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JP2003125530A - 高電圧車両用漏電検出器 - Google Patents

高電圧車両用漏電検出器

Info

Publication number
JP2003125530A
JP2003125530A JP2001317148A JP2001317148A JP2003125530A JP 2003125530 A JP2003125530 A JP 2003125530A JP 2001317148 A JP2001317148 A JP 2001317148A JP 2001317148 A JP2001317148 A JP 2001317148A JP 2003125530 A JP2003125530 A JP 2003125530A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
leakage
power supply
circuit
level
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001317148A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideomi Adachi
英臣 足立
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2001317148A priority Critical patent/JP2003125530A/ja
Publication of JP2003125530A publication Critical patent/JP2003125530A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L3/00Electric devices on electrically-propelled vehicles for safety purposes; Monitoring operating variables, e.g. speed, deceleration or energy consumption
    • B60L3/0023Detecting, eliminating, remedying or compensating for drive train abnormalities, e.g. failures within the drive train
    • B60L3/0069Detecting, eliminating, remedying or compensating for drive train abnormalities, e.g. failures within the drive train relating to the isolation, e.g. ground fault or leak current
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/50Testing of electric apparatus, lines, cables or components for short-circuits, continuity, leakage current or incorrect line connections
    • G01R31/52Testing for short-circuits, leakage current or ground faults
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/36Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 地絡発生の誤判定を阻止して電気自動車の直
流電源系統の漏電を検出する。 【解決手段】 電気自動車内で車体と電気的に絶縁され
た直流電源系統の漏電を検出する高電圧車両用漏電検出
器において、一定レベルの交流信号を発振し、この交流
信号をコンデンサCを通して前記直流電源系統Bに出力
する発振部OSと、この出力された交流信号のレベル
が、漏電時に前記直流電源系統Bと車体間に発生する絶
縁抵抗による電圧降下分、低下したかを判定する判定部
とを含む漏電検出器LEDを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、電気自
動車に搭載した駆動用バッテリからの漏電を検出する高
電圧車両用漏電検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような漏電検出器として、例
えば、図7に示す漏電検知方法(特開昭57−1192
63号公報)がある。この方法は交流電源71から交流
電圧が、常時、直流電源Bgと接地との間に印加され、
またコンデンサ74は直流電源Bgに対して等価的に示
す対地キャパシタンスとして作用する。
【0003】一方、可変コンデンサ75の容量値をコン
デンサ74の容量と同じ値に設定しておけば、差動変流
器72の一次巻線でコンデンサ75から流れる電流はコ
ンデンサ74に流れる電流を相殺し、起磁力が零となる
ので、差動変流器72の二次巻線にはほとんど電流が流
れない。
【0004】しかし、直流電源Bgの内部又は母線に短
絡事故が生じると、コンデンサ74のキャパシタンスが
変化し、その結果コンデンサ75との相殺関係が崩れ、
差動変流器72の二次巻線に出力を生じ、この出力信号
を検出すれば直流電源Bg側の漏電を検知できる。
【0005】また、車両に搭載したバッテリーと車体と
の間の漏電を検出する従来の回路として、特開平8−7
0503号公報に示す検出回路がある。この検出回路は
図5および図6に示す様に、走行駆動回路系Aにおける
車体Eへの地絡を検出するためのもので、交流信号出力
回路として発振回路10と、電圧レベル変化検出回路と
して検出部20とからなり、発振回路10と検出部20
との接続点Pと走行駆動回路系Aのバッテリ群Bのプラ
ス母線4との間がカップリングコンデンサ10Aで接続
されており、直流成分が遮断される。
【0006】発振回路10において発振器11は、デュ
ーティ比50%の一定周波数の矩形波パルスを発生し、
次段のインピーダンス変換器12は、発振器11の矩形
波パルスをそのままのデューティ比で出力し、発振回路
10の交流信号出力は、検出抵抗13を介して接続点P
に現れる。検出抵抗13は、地絡発生時に、地絡抵抗3
1によって分圧器として作用する。
【0007】検出部20には、発振回路10の交流信号
出力が現れる検出抵抗13とカップリングコンデンサ1
0Aとの接続点Pの電圧レベルを基準電圧V1と比較す
るための比較器21が設けられており、接続点Pは比較
器21の反転入力端子に接続されている。比較器21の
非反転入力端子には、分圧抵抗22、23によって基準
電圧V1を設定した基準電圧回路が接続されている。
【0008】なお、インピーダンス変換器12および比
較器21を構成する演算増幅器は、地絡発生時に逆電
圧、過電圧から保護するため、インピーダンス変換器1
2の出力側、比較器21の入力側に保護用のダイオード
15〜18が接続されている。
【0009】このような回路構成により、地絡が発生し
ていない平常時には、接続点Pのインピーダンスに変化
がないため、比較器21の反転入力端子には、予め設定
した基準電圧V1より高い波高値を有する矩形波パルス
が入力されるため、比較器21の出力はデューティ比5
0%の矩形波パルスとなる。このため、抵抗24および
コンデンサ25の平滑回路26によって現れる平滑電圧
は、基準電圧より低くなり、それが比較器27の非反転
入力端子に入力されて、比較器27の出力は正常を示す
ローレベルとなる。
【0010】しかし、マイナス母線と車体Eとの間に地
絡が発生し、図5に示す地絡抵抗31が現れた場合に
は、カップリングコンデンサ10Aは、バッテリ群1、
カップリングコンデンサ10A、検出抵抗13、インピ
ーダンス変換器12、アースラインGND、車体E、地
絡抵抗31、バッテリ群Bの経路で、バッテリ群Bの電
圧値まで充電される。
【0011】同時に、インピーダンス変換器12の出力
は、交流信号出力の矩形波パルスであるため、検出抵抗
13、カップリングコンデンサ10A、バッテリ群B、
地絡抵抗31、車体E、インピーダンス変換器12の経
路で伝達し、カップリングコンデンサ10Aの充電完了
と共に、インピーダンス変換器12の出力である矩形波
パルスの波高値が検出抵抗13および地絡抵抗31で分
圧される発振振幅に小さくなって安定する。
【0012】このため、比較器21の反転入力端子に
は、基準電圧V1より低い波高値の矩形波パルスが入力
され、比較器21のデューティ比は100%に変化す
る。この結果、抵抗24およびコンデンサ25の平滑回
路26によって現れる平滑電圧Vrは、基準電圧V2よ
り高くなり、それが比較器27の非反転入力端子に入力
されて、比較器27の出力は地絡を示すハイレベルとな
る。以上の通り、バッテリ群Bにおいて地絡が発生した
場合には、比較器27の論理レベルより地絡を検出する
ことができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭57−11
9263号公報に記載された従来技術は、地絡事故を判
定する直流電源と車体間の絶縁抵抗値の変化に拘わりな
く、直流電源がアース側に短絡し対地キャパシタンス1
4が変化してコンデンサ15との相殺関係が崩れ、差動
変流器12の二次巻線に出力が生じた時に地絡を判定す
るものである。そのため地絡事故を判定するための絶縁
抵抗値を設定できず、直流電源と車体間の絶縁劣化が進
行して絶縁抵抗値がどの程度低下した時に地絡事故を判
定するか予め設定することはできなかった。従って、直
流電源と車体間の絶縁劣化が進行し始めると頻繁に地絡
事故を判定することになり、事故判定に対する信頼性が
低い。また、対地キャパシタンス14が多少変化しても
コンデンサ15との相殺関係が崩れて差動変流器12の
二次巻線に出力が生じるため、地絡事故判定を正確に行
えなかった。
【0014】特開平8−70503号公報に記載された
従来技術は、インピーダンス変換器12を通して発振器
11より比較器21に入力される矩形波パルスのレベル
はダイオードの順方向電圧のみで制限される。そのた
め、周囲温度の上昇によりダイオードの順方向電圧に変
化が生じて矩形波パルスのレベルが、地絡判定用の基準
電圧V1より低下して比較器21に入力されると地絡事
故を誤判定することになる。
【0015】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、ダイオードの温度特性に影響
を受けず、また絶縁破壊時の絶縁抵抗値を予め設定する
ことで地絡発生の誤判定を阻止して信頼性よく漏電を検
出することができる高電圧車両用漏電検出器を得ること
を目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明は図1の基本構
成図に示すように、電気自動車内で車体と電気的に絶縁
された直流電源系統の漏電を検出する高電圧車両用漏電
検出器において、一定レベルの交流信号を発振し、この
交流信号をコンデンサCを通して前記直流電源系統Bに
出力する発振部OSと、この出力された交流信号のレベ
ルが、漏電時に前記直流電源系統Bと車体間に発生する
絶縁抵抗による電圧降下分、低下したかを判定する判定
部とを含む漏電検出器LEDを備えたものである。
【0017】この発明によれば、直流電源系統と車体間
の絶縁が劣化して、直流電源系統と車体に絶縁抵抗が生
じたならば発振部より出力された一定レベルの交流信号
はコンデンサ、絶縁抵抗を通してアースとなる車体に流
れるため、この流れる交流信号を電圧にて検出し、この
電圧レベルが予めその抵抗値を設定した絶縁抵抗の両端
電圧分低下したかを判定することで漏電検出を行う。
【0018】この発明に係る高電圧車両用漏電検出器に
おける絶縁抵抗の値は直流電源系統より車体に漏電電流
が流れると予想されるしきい値で予め設定する。この発
明によれば、絶縁抵抗の値を、直流電源系統と車体間の
絶縁が劣化して漏電が開始されるしきい値にて設定する
ことで、検出した交流信号のレベルが、しきい値を超え
た絶縁抵抗における電圧降下分、低下したかを判定する
ことで漏電検出を行う。
【0019】この発明に係る高電圧車両用漏電検出器に
おける発振部OSは温度補償手段を設けたものである。
この発明によれば、発振部OSは温度補償手段を設ける
ことにより、発振される交流信号は周囲温度の上昇によ
りそのレベルが変動することがないため、交流信号のレ
ベルに基づいて漏電検出を行う際にも、周囲温度の上昇
により漏電の誤検出を阻止できる。
【0020】
【発明の実施の形態】実施の形態 次に本発明における高電圧車両用漏電検出器の実施の形
態を図について説明する。図2は本実施の形態に係る高
電圧車両用漏電検出器の回路構成を示す図である。図に
おいて、PGは無安定マルチバイブレータから構成され
る矩形波パルス(以下、矩形波と記載する。)発振回路
である。この矩形波発振回路PGは、演算増幅器Q3の
反転入力端子(+入力端子と記載する。)に印加するバ
イアス電圧(+6V)を、抵抗R31,32との分圧比
で決まる電圧に設定することでデューティ比50%の矩
形波を出力するようにしている。また、パルス幅はコン
デンサC3と帰還抵抗R34との時定数と+入力端子に
かかる電圧にて決まる。
【0021】矩形波発振回路PGは抵抗R4を通して矩
形波を演算増幅器Q4で構成されるインピーダンス変換
回路に入力するが、演算増幅器Q4の+入力端子には入
力される矩形波の振幅p−pを、一定値に制限する理想
ダイオードから構成される制限回路(温度補償手段)L
M1,LM2が接続されている。
【0022】制限回路LM1は、入力された矩形波のハ
イ側レベルを演算増幅器Q1の+入力端子に抵抗R11
とR12との分圧比できまる基準電圧(Vh=+4V)
に制限するように動作する。また、制限回路LM2は、
入力された矩形波のロー側レベルを演算増幅器Q2の+
入力端子に抵抗R21とR22との分圧比できまる基準
電圧(Vl=+1V)に制限するように動作する。従っ
て、インピーダンス変換回路を構成する演算増幅器Q4
を通して出力される矩形波はピーク−ピークの振幅は3
Vとなる。
【0023】インピーダンス変換回路Q4の出力は直列
接続された検出抵抗R1、抵抗R2を通して整流回路R
ECに入力される。この整流回路RECは演算増幅器Q
51からなるインピーダンス変換回路Q51、インピー
ダンス変換回路Q51より出力された矩形波を半波整流
する整流ダイオードD51,52、演算増幅器Q52等
を用いて構成した理想ダイオード、インピーダンス変換
回路Q51の出力と理想ダイオードの整流出力を加算し
て出力電圧の正・負極性に関係なく、その大きさに比例
した単一極性の電圧を出力する反転増幅加算回路(以
下、加算回路と記載する。)より構成されている。
【0024】理想用ダイオードにおける演算増幅器Q5
2は、+入力端子に、矩形波の振幅の中心を0Vから見
て2.5Vに設定するように、電源電圧6Vを抵抗R5
1,R52の抵抗比で分圧した2.5Vが基準電圧とし
て印加され、また−入力端子(非反転入力端子)と出力
端子との間には、−入力端子にカソードを、出力端子に
アノードを接続したダイオードD51を接続し、出力端
子にカソードを接続したダイオードD52のアノードと
−入力端子との間に帰還抵抗R54を接続し、−入力端
子とインピーダンス変換回路Q51の出力端子に入力抵
抗R52を接続して構成している。
【0025】また、加算回路を構成する演算増幅器Q5
3は、+入力端子に、矩形波の振幅の中心を2.5Vに
設定するように電源電圧6Vを抵抗R51,R52の抵
抗比で分圧した2.5Vが基準電圧として印加され、−
入力端子と出力端子との間にはコンデンサC5と帰還抵
抗R57の並列回路を接続し、−入力端子と理想ダイオ
ード側のダイオードD52のアノードとの間には入力抵
抗R56を接続している。
【0026】理想ダイオードを構成する入力抵抗R52
と帰還抵抗R54とは同抵抗値とし、演算増幅器Q52
のゲインを1とする。また、加算回路を構成する入力抵
抗R56の値は帰還抵抗R57の値に対して1/2とし
演算増幅器Q53のゲインを2とする。
【0027】また、加算回路は直流出力を得るために、
矩形波から成る加算結果を帰還抵抗R57とコンデンサ
C5との積分時定数で平滑化して直流電圧を比較回路に
出力し、漏電判定するしきい値と比較されて漏電判定を
行う。比較回路を構成する演算増幅器Q6は、+入力端
子と演算増幅器Q53との間に入力抵抗R63を接続
し、また+入力端子と出力端子との間に帰還抵抗R64
を接続している。
【0028】−入力端子には抵抗R61,R62との抵
抗比で決まる電圧のしきい値が印加される。出力端子は
抵抗R65を通してオープンコレクタTRのベースに接
続される。
【0029】比較回路Q6は加算回路Q53に混入した
ノイズにより誤動作を生じないように、出力がローから
ハイに変わる直流入力電圧と、ハイからローに変わる直
流入力電圧に有る程度の幅を持たせシュミット回路を採
用している。
【0030】上記インピーダンス変換回路Q4の出力端
子と整流回路REC側におけるインピーダンス変換回路
Q51の入力端子との間に挿入された、直列回路からな
る検出抵抗R1及び抵抗R2の接続点と車載用バッテリ
ー群Bgの−電極端子との間には、車載用バッテリー群
Bgと本回路とを直流的に絶縁すると共に、矩形波発振
回路PGよりインピーダンス変換回路Q4を通して出力
された矩形波を、検出抵抗R1を通して車載用バッテリ
ー群Bgの−電極端子Nおよび車載用バッテリー群Bg
の+電極端子Pに流すカップリングコンデンサCPが接
続されている。インピーダンス変換回路Q4の出力端子
とインピーダンス変換回路Q51の入力端子には、アー
スに対してツェナーダイオードZD1,ZD2が過電圧
保護、逆電圧保護の目的で接続されている。
【0031】以下、本実施の形態に係る高電圧車両用漏
電検出器の動作について説明する。矩形波発振回路PG
は、コンデンサC3,抵抗R33,R34の値でパルス
幅が決まり、抵抗R31,R32の抵抗比で決まるバイ
アス電圧に基づいて設定されたデューティ比50%の矩
形波を、抵抗R4を通して出力する。
【0032】矩形波は図3のCH1に示すようにハイレ
ベルが約5V、ローレベルが0.5Vのパルス信号であ
る。この矩形波は同じく図3のCH2に示されるよう
に、ハイレベルは制限回路LM1により+4に制限され
ると共にローレベルは制限回路LM2により+1に制限
され、最終的にピーク−ピークが3Vに制限された矩形
波がインピーダンス変換回路Q4を通して出力される。
インピーダンス変換回路Q4は、地絡発生時に負荷イン
ピーダンスが変動しても矩形波発振回路PGの発振周波
数が変動しないよう設けてある。
【0033】制限回路LM1の動作としては、演算増幅
器Q1の−入力端子に入力される矩形波のハイレベルが
+入力端子に印加されたバイアス電圧+4Vを超えると
演算増幅器Q1の出力端子はローレベルとなり、ダイオ
ードD1が導通し矩形波のハイレベルが+4Vに制限さ
れる。
【0034】また、制限回路LM2の動作としては、演
算増幅器Q2の−入力端子に入力される矩形波のローレ
ベルが+入力端子に印加されたバイアス電圧+1Vを低
下すると演算増幅器Q2の出力端子はハイレベルとな
り、ダイオードD2が導通し矩形波のローレベルが+1
Vに制限される。
【0035】ここで、車載用バッテリー群Bgと車体間
の絶縁状態が正常な場合は、車載用バッテリー群Bgの
+および−電極端子と車体間の絶縁抵抗RLは無限大に
近いため、矩形波はカップリングコンデンサCPを通し
て車載用バッテリー群Bgの+電極端子および−電極端
子と車体間に流れることは無く、検出抵抗R1、抵抗R
2を通して整流回路RECに入力される。
【0036】整流回路RECにおいては、矩形波はイン
ピーダンス変換回路Q51を通して入力点aに現れて理
想ダイオードに入力されるが、矩形波は経路1L1,経
路2L2の二つの経路を通って加算回路Q53に入力さ
れる。経路1L1を通った矩形波は抵抗R55を通して
インピーダンス変換回路Q51に入力された状態で点c
に現れ加算回路Q53に入力される。一方、経路2L2
を通った点bの現れた矩形波は、矩形波のVm=2.5
V以上を反転した半波整流波形となる。
【0037】c点に現れた矩形波はR56=R57でゲ
イン1となる加算器(反転増幅加算器)Q53に入力さ
れ、また点bに現れた矩形波はR56(R57/2)、
R57でゲイン2となる加算器(反転増幅加算器)Q5
3に入力され、各経路1,2L1,L2を通った矩形波
を加算する。
【0038】加算結果として、経路1L1を通して入力
された矩形を反転すると共に、経路2L2を通して入力
された半波整流波形をレベルを2倍にして反転して双方
の矩形波を加算する。加算器Q53より実際に出力され
る加算後の矩形波は、Vm=2.5V以上の波形はVm
=2.5V以下の波形で減算されてVm=2.5V以上
の整流波形となって出力される。
【0039】この整流波形は抵抗R57とコンデンサC
5の積分回路で平滑され、直流電圧として比較回路Q6
の+入力端子に入力される。比較回路Q6の−入力端子
には、以下の式で導き出した漏電検出判定のしきい値が
設定されている。
【0040】
【数1】
【0041】この式において、RLは絶縁抵抗、1/j
ωCはカップリングコンデンサのインピーダンス、Rは
検出抵抗、VPPは+,−電源電圧、VOSは矩形波電圧レ
ベルである。
【0042】この式から明らかなように絶縁破壊により
生じる絶縁抵抗RLを、例えば自動車メーカが決めた1
00KΩを低下すると、直流化された矩形波のレベルV
は、絶縁抵抗RLを100KΩにして設定したしきい値
電圧より下がるため比較回路Q6の出力はハイレベルと
なる。
【0043】しかし、絶縁破壊が生じていない間は、矩
形波はカップリングコンデンサCP、擬似的な絶縁抵抗
Lを通してアースに流れることは無いため、カップリ
ングコンデンサCP、絶縁抵抗RLにより電圧降下を起
こし、レベルがしきい値以下に下がることはなく漏電判
定はなされない。
【0044】しかし、車載用バッテリー群Bgの+電極
端子あるいは−電極端子と車体間の絶縁が劣化し、電極
端子と車体間の絶縁抵抗RLが100KΩ以下に低下す
ると、インピーダンス変換回路Q4より矩形波が、検出
抵抗R1、カップリングコンデンサCP、絶縁抵抗RL
を通して接地側に流れる。点Xにおいて抵抗R2の両端
に現れる矩形波のレベルは上記式で示されるように検出
抵抗R1、絶縁抵抗R L、カップリングコンデンサCP
のインピーダンス1/jωCによる電圧降下分だけレベ
ルは低下する。
【0045】この絶縁抵抗RLの発生によりレベルが低
下した矩形波を整流回路RECにおいて全波整流し平滑
化した後に、抵抗R63を通して比較回路Q6の+入力
端子に入力すると、平滑化信号のレベルは抵抗61,6
2の抵抗比で決まる基準電圧と比較される。平滑化信号
のレベルが基準電圧より低下すると、比較回路Q6の出
力端子はローレベルからハイレベルに反転し抵抗R65
を通してオープンコレクタを動作させ、図示しない漏電
警報手段を稼働させる。
【0046】なお、整流回路RECから出力された信号
にノイズが混入すると、信号レベルは+6Vを中心に
+、−方向に変動することがある。その結果、比較回路
Q6の出力はハイ、ローを繰り返し、誤った漏電警報、
誤った漏電解除を出すことになる。
【0047】従って、本実施の形態では比較回路Q6に
シュミット回路を採用し、平滑化信号のレベルが基準電
圧レベルより低下し、一旦比較回路Q6の出力レベルが
ハイとなったならば、この出力信号を帰還抵抗R64よ
り+入力端子側に流す。
【0048】この結果、帰還抵抗R64による電圧降下
分、+入力端子側の電圧レベルが低下する。このため、
比較回路Q6は、平滑化信号のレベルがノイズにより多
少プラス方向に変動しても基準電圧を超えることはない
ため、漏電警報を維持できる。
【0049】
【発明の効果】この発明によれば、電気自動車内で車体
と電気的に絶縁された直流電源系統の漏電を検出する高
電圧車両用漏電検出器において、一定レベルの交流信号
を発振し、この交流信号をコンデンサCを通して前記直
流電源系統Bに出力する発振部OSと、この出力された
交流信号のレベルが、漏電時に前記直流電源系統Bと車
体間に発生する絶縁抵抗による電圧降下分、低下したか
を判定する判定部DTとを含む漏電検出器LEDを備え
ることで、直流電源系統と車体間の絶縁が劣化して、直
流電源系統と車体に絶縁抵抗が生じたならば発振部より
出力された一定レベルの交流信号はコンデンサ、絶縁抵
抗を通してアースとなる車体に流れるため、この流れる
交流電流を電圧にて検出しこの電圧レベルが、予めその
抵抗値を設定した絶縁抵抗の両端電圧分低下したかを判
定して漏電検出を行うことで、漏電検出を確実に行える
という効果がある。
【0050】この発明によれば、絶縁抵抗の値を、直流
電源系統と車体間の絶縁が劣化して漏電が開始されるし
きい値にて設定することで、検出した交流信号のレベル
が、しきい値を超えた抵抗値となった絶縁抵抗における
電圧降下分、低下したかを判定して漏電検出を行うこと
で、絶縁劣化の進行と共に早期に漏電検出を行うことが
できるという効果がある。
【0051】この発明によれば、発振部OSは温度補償
手段を設けることにより、発振される交流信号は周囲温
度の上昇によりそのレベルが変動することがないため、
交流信号のレベルに基づいて漏電検出を行う際にも、周
囲温度の上昇により漏電の誤検出を阻止できるため、漏
電検出の信頼性を向上できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明に係る高電圧車両用漏電検出器
の基本構成を示す図である。
【図2】図2は本実施の形態に係る高電圧車両用漏電検
出器の構成を示す回路図である。
【図3】図3は本実施の形態に係る矩形波発振回路より
出力される矩形波の波形図である。
【図4】図4は図に示す高電圧車両用漏電検出器の各点
に矩形波の波形を示す図である。
【図5】図5は従来の地絡検出器の構成を示す図であ
る。
【図6】図6は従来の地絡検出器の動作を説明する波形
図である。
【図7】図7は従来技術による漏電検知方法を説明する
図である。
【符号の説明】
C コンデンサ OS 発振部 B 直流電源系統 LED 漏電検出器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気自動車内で車体と電気的に絶縁され
    た直流電源系統の漏電を検出する高電圧車両用漏電検出
    器において、一定レベルの交流信号を発振し、この交流
    信号をコンデンサを通して前記直流電源系統に出力する
    発振部と、この出力された交流信号のレベルが、漏電時
    に前記直流電源系統と車体間に発生する絶縁抵抗による
    電圧降下分、低下したかを判定する判定部とを含む漏電
    検出器を備えたことを特徴とする高電圧車両用漏電検出
    器。
  2. 【請求項2】 前記絶縁抵抗の値は、直流電源系統より
    車体に漏電電流が流れると予想されるしきい値で予め設
    定することを特徴とする請求項1に記載の高電圧車両用
    漏電検出器。
  3. 【請求項3】 前記発振部は温度補償手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載の高電圧車両用漏電検出
    器。
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