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JP2003119260A - 共重合ポリエステル及び成形品 - Google Patents

共重合ポリエステル及び成形品

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Publication number
JP2003119260A
JP2003119260A JP2001315589A JP2001315589A JP2003119260A JP 2003119260 A JP2003119260 A JP 2003119260A JP 2001315589 A JP2001315589 A JP 2001315589A JP 2001315589 A JP2001315589 A JP 2001315589A JP 2003119260 A JP2003119260 A JP 2003119260A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyester
mol
intrinsic viscosity
cyclohexanedimethanol
color tone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001315589A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Taneda
祐路 種田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Ester Co Ltd
Original Assignee
Nippon Ester Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Ester Co Ltd filed Critical Nippon Ester Co Ltd
Priority to JP2001315589A priority Critical patent/JP2003119260A/ja
Publication of JP2003119260A publication Critical patent/JP2003119260A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚肉成形品用又はダイレクトブロー成形用と
して好適な色調、透明性、耐衝撃性、経時安定性に優れ
た共重合ポリエステル及び成形品を提供する。 【解決手段】 ジカルボン酸成分としてテレフタル酸
を、ジオール成分としてエチレングリコール及び1,4
−シクロヘキサンジメタノールを主成分とするポリエス
テルにおいて、1,4−シクロヘキサンジメタノールの
共重合量が全ジオール成分の10〜90モル%であり、
極限粘度[η]と、ハンターのLab表色法による色調
におけるb値が、特定の式を満足する共重合ポリエステ
ル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色調、透明性、耐
衝撃性、経時安定性が良好で、厚肉成形品やダイレクト
ブロー成形品に好適な共重合ポリエステル及びそれを用
いてなる成形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート(PET)
は、機械的特性、化学的安定性、透明性等に優れ、か
つ、安価であり、各種のシート、フィルム、容器等とし
て幅広く用いられており、特に炭酸飲料、果汁飲料、液
体調味料、食用油、酒、ワイン用等の中空容器(ボト
ル)用途の伸びが著しい。一般に、PET製ボトルは、
PETチップを射出成形又は押出成形によりプリフォー
ムに成形し、続いてこのプリフォームを金型内で延伸ブ
ロー成形する方法で製造されている。
【0003】近年では、リサイクル可能という観点か
ら、ポリエステルが広範囲に使われるようになってきて
おり、化粧品や医薬品等の容器や文房具等にも用いられ
るようになっている。しかし、これらは上記のようなボ
トルとは異なり、厚肉であるため、PETでは成形時に
白化が起こりやすく、透明な成形品が得られにくい。
【0004】また、ポリ塩化ビニル製ボトルの代替の目
的で、ダイレクトブロー成形によるPET製ボトルが注
目されている。しかし、通常のPETは、ダイレクトブ
ロー成形するには、溶融粘度が低く、成形時にドローダ
ウンを起こしやすく、また、結晶性が高いため、成形時
に白化し、透明性が悪くなるという問題があった。
【0005】そこで、これらの成形用ポリエステルに
は、種々の共重合成分を共重合したポリエステルを用い
ることが試みられている。中でも、1,4−シクロヘキ
サンジメタノールを共重合したポリエステルは、耐熱性
や耐衝撃性が良好であることから、成形用途においては
非常に望ましい樹脂である。しかし、1,4−シクロヘ
キサンジメタノールは、共重合量が多くなると、重合性
が著しく低下するため、重合時間が長くなることで、色
調や透明性が悪いポリエステルしか得られない、十分な
重合度のポリエステルが得られない、また、経時安定性
が悪く、長期間保存すると極限粘度の低下や色調の悪化
が進行するという問題がある。
【0006】例えば、PCT出願WO94/25502
号公報には、触媒組成を規定し、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール共重合ポリエステルを製造する方法が提
案されているが、この触媒組成においても、得られたポ
リエステルの色調や透明性、経時安定性は十分なもので
ないという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決し、色調、透明性、耐衝撃性、経時安定性が良好
で、厚肉成形品用やダイレクトブロー成形用に好適な共
重合ポリエステル及びそれよりなる成形品を提供しよう
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決するために、鋭意検討した結果、特定の触媒組成
を用いて得られた1,4−シクロヘキサンジメタノール
共重合ポリエステルは、透明性、耐熱性、耐衝撃性、経
時安定性が良好で、ダイレクトブロー成形や厚肉成形に
好適であることを見いだした。本発明は、次の構成を有
するものである。 (1) ジカルボン酸成分としてテレフタル酸を、ジオ
ール成分としてエチレングリコール及び1,4−シクロ
ヘキサンジメタノールを主成分とするポリエステルにお
いて、1,4−シクロヘキサンジメタノールの共重合量
が全ジオール成分の10〜90モル%であり、極限粘度
[η]と、ハンターのLab表色法におけるb値が、下
記式を満足することを特徴とする共重合ポリエステル。 [η]1>0.60 [η]2/[η]1>0.90 b1<2 b2−b1<4 ここで、[η]1は、溶融重合後のポリエステルの極限
粘度を、b1は、溶融重合後のポリエステルを押出温度
260℃、金型温度20℃、冷却時間30秒の条件で射
出成形して得られた厚さ5mm×長さ10cm×幅6c
mのプレートの厚さ方向のb値を表し、[η]2、b
2は、それぞれ、130℃の常圧空気雰囲気下で120
時間の熱処理を行った後のポリエステルの極限粘度と、
熱処理後のポリエステルを上記条件で射出成形して得ら
れたプレートの厚さ方向のb値を表す。 (2) ゲルマニウム元素、アンチモン元素の含有量が
下記式を満足し、ヒンダードフェノール系酸化防止剤を
0.2〜1.0質量%含有することを特徴とする上記
(1)記載の共重合ポリエステル。 5×10-5モル≦Ge≦4×10-4モル 2×10-4モル≦Sb≦8×10-4モル 1≦Sb/Ge≦8 ここで、Ge、Sbは、それぞれゲルマニウム元素、ア
ンチモン元素を表し、単位は、ポリエステルの酸成分1
モルに対する含有量を表す。 (3) 上記(1)または(2)記載の共重合ポリエス
テルを用いてなる成形品。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明における共重合ポリエステルは、ジカルボ
ン酸成分として、テレフタル酸が、ジオール成分として
エチレングリコールと1,4−シクロヘキサンジメタノ
ールが必要である。
【0010】本発明における共重合ポリエステルを構成
するジオール成分としては、エチレングリコール及び
1,4−シクロヘキサンジメタノールが主成分であり、
1,4−シクロヘキサンジメタノールが全ジオール成分
に対し、10〜90モル%含まれていることが必要であ
る。1,4−シクロヘキサンジメタノールの共重合量が
この範囲よりも少ないと、結晶化速度が速いため成形時
に白化して透明性が悪くなり、また、十分な耐熱性や衝
撃強度を持つポリエステルが得られないため好ましくな
い。また、この範囲を超えても、結晶性を有し、成形時
に白化して透明性が悪くなるため好ましくない。
【0011】なお、共重合ポリエステルには、その特性
を損なわない範囲で、他の共重合成分を含有させること
ができる。共重合成分の具体例としては、イソフタル
酸、フタル酸、アジピン酸、セバシン酸、ダイマー酸、
2,6−ナフタレンジカルボン酸、4,4’−ビフェニ
ルジカルボン酸、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロ
メリット酸、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタン
ジオール、1,5−ペンタメチレンジオール、1,6−
ヘキサメチレンジオール、ジエチレングリコール、ダイ
マージオール、ビスフェノールA又はビスフェノールS
のエチレンオキシド付加体、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトール、グリセリン等が挙げられる。
【0012】本発明の共重合ポリエステルは、極限粘度
[η]と、ハンターのLab表色法による色調における
b値が、式、、及びを満足する必要がある。
【0013】溶融重合後の極限粘度[η]1はを満た
す必要がある。[η]1が0.60以下のものでは、実
用に供することのできる強度の中空容器とすることがで
きない、あるいはダイレクトブロー成形を行う際にドロ
ーダウン等の問題が起こり、成形そのものができないた
め、好ましくない。極限粘度の上限は特にないが、好ま
しくは1.4以下である。それを超えると重合に長時間
を要するので、生産サイクルやコストの点で好ましくな
い。
【0014】溶融重合後の極限粘度[η]1と、130
℃の常圧空気雰囲気下で120時間の熱処理を行った後
のポリエステルの極限粘度[η]2は、式を満たす必
要がある。[η]2/[η]1が0.90以下では、経時
安定性が悪く、6ヶ月以上経過するとポリエステルの極
限粘度の低下が起こるため好ましくない。
【0015】ハンターのLab表色法による色調におい
て、ポリエステルを押出温度260℃、金型温度20
℃、冷却時間30秒の条件で射出成形して得られたプレ
ートの厚さ方向のb値(b1)は、式を満たす必要が
ある。b1が2以上では、成形品の色調が悪く好ましく
ない。
【0016】熱処理前後のポリエステルを押出温度26
0℃、金型温度20℃、冷却時間30秒の条件で射出成
形して得られたプレートの厚さ方向のb値(b1とb2
は、式を満たす必要がある。b2−b1が4以上である
と、ポリエステルの経時安定性が悪く、6ヶ月以上経過
するとポリエステル及び成形品の色調が悪化するため好
ましくない。
【0017】本発明のポリエステルには、触媒として、
特定量のゲルマニウム元素、アンチモン元素を含有する
ことが好ましい。アンチモン元素を含有する化合物とし
ては、三酸化アンチモン、塩化アンチモン、酢酸アンチ
モン等が用いられ、ゲルマニウム元素を含有する化合物
としては、二酸化ゲルマニウム、四塩化ゲルマニウム、
ゲルマニウムテトラエトキシド等が用いられ、重合触媒
活性、得られるポリエステルの物性及びコストの点か
ら、それぞれ、三酸化アンチモン、二酸化ゲルマニウム
が好ましい。
【0018】アンチモン元素を含有する化合物は十分な
重合触媒活性を示すが、ポリエステルに不溶な金属アン
チモンとなり、ポリエステルの透明性を悪化させるとい
う欠点がある。一方、ゲルマニウム元素を含有する化合
物を用いた場合は、得られるポリエステルの色調や透明
性は良好であるが、重合活性の点で十分でない。しか
し、アンチモン元素を含有する化合物とゲルマニウム元
素を含有する化合物を併用すると、金属アンチモンの析
出が抑えられ、色調及び透明性が良好なポリエステルを
得ることが可能となる。
【0019】そこで、アンチモン元素の含有量は、十分
な重合反応速度が発揮される範囲で少なくし、ゲルマニ
ウム元素は、色調及び透明性の改良効果を発現する量含
有する必要がある。そのためには、ゲルマニウム元素、
アンチモン元素のポリエステルの酸成分1モルに対する
含有量が、式、及びを満足することが好ましい。
【0020】ゲルマニウム元素の含有量は、式を満た
すことが好ましい。ゲルマニウム元素の含有量がこの範
囲よりも少ないと、ポリエステルの色調と透明性が悪く
なるため、好ましくない、一方、ゲルマニウム元素の含
有量がこの範囲を超えると、コストが高くなるばかり
で、重合性は良くならないため、好ましくない。
【0021】アンチモン元素の含有量は、式を満たす
ことが好ましい。アンチモン元素の含有量がこの範囲よ
りも少ないと、重合時間が長くなり、得られたポリエス
テルの色調が悪くなる、あるいは、目標の極限粘度のポ
リエステルが得られないため好ましくない。一方、アン
チモン元素の含有量がこの範囲を超えると、ポリエステ
ルに不溶の金属アンチモンが生成しやすくなり、ポリエ
ステルの色調と透明性が悪化するため好ましくない。
【0022】また、アンチモン元素とゲルマニウム元素
の比率は、式を満たすことが好ましい。この範囲より
も小さいと、重合時間が長くなり、得られたポリエステ
ルの色調が悪くなる、あるいは、目標の極限粘度のポリ
エステルが得られないため好ましくない、一方、この範
囲よりも大きいと、ポリエステルに不溶のアンチモン金
属が析出しやすくなるため、ポリエステルの色調と透明
性が悪化するため好ましくない。
【0023】なお、本発明の共重合ポリエステルは、色
調良化の目的でコバルト化合物やリン化合物を含有して
いることが好ましい。コストや得られるポリエステルの
色調の点から、コバルト化合物としては、酢酸コバルト
が好ましく、リン化合物としては、リン酸が好ましい。
【0024】本発明の共重合ポリエステルは、ヒンダー
ドフェノール系酸化防止剤を0.2〜1.0質量%含有
することが好ましい。ヒンダードフェノール系酸化防止
剤としては、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェ
ノール、n−オクタデシル−3−(3’,5’−ジ−t
−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト、テトラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタ
ン、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)イソシアヌレート、4,4’−ブチリデンビ
ス−(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、トリ
エチレングリコール−ビス〔3−(3−t−ブチル−4
−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネー
ト〕、3,9−ビス{2−〔3−(3−t−ブチル−4
−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキ
シ〕−1,1’−ジメチルエチル}−2,4,8,10
−テトラオキサスピロ〔5,5〕ウンデカン等が上げら
れるが、効果とコストの点で、テトラキス〔メチレン−
3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート〕メタンが好ましい。酸化防止剤の
含有量が0.2質量%未満では、重縮合反応中の熱分解
が起こり、重合が進みにくくなり、式を満たさなくな
るため、また、経時での分解反応が進みやすくなり、式
及び式を満たさなくなるため好ましくない。一方、
含有量が1.0質量%を超えると、コストが高くなるだ
けでなく、得られたポリエステルの色調が悪化し、式
を満たさなくなるため好ましくない。
【0025】本発明の共重合ポリエステルは、常法によ
って製造することができ、例えば、次のようにして製造
することができる。テレフタル酸またはそのエステル形
成性誘導体、エチレングリコール及び1,4−シクロヘ
キサンジメタノールを所定の割合でエステル化反応器に
仕込み、加圧下、160〜280℃の温度でエステル化
反応またはエステル交換反応を行った後、得られたポリ
エステルオリゴマーを重合反応器に移し、重合触媒、酸
化防止剤を添加し、通常1hPa以下の減圧下で240
〜290℃、好ましくは250〜280℃の温度で溶融
重合反応を行う。あるいは、まず、テレフタル酸または
そのエステル形成性誘導体と、エチレングリコールとを
エステル化反応またはエステル交換反応させ、得られた
ポリエステルオリゴマーを重合反応器に移し、所定量の
1,4−シクロヘキサンジメタノール、重合触媒及び酸
化防止剤を添加後、上記と同じ方法で溶融重合反応を行
う。
【0026】上記の方法で得られるポリエステルは、各
種の成形品として使用されるが、エチレングリコール成
分以外の共重合ジオール成分が共重合されているため結
晶性が抑制されており、厚肉成形品にしても白化し難い
ので、中空容器用として好適である。厚肉成形品を製造
する場合は、射出成形あるいは押出成形により一段で製
品を成形する。ダイレクトブロー成形は、ポリエチレン
やポリプロピレンのボトル成形に採用されている方法と
同様にして行うことができる。すなわち、押出によって
溶融パリソンを造り、次いで、ブロー金型内で吹き込み
成形をすればよい。これらの成形時の成形温度、具体的
には、成形機のシリンダー各部及びノズルの温度は、通
常、240〜290℃の範囲とするのが適当である。
【0027】
【作用】本発明の共重合ポリエステルが、優れた色調と
透明性を示す理由は、1,4−シクロヘキサンジメタノ
ールを共重合させることで、結晶化が起こり難くなり、
成形時の白化が抑えられることと、特定の触媒組成から
なる触媒を用いることで、色調や透明性が悪化すること
なく、高重合度のポリエステルが得られるためと考えら
れる。優れた耐熱性及び耐衝撃性を示す理由は、直鎖脂
肪族のエチレングリコールの一部を剛直な脂環型のジオ
ール成分に置き換えたことによると考える。また、優れ
た経時安定性を示す理由は、酸化防止剤を含有すること
で、得られたポリエステルの保存時において、1,4−
シクロヘキサンジメタノールの分解を抑制しているため
と考える。
【0028】
【実施例】次に、実施例をあげて本発明を具体的に説明
する。なお、ポリエステルの特性値は次のようにして測
定した。
【0029】(a)極限粘度〔η〕 フェノールと四塩化エタンとの等質量混合物を溶媒とし
て、温度20℃で測定した。
【0030】(b)1,4−シクロヘキサンジメタノー
ルの共重合量 ポリエステルを重水素化ヘキサフルオロイソプロパノー
ルと重水素化クロロホルムとの容量比1/20の混合溶
媒に溶解させ、日本電子社製LA−400型NMR装置
にて1H−NMRを測定し、得られたチャートの各共重
合成分のプロトンのピークの積分強度から、共重合量を
求めた。
【0031】(c)ポリエステル中のゲルマニウム元
素、アンチモン元素及びコバルト元素の含有量 リガク社製蛍光X線分析装置3270を用いて測定し
た。
【0032】(d)プレートの色調 乾燥したポリエステルを押出温度260℃、金型温度2
0℃、冷却時間30秒の条件で、厚さ5mm×長さ10
cm×幅6cmのプレートに射出成形し、日本電色工業
社製の色差計ND−Σ80型を用いて、プレートの厚さ
方向の色調を測定した。色調の判定は、ハンターのLa
b表色計で行った。L値は明度(値が大きい程明る
い)、a値は赤−緑系の色相(+は赤味、−は緑味)、
b値は黄−青系(+は黄味、−は青味)を表す。プレー
トの色調としてはL値が大きいほど、a値が0に近いほ
ど、また極端に小さくならない限りb値が小さいほど良
好である。ここでは、b値が2.0以下を色調良好で合
格とした。
【0033】(e)プレートヘーズ 乾燥したポリエステルを押出温度260℃、金型温度2
0℃、冷却時間30秒の条件で、厚さ5mm×長さ10
cm×幅6cmのプレートに射出成形し、透明度を日本
電色工業社製の濁度計MODEL1001DPで評価し
た(空気:ヘーズ0%)。この値が小さいほど透明性が
良好であり、5%未満であれば合格である。
【0034】(f)中空容器の透明性 乾燥したポリエステルを、シリンダー温度260℃の押
出機からパリソンを押出し、成形温度260℃、ブロー
金型冷却温度15℃の条件でボトル形状にダイレクトブ
ロー成形し中空容器を作製した。得られた中空容器の外
観を目視で観察し、次の3段階で評価した。 ○:良好(白化が認められない) △:普通(一部白化が認められる) ×:不良(全面に白化が認められる) ここでは、○を透明性良好で合格とした。
【0035】(g)中空容器の耐衝撃性 得られた中空容器にイオン交換水1000mlを入れ
て、23℃、65%RHの条件で一日放置し、その後1
mの高さからコンクリート面に落下させ、何回目で割れ
たかで示した。最高5回まで落下させた。 ○:5回落下させても破壊しない。 △:2〜5回落下で破壊した。 ×:1回落下で破壊した。 ここでは、○を耐衝撃性良好で合格とした。
【0036】(h)熱処理 経時促進試験として、ポリエステルを乾燥機内にて13
0℃の常圧空気雰囲気下で120時間静置させ、処理前
後の極限粘度とb値を比較した。
【0037】実施例1 PETオリゴマーの存在するエステル化反応器に、テレ
フタル酸(TPA)とエチレングリコール(EG)のス
ラリー(TPA/EGモル比=1/1.6)を連続的に
供給し、温度250℃、圧力50hPaGの条件で反応
させ、滞留時間8時間としてエステル化反応率95%の
ポリエステルオリゴマーを連続的に得た。このポリエス
テルオリゴマー60kgと、1,4−シクロヘキサンジ
メタノールを共重合量が30モル%となるように重合反
応器に仕込み、続いて、触媒として二酸化ゲルマニウム
を酸成分1モルに対してゲルマニウム元素の含有量が
1.5×10-4モルとなるように、三酸化アンチモンを
酸成分1モルに対してアンチモン元素の含有量が5.0
×10-4モルとなるように、酢酸コバルトを酸成分1モ
ルに対してコバルト元素の含有量が1.0×10-5モル
となるように、ヒンダードフェノール系酸化防止剤とし
て、テトラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタ
ン(チバスペシャリティーズ社製イルガノックス101
0)を含有量が0.6質量%となるように、それぞれ加
え、反応器を減圧にして最終圧力0.9hPa、温度2
80℃で4時間重合反応を行い、極限粘度([η]1
0.74の共重合ポリエステルを得た。このポリエステ
ルを用い、射出成形によりプレート、ダイレクトブロー
成形により中空容器を得た。プレートのb値(b1)は
1.0、プレートヘーズは2.9%、また、中空容器
は、白化することなく透明性は良好、耐衝撃性も良好で
あった。また、このポリエステルを、130℃空気雰囲
気下での120hの熱処理を行ったところ、熱処理後の
極限粘度([η]2)は0.70、プレートのb値
(b2)は3.4となり、熱処理前後の極限粘度の比率
[η]2/[η]1は0.95、熱処理前後のプレートの
b値の差b2−b1は2.4であった。
【0038】実施例2〜9、比較例1〜8 1,4−シクロヘキサンジメタノールの共重合量、ゲル
マニウム元素、アンチモン元素の含有量、酸化防止剤の
含有量、極限粘度を表1のようにした以外は、実施例1
と同様にしてポリエステルを製造し、それを用いて熱処
理を行い、また、プレート及び中空容器を作製した。実
施例2〜9及び比較例1〜8で得られたポリエステルと
中空容器の評価結果を併せて表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】表1から明らかなように、実施例1〜9の
共重合ポリエステルは色調、透明性、経時安定性が良好
で、さらに、透明性、耐衝撃性が良好な中空容器が得ら
れた。これに対して、比較例1〜8では、次のような問
題があった。比較例1では、1,4−シクロヘキサンジ
メタノールの共重合量が5.0モル%と少なかったた
め、結晶化が速く、中空容器には白化が認められ、透明
性が劣り、耐衝撃性も悪かった。比較例2では、1,4
−シクロヘキサンジメタノールの共重合量が95モル%
と多かったため、結晶化が速く、中空容器には白化が認
められ、透明性が悪かった。比較例3では、極限粘度が
低かったため、ダイレクトブロー成形ができなかった。
比較例4では、ゲルマニウム元素の含有量が3.0×1
-5モルと少なかったため、色調と透明性が悪かった。
比較例5では、アンチモン元素の含有量が1.0×10
-4モルと少なかったため、重合反応が遅く、重合時間が
長くなり、色調が悪く、また、目標とする極限粘度のポ
リエステルが得られず、ダイレクトブロー成形ができな
かった。比較例6では、アンチモン元素の含有量が1.
0×10-3モルと多かったため、色調と透明性が悪かっ
た。比較例7では、酸化防止剤の含有量が0.1質量%
と少なかったため、重合反応が遅く、目標とする極限粘
度のポリエステルが得られず、ダイレクトブロー成形が
できなかった。また、得られたポリエステルの経時安定
性が悪く、熱処理後の極限粘度とb値の低下が大きかっ
た。比較例8では、酸化防止剤の含有量が1.2質量%
と多かったため、色調が悪かった。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、厚肉成形品用又はダイ
レクトブロー成形用として好適な透明性、耐衝撃性、経
時安定性に優れた共重合ポリエステルとその共重合ポリ
エステルよりなる成形品が提供される。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA45 AC11 AE05 AF23 AF30 AF34 AF57 AH04 BA01 BB05 BB06 BB13 4J002 CF051 EJ016 FD071 GG01 GG02 4J029 AA03 AB01 AC02 AD01 AD10 AE01 BA03 BD07A CB06A JA061 JA091 JB131 JB171 JF361 JF471 KE03 KE05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジカルボン酸成分としてテレフタル酸
    を、ジオール成分としてエチレングリコール及び1,4
    −シクロヘキサンジメタノールを主成分とするポリエス
    テルにおいて、1,4−シクロヘキサンジメタノールの
    共重合量が全ジオール成分の10〜90モル%であり、
    極限粘度[η]と、ハンターのLab表色法におけるb
    値が、下記式を満足することを特徴とする共重合ポリエ
    ステル。 [η]1>0.60 [η]2/[η]1>0.90 b1<2 b2−b1<4 ここで、[η]1は、溶融重合後のポリエステルの極限
    粘度を、b1は、溶融重合後のポリエステルを押出温度
    260℃、金型温度20℃、冷却時間30秒の条件で射
    出成形して得られた厚さ5mm×長さ10cm×幅6c
    mのプレートの厚さ方向のb値を表し、[η]2、b
    2は、それぞれ、130℃の常圧空気雰囲気下で120
    時間の熱処理を行った後のポリエステルの極限粘度と、
    熱処理後のポリエステルを上記条件で射出成形して得ら
    れたプレートの厚さ方向のb値を表す。
  2. 【請求項2】 ゲルマニウム元素、アンチモン元素の含
    有量が下記式を満足し、ヒンダードフェノール系酸化防
    止剤を0.2〜1.0質量%含有することを特徴とする
    請求項1記載の共重合ポリエステル。 5×10-5モル≦Ge≦4×10-4モル 2×10-4モル≦Sb≦8×10-4モル 1≦Sb/Ge≦8 ここで、Ge、Sbは、それぞれゲルマニウム元素、ア
    ンチモン元素を表し、単位は、ポリエステルの酸成分1
    モルに対する含有量を表す。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の共重合ポリエス
    テルを用いてなる成形品。
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