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JP2003118246A - 感熱転写記録用白色積層ポリエステルフィルム - Google Patents

感熱転写記録用白色積層ポリエステルフィルム

Info

Publication number
JP2003118246A
JP2003118246A JP2001315223A JP2001315223A JP2003118246A JP 2003118246 A JP2003118246 A JP 2003118246A JP 2001315223 A JP2001315223 A JP 2001315223A JP 2001315223 A JP2001315223 A JP 2001315223A JP 2003118246 A JP2003118246 A JP 2003118246A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyester
film
layer
weight
transfer recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001315223A
Other languages
English (en)
Inventor
Kozo Takahashi
弘造 高橋
Yasuhiko Matsukuma
靖彦 松隈
Motoyuki Suzuki
基之 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP2001315223A priority Critical patent/JP2003118246A/ja
Publication of JP2003118246A publication Critical patent/JP2003118246A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】白色性、印字性、帯電防止性に優れると共に、
耐光性、画像の密着耐久性にも優れる感熱転写記録用白
色積層ポリエステルフィルムを提供する。 【解決手段】微細な気泡を含有するポリエステル層
(B)の少なくとも片面に、無機粒子を含有するポリエ
ステル層(A)を設けてなる比重0.6〜1.1の積層
ポリエステルフィルムであって、少なくとも片面に塗布
層が設けられており、該塗布面側から測定した表面比抵
抗が1011Ω/□以下であり、PHが4〜10であるこ
とを特徴とする感熱転写記録用白色積層ポリエステルフ
ィルムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、白色積層ポリエス
テルフィルムに関するものである。更に詳しく述べれ
ば、本発明は、白色性、帯電防止性、印刷特性に優れ、
高感度特性を発現し、かつ耐折れしわ性等の加工性に優
れた感熱転写記録用の受容シート基材として最適な感熱
転写記録用白色積層ポリエステルフィルムに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ハードコピー技術における記録方法の一
つとして、ノンインパクト、操作、保守が容易、低コス
トおよび小型化が可能等の特徴を持つ感熱転写記録方式
が注目されている。この感熱転写記録方式とは、色材含
有層であるインキ層を有する転写シート(インキリボ
ン)と受容シートを重ね合わせ、インキリボン側からの
サーマルヘッドの加熱に応じて、溶融または昇華して移
行する色材含有成分または色材を、受容シート上に微細
な網点(ドット)状に転写して印字する方式である。従
来、このような感熱転写記録方式に用いられる受容シー
ト基材として、ポリエステル中に酸化チタン、炭酸カル
シウムあるいは硫酸バリウム等の無機系微粒子やポリエ
ステルと非相溶の樹脂を含有せしめた白色ポリエステル
フィルムが適用されてきた。一般的には、これらの白色
ポリエステルフィルム上に印字機能を高めるための受容
層を設けることで、感熱転写記録用の受容シートとして
いる。さらに、印字記録の精度が向上すると共に、印字
画像の鮮明性を高め、より高級感を与える高白色性の白
色ポリエステルフィルムが求められている。このような
要求に対しては、上述の無機系微粒子の複数種を併用添
加した白色ポリエステルフィルム、無機系微粒子と非相
溶樹脂を併用添加した白色ポリエステルフィルム等が公
知となっている。このような白色ポリエステルフィルム
としては、例えば、特開平4−153232号公報、特
開平6−322153号公報等が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら近年、実
用特性として 一層の高感度化、帯電防止性(静電気に
より受容シート同士が貼付いたり、受容シート表面にゴ
ミやほこり等が付着しにくいこと)、耐折れしわ性に例
示される優れた加工適性、印刷特性が強く求められてお
り、この様にフィルムに求められる特性は複雑多岐とな
り、また求められるレベルも高くなっている。
【0004】これらの問題を解決する方法として、例え
ば、帯電防止性を付与する方法として帯電防止剤を含有
させる手段が考えられる。しかしながら、単純に帯電防
止剤を含有させる方法を実施するのみでは、帯電防止性
自体に限界があり、また印刷特性、高感度化、加工適性
といった他の要件を全て満足させることは到底できない
ものであった。
【0005】本発明の目的は、上記のような多岐に渡る
高度な要求を満足する、優れた感熱転写記録用白色積層
ポリエステルフィルムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の感熱転写記録用白色積層ポリエステルフィ
ルムは、微細な気泡を含有するポリエステル層(B)の
少なくとも片面に、無機粒子を含有するポリエステル層
(A)を設けてなる比重0.6〜1.1の積層ポリエス
テルフィルムであって、少なくとも片面に塗布層が設け
られており、該塗布面側から測定した表面比抵抗が10
11Ω/□以下であり、PHが4〜10であることを特徴
とする感熱転写記録用白色積層ポリエステルフィルムで
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の感熱転写記録用白色積層
ポリエステルフィルムは、基本的にポリエステルを主体
として構成されている。
【0008】本発明におけるポリエステルとはエステル
結合を主鎖の主要な結合鎖とする高分子の総称である
が、耐熱性、製膜性等の点からエチレンテレフタレート
及び/またはエチレンナフタレート単位を主構成成分と
するものが好ましく、ポリエステルの融点としては21
0℃〜280℃であることが好ましく、更に好ましくは
220〜270℃である。
【0009】本発明に用いられるポリエステルとして
は、ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンナフタ
レートが、強度、耐熱性、耐水性および耐薬品性等に優
れているため、特に好ましく用いられる。
【0010】本発明のポリエステルには特性を損ねない
範囲で他の共重合成分を含有しても良く、ジカルボン酸
成分としては、例えば、ジフェニルジカルボン酸、ジフ
ェニルスルホンジカルボン酸、ジフェノキシエタンジカ
ルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、フタル
酸、イソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸、シュウ酸、
コハク酸、エイコ酸、アジピン酸、セバシン酸、ダイマ
−酸、ドデカンジオン酸、マレイン酸、フマル酸等の脂
肪族ジカルボン酸、シクロヘキシンジカルボン酸等の脂
環族ジカルボン酸、p−オキシ安息香酸等のオキシカル
ボン酸、トリメリット酸、ピロメリット酸等の多官能酸
等を挙げることができる。一方、グリコ−ル成分として
は、例えば、プロパンジオ−ル、ブタンジオ−ル、ペン
タンジオ−ル、ヘキサンジオ−ル、ネオペンチルグリコ
−ル、トリエチレングリコール等の脂肪族グリコ−ル、
シクロヘキサンジメタノ−ル等の脂環族グリコール、ビ
スフェノールA、ビスフェノールS等の芳香族グリコー
ル、ジエチレングリコール、ポリアルキレングリコール
等が挙げられる。さらに、ポリエチレングリコール、ポ
リテトラメチレングリコール等のポリエーテルを共重合
しても良い。特にグリコール成分としてジエチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレン
グリコールを共重合したポリエステルを適量含有するこ
とにより、ポリエステルに非相溶な熱可塑性樹脂を含有
せしめる際に微分散化効果が発現することから好ましく
使用できる。
【0011】本発明において、帯電防止性や画像耐久性
の向上、更には加工性の向上、例えば、耐折れしわ性を
付与する点からポリエステル層(A)にポリアルキレン
グリコールを共重合したポリエステルを添加することが
好ましく、共重合させるポリアルキレングリコールとし
てはポリエチレングリコールあるいはポリテトラメチレ
ングリコールが特に好ましい。また共重合ポリエステル
の添加量は、ポリアルキレングリコール換算で次の通り
添加することが好ましい。すなわちポリエステル(A)
を構成するポリマー総重量に対しポリアルキレングリコ
ールの重量が0.1〜1.5重量%となる様に添加する
ことが好ましく、より好ましくは0.3〜1.0重量%
である。これらはポリアルキレングリコールを共重合し
たポリエステルをポリエステル(A)層中に含有させる
ことにより次の様な効果が発現するためである。すなわ
ち、帯電防止層とのなじみが増し塗布性が飛躍的に向上
し、その結果として帯電防止効果が向上する。また密着
性が向上し、印刷特性の阻害因子と考えられている酸性
サイドの成分がポリエステル(A)層に積極的に配位す
ることにより、印刷特性を向上させる作用も発現する。
特に後述するインラインコートに塗布層を設ける場合、
横延伸で帯電防止層がフィルム表面に均一に設けられる
ため、その効果が高くなる。更に柔軟性が付与され加工
時の追従性が向上し、更にはポリエステル(B)層との
密着性が向上する等の効果が発現するためである。
【0012】なお、これらのジカルボン酸成分、グリコ
−ル成分は2種以上を併用してもよく、2種以上のポリ
エステルをブレンドして使用しても良い。さらに2層以
上に共押出し積層フィルムとして使用しても良い。さら
に、このポリエステルの中には、必要に応じて、本発明
の効果が損なわれない範囲で適宜な添加剤、例えば、耐
熱安定剤、耐酸化安定剤、有機の易滑剤、有機系微粒
子、充填剤、核剤、染料、分散剤、カップリング剤等が
配合されていてもよい。
【0013】本発明の白色積層ポリエステルフィルム
は、微細な気泡を含有するポリエステル層(B)の少な
くとも片面に無機粒子を含有するポリエステル層(A)
を有する2層以上の積層構成としたものである。ポリエ
ステル層(B)は、微細な気泡を含有せしめた層とする
ことが必要であるが、これは内部に微細な気泡を含有さ
せることにより、感熱転写記録時のサーマルヘッドの加
熱に対する断熱効果が得られ、印字部分に効率よく伝熱
することが可能となる。さらに、クッション性の発現に
よりサーマルヘッドと印字面との密着性が高められ、印
字部分への伝熱がより均一かつより高効率、高感度とな
るのである。
【0014】ポリエステルフィルム中に微細な気泡を含
有せしめる方法としては、(1) ポリエステルに発泡剤を
含有せしめ、押出や製膜時の加熱により発泡、あるいは
化学的分解により発泡させて気泡を形成する方法、(2)
ポリエステルの押出時にガスまたは気化可能物質を添加
する方法、(3) ポリエステルに該ポリエステルと非相溶
の熱可塑性樹脂(非相溶樹脂)を添加し、それを一軸ま
たは二軸延伸することにより微細な気泡を発生させる方
法、(4) 前記の非相溶樹脂の代わりに気泡形成性の無機
系微粒子を多量添加する方法等が一般に用いられる。本
発明の目的の範囲内であれば、いずれの方法を用いても
よいが、製膜性、内部に含有せしめる気泡の量の調整し
易さ、より微細で均一な大きさの気泡の形成し易さ、さ
らに軽量性などの総合的な点から、上記(3)の非相溶樹
脂の使用が特に好ましい。
【0015】本発明における微細な気泡とは、感度向上
のためフィルム自身に断熱性やクッション性を付与せし
めることに寄与できるものであり、ポリエステル中に含
有させた該非相溶樹脂を核として生成されたものである
ことが最も好ましい。さらに、ポリエステル層(B)の
断面(厚み方向)を走査型電子顕微鏡(SEM)または
透過型電子顕微鏡(TEM)などによって観察したと
き、気泡部分の断面積(ただし、気泡生成の核となる非
相溶樹脂部分は除く)の平均値が1〜25μm2である
ものが好ましく、より好ましくは1.5〜20μm2
さらに2〜15μm2であることが好ましい。
【0016】本発明でいう非相溶樹脂とは、ポリエステ
ル以外の熱可塑性樹脂であって、かつ該ポリエステルに
対して非相溶性を示す熱可塑性樹脂であり、ポリエステ
ル中では粒子状に分散し、延伸によりフィルム中に気泡
を形成せしめる効果が大きい樹脂が好ましい。より具体
的に述べれば、非相溶樹脂とは、ポリエステルと上記非
相溶樹脂とを溶融した系を、公知の方法、好ましくは、
示差走査熱量計(DSC)、動的粘弾性測定等で測定し
た場合に、ポリエステルに相当するガラス転移温度(以
降、Tgと省略する)以外に該非相溶樹脂に相当するT
gが観察される樹脂である。
【0017】このような非相溶樹脂の融点は、ポリエス
テルの融点よりも低温であって、かつ製膜時にフィルム
を熱固定して配向させる際の温度(熱処理温度)よりも
高温であることが好ましい。かかる点から該非相溶樹脂
の中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテ
ン、ポリメチルペンテンのようなポリオレフィン樹脂、
ポリスチレン樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリフェニレ
ンスルフィド樹脂、フッ素系樹脂などが好ましく用いら
れる。これらの非相溶樹脂は単独重合体であっても共重
合体であってもよく、さらには2種以上の非相溶樹脂を
併用してもよい。これらの中でも、臨界表面張力の小さ
なポリプロピレン、ポリメチルペンテンのようなポリオ
レフィン樹脂が好ましく、さらにはポリメチルペンテン
が最も好ましい。該ポリメチルペンテンは相対的にポリ
エステルとの表面張力差が大きく、かつ融点が高いた
め、添加量当たりの気泡形成の効果が大きいという特徴
があり、非相溶樹脂として特に好ましいものである。
【0018】ポリエステル層(B)中の非相溶樹脂の含
有量は、1〜35重量%が好ましく、より好ましくは2
〜30重量%、さらには3〜25重量%であることが好
ましい。添加量が上記範囲より少ない場合にはフィルム
の白色性や隠蔽性などを向上させることが難しくなるこ
とがあり、逆に添加量が上記範囲より多い場合には、延
伸時にフィルム破れ等が生じやすくなって、生産性が低
下する場合がある。
【0019】また、本発明のポリエステル層(B)にお
いて、非相溶樹脂の分散径が小さくなることで延伸によ
り発生する気泡をより微細化でき、結果的にフィルムの
白色性や製膜性を向上させることができるので、前述し
たポリエステルと非相溶樹脂の他に、さらに分散剤を添
加することが、より好ましい。上記の効果を示す分散剤
としては、カルボキシル基やエポキシ基等の極性基やポ
リエステルと反応性のある官能基をもったオレフィン系
の重合体または共重合体、ジエチレングリコール、ポリ
アルキレングリコール、界面活性剤、熱接着性樹脂等を
用いることができる。もちろん、これらは単独でも2種
以上を併用してもよい。分散剤を添加する方法として
は、ポリエステルとの混合であるブレンド体や、ランダ
ム共重合、ブロック共重合などの共重合化が採用でき
る。また両者の中間状態である部分共重合化であっても
よい。
【0020】本発明における分散剤の添加量は、0.0
5〜10重量%が好ましく、より好ましくは0.1〜7
重量%、さらにより好ましくは0.2〜5重量%であ
る。添加量が0.05重量%より少ない場合、気泡を微
細化する効果が小さくなることがある。また、添加量が
10重量%より多い場合には、逆に、非相溶樹脂を添加
する効果が小さくなり、白色性の低下やコスト上昇など
の問題が発生しやすい。
【0021】特に本発明においては、分散剤の熱安定性
の点から分散剤をポリエステルに共重合した形で添加す
ることが好ましく、中でもポリアルキレングリコールを
共重合したポリエステルを添加することが好ましく、共
重合させるポリアルキレングリコールとしてはポリエチ
レングリコールあるいはポリテトラメチレングリコール
が特に好ましい。また共重合ポリエステルの添加量は、
ポリアルキレングリコール換算で次の通り添加すること
が好ましい。すなわちポリエステル(B)を構成するポ
リマー総重量に対しポリアルキレングリコールの重量が
0.2〜5重量%となる様に添加することが好ましく、
より好ましくは0.3〜2重量%である。
【0022】また本発明においてはポリエステル層
(B)に酸化防止剤を、好ましくは0.05〜1.0重
量%、より好ましくは0.1〜0.5重量%含有せしめ
ることにより、一層安定したポリマー押出、製膜を行う
ことが可能となる。酸化防止剤としては特にヒンダード
フェノール系の酸化防止剤が分散性の点から好ましい。
【0023】本発明において、無機粒子を含有するポリ
エステル層(A)に使用する無機粒子は、気泡形成性能
を有していても、有していなくてもよく、例えば湿式お
よび乾式シリカ、コロイダルシリカ、珪酸アルミ、酸化
チタン、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、硫酸バリ
ウム、アルミナ、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、酸化チ
タン、酸化亜鉛(亜鉛華)、酸化アンチモン、酸化セリ
ウム、酸化ジルコニウム、酸化錫、酸化ランタン、酸化
マグネシウム、炭酸バリウム、炭酸亜鉛、塩基性炭酸鉛
(鉛白)、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸鉛、硫
化亜鉛、マイカ、雲母チタン、タルク、クレー、カオリ
ン、フッ化リチウムおよびフッ化カルシウム等を用いる
ことができる。
【0024】また、本発明における無機系微粒子は、ポ
リエステル中での平均粒子径が0.05〜10μmであ
ることが好ましく、より好ましくは0.1〜3μmであ
る。無機系微粒子の平均粒子径が上記範囲外である場
合、凝集などによる無機系微粒子の均一分散性不良、あ
るいは粒子自身によってフィルム表面の光沢または平滑
性が低下する場合があるので好ましくない。
【0025】またポリエステル層(A)中における無機
系微粒子の添加量は、1〜35重量%が好ましく、より
好ましくは2〜30重量%、さらに、3〜25重量%の
範囲にあることがより好ましい。添加量が上記範囲より
少ない場合には、ハンドリング性、加工性、フィルムの
白色性、隠蔽性(光学濃度)などの特性を向上させるこ
とが難しく、逆に、添加量が上記範囲より多い場合には
フィルム表面の光沢または平滑性が低下しやすくなるな
るだけでなく、延伸時にフィルム破れや後加工の際に粉
発生等の不都合を生じる場合がある。これらの点から使
用する無機粒子としては酸化チタン、湿式および乾式シ
リカ、コロイダルシリカ、炭酸カルシウム、珪酸アルミ
が特に好適であるが、中でも白色性を向上させる点から
酸化チタン、特にアナターゼ型の酸化チタンが好まし
い。
【0026】さらに本発明においてはポリエステル層
(A)に含まれる無機粒子が酸化チタンであり、さらに
ポリエステル層(B)中にも酸化チタンが含有され、式
(1)を満足することが白色性の向上、フィルム自身の
剛性向上、加工性の向上、例えば耐折れしわ性を付与す
る点から好ましい。 5≦Ta/Tb≦90 (1) ここでTaはポリエステル層(A)における酸化チタン
濃度(重量%)を、Tbはポリエステル層(B)におけ
る酸化チタン濃度(重量%)を示す。
【0027】本発明の白色積層ポリエステルフィルムに
おいては、ポリエステル層(A)側から測定した表面比
抵抗が1011Ω/□以下であることが必要であり、この
表面比抵抗は、より好ましくは1010Ω/□以下であ
る。表面比抵抗が小さいほど帯電防止性、給紙性などが
良好であり、表面比抵抗が1011Ω/□より大きい場合
には、帯電防止性が不十分なため、フィルム表面に受容
層を設けて受容シートとした場合に、静電気による受容
シート同士の貼付きや印字の際の紙詰まり等のトラブ
ル、あるいは受容シート表面へのゴミやほこり等の付着
という問題が発生し易い。また下限については、電気的
な抵抗がない状態が最も好ましいが、現実的には10-2
Ω/□以上である。
【0028】また本発明においては塗布層の表面PHが
4〜10であることが必要である。塗布層面に受容層を
配置させる際に、表面PHが4未満あるいは10を越え
ると印刷した際の特性が悪化するためである。特に表面
PHが4未満の酸性サイドとなると、染料によっては、
変色するなどの現象が発生し、実用的に問題となり印刷
特性が大幅に低下するからである。本発明ではこれらの
点からPHは4.5〜9が好ましく、より好ましくは5
〜8である。
【0029】上述した帯電防止性と表面PHを満足させ
る方法としては、ポリエステル層(A)中に帯電防止剤
を含有せしめる方法、あるいは該ポリエステル層(A)
上に塗布層を設ける方法などが使用できるが、帯電防止
性付与の効果が高いこと、帯電防止剤選択の範囲が広い
こと等の点で後者の方法がより好ましく採用される。
【0030】ポリエステル層(A)上に塗布層を設ける
場合、帯電防止剤単独の層あるいはバインダー樹脂を併
用した層のいずれかを採用することができるが、特に後
者のバインダー樹脂を併用した層はフィルム上に受容層
を設けて感熱転写記録用の受容シートとしたときに受容
層との密着性向上効果が期待できる点で、より好ましい
ものである。
【0031】上記の帯電防止剤としては、例えば、イオ
ン性高分子化合物、界面活性剤、導電性無機微粒子、無
機電解質および有機錯塩などを好ましく使用することが
できる。これらのうち、塗布性、バインダー樹脂や他の
組成物との混和性などの点でイオン性高分子化合物が好
ましく用いられる。ここでイオン性高分子化合物とは、
主鎖、側鎖もしくは主鎖のペンダントとしてイオン性基
を有する高分子化合物の総称である。
【0032】イオン性基としては、スルホン酸塩、カル
ボン酸塩、リン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキル
リン酸エステル塩などのアニオン性基、アルキルトリメ
チルアンモニウム塩、ラウリルトリメチルアンモニウム
クロライド、アルキルピロリジウム塩などの第4級アン
モニウム塩を主成分とする化合物であるカチオン性基、
ポリエーテル類、多価アルコール類、ポリオキシエチレ
ンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル
などを主成分とする化合物である非イオン性基、長鎖脂
肪族基、第4級アンモニウム型の窒素とカルボキシル基
またはスルホン基を持つ化合物などの両性イオン基など
を用いることができる。
【0033】その具体例としては、主鎖にイオン性基を
有する高分子化合物として、例えば、ピロリジウム環、
ピペリジニウム環などを主鎖に有する高分子化合物、又
はこれらのものに不飽和結合を有する化合物を共重合成
分として含む高分子化合物を用いることができる。
【0034】また、側鎖にイオン性基を有する高分子化
合物としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、ス
チレンなどからなる単独重合体および/または他の成分
としてポリエチレン、ポリプロピレンなどの飽和炭化水
素、ポリアセチレンなどの不飽和炭化水素、アルキレン
オキシドなどの共重合体を主鎖とし、リン酸塩、スルホ
ン酸塩、ビニルスルホン酸塩、カルボン酸塩、4級アン
モニウム塩などのイオン性基を側鎖に有する高分子化合
物を用いることができる。
【0035】本発明においては、イオン性高分子化合物
の中でも、混和性や塗布性の点から、イオン性基がアニ
オン性基である高分子化合物が特に好ましい。また上記
のイオン性高分子化合物は単独で用いても、あるいは2
種以上を組合せて用いてもよい。
【0036】本発明においては、スルホン酸基および/
またはその塩を有する共重合体が、例えば、リサイクル
時の耐熱性に優れるため、好ましく用いることができ、
中でもスチレンスルホン酸金属塩が好適に使用され、ス
チレンスルホン酸金属塩の含有量は10〜40重量%で
あることが好ましい。
【0037】本発明において用いることのできるスルホ
ン酸基および/またはその塩を有する共重合体として
は、ポリビニルスルホン酸および/またはその塩、ポリ
スチレンスルホン酸および/またはその塩などである。
該共重合体には、他の共重合成分が、その特性を悪化さ
せない程度に共重合されていてもよい。他の共重合成分
としては、例えば、アルキルアクリレート、アルキルメ
タクリレート(アルキル基としてはメチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
イソブチル基、t−ブチル基、2−エチルヘキシル基、
ラウリル基、ステアリル基、シクロヘキシル基、フェニ
ル基、ベンジル基、フェニルエチル基など)などを用い
ることができる。更に、該共重合体に架橋性官能基を付
与する目的で、以下のモノマーを共重合してもよい。架
橋性官能基としては、カルボキシル基、水酸基、メチロ
ール基、スルホン酸基、アミド基またはメチロール化さ
れたアミド基、アミノ基(置換アミノ基を含む)、ある
いはアルキロール化されたアミノ基、水酸基、エポキシ
基、酸無水物などを例示することができる。架橋性官能
基を有するモノマーとしては、アクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、クロトン酸、
2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエ
チルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、ビニル
スルホン酸、スチレンスルホン酸、アクリルアミド、メ
タクリルアミド、N−メチルメタクリルアミド、N−メ
チロールアクリルアミド、N−メチロールメタクリルア
ミド、ジメチルアミノエチルメタクリレート、および上
記アミノ基をメチロール化したもの、グリシジルアクリ
レート、グリシジルメタクリレートなどを用いることが
できるが、これに限定されるものではない。
【0038】更に、本発明においては、帯電防止性と表
面PHの両立という点で、スルホン酸リチウム塩を有す
る共重合体が好適である。
【0039】また、バインダー樹脂としては、帯電防止
剤との混和性、塗布性、さらには受容層との密着性を付
与するため、例えばポリエステル樹脂、ポリアクリレー
ト樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリビニルアルコール樹
脂、およびポリビニルブチラール樹脂などの樹脂が好ま
しい。これらの樹脂の中でも、特にポリエステル樹脂、
ポリアクリレート樹脂、ポリウレタン樹脂がより好まし
く用いられる。もちろん、これらの樹脂は単独で用いて
も、2種以上を混合あるいは共重合体として組合せて用
いてもよい。特に本発明においては、耐ブロッキング
性、接着性、帯電防止剤との相溶性の点から、ガラス転
移温度が10〜80℃のアクリル樹脂、ポリエステル樹
脂が好ましい。
【0040】本発明において、バインダー樹脂の併用形
態としては、帯電防止剤と共重合したものとしても、あ
るいは両者を混合して用いてもよいが、後者の方が受容
層との密着性あるいは選択範囲や応用範囲の広さから、
より好ましいものである。また、帯電防止剤とバインダ
ー樹脂との割合(重量比)は、本発明の範囲内であれば
特に限定されないが、例えば、5/95〜95/5が好
ましく、より好ましくは10/90〜90/10であ
る。また特にイオン性高分子化合物をバインダー樹脂と
混合して使用する場合については、勿論任意の比率で混
合して用いることができるが、本発明の効果をより顕著
に発現させるために、固形分重量比で、イオン性高分子
化合物/バインダー樹脂が40/60〜10/90が好
ましく、より好ましくは35/65〜15/85であ
る。用いられるイオン性高分子化合物によって該混合比
は変更されるが、上記範囲より多すぎると接着性が低下
したり、また、少なすぎると帯電防止性が得られにくく
なる。
【0041】また、本発明に係る積層膜においては、イ
オン性高分子化合物とバインダー樹脂に、架橋剤が添加
されてもよく、任意の比率で混合して用いることができ
るが、本発明の効果をより顕著に発現させるには、以下
の比率で混合するとよい。
【0042】メラミン系架橋剤は、樹脂に対し0.2〜
20重量部添加が接着性向上の点で好ましく、より好ま
しくは0.5〜15重量部添加、最も好ましくは1〜1
0重量部添加である。メラミン系架橋剤の添加量が、2
0重量部添加を超える場合は、接着性や帯電防止性が低
下する傾向がある。
【0043】オキサゾリン系架橋剤は、樹脂に対し0.
2〜20重量部添加が接着性向上の点で好ましく、より
好ましくは0.5〜15重量部添加、最も好ましくは1
〜10重量部添加である。オキサゾリン系架橋剤の添加
量が、20重量部添加を超える場合は、接着性や帯電防
止性が低下する傾向がある。
【0044】上記帯電防止層には、本発明の目的を阻害
しない範囲内であれば、他の添加剤、例えば架橋剤、界
面活性剤、消泡剤、レベリング剤、耐熱安定剤、耐酸化
安定剤、有機の易滑剤、有機系もしくは無機系の微粒
子、充填剤、核剤、染料、分散剤等を含有させてもよ
い。
【0045】本発明における、帯電防止層の形成方法
は、帯電防止層形成塗液を白色積層ポリエステルフィル
ムのポリエステル層(A)側に塗布、乾燥して設ける方
法が好ましい。帯電防止層形成塗液の塗布方法として
は、例えば、リバース(ロール)コート、グラビアコー
ト、ナイフコート、エアーナイフコート、ロールコー
ト、ブレードコート、ビードコート、回転スクリーンコ
ート、スロットオリフィスコート、ロッドコート、バー
コート、ダイコート、スプレーコート、カーテンコー
ト、ダイスロットコート、チャンプレックスコート、ブ
ラシコート、ツーコート、メータリングブレード式のサ
イズプレスコート、ビルブレードコート、ショートドウ
ェルコート、ゲートロールコート、グラビアリバースコ
ート、エクストルージョンコート、押出コートなどの方
法を用いることができる。
【0046】また、帯電防止層形成塗液の塗布工程とし
ては、白色積層ポリエステルフィルムの製膜工程内で塗
布する方法(インラインコート)、製膜後のフィルム上
に塗布、乾燥する方法(オフラインコート)のいずれの
方法であってもよいが、インラインコートは、均一塗
布、薄膜塗布および経済性などの点でより優れた方法で
ある。また、コート前のフィルムには塗布性改良を目的
として、予めその表面にコロナ放電処理、プラズマ処理
などの前処理を施しておくことも可能である。
【0047】また、該帯電防止層形成塗液の液媒体は、
水系、溶剤系あるいは両者混合系のいずれの液媒体でも
よいが、インラインコート法により帯電防止層を設ける
場合には、取扱性や防爆などの安全性の点で水系または
水を主体とした両者混合系の液媒体が好ましく用いられ
る。
【0048】帯電防止層の厚みは、0.005〜10μ
mが好ましく、より好ましくは0.01〜5μmであ
る。帯電防止層の厚みが0.005μmより薄い場合、
帯電防止性が不十分となり易い。一方、帯電防止層の厚
みが10μmより厚い場合には、コート時に帯電防止層
形成塗液の塗布性が低下したり、高コストとなって経済
性が低下することがあるため好ましくない。
【0049】本発明では、感熱転写記録用白色積層ポリ
エステルフィルムに、より高度な白色性を与えるために
ポリエステル層(A)および/またはポリエステル層
(B)に蛍光増白剤を含有せしめることができる。
【0050】本発明において、蛍光増白剤とは、太陽光
中や人工光中の紫外線を吸収し、これを紫〜青色の可視
光線に変え輻射する機能を保持し、その蛍光作用により
高分子物質の明度を低下させることなく白色性を助長さ
せる化合物である。蛍光増白剤としては、商品名“ユビ
テック”(チバガイギー社)、“OB−1”(イースト
マン社)、“TBO”(住友精化(株))、“ケイコー
ル”(日本曹達(株))、“カヤライト”(日本化薬
(株))、“リューコプア”EGM(クライアントジャ
パン(株))等を用いることができる。蛍光増白剤は、
特に限定されるものではなく、単独、場合によっては2
種以上の併用であってもよいが、本発明では、特に耐熱
性に優れ、前述のポリエステルとの相溶性がよく均一分
散できると共に、着色が少なく樹脂に悪影響を及ぼさな
い蛍光増白剤の選択が望ましい。
【0051】ポリエステル層(A)あるいはポリエステ
ル層(B)中における蛍光増白剤の含有量は、0.01
〜1.5重量%が好ましく、より好ましくは0.03〜
1重量%、さらに、0.05〜0.5重量%であること
がより好ましい。蛍光増白剤の含有量が上記範囲より少
ないと十分な増白効果が得にくいことがあり、上記範囲
を超える場合には均一分散性の低下や蛍光増白剤自身の
着色により、かえって白色性や耐光性が低下しやすい等
の問題がある場合がある。
【0052】本発明の白色積層ポリエステルフィルム
は、ポリエステル層(B)の少なくとも片面にポリエス
テル層(A)を設けてなる2層以上の積層構成とする必
要がある。例えば、1層の単膜フィルムにより、本発明
の効果を得ようとする場合、フィルム破れが発生し易
く、製膜が不安定なため、結果的にコストが高くなるこ
とがある。また、1層の単膜フィルムに、微細な気泡を
含有せしめるため非相溶樹脂を添加した場合、その種類
によっては分散している粒子状の非相溶樹脂が脱落し、
長時間製膜している間に製膜装置と接触する部分(ドラ
ム、ロール、コーターなど)を汚染することがある。こ
の汚染がフィルム特性に好ましくない影響を与えたり、
対策として定期的に洗浄を行なうことで生産性の低下や
コスト上昇を招くことになる等の問題が発生しやすい。
そこで、2層以上の積層構成とし、ポリエステル層
(A)に白色性と、平滑性あるいは光沢を発現させ、ポ
リエステル層(B)をクッション性、断熱性などの諸特
性に優れた層とすることで、フィルム全体として、必要
な特性の全てを満足させることが可能となるのである。
【0053】ここで、本発明の白色積層ポリエステルフ
ィルムが、ポリエステル層(B)の片面にポリエステル
層(A)を有する2層積層構成である場合、これを感熱
転写記録用の受容シート基材として用いる際には、ポリ
エステル層(A)に受容層を設けることが好ましい。
【0054】従って、本発明の白色積層ポリエステルフ
ィルムを、ポリエステル層(B)の両面にポリエステル
層(A)を積層し、3層積層構成としたものは、製膜性
がより向上し、取扱性などの実用性も向上させることが
できること、あるいは経時安定性などの点から、より望
ましいものである。
【0055】また、本発明においては、ポリエステル層
(A)とポリエステル層(B)の各層に用いられるポリ
エステルの種類は、同一であっても、異なっていてもよ
い。特に異なったポリエステルの組合せ、例えば、ポリ
エステル層(A)に用いられるポリエステルがポリエチ
レンナフタレートで、ポリエステル層(B)に用いられ
るポリエステルがポリエチレンテレフタレートである場
合、剛性などの向上効果が得られるのでより好ましい。
また、ポリエステル層(A)に用いられるポリエステル
が共重合ポリエステルで、ポリエステル層(B)に用い
られるポリエステルがホモポリエステルである場合、受
容層あるいは帯電防止層との密着性向上効果等が得られ
るのでより好ましい。
【0056】なお本発明においては、ポリエステル層
(A)とポリエステル層(B)を積層する方法として
は、溶融製膜中の共押出により複合化する方法、あるい
はそれぞれ別々に製膜した後、ラミネートする方法のい
ずれでもよいが、コストなどの点で前者の方法がより好
ましい。
【0057】また、本発明の白色積層ポリエステルフィ
ルムを感熱転写記録用の受容シート基材として用いる際
には、単独で用いても、他の素材と貼合わせて用いても
よい。該素材としては、例えば普通紙、上質紙、中質
紙、コート紙、アート紙、キャストコート紙、樹脂含浸
紙、エマルジョン含浸紙、ラテックス含浸紙、合成樹脂
内添紙、グラシン紙、ラミネート紙などの紙、合成紙、
不織布、あるいは他種フィルム等を用いることができ
る。ただし、本発明の白色積層ポリエステルフィルムを
他の素材と貼合わせる場合、受容層を設ける面と反対側
の面に貼合わせることが好ましい。
【0058】前述したように、本発明の白色積層ポリエ
ステルフィルムは、ポリエステル層(B)の少なくとも
片面にポリエステル層(A)を設けてなる2層以上の積
層構成体であり、各層は前述の手段によって白色化され
ている必要があるが、その白色化の好ましいレベル(白
色性)は実質的には積層フィルムとした後のもので判断
される。
【0059】すなわち、本発明の感熱転写記録用白色積
層ポリエステルフィルムの白色性としては、ポリエステ
ル層(A)側から測定した白色度が70%以上であるこ
とが好ましく、より好ましくは80%以上、さらには9
0%以上が最も好ましい。白色度が70%未満の場合、
白色性が不十分であるため印字画像が暗い印象となりや
すいため好ましくない。
【0060】一方、ポリエステル層(A)側から測定し
た色調b値は2以下であることが好ましく、より好まし
くは1以下、さらには0以下であることが最も好まし
い。色調b値が2より大きい場合、耐光性を満たしてい
てもフィルム自体が黄味がかった色であるため印字画像
が古びた印象となりやすく、好ましくない。
【0061】また、本発明では、フィルムの比重が0.
6〜1.1であることが必須であり、より好ましくは
0.7〜1.0である。比重が0.6より小さい場合、
加工性の低下、フィルム強度の低下、製膜性の悪化を引
き起こすことがある。また、比重が1.1を越える場
合、クッション性、断熱性が低下して印字性が低下した
り、フィルムの白色性が不十分となって印字画像が暗い
印象となり易いため好ましくない。
【0062】本発明においては、加工性の向上、例えば
耐折れしわ性を向上させる点、感度を向上させる点か
ら、フィルム長手方向の伸度Smと幅方向の伸度Stが
式(2)(3)を満足することが好ましく、更に好まし
くは100<Sm<200であり、特に好ましくは11
0<Sm<200である。これは、長手方向のフィルム
追従性が向上するとともにまた同時にフィルム幅方向の
伸度が長手方向の伸度より低いことによりフィルムの長
手方向に張力がかかる際にバランスが取れ、応力を均一
化しやすくなるためと考えられる。またバランスが均一
化するため表面に塗布された塗布層に局所的に大きな負
荷がかかることを低減でき、亀裂等を防止できるため安
定した帯電防止機能を発現させることにも寄与する。 5<Sm−St<80 (2) 90<Sm<200 (3) 本発明の白色積層ポリエステルフィルムの厚みは、10
〜300μmが好ましく、より好ましくは20〜50μ
mであることが、耐折れしわ性を向上させる点から好ま
しい。また、本発明の白色積層ポリエステルフィルムを
他の素材と貼合わせる場合には、取扱性の点からその厚
みの上限は200μm以下が好ましく、より好ましくは
150μm以下である。
【0063】また、全厚みに対するポリエステル層
(B)の比率(ポリエステル層(B)の厚み/全厚み)
が、0.55〜0.99であることが好ましく、より好
ましくは0.6〜0.97、さらにより好ましくは0.
65〜0.95である。
【0064】次に、本発明の白色積層ポリエステルフィ
ルムの製造方法について、その一例を説明するが、本発
明は、かかる例のみに限定されるものではない。
【0065】押出機(A)と押出機(B)を有する複合
製膜装置において、ポリエステル層(B)を形成するた
め、真空乾燥したポリエステルのチップ、必要に応じて
真空乾燥した非相溶樹脂のチップとを、非相溶樹脂が1
〜35重量%となるように混合し、これを260〜30
0℃に加熱された押出機(B)に供給し、溶融してTダ
イ複合口金内に導入する。この原料には、必要に応じて
分散剤を0.05〜10重量%添加してもよい。また、
非相溶樹脂の添加は、予めマスターチップとしたものを
真空乾燥して使用してもよい。一方、ポリエステル層
(A)を積層するため、ポリエステルのチップおよび無
機系微粒子のマスターチップを、無機系微粒子が1〜3
5重量%となるよう混合し、充分に真空乾燥する。この
原料には、必要に応じて蛍光増白剤を0.01〜1.5
重量%添加せしめてもよい。次に、この乾燥原料を、2
60〜300℃に加熱された押出機(A)に供給し、同
様に溶融してTダイ複合口金内に導入し、押出機(A)
のポリマーが押出機(B)のポリマーの表層(片面)あ
るいは両表層(両面)にくるように積層してシート状に
共押出成形し、溶融積層シートを得る。
【0066】この溶融積層シートを、表面温度10〜6
0℃に冷却されたドラム上で静電気により密着冷却固化
し、未延伸積層フィルムを作製する。該未延伸積層フィ
ルムを70〜120℃に加熱したロール群に導き、長手
方向(縦方向、すなわちフィルムの進行方向)に2〜5
倍延伸し、20〜30℃のロール群で冷却する。
【0067】続いて、長手方向に延伸したフィルムのポ
リエステル層(A)側にコロナ放電処理を施した後、該
処理面に帯電防止層形成塗液を塗布する。この帯電防止
層形成塗液を塗布されたフィルムの両端をクリップで把
持しながらテンターに導き、90〜150℃に加熱した
雰囲気中で長手方向に垂直な方向(横方向)に2〜5倍
に延伸する。
【0068】延伸倍率は、縦、横それぞれ2〜5倍とす
るが、その面積倍率(縦延伸倍率×横延伸倍率)は6〜
20倍であることが好ましい。面積倍率が6倍未満であ
ると得られるフィルムの白色性やフィルム強度が不十分
となり、逆に面積倍率が20倍を超えると延伸時に破れ
を生じ易くなる傾向がある。
【0069】このようにして得られた二軸延伸積層フィ
ルムの結晶配向を完了させて平面性、寸法安定性を付与
するために、引き続きテンター内にて150〜240℃
で1〜30秒間の熱処理を行ない、均一に徐冷後、室温
まで冷却して巻き取ることにより、本発明の白色積層ポ
リエステルフィルムを得ることができる。なお、上記熱
処理工程中では、必要に応じて横方向あるいは縦方向に
3〜12%の弛緩処理を施してもよい。また、二軸延伸
は逐次延伸あるいは同時二軸延伸のいずれでもよく、ま
た二軸延伸後に縦、横いずれかの方向に再延伸してもよ
い。
【0070】このようにして得られた本発明の白色積層
ポリエステルフィルムは、白色性、帯電防止性、印刷特
性に優れ、更には高感度特性を発現し、かつ耐折れしわ
性等の加工性などに非常に優れている。また、本発明の
白色積層ポリエステルフィルムを基材として用いた感熱
転写記録用の受容シートは、印字記録時の給紙トラブル
がなく、印字画像も鮮明であり変色もない。さらに、ゴ
ミやほこりが付着しにくく、印字画像の鮮明性を長期間
保つことができる。さらには、印刷特性にも優れたもの
とすることができる。従って、本発明の白色積層ポリエ
ステルフィルムは、感熱転写記録用の受容シート基材と
して最適の特性を有するフィルムである。
【0071】[特性の測定方法および評価方法]本発明
の特性値は、次の評価方法、評価基準により求められ
る。
【0072】(1)フィルム内部の微細な気泡およびポ
リエステル層の厚み フィルムの断面を、走査型電子顕微鏡S−2100A形
((株)日立製作所製)を用いて500〜5,000倍
に拡大観察して撮影した断面写真より、微細な気泡の含
有の有無を調べた。気泡含有の有無の判定は、断面写真
の気泡部分の平均断面積を真円に換算したときの平均値
として求めたとき1μm2以上ならば「気泡有り」、1
μm2未満ならば「気泡無し」とした。ただし、2個以
上の互いに隣接した気泡同士が連結している場合には、
一つの気泡として計算した。また、断面写真より各ポリ
エステル層の厚み方向の長さを計測し、拡大倍率から逆
算して各層の厚みを求めた。なお、気泡部分の断面積、
各ポリエステル層の厚みを求めるに当たっては、互いに
異なる測定視野から任意に選んだ計5箇所の断面写真を
使用し、その平均値として算出した。
【0073】(2)白色度 白色積層ポリエステルフィルムについて、白色ポリエス
テル層(A)側より分光式色差計SE−2000型(日
本電色工業(株)製)を用い、JIS Z−8722に
準じた光学条件にて色の三刺激値であるX値、Y値、Z
値を測定し、下記式より白色度を計算して求めた。 白色度(%)=4×0.847×Z値−3×Y値
【0074】(3)色調b値 上記装置・光学条件にて測定し、JIS Z−8730
に準じて求めた。
【0075】(4)比重 フィルムを50mm×60mmの大きさにカットして得
た試料サンプルを、高精度電子比重計SD−120L
(ミラージュ貿易(株)製)を用い、JIS K−71
12のA法(水中置換法)に準じて測定した。なお、測
定は温度23℃、相対湿度65%の条件下にて行なっ
た。
【0076】(5)表面比抵抗 温度23℃、相対湿度65%で24時間放置して調湿し
た後、同条件下でデジタル超高抵抗微小電流計R834
0((株)アドバンテスト製)を用いて印加電圧100
Vで測定した。この値の小さいものほど、帯電防止性が
良好である。
【0077】(6)表面PH フィルムサンプルを常態下(23℃、相対湿度65%)
において24時間放置後、(株)堀場製作所製のPH測
定器である「COMPACT PH METER tw
in PH」(タイプB212)を用いて、サンプル表
面の表面PHを測定した。センサーにイオン交換水を滴
下し、該センサー部の2つの電極に被さるように所定の
大きさにカットしたサンプルをセットし測定を実施し
た。なお、測定値は自動測定モードで5回行い、その平
均値を表面PH値とした。
【0078】(7)感度 ウレタン変性ポリエチレン水分散体(ウレタン変性比率
=20重量%、アンモニア水溶液中で加熱することによ
り乳化させ、水分散体としたもの)を水で希釈し、固形
分濃度を3%としたものを受容層形成塗液とした。
【0079】本発明の白色積層ポリエステルフィルム上
に、上記の受容層形成塗液をグラビアコーターにて塗布
した後、120℃で1分間乾燥し、受容層の厚みが0.
1μmである感熱転写記録用の受容シートを得た。
【0080】次に、カラープリンターとして「Professi
onal Color Point 2」(セイコー電子工業(株)製)を
用い、インキリボンとして専用のCH705(イエロ
ー、マゼンタ、シアン セイコー・アイ・サプライ
(株)製)を用いて、該受容シートの受容層形成面に8
階調のテストパターン印字を行なった。次に、印字した
テストパターンを、下記の方法により判定した。
【0081】(ドット形状)印字面のイエロー、マゼン
ダ、シアンの3色各々の部分を反射型光学顕微鏡を用い
て100〜300倍に拡大して観察し、印字ドットの形
状について、以下の4段階評価を行なった。◎あるいは
○を良好と判定した。 ◎:3色全てについて、きれいな円形であり極めて良
好。 ○:わずかに「欠け」が見られるものの良好。 △:「欠け」や「つぶれ」が見られる。またはドットが
小さい。 ×:「欠け」や「つぶれ」が著しい。あるいはドットが
極端に小さい。
【0082】(画像性)印字面を目視で観察し、印字画
像の明るさや印象などについて、以下の4段階評価を行
なった。◎あるいは○を良好と判定した。 ◎:画像全体が非常に鮮明であって、極めて良好。 ○:鮮明な画像であり、良好。 △:画像自身が薄い、もしくは非印字面が若干変色しか
っているため暗い印象の画像であって、画像鮮明性に劣
る。 ×:画像自身が非常に薄い、もしくは非印字面が変色し
かっているため全体的に画像の印象が非常に暗く、全く
不良。
【0083】(8)給紙性 上記(7)項の方法に従い、本発明の白色積層ポリエス
テルフィルムを用いて作製した受容シートをA4サイズ
に切り出した後、50枚重ねて、上記方法と同様にして
連続印字を行なった。このとき、紙詰まりなどの給紙エ
ラーの発生回数により、給紙性について以下の3段階評
価を行なった。○を良好と判定した。 ◎:0回 ○:1〜2回 ×:3回以上。
【0084】(9)印刷特性 下記に示すロイコ染料型感熱記録インキを、グラビアロ
ールを用いて、本発明のフィルム上に、乾燥後のインキ
層厚みが5μmとなるように塗布した。
【0085】このインキ層を設けたフィルムに、サーマ
ルヘッドを用い、印加エネルギーが30mJ/m2 とな
るように、印加電圧、パルス幅を調節し、印刷テストを
行った。
【0086】このとき、インキ層の状態を観察し、本来
透明である地肌部分の色の変化で、印刷特性の指標とし
た。このとき、地肌部分の変色のないもの「◎」、少し
色の変化が見られるが実用上問題ないもの「○」、淡い
変色が見られるもの「×」とし、印刷特性の指標とし
た。
【0087】「ロイコ染料型感熱記録インキ」 ・ロイコ染料を内包するマイクロカプセル酸化発色型ロ
イコ染料として、8−ジエチルアミノ−11−(2−メ
トキシカルボニルフェニル)−ベンゾ−α−キサンテン
を用い、ポリビニルアルコール(日本合成化学工業
(株)製“ゴーセノール”GM−14L)とトリメチロ
ールプロパンとキシリレンジイソシアネートの1:3付
加物(武田薬品工業(株)製“タケネート”D−110
N)をマイクロカプセル壁材料として、平均粒径1.2
μmのマイクロカプセル液を作成した。 ・酸化剤と光還元剤を内包するマイクロカプセル酸化剤
としてクロラニル、還元剤として2−メチル−1、4−
ナフトキンを用い、上記と同様にして、平均粒径1μm
のマイクロカプセル液を得た。 ・上記したロイコ染料を内包するマイクロカプセル液、
酸化剤と光還元剤を内包するマイクロカプセル液、およ
びポリビニルアルコール(日本合成化学工業(株)製
“ゴーセノール”GM−14L)液を、乾燥後の固形分
重量比で、30:45:15となるように調整し、ロイ
コ染料型感熱記録インキとした。
【0088】(10)耐折れしわ性 フィルムを幅10mmのテープ状にスリットしたものを
用意した(耐折れじわ性テストサンプルa)。また、こ
のフィルムに低Tgポリエステル樹脂(Tg=4℃、軟
化点=114℃)の層を約1μmとなるよう塗布して設
けた後、厚さ150μmの上質紙をラミネーターにより
温度110℃にて均一に貼合せ、同様に幅10mmにス
リットしたものを用意した(耐折れじわ性テストサンプ
ルb)。これらのサンプルをテープ走行試験機を用いて
ステンレス製ガイドピン(外径:10mm)に走行条
件:速度1m/分、巻き付け角90度、出側張力60g
で巻き付けた後、フィルムを巻き戻して表面状態を実体
顕微鏡で観察することを25回実施し、以下の評価を行
った。○以上を良好と判定した。 ◎◎:全てのサンプルで表面にしわが全く無い。 ◎:表面にしわが数本確認できるものが1〜2サンプル
あるが、その他はしわがない。 ○:表面にしわが数本確認できるものが3〜4サンプル
あるが、その他はしわがない。 △:部分的にしわがある。 ×:無数のしわがある。
【0089】(11)伸度 テンシロン(引っ張り試験機)を用いて、引っ張り速度
300mm/min、幅10mm、試料長100mmと
して破断伸度を測定し、伸度を得た。
【0090】
【実施例】本発明を以下の実施例を用いて説明するが、
本発明はこれらに限定されるものではない。
【0091】(実施例1)押出機(A)と押出機(B)
を有する複合製膜装置において、ポリエステル層(A)
を形成するため、ポリエチレンテレフタレート(以降、
PETと省略する)チップに平均粒子径0.2μmのア
ナターゼ型酸化チタン微粒子を7重量%、蛍光増白剤
“OB−1”(イ−ストマン社製)を0.15重量%添
加した添加した原料を180℃で3時間真空乾燥した
後、押出機(A)側に供給し、常法により280℃で溶
融してTダイ複合口金に導入した。
【0092】一方、ポリエステル層(B)を形成するた
め、上記PETチップに融点235℃のポリメチルペン
テン(以降、PMPと省略する)を10重量%、さらに
分散剤として分子量4,000のポリエチレングリコー
ル(以降、PEGと省略する)を5重量%含有する共重
合PETをPEGがポリエステル(B)層を構成する樹
脂全体に対し1重量%となるように添加したものを18
0℃で3時間真空乾燥した後に、押出機(B)側に供給
し、常法により280℃で溶融して同様にTダイ複合口
金に導入した。次いで、該口金内でポリエステル層
(A)がポリエステル層(B)の両表層に積層されるよ
う合流せしめた後、シート状に共押出して溶融積層シー
トとした。そして、該溶融積層シートを、表面温度25
℃に保たれた冷却ドラム上に静電荷法で密着冷却固化さ
せて未延伸積層フィルムを得た。続いて、該未延伸積層
フィルムを常法に従い85℃に加熱したロール群で予熱
した後、95℃の加熱ロールを用いて長手方向(縦方
向)に1.1倍微延伸した後、3.2倍本延伸を行い、
25℃のロール群で冷却して一軸延伸フィルムを得た。
さらに続いて該一軸延伸フィルムに空気中でコロナ放電
処理を施し、その処理面に下記の帯電防止層形成塗液を
メタリングバーを用いたバーコート方式にて塗布した。
この帯電防止層形成塗液を塗布された一軸延伸フィルム
の両端をクリップで把持しながらテンター内の予熱ゾー
ンに導き110℃で予熱・乾燥後、引き続き連続的に1
25℃の加熱ゾーンで長手方向に垂直な方向(横方向)
に3.5倍延伸した。さらに引き続いて、テンター内の
熱処理ゾーンで210℃の熱処理を施し、さらに該温度
で5%横方向に弛緩処理を行った後、150℃で熱処理
を行い、次いで均一に徐冷後に巻き取って、ポリエステ
ル層(A)が片側3.5μm、ポリエステル層(B)が
43μmの構成とした厚み50μmのポリエステルフィ
ルム上に、厚み0.1μmの帯電防止層が設けられた白
色積層ポリエステルフィルムを得た。また該白色積層ポ
リエステルフィルムの断面をSEMにて拡大観察するこ
とにより、ポリエステル層(B)の内部に微細な気泡を
含有していることを確認した。この微細な気泡は、粒子
状に分散せしめられたPMPを核として、その周囲に形
成されており、長径が延伸方向、短径がフィルム厚み方
向の楕円形であって、断面積の平均値は4.5μm2
あった。
【0093】かくして得られた白色積層ポリエステルフ
ィルムの特性は、表1のとおりであって、白色性、帯電
防止性、印刷特性、高感度特性を発現し、かつ耐折れし
わ性の加工性が良好なレベルであって、感熱転写記録用
の受容シート基材として優れていることが分かる。
【0094】[帯電防止層形成塗液] (A)帯電防止剤:ポリスチレンスルホン酸ナトリウム
塩水分散体(分子量=約2万) (B)バインダー樹脂:アクリルエマルジョン(アクリ
ル成分:メチルメタクリレート/エチルアクリレート/
アクリル酸/N−メチロールアクリルアミド=60/3
8/1/1(重量%)の共重合体、ガラス転移温度60
℃) 上記(A)/(B)を固形分重量比で30/70に混合
し、水で希釈して固形分濃度を4重量%とした。
【0095】(実施例2)帯電防止層形成塗液を下記と
する以外は実施例1と同様にして白色積層ポリエステル
フィルムを得た。
【0096】得られた白色積層ポリエステルフィルムの
特性は、表1のとおりであって、白色性、帯電防止性、
印刷特性、高感度特性を発現し、かつ耐折れしわ性の加
工性が良好なレベルであって、感熱転写記録用の受容シ
ート基材として優れていることが分かる。
【0097】[帯電防止層形成塗液] (A)帯電防止剤:ポリスチレンスルホン酸リチウム塩
水分散体(分子量=約2万) (B)バインダー樹脂:アクリルエマルジョン(アクリ
ル成分:メチルメタクリレート/エチルアクリレート/
アクリル酸/N−メチロールアクリルアミド=60/3
8/1/1(重量%)の共重合体、ガラス転移温度60
℃) (C)メラミン系架橋剤 上記(A)/(B)/(C)を固形分重量比で30/7
0/5に混合し、水で希釈して固形分濃度を4重量%と
した。
【0098】(実施例3)実施例1の押出機(B)に供
給する原料として、PETチップにPMPを10重量
%、平均粒子径0.2μmのアナターゼ型酸化チタン微
粒子を0.25重量%、さらに分散剤として分子量4,
000のポリエチレングリコール(以降、PEGと省略
する)を5重量%含有する共重合PETをPEGがポリ
エステル(B)層を構成する樹脂全体に対し1重量%と
なるように添加したものとしたものとし、帯電防止層形
成塗液を下記とする以外は実施例1と同様にして白色積
層ポリエステルフィルムを得た。
【0099】得られた白色積層ポリエステルフィルムの
特性は、表1のとおりであって、白色性、帯電防止性、
印刷特性、高感度特性を発現し、かつ耐折れしわ性の加
工性が良好なレベルであって、感熱転写記録用の受容シ
ート基材として優れていることが分かる。
【0100】[帯電防止層形成塗液] (A)帯電防止剤:ポリスチレンスルホン酸リチウム塩
水分散体(分子量=約7万) (B)バインダー樹脂:アクリルエマルジョン(アクリ
ル成分:メチルメタクリレート/エチルアクリレート/
アクリル酸/N−メチロールアクリルアミド=60/3
8/1/1(重量%)の共重合体、ガラス転移温度60
℃) 上記(A)/(B)を固形分重量比で30/70に混合
し、水で希釈して固形分濃度を4重量%とした。
【0101】(実施例4)実施例1の押出機(A)に供
給する原料として、PETチップにに平均粒子径0.2
μmのアナターゼ型酸化チタン微粒子を7重量%、蛍光
増白剤“OB−1”(イ−ストマン社製)を0.15重
量%添加した添加し、さらに分子量4,000のPEG
を5重量%含有する共重合PETをPEGがポリエステ
ル(A)層を構成する樹脂全体に対し0.6重量%とな
るように添加したものとしたものとする以外は実施例1
と同様にして白色積層ポリエステルフィルムを得た。
【0102】得られた白色積層ポリエステルフィルムの
特性は、表1のとおりであって、白色性、帯電防止性、
印刷特性、高感度特性を発現し、かつ耐折れしわ性の加
工性が良好なレベルであって、感熱転写記録用の受容シ
ート基材として優れていることが分かる。
【0103】(実施例5)フィルムの製造条件と帯電防
止層を下記とする以外は実施例1と同様にして白色積層
ポリエステルを得た。
【0104】すなわち、未延伸積層フィルムを85℃に
加熱したロール群で予熱した後、95℃の加熱ロールを
用いて長手方向(縦方向)に1.1倍微延伸した後、
2.6倍本延伸を行い、25℃のロール群で冷却して一
軸延伸フィルムを得た。さらに続いて該一軸延伸フィル
ムに空気中でコロナ放電処理を施し、その処理面に下記
の帯電防止層形成塗液をメタリングバーを用いたバーコ
ート方式にて塗布した。この帯電防止層形成塗液を塗布
された一軸延伸フィルムの両端をクリップで把持しなが
らテンター内の予熱ゾーンに導き120℃で予熱・乾燥
後、引き続き連続的に125℃の加熱ゾーンで長手方向
に垂直な方向(横方向)に3.45倍延伸し、引き続い
て、テンター内の熱処理ゾーンで200℃の熱処理を施
し、さらに該温度で5%横方向に弛緩処理を行った後、
150℃と120℃で連続的に熱処理を行い、次いで均
一に徐冷後に巻き取って、ポリエステル層(A)が片側
3.5μm、ポリエステル層(B)が43μmの構成と
した厚み50μmのポリエステルフィルム上に、厚み
0.1μmの帯電防止層が設けられた白色積層ポリエス
テルフィルムを得た。
【0105】得られた白色積層ポリエステルフィルムの
特性は、表1のとおりであって、白色性、帯電防止性、
印刷特性、高感度特性を発現し、かつ耐折れしわ性の加
工性が優れたレベルであって、感熱転写記録用の受容シ
ート基材として優れていることが分かる。
【0106】[帯電防止層形成塗液] (A)帯電防止剤:ポリスチレンスルホン酸リチウム塩
水分散体(分子量=約7万) (B)バインダー樹脂:アクリルエマルジョン(アクリ
ル成分:メチルメタクリレート/エチルアクリレート/
アクリル酸/N−メチロールアクリルアミド=60/3
8/1/1(重量%)の共重合体、ガラス転移温度60
℃) 上記(A)/(B)を固形分重量比で30/70に混合
し、水で希釈して固形分濃度を4重量%とした。
【0107】(実施例6)ポリエステル層(A)が片側
3.5μm、ポリエステル層(B)が33μmの構成と
した厚み40μmとする以外は実施例5と同様にして白
色積層ポリエステルフィルムを得た。
【0108】得られた白色積層ポリエステルフィルムの
特性は、表1のとおりであって、白色性、帯電防止性、
印刷特性、高感度特性を発現し、かつ耐折れしわ性の加
工性が優れたレベルであって、感熱転写記録用の受容シ
ート基材として優れていることが分かる。
【0109】(実施例7)実施例1の押出機(B)に供
給する原料に、酸化防止剤としてヒンダードフェノール
系のIRGANOX1010を0.3重量%追加添加す
る以外は実施例1と同様にして白色積層ポリエステルフ
ィルムを得た。
【0110】得られた白色積層ポリエステルフィルムの
特性は、表1のとおりであって、白色性、帯電防止性、
印刷特性、高感度特性を発現し、かつ耐折れしわ性の加
工性が優れたレベルであって、感熱転写記録用の受容シ
ート基材として良好であることが分かる。また、本フィ
ルムは連続製膜を行うに対し、突発的な破れもなく極め
て安定した製膜を実施することができた。
【0111】(実施例8)押出機(A)と押出機(B)
を有する複合製膜装置において、ポリエステル層(A)
を形成するため、PETチップにに平均粒子径0.2μ
mのアナターゼ型酸化チタン微粒子を7重量%、蛍光増
白剤“OB−1”(イ−ストマン社製)を0.15重量
%添加した添加し、さらに分子量4,000のPEGを
5重量%含有する共重合PETをPEGがポリエステル
(A)層を構成する樹脂全体に対し0.3重量%となる
ように添加したものを180℃で3時間真空乾燥した
後、押出機(A)側に供給し、常法により280℃で溶
融してTダイ複合口金に導入した。
【0112】一方、押出機(B)に供給する原料とし
て、PETチップにPMPを10重量%、平均粒子径
0.2μmのアナターゼ型酸化チタン微粒子を0.15
重量%、さらに分散剤として分子量4,000のポリエ
チレングリコール(以降、PEGと省略する)を5重量
%含有する共重合PETをPEGがポリエステル(B)
層を構成する樹脂全体に対し1重量%となるように添加
したものとしたものとし、たものを180℃で3時間真
空乾燥した後に、押出機(B)側に供給し、常法により
280℃で溶融して同様にTダイ複合口金に導入した。
次いで、該口金内でポリエステル層(A)がポリエステ
ル層(B)の両表層に積層されるよう合流せしめた後、
シート状に共押出して溶融積層シートとした。そして、
該溶融積層シートを、表面温度25℃に保たれた冷却ド
ラム上に静電荷法で密着冷却固化させて未延伸積層フィ
ルムを得た。続いて、該未延伸積層フィルムを常法に従
い85℃に加熱したロール群で予熱した後、95℃の加
熱ロールを用いて長手方向(縦方向)に1.1倍微延伸
した後、3.2倍本延伸を行い、25℃のロール群で冷
却して一軸延伸フィルムを得た。さらに続いて該一軸延
伸フィルムに空気中でコロナ放電処理を施し、その処理
面に実施例3で使用したものと同様の帯電防止層形成塗
液をメタリングバーを用いたバーコート方式にて塗布し
た。この帯電防止層形成塗液を塗布された一軸延伸フィ
ルムの両端をクリップで把持しながらテンター内の予熱
ゾーンに導き110℃で予熱・乾燥後、引き続き連続的
に125℃の加熱ゾーンで長手方向に垂直な方向(横方
向)に3.5倍延伸した。さらに引き続いて、テンター
内の熱処理ゾーンで210℃の熱処理を施し、さらに該
温度で5%横方向に弛緩処理を行った後、150℃で熱
処理を行い、次いで均一に徐冷後に巻き取って、ポリエ
ステル層(A)が片側3.5μm、ポリエステル層
(B)が43μmの構成とした厚み50μmのポリエス
テルフィルム上に、厚み0.1μmの帯電防止層が設け
られた白色積層ポリエステルフィルムを得た。
【0113】かくして得られた白色積層ポリエステルフ
ィルムの特性は、表1のとおりであって、白色性、帯電
防止性、印刷特性、高感度特性を発現し、かつ耐折れし
わ性の加工性が極めて優れたレベルであって、感熱転写
記録用の受容シート基材として優れていることが分か
る。
【0114】(実施例9)実施例1の押出機(B)に供
給する原料として、PETチップにPMPを5重量%、
平均粒子径0.2μmのアナターゼ型酸化チタン微粒子
を0.25重量%、さらに分散剤として分子量4,00
0のポリエチレングリコール(以降、PEGと省略す
る)を5重量%含有する共重合PETをPEGがポリエ
ステル(B)層を構成する樹脂全体に対し1.0重量%
となるように添加したものとしたものとし、帯電防止層
形成塗液を下記とする以外は実施例1と同様にして白色
積層ポリエステルフィルムを得た。
【0115】得られた白色積層ポリエステルフィルムの
特性は、表1のとおりであって、白色性、帯電防止性、
印刷特性、高感度特性を発現し、かつ耐折れしわ性の加
工性が実用的レベルであって、感熱転写記録用の受容シ
ート基材として優れていることが分かる。
【0116】(比較例1)押出機(B)に供給する原料
として、PETチップにPMPを5重量%、さらに分散
剤として分子量4,000のポリエチレングリコール
(以降、PEGと省略する)を4重量%含有する共重合
PETをPEGがポリエステル(B)層を構成する樹脂
全体に対し0.4重量%となるように添加したものとし
たものとし、帯電防止層形成塗液を下記とし、縦延伸ロ
ール温度を90℃、3.7倍する以外は実施例1と同様
にしてポリエステル層(A)が片側5.5μm、ポリエ
ステル層(B)が74μmの構成とした厚み85μmの
ポリエステルフィルム上に、厚み0.1μmの帯電防止
層が設けられた白色積層ポリエステルフィルムを得た。
【0117】この白色積層ポリエステルフィルムは、内
部に微細な気泡が含有せしめられているが、その特性
は、表1に示したとおり、総合的に劣るものであった。
【0118】[帯電防止層形成塗液] (A)帯電防止剤:ポリスチレンスルホン酸アンモニウ
ム塩水分散体(分子量=約1万) (B)バインダー樹脂:アクリルエマルジョン(アクリ
ル成分:メチルメタクリレート/エチルアクリレート/
アクリル酸/N−メチロールアクリルアミド=60/3
8/1/1(重量%)の共重合体、ガラス転移温度60
℃) 上記(A)/(B)を固形分重量比で30/70に混合
し、水で希釈して固形分濃度を4重量%とした。
【0119】(比較例2)押出機(B)に供給する原料
として、PETチップにPMPを2.5重量%、さらに
分散剤として分子量4,000のポリエチレングリコー
ル(以降、PEGと省略する)を5重量%含有する共重
合PETをPEGがポリエステル(B)層を構成する樹
脂全体に対し0.3重量%となるように添加したものと
したものとし、帯電防止層を形成しないこと以外は比較
例1と同様にしてポリエステル層(A)が片側5μm、
ポリエステル層(B)が60μmの構成とした厚み70
μmのポリエステルフィルムを得た。
【0120】この白色積層ポリエステルフィルムの特性
は、表1に示したとおり、劣るものであった。
【0121】
【表1】
【0122】
【発明の効果】本発明の感熱転写記録用白色積層ポリエ
ステルフィルムは、微細な気泡を含有するポリエステル
層(B)の少なくとも片面に、無機粒子を含有するポリ
エステル層(A)を設けてなる比重0.6〜1.1の積
層ポリエステルフィルムであって、少なくとも片面に塗
布層が設けられており、該塗布面側から測定した表面比
抵抗が1011Ω/□以下であり、PHが4〜10であ
る。本発明の感熱転写記録用白色積層ポリエステルフィ
ルムは、白色性、帯電防止性、印刷特性に優れ、更には
高感度特性を発現し、かつ耐折れしわ性等の加工性に優
れる。従って、この白色積層ポリエステルフィルムを基
材として用いた感熱転写記録用の受容シートとして極め
て好適に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41M 5/38 B41M 5/26 101H Fターム(参考) 2H111 AA26 AA27 CA03 CA13 CA25 CA33 4F100 AA01B AA01D AA20B AA20D AK41A AK41B AK41D AK42 AL01B AL01D BA03 BA05 BA06 BA07 BA10A BA10C BA10E CA06 DE01B DE01D DJ01A EH20 EH202 EJ38 EJ382 EJ42 EJ422 GB90 JL01 JM02C JM02E YY00B YY00D

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微細な気泡を含有するポリエステル層
    (B)の少なくとも片面に、無機粒子を含有するポリエ
    ステル層(A)を設けてなる比重0.6〜1.1の積層
    ポリエステルフィルムであって、少なくとも片面に塗布
    層が設けられており、該塗布面側から測定した表面比抵
    抗が1011Ω/□以下であり、PHが4〜10であるこ
    とを特徴とする感熱転写記録用白色積層ポリエステルフ
    ィルム。
  2. 【請求項2】 塗布層を構成する樹脂において、スチレ
    ンスルホン酸金属塩が10〜40重量%含有されてなる
    請求項1に記載の感熱転写記録用白色積層ポリエステル
    フィルム。
  3. 【請求項3】 ポリエステル層(A)に含まれる無機粒
    子が酸化チタンであり、さらにポリエステル層(B)中
    にも酸化チタンが含有され、式(1)を満足する請求項
    1〜2のいずれかに記載の感熱転写記録用白色積層ポリ
    エステルフィルム。 5≦Ta/Tb≦90 (1) Ta:ポリエステル層(A)における酸化チタン濃度
    (重量%) Tb:ポリエステル層(B)における酸化チタン濃度
    (重量%)
  4. 【請求項4】 ポリエステル層(A)にポリアルキレン
    グリコールを共重合したポリエステルがポリアルキレン
    グリコール換算で0.1〜1.5重量%含有されてなる
    請求項1〜3のいずれかに記載の感熱転写記録用白色積
    層ポリエステルフィルム。
  5. 【請求項5】 フィルム長手方向の伸度Smと幅方向の
    伸度Stが式(2)(3)を満足する請求項1〜4のい
    ずれかに記載の感熱転写記録用白色積層ポリエステルフ
    ィルム。 5<Sm−St<80 (2) 90<Sm<200 (3)
  6. 【請求項6】 フィルム厚みが20〜50μmである請
    求項1〜5のいずれかに記載の感熱転写記録用白色積層
    ポリエステルフィルム。
  7. 【請求項7】 ポリエステル層(B)に酸化防止剤が
    0.05〜1.0重量%含有されてなる請求項1〜6の
    いずれかに記載の感熱転写記録用白色積層ポリエステル
    フィルム。
  8. 【請求項8】 ポリエステル層(B)の両面にポリエス
    テル層(A)を設けてなる請求項1〜7のいずれかに記
    載の感熱転写記録用白色積層ポリエステルフィルム。
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CN108367559A (zh) * 2015-11-02 2018-08-03 三菱化学株式会社 涂布膜

Cited By (3)

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