JP2003139230A - オイルポンプの制御装置 - Google Patents
オイルポンプの制御装置Info
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Abstract
る場合に、オイルポンプからオイル必要装置に供給され
るオイルの供給状態を制御することのできるオイルポン
プの制御装置を提供する。 【解決手段】 動力伝達装置により伝達される動力を制
御するオイル必要装置と、このオイル必要装置にオイル
を供給するオイルポンプとを備えたオイルポンプの制御
装置において、動力伝達装置で伝達される動力に基づい
て、オイルポンプからオイル必要装置に供給されるオイ
ルの供給状態を制御するオイル供給状態制御手段8ステ
ップS1ないしステップS3)を備えていることを特徴
とする。
Description
オイル必要装置にオイルを供給するオイルポンプの制御
装置に関するものである。
は、一方の回転部材と他方の回転部材との間の動力伝達
状態を、油圧により制御することが知られており、この
ような油圧制御装置の一例が、特開平5−33857号
公報に記載されている。この公報においては、エンジン
の動力が、トルクコンバータ装置、前後進切換装置、無
段変速機、ディファレンシャル装置に順次伝動されるよ
うに構成されている。無段変速機はプライマリ軸とセカ
ンダリ軸とを有し、プライマリ軸にはプライマリプーリ
が設けられ、セカンダリ軸にはセカンダリプーリが設け
られている。また、プライマリプーリに対応する油圧シ
リンダと、セカンダリプーリに対応する油圧シリンダと
が設けられている。さらに、プライマリプーリとセカン
ダリプーリとの間に駆動ベルトが巻き掛けられている。
に作用する油圧を制御することにより、プライマリプー
リに対する駆動ベルトの巻き掛け半径と、セカンダリプ
ーリに対する駆動ベルトの巻き掛け半径との比率、すな
わち、変速比が制御される。また、セカンダリプーリの
油圧シリンダに作用する油圧を制御することにより、駆
動ベルトの張力が制御され、プライマリプーリとセカン
ダリプーリとの間で伝達されるトルクの容量が制御され
る。
ンダおよびセカンダリプーリの油圧シリンダにオイルを
供給する機能を備えたオイルポンプが設けられており、
このオイルポンプが、エンジンの動力により駆動され
る。このオイルポンプは、ローラーベーン式であり、吐
出口を複数有する可変容量型であり、メインポンプおよ
びサブポンプを有している。また、オイルポンプから吐
出されたオイルを、前記油圧シリンダに供給する油路に
は、各種のソレノイド弁が設けられている。さらに、こ
のソレノイド弁を制御する制御ユニットが設けられてい
る。
ル使用量とが比較判断されて、制御ユニットから出力さ
れる信号に基づいて、ソレノイド弁が制御される。この
ような制御により、各油圧シリンダに供給されるオイル
の量、言い換えれば、油圧が制御される。ところで、こ
の公報においては、ソレノイド弁の信号回路が断線故障
した場合は、メインポンプのみを駆動してポンプ流量を
少なくすることで、ポンプ負荷を低減するものとされて
いる。
公報には、ソレノイド弁が断線故障した場合のオイルポ
ンプの制御が記載されているが、上記の公報において
は、システムが正常である場合のオイルポンプの制御が
認識されておらず、この点で未だ改善の余地が残されて
いた。
たものであり、オイルポンプを制御するシステムが正常
である場合に、オイルポンプからオイル必要装置に供給
されるオイルの供給状態を制御することのできるオイル
ポンプの制御装置を提供することを目的としている。
的を達成するために、請求項1の発明は、動力伝達装置
により伝達される動力を制御するオイル必要装置と、こ
のオイル必要装置にオイルを供給するオイルポンプとを
備えたオイルポンプの制御装置において、前記動力伝達
装置で伝達される動力に基づいて、前記オイルポンプか
ら前記オイル必要装置に供給されるオイルの供給状態を
制御するオイル供給状態制御手段を備えていることを特
徴とするものである。
伝達される動力に基づいて、オイルポンプからオイル必
要装置に供給されるオイルの供給状態が制御される。し
たがって、オイルポンプからオイル必要装置に供給され
るオイルの供給状態が、動力伝達装置で伝達される動力
に応じた状態になる。
て、前記オイル供給状態制御手段は、前記動力伝達装置
で伝達される動力が所定値以下であるか否かに基づい
て、動力装置により駆動されるオイルポンプから前記オ
イル必要装置に供給されるオイルの供給量を変更する機
能を備えていることを特徴とするものである。
と同様の作用が生じる他、動力伝達装置で伝達される動
力が所定値以下であるか否かにより、オイルポンプを駆
動する動力装置の負荷が変化する。
達される動力を制御するオイル必要装置と、このオイル
必要装置にオイルを供給するオイルポンプとを備えたオ
イルポンプの制御装置において、前記オイルポンプから
前記オイル必要装置に供給されるオイルの実際の供給状
態と、オイルの目標供給状態とに基づいて、前記オイル
ポンプから前記オイル必要装置に供給されるオイルの供
給状態を制御するオイル供給状態制御手段を備えている
ことを特徴とするものである。
らオイル必要装置に供給されるオイルの実際の供給状態
が、オイルの目標供給状態に近づけられる。
達される動力を制御するオイル必要装置と、このオイル
必要装置にオイルを供給するオイルポンプとを備えたオ
イルポンプの制御装置において、前記動力伝達装置によ
り伝達される動力により移動する移動体の速度を制御す
る要求に基づいて、前記オイルポンプから前記オイル必
要装置に供給されるオイルの供給状態を制御するオイル
供給状態制御手段を備えていることを特徴とするもので
ある。
より伝達される動力により移動する移動体の速度に応じ
て、オイルポンプからオイル必要装置に供給されるオイ
ルの供給状態が制御される。
達される動力を制御するオイル必要装置と、このオイル
必要装置にオイルを供給するオイルポンプとを備えたオ
イルポンプの制御装置において、前記動力伝達装置の一
方の回転部材と他方の回転部材との間における回転速度
の比を制御する要求に基づいて、前記オイルポンプから
前記オイル必要装置に供給されるオイルの供給状態を制
御するオイル供給状態制御手段を備えていることを特徴
とするものである。
と他方の回転部材との間における回転速度の比を制御す
る要求に基づいて、オイルポンプからオイル必要装置に
供給されるオイルの供給状態が制御される。
て、前記オイル供給状態制御手段は、前記一方の回転部
材と他方の回転部材との間における回転速度を変更する
過程の実際の進捗状態と、目標進捗状態とに基づいて、
前記オイルポンプから前記オイル必要装置に供給される
オイルの供給状態を制御する機能を更に備えていること
を特徴とするものである。
と同様の作用が生じる他に、一方の回転部材と他方の回
転部材との間における回転速度を変更する過程の実際の
進捗状態と、目標進捗状態とに基づいて、オイルポンプ
からオイル必要装置に供給されるオイルの供給状態が制
御される。
達される動力を制御するオイル必要装置と、このオイル
必要装置にオイルを供給するオイルポンプとを備えたオ
イルポンプの制御装置において、前記オイルポンプから
前記オイル必要装置に供給されるオイルの供給状態を、
前記オイルの温度に基づいて制御するオイル供給状態制
御手段を備えていることを特徴とするものである。
らオイル必要装置に供給されるオイルの供給状態を、オ
イルの温度特性に適合させることができる。
材の回転方向を制御するオイル必要装置と、このオイル
必要装置にオイルを供給するオイルポンプとを備えたオ
イルポンプの制御装置において、前記出力部材の回転方
向を制御する要求に基づいて、前記オイルポンプから前
記オイル必要装置に供給されるオイルの供給状態を制御
するオイル供給状態制御手段を備えていることを特徴と
するものである。
らオイル必要装置に供給されるオイルの供給状態が、出
力部材の回転方向を制御する要求に基づいて制御され
る。
より伝達される動力とは、「一方の回転部材と他方の回
転部材との間で伝達される動力」を意味している。
を、図13に基づいて説明する。図13に示された車両
Veにおいては、駆動力源100と車輪101との間の
動力伝達経路に、動力伝達装置102が設けられてい
る。駆動力源100としては、エンジンまたは電動機の
少なくとも一方を用いることができる。エンジンは、燃
料を燃焼させて動力を出力する形式の動力装置である。
このエンジンとしては、内燃機関、例えば、ガソリンエ
ンジン、LPGエンジン、ディーゼルエンジン、メタノ
ールエンジン、水素エンジンなどを用いることができ
る。電動機は、電力の供給により動力を出力する動力装
置であり、エンジンと電動機とでは、動力の発生原理が
異なる。この電動機としては、電気エネルギを運動エネ
ルギに変換する力行機能、または運動エネルギを電気エ
ネルギに変換する回生機能を有するもの、例えば3相交
流型のモータ・ジェネレータを用いることができる。
動力伝達装置または変速機の少なくとも一方を用いるこ
とができる。流体式動力伝達装置は、駆動側回転部材
(一方の回転部材)と従動側回転部材(他方の回転部
材)との間で、流体の運動エネルギにより動力が伝達さ
れるものであり、駆動側回転部材が駆動力源側に連結さ
れ、従動側回転部材が変速機または車輪101側に連結
される。この流体式動力伝達装置は、トルクコンバータ
またはフルードカップリングのいずれでもよい。トルク
コンバータは、駆動側回転部材と従動側回転部材との間
で伝達されるトルクを増幅する機能を備えた流体式動力
伝達装置であり、フルードカップリングは、駆動側回転
部材と従動側回転部材との間で伝達されるトルクを増幅
する機能の無い流体式動力伝達装置である。
能または自動変速機能の少なくとも一方を備えた変速機
を用いることができる。マニュアル変速機能を備えた変
速機とは、入力回転部材の回転速度と、出力回転部材の
回転速度との比率、すなわち変速比を、運転者による変
速比選択装置の操作状態に基づいて、マニュアル操作に
より変更することのできる変速機を意味している。これ
に対して、自動変速機能を備えた変速機とは、入力回転
部材の回転速度と、出力回転部材の回転速度との比率、
すなわち変速比を、変速比選択装置の操作状態以外の条
件に基づいて、自動的に制御することのできる変速機を
意味している。
有段変速機のいずれを用いてもよい。無段変速機とは、
前記変速比を連続的もしくは無段階に制御することので
きる変速機を意味している。この無段変速機としては、
ベルト式無段変速機とトロイダル式無段変速機とが挙げ
られる。
び従動側プーリと、駆動側プーリの溝および従動側プー
リの溝に巻き掛けられたベルトとを有する。駆動側プー
リは入力回転部材(一方の回転部材)に連結され、従動
側プーリは出力回転部材(他方の回転部材)に連結され
る。そして、駆動側プーリの溝幅を調整して、駆動側プ
ーリに対するベルトの巻き掛け半径と、従動側プーリに
対するベルトの巻き掛け半径とを制御することにより、
ベルト式無段変速機の変速比が制御される。また、従動
側プーリの溝幅を調整することにより、ベルトの張力が
制御される。このベルトの張力の調整により、各プーリ
およびベルトとの接触圧力、言い換えれば、駆動側プー
リと従動側プーリとの間で伝達されるトルクの容量が制
御される。
溝幅をそれぞれ制御するために、油圧サーボ機構および
油圧制御装置が設けられる。油圧サーボ機構は、駆動側
プーリおよび従動側プーリに対応して別個に設けられて
おり、各油圧サーボ機構は、各プーリの溝幅を別個に調
整するピストンと、各ピストンを動作させる油圧室とを
有している。油圧制御装置は、前記油圧室に連通する油
圧回路と、油圧回路に設けられた各種のソレノイドバル
ブとを有している。なお、ベルト式無段変速機の「ベル
ト」には、チェーンも含まれる。
ル面を有する入力ディスクおよび出力ディスクと、各デ
ィスクに対して接触するパワーローラとを有する変速機
である。入力ディスクは入力回転部材(一方の回転部
材)に連結され、出力ディスクは出力回転部材(他方の
回転部材)に連結される。各ディスクとパワーローラと
の接触面には潤滑油が存在する。そして、パワーローラ
を、各ディスクの軸線に直交する平面内で直線状に移動
させて、パワーローラと各ディスクとの接触半径を調整
することにより、入力回転部材と出力回転部材との間の
変速比が制御される。また、各ディスクとパワーローラ
との接触面圧を調整することにより、入力回転部材と出
力回転部材との間で伝達されるトルクの容量が制御され
る。
接触面圧を高圧にすると、潤滑油がガラス状になり、い
わゆるトラクション伝動により、入力回転部材と出力回
転部材との間で動力の伝達がおこなわれる。このよう
に、各ディスクとパワーローラとの接触面圧を調整する
ための油圧サーボ機構が設けられている。油圧サーボ機
構は、ピストンと、各ピストンを動作させる油圧室とを
有している。また、パワーローラを各ディスクの軸線に
直交する平面内で直線状に移動させる油圧サーボ機構が
設けられている。この油圧サーボ機構は、油圧室を有し
ている。
方の回転部材)と出力回転部材(他方の回転部材)との
間の変速比を、不連続もしくは段階的に制御することの
できる変速機を意味している。有段変速機としては、選
択歯車式変速機、遊星歯車式変速機などが挙げられる。
選択歯車式変速機においては、同期噛み合い機構の動作
により、入力回転部材と出力回転部材との間の変速比を
制御するように構成することができる。遊星歯車式変速
機においては、クラッチやブレーキなどの摩擦係合装置
を設け、摩擦係合装置の係合・解放・スリップを制御す
ることにより、入力回転部材と出力回転部材との間の変
速比、または入力回転部材と出力回転部材との間で伝達
されるトルクの容量の少なくとも一方を制御する構成と
することができる。このような有段変速機においては、
同期噛み合い機構または摩擦係合装置を制御するための
油圧制御装置が設けられる。油圧制御装置は、油圧室、
ピストン、油圧回路、各種のソレノイドバルブなどを有
する。
いる場合は、運転者が変速比選択装置を操作することに
より、変速比、つまり、変速段を切り換えることができ
る。この場合、変速比選択装置の操作状態を、「シフト
ポジション」と呼ぶ。これに対して、無段変速機または
有段変速機が自動変速機能を備えている場合は、運転者
が変速比選択装置を操作することにより、変速比の制御
範囲を切り換えることができる。この場合、変速比選択
装置の操作状態を、「シフトレンジ」または「シフトポ
ジション」と呼ぶ。
アップクラッチを有するものを用いることができる。ロ
ックアップクラッチとは、駆動側回転部材と従動側回転
部材との間で摩擦力により動力の伝達をおこなわせるた
めのものである。ロックアップクラッチの係合・解放・
スリップ、すなわち、係合圧、言い換えればトルク容量
を制御するために、油圧制御装置が設けられる。油圧制
御装置は、油圧回路、各種のソレノイドバルブなどを有
する。
変速機を用いる場合は、変速機の入力回転部材と出力回
転部材との間の変速比、またはトルク容量は、油圧によ
り制御される。また動力伝達装置102として、ロック
アップクラッチを有する流体式動力伝達装置を用いる場
合は、ロックアップクラッチのトルク容量は、油圧によ
り制御される。なお、動力伝達装置102として、流体
式動力伝達装置および変速機を共に用いる場合は、流体
式動力伝達装置の駆動側回転部材が、駆動力源100側
に連結され、流体式動力伝達装置の従動側回転部材が、
変速機の入力回転部材に連結され、変速機の出力回転部
材が、車輪101側に連結される。
するオイル必要装置103が設けられている。前述した
油圧制御装置を構成する機構、すなわち、油圧室、各種
のソレノイドバルブ、油圧回路などが、このオイル必要
装置103に相当する。
するオイルポンプ104が設けられている。このオイル
ポンプ104Aは、容積形流体機械の一種であり、この
オイルポンプ104Aとしては、回転ポンプまたは往復
ポンプを用いることができる。回転ポンプとしては、歯
車ポンプ、ベーンポンプ、ねじポンプなどを用いること
ができる。歯車ポンプは、外接形または内接形のいずれ
でもよい。ベーンポンプは、平衡形または非平衡形のい
ずれでもよい。ねじポンプは、二軸形または三軸形のい
ずれでもよい。往復ポンプとしては、アキシャルピスト
ンポンプ、ラジアルピストンポンプ、レシプロピストン
ポンプなどを用いることができる。なお、このオイルポ
ンプ104Aは、単数のオイルポンプまたは複数のオイ
ルポンプのいずれでもよい。
するための動力装置105Aが設けられている。この動
力装置105Aには、前記駆動力源100を共用しても
よいし、駆動力源100とは別に設けてもよい。駆動力
源100を動力装置105Aとして共用する場合は、動
力装置105Aとして、エンジンまたは電動機を用いる
ことができる。また、駆動力源とは別に動力装置105
Aを設ける場合も、動力装置105Aとして電動機を用
いることができる。オイルポンプ104Aが回転ポンプ
である場合は、動力装置105Aの出力軸の回転によ
り、オイルポンプ104Aを回転駆動させることによ
り、オイルパン106Aのオイルがオイルポンプ104
Aの吸込口107Aから吸い込まれるとともに、オイル
ポンプ104Aの吐出口108Aから吐出されたオイル
が、オイル必要装置103に供給される。
場合は、動力装置105Aの出力軸の回転を往復運動に
変換するとともに、オイルポンプ104Aの動作部材を
往復動させることにより、オイルパン106Aのオイル
がオイルポンプ104Aの吸込口107Aから吸い込ま
れるとともに、オイルポンプ104Aの吐出口108A
から吐出されたオイルが、オイル必要装置103に供給
される。
要装置103に供給されるオイルの量を制御するアクチ
ュエータ109Aが設けられている。このアクチュエー
タ109Aは、オイルポンプ104Aが動力装置105
Aにより駆動されている状態において、オイルポンプ1
04Aからオイル必要装置103に供給されるオイルの
量を制御するためのものである。言い換えれば、オイル
ポンプ104Aの吐出量を制御するものである。
タ109Aならびにオイル必要装置103を制御する電
子制御装置110Aが設けられている。電子制御装置1
10Aには、各種のセンサやスイッチなどにより構成さ
れる検出装置111Aの信号が入力されており、その入
力信号および予め記憶されているデータに基づいて、駆
動力源100およびアクチュエータ109Aならびにオ
イル必要装置103が制御される。動力伝達装置102
として、変速機が用いられている場合は、変速機の入力
回転部材と出力回転部材との間の変速比、変速機の入力
回転部材と出力回転部材との間で伝達されるトルクの容
量が制御される。動力伝達装置102として、ロックア
ップクラッチを有する流体式動力伝達装置が用いられて
いる場合は、ロックアップクラッチのトルク容量が制御
される。
部材との間の変速比、変速機の入力回転部材と出力回転
部材との間で伝達されるトルクの容量、ロックアップク
ラッチのトルク容量などの動力伝達状態は、油圧室の油
圧により制御されるため、油圧室の目標油圧に応じて、
オイル必要装置103に供給されるオイルの量が制御さ
れる。つまり、変速機の目標変速比、変速機およびロッ
クアップクラッチの目標トルク容量に応じて、オイルポ
ンプ108からオイル必要装置103に供給するオイル
の量、すなわち目標供給量が算出されるとともに、オイ
ル必要装置103に供給される実際のオイル供給量を、
目標供給量に近づけるように、アクチュエータ109A
を制御する。
車両において、前輪駆動車、または後輪駆動車、または
四輪駆動車のうち、いずれの車両にも適用することがで
きる。
説明する。図2は、この発明を適用した車両Veのパワ
ートレーンを示すスケルトン図である。この車両Ve
は、FF車(フロントエンジン・フロントドライブ;エ
ンジン前置き前輪駆動車)であり、車両Veの駆動力源
としてエンジン1が用いられている。このエンジン1
は、燃料の燃焼により動力を出力する動力装置であり、
この実施例では、エンジン1としてガソリンエンジンを
用いた場合を説明する。
スアクスル3が設けられている。このトランスアクスル
3は内部中空のケーシング4を有し、ケーシング4の内
部には、トルクコンバータ5と前後進切り換え機構6と
ベルト式無段変速機(CVT)7と最終減速機8とが設
けられている。まず、トルクコンバータ5の構成につい
て説明する。ケーシング4の内部には、クランクシャフ
ト2と同一の軸線(図示せず)を中心として回転可能な
インプットシャフト9が設けられており、インプットシ
ャフト9におけるエンジン1側の端部にはタービンラン
ナ10が取り付けられている。
イブプレート11を介してフロントカバー12が連結さ
れており、フロントカバー12にはポンプインペラ13
が接続されている。このタービンランナ10とポンプイ
ンペラ13とは対向して配置され、タービンランナ10
およびポンプインペラ13の内側にはステータ14が設
けられている。また、インプットシャフト9におけるフ
ロントカバー12側の端部には、ダンパ機構16を介し
てロックアップクラッチ15が設けられている。上記の
ように構成されたフロントカバー12およびポンプイン
ペラ13などにより形成されたケーシング(図示せず)
内に、作動流体としてのオイルが供給されている。
ンクシャフト2からフロントカバー12に伝達される。
この時、ロックアップクラッチ15が解放されている場
合は、ポンプインペラ13の動力が、流体の運動エネル
ギによりタービンランナ10に伝達され、ついでインプ
ットシャフト9に伝達される。なお、ポンプインペラ1
3からタービンランナ10に伝達されるトルクを、ステ
ータ14により増幅することもできる。一方、ロックア
ップクラッチ15が係合されている場合は、フロントカ
バー12の動力が、ロックアップクラッチ15の摩擦力
によりインプットシャフト9に伝達される。
ンバータ5と前後進切り換え機構6との間には、オイル
ポンプ17が設けられている。このオイルポンプ17の
ロータ(図示せず)と、ポンプインペラ13とが円筒形
状のハブ19により接続されている。また、オイルポン
プ17のボデー(図示せず)はケーシング4側に固定さ
れている。この構成により、エンジン1の動力がポンプ
インペラ13を介してオイルポンプ17のロータに伝達
され、オイルポンプ17を駆動することができる。
シャフト9とベルト式無段変速機7との間の動力伝達経
路に設けられている。前後進切り換え機構6はダブルピ
ニオン形式の遊星歯車機構32を有している。この遊星
歯車機構32は、インプットシャフト9のベルト式無段
変速機7側の端部に設けられたサンギヤ33と、このサ
ンギヤ33の外周側に、サンギヤ33と同心状に配置さ
れたリングギヤ34と、サンギヤ33に噛み合わされた
ピニオンギヤ35と、このピニオンギヤ35およびリン
グギヤ34に噛み合わされたピニオンギヤ36と、ピニ
オンギヤ35およびピニオンギヤ36を、サンギヤ33
の周囲を一体的に公転可能な状態で保持したキャリヤ3
7とを有している。そして、このキャリヤ37とプライ
マリシャフト21とが連結されている。また、キャリヤ
37とインプットシャフト9との間の動力伝達経路を接
続または遮断するクラッチCRが設けられている。さら
に、ケーシング4側には、リングギヤ34の回転および
固定を制御するブレーキBRが設けられている。
シャフト9と同心状に配置されたプライマリシャフト2
1と、プライマリシャフト21と相互に平行に配置され
たセカンダリシャフト22とを有している。前記プライ
マリシャフト21にはプライマリプーリ23が設けられ
ており、セカンダリシャフト22側にはセカンダリプー
リ24が設けられている。プライマリプーリ23は、プ
ライマリシャフト21に固定された固定シーブ25と、
プライマリシャフト21の軸線方向に移動できるように
構成された可動シーブ26とを有している。そして、固
定シーブ25と可動シーブ26との対向面には、相互の
組合せによりV字形状の溝M1を構成する方向に傾斜し
た保持面54,55が形成されている。
ャフト21の軸線方向に動作させることにより、可動シ
ーブ26と固定シーブ25とを接近・離隔させる油圧サ
ーボ機構27が設けられている。この油圧サーボ機構2
7は、後述する油圧室と、油圧室の油圧に応じてプライ
マリシャフト21の軸線方向に動作し、かつ、可動シー
ブ26に接続されたピストン(図示せず)とを備えてい
る。
リシャフト22に固定された固定シーブ28と、セカン
ダリシャフト22の軸線方向に移動できるように構成さ
れた可動シーブ29とを有している。そして、固定シー
ブ28と可動シーブ29との対向面には、相互の組合せ
によりV字形状の溝M2を構成する方向に傾斜した保持
面56,57が形成されている。
ャフト22の軸線方向に動作させることにより、可動シ
ーブ29と固定シーブ28とを接近・離隔させる油圧サ
ーボ機構30が設けられている。この油圧サーボ機構3
0は、後述する油圧室と、油圧室の油圧によりセカンダ
リシャフト22の軸線方向に動作し、かつ、可動シーブ
29に接続されたピストン(図示せず)とを備えてい
る。上記構成のプライマリプーリ23の溝M1およびセ
カンダリプーリ24の溝M2に対して、ベルト31が巻
き掛けられている。
との間の動力伝達経路には、セカンダリシャフト22と
相互に平行なインターミディエイトシャフト39が設け
られている。インターミディエイトシャフト39にはカ
ウンタドリブンギヤ40とファイナルドライブギヤ41
とが形成されている。前記セカンダリシャフト22には
カウンタドライブギヤ42が形成され、カウンタドライ
ブギヤ42とカウンタドリブンギヤ40とが噛み合わさ
れている。
を有し、ファイナルドライブギヤ41とリングギヤ43
とが噛み合わされている。また、リングギヤ43はデフ
ケース(図示せず)の外周に形成され、このデフケース
の内部には複数のピニオンギヤ(図示せず)が取り付け
られている。このピニオンギヤには2つのサイドギヤ
(図示せず)が噛み合わされている。2つのサイドギヤ
には別個にフロントドライブシャフト44が接続され、
各フロントドライブシャフト44には、車輪(前輪)4
5が接続されている。
示すブロック図である。車両Veの全体を制御する電子
制御装置104が設けられており、この電子制御装置1
04は、演算処理装置(CPUまたはMPU)および記
憶装置(RAMおよびROM)ならびに入出力インター
フェースを主体とするマイクロコンピュータにより構成
されている。
ニッションスイッチ105Aの信号、エンジン回転数セ
ンサ105の信号、アクセル開度センサ106の信号、
スロットル開度センサ107の信号、ブレーキペダルの
操作状態を検知するブレーキスイッチ108の信号、シ
フトレバー114の操作状態を検出するシフトポジショ
ンセンサ109の信号、プライマリプーリ23の回転数
を検出する入力回転数センサ110の信号、セカンダリ
プーリ24の回転数を検出する出力回転数センサ111
の信号、加速度センサ62の信号、インプットシャフト
9の回転数を検出するタービン回転数センサ63の信
号、エアコンスイッチ63Aの信号、ケーシング4の内
部および油圧制御装置64の油圧回路を流れるオイルの
温度を検知する油温センサ80の信号、車輪回転速度セ
ンサ81の信号、ステアリングホイールの操舵状態を検
知する操舵角センサ82の信号、エンジン1の冷却水温
を検知する冷却水温センサ83の信号、車両Veが位置
している道路の勾配を検知する勾配検知センサ84の信
号、油圧センサ85の信号などが入力される。
いて、ブレーキペダルが踏み込まれているか否か、ブレ
ーキペダルの踏み込み量、ブレーキペダルの踏み込み速
度、などが検知される。前記シフトポジションセンサ1
09の信号に基づいて、シフトレバー114の操作によ
り、駆動ポジションまたは非駆動ポジションのいずれが
選択されているかが検知される。ここで、駆動ポジショ
ンとは、エンジン1から車輪45に至るドライブトレー
ンの状態、具体的には、インプットシャフト9とプライ
マリシャフト21との間の状態を、動力伝達をおこなう
ことの可能な状態に制御するポジションを意味してい
る。これに対して、非駆動ポジションとは、インプット
シャフト9とプライマリシャフト21との間の状態を、
動力伝達をおこなうことの不可能な状態に制御するポジ
ションを意味している。この実施例では、駆動ポジショ
ンとして、D(ドライブ)ポジション、B(ブレーキ)
ポジション、R(リバース)ポジションを選択すること
ができる。
て、N(ニュートラル)ポジション、P(パーキング)
ポジションを選択することができる。駆動ポジションの
うち、DポジションおよびBポジションが前進ポジショ
ンであり、Rポジションが後進ポジションである。前進
ポジションとは、エンジン1の動力を車輪45に伝達し
た場合に、車両Veを前進させる方向の駆動力が発生す
るポジションを意味している。後進ポジションとは、エ
ンジン1の動力を車輪45に伝達した場合に、車両Ve
を後進させる方向の駆動力が発生するポジションを意味
している。
力回転数センサ111の信号に基づいて、ベルト式無段
変速機7の変速比を演算することができ、出力回転数セ
ンサ111の信号に基づいて車速を演算することができ
る。さらに、制動装置116は、ブレーキペダル(図示
せず)と、マスターシリンダ(図示せず)と、全ての車
輪に設けられたホイールシリンダ(図示せず)と、各ホ
イールシリンダの油圧を制御する電磁弁(図示せず)
と、電磁弁を制御する電子制御装置(図示せず)とを備
えている。
装置104に入力される各種の信号や、電子制御装置1
04に記憶されているデータに基づいて、燃料噴射制御
装置112を制御する信号、点火時期制御装置113を
制御する信号、油圧制御装置64を制御する信号、電子
スロットルバルブ115を制御する信号、制動装置11
6を制御する信号が出力される。この燃料噴射量制御、
点火時期制御、吸入空気量の制御の少なくとも1つをお
こなうことにより、エンジン出力が制御される。また、
制動装置116においては、ブレーキペダルの操作状
態、およびブレーキペダルの操作状態以外の条件に基づ
いて、各ホイールシリンダの油圧を制御することによ
り、各車輪のスリップ率を制御することができる。この
ように、各車輪のスリップ率を制御するシステムを、ア
ンチロック・ブレーキ・システム(ABS)と呼ぶ。
説明する。この油圧制御装置64は、ロックアップクラ
ッチ12の係合・解放・スリップ、およびベルト式無段
変速機7、ならびに前後進切り換え機構6を制御するも
のである。電子制御装置104と、油圧制御装置64の
構成の一部との関係を、図4に基づいて説明する。
ポンプ17が、第1のオイルポンプ17Aおよび第2の
オイルポンプ17Bにより構成されている。まず、第1
のオイルポンプ17Aは、吸込口123および吐出口1
30を有している。また、第2のオイルポンプ17B
は、吸込口124および吐出口132を有している。そ
して、オイルパン120からストレーナ121を経由し
て形成された吸い込み油路122に、吸込口123,1
24が並列に接続されている。
5が設けられており、プライマリレギュレータバルブ1
25は、信号圧入力ポート126および入力ポート12
7ならびに逃がしポート128を有している。この逃が
しポート128は、潤滑油路128Aに接続されてい
る。そして、電子制御装置104によりリニアソレノイ
ド(図示せず)またはデューティソレノイド(図示せ
ず)が制御されて、入力ポート126に入力される信号
圧が制御される。
には、第1のオイルポンプ17Aの吐出口130が接続
されている。また、クラッチCRの油圧室131C、お
よびブレーキBRの油圧室131Bが設けられており、
油圧室131C,131Bと、油路129との間には、
シフトレバー114の操作に基づいて動作するマニュア
ルバルブ114Aが設けられている。マニュアルバルブ
114Aは、油路129に接続された入力ポート180
と、出力ポート181,182とを有している。出力ポ
ート181には油圧室131Cが接続され、出力ポート
182には油圧室131Bが接続されている。また、油
路129には、油圧サーボ機構27の油圧室131D
と、油圧サーボ機構30の油圧室131Eとが接続され
ている。
132と油路129との間には、方向制御弁133が配
置されている。この方向制御弁133は、スプール13
4と、スプール134の一端側に臨み配置された信号圧
室135と、スプール134を信号圧室135側に付勢
するスプリング136とを有している。スプール134
には2つのランド137,138が形成されているとと
もに、スプール134の動作により、入力ポート139
と、出力ポート140またはドレーンポート141とが
選択的に連通・遮断される。さらに、電子制御装置10
4により制御されるソレノイドバルブ142が設けられ
ており、ソレノイドバルブ142の出力ポート143か
ら出力される信号圧が、信号圧室135に入力される。
オフソレノイドバルブ、またはリニアソレノイドバルブ
のいずれも用いてもよい。オン・オフソレノイドバルブ
とは、ソレノイドへの通電(オン)と非通電(オフ)と
を切り換えることにより、出力ポート143から出力さ
れる信号圧を、高圧および低圧の2種類で相互に切り換
えることのできるソレノイドバルブを意味している。リ
ニアソレノイドバルブとは、ソレノイドへの通電(オ
ン)と非通電(オフ)とを切り換えることができ、か
つ、オン時間の割合(ディーティ比)を任意に設定する
ことにより、出力ポート143から出力される信号圧
を、リニアに制御することのできるソレノイドバルブを
意味している。
の発明との対応関係を説明すれば、前後進切り換え機構
6およびベルト式無段変速機7がこの発明の動力伝達装
置に相当し、油圧室131、プライマリレギュレータバ
ルブ125、入力ポート127、油路129がこの発明
のオイル必要装置に相当し、エンジン1がこの発明の動
力装置に相当し、車両Veがこの発明の移動体に相当
し、前後進切り換え機構6については、クランクシャフ
ト2およびインプットシャフト9がこの発明の一方の回
転部材に相当し、プライマリシャフト21がこの発明の
他方の回転部材に相当する。また、ベルト式無段変速機
7については、プライマリシャフト21がこの発明の一
方の回転部材に相当し、セカンダリシャフト2がこの発
明の他方の回転部材に相当する。さらに、プライマリシ
ャフト21が、この発明の出力部材に相当する。
信号に基づいて、エンジン1、ロックアップクラッチ1
5、前後進切り換え機構6、ベルト式無段変速機7、制
動装置116などを制御するために、各種のデータが予
め記憶されている。例えば、シフトポジションセンサ1
09の信号に基づいて前後進切り換え機構6が制御され
る。まず、前記DポジションまたはBポジションが選択
された場合は、クラッチCRが係合され、かつ、ブレー
キBRが解放されて、インプットシャフト9とプライマ
リシャフト21とが直結状態になる。この状態において
は、エンジン1のトルクが、トルクコンバータ5を経由
してインプットシャフト9に伝達されると、インプット
シャフト9およびキャリヤ37ならびにプライマリシャ
フト21が一体回転する。プライマリシャフト21のト
ルクは、プライマリプーリ23およびベルト31ならび
にセカンダリプーリ24を介してセカンダリシャフト2
2に伝達されるとともに、このトルクはインターミディ
エイトシャフト39を介して最終減速機8に伝達された
後、さらにこのトルクが車輪45に伝達されて、車両V
eを前進させるための駆動力が発生する。
クラッチCRが解放され、かつ、ブレーキBRが係合さ
れて、リングギヤ34が固定される。すると、インプッ
トシャフト9の回転にともなってピニオンギヤ35,3
6が共に自転しつつ公転し、キャリヤ37がインプット
シャフト9の回転方向とは逆の方向に回転する。その結
果、プライマリシャフト21およびセカンダリシャフト
22ならびにインターミディエイトシャフト39が、D
ポジションまたはBポジションの場合とは逆方向に回転
し、車両Veを後退させるための駆動力が発生する。
ンが選択された場合におけるクラッチCRの係合圧は、
DポジジョンまたはBポジションが選択された場合にお
けるクラッチCRの係合圧よりも低く制御される。この
ように、NポジションまたはPポジションが選択された
場合は、インプットシャフト9とプライマリシャフト2
1との間で動力の伝達をおこなうことが不可能な状態、
いわゆるニュートラル状態となる。
ョンが選択されている場合においても、インプットシャ
フト9とプライマリシャフト21との間で動力の伝達を
おこなうことが不可能な状態に制御する、いわゆる「ニ
ュートラル制御」をおこなうことができる。このニュー
トラル制御は、ニュートラル制御をおこなう前提条件が
成立した場合に実行される。この前提条件は、例えば、
Dポジションが選択されていること、アクセルペダルが
踏み込まれていないこと、ブレーキペダルが踏み込まれ
ていること、車速が零であること、の全ての事項が検知
された場合に成立する。この前提条件が成立した場合に
おけるクラッチCRの係合圧は、DポジジョンまたはB
ポジションが選択され、かつ、前提条件が成立していな
い場合におけるクラッチCRの係合圧よりも低く制御さ
れる。
ョンが選択された場合、または、「ニュートラル制御」
をおこなう場合に、クラッチCRの制御としては、2種
類の態様が挙げられる。具体的には、クラッチCRを完
全に解放する制御態様と、動力伝達をおこなうことがで
きない程度の係合圧で、クラッチCRを係合させる制御
態様とが挙げられる。
から判断される車両Veの加速要求、および電子制御装
置104に記憶されているデータなどに基づいて、エン
ジン1の運転状態が最適状態になるように、ベルト式無
段変速機7の変速比が制御される。ベルト式無段変速機
7の変速比は、プライマリプーリ23におけるベルト3
1の巻き掛け半径と、セカンダリプーリ24におけるベ
ルト31の巻き掛け半径との比に基づいて変化する。プ
ライマリプーリ23におけるベルト31の巻き掛け半径
は、溝幅M1の変更により調整され、セカンダリプーリ
24におけるベルト31の巻き掛け半径は、溝幅M2の
変更により調整される。溝幅M1とは、プライマリシャ
フト21の軸線方向における保持面54と保持面55と
の距離を意味している。溝幅M2とは、セカンダリシャ
フト22の軸線方向における保持面56と保持面57と
の距離を意味している。
開度および車速をパラメータとするロックアップクラッ
チ制御マップが記憶されており、このロックアップクラ
ッチ制御マップに基づいてロックアップクラッチ15が
係合・解放・スリップの各状態に制御される。
例を、図1のフローチャートに基づいて説明する。図1
は、請求項1および請求項2の発明に対応する。図1の
制御が開始されると、Nポジションが選択されているこ
と、またはニュートラル制御が実行されていることのい
ずれか一方が検知されているか否かが判断される(ステ
ップS1)。このステップS1で否定的に判断された場
合は、ステップS2を経由して、制御ルーチンを終了す
る。このステップS2においては、以下のような制御が
おこなわれる。例えば、Dポジションが選択されていた
場合は、「インプットシャフト9から、プライマリシャ
フト21に伝達されるトルク」を求める。ついで、求め
られたトルクに基づいて、油圧室131の目標油圧を求
める。さらに、この目標油圧に基づいて、油路129の
油圧を調整する。ここで、「インプットシャフト9から
プライマリシャフト21に伝達されるトルク」は、エン
ジン出力およびトルクコンバータ5の速度比などに基づ
いて算出される。
御装置104において、各種の入力信号の判断処理がお
こなわれ、その判断結果に基づいて、プライマリレギュ
レータバルブ125およびソレノイドバルブ142が制
御される。まず、プライマリレギュレータバルブ125
の信号圧入力ポート126に入力される信号圧が制御さ
れることにより、入力ポート127から逃がしポート1
28に漏らされるオイルの量が調整される。
イルポンプ17Aおよび第2のオイルポンプ17Bが駆
動されており、第1のオイルポンプ17Aから吐出され
たオイルが、油路129の経由して入力ポート127に
供給される。ところで、ソレノイドバルブ142とし
て、オン・オフソレノイドバルブを用いたシステムにお
いて、ステップS2に進んだ場合は、ソレノイドバルブ
142の出力ポート143から、方向制御弁133の信
号圧室135の信号圧が低圧に制御される。すると、ス
プリング136の付勢力により、スプール134が信号
圧室135側に付勢される。その結果、図4の左側半分
に示すように、入力ポート139と出力ポート140と
が接続され、かつ、入力ポート139とドレーンポート
141とが遮断される。
ら吐出されたオイルが、方向制御弁133の入力ポート
139および出力ポート140、ならびに油路129を
経由して、入力ポート127に供給される。このように
して、第1のオイルポンプ17Aおよび第2のオイルポ
ンプ17Bから吐出されたオイルが、共に入力ポート1
27に供給されるとともに、入力ポート127から逃が
しポート128に漏らされるオイル量に基づいて、油路
129の油圧が制御されるとともに、油圧室131の油
圧が制御される。
して、オン・オフソレノイドバルブを用いたシステムに
おいて、前記ステップS1で肯定的に判断された場合
は、方向制御弁133の信号圧室135に入力される信
号圧が、ステップS1で否定的に判断された場合よりも
高圧に制御され(ステップS3)、この制御ルーチンを
終了する。このステップS3の制御により、図4の方向
制御弁133の右側半分に示すように、スプール134
がスプリング136を圧縮する方向に動作して、入力ポ
ート139とドレーンポート141とが接続され、か
つ、入力ポート139と出力ポート140とが遮断され
る。
出されたオイルが、方向制御弁133の入力ポート13
9およびドレーンポート141を経由してオイルパン1
20に戻される。つまり、第2のオイルポンプ17Bか
ら吐出されたオイルは、プライマリレギュレータバルブ
125には供給されず、第1のオイルポンプ17Aから
吐出されたオイルだけが、プライマリレギュレータバル
ブ125に供給される。したがって、ステップS3に進
んだ場合に、第2のオイルポンプ17Bからプライマリ
レギュレータバルブ125に供給されるオイルの量は、
ステップS2に進んだ場合に、第2のオイルポンプ17
Bからプライマリレギュレータバルブ125に供給され
るオイルの量よりも少なくなる。なお、ソレノイドバル
ブ142は、オン・オフソレノイドバルブに代えてリニ
アソレノイドバルブを用いることもできる。
場合に、プライマリレギュレータバルブ125の信号圧
ポート126に入力される信号圧も、ステップS1で否
定的に判断された場合に、プライマリレギュレータバル
ブ125の信号圧ポート126に入力される信号圧とは
異なる。つまり、ステップS1で否定的に判断された場
合に、入力ポート127から逃がしポート128に漏ら
されるオイル量よりも、ステップS1で肯定的に判断さ
れた場合に、入力ポート127から逃がしポート128
に漏らされるオイル量の方が少なくなる。
ステップS2およびステップS3で共に、エンジン1の
動力により第1のオイルポンプ17Aおよび第2のオイ
ルポンプ17Bが駆動される。しかし、ステップS3に
おいて、第2のオイルポンプ17Bから油路129側に
供給されるオイル量の方が、ステップS2において、第
2のオイルポンプ17Bから油路129側に供給される
オイル量よりも少ない。つまり、オイルポンプ17全体
のオイル吐出流量を、油路129側で必要なオイル流量
に対して、最適になるように制御している。
ルポンプ17Bを駆動する場合の負荷よりも、ステップ
S3に進み、第2のオイルポンプ17Bを駆動する場合
の負荷の方が少ない。そして、この実施例においては、
エンジン1のトルクにより、第2のオイルポンプ17B
を駆動しているため、ステップS2に進んだ場合に必要
なエンジントルクよりも、ステップS3に進んだ場合に
必要なエンジントルクの方が低くて済むことになる。し
たがって、ステップS3の方が、ステップS2に比べ
て、エンジン1の燃費を向上させることができる。
発明の構成との対応関係を説明すれば、ステップS1な
いしステップS3が、この発明のオイル供給状態制御手
段に相当する。また、インプットシャフト9からプライ
マリシャフト21に伝達される動力が、この発明の「動
力伝達装置により伝達される動力」に相当し、オイルポ
ンプ17から油路129側に供給されるオイルの量、ま
たはオイルの吐出圧が、この発明の「オイルポンプから
オイル必要装置に供給されるオイルの供給状態」に相当
する。
する。図5の制御例は、請求項3の発明に対応してお
り、具体的には、ベルト式無段変速機7の変速比を制御
する際に、オイルポンプ17から油路129側に供給さ
れるオイル量を調整する場合におこなわれる。すなわ
ち、ベルト式無段変速機7の変速比は、電子制御装置1
04に記憶されている変速マップに基づいておこなわれ
る。この変速マップは、例えば車速およびアクセル開度
をパラメータとして、プライマリシャフト21とセカン
ダリシャフト22との回転速度の比、すなわち、変速比
を選択する基準となる。そして、実際の変速比を、選択
されている変速比、すなわち目標変速比に近づけるよう
に、プライマリプーリ23に対するベルト31の巻き掛
け半径と、セカンダリプーリ24に対するベルト31の
巻き掛け半径とが調整される。
室131Eの油圧が、目標圧未満であるか否かが判断さ
れる(ステップS11)。ここで、目標圧はセカンダリ
プーリ24の制御油圧であり、プライマリシャフト21
に入力されるトルクや変速比などに応じて設定される。
れた場合は、第2のオイルポンプ17Bから油路129
側に供給されるオイル量を多く設定する制御をおこない
(ステップS12)、この制御ルーチンを終了する。こ
のステップS12でおこなう制御は、図1のステップS
2の制御と同様である。これに対して、ステップS11
で否定的に判断された場合は、この制御ルーチンを終了
する。
ト式無段変速機7の運転条件に応じて、オイルポンプ1
7から油路129側に供給するべき目標オイル量を判断
し、その判断結果に基づいてオイルポンプ17から油路
129側に供給する実際のオイル量を制御している。す
なわち、油路129側で必要なオイル量に合わせて、オ
イルポンプ17の吐出量を制御することができる。した
がって、オイルポンプ17の駆動に必要なエンジントル
クを、油路129側で必要なオイル量に合わせて調整す
ることができ、エンジン1の燃費の向上に貢献すること
ができる。
の構成との対応関係を説明すれば、ステップS11ない
しステップS12が、この発明のオイル供給状態制御手
段に相当する。また、ステップS11の油圧室131E
の油圧が、この発明の「オイルの実際の供給状態」に相
当し、ステップS11に示す目標圧が、この発明の「オ
イルの目標供給状態」に相当する。なお、上記実施例に
おいては、セカンダリプーリ24の制御油圧を目標圧と
して例示しているが、クラッチやブレーキの油圧を目標
油圧としてもよい。
ある。図6の制御例は、請求項4の発明および請求項5
の発明に対応するものである。この図6の制御例は、車
両Veの速度を制御する要求に基づいて、オイルポンプ
17から油路129側に供給されるオイル量を制御する
ものである。図6の制御が開始されると、車両Veを
急減速させる要求があるか否か、または、運転者がシ
フトレバー14を操作して、ベルト式無段変速機7の変
速比を変更する操作(マニュアル変速操作)をおこなっ
たか否か、が判断される。
する。まず、の事項は、アンチ・ロック・ブレーキ・
システムの状態、車両Veの減速度、スロットル開度お
よびその変化速度、制動装置116の状態、シフトポジ
ションなどの情報に基づいて判断することができる。す
なわち、アンチ・ロック・ブレーキシステムが動作して
いること、または、車両Veの減速度が所定値以上であ
ること、スロットル開度が所定値以下であり、かつ、ス
ロットル開度の減少速度が所定値以上であること、ブレ
ーキペダルの操作ストロークの増加速度が所定値以上で
あること、ブレーキペダルが踏み込まれている状態の継
続時間が所定時間以上であること、の各情報のうち、少
なくとも1つの情報が検知された場合に、の事項が肯
定的に判断される。
ポジションからDポジションに変更されたこと、Nポジ
ションからRポジションに変更されたこと、Dポジショ
ンからBポジションに変更されたこと、Bポジションか
らDポジションに変更されたこと、の各情報のうち、少
なくとも1つの情報が検知された場合に、の事項が肯
定的に判断される。
項またはの事項が共に否定的に判断された場合は、こ
の制御ルーチンを終了する。
の事項またはの事項の少なくとも一方が肯定的に判
断された場合は、オイルポンプ17から油路129側に
供給すオイルの量を、ステップS21におけるオイル供
給量よりも多くする制御をおこない(ステップS2
2)、この制御ルーチンを終了する。ステップS22の
具体的な制御は、図1のステップS2の制御と同じであ
る。
いうことは、車両Veの状態が、「車速が一旦低下、ま
たは車速が「零」となり、その後に、再度加速する可能
性のある車両状態にある。」という場合が挙げられる。
このような場合は、車両Veが再度加速する前に、ベル
ト式無段変速機7の変速比を、加速前の変速比よりも大
きな変速比に変更する制御を、迅速におこなうととも
に、ベルト31の張力を、再加速時の変速比に基づいて
伝達されるトルクに応じた張力に変更する制御を、迅速
におこなうことが望ましい。
プ17から油路129側に供給されるオイル量を、ステ
ップS21以前よりも多くする制御をおこなっている。
このような制御をおこなうことにより、車両Veが一旦
減速、または停止し、かつ、ベルト式無段変速機7の変
速比を最大減速比に設定した状態で、車両Veが再加
速、または再発進する場合に、ベルト31のトルク容量
を迅速に高めることができる。したがって、ベルト式無
段変速機7の変速応答性が向上して、車両Veの加速性
能または、停止後の再発進性能の低下を抑制でき、ドラ
イバビリティが向上する。
合について説明する。まず、シフトポジションがNポジ
ションにある場合は、クラッチCRの係合圧およびブレ
ーキBRの係合圧が、所定値以下に制御されている。そ
して、NポジションからDポジションに切り換えられた
場合は、クラッチCRの係合圧を、Nポジションが選択
されている場合よりも高い係合圧に変更する必要があ
る。また、NポジションからRポジションに切り換えら
れた場合は、ブレーキBRに対応するピストンがストロ
ークするために、そのストローク分だけオイルの流量を
多くする必要がある。
プ17から油路129側に供給されるオイル量を多くす
ることにより、クラッチCRの油圧室131C、または
ブレーキBRの油圧室131Bの油圧を高める制御をお
こなっている。このような制御をおこなうことにより、
クラッチCRまたはブレーキBRの係合圧を、シフトポ
ジションに応じた係合圧に変更する制御を迅速におこな
うことができる。したがって、シフトポジションの切り
換えにともなう出力トルクの発生・解除タイミングを悪
化させることなく、燃費を向上させることができる。
らBポジションに変更された場合について説明する。D
ポジションおよびBポジションは共に駆動ポジションで
あり、かつ、共に前進ポジションである点で共通してい
るが、Dポジションで選択される変速マップと、Bポジ
ションで選択される変速マップとが異なる。この変速マ
ップは、車速およびアクセル開度をパラメータとして、
ベルト式無段変速機7の変速比を設定するためのマップ
である。具体的には、車速およびアクセル開度が同じ条
件であるとすれば、Dポジション用の変速マップに基づ
いて設定される変速比よりも、Bポジション用の変速マ
ップに基づいて設定される変速比の方が大きな変速比が
選択されやすい点で、2つの変速マップは異なる。
切り換えられた場合、またはBポジションからDポジシ
ョンに切り換えられた場合のいずれにおいても、ステッ
プS22に進み、油圧室131Dまたは油圧室131E
に供給されるオイル量を多くすることにより、変速応答
性が向上するという効果を得られる。
の発明の構成との対応関係を説明すれば、ステップS2
1およびステップS22が、この発明のオイル供給状態
制御手段に相当する。また、車速がこの発明の「移動体
の速度」に相当し、ステップS21で示したの事項お
よびの事項が、この発明における「移動体の速度を制
御する要求」に相当し、ステップS22で制御されるオ
イル量が、この発明における「オイルの供給状態」に相
当する。さらに、ステップS21で用いているの事項
のうち、「BポジションからDポジションに変更された
こと、またはDポジションからBポジションに変更され
たこと」が、「回転速度の比を制御する要求」に相当す
る。
に基づいて説明する。図7の制御例は、請求項6の発明
に対応するものであり、図7の制御例は、ベルト式無段
変速機7の変速制御の進捗状態に基づいて、オイルポン
プ17から油路129側に供給されるオイル量を制御す
るものである。図7の制御が開始されると、ベルト式無
段変速機7の変速比を変更するにあたり、実際の変速速
度drrealの絶対値と目標の変速速度drtargetの絶対
値との“差a”が、“零”よりも大きいか否かが判断さ
れる(ステップS31)。
程度、言い換えれば変速比の変化割合を意味している。
そして、目標変速速度は、例えば、車速、アクセル開度
の変化状態、プライマリシャフト21に伝達されるトル
クなどの条件に基づいて求めることができる。
場合は、オイルポンプ17から油路129側に供給する
オイル量を、ステップS31の判断時点におけるオイル
量よりも多くする制御をおこなう(ステップS32)。
このステップS32についで、「オイルポンプ17から
油路129側に供給されるオイル量を調整する際に、ソ
レノイドバルブ142の制御に用いるしきい値bを変更
する制御」をおこない(ステップS33)、この制御ル
ーチンを終了する。
変速速度を決定するための条件が、ステップS31の判
断時点における条件と同じとなった場合に、ステップS
34で変更されたしきい値を用いて、ソレノイドバルブ
142を制御することにより、オイルポンプ17から油
路129側に供給するオイル量を調整する」という学習
制御をおこなうことになる。
た場合は、前記変速速度drrealの絶対値が、しきい値
bよりも大きいか否かが判断される(ステップS3
4)。このステップS34で否定的に判断された場合
は、オイルポンプ17から油路129側に供給するオイ
ルが適量と判断して、この制御ルーチンを終了する。例
えば、実際の変速速度と目標の変速速度とが等しい場合
は、オイルポンプ17から油路129側に供給されるオ
イル量が、ステップS31の判断時点と同じ量に制御さ
れる。
判断された場合は、しきい値bを変更し、かつ、オイポ
ンプ17から油路129に供給されるオイルの流量を、
ステップS31の判断時点よりも少なくする制御をおこ
ない(ステップS36)、この制御ルーチンを終了す
る。
プS36に進んだ場合は、ステップS32に進んだ場合
よりも、オイルポンプ17から油路129側に供給され
るオイル量が少ないため、図1の実施例でステップS3
に進んだ場合と同様の効果を得ることができる。また、
ステップS32に進んだ場合は、ベルト式無段変速機7
の変速応答性を向上させることができる。
発明の構成との対応関係を説明すれば、ステップS31
ないしステップS34が、この発明のオイル供給状態制
御手段に相当する。また、オイルポンプ17から油路1
29側に供給されるオイルの量がこの発明の「オイルの
供給状態」に相当し、「実際の変速速度」がこの発明の
「実際の進捗状態」に相当し、「目標の変速速度」がこ
の発明の「目標進捗状態」に相当する。
トに基づいて説明する。図8の制御例は、請求項7の発
明に対応するものであり、図8の制御例は、オイルポン
プ17から油路129側に供給されるオイル量を、オイ
ルの温度に基づいて調整するものである。図8の制御が
開始されると、油温センサ80の信号から求められる実
際の油温が、電子制御装置104に記憶されている油温
の所定値を越えているか否かが判断される(ステップS
41)。
場合は、オイルポンプ17から油路129側に供給され
るオイル量を必要量に制御し(ステップS42)、この
制御ルーチンを終了する。オイルの必要量は、シフトポ
ジション、ベルト式無段変速機7の変速比、エンジント
ルク、トルクコンバータ5の速度比などに基づいて判断
される。このステップS42の制御をおこなうことによ
り、逃がしポート128を経由して潤滑油路129Aに
供給されるオイルの量、つまり潤滑油量が、必要以上に
増加することを抑制できる。したがって、トランスアク
スルケース4内に設けられている摩擦係合装置の引き摺
り抵抗の増加を抑制すること、または回転部材の回転に
よる撹拌抵抗の増加を抑制することができ、各抵抗の増
加に伴う動力損失を抑制でき、エンジン1の燃費を向上
させることができる。
判断された場合は、ステップS42で供給されるオイル
量よりも多いオイル量を、オイルポンプ17から油路1
29側に供給し(ステップS43)、この制御ルーチン
を終了する。すなわち、オイルは温度変化に応じて、そ
の粘度が変化する特性を有している。このため、オイル
の温度が所定温度以上である場合は、オイルの粘度が低
下する。その結果、油圧制御装置64を構成するバルブ
ボデー、またはオイルポンプ17などの各部品の隙間か
らオイルが漏れる量が増加する。
イル量に基づいて、オイルポンプ17から油路129側
に供給するオイルの量を調整した場合でも、オイルポン
プ17から油路129側に実際に供給されるオイルの量
は、目標オイル量よりも少なくなる。そこで、オイルの
供給経路でオイル漏れが発生が予測される場合に、ステ
ップS43のようにオイルポンプ17から油路129側
に供給するオイル量を多くすることにより、オイルポン
プ17から油路129側に実際に供給されるオイル量
を、目標オイル量に近づけることができる。
ンプ17から油路129側に供給するオイル量よりも、
ステップS43において、オイルポンプ17から油路1
29側に供給するオイル量の方を多くするための具体的
な制御は、図1のステップS3およびステップS2の制
御と同じである。また、ステップS42において、オイ
ルポンプ17から油路129側に供給するオイル量の方
が、ステップS43において、オイルポンプ17から油
路129側に供給するオイル量よりも少ないため、ステ
ップS42の制御をおこなった場合は、図1の制御例と
同様の効果を得られる。
示す図である。図9の実施例においては、オイルポンプ
17が、第1のオイルポンプ17A、第2のオイルポン
プ17B、第3のオイルポンプ17Cを有している。第
3のオイルポンプ17Cは、吸込口150および吐出口
151を有している。そして、オイルパン120からス
トレーナ121を経由して形成された吸い込み油路12
2に、3つの吸込口123,124,150が並列に接
続されている。
151と油路129との間には、方向制御弁152が配
置されている。この方向制御弁152は、スプール15
3と、スプール153の一端側に臨み配置された信号圧
室154と、スプール153を信号圧室154側に付勢
するスプリング155とを有している。スプール153
には2つのランド156,157が形成されており、ス
プール153の動作により、入力ポート158と、出力
ポート159またはドレーンポート160とが選択的に
連通・遮断される。
れるソレノイドバルブ161が設けられており、ソレノ
イドバルブ161の出力ポート162から出力される信
号圧が、信号圧室154に入力される。ソレノイドバル
ブ161としては、オン・オフソレノイドバルブ、また
はリニアソレノイドバルブのいずれも用いてもよい。オ
ン・オフソレノイドバルブおよびリニアソレノイドバル
ブの意味は、図4の説明で述べた意味と同じである。な
お、図9のその他の構成は図4の構成と同じであるた
め、図4と同じ符号を付してその説明を省略する。
同様の構成部分については、図4の実施例と同様の作用
が生じる。また、図9の実施例においては、ソレノイド
バルブ161から信号圧室154に入力される信号圧に
基づいて、第3のオイルポンプ17Cから油路129に
供給されるオイル量が調整される。具体的には、信号圧
室154が低圧に制御されると、図9の左側半分に示す
ように、入力ポート158と出力ポート159とが連通
され、ドレーンポート160が閉じられる。
御されると、図9の右側半分に示すように、入力ポート
158とドレーンポート160とが連通され、出力ポー
ト159が閉じられる。このように、信号圧室154の
圧力を制御することにより、第3のオイルポンプ17C
から油路129に供給されるオイル量が調整される。つ
まり、図9の実施例においては、ソレノイドバルブ14
2とソレノイドバルブ161とを別個に制御することに
より、オイルポンプ17から油路129に供給されるオ
イル量を、3段階に制御することができる。図9の油圧
制御装置64を有する車両において、図1の制御、図5
ないし図8の制御をおこなうこともできる。
を示す図である。図10において、図4の構成と同様の
構成については、図4と同じ符号を付してその説明を省
略する。図10の実施例においては、第2のオイルポン
プ17Bと並列に、第3のオイルポンプ17Dが設けら
れている。すなわち、第3のオイルポンプ17Dは、吸
込口163および吐出口164を有している。そして、
吸込口163がオイルパン120側に接続され、吐出口
164が方向制御弁133の入力ポート139に接続さ
れている。
ルブ142から信号圧室135に入力される信号圧に基
づいて、第2のオイルポンプ17Bおよび第3のオイル
ポンプ17Dから油路129側に供給されるオイルの量
が調整される。つまり、オイルポンプ17から、油路1
29側に供給されるオイルの量が調整される。そして、
図10の油圧制御装置64を有する車両において、図1
の制御、図5ないし図8の制御をおこなうこともでき
る。
を示す図である。図11の実施例においては、油路12
9と第2のオイルポンプ17Bの吐出口132との間
に、方向制御弁165が設けられている。つまり、図1
1に示す実施例は、図4に示す方向制御弁133に代え
て、方向制御弁165を設けた例である。この方向制御
弁165は、スプール166と、スプール166に形成
されたランド167,168,169と、入力ポート1
70および出力ポート171ならびにドレーンポート1
72とを有している。また、スプール166の一端側に
臨む信号圧室173が形成され、スプール166を信号
圧室173側に付勢するスプリング174が設けられて
いる。信号圧室173には、ソレノイドバルブ178の
出力ポート179が接続されている。
力ポート175が設けられている。このライン圧入力ポ
ート175は、マニュアルバルブ114Aの出力ポート
182に連通している。また、方向制御弁165は、ブ
レーキBRの油圧室131Bに連通する出力ポート17
6と、オイルパン120に連通するドレーンポート17
7とを有している。図11のその他の構成は、図4の構
成と同様である。
の方向制御弁165を用いた油圧制御装置64に適用す
ることのできる制御例を、図12のフローチャートに基
づいて説明する。図12の制御例は請求項8の発明に対
応するものである。図12の制御が開始されると、「R
ポジションが選択されたか否か」が判断される(ステッ
プS51)。ステップS51で否定的に判断された場合
は、この制御ルーチンを終了する。
は、“実際の車速Vが所定車速Vrを越えているか否
か”が判断される(ステップS52)。このステップS
52で肯定的に判断された場合は、ベルト式無段変速機
7のRポジションに応じたトルクが所定値以上になるこ
とを防止するために、オイルポンプ17から油路129
側に供給するオイル量を少量に制御し(ステップS5
2)、この制御ルーチンを終了する。
すると、ソレノイドバルブ178がオン・オフソレノイ
ドバルブである場合は、信号圧室173に入力される信
号圧が高圧に制御される。すると、方向制御弁165の
出力ポート171が閉じられ、かつ、入力ポート170
とドレーンポート172とが連通される。このため、第
2のオイルポンプ17Bから油路129側に供給される
オイル量が少なくなる。つまり、オイルポンプ17から
油路129側に供給される総オイル量が少なくなる。こ
れに対して、ステップS52で否定的に判断された場合
は、ベルト式無段変速機7からRポジションに応じて所
定値以上のトルクが出力されるように、つまり、オイル
ポンプ17から油路129側に供給される総オイル量が
多くなる。
Veの走行中にRポジションが選択された場合には、ブ
レーキBRの係合圧が所定値以上に高められることが回
避される。また、ステップS53において、オイルポン
プ17から油路129側に供給されるオイル量は、ステ
ップS54において、オイルポンプ17から油路129
側に供給されるオイル量よりも少なくなる。したがっ
て、ステップS53の制御をおこなった場合は、Rポジ
ションを禁止する機能を方向制御弁165が兼備してい
るため、部品点数が減少する。
の構成との対応関係を説明すれば、ステップS51ない
しステップS54が、この発明のオイル供給状態制御手
段に相当する。また、ステップS51の判断内容が、こ
の発明の「出力部材の回転方向を制御する要求」に相当
し、オイルポンプ17から、油路129およびブレーキ
BRの油圧室131Bに供給されるオイル量が、この発
明の「オイルの供給状態」に相当する。なお、出力部材
の回転方向を、「車両の走行方向」と言い換えることも
できる。
に示したように、複数のオイルポンプから構成されるオ
イルポンプ17は、油路129側に供給するオイルの
量、言い換えれば吐出量を変更することできるオイルポ
ンプ、すなわち、可変容量形のオイルポンプであると言
える。また、上記の油圧制御装置64の各実施例におい
ては、ソレノイドバルブ142,161,178として
オン・オフソレノイドを用いる場合に、オン制御によ
り、方向制御弁の信号圧室が高圧となる場合を説明した
が、オフ制御により、方向制御弁の信号圧室が高圧とな
るように構成することもできる。すなわち、ソレノイド
バルブに供給される電流値と、オイルポンプ17から油
路129側に供給されるオイルの流量との対応関係が逆
となるように、ソレノイドバルブを構成することもでき
る。また、ソレノイドバルブ142,161,178と
してオン・オフソレノイドを用いる場合に、2方向弁ま
たは3方向弁のいずれを用いてもよい。
テムが、正常に機能することを前提としておこなわれ
る。具体的には、オイル必要装置で必要なオイルの量を
判断するシステムおよび、オイルポンプからオイル必要
装置に供給するオイルの量を調整するシステムが正常で
ある場合を前提としている。前記の各制御例は、それぞ
れ単独で実行することができる他に、複数の制御例を組
み合わせることもできる。
構成、図3に基づいて説明された各種の構成、図4に基
づいて説明された各種の構成、図9に基づいて説明され
た各種の構成、図10に基づいて説明された各種の構
成、図11に基づいて説明された各種の構成のうち、単
一の構成または複数の構成を、特許請求の範囲に記載さ
れた各請求項の発明の少なくとも1つの発明に追加する
こともできる。上記複数の構成は、単一の図に基づいて
説明された構成、または複数の図に基づいて説明された
構成のいずれでもよい。
れば、オイルポンプからオイル必要装置に供給するオイ
ルの量を調整するシステムが正常である場合において、
オイルポンプからオイル必要装置に供給されるオイルの
供給状態を、動力伝達装置で伝達される動力に応じた状
態に制御することができる。したがって、動力伝達装置
で伝達される動力を所期の状態に近づけることができ、
動力伝達性能が低下することを抑制できる。
と同様の作用が生じる他、オイルポンプからオイル必要
装置に供給するオイルの量を調整するシステムが正常で
あれば、動力伝達装置で伝達される動力が所定値以下で
あるか否かにより、オイルポンプを駆動するために必要
な動力装置の負荷を変化させることができる。
らオイル必要装置に供給するオイルの量を調整するシス
テムが正常である場合において、オイルポンプからオイ
ル必要装置に供給されるオイルの実際の供給状態を、オ
イルの目標供給状態に近づけることができる。したがっ
て、動力伝達装置で伝達される動力を目標の状態に近づ
けることができる。
らオイル必要装置に供給するオイルの量を調整するシス
テムが正常である場合において、動力伝達装置により伝
達される動力により移動する移動体の速度に応じて、オ
イルポンプからオイル必要装置に供給されるオイルの供
給状態が制御される。したがって、移動体の速度を所期
の状態に近づけることができ、移動体の速度制御性能の
低下を抑制できる。
らオイル必要装置に供給するオイルの量を調整するシス
テムが正常である場合において、一方の回転部材と他方
の回転部材との間における回転速度の比を制御する要求
に基づいて、オイルポンプからオイル必要装置に供給さ
れるオイルの供給状態が制御される。したがって、一方
の回転部材と他方の回転部材との間における回転速度の
比を、所期の状態に近づけることができ、動力伝達装置
の性能が低下することを抑制できる。
と同様の作用が生じる他に、一方の回転部材と他方の回
転部材との間における回転速度を変更する過程の実際の
進捗状態と、目標進捗状態とに基づいて、オイルポンプ
からオイル必要装置に供給されるオイルの供給状態が制
御される。したがって、一方の回転部材と他方の回転部
材との間における回転速度の変更状態を、所期の状態に
近づけることができ動力伝達装置の性能が低下すること
を抑制できる。
らオイル必要装置に供給するオイルの量を調整するシス
テムが正常である場合において、オイルポンプからオイ
ル必要装置に供給されるオイルの供給状態を、オイルの
温度特性に適合させることができる。つまり、低温時は
オイル漏れが少なく容積効率が高くなるため、オイルポ
ンプの吐出量が少なくても、オイル量不足により動力伝
達装置の性能が低下することを抑制できる。
らオイル必要装置に供給するオイルの量を調整するシス
テムが正常である場合において、オイルポンプからオイ
ル必要装置に供給されるオイルの供給状態が、出力部材
の回転方向を制御する要求に基づいて制御される。した
がって、動力伝達装置の性能が低下することを抑制でき
る。
ある。
を示すスケルトン図である。
ク図である。
である。
である。
である。
である。
る。
る。
る。
示すフローチャートである。
ト式無段変速機、 9…インプットシャフト、 17,
108…オイルポンプ、 21…プライマリシャフト、
22…セカンダリシャフト、 102…動力伝達装
置、 103…オイル必要装置、 105…動力装置、
125…プライマリレギュレータバルブ、 127…
入力ポート、 129…油路、 131B,131C,
131D,131E…油圧室。
Claims (8)
- 【請求項1】 動力伝達装置により伝達される動力を制
御するオイル必要装置と、このオイル必要装置にオイル
を供給するオイルポンプとを備えたオイルポンプの制御
装置において、 前記動力伝達装置で伝達される動力に基づいて、前記オ
イルポンプから前記オイル必要装置に供給されるオイル
の供給状態を制御するオイル供給状態制御手段を備えて
いることを特徴とするオイルポンプの制御装置。 - 【請求項2】 前記オイル供給状態制御手段は、前記動
力伝達装置で伝達される動力が所定値以下であるか否か
に基づいて、動力装置により駆動されるオイルポンプか
ら前記オイル必要装置に供給されるオイルの供給量を変
更する機能を備えていることを特徴とする請求項1に記
載のオイルポンプの制御装置。 - 【請求項3】 動力伝達装置により伝達される動力を制
御するオイル必要装置と、このオイル必要装置にオイル
を供給するオイルポンプとを備えたオイルポンプの制御
装置において、 前記オイルポンプから前記オイル必要装置に供給される
オイルの実際の供給状態と、オイルの目標供給状態とに
基づいて、前記オイルポンプから前記オイル必要装置に
供給されるオイルの供給状態を制御するオイル供給状態
制御手段を備えていることを特徴とするオイルポンプの
制御装置。 - 【請求項4】 動力伝達装置により伝達される動力を制
御するオイル必要装置と、このオイル必要装置にオイル
を供給するオイルポンプとを備えたオイルポンプの制御
装置において、 前記動力伝達装置により伝達される動力により移動する
移動体の速度を制御する要求に基づいて、前記オイルポ
ンプから前記オイル必要装置に供給されるオイルの供給
状態を制御するオイル供給状態制御手段を備えているこ
とを特徴とするオイルポンプの制御装置。 - 【請求項5】 動力伝達装置により伝達される動力を制
御するオイル必要装置と、このオイル必要装置にオイル
を供給するオイルポンプとを備えたオイルポンプの制御
装置において、 前記動力伝達装置の一方の回転部材と他方の回転部材と
の間における回転速度の比を制御する要求に基づいて、
前記オイルポンプから前記オイル必要装置に供給される
オイルの供給状態を制御するオイル供給状態制御手段を
備えていることを特徴とするオイルポンプの制御装置。 - 【請求項6】 前記オイル供給状態制御手段は、前記一
方の回転部材と他方の回転部材との間における回転速度
を変更する過程の実際の進捗状態と、目標進捗状態とに
基づいて、前記オイルポンプから前記オイル必要装置に
供給されるオイルの供給状態を制御する機能を更に備え
ていることを特徴とする請求項5に記載のオイルポンプ
の制御装置。 - 【請求項7】 動力伝達装置により伝達される動力を制
御するオイル必要装置と、このオイル必要装置にオイル
を供給するオイルポンプとを備えたオイルポンプの制御
装置において、 前記オイルポンプから前記オイル必要装置に供給される
オイルの供給状態を、前記オイルの温度に基づいて制御
するオイル供給状態制御手段を備えていることを特徴と
するオイルポンプの制御装置。 - 【請求項8】 動力伝達装置の出力部材の回転方向を制
御するオイル必要装置と、このオイル必要装置にオイル
を供給するオイルポンプとを備えたオイルポンプの制御
装置において、 前記出力部材の回転方向を制御する要求に基づいて、前
記オイルポンプから前記オイル必要装置に供給されるオ
イルの供給状態を制御するオイル供給状態制御手段を備
えていることを特徴とするオイルポンプの制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001335253A JP2003139230A (ja) | 2001-10-31 | 2001-10-31 | オイルポンプの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001335253A JP2003139230A (ja) | 2001-10-31 | 2001-10-31 | オイルポンプの制御装置 |
Publications (1)
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