミラーの駆動装置に微小電気機械シ
ステム(MEMS:Micro Electro Mechanical Syste
m)を使用する光スイッチは、半導体集積回路を製造す
る微細加工技術を利用して製造しているため、機能集積
化、アレイ化、可動立体構造の小型化、高精度化が可能
であり、コスト低減、大規模化に対して有利であり、今
後の多チャンネル化に伴う光スイッチの大規模化の必要
性に十分に応えられる光デバイスとして期待されてい
る。
報には、MEMSにより形成された反射ミラーが開示さ
れている。即ち、特開2000−314846号公報に
は、支持体にビーム部によって回動可能に連結された反
射ミラーを設け、前記支持体に電極を取り付け、この電
極に電圧を印加することにより、この電極と前記反射ミ
ラーとの間の静電力によって前記反射ミラーの動作を制
御する技術が開示されている。また、特開2001−1
17025号公報にも、MEMSにより形成された反射
ミラーが開示されている。更に、特開平11−3302
54号公報には、スイッチ手段を備えた半導体装置にお
いて、前記スイッチ手段が、基板上に形成された複数の
MOSトランジスタと、このMOSトランジスタ上に形
成されたMEMSである複数のスイッチ素子とを備え、
このスイッチ素子においては移動可能に設けられた配線
をクーロン力により移動させることによりスイッチング
を行う技術が開示されている。特開平11−33025
4号公報には、これにより、半導体装置において、前記
MOSトランジスタにより不変的な接続を行い、前記ス
イッチ素子により可変的な接続を行うことにより、自由
度が高い論理可変LSIを実現できると記載されてい
る。
報には、半導体モノシリックマイクロ波集積回路基板上
にMEMSにてRFスイッチを形成する技術が開示され
ている。この技術は、基板上にシーソー状に回動可能に
支持されたビームを設け、このビームの近傍に配置され
た電極に電圧を印加することにより、ビームと電極との
間に静電気力を発生させ、ビームを回動させる。これに
より、基板上に形成された端子とビームの下面に形成さ
れた端子とを接触させたり非接触にしたりして、スイッ
チを開閉するものである。特開平11−144596号
公報には、これにより、感度が良好なRFスイッチをア
レイ状に形成できると記載されている。
(Carole C. Barron et. al.)においては、MEMS素
子が形成される基板と同一のシリコン基板上に、このM
EMS素子を駆動する駆動回路を作製する技術が開示さ
れている。
は、MEMSデバイスモジュールとMEMSデバイスア
レイを駆動するために必要なIC制御回路モジュールと
を共通のシステム相互接続基板上に集積する技術が開示
されている。これにより、MEMSデバイス及びICモ
ジュールを、交換又は修理のために容易に取り外すこと
ができる。
従来の技術には以下に示すような問題点がある。反射ミ
ラー又はRFスイッチ等の機能素子の駆動力として、静
電気力、磁気力、圧電効果、熱膨張等が利用されるが、
このような機能素子を備えた装置には、これらの駆動力
を発生させるための駆動回路が必要である。例えば、反
射ミラーの駆動力として静電気力を使用する場合には、
電圧を発生する印加電圧発生回路の他に、駆動させる微
小電気機械を選択し制御するための駆動回路が必要とな
る。
5号公報の図1に示されているように、従来、このよう
な駆動回路は、反射ミラー等の機能素子及びこの機能素
子を駆動する駆動装置(以下、総称してMEMS素子と
いう)を形成する基板とは別の基板上に作製され、ワイ
ヤボンディング又はフレキシブル基板等によってMEM
S素子が形成された基板に接続されている。このため、
光デバイスが多チャンネル化により大規模化し、駆動す
るMEMS素子数が増大すると、前記駆動回路を個々の
MEMS素子に接続する配線の数及び駆動回路の規模が
増大し、装置全体が大型化してしまうという問題があ
る。即ち、MEMS素子を駆動制御するためには電極が
必要であるが、多チャンネル化、アレイの大規模化に伴
い外部との間で駆動制御信号を入出力するための端子数
が増大し、そのための配線の引き回しに必要な領域も大
型化する。例えば、一つのMEMS素子の駆動に2電極
必要とすると、n行n列(nは整数)正方マトリックス配
置(アレイ化)すると電極数は2n2個となり、これと同
数の端子をデバイスに設ける必要があり、更に、これら
の端子に接続する配線の引き回し領域も大型化する。
開示された技術においては、シリコン基板表面にキャビ
ティー部を設け、このキャビティー部にMEMS素子を
作製した後、前記シリコン基板表面における前記キャビ
ティー部とは異なる領域に駆動回路を形成するため、駆
動回路形成時においてMEMS素子を保護する工程が必
要となり、また、駆動回路形成後に平坦化加工を行う工
程が必要となる。このため、工程数が増加するという問
題点がある。また、多チャンネル化を実現するために数
千個のMEMS素子からなる光反射ミラーをアレイ状に
配列する場合、シリコン基板表面におけるキャビティー
部が占める面積の比率が増大し、装置の作製時において
シリコン基板の機械的強度が弱くなるという問題点があ
る。
開示された技術においては、複数のMEMSモジュール
を交換可能な状態で相互接続基板上に配置するため、モ
ジュール間の位置合せ精度を確保することが必要とな
る。例えば、MEMSモジュールが光通信に使用するミ
ラーを含む場合には、モジュール間の光路を精密に確保
する必要がある。このため、組立工程が複雑化するか、
又は組立後の装置の信頼性が低くなる。また、各MEM
Sモジュールがそれ自体で密封された構造をとるため、
MEMSチップよりも体積が大きく、アレイの大規模化
においては装置が大型化するといった問題点がある。
のであって、多チャンネル化における配線数の増大によ
る大型化を抑制でき、製造が容易であり、強度が高く、
低コスト化及び信頼性の向上を図った機能デバイス及び
その製造方法並びにこの機能デバイスに搭載する駆動回
路を提供することを目的とする。
スは、入力された信号を加工して出力する複数の機能素
子と、基板及びこの基板上に設けられ前記機能素子を駆
動する駆動回路を備えた駆動回路基板と、絶縁性材料か
らなり前記機能素子と前記駆動回路基板とを相互に接合
する絶縁層及びこの絶縁層中に設けられ前記機能素子と
前記駆動回路とを相互に接続する接続端子を備えた接合
層と、を有することを特徴とする。
素子を駆動する駆動回路を備えた駆動回路基板を設け、
機能素子と駆動回路基板とを接合層により接合すること
により、機能素子が多数になり機能デバイスが多チャン
ネル化した場合においても、駆動回路の面積の増大によ
り機能デバイス全体が大型化することを抑制することが
できる。また、駆動回路と機能素子との間の距離を小さ
くできるため、両者間の配線を可及的に短くすることが
でき、機能デバイスの小型化及び信頼性の向上を図るこ
とができる。更に、駆動回路基板において、基板上に駆
動回路を形成し、機能素子は接合層を介してこの駆動回
路基板に接合するため、基板上に直接機能素子を形成す
る場合と比較して、製造が容易であり、基板の強度が低
下することがなく、駆動回路基板と機能素子との間に集
積度及び物理的な不整合が少なく、機能デバイスの信頼
性を向上させると共にコストを減少させることができ
る。更にまた、機能素子が接合層により駆動回路基板に
接合されているため、交換可能なモジュールを使用する
場合と比較して、デバイスの信頼性が向上すると共に、
小型化を図ることができる。更にまた、機能素子及び駆
動回路基板を独立して製造することができるため、夫々
独立に良否判断を行うことができ、デバイス全体として
の歩留りが向上する。
入出力端子を有し、この入出力端子の数が前記接続端子
の数よりも少ないことが好ましい。これにより、駆動回
路と外部回路との間の配線数を低減でき、この配線の引
き回しに要する領域の面積を低減することができる。
号に対して加工処理を施す加工素子と、この加工素子を
運動可能に支持する微小電気機械部と、前記駆動回路か
ら電圧が印加され前記加工素子との間に静電気力を発生
させることにより前記加工素子を運動させる駆動電極
と、を有していてもよい。これにより、簡略な構成によ
り、駆動回路が出力する電気信号を加工素子の機械的動
作に変換することができる。
を3個以上有していてもよい。これにより、前記加工素
子を2自由度で動かすことができ、信号処理の自由度が
増大する。
素子がこの光信号の少なくとも一部を反射する光反射ミ
ラーであり、前記微小電気機械部が前記光反射ミラーを
回動可能に支持するものであり、前記駆動電極が前記光
反射ミラーの角度を制御して前記光反射ミラーが入力さ
れた前記光信号を選択的に出力することにより、光のス
イッチングを行ってもよい。
なり、前記光反射ミラーが半透過性であり、前記基板が
透明絶縁体からなり、前記駆動回路基板が前記機能素子
に対向していない側の面に光検出素子を含む光検出基板
を有していてもよい。これにより、この光デバイスを使
用して光通信を行う際に、常時、光信号をモニターする
ことが可能となる。この結果、この機能デバイスを通過
する光信号の異常及び通信経路の断線等を検出すること
ができる。
素子がこの光信号から任意の波長の光を選択的に分離す
るフィルターであり、前記微小電気機械部が前記フィル
ターを往復運動可能に支持するものであり、前記駆動電
極が前記フィルターの位置を制御して前記光信号の通過
域に介在させることにより、前記フィルターが入力され
た前記光信号から任意の波長の光を選択的に分離して出
力してもよい。
工素子が変形することにより前記電気信号が入力された
入力端子を出力端子に接続するスイッチ部材であり、前
記駆動電極が前記スイッチ部材を変形させることにより
前記電気信号の前記出力端子への導通/非導通を選択し
てもよい。
れた複数のトランジスタと、このトランジスタのゲート
電極に接続された1又は複数のゲート線と、前記トラン
ジスタのソース電極に接続された複数のドレイン/ソー
ス線と、前記トランジスタのドレイン電極及び前記駆動
電極に接続され前記ドレイン電極に印加された電圧を前
記駆動電極に印加する端子と、前記ドレイン/ソース線
に選択的に信号を入力するドレイン/ソース駆動回路
と、を有することが好ましい。また、前記駆動回路が、
前記ゲート線に選択的に信号を入力するゲート駆動回路
を有していてもよい。これにより、光スイッチが多チャ
ンネル化及び大規模化しても、回路部が大型化すること
がなく、機能デバイスが大型化することをより一層抑制
することができる。
入力された光の少なくとも一部に対して光加工処理を行
い出力する機能素子を備え、前記機能素子を支持すると
共に前記機能素子の動作を制御する微小電気機械部を備
えた機能素子可動支持構造体と、前記機能素子可動支持
構造体から見て前記機能素子が設けられていない側に配
置され、絶縁体からなる基板及びこの基板上に形成され
前記微小電気機械部の動作を制御する駆動回路を備えた
駆動回路基板構造体と、を有することを特徴とする。
機械部を備えた機能素子可動支持構造体を設け、前記機
能素子可動支持構造体から見て前記機能素子が設けられ
ていない側に駆動回路を備える駆動回路基板構造体を配
置することにより、機能デバイスが多チャンネル化した
場合においても、駆動回路の面積の増大により機能デバ
イス全体が大型化することを抑制することができる。ま
た、駆動回路基板構造体において絶縁体からなる基板上
に駆動回路を形成するため、駆動回路基板構造体と機能
素子可動支持構造体との間に集積度及び物理的な不整合
が少なく、機能デバイスの信頼性を向上させると共にコ
ストを減少させることができる。更に、駆動回路と微小
電気機械部との間の距離を小さくできるため、駆動回路
と微小電気機械部との間の配線を可及的に短くすること
ができ、機能デバイスの小型化及び信頼性の向上を図る
ことができる。
シリコン基板上に加工素子及びこの加工素子を運動可能
に支持する微小電気機械部を形成する工程と、絶縁基板
にスルーホールを形成する工程と、この絶縁基板の第1
の面に第1の電極を形成すると共に、前記絶縁基板の第
2の面に前記第1の電極に前記スルーホールを介して接
続される第2の電極を形成する工程と、前記加工素子及
び微小電気機械部と前記絶縁基板とを接合することによ
り機能素子可動支持構造体を作製する工程と、基板上に
前記機能素子を駆動する駆動回路を形成して駆動回路基
板を作製する工程と、前記駆動回路が前記第2の電極に
接続されるように前記機能素子可動支持構造体と前記駆
動回路基板とを接合する工程と、を有することを特徴と
する。
を加工して出力する複数の機能素子を備えた機能デバイ
スに設けられ前記機能素子を駆動する駆動回路におい
て、アレイ状に配列された複数のトランジスタと、この
トランジスタのゲート電極に接続された1又は複数のゲ
ート線と、前記トランジスタのソース電極に接続された
複数のドレイン/ソース線と、前記トランジスタのドレ
イン電極及び前記機能素子に接続され前記ドレイン電極
に印加された電圧を前記機能素子に供給する端子と、前
記ドレイン/ソース線に選択的に信号を入力するドレイ
ン/ソース駆動回路と、を有することを特徴とする。
添付の図面を参照して具体的に説明する。先ず、本発明
の第1の実施形態について説明する。図1は本実施形態
に係る機能デバイスの構成を示す斜視図、図2はミラー
素子11の断面図、図3はミラー素子11の詳細を示す
拡大平面図、図4は光反射ミラー素子の電極配置を示す
断面図、図5は1個の光反射ミラー素子を駆動する4個
のミラー素子スイッチ部を示す等価回路図、図6はミラ
ー素子スイッチ部及びドライバ回路部の構成を示す等価
回路図である。なお、図2は図3に示すX−X軸をとお
りミラーフレーム14の表面に垂直な断面における断面
図である。本実施形態の機能デバイスは、機能素子とし
て光反射ミラーを使用し、9個の光反射ミラーをアレイ
状に配置し、この光反射ミラーを駆動する駆動力として
静電気力を利用した光スイッチである。
デバイスである光スイッチには、駆動回路基板2が設け
られ、この駆動回路基板2上に積層されるように、ミラ
ー基板1が設けられている。駆動回路基板2とミラー基
板1とは、樹脂層3により相互に接合されている。この
樹脂層3中には接合部材32(図2参照)が設けられて
おり、樹脂層3及び接合部材32により接合層が形成さ
れている。ミラー基板1には、1個以上例えば9個のミ
ラー素子11が設けられ、(3行×3列)のマトリクス
状に配列されている。駆動回路基板2には、光反射ミラ
ー11を駆動・制御する回路が設けられ、熱硬化性接着
剤等の樹脂層3及び接続部材32(図2参照)を介して
ミラー基板1に接合されている。
状が略直方体であり、積層方向から見てミラー基板1及
び駆動回路基板2は1辺の長さが略等しく、他の1辺の
長さは駆動回路基板2がミラー基板1よりも若干長くな
っている。このため、駆動回路基板2の上面においてミ
ラー基板1に覆われていない領域が存在し、この領域に
は例えば4個の外部入力ポート4が設けられている。
は、絶縁体又は酸化シリコン等の絶縁体で覆われたシリ
コンからなるベース基板16が設けられ、ベース基板1
6上にはガラス等の絶縁体からなる支持台15が所定の
間隔で設けられ、支持台15上にはミラー素子11が設
けられ、ミラー素子11は支持台15により所定の間隔
で保持されている。ミラー素子11は後述するように3
次元的な運動が可能な構造となっている。このミラー素
子11と、後述する貫通電極が設けられたベース基板1
6とが、支持台15を介した所定の間隔で接合され、ミ
ラー基板1が形成されている。
形成され、ベース基板16の表面(ミラー素子11側)
におけるスルーホール19a上には、ミラー素子11を
静電気力により駆動させるための駆動電極17がミラー
素子1個毎に4個設けられている。また、ベース基板1
6の裏面におけるスルーホール19aの下方には接続電
極18が設けられている。駆動電極17と接続電極18
はスルーホール19aにより相互に接続され、貫通電極
を形成する。尚、スルーホール19a内にはハンダ、ス
ズ(Sn)等からなる導電体19bが埋め込まれていて
もよい。更に、接続電極18の表面には、Au(金)又
は半田からなる接続用突起(バンプ)31が設けられて
いる。
1は、円板形状のミラー本体12、このミラー本体12
を軸支するリング形状の支持体13及びミラーフレーム
14から構成されている。支持体13は、加工素子とし
てのミラー本体12を運動可能に支持する微小機械部で
ある。ミラーフレーム14には開口部14aが設けられ
ている。支持体13はミラーフレーム14の開口部14
a内に配置され、リング13b、2個の軸部材13c及
び2個の軸部材13dから構成されている。開口部14
aの内側にはリング13bが配置され、リング13bの
内側にはミラー本体12が配置されている。
には、2個の軸部材13cが、その軸方向がX方向にな
るように連結され、この2個の軸部材13cによりリン
グ13bが軸支されている。これにより、リング13b
は2個の軸部材13cを介してミラーフレーム14に対
してX−X軸を中心として回動可能に連結されている。
また、リング13bのリング内面には2個の軸部材13
dが、その軸方向がY方向になるように連結され、この
2個の軸部材13dによりミラー本体12が軸支されて
いる。これにより、ミラー本体12は2個の軸部材13
dを介してリング13bに対してY−Y軸を中心として
回動可能に連結されている。この結果、ミラー本体12
は支持体13によりミラーフレーム14の表面に平行な
互いに直交する2方向、即ち、夫々X方向及びY方向に
延びるX−X軸及びY−Y軸を回転軸として、ミラーフ
レーム14に対して回動可能に支持されている。これに
より、ミラー本体12は任意の方向に向きを変えること
が可能となり、ミラー本体12は光入力路(図示せず)
から入力された光を任意の方向の光出力路(図示せず)
に出力することができる。
る完全反射性のもの、例えば、基板上に厚い金属膜が被
覆されているものでもよく、入射光の一部を反射して残
部を真直ぐ透過させる半透過性のもの、例えば、透過基
板上に薄い金属膜が被覆されているものでもよい。
におけるミラー本体12の下方に相当する領域に、1個
のミラー本体12に対して夫々4個設けられている。図
3においては、この4個の駆動電極17に夫々符号17
a乃至17dを付与して示す。ミラー駆動電極17b及
び17dは、ミラーフレーム14に対するリング13b
の回転軸の下方に、ミラー本体12の中心をとおり、ベ
ース基板16の表面に垂直な線(以下、ミラー本体12
の中心軸という)に関して対称な位置に配置されてい
る。駆動電極17a及び17cは、リング13bに対す
るミラー本体12の回転軸の下方に、ミラー本体12の
中心軸に関して対称な位置に配置されている。従って、
駆動電極17a乃至17dは、ミラー本体12の中心軸
に対して4回対称な位置に配置されている。ミラー本体
12、支持体13及び駆動電極17a乃至17dによ
り、機能素子が形成されている。
においては、ガラス等の絶縁体からなる基板21が設け
られ、この基板21上に薄膜プロセスにて作製した薄膜
半導体等によって構成される素子スイッチ部22が設け
られている。素子スイッチ部22は駆動電極17と同数
設けられている。また、基板21上には、素子スイッチ
部22を選択して駆動させるドライバ回路部23が設け
られている。また、基板21上には素子スイッチ部22
及びドライバ回路部23を覆う絶縁体層25が設けられ
ている。絶縁体層25における素子スイッチ部22上の
部分にはコンタクトホール25aが設けられ、コンタク
トホール25aには導電体25bが埋め込まれ、導電体
25bは素子スイッチ部22の外部電極(図示せず)に
接続されている。絶縁体層25の表面におけるコンタク
トホール25a上に相当する領域には表面電極24が設
けられ、表面電極24はコンタクトホール25a内の導
電体25bにより、素子スイッチ部22の外部電極(図
示せず)と接続されている。
部の制御回路(図示せず)からドライバ回路部23に入
力され所定の素子スイッチ部22を選択する信号及びク
ロック信号等が入力される入力端子、並びにミラー素子
11を駆動するための印加電圧の入力端子等を備える外
部入力ポート4(図1参照)が設けられている。
向する面に設けられた接続用突起(バンプ)31は、駆
動回路基板2におけるミラー基板1に対向する面に設け
られた表面電極24に夫々当接しており、接続用突起3
1及び表面電極24を覆うように、半田又は導電性接着
剤からなる接続部材32が設けられている。そして、こ
の接続用突起31と表面電極24とが圧着等により相互
に接合され、接続部材32により周囲を覆われて補強さ
れている。更に、ベース基板16と絶縁体層25との間
における接続電極18、接続用突起31、表面電極24
及び接続部材32の周囲には、熱硬化性接着剤等からな
る樹脂層3が充填され封止されている。
2上に接続部材32及び樹脂層3を介して積層されるこ
とにより、ミラー基板1の駆動電極17は、導電材19
b、接続電極18、接続用突起31、接続部材32、表
面電極24及び導電材25bを介して駆動回路基板2の
素子スイッチ部22に接続される。なお、ミラー駆動電
極17、導電材19b、接続電極18、接続用突起3
1、表面電極24、導電材25b及び素子スイッチ部2
2は、ほぼ垂直方向に沿ってこの順に配置されている。
31を接続電極18の表面に設け、接続用突起31を表
面電極24に当接させる例を示したが、接続用突起31
を表面電極24上に設け、接続電極18に当接させても
よい。この場合は、接続部材32は接続用突起31及び
接続電極18を覆うように形成する。
8をミラー駆動電極17の真下に設け、その位置で表面
電極24に接続する例を示したが、表面電極24及び接
続電極18は、駆動電極17と素子スイッチ部22との
間の電気的接続が確保される範囲において、夫々絶縁体
層25及びベース基板16の任意の位置に配置すること
ができる。
領域内に示すような等価回路により構成されている。図
5は1個のミラー素子11を駆動する回路の等価回路を
示す。素子スイッチ部22においては、薄膜トランジス
タ53が設けられ、この薄膜トランジスタ53のゲート
電極はゲート線51に接続されている。また、薄膜トラ
ンジスタ53のソース電極にはドレイン/ソース線52
が接続され、薄膜トランジスタ53のドレイン電極と接
地電極との間には保持キャパシタ55及び端子56が並
列に接続されている。保持キャパシタ55は、ゲート線
がオフとなり薄膜トランジスタが非導通状態になった場
合にミラー本体12の配向を保持するものであり、自然
放電による駆動電極17の電荷の消失を補うものであ
る。この保持キャパシタ55の容量は、ゲート線走査周
波数及びミラー素子11の数等により決定されるが、次
のゲート線走査時まで電荷が保持できるように設定すれ
ばよい。また、端子56は薄膜トランジスタ53側の端
子及び接地電位側の端子からなり、薄膜トランジスタ5
3側の端子は素子スイッチ部22の外部電極であり、導
電材25bに接続されている。そして、前述の如く、導
電材25bは表面電極24、接続用突起31、接続電極
18、導電材19bを介して駆動電極17に接続されて
いる。また、端子56の接地電位側の端子は、ミラー本
体12の接地電極(図4参照)に接続されている。
の群を形成し共通のゲート線51に接続され、1個のミ
ラー素子11を駆動する。1個の群における各素子スイ
ッチ部22の端子56は、夫々ミラー駆動電極17a、
17b、17c及び17dに接続される。
る機能デバイスにおいては、複数の素子スイッチ部22
がアレイ状に配列されている。ミラー素子11の配列が
(m行×n列)である場合には、前述の如く、1つのミ
ラー素子11の駆動には4個の素子スイッチ部22が必
要であるため、素子スイッチ部22の配列は(m行×4
n列)となる。本実施形態においては、ミラー素子11
の配列は例えば(3行×3列)であるため、素子スイッ
チ部22の配列は(3行×12列)となる。各列を構成
する素子スイッチ部22は共通のドレイン/ソース線5
2に接続される。従って、光デバイス全体のドレイン/
ソース線52は4×n本となる。このドレイン/ソース
線52はドレイン/ソース線52を選択して電圧を印加
するドレイン/ソース線駆動回路61の走査列D/S
1、D/S2、・・・、D/S4nに接続される。
は共通のゲート線51に接続される。従って、光デバイ
ス全体のゲート線51の数はm本である。このゲート線
51はゲート線51を選択して電圧を印加するゲート線
駆動回路62の走査行G1、G2、・・・、Gmに接続
される。ドレイン/ソース線駆動回路61及びゲート線
駆動回路62により、素子スイッチ部22を制御し駆動
するドライバ回路部23が構成されている。更に、ドレ
イン/ソース線駆動回路61には少なくとも2チャンネ
ルの印加電圧発生部63が接続されている。この印加電
圧発生部63はドレイン/ソース線駆動回路61を介し
てドレイン/ソース線52に電圧を印加するものであ
り、機能デバイスの外部に設けられている。
作について説明する。図5及び6に示すように、ドライ
バ回路部23のゲート線駆動回路62は、走査行G1、
G2、G3、・・・、Gmを走査して順次駆動し、1本
のゲート線51に接続された薄膜トランジスタ53を一
斉に導通(オン)状態とする。
示せず)からの命令により、ドレイン/ソース線駆動回
路61に対して、ミラー本体12を任意の方向に配向さ
せるための2チャンネルの印加電圧を供給する。ドレイ
ン/ソース線駆動回路61は、4個の駆動電極17a、
17b、17c、17d(図3参照)に接続される走査
列(例えば、D/S1乃至D/S4)から、ミラー本体
12を所定の方向に配向させるための2つの走査列を選
択し、選択された2つの走査列を夫々印加電圧発生部6
3に接続する。これにより、印加電圧発生部63から供
給される2チャンネルの電圧が、選択された2つの走査
列に夫々印加される。これにより、ゲート線駆動回路6
2により電圧が印加されている1本のゲート線51に接
続されている素子スイッチ部22のうち、ドレイン/ソ
ース線駆動回路61により選択された2本のドレイン/
ソース線52に接続されている薄膜トランジスタ53が
導通(オン)状態となり、ドレイン/ソース信号線52
に入力された電圧が端子56に印加される。例えば、ゲ
ート線駆動回路62が走査行G1に電圧を印加し、ドレ
イン/ソース線駆動回路61が走査列D/S1及びD/
S3を選択して電圧を印加するとき、走査行G1と走査
列D/S1及びD/S3との交点に位置する素子スイッ
チ部22が駆動する。
は、制御部(図示せず)からのドレイン/ソース線選択
信号線(図示せず)を経由した命令により、印加電圧発
生部63に接続する2つの走査列を切り換え、各々の走
査列に所定の電圧を印加する。また、ドレイン/ソース
線駆動回路61はロジック回路(図示せず)又はアナロ
グスイッチ(図示せず)等の回路を備え、制御部(図示
せず)からのクロック信号に基づいて前記ロジック回路
又はアナログスイッチ等により、印加電圧発生部63に
接続するドレイン/ソース線52を4線おきに順次切り
換える。この結果、同じ行における次の4列に配置され
た素子スイッチ部22のドレイン/ソース線52から2
線を選択して所定の電圧を印加することができる。
端子56(図5参照)の薄膜トランジスタ53側の端子
は、導電材25b、表面電極24、接続用突起31、接
続電極18、導電材19bを介して駆動電極17に接続
されている。このため、素子スイッチ部22の端子56
に印加された電圧は駆動電極17に印加される。なお、
4個の素子スイッチ部22からなる群に含まれる各端子
56は、1個のミラー素子11を駆動する4個の駆動電
極17a、17b、17c及び17dに接続されている
ため、4個の素子スイッチ部22からなる群のうち2個
の素子スイッチ部22に電圧を印加すると、1組の駆動
電極17a、17b、17c及び17dから選択された
2個の駆動電極に電圧が印加される。
ウンドとし、駆動電極17b又は17dに所定の電圧が
印加されると、ミラー本体12と駆動電極17b又は1
7dとの間に静電気力が発生し、ミラー本体12は、Y
方向に延びる回転軸を中心として回動する。前述のよう
にミラー本体12は相互に直交する回転軸を有し、且
つ、駆動電極17が、X方向及びY方向において、ミラ
ー本体12の中心軸に関して夫々対称の位置に計4個設
けられているため、4個の駆動電極17a、17b、1
7c、17dのうち、1個又は2個の駆動電極17に電
圧を印加することにより、ミラー本体12を任意の方向
に傾けることができる。なお、2個の駆動電極17に同
時に電圧を印加する場合は、この2個の駆動電極はミラ
ー本体12の中心軸から見て互いに直交する方向に配置
されている。例えば、図3に示す駆動電極17a及び1
7b等である。駆動電極17aと17cとに同時に電圧
を印加することはない。このようにして、ミラー本体1
2を任意の方向に向け、入射された光を任意の方向に反
射することが可能となる。
ず)からのクロック信号に基づいて、1本のゲート線5
1に接続された全てのミラー素子11の駆動が終了する
までこのゲート線51をオン状態に保ち、このゲート線
51に接続された最終列(4n番目)のミラー素子11
の駆動終了後、次行のゲート線51をオン状態とし、前
述した行における動作を同様に行う。この動作を順次、
最終行まで行うことにより、同一ゲート線にゲート電極
が接続された複数の薄膜トランジスタ53において、各
々ミラー本体12を配向させる各駆動電極17への電圧
が印加される。これにより、本実施形態の光スイッチに
設けられた全てのミラー素子11を駆動することができ
る。
(図示せず)のクロック信号に同期した走査動作をする
ことにより、(m行×n列)のアレイ状に配置された光
反射ミラー素子の配向方向の駆動制御を実現できる。
12の中心軸から見て、駆動電極17a、17b、17
c、17dが配置されている方向と軸部材13c及び1
3dが配置されている方向、即ちミラー本体12の回転
軸が延びる方向とが一致している例を説明したが、これ
らは一致していなくてもよく、例えば、45°ずれてい
てもよい。
8と表面電極24との接続が、接続用突起(バンプ)3
1と接続部材32とが圧着などによりなされているもの
としたが、半田ボールを表面電極24あるいは接続電極
18に設けて接続するBGA(Ball Grid A
rray)によるものでもよい。
生部63(図6参照)は、最小限のミラー駆動を行うた
めに2チャンネルの電圧を発生するものとしたが、本発
明においては、印加電圧発生部は4チャンネル又は接続
されるn列の光反射ミラー数に相当するチャンネル数
(即ち、4nチャンネル)の電圧を発生するものであっ
てもよい。4チャンネルの電圧を発生する場合には、ド
レイン/ソース駆動回路61における1個のミラー素子
スイッチ部22に接続された4本のドレイン/ソース線
52から2本を選択して接続する機能、又は4本のドレ
イン/ソース線を切り換えて接続する機能は不要とな
り、ドレイン/ソース駆動回路61はドレイン/ソース
線52を4線おきに順次切り換える機能のみ有していれ
ばよい。印加電圧発生部63がn列に相当するチャンネ
ル数の電圧を発生する場合には、制御部からの命令はn
列に相当するチャンネル数分(4n)となるが、ドレイ
ン/ソース駆動回路61におけるドレイン/ソース線5
2を切り換えて選択する機能が一切不要となる。このた
め、光デバイスの駆動に際して、ゲート線51の走査の
みを行えばよいため、アレイ状に配列されたミラー素子
11全体の制御の高速化を図ることができる。
圧発生部63を駆動回路基板2の外部に設ける例を示し
たが、印加電圧発生部63を駆動回路基板2におけるド
ライバ回路部23内に設けてもよい。
13が2重リング構造を有する例を示したが、支持体1
3はミラー本体12の光反射面を回転させることができ
る回転支持ばね又ボール及びソケットとしてもよい。
造方法について説明する。図7は本実施形態に係る機能
デバイスの製造方法を示すフローチャート図であり、図
8(a)乃至(g)及び図9(a)乃至(c)は、本実
施形態に係る機能デバイスの製造方法をその工程順に示
す断面図である。本実施形態に係る機能デバイスの製造
方法においては、ミラー基板1と駆動回路基板2とを別
々に作製し、これらを樹脂層3を介して接合することに
より機能デバイスを作製する。
ップS1及び図8(a)に示すように、シリコン基板1
1aを準備する。次に、図8(b)に示すように、シリ
コン基板11aをエッチング加工することにより、ミラ
ー素子11を形成する。なお、シリコン基板上に堆積さ
せたポリシリコン薄膜をシリコン半導体加工技術により
加工するウェハープロセスにより、ミラー素子11を形
成してもよい。
に示すように、基板16aに一方の面に駆動電極17を
形成し、他方の面に接続電極18を形成し、基板16a
の内部に駆動電極17と接続電極18とを相互に接続す
るスルーホール19aを形成する。これにより、ベース
基板16を形成する。なお、ステップS2に示すベース
基板16の形成方法の詳細は後述する。
に示すように、金(Au)ワイヤー等からなる接続用突
起31を、突起高さを均一になるよう形成し、この接続
用突起31の周囲に導電性接続部材32を塗布する。
に示すように、ガラス等の絶縁体からなる板15aを用
意する。そして、図8(f)に示すように、この板15
aをレーザー加工等により加工し、所定の寸法の開口部
15bを形成する。これにより、支持台15を作製す
る。
に示すように、ステップS1に示す工程おいて作製され
たミラー素子11と、ステップS2及びS3に示す工程
において作製された貫通電極を設けたベース基板16と
を、所定の配置となるように、ステップS4に示す工程
おいて作製された支持台15を介して接着又は静電接合
等により接合し、ミラー基板1を形成する。
に示すように、ステップS1乃至S5に示す工程とは別
に、駆動回路基板2を作製する。即ち、ガラス等の絶縁
体からなる基板21上に、従来の薄膜プロセスにより、
薄膜半導体等から構成される素子スイッチ部22及びド
ライバ回路部23を形成する。そして、素子スイッチ部
22及びドライバ回路部23を覆うように絶縁体層25
を形成する。次に、この絶縁体層25に素子スイッチ部
22に接続されるコンタクトホール25aを形成し、コ
ンタクトホール25a内に導電体25bを埋設する。そ
の後、絶縁体層25の表面に、コンタクトホール25a
に接続されるように表面電極24を形成する。これによ
り、駆動回路基板2を作製する。
に示すように、ステップS6にて作製された駆動回路基
板2における表面電極24が形成されている面に、熱硬
化性接着剤等からなる樹脂層3を塗布する。そして、図
9(c)に示すように、ステップ5に示す工程にて作製
した接続用突起31及び接続部材32が設けられたミラ
ー基板1と、ステップS6に示す工程にて作製した駆動
回路基板2とを、接続用突起31が表面電極24に当接
するように位置合わせを行って重ね合わせ、ミラー基板
1と駆動回路基板2とが相互に近づくような方向に圧力
を印加すると共に加熱し、樹脂層3を硬化させて、ミラ
ー基板1と駆動回路基板2とを相互に接合する。これに
より、図7のステップS8に示すように、機能デバイス
を形成する。
31を形成する工程(ステップS3)を、ベース基板に
貫通電極を作製する工程(ステップS2)の直後に行な
う場合について説明したが、ミラー基板を形成する工程
(ステップS5)の直後に行なってもよい。また、接続
用部材31を駆動回路基板2の表面電極24上に形成し
てもよい。この場合には、駆動回路基板2を作製する工
程(ステップS6)の直後に行い、樹脂層3はミラー基
板1における接続電極18が形成されている面に塗布す
る。
板16を形成する方法について、詳細に説明する。図1
0(a)乃至(d)、図11(a)乃至(d)、図12
(a)乃至(c)、図13(a)乃至(d)及び図14
(a)乃至(c)は、ベース基板16の形成方法をその
工程順に示す断面図である。また、図15(a)乃至
(d)、図16(a)乃至(d)、図17(a)乃至
(c)並びに図18(a)及び(b)は、他のベース基
板16の形成方法をその工程順に示す断面図である。
ンからなるシリコン板16aを準備する。そして、図1
0(b)に示すように、シリコン板16aを熱酸化し、
シリコン板16aの表面に厚さが例えば1μmの酸化シ
リコン層112を形成する。次に、図10(c)に示す
ように、シリコン板16aの表面に、開口部113aを
有するフォトレジストマスク113を形成する。そし
て、図10(d)に示すように、フォトレジスト113
をマスクとして、CHF3及びCF4を使用した反応性
イオンエッチング(RIE)を行い、酸化シリコン層1
12を選択的に除去する。
レジストマスク113を除去する。次に、図11(b)
に示すように、酸化シリコン層112をマスクとして、
SF 6及びCF4を使用したRIEを行い、シリコン板
16aをエッチングして選択的に除去し、スルーホール
19aを形成する。次に、図11(c)に示すように、
HF(沸酸)により酸化シリコン層112を除去する。
そして、図11(d)に示すように、シリコン板16a
の表面に、窒化シリコンからなる絶縁層114をCVD
により形成する。
114を覆うように、CVDによりポリシリコン層11
5を形成する。ポリシリコン層115の膜厚は、得られ
る貫通穴部の抵抗及びプロセスの負担を考慮して決定
し、例えば0.5〜10μmとし、例えば1〜5μmと
する。次に、図12(b)に示すように、ポリシリコン
層115の表層を熱酸化し酸化シリコン層116を例え
ば0.2〜2μmの厚さに形成する。次に、図12
(c)に示すように、シリコン板16aの一方の面にフ
ォトレジストマスク117を形成し、他方の面及びスル
ーホール19aの内部にフォトレジストマスク118を
形成する。フォトレジストマスク117にはシートレジ
ストを使用し、フォトレジストマスク118にはスピン
塗布したフォトレジストを使用する。
レジストマスク117及び118をマスクとして、CH
F3及びCF4を使用したRIEを行い、酸化シリコン
層116をエッチングして選択的に除去する。次に、図
13(b)に示すように、フォトレジストマスク117
及び118を除去する。次に、図13(c)に示すよう
に、酸化シリコン層116をマスクとして、SF6を使
用したRIEにより、ポリシリコン層115をエッチン
グして選択的に除去する。
(沸酸)により酸化シリコン層116を除去し、例えば
0.3〜8μm、より適切には1〜4μmの厚さのポリ
シリコン層115を残す。次に、図14(b)に示すよ
うに、ポリシリコン層115にリン(P)をドープす
る。これにより、ポリシリコン層115はN型となり、
抵抗値が低下する。このとき、窒化シリコンからなる絶
縁層114にはリンは拡散しないので、絶縁層114は
絶縁性が保たれる。次に、図14(c)に示すように、
駆動電極17及び接続電極18となる金(Au)の配線
パターン111を形成する。このようにスルーホール1
9aの側壁に導電性のポリシリコン層115が形成され
ることにより、駆動電極17と接続電極18とが相互に
接続される。これにより、ベース基板16が作製され
る。
なる貫通電極を備えたベース基板16は、図15(a)
乃至(d)、図16(a)乃至(d)、図17(a)乃
至(c)並びに図18(a)及び(b)に示す他の方法
によっても作製することができる。先ず、図15(a)
に示すように、例えばシリコンからなるシリコン板16
aを準備する。そして、図15(b)に示すように、こ
のシリコン板16aを熱酸化し、シリコン板16aの表
面に厚さが例えば約1μmの酸化シリコン層122を形
成する。次に、図15(c)に示すように、シリコン板
16aの表面に、開口部123aが形成されたフォトレ
ジストマスク123を形成する。次に、図15(d)に
示すように、このフォトレジストマスク123をマスク
として、CHF3及びCF4を使用した反応性イオンエ
ッチング(RIE)を行い、酸化シリコン層122をエ
ッチングして選択的に除去する。
レジストマスク123を除去する。次に、図16(b)
に示すように、酸化シリコン層122をマスクとして、
SF 6及びCF4を使用したRIEを行い、シリコン板
16をエッチングして選択的に除去し、スルーホール1
9aを形成する。次に、図16(c)に示すように、H
F(沸酸)により酸化シリコン層122を除去する。そ
して、図16(d)に示すように、窒化シリコンからな
る絶縁層124をCVDにより形成する。
めっき法により、銅(Cu)層125を例えば0.5〜
10μmの厚さに形成する。次に、図17(b)に示す
ように、シリコン板16aの表面にフォトレジストマス
ク126を形成し、シリコン板16bの裏面及びスルー
ホール19aの内部にフォトレジストマスク127を形
成する。フォトレジストマスク126にはシートレジス
トを使用し、フォトレジストマスク127にはスピン塗
布したフォトレジストを使用する。次に、図17(c)
に示すようにフォトレジストマスク126及び127を
マスクとして、ケミカルエッチングにより、銅層125
をエッチングして選択的に除去する。
トレジストマスク126及び127を除去する。そし
て、図18(b)に示すように、駆動電極17及び接続
電極18となる金(Au)の配線パターン128を形成
する。このようにスルーホール19aの側壁に無電解C
u層が形成されることにより、駆動電極17と接続電極
18との間の導通が確保される。これにより、ベース基
板16が作製される。
する基板上に複数の薄膜トランジスタを形成し、スイッ
チ回路、駆動回路、ロジック回路等をモノリシックに構
成した駆動回路基板2に、ミラー素子11を有するミラ
ー基板1を両者の電気的な接続を確保して積層した結
果、ミラー基板と駆動基板回路とを別々に作製してフレ
キシブル基板等により配線する場合と比較して、各ミラ
ー素子へ駆動及び制御信号を供給するための配線を極力
少なくすることが可能となる。例えば、m行×n列の光
スイッチの場合、従来は、グランド配線を含め、外部と
の接続を行う配線が、最低でも(4×m×n+1)本必
要であった。これに対して、本実施形態によれば、n列
に相当するチャンネル数分(4n)の印加電圧発生部を
設けた場合においても、配線数は最低で(4×n+m+
1)本に低減することができる。これにより、配線引き
回し面積、規模の低減、機能デバイスの小型化及び信頼
性の向上を図ることができる。また、ドライバ回路部を
ミラー素子の数だけ設けることなく、1個のドライバ回
路部により全てのミラー素子を駆動することが可能とな
る。これにより、光スイッチが多チャンネル化及び大規
模化してミラー素子の数が増大しても、回路部が大型化
することがなく、光デバイスが大型化することを抑制す
ることができる。
の薄膜トランジスタを形成して駆動回路を作製するた
め、光デバイスを安価に作製することが可能となる。更
にまた、ミラー基板と駆動回路基板とを別々の工程で作
製し、積層することにより光スイッチを構成するため、
各々の作製プロセス及び特性の最適化を図ることができ
る。なお、本発明の優先権主張の基礎となる出願の出願
日より後に公開された特開2002−189178号公
報には、半導体基板上に、MEMS素子駆動制御回路、
絶縁層、MEMS素子をこの順にモノリシックに形成す
る技術が記載されている。しかしながら、この特開20
02−189178号公報に記載された技術において
は、MEMS素子駆動制御回路及びMEMS素子の特性
評価を、製造工程の途中で夫々独立して行うことができ
ず、製造工程の最終段階にデバイス全体としての良否判
定を行うことしかできない。このため、デバイスの歩留
りが低いものになる。これに対して、本実施形態におい
ては、ミラー基板と駆動回路基板とを別々の工程で作製
するため、製造工程の途中においてミラー素子と駆動回
路とを独立に評価することができ、また、各々の作製プ
ロセス及び特性の最適化を図ることができるため、歩留
りの点で有利である。
る。図19は本変形例におけるミラー素子を示す平面図
である。前述の第1の実施形態においては、4個の駆動
電極17a乃至17dが、ミラー本体12の中心軸に対
して4回対称な位置に配置された場合について説明し
た。これに対して、本変形例においては、図19に示す
ように、3個の駆動電極17e、17f、17gが、ミ
ラー本体12に対して3回対称の位置に配置されてい
る。また、本変形例の機能デバイスにおいては、駆動電
極17と同数のスイッチ素子部22が設けられており、
駆動電極17e乃至17gは夫々スイッチ素子部22に
接続され、各駆動電極に所定の電圧が印加されるように
なっている。本変形例における上記以外の構成は、前述
の第1の実施形態と同様である。
態と同様に、ミラー本体12が接地されているため、駆
動電極17e乃至17g印加された電圧に応じて、これ
らの駆動電極とミラー本体12との間に静電気力が発生
する。駆動電極17eに電圧を印加するか、又は駆動電
極17f及び17gに相互に等しい電圧を印加すると、
電圧が印加された駆動電極とミラー本体12との間に静
電気力が発生し、ミラー本体12は、X方向に延びる回
転軸を中心として回動する。即ち、ミラー本体12は、
軸部材13cを回転軸として、リング13bと一体とな
って回動する。一方、駆動電極17e及び17fに電圧
を印加するか、又は駆動電極17e及び17gに電圧を
印加すると、ミラー本体12はY方向に延びる回転軸を
中心として回動する。即ち、ミラー本体12は軸部材1
3dを回転軸として、リング13bに対して回動する。
このとき、駆動電極17eに電圧を印加するのは、駆動
電極17f及び17gがX軸上からずれているため、静
電気力による回転トルクのX方向回転軸成分を打ち消す
ためである。なお、駆動電極17f及び17gのX軸上
からのずれ量Lは、X軸とY軸の交点から駆動電極の中
心までの距離をrとし、前記交点と前記中心とを結ぶ直
線とX軸とのなす角度をθ(3回対称の場合にはθ=3
0°)とすると、L=r×sinθにより与えられる。
本体12は直交する回転軸を有し、且つ、駆動電極17
がミラー本体12の中心軸に関して3回対称の位置に計
3個設けられているため、3個の駆動電極17e、17
f、17gのうち、1個又は2個の駆動電極17に電圧
を印加することにより、ミラー本体12を任意の方向に
傾けることができる。本変形例においては、前述の第1
の実施形態と比較して、駆動電極17及びスイッチ素子
部22の数を低減することができる。
な考え方により、各電極による静電気力を各回転軸方向
成分に分解し制御することにより、ミラー本体12を任
意の方向に傾けることができる。このようにして、ミラ
ー本体12を任意の方向に向け、入射された光を任意の
方向に反射することが可能となる。
明する。図20は本実施形態に係る機能デバイスを示す
部分断面図であり、ミラー素子11のX−X軸(図2参
照)をとおりミラーフレーム14の表面に垂直な断面の
断面図である。本実施形態の機能デバイスは、前述の第
1の実施形態に係る機能デバイスと同様に、光反射ミラ
ーを使用し、この光反射ミラーを駆動する駆動力として
静電気力を利用した光スイッチである。但し、本実施形
態に係る機能デバイスは、第1の実施形態に係る機能デ
バイスのように、絶縁性の表面を有する基板21上に複
数の薄膜トランジスタを形成して駆動回路を作製したも
のではなく、シリコン等からなる半導体基板の表面に駆
動回路を作製した回路基板を使用するものである。
能デバイスはミラー基板1及び駆動回路基板2aとから
なる。駆動回路基板2aにおいては、前述の第1の実施
形態における駆動回路基板2とは異なり、シリコン等か
らなる半導体基板26の表面に薄膜プロセスにて作製し
たトランジスタによって構成される素子スイッチ部22
aが設けられている。素子スイッチ部22aは駆動電極
17と同数設けられ、基板26には前述の第1の実施形
態と同様に、素子スイッチ部22aを選択して駆動させ
るドライバ回路部23aが設けられている。素子スイッ
チ部22a及びドライバ回路部23a上には、SiO2
等からなる酸化膜(図示せず)が設けられている。そし
て、素子スイッチ部22a上には、表面電極24aが設
けられている。なお、前記酸化膜の一部は除去され、素
子スイッチ部22aは表面電極24aに接続されてい
る。表面電極24aは、ミラー基板1の接続電極18に
対向する位置に設けられている。なお、第1の実施形態
と同様に、表面電極24a及び接続電極18は、駆動電
極17と素子スイッチ部22との間の電気的接続が確保
される範囲において、夫々酸化膜(図示せず)及びベー
ス基板16の任意の位置に配置することができる。
は、第1の実施形態におけるミラー基板1(図2参照)
の構成と同じである。本実施形態における機能デバイス
の上記以外の構成は、前述の第1の実施形態における機
能デバイスと同一である。
ついて説明する。素子スイッチ部22aにおいて発生し
た電圧は、表面電極24aに印加される。表面電極24
aは第1の実施形態と同様に接続電極18を介して駆動
電極17と接続されているため、駆動電極17とミラー
本体12との間に静電気力が発生し、ミラー本体12の
方向を制御する。本実施形態の機能デバイスにおける上
記以外の動作は、前述の第1の実施形態に係る機能デバ
イスの動作と同一である。
形態の効果に加え、シリコン等からなる半導体基板の表
面に駆動回路を作製するため、高速且つ高電圧な素子ス
イッチ部及びドライバ回路部を得ることができる。ま
た、既存の論理回路及び演算回路等を盛り込むことが可
能なため、駆動回路の高機能化及び高性能化を実現する
ことができる。
号公報に示されているように、半導体基板上に駆動回路
を形成し、この駆動回路上に、ミラー素子等のMEMS
素子をモノリシックに形成することも考えられるが、こ
の方法では、駆動回路及びMEMS素子の特性評価を製
造途中で行なうことができず、製造工程の最終段階にな
らないとデバイスの良否判断ができない。これに対し
て、本実施形態においては、ミラー基板と駆動回路基板
とを別々に作製することができるため、これらを独立し
て評価することが可能である。このため、機能デバイス
全体の歩留りが高い。
明する。図21は本実施形態に係る機能デバイスを示す
部分断面図であり、ミラー素子11のX−X軸(図2参
照)をとおりミラーフレーム14の表面に垂直な断面の
断面図である。本実施形態の機能デバイスは、前述の第
1の実施形態に係る機能デバイスと同様に、光反射ミラ
ーを使用し、この光反射ミラーを駆動する駆動力として
静電気力を利用した光スイッチである。但し、本実施形
態に係る機能デバイスは、第1の実施形態に係る機能デ
バイスのように、絶縁性の表面を有する基板21上に複
数の薄膜トランジスタを形成して駆動回路を作製したも
のではなく、絶縁性の基板上に複数の半導体チップ、受
動素子等を設け、相互に配線し、モールドして駆動回路
を作製した回路基板を使用するものである。
能デバイスはミラー基板1及び駆動回路基板2bとから
なる。駆動回路基板2bは、前述の第1の実施形態にお
ける駆動回路基板2と比較して、素子スイッチ部及びド
ライバ回路部の構成が異なっている。本実施形態におい
ては、セラミックス又はエポキシ等からなる絶縁性基板
27上に、1又は複数の半導体集積回路及び受動回路部
品等の回路チップ28が搭載され、素子スイッチ部22
bが構成されている。素子スイッチ部22bは駆動電極
17と同数設けられるが、1の絶縁性基板27上に複数
の素子スイッチ部22bが設けられていてもよい。絶縁
性基板27はベース基板21bに保持され、絶縁性樹脂
層3bによりモールドされている。ベース基板21bに
は、第1の実施形態と同様な貫通電極が設けられ表面電
極24bが形成され、絶縁性基板27上の素子スイッチ
部22bはワイヤボンディング等により表面電極24b
に接続されている。
面電極24b及び接続電極18は、駆動電極17と素子
スイッチ部22bとの間の電気的接続が確保される範囲
において、夫々ベース基板21b及びベース基板16の
任意の位置に配置することができる。また基板21bに
は前述の第1の実施形態と同様に、素子スイッチ部22
bを選択して駆動させるドライバ回路部23bが設けら
れている。
は、第1の実施形態におけるミラー基板1(図2参照)
の構成と同じである。本実施形態における機能デバイス
の上記以外の構成は第一の実施形態における機能デバイ
スと同一である。
説明する。素子スイッチ部22bにおいて発生した電圧
は、貫通電極を介して表面電極24bに印加される。表
面電極24bは第1の実施形態と同様に接続電極18を
介して駆動電極17と接続されているため、駆動電極1
7とミラー本体12との間に静電気力が発生し、ミラー
本体12の方向を制御する。本実施形態の光デバイスに
おける上記以外の動作は、前述の第1の実施形態に係る
機能デバイスの動作と同一である。
形態の効果に加え、複数の回路チップにより駆動回路を
作製するため、高電圧な素子スイッチ部及びドライバ回
路部を得ることができる。また、駆動回路の作製に複雑
な薄膜プロセスを使用することがないため、駆動回路の
コストを低減する効果がある。
明する。図22は本実施形態に係る機能デバイスの構成
を示す部分断面図であり、ミラー素子11のX−X軸
(図2参照)をとおりミラーフレーム14の表面に垂直
な断面の断面図である。本実施形態の機能デバイスは、
前述の第1の実施形態に係る機能デバイスと同様に、光
反射ミラーを使用し、この光反射ミラーを駆動する駆動
力として静電気力を利用した光スイッチである。但し、
本実施形態に係る機能デバイスは、第1の実施形態に係
る機能デバイスのように、ベース基板16の裏面に形成
された接続電極18と駆動回路基板2の表面電極24と
の電気的接続を接続用突起31及び接着部材32を介し
て確保するものではなく、駆動基板回路2の表面電極2
4をミラー素子11の駆動電極とするものである。
能デバイスはミラー基板1a及び駆動回路基板2とから
なる。ミラー基板1aは前述の第1の実施形態における
ミラー基板1(図2参照)と比較して、駆動電極17、
ベース基板16、接続電極18、接続用突起31が省略
されている。また、本実施形態に係る機能デバイスにお
いては、第1の実施形態に係る機能デバイスと比較し
て、樹脂層3及び接続部材32が省略されている。本実
施形態における駆動回路基板2の構成は、第1の実施形
態における駆動回路基板2(図2参照)の構成と同じで
ある。なお、本実施形態においては、駆動回路基板2の
絶縁体層25が接合層の役割を果たしている。本実施形
態に係る機能デバイスの上記以外の構成は、第1の実施
形態に係る機能デバイスの構成と同じである。
説明する。素子スイッチ部22において発生した電圧
は、コンタクトホール25a内の導電材25bを介して
表面電圧24に印加される。そして、表面電極24とミ
ラー本体12との間に静電気力が発生し、ミラー本体1
2の方向を制御する。即ち、本実施形態においては、第
1の実施形態において駆動電極17が果たす役割を表面
電極24が果たしている。本実施形態の機能デバイスに
おける上記以外の動作は、前述の第1の実施形態に係る
機能デバイスの動作と同一である。
形態の効果に加え、図2に示す駆動電極17、ベース基
板16、接続電極18、接続用突起31、樹脂層3及び
接続部材32を省略することができる。これにより、光
デバイスの構成を簡略化し、コストを低減することがで
きる。また、電極間の接続を確保するための接続電極1
8上への接続用突起31の形成及び接続電極18と表面
電極24との間の位置合せといった工程を省略できるた
め、更にコストを低減することができる。
明する。図23は本実施形態に係る機能デバイスの構成
を示す部分断面図であり、ミラー素子11のX−X軸
(図2参照)をとおりミラーフレーム14の表面に垂直
な断面の断面図である。本実施形態の機能デバイスは、
前述の第1乃至第4の実施形態に係る機能デバイスと同
様に、光反射ミラーを使用し、この光反射ミラーを駆動
する駆動力として静電気力を利用した光スイッチであ
る。
能デバイスはミラー基板1b及び駆動回路基板2cとか
らなる。ミラー基板1bは、前述の第4の実施形態にお
けるミラー基板1a(図22参照)と比較して、ミラー
本体12が半透過性のミラー本体82に置き換えられて
いる点が異なっている。即ち、ミラー本体82において
は、入射光の一部が反射され、残部が真直ぐ通過する。
ミラー本体82には、例えば、透明基板上に薄い皮膜を
形成したものを使用する。
態における駆動回路基板2(図22参照)と比較して、
基板21の替わりにガラス等の透明絶縁体からなる透明
基板21cが設けられている点が異なっている。また、
絶縁体層25の替わりに、透明絶縁体層25cが設けら
れている。更に、表面電極24の替わりにITO(イン
ジウム・ティン・オキサイド)等からなる透明導電性表
面電極84が設けられている。更にまた、駆動回路基板
2cの透明基板21cの裏面(素子スイッチ部22が配
置されていない面)には、ピンフォトダイオード又はア
バランシェフォトダイオード等の光検出素子83を備え
る光検出基板81が設けられている。光検出素子83
は、ミラー本体82の直下の位置に配置され、ミラー本
体82と同程度の面積の受光素子面を持つ。本実施形態
に係る光デバイスの上記以外の構成は、前述の第4の実
施形態に係る機能デバイス(図22参照)の構成と同じ
である。
説明する。素子スイッチ部22において発生した電圧
は、コンタクトホール25a内の導電材25bを介して
透明導電性表面電極84に印加される。そして、透明導
電性表面電極84とミラー本体82との間に静電気力が
発生し、ミラー本体82の方向を制御する。即ち、本実
施形態においては、第4の実施形態において駆動電極2
4が果たす役割を透明導電性表面電極84が果たしてい
る。また、ミラー本体82に入射された光の一部は反射
され、残部は透過する。この透過した光は、透明導電性
表面電極84、透明絶縁体層25c、透明基板21bを
透過して光検出素子83の受光面に達する。本実施形態
の機能デバイスにおける上記以外の動作は、第1の実施
形態の機能デバイスの動作と同一である。
がミラー本体82に対して静電気力を発生する駆動電極
として機能するため、第4の実施形態と同様な動作を確
保することができる。また、ミラー本体82が半透過性
であり、駆動電極が透明電極84であり、ガラス等の透
明絶縁体からなる透明基板21bを使用しているため、
入射した光の一部は、光検出基板81に設けられた光検
出素子83に入射する。この結果、ミラー本体82を駆
動させて入射光を所定の方向へ配向しながら、入射光の
一部は常に光検出素子83に入射させることが可能とな
る。
4の実施形態における効果に加え、光検出素子83によ
り通信中に常時、光信号強度をモニターすることが可能
となる。このため、光スイッチを通過する光信号の異常
及び通信経路の断線等の不具合を検出することができ
る。これにより、通信の確実な光路確保並びに通信ネッ
トワークの品質向上及び信頼性向上を図ることができ
る。
明する。図24は本実施形態に係る機能デバイスの構成
を示す斜視図である。また、図25は図24に示すA−
A線による断面図である。本実施形態の機能デバイス
は、可変波長フィルターを使用し、この可変波長フィル
ターを駆動する駆動力として静電気力を利用した機能デ
バイスである。
能デバイスは、駆動回路基板2上にフィルター基板91
が積層されて形成されている。フィルター基板91にお
いては、ベース基板96が設けられ、このベース基板9
6上に少なくとも1個、例えば6個の可変波長フィルタ
ー素子部92がアレイ状に配列されている。可変波長フ
ィルター素子部92は、シリコン基板がエッチングされ
て作製されているか、又は堆積させたポリシリコン薄膜
をシリコン半導体加工技術により3次元的に加工して作
製されている。可変波長フィルター素子部92は、フィ
ルター素子95、フィルター素子95を支える運動可能
な駆動子93及び固定子94から構成され、フィルター
素子95には、連続的な膜厚変化を持った誘電体多層膜
を使用するフィルター、又は相互に対向する反射面の間
隙を変化させるファブリペロー型フィルター等が使用さ
れる。図24においては、誘電体多層膜を使用するフィ
ルターを設けた場合を示す。
使用する場合には、駆動子93の運動方向は入射光が入
射する方向に直交する方向であり、例えば図24におい
て、Y方向に入射光Bが入射する場合には駆動子93の
運動方向はX方向となる。一方、フィルター素子として
相互に対向する反射面の間隙を変化させるファブリペロ
ー型フィルター(図示せず)を使用する場合には、駆動
子の運動方向は入射光の入射方向と平行な方向であり、
例えば図24において、Y方向に入射光Bが入力される
場合には駆動子の運動方向はY方向となる。
の形状の電極を有しており、相互に入れ子状態になるよ
うに配置されている。駆動子93は、フィルター基板9
1のベース基板96に固定された板バネ(図示せず)等
により支持され、ベース基板96から分離されている。
なお、駆動子93及び固定子94の形状は図24に示す
櫛歯状形状に限定されず、誘電体多層膜フィルターの場
合には光の入射方向と垂直方向、ファブリペロー型フィ
ルターの場合には光の入射方向と平行といった所定方向
への駆動ができれば、種々の形状をとることが可能であ
る。
6の表面(可変波長フィルター素子部92が配置されて
いる面)には、駆動子93に接続される駆動電極97a
及び固定子94に接続される駆動電極97bが設けられ
ている。また、ベース基板96における駆動電極97a
及び97bの下方にはスルーホール96aが設けられて
いる。尚、スルーホール96a内にはハンダ、スズ(S
n)等からなる導電材96bが埋め込まれていてもよ
い。ベース基板96の裏面(可変波長フィルター素子部
92が配置されていない面)におけるスルーホール96
aの下方には、駆動子電極98及び固定子電極99が設
けられている。また、駆動子電極98及び固定子電極9
9の表面には、夫々接続用突起31が設けられている。
駆動子電極98及び固定子電極99はスルーホール96
aに埋め込まれた導電材96bを介して、夫々駆動子9
3及び固定子94に接続されている。駆動子電極98は
板バネ(図示せず)を介して駆動子93と接続されてい
る。本実施形態における駆動回路基板2の構成は、図2
5においては前述の第1の実施形態における駆動回路基
板2の構成と同一のもので説明したが、前述の第2の実
施形態における駆動回路基板2aもしくは第3の実施形
態における駆動回路基板2bと同一のものであってもよ
い。
動回路基板2上に積層されている。より詳しくは、駆動
回路基板2の表面に設けられた素子スイッチ部22の電
極に接続された表面電極24と、フィルター基板91の
裏面に設けられた駆動子電極98及び固定子電極99と
が電気的に接続されている。
電極24に夫々当接しており、接続用突起31及び表面
電極24を覆うように、半田又は導電性接着剤からなる
接続部材32が設けられている。そして、この接続用突
起31と表面電極24とが圧着等により相互に接合さ
れ、接続部材32により周囲を覆われて補強されてい
る。更に、ベース基板96と絶縁体層25との間におけ
る駆動子電極98、固定子電極99、接続用突起31、
表面電極24及び接続部材32の周囲には、熱硬化性接
着剤等の樹脂層3が充填され封止されている。
31を駆動子電極98及び固定子電極99の表面に設
け、接続用突起31を表面電極24に当接させる例を示
したが、接続用突起31を表面電極24上に設け、駆動
子電極98及び固定子電極99に当接させてもよい。こ
の場合は、接続部材32は接続用突起31及び駆動子電
極98及び固定子電極99を覆うように形成する。
98及び固定子電極99は、夫々駆動子93及び固定子
94の真下に配置し、その位置で表面電極24と接続す
る例を説明したが、駆動子電極98及び固定子電極99
並びに表面電極24は両者の電気的接続が確保される限
りにおいて、夫々ベース基板96の裏面及び絶縁体25
の表面における任意の位置に配置することができる。
作について説明する。前述の第1の実施形態と同様な動
作により、所定の素子スイッチ部22が選択され、この
素子スイッチ部22からコンタクトホール25aを介し
て表面電極24に電圧が印加される。但し、第1の実施
形態においては、1個のミラー素子11(図2参照)を
駆動するためには4個の素子スイッチ部22が必要であ
ったが、本実施形態においては、1個の可変波長フィル
ター素子部92を駆動するためには、最低2個の素子ス
イッチ部22があればよい。
フィルター素子92の駆動を行うために、この可変波長
フィルター素子92に相当する素子スイッチ部22のゲ
ートを導通状態(オン)とし、印加電圧発生部63(図
6参照)からの電圧を固定子電極99及び駆動子電極9
8に印加する。駆動子電極98に印加された電圧は、導
電材96b及び駆動電極97aを介して駆動子93に印
加される。また、固定子電極99に印加された電圧は、
導電材96b及び駆動電極97bを介して固定子94に
印加される。駆動子93及び固定子94は、夫々櫛歯状
の形状の電極を有しており、相互に入れ子状態になるよ
うに配置されているため、駆動子93と固定子94との
間に静電気力が発生する。これにより、駆動子93は、
固定子電極99と駆動子電極98との間に印加した電圧
に応じてX方向に移動する。
ー素子95も駆動子93の移動に伴って移動する。この
結果、フィルター素子95が入射光Bの経路に介在する
ようになる。フィルター素子95は誘電体多層膜からな
るため、Y方向に入射する入射光Bのうち、フィルター
素子95を透過できる光の波長は特定の波長に限定され
る。また、フィルター素子95はX方向に膜厚勾配を持
つ形状を有するため、フィルター素子95のX方向の移
動により、フィルター素子95を透過できる光の波長が
変化する。これにより、入射光Bから任意の波長を選択
的に透過させるフィルターを得ることができる。また、
光デバイスに可変波長フィルター素子92を複数設ける
ことにより、複数のチャンネルのフィルターを持つ光デ
バイスを得ることができる。
及び駆動子93に各々電圧を印加する場合を示したが、
駆動子93の駆動のためには固定子94と駆動子93の
両電極間の印加される電位差のみが必要である。従っ
て、固定子94をグランドに接地し、駆動子93に所定
の電圧を印加しても、両者に夫々電圧を印加する場合と
同等の動作が可能である。この場合は、固定子94に接
続するスイッチ部22を省くことができ、機能デバイス
の構成をより簡略化できる。
のフィルターを備えた機能デバイスにおいて、可変波長
フィルター素子へ駆動及び制御信号を供給するための配
線を極力少なくすることが可能となり、これにより、光
デバイスの小型化及び高信頼性化を図ることができる。
また、ドライバ回路部を可変波長フィルター素子の数だ
け設けることなく、1個のドライバ回路部により全ての
可変波長フィルター素子を駆動することが可能である。
これにより、可変波長フィルター素子が多チャンネル化
しても、回路部が大型化することがなく、機能デバイス
が大型化することを抑制することができる。更に、基板
上に複数のトランジスタを形成して駆動回路を作製する
ため、機能デバイスを安価に作製することが可能とな
る。更にまた、フィルター機能素子と駆動回路基板とを
別々の工程で作製し、積層することにより機能デバイス
を構成するため、各々の作製プロセス及び特性の最適化
を図ることができる。
明する。図26は本実施形態に係る機能デバイスの構成
を示す斜視図であり、図27は図26に示すA−A線に
よる断面図である。本実施形態の機能デバイスは、RF
微小電気機械スイッチを使用し、このスイッチを駆動す
る駆動力として静電気力を利用した機能デバイスであ
る。
態に係る機能デバイスは、駆動回路基板2上にスイッチ
基板161が積層されて形成されている。スイッチ基板
161においては、ベース基板1616が設けられ、こ
のベース基板1616上に少なくとも1個、例えば6個
のスイッチ素子部1611がアレイ状に配列されてい
る。スイッチ素子部1611は、シリコン基板がエッチ
ングされて作製されているか、又は堆積させたポリシリ
コン薄膜をシリコン半導体加工技術により3次元的に加
工して作製されている。
ス基板1616上に支持台1615が設けられており、
支持台1615上に可撓性の片持ビーム1612が設け
られている。片持ビーム1612の形状は直方体であ
り、その長手方向はベース基板1616の表面に平行な
方向に延びている。片持ビーム1612の一方の端部1
612aは支持台1615により支持されており、他方
の端部1612bは支持されていない。そして、この他
方の端部1612bの下面には電気的接点1628が設
けられており、片持ビーム1612が電気的接点162
8を支えるようになっている。また、ベース基板161
6上には電気的接点1629が設けられている。電気的
接点1629は、端部1612bが下方に変位するよう
に片持ビーム1612が変形して、電気的接点1628
の位置が下がったときに、この電気的接点1628に接
触する位置に配置されている。更に、接点1629はR
F入力ポートを形成しており、RF入力信号が入力され
るようになっており、一方、接点1628はRF出力ポ
ートを形成している。
616上に駆動電極1617a及び1617bが設けら
れている。片持ビーム1612上には駆動電極1617
cが設けられ、ベース基板1616上の駆動電極161
7bと接続されている。これにより、駆動電極1617
a及び駆動電極1617cは、片持ビーム1612及び
支持台1615により所定の間隔で配置される。そし
て、ベース基板1616における駆動電極1617a及
び1617bの下方にはスルーホール19aが設けら
れ、スルーホール19aの下方には接続電極18が設け
られている。駆動電極1617a及び1617bと接続
電極18はスルーホール19aにより相互に接続されて
いる。なお、スルーホール19a内にはハンダ、スズ
(Sn)等からなる導電体19bが埋め込まれていても
よい。更に、接続電極18の表面には、Au(金)又は
半田からなる接続用突起(バンプ)31が設けられてい
る。
述の第1の実施形態と同様である。即ち、スイッチ基板
161は樹脂層3を介して駆動回路基板2上に積層され
ている。より詳しくは、駆動回路基板2の表面に設けら
れた素子スイッチ部22の電極に接続された表面電極2
4と、スイッチ基板161の裏面に設けられた接続電極
18とが電気的に接続されている。また、接続用突起
(バンプ)31は、表面電極24に夫々当接しており、
接続用突起31及び表面電極24を覆うように、半田又
は導電性接着剤からなる接続部材32が設けられてい
る。そして、この接続用突起31と表面電極24とが圧
着等により相互に接合され、接続部材32により周囲を
覆われて補強されている。更に、ベース基板1616と
絶縁体層25との間における接続電極18、接続用突起
31、表面電極24及び接続部材32の周囲には、熱硬
化性接着剤等からなる樹脂層3が充填され封止されてい
る。
31を接続電極18の表面に設け、接続用突起31を表
面電極24に当接させる例を示したが、接続用突起31
を表面電極24上に設け、接続電極18に当接させても
よい。この場合は、接続部材32は接続用突起31及び
接続電極18を覆うように形成する。
8は、駆動電極1617a及び1617bの真下に配置
し、その位置で表面電極24と接続する例を説明した
が、接続電極18並びに表面電極24は両者の電気的接
続が確保される限りにおいて、夫々ベース基板1616
の裏面及び絶縁体25の表面における任意の位置に配置
することができる。
は、前述の第1の実施形態における駆動回路基板2の構
成と同一のものとしたが、前述の第2の実施形態におけ
る駆動回路基板2a又は第3の実施形態における駆動回
路基板2bと同一のものであってもよい。
作について説明する。前述の第1の実施形態と同様な動
作により、所定の素子スイッチ部22が選択され、この
素子スイッチ部22からコンタクトホール25aを介し
て表面電極24に電圧が印加される。但し、第1の実施
形態においては、1個のミラー素子11(図2参照)を
駆動するためには4個の素子スイッチ部22が必要であ
るが、本実施形態においては、1個のスイッチ素子部1
611を駆動するためには、最低2個の素子スイッチ部
22があればよい。
通状態(オン)とし、印加電圧発生部63(図6参照)
からの電圧を接続電極18a及び18bに印加する。接
続電極18aに印加された電圧は、駆動電極1617a
に印加される。接続電極18bに印加された電圧は、駆
動電極1617bを介して駆動電極1617cに印加さ
れる。これにより、駆動電極1617aと駆動電極16
17cとの間に静電気力が発生し、片持ビーム1612
が変形し、その端部1612bが下方に変位する。この
結果、電気的接点1628が電気的接点1629に接触
し、RF入力信号がRF出力ポートに出力される。電圧
が駆動電極1617a及び1617cから除かれると、
片持ビーム1612は片持ビーム1612自身の復元力
により、図27に示す静的位置に戻る。
した2つの電気的接点1629を設け、夫々RF入力端
子及びRF出力端子とし、この2つの電気的接点が、電
気的接点1628と接触することにより、RF入力端子
がRF出力端子に接続されるようにしてもよい。
力ポートへの出力及び切断を選択的に行なうRFスイッ
チを実現することができる。また、機能デバイスにスイ
ッチ素子部1611を複数設けることにより、複数のチ
ャンネルのスイッチを持つ機能デバイスを得ることがで
きる。
617a及び駆動電極1617cに各々電圧を印加する
場合を示したが、スイッチ素子部1611の駆動のため
には駆動電極1617aと駆動電極1617cとの両電
極間の印加される電位差のみが必要である。従って、駆
動電極1617cをグランドに接続し、駆動電極161
7aに所定の電圧を印加してもよく、又はその逆に、駆
動電極1617aにグランド電位を印加し、駆動電極1
617cに所定の電位を印加してもよい。この場合にお
いても、両者に夫々電圧を印加する場合と同等の動作が
可能である。この場合は、駆動電極1617cに接続す
るスイッチ部22を省くことができ、機能デバイスの構
成をより簡略化できる。
のスイッチを備えた機能デバイスにおいて、スイッチ素
子部へ駆動及び制御信号を供給するための配線を極力少
なくすることが可能となり、これにより、機能デバイス
の小型化及び信頼性の向上を図ることができる。また、
ドライバ回路部をスイッチ素子部の数だけ設けることな
く、1個のドライバ回路部により全てのスイッチ素子部
を駆動することが可能である。これにより、スイッチ素
子部が多チャンネル化しても、回路部が大型化すること
がなく、機能デバイスが大型化することを抑制すること
ができる。更に、基板上に複数のトランジスタを形成し
て駆動回路を作製するため、機能デバイスを安価に作製
することが可能となる。更にまた、スイッチ機能素子と
駆動回路基板とを別々の工程で作製し、積層することに
より機能デバイスを構成するため、各々の作製プロセス
及び特性の最適化を図ることができる。
多チャンネル化しても大型化することを抑制でき、更
に、低コスト化及び光通信の信頼性の向上を図った機能
デバイスを得ることができる。
構成を示す斜視図である。
り、ミラーフレーム14の表面に垂直な断面の断面図で
ある。
る。
置を示す断面図である。
光反射ミラー素子を駆動する4個のミラー素子スイッチ
部を示す等価回路図である。
素子スイッチ部及びドライバ回路部の構成を示す等価回
路図である。
すフローチャート図である。
バイスの製造方法をその工程順に示す断面図である。
バイスの製造方法をその工程順に示す断面図であり、図
8の後の工程を示す。
ース基板16の形成方法をその工程順に示す断面図であ
る。
ース基板16の形成方法をその工程順に示す断面図であ
り、図10の後の工程を示す。
ース基板16の形成方法をその工程順に示す断面図であ
り、図11の後の工程を示す。
ース基板16の形成方法をその工程順に示す断面図であ
り、図12の後の工程を示す。
ース基板16の形成方法をその工程順に示す断面図であ
り、図13の後の工程を示す。
のベース基板16の形成方法をその工程順に示す断面図
である。
形成方法をその工程順に示す断面図であり、図15の後
の工程を示す。
形成方法をその工程順に示す断面図であり、図16の後
の工程を示す。
形成方法をその工程順に示す断面図であり、図17の後
の工程を示す。
す平面図である。
を示す部分断面図であり、ミラー素子11のX−X軸
(図2参照)をとおりミラーフレーム14の表面に垂直
な断面の断面図である。
を示す部分断面図であり、ミラー素子11のX−X軸
(図2参照)をとおりミラーフレーム14の表面に垂直
な断面の断面図である。
の構成を示す部分断面図であり、ミラー素子11のX−
X軸(図2参照)をとおり、ミラーフレーム14の表面
に垂直な断面の断面図である。
の構成を示す部分断面図であり、ミラー素子11のX−
X軸(図2参照)をとおり、ミラーフレーム14の表面
に垂直な断面の断面図である。
の構成を示す斜視図である。
の構成を示す斜視図である。
f、17g;駆動電極 18、18a、18b;接続電極 19a;スルーホール 19b;導電体 21;基板 21b;ベース基板 21c;透明基板 22、22a、22b;素子スイッチ部 23、23a、23b;ドライバ回路部 24、24a、24b;表面電極 25;絶縁体層 25a;コンタクトホール 25b;導電体 25c;透明絶縁体層 26;半導体基板 27;絶縁性基板 31;接続用突起(バンプ) 32;接続部材 51;ゲート線 52;ドレイン/ソース線 53;薄膜トランジスタ 55;保持キャパシタ 56;端子 61;ドレイン/ソース線駆動回路 62;ゲート線駆動回路 63;印加電圧発生部 81;光検出基板 82;ミラー本体 83;光検出素子 84;透明導電性表面電極 91;フィルター基板 92;可変波長フィルター素子部 93;駆動子 94;固定子 95;フィルター素子 96;ベース基板 96a;スルーホール 96b;導電材 97a;駆動電極 97b;駆動電極 98;駆動子電極 99;固定子電極 111、128;配線パターン 112、122;酸化シリコン層 113、117、118、123、126、127;フ
ォトレジストマスク 113a、123a;開口部 114、124;絶縁層 115;ポリシリコン層 116;酸化シリコン層 125;銅層 161;スイッチ基板 1616;ベース基板 1611;スイッチ素子部 1615;支持台 1612;片持ビーム 1612a、1612b;端部 1628、1629;電気的接点 1617a、1617b;駆動電極 B;入射光 D/S1、D/S2、・・・、D/S4n;走査列 G1、G2、・・・、Gm;走査行
Claims (33)
- 【請求項1】 入力された信号を加工して出力する複数
の機能素子と、基板及びこの基板上に設けられ前記機能
素子を駆動する駆動回路を備えた駆動回路基板と、絶縁
性材料からなり前記機能素子と前記駆動回路基板とを相
互に接合する絶縁層及びこの絶縁層中に設けられ前記機
能素子と前記駆動回路とを相互に接続する接続端子を備
えた接合層と、を有することを特徴とする機能デバイ
ス。 - 【請求項2】 前記駆動回路を外部回路に接続する入出
力端子を有し、この入出力端子の数が前記接続端子の数
よりも少ないことを特徴とする請求項1に記載の機能デ
バイス。 - 【請求項3】 前記基板が絶縁性材料からなることを特
徴とする請求項1又は2に記載の機能デバイス。 - 【請求項4】 前記基板が半導体材料からなり、前記駆
動回路がこの基板の表面に形成されたものであることを
特徴とする請求項1又は2に記載の機能デバイス。 - 【請求項5】 前記機能素子が、前記入力された信号に
対して加工処理を施す加工素子と、この加工素子を運動
可能に支持する微小電気機械部と、前記駆動回路から電
圧が印加され前記加工素子との間に静電気力を発生させ
ることにより前記加工素子を運動させる駆動電極と、を
有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項
に記載の機能デバイス。 - 【請求項6】 前記各機能素子が前記駆動電極を3個以
上有していることを特徴とする請求項5に記載の機能デ
バイス。 - 【請求項7】 前記信号が光信号であり、前記加工素子
がこの光信号の少なくとも一部を反射する光反射ミラー
であり、前記微小電気機械部が前記光反射ミラーを回動
可能に支持するものであり、前記駆動電極が前記光反射
ミラーの角度を制御して前記光反射ミラーが入力された
前記光信号を選択的に出力することにより、光のスイッ
チングを行うことを特徴とする請求項5又は6に記載の
機能デバイス。 - 【請求項8】 前記駆動電極が透明導電体からなり、前
記光反射ミラーが半透過性であり、前記基板が透明絶縁
体からなり、前記駆動回路基板が前記機能素子に対向し
ていない側の面に光検出素子を含む光検出基板を有する
ことを特徴とする請求項7に記載の機能デバイス。 - 【請求項9】 前記信号が光信号であり、前記加工素子
がこの光信号から任意の波長の光を選択的に分離するフ
ィルターであり、前記微小電気機械部が前記フィルター
を往復運動可能に支持するものであり、前記駆動電極が
前記フィルターの位置を制御して前記光信号の通過域に
介在させることにより、前記フィルターが入力された前
記光信号から任意の波長の光を選択的に分離して出力す
ることを特徴とする請求項5又は6に記載の機能デバイ
ス。 - 【請求項10】 前記信号が電気信号であり、前記加工
素子が変形することにより前記電気信号が入力された入
力端子を出力端子に接続するスイッチ部材であり、前記
駆動電極が前記スイッチ部材を変形させることにより前
記電気信号の前記出力端子への導通/非導通を選択する
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の機能デバイ
ス。 - 【請求項11】 前記機能素子が、この機能素子におけ
る前記駆動回路基板に対向する面に配置され前記駆動電
極に接続された第2の電極を有し、前記駆動回路基板
が、この駆動回路基板における前記機能素子に対向する
面に配置され前記駆動回路に接続された第3の電極を有
し、前記第2の電極と前記第3の電極とが前記接続端子
を介して相互に接続されており、前記駆動電極は前記第
2及び第3の電極を介して前記駆動回路に接続されてい
ることを特徴とする請求項5乃至10のいずれか1項に
記載の機能デバイス。 - 【請求項12】 前記基板の表面に垂直な方向から見
て、前記第2の電極と前記第3の電極とが同じパターン
で形成されており、前記機能素子が、表面に前記駆動電
極が形成され裏面に前記第2の電極が形成され前記駆動
電極を前記第2の電極に接続するスルーホールが形成さ
れると共に、前記微小電気機械部を保持する電極基板を
有することを特徴とする請求項11に記載の機能デバイ
ス。 - 【請求項13】 前記接続端子が、半田ボール、導電材
料からなるバンプ又は導電性接着剤からなる層であるこ
とを特徴とする請求項11又は12に記載の機能デバイ
ス。 - 【請求項14】 前記駆動電極が前記接合層における前
記加工素子に対向する面に配置されていることを特徴と
する請求項5乃至10のいずれか1項に記載の機能デバ
イス。 - 【請求項15】 前記駆動回路が、アレイ状に配列され
た複数のトランジスタと、このトランジスタのゲート電
極に接続された1又は複数のゲート線と、前記トランジ
スタのソース電極に接続された複数のドレイン/ソース
線と、前記トランジスタのドレイン電極及び前記駆動電
極に接続され前記ドレイン電極に印加された電圧を前記
駆動電極に印加する端子と、前記ドレイン/ソース線に
選択的に信号を入力するドレイン/ソース駆動回路と、
を有することを特徴とする請求項5乃至14のいずれか
1項に記載の機能デバイス。 - 【請求項16】 前記駆動回路が、前記ゲート線に選択
的に信号を入力するゲート駆動回路を有することを特徴
とする請求項15に記載の機能デバイス。 - 【請求項17】 前記駆動回路が、前記ドレイン/ソー
ス駆動回路に電圧を供給する印加電圧発生部を有し、前
記電圧は前記ドレイン/ソース駆動回路によって選択さ
れたドレイン/ソース線、このドレイン/ソース線に接
続された前記トランジスタ及びこのトランジスタに接続
された前記端子を介して前記駆動電極に印加され、この
駆動電極と前記加工素子との間に静電気力を発生させる
ことを特徴とする請求項15又は16に記載の機能デバ
イス。 - 【請求項18】 表面に入力された光の少なくとも一部
に対して光加工処理を行い出力する機能素子を備え、前
記機能素子を支持すると共に前記機能素子の動作を制御
する微小電気機械部を備えた機能素子可動支持構造体
と、前記機能素子可動支持構造体から見て前記機能素子
が設けられていない側に配置され、絶縁体からなる基板
及びこの基板上に形成され前記微小電気機械部の動作を
制御する駆動回路を備えた駆動回路基板構造体と、を有
することを特徴とする機能デバイス。 - 【請求項19】 前記機能素子が入力された光の少なく
とも一部を反射して前記入力された光を選択的に出力す
ることにより光のスイッチングを行う光反射ミラーであ
ることを特徴とする請求項18に記載の機能デバイス。 - 【請求項20】 前記機能素子が前記入力された光から
任意の波長の光を選択的に分離して出力する可変波長フ
ィルターであることを特徴とする請求項18に記載の光
デバイス。 - 【請求項21】 前記駆動回路に接続され、前記駆動回
路から電圧が印加され前記機能素子との間に静電気力を
発生させることによって前記機能素子の動作を制御する
第1の電極を有することを特徴とする請求項18乃至2
0のいずれか1項に記載の機能デバイス。 - 【請求項22】 前記第1の電極が前記機能素子可動支
持構造体内に設けられ、前記機能素子可動支持構造体は
更に、この機能素子可動支持構造体における前記駆動回
路基板構造体に対向する面に配置され前記第1の電極に
接続された第2の電極を有し、前記駆動回路基板構造体
が、この駆動回路基板構造体における前記機能素子可動
支持構造体に対向する面に配置され前記駆動回路に接続
された第3の電極を有し、前記機能素子可動支持構造体
と前記駆動回路基板構造体との接合面において前記第2
の電極と前記第3の電極とが相互に接続され、前記第1
の電極は前記第2及び第3の電極を介して前記駆動回路
に接続されていることを特徴とする請求項21に記載の
機能デバイス。 - 【請求項23】 前記第1の電極が駆動回路基板構造体
における前記機能素子可動支持構造体に対向する面に配
置されていることを特徴とする請求項21に記載の機能
デバイス。 - 【請求項24】 透明導電体からなり前記駆動回路に接
続され前記光反射ミラーとの間に発生する静電気力によ
って前記機能素子の動作を制御する第1の電極を有し、
前記光反射ミラーが半透過性であり、前記基板が透明絶
縁体からなり、前記駆動回路基板構造体が前記機能素子
可動支持構造体に対向していない側の面に光検出素子を
含む光検出基板を有することを特徴とする請求項19に
記載の機能デバイス。 - 【請求項25】 前記駆動回路が、アレイ状に配列され
た複数のトランジスタと、このトランジスタのゲート電
極に接続された1又は複数のゲート線と、前記トランジ
スタのソース電極に接続された複数のドレイン/ソース
線と、前記トランジスタのドレイン電極及び前記第1の
電極に接続され前記ドレイン電極に印加された電圧を前
記第1の電極に印加する端子と、前記ドレイン/ソース
線に選択的に信号を入力するドレイン/ソース駆動回路
と、を有することを特徴とする請求項21乃至24のい
ずれか1項に記載の機能デバイス。 - 【請求項26】 前記駆動回路が、前記ゲート線に選択
的に信号を入力するゲート駆動回路を有することを特徴
とする請求項25に記載の機能デバイス。 - 【請求項27】 前記駆動回路が、前記ドレイン/ソー
ス駆動回路に電圧を供給する印加電圧発生部を有し、前
記電圧は前記ドレイン/ソース駆動回路によって選択さ
れたドレイン/ソース線、このドレイン/ソース線に接
続された前記トランジスタ及びこのトランジスタに接続
された前記端子を介して前記第1の電極に印加され、こ
の第1の電極と前記機能素子との間に静電気力を発生さ
せることを特徴とする請求項25又は26に記載の機能
デバイス。 - 【請求項28】 シリコン基板上に加工素子及びこの加
工素子を運動可能に支持する微小電気機械部を形成する
工程と、絶縁基板にスルーホールを形成する工程と、こ
の絶縁基板の第1の面に第1の電極を形成すると共に、
前記絶縁基板の第2の面に前記第1の電極に前記スルー
ホールを介して接続される第2の電極を形成する工程
と、前記加工素子及び微小電気機械部と前記絶縁基板と
を接合することにより機能素子可動支持構造体を作製す
る工程と、基板上に前記機能素子を駆動する駆動回路を
形成して駆動回路基板を作製する工程と、前記駆動回路
が前記第2の電極に接続されるように前記機能素子可動
支持構造体と前記駆動回路基板とを接合する工程と、を
有することを特徴とする機能デバイスの製造方法。 - 【請求項29】 前記可動支持構造体と前記駆動回路基
板との接合を、絶縁性材料からなり前記機能素子と前記
駆動回路基板とを相互に接合する絶縁層及びこの絶縁層
中に設けられ前記機能素子と前記駆動回路とを相互に接
続する接続端子を備えた接合層を介して行うことを特徴
とする請求項28に記載の機能デバイスの製造方法。 - 【請求項30】 入力された信号を加工して出力する複
数の機能素子を備えた機能デバイスに設けられ前記機能
素子を駆動する駆動回路において、アレイ状に配列され
た複数のトランジスタと、このトランジスタのゲート電
極に接続された1又は複数のゲート線と、前記トランジ
スタのソース電極に接続された複数のドレイン/ソース
線と、前記トランジスタのドレイン電極及び前記機能素
子に接続され前記ドレイン電極に印加された電圧を前記
機能素子に供給する端子と、前記ドレイン/ソース線に
選択的に信号を入力するドレイン/ソース駆動回路と、
を有することを特徴とする駆動回路。 - 【請求項31】 前記ゲート線に選択的に信号を入力す
るゲート駆動回路を有することを特徴とする請求項30
に記載の駆動回路。 - 【請求項32】 前記ドレイン/ソース駆動回路に電圧
を供給する印加電圧発生部を有し、前記電圧は前記ドレ
イン/ソース駆動回路によって選択されたドレイン/ソ
ース線、このドレイン/ソース線に接続された前記トラ
ンジスタ及びこのトランジスタに接続された前記端子を
介して前記機能素子に供給されることを特徴とする請求
項30又は31に記載の駆動回路。 - 【請求項33】 前記機能素子が、前記入力された信号
に対して加工処理を施す加工素子と、この加工素子を運
動可能に支持する微小電気機械部と、前記駆動回路から
電圧が印加され前記加工素子との間に静電気力を発生さ
せることにより前記加工素子を運動させる駆動電極と、
を有し、前記電圧は前記駆動電極に印加され、前記駆動
電極と前記加工素子との間で静電気力を発生させること
により、前記加工素子を運動させるものであることを特
徴とする請求項30乃至32のいずれか1項に記載の駆
動回路。
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