JP2003133383A - 絶縁膜の評価方法、その評価装置及びその評価装置の製造方法 - Google Patents
絶縁膜の評価方法、その評価装置及びその評価装置の製造方法Info
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Abstract
導体基板の全面にわたって簡便に且つ確実に評価できる
ようにする。 【解決手段】 シリコンからなる半導体基板11の主面
上には、ゲート絶縁膜14が形成され、その上のp+ 型
層13のほぼ中央部分には、n型のポリシリコンからな
るゲート電極15が形成されている。p+ 型層13にお
けるゲート電極15の側方の領域には、p+ 型層13よ
りも浅い接合面を持つn+ 型層16が形成されている。
ゲート絶縁膜14の上には、ゲート電極15及び絶縁膜
17を覆うように、n型のポリシリコンからなる測定用
電極20が形成されている。測定用電極20と半導体基
板11との間に、p+ 型層13とn+ 型層16とからな
るpn接合に対して逆バイアスとなるように測定電圧を
印加して、pn接合間のリーク電流を測定する。
Description
無を評価するための絶縁膜の評価方法、その評価装置及
び該評価装置の製造方法に関する。
求に伴い、MIS型トランジスタのゲート絶縁膜はます
ます薄膜化している。このため、ゲート電極をパターニ
ングするドライエッチング工程において、該ドライエッ
チングによるゲート絶縁膜への損傷をいかにして抑制す
るかが大きな課題となっている。
ト電極の形成方法について図11(a)及び図11
(b)を参照しながらその概略を説明する。
p型ウエル101aが形成されたシリコンからなる半導
体基板101の主面上に、厚さが約2nmのゲート酸化
膜102を形成し、続いて、多結晶シリコンからなるゲ
ート形成膜103Aを堆積する。その後、リソグラフィ
法により、ゲート形成膜103Aの上に、ゲートパター
ンを有するレジストパターン110を形成する。
して、ゲート形成膜103Aに対してドライエッチング
を行なってゲート形成膜103Aから、ゲート長が約
0.1μmのゲート電極103Bを形成することによ
り、図11(b)に示す構成を得る。ここで、ドライエ
ッチングには、例えば誘導結合型(ICP:Inductivel
yCoupled Plasma)エッチャを用いる。
(Cl2 ):酸素(O2 )=70:30:3 圧力:1Pa ICPパワー:300W Biasパワー:100W ゲート形成膜のゲート酸化膜に対するエッチング選択
比: 多結晶シリコン膜のエッチ速度/ゲート酸化膜のエッチ
速度≒50 ゲートパターンのドライエッチ工程においては、ゲート
形成膜103Aに対して、約30%のオーバーエッチを
行なっているが、エッチング選択比が十分に高いため、
ゲート酸化膜102でエッチングを確実に停止すること
ができる。このため半導体基板101はエッチングされ
ることがない。
ト形成膜103Aに必要とされるエッチング選択比も高
くなりつつあるが、エッチング技術の進展により、現在
では100以上のエッチング選択比も得られるようにな
っている。
法は、ゲート酸化膜102が10nm以下にまで薄膜化
されると、ゲート酸化膜102にパンチスルーが発生す
るという問題がある。パンチスルーとは、エッチング選
択比から理論的にはゲート酸化膜102によって十分に
エッチングを停止できるはずであるにもかわらず、ゲー
ト酸化膜102におけるゲート電極103Bの側方領域
に生じる破れ孔104をいう。図12にゲート酸化膜1
02に生じた破れ孔(パンチスルー)104が発生した
様子を示す。
参照しながら説明する。
03Bに対するドライエッチングは、プラズマから供給
される、ハロゲンイオン及び酸素イオンを含むエッチャ
ント(エッチング種)と、シリコンのハロゲン化物を含
むデポ性ラジカル(堆積性ラジカル)とが競合的に相互
作用を起こすことによりエッチングが進行すると共に、
必要なエッチング選択比が実現される。
デポ性ラジカルのフラックスよりも大きい状態では、ゲ
ート酸化膜102のエッチングが進行し、一方、エッチ
ャントのフラックスがデポ性ラジカルのフラックスより
も小さい状態ではゲート酸化膜102のエッチングが抑
制される。その結果、エッチャントのフラックスがデポ
性ラジカルのフラックスよりも小さい状態では、ゲート
形成膜103Aのゲート酸化膜102に対するエッチン
グ選択比が大きくなる。
等方的に供給されるため、ゲート酸化膜102における
ゲート電極103Bの側方、例えばゲート電極103B
の側面から距離dをおいた領域には、ある程度の高さを
持つゲート電極103Bが衝立(ついたて)となる、い
わゆるシャドウイング効果によって、デポ性ラジカルが
十分に供給されない。その上、ゲート電極103Bの側
面から距離dをおいた領域には、ゲート電極103Bの
側面で反射したエッチャントがゲート酸化膜102の上
に集中して入射する。
て、全体ではエッチャントのフラックスがデポ性ラジカ
ルのフラックスよりも小さいためゲート酸化膜102に
対するエッチングが進行しない状態であるにもかかわら
ず、ゲート電極103Bの側方の近傍領域においては局
所的にエッチャントのフラックスがデポ性ラジカルのフ
ラックスよりも大きい状態が出現することになり、図1
2に示したようにゲート酸化膜102におけるゲート電
極103Bの側方の近傍領域にパンチスルー104が発
生する。
ンチスルー104の有無を評価するには、一般に、光学
顕微鏡又は電子顕微鏡を用いてゲート酸化膜102の表
面状態を観察することによって行なっている。
来のゲート酸化膜の評価方法は、半導体基板101の全
体にわたって評価及び観察ができないという問題、及び
目視による観察は不安定且つ不確実であるという問題を
有している。
エッチ工程における絶縁膜の損傷を半導体基板の全面に
わたって簡便に且つ確実に評価できるようにすることを
目的とする。
め、本発明は、pn接合を有する半導体基板の主面上に
ドライエッチングにより露出した絶縁膜と半導体基板と
の間に逆バイアスとなるように電圧を印加して、pn接
合におけるリーク電流量を測定することにより、絶縁膜
の損傷を評価する構成とする。
スやドレインである活性領域上のゲート酸化膜に生じる
パンチスルーの深さは、数十〜数百nmである。
ねた結果、半導体基板の上部に接合面の位置がパンチス
ルーの深さよりも浅いpn接合を形成し、pn接合間の
リーク電流を測定すると、パンチスルーが生じていない
場合と比較して、リーク電流の値が1桁以上も大きくな
るという知見を得ている。さらに、pn接合面がパンチ
スルーよりも深い場合であっても、該pn接合面に歪み
やリーク電流が生じるという知見をも得ている。
リーク電流特性を絶縁膜の損傷の評価に適用する。
は、上部に第1導電型の第1半導体領域を有する半導体
基板の上に絶縁膜を形成する第1の工程と、絶縁膜の上
に電極パターンを選択的に形成する第2の工程と、電極
パターンをマスクとして第2導電型の不純物を半導体基
板に導入して、第1半導体領域の上部に第2導電型の第
2半導体領域を形成することにより、第1半導体領域と
第2半導体領域との界面にpn接合を形成する第3の工
程と、絶縁膜の上に電極パターンと電気的に絶縁された
測定用電極を形成する第4の工程と、測定用電極と半導
体基板との間に絶縁膜を介して測定電圧を印加し、pn
接合をリークするリーク電流を測定することにより、絶
縁膜又は半導体基板の損傷を評価する第5の工程とを備
えている。
膜の上に電極パターンと電気的に絶縁された測定用電極
を形成しておき、形成した測定用電極と半導体基板との
間に絶縁膜を介して測定電圧を印加し、pn接合をリー
クするリーク電流を測定するため、半導体基板上の絶縁
膜の状態を、顕微鏡等を用いた光学的な方法を用いるこ
となく、電気的に観察することができる。その結果、ド
ライエッチ工程により被る絶縁膜の損傷を、半導体基板
の全面にわたって簡便に且つ確実に評価できるようにな
る。
において、リーク電流の値が所定値よりも大きい場合に
は絶縁膜を不良品と判定し、所定値よりも小さいか等し
い場合には絶縁膜を良品と判定することが好ましい。
の工程において、第1の測定電圧で生じる第1のリーク
電流の値と、第1の測定電圧よりも高い第2の測定電圧
で生じる第2のリーク電流の値とを比較し、第2のリー
ク電流の値が第1のリーク電流の値よりも大きい場合に
は絶縁膜を不良品と判定し、第2のリーク電流の値が第
1のリーク電流の値よりも小さいか等しい場合には絶縁
膜を良品と判定することが好ましい。
の工程において、リーク電流の変化率が測定電圧を高く
するに従って大きくなる場合には絶縁膜を不良品と判定
し、リーク電流の変化率が測定電圧を高くしてもほとん
ど変化しない場合には絶縁膜を良品と判定することが好
ましい。
パターンが平面櫛形状を有していることが好ましい。
ターンの櫛状の歯、すなわち突き出し部に囲まれた領域
にドライエッチングのエッチャントが集中して、絶縁膜
に対する損傷が増大するため、リーク電流の測定感度を
高めることができる。
の工程は、絶縁膜の上に電極パターンと間隔をおいてダ
ミー電極パターンを形成する工程を含むことが好まし
い。
の工程は、半導体基板と構成が等しい第1の半導体基板
及び第2の半導体基板とを用意する工程を含み、第4の
工程は、測定用電極を形成するよりも前に、第1の半導
体基板における電極パターンの側面上に第1の側壁絶縁
膜を形成する工程と、第2の半導体基板における電極パ
ターンの側面上に第1の側壁絶縁膜と厚さが異なる第2
の側壁絶縁膜を形成する工程とを含み、第5の工程にお
いて、第1の側壁絶縁膜が形成された第1の半導体基板
と、第2の側壁絶縁膜が形成された第2の半導体基板と
をそれぞれ評価することが好ましい。
壁絶縁膜によって、絶縁膜に発生する損傷位置を特定す
ることが可能となる。
膜がゲート絶縁膜であり、電極パターンがゲート電極で
あることが好ましい。
活性領域上に残されたゲート絶縁膜に生じた損傷の有無
を評価することができるため、ゲート電極のパターニン
グ工程におけるドライエッチのエッチング条件、及びゲ
ート電極パターンの設計時における設計パターンの最適
化を図ることができる。
合を有する半導体基板の上面に形成された第1の絶縁膜
と、第1の絶縁膜の上に選択的に形成された電極パター
ンと、第1の絶縁膜の上で且つ電極パターンとの間に第
2の絶縁膜を介在させて形成された測定用電極とを備え
ている。
接合を有する半導体基板の上面に形成された第1の絶縁
膜と、第1の絶縁膜の上に選択的に形成された電極パタ
ーンと、第1の絶縁膜の上で且つ電極パターンとの間に
第2の絶縁膜を介在させて形成された測定用電極とを備
えているため、本発明の絶縁膜の評価方法を確実に実現
することができる。
パターンが平面櫛形状を有していることが好ましい。
膜の上に、電極パターンと間隔をおいて形成されたダミ
ー電極パターンをさらに備えていることが好ましい。
の絶縁膜がゲート絶縁膜であり、電極パターンがゲート
電極であることが好ましい。
は、上部に第1導電型の第1半導体領域を有する半導体
基板の上面に第1の絶縁膜を形成する第1の工程と、第
1の絶縁膜の上に電極パターンを選択的に形成する第2
の工程と、電極パターンをマスクとして第2導電型の不
純物を半導体基板に導入して、第1半導体領域の上部に
第2導電型の第2半導体領域を形成することにより、第
1半導体領域と第2半導体領域との界面にpn接合を形
成する第3の工程と、第1の絶縁膜の上に、測定用電極
を電極パターンとの間に第2の絶縁膜を介在させて形成
する第4の工程とを備えている。
ると、上部に第1導電型の第1半導体領域を有する半導
体基板の上面に第1の絶縁膜を形成し、その上に電極パ
ターンを選択的に形成する。続いて、電極パターンをマ
スクとして第2導電型の不純物を半導体基板に導入し
て、第1半導体領域の上部に第2導電型の第2半導体領
域を形成することにより、第1半導体領域と第2半導体
領域との界面にpn接合を形成する。さらに、第1の絶
縁膜の上で且つ電極パターンとの間に第2の絶縁膜を介
在させて測定用電極を形成するため、本発明の絶縁膜の
評価装置を確実に得ることができる。
第2の工程において、電極パターンを平面櫛形状にパタ
ーニングすることが好ましい。
いて、第2の工程が、絶縁膜の上に、電極パターンと間
隔をおいてダミー電極パターンを形成する工程を含むこ
とが好ましい。
いて、第1の絶縁膜がゲート絶縁膜であり、電極パター
ンがゲート電極であることが好ましい。
の実施形態について図面を参照しながら説明する。
の実施形態に係るゲート絶縁膜の評価装置であって、
(a)は平面構成を示し、(b)は(a)のIb−Ib
線における断面構成を示している。ここでは、便宜上、
半導体ウエハに形成された複数のトランジスタのうちの
1つの活性領域上のゲート絶縁膜の損傷の有無を評価す
る評価装置を示している。
例えばシリコン(Si)からなる半導体基板(ウエハ)
11には、その上部に形成された酸化シリコン(SiO
2 )からなる素子分離領域12と、該素子分離領域12
により囲まれてなるp+ 型層13とを有している。
化法によるゲート絶縁膜14が形成され、ゲート絶縁膜
14上におけるp+ 型層13のほぼ中央部分には、リン
(P)又はヒ素(As)等のn型の不純物がドープされ
たポリシリコンからなるゲート電極15が形成されてい
る。
方の領域には、p+ 型層13よりも浅い接合面を持ちソ
ース又はドレインとなるn+ 型層(活性層)16が形成
されており、これにより、p+ 型層13とn+ 型層16
との界面にpn接合が形成される。
化シリコン又は窒化シリコン(Si 3N4)等からなる絶
縁膜17により覆われており、ゲート絶縁膜14の上に
は、ゲート電極15及び絶縁膜17を覆うように、n型
の不純物がドープされたポリシリコンからなる測定用電
極20が形成されている。
膜の評価装置は、ゲート電極15を覆う絶縁膜17によ
り、ゲート電極15と測定用電極20とが電気的に絶縁
されている。また、半導体基板11には、ゲート電極1
5のパターニング工程におけるドライエッチングによ
り、ゲート絶縁膜14及びその下のn+ 型層16に達す
るパンチスルー21が生じている状態を示している。
形成してもよく、p導電型を示す半導体基板11を用い
てもよい。
電極20をゲート電極15の両側方に設けたが、いずれ
か一方でもよい。
絶縁膜の評価方法を説明する。
半導体基板11との間に、p+ 型層13とn+ 型層16
とからなるpn接合に対して逆バイアスとなるように測
定電圧を印加して、pn接合間のリーク電流を測定す
る。第1の実施形態においては、測定用電極20は、n
+ 型層16と接続されているため、測定用電極20に正
の電圧を印加し、半導体基板11には負の電圧を印加す
ればよい。
形態に係るゲート絶縁膜の評価装置を用いて測定したp
n接合間におけるリーク電流と印加電圧との関係(I−
V特性)であって、(a)はゲート絶縁膜にパンチスル
ーが生じていない場合を表わし、(b)はゲート絶縁膜
にパンチスルーが生じている場合を表わしている。ここ
で、横軸は印加電圧を表わし、縦軸はリーク電流を表わ
している。
4にパンチスルー21が生じていない場合には、印加電
圧(測定電圧)が所定値を越えると印加電圧に比例し
て、リーク電流が増加する。
ルー21が生じている場合には、前述したように、パン
チスルー21は、ゲート絶縁膜14だけでなく、半導体
基板11の上部に対しても数十nm程度の深さにまで断
面凹状に形成され、その結果、その底部はpn接合面よ
りもさらに下方に位置している。このため、図2(b)
に示すように、パンチスルー21が生じていると、それ
が生じていない場合と比べて、pn接合からのリーク電
流は低い印加電圧で発生するようになる。さらに、印加
電圧を印加し始める初期状態においては、パンチスルー
21が生じていると、それが生じていない場合と比べ
て、リーク電流が1桁から2桁程度大きくなることを確
認している。
有するゲート電極と活性領域上のゲート絶縁膜との走査
型電子顕微鏡(SEM)写真であって、(a)はパンチ
スルーがゲート絶縁膜に生じている状態を示し、(b)
はパンチスルーがゲート絶縁膜に生じていない状態を示
している。
ンチスルーが生じている状態と、図3(b)に示すパン
チスルーが生じていない状態とのそれぞれのpn接合間
のI−V特性を表わしている。
ーニングされたゲート電極15とは電気的に絶縁された
測定用電極20をゲート絶縁膜14の上に設けることに
より、ゲート電極15に電圧を印加することなく、n+
型層16と半導体基板11との間に形成されたpn接合
間のリーク電流、すなわちゲート絶縁膜14の損傷に起
因するpn接合間のリーク電流を測定することができ
る。これにより、ゲート電極15をパターニングする際
のドライエッチング工程におけるゲート絶縁膜14のパ
ンチスルーの有無を電気的に評価することができるよう
になる。その結果、ゲート電極15の形成後に行なうゲ
ート絶縁膜14に対する損傷の検査工程を電気的に行な
えるようになるので、目視検査による不安定さ及び不確
実さ、さらには生産性の低さをも解消することができ
る。
プされた多結晶シリコンを用いたが、これに代えて、不
純物がドープされた非晶質シリコンでもよく、さらに
は、タングステン(W)又はモリブデン(Mo)等の金
属や、タングステン、モリブデン又はコバルト(Co)
等の金属シリサイドを用いてもよい。
物がドープされた多結晶シリコンを用いたが、これに限
られず、アルミニウム(Al)、アルミニウムを含む合
金又はタングステン等の金属を用いてもよい。
すなわち良品と不良品との判定方法について図面を参照
しながら説明する。
実施形態に係るゲート絶縁膜の評価方法を用いたゲート
絶縁膜の品質の判定方法であって、(a)はリーク電流
に基準値を設ける第1の判定方法を示し、(b)は異な
る印加電圧(測定電圧)によるリーク電流の差分値を用
いる第2の判定方法を示し、(c)はリーク電流の増分
の印加電圧の増分に対する比の値(変化率)を用いる第
3の判定方法を示している。
ーク電流の値が、例えば、5.0×10-4A/cm2 以
上の場合には不良品と判定し、5.0×10-4A/cm
2 よりも小さい場合には良品と判定する。
(1)で表わすことができる。
であり、αは基準値である。
えば、第1の印加電圧V1 (=1.5V)における第1
の試料のリーク電流及び第2の試料のリーク電流の差分
である第1の差分値ΔI1 を算出し、同様に、第2の印
加電圧V2 (=2V)における第1の試料のリーク電流
及び第2の試料のリーク電流の差分である第2の差分値
ΔI2 を算出する。ここで、第2の差分値ΔI2 が第1
の差分値ΔI1 よりも大きいか等しくなる試料をパンチ
スルーが生じているとして、該試料を不良品と判定す
る。また、第2の印加電圧V2 は第1の印加電圧V1 よ
りも大きい。
わすことができる。
試料を不良品と判定し、逆に、判定結果が偽である場合
に、第1の試料を良品と判定する。
えば、第1の印加電圧V1 (=1V)と第2の印加電圧
V2 (=1.5V)との間の第1の電圧区間ΔV1 にお
けるリーク電流の変化量ΔI1 を算出し、同様に、第2
の印加電圧V2(=1.5V)と第3の印加電圧V3
(=2V)との間の第2の電圧区間ΔV2におけるリー
ク電流の変化量ΔI2 を算出する。但し、第1の印加電
圧V1 、第2の印加電圧V2 及び第3の印加電圧V3 は
この順に大きいとする。
すことができる。
に、試料を不良品と判定し、逆に、判定結果が偽である
場合に、試料を良品と判定する。
有無を判定することにより、ゲート絶縁膜14の良品及
び不良品の判定を行なえるのみならず、ICPエッチャ
等によるドライエッチングのエッチング条件の設定や、
設定されたエッチング条件の経時的変化の評価に利用す
ることができる。
実施形態について図面を参照しながら説明する。
実施形態に係るゲート絶縁膜の評価装置の製造方法の工
程順の断面構成を示している。
からなる半導体基板11にの上部に、例えばシャロウト
レンチ構造を有する素子分離領域12を選択的に形成す
る。その後、半導体基板11に対して、ホウ素(B)等
のp型の不純物イオンをイオン注入することにより、p
型ウエルとなるp+ 型層13を形成する。
等により、半導体基板11の主面上の全面に、例えば膜
厚が約2nmのゲート絶縁膜14を成膜する。続いて、
CVD法により、n型の不純物がドープされた多結晶シ
リコンからなるゲート電極形成膜、及び酸化シリコンか
らなるマスク形成膜を順次堆積する。その後、リソグラ
フィ法及びドライエッチング法により、マスク形成膜か
らゲート電極パターンを有するマスク膜18を形成す
る。続いて、マスク膜18をマスクとして、ゲート電極
形成膜に対して誘導結合型プラズマ法によるドライエッ
チングを行なって、ゲート電極形成膜から例えばゲート
長が約0.1μmのゲート電極15を形成する。ここで
は、ゲート電極15上のマスク膜18は除去せずに残し
ておく。このとき、図13に示したメカニズムにより、
ゲート絶縁膜14におけるゲート電極15の側部の近傍
領域にパンチスルー21が生じる場合がある。
により、半導体基板11上にゲート電極15を含む全面
にわたって、例えば窒化シリコンからなる絶縁膜を堆積
し、続いて、エッチバック法により、堆積した絶縁膜か
らゲート電極15及びマスク膜18の側面を覆うサイド
ウォール19を形成する。
18及びサイドウォール19をマスクとし、半導体基板
11に対して、例えば、加速エネルギーが約3keV、
ドーズ量が約1.5×1015cm-2の注入条件で、ヒ素
(As)イオンをイオン注入することにより、p+ 型層
13よりも浅い接合面を持ち、ソース又はドレインとな
るn+ 型層16を形成する。
により、半導体基板11の上に、マスク膜18及びサイ
ドウォール19を含めゲート電極15を覆うように、n
型の不純物がドープされた多結晶シリコンからなる導電
膜を堆積する。その後、堆積した導電膜をゲート電極1
5を含むようにエッチングして、導電膜から測定用電極
20を形成する。
ート電極15をパターニングするドライエッチング工程
の後に、ゲート電極15上に除去せずに残したマスク膜
18と、ゲート電極15の側面上に設けたサイドウォー
ル19とによって、ゲート電極15と測定用電極20と
が電気的に絶縁分離される。
ール19を形成する際に窒化シリコンが埋め込まれる場
合もあるが、たとえ埋め込まれたとしても、その後のエ
ッチバックによって埋め込まれた窒化シリコンが除去さ
れて、再び穴状となる。さらに、その後の測定用電極2
0を形成する工程において、パンチスルー21には測定
用電極20を構成する導電性の多結晶シリコンが埋め込
まれる。
形成したが、p型の半導体基板11を用いても、ゲート
絶縁膜14の損傷の有無を電気的に評価することができ
るという効果を得ることができる。
実施形態について図面を参照しながら説明する。
の実施形態に係るゲート絶縁膜の評価装置であって、
(a)は平面構成を示し、(b)はゲート電極近傍のS
EM写真である。
態に係るゲート絶縁膜の評価装置と比べて、ゲート絶縁
膜の損傷の有無の検出感度が向上する構成を有してい
る。なお、ここでも、便宜上、半導体ウエハに形成され
た複数のトランジスタのうちの1つの活性領域上のゲー
ト絶縁膜の損傷の有無を評価する評価装置を示してい
る。なお、図6(a)において、図1(a)に示す構成
部材と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより
説明を省略する。
に係るゲート電極25は、その両側部からゲート長方向
に突き出すように形成された櫛型状の突き出し部25a
を有している。なお、図示はしていないが、ゲート電極
25の上面及び側面は、測定用電極20との間を電気的
に絶縁する絶縁膜により覆われている。
り、半導体基板11には、素子分離領域12に囲まれた
p+ 型13及びn+ 型層16によるpn接合が形成され
ている。
25及びその突き出し部25aにより囲まれた領域を、
ゲート絶縁膜にパンチスルーが最も発生しやすいパンチ
スルー発生領域21Aとして示している。
を拡大したSEM写真であって、実際のパンチスルー2
1が写し出されている。
囲まれていると、ゲート電極25のパターニング時に、
プラズマから異方性をもって入射するイオンを主成分と
するエッチャントは十分に入射するものの、等方的に入
射するデポ性ラジカルは、ゲート電極25のシャドウイ
ング効果によって供給が不十分となる。その結果、パン
チスルー発生領域21Aにおいては、エッチャントのフ
ラックスがデポ性ラジカルのフラックスよりも大きい状
態となりやすい。すなわち、エッチャントのフラックス
が、ゲート電極25及びその突き出し部25aの各側面
で反射してゲート絶縁膜に集中して供給されることにな
る。このため、三方をゲート電極25により囲まれる場
合の方が、側面が1つの場合よりも供給量が多くなり、
その結果、ゲート絶縁膜14のエッチングが局所的に集
中して進行しやすくなる。
ート電極25の平面形状を櫛形状とすることにより、ゲ
ート電極25のドライエッチング時にゲート絶縁膜に生
じるパンチスルーの発生頻度を高めることができる。
生数が増えることにより、pn接合でのリーク電流を実
質的大きくすることができるため、リーク電流の測定が
容易となる。
実施形態について図面を参照しながら説明する。
率とゲート絶縁膜に発生するパンチスルーとの相関を評
価する方法について説明する。ゲート電極のパターン率
とは、ゲート電極パターンの半導体チップ上に占める面
積を該半導体チップの面積で除した値をいう。
ト絶縁膜の評価装置の平面構成を示している。図7にお
いて、図6(a)に示す構成部材と同一の構成部材には
同一の符号を付すことにより説明を省略する。
ゲート絶縁膜の評価装置は、ゲート絶縁膜14の上に、
ゲート電極25の両側に沿って、該ゲート電極25の突
き出し部25aと間隔をおくようにダミー電極26が形
成されている。該ダミー電極26はゲート電極25と同
一の材料からなり、ゲート電極25のドライエッチング
に同時にパターニングされて形成されている。
ることにより、ゲート電極のパターン率を任意に変更す
ることができる。このため、ゲート電極25のドライエ
ッチング工程におけるパターン率と、ゲート絶縁膜14
に発生するパンチスルーとの相関を評価することができ
る。なお、ここでは、ダミー電極26をゲート電極25
の両側に設けたがいずれか一方に設けてもよい。
の評価装置により得た、ゲート電極のパターン率とゲー
ト絶縁膜に発生するパンチスルーによる不良率との関係
を示している。
ルーによる不良の発生頻度が変化する理由は以下のよう
に考えられる。
ゲート電極のドライエッチングには、そのエッチングガ
スとして、臭化水素(HBr)、塩素(Cl2 )及び酸
素(O2 )等が用いられる。このとき、デポ性ラジカル
となるのは、これらエッチャントとシリコン(Si)と
の反応生成物であるSiBrxOy(但し、x,yは整
数)である。
くなると、多結晶シリコンに対するエッチング量が少な
くなり、従って、反応生成物であるSiBrxOyの生成
量も少なくなる。その結果、エッチャントのフラックス
はデポ性ラジカルのフラックスよりも大きい状態となる
ため、ゲート絶縁膜に発生するパンチスルーは増加す
る。
り過ぎると、多結晶シリコンに対するエッチング量が増
大して多量の反応生成物が発生する。その結果、デポ性
ラジカルを生成する酸素ラジカル(O* )のプラズマ中
からの供給が不足し、エッチャントのフラックスがデポ
性ラジカルのフラックスよりも大きくなるため、やはり
不良率が大きくなる。
ルーによる不良率を小さくすることが可能となるゲート
電極のパターン率には最適な範囲があることが分かる。
ン率が20%〜40%の間ではゲート絶縁膜のパンチス
ルーによる不良が0%となり、ゲート電極のパターン率
が50%以上では、ゲート絶縁膜に発生するパンチスル
ーが増加し、例えばパターン率が90%の場合は不良率
が約80%となる。
ート電極のパターン率を約20%〜40%とすれば、ゲ
ート絶縁膜のパンチスルーによる不良を抑制することが
可能となることが分かる。
絶縁膜の評価装置によると、ゲート電極のパターン率と
ゲート絶縁膜のパンチスルーとの相関を求めることがで
きるため、この相関を設計ルールにフィードバックする
ことができるので、設計時にゲート電極のパターン率を
決定することによって、ゲート絶縁膜のパンチスルーに
よる不良の発生を防止することが可能となる。
実施形態について図面を参照しながら説明する。
スルーが生じる位置を評価する方法について説明する。
具体的には、サイドウォールの厚さが互いに異なる第1
の評価装置及び第2の評価装置を作製し、両装置のリー
ク電流の値の相違によりパンチスルーが生じた位置を評
価する。
と比べてサイドウォールの基板面方向の膜厚を大きくな
るように設定している。
るゲート絶縁膜の第1の評価装置の製造方法の工程順の
断面構成を示している。
上部に、第2の実施形態と同様にして、素子分離領域
(図示せず)を選択的に形成する。その後、図9(a)
に示すように、半導体基板11に対して、p型の不純物
イオンをイオン注入することにより、p型ウエルとなる
p+ 型層13を形成する。
等により、半導体基板11の主面上の全面に、例えば膜
厚が約2nmのゲート絶縁膜14を成膜する。続いて、
CVD法により、n型の不純物がドープされた多結晶シ
リコンからなるゲート電極形成膜、及び酸化シリコンか
らなるマスク形成膜を順次堆積する。その後、マスク形
成膜からゲート電極パターンを有するマスク膜18を形
成し、続いて、マスク膜18をマスクとして、ゲート電
極形成膜に対して誘導結合型プラズマ法によるドライエ
ッチングを行なって、ゲート電極形成膜から例えばゲー
ト長が約0.1μmのゲート電極15を形成する。ここ
でも、ゲート電極15上のマスク膜18を除去せずに残
しておく。このとき、前述したように、デポ性ラジカル
の半導体基板11上への供給量が十分でなく且つゲート
絶縁膜14の膜厚が10nm程度よりも小さいため、ゲ
ート絶縁膜14におけるゲート電極15の側面から例え
ば距離dの位置にパンチスルー21が生じるとする。
により、半導体基板11上にゲート電極15を含む全面
にわたって、例えば窒化シリコンからなる絶縁膜を堆積
し、続いて、エッチバック法により、堆積した絶縁膜か
らゲート電極15及びマスク膜18の側面を覆うサイド
ウォール19Aを形成する。ここでは、サイドウォール
19Aの基板面方向の厚さx1 は、パンチスルー21の
ゲート電極15の側面からの距離dよりも小さい。
18及びサイドウォール19Aをマスクとし、半導体基
板11に対して、n型の不純物イオンをイオン注入する
ことにより、p+ 型層13よりも浅い接合面を持ち且つ
ソース又はドレインとなるn + 型層16を形成する。
板11の上に、CVD法により、マスク膜18及びサイ
ドウォール19Aを含めゲート電極15を覆うように、
n型の不純物がドープされた多結晶シリコンからなる導
電膜を堆積する。その後、堆積した導電膜をゲート電極
15を含むようにエッチングして、導電膜から測定用電
極20を形成する。
に係るゲート絶縁膜の第2の評価装置の製造方法の工程
順の断面構成を示している。
上部に、第1の評価装置と同様に、素子分離領域(図示
せず)を形成する。その後、図10(a)に示すよう
に、半導体基板11に対して、p型の不純物イオンをイ
オン注入することにより、p型ウエルとなるp+ 型層1
3を形成する。
法等により、半導体基板11の主面上の全面に、第1の
評価装置と同等の膜厚を持つゲート絶縁膜14を成膜す
る。続いて、CVD法により、n型の不純物がドープさ
れた多結晶シリコンからなるゲート電極形成膜、及び酸
化シリコンからなるマスク形成膜を順次堆積する。その
後、マスク形成膜からゲート電極パターンを有するマス
ク膜18を形成し、続いて、マスク膜18をマスクとし
て、ゲート電極形成膜に対して誘導結合型プラズマ法に
よるドライエッチングを行なって、ゲート電極形成膜か
ら、第1の評価装置と同等のゲート長を持つゲート電極
15を形成する。この場合も、デポ性ラジカルの半導体
基板11上への供給量が十分でなく且つゲート絶縁膜1
4の膜厚が10nm程度よりも小さいため、ゲート絶縁
膜14におけるゲート電極15の側面から例えば距離d
の位置にパンチスルー21が生じるとする。
法により、半導体基板11上にゲート電極15を含む全
面にわたって、例えば窒化シリコンからなる絶縁膜を堆
積し、続いて、エッチバック法により、堆積した絶縁膜
からゲート電極15及びマスク膜18の側面を覆うサイ
ドウォール19Bを形成する。第2の評価装置に係るサ
イドウォール19Bの基板面方向の厚さx2 は、第1の
評価装置に係るサイドウォール19Aの基板面方向の厚
さx1 よりも大きくなるようにパターンニングする。こ
こでは、サイドウォール19Bの基板面方向の厚さx2
は、パンチスルー21のゲート電極15の側面からの距
離dよりも大きくなっている。
膜18及びサイドウォール19Bをマスクとし、半導体
基板11に対して、n型の不純物イオンをイオン注入す
ることにより、p+ 型層13よりも浅い接合面を持ち且
つソース又はドレインとなるn+ 型層16を形成する。
基板11の上に、CVD法により、マスク膜18及びサ
イドウォール19Aを含めゲート電極15を覆うよう
に、n型の不純物がドープされた多結晶シリコンからな
る導電膜を堆積する。その後、堆積した導電膜をゲート
電極15を含むようにエッチングして、導電膜から測定
用電極20を形成する。
ングされ且つ互いに異なる膜厚を持つサイドウォール1
9A、19Bが形成されたゲート電極15を有する第1
の評価装置と第2の評価装置とを用いて、パンチスルー
21の発生位置を特定する方法を説明する。
施形態と同様に、測定用電極20と半導体基板11との
間にpn接合に対して逆バイアスとなるように測定電圧
を印加して、pn接合のリーク電流を測定すると、pn
接合間に相対的に大きいリーク電流が観察される。
測定用電極20と半導体基板11との間にpn接合に対
して逆バイアスとなるように測定電圧を印加しても、リ
ーク電流はほとんど観察されない。
ー21のゲート電極15の側面からの距離dは、目視に
よることなく、サイドウォール19Aの厚さx1 よりも
大きく且つサイドウォール19Bの厚さx2 よりも小さ
いことを確認することができる。なお、具体的なパンチ
スルー21の有無の判定方法は、例えば第1の実施形態
で説明した第1〜第3の判定方法のうちの1つを用いれ
ば良い。
ト電極15の側面上に設けるサイドウォール19の厚さ
(サイドウォール長)を変えた複数の評価装置を用いて
pn接合のリーク電流を測定することにより、ゲート絶
縁膜14のパンチスルー21のゲート電極15の側面か
らの距離dを電気的に評価することが可能となる。
するパンチスルー21の位置は、エッチャントのゲート
電極15の側面反射に依存するため、パンチスルー21
の発生位置を評価できることにより、ゲート電極15に
対するドライエッチング工程におけるエッチャントの入
射角度を決定する圧力等のエッチング条件、及びゲート
電極15の高さ寸法を最適化することができる。
は、いずれもゲート電極15、25の導電型をn型とし
たが、これに限られず、p型としても同様の効果を得ら
れることはいうまでもない。
は、絶縁膜の評価対象をゲート絶縁膜としたが、これに
は限られず、ゲート絶縁膜以外にも、絶縁膜上に形成さ
れた半導体、絶縁体又は導電体からなる部材に対して、
該部材をプラズマを用いたドライエッチによりパターニ
ングする際に、絶縁膜の下方にpn接合があって、該絶
縁膜をエッチング停止層とするような場合に有効であ
る。
グに用いるドライエッチング法は、誘導結合型プラズマ
エッチングに限られず、プラズマを用いるエッチング法
であれば良い。
価装置及びその評価装置の製造方法によると、半導体基
板上の絶縁膜の状態を、目視に頼ることなく電気的に観
察することができるため、ドライエッチ工程により被る
絶縁膜の損傷を半導体基板の全面にわたって簡便に且つ
確実に評価できるようになる。
係るゲート絶縁膜の評価装置を示し、(a)は平面図で
あり、(b)は(a)のIb−Ib線における断面図で
ある。
係るゲート絶縁膜の評価装置を用いて測定したpn接合
間におけるリーク電流と印加電圧との関係(I−V特
性)を表わすグラフであって、(a)はゲート絶縁膜に
パンチスルーが生じていない場合を表わし、(b)はゲ
ート絶縁膜にパンチスルーが生じている場合を表わして
いる。
電極と活性層上のゲート絶縁膜との走査型電子顕微鏡
(SEM)写真であって、(a)はパンチスルーがゲー
ト絶縁膜に生じている状態を示し、(b)はパンチスル
ーがゲート絶縁膜に生じていない状態を示している。
(c)は(a)に示すパンチスルーが生じている状態
と、(b)に示すパンチスルーが生じていない状態との
それぞれのpn接合間のI−V特性を表わすグラフであ
る。
るゲート絶縁膜の評価方法を用いたゲート絶縁膜の品質
の判定方法を示し、(a)はリーク電流に基準値を設け
る第1の判定方法を示すグラフであり、(b)は異なる
印加電圧によるリーク電流の差分値を用いる第2の判定
方法を示すグラフであり、(c)はリーク電流の増分の
印加電圧の増分に対する比の値を用いる第3の判定方法
を示すグラフである。
るゲート絶縁膜の評価装置の製造方法を示す工程順の構
成断面図である。
係るゲート絶縁膜の評価装置を示し、(a)は平面図で
あり、(b)はゲート電極近傍のSEM写真である。
評価装置を示す平面図である。
評価装置により得た、ゲート電極のパターン率とゲート
絶縁膜に発生するパンチスルーによる不良率との関係を
示すグラフである。
るゲート絶縁膜の第1の評価装置の製造方法を示す工程
順の構成断面図である。
係るゲート絶縁膜の第2の評価装置の製造方法を示す工
程順の構成断面図である。
形成方法を示す工程順の構成断面図である。
形成時に発生するパンチスルーを模式的に表わした構成
断面図である。
発生するパンチスルーの発生原因を説明する模式的な構
成断面図である。
Claims (16)
- 【請求項1】 上部に第1導電型の第1半導体領域を有
する半導体基板の上に絶縁膜を形成する第1の工程と、 前記絶縁膜の上に電極パターンを選択的に形成する第2
の工程と、 前記電極パターンをマスクとして第2導電型の不純物を
前記半導体基板に導入して、前記第1半導体領域の上部
に第2導電型の第2半導体領域を形成することにより、
前記第1半導体領域と前記第2半導体領域との界面にp
n接合を形成する第3の工程と、 前記絶縁膜の上に前記電極パターンと電気的に絶縁され
た測定用電極を形成する第4の工程と、 前記測定用電極と前記半導体基板との間に前記絶縁膜を
介して測定電圧を印加し、前記pn接合をリークするリ
ーク電流を測定することにより、前記絶縁膜又は前記半
導体基板の損傷を評価する第5の工程とを備えているこ
とを特徴とする絶縁膜の評価方法。 - 【請求項2】 前記第5の工程において、前記リーク電
流の値が所定値よりも大きい場合には前記絶縁膜を不良
品と判定し、前記所定値よりも小さいか等しい場合には
前記絶縁膜を良品と判定することを特徴とする請求項1
に記載の絶縁膜の評価方法。 - 【請求項3】 前記第5の工程において、第1の測定電
圧で生じる第1のリーク電流の値と、前記第1の測定電
圧よりも高い第2の測定電圧で生じる第2のリーク電流
の値とを比較し、前記第2のリーク電流の値が前記第1
のリーク電流の値よりも大きい場合には前記絶縁膜を不
良品と判定し、前記第2のリーク電流の値が前記第1の
リーク電流の値よりも小さいか等しい場合には前記絶縁
膜を良品と判定することを特徴とする請求項1に記載の
絶縁膜の評価方法。 - 【請求項4】 前記第5の工程において、前記リーク電
流の変化率が前記測定電圧を高くするに従って大きくな
る場合には前記絶縁膜を不良品と判定し、前記リーク電
流の変化率が前記測定電圧を高くしてもほとんど変化し
ない場合には前記絶縁膜を良品と判定することを特徴と
する請求項1に記載の絶縁膜の評価方法。 - 【請求項5】 前記電極パターンは、平面櫛形状を有し
ていることを特徴とする請求項1〜4のうちのいずれか
1項に記載の絶縁膜の評価方法。 - 【請求項6】 前記第2の工程は、前記絶縁膜の上に、
前記電極パターンと間隔をおいてダミー電極パターンを
形成する工程を含むことを特徴とする請求項1〜5のう
ちのいずれか1項に記載の絶縁膜膜の評価方法。 - 【請求項7】 前記第1の工程は、前記半導体基板と構
成が等しい第1の半導体基板及び第2の半導体基板とを
用意する工程を含み、 前記第4の工程は、前記測定用電極を形成するよりも前
に、前記第1の半導体基板における電極パターンの側面
上に第1の側壁絶縁膜を形成する工程と、 前記第2の半導体基板における電極パターンの側面上に
前記第1の側壁絶縁膜と厚さが異なる第2の側壁絶縁膜
を形成する工程とを含み、 前記第5の工程において、前記第1の側壁絶縁膜が形成
された第1の半導体基板と、前記第2の側壁絶縁膜が形
成された第2の半導体基板とをそれぞれ評価することを
特徴とする請求項1〜5のうちのいずれか1項に記載の
絶縁膜の形成方法。 - 【請求項8】 前記絶縁膜はゲート絶縁膜であり、前記
電極パターンはゲート電極であることを特徴とする請求
項1〜7のうちのいずれか1項に記載の絶縁膜の評価方
法。 - 【請求項9】 pn接合を有する半導体基板の上面に形
成された第1の絶縁膜と、 前記第1の絶縁膜の上に選択的に形成された電極パター
ンと、 前記第1の絶縁膜の上で且つ前記電極パターンとの間に
第2の絶縁膜を介在させて形成された測定用電極とを備
えていることを特徴とする絶縁膜の評価装置。 - 【請求項10】 前記電極パターンは、平面櫛形状を有
していることを特徴とする請求項9に記載の絶縁膜の評
価装置。 - 【請求項11】 前記第1の絶縁膜の上に、前記電極パ
ターンと間隔をおいて形成されたダミー電極パターンを
さらに備えていることを特徴とする請求項9又は10に
記載の絶縁膜膜の評価装置。 - 【請求項12】 前記第1の絶縁膜はゲート絶縁膜であ
り、前記電極パターンはゲート電極であることを特徴と
する請求項9〜11のうちのいずれか1項に記載の絶縁
膜の評価装置。 - 【請求項13】 上部に第1導電型の第1半導体領域を
有する半導体基板の上面に第1の絶縁膜を形成する第1
の工程と、 前記第1の絶縁膜の上に電極パターンを選択的に形成す
る第2の工程と、 前記電極パターンをマスクとして第2導電型の不純物を
前記半導体基板に導入して、前記第1半導体領域の上部
に第2導電型の第2半導体領域を形成することにより、
前記第1半導体領域と前記第2半導体領域との界面にp
n接合を形成する第3の工程と、 前記第1の絶縁膜の上に、測定用電極を前記電極パター
ンとの間に第2の絶縁膜を介在させて形成する第4の工
程とを備えていることを特徴とする絶縁膜の評価装置の
製造方法。 - 【請求項14】 前記第2の工程において、前記電極パ
ターンは平面櫛形状にパターニングすることを特徴とす
る請求項13に記載の絶縁膜の評価装置の製造方法。 - 【請求項15】 前記第2の工程は、前記絶縁膜の上
に、前記電極パターンと間隔をおいてダミー電極パター
ンを形成する工程を含むことを特徴とする請求項13又
は14に記載の絶縁膜膜の評価装置の製造方法。 - 【請求項16】 前記第1の絶縁膜はゲート絶縁膜であ
り、前記電極パターンはゲート電極であることを特徴と
する請求項13〜15のうちのいずれか1項に記載の絶
縁膜の評価装置の製造方法。
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KR20190079118A (ko) * | 2017-12-27 | 2019-07-05 | 주식회사 경동원 | 디스플레이를 구비한 전자기기 및 이의 검사방법 |
-
2002
- 2002-07-29 JP JP2002219379A patent/JP3719670B2/ja not_active Expired - Lifetime
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