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JP2003120400A - エンジンのクランク角度識別装置 - Google Patents

エンジンのクランク角度識別装置

Info

Publication number
JP2003120400A
JP2003120400A JP2001316268A JP2001316268A JP2003120400A JP 2003120400 A JP2003120400 A JP 2003120400A JP 2001316268 A JP2001316268 A JP 2001316268A JP 2001316268 A JP2001316268 A JP 2001316268A JP 2003120400 A JP2003120400 A JP 2003120400A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
detection signal
crank angle
signal
counting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001316268A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Adachi
仁 足立
Hideo Shiomi
秀雄 塩見
Masanori Kondo
正典 近藤
Takayuki Sakamoto
隆幸 坂本
Takuji Teramoto
卓史 寺本
Akira Fujita
藤田  明
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Original Assignee
Yanmar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Co Ltd filed Critical Yanmar Co Ltd
Priority to JP2001316268A priority Critical patent/JP2003120400A/ja
Publication of JP2003120400A publication Critical patent/JP2003120400A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】クランク角度の識別精度を向上させ得ること。 【解決手段】クランク軸同期回転体12に基づいて、6゜
毎の第1の検出信号と1回転毎に1回の第2の検出信号
とを得る第1の検出手段11と、カム軸同期回転体22に基
づいて、気筒毎の第3の検出信号と1回転毎に1回の第
4の検出信号とを得る第2の検出手段21と、クランク軸
同期回転体に基づく検出信号の発生時間間隔を計測する
第1タイマ手段31と、カム軸同期回転体に基づく検出信
号の発生時間間隔を計測する第2タイマ手段32と、第1
タイマ手段による検出信号を判定する第1の判定手段33
と、第2タイマ手段による検出信号を判定する第2の判
定手段34と、第1の判定手段による第2の検出信号の判
定と、第2の判定手段による第4の検出信号の判定が所
定角度内で行われたときにクランク角度の計数基準を判
定する計数基準判定手段35とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジンのクラ
ンク角度の基準位置を識別してエンジン制御を行うクラ
ンク角度識別装置に関し、詳しくは、エンジン制御を開
始する為のクランク角度の識別を精度よく行い得るよう
にする対策に係わる。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種エンジンのクランク角度
識別装置においては、燃料の噴射時期等を制御するため
に、エンジンの回転に同期した基準位置信号および気筒
識別信号が用いられている。通常、このような信号を発
生する信号発生器は、各気筒毎に対応可能なカム軸に取
り付けられており、間接的にクランク軸の回転を検出し
ている。
【0003】図10および図11は、たとえば特公平6
−68252号公報に記載された従来のクランク角度識
別装置に用いられる回転信号発生器を示す斜視図および
回路構成図であり、ここでは、エンジンが6気筒の場合
を示している。各図において、カム軸aは、クランク軸
(図示せず)の回転に対して1/2の減速比で回転して
おり、1回転で6気筒の全てに対する制御開始タイミン
グに対応するようになっている。
【0004】カム軸aに回転一体に取り付けられて同期
回転するカム軸同期回転体bは、回転により所定角度毎
の系列パルスからなる角度信号POSを発生するための
窓c1と、各気筒に対応した基準位置信号REFを発生
するための窓c2とが形成されている。各窓c1,c2
の回転位置に対向して、発光ダイオードd1,d2が固
定配置されており、また、カム軸同期回転体bを介在さ
せて、各発光ダイオードd1,d2に対向するようにフ
ォトダイオードe1,e2が固定配置されている。
【0005】図11において、各フォトダイオードe
1,e2の出力端子には、増幅回路f1,f2が接続さ
れており、増幅回路f1,f2の出力端子には、出力ト
ランジスタg1,g2が接続されている。カム軸同期回
転体b、フォトカプラ(発光ダイオードd1,d2およ
びフォトダイオードe1,e2)、増幅回路f1,f2
および出力トランジスタg1,g2は、角度信号POS
および基準位置信号REFを出力するための回転信号発
生器hを構成している。
【0006】図12は従来のクランク角度識別装置を示
すブロック図であり、回転信号発生器hから出力された
角度信号POSおよび基準位置信号REFは、インタフ
ェース回路iを介してマイクロコンピュータjに入力さ
れ、エンジンの燃料噴射時期等の制御演算に用いられ
る。
【0007】図13は回転信号発生器hから出力される
角度信号POSおよび基準位置信号REFを示す波形図
である。図13において、角度信号POSは、カム軸同
期回転体b上の窓c1に対応して、たとえばクランク角
1°毎に繰り返し反転するパルス系列からなり、クラン
ク角度の計測に用いられる。また、クランク角度720
°毎に繰り返される基準位置信号REFは、各気筒毎の
所定のクランク角度で立ち上がりかつ各気筒に対応して
異なる6種類のパルス幅に設定されたパルスからなり、
気筒識別信号としても機能している。
【0008】図10〜図12のように構成された従来の
クランク角度識別装置は、図13のような角度信号PO
Sおよび基準位置信号REFに基づいて、各気筒および
クランク角度の基準位置を識別し、エンジンの運転状態
に応じて燃料噴射時期等を最適に制御するようにしてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のエンジンのクランク角度識別装置では、カム軸aと
同期回転するカム軸同期回転体bに基づいて、所定角度
毎の系列パルスからなる角度信号POSおよび各気筒に
対応した基準位置信号REFを得ている。
【0010】その場合、カム軸aはクランク軸に対し減
速を行っている関係上、両軸間のギヤのバックラッシな
どによって、角度信号POSおよび基準位置信号REF
にズレが生じ、クランク角度の識別精度が悪化すること
になる。
【0011】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、クランク角度の識別
精度を向上させることができるエンジンのクランク角度
識別装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係わる発明が講じた解決手段は、エンジ
ンのクランク角度識別装置として、クランク軸と同期し
て回転するクランク軸同期回転体に基づいて、第1の所
定角度毎の検出信号と第2の所定角度毎の検出信号とを
得る第1の検出手段と、クランク軸に対して二分の一の
減速比で回転するカム軸と同期して回転するカム軸同期
回転体に基づいて、第3の所定角度毎の検出信号と第4
の所定角度毎の検出信号とを得る第2の検出手段と、上
記クランク軸同期回転体に基づいて得られる検出信号の
発生時間間隔を計測する第1の計測手段と、上記カム軸
同期回転体に基づいて得られる検出信号の発生時間間隔
を計測する第2の計測手段と、上記第1の計測手段によ
り計測された今回と前回の検出信号の発生時間間隔と前
回と前々回の検出信号の発生時間間隔とを比較し、この
第1の計測手段により計測された今回の検出信号が第1
の所定角度毎の検出信号もしくは第2の所定角度毎の検
出信号のいずれであるかを判定する第1の判定手段と、
上記第2の計測手段により計測された今回と前回の検出
信号の発生時間間隔と前回と前々回の検出信号の発生時
間間隔とを比較し、この第2の計測手段により計測され
た今回の検出信号が第3の所定角度毎の検出信号もしく
は第4の所定角度毎の検出信号のいずれであるかを判定
する第2の判定手段と、上記第1の判定手段による第2
の所定角度毎の検出信号であることの判定と上記第2の
判定手段による第4の所定角度毎の検出信号であること
の判定が所定角度内に行われたときに、第1の計測手段
により計測された今回の検出信号の発生時点がクランク
角度の計数基準であると判定する計数基準判定手段とを
備える構成としたものである。
【0013】この特定事項により、クランク軸同期回転
体に基づいて得られる検出信号が第1の所定角度毎の検
出信号(例えば、数度毎の間隔の短い検出信号)である
か第2の所定角度毎の検出信号(例えば、1回転毎に1
回検出される特定の検出信号)であるかを比較して判定
される一方、カム軸同期回転体に基づいて得られる検出
信号が第3の所定角度毎の検出信号(例えば、気筒毎に
対応する検出信号)であるか第4の所定角度毎の検出信
号(例えば、1回転毎に1回検出される特定の検出信
号)であるかを比較して判定され、第2の所定角度毎の
検出信号であるとの判定と、第4の所定角度毎の検出信
号であるとの判定が所定角度内において行われたとき
に、第1の計測手段により計測された今回の検出信号の
発生時点がクランク角度の計数基準であると判定される
ことになる。
【0014】このため、第4の所定角度毎の検出信号判
定時点から所定角度内において第2の所定角度毎の検出
信号判定が行われたときにクランク角度の計数基準が判
定され、カム軸同期回転体に基づく検出信号は、あくま
でもクランク軸同期回転体に基づく検出信号を基準とす
る際の目安的な役割をなす程度のものとなる。従って、
クランク角度の計数基準判定をクランク軸同期回転体に
基づく検出信号とカム軸同期回転体に基づく検出信号を
併用することで、カム軸同期回転体に基づく検出信号に
のみ基づいてクランク角度を識別するものと比べてクラ
ンク角度の計数基準を判定するに当たってギヤのバック
ラッシによるズレが生じることはなく、クランク角度の
識別精度を向上させることが可能となる。
【0015】ここで、請求項2に係わる発明のように、
第1の判定手段および第2の判定手段における判定条件
を、エンジンの運転条件に基づくものとした場合には、
エンジンの負荷、始動直後または加減速などのエンジン
の運転条件によってクランク軸同期回転体およびカム軸
同期回転体の回転数が変動しても、運転状態に左右され
ることなくクランク角度の識別を精度よく行えることに
なる。
【0016】特に、請求項3に係わる発明のように、ク
ランク軸同期回転体に基づく検出信号が発生する毎にそ
の信号発生数をカウントするカウント手段を備え、計数
基準判定手段がクランク角度の計数基準を判定したと
き、またはクランク軸同期回転体に基づく検出信号の発
生回数が所定値に達したときに、上記カウント手段をリ
セットするようにしている場合には、クランク角度の計
数基準が判定されてから再度クランク角度の計数基準が
判定されるか、クランク角度の計数基準が判定されてか
らクランク軸同期回転体に基づく検出信号の発生回数が
所定値に達すると、カウント手段による検出信号の発生
回数がリセットされることになり、要求に応じて適宜カ
ウント手段をリセットすることが可能となる。
【0017】ここで、請求項4に係わる発明のように、
計数基準判定手段がクランク角度の計数基準を判定する
毎にカウント手段がリセットされる場合には、クランク
角度の計数基準が判定されてから再度クランク角度の計
数基準が判定されるまでの間に亘って検出信号の発生回
数がカウントされてリセットされ、カウント手段による
信号発生数のカウント精度を非常に信頼性の高いものと
することが可能となる上、クランク角度をカウント数に
応じて算出することが可能となる。
【0018】これに対し、請求項5に係わる発明のよう
に、エンジン始動後に最初に計数基準判定手段がクラン
ク角度の計数基準を判定したときにカウント手段がリセ
ットされ、それ以後はクランク軸同期回転体に基づく検
出信号の信号発生数が所定値に達する毎にカウント手段
がリセットされる場合には、エンジン始動後に最初に計
数基準判定手段がクランク角度の計数基準を判定すれ
ば、それ以後は、クランク軸同期回転体に基づく検出信
号の信号発生数が所定値に達する毎にカウント手段がリ
セットされるので、計数基準判定手段によるクランク角
度の計数基準判定が不要となる。つまり、エンジン始動
後のクランク角度の計数基準判定以後は、カム軸同期回
転体に基づく第3の所定角度毎の検出信号および第4の
所定角度毎の検出信号を検出する第2の検出手段、カム
軸同期回転体に基づく検出信号の発生時間間隔を計測す
る第2の計測手段、および第2の計測手段により計測さ
れた検出信号を判定する第2の判定手段が不要となり、
制御の簡単化を図ることが可能となる。
【0019】特に、請求項6に係わる発明のように、カ
ウント手段をリセットする所定値を、クランク軸同期回
転体に基づく検出信号の信号発生数がクランク軸2回転
相当値とした場合には、クランク角度の計数基準である
と判定された第2の検出信号の発生時点からの検出信号
の発生回数が所定値に達するまでの間が一燃焼サイクル
に当てはまり、検出信号の発生回数に基づいて一燃焼サ
イクル毎の燃料噴射時期や燃料噴射期間等を円滑に制御
することが可能となる。
【0020】そして、請求項7に係わる発明のように、
クランク軸同期回転体に基づく検出信号の信号発生数が
クランク軸2回転相当値に達するまでのカウント手段に
よるカウントと、計数基準判定手段によるクランク角度
が計数基準であることの判定とが所定角度内において行
われなかった場合に、異常判定手段によって異常である
と判定している場合には、異常判定後の不正確な検出信
号の信号発生数のカウントに基づいた燃料噴射時期や燃
料噴射期間等の制御を禁止することが可能となり、クラ
ンク角度識別装置の信頼性が高められることになる。
【0021】特に、請求項8に係わる発明のように、カ
ウント手段によりクランク角度の計数基準からカウント
した信号発生数が所定値に達したか否かを判定するクラ
ンク基準信号発生数判定手段と、このクランク基準信号
発生数判定手段により信号発生数が所定値に達したと判
定されたときに、所定値に対応する信号発生時点からエ
ンジン制御開始までの時間間隔を計測するクランク基準
制御タイミング計測手段とを備えている場合には、カウ
ント手段によりクランク角度の計数基準からカウントし
た信号発生数が所定値に達するまでカウントされた後
は、所定値に対応する信号発生時点からエンジン制御開
始までの時間間隔がクランク基準制御タイミング計測手
段によって計測されることになる。このため、エンジン
制御開始タイミングが信号発生時点の谷間つまり信号発
生時点と合致していなくとも、クランク基準制御タイミ
ング計測手段によってエンジン制御開始タイミングを正
確に計測することが可能となる。
【0022】特に、請求項9に係わる発明では、複数気
筒毎のエンジン制御開始タイミングを計測し得るものと
して、以下の構成が掲げられている。
【0023】つまり、エンジンは複数の気筒を備えさ
せ、カウント手段によりクランク角度の計数基準からカ
ウントした信号発生数の中から各気筒に対応する気筒基
準値をそれぞれ定めておく。そして、上記カウント手段
によりカウントした信号発生数が上記気筒基準値に達し
たか否かを判定する気筒基準信号発生数判定手段と、こ
の気筒基準信号発生数判定手段により信号発生数が気筒
基準値に達したと判定されたときに、その気筒基準値に
対応する信号発生後の信号発生数を計測する気筒基準経
過後信号発生数計測手段と、この気筒基準経過後信号発
生数計測手段による気筒基準値に対応する信号発生後の
信号発生数が所定値に達したか否かを判定する気筒基準
経過後信号発生数判定手段と、この気筒基準経過後信号
発生数判定手段により気筒基準値に対応する信号発生後
の信号発生数が所定値に達したと判定されたときに、そ
の所定値に対応する信号発生時点からエンジン制御開始
までの時間間隔を計測する気筒基準制御タイミング計測
手段とを備えている。
【0024】この特定事項により、カウント手段により
各気筒に対応する気筒基準を判定し、さらにその後、信
号発生数が所定値に達するまでカウントされた後は、そ
の所定値に対応する信号発生時点からエンジン制御開始
までの時間間隔が気筒基準制御タイミング計測手段によ
って計測されることになる。このため、各気筒毎のエン
ジン制御開始タイミングが信号発生時点の谷間つまり信
号発生時点と合致していなくとも、気筒基準制御タイミ
ング計測手段によって各気筒毎のエンジン制御開始タイ
ミングを正確に計測することが可能となる。
【0025】ここで、請求項10に係わる発明のよう
に、第1の判定手段および第2の判定手段の少なくとも
一方に異常判定手段を備えている場合には、検出手段お
よび被検出部の異常などによって検出信号が抜けたりノ
イズが混入すると、クランク軸同期回転体に基づいて得
られる検出信号が数度毎の間隔の短い検出信号などの第
1の所定角度毎の検出信号であるか1回転毎に1回の検
出信号などの第2の所定角度毎の検出信号であるかを今
回と前回の検出信号の発生時間間隔と前回と前々回の検
出信号の発生時間間隔と比較して判定する際に、クラン
ク軸同期回転体に基づいて得られる検出信号が異常であ
るか否かが第1の判定手段によって、およびカム軸同期
回転体に基づいて得られる検出信号が気筒毎に対応する
検出信号などの第3の所定角度毎の検出信号であるか1
回転毎に1回の検出信号などの第4の所定角度毎の検出
信号であるかを今回と前回の検出信号の発生時間間隔と
前回と前々回の検出信号の発生時間間隔を比較した際に
カム軸同期回転体に基づいて得られる検出信号が異常で
あるか否かが第2の判定手段によって判明することにな
る。
【0026】ここで、請求項11に係わる発明のよう
に、異常判定手段による異常判定条件をエンジンの運転
状態に基づいた条件とした場合には、エンジンの負荷、
始動直後または加減速などのエンジンの運転条件によっ
てクランク軸同期回転体およびカム軸同期回転体の回転
数が変動しても、第1の判定手段の異常および第2の判
定手段の異常のうちの少なくとも一方を運転状態に左右
されることなく円滑に判明させることが可能となる。
【0027】また、請求項12に係わる発明のように、
異常判定手段を少なくとも第1の判定手段に設けるとと
もに、この異常判定手段に、第2の判定手段によるカム
軸同期回転体に基づいた第4の所定角度毎の検出信号を
検出したときからエンジン制御開始までの時間間隔を計
測する制御タイミング計測手段を設け、上記異常判定手
段により異常判定が行われたときに、第4の所定角度毎
の検出信号を検出したときからエンジン制御開始までの
時間間隔が上記制御タイミング計測手段によって計測す
るようにしている場合には、第1の判定手段での異常発
生によってクランク軸同期回転体に基づく第1および第
2の所定角度毎の検出信号を信頼できないときに、第2
の判定手段によるカム軸同期回転体に基づいた1回転毎
に1回の特定検出信号などの第4の所定角度毎の検出信
号検出時点からのエンジン制御開始タイミングを計測す
ることで、クランク軸同期回転体に基づく第1および第
2の所定角度毎の検出信号に依存しなくとも、第2の判
定手段による検出信号検出時点からの計測値に基づいて
エンジン制御開始タイミングを円滑に決定することが可
能となる。
【0028】これに対し、請求項13に係わる発明のよ
うに、異常判定手段を少なくとも第1の判定手段に設け
るとともに、この異常判定手段に、第2の判定手段によ
るカム軸同期回転体に基づいた検出信号を検出したとき
からエンジン制御開始までの時間間隔を計測するカム信
号基準制御タイミング計測手段を設け、上記異常判定手
段により異常判定が行われたときに、カム軸同期回転体
に基づく検出信号を検出したときからエンジン制御開始
までの時間間隔を上記カム信号基準制御タイミング計測
手段によって計測するようにしている場合には、第1の
判定手段での異常発生によってクランク軸同期回転体に
基づく第1および第2の所定角度毎の検出信号を信頼で
きないときに、第2の判定手段による気筒毎に対応した
特定の検出信号などの第3の所定角度毎の検出信号およ
びカム軸同期回転体に基づいた1回転毎に1回の検出信
号などの第4の所定角度毎の検出信号の検出時点からの
エンジン制御開始タイミングを計測することで、クラン
ク軸同期回転体に基づく第1および第2の所定角度毎の
検出信号に依存しなくとも、第2の判定手段による第3
および第4の検出信号の検出時点からのエンジン制御開
始タイミングを子細に決定することが可能となる。
【0029】また、請求項14に係わる発明のように、
異常判定手段を第2の判定手段に設けるとともに、この
異常判定手段に、エンジンの挙動を判定するエンジン挙
動判定手段を備え、上記異常判定手段により異常判定が
行われたときに、クランク軸同期回転体に基づく検出信
号に基づいてエンジン制御を続行し、その制御後にエン
ジンの挙動をエンジン挙動判定手段によって判定するよ
うにしているとともに、上記エンジン挙動判定手段によ
るエンジンの挙動に基づいてカウント手段をリセットす
る条件を定めるようにしている場合には、第2の判定手
段での異常発生によってカム軸同期回転体に基づく第3
および第4の所定角度毎の検出信号を信頼できないとき
に、第1の判定手段による数度毎の間隔の短い検出信号
などの第1の所定角度毎の検出信号および1回転毎に1
回の検出信号などの第2の所定角度毎の検出信号に基づ
いてエンジン制御を続行し、そのエンジン制御を行った
際のエンジンの挙動に問題がなければ、現在クランク角
度の計数基準と認識されている側の第2の検出信号発生
時点を計数基準と判定し、問題があるときは、現在クラ
ンク角度の計数基準と認識されている側の第2の検出信
号発生時点から見て次に現れるあるいは現れた第2の検
出信号発生時点を計数基準と判定することで、カム軸同
期回転体に基づく第3および第4の所定角度毎の検出信
号に依存しなくとも、エンジンの挙動に基づくカウント
手段のリセット条件を正確に定めることが可能となる
上、第1の判定手段による第1および第2の検出信号の
判定後からのエンジン制御開始タイミングを円滑に計測
することが可能となる。
【0030】更に、請求項15に係わる発明のように、
異常判定手段による異常判定が行われたときに、第2の
検出手段により第4の所定角度毎の検出信号を検出した
際の第1の検出手段による第1の所定角度毎の検出信号
のカウント数を記憶して出力するカウント数出力手段を
備えている場合には、第2の検出手段により1回転毎に
1回の検出信号などの第4の所定角度毎の検出信号を検
出した際に第1の検出手段による数度毎の間隔の短い検
出信号などの第1の所定角度毎の検出信号のカウント数
を記憶して出力することで、カム軸に対するクランク軸
のねじれ量を認識して、エンジン固有のカム軸とクラン
ク軸との両軸間のズレ量を見定めることが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0032】図1は本発明の実施形態に係わるエンジン
のクランク角度識別装置の概略構成を示す機能ブロック
図、図2は図1における第1および第2の検出手段を図
式的に示す構成図である。
【0033】図1および図2において、1はエンジンの
クランク軸、2はカム軸であって、カム軸2は、図示し
ないギヤ機構によってクランク軸1に対し二分の一の減
速比で同期して回転するようになっている。
【0034】クランク軸1は、このクランク軸1の回転
に関連した第1の所定角度毎の検出信号および第2の所
定角度毎の検出信号を得る第1の信号検出手段11を備
えている。この第1の信号検出手段11は、クランク軸
1の軸端に回転一体に連結されて同期回転するクランク
軸同期回転体12と、このクランク軸同期回転体12の
外周に沿って所定角度毎に設けられた複数の凸起12
a,…と、電磁ピックアップ式の第1の検出器13とを
備えている。
【0035】上記クランク軸同期回転体12の各凸起1
2aは、相隣なる凸起12a,12a間に該各凸起12
aの周方向の幅とほぼ合致する程度の微少な隙間を存し
てクランク角度6゜毎に半径方向外方に凸設され、クラ
ンク角度の基準位置A手前において2つの凸起12a,
12aが連続して欠落している。この場合、凸起12
a,…は、クランク軸同期回転体12の周方向におい
て、クランク角度6゜毎に設けられているものの、2つ
分の欠落凸起12b,12bを差し引いて、58個凸設
されてなる。第1の所定角度毎の検出信号は、クランク
軸同期回転体12の周方向において凸起12aを検出す
る都度出力されるクランク角度6゜毎の間隔の短い検出
信号であって、クランク軸同期回転体12が1回転した
際に58回検出される。一方、第2の所定角度毎の検出
信号は、クランク軸同期回転体12の周方向において連
続して欠落している2つ分の欠落凸起12bを検出する
間隔の長い検出信号であって、クランク軸同期回転体1
2が1回転した際に1回のみ検出される。
【0036】また、カム軸2は、このカム軸2の回転に
関連した第3の所定角度毎の検出信号および第4の所定
角度毎の検出信号を得る第2の信号検出手段21を備え
ている。この第2の信号検出手段21は、カム軸2の軸
端に回転一体に連結されて同期回転するカム軸同期回転
体22と、このカム軸同期回転体22の外周に沿って所
定角度置きに設けられた複数の凸起22a,…と、電磁
ピックアップ式の第2の検出器23とを備えている。
【0037】上記カム軸同期回転体22の各凸起22a
は、カム軸同期回転体22の周方向におけるカム角度6
0゜置きにほぼ相当する位置においてそれぞれ半径方向
外方に凸設されている。また、カム角度の基準位置Bの
手前、具体的にはカム角度基準位置Bの凸起22aから
カム角度6゜隔てた手前位置には、単一の凸起22bが
凸設されている。この場合、凸起22a,…は、カム軸
同期回転体12の周方向において、エンジンの気筒数に
相当する6個が凸設されてなる。
【0038】第3の所定角度毎の検出信号は、カム軸同
期回転体22の周方向において凸起22aを検出する都
度出力される気筒毎に対応した一定間隔の気筒検出信号
であって、カム軸同期回転体22が1回転した際に6回
検出される。一方、第4の所定角度毎の検出信号は、カ
ム角度の基準位置Bの凸起22aとその手前に凸設した
単一の凸起22bとにより連続して2回検出される間隔
の短いWパルスの特定検出信号であって、カム軸同期回
転体22が1回転した際に1回(Wパルス)のみ検出さ
れる。この場合、図3の(a)及び(a)を展開した
(b)並びに図4の(a)及び(a)を展開した(b)
に示すように、第1および第2の検出器13,23によ
り検出された検出信号(電磁ピックアップ出力信号)
は、11又は21の信号検出手段の増幅手段により増幅
されたのち、波形信号形成手段により矩形波のパルス信
号に変換される。図3の(c)及び図4の(c)と図3
の(d)及び図4の(d)は、それぞれ、増幅手段の出
力と、波形信号形成手段の出力を示している。これらの
パルス信号は、凸起12a,22a,22bにそれぞれ
対応している。
【0039】図1において、31は第1の計測手段とし
ての第1タイマ手段であって、この第1タイマ手段31
では、上記第1の検出器13からの出力を受け、クラン
ク軸同期回転体12に基づいて得られる第1および第2
の検出信号の発生時間間隔を計測することが行われる。
32は第2の計測手段としての第2タイマ手段であっ
て、この第2タイマ手段32では、上記第2の検出器2
3からの出力を受け、カム軸同期回転体22に基づいて
得られる第3および第4の検出信号の発生時間間隔を計
測することが行われる。また、33は第1の判定手段で
あって、この第1の判定手段33では、上記第1タイマ
手段31からの出力を受け、図5に示すように、第1タ
イマ手段31により計測された今回と前回の検出信号の
発生時間間隔つまり相隣なる凸起12a,12a間での
両検出信号の発生時間間隔Tmとその1つ前の前回と前
々回の検出信号の発生時間間隔つまり1つ前の相隣なる
凸起12a,12a間での両検出信号の発生時間間隔T
m−1とを比較し、この第1タイマ手段31により計測
された検出信号が第1の所定角度毎の検出信号(クラン
ク角度6゜毎の検出信号)もしくは第2の所定角度毎の
検出信号(1回転毎に1回の欠落凸起12bを検出する
特定検出信号)のいずれであるかを判定することが行わ
れる。この場合、第1の判定手段32によって、第1タ
イマ手段31により計測された検出信号の発生時間間隔
Tmとその1つ前の検出信号の発生時間間隔Tm−1を
比較し、2≦Tm/Tm−1≦4の関係を満たしている
ときに、今回の検出信号が第2の所定角度毎の検出信号
(欠落凸起12aによる特定検出信号)であることの判
定がなされる。なお、Tm/Tm−1の範囲を規定する
「2」および「4」は、エンジンの負荷、始動直後また
は加減速などのエンジンの運転条件などによって変更可
能な定数である。
【0040】一方、34は第2の判定手段であって、こ
の第2の判定手段34では、上記第2タイマ手段32か
らの出力を受け、図6に示すように、第2タイマ手段3
2により計測された今回と前回の検出信号の発生時間間
隔つまり相隣なる凸起22a,22a間での両検出信号
の発生時間間隔Tnとその1つ前の前回と前々回の検出
信号の発生時間間隔つまり1つ前の相隣なる凸起22
a,22a間での両検出信号の発生時間間隔Tn−1と
を比較し、この第2タイマ手段32により計測された検
出信号が第3の所定角度毎の検出信号(気筒毎に対応す
る気筒検出信号)もしくは第4の所定角度毎の検出信号
(1回転毎に1回のWパルスの特定検出信号)のいずれ
であるかを判定することが行われる。この場合、第2の
判定手段33によって、第2タイマ手段32により計測
された検出信号の発生時間間隔Tnとその1つ前の検出
信号の発生時間間隔Tn−1を比較し、0.1≦Tn/
Tn−1≦0.5の関係を満たしているときに、今回の
検出信号が第4の所定角度毎の検出信号(Wパルスの特
定検出信号)であることの判定がなされる。なお、Tn
/Tn−1の範囲を規定する「0.1」および「0.
5」は、エンジンの負荷、始動直後または加減速などの
エンジンの運転条件などによって変更可能な定数であ
る。
【0041】そして、35は計数基準判定手段であっ
て、この計数基準判定手段35では、上記第1の判定手
段33および第2の判定手段34からの出力を受け、図
7に示すように、第1の判定手段33による第2の所定
角度毎の検出信号(1回転毎に1回の特定検出信号)で
あることの判定と、第2の判定手段34による第4の所
定角度毎の検出信号(Wパルスの特定検出信号)である
ことの判定がカム軸同期回転体22の所定角度内(例え
ば30゜内)において行われたときに、第1タイマ手段
31により最初に計測される第1の検出信号の発生時点
がクランク角度の計数基準A(クランク角度の基準位置
A)であると判定することが行われる。この場合、図3
の(a)に示すように、クランク角度の計数基準A(ク
ランク角度の基準位置A)は、クランク軸同期回転体1
2の回転方向におけるパルス信号(凸起12a)の立ち
上がりエッジ位置に規定されている。一方、図4の
(a)に示すように、カム角度の基準位置Bは、カム軸
同期回転体22の回転方向におけるパルス信号(凸起2
2a)の立ち上がりエッジ位置に規定されている。
【0042】図1において、41はカウント手段であっ
て、このカウント手段41では、第1の判定手段33か
らの出力を受け、クランク軸同期回転体12に基づく第
1の検出信号が発生する毎にその信号発生数をカウント
することが行われる。このカウント手段41は、クラン
ク軸同期回転体12に基づく第1の検出信号の発生回数
が所定値に達したときに、リセットされるようにしてい
る。そして、上記カウント手段41をリセットする所定
値は、クランク軸同期回転体12に基づく第1の検出信
号の信号発生数がクランク軸1の2回転相当値、つまり
「116」となった時点としている。この場合、カウン
ト手段41は、エンジン始動後に最初に計数基準判定手
段35によってクランク角度が計数基準Aであると判定
されたときにリセットされ、それ以後はクランク軸同期
回転体12に基づく第1の検出信号の信号発生数が「1
16」に達する毎にリセットされる。
【0043】また、42は第1の異常判定手段であっ
て、この第1の異常判定手段42では、計数基準判定手
段35およびカウント手段41からの出力を受け、クラ
ンク軸同期回転体12に基づく第1の検出信号の信号発
生数がクランク軸1の2回転相当値「116」に達する
までのカウント手段41によるカウントと、計数基準判
定手段35によるクランク角度が計数基準Aであること
の判定が、クランク軸1の所定角度内において行われな
かった場合に、異常であると判定することが行われる。
また、第1の異常判定手段42は、カウント数出力手段
43を備え、このカウント数出力手段43では、上記第
1の異常判定手段42からの出力を受け、この第1の異
常判定手段42による異常判定が行われたときに、第2
の検出器23により第4の所定角度毎の検出信号を検出
した際の第1の検出器13による第1の所定角度毎の検
出信号のカウント数を記憶して出力することが行われ
る。
【0044】上記カウント手段41では、クランク角度
の計数基準からカウントした信号発生数の中から各気筒
に対応する気筒基準値「0,20,40,58,78,
98」がそれぞれ定められて記憶されている。そして、
45は気筒基準信号発生数判定手段であって、この気筒
基準信号発生数判定手段45では、上記カウント手段4
1からの出力を受け、カウント手段41によりカウント
した信号発生数が上記気筒基準値「0,20,40,5
8,78,98」に達したか否かを判定することが行わ
れる。また、46は気筒基準経過後信号発生数計測手段
としての気筒基準経過後信号カウント手段であって、こ
の気筒基準経過後信号カウント手段46では、図8に示
すように、上記気筒基準信号発生数判定手段45からの
出力を受け、気筒基準信号発生数判定手段45により信
号発生数が気筒基準値C「0,20,40,58,7
8,98」に達したと判定されたときに、その気筒基準
値C経過後の信号発生数をカウントすることが行われ
る。更に、47は気筒基準経過後信号発生数判定手段で
あって、この気筒基準経過後信号発生数判定手段47で
は、上記気筒基準経過後信号カウント手段46からの出
力を受け、気筒基準経過後信号カウント手段46による
気筒基準値C経過後の信号発生数が所定値D(図8では
「4」)に達したか否かを判定することが行われる。そ
して、48は気筒基準制御タイミング計測手段であっ
て、この気筒基準制御タイミング計測手段48では、気
筒基準経過後信号発生数判定手段47からの出力を受
け、気筒基準経過後信号発生数判定手段47により気筒
基準値C経過後の信号発生数が所定値Dに達したと判定
されたときに、その所定値Dからエンジン制御開始要求
位置Eまでの時間を計測してエンジン制御開始タイミン
グを決定することが行われる。
【0045】なお、所定値C,D,Eは、予め定められ
た値、又は記述しない演算処理の結果により決定される
変数の値、つまり製品出荷前に予め定めておく値、又は
製品出荷後に演算処理によって求められる値のいずれで
もよい。そして、気筒基準値Cは、一気筒に一つの値と
は限られず、一気筒に複数設定されてもよい。例えば、
エンジン制御の種類によって複数としてもよい。さら
に、所定値D,Eは0であってもよく、気筒基準値Cに
達して直ぐに、又は所定値Dに達して直ぐにエンジン制
御開始タイミングとしてもよい。
【0046】また、第1の判定手段33および第2の判
定手段34には、エンジンの運転状態(エンジンの負
荷、始動直後または加減速など)に基づいた条件で異常
判定を行う第2および第3の異常判定手段51,52が
それぞれ設けられている。
【0047】第1の判定手段33に備えた第2の異常判
定手段51は、第2の判定手段34によるカム軸同期回
転体22に基づいた第4の所定角度毎の検出信号(Wパ
ルスの特定検出信号)を検出したときに、エンジン制御
開始までの時間間隔を計測する制御タイミング計測手段
53を備えている。そして、上記第2の異常判定手段5
1により異常判定が行われたときに、第4の所定角度毎
の検出信号を検出した時点からエンジン制御開始要求位
置までを時間計測してエンジン制御開始タイミングを決
定することが行われる。また、第2の異常判定手段51
は、第2の判定手段34によるカム軸同期回転体22に
基づいた第3の所定角度毎の検出信号(気筒毎に対応す
る気筒検出信号)を検出したときに、エンジン制御開始
要求位置までの時間を計測するカム信号基準制御タイミ
ング計測手段54を備えている。そして、上記第2の異
常判定手段51により異常判定が行われたときに、カム
軸同期回転体22に基づいた第3又は第4の所定角度毎
の検出信号を検出した時点からエンジン制御開始までの
時間間隔を計測してエンジン制御開始タイミングを決定
することが行われる。
【0048】一方、第2の判定手段34に備えた第3の
異常判定手段52は、エンジンの挙動を判定するエンジ
ン挙動判定手段55を備えている。そして、第3の異常
判定手段52により異常判定が行われたときに、クラン
ク軸同期回転体12に基づく第1の検出信号(クランク
角度6゜毎の検出信号)および第2の検出信号(1回転
毎に1回の欠落凸起12bを検出する特定検出信号)に
基づいてエンジン制御を続行し、その制御後にエンジン
挙動判定手段55によってエンジンの挙動を判定するこ
とが行われる。また、上記カウント手段41は、上記エ
ンジン挙動判定手段によるエンジンの挙動に基づいて、
クランク軸同期回転体12に基づく第1の検出信号の発
生回数をリセットする条件が定められるようになってい
る。
【0049】従って、本実施形態では、クランク軸同期
回転体12に基づいて得られる第1の所定角度毎の検出
信号(クランク角度6゜毎の検出信号)および第2の所
定角度毎の検出信号(1回転毎に1回検出される特定の
検出信号)の発生時間間隔Tmをその1つ前の検出信号
の発生時間間隔Tm−1とそれぞれ比較し、2≦Tm/
Tm−1≦4の関係を満たしているときに、第2の所定
角度毎の検出信号(欠落凸起12bによる特定検出信
号)であることの判定がなされる一方、カム軸同期回転
体22に基づいて得られる第3の所定角度毎の検出信号
(例えば、気筒毎に対応する検出信号)および第4の所
定角度毎の検出信号(例えば、1回転毎に1回の欠落凸
起12bを検出する特定検出信号)の発生時間間隔Tn
をその1つ前の検出信号の発生時間間隔Tn−1とそれ
ぞれ比較し、0.1≦Tn/Tn−1≦0.5の関係を
満たしているときに、第4の所定角度毎の検出信号(W
パルスの特定検出信号)であることの判定がなされる。
【0050】このため、第4の所定角度毎の検出信号判
定時点からカム軸同期回転体22の所定角度内において
第2の所定角度毎の検出信号判定が行われたときにクラ
ンク角度の計数基準Aが判定され、カム軸同期回転体2
2に基づく検出信号は、あくまでもクランク軸同期回転
体12に基づく検出信号を基準とする際の目安的な役割
をなす程度のものとなる。従って、クランク角度の計数
基準判定をクランク軸同期回転体12に基づく検出信号
とカム軸同期回転体22に基づく検出信号を併用するこ
とで、カム軸同期回転体に基づく検出信号にのみ基づい
てクランク角度を識別するものと比べてクランク角度の
計数基準を判定するに当たってギヤのバックラッシによ
るズレが生じることはなく、クランク角度の識別精度を
向上させることができる。しかも、Tm/Tm−1の範
囲を規定する「2」および「4」、並びにTn/Tn−
1の範囲を規定する「0.1」および「0.5」は、エ
ンジンの負荷、始動直後または加減速などのエンジンの
運転条件などによって変更可能な定数であるので、エン
ジンの運転条件によってクランク軸同期回転体12およ
びカム軸同期回転体22の回転数が変動しても、運転状
態に左右されることなくクランク角度の識別を精度よく
行うことができる。
【0051】また、エンジン始動後に最初に計数基準判
定手段35によってクランク角度が計数基準Aであると
判定されたときにカウント手段41がリセットされ、そ
れ以後はクランク軸同期回転体12に基づく第1の検出
信号の信号発生数がクランク軸1の2回転に相当する値
「116」に達する毎にリセットされるので、カウント
手段41による信号発生数のカウント精度を非常に信頼
性の高いものとすることができ、カウント数に基づいた
1燃焼サイクルの燃料噴射時期や燃料噴射期間等のエン
ジン制御を行うことができる。しかも、エンジン始動後
に最初に計数基準判定手段35によってクランク角度が
計数基準であると判定されれば、それ以後は、カム軸同
期回転体22に基づく第3の所定角度毎の検出信号およ
び第4の所定角度毎の検出信号を検出する第2の検出手
段23、カム軸同期回転体22に基づく検出信号の発生
時間を計測する第2タイマ手段32、および第2の判定
手段34が不要となり、制御の簡単化を図ることができ
る。
【0052】加えて、クランク軸同期回転体12に基づ
いた第1の検出信号の信号発生数「116」(カウント
数)と、計数基準判定手段35によるクランク角度が計
数基準であることの判定とがカム軸同期回転体22の所
定角度内において行われなかった場合に、第1の異常判
定手段42によって異常であると判定されるので、異常
判定後の不正確な検出信号の信号発生数のカウントに基
づいた燃料噴射時期や燃料噴射期間等のエンジン制御を
禁止することができ、クランク角度識別装置の信頼性を
高めることができる。しかも、第1の異常判定手段42
による異常判定が行われたときに、第2の検出器23に
より第4の所定角度毎の検出信号を検出した際の第1の
検出器13による第1の所定角度毎の検出信号のカウン
ト数がカウント数出力手段43によって記憶されて出力
されるので、第2の検出器23により第4の所定角度毎
の検出信号を検出した際に第1の検出器23による第1
の所定角度毎の検出信号のカウント数を記憶して出力す
ることで、カム軸2に対するクランク軸1のねじれ量を
認識して、個々のエンジン固有のカム軸2とクランク軸
1との両軸1,2間のズレ量を見定めることができる。
【0053】そして、カウント手段41により各気筒に
対応する気筒基準値C「0,20,40,58,78,
98」からカウントした気筒基準値C経過後の第1の検
出信号の信号発生数が気筒基準経過後信号カウント手段
46によって所定値Dに達するまでカウントされた後
は、その所定値Dからエンジン制御開始要求位置までの
時間を気筒基準制御タイミング計測手段48によって計
測してエンジン制御開始タイミングが決定されるので、
各気筒毎のエンジン制御開始要求位置が検出信号発生時
点の谷間つまり検出信号発生時点と合致していなくと
も、気筒基準制御タイミング計測手段48によって各気
筒毎のエンジン制御開始タイミングを正確に決定するこ
とができる。
【0054】また、第1の判定手段33および第2の判
定手段34には第2および第3の異常判定手段51,5
2が設けられているので、検出器13,23および凸起
12a,22a,22bの異常などによってパルス信号
が抜けたりノイズが混入すると、クランク軸同期回転体
12に基づいて得られる検出信号が第1の所定角度毎の
検出信号であるかを今回と前回の検出信号の発生時間間
隔を比較した際にクランク軸同期回転体12に基づいて
得られる検出信号が異常であるか否かが第1の判定手段
33によって、およびカム軸同期回転体22に基づいて
得られる検出信号が第3の所定角度毎の検出信号である
か第4の所定角度毎の検出信号であるかを今回と前回の
検出信号の発生時間間隔を比較した際にカム軸同期回転
体22に基づいて得られる検出信号が異常であるか否か
が第2の判定手段34によってそれぞれ判定することが
できる。しかも、第2および第3の異常判定手段51,
52による異常判定条件がエンジンの運転状態に基づい
た条件としていることで、エンジンの負荷、始動直後ま
たは加減速などのエンジンの運転条件によってクランク
軸同期回転体12およびカム軸同期回転体22の回転数
が変動しても、第1の判定手段33の異常および第2の
判定手段34の異常を運転状態に左右されることなく円
滑に判定することができる。
【0055】また、第2の異常判定手段51による第1
の判定手段33での異常発生によってクランク軸同期回
転体12に基づく第1および第2の所定角度毎の検出信
号を信頼できないときに、第2の判定手段34によるカ
ム軸同期回転体22に基づいた第4の所定角度毎の検出
信号検出時点からのエンジン制御開始までの時間間隔が
制御タイミング計測手段53によって計測されるので、
クランク軸同期回転体12に基づく第1および第2の所
定角度毎の検出信号に依存しなくとも、第2の判定手段
34による第4の所定角度毎の検出信号検出時点からエ
ンジン制御開始要求位置までの時間計測値に基づいてエ
ンジン制御開始タイミングを円滑に決定することができ
る。しかも、第2の異常判定手段51による第1の判定
手段33での異常発生によってクランク軸同期回転体1
2に基づく第1および第2の所定角度毎の検出信号が信
頼できないときに、第2の判定手段34による第3又は
第4の所定角度毎の検出信号の検出時点からエンジン制
御開始までの時間間隔をカム信号基準制御タイミング計
測手段54によって計測してエンジン制御開始タイミン
グが決定されるので、クランク軸同期回転体12に基づ
く第1および第2の所定角度毎の検出信号に依存しなく
とも、第2の判定手段34による第3の検出信号の検出
時点からのエンジン制御開始タイミングを各気筒毎に子
細に決定することができる。
【0056】一方、第3の異常判定手段52による第2
の判定手段34での異常発生によってカム軸同期回転体
22に基づく第3および第4の所定角度毎の検出信号を
信頼できないときに、第1の判定手段33による第1の
所定角度毎の検出信号および第2の所定角度毎の検出信
号に基づいてエンジン制御が続行され、そのエンジン制
御を行った際のエンジンの挙動に問題がなければ、現在
クランク角度の計数基準と認定されている側の第2の検
出信号発生時点を計測基準Aと判定し、問題があるとき
は、現在クランク角度の計数基準と認定されている側の
第2の検出信号発生時点から見て次に現れるあるいは現
れた第2の検出信号発生時点を計測基準Aと判定するこ
とで、カム軸同期回転体22に基づく第3および第4の
所定角度毎の検出信号に依存しなくとも、エンジンの挙
動に基づくカウント手段41のリセット条件を正確に定
めることができる上、第1の判定手段33による第1お
よび第2の検出信号の判定後からのエンジン制御タイミ
ングを円滑に時間計測することができる。
【0057】<他の実施の形態>なお、本発明は、上記
実施形態に検定されるものではなく、その他種々の変形
例を包含している。例えば、上記実施形態では、クラン
ク軸同期回転体12に基づく第1の検出信号の発生回数
が「116」に達したときにカウント手段41をリセッ
トするようにしたが、計数基準判定手段によってクラン
ク角度が計数基準であると判定されたときにカウント手
段がリセットされるようにしてもよい。この場合、クラ
ンク角度の計数基準であると判定された第2の検出信号
の発生時点から再度クランク角度が計数基準であると判
定されるか、クランク角度の計数基準であると判定され
た第2の検出信号の発生時点から検出信号の発生回数が
「116」に達すると、カウント手段41によるカウン
トがリセットされることになり、要求に応じて適宜カウ
ント手段41をリセットすることができることになる。
しかも、計数基準判定手段によるクランク角度の計数基
準判定毎にカウント手段をリセットするようにした場合
には、クランク角度の計数基準であると判定された第2
の検出信号の発生時点から再度クランク角度が計数基準
であると判定されるまでの間に亘って第1の検出信号の
発生回数がカウントされてリセットされ、カウント手段
による信号発生数のカウント精度を非常に信頼性の高い
ものとすることができる。
【0058】また、上記実施形態では、カウント手段4
1により各気筒に対応する気筒基準値Cを予め定めて
「0,20,40,58,78,98」とし、本値から
カウントした気筒基準値経過後の第1の検出信号の信号
発生数を所定値Dに達するまで個々にカウントした後
に、それぞれの所定値Dからエンジン制御要求位置まで
の時間を計測してエンジン制御タイミングを決定するよ
うにしたが、図9に示すように、カウント手段により各
気筒に対応する気筒基準値C「0,20,40,58,
78,98」まで個々にカウントした気筒基準値C経過
後に、その気筒基準値Cからエンジン制御要求位置Eま
での時間を計測してエンジン制御開始タイミングを決定
するようにしてもよい。また、単一気筒のエンジンや特
定気筒でのエンジン制御開始タイミングを時間計測する
場合にも適用されるようにしてもよく、具体的には、カ
ウント手段によりクランク角度の計数基準からカウント
した第1の検出信号の信号発生数が「116」に達した
か否かをクランク基準信号発生数判定手段によって判定
し、第1の検出信号の信号発生数が「116」に達した
ときに、その判定時点(信号発生数到達時点)からのエ
ンジン制御開始タイミングがクランク基準制御タイミン
グ計測手段によって時間計測されることになる。この場
合には、エンジン制御開始タイミングが信号発生時点の
谷間つまり信号発生時点と合致していなくとも、クラン
ク基準制御タイミング計測手段によってエンジン制御開
始要求位置を正確に決定することが可能となる。
【0059】更に、上記実施形態では、エンジンの燃料
噴射時期や燃料噴射期間等のエンジン制御開始タイミン
グを計測する場合について述べたが、ガソリンエンジン
やガスエンジンのように点火時期のエンジン制御開始タ
イミングを計測するものについても適用可能であり、要
するに、ディーゼルエンジン、ガソリンエンジンおよび
ガスエンジンなどあらゆるエンジンに適用可能である。
【0060】さらにまた、上記実施形態では、クランク
軸同期回転体12外周に複数の凸起12a,…を、カム
軸同期回転体22外周に気筒毎に対応する複数の凸起2
2a,…と単一の凸起22bとをそれぞれ凸設したが、
クランク軸同期回転体に所定角度置きに複数の凹部が、
カム軸同期回転体に気筒毎に対応する複数の凹部と単一
の凹部とがそれぞれ凹設されていたり、クランク軸同期
回転体に所定角度置きに複数の孔部が、カム軸同期回転
体に気筒毎に対応する複数の孔部と単一の孔部とがそれ
ぞれ穿設されていたりしてもよく、要するに、それぞれ
検出器により検出可能な構成であれば、どのような構成
であってもよい。また、第1および第2の検出器の構成
についても、特に限定されるものではなく、電磁ピック
アップ式の検出器のほか、光透過式やホール式などあら
ゆる形態のものが適用可能である。
【0061】加えて、上記実施形態では、6気筒エンジ
ンの気筒毎に対応する6個の凸起22aとカム角度の基
準位置Bの凸起22aの手前の凸起22bとをカム軸同
期回転体22の周方向にそれぞれ凸設させたが、4気筒
エンジンに適用する場合にはその各気筒毎に対応するカ
ム角度90゜置きの4個の凸起とカム角度の基準位置に
ある凸起手前の単一の凸起とをカム軸同期回転体の周方
向にそれぞれ凸設させてもよい。同じく、3気筒の場合
にはカム角度120゜毎の3個の凸起とカム角度の基準
位置にある凸起手前の単一の凸起を、8気筒の場合には
カム角度45゜毎の8個の凸起とカム角度の基準位置に
ある凸起手前の単一の凸起を、12気筒の場合にはカム
角度30゜毎の12個の凸起とカム角度の基準位置にあ
る凸起手前の単一の凸起をそれぞれ設ければよい。更
に、気筒数の異なるエンジンにおいても共用できるよう
に各気筒の最小公倍数(例えば、3気筒と4気筒で共用
するならば12個)に対応する数の等間隔の凸起とカム
角度の基準位置にある凸起手前の単一の凸起とをカム軸
同期回転体の周方向にそれぞれ凸設させてもよい。
【0062】また、上記実施形態では、クランク角度の
計数基準A(クランク角度の基準位置A)をクランク軸
同期回転体12の回転方向におけるパルス信号(凸起1
2a)の立ち上がりエッジ位置に、カム角度の基準位置
Bをカム軸同期回転体22の回転方向におけるパルス信
号(凸起22a)の立ち上がりエッジ位置にそれぞれ規
定したが、クランク角度の計数基準(クランク角度の基
準位置)およびカム角度の基準位置が各同期回転体の周
方向におけるパルス信号の中央位置、またはクランク角
度の計数基準およびカム角度の基準位置が各同期回転体
の周方向におけるパルス信号の立ち下がりエッジ位置に
規定されていてもよい。更に、クランク角度の計数基準
がクランク軸同期回転体の周方向における2つ分の欠落
凸起の中央位置に規定されていてもよく、目標となり得
る位置であれば、特に限定されるものではない。
【0063】
【発明の効果】以上の如く、本発明の請求項1における
エンジンのクランク角度識別装置によれば、クランク軸
同期回転体に基づく検出信号が第1の所定角度毎の検出
信号であるか第2の所定角度毎の検出信号であるかを今
回と前回の検出信号の発生時間間隔と前回と前々回の検
出信号の発生時間間隔を比較して判定され、カム軸同期
回転体に基づく検出信号が第3の所定角度毎の検出信号
であるか第4の所定角度毎の検出信号であるかを今回と
前回の検出信号の発生時間間隔と前回と前々回の検出信
号の発生時間間隔を比較して判定される。そして、第2
の所定角度毎の検出信号の判定と第4の所定角度毎の検
出信号の判定が所定角度内において行われたときに、第
1の計測手段により計測された今回の検出信号の発生時
点をクランク角度の計数基準であると判定することで、
カム軸同期回転体からの検出信号にのみ基づいてクラン
ク角度を識別するものよりクランク角度の計数基準を判
定するのにギヤのバックラッシ等によるズレを生じさせ
ることを少なくし、クランク角度の識別精度を向上させ
ることができる。
【0064】本発明の請求項2におけるエンジンのクラ
ンク角度識別装置によれば、第1の判定手段および第2
の判定手段における判定条件をエンジンの運転条件に基
づくものとすることで、クランク軸同期回転体およびカ
ム軸同期回転体の回転数の変動によって左右されずにク
ランク角度の識別を精度よく行うことができる。
【0065】本発明の請求項3におけるエンジンのクラ
ンク角度識別装置によれば、クランク角度の計数基準が
判定されてから再度クランク角度の計数基準が判定され
るか、クランク角度の計数基準が判定されてからクラン
ク軸同期回転体に基づく検出信号の発生回数が所定値に
達すると、カウント手段がリセットされるので、要求に
応じて適宜カウント手段がリセットされる。
【0066】本発明の請求項4におけるエンジンのクラ
ンク角度識別装置によれば、計数基準判定手段がクラン
ク角度の計数基準を判定する毎にカウント手段がリセッ
トされるので、クランク角度の計数基準が判定されてか
ら再度クランク角度の計数基準が判定されるまでの間に
亘って検出信号の発生回数がカウントしてリセットさ
れ、カウント手段による信号発生数のカウント精度を非
常に信頼性の高いものとすることができる上、クランク
角度をカウント数に応じて算出することができる。
【0067】本発明の請求項5におけるエンジンのクラ
ンク角度識別装置によれば、エンジン始動後に最初に計
数基準判定手段がクランク角度の計数基準を判定すれ
ば、それ以後クランク軸同期回転体に基づく検出信号の
信号発生数が所定値に達する毎にリセットされるので、
エンジン始動後のクランク角度の計数基準判定以後の計
数基準判定手段によるクランク角度の計数基準判定を不
要とし、第2の検出手段、第2の計測手段および第2の
判定手段を不要にして制御の簡単化を図ることができ
る。
【0068】本発明の請求項6におけるエンジンのクラ
ンク角度識別装置によれば、カウント手段をリセットす
る所定値をクランク軸同期回転体に基づく検出信号の信
号発生数のクランク軸2回転相当値とすることで、クラ
ンク角度の計数基準判定後における第2の検出信号の発
生時点から所定値に達するまでのカウント値を一燃焼サ
イクルに当てはめれ、検出信号の発生回数に基づいて一
燃焼サイクル毎の燃料噴射時期や燃料噴射期間等を円滑
に制御することができる。
【0069】本発明の請求項7におけるエンジンのクラ
ンク角度識別装置によれば、クランク軸同期回転体に基
づく検出信号のクランク軸2回転相当値のカウントと、
計数基準判定手段によるクランク角度の計数基準判定が
所定角度内において行われなかった場合に異常判定手段
による異常判定を行うことで、異常判定後の不正確な検
出信号の信号発生数のカウントに基づいた燃料噴射時期
や燃料噴射期間等の制御を禁止することができ、クラン
ク角度識別装置の信頼性を高めることができる。
【0070】本発明の請求項8におけるエンジンのクラ
ンク角度識別装置によれば、カウント手段によりクラン
ク角度の計数基準からカウントした信号発生数を所定値
までカウントし、その所定値に対応する信号発生時点か
らエンジン制御開始までの時間間隔をクランク基準制御
タイミング計測手段によって計測することで、信号発生
時点と合致していなくてもエンジン制御開始タイミング
を正確に計測することができる。
【0071】本発明の請求項9におけるエンジンのクラ
ンク角度識別装置によれば、カウント手段により各気筒
に対応する気筒基準値からカウントした気筒基準値経過
後の信号発生数を所定値までカウントしてから、その所
定値に対応する信号発生時点からエンジン制御開始まで
の時間間隔を気筒基準制御タイミング計測手段によって
計測することで、信号発生時点と合致していない各気筒
毎のエンジン制御開始タイミングを正確に計測すること
ができる。
【0072】本発明の請求項10におけるエンジンのク
ランク角度識別装置によれば、第1の判定手段および第
2の判定手段の少なくとも一方に異常判定手段を備える
ことで、クランク軸同期回転体に基づいて得られる検出
信号もしくはカム軸同期回転体に基づいて得られる検出
信号のうちの少なくとも一方の異常を判明させることが
できる。
【0073】本発明の請求項11におけるエンジンのク
ランク角度識別装置によれば、異常判定手段による異常
判定条件をエンジンの運転状態に基づいた条件とするこ
とで、クランク軸同期回転体およびカム軸同期回転体の
回転数の変動によって左右されずに第1の判定手段およ
び第2の判定手段のうちの少なくとも一方の異常を円滑
に判明させることができる。
【0074】本発明の請求項12におけるエンジンのク
ランク角度識別装置によれば、少なくとも第1の判定手
段に設けた異常判定手段の異常判定時に、第2の判定手
段による第4の所定角度毎の検出信号検出時点からのエ
ンジン制御開始までの時間間隔を制御タイミング計測手
段によって計測することで、クランク軸同期回転体に基
づく第1および第2の所定角度毎の検出信号に依存する
ことなく、エンジン制御開始タイミングを円滑に決定す
ることができる。
【0075】本発明の請求項13におけるエンジンのク
ランク角度識別装置によれば、少なくとも第1の判定手
段に設けた異常判定手段の異常判定時に、カム軸同期回
転体に基づく検出信号検出時点からのエンジン制御開始
までの時間間隔をカム信号基準制御タイミング計測手段
によって計測することで、クランク軸同期回転体に基づ
く第1および第2の所定角度毎の検出信号に依存するこ
となく、第2の判定手段による第3および第4の検出信
号の検出時点からのエンジン制御開始タイミングを子細
に決定することができる。
【0076】本発明の請求項14におけるエンジンのク
ランク角度識別装置によれば、第2の判定手段に設けた
異常判定手段の異常判定時に、クランク軸同期回転体に
基づく検出信号に基づいてエンジン制御を続行し、その
制御後にエンジンの挙動をエンジン挙動判定手段によっ
て判定するとともに、このエンジン挙動判定手段による
エンジンの挙動に基づいてカウント手段をリセットする
条件を定めることで、カム軸同期回転体に基づく第3お
よび第4の所定角度毎の検出信号に依存することなく、
エンジンの挙動に基づくカウント手段のリセット条件を
正確に定めることができる上、第1の判定手段による第
1および第2の検出信号の判定後からのエンジン制御開
始タイミングを円滑に計測することができる。
【0077】更に、本発明の請求項15におけるエンジ
ンのクランク角度識別装置によれば、異常判定手段の異
常判定時に、第2の検出手段による第4の所定角度毎の
検出信号検出時の第1の検出手段による第1の所定角度
毎の検出信号のカウント数を記憶して出力することで、
カム軸に対するクランク軸のねじれ量を認識して、エン
ジン固有のカム軸とクランク軸との両軸間のズレ量を見
定めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わるエンジンのクランク
角度識別装置の概略構成を示す機能ブロック図である。
【図2】第1および第2の検出手段を図式的に示すクラ
ンク角度識別装置の基本構成図である。
【図3】(a)は第1の検出手段によるクランク角度の
基準位置を示す説明図である。(b)はクランク軸同期
回転体の凸起を展開した図である。(c)は第1の検出
器により検出した電磁ピックアップ出力信号を増幅して
形成した波形信号を示す図である。(d)は波形信号を
変換した矩形波のパルス信号を示す図である。
【図4】(a)は第2の検出手段によるカム角度の基準
位置を示す説明図である。(b)はカム軸同期回転体の
凸起を展開した図である。(c)は第2の検出器により
検出した電磁ピックアップ出力信号を増幅して形成した
波形信号を示す図である。(d)は波形信号を変換した
矩形波のパルス信号を示す図である。
【図5】第1の判定手段による第1または第2の検出信
号の判定根拠を説明するパルス信号の波形図である。
【図6】第2の判定手段による第3または第4の検出信
号の判定根拠を説明するパルス信号の波形図である。
【図7】計数基準判定手段によるクランク角度の計数基
準の判定根拠を説明するパルス信号の波形図である。
【図8】気筒基準値経過後の信号発生数所定値からのエ
ンジン制御タイミングの決定根拠を説明するパルス信号
の波形図である。
【図9】他の変形例に係わる気筒基準値からのエンジン
制御タイミングの決定根拠を説明するパルス信号の波形
図である。
【図10】従来のクランク角度識別装置による回転信号
発生器の構造を示す斜視図である。
【図11】同じくクランク角度識別装置による回転信号
発生器を示す回路構成図である。
【図12】同じくクランク角度識別装置の概略構成を示
すブロック図である。
【図13】同じくクランク角度識別装置の動作を説明す
るための波形図である。
【符号の説明】
1 クランク軸 11 第1の信号検出手段 12 クランク軸同期回転体 2 カム軸 21 第2の信号検出手段 22 カム軸同期回転体 31 第1タイマ手段(第1の計測手段) 32 第2タイマ手段(第2の計測手段) 33 第1の判定手段 34 第2の判定手段 35 計数基準判定手段 41 カウント手段 42 第1の異常判定手段(異常判定手段) 43 カウント数出力手段 45 気筒基準信号発生数判定手段 46 気筒基準経過後信号カウント手段(気筒
基準経過後信号発生数計測手段) 47 気筒基準経過後信号発生数判定手段 48 気筒基準制御タイミング計測手段 51 第2の異常判定手段(異常判定手段) 52 第3の異常判定手段(異常判定手段) 53 制御タイミング計測手段 54 カム信号基準制御タイミング計測手段 55 エンジン挙動判定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 正典 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマーディ ーゼル株式会社内 (72)発明者 坂本 隆幸 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマーディ ーゼル株式会社内 (72)発明者 寺本 卓史 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマーディ ーゼル株式会社内 (72)発明者 藤田 明 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマーディ ーゼル株式会社内 Fターム(参考) 3G084 CA01 DA04 EA05 EA07 EA11 EB24 EC02 FA38 FA39

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸と同期して回転するクランク
    軸同期回転体に基づいて、第1の所定角度毎の検出信号
    と第2の所定角度毎の検出信号とを得る第1の検出手段
    と、 クランク軸に対して二分の一の減速比で回転するカム軸
    と同期して回転するカム軸同期回転体に基づいて、第3
    の所定角度毎の検出信号と第4の所定角度毎の検出信号
    とを得る第2の検出手段と、 上記クランク軸同期回転体に基づいて得られる検出信号
    の発生時間間隔を計測する第1の計測手段と、 上記カム軸同期回転体に基づいて得られる検出信号の発
    生時間間隔を計測する第2の計測手段と、 上記第1の計測手段により計測された今回と前回の検出
    信号の発生時間間隔と前回と前々回の検出信号の発生時
    間間隔とを比較し、この第1の計測手段により計測され
    た今回の検出信号が第1の所定角度毎の検出信号もしく
    は第2の所定角度毎の検出信号のいずれであるかを判定
    する第1の判定手段と、 上記第2の計測手段により計測された今回と前回の検出
    信号の発生時間間隔と前回と前々回の検出信号の発生時
    間間隔とを比較し、この第2の計測手段により計測され
    た今回の検出信号が第3の所定角度毎の検出信号もしく
    は第4の所定角度毎の検出信号のいずれであるかを判定
    する第2の判定手段と、 上記第1の判定手段による第2の所定角度毎の検出信号
    であることの判定と上記第2の判定手段による第4の所
    定角度毎の検出信号であることの判定が所定角度内に行
    われたときに、第1の計測手段により計測された今回の
    検出信号の発生時点がクランク角度の計数基準であると
    判定する計数基準判定手段とを備えていることを特徴と
    するエンジンのクランク角度識別装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載のエンジンのクラン
    ク角度識別装置において、 第1の判定手段および第2の判定手段における判定条件
    は、エンジンの運転条件に基づくものであることを特徴
    とするエンジンのクランク角度識別装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項2に記載のエンジンのクラン
    ク角度識別装置において、 クランク軸同期回転体に基づく検出信号が発生する毎に
    その信号発生数をカウントするカウント手段を備え、 このカウント手段は、計数基準判定手段がクランク角度
    の計数基準を判定したとき、またはクランク軸同期回転
    体に基づく検出信号の発生回数が所定値に達したとき
    に、リセットされることを特徴とするエンジンのクラン
    ク角度識別装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項3に記載のエンジンのクラン
    ク角度識別装置において、 カウント手段は、計数基準判定手段がクランク角度の計
    数基準を判定する毎にリセットされることを特徴とする
    エンジンのクランク角度識別装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項3に記載のエンジンのクラン
    ク角度識別装置において、 カウント手段は、エンジン始動後に最初に計数基準判定
    手段がクランク角度の計数基準を判定したときにリセッ
    トされ、それ以後はクランク軸同期回転体に基づく検出
    信号の信号発生数が所定値に達する毎にリセットされる
    ことを特徴とするエンジンのクランク角度識別装置。
  6. 【請求項6】 上記請求項5に記載のエンジンのクラン
    ク角度識別装置において、 カウント手段をリセットする所定値は、クランク軸同期
    回転体に基づく検出信号の信号発生数がクランク軸2回
    転相当値としていることを特徴とするエンジンのクラン
    ク角度識別装置。
  7. 【請求項7】 上記請求項6に記載のエンジンのクラン
    ク角度識別装置において、 クランク軸同期回転体に基づく検出信号の信号発生数が
    クランク軸2回転相当値に達するまでのカウント手段に
    よるカウントと、計数基準判定手段によるクランク角度
    が計数基準であることの判定とが所定角度内において行
    われなかった場合に、異常であると判定する異常判定手
    段を備えていることを特徴とするエンジンのクランク角
    度識別装置。
  8. 【請求項8】 上記請求項3に記載のエンジンのクラン
    ク角度識別装置において、 カウント手段によりクランク角度の計数基準からカウン
    トした信号発生数が所定値に達したか否かを判定するク
    ランク基準信号発生数判定手段と、 このクランク基準信号発生数判定手段により信号発生数
    が所定値に達したと判定されたときに、所定値に対応す
    る信号発生時点からエンジン制御開始までの時間間隔を
    計測するクランク基準制御タイミング計測手段とを備え
    ていることを特徴とするエンジンのクランク角度識別装
    置。
  9. 【請求項9】 上記請求項3に記載のエンジンのクラン
    ク角度識別装置において、 エンジンは1又は2以上の気筒を備えており、 各気筒に対応する気筒基準値がそれぞれ定められ、 カウント手段によりカウントした信号発生数が上記気筒
    基準値に達したか否かを判定する気筒基準信号発生数判
    定手段と、 この気筒基準信号発生数判定手段により信号発生数が気
    筒基準値に達したと判定されたときに、その気筒基準値
    に対応する信号発生後の信号発生数を計測する気筒基準
    経過後信号発生数計測手段と、 この気筒基準経過後信号発生数計測手段による気筒基準
    値に対応する信号発生後の信号発生数が所定値に達した
    か否かを判定する気筒基準経過後信号発生数判定手段
    と、 この気筒基準経過後信号発生数判定手段により気筒基準
    値に対応する信号発生後の信号発生数が所定値に達した
    と判定されたときに、その所定値に対応する信号発生時
    点からエンジン制御開始までの時間間隔を計測する気筒
    基準制御タイミング計測手段とを備えていることを特徴
    とするエンジンのクランク角度識別装置。
  10. 【請求項10】 上記請求項8または請求項9に記載の
    エンジンのクランク角度識別装置において、 第1の判定手段および第2の判定手段の少なくとも一方
    は、異常判定手段を備えていることを特徴とするエンジ
    ンのクランク角度識別装置。
  11. 【請求項11】 上記請求項10に記載のエンジンのク
    ランク角度識別装置において、 異常判定手段による異常判定条件は、エンジンの運転状
    態に基づいた条件であることを特徴とするエンジンのク
    ランク角度識別装置。
  12. 【請求項12】 上記請求項10に記載のエンジンのク
    ランク角度識別装置において、 異常判定手段は少なくとも第1の判定手段に設けられて
    おり、 この異常判定手段は、第2の判定手段によるカム軸同期
    回転体に基づいた第4の所定角度毎の検出信号を検出し
    たときからエンジン制御開始までの時間間隔を計測する
    制御タイミング計測手段を備え、 上記異常判定手段により異常判定が行われたときに、第
    4の所定角度毎の検出信号を検出したときからエンジン
    制御開始までの時間間隔が上記制御タイミング計測手段
    によって計測されるようになっていることを特徴とする
    エンジンのクランク角度識別装置。
  13. 【請求項13】 上記請求項10に記載のエンジンのク
    ランク角度識別装置において、 異常判定手段は少なくとも第1の判定手段に設けられて
    おり、 この異常判定手段は、第2の判定手段によるカム軸同期
    回転体に基づいた検出信号を検出したときからエンジン
    制御開始までの時間間隔を計測するカム信号基準制御タ
    イミング計測手段を備え、 上記異常判定手段により異常判定が行われたときに、カ
    ム軸同期回転体に基づく検出信号を検出したときからエ
    ンジン制御開始までの時間間隔が上記カム信号基準制御
    タイミング計測手段によって計測されるようになってい
    ることを特徴とするエンジンのクランク角度識別装置。
  14. 【請求項14】 上記請求項10に記載のエンジンのク
    ランク角度識別装置において、 異常判定手段は第2の判定手段に設けられており、 この異常判定手段は、エンジンの挙動を判定するエンジ
    ン挙動判定手段を備え、 上記異常判定手段により異常判定が行われたときに、ク
    ランク軸同期回転体に基づく検出信号に基づいてエンジ
    ン制御を続行し、その制御後にエンジンの挙動がエンジ
    ン挙動判定手段によって判定されるようになっており、 上記エンジン挙動判定手段によるエンジンの挙動に基づ
    いてカウント手段をリセットする条件が定められるよう
    になっていることを特徴とするエンジンのクランク角度
    識別装置。
  15. 【請求項15】 上記請求項7に記載のエンジンのクラ
    ンク角度識別装置において、 異常判定手段による異常判定が行われたときに、第2の
    検出手段により第4の所定角度毎の検出信号を検出した
    際の第1の検出手段による第1の所定角度毎の検出信号
    のカウント数を記憶して出力するカウント数出力手段を
    備えていることを特徴とするエンジンのクランク角度識
    別装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6961652B2 (en) * 2003-07-28 2005-11-01 Denso Corporation Control apparatus for an internal combustion engine
JP2014224478A (ja) * 2013-05-15 2014-12-04 株式会社デンソー 回転位置検出装置

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