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JP2003111144A - 無線通信システム - Google Patents

無線通信システム

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JP2003111144A
JP2003111144A JP2001299153A JP2001299153A JP2003111144A JP 2003111144 A JP2003111144 A JP 2003111144A JP 2001299153 A JP2001299153 A JP 2001299153A JP 2001299153 A JP2001299153 A JP 2001299153A JP 2003111144 A JP2003111144 A JP 2003111144A
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JP
Japan
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communication
data
subscriber station
station device
base station
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Application number
JP2001299153A
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English (en)
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Inventor
Takeya Kamito
健也 上戸
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Kokusai Denki Electric Inc
Original Assignee
Hitachi Kokusai Electric Inc
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Publication date
Application filed by Hitachi Kokusai Electric Inc filed Critical Hitachi Kokusai Electric Inc
Priority to JP2001299153A priority Critical patent/JP4681172B2/ja
Priority to US10/252,383 priority patent/US7359348B2/en
Publication of JP2003111144A publication Critical patent/JP2003111144A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基地局装置と収容される複数の加入者局装置
とがデータ通信チャネルを用いてデータを無線通信する
無線通信システムで、データ通信を効率化する。 【解決手段】 基地局装置Bと加入者局装置C1〜C3
とのデータ通信を、通信要求が発生した通信単位のデー
タ毎に通信を待機して、通信待機中の通信単位のデータ
毎に通信処理へ移行させて行い、基地局装置Bに収容さ
れる加入者局装置に関して通信待機中に係る加入者局装
置を識別する情報を含む通信待機情報11を管理し、通
信待機情報に基づいて、通信待機中の通信単位のデータ
毎に基地局装置に収容される通信待機中に係る加入者局
装置に対するデータ通信チャネルの割り当てを行い、基
地局装置と加入者局装置とが当該加入者局装置に対する
データ通信チャネルの割り当て部分を用いてデータを無
線通信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば固定的に設
置された基地局装置と固定的に設置された加入者局装置
との間で無線通信を行う加入者系無線アクセスシステム
のような無線アクセスシステムなどに関し、特に、例え
ばデータ通信チャネルの共有利用によるベストエフォー
ト型の通信機能や、クラス別のスケジューリングによる
無線帯域保証機能などを実現することにより、データ通
信の効率化を図る無線通信システムなどに関する。
【0002】
【従来の技術】無線アクセスシステムでは、通信対象と
なる信号を伝送する媒体として無線の媒体が用いられ
る。一般に、無線媒体は、基地局装置(無線基地局装
置)毎に割り当てられ、各基地局装置によって管理され
るサービスエリア内に存する複数の加入者局装置(無線
加入者局装置)により共有される。
【0003】例えば、基地局装置とバックボーンLAN
(Local Area Network)とが、或いは、加入者局装置と
加入者端末装置とが、Ethernet(登録商標)及
びIEEE802.3の有線LANインタフェースによ
り接続された場合、無線媒体を経由して送受信されるデ
ータは、各加入者端末装置に宛てるための個別のアドレ
スを有するデータと、複数の加入者端末装置に宛てるた
めに割り当てられたアドレスを有するデータとに大別さ
れる。
【0004】ここで、前者に相当する各加入者端末装置
宛ての個別アドレスを有するデータを通信するために用
いられるパケットはユニキャストパケットと言われ、ま
た、後者に相当する複数の加入者局装置宛てのアドレス
を有するデータを通信するために用いられるパケットは
ブロードキャストパケットと言われる。
【0005】また、基地局装置では、無線帯域の有効利
用を図るために、データ通信チャネルの割り当てを制御
する機能を搭載することが必要とされる。例えば、自局
のサービスエリア内に収容する加入者端末装置の数が多
い加入者局装置ほど、多くのトラフィック(通信される
データ量)が発生すると考えられることから、より多く
の専有無線帯域を確保しなければ十分なデータ通信サー
ビスを提供することができないと考えられる。そこで、
従来では、各加入者局装置により収容される加入者端末
装置の数に応じて各加入者局装置毎に専有無線帯域を割
り当てる方法によりデータ通信チャネルの割り当てを行
うことが検討等されていた。
【0006】なお、以下で、近年において開発等がなさ
れている加入者無線アクセスシステムの概要を説明して
おく。近年、例えばWLL(Wireless Local Loop)或
いはFWA(Fixed WirelessAccess)などと称せられる
無線通信を用いた加入者無線アクセスシステムが開発及
び実用化されている。また、インターネットの普及に伴
い、無線媒体で高速で大容量の通信を行う要求が高まっ
ている。
【0007】上記した加入者無線アクセスシステムで
は、公衆回線網などのバックボーンネットワークに接続
される基地局装置(BSE:Base Station Equipment)
をビルの屋上や塔などの高所に固定設置し、また、複数
の加入者局装置(CPE:Customer Premises Equipmen
t)を加入者宅ビルの屋上などの高所に固定設置して、
加入者局装置にパーソナルコンピュータ(PC:Person
al Computer)などの通信端末装置(加入者端末装置)
やこのような通信端末装置を接続したLANなどを収容
する。
【0008】ここで、基地局装置や加入者局装置は、例
えば、ビルの屋上や塔などの高所に固定設置される屋外
ユニット(ODU:Out Door Unit)とビル内などに固
定設置される屋内ユニット(IDU:In Door Unit)と
をケーブルで接続した構成を有している。また、基地局
装置や加入者局装置の屋外ユニットは、アンテナを用い
た無線通信処理を行う無線処理部を備え、主に無線通信
処理を司る。また、基地局装置の屋内ユニットは主にバ
ックボーンネットワークとのデータ通信を司り、加入者
局装置の屋内ユニットは主に通信端末装置やLANなど
とのデータ通信を司る。
【0009】また、上記のような加入者無線アクセスシ
ステムでは、例えば基地局装置と加入者局装置とが無線
フレームをもって時分割伝送を行う通信方式により無線
通信を行うことにより、同一の基地局装置に収容された
異なる加入者局装置に接続されたLANなどの間を通信
可能に接続してデータ通信させることや、基地局装置に
接続されたバックボーンネットワークと加入者局装置に
接続されたLANなどとを通信可能に接続してデータ通
信させることなどができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例で示したように各加入者局装置毎に専有無線帯域を
割り当てる方法によりデータ通信チャネルの割り当てを
行う場合には、次の(1)〜(3)に示すような問題が
あった。 (1)例えばデータ通信チャネルの割り当てを固定的に
行うような場合に、次のように、バースト的なトラフィ
ックに対応することができないといった問題があった。
すなわち、加入者局装置により収容される加入者端末装
置の使用状況や、或いは、加入者局装置により収容され
る加入者端末装置の数の変動により、LANのバースト
的なトラフィックが生じ得るところ、このようなバース
ト的なトラフィックがあっても、特定の加入者局装置に
より無線帯域が専有されてしまうため、基地局装置に割
り当てられた限りのある無線媒体を有効に利用すること
ができないといった問題があった。
【0011】(2)また、上記(1)とは相反する場合
であるが、例えば無線媒体を共有の帯域として利用する
場合には、次のように、バースト的なトラフィックに対
応すると他の加入者局装置の無線帯域を保証することが
できないといった問題があった。すなわち、LANのバ
ースト的なトラフィックに対応して特定の加入者局装置
に多くの無線帯域を割り当てることなどが行われると、
各加入者局装置当たりの使用可能な無線帯域が変動して
しまい、データ通信に必要となる最低限の無線帯域を保
証することができないことが生じるといった問題があっ
た。
【0012】(3)また、従来のデータ通信チャネルの
割り当てでは、例えば、同一の基地局装置に収容される
加入者局装置に関して、特定の加入者局装置に対して無
線帯域の一部を専有帯域として確保しつつ残りの無線帯
域を共有帯域として利用するといったことができないと
いった問題があった。
【0013】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、基地局装置と複数の加入者局
装置とがデータ通信チャネルを用いてデータを無線によ
り通信するに際して、データ通信を効率化させるデータ
通信チャネルの割り当てを行うことができる無線通信シ
ステムなどを提供することを目的とする。なお、具体的
には、本発明では、上記(1)〜上記(3)のいずれか
或いは2以上に示した問題を解決することができる無線
通信システムなどを提供することを実現する。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る無線通信システムでは、基地局装置と
当該基地局装置に収容される複数の加入者局装置とがデ
ータ通信チャネルを用いてデータを無線により通信する
に際して、次のようにして、データ通信チャネルの割り
当てを行う。すなわち、基地局装置と加入者局装置との
データ通信を、通信要求が発生した通信単位のデータ毎
に通信を待機して、通信待機中の当該通信単位のデータ
毎に通信処理へ移行させて行い、また、基地局装置に収
容される加入者局装置に関して通信待機中に係る加入者
局装置を識別する情報を含む通信待機情報を管理し、当
該通信待機情報に基づいて、通信待機中の前記通信単位
のデータ毎に基地局装置に収容される通信待機中に係る
加入者局装置に対するデータ通信チャネルの割り当てを
行い、そして、基地局装置と加入者局装置とが当該加入
者局装置に対するデータ通信チャネルの割り当て部分を
用いてデータを無線通信する。
【0015】従って、通信待機中の通信単位のデータ毎
に通信の待機及び通信処理への移行が行われる構成にお
いて、当該通信待機中の通信単位のデータ毎に通信待機
中に係る加入者局装置に対するデータ通信チャネルの割
り当てが行われるため、例えばLANのバースト的なト
ラフィックがあったような場合においても、基地局装置
に割り当てられた無線媒体を有効に利用することなどが
でき、これにより、データ通信の効率化を図ることがで
きる。
【0016】ここで、基地局装置に収容される複数の加
入者局装置の数としては、種々な数が用いられてもよ
い。また、基地局装置と加入者局装置との間では、加入
者局装置から基地局装置へデータを通信する上り通信
と、基地局装置から加入者局装置へデータを通信する下
り通信とのいずれか一方が行われてもよく、或いは、両
方が行われてもよい。本発明は、上り通信と下り通信と
のいずれか一方に適用することもでき、或いは、両方に
適用することもできる。
【0017】また、通信単位のデータとしては、種々な
量のデータが用いられてもよく、また、必ずしも固定的
な量のデータばかりでなく、可変的な量のデータが用い
られてもよい。一例として、データをパケット毎に通信
する場合には、各パケットにより通信するデータを通信
単位のデータとして用いることができ、また、当該通信
単位のデータの量としては、1パケットで通信可能なデ
ータ量が用いられ、当該データ量は例えば通信状況など
に応じて1パケットで通信可能な最大のデータ量以下の
範囲で変化してもよい。
【0018】また、通信要求が発生した通信単位のデー
タとしては、例えば上り通信では加入者局装置側で通信
の要求が発生した通信単位のデータが用いられ、例えば
下り通信では基地局装置側で通信の要求が発生した通信
単位のデータが用いられる。そして、通信単位のデータ
毎に、通信要求が発生したときに通信の待機が開始さ
れ、通信処理の順番がきたときに通信処理へ移行させら
れる。
【0019】また、通信待機情報としては、例えば通信
待機中に係る加入者局装置を識別する情報のみから構成
されてもよく、或いは、他の情報を含んでもよい。ま
た、通信待機中に係る加入者局装置を識別する情報とし
ては、種々な情報が用いられてもよく、例えば各加入者
局装置が通信待機中であるか否かを直接的に示す情報を
用いることや、或いは、例えば各加入者局装置に関する
通信待ちに係るデータの数や量の情報などのように、通
信待機中であるか否かを間接的に示すような情報を用い
ることができる。また、通信待機情報としては、例えば
基地局装置に収容される加入者局装置のそれぞれに対し
て個別に管理されてもよく、或いは、基地局装置に収容
される加入者局装置の全体に対してまとめて一括して管
理されてもよい。
【0020】また、加入者局装置に対してデータ通信チ
ャネルを割り当てる方法としては、種々な方法が用いら
れてもよく、例えば各時間帯毎に各加入者局装置に対し
てデータ通信チャネルを割り当てる方法や、例えばスロ
ットを用いたデータ通信が行われる場合において各スロ
ット毎に各加入者局装置に対してデータ通信チャネルを
割り当てる方法や、例えば複数の周波数を用いたデータ
通信が行われる場合において各周波数毎に各加入者局装
置に対してデータ通信チャネルを割り当てる方法などを
用いることができる。これらの方法では、各加入者局装
置に割り当てられたデータ通信チャネルを使用可能な時
間帯や、各加入者局装置に割り当てられたデータ通信チ
ャネルを使用可能なスロットや、各加入者局装置に割り
当てられたデータ通信チャネルを使用可能な周波数が、
各加入者局装置に対するデータ通信チャネルの割り当て
部分に相当する。
【0021】また、本発明に係る無線通信システムで
は、上記のような構成において、基地局装置と当該基地
局装置に収容される加入者局装置とは順次通信される複
数のフレームにより無線通信を行い、各フレームにはデ
ータ通信チャネルを構成して前記通信単位のデータを通
信するために用いられるデータ通信スロットが含まれ、
また、前記通信待機情報には通信待機中に係る各加入者
局装置における通信待機中の前記通信単位のデータの数
の情報が含まれる。また、前記データ通信チャネルの割
り当てとして、通信待機中の前記通信単位のデータを1
つ通信処理へ移行させる毎に基地局装置に収容される通
信待機中に係る加入者局装置を周期的な順序で1つ切り
替えて、切り替えた加入者局装置に対してデータ通信ス
ロットが未割り当てである(つまり、データ通信スロッ
トが未だ割り当てられていない)最先のフレームに含ま
れるデータ通信スロットを割り当てることを行い、そし
て、基地局装置と加入者局装置とが当該加入者局装置に
対して割り当てられたデータ通信スロットを用いてデー
タを無線通信する。
【0022】従って、順次通信される各フレームに含ま
れるデータ通信スロットを用いてデータ通信が行われる
構成において、通信待機中の通信単位のデータが1つ通
信処理へ移行させられる毎に加入者局装置が周期的な順
序で1つ切り替えられて未割り当てのデータ通信スロッ
トが割り当てられるため、例えばバースト的なトラフィ
ックがあったような場合などにおいても、通信待機中に
係る各加入者局装置に対して均等にデータ通信チャネル
(ここでは、データ通信スロット)を割り当てることが
でき、これにより、データ通信の効率化を図ることがで
きる。
【0023】ここで、フレームとしては、種々な構成の
ものが用いられてもよく、通常、フレームには、データ
通信チャネルを構成するデータ通信スロットのほかに、
制御情報を通信するチャネルを構成する制御スロットが
含まれる。また、データ通信スロットの大きさ、つまり
1個のデータ通信スロットにより通信することが可能な
データの量としては、種々なデータ量が用いられてもよ
い。また、1つのフレームに含まれるデータ通信スロッ
トの数としては、1であってもよく、或いは、2以上で
あってもよい。また、例えば1つのフレームに、大きさ
が異なる複数のデータ通信スロットが含まれてもよい。
【0024】また、通信待機中に係る各加入者局装置に
おける通信待機中の通信単位のデータの数の情報として
は、例えば、基地局装置に収容される各加入者局装置に
おいて通信待機中の通信単位のデータが幾つ存在するか
を示す数の情報などを用いることができる。
【0025】また、基地局装置に収容される通信待機中
に係る加入者局装置を周期的な順序で1つ切り替えてい
く方法としては、例えば、通信待機中に係る加入者局装
置を所定の順序で並べて先頭から後尾まで切り替えてい
き、その後、再び先頭へ戻るように切り替えることを繰
り返すことを行って、また、このような切り替えにおい
て通信待機中の通信単位のデータが存在しなくなった加
入者局装置については当該切り替えの対象から除く一
方、新たに通信要求が発生して通信待機中の通信単位の
データが発生した加入者局装置については新たに当該切
り替えの対象に加えるような方法を用いることができ
る。
【0026】また、データ通信スロットが未割り当てで
ある最先のフレームとしては、例えば、データ通信スロ
ットが未だいずれの加入者局装置に対しても割り当てら
れてなく、且つ、順次通信されるフレームの中で最も近
い未来に通信されることが予定されているフレームが相
当する。
【0027】また、本発明に係る無線通信システムで
は、基地局装置と当該基地局装置に収容される複数の加
入者局装置とがデータ通信チャネルを用いてデータを無
線により通信するに際して、次のようにして、データ通
信チャネルの割り当てを行う。すなわち、加入者局装置
を区分する複数のクラスを設け、各クラスに対してデー
タ通信チャネルを割り当て、また、各クラス毎に各クラ
スに対するデータ通信チャネルの割り当て部分の中で各
クラスに区分される加入者局装置に対するデータ通信チ
ャネルの割り当てを行い、そして、基地局装置と加入者
局装置とが当該加入者局装置に対するデータ通信チャネ
ルの割り当て部分を用いてデータを無線通信する。
【0028】従って、各クラス毎に割り当てられたデー
タ通信チャネル部分の範囲内で各クラスに区分される加
入者局装置に対するデータ通信チャネルの割り当てが行
われるため、例えば各クラス毎にバースト的なトラフィ
ックに対応するような場合であっても、他のクラスにお
けるデータ通信チャネルの割り当てには影響が与えられ
ないことから、他のクラスにおいてデータ通信に必要と
なる最低限の無線帯域を保証することなどができ、これ
により、データ通信の効率化を図ることができる。
【0029】ここで、加入者局装置を区分するクラスと
しては、種々なものが用いられてもよく、例えば同一の
会社や同一の団体などに属する加入者局装置を同一のク
ラスに区分するようなものを用いることができる。ま
た、複数のクラスの数としては、種々な数が用いられて
もよい。
【0030】また、各クラスに対してデータ通信チャネ
ルを割り当てる方法としては、例えば各クラスによりデ
ータ通信が可能な最大のデータ量が同一となるようにデ
ータ通信チャネルを割り当てるような方法が用いられて
もよく、或いは、各クラス毎にデータ通信が可能な最大
のデータ量が異なるようにデータ通信チャネルを割り当
てることにより各クラスを差別化するような方法が用い
られてもよい。
【0031】また、各クラスに区分される加入者局装置
の数としては、例えば1であってもよく、或いは、2以
上であってもよい。また、各クラスに区分される加入者
局装置の数としては、例えば固定的に設定されてもよ
く、或いは、可変的に設定されてもよい。なお、通常
は、複数のクラスの中の1以上のクラスには、複数の加
入者局装置が区分される。また、例えば1つの加入者局
装置のみが区分されているクラスについては、当該クラ
スに対するデータ通信チャネルの割り当て部分を当該1
つの加入者局装置に対するデータ通信チャネルの割り当
て部分とみなすことができる。
【0032】また、本発明に係る無線通信システムで
は、上記のような構成において、各クラス毎に区分する
ことが可能な最大の加入者局装置の数が設定され、各ク
ラスにはそれぞれに区分可能な最大加入者局装置数以下
の数の加入者局装置が区分される。従って、各クラス毎
に区分することが可能な最大の加入者局装置の数が設定
されることにより、例えば各クラス毎に各クラスに区分
される加入者局装置に割り当てられる十分なデータ通信
チャネル部分を確保することができ、これにより、デー
タ通信の効率化を図ることができる。
【0033】ここで、各クラス毎に区分することが可能
な最大の加入者局装置の数としては、例えば1が設定さ
れてもよく、例えば2以上の数が設定されてもよい。ま
た、各クラス毎に区分することが可能な最大の加入者局
装置の数としては、例えば固定的に設定されてもよく、
或いは、可変的に設定されてもよい。
【0034】また、本発明に係る無線通信システムで
は、上記のような構成において、1つの加入者局装置の
みが区分されたクラスと複数の加入者局装置が区分され
たクラスとが存在する。従って、例えば1つの加入者局
装置のみが区分されたクラスでは当該1つの加入者局装
置により当該クラスに割り当てられたデータ通信チャネ
ル部分を専有する一方、2以上の加入者局装置が区分さ
れたクラスでは当該2以上の加入者局装置により当該ク
ラスに割り当てられたデータ通信チャネル部分を共有す
るため、1つの加入者局装置のみが区分されたクラスと
2以上の加入者局装置が区分されたクラスとの両方を用
いることにより、例えば同一の基地局装置に収容される
加入者局装置に関して、特定の加入者局装置に対して無
線帯域の一部を専有帯域として確保しつつ、残りの無線
帯域を複数の加入者局装置により共有帯域として利用す
るようなことを実現することができる。
【0035】また、本発明では、以上に示したような基
地局装置を提供する。本発明に係る基地局装置では、複
数の加入者局装置とデータ通信チャネルを用いてデータ
を無線により通信するに際して、加入者局装置とのデー
タ通信は、通信要求が発生した通信単位のデータ毎に通
信を待機して、通信待機中の当該通信単位のデータ毎に
通信処理へ移行させて行われ、次のようにして、データ
通信チャネルを割り当てる。すなわち、当該基地局装置
では、通信待機情報管理手段が当該基地局装置に収容さ
れる加入者局装置に関して通信待機中に係る加入者局装
置を識別する情報を含む通信待機情報を管理し、データ
通信チャネル割り当て手段が当該通信待機情報に基づい
て通信待機中の前記通信単位のデータ毎に当該基地局装
置に収容される通信待機中に係る加入者局装置に対する
データ通信チャネルの割り当てを行い、データ無線通信
手段が加入者局装置と当該加入者局装置に対するデータ
通信チャネルの割り当て部分を用いてデータを無線通信
する。
【0036】また、本発明に係る基地局装置では、上記
のような構成において、当該基地局装置に収容される加
入者局装置と順次通信される複数のフレームにより無線
通信を行い、各フレームにはデータ通信チャネルを構成
して前記通信単位のデータを通信するために用いられる
データ通信スロットが含まれ、通信待機情報管理手段に
より管理する通信待機情報には通信待機中に係る各加入
者局装置における通信待機中の前記通信単位のデータの
数の情報が含まれる。また、データ通信チャネル割り当
て手段は、データ通信チャネルの割り当てとして、通信
待機中の前記通信単位のデータを1つ通信処理へ移行さ
せる毎に当該基地局装置に収容される通信待機中に係る
加入者局装置を周期的な順序で1つ切り替えて、切り替
えた加入者局装置に対してデータ通信スロットが未割り
当てである最先のフレームに含まれるデータ通信スロッ
トを割り当てることを行い、データ無線通信手段は、加
入者局装置と当該加入者局装置に対して割り当てられた
データ通信スロットを用いてデータを無線通信する。
【0037】また、本発明に係る基地局装置では、複数
の加入者局装置とデータ通信チャネルを用いてデータを
無線により通信するに際して、加入者局装置を区分する
複数のクラスが設けられて、各クラスに対してデータ通
信チャネルが割り当てられ、次のようにして、加入者局
装置に対してデータ通信チャネルを割り当てる。すなわ
ち、当該基地局装置では、データ通信チャネル割り当て
手段が各クラス毎に各クラスに対するデータ通信チャネ
ルの割り当て部分の中で各クラスに区分される加入者局
装置に対するデータ通信チャネルの割り当てを行い、デ
ータ無線通信手段が加入者局装置と当該加入者局装置に
対するデータ通信チャネルの割り当て部分を用いてデー
タを無線通信する。
【0038】また、本発明に係る基地局装置では、上記
のような構成において、各クラス毎に区分することが可
能な最大の加入者局装置の数が設定され、各クラスには
それぞれに区分可能な最大加入者局装置数以下の数の加
入者局装置が区分される。また、本発明に係る基地局装
置では、上記のような構成において、1つの加入者局装
置のみが区分されたクラスと複数の加入者局装置が区分
されたクラスとが存在する。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明に係る実施例を図面を参照
して説明する。まず、本発明の第1実施例を説明する。
図1には、本発明を適用した無線アクセスシステムの一
例を示してあり、具体的には、基地局装置Bと、当該基
地局装置Bに接続されるLANなどから成るバックボー
ンネットワークNと、当該基地局装置Bに収容される複
数の加入者局装置C1〜C3と、各加入者局装置C1〜
C3に接続されるEthernet(登録商標)やLA
Nなどから成る回線L1〜L3と、各加入者局装置C1
〜C3と各回線L1〜L3を介して接続される複数の加
入者端末装置T1〜T3、T11〜T13、T21〜T
23とを示してある。また、同図には、基地局装置Bに
備えられたアンテナAや、各加入者局装置C1〜C2に
備えられたアンテナA1〜A3を示してある。
【0040】なお、本例では、説明の便宜上から、1つ
の基地局装置Bのみを示したが、通常、複数の基地局装
置が備えられており、これら複数の基地局装置がバック
ボーンネットワークNを介して通信可能に接続される。
また、加入者局装置C1〜C3の数や加入者端末装置T
1〜T3、T11〜T13、T21〜T23の数として
も、種々な数が用いられてもよい。
【0041】同図に示されるように、基地局装置Bに
は、例えばメモリを用いて構成された記憶部1と、例え
ばCPU(Central Processor Unit)などを用いて構成
された制御部2とが備えられている。また、記憶部1に
は、自局(当該基地局装置B)に収容される加入者局装
置C1〜C3に関する情報を管理する無線加入者局管理
テーブル11と、複数のクラスに関して無線帯域のスケ
ジュールを管理する帯域スケジューリング管理テーブル
12と、クラス別になされるデータ通信チャネルのスケ
ジュールを管理するクラス別チャネルスケジューリング
管理テーブル13とが記憶されている。なお、帯域スケ
ジューリング管理テーブル12やクラス別チャネルスケ
ジューリング管理テーブル13については、後述する本
発明の第2実施例で詳しく説明する。
【0042】また、各加入者局装置C1〜C3は、基地
局装置Bとの間で無線によりデータを送受信する機能を
有するとともに、例えばEthernet(登録商標)
のインタフェースなどを介して接続された加入者端末装
置T1〜T3、T11〜T13、T21〜T23からの
データをフィルタリングやフォワーディングするブリッ
ジの機能を有する。
【0043】同図に示されるように、各加入者局装置C
1〜C3には、例えばメモリを用いて構成された記憶部
21と、例えばCPUなどを用いて構成された制御部2
2とが備えられている。また、記憶部21には、自局
(当該各加入者局装置C1〜C3)に接続された加入者
端末装置T1〜T3、T11〜T13、T21〜T23
に関する情報を管理する加入者端末管理テーブル31が
記憶されている。加入者端末管理テーブル31では、例
えば、自局に接続された加入者端末装置T1〜T3、T
11〜T13、T21〜T23の識別情報などが記憶さ
れて管理される。
【0044】図2には、基地局装置Bと加入者局装置C
1〜C3との間で行われるデータの送受信に用いられる
無線チャネルであるデータ通信チャネル40のフォーマ
ットの一例を示してある。同図に示されるように、本例
のデータ通信チャネル40は、先頭から、ビット同期を
確立するための信号であるビット同期信号41と、フレ
ーム同期を確立するための信号であるフレーム同期信号
42と、チャネルの種別(例えば、データチャネルや制
御チャネルといった種別)を識別する信号であるチャネ
ル種別識別子信号43と、宛先となる加入者局装置C1
〜C3を指定する信号である無線加入者局識別子信号4
4と、データの信号であるデータ信号45と、誤り検出
を行うための符号の信号である誤り検出符号信号46と
を並べて構成される。
【0045】ここで、データ信号45には、例えば、加
入者局装置C1〜C3側の加入者端末装置T1〜T3、
T11〜T13、T21〜T23から送信されたEth
ernet(登録商標)のパケットや、或いは、基地局
装置B側のバックボーンネットワークNから送信された
Ethernet(登録商標)のパケットが格納され
る。
【0046】なお、複数の加入者端末装置T1〜T3、
T11〜T13、T21〜T23宛てに割り当てられた
アドレスを有するデータをブロードキャストパケットに
より基地局装置Bから送信する場合には、例えば“0x
FFFF(h:16進数)”などの既定値を無線加入者
局識別子信号44に設定し、一方、各加入者端末装置T
1〜T3、T11〜T13、T21〜T23宛ての個別
アドレスを有するデータをユニキャストパケットにより
基地局装置Bから送信する場合には、例えば宛先となる
加入者端末装置T1〜T3、T11〜T13、T21〜
T23を収容する加入者局装置C1〜C3の識別子の値
を無線加入者局識別子信号44に設定する。本例では、
このような設定を用いて、データ通信チャネルの受信側
となる加入者局装置C1〜C3で無線加入者局識別子信
号44に格納された識別子の値を判定することにより、
不特定多数の加入者局装置C1〜C3或いは特定の加入
者局装置C1〜C3による受信動作を制御することがで
きる。
【0047】図3には、基地局装置Bと加入者局装置C
1〜C3との間で行われる無線回線制御に用いられる無
線フレーム50のフォーマットの一例を示してある。同
図に示されるように、本例の無線フレーム50は、先頭
から、報知や制御を行うチャネルである報知制御チャネ
ル51と、フレーム制御を行うチャネルであるフレーム
制御チャネル52と、基地局装置Bから加入者局装置C
1〜C3への下り通信データを通信するチャネルである
下りデータ通信チャネル53と、加入者局装置C1〜C
3から基地局装置Bへの上り通信データ或いは前記した
下り通信データを通信するチャネルである上り/下りデ
ータ通信チャネル54と、リンク制御を行うチャネルで
あるリンク制御チャネル55とを並べて構成される。
【0048】報知制御チャネル51では、基地局装置B
から無線セル(サービスエリア)の全体に対して、無線
フレーム50の同期確立タイミングを通知することや、
無線フレーム50の通し番号であるフレームカウンタの
値を通知することや、自局(当該基地局装置B)の識別
子などの運用情報を通知することや、当該報知制御チャ
ネル51を含む無線フレーム50においていずれの加入
者局装置C1〜C3によりデータ通信チャネル54を使
用することが可能かを示す帯域割り当て情報を通知する
ことなどを行う。
【0049】フレーム制御チャネル52では、基地局装
置Bから加入者局装置C1〜C3に対して、リンク制御
チャネル55の帯域割り当て情報を通知することや、自
局(当該基地局装置B)により加入者局装置C1〜C3
や加入者端末装置T1〜T3、T11〜T13、T21
〜T23を認証した結果の情報を通知することなどを行
う。
【0050】下りデータ通信チャネル53では、基地局
装置Bから加入者局装置C1〜C3へEthernet
(登録商標)のパケットなどによりデータを通信するこ
とを行う。上り/下りデータ通信チャネル54では、加
入者局装置C1〜C3から基地局装置BへEthern
et(登録商標)のパケットなどによりデータを通信す
ることや、或いは、基地局装置Bから加入者局装置C1
〜C3へEthernet(登録商標)のパケットなど
によりデータを通信することを行う。
【0051】リンク制御チャネル55では、加入者局装
置C1〜C3から基地局装置Bに対して、上り/下りデ
ータ通信チャネル54を上り通信データの通信用として
使用するための無線帯域の割り当て要求や、自局(当該
加入者局装置C1〜C3)の認証要求の情報を通知す
る。本例では、このような構成を有する無線フレーム5
0を順次通信することにより、基地局装置Bと加入者局
装置C1〜C3とが、例えば時分割多元接続/時分割複
信(TDMA/TDD:Time Division Multiple Acces
s/Time Division Duplex)方式により無線回線制御を
行う。
【0052】図4には、基地局装置Bの記憶部1に記憶
される無線加入者局管理テーブル11のフォーマットの
一例を示してある。本例では、無線加入者局管理テーブ
ル11は各加入者局装置C1〜C3毎に設けられる。同
図に示されるように、各加入者局装置C1〜C3に対応
した無線加入者局管理テーブル11は、先頭から、上り
通信データに関する次の無線加入者局管理テーブルを示
すポインタ(上りnext)61と、上り通信データに
関する前の無線加入者局管理テーブルを示すポインタ
(上りprev)62と、下り通信データに関する次の
無線加入者局管理テーブルを示すポインタ(下りnex
t)63と、下り通信データに関する前の無線加入者局
管理テーブルを示すポインタ(下りprev)64と、
無線加入者局ID65と、所属クラス66と、上りデー
タキューカウンタ67と、下りデータキューカウンタ6
8とを並べて構成される。
【0053】ここで、送信対象となる通信待機中の上り
通信データを有する加入者局装置C1〜C3が複数存在
するときには、基地局装置Bは、上りnext61と上
りprev62により、無線加入者局管理テーブルの双
方向リストで構成する行列を作成する。具体的には、上
り通信データに関して、或る加入者局装置に対して設け
られた無線加入者局管理テーブルに対して、次の順序に
ある加入者局装置に対応した無線加入者局管理テーブル
を上りnext61により示し、前の順序にある加入者
局装置に対応した無線加入者局管理テーブルを上りpr
ev62により示す。
【0054】同様に、受信対象となる通信待機中の下り
通信データが基地局装置Bに存在する加入者局装置C1
〜C3が複数存在するときには、基地局装置Bは、下り
next63と下りprev64により、無線加入者局
管理テーブルの双方向リストで構成する行列を作成す
る。具体的には、下り通信データに関して、或る加入者
局装置に対して設けられた無線加入者局管理テーブルに
対して、次の順序にある加入者局装置に対応した無線加
入者局管理テーブルを下りnext63により示し、前
の順序にある加入者局装置に対応した無線加入者局管理
テーブルを下りprev64により示す。
【0055】本例の基地局装置Bは、加入者局装置C1
〜C3に対して上り通信や下り通信を行うための無線帯
域を割り当てる場合に、上記した上り通信データや下り
通信データに関して作成された行列の先頭の無線加入者
局管理テーブルで示される加入者局装置から順番に、当
該行列の順序に従って無線帯域を割り当てていく。
【0056】無線加入者局ID66には、基地局装置B
のサービスエリア内で通信を行う各加入者局装置C1〜
C3に対して割り当てられる識別子の情報が設定され
る。所属クラス67には、無線加入者局ID66で管理
される加入者局装置C1〜C3が所属するクラスの情報
が設定される。なお、クラスについては、後述する本発
明の第2実施例で詳しく説明する。
【0057】上りデータキューカウンタ67には、上り
通信データに関して、無線加入者局ID66で管理され
る加入者局装置C1〜C3によりデータの送信が待たれ
ている状態であるデータの個数(データキューイング個
数(トラフィック))の情報が設定される。同様に、下
りデータキューカウンタ68には、下り通信データに関
して、基地局装置Bにより無線加入者局ID66で管理
される加入者局装置C1〜C3に対するデータの送信が
待たれている状態であるデータの個数(データキューイ
ング個数(トラフィック))の情報が設定される。
【0058】なお、本例では、上記した上りデータキュ
ーカウンタ67の情報や下りデータキューカウンタ68
の情報として設定するデータ個数をカウントする場合
に、1つのパケット(本例では、1つのデータ通信チャ
ネルのスロット)で送信するデータを1つのデータとし
て、つまり1パケットで送信するデータを1単位のデー
タとして、データの個数をカウントする。
【0059】また、本例では、下り通信データに関して
は、基地局装置BがバックボーンネットワークNを介し
て受信する加入者端末装置T1〜T3、T11〜T1
3、T21〜T23宛てのデータ(加入者局装置C1〜
C3へ送信するデータ)の発生状況などに基づいてデー
タキューイング個数をカウントし、一方、上り通信デー
タに関しては、基地局装置Bが加入者局装置C1〜C3
から受信する上りデータ通信の要求情報の発生状況など
に基づいてデータキューイング個数をカウントする。
【0060】本例の基地局装置Bは、例えば上りデータ
キューカウンタ67の値と下りデータキューカウンタ6
8の値とのいずれか一方或いは両方がゼロ(=0)では
ない加入者局装置C1〜C3に関する情報を無線加入者
局管理テーブル11により管理する一方、これら両方の
値がゼロである加入者局装置C1〜C3に関する情報は
無線加入者局管理テーブル11では管理しないようにす
る態様を用いて、無線加入者局管理テーブル11の行列
への加入者局装置C1〜C3に関する情報の追加や削除
を制御して、加入者局装置C1〜C3に対する無線帯域
の割り当てをスケジューリングすることにより、複数の
加入者局装置C1〜C3により無線帯域を共有するベス
トエフォート型の通信を実現する。
【0061】図5を参照して、基地局装置Bの制御部2
により無線加入者局管理テーブル11の双方向リスト
(帯域共有待ち行列)を制御する処理の手順の一例を示
す。なお、同図には、無線帯域を共有するベストエフォ
ート型の通信を実現するために、基地局装置Bの制御部
2により、無線加入者局管理テーブル11の行列への加
入者局装置C1〜C3に関する情報の追加や削除を制御
して、複数の加入者局装置C1〜C3に無線帯域を共有
させる処理の流れの一例を示してある。
【0062】また、以下では、上り通信に関する処理を
代表させて説明を行うが、下り通信に関する処理につい
ても上り通信に関する処理と同様である。また、以下で
は、下り通信に関する処理については、“(又は、
…)”といった形式で付記してあり、説明中の“上り
…”を“(又は、…)”内の“下り…”へ置き換えれ
ば、下り通信に関する処理が実現される。
【0063】また、以下では、説明を簡略化するため
に、上りデータキューカウンタ67(又は、下りデータ
キューカウンタ68)のみを管理する場合を示すが、例
えば上りデータキューカウンタ67と下りデータキュー
カウンタ68との両方をまとめて管理することも可能で
ある。
【0064】基地局装置Bの制御部2は、まず、無線加
入者局管理テーブル11の双方向リストに基づいて、先
頭にある無線加入者局管理テーブル11を取得して、当
該無線加入者局管理テーブル11で管理されている加入
者局装置C1〜C3に対して上り通信データ(又は、下
り通信データ)を通信するための無線帯域を割り当て
(ステップS1)、当該無線加入者局管理テーブル11
に格納された上りデータキューカウンタ67(又は、下
りデータキューカウンタ68)の値を1だけ減少させる
ように更新する(ステップS2)。次に、基地局装置B
の制御部2は、更新した上りデータキューカウンタ67
(又は、下りデータキューカウンタ68)の値がゼロに
なったか否かを判定する(ステップS3)。
【0065】この判定の結果(ステップS3)、更新し
た上りデータキューカウンタ67(又は、下りデータキ
ューカウンタ68)の値がゼロになったと判定した場合
には、基地局装置Bの制御部2は、当該無線加入者局管
理テーブル11で管理されている加入者局装置C1〜C
3に対する上り通信(又は、下り通信)に関する無線帯
域の割り当ての必要が無くなったとみなして、当該無線
加入者局管理テーブル11を無線加入者局管理テーブル
11の双方向リスト(帯域共有待ち行列)から削除し
(ステップS4)、削除した無線加入者局管理テーブル
11の次の無線加入者局管理テーブル11として上りn
ext61(又は、下りnext63)により示される
ものを帯域共有待ち行列の中で先頭の無線加入者局管理
テーブル11として更新する(ステップS5)。
【0066】一方、上記の判定の結果(ステップS
3)、更新した上りデータキューカウンタ67(又は、
下りデータキューカウンタ68)の値が1以上であると
判定した場合には、基地局装置Bの制御部2は、当該無
線加入者局管理テーブル11の次の無線加入者局管理テ
ーブル11として上りnext61(又は、下りnex
t63)により示されるものを帯域共有待ち行列の中で
先頭の無線加入者局管理テーブル11として更新する
(ステップS5)。
【0067】なお、本例では、無線加入者局管理テーブ
ル11の双方向リスト(帯域共有待ち行列)のリスト長
が、基地局装置Bの上り通信(又は、下り通信)に割り
当てられた無線帯域を共有する加入者局装置C1〜C3
の数を示すこととなり、また、当該リスト長が長いほ
ど、各加入者局装置C1〜C3に対して無線帯域を均等
に割り当てる場合において1つの加入者局装置C1〜C
3当たりに割り当てることが可能な無線帯域は小さくな
る。
【0068】以上のように、本例の無線アクセスシステ
ムでは、例えば複数の基地局装置Bと、加入者端末装置
T1〜T3、T11〜T13、T21〜T23が接続さ
れた複数の加入者局装置C1〜C3を備え、基地局装置
Bと加入者局装置C1〜C3との間で無線通信を行う構
成において、データ通信チャネル(本例では、下りデー
タ通信チャネル53や、上り/下りデータ通信チャネル
54)の割り当てをデータキュー(トラフィック)毎に
スケジューリングすることにより、複数の加入者局装置
C1〜C3により無線帯域を共有するベストエフォート
型の通信機能を実現することができる。
【0069】ここで、本例では、無線フレーム50に含
まれる下りデータ通信チャネル53が下り通信データを
通信するためのデータ通信チャネルとして用いられてお
り、無線フレーム50に含まれる上り/下りデータ通信
チャネル54が上り通信データ或いは下り通信データを
通信するためのデータ通信チャネルとして用いられてい
る。
【0070】また、本例では、1つの下りデータ通信チ
ャネル53のスロットにより通信されるパケットを用い
て通信するデータや、1つの上り/下りデータ通信チャ
ネル54のスロットにより通信されるパケットを用いて
通信するデータが、通信単位のデータとして用いられて
いる。また、本例では、上り通信や下り通信において、
通信単位のデータ(データキュー)毎に通信の要求が発
生し、また、通信単位のデータ毎に通信待機中のデータ
が通信処理へ移行させられる。
【0071】また、本例では、無線加入者局管理テーブ
ル11により管理される情報が通信待機情報として用い
られており、また、上りデータキューカウンタ67の値
や下りデータキューカウンタ68の値が1以上であるこ
とにより、これと対応する加入者局装置C1〜C3が通
信待機中に係るものであることが識別される。
【0072】また、本例では、無線フレーム50に含ま
れる1つの下りデータ通信チャネル53のスロットや、
無線フレーム50に含まれる1つの上り/下りデータ通
信チャネル54のスロットが、データ通信スロットに相
当する。また、本例では、通信単位のデータ毎に、通信
待機中に係る加入者局装置C1〜C3を無線加入者局管
理テーブル11の双方向リストに設定された周期的な順
序で1つ切り替えて、切り替えた加入者局装置C1〜C
3に対して空いている最先のデータ通信スロットを割り
当てることが行われる。また、本例では、加入者局装置
C1〜C3に対するデータ通信チャネルの割り当て部分
であるデータ通信スロットを用いて、当該加入者局装置
C1〜C3と基地局装置Bとがデータを無線通信する。
【0073】また、本例の基地局装置Bでは、無線加入
者局管理テーブル11の情報を管理する機能により通信
待機情報管理手段が構成されており、通信単位のデータ
毎にデータ通信チャネルの割り当てを行う機能によりデ
ータ通信チャネル割り当て手段が構成されており、デー
タ通信チャネルの割り当て部分を用いて加入者局装置C
1〜C3との間でデータを無線通信する機能によりデー
タ無線通信手段が構成されている。
【0074】次に、本発明の第2実施例を説明する。本
例の無線アクセスシステムは、例えば上記第1実施例に
示したのと同様な構成を有しており、上記第1実施例に
示したのと同様な動作を行う機能を有している。以下で
は、上記第1実施例で説明した構成や動作については説
明を省略し、本例の無線アクセスシステムに特徴的な構
成や動作について詳しく説明する。なお、本例では、説
明の便宜上から、上記第1実施例で示したのと同じ符号
を用いて基地局装置Bや加入者局装置C1〜C3などの
構成要素を示す。
【0075】本例では、加入者局装置C1〜C3を区分
するための3つのクラス1、2、3が設けられており、
基地局装置Bにより収容されるそれぞれの加入者局装置
C1〜C3がいずれかのクラス1〜3に区分される。ま
た、各加入者局装置C1〜C3が属するクラス1〜3の
情報は、上記図4に示した無線加入者局管理テーブル1
1に格納される所属クラス66に設定される。また、本
例では、基地局装置Bに割り当てられた無線帯域が分割
されて、当該基地局装置Bと無線通信する加入者局装置
C1〜C3が区分される複数のクラス1〜3のそれぞれ
に対して割り当てられる。
【0076】図6には、基地局装置Bの記憶部1に記憶
された帯域スケジューリング管理テーブル12のフォー
マットの一例を示してある。同図に示されるように、帯
域スケジューリング管理テーブル12は、無線フレーム
50により通知するフレームカウンタに対応した順次番
号の情報を示すオフセット71と、当該順次番号に対応
した無線フレーム50においてデータ通信チャネルを割
り当てるクラス1〜3の情報を示す割当候補72とを対
応付けて構成されている。
【0077】具体的には、同図の例では、“0”、
“1”、“2”、…、“n−1”という各オフセット7
1の値に対応して、クラス“1”、クラス“2”、クラ
ス“3”、…、クラス“1”という各クラス1〜3が割
当候補72として割り当てられている。なお、nは、例
えば2以上の値である。基地局装置Bは、このようなオ
フセット71と割当候補72との対応に基づいて、例え
ば既定のフレーム周期で各クラス1〜3別に専有の無線
帯域を割り当てることを保証し、また、例えばクラス1
〜3間で保証する無線帯域の量を差別化する機能を実現
する。なお、このようなフレーム周期としては、種々な
周期が用いられてもよい。
【0078】図7には、基地局装置Bの記憶部1に記憶
されたクラス別チャネルスケジューリング管理テーブル
13のフォーマットの一例を示してある。同図に示され
るように、クラス別チャネルスケジューリング管理テー
ブル13は、各クラス1〜3毎に関する情報を管理する
ために設けられた複数のチャネルスケジューリングテー
ブルから構成されており、同図の例では、クラス1のチ
ャネルスケジューリング管理テーブル80aと、クラス
2のチャネルスケジューリング管理テーブル80bと、
クラス3のチャネルスケジューリング管理テーブル80
cとから構成されている。
【0079】また、同図に示されるように、各クラス1
〜3のチャネルスケジューリング管理テーブル80a〜
80cは、先頭から、エントリーサイズ81と、エント
リー数82と、上り先頭ポインタ83と、下り先頭ポイ
ンタ84とを並べて構成される。
【0080】エントリーサイズ81には、対応するクラ
ス1〜3において無線帯域を共有することが可能な加入
者局装置C1〜C3の最大の数の情報、つまり当該クラ
ス1〜3に区分されることが可能な加入者局装置C1〜
C3の最大の数の情報が設定される。エントリー数82
には、対応するクラス1〜3において、現在、無線帯域
を共有している加入者局装置C1〜C3の数の情報、つ
まり現在において当該クラス1〜3に区分されている加
入者局装置C1〜C3の数の情報が設定される。
【0081】上り先頭ポインタ83には、上り通信に関
する無線加入者局管理テーブル11の双方向リスト(帯
域共有待ち行列)を所属クラス66の情報により各クラ
ス1〜3毎に分類した場合において、対応するクラス1
〜3に区分される1又は複数の加入者局装置C1〜C3
の中で先頭にある加入者局装置C1〜C3を示すポイン
タが設定される。同様に、下り先頭ポインタ84には、
下り通信に関する無線加入者局管理テーブル11の双方
向リスト(帯域共有待ち行列)を所属クラス66の情報
により各クラス1〜3毎に分類した場合において、対応
するクラス1〜3に区分される1又は複数の加入者局装
置C1〜C3の中で先頭にある加入者局装置C1〜C3
を示すポインタが設定される。
【0082】ここで、上り先頭ポインタ83は、無線フ
レーム50において上り通信のデータ通信チャネル54
の割り当てを各クラス1〜3毎に行うために用いられ、
同様に、下り先頭ポインタ84は、無線フレーム50に
おいて下り通信のデータ通信チャネル53、54の割り
当てを各クラス1〜3毎に行うために用いられる。
【0083】また、本例では、各クラス1〜3毎に設定
されるエントリーサイズ81の情報に応じて、例えば区
分することが可能な最大の加入者局装置C1〜C3の数
が1であるクラス1〜3においては当該クラス1〜3に
区分される1つの加入者局装置C1〜C3により当該ク
ラス1〜3に割り当てられる無線帯域が専有され、一
方、例えば区分することが可能な最大の加入者局装置C
1〜C3の数が2以上であるクラス1〜3においては当
該クラス1〜3に区分される2以上の加入者局装置C1
〜C3により当該クラス1〜3に割り当てられる無線帯
域が共有される。
【0084】図8を参照して、基地局装置Bの制御部2
により各クラス1〜3別にデータ通信チャネルの帯域割
り当てをスケジューリングする処理の手順の一例を示
す。なお、同図には、基地局装置Bの制御部2により行
われる当該処理の流れの一例を示してある。
【0085】基地局装置Bの制御部2は、まず、無線フ
レーム50のフレームカウンタの値を1だけ増加させ
て、帯域スケジューリング管理テーブル12にオフセッ
ト71として格納される順次番号を算出する(ステップ
S11)。なお、順次番号は、例えばフレームカウンタ
の値を既定のフレーム周期に含まれるフレーム数で割っ
たときの剰余の値となる。
【0086】次に、基地局装置Bの制御部2は、帯域ス
ケジュール管理テーブル12に格納された割当候補72
の情報に基づいて、算出された順次番号に対応して帯域
の割り当て候補として設定されているクラス1〜3を特
定し、当該順次番号に対応した無線フレーム50におい
てデータ通信チャネルを割り当てるクラスとして当該特
定したクラス1〜3を決定する(ステップS12)。
【0087】次に、基地局装置Bの制御部2は、上記の
ようにして無線フレーム50においてデータ通信サービ
スを行うクラス1〜3を決定した後に、当該クラス1〜
3に区分される加入者局装置C1〜C3の中で、先頭の
無線加入者局管理テーブル11で管理されている加入者
局装置C1〜C3を特定し、当該特定した加入者局装置
C1〜C3に対してデータ通信チャネルを割り当てる
(ステップS13、ステップS14、ステップS16〜
ステップS18)。
【0088】具体的には、基地局装置Bの制御部2は、
特定したクラスが“クラス1”であるか否かを判定し
(ステップS13)、そうであれば、“クラス1”に区
分される加入者局装置C1〜C3に関する無線加入者局
管理テーブル11の中で先頭の無線加入者局管理テーブ
ル11を取得し、取得した先頭の無線加入者局管理テー
ブル11に対応した加入者局装置C1〜C3に対して当
該“クラス1”に割り当てられたデータ通信チャネル、
つまり本例では下りデータ通信チャネル53又は上り/
下りデータ通信チャネル54を割り当てる(ステップS
14)。
【0089】また、上記判定の結果として(ステップS
13)、特定したクラスが“クラス1”ではないと判定
した場合には、基地局装置Bの制御部2は、特定したク
ラスが“クラス2”であるか否かを判定し(ステップS
16)、そうであれば、“クラス2”に区分される加入
者局装置C1〜C3に関する無線加入者局管理テーブル
11の中で先頭の無線加入者局管理テーブル11を取得
し、取得した先頭の無線加入者局管理テーブル11に対
応した加入者局装置C1〜C3に対して当該“クラス
2”に割り当てられたデータ通信チャネルを割り当てる
(ステップS17)。
【0090】また、上記判定の結果として(ステップS
16)、特定したクラスが“クラス2”ではないと判定
した場合には、基地局装置Bの制御部2は、特定したク
ラスが“クラス3”であるとみなして、“クラス3”に
区分される加入者局装置C1〜C3に関する無線加入者
局管理テーブル11の中で先頭の無線加入者局管理テー
ブル11を取得し、取得した先頭の無線加入者局管理テ
ーブル11に対応した加入者局装置C1〜C3に対して
当該“クラス3”に割り当てられたデータ通信チャネル
を割り当てる(ステップS18)。
【0091】次に、基地局装置Bの制御部2は、例えば
上記図5に示したのと同様なチャネルスケジューリング
処理の手順を用いて、特定したクラス1〜3における無
線帯域の割当処理や、特定したクラス1〜3における無
線加入者局管理テーブル11の双方向リスト(当該クラ
スにおける帯域共有待ち行列)への情報の追加や削除の
制御処理などを行う(ステップS15)。
【0092】以上のように、本例の無線アクセスシステ
ムでは、例えば複数の基地局装置Bと、加入者端末装置
T1〜T3、T11〜T13、T21〜T23が接続さ
れた複数の加入者局装置C1〜C3を備え、基地局装置
Bと加入者局装置C1〜C3との間で無線通信を行う構
成において、加入者局装置C1〜C3に対するデータ通
信チャネル(本例では、下りデータ通信チャネル53
や、上り/下りデータ通信チャネル54)の割り当てを
各クラス1〜3毎にスケジューリングすることにより、
各クラス1〜3別に専有可能な無線帯域を保証すること
ができ、また、クラス1〜3間で保証する無線帯域を差
別化することが可能である。
【0093】また、本例の無線アクセスシステムでは、
1又は複数の加入者局装置C1〜C3をグループ化し、
そして、各クラス1〜3別に専有のものとして割り当て
た無線帯域を、1又は複数の加入者局装置C1〜C3か
ら成るグループ毎に割り当てることにより、同一の基地
局装置Bの配下において、1つの加入者局装置C1〜C
3により専有される無線帯域と複数の加入者局装置C1
〜C3により共有される無線帯域とが混在した通信を実
現することができる。
【0094】ここで、本例では、基地局装置Bに割り当
てられた無線帯域が分割されて各クラス1〜3に対して
割り当てられ、更に、各クラス1〜3において、各クラ
ス1〜3に割り当てられた無線帯域が各クラス1〜3に
区分される1又は複数の加入者局装置C1〜C3に対し
て割り当てられる。また、本例では、各クラス1〜3に
は、各クラス1〜3に区分することが可能な最大の加入
者局装置C1〜C3の数が設定され、当該最大数以下の
数の加入者局装置C1〜C3が区分される。
【0095】また、本例の基地局装置Bでは、各クラス
1〜3毎に各クラス1〜3に区分される加入者局装置C
1〜C3に対してデータ通信チャネルを割り当てる機能
によりデータ通信チャネル割り当て手段が構成されてお
り、データ通信チャネルの割り当て部分を用いて加入者
局装置C1〜C3との間でデータを無線通信する機能に
よりデータ無線通信手段が構成されている。
【0096】ここで、本発明に係る無線通信システムや
基地局装置や加入者局装置などの構成としては、必ずし
も以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられ
てもよい。また、本発明の適用分野としては、必ずしも
以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に
適用することが可能なものである。一例として、本例で
は、基地局装置及び加入者局装置が固定的に設定され
て、加入者局装置に加入者端末装置が接続される加入者
無線アクセスシステムに本発明を適用した場合を示した
が、本発明は、種々な無線通信システムに適用すること
が可能なものである。
【0097】また、本発明に係る無線通信システムや基
地局装置や加入者局装置などにおいて行われる各種の処
理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハー
ドウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only
Memory)に格納された制御プログラムを実行することに
より制御される構成が用いられてもよく、また、例えば
当該処理を実行するための各機能手段が独立したハード
ウエア回路として構成されてもよい。また、本発明は上
記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)
ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュ
ータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム
(自体)として把握することもでき、当該制御プログラ
ムを記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに
実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させる
ことができる。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る無線
通信システムなどによると、基地局装置と当該基地局装
置に収容される複数の加入者局装置とがデータ通信チャ
ネルを用いてデータを無線により通信するに際して、基
地局装置と加入者局装置とのデータ通信を、通信要求が
発生した通信単位のデータ毎に通信を待機して、通信待
機中の当該通信単位のデータ毎に通信処理へ移行させて
行い、また、基地局装置に収容される加入者局装置に関
して通信待機中に係る加入者局装置を識別する情報を含
む通信待機情報を管理し、当該通信待機情報に基づい
て、通信待機中の前記通信単位のデータ毎に基地局装置
に収容される通信待機中に係る加入者局装置に対するデ
ータ通信チャネルの割り当てを行い、そして、基地局装
置と加入者局装置とが当該加入者局装置に対するデータ
通信チャネルの割り当て部分を用いてデータを無線通信
するようにしたため、例えばLANのバースト的なトラ
フィックがあったような場合においても、基地局装置に
割り当てられた無線媒体を有効に利用することなどがで
き、これにより、データ通信の効率化を図ることができ
る。
【0099】また、本発明に係る無線通信システムなど
では、上記のような構成において、基地局装置と当該基
地局装置に収容される加入者局装置とは順次通信される
複数のフレームにより無線通信を行い、各フレームには
データ通信チャネルを構成して前記通信単位のデータを
通信するために用いられるデータ通信スロットが含ま
れ、また、前記通信待機情報には通信待機中に係る各加
入者局装置における通信待機中の前記通信単位のデータ
の数の情報が含まれ、また、前記データ通信チャネルの
割り当てとして、通信待機中の前記通信単位のデータを
1つ通信処理へ移行させる毎に基地局装置に収容される
通信待機中に係る加入者局装置を周期的な順序で1つ切
り替えて、切り替えた加入者局装置に対してデータ通信
スロットが未割り当てである最先のフレームに含まれる
データ通信スロットを割り当てることを行い、そして、
基地局装置と加入者局装置とが当該加入者局装置に対し
て割り当てられたデータ通信スロットを用いてデータを
無線通信するようにしたため、例えばバースト的なトラ
フィックがあったような場合などにおいても、通信待機
中に係る各加入者局装置に対して均等にデータ通信チャ
ネル(データ通信スロット)を割り当てることなどがで
き、これにより、データ通信の効率化を図ることができ
る。
【0100】また、本発明に係る無線通信システムなど
によると、基地局装置と当該基地局装置に収容される複
数の加入者局装置とがデータ通信チャネルを用いてデー
タを無線により通信するに際して、加入者局装置を区分
する複数のクラスを設け、各クラスに対してデータ通信
チャネルを割り当て、また、各クラス毎に各クラスに対
するデータ通信チャネルの割り当て部分の中で各クラス
に区分される加入者局装置に対するデータ通信チャネル
の割り当てを行い、そして、基地局装置と加入者局装置
とが当該加入者局装置に対するデータ通信チャネルの割
り当て部分を用いてデータを無線通信するようにしたた
め、例えば各クラス毎にバースト的なトラフィックに対
応するような場合であっても、他のクラスにおけるデー
タ通信チャネルの割り当てには影響が与えられないた
め、他のクラスにおいてデータ通信に必要となる最低限
の無線帯域を保証することなどができ、これにより、デ
ータ通信の効率化を図ることができる。
【0101】また、本発明に係る無線通信システムなど
では、上記のような構成において、各クラス毎に区分す
ることが可能な最大の加入者局装置の数が設定され、各
クラスにはそれぞれに区分可能な最大加入者局装置数以
下の数の加入者局装置が区分されるようにしたため、各
クラス毎に各クラスに区分される加入者局装置に割り当
てられる十分なデータ通信チャネル部分を確保すること
などができ、これにより、データ通信の効率化を図るこ
とができる。
【0102】また、本発明に係る無線通信システムなど
では、上記のような構成において、1つの加入者局装置
のみが区分されたクラスと複数の加入者局装置が区分さ
れたクラスとが存在するようにしたため、例えば同一の
基地局装置に収容される加入者局装置に関して、特定の
加入者局装置に対して無線帯域の一部を専有帯域として
確保しつつ残りの無線帯域を共有帯域として利用するよ
うなことを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る無線アクセスシステム
の構成例を示す図である。
【図2】 基地局装置と加入者局装置とのデータ通信に
使用されるデータ通信チャネルのフォーマットの一例を
示す図である。
【図3】 基地局装置と加入者局装置との無線回線制御
に使用される無線フレームのフォーマットの一例を示す
図である。
【図4】 基地局装置に記憶される無線加入者局管理テ
ーブルのフォーマットの一例を示す図である。
【図5】 基地局装置の制御部により行われる帯域共有
待ち行列を制御する処理の手順の一例を示すフローチャ
ート図である。
【図6】 基地局装置に記憶される帯域スケジューリン
グ管理テーブルのフォーマットの一例を示す図である。
【図7】 基地局装置に記憶されるクラス別チャネルス
ケジューリング管理テーブルのフォーマットの一例を示
す図である。
【図8】 基地局装置の制御部により行われるクラス別
にデータ通信チャネルの帯域割り当てをスケジューリン
グする処理の手順の一例を示すフローチャート図であ
る。
【符号の説明】
B・・基地局装置、 C1〜C3・・加入者局装置、
A、A1〜A3・・アンテナ、T1〜T3、T11〜T
13、T21〜T23・・加入者端末装置、N・・バッ
クボーンネットワーク、 L1〜L3・・回線、1、2
1・・記憶部、 2、22・・制御部、11・・無線加
入者局管理テーブル、12・・帯域スケジューリング管
理テーブル、13・・クラス別チャネルスケジューリン
グ管理テーブル、31・・加入者端末管理テーブル、

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局装置と当該基地局装置に収容され
    る複数の加入者局装置とがデータ通信チャネルを用いて
    データを無線により通信する無線通信システムであっ
    て、 基地局装置と加入者局装置とのデータ通信を、通信要求
    が発生した通信単位のデータ毎に通信を待機して、通信
    待機中の当該通信単位のデータ毎に通信処理へ移行させ
    て行い、 基地局装置に収容される加入者局装置に関して通信待機
    中に係る加入者局装置を識別する情報を含む通信待機情
    報を管理し、 当該通信待機情報に基づいて、通信待機中の前記通信単
    位のデータ毎に基地局装置に収容される通信待機中に係
    る加入者局装置に対するデータ通信チャネルの割り当て
    を行い、 基地局装置と加入者局装置とが当該加入者局装置に対す
    るデータ通信チャネルの割り当て部分を用いてデータを
    無線通信する、 ことを特徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の無線通信システムにお
    いて、 基地局装置と当該基地局装置に収容される加入者局装置
    とは順次通信される複数のフレームにより無線通信を行
    い、 各フレームにはデータ通信チャネルを構成して前記通信
    単位のデータを通信するために用いられるデータ通信ス
    ロットが含まれ、 前記通信待機情報には通信待機中に係る各加入者局装置
    における通信待機中の前記通信単位のデータの数の情報
    が含まれ、 前記データ通信チャネルの割り当てとして、通信待機中
    の前記通信単位のデータを1つ通信処理へ移行させる毎
    に基地局装置に収容される通信待機中に係る加入者局装
    置を周期的な順序で1つ切り替えて、切り替えた加入者
    局装置に対してデータ通信スロットが未割り当てである
    最先のフレームに含まれるデータ通信スロットを割り当
    てることを行い、 基地局装置と加入者局装置とが当該加入者局装置に対し
    て割り当てられたデータ通信スロットを用いてデータを
    無線通信する、 ことを特徴とする無線通信システム。
  3. 【請求項3】 基地局装置と当該基地局装置に収容され
    る複数の加入者局装置とがデータ通信チャネルを用いて
    データを無線により通信する無線通信システムであっ
    て、 加入者局装置を区分する複数のクラスを設け、 各クラスに対してデータ通信チャネルを割り当て、 各クラス毎に各クラスに対するデータ通信チャネルの割
    り当て部分の中で各クラスに区分される加入者局装置に
    対するデータ通信チャネルの割り当てを行い、 基地局装置と加入者局装置とが当該加入者局装置に対す
    るデータ通信チャネルの割り当て部分を用いてデータを
    無線通信する、 ことを特徴とする無線通信システム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の無線通信システムにお
    いて、 各クラス毎に区分することが可能な最大の加入者局装置
    の数が設定され、 各クラスにはそれぞれに区分可能な最大加入者局装置数
    以下の数の加入者局装置が区分される、 ことを特徴とする無線通信システム。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4に記載の無線通信
    システムにおいて、 1つの加入者局装置のみが区分されたクラスと複数の加
    入者局装置が区分されたクラスとが存在する、 ことを特徴とする無線通信システム。
  6. 【請求項6】 複数の加入者局装置とデータ通信チャネ
    ルを用いてデータを無線により通信する基地局装置であ
    って、 加入者局装置とのデータ通信は、通信要求が発生した通
    信単位のデータ毎に通信を待機して、通信待機中の当該
    通信単位のデータ毎に通信処理へ移行させて行われ、 当該基地局装置は、当該基地局装置に収容される加入者
    局装置に関して通信待機中に係る加入者局装置を識別す
    る情報を含む通信待機情報を管理する通信待機情報管理
    手段と、当該通信待機情報に基づいて通信待機中の前記
    通信単位のデータ毎に当該基地局装置に収容される通信
    待機中に係る加入者局装置に対するデータ通信チャネル
    の割り当てを行うデータ通信チャネル割り当て手段と、
    加入者局装置と当該加入者局装置に対するデータ通信チ
    ャネルの割り当て部分を用いてデータを無線通信するデ
    ータ無線通信手段とを備えた、 ことを特徴とする基地局装置。
  7. 【請求項7】 複数の加入者局装置とデータ通信チャネ
    ルを用いてデータを無線により通信する基地局装置であ
    って、 加入者局装置を区分する複数のクラスが設けられて各ク
    ラスに対してデータ通信チャネルが割り当てられ、 当該基地局装置は、各クラス毎に各クラスに対するデー
    タ通信チャネルの割り当て部分の中で各クラスに区分さ
    れる加入者局装置に対するデータ通信チャネルの割り当
    てを行うデータ通信チャネル割り当て手段と、加入者局
    装置と当該加入者局装置に対するデータ通信チャネルの
    割り当て部分を用いてデータを無線通信するデータ無線
    通信手段とを備えた、 ことを特徴とする基地局装置。
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