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JP2003133382A - 半導体故障解析方法及び半導体製造方法 - Google Patents

半導体故障解析方法及び半導体製造方法

Info

Publication number
JP2003133382A
JP2003133382A JP2001324623A JP2001324623A JP2003133382A JP 2003133382 A JP2003133382 A JP 2003133382A JP 2001324623 A JP2001324623 A JP 2001324623A JP 2001324623 A JP2001324623 A JP 2001324623A JP 2003133382 A JP2003133382 A JP 2003133382A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
failure
state
light emitting
bipolar transistor
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001324623A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Kondo
正 近藤
Norihiro Onuma
範洋 大沼
Takayuki Kikuchi
孝幸 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001324623A priority Critical patent/JP2003133382A/ja
Publication of JP2003133382A publication Critical patent/JP2003133382A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バイポーラトランジスタを有する半導体集積
回路の故障解析に長い時間を要していた。 【解決手段】 バイポーラトランジスタを有するICの
故障解析方法として、ICを故障症状が再現する条件で
駆動し、この駆動状態の下でIC内の発光状態をエミッ
ション顕微鏡により検出するステップ(S1,S2)
と、検出した発光状態と正常品による発光状態との違い
から故障症状による異常発光部を抽出するステップ(S
3)と、抽出した異常発光部を含む回路ブロックに存在
する各バイポーラトランジスタ素子をその発光形態に応
じて場合分けするステップ(S7)と、その場合分けし
た各バイポーラトランジスタ素子の発光形態を基に回路
ブロック内の電気的動作状態を推定することにより故障
箇所を絞り込むステップ(S8)と、絞り込んだ故障箇
所を対象に電気的測定を行うことにより故障箇所を特定
するステップ(S9,S10)と有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体故障解析方
法及び半導体製造方法に係り、特に、バイポーラトラン
ジスタを有する半導体集積回路の故障解析に適用して好
適なものである。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の分野では、LSI(Lar
ge Scale Integration)の大規模化、微細化、多層化が
進み、解析による設計プロセス又は製造プロセスへのフ
ィードバックのスピードアップの必要性から故障解析技
術が年々進歩している。特に、故障箇所の特定技術に関
しては、EB(Electoron Beam)テスタや発熱発光解析装
置等のLSIテスタとのリンクと解析治具共通化による
多角解析環境の構築とCAD(Computer Aided Design)
技術等を利用した操作の自動化、容易化について様々な
検討がなされ、これに伴って数多くの提案もなさてい
る。
【0003】半導体集積回路における故障箇所の特定手
法の一つに、エミッション顕微鏡(以下、EMSとも記
す)を用いた手法がある。この手法は、半導体集積回路
を故障症状が再現するように電気的に駆動させるととも
に、この駆動に際して、故障に起因した異常電流によっ
て半導体素子から発生する光を高感度のCCD(Charge
Coupled Device)又は光電子倍増管を内蔵したカメラで
検出するものである。半導体素子での発光は、主に半導
体素子内の電子−ホール再結合に起因するものである。
【0004】CMOS(Complementary Metal Oxide Sem
iconductor)トランジスタを有する半導体集積回路(以
下、CMOSLSIとも記す)の場合、その回路動作は
CMOSトランジスタのスイッチング動作だけを考慮す
ればよく、またトランジスタ動作時に強い発光を伴うた
め、その発光情報を基に回路内を追跡して故障箇所を特
定することは比較的容易である。現在では、故障解析時
における集積回路駆動の自動化、或いはルーティン化を
目的としたLSIテスタとEMS装置との直接接続の環
境が次第に整いつつあり、数多くの解析事例も報告され
ている。中でも、Iddq(回路静的状態での電源電
流)異常電流を対象とした発光解析がCMOSLSIの
故障箇所特定の有力な手法として提案されている(例え
ば、特開2000−275306号公報、特開2000
−223545号公報、特開2000−19217号公
報等参照)
【0005】一方、CMOSLSI以外のデバイス、例
えばバイポーラトランジスタを有するミックスシグナル
(Mixed Signal)集積回路(以下、MSICとも記す)で
は、回路内部で様々な電位波形が伝搬していて回路動作
が複雑であること、通常のリニア領域で回路内のバイポ
ーラトランジスタ素子が動作しているときに全く発光を
伴わないこと、回路動作の検証に絶対電位の測定が必要
である場合が多いことなどの理由から、上記CMOSL
SIのようにEMSを用いたトランジスタの異常発光の
有無のみで回路動作を推定していくことが極めて困難な
状況となっている。そのため、MSIC等の半導体集積
回路における故障箇所の絞り込み及び特定の手法として
は、プローブ針を用いた回路内部配線への針立てによる
電気的測定が主体となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、針立て
による電気的測定によって故障解析を行う場合は、故障
箇所の絞り込み及び特定操作が回路設計者に依存して熟
練を要するうえ、半導体集積回路内を全て針立てで追跡
していくことになる。そのため、バイポーラトランジス
タを有する半導体集積回路の場合は、故障解析に要する
時間が非常に長くなってしまうという不具合があった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、その主たる目的は、バイポーラトランジス
タを有する半導体集積回路の故障解析に要する時間を極
力短縮することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の半導
体故障解析方法は、バイポーラトランジスタを有する半
導体集積回路を故障症状が再現する条件で駆動し、この
駆動状態の下で半導体集積回路内の発光状態をエミッシ
ョン顕微鏡により検出する第1のステップと、この第1
のステップで検出した発光状態と正常品による発光状態
との違いから故障症状による異常発光部を抽出する第2
のステップと、この第2のステップで抽出した異常発光
部を含む回路ブロックにおいて、当該回路ブロックに存
在する各々のバイポーラトランジスタ素子をその発光形
態に応じて場合分けする第3のステップと、この第3の
ステップで場合分けした各々のバイポーラトランジスタ
素子の発光形態を基に回路ブロック内の電気的動作状態
を推定することにより故障箇所を絞り込む第4のステッ
プと、この第4のステップで絞り込んだ故障箇所を対象
に電気的測定を行うことにより故障箇所を特定する第5
のステップとを有するものである。
【0009】この第1の半導体故障解析方法において
は、エミッション顕微鏡により検出した半導体集積回路
の発光状態と正常品による発光状態との違いから異常発
光部を抽出し、この異常発光部を含む回路ブロック内
で、各々のバイポーラトランジスタを発光形態に応じて
場合分けし、その発光形態を基に回路ブロック内の電気
的動作状態を推定することにより故障箇所を絞り込むた
め、従来のように針立てによる電気的測定に大きく依存
することなく、絞り込んだ故障箇所を対象とした必要最
小限の電気的測定だけで故障箇所を特定することが可能
となる。さらに、この第1の半導体故障解析方法を用い
た半導体製造方法として、故障箇所を特定した後にその
故障原因を推定し、この推定した故障原因に応じて半導
体集積回路の製造プロセス条件を変更することにより、
故障解析による製造プロセスへのフィードバックを高速
化することが可能となる。
【0010】本発明に係る第2の半導体故障解析方法
は、バイポーラトランジスタを有する半導体集積回路内
のIIL回路への入力信号を固定した状態で半導体集積
回路を故障症状が再現する条件で駆動し、この駆動状態
の下で論理的に静止状態となったIIL回路内のロジッ
クゲート素子の発光状態をエミッション顕微鏡により検
出する第1のステップと、この第1のステップで検出し
た発光状態と正常品による発光状態との違いからIIL
回路内で故障症状による異常発光部を抽出する第2のス
テップと、この第2のステップで抽出した異常発光部を
基にIIL回路内のロジック動作状態を推定することに
より当該IIL回路内で故障箇所を絞り込む第3のステ
ップと、この第3のステップで絞り込んだ故障箇所を対
象に電気的測定を行うことにより故障箇所を特定する第
4のステップとを有するものである。
【0011】この第2の半導体故障解析方法において
は、IIL回路を対象とした故障解析に際して、IIL
回路への入力信号を固定した状態でエミッション顕微鏡
により検出したIIL回路内のロジックゲート素子の発
光状態と正常品による発光状態との違いから異常発光部
を抽出し、この異常発光部を基にIIL回路内のロジッ
ク動作状態を推定することにより故障箇所を絞り込むた
め、従来のように針立てによる電気的測定に大きく依存
することなく、絞り込んだ故障箇所を対象とした必要最
小限の電気的測定だけで故障箇所を特定することが可能
となる。さらに、この第2の半導体故障解析方法を用い
た半導体製造方法として、故障箇所を特定した後にその
故障原因を推定し、この推定した故障原因に応じて半導
体集積回路の製造プロセス条件を変更することにより、
故障解析による製造プロセスへのフィードバックを高速
化することが可能となる。
【0012】本発明に係る第3の半導体故障解析方法
は、バイポーラトランジスタを含む半導体集積回路を、
バイポーラトランジスタが大電流動作に至る手前のバイ
アス状態となる条件で駆動し、この駆動状態の下で半導
体集積回路内の発光状態をエミッション顕微鏡により検
出する第1のステップと、この第1のステップで検出し
た発光状態から異常発光を呈するバイポーラトランジス
タ素子を抽出し、かつ当該抽出したバイポーラトランジ
スタ素子を故障箇所に特定する第2のステップとを有す
るものである。
【0013】この第3の半導体故障解析方法において
は、バイポーラトランジスタが大電流動作に至る手前の
バイアス状態となる条件で半導体集積回路を駆動するこ
とにより、コレクタ−エミッタ間がショートしているバ
イポーラトランジスタ素子だけが異常発光するため、上
記バイアス状態で駆動したときの半導体集積回路内の発
光状態をエミッション顕微鏡により検出し、その発光状
態から異常発光を呈するバイポーラトランジスタ素子を
抽出することにより、コレクタ−エミッタ間のショート
に起因した故障箇所(故障トランジスタ)を容易にかつ
短時間で特定することが可能となる。さらに、この第3
の半導体故障解析方法を用いた半導体製造方法として、
故障箇所を特定した後にその故障原因を推定し、この推
定した故障原因に応じて半導体集積回路の製造プロセス
条件を変更することにより、故障解析による製造プロセ
スへのフィードバックを高速化することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ説明する。
【0015】図1は本発明で用いられるEMS装置の全
体的な構成例を示す概略図である。図示したEMS装置
においては、被測定デバイスとなるMSIC1がLSI
テストボード2に実装される。LSIテストボード2
は、水平2軸方向に移動可能なXYステージ、或いは水
平2軸方向と垂直方向に移動可能なXYZステージを有
するボード支持ステージ3によって支持されている。
【0016】一方、LSIテストボード2の上方には、
当該LSIテストボード2に実装されるMSIC1と対
向する状態でEMS本体4が配置されている。EMS本
体4は、光学顕微鏡と高感度の光検出器とを一体に備え
て構成されている。EMS本体4の上端部には撮像用の
CCDカメラ5が取り付けられている。なお、図1では
示していないが、LSIテストボード2の近傍に、針立
てによる電気的特性測定を行うためのマニュアルプロー
バを設けることも可能である。
【0017】上述したLSIテストボード2、ボード支
持ステージ3、EMS本体4及びCCDカメラ5は、暗
箱6の内部に組み入れられている。暗箱6は外部からの
不要な光(照明光など)の入射を遮断するものである。
暗箱6の側壁部には外部端子7が設けられている。この
外部端子7は、各種の測定用機器(例えば、オシロスコ
ープ、直流電源など)及び入力信号発生器などをLSI
テストボード2に電気的に接続するためのものである。
また、CCDカメラ5によって撮像された画像は、例え
ばパーソナルコンピュータからなる制御装置8に取り込
まれ、この制御装置8で必要な画像処理が施されてディ
スプレイ装置9に表示される構成となっている。
【0018】次に、本発明の第1実施形態に係る半導体
故障解析方法の具体例について、図2のフローチャート
を用いて説明する。先ず、MSIC1をLSIテストボ
ード2に実装した後、外部端子7を通してLSIテスト
ボード2に各種の測定用機器及び入力信号発生器より信
号及び電源を供給してMSIC1を駆動させる。このと
き、被測定デバイスとなるMSIC1には、電気的動作
試験で故障症状が現れたもの(故障品)が使用される。
そして、LSIテストボード2上では、上記故障症状が
再現する条件でMSIC1を駆動させる(ステップS
1)。
【0019】次に、上記駆動状態の下で、MSIC1の
内部回路を予め設定されたブロック単位でEMS本体4
により順に拡大観察するとともに、当該EMS本体4の
光検出部で各回路ブロック内の発光状態を検出しつつ、
その拡大画像をCCDカメラ5で撮像する(ステップS
2)。次いで、CCDカメラ5により撮像した各回路ブ
ロックの拡大画像における発光状態と、予め正常品から
得られた発光状態とを比較する(ステップS3)。ここ
で記述する正常品とは、電気的動作試験で正常に動作す
ることが確認されたMSICをいう。また、被測定デバ
イスとなるMSIC1の発光状態と正常品(電気的に正
常に動作するMSIC)から得られた発光状態との比較
は、それぞれ同一の回路ブロック(観察領域)を対象に
同一の条件でMSICを駆動した際に撮像した拡大画像
(発光状態の観察画像)を相互に照らし合わせることで
行う。これにより、双方の発光状態の比較から、正常品
と異なる発光部位(即ち、正常品で発光している箇所が
被測定デバイスでは発光していない箇所、又は、正常品
で発光していない箇所が被測定デバイスでは発光してい
る箇所)を異常発光部として抽出する。
【0020】続いて、異常発光部を含む回路ブロックの
中で、その異常発光部がバイポーラトランジスタ素子領
域に存在するものであるか否かを判断する(ステップS
4)。このとき、異常発光部がバイポーラトランジスタ
素子領域以外に存在した場合(例えば、配線間での短絡
によって異常発光していた場合)は、その異常発光部そ
のものが故障箇所であるとみなし、そこを対象に針立て
による内部配線の電気的測定を行って故障箇所を特定す
る(ステップS5,S6)。
【0021】これに対して、異常発光部がバイポーラト
ランジスタ素子領域に存在した場合は、故障箇所に起因
した電気的異常(電位の変化)に影響されて回路ブロッ
ク内のバイポーラトランジスタ素子が異常動作したもの
とみなし、異常発光部を含む回路ブロックにおいて、こ
の回路ブロックに存在する各々のバイポーラトランジス
タをその発光形態に応じて場合分けする(ステップS
7)。
【0022】ここで、バイポーラトランジスタ素子内の
PN接合のキャリア移動に伴う発光について、順方向動
作の場合は注入キャリアの再結合によって発光する。こ
のときの発光スペクトルは、Si(シリコン)のバンド
ギャップエネルギーに相当する波長領域に集中する。ま
た、逆方向動作の場合(接合の降伏)は接合部の電界集
中によって生じるキャリアの衝突電離によって発光す
る。このときの発光スペクトルは、Siバンドギャップ
エネルギーに相当する波長領域を中心に短波長領域から
長波長領域にわたって幅広く分布する。こうした点は、
文献[Kolzer et al.Quantitative Emission Microscop
y,J.Appl.Phys.71(11),R23-41(1992)]に示されている。
【0023】接合の逆方向動作については、半導体集積
回路内のバイポーラトランジスタ素子の電源電圧に対す
る耐圧マージンが十分確保されているため、実際の回路
動作では発光として検出されることはないものの、順方
向動作を発光観察の対象として考えると、バイポーラト
ランジスタ素子の場合はエミッタからベースに注入され
るキャリアの一部がベース領域内で再結合することによ
り発光が生じると考えられる。しかしながら、キャリア
の再結合によって生じるベース電流は極めて小さいた
め、回路内でのバイポーラトランジスタ素子の通常動
作、即ちトランジスタ静特性のリニア領域での動作では
殆ど発光が見られない。
【0024】ただし、バイポーラトランジスタの動作状
態として主に2つの特別な動作状態の時に強い発光が現
れることから、本第1実施形態ではこの点に着目して故
障箇所の絞り込みを行うこととした。バイポーラトラン
ジスタで発光が現れる2つの動作状態のうち、一つはバ
イポーラトランジスタの飽和動作であり、もう一つはバ
イポーラトランジスタの大電流動作時である。
【0025】バイポーラトランジスタの飽和動作時に
は、エミッタ−コレクタ間の電位差が殆どない状態とな
っている。この場合、エミッタ−ベース間及びコレクタ
−ベース間の2つの対向するPN接合が順方向動作した
状態になっているため、ベース領域内での再結合キャリ
ア濃度が増大することによって発光が生じる。そのた
め、トランジスタの飽和動作時には、図3に示すよう
に、トランジスタ素子のアイソレーション境界10内に
配置されたコレクタ電極11、ベース電極12及びエミ
ッタ電極13のうち、ベース電極12とエミッタ電極1
3を含むベース領域全体に発光領域14が広がったかた
ちの発光形態(以下、第1の発光形態と記す)となる。
【0026】これに対して、バイポーラトランジスタの
大電流動作時には、ベースに注入される電流が極めて大
きくなっているか、ベース−エミッタ間の電位差が拡大
した状態になっている。したがって、エミッタからベー
スにキャリアが高濃度に注入されることから、ベースは
電荷の平衡状態を保つために高濃度ドープされた状態と
なり、結果として導電率変調が起こる。この場合もベー
ス領域内での再結合キャリア濃度が増大することになる
が、その際の発光形態は上記飽和動作時と異なる形態と
なる。即ち、バイポーラトランジスタの大電流動作時に
は、電流集中が起こるエミッタ接合近傍でキャリア再結
合頻度が顕著に増加することから、図4に示すように、
トランジスタ素子のアイソレーション境界10内に配置
されたコレクタ電極11、ベース電極12及びエミッタ
電極13のうち、エミッタ電極13の周辺部に発光領域
14が集中したかたちの発光形態(以下、第2の発光形
態)となる。
【0027】以上のことから上記ステップS7において
は、異常発光部を含む回路ブロック内に存在する各々の
バイポーラトランジスタ素子の発光形態が第1の発光形
態であるか第2の発光形態であるかを判別し、その発光
形態に応じて各々のトランジスタ素子の電気的動作状態
(飽和動作,大電流動作)を推定する。即ち、第1の発
光形態で発光したバイポーラトランジスタ素子について
はその電気的動作状態が飽和動作であると推定し、第2
の発光形態で発光したバイポーラトランジスタ素子につ
いてはその電気的動作状態が大電流動作であると推定す
る。
【0028】このように異常発光部を含む回路ブロック
内で各々のバイポーラトランジスタ素子の電気的動作状
態(飽和動作,大電流動作)を発光形態に応じて場合分
けしたら、それを基に回路ブロック内の電気的動作状
態、特に、異常発光が認められたトランジスタ素子周辺
の電気的動作状態をパターンレイアウト図及び回路図を
用いて推定することにより、前述のように異常発光部を
含む回路ブロックの中で故障原因となり得る箇所(故障
箇所の候補)を数素子以内に絞り込む(ステップS
8)。故障箇所の絞り込みは、実際に発光したバイポー
ラトランジスタ素子がそのような電気的動作状態(飽和
動作、大電流動作)に至った原因について仮説を立て、
その仮説を基にパターンレイアウト図や回路図を用いて
検証した回路動作が実際の回路動作と一致するかどうか
の整合性を確認することにより行う。
【0029】こうして故障箇所を絞り込んだら、この絞
り込みによって故障原因が内包されると想定した部分を
対象に針立てによる電気的測定を行い、その測定結果に
基づいて故障箇所を特定する(ステップS9,S1
0)。
【0030】具体的な事例として、特定端子の出力異常
が認められたMSICの故障解析に本第1実施形態の方
法を適用した場合について説明する。先ず、上述のよう
にMSICを故障症状が再現する条件で駆動してEMS
装置により発光状態を検出し、この検出した発光状態と
正常品での発光状態との比較から異常発光部を抽出す
る。次いで、異常発光部がトランジスタ素子領域に存在
するかどうかを確認する。この事例で使用したMSIC
ではトランジスタ素子領域に異常発光部が存在すること
が確認されたため、その異常発光部を含む回路ブロック
内に存在する各々のバイポーラトランジスタ素子を発光
形態に応じて場合分けしてみた。
【0031】図5は異常発光部を含む回路ブロック内の
回路図である。図5においては、実際に発光したトラン
ジスタ素子Tr1〜Tr6をそれぞれ○印で示すことに
より、発光しなかったトランジスタ素子Tr7と区別し
ている。発光したトランジスタ素子Tr1〜Tr6のう
ち、トランジスタ素子Tr1,Tr2,Tr3の発光形
態はそれぞれ第1の発光形態(図3参照)であったた
め、各々のトランジスタ素子Tr1,Tr2,Tr3の
電気的動作状態は飽和動作であると推定した。また、ト
ランジスタ素子Tr4,Tr5の発光形態はそれぞれ第
2の発光形態(図4参照)であったため、各々のトラン
ジスタ素子Tr4,Tr5の電気的動作状態は大電流動
作であると推定した。
【0032】続いて、発光形態に応じて判別した各々の
トランジスタ素子についてその電気的動作状態(飽和動
作、大電流動作)がどのような原因によって引き起こさ
れたかを、回路図及びパターンレイアウト図を用いて検
証したところ、上記図5に示す回路ブロックでは、トラ
ンジスタ素子Tr7が動作せず、かつ、トランジスタT
r7のベース電位が正常動作時に比較して上昇している
と仮説を立てた場合に、実際の回路動作と整合すること
が確認された。即ち、トランジスタ素子Tr7のベース
電位の上昇に従ってトランジスタ素子Tr4,Tr5の
ベース電位が上昇すると、これに追従して各々のトラン
ジスタ素子Tr4,Tr5のエミッタ電位も上昇する。
これにより、抵抗R1,R2の各両端の電位差が拡大す
るため、そこに流れる電流が増加するとともに、各々の
トランジスタ素子Tr4,Tr5でコレクタ−エミッタ
間の電位差が縮小する。その結果、各々のトランジスタ
素子Tr4,Tr5が飽和動作に至って発光する。
【0033】一方、トランジスタ素子Tr1,Tr2に
おいては、上述したトランジスタ素子Tr4,Tr5で
の電位変化によってそれぞれ電流量が増加し、ベース−
エミッタ間の電位差が拡大する。その結果、各々のトラ
ンジスタ素子Tr1,Tr2は大電流動作に至って発光
する。また、トランジスタ素子Tr3においては、トラ
ンジスタ素子Tr7が動作していないとした場合に、本
来であればトランジスタ素子Tr7に流れるべき電流が
トランジスタ素子Tr3のベースに流れ込むため、ベー
ス−エミッタ間の電位差が拡大する。その結果、トラン
ジスタ素子Tr3も大電流動作に至って発光する。ま
た、トランジスタ素子Tr6はダイオードであって、こ
れは上記ベース電位の上昇によって抵抗R3の両端の電
位差が拡大し、これによって電流量が増大することによ
り発光する。
【0034】したがって、図5に示す回路ブロックでは
トランジスタ素子Tr7に故障原因が内包されていると
想定し、このトランジスタ素子Tr7を対象に針立てに
よる電気的測定を行い、その測定結果から故障箇所を特
定した。即ち、トランジスタ素子Tr7の配線上のパッ
シベーション膜をレーザ照射によって除去し、これによ
って露出させたトランジスタ素子Tr7の各電極に針立
てをして、IC駆動状態での各電極電位とIC非駆動状
態での電流−電圧特性を測定したみた。そうしたとこ
ろ、トランジスタ素子Tr7のエミッタ電極−ベース電
極が短絡(ショート)していることが確認された。ま
た、その故障箇所を構造的に検証するためにトランジス
タ素子Tr7の露出表面を走査型電子顕微鏡(Scanning
Electron Microscopy;SEM)で観察したところ、図
6に示すように、エミッタ電極15とベース電極16と
の間にこれらをつなぐブリッジ状(ひげ状)のパターン
異常部17が存在することが確認された。
【0035】以上説明したように、本発明の第1実施形
態に係る半導体故障解析方法によれば、バイポーラトラ
ンジスタを有するMSIC1等の半導体集積回路を故障
解析の対象とした場合でも、EMSで検出した半導体集
積回路内の発光状態から故障箇所を絞り込み、その絞り
込んだ故障箇所を対象に針立てによる電気的測定を行っ
て故障箇所を特定するため、故障解析に要する時間を大
幅に短縮することができる。また、故障箇所を絞り込む
にあたって、針立てによる電気的測定が不要となるた
め、絞り込み操作における回路設計者への依存度も小さ
くなる。
【0036】また、上記第1実施形態に係る半導体故障
解析方法を用いた半導体製造方法として、上述のように
針立てによる電気的測定によって故障箇所を特定した後
に、故障箇所の故障原因を推定し、この推定した故障原
因に応じてMSICの製造プロセス条件を変更すること
により、故障解析による製造プロセスへのフィードバッ
クを高速化して、故障発生の防止に迅速に対応すること
が可能となる。
【0037】続いて、本発明の第2実施形態に係る半導
体故障解析方法について説明する。先ず、本第2実施形
態においては、MSICに組み込まれるIIL(Integra
tedInjection Logig)回路を対象に故障解析を行うもの
とする。IIL回路はWired-NANDゲートで構成されるバ
イポーラ飽和型論理回路であるが、その論理を決める電
気的動作はバイポーラトランジスタの飽和動作に基づい
ている。そのため、IIL回路の場合はこれに入力され
る信号を固定することにより、IIL回路内の全てのロ
ジックゲート素子が入力信号に応じて論理的に静止した
状態となる。このとき、トランジスタが飽和動作したロ
ジックゲート素子部分では発光が生じ、この発光状態が
論理的静止状態において継続的に維持される。したがっ
て、IIL回路の場合は回路内での全てのロジック動作
状態を、バイポーラトランジスタの飽和動作に基づくロ
ジックゲート素子の発光状態によって確認することがで
きる。本第2実施形態においては、こうしたIIL回路
の特長に着目し、図7に示すような手順で故障解析を行
うこととした。
【0038】先ず、上記第1実施形態と同様にMSIC
1をLSIテストボード2に実装した後、IIL回路へ
の入力信号を固定した状態でMSIC1を故障症状が再
現する条件で駆動し(ステップS11)、この駆動状態
の下で論理的に静止状態となったIIL回路内の発光状
態をEMS本体4で観察することにより、IIL回路内
でのロジックゲート素子の飽和動作による発光状態をE
MS本体4の光検出器により検出する(ステップS1
2)。次いで、実際に検出した発光状態と予め正常品か
ら得られた発光状態とを比較する(ステップS13)。
即ち、IIL回路内のロジックゲート素子の発光状態を
逐次観察しつつ、正常品での発光状態と相違する箇所
(発光状態が反転している箇所)を見つけ、これをMS
IC1の故障症状による異常発光部として抽出する。
【0039】IIL回路の場合は、異常発光が認められ
る箇所がバイポーラトランジスタ素子領域であって、そ
の発光形態がバイポーラトランジスタの飽和動作に基づ
くことが事前に分かっているため、正常品との比較で異
常発光部が抽出されたら、その時点で故障箇所の絞り込
みを行う(ステップS14)。ここでの絞り込みは、前
述のように抽出した異常発光部を基にIIL回路内のロ
ジック動作状態(オン状態、オフ状態)を推定すること
により、IIL回路内で故障原因となり得る箇所(故障
箇所の候補)を想定することで行う。次いで、絞り込ん
だ故障箇所を対象にして針立てによる電気的測定を行
い、その測定結果から故障箇所を特定する(ステップS
15,S16)。
【0040】具体的な事例として、DA(Digital-Analo
g)コンバータ回路ブロックでの動作異常により機能不良
となったMSICの故障解析に本第2実施形態の方法を
適用した場合について説明する。この場合、DAコンバ
ータ回路とそのコントロールレジスタ回路は共にIIL
で構成されている。
【0041】先ず、被測定デバイスとなるMSICを、
その故障症状が再現する条件でDAコンバータ回路のコ
ントロールレジスタへの入力信号を固定して駆動し、こ
の駆動状態の下でIIL回路内のロジックゲート素子内
に現れる飽和動作由来の発光状態をEMSにより検出す
るとともに、その検出した発光状態を正常品での発光状
態と比較する。その際、コントロールレジスタ出力部か
らDAコンバータの入力ゲート素子までの配線経路に着
目したところ、レジスタ出力が分配される特定の配線ラ
インに接続する各々の入力ゲートの発光状態が正常品で
の発光状態と比較して反転している(即ち、異常発光し
ている)ことが判明した。即ち、図8に示すように、コ
ントロールレジスタ出力ゲートにつながる特定の配線ラ
イン上のn番目(図例ではn=32)のDAコンバータ
入力ゲートにおいて、正常品では入力ゲートの発光が有
り(ゲート電位がLow)となっているのに対し、被測
定デバイスのMSIC(故障品)では入力ゲートの発光
が無し(ゲート電位がHigh)となっていることが判
明した。
【0042】そこで、故障箇所を絞り込むために、コン
トロールレジスタの出力ゲートの発光状態を調べたとこ
ろ、正常品での発光状態と相違無いことが確認された。
このことから、上記特定の配線ライン上に入力ゲート電
位を常にHighにしている要因、つまりDAコンバー
タ回路の故障原因を内包する箇所が存在すると想定し、
その配線ラインを故障箇所に絞り込んで針立てによる電
気的測定を行った。この電気的測定に際して、主に特定
の配線ラインとグランド配線ラインとの間のリーク又は
ショートの有無を確認する検証を行ったところ、配線ラ
インに接続する入力ゲート電極とこれに隣接するグラン
ド(GND)配線とがショートしていることが判明し、
その部分を故障箇所と特定するに至った。実際、ショー
トしている部分を光学顕微鏡で拡大して観察したとこ
ろ、上記入力ゲート電極とグランド配線との間にショー
トの原因となったダストが介在していることが確認され
た。
【0043】以上説明したように、本発明の第2実施形
態に係る半導体故障解析方法によれば、バイポーラトラ
ンジスタを有するMSIC1等の半導体集積回路に組み
込まれれるIIL回路を故障解析の対象とした場合に、
EMSで検出したIIL回路内の発光状態から故障箇所
を絞り込み、その絞り込んだ故障箇所を対象に針立てに
よる電気的測定を行って故障箇所を特定するため、故障
解析に要する時間を大幅に短縮することができる。ま
た、故障箇所を絞り込むにあたって、針立てによる電気
的測定が不要となるため、絞り込み操作における回路設
計者への依存度も小さくなる。さらに、IIL回路を故
障解析の対象とした際には、上記第1実施形態の故障解
析フロー(図2)における異常発光部の領域判定(ステ
ップS4)と発光形態に応じた場合分け(ステップS
7)が不要となるため、故障箇所特定までの処理を簡素
化することができる。
【0044】また、上記第2実施形態に係る半導体故障
解析方法を用いた半導体製造方法として、上述のように
針立てによる電気的測定によって故障箇所を特定した後
に、故障箇所の故障原因を推定し、この推定した故障原
因に応じてMSICの製造プロセス条件を変更すること
により、故障解析による製造プロセスへのフィードバッ
クを高速化して、故障発生の防止に迅速に対応すること
が可能となる。
【0045】続いて、本発明の第3実施形態に係る半導
体故障解析方法とこれを用いた半導体製造方法について
説明する。先ず、MSIC等の半導体集積回路に用いら
れるバイポーラトランジスタでは、コレクタとエミッタ
間でのショート(以下、CEショートとも記す)が問題
視され、これを引き起こす不良モードとしてパイプと呼
ばれる不良モードが存在する。この不良モード(パイ
プ)は、基板にもともと存在する結晶欠陥や、LOCO
S(local oxidation of silicon)エッジに発生する転移
に沿って不純物が拡散し、これがベース領域を突き抜け
て異常拡散することにより、CEショートを引き起こす
現象である。ベース層は高機能化に伴って一段と薄くな
る傾向にあるため、パイプはますます注意すべき不良モ
ードとなっている。
【0046】一般にEMSで観察されるトランジスタの
発光には、PN接合順方向動作時のキャリア再結合によ
る発光、PN接合逆方向動作時のリーク/ブレイクダウ
ン電流による発光、ピンホール,マイクロクラック,ダ
スト等によるマイクロプラズマ発光、ホットキャリア発
光、プロセス誘起欠陥によって生成する結合中心での発
光などがある。
【0047】特に、バイポーラトランジスタの場合は、
前述したとおり飽和動作による発光と大電流動作による
発光がある。このうち、大電流動作時の発光は、パイポ
ーラトランジスタが大電流動作する場合(コレクタ電流
値100μA以上の場合)に現れる。図9に大電流動作
時におけるバイポーラトランジスタのデバイスモデルを
示す。この図9においては、エミッタがN形、ベースが
P形、コレクタがN形のバイポーラトランジスタをモデ
ルとし、ベース領域への多量のキャリア注入による高濃
度化と高密度電流によるカーク効果によって実質ベース
幅が増加し、これに伴うキャリア(ホール−電子)再結
合の頻度増加によって発光が生じる現象を示している。
【0048】ここで、コレクタ−エミッタ間にパイプが
存在しているバイポーラトランジスタの場合は、パイプ
によるCEショートに起因して、大電流動作に至る手前
で発光が現れる。さらに詳述すると、図10に示すよう
にコレクタ電流Ic,ベース電流Ibとベース・エミッ
タ接合電圧Vbeとの関係(電流−電圧特性)を表すガ
ンメルプロットにおいて、ベース・エミッタ接合電圧V
beによるバイアス状態の範囲を、コレクタ電流Icと
ベース電流Ibの比で表される電流利得(hFE=Ic/I
b)が最大値となるバイアスポイントP1からトランジ
スタが大電流動作に移行するバイアスポイントP2まで
の範囲、即ちバイポーラトランジスタが大電流動作に至
る手前のバイアス状態としたときに、コレクタ−エミッ
タ間でパイプが発生しているバイポーラトランジスタ素
子だけが発光する。こうした点に着目して、本第3実施
形態においては、バイポーラトランジスタを有する半導
体集積回路を故障解析の対象として、特に、エミッタ−
コレクタ間でのパイプ起因の故障トランジスタを特定す
るとともに、この特定した故障トランジスタの故障要因
を推定して半導体集積回路の製造プロセスに反映するも
のである。
【0049】先ず、ウエハ製造プロセス内でのトランジ
スタのリークチェックのためにNPNトランジスタが並
列に接続されたTEG(Test Element Group;評価テス
トパターン)において、コレクタ−エミッタ間のリーク
が発生した場合、そのリークしているバイポーラトラン
ジスタを特定するために、ウエハ状態でTEGから引き
出されている電極パッドに針立てを行って、前述したよ
うにバイポーラトランジスタが大電流動作に至る手前の
バイアス状態で駆動する。これにより、コレクタ−エミ
ッタ間でパイプが発生しているバイポーラトランジスタ
素子だけが発光するため、この発光したバイポーラトラ
ンジスタ素子をEMSでの観察によって検出することに
より、当該発光したバイポーラトランジスタ素子を故障
トランジスタ(故障箇所)として特定する。例えば、図
11に示すようにエミッタ(E)、ベース(B)、コレ
クタ(C)の各電極を共通化した複数のバイポーラトラ
ンジスタ素子Tr11〜Tr15を含む回路構成におい
て、図中○印で示す2つのバイポーラトランジスタ素子
Tr12,Tr15が異常発光したとすると、これらの
バイポーラトランジスタ素子Tr12,Tr15を故障
箇所として特定する。
【0050】次に、先ほど特定した故障トランジスタに
ついてその故障要因を究明するために構造解析を行う。
実際にウエハ状態のサンプルを使って、層間膜や配線を
全て除去し、シリコンの選択エッチングを行った後、上
記バイアス状態で発光したバイポーラトランジスタ素子
の構造解析を、走査型電子顕微鏡による表面観察及び透
過型電子顕微鏡(Transmission Electron Microscopy;
TEM)による断面観察によって行ってみた。そうした
ところ、表面観察ではエミッタ領域内とLOCOS−エ
ピタキシャル層境界の特定部にプロセス誘起欠陥に由来
するエッチピットが確認され、断面観察ではLOCOS
湾曲部端面からエミッタ領域にかけて転移ループの形成
が確認された。以上の構造解析結果から、LOCOS分
離膜の形成時に発生した欠陥が製造プロセスでの熱処理
中に移動し、欠陥の端面がエミッタ領域に捕らえられて
転移ループとなり、この転移ループの形成がコレクタ−
エミッタ間のリークを引き起こす原因になったものと推
定された。
【0051】こうした故障原因は、図12に示すよう
に、LOCOS酸化膜(SiO2)エッジのコーナ部に
歪みが残存し、またエミッタ(E)直下にも歪みが残存
している場合に、エミッタ熱処理時に生じる熱ストレス
がそれら2つの歪みに捕獲されてハーフループHLを形
成したものと考えられる。即ち、LOCOSエッジのコ
ーナ部での歪みとエミッタ直下の歪みが、共に限界値を
超えた場合に転移ループが形成される。
【0052】このように故障原因を推定したら、この故
障原因による故障症状を改善するための改善策を立て
る。例えば、LOCOSエッジのコーナ部の歪みに関し
ては、図13(A)に示すようにLOCOSのエッジが
一般的な長方形をなしていると、特にそのコーナ部分
(直角部分)に応力が集中しやすくなるため、ループ形
成の大きな要因になると考えられる。そこで、改善策の
一つとして、図13(B),(C)に示すように、LO
COSのエッジのコーナ部を面取り状又は円弧状(R形
状)に変えるよう、半導体集積回路の製造プロセス条件
(パターンレイアウト)を変更する。これにより、LO
COSエッジのコーナ部における応力集中が緩和される
ため、転移ループの形成を抑制することが可能となる。
【0053】また、エミッタ直下の歪みに関しては、そ
の改善策の一つとして、エミッタ・ベース形成時の熱処
理を強化するよう、半導体集積回路の製造プロセス条件
を変更する。具体的には、エミッタ・ベース形成時の熱
処理工程において、エミッタ直下に歪みが発生しないよ
うに熱処理を十分に行うべく、熱処理時間を変更する。
これにより、エミッタ直下の歪みを小さくして転移ルー
プの形成を抑制することが可能となる。さらに、ベース
形成時の熱処理についてプロファイルの変動を防止する
ために、ベース形成後においてRTA(Rapid Thermal
Anealing:短時間アニール)による熱処理を加えるよ
う、製造プロセス条件を変更することにより、エミッタ
直下の歪みによる転移ループの形成をより効果的に抑制
することが可能となる。このような製造プロセス条件の
変更によって転移ループの形成を抑制することにより、
プロセス誘起欠陥のリーク不良を防止して半導体集積回
路の歩留まりを向上させることができる。
【0054】以上述べたように、本発明の第3実施形態
に係る半導体故障解析方法によれば、バイポーラトラン
ジスタを有する半導体集積回路を故障解析の対象とした
場合でも、バイポーラトランジスタにおけるコレクタ−
エミッタ間のショートやこれを引き起こすパイプ起因の
故障トランジスタを容易にかつ短時間で特定することが
できる。
【0055】また、本発明の第3実施形態に係る半導体
製造方法によれば、上述した半導体故障解析方法に従っ
て特定した故障箇所の故障原因を推定し、この推定した
故障原因に応じて半導体集積回路の製造プロセス条件を
変更することにより、故障解析による製造プロセスへの
フィードバックを高速化して、故障発生の防止に迅速に
対応することが可能となる。
【0056】なお、上記第3実施形態においては、アイ
ソレーション(素子分離)領域の構造がLOCOS構造
を持つものを例示したが、本発明はこれに限らず、トレ
ンチ(TRENCH)構造をもつもの、或いは縦型NPN、縦型
PNPなど、コレクタ−エミッタ間でパイプを引き起こ
す恐れのあるバイポーラトランジスタを有する半導体集
積回路を対象とした半導体故障解析方法及び半導体製造
方法に広く適用可能である。
【0057】
【発明の効果】本発明に係る第1の半導体故障解析方法
によれば、エミッション顕微鏡で検出した半導体集積回
路内の発光状態から故障箇所を絞り込み、その絞り込ん
だ故障箇所を対象に針立てによる電気的測定を行って故
障箇所を特定するため、従来のように針立てによる電気
的測定を主体に故障箇所の絞り込み及び特定を行う場合
に比較して、故障解析に要する時間を大幅に短縮するこ
とができる。さらに、この第1の半導体故障解析方法を
用いた半導体製造方法によれば、故障解析による製造プ
ロセスへのフィードバックを高速化して、故障発生の防
止に迅速に対応することができる。
【0058】本発明に係る第2の半導体故障解析方法に
よれば、エミッション顕微鏡で検出したIIL回路内の
発光状態から故障箇所を絞り込み、その絞り込んだ故障
箇所を対象に針立てによる電気的測定を行って故障箇所
を特定するため、従来のように針立てによる電気的測定
を主体に故障箇所の絞り込み及び特定を行う場合に比較
して、故障解析に要する時間を大幅に短縮することがで
きる。さらに、この第2の半導体故障解析方法を用いた
半導体製造方法によれば、故障解析による製造プロセス
へのフィードバックを高速化して、故障発生の防止に迅
速に対応することができる。
【0059】本発明に係る第3の半導体故障解析方法に
よれば、エミッション顕微鏡で検出した半導体集積回路
内の発光状態から異常発光を呈するバイポーラトランジ
スタ素子を抽出し、これを故障箇所として特定するた
め、従来のように針立てによる電気的測定を主体に故障
箇所の絞り込み及び特定を行う場合に比較して、故障解
析に要する時間を大幅に短縮することができる。さら
に、この第3の半導体故障解析方法を用いた半導体製造
方法によれば、故障解析による製造プロセスへのフィー
ドバックを高速化して、故障発生の防止に迅速に対応す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いられるEMS装置の全体的な構成
例を示す概略図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る半導体故障解析方
法を示すフローチャートである。
【図3】バイポーラトランジスタの飽和動作時の発光形
態を示す模式図である。
【図4】バイポーラトランジスタの大電流動作時の発光
形態を示す模式図である。
【図5】異常発光部を含む回路ブロック内の回路図であ
る。
【図6】故障原因となったトランジスタ素子の要部拡大
図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る半導体故障解析方
法を示すフローチャートである。
【図8】IIL回路でのゲート発光状態の一例を示す模
式図である。
【図9】バイポーラトランジスタの大電流動作時のデバ
イスモデルを示す図である。
【図10】バイポーラトランジスタの電流−電圧特性を
示すガンメルプロット図である。
【図11】TEGを利用したバイポーラトランジスタの
異常発光例を示す回路図である。
【図12】転移ループの発生モデルを示す断面図であ
る。
【図13】転移ループ防止のためのレイアウト変更例を
説明する図である。
【符号の説明】
1…MSIC(ミックスシグナル集積回路)、2…LS
Iテストボード、4…EMS(エミッション顕微鏡)本
体、5…CCDカメラ、6…暗箱、8…制御装置、9…
ディスプレイ装置、10…アイソレーション境界、11
…コレクタ電極、12,16…ベース電極、13,15
…エミッタ電極、14…発光領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/822 H01L 27/08 101B 5F038 21/8222 29/72 Z 5F082 21/8226 27/04 T 27/04 27/082 29/73 (72)発明者 菊地 孝幸 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2G003 AA10 AB18 AG03 AH04 AH10 2G014 AA01 AA03 AB59 AC10 AC11 2G132 AA00 AD15 AF11 AL09 AL12 4M106 AA01 AB06 CA16 DH04 DH50 DJ38 5F003 AP01 AP04 AZ09 BA97 BJ01 BJ08 BN03 BP41 5F038 DF01 DF03 DT11 DT12 EZ20 5F082 AA04 AA17 AA38 BA04 BA35 BC03 EA45 FA01 FA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バイポーラトランジスタを有する半導体
    集積回路を故障症状が再現する条件で駆動し、この駆動
    状態の下で前記半導体集積回路内の発光状態をエミッシ
    ョン顕微鏡により検出する第1のステップと、 前記第1のステップで検出した発光状態と正常品による
    発光状態との違いから前記故障症状による異常発光部を
    抽出する第2のステップと、 前記第2のステップで抽出した前記異常発光部を含む回
    路ブロックにおいて、当該回路ブロックに存在する各々
    のバイポーラトランジスタ素子をその発光形態に応じて
    場合分けする第3のステップと、 前記第3のステップで場合分けした前記各々のバイポー
    ラトランジスタ素子の発光形態を基に前記回路ブロック
    内の電気的動作状態を推定することにより故障箇所を絞
    り込む第4のステップと、 前記第4のステップで絞り込んだ故障箇所を対象に電気
    的測定を行うことにより故障箇所を特定する第5のステ
    ップとを有することを特徴とする半導体故障解析方法。
  2. 【請求項2】 バイポーラトランジスタを有する半導体
    集積回路を故障症状が再現する条件で駆動し、この駆動
    状態の下で前記半導体集積回路内の発光状態をエミッシ
    ョン顕微鏡により検出する第1のステップと、 前記第1のステップで検出した発光状態と正常品による
    発光状態との違いから前記故障症状による異常発光部を
    抽出する第2のステップと、 前記第2のステップで抽出した前記異常発光部を含む回
    路ブロックにおいて、当該回路ブロックに存在する各々
    のバイポーラトランジスタ素子をその発光形態に応じて
    場合分けする第3のステップと、 前記第3のステップで場合分けした前記各々のバイポー
    ラトランジスタ素子の発光形態を基に前記回路ブロック
    内の電気的動作状態を推定することにより故障箇所を絞
    り込む第4のステップと、 前記第4のステップで絞り込んだ故障箇所を対象に電気
    的測定を行うことにより故障箇所を特定する第5のステ
    ップと、 前記第5のステップで特定した故障箇所の故障原因を推
    定し、この推定した故障原因に応じて前記半導体集積回
    路の製造プロセス条件を変更する第6のステップとを有
    することを特徴とする半導体製造方法。
  3. 【請求項3】 バイポーラトランジスタを有する半導体
    集積回路内のIIL回路への入力信号を固定した状態で
    前記半導体集積回路を故障症状が再現する条件で駆動
    し、この駆動状態の下で論理的に静止状態となった前記
    IIL回路内のロジックゲート素子の発光状態をエミッ
    ション顕微鏡により検出する第1のステップと、 前記第1のステップで検出した発光状態と正常品による
    発光状態との違いから前記IIL回路内で前記故障症状
    による異常発光部を抽出する第2のステップと、 前記第2のステップで抽出した前記異常発光部を基に前
    記IIL回路内のロジック動作状態を推定することによ
    り当該IIL回路内で故障箇所を絞り込む第3のステッ
    プと、 前記第3のステップで絞り込んだ故障箇所を対象に電気
    的測定を行うことにより故障箇所を特定する第4のステ
    ップとを有することを特徴とする半導体故障解析方法。
  4. 【請求項4】 バイポーラトランジスタを有する半導体
    集積回路内のIIL回路への入力信号を固定した状態で
    前記半導体集積回路を故障症状が再現する条件で駆動
    し、この駆動状態の下で論理的に静止状態となった前記
    IIL回路内のロジックゲート素子の発光状態をエミッ
    ション顕微鏡により検出する第1のステップと、 前記第1のステップで検出した発光状態と正常品による
    発光状態との違いから前記IIL回路内で前記故障症状
    による異常発光部を抽出する第2のステップと、 前記第2のステップで抽出した前記異常発光部を基に前
    記IIL回路内のロジック動作状態を推定することによ
    り当該IIL回路内で故障箇所を絞り込む第3のステッ
    プと、 前記第3のステップで絞り込んだ故障箇所を対象に電気
    的測定を行うことにより故障箇所を特定する第4のステ
    ップと、 前記第4のステップで特定した故障箇所の故障原因を推
    定し、この推定した故障原因に応じて前記半導体集積回
    路の製造プロセス条件を変更する第5のステップとを有
    することを特徴とする半導体製造方法。
  5. 【請求項5】 バイポーラトランジスタを含む半導体集
    積回路を、前記バイポーラトランジスタが大電流動作に
    至る手前のバイアス状態となる条件で駆動し、この駆動
    状態の下で前記半導体集積回路内の発光状態をエミッシ
    ョン顕微鏡により検出する第1のステップと、 前記第1のステップで検出した発光状態から異常発光を
    呈するバイポーラトランジスタ素子を抽出し、かつ当該
    抽出したバイポーラトランジスタ素子を故障箇所に特定
    する第2のステップとを有することを特徴とする半導体
    故障解析方法。
  6. 【請求項6】 バイポーラトランジスタを有する半導体
    集積回路を、前記バイポーラトランジスタが大電流動作
    に至る手前のバイアス状態となる条件で駆動し、この駆
    動状態の下で前記半導体集積回路内の発光状態をエミッ
    ション顕微鏡により検出する第1のステップと、 前記第1のステップで検出した発光状態から異常発光を
    呈するバイポーラトランジスタ素子を抽出し、この抽出
    したバイポーラトランジスタ素子を故障箇所に特定する
    第2のステップと、 前記第2のステップで特定した故障箇所の故障原因を推
    定し、この推定した故障原因に応じて前記半導体集積回
    路の製造プロセス条件を変更する第3のステップとを有
    することを特徴とする半導体製造方法。
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