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JP2003126663A - 固液分離装置とその運転方法 - Google Patents

固液分離装置とその運転方法

Info

Publication number
JP2003126663A
JP2003126663A JP2001328476A JP2001328476A JP2003126663A JP 2003126663 A JP2003126663 A JP 2003126663A JP 2001328476 A JP2001328476 A JP 2001328476A JP 2001328476 A JP2001328476 A JP 2001328476A JP 2003126663 A JP2003126663 A JP 2003126663A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filtration
membrane
liquid
filter
solid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001328476A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshi Otsuki
利 大月
Tomohisa Okada
知久 岡田
Takashi Imaoka
孝 今岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd filed Critical Ishikawajima Harima Heavy Industries Co Ltd
Priority to JP2001328476A priority Critical patent/JP2003126663A/ja
Publication of JP2003126663A publication Critical patent/JP2003126663A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 濾過中に固形物除去を行い、濾過性能を長時
間安定して維持し、かつ固形分に含まれるPCB、ダイ
オキシン等の有機塩素化合物を分解することができる固
液分離装置とその運転方法を提供する。 【解決手段】 濾過膜層が外表面に形成されかつ貫通孔
を有する複数の膜フィルタ12を中空部材で連結し、複
数の膜フィルタの外表面に被処理液を供給し、中空部材
の中空孔から濾過液を抜き出す液供給排出装置16と、
膜フィルタの外表面を超音波で洗浄する超音波洗浄装置
18とを備える。超音波洗浄装置18は、約20kHz
から約600kHzの周波数範囲で超音波を発生し、こ
れにより、水中で発生するキャビテーションによる衝撃
波で濾過面に付着した固形物の物理的剥離と酸化分解反
応で付着した固形物の化学的分解を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固液分離装置とそ
の運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図11、図12は、従来のリーフフィル
ターの模式図である。リーフフィルターとは、表面に濾
過面を有する円板状の濾葉1(リーフ又はフィルターデ
ィスクと呼ぶ)を用い、タンク内を原液で満たして濾葉
1の表面に最初に原液中の固形物をケーキ第1層として
形成させ、このケーキ第1層により濾過を行いケーキ層
2を形成し、原液3を固形物4(ケーキ)と濾液5とに
分離する固液分離装置である。かかるリーフフィルター
は、薬品や化学物質の分離に従来から広く用いられてい
る。
【0003】リーフフィルタのケーキ排出はその構造に
より回転、振動、掻き取り、逆洗などのさまざまな方法
が取られている。図の例では、濾葉の回転駆動装置6を
備えており、固液分離が完了した後、濾葉を高速回転さ
せてケーキ層2を遠心力で濾葉の外側に移動し、下方か
らスクレーパ7又はホッパ8で排出して、1回の固液分
離を終了するようになっている。
【0004】一方、MF(カートリッジ精密濾過膜)や
UF(限外濾過膜)としてセラミック膜フィルタも固液
分離のために広く用いられている。かかるセラミック膜
フィルタは、中空円筒形のセラミックパイプ、或いは複
数の中空円筒孔を有する棒状セラミックであり、薄い濾
過膜層(微細なセラミック粉体)が強固な支持体(粗い
セラミック粉体)で支持されたものである。濾過膜層
は、通常、中空円筒形の内表面に形成されており、内部
に固形分を含む被処理液が圧送され、固形分を分離・除
去した濾過液が微細なセラミック粉体の隙間から外部に
透過するようになっている。なお、濾過膜層は内表面に
限られず、セラミックパイプの外表面に形成され、外部
から内側に被処理液を透過させる場合もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したリーフフィル
ター(又はリーフ型濾過機と呼ぶ)やセラミック膜フィ
ルタは、食品加工、廃水処理等の固液分離を必要とする
分野で使われている。しかし、リーフフィルターやセラ
ミック膜フィルターを用いた従来の固液分離装置は、固
形分の分離・除去を継続すると分離された固形分が濾過
膜層の表面に堆積し、徐々に濾過性能が低下する問題点
がある。なお、以下、膜面や膜内での溶質の不可逆的な
析出により引き起こされる現象を「ファウリング」と呼
ぶ。
【0006】目詰まりやファウリングの解決手段として
従来から、(1)圧縮空気や濾液の一部を濾過と反対方
向に圧入する「逆洗」、(2)濾過後に次亜塩素酸、塩
酸、カセイソーダ等の薬液で洗浄する「薬液洗浄」、
(3)リーフ上にあらかじめセルロースや珪藻土等の粉
末をプレコートし、濾過後に抜液、送気、乾燥後リーフ
を回転してケーキを剥離除去する手段、等がもっぱら適
用されていた。
【0007】しかし、「逆洗」による濾過性能の回復
は、短時間しか効果がなく、固形物の除去が不完全であ
る。また、「薬液洗浄」や「凝集剤」の添加の場合、洗
浄に用いた薬液の後処理(廃液処理)や系内残留薬液の
除去等が必要になる。更に、洗浄後の系内への薬液や凝
集剤成分の残留のおそれがある。
【0008】また、リーフフィルターのようにプレコー
ト剤を用いる目詰まりは、装置の運転制御が複雑とな
る。
【0009】更に、上述の各手段は、目詰まりやファウ
リングの解消のために、多大のエネルギーを必要とする
ばかりでなく、いずれも濾過中に固形物除去を行うこと
ができず、濾過工程を中断する必要があった。
【0010】また、固形分に、四塩化炭素、クロルエチ
レン類、PCB、ダイオキシン等の有機塩素化合物が含
まれるている場合、従来の固液分離装置では、その固形
物を分離除去はできるものの、その有害成分を分解する
ことはできなかった。
【0011】本発明は上述した種々の問題点を解決する
ために創案されたものである。すなわち、本発明の目的
は、濾過工程を中断することなく濾過中に固形物除去を
行うことができ、これにより濾過性能を長時間安定して
維持することができ、かつ薬液や凝集剤を用いることな
く、固形分に含まれるPCB、ダイオキシン等の有機塩
素化合物を分解することができる固液分離装置とその運
転方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、濾過膜
層(12a)が外表面に形成されかつ貫通孔(12b)
を有する複数の膜フィルタ(12)と、該複数の膜フィ
ルタを互いに間隔を隔てて連結しかつ各貫通孔を水密に
連通する中空部材(14)と、複数の膜フィルタの外表
面に被処理液を供給しかつ中空部材の中空孔から濾過液
を抜き出す液供給排出装置(16)と、膜フィルタの外
表面を超音波で洗浄する超音波洗浄装置(18)と、を
備えたことを特徴とする固液分離装置が提供される。
【0013】また、本発明によれば、(A)濾過膜層
(12a)が外表面に形成されかつ貫通孔(12b)を
有する複数の膜フィルタ(12)を、互いに間隔を隔て
て連結しかつ各貫通孔を水密に連通し、(B)前記複数
の膜フィルタの外表面に被処理液を供給しかつ中空部材
の貫通孔から濾過液を抜き出し、(C)同時に、継続的
に又は断続的に膜フィルタの外表面を超音波で洗浄す
る、ことを特徴とする膜分離装置の洗浄方法が提供され
る。
【0014】上記本発明の装置及び方法によれば、液供
給排出装置(16)により、複数の膜フィルタ(12)
の外表面に被処理液(1)を供給し、その外表面に形成
された濾過膜層(12a)で固液分離し、膜フィルタ
(12)の貫通孔(12b)から中空部材(14)の中
空孔を介してから濾過液(2)を分離して取り出すこと
ができる。また、膜フィルタ(12)の濾過膜層(12
a)が外表面に形成されているので、従来の中空円筒形
の内表面やパイプの外表面の場合に比べて、濾過面積を
大きくした場合でも、外部からアクセスしやすく、かつ
超音波洗浄装置(18)により膜フィルタの外表面を超
音波で洗浄しながら、同時に、複数の膜フィルタ(1
2)で被処理液を濾過し、濾過液を抜き出すことができ
る。従って、濾過と同時に、継続的に又は断続的に膜フ
ィルタの外表面を洗浄することができ、濾過工程を中断
することなく濾過中に固形物除去を行うことができる。
【0015】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
超音波洗浄装置(18)は、約20kHzから約600
kHzの周波数範囲で超音波を発生可能な超音波振動子
(18a)とする。
【0016】この構成により、超音波振動子(18a)
による超音波が水中のあらゆる箇所に高速で伝搬し、水
中で発生するキャビテーションによる衝撃波で濾過面に
付着した固形物を除去する。また、特に200kHz以
上の高周波数ではキャビテーションによる化学反応が起
こり、水分子が分解して水酸基ラジカルが生じ、ラジカ
ル反応による酸化分解反応を引き起こす。従って、超音
波の照射条件を変えることにより低周波数での物理的剥
離のみならず、高周波数での化学反応による分解をも、
用途に応じて使い分けることができる。また、超音波の
照射時間、照射サイクル、周波数、照射エネルギー等の
条件を目的物の性状に応じて変えることができる。
【0017】前記膜フィルタ(12)は、セラミックス
板又は焼結金属板である。セラミックス板を用いること
により、膜フィルタ自体の反応による消耗を防止でき
る。また、焼結金属板を用いることにより、超音波に対
する強度を高めることができる。
【0018】前記膜フィルタ(12)は、貫通孔(12
b)を中心孔とする円板形状であり、前記中空部材(1
4)は、中空管であり、更に複数の膜フィルタ(12)
を中空部材(14)の軸心を中心に回転駆動するフィル
タ回転装置(20)を備える。
【0019】この構成により、濾過中にリーフを回転さ
せることができ、目詰まり防止のみならず、超音波照射
による濾過面上の目詰まり物質(固形物粒子)の剥離、
除去を促進できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明の好ましい実施形態に
ついて図面を参照して説明する。なお、各図において共
通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略
する。
【0021】図1は、本発明の固液分離装置の第1実施
形態を示す全体構成図である。また図2は、本発明の固
液分離装置に用いる膜フィルタの模式図であり、(A)
は使用状態の斜視図、(B)は部分断面図である。
【0022】図1に示すように、本発明の固液分離装置
10は、複数の膜フィルタ12、中空部材14、液供給
排出装置16及び超音波洗浄装置18を備える。
【0023】複数(この例では3枚)の膜フィルタ12
は、濾過膜層12aが外表面に形成され、かつ貫通孔1
2bを有する。図2(A)に示すように、膜フィルタ1
2は、この例では貫通孔12bが中心孔である円板状の
セラミックス板である。更に図2(B)に示すように、
濾過膜層12aは、微細なセラミック粉体からなり、そ
の内側の粗く強固な支持体12c(粗いセラミック粉
体)で支持されている。この構成により、固形分を含む
被処理液1を濾過膜層12aで濾過し、固形分3を外表
面に残して濾過液2が微細なセラミック粉体の隙間から
内部に透過し、中心孔12bに抜けるようになってい
る。なお、膜フィルタ12は、セラミックス板に限定さ
れず、金属粉末を焼結した同様の構成の焼結金属板であ
ってもよい。
【0024】中空部材14は、この例では、中空管であ
り、複数の膜フィルタ12を互いに間隔を隔てて連結
し、かつ各貫通孔を水密に連通する。図1において、中
空部材14は、複数(この図で3枚)の膜フィルタ12
を互いに間隔を隔てて同心に連結し、かつ各中心孔を水
密に連通している。この中空部材14は、例えば、フィ
ルタ12の間に挟持されるスペーサ管14a、フィルタ
の内縁部とスペーサ管を水密にシールするガスケット
(図示せず)、スペーサ管の内側を通り全体を軸方向に
締め上げる固定ロッド14b、等で構成する。
【0025】液供給排出装置16は、複数の膜フィルタ
12の外表面に被処理液を供給し、かつ中空部材14の
貫通孔から濾過液2を外部に抜き出す。この液供給排出
装置16は、例えば膜フィルタ12及び中空部材14を
水密に囲みこれらを浸漬する処理液槽16a、処理液槽
16a内に被処理液1を供給する供給ポンプ(図示せ
ず)、及び/又は中空部材14の中心孔から濾過液2を
外部に抜き出す排出ポンプ(図示せず)、等で構成す
る。処理液槽16aは加圧容器であり、膜フィルタ12
のまわりに満たされた被処理液1を必要な圧力に加圧で
きるのがよい。
【0026】超音波洗浄装置18は、膜フィルタ12の
外表面を超音波で洗浄する。この超音波洗浄装置18
は、約20kHzから約600kHzの周波数範囲で超
音波を発生可能な超音波振動子18aを有する。この超
音波振動子18aは、例えば、ピエゾ型の圧電素子であ
り、図示しない電極に周波数電圧を印加し、所望の周波
数で超音波を発生するようになっている。また、この例
において、単一の取付板18bに複数の共振ブロック1
8cが取付けられ、それぞれ超音波振動子18aで加振
することにより、超音波振動を有効に伝達し、振動密度
を高めるようになっている。
【0027】超音波振動により水中にキャビテーション
が発生し、その膨張と圧縮の際にキャビテーションによ
る衝撃波が発生する。この衝撃波により濾過面に付着し
た固形物の物理的剥離を行うことができる。また、特に
約200kHz以上の高周波領域において、キャビテー
ションによる化学反応により水分子を分解して水酸基ラ
ジカルを生じさせ、ラジカル反応による酸化分解反応で
付着した固形物の化学的分解を行うことができる。な
お、かかる超音波による現象に関しては、以下の文献に
開示されている。
【0028】(文献1)ソノケミストリーの物理化学、
化学工業、1996年8月 (文献2)ソノケミストリー、最近の展開と今後の動
向、化学工業、1996年8月 (文献3)環境汚染物質の超音波分解、化学工業、19
96年8月
【0029】本発明の固液分離装置10は、更に、複数
の膜フィルタ12を中空部材14の軸心を中心に回転駆
動するフィルタ回転装置20を備える。このフィルタ回
転装置20は、例えば、中空部材14を軸心を中心に回
転可能に支持する軸受20a,20b、中空部材14を
回転駆動する回転駆動装置20cで構成する。
【0030】図3は、本発明の固液分離装置の第2実施
形態を示す全体構成図である。この図において、膜フィ
ルタ12は、円板形状に限定されず、矩形、その他の形
状であってもよい。また、貫通孔12bは、中心孔に限
定されず、膜フィルタ12の任意の箇所に設けられてい
ればよい。更に、この例では、第1実施形態におけるフ
ィルタ回転装置20を備えず、中空部材14の上下端
は、処理液槽16aに水密に固定されている。また、こ
の例では、1対の超音波洗浄装置18が、図で左右に設
けられている。その他の構成は、図1の第2実施形態と
同様である。
【0031】上述した固液分離装置10を用いて本発明
の洗浄方法は、以下のステップからなる。 (A)前述の複数の膜フィルタ12を、互いに間隔を隔
てて同心に連結し、かつ各貫通孔12bを水密に連通す
る。 (B)複数の膜フィルタ12の外表面に被処理液1を供
給し、かつ中空部材14の貫通孔から濾過液2を外部に
抜き出す。 (C)これと同時に、継続的に又は断続的に膜フィルタ
12の外表面を超音波で洗浄する。
【0032】上述した本発明の装置及び方法によれば、
液供給排出装置16により、複数の膜フィルタ12の外
表面に被処理液1を供給し、その外表面に形成された濾
過膜層12aで固液分離し、膜フィルタ12の貫通孔1
2bから中空部材14の中空孔を介してから濾過液2を
分離して取り出すことができる。また、膜フィルタ12
の濾過膜層12aが外表面に形成されているので、従来
の中空円筒形の内表面やパイプの外表面の場合に比べ
て、濾過面積を大きくした場合でも、外部からアクセス
しやすく、かつ超音波洗浄装置18により膜フィルタの
外表面を超音波で洗浄しながら、同時に、複数の膜フィ
ルタ12で被処理液を濾過し、濾過液を抜き出すことが
できる。従って、濾過と同時に、継続的に又は断続的に
膜フィルタの外表面を洗浄することができ、濾過工程を
中断することなく濾過中に固形物除去を行うことができ
る。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0034】1.現状のセラミック膜濾過における濾過
性能維持・回復法として、運転中の定期的濾液逆洗が通
常行われているが、長期運転に伴う濾過性能低下は避け
難い。セラミック膜濾過継続運転において、この様な濾
過面ファウリング、目詰まりによる濾過速度低減度合の
抑制は重要となる。また、濾過速度低下が著しい時は薬
液洗浄による回復も必要となるため、それに伴うコスト
増大や洗浄時間確保に伴う濾過効率低下など弊害も多
く、薬液洗浄頻度の低減は大きな課題となっている。そ
こで、膜フィルターエレメントとして、濾過面の汚れ
(スケール)除去、ファウリング対策を行い易い濾過面
表層形状ディスク型セラミック膜を適用し、その効果、
実用性を検討した。
【0035】2.実験方法 (1)実験装置 (ディスク型セラミック膜)本実験で用いたディスク型
セラミック膜フィルタの仕様は、膜層平均細孔径0.2
μm、支持体平均細孔径10μm、支持体気孔率約30
%、膜厚約50μm、アルミナ純度99.8%以上であ
る。表、裏、側面ともに濾過面となっているため、正味
濾過面積は下記の様になる。 [濾過面積(Disc3枚)] (表裏)φ145/φ70×6面=0.076m2 (側面)145π×10×3=0.014m2 ∴総濾過面積0.09m2(1枚あたり0.03m2
【0036】(テスト機)ディスク型セラミック膜を組
みこむテスト機として、図4に模式的に示す水平濾葉型
濾過機のテスト機(CFR0.06型、濾過面積0.0
6m2)を用いた。この装置は、図1に示した本発明の
固液分離装置と実質的に同一のものである。
【0037】(2)実験項目 (濾過速度初期値測定)ディスク型セラミック膜の初期
濾過速度値を測定しておくことは、今後のセラミック膜
濾過テストにおける比較対象値の観点から重要となる。
本研究では市水を用いた濾過を行うことでその濾過速度
を測定した。なお、濾過圧力ΔP=0.2Mpa(P
e)一定とした。
【0038】(ディスク回転)濾過中および濾液逆洗後
において、ディスク型セラミック膜濾過面にせん断力を
加えることを目的として、フィルタネスト(複数のフィ
ルタの集合体)を回転させた。ディスク回転を加えるこ
とによる濾過面洗浄、ファウリング防止効果等を観察し
た。回転は約5〜15sec/1回毎を目安に実施し
た。本テスト機仕様のディスクセラミック膜回転では 外周:0.145m×π×(1450rpm/60)=
11.0m/sec 内周:0.07m×π×(1450rpm/60)=
5.3m/sec の線速度(膜面方向)となる。現状マルチタイプメディ
アセラミック膜フィルター濾過におけるクロスフロー流
速は通常2〜3m/sec程度であることと比して、断
続的、瞬間的にクロスフロー方式と同等以上の膜面相対
せん断力が得られていると判断される。
【0039】(ウェスによるディスク拭取洗浄)工水濾
過により目詰まりを起こしたディスク型セラミック膜を
取り外した後、ディスク濾過面に堆積している汚れをウ
エスにより軽く拭取った。その後再度組付けて濾過テス
トを行い、拭取り前後の濾過速度比較を行うことで、実
機レベルにおいてのブラシ等を組込んだ拭取機構の有効
性を確認した。
【0040】(エアー逆洗)フィルタネストをテスト機
より抜き取り、その下部の濾液出口ラインより0.2〜
0.3MPa(Pe)程度のエアーを注入することでエ
アーによるバックブローの是非判断を行った。
【0041】(ジェット洗浄)工水濾過により濾過速度
低下を引き起こさせた後に運転停止し、ディスクフィル
タを取り外し、濾過面堆積ファウリングを高圧洗浄機
(東芝WP-80B型、最大圧力80bar(81.6
kgf/cm2)、吐出し水量6Lit./min)に
て全面洗浄した。洗浄時間は各面あたり10〜15se
c程度とした。
【0042】(濾液逆洗)セラミック膜濾過において、
濾過中に数分毎の定期的濾液逆洗を行うことで濾過速度
経時低下の抑制が可能であることはよく知られている。
しかしながら、逆流圧、逆洗液量等の条件設定による逆
洗効果の違いはあまり明確にされていない。そこで、チ
ューフラー型とディスク型の形状の違いによる効果の差
異と合わせて、濾液逆洗効果の確認を行った。 濾液取
り出しラインに濾液逆洗用の濾液溜タンク(内容積約5
Lit.)を取付けた。濾液溜タンク下部入口ラインを
濾液流入口とし、上部出口ラインは2方向に分岐させ一
方は濾液抜出し口、他方を逆洗圧用エア流入口とした。
タンク側方には液面読取り可能なシンフレックスチュー
ブを取付け目盛りをふることで逆洗液量の測定を可能と
した(逆洗液量読取可能範囲1.5Lit.〜5Li
t.)。
【0043】(超音波照射) ・超音波洗浄器 超音波照射による濾過面堆積物除去効果確認のための初
期テストとして、超音波洗浄器を用いて以下手順により
超音波照射試験を行った。まず工水濾過により濾過速度
低下誘発後、フィルタディスク取り外した。取り外した
ディスク型セラミック膜を超音波洗浄器(Shimad
zu,Hi−Power SUS−100型,出力10
0W,発振周波数42kHz、容量約3Lit.)に順
々に浸し、ディスク3枚全面一様に濾過面汚れを除去し
た。その後再度組み込み濾過テスト実施することで超音
波照射前後での濾過速度変化を観察した。なお、本条件
での長時間の超音波照射は、キャビテーションによるセ
ラミック膜濾過面の破損も引き起こしかねない為、照射
時間は各ディスク毎ゆっくり回転させることで全面を浸
しつつ30〜40sec程度とした。
【0044】・超音波発生機による超音波照射(発振子
(接続ホーン+チップ)形状) ディスク型セラミック膜フィルタ実機レベルヘの超音波
機構適用に際しては、超音波照射装置の組入れ、配置に
多くの制約を課せられると判断される。よって、超音波
照射方向、照射間距離等の物理的制約も考慮した確認テ
ストを行うことが必要である。そこで、水を張った容器
に水浴した工水濾過済ディスクセラミック膜に、発振子
(接続ホーン+チップ)形状の超音波発生機(トミー精
工、UD−201型、最大出力200W、発振周波数2
0kHz)を用いて超音波照射し、ファウリング濾過面
に対する照射方向や照射間距離を変化させることでその
洗浄度の差異を観察した。また周波数出力も変動させ
て、その影響も同時に確認した。
【0045】3.実験結果 (1)ディスク型セラミック膜フィルタ濾過速度初期値 測定(RUN1市水濾過) 濾過圧ΔP=0.2MPa(Pe)、総濾過時間131
min運転にて、瞬間濾過速度Ri≒800〜900L
it./m2Hr程度で図5に示すように、ほぼ安定し
た値が得られた。市水濾過においては濾過面ファウリン
グは起こり難く、濾過性能は充分保持されている。ま
た、運転中に1min毎約5secフィルタネスト回転
実施も、無回転時との差異はほぼ見られなかった。ディ
スク回転と濾過速度保持、濾過性回復の相関性は本RU
Nにおいては考えにくい。
【0046】(2)工水濾過テスト(RUN2) 濾過圧ΔP=0.2MPa(Pe)一定、総濾過時間θ
=213min運転にて、運転開始直後は濾過速度Ri
≒750Lit./m2Hrであったが、濾過終了時に
はRi≒420Lit./m2Hrまで低下した(図6
参照)。また、濾過中のDisc回転による濾過速度維
持および回復効果は観察されなかった。フィルタ回転に
伴うせん断流発生によるファウリング除去効果は、本回
転数条件(約1500rpm)における断続回転(1〜
2回/min約5sec回転)では考えにくいと判断さ
れる。
【0047】(3)汚れ拭取除去後市水濾過テスト(R
UN2) 濾過速度は拭取り前後ではRi≒420Lit./m2
HrからRi≒600Lit./m2Hr程度まで回復
が見られた(ΔP=0.2MPa(Pe))。本テスト
ではディスク取り外し後の拭取りであったが、実機レベ
ルにおいてブラシ等の組込み可能であれば同等の表面フ
ァウリング除去効果は充分に見込まれる。
【0048】(4)エアバッグブロー効果の確認(RU
N3) フィルタネストを取り外し、フィルタネスト下部(濾液
ライン)より0.2〜0.3MPa(Pe)程度のエア
ーを注入した。その後、再度組付けて市水濾過テスト案
施するも、濾過速度Ri≒400〜500Lit./m
2Hrまで低下した。濾過時間経過とともに濾過速度漸
増しRi≒600Lit./m2Hr程度まで回復が見
られ、エアブロー前とほぼ同程度まで濾過性回復が見ら
れた。よってエアバッグブローによる大気曝露でフィル
タ積層内にエアーが噛み込み、一時的通液不良を生じる
ものと判断され、ファウリングや目詰まり除去効果もほ
とんど期待しづらい。
【0049】(5)超音波照射(RUN4) フィルタディスク取り外して超音波洗浄器(100W,
42kHz〉に浸した。10〜15秒程度で浸した箇所
の表面汚れはほぼ除去した(茶色からほぼ白色に)。同
様に濾過面全面を超音波により汚れ除去後、市水濾過テ
ストを実施した。濾過速度は約Ri≒830Lit./
2Hrであり、RUN1から得られた初期値程度まで
ほぼ回復が見られた。濾過性回復に劇的な効果が有ると
期待される。
【0050】(6)ジェット洗浄(RUN5,7,8) RUN5にて、工水濾過によりΔP=0.2MPa(P
e)にて初期 Ri≒600Lit./m2HrからR
i≒350Lit./m2Hrまで濾過速度低下させた
後ディスク取り外し、3枚全面ともジエット洗浄により
汚れを除去して再度組み込み工水濾過実施した。その結
果、再開後Ri≒640Lit./m2Hrとほぼ初期
値まで回復が見られた。ジェット洗浄による濾過面表面
のファウリング除去効果は極めて高いと判断される。R
UN7,8においてもRUN5と同様のテストを行い、
その再現性を確認した。
【0051】(7)濾液逆洗 (通常逆洗)(RUN6) 濾過時間3〜8min,72〜90min,146〜1
58min間に各々3回濾液逆洗を行うことで、図7に
示すように瞬間的に10%程度の濾過速度回復が見られ
た。なお、逆流圧0.3MPa(Pe)程度、逆洗水量
約5〜7Lit./m2であった。本傾向より判断し
て、適正な逆洗インターバルの設定により、ディスク型
セラミック膜フィルタにおいても安定した継続運転を行
うことが可能と考えられる。
【0052】(高圧逆洗)(RUN8) 濾過時間25min以降に、逆流圧約0.4〜O.5M
Pa(Pe)、逆洗液量約15〜30Lit./m2
逆洗インターバル3〜5min毎の逆洗条件において、
図8に示すように、3回程度の逆洗にて濾過速度700
〜750Lit./m2Hrまで回復が見られた。
【0053】(濾液逆洗効果と逆洗圧、逆洗液量の相関
性)(RUN9) 濾過時間135min〜150min間では、逆洗圧約
0.1〜0.15MPa(Pe)とほぼ一定にして逆洗
液量約17Lit./m2、28Lit./m2と変動さ
せたが、濾過速度の回復はほぼ見られなかった。150
min〜175min間では、逆洗液量17Lit./
2と一定にして逆流圧を0.25,0.34,0.4
MPa(Pe)と変動させた。その結果、図9に示すよ
うに、濾過速度は微増傾向を見せた。以降、逆洗圧0.
4〜0.5MPa(Pe)、逆洗インターバル約5mi
nにて複数回逆洗実施により、濾過速度は初期値の80
%程度の回復を見せた。以上の結果より、濾液逆洗にお
いては、逆洗液量よりも逆洗圧の条件設定が濾過性回復
傾向により強い影響を及ぼすものと判断される。
【0054】(濾液逆洗とディスク回転の並用効果)R
UN6,8,9では濾液逆洗直後にディスク回転を行っ
たが、その有効性や具体的な傾向は本テストデータのみ
では判断し難い結果となった。しかしながらディスク回
転は、それに起因する表層乱流により、濾液逆洗直後の
濾過面ファウリング剥離の再付着を防ぐ効果があると推
測されるため、濾液逆洗とディスク回転の並用の意義は
高いと考える。
【0055】(8)超音波発生機による超音波照射(発
振子(接続ホーン+チップ)形状)(RUN10) 工水濾過によりΔP=0.2MPa(Pe)にて濾過速
度Ri=333lit./m2Hrまで濾過速度低下を
引き起こした後、ディスク型セラミック膜3枚を取り外
して各々超音波照射条件(出力、周波数、照射距離、照
射方向)を変えて照射してその効果の違いを判断した。
1枚目ディスクを条件出力OUTPUT2、膜面〜発振
子間距離10cm(照射位置は中心部)にて5min程
度超音波照射実施したが、膜面汚れ除去は目視判断でほ
ぼ確認されなかった。OUTPUT5、距離5〜6cm
で約5min間照射時には、照射方向側濾過面にうっす
らとした汚れ除去都が数箇所見られた。OUTPUT1
0(出力200W)、距離5〜cm、照射時間5〜12
minにて照射時は、照射方向側濾過面はほぼ全面汚れ
除去され、裏側濾過面も全面的にぼんやりと汚れが取れ
ていた。次に、2枚目ディスクを用いて、1枚目で良好
な結果が得られたOUTPUT10(出力200W)、
距離5〜6cmの条件にて、発振子をディスク端部に設
定して、照射位置による効果の差異を確認した。3mi
n後には全面的にうっすらと汚れが取れたものの、15
min経過後も汚れが取りきれない箇所が幾分見られ
た。裏側濾過面はほとんど汚れ除去確認されなかった。
3枚目ディスクにてOUTPUT1O(出力200
W),距離2cmで側面より照射時には、照射近接箇所
のみ汚れ除去されただけで濾過面両面ともにほとんど除
去効果は見られなかった。3枚全面とも一様に超音波照
射にてファウリング除去後、再度組込んで工水濾過実施
によりΔP=0.2MPa(Pe)にて濾過速度Ri=
633Lit./m2Hrまで濾過速度回復した。
【0056】(9)ジェット洗浄繰返運転(RUN1
1) ジェット洗浄により高い濾過性回復効果が得られること
はRUN5,7,8で確認された。しかしながらディス
ク型セラミック膜フィルタを長期間安定して継続運転す
るためには、複数回運転を行い、濾過速度漸近値の傾向
をつかむことが極めて重要な要素となる。工水濾過後の
取り外しディスクジェット洗浄テストを3回連続して実
施することで確認した。ジェット洗浄実施毎に図10に
示すように、初期値と同程度まで濾過速度回復が見られ
た。本テストでは濾過時間約125min、ジェット洗
浄実施は3回であったが、更なる長時間運転のケースに
おいても、適正頻度のジェット洗浄実施により充分な濾
過速度回復が得られると見込まれ、平均濾過速度は安定
運転に足り得る一定漸近値に近づくものと示唆される。
【0057】4.今後の方向性・課題 濾過性低下の要因として、濾過面表面への捕捉物堆積に
よる濾過面閉塞、およびセラミック膜濾過層内部の目詰
まりに起因するものの2通りに分類して考慮する必要性
がある。 ジェット洗浄は表面堆積物除去には極めて有
効と判断されるが、目詰まりに対する有効な効果は期待
し難い。目詰まりへの有効な対処法としては、超音波照
射、濾液逆洗の有効性が予測される。
【0058】(1)超音波洗浄 超音波照射については、本テストにおいてはその照射条
件設定値より判断して、キャビテーション発生条件に起
因する洗浄効果で汚れ除去していると考えられる。さら
に高周波数(MHz帯)のキャビテーション現象を生じ
ない条件設定下での超音波照射は、濾過面ファウリング
除去効果は薄いと推測されるが濾過運転中の照射による
透過促進、濾過速度上昇効果も期待し得る。
【0059】(2)ジェット洗浄 濾過層内部の目詰まりに対する効果は期待し難いと推測
されるものの、濾過面ファウリング除去効果が極めて高
いことは本テスト結果より確認済みであり、濾過速度回
復には極めて有効な手法であると判断できる。実機適用
時もスプレーノズル組込のみで可能であり、容易に設計
可能と考える。
【0060】(3)濾液逆洗 現状の多孔チューブ型セラミック膜においても用いられ
ている手法のため、ディスク型セラミック膜への適用も
全く問題は無い。高圧(O.5MPa(Pe)程度)・
多量逆洗が有効であることは確認されたが、逆洗実施に
伴うタイムロスも生じるため、最適な濾過効率を得る逆
洗条件を、低圧(約0.3MPa(Pe))・少量・短
インターバル逆洗適用の可能性も合わせて検討の余地が
ある。
【0061】5.結言 ディスク型セラミック膜フィルタ濾過における濾過速度
回復、濾過面ファウリング除去に対する手法として、拭
取り・掻取り、濾液逆洗(高圧(0.5MPa(Pe)
程度)or低圧(約O.3MPa(Pe))・短インタ
ーバル)、ジェット洗浄、超音波照射、ディスク回転
(他手法との並用時)の5項目が有効であると判断され
た。実機適用、実用性を考慮すると、超音波照射と共に
ジェット洗浄、濾液逆流+ディスク回転の並用が有効と
考えられる。
【0062】なお本発明は以上述べた実施形態に限定さ
れるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
の変更が可能である。
【0063】
【発明の効果】上述したように、本発明の固液分離装置
とその運転方法は、以下の特徴を有する。 (1)目詰まりを防止しながら、濾過を行うことができ
る。 (2)超音波はセラミックス製や焼結金属製のろ盤(膜
フィルタ)に悪影響を及ぼさない。 (3)リーフ型ろ盤を回転し、かつ、超音波の照射条件
を変更することにより、固形物の物理的剥離・除去か
ら、化学的分解に至るまでの広範囲な目詰まり防止手段
を提供できる。 (4)製品としての濾液を得る場合、濾液に化学変化を
生じさせない照射条件を選択できるため、飲料原料水中
の懸濁物質、発酵生産プロセスの菌体除去、半導体研磨
液中の懸濁物質、等の濾過に有効である。 (5)有機塩素化合物等の疎水性有害物質が水中の懸濁
物質に付着している場合、本発明による濾過機でこの懸
濁物質をろ盤上に阻止し、有害物質を含まない濾液を得
ると同時に、ろ盤上の有害物質を超音波による化学反応
で分解することができるため、難分解物質含有の廃水処
理に有効である。
【0064】従って、本発明の固液分離装置とその運転
方法は、濾過工程を中断することなく濾過中に固形物除
去を行うことができ、これにより濾過性能を長時間安定
して維持することができ、かつ薬液や凝集剤を用いるこ
となく、固形分に含まれるPCB、ダイオキシン等の有
機塩素化合物を分解することができる、等の優れた効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固液分離装置の第1実施形態を示す全
体構成図である。
【図2】本発明の膜フィルタの模式図である。
【図3】本発明の固液分離装置の第2実施形態を示す全
体構成図である。
【図4】本発明の実施例におけるテスト機の模式図であ
る。
【図5】市水濾過における透過時間と濾過速度の関係図
である。
【図6】工水濾過における透過時間と濾過速度の関係図
である。
【図7】通常逆洗による透過時間と濾過速度の関係図で
ある。
【図8】高圧逆洗による透過時間と濾過速度の関係図で
ある。
【図9】濾液逆洗による透過時間と濾過速度の関係図で
ある。
【図10】ジェット洗浄による透過時間と濾過速度の関
係図である。
【図11】従来のリーフフィルターの模式図である。
【図12】従来のリーフフィルターの別の模式図であ
る。
【符号の説明】
1 濾葉(リーフ)、2 ケーキ層、3 原液、4 固
形物(ケーキ)、5 濾液、6 回転駆動装置、7 ス
クレーパ、8 ホッパ、10 固液分離装置、12 膜
フィルタ、12a 濾過膜層、12b 貫通孔(中心
孔)、12c 支持体、14 中空部材、14a スペ
ーサ管、14b 固定ロッド、16 液供給排出装置、
16a 処理液槽、18 超音波洗浄装置、18a 超
音波振動子、18b 取付板、18c 共振ブロック、
20 フィルタ回転装置
フロントページの続き (72)発明者 今岡 孝 東京都江東区豊洲2丁目1番1号 石川島 播磨重工業株式会社東京第一工場内 Fターム(参考) 4D006 GA06 GA07 HA83 HA93 JA19Z JA51Z KA41 KC03 KC19 KE30R MC02 MC03X NA39 PB08 PC11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾過膜層(12a)が外表面に形成され
    かつ貫通孔(12b)を有する複数の膜フィルタ(1
    2)と、該複数の膜フィルタを互いに間隔を隔てて連結
    しかつ各貫通孔を水密に連通する中空部材(14)と、
    複数の膜フィルタの外表面に被処理液を供給しかつ中空
    部材の中空孔から濾過液を抜き出す液供給排出装置(1
    6)と、膜フィルタの外表面を超音波で洗浄する超音波
    洗浄装置(18)と、を備えたことを特徴とする固液分
    離装置。
  2. 【請求項2】 前記超音波洗浄装置(18)は、約20
    kHzから約600kHzの周波数範囲で超音波を発生
    可能な超音波振動子(18a)を有し、これにより、水
    中で発生するキャビテーションによる衝撃波で濾過面に
    付着した固形物の物理的剥離、及び/又は、キャビテー
    ションによる化学反応により水分子を分解して水酸基ラ
    ジカルを生じさせ、ラジカル反応による酸化分解反応で
    付着した固形物の化学的分解を行う、ことを特徴とする
    請求項1に記載の固液分離装置。
  3. 【請求項3】 前記膜フィルタ(12)は、セラミック
    ス板又は焼結金属板である、ことを特徴とする請求項1
    に記載の固液分離装置。
  4. 【請求項4】 前記膜フィルタ(12)は、貫通孔(1
    2b)を中心孔とする円板形状であり、前記中空部材
    (14)は、中空管であり、 更に複数の膜フィルタ(12)を中空部材(14)の軸
    心を中心に回転駆動するフィルタ回転装置(20)を備
    える、ことを特徴とする請求項1に記載の固液分離装
    置。
  5. 【請求項5】 (A)濾過膜層(12a)が外表面に形
    成されかつ貫通孔(12b)を有する複数の膜フィルタ
    (12)を、互いに間隔を隔てて連結しかつ各貫通孔を
    水密に連通し、(B)前記複数の膜フィルタの外表面に
    被処理液を供給しかつ中空部材の貫通孔から濾過液を抜
    き出し、(C)同時に、継続的に又は断続的に膜フィル
    タの外表面を超音波で洗浄する、ことを特徴とする膜分
    離装置の洗浄方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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