JP2003131281A - 像振れ補正装置 - Google Patents
像振れ補正装置Info
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- JP2003131281A JP2003131281A JP2001326515A JP2001326515A JP2003131281A JP 2003131281 A JP2003131281 A JP 2003131281A JP 2001326515 A JP2001326515 A JP 2001326515A JP 2001326515 A JP2001326515 A JP 2001326515A JP 2003131281 A JP2003131281 A JP 2003131281A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 振動検出手段やその出力の異常を検出可能と
すると共に、異常を検出した場合には検出結果に基づい
た適切な像振れ補正動作を行えるようにする。 【解決手段】 振動を検出する振動検出手段と、補正電
圧を出力する補正電圧出力手段と、前記振動検出手段の
出力と前記補正電圧出力の差分を比較する比較手段と、
該比較手段の出力に基づいて、前記補正電圧出力を変更
することにより前記振動検出手段の出力のオフセット成
分の除去を行うオフセット除去手段とを有する像振れ補
正装置において、前記オフセット除去手段でのオフセッ
ト除去動作に異常がないかを判定するオフセット除去異
常判定手段(#207〜#209、#215〜#21
7)と、該オフセット除去異常判定手段の判定結果に基
づき像振れ補正動作を制御する制御手段(#210、#
218)とを有する。
すると共に、異常を検出した場合には検出結果に基づい
た適切な像振れ補正動作を行えるようにする。 【解決手段】 振動を検出する振動検出手段と、補正電
圧を出力する補正電圧出力手段と、前記振動検出手段の
出力と前記補正電圧出力の差分を比較する比較手段と、
該比較手段の出力に基づいて、前記補正電圧出力を変更
することにより前記振動検出手段の出力のオフセット成
分の除去を行うオフセット除去手段とを有する像振れ補
正装置において、前記オフセット除去手段でのオフセッ
ト除去動作に異常がないかを判定するオフセット除去異
常判定手段(#207〜#209、#215〜#21
7)と、該オフセット除去異常判定手段の判定結果に基
づき像振れ補正動作を制御する制御手段(#210、#
218)とを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ、交換レン
ズ又はビデオムービーなどにおける振動・振れを補正す
る像振れ補正装置の改良に関するものである。
ズ又はビデオムービーなどにおける振動・振れを補正す
る像振れ補正装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、カメラを初めとする光学系の
振れ補正、つまり手振れなどによる振動を抑制して像安
定を行うための装置が提案されている。カメラ等に用い
られる振れ補正方式のうちの一つの典型的なものとして
は、振れセンサにて検出したカメラの振れ情報に基づき
撮影光学系の一部、或いは全部を駆動して結像面上の像
振れを抑制するというものである。
振れ補正、つまり手振れなどによる振動を抑制して像安
定を行うための装置が提案されている。カメラ等に用い
られる振れ補正方式のうちの一つの典型的なものとして
は、振れセンサにて検出したカメラの振れ情報に基づき
撮影光学系の一部、或いは全部を駆動して結像面上の像
振れを抑制するというものである。
【0003】ここで、前記振れセンサとしては、一般的
に角速度センサ又は加速度センサ等が用いられている。
このような角速度センサ又は加速度センサ自体からは与
えられた振動に対して微小な電圧しか出力されないため
に、該センサの外部に適当な増幅器を設けて、必要な電
圧を出力するような構成をとっている。しかし、こうし
た振動を検出するセンサ、特に、カメラなどにおいて一
般的に使用されている圧電型振動ジャイロなどは、振動
を与えないときの静止時出力電圧(センサ基準電圧と静
止時出力電圧との差=ヌル電圧)が振動ジャイロの個々
のばらつきや使用環境の変化により、特に使用温度によ
り極めて大きく変化してしまう。よって、特に電源投入
時に問題になることとして、出力信号を必要な電圧に増
幅する際に、ヌル電圧を増幅してしまうことになり、特
に高ゲインの増幅器を使用した場合には信号が飽和して
しまう可能性があった。
に角速度センサ又は加速度センサ等が用いられている。
このような角速度センサ又は加速度センサ自体からは与
えられた振動に対して微小な電圧しか出力されないため
に、該センサの外部に適当な増幅器を設けて、必要な電
圧を出力するような構成をとっている。しかし、こうし
た振動を検出するセンサ、特に、カメラなどにおいて一
般的に使用されている圧電型振動ジャイロなどは、振動
を与えないときの静止時出力電圧(センサ基準電圧と静
止時出力電圧との差=ヌル電圧)が振動ジャイロの個々
のばらつきや使用環境の変化により、特に使用温度によ
り極めて大きく変化してしまう。よって、特に電源投入
時に問題になることとして、出力信号を必要な電圧に増
幅する際に、ヌル電圧を増幅してしまうことになり、特
に高ゲインの増幅器を使用した場合には信号が飽和して
しまう可能性があった。
【0004】上記問題を解決する為に従来より開示され
ている方法としては、検出しようとする振動の周波数に
対して許容できる低い周波数以下を角速度センサの出力
からカットするハイパスフィルタ回路を設けて、このハ
イパスフィルタ回路を通過した信号を増幅器にて増幅す
る方法が一般的に取られている。
ている方法としては、検出しようとする振動の周波数に
対して許容できる低い周波数以下を角速度センサの出力
からカットするハイパスフィルタ回路を設けて、このハ
イパスフィルタ回路を通過した信号を増幅器にて増幅す
る方法が一般的に取られている。
【0005】また、上記従来例の更なる改良型として、
ハイパスフィルタ回路を構成する大容量コンデンサを排
除し、コスト上や実装上で有利な振動検出装置が特開平
10−228043号公報に開示されている。これは、
振動ジャイロからの出力をローパスフィルタ回路及び加
算器及び増幅回路から成る回路を通じマイコンに入力
し、該マイコンは前記回路の出力信号が所定レベル範囲
を超えているか及び基準レベルに対して偏っているかを
判定する。そして、所定レベル範囲を超えている又は基
準レベルに対して偏っていると判定したときは、マイコ
ンより制御信号を発生し、その信号によりD/A変換器
の出力を制御する。前記D/A変換器の出力は前記加算
器に接続されており、出力信号を所定レベル範囲内及び
基準レベルに調整する。このような構成により、電源投
入時の不安定な出力を飽和させることなく増幅し、所望
の出力値を得るようにしているものである。但し、前記
特開平10−228043号公報においては、D/A変
換器の出力制御方法が必ずしも効率的なものとはなって
いない。
ハイパスフィルタ回路を構成する大容量コンデンサを排
除し、コスト上や実装上で有利な振動検出装置が特開平
10−228043号公報に開示されている。これは、
振動ジャイロからの出力をローパスフィルタ回路及び加
算器及び増幅回路から成る回路を通じマイコンに入力
し、該マイコンは前記回路の出力信号が所定レベル範囲
を超えているか及び基準レベルに対して偏っているかを
判定する。そして、所定レベル範囲を超えている又は基
準レベルに対して偏っていると判定したときは、マイコ
ンより制御信号を発生し、その信号によりD/A変換器
の出力を制御する。前記D/A変換器の出力は前記加算
器に接続されており、出力信号を所定レベル範囲内及び
基準レベルに調整する。このような構成により、電源投
入時の不安定な出力を飽和させることなく増幅し、所望
の出力値を得るようにしているものである。但し、前記
特開平10−228043号公報においては、D/A変
換器の出力制御方法が必ずしも効率的なものとはなって
いない。
【0006】これ対し、D/A変換器を用いてセンサの
オフセット成分を除去する構成において、本出願人の提
案する、より効率的で素早いオフセット除去動作が可能
な構成の一例として、像振れ補正装置を一眼レフカメラ
の交換レンズ内に適用した従来例について、図8に示
す。
オフセット成分を除去する構成において、本出願人の提
案する、より効率的で素早いオフセット除去動作が可能
な構成の一例として、像振れ補正装置を一眼レフカメラ
の交換レンズ内に適用した従来例について、図8に示
す。
【0007】図8は、レンズ電気系として、レンズマイ
コン及び振れ補正系の具体的回路構成を示すブロック図
である。
コン及び振れ補正系の具体的回路構成を示すブロック図
である。
【0008】振れを検出する角速度センサである振動ジ
ャイロ1からの出力は、抵抗R1、抵抗R2、抵抗R
3、コンデンサC1、コンデンサC2、オペアンプ2に
より構成される増幅部3を経て、レンズマイコン4のA
/D変換器5に入力される。前記増幅部3における増幅
率は「R3/R1」により決定され、またノイズ除去の
ために2次高域遮断フィルタが形成されている。D/A
変換部7は8bit D/A変換器2個(D/A:71、
D/A:72)と抵抗R4,R5で構成されている。
8bit D/A変換器71の出力端には抵抗R4が、8
bit D/A変換器72の出力端には抵抗R5が、それ
ぞれ接続されており、両抵抗の他端は共にオペアンプ2
の非反転入力端子に接続されている。ここで、抵抗R4
と抵抗R5の抵抗比は、例えば「R4:R5=1:11
0」程度に設定している。これはオフセット除去制御の
分解能を考慮して決定する。
ャイロ1からの出力は、抵抗R1、抵抗R2、抵抗R
3、コンデンサC1、コンデンサC2、オペアンプ2に
より構成される増幅部3を経て、レンズマイコン4のA
/D変換器5に入力される。前記増幅部3における増幅
率は「R3/R1」により決定され、またノイズ除去の
ために2次高域遮断フィルタが形成されている。D/A
変換部7は8bit D/A変換器2個(D/A:71、
D/A:72)と抵抗R4,R5で構成されている。
8bit D/A変換器71の出力端には抵抗R4が、8
bit D/A変換器72の出力端には抵抗R5が、それ
ぞれ接続されており、両抵抗の他端は共にオペアンプ2
の非反転入力端子に接続されている。ここで、抵抗R4
と抵抗R5の抵抗比は、例えば「R4:R5=1:11
0」程度に設定している。これはオフセット除去制御の
分解能を考慮して決定する。
【0009】電源投入初期時等には、振動ジャイロ1の
オフセット成分除去の演算のためにオフセット除去回路
6が動作する。なお、このオフセット除去回路6は、出
力飽和回避制御部61、制御データ記憶部62、データ
選択・制御部63により構成されていて、まず、出力飽
和回避制御部61により出力の飽和を回避するために比
較的粗い分解能で、8bit D/A変換器71及び8bi
t D/A変換器72の出力を制御する。この動作によ
り素早く出力の飽和が回避される。
オフセット成分除去の演算のためにオフセット除去回路
6が動作する。なお、このオフセット除去回路6は、出
力飽和回避制御部61、制御データ記憶部62、データ
選択・制御部63により構成されていて、まず、出力飽
和回避制御部61により出力の飽和を回避するために比
較的粗い分解能で、8bit D/A変換器71及び8bi
t D/A変換器72の出力を制御する。この動作によ
り素早く出力の飽和が回避される。
【0010】次に、出力が飽和していない任意のレベル
の出力を目標値に出力させるため、現在出力値と目標値
の差分に応じた制御データを制御データ記憶部62より
選択し、データ選択・制御部63にて比較的細かい分解
能で、8bit D/A変換器71及び8bit D/A変換
器72の出力を制御する。このように、A/D変換器
5の出力に応じて、8bit D/A変換器71及び8bi
t D/A変換器72の出力がきめ細かく効率的に制御
(変更)されることにより、振動ジャイロのオフセット
成分が除去される。
の出力を目標値に出力させるため、現在出力値と目標値
の差分に応じた制御データを制御データ記憶部62より
選択し、データ選択・制御部63にて比較的細かい分解
能で、8bit D/A変換器71及び8bit D/A変換
器72の出力を制御する。このように、A/D変換器
5の出力に応じて、8bit D/A変換器71及び8bi
t D/A変換器72の出力がきめ細かく効率的に制御
(変更)されることにより、振動ジャイロのオフセット
成分が除去される。
【0011】その後、ハイパスフィルタ(HPF)8、
積分器9を経て角変位信号へと変換される。そして、補
正レンズの位置を検知する補正レンズ位置センサ10の
出力(増幅器11及びA/D変換器12を介する)が逆
極性で加算されてフィードバック演算され、その信号が
PWM変換器13を介してレンズマイコン4の出力ポー
トよりPWMとして出力され、コイルドライバ14によ
って補正レンズが駆動され、像振れを打ち消すようにな
っている。
積分器9を経て角変位信号へと変換される。そして、補
正レンズの位置を検知する補正レンズ位置センサ10の
出力(増幅器11及びA/D変換器12を介する)が逆
極性で加算されてフィードバック演算され、その信号が
PWM変換器13を介してレンズマイコン4の出力ポー
トよりPWMとして出力され、コイルドライバ14によ
って補正レンズが駆動され、像振れを打ち消すようにな
っている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ここで、振れを検出す
る角速度センサである振動ジャイロ1からの出力が正常
でない場合のオフセット除去動作を考える。
る角速度センサである振動ジャイロ1からの出力が正常
でない場合のオフセット除去動作を考える。
【0013】1) 何らかの原因でジャイロ出力信号が
供給されていない場合(断線等) この場合、8bit D/A変換器71及び8bit D/A
変換器72による出力のみがオペアンプ2の非反転端
子に入力されることになるので、反転端子出力及び増幅
器3の出力も非反転端子出力とほぼ同様な電圧が出力さ
れ、また電圧変化の仕方も同様なものとなる。出力信号
自体は飽和していないのでデータ選択・制御部63は動
作するが、増幅部3は正常な増幅機能を失っているので
前記データ選択・制御部63が動作しても出力は所望の
電圧変化量とはならず、微小な電圧変化量となる。よっ
て、データ選択・制御部63の1回の動作では目標値に
は到達しない。この動作を繰り返し行うことでオフセッ
ト成分が徐々に除去されていくことになる。
供給されていない場合(断線等) この場合、8bit D/A変換器71及び8bit D/A
変換器72による出力のみがオペアンプ2の非反転端
子に入力されることになるので、反転端子出力及び増幅
器3の出力も非反転端子出力とほぼ同様な電圧が出力さ
れ、また電圧変化の仕方も同様なものとなる。出力信号
自体は飽和していないのでデータ選択・制御部63は動
作するが、増幅部3は正常な増幅機能を失っているので
前記データ選択・制御部63が動作しても出力は所望の
電圧変化量とはならず、微小な電圧変化量となる。よっ
て、データ選択・制御部63の1回の動作では目標値に
は到達しない。この動作を繰り返し行うことでオフセッ
ト成分が徐々に除去されていくことになる。
【0014】しかし、データ選択・制御部63における
制御にかなり時間を要してしまう不都合や、例え出力が
目標値近傍に出力されたとしても、ジャイロ出力信号自
体は供給されていないので、その後の像振れ補正動作は
全く為されない不都合が生じる。このような状態で像振
れ補正動作が行われても、ファインダー上での防振効果
が確認できなかったり、実際に撮影した場合には、全く
防振効果のない写真が撮影されてしまい、使用者は防振
効果に対して不信感を持ってしまう可能性がある。
制御にかなり時間を要してしまう不都合や、例え出力が
目標値近傍に出力されたとしても、ジャイロ出力信号自
体は供給されていないので、その後の像振れ補正動作は
全く為されない不都合が生じる。このような状態で像振
れ補正動作が行われても、ファインダー上での防振効果
が確認できなかったり、実際に撮影した場合には、全く
防振効果のない写真が撮影されてしまい、使用者は防振
効果に対して不信感を持ってしまう可能性がある。
【0015】また、機器の故障とみなされ、その後の修
繕を行うにしても、その時点では真の原因が特定されて
いないので修繕効率も悪くなってしまう不都合が生じ
る。
繕を行うにしても、その時点では真の原因が特定されて
いないので修繕効率も悪くなってしまう不都合が生じ
る。
【0016】2)ジャイロ信号は供給されているが、そ
の信号レベルが異常な出力レベルになっている場合(オ
フセット電圧が異常に大きい場合やセンサ出力がH(ハ
イ)レベルやL(ロー)レベル付近に感度0で出力され
ている場合等) この場合、前述したような通常の動作順序でオフセット
除去動作が為される。しかしながら、オフセット電圧
(ヌル電圧)が大きいため、オフセット除去動作におい
て出力飽和回避制御部61が通常時よりも多く動作する
ことになる。よって、その分演算時間がかかったり、あ
まりにもオフセット量が大きい場合には補正電圧出力の
方が飽和近くになり、センサ増幅出力の飽和を回避でき
なくなってしまう可能性が生じる。
の信号レベルが異常な出力レベルになっている場合(オ
フセット電圧が異常に大きい場合やセンサ出力がH(ハ
イ)レベルやL(ロー)レベル付近に感度0で出力され
ている場合等) この場合、前述したような通常の動作順序でオフセット
除去動作が為される。しかしながら、オフセット電圧
(ヌル電圧)が大きいため、オフセット除去動作におい
て出力飽和回避制御部61が通常時よりも多く動作する
ことになる。よって、その分演算時間がかかったり、あ
まりにもオフセット量が大きい場合には補正電圧出力の
方が飽和近くになり、センサ増幅出力の飽和を回避でき
なくなってしまう可能性が生じる。
【0017】また、オフセット電圧が大きいセンサを使
用した場合には、センサ自体の性能が劣っている事が考
えられ、それにより所望の防振性能が発揮できない可能
性も生じる。
用した場合には、センサ自体の性能が劣っている事が考
えられ、それにより所望の防振性能が発揮できない可能
性も生じる。
【0018】図8の従来例においては、上記の1),
2)のような不都合が生じる問題点があった。
2)のような不都合が生じる問題点があった。
【0019】(発明の目的)本発明の目的は、振動検出
手段やその出力の異常を検出可能とすると共に、異常を
検出した場合には検出結果に基づいた適切な像振れ補正
動作を行うことのできる像振れ補正装置を提供しようと
するものである。
手段やその出力の異常を検出可能とすると共に、異常を
検出した場合には検出結果に基づいた適切な像振れ補正
動作を行うことのできる像振れ補正装置を提供しようと
するものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、振動を検出する振動検出手段と、補正電
圧を出力する補正電圧出力手段と、前記振動検出手段の
出力と前記補正電圧出力の差分を比較する比較手段と、
該比較手段の出力に基づいて、前記補正電圧出力を変更
することにより前記振動検出手段の出力のオフセット成
分の除去を行うオフセット除去手段とを有する像振れ補
正装置において、前記オフセット除去手段でのオフセッ
ト除去動作に異常がないかを判定するオフセット除去異
常判定手段と、該オフセット除去異常判定手段の判定結
果に基づき像振れ補正動作を制御する制御手段とを有す
る像振れ補正装置とするものである。
に、本発明は、振動を検出する振動検出手段と、補正電
圧を出力する補正電圧出力手段と、前記振動検出手段の
出力と前記補正電圧出力の差分を比較する比較手段と、
該比較手段の出力に基づいて、前記補正電圧出力を変更
することにより前記振動検出手段の出力のオフセット成
分の除去を行うオフセット除去手段とを有する像振れ補
正装置において、前記オフセット除去手段でのオフセッ
ト除去動作に異常がないかを判定するオフセット除去異
常判定手段と、該オフセット除去異常判定手段の判定結
果に基づき像振れ補正動作を制御する制御手段とを有す
る像振れ補正装置とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態では像
振れ補正装置が一眼レフカメラの交換レンズ内に搭載さ
れる場合について説明する。
に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態では像
振れ補正装置が一眼レフカメラの交換レンズ内に搭載さ
れる場合について説明する。
【0022】図1は本発明の実施の一形態に係る一眼レ
フカメラの回路構成を示すブロック図であり、同図にお
いて、101はレンズマイコンであり、カメラ本体側か
ら通信用の接点109c(クロック信号用),109d
(本体→レンズ信号伝達用)を通じて通信を受け、その
指令値によって、図1に示したような構成より成る振れ
補正系102、フォーカス駆動系104、絞り駆動系1
05の動作を行わせる。前記振れ補正系102は、振れ
を検知する振れセンサ106、補正レンズ変位検出用の
位置センサ107、及び、前記振れセンサ106と位置
センサ107の出力を基にレンズマイコン101にて算
出された制御信号によって補正レンズを駆動して振れ補
正動作を行う振れ補正駆動系108から成る。また、1
24(SWIS)は振れ補正動作を選択する為の防振ス
イッチであり、振れ補正動作を選択する場合はこの防振
スイッチ124をONにする。
フカメラの回路構成を示すブロック図であり、同図にお
いて、101はレンズマイコンであり、カメラ本体側か
ら通信用の接点109c(クロック信号用),109d
(本体→レンズ信号伝達用)を通じて通信を受け、その
指令値によって、図1に示したような構成より成る振れ
補正系102、フォーカス駆動系104、絞り駆動系1
05の動作を行わせる。前記振れ補正系102は、振れ
を検知する振れセンサ106、補正レンズ変位検出用の
位置センサ107、及び、前記振れセンサ106と位置
センサ107の出力を基にレンズマイコン101にて算
出された制御信号によって補正レンズを駆動して振れ補
正動作を行う振れ補正駆動系108から成る。また、1
24(SWIS)は振れ補正動作を選択する為の防振ス
イッチであり、振れ補正動作を選択する場合はこの防振
スイッチ124をONにする。
【0023】前記フォーカス駆動系104は、レンズマ
イコン101からの指令値によって、焦点調節用のレン
ズを駆動してフォーカシングを行う。前記絞り駆動系1
05は、レンズマイコン101からの指令値によって、
絞りを設定された位置まで絞る又は開放状態に復帰させ
るという動作を行う。前記レンズマイコン101は、レ
ンズ内の状態(フォーカス位置,絞り値の状態など)
や、レンズに関する情報(開放絞り値,焦点距離,測距
演算に必要なデータなど)を通信用の接点109e(レ
ンズ→本体信号伝達用)より本体側に伝達することも行
う。
イコン101からの指令値によって、焦点調節用のレン
ズを駆動してフォーカシングを行う。前記絞り駆動系1
05は、レンズマイコン101からの指令値によって、
絞りを設定された位置まで絞る又は開放状態に復帰させ
るという動作を行う。前記レンズマイコン101は、レ
ンズ内の状態(フォーカス位置,絞り値の状態など)
や、レンズに関する情報(開放絞り値,焦点距離,測距
演算に必要なデータなど)を通信用の接点109e(レ
ンズ→本体信号伝達用)より本体側に伝達することも行
う。
【0024】前述のレンズマイコン101、振れ補正系
102、フォーカス駆動系104、絞り駆動系105か
ら、レンズ電気系110が構成される。
102、フォーカス駆動系104、絞り駆動系105か
ら、レンズ電気系110が構成される。
【0025】そして、このレンズ電気系110に対して
は、電源接点109a、グランド接点109bを通じて
カメラ内電源118から給電が行われる。
は、電源接点109a、グランド接点109bを通じて
カメラ内電源118から給電が行われる。
【0026】カメラ本体内部には、カメラ本体内電気系
111として、測距部112、測光部113、シャッタ
部114、表示部115、その他の制御部116、及
び、これらの動作開始、停止などの管理、露出演算、測
距演算などを行うカメラマイコン117が内蔵されてい
る。これらカメラ内電気系111に対しても、その電源
はカメラ内電源118より供給される。
111として、測距部112、測光部113、シャッタ
部114、表示部115、その他の制御部116、及
び、これらの動作開始、停止などの管理、露出演算、測
距演算などを行うカメラマイコン117が内蔵されてい
る。これらカメラ内電気系111に対しても、その電源
はカメラ内電源118より供給される。
【0027】また、121(SW1)は測光や測距を開
始させる為のスイッチであり、122(SW2)はレリ
ーズ動作を開始させる為のスイッチであり、これらは一
般的には2段ストロークスイッチであって、レリーズボ
タンの第1ストロークでスイッチSW1がONし、第2
ストロークでスイッチSW2がONになるように構成さ
れている。123(SWM)は露出モード選択スイッチ
であり、露出モード変更は、該スイッチのON,OFF
で行ったり、該スイッチ123と他の操作部材との同時
操作により行う方法等がある。
始させる為のスイッチであり、122(SW2)はレリ
ーズ動作を開始させる為のスイッチであり、これらは一
般的には2段ストロークスイッチであって、レリーズボ
タンの第1ストロークでスイッチSW1がONし、第2
ストロークでスイッチSW2がONになるように構成さ
れている。123(SWM)は露出モード選択スイッチ
であり、露出モード変更は、該スイッチのON,OFF
で行ったり、該スイッチ123と他の操作部材との同時
操作により行う方法等がある。
【0028】図2は、前記レンズ電気系110のレンズ
マイコン101及び振れ補正系102の具体的な回路構
成を示すブロック図である。
マイコン101及び振れ補正系102の具体的な回路構
成を示すブロック図である。
【0029】構成としては、オフセット除去異常判定を
行うオフセット除去異常判定回路508と該オフセット
除去異常判定回路508の判定結果に基づき像振れ補正
動作を制御する制御回路509が新たに設けられている
以外は、図8のブロック図の構成と同じ(符号は図8と
は異なる)であるので、その詳細な説明は省略する。
行うオフセット除去異常判定回路508と該オフセット
除去異常判定回路508の判定結果に基づき像振れ補正
動作を制御する制御回路509が新たに設けられている
以外は、図8のブロック図の構成と同じ(符号は図8と
は異なる)であるので、その詳細な説明は省略する。
【0030】図3は、図2のレンズマイコン504内で
の具体的な処理動作を示したフローチャートである。
の具体的な処理動作を示したフローチャートである。
【0031】ここで、像振れ補正動作は一定周期毎に発
生する割り込み処理によって行われる。そして、第1の
方向、例えばピッチ方向(縦方向)の制御と第2の方
向、例えばヨー方向(横方向)の制御を交互に行う。割
り込みが発生すると、レンズマイコン504は、図3に
示すフローチャートのステップ#101からの動作を開
始する。
生する割り込み処理によって行われる。そして、第1の
方向、例えばピッチ方向(縦方向)の制御と第2の方
向、例えばヨー方向(横方向)の制御を交互に行う。割
り込みが発生すると、レンズマイコン504は、図3に
示すフローチャートのステップ#101からの動作を開
始する。
【0032】まず、ステップ#101では、今回の制御
方向はピッチ方向であるかヨー方向であるかの判定を行
い、ピッチ方向であればステップ#102へ進み、各種
フラグや係数、計算結果等をピッチデータとして読み書
きできるようにデータアドレスを設定してステップ#1
04へ進む。一方、ヨー方向であればステップ#101
からステップ#103へ進み、各種フラグや係数、計算
結果等をヨーデータとして読み書きできるようにデータ
アドレスを設定してステップ#104へ進む。
方向はピッチ方向であるかヨー方向であるかの判定を行
い、ピッチ方向であればステップ#102へ進み、各種
フラグや係数、計算結果等をピッチデータとして読み書
きできるようにデータアドレスを設定してステップ#1
04へ進む。一方、ヨー方向であればステップ#101
からステップ#103へ進み、各種フラグや係数、計算
結果等をヨーデータとして読み書きできるようにデータ
アドレスを設定してステップ#104へ進む。
【0033】ステップ#104へ進むと、角速度センサ
である振動ジャイロ501の出力をA/D変換し、その
結果をRAMに予め定義されたAD_DATA に格納する。そ
して、次のステップ#105にて、像振れ補正開始が許
可されているか否かを判定する。これは、例えばスイッ
チSWISのONとスイッチSW1のONのANDによ
って像振れ補正開始許可とする。開始許可されていれば
ステップ#106へ進み、許可されていなければステッ
プ#116へ進む。
である振動ジャイロ501の出力をA/D変換し、その
結果をRAMに予め定義されたAD_DATA に格納する。そ
して、次のステップ#105にて、像振れ補正開始が許
可されているか否かを判定する。これは、例えばスイッ
チSWISのONとスイッチSW1のONのANDによ
って像振れ補正開始許可とする。開始許可されていれば
ステップ#106へ進み、許可されていなければステッ
プ#116へ進む。
【0034】ここでは像振れ補正の開始が許可されてお
り、ステップ#106へ進むものとする。また同時に、
振動ジャイロ501及び増幅部503及び8bit D/A
変換器5071及び8bit D/A変換器5072に
給電動作が行われる(不図示)。
り、ステップ#106へ進むものとする。また同時に、
振動ジャイロ501及び増幅部503及び8bit D/A
変換器5071及び8bit D/A変換器5072に
給電動作が行われる(不図示)。
【0035】ステップ#106へ進むと、オフセット除
去演算終了フラグの判定を行う。オフセット除去演算が
終了していればH(ハイ)レベル、終了していなければ
L(ロー)レベルとなっているので、オフセット除去演
算終了フラグがLレベルであればステップ#107へ進
み、振動ジャイロ増幅出力をダイナミックレンジ内に収
め(飽和を回避)、かつ、所定の目標値に出力させるた
めのオフセット除去演算、及びオフセット除去動作が適
切に為されていて異常がないかを判定する異常判定を行
う。これらの演算が全て終了するまでは、例えば補正レ
ンズ(不図示)は通電保持状態としておく。その後ステ
ップ#116へ進む。ここでの詳細動作は図4のフロー
チャートを基に別途説明する。
去演算終了フラグの判定を行う。オフセット除去演算が
終了していればH(ハイ)レベル、終了していなければ
L(ロー)レベルとなっているので、オフセット除去演
算終了フラグがLレベルであればステップ#107へ進
み、振動ジャイロ増幅出力をダイナミックレンジ内に収
め(飽和を回避)、かつ、所定の目標値に出力させるた
めのオフセット除去演算、及びオフセット除去動作が適
切に為されていて異常がないかを判定する異常判定を行
う。これらの演算が全て終了するまでは、例えば補正レ
ンズ(不図示)は通電保持状態としておく。その後ステ
ップ#116へ進む。ここでの詳細動作は図4のフロー
チャートを基に別途説明する。
【0036】また、オフセット除去演算終了フラグがH
レベルであればオフセット除去演算は終了しているの
で、ステップ#108へ進み、ここでは振動ジャイロ増
幅出力に基づき防振動作開始可能か否かの判定を行う。
判定方法としては、例えば、上記ステップ#107にお
けるオフセット除去演算後の振動ジャイロ増幅出力が所
定時間内に所定範囲内にあるか、つまり、パンニング等
の大きな振れが入っていない状態であるかを判定する。
大きな振れが入っている場合は上記ステップ#107に
おけるオフセット除去演算に誤差が生じてしまい、大き
な振れの入力が終了したとき振動ジャイロ増幅出力が再
び飽和してしまう可能性がある。上記判定の結果、所定
時間内に所定範囲内になければステップ#109へ進
み、オフセット除去演算を再度実行するために、オフセ
ット除去演算終了フラグ=Lとする。その後、ステップ
#116へ進む。
レベルであればオフセット除去演算は終了しているの
で、ステップ#108へ進み、ここでは振動ジャイロ増
幅出力に基づき防振動作開始可能か否かの判定を行う。
判定方法としては、例えば、上記ステップ#107にお
けるオフセット除去演算後の振動ジャイロ増幅出力が所
定時間内に所定範囲内にあるか、つまり、パンニング等
の大きな振れが入っていない状態であるかを判定する。
大きな振れが入っている場合は上記ステップ#107に
おけるオフセット除去演算に誤差が生じてしまい、大き
な振れの入力が終了したとき振動ジャイロ増幅出力が再
び飽和してしまう可能性がある。上記判定の結果、所定
時間内に所定範囲内になければステップ#109へ進
み、オフセット除去演算を再度実行するために、オフセ
ット除去演算終了フラグ=Lとする。その後、ステップ
#116へ進む。
【0037】一方、所定時間内に所定範囲内にあれば、
防振動作開始可能と判定してステップ#108からステ
ップ#110へ進み、さらにDC成分のカットのため、
ハイパスフィルタ(HPF)演算を行う。そして、次の
ステップ#111にて、防振制御のための積分演算を行
い、像振れの角変位信号(BURE_DATA )へ変換する。続
くステップ#112では、補正レンズの位置を検知する
補正レンズ位置センサ512の出力を取り込み、A/D
変換する(変換後=PSD_DATA)。そして、次のステップ
#113にて、フィードバック演算{(BURE_DATA )−
(PSD_DATA)}を行う。続くステップ#114では、安
定な制御系にするために位相補償演算を行い、次のステ
ップ#115にて、コイルドライバ516へPWM出力
を行う。これにより、防振制御が為され、像振れが補正
されることになる。
防振動作開始可能と判定してステップ#108からステ
ップ#110へ進み、さらにDC成分のカットのため、
ハイパスフィルタ(HPF)演算を行う。そして、次の
ステップ#111にて、防振制御のための積分演算を行
い、像振れの角変位信号(BURE_DATA )へ変換する。続
くステップ#112では、補正レンズの位置を検知する
補正レンズ位置センサ512の出力を取り込み、A/D
変換する(変換後=PSD_DATA)。そして、次のステップ
#113にて、フィードバック演算{(BURE_DATA )−
(PSD_DATA)}を行う。続くステップ#114では、安
定な制御系にするために位相補償演算を行い、次のステ
ップ#115にて、コイルドライバ516へPWM出力
を行う。これにより、防振制御が為され、像振れが補正
されることになる。
【0038】上記ステップ#105において像振れ補正
開始が許可されていない場合や、上記ステップ#10
7,#109の動作を終了した後は、前述したようにス
テップ#116へ進む。
開始が許可されていない場合や、上記ステップ#10
7,#109の動作を終了した後は、前述したようにス
テップ#116へ進む。
【0039】ステップ#116へ進むと、ハイパスフィ
ルタ(HPF)演算、積分演算の初期化動作を行う。こ
のステップにおいては像振れ補正動作は為されない状態
となる。
ルタ(HPF)演算、積分演算の初期化動作を行う。こ
のステップにおいては像振れ補正動作は為されない状態
となる。
【0040】以上のステップ#101〜#116によ
り、像振れ補正制御がなされる。
り、像振れ補正制御がなされる。
【0041】次に、前述した図3のステップ#107で
のオフセット除去演算及び異常判定について、図4のフ
ローチャートを基に説明する。
のオフセット除去演算及び異常判定について、図4のフ
ローチャートを基に説明する。
【0042】まず、ステップ#201では、D/A変換
部507から初期出力を出力するための設定がなされて
いるか否かを判定する。これは例えばフラグのHレベル
又はLレベルで判定する。設定されていれば直ちにステ
ップ#203へ進むが、未設定で出力されていなければ
ステップ#202へ進み、D/A変換部507から初期
出力を出力させるためにD/A変換器5071及びD
/A変換器5072にデジタルの初期値を設定する。
ここで、初期値の設定方法としては、前述したように例
えばそのセンサの基準電圧のTYP値とする。ここでは
オペアンプ502の非反転入力端子に、例えば前記TY
P値を出力するようにD/A変換器5071にTYP
(V)を設定し、D/A変換器5072には0Vの設
定を行う。その後はステップ#203へ進む。
部507から初期出力を出力するための設定がなされて
いるか否かを判定する。これは例えばフラグのHレベル
又はLレベルで判定する。設定されていれば直ちにステ
ップ#203へ進むが、未設定で出力されていなければ
ステップ#202へ進み、D/A変換部507から初期
出力を出力させるためにD/A変換器5071及びD
/A変換器5072にデジタルの初期値を設定する。
ここで、初期値の設定方法としては、前述したように例
えばそのセンサの基準電圧のTYP値とする。ここでは
オペアンプ502の非反転入力端子に、例えば前記TY
P値を出力するようにD/A変換器5071にTYP
(V)を設定し、D/A変換器5072には0Vの設
定を行う。その後はステップ#203へ進む。
【0043】ステップ#203へ進むと、振動ジャイロ
増幅出力のA/D値がダイナミックレンジ内に収まって
いるか否かの判定を行う。ここでA/D変換器505の
A/D基準電圧がAVref (V)とすると、例えばA/
D値が「AVref −0.1 V(=HIレベル)」以上であ
るか否かの判定を行う。HIレベル以上であれば出力は
飽和に近い、又は飽和している可能性が高いのでステッ
プ#204へ進み、HIレベル未満であればステップ#
205へ進む。
増幅出力のA/D値がダイナミックレンジ内に収まって
いるか否かの判定を行う。ここでA/D変換器505の
A/D基準電圧がAVref (V)とすると、例えばA/
D値が「AVref −0.1 V(=HIレベル)」以上であ
るか否かの判定を行う。HIレベル以上であれば出力は
飽和に近い、又は飽和している可能性が高いのでステッ
プ#204へ進み、HIレベル未満であればステップ#
205へ進む。
【0044】ステップ#204へ進むと、A/D値はダ
イナミックレンジ内に収まらず、HIレベル側に飽和し
ている可能性が高いので、オペアンプ502の非反転入
力端子に接続されているD/A変換部507の出力を変
更してA/D値が飽和しないように出力を制御する。増
幅後出力の可変量としては、1回のD/A変換部507
の動作で、A/D変換の基準電圧量(AVref )を超え
ないような変更量とするのが好ましい。なぜなら、まず
初めに飽和している出力を飽和しない任意のレベルに出
力させることが目的であるため、可能な限り少ない電圧
変更回数とするためである。
イナミックレンジ内に収まらず、HIレベル側に飽和し
ている可能性が高いので、オペアンプ502の非反転入
力端子に接続されているD/A変換部507の出力を変
更してA/D値が飽和しないように出力を制御する。増
幅後出力の可変量としては、1回のD/A変換部507
の動作で、A/D変換の基準電圧量(AVref )を超え
ないような変更量とするのが好ましい。なぜなら、まず
初めに飽和している出力を飽和しない任意のレベルに出
力させることが目的であるため、可能な限り少ない電圧
変更回数とするためである。
【0045】ここで、増幅部503の増幅率(R23/
R21で決定される)をA1とすると、オペアンプ50
2の非反転入力端子をΔVref だけ変更すると増幅出力
は、 (増幅部503の増幅率A1+1)×ΔVref だけ変化するので、増幅後の出力変化量がA/D変換の
基準電圧量(AVref )を越えないA/D変換器のデジ
タル設定値変化量としてY(LSB)を算出する。これ
より、D/A変換器5071の「現在のデジタル設定
値−YLSB」と設定する。一方、他方のD/A変換器
5072は何もせずそのままとする。これにより増幅
出力は、{(A1+1)×ΔVref }だけ減少する。こ
の後はステップ#207へ進む。
R21で決定される)をA1とすると、オペアンプ50
2の非反転入力端子をΔVref だけ変更すると増幅出力
は、 (増幅部503の増幅率A1+1)×ΔVref だけ変化するので、増幅後の出力変化量がA/D変換の
基準電圧量(AVref )を越えないA/D変換器のデジ
タル設定値変化量としてY(LSB)を算出する。これ
より、D/A変換器5071の「現在のデジタル設定
値−YLSB」と設定する。一方、他方のD/A変換器
5072は何もせずそのままとする。これにより増幅
出力は、{(A1+1)×ΔVref }だけ減少する。こ
の後はステップ#207へ進む。
【0046】また、ステップ#205へ進むと、A/D
値が例えば0.1V(=LOレベル)以上であるか否かの
判定を行う。LOレベル以上であれば出力は飽和してお
らずダイナミックレンジ内にあるのでステップ#211
へ進む。一方、LOレベル未満であれば飽和している可
能性が高いのでステップ#206へ進む。
値が例えば0.1V(=LOレベル)以上であるか否かの
判定を行う。LOレベル以上であれば出力は飽和してお
らずダイナミックレンジ内にあるのでステップ#211
へ進む。一方、LOレベル未満であれば飽和している可
能性が高いのでステップ#206へ進む。
【0047】ステップ#206へ進むと、A/D値はダ
イナミックレンジ内に収まらず、LOレベル側に飽和し
ている可能性が高いので、上記ステップ#204と同様
な考え方でオペアンプ502の非反転入力端子に接続さ
れているD/A変換部507の出力を変更してA/D値
が飽和しないように出力を制御する。ここでは、D/A
変換器5071のみ、「現在のデジタル設定値+YL
SB」と設定する。一方、他方のD/A変換器5072
は何もせずそのままとする。これにより増幅出力は、
{(A1+ 1)×Δvref }だけ増加する。
イナミックレンジ内に収まらず、LOレベル側に飽和し
ている可能性が高いので、上記ステップ#204と同様
な考え方でオペアンプ502の非反転入力端子に接続さ
れているD/A変換部507の出力を変更してA/D値
が飽和しないように出力を制御する。ここでは、D/A
変換器5071のみ、「現在のデジタル設定値+YL
SB」と設定する。一方、他方のD/A変換器5072
は何もせずそのままとする。これにより増幅出力は、
{(A1+ 1)×Δvref }だけ増加する。
【0048】つまり、上記ステップ#204又は上記ス
テップ#206を複数回行うことにより、増幅出力の飽
和を回避する(ステップ#203〜#206の処理は出
力飽和回避制御部5061が行う)。つまり、D/A変
換器5071のみを変化させ、増幅出力がダイナミッ
クレンジ内に収まるよう粗調整していることになる。
テップ#206を複数回行うことにより、増幅出力の飽
和を回避する(ステップ#203〜#206の処理は出
力飽和回避制御部5061が行う)。つまり、D/A変
換器5071のみを変化させ、増幅出力がダイナミッ
クレンジ内に収まるよう粗調整していることになる。
【0049】上記ステップ#204又はステップ#20
6の動作終了後はステップ#207へ進み、上記ステッ
プ#204又はステップ#206の動作回数をカウント
するためにカウンター1をカウントアップする。そし
て、次のステップ#208にて、カウンター1の値が所
定値以上かを判定する。所定値以上になっている場合、
上記ステップ#204又はステップ#206の動作を所
定回数行っても出力の飽和を回避できない状態となって
おり、何らかの異常状態が考えられる。ここで、所定値
は例えば、通常のセンサ使用時に想定される動作回数の
最大値として設定する。所定値以上ならばステップ#2
09へ進み、所定値未満ならば、オフセット除去演算&
異常判定動作を終了する。
6の動作終了後はステップ#207へ進み、上記ステッ
プ#204又はステップ#206の動作回数をカウント
するためにカウンター1をカウントアップする。そし
て、次のステップ#208にて、カウンター1の値が所
定値以上かを判定する。所定値以上になっている場合、
上記ステップ#204又はステップ#206の動作を所
定回数行っても出力の飽和を回避できない状態となって
おり、何らかの異常状態が考えられる。ここで、所定値
は例えば、通常のセンサ使用時に想定される動作回数の
最大値として設定する。所定値以上ならばステップ#2
09へ進み、所定値未満ならば、オフセット除去演算&
異常判定動作を終了する。
【0050】ステップ#209へ進むと、オフセット除
去異常を検出したので、オフセット除去異常判定1フラ
グ=Hとする。そして、次のステップ#210にて、異
常を検出したので、直ちに像振れ補正動作を停止させる
ために像振れ補正開始許可フラグ=Lとする。なお、本
実施の形態では異常を検出したら像振れ補正動作を直ち
に停止させているが、その後の像振れ補正動作を一切禁
止してしまったり、また、使用者に異常状態の警告(音
や表示)を行ったりしても良い。その後オフセット除去
演算&異常判定動作を終了する。
去異常を検出したので、オフセット除去異常判定1フラ
グ=Hとする。そして、次のステップ#210にて、異
常を検出したので、直ちに像振れ補正動作を停止させる
ために像振れ補正開始許可フラグ=Lとする。なお、本
実施の形態では異常を検出したら像振れ補正動作を直ち
に停止させているが、その後の像振れ補正動作を一切禁
止してしまったり、また、使用者に異常状態の警告(音
や表示)を行ったりしても良い。その後オフセット除去
演算&異常判定動作を終了する。
【0051】また、上記ステップ#205からステップ
#211へ進むと、A/D値がLOレベル以上HIレベ
ル未満であるので、この時点で振動ジャイロ増幅出力は
飽和しないダイナミックレンジ内に存在している。そし
て、この出力が目標値近傍にあるか、例えば「AVref
/2±0.1V」以内に存在するか否かを判定する。ここ
では目標値±0.1V以内に収めるようにしているが、よ
り狭い範囲またはより広い範囲に設定しても良い。前記
範囲内であればステップ#219へ進み、目標値の近傍
にあるので、振れセンサのオフセット除去演算&異常判
定動作を完了する。そして、オフセット除去演算終了フ
ラグ=Hに設定する。
#211へ進むと、A/D値がLOレベル以上HIレベ
ル未満であるので、この時点で振動ジャイロ増幅出力は
飽和しないダイナミックレンジ内に存在している。そし
て、この出力が目標値近傍にあるか、例えば「AVref
/2±0.1V」以内に存在するか否かを判定する。ここ
では目標値±0.1V以内に収めるようにしているが、よ
り狭い範囲またはより広い範囲に設定しても良い。前記
範囲内であればステップ#219へ進み、目標値の近傍
にあるので、振れセンサのオフセット除去演算&異常判
定動作を完了する。そして、オフセット除去演算終了フ
ラグ=Hに設定する。
【0052】一方、前記範囲外であればステップ#21
2へ進み、出力は飽和していないが目標値からの偏差が
大きいので、目標値に出力させるようにD/A変換部5
07の出力を制御する。まず、例えば目標電圧値AVre
f /2(V)との現在のA/D値の偏差量X X=(目標電圧値−A/D値) を計算する。そして、次のステップ#213にて、あら
かじめ上記Xの値に対応する目標値に出力させる為のD
/A変換器5071及びD/A変換器5072の出
力変化量のデジタルデータを記憶したデータテーブル
(制御データ記憶部5062に相当する)より、上記X
の値に対応する制御デジタルデータ(D/A変換器5
071の制御データ:±αLSB、D/A変換器50
72の制御データ:±βLSB)を読み込む。続くステ
ップ#214では、前記双方の制御データ(±αLS
B,±βLSB)に基づきD/A変換器5071及び
D/A変換器5072の出力を変更する。
2へ進み、出力は飽和していないが目標値からの偏差が
大きいので、目標値に出力させるようにD/A変換部5
07の出力を制御する。まず、例えば目標電圧値AVre
f /2(V)との現在のA/D値の偏差量X X=(目標電圧値−A/D値) を計算する。そして、次のステップ#213にて、あら
かじめ上記Xの値に対応する目標値に出力させる為のD
/A変換器5071及びD/A変換器5072の出
力変化量のデジタルデータを記憶したデータテーブル
(制御データ記憶部5062に相当する)より、上記X
の値に対応する制御デジタルデータ(D/A変換器5
071の制御データ:±αLSB、D/A変換器50
72の制御データ:±βLSB)を読み込む。続くステ
ップ#214では、前記双方の制御データ(±αLS
B,±βLSB)に基づきD/A変換器5071及び
D/A変換器5072の出力を変更する。
【0053】つまり、ステップ#212〜#214によ
り、ダイナミックレンジ内にある増幅出力が目標値又は
その近傍に出力されることになる(ステップ#212〜
#214の動作を行う部分がデータ選択・制御部506
3である)。
り、ダイナミックレンジ内にある増幅出力が目標値又は
その近傍に出力されることになる(ステップ#212〜
#214の動作を行う部分がデータ選択・制御部506
3である)。
【0054】制御分解能についてまとめると、8bit D
/A変換器単体での出力分解能は低いものであるが、2
個の8bit D/A変換器を独立に制御することでより、
高精度な分解能で制御可能としている。本実施の形態に
おいては、増幅出力分解能は、8bit D/A変換器単体
での出力分解能を(A2)V/LSBとすると、 {抵抗R24/(抵抗R24+抵抗R25)}×(A
2)V/LSB×(増幅部503の増幅率+1) で与えられるので、抵抗R24と抵抗R25の抵抗比の
設定で自由に最小分解能を設定することが可能である。
/A変換器単体での出力分解能は低いものであるが、2
個の8bit D/A変換器を独立に制御することでより、
高精度な分解能で制御可能としている。本実施の形態に
おいては、増幅出力分解能は、8bit D/A変換器単体
での出力分解能を(A2)V/LSBとすると、 {抵抗R24/(抵抗R24+抵抗R25)}×(A
2)V/LSB×(増幅部503の増幅率+1) で与えられるので、抵抗R24と抵抗R25の抵抗比の
設定で自由に最小分解能を設定することが可能である。
【0055】次のステップ#215では、上記ステップ
#214の動作回数をカウントするためにカウンター2
をカウントアップする。そして、次のステップ#216
にて、カウンター2の値が所定値以上かを判定する。所
定値以上になっている場合、出力は飽和していないもの
の、上記ステップ#214の動作を所定回数行っても出
力が目標値近傍に到達しない状態となっており、何らか
の異常状態が考えられる。ここで、所定値は例えば、通
常のセンサ使用時に想定される動作回数の最大値として
設定する。所定値以上ならばステップ#217へ進み、
所定値未満ならば、オフセット除去演算&異常判定動作
を終了する。
#214の動作回数をカウントするためにカウンター2
をカウントアップする。そして、次のステップ#216
にて、カウンター2の値が所定値以上かを判定する。所
定値以上になっている場合、出力は飽和していないもの
の、上記ステップ#214の動作を所定回数行っても出
力が目標値近傍に到達しない状態となっており、何らか
の異常状態が考えられる。ここで、所定値は例えば、通
常のセンサ使用時に想定される動作回数の最大値として
設定する。所定値以上ならばステップ#217へ進み、
所定値未満ならば、オフセット除去演算&異常判定動作
を終了する。
【0056】ステップ#217へ進むと、オフセット除
去異常を検出したので、オフセット除去異常判定2フラ
グ=Hとする。そして、次のステップ#218にて、異
常を検出したので、直ちに像振れ補正動作を停止させる
ため像振れ補正開始許可フラグ=Lとする。なお、本実
施の形態では異常を検出したら像振れ補正動作を直ちに
停止させているが、その後の像振れ補正動作を一切禁止
してしまったり、また、使用者に異常状態の警告(音や
表示)を行ったりしても良い。その後オフセット除去演
算&異常判定動作を終了する。
去異常を検出したので、オフセット除去異常判定2フラ
グ=Hとする。そして、次のステップ#218にて、異
常を検出したので、直ちに像振れ補正動作を停止させる
ため像振れ補正開始許可フラグ=Lとする。なお、本実
施の形態では異常を検出したら像振れ補正動作を直ちに
停止させているが、その後の像振れ補正動作を一切禁止
してしまったり、また、使用者に異常状態の警告(音や
表示)を行ったりしても良い。その後オフセット除去演
算&異常判定動作を終了する。
【0057】以上のステップ#201〜#219によ
り、振れセンサの増幅出力信号に重畳するオフセット成
分が除去され、出力が目標値付近に出力されるようにな
ると共に、オフセット除去動作に異常がないかを判定し
て、判定結果に基づき像振れ補正動作を直ちに停止する
ことが可能となる。
り、振れセンサの増幅出力信号に重畳するオフセット成
分が除去され、出力が目標値付近に出力されるようにな
ると共に、オフセット除去動作に異常がないかを判定し
て、判定結果に基づき像振れ補正動作を直ちに停止する
ことが可能となる。
【0058】なお、上記ステップ#207〜#209,
#215〜#217の動作を行う部分がオフセット除去
異常判定回路508であり、ステップ#210,#21
8の動作を行う部分が制御回路509である。
#215〜#217の動作を行う部分がオフセット除去
異常判定回路508であり、ステップ#210,#21
8の動作を行う部分が制御回路509である。
【0059】以上のような構成によれば、振動ジャイロ
の増幅出力信号に重畳するオフセット成分除去演算にお
いて、オフセット除去異常動作が検出可能、つまり振動
ジャイロやその出力の異常を検出可能となり、その検出
結果に基づいた適切な像振れ補正動作とすることができ
る。
の増幅出力信号に重畳するオフセット成分除去演算にお
いて、オフセット除去異常動作が検出可能、つまり振動
ジャイロやその出力の異常を検出可能となり、その検出
結果に基づいた適切な像振れ補正動作とすることができ
る。
【0060】(実施の第2の形態)次に、本発明の実施
の第2の形態における像振れ補正装置の主要部分の動作
を、図5のフローチャートにより説明する。
の第2の形態における像振れ補正装置の主要部分の動作
を、図5のフローチャートにより説明する。
【0061】この実施の第2の形態は、初期段階の出力
飽和を回避する動作において、D/A変換部507のD
/A変換器出力の設定値を変更した回数をカウントする
のではなく、D/A変換器の出力に対応するデジタル設
定値が所定範囲内にあるか否かで異常判定するものであ
る。上記実施の第1の形態におけるカウント手段を設け
る必要がない利点がある。
飽和を回避する動作において、D/A変換部507のD
/A変換器出力の設定値を変更した回数をカウントする
のではなく、D/A変換器の出力に対応するデジタル設
定値が所定範囲内にあるか否かで異常判定するものであ
る。上記実施の第1の形態におけるカウント手段を設け
る必要がない利点がある。
【0062】図5において、上記実施の第1の形態と異
なる部分は、図4のフローチャートのステップ#207
〜#208が、ステップ#301へと変更されている点
である。
なる部分は、図4のフローチャートのステップ#207
〜#208が、ステップ#301へと変更されている点
である。
【0063】以下、図5のフローチャートを基に変更部
分のみ説明を行い、その他同様な部分の説明は省略す
る。
分のみ説明を行い、その他同様な部分の説明は省略す
る。
【0064】ステップ#301では、上記ステップ#2
04または上記ステップ#206の動作後のD/A変換
器5071のデジタル設定値が所定範囲内にあるか否
かを判定する。ここで、所定範囲は通常のセンサ使用時
に考えられ得るD/A変換器デジタル設定値範囲とする
か、または、設定可能な最大値近傍から最小値近傍まで
の範囲とする。所定範囲外であればD/A変換器出力を
大幅に変化させても出力の飽和を回避できない状態とな
っており、何らかの異常状態が考えられ、前述したステ
ップ#209へ進む。所定範囲内であればオフセット除
去演算&異常判定動作を終了する。
04または上記ステップ#206の動作後のD/A変換
器5071のデジタル設定値が所定範囲内にあるか否
かを判定する。ここで、所定範囲は通常のセンサ使用時
に考えられ得るD/A変換器デジタル設定値範囲とする
か、または、設定可能な最大値近傍から最小値近傍まで
の範囲とする。所定範囲外であればD/A変換器出力を
大幅に変化させても出力の飽和を回避できない状態とな
っており、何らかの異常状態が考えられ、前述したステ
ップ#209へ進む。所定範囲内であればオフセット除
去演算&異常判定動作を終了する。
【0065】以上により、振れセンサの増幅出力信号に
重畳するオフセット成分が除去され、その出力が目標値
付近に出力されるようになると共に、オフセット除去動
作に異常がないかを判定して、判定結果に基づき像振れ
補正動作を直ちに停止することが可能となる。
重畳するオフセット成分が除去され、その出力が目標値
付近に出力されるようになると共に、オフセット除去動
作に異常がないかを判定して、判定結果に基づき像振れ
補正動作を直ちに停止することが可能となる。
【0066】この実施の第2の形態では、図5のステッ
プ#301,#209やステップ#215〜#217の
動作を行うのがオフセット除去異常判定回路508であ
り、ステップ#210,#218の動作を行うのが制御
回路509である。
プ#301,#209やステップ#215〜#217の
動作を行うのがオフセット除去異常判定回路508であ
り、ステップ#210,#218の動作を行うのが制御
回路509である。
【0067】以上のような構成によれば、振れセンサの
増幅出力信号に重畳するオフセット成分除去演算におい
て、より簡単な構成(カウント手段が不要となるので)
でオフセット除去異常動作が検出可能となり、その検出
結果に基づいた適切な像振れ補正動作とすることができ
る。
増幅出力信号に重畳するオフセット成分除去演算におい
て、より簡単な構成(カウント手段が不要となるので)
でオフセット除去異常動作が検出可能となり、その検出
結果に基づいた適切な像振れ補正動作とすることができ
る。
【0068】(実施の第3の形態)次に、本発明の実施
の第3の形態における像振れ補正装置について説明す
る。
の第3の形態における像振れ補正装置について説明す
る。
【0069】この実施の第3の形態は、上記実施の第1
の形態における図4のステップ#209とステップ#2
17の異常検出結果を、不揮発性の記憶手段に書き込む
ことで、その後電源を切られた場合でも異常原因の特定
を容易にしたものである。
の形態における図4のステップ#209とステップ#2
17の異常検出結果を、不揮発性の記憶手段に書き込む
ことで、その後電源を切られた場合でも異常原因の特定
を容易にしたものである。
【0070】図6は本発明の実施の第3の形態に係るレ
ンズ電気系として、レンズマイコン及び振れ補正系の具
体的回路構成を示すブロック図である。図2に示した、
本発明の実施の第2の形態におけるレンズ電気系ブロッ
ク図に、不揮発性の記憶手段517を付加したものであ
り、他の構成についての細な説明は省略する。
ンズ電気系として、レンズマイコン及び振れ補正系の具
体的回路構成を示すブロック図である。図2に示した、
本発明の実施の第2の形態におけるレンズ電気系ブロッ
ク図に、不揮発性の記憶手段517を付加したものであ
り、他の構成についての細な説明は省略する。
【0071】図7は本発明の実施の第3の形態における
主要部分の動作を示すフローチャートであり、上記実施
の第1の形態と異なる部分は、図4のフローチャートに
おけるステップ#209とステップ#210の間に、ス
テップ#401が挿入されている点、及び、ステップ#
217とステップ#218の間に、ステップ#402が
挿入されている点である。
主要部分の動作を示すフローチャートであり、上記実施
の第1の形態と異なる部分は、図4のフローチャートに
おけるステップ#209とステップ#210の間に、ス
テップ#401が挿入されている点、及び、ステップ#
217とステップ#218の間に、ステップ#402が
挿入されている点である。
【0072】以下、図7のフローチャートを基に変更部
分のみ説明を行い、その他同様な部分の説明は省略す
る。
分のみ説明を行い、その他同様な部分の説明は省略す
る。
【0073】ステップ#401では、上記ステップ#2
09における異常検出結果を不揮発性の記憶手段517
に書き込む。
09における異常検出結果を不揮発性の記憶手段517
に書き込む。
【0074】また、ステップ#402では、上記ステッ
プ#217における異常検出結果を不揮発性の記憶手段
517に書き込む。
プ#217における異常検出結果を不揮発性の記憶手段
517に書き込む。
【0075】以上により、振れセンサの増幅出力信号に
重畳するオフセット成分が除去され、その出力が目標値
付近に出力されるようになると共に、オフセット除去動
作に異常がないかを判定して、異常があればその判定結
果を不揮発性の記憶手段517に書き込むと共に、判定
結果に基づき像振れ補正動作を直ちに停止することが可
能となる。
重畳するオフセット成分が除去され、その出力が目標値
付近に出力されるようになると共に、オフセット除去動
作に異常がないかを判定して、異常があればその判定結
果を不揮発性の記憶手段517に書き込むと共に、判定
結果に基づき像振れ補正動作を直ちに停止することが可
能となる。
【0076】この実施の第3の形態では、図5のステッ
プ#208〜210,#401,#215〜#217,
#402の動作を行う部分がオフセット除去異常判定回
路508であり、ステップ#210,#218を行う部
分が制御回路509である。
プ#208〜210,#401,#215〜#217,
#402の動作を行う部分がオフセット除去異常判定回
路508であり、ステップ#210,#218を行う部
分が制御回路509である。
【0077】以上のような構成によれば、振れセンサの
増幅出力信号に重畳するオフセット成分除去演算におい
て、オフセット除去異常動作が検出可能、つまり振動ジ
ャイロやその出力の異常を検出可能となり、その検出結
果に基づいた適切な像振れ補正動作とすることができる
と共に、その後電源が切られた場合においても、異常検
出の結果が保持されるため、異常原因の特定を容易にす
ることができる。
増幅出力信号に重畳するオフセット成分除去演算におい
て、オフセット除去異常動作が検出可能、つまり振動ジ
ャイロやその出力の異常を検出可能となり、その検出結
果に基づいた適切な像振れ補正動作とすることができる
と共に、その後電源が切られた場合においても、異常検
出の結果が保持されるため、異常原因の特定を容易にす
ることができる。
【0078】(変形例)以上の実施の各形態において
は、一眼レフカメラに適用した例を述べているが、これ
に限定されるものではなく、交換レンズ又はビデオムー
ビーなどへも適用可能である。
は、一眼レフカメラに適用した例を述べているが、これ
に限定されるものではなく、交換レンズ又はビデオムー
ビーなどへも適用可能である。
【0079】また、振動検出手段として、角速度センサ
(振動ジャイロ)を使用した例を示しているが、角加速
度センサ、加速度センサ、速度センサ、角変位センサ、
変位センサ等、振れが検出できる手段であればどのよう
なものであってもよい。
(振動ジャイロ)を使用した例を示しているが、角加速
度センサ、加速度センサ、速度センサ、角変位センサ、
変位センサ等、振れが検出できる手段であればどのよう
なものであってもよい。
【0080】また、補正レンズを含む補正手段として
は、光軸に垂直な面内で光学部材を動かすシフト光学系
や可変頂角等の光束変更手段や、光軸に垂直な面内で撮
影画面を動かすもの等、像振れが補正できるものであれ
ばどのようなものであってもよい。
は、光軸に垂直な面内で光学部材を動かすシフト光学系
や可変頂角等の光束変更手段や、光軸に垂直な面内で撮
影画面を動かすもの等、像振れが補正できるものであれ
ばどのようなものであってもよい。
【0081】また、各請求項記載の発明または実施の各
形態の構成が、全体として一つの装置を形成する様なも
のであっても、又は、分離もしくは他の装置と結合する
様なものであっても、又は、装置を構成する要素のよう
なものであってもよい。
形態の構成が、全体として一つの装置を形成する様なも
のであっても、又は、分離もしくは他の装置と結合する
様なものであっても、又は、装置を構成する要素のよう
なものであってもよい。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
振動検出手段やその出力の異常を検出可能とすると共
に、異常を検出した場合には検出結果に基づいた適切な
像振れ補正動作を行うことができる像振れ補正装置を提
供できるものである。
振動検出手段やその出力の異常を検出可能とすると共
に、異常を検出した場合には検出結果に基づいた適切な
像振れ補正動作を行うことができる像振れ補正装置を提
供できるものである。
【図1】本発明の実施の各形態に係る一眼レフカメラの
電気的構成を示すブロック図である。
電気的構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の第1の形態に係る交換レンズ内
の具体的な回路構成を示すブロック図である。
の具体的な回路構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の第1の形態おいて像振れ補正割
り込み制御動作を示すフローチャートである。
り込み制御動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の第1の形態においてオフセット
除去演算と異常判定の詳細を示すフローチャートであ
る。
除去演算と異常判定の詳細を示すフローチャートであ
る。
【図5】本発明の実施の第2の形態においてオフセット
除去演算と異常判定の詳細を示すフローチャートであ
る。
除去演算と異常判定の詳細を示すフローチャートであ
る。
【図6】本発明の実施の第3の形態に係る交換レンズ内
の具体的な回路構成を示すブロック図である。
の具体的な回路構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の第3の形態のオフセット除去演
算と異常判定の詳細を示すフローチャートである。
算と異常判定の詳細を示すフローチャートである。
【図8】従来の交換レンズ内の具体的な回路構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
101 レンズマイコン
102 振れ補正系
104 フォーカス駆動系
102 絞り駆動系
106 振れセンサ
107 位置センサ
108 振れ補正駆動
110 レンズ電気系
111 カメラ内電気系
112 測距部
113 測光部
114 シャッタ部
115 表示部
116 その他制御部
117 カメラマイコン
115 カメラ内電源
124 SWIS
501 振動ジャイロ
502 オペアンプ
503 増幅部
504 レンズマイコン
505 A/D変換器
506 オフセット補償回路
5061 出力飽和回避部
5062 制御データ記憶部
5063 データ選択・制御部
507 D/A変換部
5071 8bit D/A変換器
5072 8bit D/A変換器
508 オフセット除去異常判定回路
509 制御回路
510 ハイパスフィルタ(HPF)
511 積分演算部
512 補正レンズ位置センサ
513 増幅部
514 A/D変換器
515 PWM出力部
516 コイルドライバ
517 不揮発性の記憶部
Claims (7)
- 【請求項1】 振動を検出する振動検出手段と、補正電
圧を出力する補正電圧出力手段と、前記振動検出手段の
出力と前記補正電圧出力の差分を比較する比較手段と、
該比較手段の出力に基づいて、前記補正電圧出力を変更
することにより前記振動検出手段の出力のオフセット成
分の除去を行うオフセット除去手段とを有する像振れ補
正装置において、 前記オフセット除去手段でのオフセット除去動作に異常
がないかを判定するオフセット除去異常判定手段と、該
オフセット除去異常判定手段の判定結果に基づき像振れ
補正動作を制御する制御手段とを有することを特徴とす
る像振れ補正装置。 - 【請求項2】 前記補正電圧出力手段は、1個または複
数のD/A変換器で構成されていることを特徴とする請
求項1に記載の像振れ補正装置。 - 【請求項3】 前記制御手段は、前記オフセット除去異
常検出手段により異常と判定された場合、前記像振れ補
正動作を停止することを特徴とする請求項1又は2記載
の像振れ補正装置。 - 【請求項4】 前記オフセット除去異常判定手段は、前
記オフセット除去手段における前記補正電圧出力の変更
回数をカウントするカウント手段を有し、該カウント手
段のカウント値が所定値以上の場合、オフセット除去動
作が異常であると判定する請求項1〜3の何れかに記載
の像振れ補正装置。 - 【請求項5】 前記オフセット除去手段は、前記比較手
段の出力が回路的に飽和しない任意の出力値になるよう
に一定の電圧変化量で前記補正電圧出力を変更する出力
飽和回避制御部と、該出力飽和回避制御部による変更後
の回路的に飽和していない任意の前記比較手段の出力
を、目標値に出力させるための補正電圧出力制御データ
として記憶している制御データ記憶部と、任意の前記比
較手段の出力と前記目標値との差分に応じて前記制御デ
ータ記憶部から適切な前記補正電圧出力制御データを選
択し、その補正電圧出力制御データにより前記補正電圧
出力を変更するデータ選択・制御部とを具備しており、 前記オフセット除去異常判定手段は、前記出力飽和回避
制御部における前記補正電圧出力の変更回数をカウント
する第1のカウント手段と、前記データ選択・制御部に
おける前記補正電圧出力の変更回数をカウントする第2
のカウント手段とを有し、前記第1のカウント手段のカ
ウント値が第1の所定値以上、または、前記第2のカウ
ント手段のカウント値が第2の所定値以上の場合、オフ
セット除去動作が異常であると判定する請求項2又は3
に記載の像振れ補正装置。 - 【請求項6】 前記オフセット除去異常判定手段は、前
記オフセット除去手段における前記補正電圧出力に対応
するデジタル設定値が所定範囲外となった場合、オフセ
ット除去動作が異常であると判定する請求項2又は3に
記載の像振れ補正装置。 - 【請求項7】 前記オフセット除去異常判定手段により
オフセット除去動作が異常であると判定された、その判
定結果を記憶する不揮発性の記憶手段を有することを特
徴とする請求項4〜6に記載の像振れ補正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001326515A JP2003131281A (ja) | 2001-10-24 | 2001-10-24 | 像振れ補正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001326515A JP2003131281A (ja) | 2001-10-24 | 2001-10-24 | 像振れ補正装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003131281A true JP2003131281A (ja) | 2003-05-08 |
Family
ID=19142882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001326515A Pending JP2003131281A (ja) | 2001-10-24 | 2001-10-24 | 像振れ補正装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003131281A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007263945A (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-11 | Honeywell Internatl Inc | 慣性センサにおける振動や衝撃により誘導される誤差を低減するための適応回路および方法 |
JP2007532932A (ja) * | 2004-04-16 | 2007-11-15 | ヴアブコ・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング・ウント・コンパニー・オツフエネハンデルスゲゼルシヤフト | センサの操作方法 |
JP2013164629A (ja) * | 2013-05-16 | 2013-08-22 | Canon Inc | 像振れ補正装置およびそれを備えた光学機器、撮像装置、像振れ補正装置の制御方法 |
US8792011B2 (en) | 2008-07-15 | 2014-07-29 | Canon Kabushiki Kaisha | Image stabilization control apparatus and imaging apparatus |
JP2017085744A (ja) * | 2015-10-27 | 2017-05-18 | コーセル株式会社 | 基準電圧発生回路及びスイッチング電源装置 |
JP2017090208A (ja) * | 2015-11-09 | 2017-05-25 | セイコーエプソン株式会社 | 物理量検出回路、電子機器および移動体 |
-
2001
- 2001-10-24 JP JP2001326515A patent/JP2003131281A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US9294677B2 (en) | 2008-07-15 | 2016-03-22 | Canon Kabushiki Kaisha | Image stabilization control apparatus and imaging apparatus with correction value based on outputs of first and second vibration detection units |
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