JP2003124710A - 非可逆回路モジュール - Google Patents
非可逆回路モジュールInfo
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Abstract
可逆回路モジュールを提供する。 【解決手段】 磁性体に直流磁界を印加する永久磁石
と、一端を共通端とし他端を高周波信号の入出力端とす
る複数の中心導体を、前記磁性体に配した組立体と、複
数の誘電体層と導体層を積層した積層体に積層形成され
た複数の負荷容量と、該負荷容量の一つと並列接続され
る第1の抵抗を具備する非可逆回路と、前記中心導体の
何れかに接続される第1の伝送線路と、該第1の伝送線
路と電磁結合する第2の伝送線路と、当該第2の伝送線
路の一端に直列に接続する第2の抵抗を具備する方向性
結合回路と有し、前記第1の抵抗は、前記負荷容量のグ
ランド側電極の一部を構成する第1のグランド電極に接
続され、前記第2の抵抗は前記負荷容量のグランド側電
極の他の一部を構成する第2のグランド電極に接続さ
れ、前記第1のグランド電極と第2のグランド電極とは
前記積層体の異なる層に配設されることを特徴とした。
Description
イクロ波通信機器などに使用されるサーキュレータやア
イソレータを方向性結合器と複合一体化した非可逆回路
モジュールに関する。
は、目を見張るものがあり、携帯電話の機能、サービス
の向上が益々図られている。このような携帯電話のシス
テムとしては、例えば主に欧州で盛んなEGSM( Ex
tended Global System forMobile Communications
)方式、DCS1800( Digital Cellular Sys
tem 1800 )方式、米国で盛んなPCS( Perso
nal CommunicationsService )方式、日本で採用され
ているPDC( Personal Digital Cellular )方
式、W−CDMA(Wide-band CDMA )などの様々なシ
ステムがあるが、例えばPDCなどにおいては、基地局
から移動局(携帯電話)へ送信出力を規制する送信出力
制御信号を送って移動局の送信出力電力の制御を行うこ
とが定められている。
CDMA 送信周波数 1.92GHz〜1.98G
Hz、受信周波数 2.11〜2.17GHz)、すな
わちスペクトラム拡散を使う符号分割多元接続(CDM
A)技術では、システム容量を最大にし、かつ周波数有
効利用度の向上を図るために、基地局に到来する各移動
局の電波がいつも一定かつ同一レベルになるように、移
動局の送信電力を広い可変範囲、例えば、70〜80d
Bの広い範囲できめ細かく適応制御することが必要であ
るとともに、最大電力時のみならず送信電力を低く制御
した状態での高効率化,低消費電力化が大きなニーズと
なっている。
話,自動車電話等の回路ブロックの一例を図1に示す。
この例では送信部と受信部とを1つのアンテナの分岐部
を介して共用するように構成している。この送信部で
は、前記のように送信出力を制御することが必要である
とともに、アンテナ6のインピーダンス変動等により送
信出力電力の一部が反射し、この反射電力によりパワー
アンプ1が損傷する場合や、隣接チャンネルの信号がア
ンテナ6から進入して相互変調が発生する場合があり、
対策が必要である。このため、変調回路部(図示せず)
から伝送され、パワーアンプ1で増幅された高周波信号
を、方向性結合器2に通過させることにより、前記高周
波信号に比例する出力を取出して、自動利得制御回路7
0に供給し前記パワーアンプ1の出力電力を制御すると
ともに、方向性結合器2の後段側にアイソレータ3を配
置して、方向性結合器2の後段側に配置されるローパス
フィルタ4、アンテナ共用器5、アンテナ6などの各部
品の特性インピーダンスと、線路インピーダンスの不整
合などにより生じた反射波がパワーアンプ1に進入する
のを防いでいる。
置の小型化が望まれており、特に携帯電話にあっては、
方向性結合器2、ローパスフィルタ4、パワーアンプ1
の占有面積を少しでも小さくしたい、あるいは、低価格
化を志向するため機能あたりの価格を少しでも下げた
い、部品点数を削減したいといった要求がますます高ま
っている。このような要求に対し、方向性結合器2、非
可逆回路素子3、ローパスフィルタ4、パワーアンプ1
をそれぞれ小型化することで占有面積を低減することは
可能であるが、自ずと限界がある。
である。この非可逆回路素子は、中心導体(磁性体であ
るフェライトに信号電力を加えたり取出したりする導体
であって、信号入力用、信号出力用、反射波吸収用の3
本ある。)として、薄い銅板から成るグランド電極から
3方向に放射状に延びたストリップラインの中心導体1
4a,14b,14cで、ガーネット型のフェライトの
磁性体13を包み、これらのストリップラインを互いに
絶縁を保ち中央120度で交差するようにして織り込ん
で組立体10とし、負荷容量C1を形成した誘電体基板
11の略中央部の穴部15に配置し、入出力電極を前記
誘電体基板上面の外部電極に半田付けする。さらにフェ
ライトの中心導体の上には直流磁界を与えるための永久
磁石9とヨークを兼ねた金属製ケース7を配置し、さら
に下側の金属製ケース8との間で磁気回路を構成して非
可逆回路素子としている。
れば、単純には組立体10や誘電体基板11を小形に構
成すればよいが、組立体10の小型化は非可逆回路素子
として最適動作する磁性体寸法から逸脱することにな
り、また誘電体基板を小形化するのに、必要な負荷容量
を得るため高誘電率の誘電体材料を使用すると、誘電体
材料の損失が相対的に増加し、非可逆回路素子としての
電気的特性が劣化してしまう問題があった。
9−214213号に開示されたLTCC技術を用いた
積層型方向性結合器がある。このような積層型方向性結
合器ではすでに2.0mm×1.2mm×1.0mmサ
イズのものが開発されている。しかしながら、更なる小
型化は、アイソレーション特性の劣化を招く。これによ
り、方向性結合器の重要な特性である方向性が得られ
ず、その結果送信信号の進行方向とは逆の反射波の一部
あるいは全部が結合取出し端子に流れ込み、所望の結合
度が得られないといった問題もあった。
体での小型化は様々な問題を有するが、本発明者等は従
来、非可逆回路素子の負荷容量を構成する積層誘電体基
板11に、LTCC技術を用いて方向性結合器2を積層
一体化することを着想した。図2に非可逆回路素子と方
向性結合器を一体化し非可逆回路モジュール20とした
場合の等価回路の一例を示す。非可逆回路モジュール2
0は、非可逆回路3のポートP4とグランドとの間に、
負荷容量C2と第1の抵抗Riとを並列接続し、非可逆
回路3のポートP3に方向性結合回路2を構成する第1
の伝送線路200を接続し、そして、この第1の伝送線
路200と電磁結合するように第2の伝送線路201を
配置し、さらに、その一端を第2の抵抗Rcを介してグ
ランドに接続して構成される。しかしながら、誘電体基
板11を単純に積層化して積層体となし、方向性結合回
路2を内蔵させて非可逆回路モジュール20とした場
合、十分なアイソレーション特性が得られない場合があ
った。そこで本発明は、非可逆回路と方向性結合回路を
複合一体化し、小型かつ電気的性能、特に方向性に優れ
た非可逆回路モジュールを提供することを目的とする。
磁界を印加する永久磁石と、一端を共通端とし他端を高
周波信号の入出力端とする複数の中心導体を、前記磁性
体に配した組立体と、複数の誘電体層と導体層を積層し
た積層体に積層形成された複数の負荷容量と、該負荷容
量の一つと並列接続される第1の抵抗を具備する非可逆
回路と、前記中心導体の何れかに接続される第1の伝送
線路と、該第1の伝送線路と電磁結合する第2の伝送線
路と、当該第2の伝送線路の一端に直列に接続する第2
の抵抗を具備する方向性結合回路と有し、前記第1の抵
抗は、前記負荷容量のグランド側電極の一部を構成する
第1のグランド電極に接続され、前記第2の抵抗は前記
負荷容量のグランド側電極の他の一部を構成する第2の
グランド電極に接続され、前記第1のグランド電極と第
2のグランド電極とは前記積層体の異なる層に配設され
る非可逆回路モジュールである。本発明においては、前
記第1のグランド電極と第2のグランド電極とは、前記
積層体に形成されたビアホール又は側面電極により、互
いに電気的に接続される。
要な反射波がアンテナ側からのポートP3に入力する際
に、方向性結合回路のポートP5に現れる高周波信号の
量を示したものである。本発明者等はこのような反射波
の経路として経路1及び経路2の2経路について、その
影響を鋭意研究したところ、積層体の構造によりグラン
ドが不安定であると、前記経路2において方向性結合回
路のポートP5へ現れる高周波信号が増大することを知
見した。
りを有する電極層で形成される。グランドを安定化する
には、この電極層において高周波電流の分布を一様にす
るのが好ましい。その手段として多数のビアホール、外
部電極で、非可逆回路モジュールが実装される回路基板
のグランドと接続するのが好ましいが、多数のビアホー
ルを用いると、積層体の変形や、割れ、クラックを誘発
しやすい。また、限られた面積において、多数の外部電
極を形成するのも限度があり、安定したグランドを得る
のは、なかなか困難である。そこで本発明では、非可逆
回路の前記第1の抵抗と接続される第1のグランド電極
と、方向性結合回路の前記第2の抵抗と接続される第2
のグランド電極とを、前記積層体の異なる層に配設し
て、非可逆回路、方向性結合回路のグランドを安定させ
た。
ついて、図3、4を用いて詳細に説明する。図3は本発
明の一実施例に係る非可逆回路モジュールの分解斜視図
であり、図4は発明の一実施例に係る非可逆回路モジュ
ールに用いる積層体11の各層毎の展開図である。この
非可逆回路モジュールは非可逆回路と方向性結合器の機
能を備えるものでり、非可逆回路の一部である組立体1
0は、例えば円板状の接地用導体から放射状に3つの中
心導体14a、14b、14cが突出した構造の導体の
上に、ガーネットなどの磁性体の円板13を配置し、円
板の側面に沿って前記中心導体を折り曲げられ、それぞ
れの中心導体14a、14b、14cを絶縁フィルムな
どを間に挟むようにして、絶縁状態で120度間隔で重
ねられ構成される。組立体10は、他の例としてドクタ
ーブレード法等のシート化技術を用いて、磁性体をシー
ト化し、これに中心導体となる電極パターンを形成して
積層一体化し焼結して構成するものや、焼結した磁性体
に薄膜技術を用いて中心導体を形成して構成するものな
どがある。また、磁性体の形状は、矩形、多角形等、特
に円形状には限定されない。
けられた凹部15に挿入される。中心導体14a〜14
cの一端は、積層体11の上面に形成された負荷容量C
1〜C3を構成する電極パターン50a〜50cに接続
され、各中心導体の他端はガーネット磁性体13の下面
に位置するグランド電極を介して樹脂ベース12のグラ
ンド電極(導体板)18に接続される。更に組立体10
に直流磁界を印加するための永久磁石9を配置し、それ
らの上下から磁性ヨークを兼ねる金属ケース7、8で囲
むようにして本発明の非可逆回路モジュールが構成され
る。
ック誘電体材料、例えば比誘電率εrが約8で、900
℃で焼成可能な誘電材料を用いる。これをバインダー、
溶媒と共にスラリーとしてドクターブレード法で厚さが
30μm〜100μmのグリーンシートを作製する。各
グリーンシート上にAg、Cu等の導体を主体とする導
電ペーストを印刷して方向性結合回路の第1及び第2の
伝送線路と、非可逆回路の負荷容量を構成する電極パタ
ーンを形成し、これら複数のグリーンシートを積層して
一体化し、焼結することにより製造することができる。
って図4を用いて説明する。この積層体11はW−CD
MA(Wide‐band CDMA 送信周波数=
1.92GHz〜1.98GHz)の非可逆回路モジュ
ールに用いられるものである。なお、ここでは説明の簡
略化の為に無線通信装置のシステムとしてW−CDMA
を例にとるが、他のシステムであっても本発明の効果に
変わりない。
容量C1〜C3用の電極パターン50a〜50cや接続
用の電極パターン50d〜50g及びスルーホール電極
(図中黒丸で表示)が形成されている。そして積層体1
1の上面には抵抗Ri,Rcが印刷、焼き付け法により
形成されている。抵抗Riは非可逆回路用抵抗(第1の
抵抗)、抵抗Rcは方向性結合回路用抵抗(第2の抵
抗)である。印刷抵抗の代わりにチップ抵抗を用いるこ
とも可能であり、また、積層体との同時焼成によって各
々の抵抗を形成することも可能である。グリーンシート
aの下層には第1の伝送線路200を構成するライン電
極とスルーホール電極が形成されたグリーンシートbが
積層され、次に負荷容量用の電極パターン51a〜51
c及びスルーホール電極が形成されたグリーンシート
c、グランド電極62とスルーホール電極が形成された
グリーンシートd、グランド電極62とスルーホール電
極が形成されたグリーンシートd、第2の伝送線路20
1を構成する導体層からなるライン電極を形成したグリ
ーンシートeが順次積層される。最下層のグリーンシー
トeの裏面側fには、ほぼ全面にグランド電極63を形
成するとともに、樹脂ベース12に形成された接続電極
30a〜30cと接続する電極パターン80a〜80c
が設けられている。前記電極パターン50a,51a,
電極パターン50b,51b、電極パターン50c,5
1cは、グランド電極61,62とでそれぞれ負荷容量
C1〜C3を構成する。前記第1の抵抗Riは、スルー
ホールを介してグリーンシートbに形成されたグランド
電極61と接続され、第2の抵抗Rcはスルーホールを
介してグリーンシートdに形成されたグランド電極62
と接続される。このように構成し、方向性結合回路の吸
収抵抗となる第2の抵抗Rcを積層体内で、実装面に近
い下面側に配置することで、非可逆回路、方向性結合回
路のグランドを安定化している。
の伝送線路200、201を構成するライン電極を、そ
れぞれ略1ターン巻回されたコイル型とし、誘電体層を
介して上下に100μm離間し対向させて配置し、結合
度を20dBとして構成している。この様なコイル結合
型構造とすれば、主線路と副線路の層間距離、及び重な
る部分の線路長の両者で結合度を容易に制御できるので
好ましい。もちろん、積層体11の形状に応じてライン
電極を1ターン以上巻回する構造としても良い。
は、伝送線路のライン幅や、そのグランド面からの距離
等により決定される。また非可逆回路3のインピーダン
スは組立体10を構成する磁性体13、中心導体14a
〜14c、永久磁石9の磁気特性により決定され、これ
らを適宜選択・調整することで所望の特性インピーダン
スとなるように構成している。方向性結合回路2や非可
逆回路3の特性インピーダンスは50Ωで設定するのが
一般的であるが、従来のように方向性結合器2と非可逆
回路素子3を、それぞれ別体で構成する場合にあでは、
製造上のばらつき、例えば誘電体層の厚みばらつきや、
伝送線路のライン幅のばらつき、磁性体材料のばらつき
等々により前記特性インピーダンスもばらつくのが実際
である。このため、方向性結合器2と非可逆回路素子3
を従来の様に、それぞれ単品として組み合わせると、入
出力端P2においてインピーダンスの不整合を生じ、挿
入損失特性が劣化してしまうが、本発明の如く、前記積
層体に方向性結合回路2を構成する2つの伝送線路20
0,201と非可逆回路3を構成する負荷容量C1〜C
3を一体化すれば、非可逆回路3の特性インピーダンス
を前記永久磁石9による直流磁界を調整することで、方
向性結合回路3の特性インピーダンスに合わせることが
可能であり、実質的にポートP2におけるインピーダン
スの不整合を極めて小さく構成できる。また複数の誘電
体層と導体層を積層した積層体に負荷容量C1〜C3
と、第1、第2の伝送線路200,201を積層形成す
るので、小形の非可逆回路モジュール20を実現でき
る。
には、透孔15が形成されており、前記組立体10が収
容される。中心導体14aの一端は積層体11の上面に
形成された負荷容量を構成する導体層である電極パター
ン50aに接続され、中心導体14bは電極パターン5
0b,50dに接続し、中心電極14cの一端は積層体
上面の電極パターン50cに接続される。他端はガーネ
ット13の下面に位置する前記グランド電極を介して樹
脂ベース12のグランド電極18(導体板)に接続され
る。そして樹脂ベース12の側面には、外部ポート17
a,17b,17c,17d,17e,17fが形成さ
れており、この外部ポートにより非可逆回路モジュール
が実装基板と接続される。このように構成して、外形寸
法が4mm×4mm×1.7mmの超小型の非可逆回路
モジュールを作製した。
いて非可逆回路モジュールを作成した。この非可逆回路
モジュールでは、積層体11において、第1の抵抗R
i、第2の抵抗Rcをグリーンシートbに形成したグラ
ンド電極61に接続している。たの構成は実施例とほぼ
同一なので、その説明を省く。
ュールの実施例と、その比較例でのカップリング特性、
ポートP3とポートP5間でのアイソレーション特性を
示す。本発明の非可逆回路モジュールでは31dB程度
のアイソレーション特性が得られるが、比較例の非可逆
回路モジュールは22dB程度であり、本発明の如く構
成することにより出力ポートP3からカップリングポー
トP5へ漏れる高周波信号を極めて少なくすることが出
来ることが判る。また、方向性は比較例では1.2dB
程度しか得られないが、実施例では12.7dB程度の
方向性が得られ、挿入損失も0.5dBと、比較例の
0.65dBと比較し、低損失であった。
合回路を複合一体化し、小型かつ電気的性能、特に方向
性に優れた非可逆回路モジュールを提供することが出来
る。
ックである。
係る等価回路である。
係る分解斜視図である。
用いる積層体の展開図である。
開図である。
回路である。
係る特性図である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 磁性体に直流磁界を印加する永久磁石
と、一端を共通端とし他端を高周波信号の入出力端とす
る複数の中心導体を、前記磁性体に配した組立体と、複
数の誘電体層と導体層を積層した積層体に積層形成され
た複数の負荷容量と、該負荷容量の一つと並列接続され
る第1の抵抗を具備する非可逆回路と、前記中心導体の
何れかに接続される第1の伝送線路と、該第1の伝送線
路と電磁結合する第2の伝送線路と、当該第2の伝送線
路の一端に直列に接続する第2の抵抗を具備する方向性
結合回路と有し、前記第1の抵抗は、前記負荷容量のグ
ランド側電極の一部を構成する第1のグランド電極に接
続され、前記第2の抵抗は前記負荷容量のグランド側電
極の他の一部を構成する第2のグランド電極に接続さ
れ、前記第1のグランド電極と第2のグランド電極とは
前記積層体の異なる層に配設されることを特徴とする非
可逆回路モジュール。 - 【請求項2】 前記第1のグランド電極と第2のグラン
ド電極とは、前記積層体に形成されたビアホール又は側
面電極により、互いに電気的に接続されることを特徴と
する請求項1に記載の非可逆回路モジュール。
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