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JP2003108885A - 電子機器、時間課金システム、時間課金方法、電子機器の課金管理装置、記憶媒体およびプログラム - Google Patents

電子機器、時間課金システム、時間課金方法、電子機器の課金管理装置、記憶媒体およびプログラム

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Publication number
JP2003108885A
JP2003108885A JP2001300961A JP2001300961A JP2003108885A JP 2003108885 A JP2003108885 A JP 2003108885A JP 2001300961 A JP2001300961 A JP 2001300961A JP 2001300961 A JP2001300961 A JP 2001300961A JP 2003108885 A JP2003108885 A JP 2003108885A
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JP
Japan
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time
content
billing
electronic device
information
Prior art date
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Application number
JP2001300961A
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English (en)
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Koji Yui
康二 油井
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Priority to US10/259,166 priority patent/US7577571B2/en
Publication of JP2003108885A publication Critical patent/JP2003108885A/ja
Publication of JP2003108885A5 publication Critical patent/JP2003108885A5/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q30/00Commerce
    • G06Q30/06Buying, selling or leasing transactions
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q30/00Commerce
    • G06Q30/02Marketing; Price estimation or determination; Fundraising
    • G06Q30/0283Price estimation or determination

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  • Game Theory and Decision Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子機器およびコンテンツの実質的な使用時
間に対価を支払うシステムを提供する。 【解決手段】 電子機器でのコンテンツの使用時間およ
び/または電子機器自身の使用時間についての課金を行
なうシステムである。電子機器でコンテンツを使用する
際に、当該コンテンツが、そのコンテンツデータの実質
的な使用時間に対して課金がなされる使用時間課金コン
テンツであるかどうかを判別する。その判別結果に応じ
て、コンテンツデータの実質的な使用時間の計測あるい
は電子機器の実質的な使用時間の計測の少なくとも一方
を、電子機器が行ない、計測された使用時間に基づい
て、電子機器の使用者に対する課金を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、機器やコンテン
ツをいわゆる売り切りにより販売するのではなく、機器
やコンテンツの実質的な使用時間に課金を施すシステム
および方法、並びにこのシステムおよび方法に使用する
電子機器に関する。
【0002】なお、この明細書においては、コンテンツ
とは、記憶媒体(記録媒体を含むものとする)に記憶
(記録を含むものとする)されてユーザに提供される内
容、あるいはインターネットや放送などを通じてユーザ
に提供される内容を意味するものとして用いている。
【0003】また、コンテンツデータは、動画や静止画
などの画像データ、楽曲や人声、環境音などの音声デー
タ、文字や記号などのテキストデータ、図形データ、ゲ
ームなどのプログラムデータおよびその付随データ、さ
らには、アプリケーションプログラムのプログラムデー
タや付随データなどを含むものとして用いている。
【0004】
【従来の技術】従来は、ユーザが、製品を購入して、そ
の製品の所有権を獲得することにより、製品そのものの
対価としての代金を支払う方式が一般的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来方式
では、製品の購入者は、その製品を使用しても、使用し
なくても代金を支払うことになる。つまり、この従来方
式の場合には、実際は使っていない時間に対しても、所
有しているというだけで、お金を支払っていることにな
る。本来、製品は使用することによって、その価値を享
受できるものであるので、購入しても使用していない製
品については、余分なお金を製品に投入してしまったこ
とになる。
【0006】また、現在のコンピュータなどの、いわゆ
るハイテク製品は、商品サイクルが短く、購入して、使
い尽くす前に新製品が発売される。このため、新製品が
出る前の製品を購入したユーザは、新製品が出たことに
より、早く買って損した気持ちを持ってしまう。
【0007】また、常に最新機能の製品を希望するユー
ザは、新製品が出る度に、製品の対価としての代金の全
額を支払う必要が生じ、経済的負担が大きくなる。
【0008】以上の点にかんがみ、出願人は、製品の実
質的な使用時間に対価を支払う方式を採用することによ
り、上述の問題点を一掃することができる課金システム
を提案した(特願2000−354953参照)。
【0009】図58は、この先に提案した製品の実質的
な使用時間による課金システムの一例の概要を示す図で
ある。この例は、課金対象製品が電子機器の場合であ
り、また、課金対象製品の使用時間に対する対価を後払
いする場合の例である。
【0010】この例では、使用者が支払う金額は、減価
償却型で、製品が新しいうちは、時間単価を高く、累計
使用時間が長くなるにつれて、時間単価を安く設定し、
累計使用時間が所定の時間になった時点すなわち、累積
支払額が所定額になった時点で時間単価をゼロにする。
【0011】また、課金対象製品の電子機器は、例えば
インターネットテレビの受信機のように、マイクロコン
ピュータシステムを搭載し、インターネットなどのデジ
タル通信ネットワークに接続可能なものである。
【0012】この例においては、使用者1は、機器提供
元2と、提供製品である電子機器3についての使用契約
を結ぶ。そして、使用状態においては、電子機器3は、
インターネットなどのデジタル通信ネットワーク4に接
続される。機器提供元2の課金管理システム5も、デジ
タル通信ネットワーク4に接続されている。
【0013】販売契約ではないので、製品を受け取った
時点では、使用者1は、代金を支払わず、電子機器3の
使用時間により代金を支払う。しかも、この実施の形態
では、使用者1は、減価償却型で使用時間についての代
金を支払う。
【0014】この契約の際に、使用者1は、使用時間に
ついての代金の決済方法について、機器提供元2と取り
決めを行なう。決済方法としては、種々の方法がある
が、この例では、銀行あるいはクレジット会社を利用し
た決済を行なう場合について説明する。
【0015】課金対象製品である電子機器3は、後述す
るように、実質的な稼働時間を使用時間として計測し、
その累計使用時間を内蔵メモリあるいは外付けメモリに
記憶する機能を備える。この例では、電源がオンとされ
て、電子機器3に通電されている時間を、実質的な稼働
時間としている。この場合、この例では、使用時間は、
例えば1分などの単位時間ごとにカウント値をインクリ
メントすることにより、計測される。
【0016】機器提供元2からの課金対象製品である電
子機器3の提供を受けた使用者1は、例えば、1か月毎
など予め決められた決済時期ごとに、または、機器提供
元2からの決済時期到来通知などに従い、電子機器3の
上記メモリに蓄積された累計使用時間を、デジタル通信
ネットワーク4を通じて機器提供元2に報告する。
【0017】機器提供元2の課金管理システム5は、報
告された累計使用時間に基づき、前回の決済時期から今
回の決済時期までの間の使用時間を課金対象の時間(以
下、課金対象の時間を課金時間という)として計測す
る。そして、報告された累計使用時間により、今回の課
金計算における時間単価を決定する。ここで、時間単価
とは、前記単位時間当たりの使用料金である。
【0018】図59は、累計使用時間と時間単価との関
係を示す図である。すなわち、累計使用時間が長くなる
に従い、時間単価が徐々に下がり、累計使用時間が所定
の時間になると、したがって、支払われた金額に所定の
額になると、時間単価はゼロになる。
【0019】機器提供元2の課金管理システム5は、図
59の関係の時間単価テーブルを記憶しており、報告さ
れた累計使用時間と、前記時間単価テーブルとを参照し
て、その時の課金に使用する時間単価を決定する。そし
て、その時間単価を、今回の決済時期の課金時間に掛け
て、今回の使用料金を算出し、その算出した使用料金を
使用者1に請求する。
【0020】使用者1は、この請求に対して予め設定し
た決済方法により、使用料金の支払いをするので、機器
提供元2の課金管理システム5は、その使用料金の支払
いを確認する。そして、使用料金の支払いが、決済期日
までに無いときには、課金管理システム5は、電子機器
3の機能をオフにするキーを、電子機器3に送付する。
電子機器3は、この機能オフのキーの受信により、機能
がオフとなり、使用不能あるいは動作制限される。
【0021】そして、その後、課金管理システム5は、
使用者1からの使用料金の支払いを確認すると、電子機
器3の機能をオンにするキーを電子機器3に送る。電子
機器3は、この機能オンのキーの受信により、機能をオ
ンにして、使用者1による電子機器3の使用を再開させ
る。
【0022】図60は、この第1の実施の形態におい
て、銀行またはクレジット会社を利用した場合の電子機
器3の使用開始までの流れを説明するための図である。
また、図61は、電子機器3の使用開始の際の使用者1
と、機器提供元2と、銀行またはクレジット会社6との
間でのやり取りを説明するための図である。
【0023】図60に示すように、使用者1は、まず、
機器提供元2から課金対象製品としての電子機器3を入
手する。この際、電子機器3のメモリには、製品識別子
(以下、製品IDという)が書き込まれる。製品ID
は、予め製品の製造時に書き込んでおいてもよいし、製
品提供時(製品販売時)にメモリに書き込んでもよい。
【0024】そして、機器提供元2の課金管理システム
5には、製品IDと使用者識別子(以下、使用者IDと
いう)とが対応付けられて、使用者管理情報として登録
される(手順A)。
【0025】次に、使用者は、銀行口座やクレジットカ
ードを持っていない場合には、銀行口座やクレジット会
社の口座の開設手続きを行なう(手順B)。そして、課
金対象製品である電子機器のメモリに、それら銀行口座
番号や、クレジットカード番号あるいは暗証番号を登録
する(手順C)。
【0026】次に、使用者1は、図61の「(1)使用
開始の連絡」にも示すように、電子機器3の使用開始を
機器提供元2の課金管理システム5に連絡する(手順
D)。この使用開始時の連絡情報に含まれる情報は、使
用開始の通達情報、製品ID、使用者の氏名、銀行口座
番号、クレジットカード番号(クレジット会社の口座番
号)、暗証番号などのパスワードなどを含む。
【0027】こうして、電子機器3についてのセットア
ップが完了し、課金管理システム5への使用開始の連絡
が行われると、図61の「(2)確認」に示すように、
課金管理システム5は、連絡情報の中の使用者の氏名や
口座番号、カード番号などを用いて、銀行やクレジット
会社6に対して、使用者およびその口座を確認する。
【0028】そして、使用者と口座の確認がとれると、
図61の「(3)承認」に示すように、課金管理システ
ム5は、使用開始許可の承認として、電子機器3に対し
て機能オンのキーを送る。これにより、電子機器3は機
能動作可能となり、使用者1の使用が開始となる。
【0029】図62に、この第1の実施の形態の場合の
電子機器3の構成例を示す。この例の電子機器3は、機
器全体を制御するための制御部11と、電子機器の機能
動作を実行するためのハードウエア部12と、不揮発性
メモリ13と、デジタル通信ネットワーク4と接続する
ためのネットワーク部14とを備える。
【0030】制御部11は、図示はしないが、電子機器
3を制御するファームウエア、課金システム制御用ソフ
トウエア、機能のオン・オフ制御のソフトウエアなどを
具備している。また、制御部11は、課金単位となる単
位時間を計測するカウンタ部15を備えている。さら
に、制御部11は、1か月毎などの決済時期を管理する
ための時計部16を備えている。
【0031】制御部11は、機能のオン・オフ制御のソ
フトウエアにより、ネットワーク部14を通じて課金管
理システム5から取得した機能オン・オフのキーに基づ
いて、ハードウエア部12のオン・オフ制御を行なう。
【0032】不揮発性メモリ13には、前述したよう
に、製品ID、銀行口座番号やクレジットカード番号あ
るいは暗証番号が記憶されていると共に、制御部11の
課金システム制御用ソフトウエアにより計測された、実
質的な稼働時間としての使用時間の累計時間(累計使用
時間)が記憶される。
【0033】制御部11のカウンタ部15は、当該電子
機器3に電源が投入されて通電されている時間を計測
し、計測した時間が単位時間になると、キャリー信号な
どの単位時間経過出力信号を出す。
【0034】制御部11の課金システム制御用ソフトウ
エアは、カウンタ部15から単位時間経過出力信号が出
力されると、不揮発性メモリ13から、累計使用時間を
読み出し、それを「1」だけインクリメントする。そし
て、そのインクリメントした累計使用時間を不揮発性メ
モリ13に書き戻すようにする。これにより、不揮発性
メモリ13には、常に累計使用時間が記憶されることに
なる。
【0035】そして、制御部11の課金システム制御用
ソフトウエアは、その時計部16からの時計情報に基づ
いて、決済時期が到来したと判別したきには、不揮発性
メモリ13から累計使用時間の情報や製品ID、口座番
号の情報などを含むデータを読み出し、課金管理システ
ム5に宛てて、ネットワーク部14を通じて、デジタル
通信ネットワーク4に送出する。
【0036】この決済時期における累計使用時間等の送
信に対しては、課金管理システム5からは、今回の使用
時間に対する料金の請求が到来するので、電子機器3の
制御部11は、例えばLCD(Liquid Crys
tal Display;液晶ディスプレイ)からなる
ディスプレイ17の画面にその料金を表示して、料金の
請求を使用者に知らせる。その際に、支払期日も課金管
理システム5から送られてくるので、それもディスプレ
イ17の画面に表示する。
【0037】使用者1が、支払い期日を過ぎても、支払
いをしなかったときには、課金管理システム5から電子
機器3の機能をオフにするキーが送られてくる。そのキ
ーを受け取った電子機器3の制御部11は、ハードウエ
ア部12をオフにして、電子機器3の使用を不能にす
る。その後、使用者1が、今回の使用時間に対する料金
の支払いを完了すると、課金管理システム5から電子機
器3の機能をオンにするキーが送られてくるので、制御
部11は、ハードウエア部12をオンにして、電子機器
3を使用可能状態に復帰させる。
【0038】図63は、この第1の実施の形態の場合に
おける課金の流れを示す図であり、また、図64は、銀
行またはクレジット会社を利用した場合の代金の支払い
の流れを示す図である。
【0039】図63に示すように、課金対象製品の電子
機器3では、前述のように、制御部11は、常に累計使
用時間の計測を行なう(ステップS1)。そして、電子
機器3の制御部11は、時計部16を用いて、前回の支
払いから一定時間使用したか、つまり、今回の決算期日
が到来したか否かを監視する(ステップS2)。そし
て、支払期日が到来したと判別したときには、少なくと
も製品IDと累計使用時間の情報とを、デジタル通信ネ
ットワーク4を通じて、機器提供元2の課金管理システ
ム5に伝送して、報告する(ステップS3および図64
の「(1)使用時間」)。
【0040】課金管理システム5では、受け取った製品
IDと、使用者管理情報(使用者ID)とにより、使用
者1を特定する。そして、前回の決済時の累計使用時間
と、今回受け取った累計使用時間との差から、今回の課
金対象の使用時間を算出する。また、今回受け取った累
計使用時間から、図59に示したような減価償却型の時
間単価のテーブルを用いて、今回の課金計算に使用する
時間単価を求める。
【0041】そして、 今回の料金=課金対象の使用時間×時間単価 により、課金管理システム5は、今回の使用時間に対す
る料金を算出する(ステップS4)。そして、課金管理
システム5は、電子機器3に、デジタル通信ネットワー
ク4を通じて、算出した今回の使用時間に対する料金を
通知する(ステップS5および図64の「(2)代
金」)。
【0042】この今回の料金の通知を受け取った電子機
器3は、ディスプレイにそれを表示することにより、今
回分の料金を使用者1に報知して、使用者1に料金の支
払いを請求する(ステップS6)。
【0043】この料金支払いの請求を受けて、使用者1
は、料金を支払うときには、銀行口座あるいはクレジッ
ト会社の口座から、機器提供元2の口座へ料金を振り込
む処理を行なう(図64の「(3)振り込み命令」およ
び図64の「(4)振り込み」)。この振り込み処理
は、銀行口座などからの自動振り込み(自動引き落と
し)の処理であってもよい。
【0044】課金管理システム5は、請求代金が支払わ
れたかどうか監視し(ステップS7)、支払いが無かっ
たときには、デジタル通信ネットワーク4を通じて電子
機器3の機能をオフするキーを送付する(ステップS
8)。
【0045】その後、課金管理システム5は、請求代金
が支払われたことを検知したときには(ステップS
7)、デジタル通信ネットワーク4を通じて電子機器3
の機能をオンするキーを送付する(ステップS9)。
【0046】そして、課金管理システム5は、その電子
機器3の累計使用時間が、時間単価がゼロになる規定時
間に到達したか否か判別し、到達していないときには、
次回の決算期日において、決算処理を行なうようにす
る。また、課金管理システム5は、時間単価がゼロにな
る規定時間に到達したと判別したときには、図示を省略
したが、電子機器3に次回からの決済は不要である旨の
通知をした後、課金処理を終了する。その通知を受け取
った電子機器3では、その旨をディスプレイ17に表示
して使用者に報知すると共に、その後は、上述の課金処
理を行なわない。したがって、使用者1は、電子機器3
をその後は無料で使用を継続することができる。
【0047】ところで、以上説明した先の提案は、電子
機器など製品の使用について考察したものであるが、コ
ンテンツの使用についても同様のことが言える。
【0048】すなわち、従来は、コンテンツは、光ディ
スクや磁気テープ、カード型メモリなどに記憶されて、
いわゆるパッケージメディアとして販売され、使用者
は、そのパッケージメディアを購入して所有権を取得す
ることに対して対価を支払っている。また、コンテンツ
は、インターネットなどを通じて有料でダウンロードさ
れる場合もあるが、その場合には、使用者は、ダウンロ
ードしたコンテンツの所有権に対して対価を支払ってい
ることになる。
【0049】そして、使用者は、画像再生機器やオーデ
ィオ再生機器、ゲーム機器やパーソナルコンピュータな
どのような電子機器を用いてコンテンツの利用(ゲーム
プログラムやアプリケーションプログラムの使用のみで
はなく、画像データや音声データの再生を含む)を行な
う。
【0050】しかしながら、使用者は、コンテンツデー
タの使用をして、視聴などコンテンツの利用を終えて、
当該コンテンツに興味を失ってしまうと、そのコンテン
ツを所有しているだけの状態になってしまう。そのた
め、著作権者などに無許可で販売をしてしまったり、使
用者同士で取引をしてしまったりする行為が発生しやす
い。
【0051】上述のような行為は、コンテンツの著作権
者の権利を侵害する事態を招来するおそれがあると共
に、著作権者の新しい作品制作意欲を殺いでしまうこと
になり、その結果、魅力的なコンテンツが生まれなくな
る土壌が広がってしまい、使用者にとっても、魅力的な
コンテンツが手に入らなくなるおそれがある。
【0052】この発明の目的は、コンテンツの所有権に
対価を支払うという従来の課金方法の、上述のような問
題を改善することである。
【0053】また、この発明は、コンテンツが、電子機
器で、そのコンテンツデータが使用されることにより実
質的に使用者に提供されるという性質にかんがみ、前述
のような電子機器の実質的な使用時間に対価を求めるよ
うにするシステムに適用することにより、電子機器やコ
ンテンツの提供者と、使用者の双方が、共に満足の得ら
れる課金システムおよび方法を提供することを目的とす
る。
【0054】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明による時間課金方法は、コンテンツデータ
の実質的使用を伴う機能を含む複数個の機能を有する電
子機器の前記機能の使用時間を計測し、前記計測された
前記機能毎の使用時間に基づいて、前記コンテンツデー
タの実質的使用に対する課金の対象となる課金時間を計
算し、前記計算された課金時間により課金の決済を行な
うことを特徴とする。
【0055】上述の構成のこの発明による時間課金方法
によれば、使用者は、コンテンツの所有権に対価を支払
うのではなく、コンテンツの実質的な使用時間に対価を
支払うので、使用者にとって納得のゆく課金が行なわれ
る。そして、課金の決済の結果を、管理者が管理するよ
うにすれば、使用された時間に応じた分だけ、著作権者
にも課金結果を分配することが容易にできるようにな
る。
【0056】また、請求項1の発明による電子機器は、
コンテンツが、そのコンテンツデータの実質的な使用時
間に対して課金がなされる使用時間課金コンテンツであ
るかどうかを判別する判別手段と、前記判別手段による
判別結果に応じて、前記コンテンツデータの前記実質的
な使用時間を計測するためのコンテンツ使用時間計測手
段と、自機の使用状況に応じて、自機の実質的な使用時
間を計測するための機器使用時間計測手段と、前記コン
テンツ使用時間計測手段または前記機器使用時間計測手
段の少なくとも一方の計測結果について、使用者に対す
る課金を行なうための処理をする課金用処理手段と、を
備えることを特徴とする。
【0057】この請求項1の発明の電子機器において
は、例えば、コンテンツが、そのコンテンツデータの実
質的な使用時間に対して課金がなされる使用時間課金コ
ンテンツであったときには、コンテンツ使用時間計測手
段は、コンテンツデータの実質的な使用時間を計測し、
また、コンテンツが、そのコンテンツデータの実質的な
使用時間に対して課金がなされる使用時間課金コンテン
ツでなかったときには、コンテンツ使用時間計測手段
は、コンテンツデータの実質的な使用時間の計測をしな
いようにする。また、機器使用時間計測手段は、機器の
実質的な使用時間を計測する。
【0058】課金用処理手段は、コンテンツ使用時間計
測手段または前記機器使用時間計測手段の少なくとも一
方の計測結果について、使用者に対する課金を行なうた
めの処理をする。
【0059】したがって、使用者は、コンテンツの所有
権に対価を支払うのではなく、コンテンツの実質的な使
用時間に対価を支払い、また、機器についても機器の所
有権に対価を支払うのではなく、実質的な使用時間に対
価を支払うので、使用者にとって納得のゆく課金が行な
われる。
【0060】また、請求項5の発明による電子機器は、
コンテンツが、そのコンテンツデータの実質的な使用時
間に対して課金がなされる使用時間課金コンテンツであ
るかどうかを判別する判別手段と、前記コンテンツデー
タの前記実質的な使用時間を計測するためのコンテンツ
使用時間計測手段と、自機の使用状況に応じて、自機の
実質的な使用時間を計測するための機器使用時間計測手
段と、前記判別手段の判別結果に基づいて、前記コンテ
ンツ使用時間計測手段または前記機器使用時間計測手段
の少なくとも一方の計測結果について、使用者に対する
課金を行なうための処理をする課金用処理手段と、を備
えることを特徴とする。
【0061】この請求項5の発明の電子機器によれば、
コンテンツが、そのコンテンツデータの実質的な使用時
間に対して課金がなされる使用時間課金コンテンツであ
るかどうかに応じて、コンテンツ使用時間計測手段また
は機器使用時間計測手段の少なくとも一方の計測結果に
ついて、使用者に対する課金を行なうための処理をす
る。
【0062】例えば、電子機器がゲーム専用機などのよ
うに、電子機器の実質的な使用がコンテンツデータの実
質的な使用に等しい場合には、例えばコンテンツの実質
的な使用時間または電子機器の実質的な使用時間の一方
を計測することにより、電子機器の実質的な使用時間の
計測と、コンテンツデータの実質的な使用時間の計測が
できる。
【0063】また、例えば、電子機器がオーディオプレ
ーヤなどの場合には、コンテンツデータの実質的な使用
は電子機器の再生機能の実行である。オーディオプレー
ヤでは、早送りや巻き戻しなども実質使用の機能である
ので、この場合には、課金処理手段は、電子機器の使用
には、コンテンツデータの使用を伴わない使用を含むの
で、電子機器の実質的な使用時間の計測と、コンテンツ
データの実質的な使用時間の計測との両方について、課
金のための処理を行なう。
【0064】
【発明の実施の形態】以下、この発明による時間課金シ
ステムおよび電子機器の実施の形態を図を参照しながら
説明する。
【0065】[第1の実施の形態]この第1の実施の形
態の課金対象製品は、コンテンツの使用が可能な電子機
器の場合であり、また、課金対象製品の実質的な使用時
間やコンテンツの実質的な使用時間に対する対価を後払
いする場合の例である。
【0066】[時間課金システムの概要]図1は、この
発明による使用時間による課金を行なうシステムの第1
の実施の形態の場合のビジネスモデルの全体の概要を説
明するための図で、課金対象製品の実質的な使用時間に
よる課金およびコンテンツの実質的な使用時間による課
金を管理するタイムチャージ管理会社21を中心とした
各機関や顧客との関係を示す図である。また、図2は、
この第1の実施の形態の場合における全体の流れを示す
フローチャートである。
【0067】図1に示すように、この実施の形態では、
タイムチャージ管理会社21は、製品製造販売会社22
との間では、「製品の開発製造を委託し、製造された製
品を、使用時間による課金の対象物として製品製造販売
会社22から仕入れる」という関係(図1の(A))を
有する。
【0068】この場合の製造された製品の仕入れ契約の
態様としては、タイムチャージ管理会社21と製品製造
販売会社22との間での製品の売買契約(所有権は、タ
イムチャージ管理会社21が有する)のみとするものの
他、製品の売買契約(所有権は、タイムチャージ管理会
社21が有する)と後述する使用時間に応じて支払われ
る代金の一部分配契約との併用からなるもの、製品の売
買契約はなく(所有権は、製品製造販売会社22が有す
る)、使用時間に応じて支払われる代金の一部分配契約
などの態様がある。
【0069】また、ソフト会社23は、著作権者24と
の間では、「著作権者24からソフトウエアを買い入
れ、また、著作権者24にソフトウエアの制作委託を行
なう」という関係(図1(C))を持つ。そして、ソフ
ト会社23は、タイムチャージ管理会社21との間で
は、「ソフトウエアを供給する」関係(図1(B))を
持つ。タイムチャージ管理会社21は、著作権者24と
の間においては、ソフトウエアの制作委託、ソフトウエ
アの買い入れなどの直接的な関係(図1(D))をも持
つ。
【0070】また、タイムチャージ管理会社21は、ネ
ット銀行25とは、決済業務および資金等で関係(図1
(E))がある。また、タイムチャージ管理会社21
は、課金対象製品が新製品と交換された場合の交換品の
行き先として、ネットオークション等の中古品市場26
と関係(図1(F))を持つ。
【0071】タイムチャージ管理会社21は、会員27
とは、製品供給、課金対象の時間(この時間を課金時間
と呼ぶ)データ等のデータ転送等について関係(図1
(G))がある。会員27は、支払い関係で店舗28と
関係(図1(H))がある。また、タイムチャージ管理
会社21は、店舗28とは、会員27からの料金徴収、
製品納品等で関係(図1(I))がある。
【0072】顧客は、タイムチャージ管理会社21に会
員登録する(図2のステップS21)ことにより、会員
27となり、希望する課金対象製品、この例では、電子
機器を入手することができる(図2のステップS2
2)。
【0073】会員登録は、タイムチャージ管理会社21
の店頭において行なえる他、インターネットを通じた電
子登録(ウエブ(Web)登録)も可能である。電子登
録の場合には、課金対象製品は、タイムチャージ管理会
社21と契約している、例えばコンビニエンスストアな
どの店舗28を通じて、会員27に渡される。また、郵
送により、タイムチャージ管理会社21から会員27に
課金対象製品を送るようにする場合もある。
【0074】この会員登録のとき、会員27には、会員
識別子(使用者識別子でもある。以下、会員IDとい
う)が付与される。
【0075】タイムチャージ管理会社21は、顧客デー
タベース21DBを備え、この顧客データベース21D
Bに、会員27の会員ID、氏名や名称(法人の場
合)、年齢、住所、電子メールアドレス、契約期間、後
述する決済方法、銀行口座番号やクレジットカード番号
などの会員情報を、各会員ごとに、蓄える。
【0076】課金対象製品の電子機器のメモリには、製
品識別子(以下、製品IDという)の他、会員ID、住
所、氏名などの個人情報や日時情報が書き込まれる。こ
のような情報が、メモリに書き込まれた後、課金対象製
品は会員27に渡される。
【0077】タイムチャージ管理会社21の顧客データ
ベース21DBには、会員IDと、当該会員が使用する
製品の製品IDとが対応付けられて記憶されている。な
お、課金対象製品への製品IDの書き込みは、タイムチ
ャージ管理会社21で行ってもよいし、製品製造販売会
社22で行われていてもよい。
【0078】会員27が使用する課金対象製品は、契約
期間内においても変更可能とされ、変更されると、課金
対象製品のメモリや顧客データベース21DBの製品I
Dの書き換えが行なわれる。契約期間も、変更可能とさ
れている。
【0079】タイムチャージ管理会社21には、会員2
7は決済方法についても登録する。タイムチャージ管理
会社21は、その登録された決済方法を、その会員27
についてのレコードに追加する。決済方法としては、会
員27の銀行口座を使用する方法、会員27のクレジッ
トカードの口座を使用する方法、銀行や郵便局、コンビ
ニエンスストアを通じて、タイムチャージ管理会社の口
座に送金する方法、タイムチャージ管理会社が独自に構
築している電子マネー決済システムを利用する方法など
がある。この決済方法は、契約期間内においても、変更
可能である。
【0080】会員27が、銀行口座を使用する方法やク
レジットカードの口座を使用する方法を利用する場合に
は、会員27は、口座番号やクレジットカード番号、暗
証番号などをタイムチャージ管理会社21に通知する。
これらの情報は、前述したように、顧客ベータベースD
Bに蓄積される。
【0081】以上のようにして、会員登録して課金対象
製品である電子機器を入手した会員27は、その電子機
器で使用しようとするコンテンツを入手する(図2のス
テップS23)。このコンテンツの入手は、コンテンツ
データが記憶媒体に記憶されているパッケージメディア
(CD(Compact Disc)やDVD(Dig
ital Video Disc))である場合には、
そのパッケージメディアを、タイムチャージ管理会社2
1や、タイムチャージ管理会社21と契約関係にあるコ
ンビニエンスストアなどの店舗等28などにおいて、会
員27が受け取ることにより行なわれる。また、インタ
ーネットを用いて、希望するコンテンツのコンテンツデ
ータを、Webサーバの機能を備えるタイムチャージ管
理会社21のコンテンツ提供システムから、ダウンロー
ドして入手する場合もある。
【0082】こうして、コンテンツを入手した会員27
は、そのコンテンツおよび電子機器の使用を行なう(図
2のステップS24)。そして、会員27は、予め決め
られた決済時期ごとに、あるいは、課金対象製品である
電子機器自身からの決済要求により、さらには、タイム
チャージ管理会社21からの決済時期到来通知などに従
い、前回の決済時期から今回の決済時期までの期間(課
金期間)についての稼働情報を、タイムチャージ管理会
社21に送る(図2のステップS25)。
【0083】ここで、稼働情報には、後述するように、
電源オン・オフの回数、電子機器の機能別動作情報、メ
ディア情報、テレビチャンネル情報、音楽情報、映像情
報、故障情報が含まれる。電子機器の機能別動作情報に
は、機能ボタンのオン・オフ情報や、機能別の稼働時間
情報などが含まれる。コンテンツの使用時間は、この機
能別の稼働時間情報から、計測可能である。
【0084】タイムチャージ管理会社21は、各会員2
7から送られてくる稼働情報に基づいて、各会員27の
課金対象製品の実質的な使用時間およびコンテンツの実
質的な使用時間による料金を計算し、各会員27に料金
請求を行なう(図2のステップS26)。各会員27
は、請求されたその料金を、登録した決済方法により支
払う(図2のステップS27)。
【0085】機能が向上した新しい製品が登場した場合
には、会員27には、その旨がインターネットのウエブ
(Web)上もしくはファクシミリ等で知らされ、会員
27が、新製品と交換する場合には、タイムチャージ管
理会社21や店舗等28で再登録、またはウエブ(We
b)上で登録操作を行なうことにより、新製品と交換で
きる(図2のステップS28)。
【0086】なお、新製品と交換された製品は返却さ
れ、ネットオークションなどの中古品市場26で取り引
きされる。または、新装整備されて、中古品として割安
の使用料で提供される。
【0087】[課金対象製品としての電子機器の構成]
この第1の実施の形態においては、課金対象製品として
の電子機器としては、例えば記録再生装置のように、再
生機能、記録機能、早送り機能、巻き戻し機能、一時停
止機能、停止機能などの複数個の機能を備えるものを対
象としている。そして、電子機器の各機能毎の使用時間
をそのまま課金対象の時間(課金時間)とするのではな
く、各機能毎の使用時間に、各機能毎に予め設定した重
み付け係数を掛け合わせて課金時間を計算する。
【0088】各機能毎の重み付け係数としては、例え
ば、使用者の使用に直接関与する機能には大きい重み付
け係数を付与し、実質的な使用状態に直接的に関与しな
い機能には小さい重み付け計数を付与するように設定す
る。さらに、例えば開発費のかかった機能に関しては、
より大きい重み係数を付与するように設定する、などの
重み付け方法を用いることができる。
【0089】例えばビデオ機器やオーディオ機器では、
再生ボタン(再生機能)を基準として考え、重み付け係
数を「1」とする。そして、ストップボタン(停止機
能)や巻き戻しボタン(巻き戻し機能)の重み付け係数
は「0」、早送りボタン(早送り機能)の重み付け係数
は「0.5」、記録ボタン(記録機能)の重み付け係数
は「1.2」、エフェクトボタン(エフェクト機能)の
重み付け係数は「2」などというように、予め設定す
る。
【0090】また、この第1の実施の形態では、電子機
器の種類によっても、使用時間から課金時間を計算する
際の重み付け係数を変えるようにしている。例えば、音
楽系機器の重み付け係数を「1」としたとき、映像系機
器はオーディオ情報の再生も伴うことを考慮して、その
重み付け係数は、「1.5」、文字系機器は、簡単な機
能であるので、その重み付け係数は、「0.8」という
ように、電子機器の種類に応じて、予め異なる係数を設
定するようにする。
【0091】なお、重み付け係数は、CD(Compa
ct Disc)、MD(MiniDisc)、DVD
(Digital Video Disc)、テレビ、
ラジオ等のメディアによって変えてもよい。
【0092】以下に詳細に説明する第1の実施の形態の
例では、電子機器の種類に応じた重み付けと、機能毎の
重み付けとを併用する。そして、機能毎の重み付けは、
電子機器のマイクロコンピュータ部のCPUの負荷率P
により行なう。ここで、CPUの負荷率は、スリープ時
間を含む時間のうちのCPUが継続的に動作している時
間の割合であり、各機能に応じた割合となる。
【0093】また、この第1の実施の形態では、コンテ
ンツの実質的な使用時間として、当該コンテンツのコン
テンツデータを実質的に使用する時間を課金対象の課金
時間とする。
【0094】例えば、楽曲のオーディオコンテンツや映
画の画像コンテンツの場合には、電子機器で再生がなさ
れて、コンテンツデータが記憶媒体(記録媒体)から読
み出されてデコード処理され、スピーカやディスプレイ
に送出された時間を実質的に使用された時間として、そ
れを課金時間とする。
【0095】すなわち、この場合には、電子機器で再生
機能が実行されている時間となる。なお、この再生機能
には、ノーマル再生速度での再生だけでなく、高速再生
やスロー再生、さらにはスチル再生を含むものである。
単なる巻き戻しや早送りは、コンテンツデータの読み出
し、デコードを伴わないので、この例では、コンテンツ
の実質的な使用には当たらないものとしている。
【0096】この場合に、通常再生のときと、高速再生
やスロー再生、さらにはスチル再生のときとでは、コン
テンツの使用時間の課金に異なる重み付けをするように
することもできる。
【0097】また、コンテンツがコンピュータゲームソ
フトや、コンピュータ用の種々のアプリケーションプロ
グラムの場合には、電子機器としてのコンピュータで、
当該コンピュータゲームソフトやアプリケーションプロ
グラムが実際に実行されている時間を、課金対象の使用
時間、つまり課金時間とする。その場合に、前述のよう
に、CPUの負荷率に応じて、コンテンツの使用時間に
ついても重み付けをするようにすることができる。
【0098】このように、コンテンツの実質的な使用時
間は、そのコンテンツデータを使用する電子機器の特定
の機能の実行時間、また、必要に応じて、その機能の実
行履歴から、計測される。例えば、画像や音声のコンテ
ンツの場合には、そのコンテンツの再生時間として計測
され、プログラムの場合には、その利用履歴により表さ
れる使用時間として計測される。そして、その計測の際
に、そのコンテンツの使用の際に使用する電子機器の機
能に応じた重み付けを伴って、使用時間の計測を行なう
場合もある。
【0099】図3は、この第1の実施の形態の時間課金
システムに用いられる電子機器30の構成例を示すもの
で、例えばCDプレーヤやDVDプレーヤなどのディス
ク再生装置の場合である。この第1の実施の形態の電子
機器30は、図3に示すように、機器30の全体を制御
するための制御部を構成するマイクロコンピュータ部3
1と、記憶媒体としてのディスク媒体の装填部を備える
メディアドライブ32Dやデジタル信号処理部(図示は
省略)やアナログ信号処理部(図示は省略)などからな
る機能実行部32と、複数個の機能ボタンからなるキー
操作部33と、例えば液晶ディスプレイからなる表示部
34と、課金処理部35と、パーソナルコンピュータと
のインタフェース部36とを備えて構成される。
【0100】課金処理部35は、マイクロコンピュータ
からなる制御部351と、時間計測のための時計部35
2と、不揮発性メモリ353とからなる。この課金処理
部35は、不揮発性メモリ353を外付けとした1チッ
プIC、あるいは不揮発性メモリ353も含む1チップ
ICとして構成することもできる。
【0101】マイクロコンピュータ部31は、キー操作
部33を通じた使用者の入力操作により、いずれの機能
ボタンが操作されたかを判別し、その判別結果に応じた
機能を実行させるように機能実行部32を制御する。ま
た、操作された機能ボタンの情報を課金処理部35の制
御部351に送る。
【0102】課金処理部35の制御部351は、マイク
ロコンピュータ部31からの機能ボタンの情報から、そ
の機能ボタンに応じた特定の機能が選択されて実行中で
あることを認識し、不揮発性メモリ353に機能の実行
履歴情報として保存する。そして、制御部351は、時
計部352からの時間情報を参照して、前記の機能の実
行時間、つまり、その機能の使用時間を計測し、その計
測した使用時間から前述したようにして課金時間を算出
し、算出した課金時間をメモリ353に格納する。
【0103】なお、時計部352のクロックは、デジタ
ル通信ネットワークを通じて、ホストサーバとしてのタ
イムチャージ管理会社からの修正情報により、適宜、修
正されて、常に正確なクロックとされている。
【0104】不揮発性メモリ353には、上述の情報の
他、当該電子機器30の製品ID、当該電子機器30の
使用者である会員の会員ID、パスワード、電子機器3
0に過去に装填されたディスク媒体の識別情報なども記
憶される。
【0105】[電子機器で使用するコンテンツについ
て]この第1の実施の形態においては、タイムチャージ
管理会社21から提供されるパッケージメディアとして
のディスク媒体には、当該ディスク媒体に書き込まれて
いるコンテンツデータが、実質的な使用時間に対して課
金がなされる使用時間課金コンテンツのコンテンツデー
タであることを示すコンテンツ時間課金情報が、コンテ
ンツデータと共に書き込まれている。
【0106】図4は、この例で用いられるディスク媒体
に記憶(記録)されているデータの構成の概略を示すも
のである。この種のディスク媒体100においては、図
4に示すように、その最内周部はリードイン部101、
最外周はリードアウト部103とされ、これらリードイ
ン部101とリードアウト部103との間が、コンテン
ツデータが書き込まれるプログラムエリア102とされ
る。
【0107】そして、リードイン部101には、当該デ
ィスク媒体100に書き込まれているコンテンツの目次
情報などからなるTOC(Table of Cont
ents)と呼ばれる情報が書き込まれている。この第
1の実施の形態では、図4に示すように、このTOC1
05とは別に、コンテンツ時間課金情報106が、この
リードイン部101に書き込まれている。ディスク媒体
100に書き込まれているコンテンツが、使用時間課金
コンテンツでないときには、このコンテンツ時間課金情
報106は、リードイン部101には設けられない。
【0108】コンテンツ時間課金情報106は、ディス
ク媒体100の識別子(以下、ディスク媒体の識別子を
メディアIDという)や書き込まれているコンテンツの
識別子(以下、コンテンツの識別子をコンテンツIDと
いう)からなる識別情報107と、コンテンツの単位時
間当たりの使用価格(以下、コンテンツ使用価格とい
う)からなる価格情報108と、コンテンツの使用許可
回数からなる回数制限情報109などを含む。
【0109】価格情報108のコンテンツ使用価格に
は、使用価格無料を含む。また、回数制限情報109に
は、制限がない場合には使用許可回数として無限大を意
味するデータが書き込まれる。また、制限がある場合に
は、回数制限情報109には、有限値の回数値N(Nは
整数で、N≧0である)を示すデータが書き込まれる。
【0110】電子機器30は、このリードイン部101
のTOC105およびコンテンツ時間課金情報106を
コンテンツデータの使用に先立って読み取るようにし、
コンテンツ時間課金情報106がないときには、従前と
同様に、装填されたディスク媒体は、それに書き込まれ
ているコンテンツの所有権に対価が支払われたものとし
て解釈して、コンテンツの使用についての課金のための
処理は行なわない。
【0111】そして、コンテンツ時間課金情報106が
ディスク媒体100から読み出されたときには、電子機
器30は、その情報内容を解析し、価格情報108に基
づいて課金のための処理をすると共に、回数制限情報1
09に従った使用許可回数だけの使用を許可するように
する。
【0112】なお、コンテンツ時間課金情報106は、
TOC105と別ではなく、TOC105内の情報とし
て書き込むようにしてもよい。また、コンテンツ時間課
金情報106は、リードアウト部103に書き込むよう
にしてもよい。さらには、ICメモリが埋め込まれるデ
ィスク媒体の場合には、そのICメモリにコンテンツ時
間課金情報を書き込むようにしてもよい。
【0113】また、ディスク媒体がディスケットあるい
はカートリッジ内に収納されるものであって、そのディ
スケットあるいはカートリッジ内にメモリが設けられる
ような場合には、当該メモリにコンテンツ時間課金情報
を書き込むようにしてもよい。
【0114】なお、コンテンツ時間課金情報106とし
ては、コンテンツが時間課金コンテンツであるか否かの
1ビットのフラグを伴うようにしてもよい。その場合
に、コンテンツが、時間課金コンテンツでないときに
は、価格情報や回数制限情報としてはダミーデータを書
き込む、あるいは、それら価格情報や回数制限情報を書
き込まないようにしてもよい。
【0115】[電子機器でのコンテンツ使用動作]図5
およびその続きである図6は、この電子機器30での機
能毎の課金時間(この明細書においては、課金対象の使
用時間を課金時間と呼ぶ。以下同じ)の算出および課金
のための処理を示すフローチャートである。
【0116】まず、電子機器30の電源がオンされる
と、図5のフローチャートのスタートから処理を開始
し、ディスク媒体が装填されるのを待つ(ステップS3
1)。マイクロコンピュータ部31は、ディスク媒体の
装填を確認すると、そのリードイン部101のTOC1
05およびコンテンツ時間課金情報106を読み出す
(ステップS32)。
【0117】そして、マイクロコンピュータ部31は、
ディスク媒体のコンテンツが、使用時間課金コンテンツ
であるか否か判別し(ステップS33)、コンテンツが
使用時間課金コンテンツではないと判別したときには、
コンテンツの実質使用による課金のための処理は行なわ
ず、この例では、電子機器30の実質使用による課金の
ための処理のみを行なって(ステップS34)、この処
理ルーチンを終了する。
【0118】また、マイクロコンピュータ部31は、デ
ィスク媒体のコンテンツが、使用時間課金コンテンツで
あると判別したときには、ステップS32で読み出した
コンテンツ時間課金情報106に含まれている識別情報
107と、課金処理部35の不揮発性メモリ353に格
納されている、過去に電子機器30に装填されたディス
ク媒体の識別情報とを参照することにより、既に当該デ
ィスク媒体は、過去に電子機器30に装填され、そのコ
ンテンツ時間課金情報は取り込み済みであるか否か判別
する(ステップS35)。
【0119】ステップS35で、マイクロコンピュータ
部31が、ディスク媒体は、初めて当該電子機器30に
装填されたもので、そのコンテンツ時間課金情報は取り
込み済みではないと判別したときには、課金処理部35
の不揮発性メモリ353に、その識別情報107を記憶
し(ステップS36)、また、ステップS32で取り込
んだコンテンツ時間課金情報106の詳細内容を解釈し
て、回数制限情報109に示される使用許可回数に制限
があるか否か判別する(ステップS37)。
【0120】そして、マイクロコンピュータ部31は、
ステップS37で、使用回数制限がある、すなわち、使
用許可回数が無限大ではないと判別したときには、その
使用許可回数の値Nを、前記格納した識別情報107で
示されるメディアのコンテンツについての使用許可回数
として、課金処理部35の不揮発性メモリ353のメモ
リエリアの一部である回数メモリ部に、前記識別情報1
07に関連つけて格納する(ステップS38)。
【0121】また、マイクロコンピュータ部31は、ス
テップS37で、使用許可回数が無限大であって、使用
回数制限がないと判別したときには、不揮発性メモリ3
53の前記回数メモリ部に、「回数制限無し」を示す情
報を、前記識別情報107に関連付けて格納する(ステ
ップS39)。
【0122】ステップS38またはステップS39にお
いて、不揮発性メモリ353の回数メモリ部への使用許
可回数に関する情報の書き込みが終了したら、マイクロ
コンピュータ部31は、価格情報108をチェックし
て、コンテンツの使用は有料であるか否か判別し(ステ
ップS40)、有料であれば、課金処理部35の不揮発
性メモリ353のメモリエリアの一部であるコンテンツ
使用価格メモリ部に、単位時間当たりの使用価格を、前
記識別情報107に関連付けて書き込む(ステップS4
1)。また、コンテンツの使用が無料であるときには、
マイクロコンピュータ部31は、不揮発性メモリ353
の前記コンテンツ使用価格メモリ部に「使用無料」を示
す情報を、前記識別情報107に関連付けて格納する
(ステップS42)。
【0123】ステップS41またはステップS42にお
いて、不揮発性メモリ353のコンテンツ使用価格メモ
リ部へのコンテンツ使用価格に関する情報の書き込みが
終了したら、マイクロコンピュータ部31は、前記識別
情報107で表されるディスク媒体およびコンテンツに
ついての、回数メモリ部の内容を読み出す(図6のステ
ップS51)。また、ステップS35で、コンテンツ時
間課金情報は取り込み済みであると判別したときにも、
このステップS51に進み、同様にして、前記識別情報
107で表されるディスク媒体およびコンテンツについ
ての、回数メモリ部の内容を読み出す。
【0124】そして、マイクロコンピュータ部31は、
回数制限があるか否か判別し(ステップS52)、回数
制限があれば、使用許可回数の残りは「0」ではないか
確認する(ステップS53)。使用許可回数の残りが
「0」であったときには、「残りの使用許可回数が
「0」になったので、コンテンツの使用は不可である」
ことを表示部34の画面にメッセージ表示して、使用者
に通知する(ステップS54)。そして、マイクロコン
ピュータ部31は、機能実行部32の複数の機能のう
ち、コンテンツの使用に関する機能を使用不能として
(ステップS55)、この処理ルーチンを終了する。
【0125】また、ステップS52で使用回数制限はな
いと判別したときと、ステップS53で使用許可回数の
残が残っている(「0ではない。」)と判別したときに
は、マイクロコンピュータ部31は、不揮発性メモリ3
53の、前記識別情報107で表されるディスク媒体お
よびコンテンツについての、コンテンツ使用価格メモリ
部の内容を読む(ステップS56)。
【0126】そして、コンテンツ使用価格は、無料であ
るかどうかチェックし(ステップS57)、無料である
ときには、電子機器30の実質的な使用時間のみによる
課金のための処理を行なう(ステップS58)。また、
コンテンツ使用価格が「0」でないときには、その使用
価格を表示部34の画面に表示して有料コンテンツであ
ることを使用者に知らせ(ステップS59)、電子機器
30の実質的な使用時間による課金のための処理を行な
うと共に、コンテンツの使用時間による課金のための処
理を行なう(ステップS60)。以上で、この処理ルー
チンを終了する。
【0127】ステップS58およびステップS60の処
理は、課金処理部35の制御部351が、マイクロコン
ピュータ部31と協働して行なう。このステップS58
およびステップS60の、より詳細な処理動作を、図7
およびその続きである図8を参照して、次に説明する。
【0128】まず、マイクロコンピュータ部31は、機
能ボタンが操作されて、オンとされたか否か判別する
(ステップS61)。機能ボタンがオンとされたと判別
したときには、オンされた機能ボタンは何であるかを認
識する(ステップS62)。
【0129】認識された機能ボタンの情報は、マイクロ
コンピュータ31から課金処理部35の制御部351に
送られ、制御部351は、オンされた機能ボタンは何で
あるかを認識し、その認識した機能ボタンを示すボタン
種類情報を不揮発性メモリ353に、前記識別情報10
7に関係付けて格納する(ステップS63)。
【0130】また、制御部351は、当該オンされた機
能の実行時間、つまり、そのオンされた機能の使用時間
T1を時計部352の情報を用いて計測する(ステップ
S64)。この使用時間T1には、マイクロコンピュー
タ部31のCPUがスリープ状態であるスリープ時間を
含んでいる。
【0131】次に、マイクロコンピュータ部31のCP
Uが継続的に動作している時間である演算処理時間、つ
まりスリープ時間を除く時間T2を計測すると共に、マ
イクロコンピュータ35のCPUの負荷率Pを算出する
(ステップS65)。
【0132】負荷率Pの算出は、 P=(T2/T1)×K により行なわれる。ここで、Kは、ビデオ機器、オーデ
ィオ機器、テレビ受像機、メディア種類等による変動係
数である。これは装置の種類に応じたものであるので、
装置の種類別係数と呼ぶことができる。
【0133】以上の使用時間T1の計測のステップS6
4と演算処理時間T2およびCPU負荷率Pの計測のス
テップS65を、当該実行中機能の動作が終了するまで
継続する(ステップS66)。なお、この例では、実行
中に繰り返しCPU負荷率Pを演算する例を示したが、
実行が終了した時点でCPU負荷率Pを演算するように
してもよい。
【0134】次に、課金処理部35の制御部351は、
ステップS66において、マイクロコンピュータ部31
からの情報に基づいて、実行中機能の動作が終了したと
判別すると、終了した機能は、コンテンツデータを使用
する機能であるか否か判別し(ステップS67)、コン
テンツデータを使用しない機能であると判別したときに
は、電子機器30の使用についての課金時間Dtのみを
計算をする(ステップS68)。
【0135】このとき、課金処理部35の制御部351
は、電子機器30の使用についての課金時間Dtを、 課金時間Dt=使用時間T1×CPU負荷率P なる計算式を用いて計算する。そして、計算結果の課金
時間Dtの情報を不揮発性メモリ353に格納する(ス
テップS69)。ここで、課金時間Dtは、上式からT
2×Kであるため、T1の計測をせず、演算処理時間T
2の計測のみを行なうようにしてもよい。
【0136】また、制御部351は、ステップS67
で、終了した機能は、コンテンツデータを使用する機能
であると判別したときには、不揮発性メモリ353の記
憶内容から、使用したコンテンツは、無料コンテンツで
あるか否か判別する(ステップS71)。
【0137】そして、制御部351は、ステップS67
で、使用コンテンツは無料コンテンツであると判別した
ときには、ステップS69と同様にして、電子機器30
の使用についての課金時間Dtのみを計算する(ステッ
プS72)。また、ステップS67で、使用コンテンツ
は無料コンテンツではないと判別したときには、電子機
器30の使用についての課金時間Dtを計算すると共
に、コンテンツの使用についての課金時間Ctの計算を
する(ステップS73)。
【0138】このとき、課金処理部35の制御部351
は、コンテンツの使用についての課金時間Ctを、 課金時間Ct=使用時間T1×コンテンツ価格正規化係
数W なる計算式を用いて計算する。ここで、コンテンツ価格
正規化係数Wは、予め定められた単位使用時間当たりの
標準価格に対するコンテンツ使用価格(単位使用時間当
たりのコンテンツの使用価格)の正規化係数値であり、 W=(コンテンツ使用価格)/(単位使用時間当たりの
標準価格) によって求められる。
【0139】このコンテンツ価格正規化係数Wを用いる
ことにより、実際の支払い料金を算出する際には、コン
テンツそれぞれの使用価格に関係なく、課金時間Ct
に、単位時間当たりの標準価格を乗算することにより、
容易に料金計算ができる。
【0140】以上のようにして求められた電子機器の使
用についての課金時間Dtの情報と、コンテンツの使用
についての課金時間Ctの情報とを不揮発性メモリ35
3に格納する(ステップS74)。
【0141】次に、制御部351は、マイクロコンピュ
ータ部31からの情報に基づいて、コンテンツの1回分
の使用の終了であるか否か判別し(ステップS75)、
1回分の使用の終了であると判別したときには、当該コ
ンテンツに使用回数制限があったか否か判別し(ステッ
プS76)、使用回数制限があったときには、不揮発性
メモリ353の回数メモリ部の、対応するコンテンツに
ついての使用許可回数の値を1だけ減らす(ステップS
77)。
【0142】次に、電源がオフされたか否か判別し(ス
テップS78)、電源がオフでなければ、図7のステッ
プS61に戻って、次の機能ボタンのオンを待ち、電源
オフとされたときには、この処理ルーチンを終了する。
また、ステップS75でコンテンツの1回分の使用終了
ではないと判別したとき、さらに、ステップS76で当
該コンテンツに回数制限は無いと判別したときには、ス
テップS78に進み、電源がオフされたか否か判別し、
電源がオフでなければ、図7のステップS61に戻っ
て、次の機能ボタンのオンを待ち、電源オフとされたと
きには、この処理ルーチンを終了する。
【0143】[不揮発性メモリ353の記憶内容の一
例]図9に課金処理部35の不揮発性メモリ353の記
憶内容の構成例を示す。すなわち、メモリ353には、
データは、システム管理情報、ユーザ情報、コンテンツ
情報、決済情報、稼働情報に、分類されて、それぞれ所
定のアドレスに記憶されている。
【0144】システム管理情報としては、当該電子機器
30の製品IDや例えば使用時間が契約などにより制限
されている場合におけるその製品の使用時間制限設定情
報、認証情報などが登録されている。ユーザ情報として
は会員IDやユーザの氏名、年齢、銀行口座やクレジッ
ト番号などの個人情報が登録されている。決済情報とし
ては、決済回数、場所、日時情報などが記録される。
【0145】稼働情報としては、電源オン・オフ回数の
情報や、機能別課金時間Dt、Ctの情報を含む機能別
動作情報、CD,MD,DVDなどのメディア情報、コ
ンテンツ名やコンテンツIDなどからなるコンテンツ情
報、何チャンネルを何時間視聴したかの情報を含むテレ
ビ(TV)チャンネル情報、どのアーチストの、どの楽
曲を再生したかの情報を含む音楽情報、視聴したタイト
ル情報などを含む映画情報、故障情報、ダウンロード機
能を有する電子機器の場合にはダウンロード時間情報な
どが記憶される。
【0146】この稼働情報は、タイムチャージ管理会社
21に送られ、上記の情報を元に、契約条件に沿って料
金計算され、会員27に請求されることになる。
【0147】[コンテンツの使用回数制限の解除]上述
したように、この第1の実施の形態においては、コンテ
ンツ時間課金情報に含まれる回数制限情報によって、コ
ンテンツの使用回数は制限される。しかし、制限された
回数以上の使用を、使用者である会員が希望する場合に
は、使用価格を変更するなどして許可することができる
ようにすることが望ましい。これにより、所定回数まで
を試供中として、安価な割引使用価格でコンテンツの使
用を許可し、その後、継続して使用を希望する使用者に
は、割引の無い通常使用価格でのコンテンツの使用を許
可するなどの、サービスを実現することができる。
【0148】ところで、この第1の実施の形態において
は、電子機器30から、タイムチャージ管理会社21の
課金管理システム210に対して、前述のように、計測
して不揮発性メモリ353に格納している課金時間D
t、Ctの情報を通知して、課金の決済を行なうように
している。
【0149】このため、この第1の実施の形態の電子機
器30は、図10に示すように、インタフェース36を
通じてパーソナルコンピュータ40と接続される。パー
ソナルコンピュータ40は、インターネットなどのデジ
タル通信ネットワーク41を通じて、Webサーバの機
能を備えているタイムチャージ管理会社21の課金管理
システム210に接続されており、決済時期が近付く
と、課金管理システム210は、パーソナルコンピュー
タ40に決済時期が近付いたことを電子メールなどで通
知し、電子機器の稼働情報などをパーソナルコンピュー
タに転送するように促す。電子メールが使用できない使
用者に対しては、郵便によるメールにより、決済時期が
近付いたことを通知するようにする。
【0150】上記の通知を受けた使用者は、電子機器3
0をパーソナルコンピュータ40に接続し、データ転送
の作業を行ない、課金管理システム210に送るように
する。
【0151】このように、第1の実施の形態では、図1
0のようなネットワークを構成して、電子機器30と、
タイムチャージ管理会社21の課金管理システム210
とを接続させることが可能であるので、この仕組みを利
用して、この第1の実施の形態では、タイムチャージ管
理会社21は、使用者の要求に応じて、時間課金情報1
06の回数制限情報109で制限した使用回数以上のコ
ンテンツ使用を許可するようにしている。なお、この使
用許可要求のためのアプリケーションは、予め会員に
は、後述する決済アプリケーションなど共に、タイムチ
ャージ管理会社21から供与されていて、会員のパーソ
ナルコンピュータ40にインストールされているものと
する。
【0152】図11およびその続きである図12は、使
用回数制限を解除する際の処理手順を説明するためのフ
ローチャートである。この図11および図12の処理
は、パーソナルコンピュータ40の制御用CPU(Ce
ntral Processing Unit)による
処理動作を中心に記述したものである。
【0153】使用制限回数の解除を希望する会員は、ま
ず、パーソナルコンピュータ40からタイムチャージ管
理会社21(Webサーバ)にデジタル通信ネットワー
ク41を通じて接続要求を送出して、その課金管理シス
テム210とパーソナルコンピュータ40とを接続する
操作を行なう(ステップS81)。
【0154】パーソナルコンピュータ40が課金管理シ
ステム210に接続されると、Webサーバとしての課
金管理システム210からは、アプリケーションメニュ
ーが送られてくるので、パーソナルコンピュータ40は
それを表示する(ステップS82)。そして、使用者に
よって、前記メニューから、使用許可回数が「0」とな
って、使用が不可となったコンテンツの使用許可要求が
選択されたか否か判別する(ステップS83)。
【0155】ステップS83で使用許可要求以外がメニ
ューから選択されたと判別したときには、その選択され
た処理を実行する(ステップS84)。また、ステップ
S83で、使用許可要求が選択されたと判別したときに
は、課金管理システム210から電子機器の接続を促す
メッセージ画面が送られてくるので、それをディスプレ
イに表示する(ステップS85)。
【0156】そして、電子機器30が接続されているか
どうかをチェックし(ステップS86)、電子機器30
が接続されていなければ、ステップS85の電子機器の
接続を促すメッセージ画面表示を継続する。
【0157】電子機器30の接続が確認されると、課金
管理システム210からは、会員IDと、パスワードの
入力を促す画面を送られてくるので、それを受信して、
ディスプレイに表示する(ステップS87)。そして、
使用者による会員IDとパスワードの入力を待つ(ステ
ップS88)。そして、使用者が会員IDとパスワード
を入力すると、課金管理システム210に、入力された
会員IDとパスワードを、デジタル通信ネットワーク4
1を通じて送る(ステップS89)。
【0158】課金管理システム210では、送られてき
た会員IDとパスワードにより特定される使用者が、課
金管理システム210の会員登録情報メモリに記憶され
ている会員であるか否かを判別するとともに、課金管理
メモリに記憶されている課金に対する支払い情報を参照
して、過去の課金に対する支払いを済ましている会員で
あるかどうかを判別して、使用許可要求を受け付けてよ
い使用者であるか否か判別する。
【0159】そして、課金管理システム210は、使用
許可要求を受け付けてよい使用者ではないと判別したと
きには、認証NGであることを示す情報を、使用者のパ
ーソナルコンピュータ40に送り返すので、パーソナル
コンピュータ40は、この認証NG画面を表示する(ス
テップS91)。この認証NG画面には、使用者IDお
よびパスワードの再入力を行なうか否かの、例えば選択
ボタンが表示されている。
【0160】パーソナルコンピュータ40では、使用者
が前記選択ボタンを通じて再入力を行なうという選択指
示をしたかどうか判別し(ステップS92)、再入力す
るとの選択指示を行なったと判別したときには、再入力
要求を課金管理システム210に送り、その応答として
課金管理システム210からの送られてくる使用者ID
と、パスワードの入力を促す予約情報入力画面を受信し
(ステップS87)、それ以降の処理ステップを繰り返
す。
【0161】また、ステップS92で、使用者が前記選
択ボタンを通じて再入力は行なわないという選択指示を
したと判別したときには、使用許可要求処理の中止要求
を課金管理システム210に送り、この使用許可要求ル
ーチンを終了する。
【0162】ステップS90で、会員の認証がOKであ
ると判別したときには、使用許可要求をするコンテンツ
を特定するための識別情報(メディアIDやコンテンツ
ID)を、使用者の指定に基づき、電子機器30から取
得する(ステップS93)。そして、その取得した識別
情報を、使用許可要求コンテンツ情報として、課金管理
システム210に送る(ステップS94)。
【0163】これに対して、課金管理システム210か
らは、当該識別情報で特定されるコンテンツついての使
用許可条件を送ってくるので、パーソナルコンピュータ
40では、それを受信してディスプレイに表示する(ス
テップS95)。この例では、この使用許可条件には、
新たなコンテンツ使用価格や、新たな制限回数の情報が
含まれる。
【0164】使用者は、この使用許可条件を承諾すると
きには、例えば画面のOKボタンアイコンを操作し、承
諾しないときには、例えばキャンセルボタンアイコンを
操作する。パーソナルコンピュータ40は、使用者が使
用許可条件を承諾したかどうか判別し(ステップS9
6)、承諾しないと判別したときには、この使用許可要
求の処理ルーチンを終了する。
【0165】また、使用者が使用許可条件を承諾したと
判別したときには、使用許可条件に含まれる新たな使用
許可回数および新たなコンテンツ使用価格を電子機器3
0に送って、その課金処理部35の制御部351によ
り、不揮発性メモリ353の回数メモリ部およびコンテ
ンツ使用価格メモリ部の内容を書き換えさせるように指
示する(ステップS97)。これを受けて、電子機器3
0の制御部351は、不揮発性メモリ353の回数メモ
リ部およびコンテンツ使用価格メモリ部の内容の書き換
えを実行する。
【0166】以上により、不揮発性メモリ353の回数
メモリ部の使用許可回数が「0」でなくなり、使用者に
よる当該コンテンツの使用がさらに可能となる。そし
て、その使用の際の課金料金は、新たなコンテンツ使用
価格に基づいたものとなる。
【0167】なお、以上の説明では、パーソナルコンピ
ュータ40を介在させて、電子機器30と課金管理シス
テム210とを接続し、電子機器30の不揮発性メモリ
353の回数メモリ部およびコンテンツ使用価格メモリ
部の、回数制限情報および価格情報を書き換えることに
より、使用制限を解除するようにしたが、使用制限の解
除の方法としては、これに限られるものではない。
【0168】例えば、課金管理システム210からは、
使用許可条件を送るのではなく、図10に示すように、
課金管理システム210がデータベース211に格納し
て保持している回数制限解除鍵を、電子機器30に送る
ようにしてもよい。その場合には、電子機器30は、回
数制限解除鍵が与えられたときに、回数メモリ部の使用
許可回数を予め定められている所定の値、あるいは無限
大を設定すると共に、コンテンツ使用価格メモリ部に
は、予め定められた価格を設定するようにする。
【0169】回数制限解除後の使用許可回数や、コンテ
ンツ使用価格の情報を、コンテンツ時間課金情報106
に含めてディスク媒体に記録しておき、回数制限解除鍵
が与えられたときには、回数メモリ部の使用許可回数お
よびコンテンツ使用価格メモリ部の使用価格として、前
記時間課金情報106に含められている使用許可回数お
よび価格情報を設定するようにしてもよい。
【0170】また、回数制限解除鍵は、上述の例のよう
に、パーソナルコンピュータ40を用いてデジタル通信
ネットワーク41を通じて電子機器30に直接に送る方
法ではなく、会員27を介して間接的に送る方法を用い
ることもできる。その場合には、例えば会員27がタイ
ムチャージ管理会社に出向いて、あるいは電話により、
使用許可要求をする。
【0171】この使用許可要求に対しては、タイムチャ
ージ管理会社21は会員認証を行なった後、会員認証が
OKであるときに、会員に、文書を持って、あるいは、
携帯電話などの通信手段を介して、回数制限解除鍵を、
課金管理システム210から会員27に与えるようにす
る。また、郵便により、回数制限解除鍵を課金管理シス
テム210から会員27に与えるようにしてよい。
【0172】そして、回数制限解除鍵を受け取った会員
は、電子機器30の操作部34を通じて、回数制限解除
鍵を電子機器30に入力する。回数制限解除鍵が入力さ
れると、前述したように、電子機器30は、回数メモリ
部の使用許可回数を予め定められている所定の値、ある
いは無限大を設定すると共に、コンテンツ使用価格メモ
リ部には、予め定められた価格を設定するようにする。
【0173】なお、例えば、使用回数制限を解除する場
合に、解除後は必ず使用回数制限を設けないとするので
あれば、使用許可条件は、コンテンツ使用価格のみであ
ってよい。
【0174】[電子機器からの課金時間の情報の通知]
次に、図10に示したシステムを用いて、電子機器30
から課金管理システム210に対して、課金時間情報を
通知する場合について説明する。
【0175】前述したように、タイムチャージ管理会社
21の課金管理システム210は、決済時期が近付く
と、パーソナルコンピュータ40に決済時期が近付いた
ことを電子メールなどで通知し、会員に、電子機器30
の稼働情報などをパーソナルコンピュータ40に転送す
るように促す。
【0176】そこで、使用者は、電子機器30をパーソ
ナルコンピュータ40に接続し、データ転送の作業を行
なうようにする。電子機器30は、パーソナルコンピュ
ータ40からのデータ転送要求を受けると、メモリ35
3に蓄積されている、製品ID情報や会員ID情報と、
課金時間Dt、Ctの情報を含む稼働情報を読み出し、
パーソナルコンピュータ40のハードディスクなどの記
憶部に転送する。パーソナルコンピュータ40は、決済
時期に、記憶している情報を課金管理システム210に
送るようにする。
【0177】図13は、この転送作業の流れを示すフロ
ーチャートであり、図13(A)は、電子機器30にお
ける処理を、図13(B)は、パーソナルコンピュータ
40における処理を、それぞれ示している。
【0178】電子機器30では、電源がオンにされると
(ステップS101)、初期化される(ステップS10
2)。次に、パーソナルコンピュータ40に接続された
か否か判別し(ステップS103)、接続されたと判別
したときには、パーソナルコンピュータ40からのデー
タ転送要求の到来を待つ(ステップS104)。
【0179】そして、パーソナルコンピュータ40から
のデータ転送要求が到来したら、メモリ353に蓄積さ
れている稼働情報および製品ID、会員IDなどの情報
を転送する(ステップS105)。データの転送が終了
したら(ステップS106)、前回の決済時に、データ
転送したデータ353をメモリから削除して(ステップ
S107)、処理を終了する。
【0180】今回のデータは転送後も残して、前回のデ
ータを消去するようにするのは、メモリ容量を考慮する
と共に、データ転送が、例えば伝送路上でのトラブルな
どにより、失敗した時に、課金管理システム210側か
らの要請により再度のデータ転送が必要になる場合があ
ることと、今回のデータ転送までに課金管理システム2
10側からの再度のデータ転送の要請がなかったことか
ら、前回のデータを消去しても差し支えないからであ
る。
【0181】なお、メモリ353のメモリ容量が大きい
場合には、前回ではなく、前々回やさらにその前の転送
データのみを消去するようにして、できるだけ、データ
を残すようにしても、勿論よい。
【0182】一方、パーソナルコンピュータ40では、
電源がオンにされると(ステップS111)、初期化さ
れる(ステップS112)。次に、ユーザの指示により
決済アプリケーションを起動する(ステップS11
3)。この決済アプリケーションは、予め、タイムチャ
ージ管理会社21から会員27に供与されて、パーソナ
ルコンピュータ40にインストールされている。
【0183】次に、パーソナルコンピュータ40では、
転送要求ボタンアイコンの操作を促すメッセージを送出
する(ステップS114)。このメッセージによりユー
ザが転送要求ボタン操作を行なうと(ステップS11
5)、データ転送要求を電子機器30に送出する(ステ
ップS116)。
【0184】このデータ転送要求に対応して電子機器3
0からは稼働情報などのデータが転送されてくるので、
そのデータをハードディスクに保存する(ステップS1
17)。そして、電子機器30からのデータの受信の完
了を確認すると(ステップS118)、データ受信完了
メッセージ表示して(ステップS119)、この処理ル
ーチンを終了する。
【0185】そして、図14に示すように、パーソナル
コンピュータ40は、タイムチャージ管理会社21の課
金管理システム210からのリモート・アクセスによる
転送要求を受信したときには(ステップS121)、自
動的に転送モードになり、管理会社の課金管理システム
210と接続する(ステップS122)。そして、ハー
ドディスクに蓄えていた稼働情報などのデータを課金管
理システム210に転送する(ステップS123)。そ
して、データ転送の完了を確認すると(ステップS12
4)、自動転送モードを終了する。
【0186】このときのタイムチャージ管理会社21の
課金管理システム210の動作のフローチャートを図1
5に示す。
【0187】課金管理システム210は、決済時期が近
付くまでは、会員のパーソナルコンピュータとの接続待
機の状態となっている(ステップS131およびステッ
プS132)。そして、決済時期が近付いたことを検知
すると(ステップS132)、決済時期が近いことを、
前述したようにして、電子メールなどにより使用者側に
通知する(ステップS133)。
【0188】そして、決済時期になると(ステップS1
34)、リモート・アクセスによりパーソナルコンピュ
ータ40に接続し(ステップS135)、データの受信
準備をする(ステップS136)。この受信準備の間に
顧客検索を行っておく。
【0189】その後、前述したように、パーソナルコン
ピュータ40からデータが転送されてくるので、そのデ
ータを全て受信する(ステップS137、ステップS1
38)。データの受信を完了すると、稼働情報中の機能
毎動作情報に含まれる機器の使用についての課金時間D
tおよびコンテンツの使用についての課金時間Ctに、
機器およびコンテンツの使用のそれぞれについての時間
単価を掛け算して、今回のそれぞれの使用時間に対する
料金である課金料金を計算する(ステップS139)。
【0190】ここで、機器使用による課金時間Dtに対
しては、この例では、固定の使用価格(時間単価)が設
定されていて、課金時間Dtにそれが乗算されて使用料
金(課金料金)が計算される。また、コンテンツの使用
による課金時間Ctは、前述したように標準価格に対す
る使用時間に正規化されているので、この課金時間Ct
に対しては、予め定められている標準時間単価が乗算さ
れることにより、使用料金(課金料金)が計算される。
【0191】すなわち、この実施の形態では、個々のコ
ンテンツの使用価格は異なるが、課金時間Ctの算出の
際に、コンテンツ価格正規化係数Wを用いて、標準時間
単価についての課金時間として、前記課金時間Ctを算
出しているので、このように標準時間単価を用いるだけ
で、コンテンツ使用料金(課金料金)を算出することが
できる。したがって、課金管理システム210では、コ
ンテンツ使用料金の算出の際に、個々のコンテンツ使用
価格を、参照する必要がない。
【0192】課金料金の計算が終了したら、使用者(会
員)に対して請求書を発行する(ステップS140)。
この請求書も、電子メールあるいは郵便によるメールに
より発行することができる。この請求書を受け取った使
用者は、図10に示すように、コンビニエンスストアな
どの店舗28を通じて料金を支払う。あるいは前述した
ように、銀行口座やクレジット会社の口座からの自動振
り込みにより、料金が支払われる場合もある。
【0193】そして、使用者からの入金を確認し(ステ
ップS141)、入金を確認したときには、電子機器3
0の使用継続を許可し、また、領収書を発行する(ステ
ップS142)。一方、使用者からの入力を確認できな
いときには、納付期限まで待ち(ステップS143)、
納付期限を超過したときには、使用契約の解約および電
子機器30の返却を要請する。例えば、当該会員27の
パーソナルコンピュータ40に返却要請信号を送信する
(ステップS144)。
【0194】図16は、課金管理システム210におけ
る、図15に示した処理のうちのステップS139の課
金料金計算処理の一例であり、この例は、製品製造販売
会社22やソフト会社23、さらには著作権者24がタ
イムチャージ管理会社21と結んだ契約内容をも考慮し
た場合の処理である。
【0195】タイムチャージ管理会社21の課金管理シ
ステム210のデータベース211には、顧客情報、稼
働情報の他に製品情報(製品IDを含む)やコンテンツ
情報(コンテンツIDを含む)も蓄えられており、タイ
ムチャージ管理会社21では、どの製品がどの製品製造
販売会社の製品であるか、どのコンテンツがどのソフト
会社から供給されたか、さらに、コンテンツの著作権者
が誰であるかを、製品IDと製品製造販売会社との対応
関係、コンテンツとソフト会社および著作権者との対応
関係から認識できる。
【0196】また、データベース211には、製品製造
販売会社22と、その製品について、販売のみの契約
か、使用時間による料金の分配を受けることを伴う契約
(使用時間による料金の分配を受けるだけの契約も含
む)であるかの契約条件、また、ソフト会社と、コンテ
ンツについて、販売のみの契約か、使用時間による料金
の分配を受けることを伴う契約(使用時間による料金の
分配を受けるだけの契約も含む)であるかの契約条件に
ついての情報も記憶されている。
【0197】まず、受信データを解析して(ステップS
151)、製品IDから電子機器の製造販売会社を判別
すると共に、コンテンツIDから当該コンテンツの提供
会社であるソフト会社や著作権者を判別する。また、製
造販売会社やソフト会社、著作権者との間における契約
条件についても判別する(ステップS152)。そし
て、データ中の課金時間Dt、Ctの情報を用いて、前
述したようにして課金料金を計算する(ステップS15
3)。
【0198】次に、ステップS152で求めた契約条件
から、その製品やコンテンツについての契約が使用時間
による料金の分配を受けることを伴う契約であるか否か
判別する(ステップS154)。そうであるときには、
ステップS153で求めた課金料金のうち、タイムチャ
ージ管理会社への分配分を算出して、課金管理システム
210が備えるメモリエリア内の、タイムチャージ管理
会社21の分配金メモリ部に記憶し(ステップS15
5)、また、求めた課金料金のうち、製品製造販売会社
22やソフト会社23、著作権者24への分配分を算出
して、製品製造販売会社22、ソフト会社23および著
作権者24の分配金メモリ部に記憶する(ステップS1
56)。
【0199】ステップS154で、製品についての契約
が使用時間による料金の分配を受けることを伴う契約で
ないと判別されたときには、求めた課金料金のすべてを
タイムチャージ管理会社21への分配分として、タイム
チャージ管理会社21の分配金メモリ部に記憶する(ス
テップS157)。
【0200】この第1の実施の形態の場合のように、自
身では直接的に課金管理システムと通信を行なえず、パ
ーソナルコンピュータ40を介してデータ伝送する電子
機器30の場合にも、決済時期が1か月毎などの予め定
められた期日の場合、電子機器30の課金処理部35が
備える時計部352のカレンダー機能を用いて、使用者
に決済期日が近付いたことを知らせ、決済処理のための
データ転送を促すようにすることができる。
【0201】図17は、その場合の電子機器30での決
済時期およびデータ転送処理に関する部分の処理ルーチ
ンで、この処理ルーチンは、この例では、一定時間周期
の割り込みによって動作する場合である。
【0202】この処理ルーチンが割り込みにより起動さ
れると、課金処理部35が、決済時期になったか、ある
いは決済時期が近いかどうか判別し(ステップS16
1)、決済時期でなければ、この処理ルーチンを抜け
る。そして、決済時期であれば、課金処理部35は、決
済時期到来のメッセージを出すようにマイクロコンピュ
ータ部31に依頼する。マイクロコンピュータ部31
は、表示部34に決済時期到来のメッセージを表示し
て、使用者に通知し(ステップS162)、決済処理の
ためのデータ転送を使用者に促す。
【0203】次に、このメッセージに対応して使用者が
パーソナルコンピュータ40に電子機器30を接続した
か否か、制御部351が、判別し(ステップS16
3)、接続されなかった時には、決済期限リミットを超
過したか否か判別し(ステップS165)、超過してい
ないと判別したときには、そのままこの処理ルーチンを
抜ける。
【0204】また、決済期限リミット超過していると判
別した時には、電子機器30の動作を停止あるいは制限
するように、課金処理部35からマイクロコンピュータ
部31に依頼を出す。これにより、電子機器30は、動
作停止あるいは動作制限の状態になる(ステップS16
6)。
【0205】ステップS163でパーソナルコンピュー
タ40に電子機器30が接続されたと判別した時には、
マイクロコンピュータ部31が、データ転送ボタンがオ
ンとされたか否か判別し(ステップS164)、オンと
されないと判別した時には、制御部351が、決済期限
リミットを超過したか否か判別し(ステップS16
5)、超過していないと判別したときには、そのままこ
の処理ルーチンを抜ける。
【0206】また、制御部351が、決済期限リミット
を超過していると判別した時には、電子機器30の動作
を停止あるいは制限するように、課金処理部35からマ
イクロコンピュータ部31に依頼を出す。これにより、
電子機器30は、動作停止あるいは動作制限の状態にな
る(ステップS166)。
【0207】また、ステップS164で転送ボタンがオ
ンとされたと判別された時には、メモリ353に蓄積さ
れている稼働情報および製品ID、会員IDなどの情報
を転送する(ステップS167)。データの転送が終了
したら(ステップS168)、前回の決済時に、データ
転送したデータをメモリ353から削除して(ステップ
S169)、この処理ルーチンを抜ける。
【0208】この第1の実施の形態の場合においては、
課金管理システム210では、稼働情報を電子機器30
から収集して解析することにより、使用者の使用動向の
調査ができる。例えば、どの機能が一番使われたかが把
握でき、次期製品開発の改善フィードバックができた
り、使われない機能を外したりすることが明確に規定で
きる。
【0209】また、この発明においては、音楽ソフトや
ビデオソフトに対しても、それを聞いたり見たりした時
間で対価が支払われるため、電子機器30で再生された
記録媒体に記録されたコンテンツがコピーであってもそ
の費用が回収できる。したがって、著作権者にとっては
著作料が的確に入るというメリットがある。
【0210】以上の第1の実施の形態の説明では、機能
毎の課金時間計算の際の重みは、CPUの負荷率によっ
て設定するようにしたが、課金処理部35のメモリ35
3に、各機能毎の重み係数の対応テーブルを用意してお
き、各機能毎に対応する重み係数をメモリ353から読
み出して、課金時間の計算に使用するようにすることも
できる。
【0211】装置の種類別係数も、課金処理部35が搭
載される電子機器に応じて、予めメモリ353に記憶さ
せておき、課金時間の計算の際に用いるようにすること
もできる。
【0212】また、以上の第1の実施の形態の例では、
電子機器30に内蔵された課金処理部35で課金時間を
計算するようにしたが、使用時間T1と、機能ボタンの
オン・オフ情報などの稼働情報とを、課金管理システム
210側に転送することにより、課金管理システム21
0側においても、上述の課金処理部35における処理と
同様にして、課金時間の計算を行なうようにすることも
できる。
【0213】また、決済のためのデータ転送は、パーソ
ナルコンピュータ40に対してはリモート・アクセスで
行なうようにしたが、使用者のマニュアル操作により、
パーソナルコンピュータ40を通じて課金管理システム
210にデータ転送するようにしても、勿論よい。
【0214】また、電子機器30からパーソナルコンピ
ュータ40へのデータ転送は、電子機器30がパーソナ
ルコンピュータ40からのデータ転送要求を待って行な
うようにしたが、電子機器30にデータ転送ボタンを設
けて、電子機器30側から、データ転送要求を送って、
パーソナルコンピュータ40に稼働情報等を転送するよ
うにすることもできる。
【0215】なお、タイムチャージ管理会社21の課金
管理システム210の顧客データベースには、会員ID
と、使用中の電子機器の製品IDとが対応付けられて記
憶されているので、課金処理のための稼働情報には、会
員IDと、使用中の電子機器の製品IDのいずれか一方
を、課金管理システム210に送れば、課金管理システ
ム210では、会員に対する課金処理を実行することが
できる。
【0216】[電子機器で使用するコンテンツの他の
例]上述の例は、コンテンツがディスク媒体に記憶され
ている場合であるが、コンテンツが、例えばインターネ
ットを通じて、タイムチャージ管理会社21からダウン
ロードされて使用する場合にも、この発明は適用可能で
ある。その場合には、コンテンツ時間課金情報は、ダウ
ンロードデータのヘッダ部に含められる。
【0217】図18は、この実施の形態におけるダウン
ロードデータの構造を説明するための図である。図18
に示すように、ダウンロードデータは、ヘッダ部111
と、データ部112とからなり、データ部112には、
楽曲情報、画像情報のほか、テキスト情報やプログラム
などのコンテンツデータが格納される。
【0218】そして、ヘッダ部11には、データ部11
2に格納されている内容が何であるかを示すデータ部内
容情報113と、データ部112のコンテンツが使用時
間課金コンテンツであるときにはコンテンツ時間課金情
報114が含められる。データ部112に格納されてい
るコンテンツが、使用時間課金コンテンツでないときに
は、このコンテンツ時間課金情報114は、ヘッダ部1
11には設けられない。
【0219】コンテンツ時間課金情報114は、前述の
ディスク媒体100の場合と同様に、データ部112に
書き込まれているコンテンツの識別子(コンテンツI
D)からなる識別情報115と、コンテンツの単位時間
当たりの使用価格(コンテンツ使用価格)からなる価格
情報116と、コンテンツの使用許可回数からなる回数
制限情報117などを含む。
【0220】このダウンロードされたコンテンツが再生
されるなどして使用される場合にも、前述のディスク媒
体などのパッケージメディアの場合と同様に、使用に先
立ち、コンテンツ時間課金情報が読み出され、使用時間
課金コンテンツであるか否かに応じて、前述したような
課金処理が施されるものである。
【0221】なお、記憶媒体100に記憶されるコンテ
ンツデータの構造が、図18のようになっていてもよ
い。その場合には、リードイン部は、時間課金情報は書
き込む必要はないが、書き込んであっても勿論かまわな
い。
【0222】[第2の実施の形態]この第2の実施の形
態は、全体の仕組みの構成は、図1および図2を用いて
説明した第1の実施の形態の場合と全く同様である。
【0223】前述の第1の実施の形態は、決済処理のた
めのデータ転送にパーソナルコンピュータを用いるよう
にしたが、この第2の実施の形態では、無線通信手段に
より、タイムチャージ管理会社21の課金管理システム
210と接続して、直接的に稼働情報のデータ転送を行
なうようにする。
【0224】図19は、この第2の実施の形態の場合の
電子機器30の構成例を示すものである。この例では、
第2の実施の形態のインタフェース部36の代わりに無
線通信部37および送受信アンテナ38を設ける。その
他は、第1の実施の形態の電子機器30と全く同様の構
成を備える。
【0225】図20は、この第2の実施の形態の場合の
稼働情報の転送のための構成例を示す図である。この第
2の実施の形態の場合には、タイムチャージ管理会社2
1の課金管理システム210側にも、無線通信部212
を設け、アンテナ213を通じて、電子機器30と無線
通信路を通じて種々のデータのやり取りが可能となる。
【0226】図21は、この第2の実施の形態の場合の
電子機器30における決済のためのデータ転送処理の流
れを示す図である。
【0227】まず、電源がオンにされると(ステップS
171)、初期化される(ステップS172)。そし
て、この第2の実施の形態では、決済時期になると課金
管理システム210から無線通信路を介して、決済時期
通知が電子機器30に送られてくる。電子機器30の課
金処理部35では、この決済時期通知の到来を監視し
(ステップS173)、決済時期通知が到来するまで
は、前述した使用時間の計算処理等の通常処理を実行す
る(ステップS174)。
【0228】そして、課金処理部35は、決済時期通知
の到来を検出したときには、決済時期到来のメッセージ
を出すようにマイクロコンピュータ部31に依頼する。
マイクロコンピュータ部31は、表示部34に決済時期
到来のメッセージを表示し(ステップS175)、決済
処理のためのデータ転送を使用者に促す。
【0229】次に、課金処理部35は、マイクロコンピ
ュータ31からの操作された機能ボタンについての情報
を監視して、転送ボタンが操作されたか否かを監視する
(ステップS176)。
【0230】そして、転送ボタンが、決済期限リミット
期間内に操作されたか否か監視する(ステップS17
7)。課金処理部35は、決済時期通知を受信したとき
に、タイマーを起動させて、決済期限リミット期間を計
測している。
【0231】決済期限リミット期間を経過しても、転送
ボタンの操作が行われなかったと判別されたときには、
電子機器30の動作を停止あるいは制限するように、課
金処理部35からマイクロコンピュータ部31に依頼を
出す。これにより、電子機器30は、動作停止あるいは
動作制限の状態になる(ステップS178)。
【0232】また、ステップS176で転送ボタンがオ
ンとされたと判別された時には、タイムチャージ管理会
社21の課金管理システム210と無線通信路を介して
接続し(ステップS179)、メモリ353に蓄積され
ている稼働情報および製品ID、会員IDなどの情報を
転送する(ステップS180)。データの転送が終了し
たら(ステップS181)、前回の決済時に、データ転
送したデータをメモリから削除して(ステップS18
2)、この処理ルーチンを終了する。
【0233】以上のように、第2の実施の形態では、無
線通信路を用いて、電子機器30と課金管理システム2
10との間での通信を行なうようにしたが、無線通信の
代わりに、電話回線などの公衆回線(ADSL(Asy
mmetric Digital Subscribe
r Line)、ISDN(IntegratedSe
rvices Digital Network)、携
帯電話通信網、PHS(Personal Handy
phone System)の電話網、インターネッ
ト)や専用回線、CATV通信網を通じて、電子機器3
0とタイムチャージ管理会社21の課金管理システム2
10と直接的なやり取りを行なうようにする場合も、上
述と全く同様にして処理を行なうことができる。
【0234】[第3の実施の形態]この第3の実施の形
態は、全体の仕組みの構成は、図1および図2を用いて
説明した第1の実施の形態の場合と全く同様である。
【0235】上述の第1および第2の実施の形態では、
課金処理部35を電子機器30に内蔵するようにした
が、この第3の実施の形態では、この課金処理部35の
部分を、電子機器30に対して着脱自在な課金処理装置
50の構成とするものである。
【0236】図22は、課金処理装置50を装着した状
態の第3の実施の形態の電子機器30の構成を示すもの
で、この図22では、図示を省略したが、電子機器30
は、課金処理装置50の着脱を行なうためのスロット
(コネクタ)を備えている。課金処理装置50を、この
スロットに差し込むと、図22に示すように、課金処理
装置50とマイクロコンピュータ部31とが接続される
状態になる。
【0237】課金処理装置50は、課金処理部35と同
様の構成であって、制御部351に対応する制御部51
と、時計部352に対応する時計部52と、不揮発性メ
モリ353に対応する不揮発性メモリ53とを備えて構
成されており、その処理動作は、課金処理部35と同様
である。
【0238】そして、第1の実施の形態と同様にパーソ
ナルコンピュータ40を通じての決済処理のためのデー
タ転送を行なう場合には、図23に示すように、パーソ
ナルコンピュータ40と接続するためのインタフェース
部610を備える転送アダプタ61に課金処理装置50
を装着するようにする。
【0239】転送アダプタ61は、電子機器30と同様
に、課金処理装置50の着脱用のスロット(図示は省
略)を備え、このスロットに課金処理装置50を装着す
ることにより、課金処理装置50の制御部51が、イン
タフェース部610と接続される。インタフェース部6
10は、図3に示した第1の実施の形態の電子機器30
のインタフェース部36と同様のものである。したがっ
て、パーソナルコンピュータ40からデータ転送要求
を、転送アダプタ61を通じて課金処理装置50に送る
と、データ転送を行なうことができる。
【0240】また、図24に示すような電話回線に接続
された転送アダプタ62を用いることにより、第2の実
施の形態と同様に、パーソナルコンピュータ40を介さ
ずに、直接的に課金管理システム210と接続して、課
金処理装置50からデータ転送するようにすることもで
きる。
【0241】この図24の場合の転送アダプタ62は、
転送アダプタ61と同様の、課金処理装置50の着脱用
のスロット(図示は省略)を備える。このスロットに課
金処理装置50を装着することにより、課金処理装置5
0の制御部51が、通信手段に接続されている通信イン
タフェース部620と接続される。
【0242】なお、図24において、通信インタフェー
ス620の代わりに無線通信部を設けることにより、上
述した第2の実施の形態と同様に、例えば電話回線など
の公衆回線(ADSL、ISDN、携帯電話通信網、P
HSの電話網、インターネット)や専用回線、CATV
通信網を通じて、パーソナルコンピュータ40を介さず
に、直接的に課金管理システム210と接続して、課金
処理装置50からデータ転送するようにすることもでき
る。
【0243】図25は、図23の転送アダプタ61を用
いる場合の課金処理装置50の動作例を説明するための
フローチャートである。
【0244】まず、課金処理装置50の制御部51は、
課金処理装置50が電子機器30本体に接続されたか否
かを判別する(ステップS191)。電子機器30に接
続されたと認識したときには、マイクロコンピュータ部
31からのデータ受信を待つ(ステップS192)。
【0245】そして、制御部51は、マイクロコンピュ
ータ部31からのデータを受信したと判別したときに
は、それが機能ボタン操作の情報であるか否か判別し
(ステップS193)、そうでなければ、それに応じた
処理を行ない、機能ボタン操作の情報であった場合に
は、制御部51は、オンされた機能ボタンは何であるか
を認識し、その認識した機能ボタンを示すボタン種類情
報をメモリ53に格納する(ステップS194)。
【0246】そして、制御部51は、当該オンされた機
能の実行時間、つまり、オンされた機能の使用時間T1
を時計部52の情報を用いて計測する(ステップS19
5)。次に、マイクロコンピュータ部31のCPUが継
続的に動作している時間である演算処理時間、つまりス
リープ時間を除く時間T2を計測すると共に、マイクロ
コンピュータ部31のCPUの負荷率Pを算出する(ス
テップS196)。ここでは、実行中に繰り返しCPU
負荷率Pを演算する例を示したが、実行が終了した時点
でCPU負荷率Pを演算するようにしても良い。
【0247】負荷率Pの算出は、前述したように、 P=(T2/T1)×K により行なわれる。ここで、Kは、装置の種類別係数
で、ビデオ機器、オーディオ機器、テレビ受像機、メデ
ィア種類等による変動係数である。
【0248】以上の使用時間T1の計測のステップS1
95と演算処理時間T2およびCPU負荷率Pの計測の
ステップS196を、当該実行中機能の動作が終了する
まで継続する(ステップS197)。なお、この例で
は、実行中に繰り返しCPU負荷率Pを演算する例を示
したが、実行が終了した時点でCPU負荷率Pを演算す
るようにしてもよい。
【0249】そして、課金処理装置50の制御部51
は、ステップS197において、マイクロコンピュータ
部31からの情報に基づいて、実行中機能の動作が終了
したと判別すると、終了した機能は、コンテンツデータ
を使用する機能であるか否か判別し(ステップS19
8)、コンテンツを使用しない機能であると判別したと
きには、電子機器30の使用についての課金時間Dtの
みを計算をする(ステップS199)。
【0250】このとき、制御部51は、電子機器30の
使用についての課金時間Dtを、課金時間Dt=使用時
間T1×CPU負荷率Pなる計算式を用いて計算する。
ここで、課金時間Dtは、上式からT2×Kであるた
め、T1の計測をせず、演算処理時間T2の計測のみを
行なうようにしてもよい。
【0251】そして、計算結果の課金時間Dtの情報
を、日付、課金時間、稼働情報などからなる課金情報の
一部として、不揮発性メモリ53に格納する(ステップ
S200)。そして、ステップS191に戻る。
【0252】また、制御部51は、ステップS198
で、終了した機能は、コンテンツデータを使用する機能
であると判別したときには、不揮発性メモリ53の記憶
内容から、使用したコンテンツは、無料コンテンツであ
るか否か判別する(ステップS1001)。
【0253】そして、制御部51は、ステップS100
1で、使用コンテンツは無料コンテンツであると判別し
たときには、ステップS199と同様にして、電子機器
30の使用についての課金時間Dtのみを計算する(ス
テップS1002)。また、ステップS1001で、使
用コンテンツは無料コンテンツではないと判別したとき
には、電子機器30の使用についての課金時間Dtを計
算すると共に、コンテンツの使用についての課金時間C
tの計算をする(ステップS1003)。
【0254】このとき、課金処理装置50の制御部51
は、コンテンツの使用についての課金時間Ctを、前述
と同様に、コンテンツ価格正規化係数Wを用いて、 課金時間Ct=使用時間T1×コンテンツ価格正規化係
数W なる計算式によって計算する。
【0255】以上のようにして求められた電子機器の使
用についての課金時間Dtの情報と、コンテンツの使用
についての課金時間Ctの情報とを不揮発性メモリ53
に格納する(ステップS1004)。
【0256】次に、制御部51は、マイクロコンピュー
タ部31からの情報に基づいて、コンテンツの1回分の
使用の終了であるか否か判別し(ステップS100
5)、1回分の使用の終了であると判別したときには、
当該コンテンツに使用回数制限があったか否か判別し
(ステップS1006)、使用回数制限があったときに
は、不揮発性メモリ53の回数メモリ部の、対応するコ
ンテンツについての使用許可回数の値を1だけ減らす
(ステップS1007)。
【0257】次に、電源がオフされたか否か判別し(ス
テップS1008)、電源がオフでなければ、図25の
ステップS191に戻って、次の機能ボタンのオンを待
ち、電源オフとされたときには、この処理ルーチンを終
了する。また、ステップS1005でコンテンツの1回
分の使用終了ではないと判別したとき、さらに、ステッ
プS1006で当該コンテンツに回数制限は無いと判別
したときには、ステップS1008に進み、電源がオフ
されたか否か判別し、電源がオフでなければ、図25の
ステップS191に戻って、次の機能ボタンのオンを待
ち、電源オフとされたときには、この処理ルーチンを終
了する。
【0258】また、制御部51は、図25のステップS
191で、電子機器30本体には接続されていないと判
別したときには、転送アダプタ61に接続されたと認識
する(ステップS201)。そして、制御部51がパー
ソナルコンピュータ40からのデータ転送要求が到来し
たか否か判別し(ステップS202)、データ転送要求
が到来していないと判別したときには、ステップS19
1に戻る。
【0259】そして、データ転送要求が到来したと判別
したときには、制御部51は、メモリ53から課金情報
Dt,Ctを含む稼動情報を読み出して、転送アダプタ
61を通じてパーソナルコンピュータ40に転送する
(ステップS203)。そして、データ転送の完了を確
認すると(ステップS204)、制御部51は、前回に
データ転送した分の課金情報Dt,Ctを含む稼動情報
をメモリ53から消去し(ステップS205)、その
後、ステップS191に戻る。
【0260】[第4の実施の形態]以上の各実施の形態
においては、記憶媒体に記憶(記録)される、あるいは
ダウンロードデータに付加される時間課金情報は、コン
テンツのみに関するものであったが、第4の実施の形態
においては、前記時間課金情報に、コンテンツのみでな
く、電子機器の使用に関する時間課金情報を含めるよう
にする。この場合の電子機器の使用に関する時間課金情
報は、当該コンテンツの使用を行なう時の電子機器の使
用に対して有効となるものである。
【0261】このようにすることにより、例えば、いわ
ゆるお試し版や広告のコンテンツを、電子機器で再生し
たりして使用するときには、機器の使用時間単価を、電
子機器に対する通常の使用時間価格よりも廉価あるいは
無料とすることができて、お試し版や広告のコンテンツ
の使用を促進することができると期待される。
【0262】また、以上の各実施の形態は、使用時間に
よる料金の支払いが後払いの例であるのに対し、この第
4の実施の形態は、前払い(プリペイド方式)の場合の
例である。そして、この第4の実施の形態は、前払いの
方式としてプリペイドカードを用いる場合である。
【0263】[電子機器で使用するコンテンツについ
て]この第4の実施の形態においては、タイムチャージ
管理会社21から提供するパッケージメディアとしての
ディスク媒体には、前述の実施の形態の場合と同様に、
コンテンツデータと共に、当該ディスク媒体に書き込ま
れているコンテンツデータが、実質的な使用時間に対し
て課金がなされる使用時間課金コンテンツのコンテンツ
データであることを示す時間課金情報が書き込まれてい
るが、この時間課金情報には、コンテンツの使用に関す
る時間課金情報と、電子機器の使用に関する時間課金情
報とが含まれている。
【0264】図27は、この例で用いられるディスク媒
体100に記憶(記録)されているデータの構成の概略
を示すものである。この種のディスク媒体100におい
ては、図27に示すように、その最内周部はリードイン
部101、最外周はリードアウト部103とされ、これ
らリードイン部101とリードアウト部103との間
が、コンテンツデータが書き込まれるプログラムエリア
102とされる。
【0265】そして、リードイン部101には、当該デ
ィスク媒体100に書き込まれているコンテンツの目次
情報などからなるTOC(Table of Cont
ents)と呼ばれる情報が書き込まれている。この第
4の実施の形態では、図27に示すように、このTOC
105とは別に、時間課金情報120が、リードイン部
101に書き込まれている。ディスク媒体100に書き
込まれているコンテンツが、使用時間課金コンテンツで
ないときには、この時間課金情報120は、リードイン
部101には設けられない。
【0266】時間課金情報120は、ディスク媒体10
0の識別子であるメディアIDや書き込まれているコン
テンツの識別子であるコンテンツIDからなる識別情報
121と、コンテンツ時間課金情報122と、機器時間
課金情報123とからなる。
【0267】コンテンツ時間課金情報122は、コンテ
ンツの単位時間当たりの使用価格(コンテンツ使用価
格)からなる価格情報124と、コンテンツの使用許可
回数からなる回数制限情報125などを含む。機器時間
課金情報123には、機器の単位時間当たりの使用価格
(機器使用価格)からなる価格情報126などを含む。
【0268】価格情報124のコンテンツ使用価格およ
び価格情報126の機器使用価格には、使用価格無料を
含む。また、回数制限情報125には、制限がない場合
には使用許可回数として無限大を意味するデータが書き
込まれる。また、制限がある場合には、回数制限情報1
25には、有限値N(Nは整数で、N≧0である)の値
を示すデータが書き込まれる。
【0269】電子機器30は、ディスク媒体100のリ
ードイン部101のTOC105および時間課金情報1
20を、コンテンツデータの使用に先立って読み取るよ
うにし、時間課金情報120がないときには、従前と同
様に、装填されたディスク媒体は、それに書き込まれて
いるコンテンツの所有権に対価が支払われたものとして
解釈して、コンテンツの使用および機器の使用について
の課金のための処理は行なわない。
【0270】そして、時間課金情報120がディスク媒
体100から読み出されたときには、電子機器30は、
その情報内容を解析し、価格情報124および126に
基づいて課金のための処理をすると共に、回数制限情報
109に従った使用許可回数だけのコンテンツ使用を許
可するようにする。
【0271】なお、時間課金情報120は、TOC10
5と別ではなく、TOC105内の情報として書き込む
ようにしてもよい。また、時間課金情報120は、リー
ドアウト部103に書き込むようにしてもよい。さらに
は、ICメモリが埋め込まれるディスク媒体の場合に
は、そのICメモリにコンテンツ時間課金情報を書き込
むようにしてもよい。また、ディスク媒体がディスケッ
トあるいはカートリッジ内に収納されるものであって、
そのディスケットあるいはカートリッジ内にメモリが設
けられるような場合には、当該メモリに時間課金情報1
20を書き込むようにしてもよい。
【0272】なお、時間課金情報としては、コンテンツ
が時間課金コンテンツであるか否かの1ビットのフラグ
を伴うようにしてもよい。その場合に、コンテンツが、
時間課金コンテンツでないときには、価格情報124,
126や回数制限情報125としてはダミーデータを書
き込む、あるいは、それら価格情報や回数制限情報を書
き込まないようにしてもよい。
【0273】次に、図28は、この第4の実施の形態に
おけるダウンロードデータの構造を説明するための図で
ある。図28Aに示すように、ダウンロードデータは、
ヘッダ部111と、データ部112とからなり、データ
部112には、楽曲情報、画像情報のほか、テキスト情
報やプログラムなどのコンテンツデータが格納される。
【0274】そして、ヘッダ部11には、データ部11
2に格納されている内容が何であるかを示すデータ部内
容情報113と、データ部112のコンテンツが使用時
間課金コンテンツであるときには時間課金情報130が
含められる。データ部112に格納されているコンテン
ツが、使用時間課金コンテンツでないときには、この時
間課金情報130は、ヘッダ部111には設けられな
い。
【0275】時間課金情報130は、データ部112に
書き込まれているコンテンツの識別子(コンテンツI
D)からなる識別情報131と、コンテンツ時間課金情
報132と、機器時間課金情報133とからなる。
【0276】コンテンツ時間課金情報132は、コンテ
ンツの単位時間当たりの使用価格(コンテンツ使用価
格)からなる価格情報134と、コンテンツの使用許可
回数からなる回数制限情報135などを含む。機器時間
課金情報133には、機器の単位時間当たりの使用価格
(機器使用価格)からなる価格情報136などを含む。
【0277】価格情報134のコンテンツ使用価格およ
び価格情報136の機器使用価格には、使用価格無料を
含む。また、回数制限情報135には、制限がない場合
には使用許可回数として無限大を意味するデータが書き
込まれる。また、制限がある場合には、回数制限情報1
35には、有限回数値N(Nは整数で、N≧0である)
を示すデータが書き込まれる。
【0278】このダウンロードされたコンテンツが再生
されるなどして使用される場合にも、前述のディスク媒
体などのパッケージメディアの場合と同様に、使用に先
立ち、時間課金情報130が読み出され、使用時間課金
コンテンツであるか否かに応じて、上述のディスク媒体
の場合と同様の課金処理が施されるものである。
【0279】図28B〜図28Dは、この第4の実施の
形態におけるダウンロードデータの具体例を示すもので
ある。
【0280】図28Bの例は、データ部内容情報は、広
告のみのコンテンツの場合であり、コンテンツ使用価格
は無料、回数制限無し、機器使用価格も無料である。広
告のコンテンツは、できるだけ、使用者に利用してもら
いたいものであるので、この例のように、コンテンツお
よび機器の使用を無料にすることにより、その目的をよ
り効果的に達成することができるようになる。しかも、
広告料として広告提供者から料金を徴収できるので、無
料にしてもタイムチャージ管理会社21としては、採算
が取れる。
【0281】図28Cの例は、データ部内容情報は、広
告付きのコンテンツの場合であり、コンテンツ使用価格
は割引価格、回数制限無し、機器使用価格も割引価格で
ある。広告付きコンテンツの場合には、広告料として広
告提供者から料金を徴収できるので、この例のように、
コンテンツ使用価格および機器使用価格を割引価格とす
ることができる。
【0282】図28Dの例は、データ部内容情報が、い
わゆるお試しコンテンツの場合である。この例では、お
試し期間、つまり、使用許可回数Nの使用については、
コンテンツ使用価格は無料であり、また、その使用許可
回数Nの間の機器使用価格は、割引となっている。使用
許可回数Nの間のお試し期間の機器使用価格は、無料と
してもよい。
【0283】[電子機器の構成]図29は、この第4の
実施の形態の場合における電子機器30の構成例を示す
図である。この第4の実施の形態では、図3に示した第
1の実施の形態における電子機器30のインタフェース
部36あるいは図19に示した第2の実施の形態におけ
る電子機器30の無線通信部37の代わりに、プリペイ
ドカード70の記憶情報を読み取るカードリーダ39を
設ける。
【0284】そして、制御部351と、時計部352
と、不揮発性メモリ353とを備えて構成される課金処
理部35のハードウエア構成は、第1の実施の形態や第
2の実施の形態と同様であり、また、メモリ353が課
金処理部35に対して外付けであってもよいのも、第1
の実施の形態や第2の実施の形態と同様である。
【0285】しかし、制御部351のソフトウエア構成
は、第1の実施の形態や第2の実施の形態と異なる。す
なわち、使用時間の計測、課金時間の計測に関するソフ
トウエアは変わらないが、この第4の実施の形態では、
メモリ353に記憶した課金情報と、プリペイドカード
70の記憶情報とに基づいて、電子機器30において、
決済処理を実行する点が異なる。
【0286】[電子機器でのコンテンツ使用動作]図3
0およびその続きである図31、図32は、この第4の
実施の形態の場合における電子機器30の動作を説明す
るためのフローチャートである。
【0287】まず、電子機器30の電源がオンとされる
と、図30のフローチャートのスタートから処理を開始
し、ディスク媒体が装填されるのを待つ(ステップS2
10)。マイクロコンピュータ部31は、ディスク媒体
の装填を確認すると、そのリードイン部101のTOC
105および時間課金情報120を読み出す(ステップ
S211)。
【0288】そして、マイクロコンピュータ部31は、
この例では、時間課金情報120の有無に基づいて、デ
ィスク媒体のコンテンツが、使用時間課金コンテンツで
あるか否か判別し(ステップS212)、コンテンツが
使用時間課金コンテンツではないと判別したときには、
コンテンツの実質使用による課金のための処理は行なわ
ず、この例では、電子機器30の実質使用による課金の
ための処理のみを行なって(ステップS213)、この
処理ルーチンを終了する。
【0289】また、マイクロコンピュータ部31は、デ
ィスク媒体のコンテンツが、使用時間課金コンテンツで
あると判別したときには、ステップS211で読み出し
た時間課金情報120に含まれている識別情報121
と、課金処理部35の不揮発性メモリ353に格納され
ている、過去に電子機器30に装填されたディスク媒体
の識別情報とを参照することにより、既に当該ディスク
媒体は、過去に電子機器30に装填され、その時間課金
情報120は取り込み済みであるか否か判別する(ステ
ップS214)。
【0290】ステップS214で、マイクロコンピュー
タ部31が、ディスク媒体は、初めて当該電子機器30
に装填されたもので、そのコンテンツ時間課金情報は取
り込み済みではないと判別したときには、課金処理部3
5の不揮発性メモリ353に、その識別情報121を記
憶し(ステップS215)、また、ステップS211で
取り込んだ時間課金情報120のうちのコンテンツ時間
課金情報122の詳細内容を解釈して、回数制限情報に
示される使用許可回数に制限があるか否か判別する(ス
テップS216)。
【0291】そして、マイクロコンピュータ部31は、
ステップS216で、使用回数制限がある、すなわち、
使用許可回数が無限大ではないと判別したときには、そ
の使用許可回数の値Nを、前記格納した識別情報で示さ
れるメディアのコンテンツについての使用許可回数とし
て、課金処理部35の不揮発性メモリ353のメモリエ
リアの一部である回数メモリ部に、前記識別情報121
に関連つけて格納する(ステップS217)。
【0292】また、マイクロコンピュータ部31は、ス
テップS216で、使用許可回数が無限大であって、使
用回数制限がないと判別したときには、不揮発性メモリ
353の前記回数メモリ部に、「回数制限無し」を示す
情報を、前記識別情報121に関連付けて格納する(ス
テップS218)。
【0293】ステップS217またはステップS218
において、不揮発性メモリ353の回数メモリ部への使
用許可回数に関する情報の書き込みが終了したら、マイ
クロコンピュータ部31は、価格情報124をチェック
して、コンテンツの使用は有料であるか否か判別し(ス
テップS219)、有料であれば、課金処理部35の不
揮発性メモリ353のメモリエリアの一部であるコンテ
ンツ使用価格メモリ部に、単位時間当たりの使用価格
を、前記識別情報121に関連付けて書き込む(ステッ
プS220)。また、コンテンツの使用が無料であると
きには、マイクロコンピュータ部31は、不揮発性メモ
リ353の前記コンテンツ使用価格メモリ部に「使用無
料」を示す情報を、前記識別情報121に関連付けて格
納する(ステップS221)。
【0294】次に、マイクロコンピュータ部31は、ス
テップS211で取り込んだ時間課金情報120のうち
の機器時間課金情報123を読み出して(図31のステ
ップS222)、価格情報126をチェックして、機器
の使用は有料であるか否か判別し(ステップS22
3)、有料であれば、課金処理部35の不揮発性メモリ
353のメモリエリアの一部である機器使用価格メモリ
部に、機器の単位時間当たりの使用価格を、前記識別情
報121に関連付けて書き込む(ステップS224)。
また、機器の使用が無料であるときには、マイクロコン
ピュータ部31は、不揮発性メモリ353の前記機器使
用価格メモリ部に「使用無料」を示す情報を、前記識別
情報121に関連付けて格納する(ステップS22
5)。
【0295】ステップS224またはステップS225
において、不揮発性メモリ353の機器使用価格メモリ
部への機器使用価格に関する情報の書き込みが終了した
ら、マイクロコンピュータ部31は、前記識別情報12
1で表されるディスク媒体およびコンテンツについて
の、回数メモリ部の内容を読み出す(ステップS22
6)。また、ステップS214で、時間課金情報120
は取り込み済みであると判別したときにも、このステッ
プS226に進み、同様にして、前記識別情報121で
表されるディスク媒体およびコンテンツについての、回
数メモリ部の内容を読み出す。
【0296】そして、マイクロコンピュータ部31は、
回数制限があるか否か判別し(ステップS227)、回
数制限があれば、使用許可回数の残りは「0」ではない
か確認する(ステップS228)。使用許可回数の残り
が「0」であったときには、「残りの使用許可回数が
「0」になったので、コンテンツの使用は不可である」
ことを表示部34の画面にメッセージ表示して、使用者
に通知する(ステップS229)。そして、マイクロコ
ンピュータ部31は、機能実行部32の複数の機能のう
ち、コンテンツの使用に関する機能を使用不能として
(ステップS230)、この処理ルーチンを終了する。
【0297】また、ステップS227で回数制限はない
と判別したときと、ステップS228で使用許可回数の
残が残っていると判別したときには、マイクロコンピュ
ータ部31は、不揮発性メモリ353の、前記識別情報
121で表されるディスク媒体およびコンテンツについ
ての、コンテンツ使用価格メモリ部の内容を読む(ステ
ップS231)。
【0298】そして、コンテンツ使用価格は、無料であ
るかどうかチェックし(図32のステップS232)、
無料であるときには、マイクロコンピュータ部31は、
不揮発性メモリ353の、前記識別情報121で表され
るディスク媒体およびコンテンツについての、機器使用
価格メモリ部の内容を読んで、機器の使用価格は無料で
あるかどうかチェックする(ステップS233)。そし
て、機器の使用価格は、無料であると判別したときに
は、コンテンツおよび機器の使用料が無料であることを
表示し(ステップS234)、課金無し処理を行なって
(ステップS235)、この処理ルーチンを終了する。
【0299】また、マイクロコンピュータ部31は、ス
テップS233で、機器使用価格は有料であると判別し
たときには、無料コンテンツであることを表示するとと
もに、機器使用価格メモリ部に格納されている機器使用
価格を表示部34に表示して、無料コンテンツである
が、機器の使用価格が有料であることを使用者に知らせ
(ステップS236)、電子機器30の実質的な使用時
間のみによる課金のための処理を行なう(ステップS2
37)。そして、この処理ルーチンを終了する。
【0300】次に、ステップS232で、マイクロコン
ピュータ部31が、コンテンツ使用価格が「0」でない
と判別したときには、不揮発性メモリ353の、前記識
別情報121で表されるディスク媒体およびコンテンツ
についての、機器使用価格メモリ部の内容を読んで、機
器の使用価格は無料であるかどうかチェックする(ステ
ップS238)。
【0301】そして、機器の使用価格は、無料であると
判別したときには、コンテンツの使用価格を表示部34
の画面に表示すると共に、機器の使用価格が無料である
ことを表示して、有料コンテンツであるが、機器の使用
価格が無料であることを使用者に知らせ(ステップS2
39)、コンテンツの使用時間による課金のための処理
を行なう(ステップS240)。そして、この処理ルー
チンを終了する。
【0302】また、マイクロコンピュータ部31は、ス
テップS238で、機器の使用は有料であると判別した
ときには、コンテンツ使用価格および機器使用価格を表
示部34の画面に表示して、有料コンテンツであること
を使用者に知らせると共に、機器の使用価格を使用者に
知らせる(ステップS241)。そして、電子機器30
の実質的な使用時間による課金のための処理を行なうと
共に、コンテンツの使用時間による課金のための処理を
行なう(ステップS242)。以上で、この処理ルーチ
ンを終了する。
【0303】ステップS213、ステップS237、ス
テップS240およびステップS242の処理は、課金
処理部35の制御部351が、マイクロコンピュータ部
31と協働して行なう。このステップS213、ステッ
プS237、ステップS240またはステップS242
の、より詳細な処理動作を、図33およびその続きであ
る図34を参照して、次に説明する。
【0304】ここで、この第4の実施の形態において、
プリペイドカード70には、使用可能時間の情報が予め
書き込まれており、この使用可能時間が、使用者の電子
機器30の使用時間に応じて減じられた時間に、電子機
器30の課金処理部35により書き換えられる。したが
って、プリペイドカード70には、使用可能時間の残時
間が記憶されていることになる。
【0305】まず、制御部351が、プリペイドカード
70が装着されたか否か判別する(ステップS25
1)。プリペイドカード70が装着されていないときに
は、プリペイドカード70の装着を促すメッセージをマ
イクロコンピュータ部31経由で、表示部34の画面に
表示するようにする(ステップS252)。
【0306】そして、制御部351が、プリペイドカー
ド70が装着されたと判別したときには、制御部351
は、プリペイドカード70から使用可能時間の残時間を
読み出し(ステップS253)、残時間がゼロでないか
確認する(ステップS254)。残時間がゼロであれ
ば、「プリペイドカードの残時間がゼロであるため、交
換をする必要がある」旨のメッセージを、マイクロコン
ピュータ部31経由で、表示部34の画面に表示するよ
うにする(ステップS255)。
【0307】そして、プリペイドカード70の交換を待
ち(ステップS256)、交換されなかったときには、
電源オフにされたか否か判別し(ステップS257)、
電源オフとされたときには、処理を終了する。また、電
源オフとされないときには、ステップS255に戻っ
て、プリペイドカード70の交換を促すメッセージを表
示部34の画面に表示する。
【0308】ステップS256で、制御部351が、プ
リペイドカードが交換されたことを確認したときには、
制御部351は、交換後のプリペイドカード70の使用
可能時間の残時間を読み出し(ステップS253)、残
時間がゼロでないか確認し(ステップS254)、残時
間がゼロでなければ、その残時間をマイクロコンピュー
タ部31経由で、表示部34の画面に表示するようにす
る(ステップS258)。
【0309】そして、制御部351は、マイクロコンピ
ュータ部31からの機能ボタンの情報の受信を待ち(ス
テップS259)、機能ボタン操作の情報が到来したと
きには、制御部351は、オンされた機能ボタンは何で
あるかを認識し、そのボタン種類情報をメモリ353に
格納する(ステップS260)。
【0310】そして、制御部351は、当該オンされた
機能の実行時間、つまり、使用時間T1を時計部352
の情報を用いて計測する(ステップS261)。次に、
マイクロコンピュータ部31のCPUが継続的に動作し
ている時間である演算処理時間、つまりスリープ時間を
除く時間T2を計測すると共に、マイクロコンピュータ
部31のCPUの負荷率Pを算出する(ステップS26
2)。
【0311】負荷率Pの算出は、前述したように、 P=(T2/T1)×K により行なわれる。ここで、Kは、装置の種類別係数
で、ビデオ機器、オーディオ機器、テレビ受像機、メデ
ィア種類等による変動係数である。
【0312】以上の使用時間T1の計測のステップS2
61と演算処理時間T2およびCPU負荷率Pの計測の
ステップS262を、当該実行中機能の動作が終了する
まで継続する(ステップS263)。なお、この例で
は、実行中に繰り返しCPU負荷率Pを演算する例を示
したが、実行が終了した時点でCPU負荷率Pを演算す
るようにしても良い。
【0313】そして、課金処理部35の制御部351
は、ステップS263において、マイクロコンピュータ
部31からの情報に基づいて、実行中機能の動作が終了
したと判別すると、終了した機能は、コンテンツデータ
を使用する機能であるか否か判別し(図34のステップ
S264)、コンテンツを使用しない機能であると判別
したときには、電子機器30の使用についての課金時間
Dtのみを計算をする(ステップS278)。
【0314】このとき、課金処理部35の制御部351
は、電子機器30の使用についての課金時間Dtを、 課金時間Dt=使用時間T1×CPU負荷率P なる計算式を用いて計算する。
【0315】そして、計算結果の課金時間Dtの情報を
用いて、プリペイドカード70の使用可能時間の残時間
を計算し(ステップS279)、計算結果の残時間によ
りプリペイドカードの残時間を書き換える(ステップS
280)。また、日付、稼働情報などの情報も、プリペ
イドカード70に書き込む(ステップS281)。これ
らの情報は、このプリペイドカード70から、タイムチ
ャージ管理会社21が、これらの情報を読み出して、市
場調査のための資料などに使用するために用いられる。
【0316】そして、電源がオフにされたか否か判別し
(ステップS274)、電源がオフにされなければ、図
33のステップS259に戻り、次の機能ボタンのオン
を待ち、電源オフにされたときには、この処理ルーチン
を終了する。
【0317】また、制御部351は、ステップS264
で、終了した機能は、コンテンツデータを使用する機能
であると判別したときには、不揮発性メモリ353の記
憶内容から、使用したコンテンツは、無料コンテンツで
あるか否か判別する(ステップS265)。
【0318】そして、制御部351は、ステップS26
5で、使用コンテンツは無料コンテンツであると判別し
たときには、不揮発性メモリ353の記憶内容から、機
器の使用価格は無料であるか否か判別する(ステップS
266)。そして、機器の使用価格が無料ではないと判
別したときには、ステップS278と同様にして、電子
機器30の使用についての課金時間Dtのみを計算をす
る(ステップS267)。
【0319】そして、計算結果の課金時間Dtの情報を
用いて、プリペイドカード70の使用可能時間の残時間
を計算し(ステップS268)、計算結果の残時間によ
りプリペイドカードの残時間を書き換える(ステップS
269)。また、日付、稼働情報などの情報も、プリペ
イドカード70に書き込む(ステップS270)。
【0320】また、ステップS266で、機器の使用が
無料であると判別したときには、ステップS270に飛
んで、課金のためのプリペイドカードの残時間の書き換
え処理は行なわずに、日付、稼働情報などの情報を、プ
リペイドカード70に書き込む。
【0321】また、制御部351は、ステップS265
で、使用されたコンテンツの使用価格が無料ではないと
判別したときには、不揮発性メモリ353の記憶内容か
ら、機器の使用価格は無料であるか否か判別する(ステ
ップS275)。そして、機器の使用価格が無料である
と判別したときには、制御部351は、コンテンツの使
用についての課金時間Ctの計算をする(ステップS2
76)。
【0322】このとき、課金処理部35の制御部351
は、コンテンツの使用についての課金時間Ctを、前述
のコンテンツ価格正規化係数Wを用いて、 課金時間Ct=使用時間T1×コンテンツ価格正規化係
数W なる計算式を用いて計算する。
【0323】そして、ステップS275で、機器の使用
価格が無料ではないと判別したときには、電子機器30
の使用についての課金時間Dtおよびコンテンツの使用
についての課金時間Ctを計算し、両課金時間の和を算
出する(ステップS277)。そして、ステップS26
8に進み、計算結果の課金時間Ctの情報を用いて、プ
リペイドカード70の使用可能時間の残時間を計算し、
計算結果の残時間によりプリペイドカードの残時間を書
き換える(ステップS269)。また、日付、稼働情報
などの情報も、プリペイドカード70に書き込む(ステ
ップS270)。
【0324】以上のようにして、ステップS264にお
いて、実行機能がコンテンツを使用する機能であると判
別された場合において、プリペイドカード70の使用許
可時間についての残時間処理および日付、稼働情報など
の情報の書き込み処理が終了したら、次に、制御部35
1は、マイクロコンピュータ部31からの情報に基づい
て、コンテンツの1回分の使用の終了であるか否か判別
し(ステップS271)、1回分の使用の終了であると
判別したときには、当該コンテンツに使用回数制限があ
ったか否か判別し(ステップS272)、使用回数制限
があったときには、不揮発性メモリ353の回数メモリ
部の、対応するコンテンツについての使用許可回数の値
を1だけ減らす(ステップS273)。
【0325】次に、マイクロコンピュータ部31が、電
源がオフされたか否か判別し(ステップS274)、電
源がオフでなければ、ステップS259に戻って、次の
機能ボタンのオンを待ち、電源オフとされたときには、
この処理ルーチンを終了する。
【0326】なお、プリペイドカード70は、電子機器
を提供する提供会社や、タイムチャージ管理会社21で
販売する他、コンビニエンスストアなどの店舗でも販売
するようにする。この場合に、稼働情報などの貴重な資
料が記憶された残時間がゼロのプリペイドカードを販売
店に戻してもらうようにするため、プイペイドカードを
戻した使用者には、使用時間サービスカードやデータを
送る仕組みを構築するとよい。
【0327】[第5の実施の形態]上述の第4の実施の
形態は、プリペイドカードを用いて、電子機器で決済を
行なう場合であったが、この第5の実施の形態では、プ
リペイドカードではなく、IC銀行カードを用いるよう
にする。電子機器のハードウエア構成は、第4の実施の
形態と同様の構成であるので省略する。
【0328】そして、この第5の実施の形態の場合に
は、前払いではなく、後払いとなる。例えば、第1の実
施の形態の図5および図6のフローチャートにおけるス
テップS34、ステップS58およびステップS60の
後の処理として、課金処理部35において、課金時間に
応じた課金料金計算を行ない、この課金料金を、IC銀
行カードから引き落とすようにする。そして、稼働情報
などもIC銀行カードに書き込むようにする。
【0329】この第5の実施の形態の場合には、IC銀
行カードに書き込まれた稼働情報などは、銀行からタイ
ムチャージ管理会社21に転送される。また、電子機器
30のメモリ353にも記憶されているので、稼働情報
などは、電子機器30からタイムチャージ管理会社21
に転送するようにすることもできる。
【0330】[第6の実施の形態]前述の第4の実施の
形態は、プリペイドカードを用いた先払い方式の場合で
あるが、プリペイドカードを用いずに、課金処理部35
のメモリ353を利用することにより、電子機器30に
おいて、先払い方式の課金を行なうことができるように
している。
【0331】この場合に、課金処理部は、第1の実施の
形態の場合のような電子機器30に内蔵の課金処理部3
5であってもよいし、また、第4の実施の形態のような
装着タイプの課金処理装置50の構成であってもよい。
【0332】この第6の実施の形態の電子機器では、第
1の実施の形態と同様に、パーソナルコンピュータ40
およびデジタル通信ネットワークあるいはアナログ通信
ネットワークを介して、タイムチャージ管理会社21の
課金管理処理システム210に接続可能の構成とされ
る。
【0333】図35は、この第6の実施の形態の場合の
全体の流れを示すフローチャートである。
【0334】顧客は、タイムチャージ管理会社21に会
員登録する(ステップS2001)ことにより、会員と
なる。この会員登録は、店頭でも、また、いわゆるウエ
ブ(Web)登録でもよい。そして、会員は、使用可能
時間などの使用条件を予め設定登録し(ステップS20
02)、希望する課金対象製品、この例では、電子機器
を入手(ステップS2003)して、登録した時間分だ
け使用(コンテンツの使用を含む)することができる
(ステップS2004)。
【0335】設定登録した時間分の使用後、使用の延長
を希望する場合には(ステップS2005)、パーソナ
ルコンピュータ40を用いて、使用条件の再登録をウエ
ブ(Web)により行なって(ステップS2006)、
登録データを入手し(ステップS2007)、電子機器
30のメモリ353に使用可能時間をインストールする
(ステップS2008)。これにより、電子機器30
は、再び、使用可能になる。
【0336】使用を延長しない場合には(ステップS2
005)、電子機器をタイムチャージ管理会社21に返
却する。
【0337】図36は、この第6の実施の形態の場合に
おける電子機器30の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【0338】まず、制御部351は、課金処理部35の
メモリ353から使用可能時間の残時間を読み出し(ス
テップS291)、残時間がゼロでないか確認する(ス
テップS292)。残時間がゼロであれば、使用条件で
ある使用可能時間の情報、つまり、プリペイド情報のイ
ンストールを促すメッセージをマイクロコンピュータ部
31経由で、表示部34の画面に表示するようにする
(ステップS294)。
【0339】このメッセージを受けた使用者は、電子機
器30をパーソナルコンピュータ40に接続して、プリ
ペイド情報のインストールを行う。
【0340】電子機器30の制御部351は、パーソナ
ルコンピュータ40に接続されたか否か確認する(ステ
ップS295)。使用者は、後述するようにして、パー
ソナルコンピュータ40を用いて、タイムチャージ管理
会社21から使用可能時間に関する情報であるプリペイ
ド情報を取得する。そして、取得したプリペイド情報を
電子機器30に転送する。
【0341】電子機器30の制御部351は、このプリ
ペイド情報がパーソナルコンピュータ40から送られて
きたかどうかを監視し(ステップS296)、送られて
きたことを確認すると、プリペイド情報を課金処理部3
5のメモリ353に書き込んでインストールする(ステ
ップS297)。これにより、メモリ353の使用可能
時間の残時間を書き換える。
【0342】そして、ステップS291に戻り、制御部
351は、メモリ353の使用可能時間の残時間を読み
出し、残時間がゼロでないことを確認し(ステップS2
92)、その残時間をマイクロコンピュータ部31経由
で、表示部34の画面に表示するようにする(ステップ
S293)。
【0343】ステップS293の後は、図33のステッ
プS259に進み、前述のプリペイドカードの場合と同
様の動作となる。ただし、プリペイド情報としての使用
可能時間の残時間の書き換えや稼働情報の書き込みが行
なわれる対象が、プリペイドカードから、課金処理部3
5のメモリ353に変更される点が異なる。
【0344】次に、パーソナルコンピュータ40を用い
たプリペイド情報のインストールについて、図37のフ
ローチャートを参照して説明する。これは、図35にお
ける使用条件のWeb登録に相当する処理である。
【0345】まず、パーソナルコンピュータ40は、電
子機器30がパーソナルコンピュータ40に接続された
かどうかを確認する(ステップS301)。電子機器3
0の接続を確認したら、使用者の操作指示に応じて、プ
リペイド情報のインストールアプリケーションを起動す
る(ステップS302)。
【0346】そして、パーソナルコンピュータ40は、
電子機器30の課金処理部35のメモリ353から会員
ID、製品IDなどの会員認証に必要な情報を読み出す
(ステップS303)。そして、タイムチャージ管理会
社21の課金管理システム210に、インターネットな
どのデータ通信ネットワークを介して接続し、ステップ
S303で読み出した会員認証に必要な情報と共に、プ
リペイド情報のインストール要求を、課金管理システム
210に宛てて送出する(ステップS304)。
【0347】このインストール要求を受けた課金管理シ
ステム210は、会員認証を行って、その結果をパーソ
ナルコンピュータ40に通知してくる。パーソナルコン
ピュータは、この通知により、会員認証がOKであるか
否か判別し(ステップS305)、NGであれば、課金
管理システム210との接続を切断して(ステップS3
06)、この処理ルーチンを終了する。
【0348】会員認証がOKであれば、使用者からの登
録要求する使用可能時間の情報入力を受け付ける(ステ
ップS307)。そして、受け付けた使用可能時間の情
報を課金管理システム210に送付する(ステップS3
08)。
【0349】課金管理システム210は、この実施の形
態では、受信した使用可能時間を仮想通貨UT(Use
d Time)に換算したものをプリペイド情報とす
る。そして、課金管理システム210は、このプリペイ
ド情報分の料金を、会員IDで識別される使用者により
登録された決済方法により、決済する。
【0350】ここで、仮想通貨UTは、使用時間に対す
る対価として、単位時間当たりの通貨単位を仮想的に定
めたものである。例えば、 1UT=0.1分 単位時間料金=0.01円/秒 に設定された場合には、仮想通貨UTと通貨「円」との
交換レートは、1UT=0.06円となる。
【0351】課金管理システム210は、先払いされた
現金を、この仮想通貨UTに換算したプリペイド情報
を、パーソナルコンピュータ40に返信する。
【0352】そこで、パーソナルコンピュータ40は、
この仮想通貨UTによるプリペイド情報を受信し(ステ
ップS309)、その受信したプリペイド情報を電子機
器30に転送して、電子機器30に使用可能時間の情報
としてインストールする(ステップS310)。
【0353】この第6の実施の形態では、電子機器30
では、単位時間ごとに、仮想通貨UTで表された使用可
能時間情報を減じることで、使用可能時間の残時間を減
じてゆく。例えば、課金時間が1分のときには10UT
を減じる。使用可能時間の残時間の表示は、仮想通貨U
T単位で表された情報を時間情報に変換することにより
行なう。なお、仮想通貨UTで、使用可能時間の残時間
の表示をしても、勿論よい。
【0354】この第6の実施の形態の場合には、課金処
理部35のメモリ353の使用可能時間の残時間がゼロ
でないうちに、新製品と交換したい要求が生じたときで
も、交換された古い電子機器には、その使用可能時間の
残時間に価値を見出して、中古市場とすることができ
る。
【0355】図38は、その中古市場を説明するための
図である。すなわち、中古製品屋は、電子機器30のメ
モリ353に記憶されている使用可能時間の残時間を読
み出し、その残時間に応じて使用料金を設定する。第6
の実施の形態の電子機器では、電源をオンにすると、残
時間が表示されるが、このような残時間の表示機能を有
しない電子機器であっても、パーソナルコンピュータ4
0や専用の読み取り機により、残時間の読み取りが可能
であれば、中古市場に出せるものである。
【0356】なお、上述した第1〜第6のいずれの実施
の形態の場合にも、「発明が解決しようとする課題」の
欄で説明した例と同様に累計の使用時間を計算すると共
に、図59の減価償却型の時間単価テーブルを用いるよ
うにして、減価償却型の課金を行なうようにすることが
できる。
【0357】また、「発明が解決しようとする課題」の
欄で説明した例を、上述のようなコンテンツの使用に適
用する構成も可能であることは言うまでもない。
【0358】[第7の実施の形態]この第7の実施の形
態は、電子機器の実施の形態である。上述した実施の形
態の電子機器は、予めタイムチャージ用のモデルとして
製造されたものであるが、この第7の実施の形態では、
パスワードを入力することにより、通常の販売用のモデ
ルと、タイムチャージ用モデルとを、切り換えることが
可能とされる。
【0359】図39は、この第7の実施の形態の電子機
器30におけるモデル切り換えのためのフローチャート
である。
【0360】まず、電源がオンとされると(ステップS
311)、初期化を行ない(ステップS312)、パス
ワードの入力を待つ(ステップS313)。マイクロコ
ンピュータ部31は、パスワードの入力が一定時間ない
ことを検知すると(ステップS320)、電子機器30
の電源が自動的にオフされ(ステップS321)、この
処理ルーチンを終了する。
【0361】マイクロコンピュータ部31は、パスワー
ドの入力があれば、その入力されたパスワードの認証を
行ない(ステップS314)、定められたパスワードで
なければ(ステップS315)、電子機器30の電源が
自動的にオフされ(ステップS321)、この処理ルー
チンを終了する。
【0362】入力されたパスワードが、定められたもの
であれば(ステップS315)、マイクロコンピュータ
部31は、そのパスワードがタイムチャージ番号である
か否か判別する(ステップS316)。ここで、タイム
チャージ番号は、タイムチャージ用モデルに付与される
番号である。
【0363】ステップS316でマイクロコンピュータ
部31によりタイムチャージ番号でないと判別される
と、電子機器30は、通常の販売用モデルに設定される
(ステップS322)。この通常モデルの電子機器30
では、課金処理部35は、動作しない。
【0364】ステップS316でタイムチャージ番号で
あると判別されると、電子機器30は、タイムチャージ
モデルに設定され、課金処理部35が動作可能状態にさ
れる(ステップS317)。その後、初期化され(ステ
ップS318)、タイムチャージモデルとして、前述の
各実施の形態で説明したような動作を行なえるようにさ
れる(ステップS319)。
【0365】ここで、図39のフローチャートでは、通
常モデル、タイムチャージモデルいずれの場合もパスワ
ード認証が行なわれているが、タイムチャージモデルに
設定するときにのみ、パスワード認証が必要、あるいは
通常モデルに設定するときにのみ、パスワード認証が必
要であるように構成してもよい。
【0366】以上のようにして、この第7の実施の形態
の電子機器によれば、パスワードを入力するだけで、通
常販売モデルと、タイムチャージ用モデルとを区分けす
ることができるので、両モデルを別々に製造する必要が
なくなる。そして、量産効果によるコストダウンが可能
になるという効果も得られる。
【0367】[第8の実施の形態]この第8の実施の形
態は、料金先払いの例であるが、プリペイドカードやI
C銀行カードを用いるのではなく、稼働データ等を記憶
する記憶部、使用料金の計算等を行なう演算部、データ
の送受信部、を含む電子回路を内蔵するコイン型の仮想
貨幣を用いる。なお、以下の説明においては、このコイ
ン型の仮想貨幣を電子貨幣と称する。
【0368】そして、この第8の実施の形態では、この
電子貨幣の内蔵電子回路の記憶部に記憶する使用時間に
対する対価通貨として、前述の第6の実施の形態で説明
した仮想通貨UTを用いる。なお、前述もしたように仮
想通貨の1単位は、1UTである。
【0369】この第8の実施の形態も、前述の図1に示
したようなビジネスモデルを想定しているが、使用時間
に対する対価の支払いのために、電子貨幣を媒介にした
課金処理としては、図40に示すような機構を用いる。
【0370】まず、前述したように、使用者は、タイム
チャージ管理会社21に会員登録することにより、会員
27となり、使用契約をタイムチャージ管理会社21と
の間で締結した電子機器30の提供を受けると共に、電
子貨幣80を受け取る。このとき、電子貨幣80の記憶
部には、会員が支払った金額に対応する仮想通貨UTに
よるUT数が記憶されている。このUT数は、使用可能
時間に対応するものとなる。電子貨幣80の記憶部に
は、また、会員登録された会員27の氏名(使用者
名)、使用者ID、暗証番号などの使用者情報も記憶さ
れている。
【0371】また、さらに、電子貨幣80のメモリに
は、時間課金情報の価格情報や使用許可回数も記憶され
る。そして、後述の課金処理のために用いられる。
【0372】会員27は、仮想通貨UTのUT数が0で
ない、つまり、使用可能時間が「0」でない電子貨幣8
0を電子機器30に投入することにより、電子機器30
の使用が可能となる。この場合、前述のプリペイドカー
ドの場合と同様にして、電子機器30では、使用時間に
応じた課金処理を行なうが、その課金処理は、課金時間
を仮想通貨UTに換算して行なう。すなわち、電子貨幣
80の記憶部に記憶されている仮想通貨UTのUT数を
課金時間に応じて減じる処理を行なう。この課金処理の
際に、電子機器30は、電子貨幣80の記憶部に、使用
履歴情報の書き込みも行なう。使用履歴情報には、使用
年月日と課金時間などが含まれる。
【0373】使用者である会員27は、電子貨幣80の
記憶部に記憶されている仮想通貨UTの残UT数が少な
くなったときには、UT売買キオスク端末90で、仮想
通貨UTの購入ができる。また、この第8の実施の形態
では、会員27は、不要になった仮想通貨UTを、UT
売買キオスク端末90で売却することもできるようにし
ている。
【0374】UT売買キオスク端末90は、デジタル通
信ネットワーク29を介してタイムチャージ管理会社2
1と接続されており、タイムチャージ管理会社21から
の要求により、あるいはUT売買キオスク端末90から
の自立的な処理により、UT売買に関する情報と、電子
貨幣80から吸い上げた使用履歴情報とが、UT売買キ
オスク端末90からタイムチャージ管理会社21に転送
される。
【0375】そして、この第8の実施の形態では、後述
もするように、仮想通貨UTを、変動通貨とする。変動
要因の一つとしては、使用時間についての過去の履歴、
例えば1日単位や1か月単位の使用時間の累積値などが
用いられる。すなわち、例えば前月の使用時間が少ない
ときには、当月の仮想通貨UTの交換レートを安価に設
定し、逆に前月の使用時間が多いときには、当月の仮想
通貨UTの交換レートを高く設定する。
【0376】ここで、交換レートを変更するには、1U
T当たりの交換金額を変更する。1UT当たりの使用時
間を変更するようにしてもよいが、交換金額を変更した
方が、1UTに対する使用時間が変更ないので、使用可
能時間の計算にレートの変更を考慮する必要がない。
【0377】また、変動要因の他の一つとしては、仮想
通貨UTの売買数が用いられる。すなわち、仮想通貨U
Tの売買数が多いときには、仮想通貨UTの交換レート
が高くなるようにし、仮想通貨UTの売買数が少ないと
きには、仮想通貨UTの交換レートが低くなるように設
定する。
【0378】この場合に、仮想通貨UTの売買数は、キ
オスク端末90から吸い上げた売買数の情報のみでな
く、後述するように、この第8の実施の形態において
は、図40に示すように、仮想通貨UTの売買市場20
0を設けて、仮想通貨UTを売買できるようにしている
ので、その市場における仮想通貨UTの売買数も考慮さ
れる。
【0379】そして、このようにして設定された仮想通
貨UTの交換レートが、例えば1月単位で定められて、
デジタル通信ネットワーク29を通じてキオスク端末9
0のそれぞれに転送され、当月の仮想通貨UTの売買の
交換レートとされる。したがって、会員27は、この交
換レートを参照して、仮想通貨UTの売買を行うことが
できる。
【0380】このように仮想通貨UTを変動通貨とし
て、現実の通貨との交換レートに変動性を持たせること
により、電子機器30やコンテンツの使用時間の季節変
動を少なくして使用時間を平均化させ、電子機器30や
コンテンツの稼働率を上げることができると期待でき
る。そして、電子機器30の稼働率を上げることによ
り、使用対象製品である電子機器の在庫を少なくするこ
とができる。
【0381】すなわち、例えば、使用時間に対する課金
を行なおうとする製品が、経済的、季節的、政治的等の
要因により、使用状況が変動する場合に、使用時間に対
する課金レートが固定であると、図41において、太線
の実線201で示すように、電子機器30の使用時間は
変動してしまう。
【0382】これに対して、この使用時間の変動を考慮
して、図41において、破線202のように、仮想通貨
UTの交換レートを変動させると、交換レートが高いと
きの使用時間が減少し、交換レートが低いときの使用時
間が増加することが期待でき、そのため、電子機器30
の使用時間は、図41において、細い実線203で示す
ように、季節変動なく、平均化されると期待できる。
【0383】また、仮想通貨UTそのものも売買対象と
することで、交換レートが低いときに仮想通貨UTを購
入して、交換レートが高いときに仮想通貨UTを売却し
て、差益を得ることができるようにする等、使用者に利
益をもたらすことができるようになる。
【0384】次に、図40に示した電子貨幣80の構造
のいくつかの構成例について説明する。図42は、電子
貨幣80の第1の例の構造を説明するための図で、図4
2(A)は電子貨幣80の第1の例の正面図であり、図
42(B)は図42(A)のY−Y断面図である。
【0385】この例の電子貨幣80は、金属あるいは樹
脂材により構成された偏平の円板81の中央部に、円形
の凹部82が設けられる。電子貨幣80は、その円形の
凹部82内に、電子回路83を収納した状態で、凹部8
2を充填材84で充填して、電子回路83を固定したも
のである。充填材84としては、例えば紫外線硬化樹脂
などが用いられる。この場合、円形の凹部82の深さL
2は、円板81の厚さL1よりも小さく、例えばL2=
L1/2程度とされる。なお、凹部82と電子回路83
との間は、絶縁されている。
【0386】電子回路83は、この例では、図43に示
すように、マイクロコンピュータからなる制御部831
と、メモリ832と、時計部833と、送信部834
と、受信部835とを備えて構成されている。送信部8
34および受信部835は、この例では、無線でデータ
の送受を行う構成とされる。データの無線送受の方式と
しては、電波を使用する方式、赤外線などの光を使用す
る方式、超音波を使用する方式、のいずれであってもよ
い。
【0387】図44は、電子貨幣80の構造の第2の例
を説明するための図であり、図44(A)はその正面
図、図44(B)は図44(A)のY−Y断面図であ
る。また、図45は、その製造方法の工程の概略を説明
するための図である。
【0388】この例の電子貨幣80も、金属あるいは樹
脂材により構成された偏平の円板81の中央部に電子回
路83が埋め込まれて構成されるものであるが、この第
2の例では、埋め込まれた電子回路83の部分が、円板
81から簡単には離脱しないように工夫している。
【0389】すなわち、まず、この第2の例において
は、図45(A)に示すように、円板81には、その中
央部に円板81の外周円と同心円状の貫通孔85が設け
られる。このとき、貫通孔85の内壁面には、円板81
の両表面に近付くにつれて径が大きくなるようにされた
テーパ面85Aおよび85Bが形成されている。また、
貫通孔85の内壁面には、電子回路83を係止するため
の複数個の突起86が設けられている。
【0390】そして、図45(B)に示すように、電子
回路83を突起86の上に置いて係止することにより、
貫通孔85内に納める。この図45(B)の状態を保持
した状態で、図45(C)に示すように、充填材84に
より貫通孔85の全体を充填する。充填材84として
は、前述と同様に紫外線硬化樹脂を用いることができ
る。
【0391】以上のような構成の第2の例の電子貨幣の
構造によれば、貫通孔85の両テーパ面85Aおよび8
5Bの存在により、充填材84により包含された電子回
路83の部分が、円板81から抜け落ちてしまうことが
防止される。
【0392】次に、この第8の実施の形態の場合の電子
機器30のハードウエア構成を、図46を参照して説明
する。
【0393】この実施の形態の電子機器30は、図46
に示すように、電子貨幣装填/排出機構301を備え
る。この電子貨幣装填/排出機構301に電子貨幣80
が投入されると、電子機器30の使用が可能になる。た
だし、電子貨幣80が投入されても、電子貨幣80に内
蔵される電子回路83のメモリ832に記憶されている
残UT数が0のときには、電子機器30の使用はできな
い。
【0394】電子貨幣80の装填/排出は、使用者によ
る装填/排出ボタンの操作をトリガとして、マイクロコ
ンピュータ部31の制御を受ける電子貨幣装填/排出機
構301により行われる。なお、電子貨幣80の残UT
数が「0」の場合など、電子貨幣80の排出が、電子機
器30によって自動的に行われる場合もある。
【0395】この例の電子機器30は、課金処理部を備
えない。課金処理部の機能は、電子貨幣80に内蔵され
る電子回路83に設けられ、課金処理部で行われる処理
は、電子回路83の制御部831によって、後述するよ
うに行われる。しかし、課金処理部を電子機器30が備
えて、電子貨幣80には、その課金処理結果を転送する
ようにすることもできる。
【0396】そして、この実施の形態での電子機器30
は、電子貨幣80とデータの送受を行うための送信部3
02および受信部303を備える。その他、この電子機
器30がマイクロコンピュータ部31に対して、機能実
行部32、キー操作部33、表示部34が接続されるの
は、図3や図22の構成例と同様である。
【0397】図47は、この第8の実施の形態の場合の
電子機器30の動作を説明するためのフローチャートで
ある。この図47の処理は、主としてマイクロコンピュ
ータ31での処理である。
【0398】まず、電子機器30の電源がオンとされる
と(ステップS331)、初期化を行ない(ステップS
332)、マイクロコンピュータ部31は、電子貨幣8
0が装填されたか否か判別する(ステップS333)。
電子貨幣80が装填されていないときには、電子貨幣8
0の装填を促すメッセージを、表示部34の画面に表示
するようにする(ステップS334)。
【0399】そして、マイクロコンピュータ部31は、
電子貨幣80が装填されたと判別したときには、送信部
302を通じて電子貨幣80にUT情報の転送要求を送
り、その返信として送られてくる電子貨幣80からのU
T数の情報を受信部303を通じて受信する(ステップ
S335)。そして、電子貨幣80に残UTが有るかど
うか確認する(ステップS336)。UT残がゼロであ
れば、「電子貨幣のUT残がゼロであるため、交換をす
る必要がある」旨のメッセージを、表示部34の画面に
表示するようにする(ステップS337)。
【0400】そして、電子貨幣80を排出し(ステップ
S338)、電子貨幣80の交換を待ち(ステップS3
39)、交換されなかったときには、電源オフにされた
か否か判別し(ステップS340)、電源オフとされた
ときには、処理を終了する。また、電源オフとされない
ときには、ステップS337に戻って、電子貨幣80の
交換を促すメッセージを表示部34の画面に表示する。
【0401】ステップS339で、電子貨幣80が交換
されたことを確認したときには、交換後の電子貨幣80
のUT残を読み出し(ステップS335)、UT残がゼ
ロでないか確認する(ステップS336)。そして、U
T残がゼロでなければ、そのUT残を使用可能時間に換
算し(ステップS341)、その使用可能時間を、表示
部34の画面に表示するようにする(ステップS34
2)。
【0402】そして、マイクロコンピュータ部31は、
キー操作部33を通じた機能ボタンの操作がなされたか
否か判別し(ステップS343)、機能ボタンの操作が
なされたと判別したときには、操作された機能ボタンは
何であるかを認識し、そのボタン種類情報を、送信部3
02を通じて電子貨幣80に送信する(ステップS34
4)。
【0403】そして、次に電源オフの操作がされたか否
か判別し(ステップS345)、電源オフの操作がされ
ないと判別したときには、ステップS343に戻り、こ
のステップS343以降の処理を繰り返す。ステップS
345で電源オフの操作がなされたと判別したときに
は、使用終了の情報を電子貨幣80に送信部302を通
じて送信する(ステップS346)。そして、処理を終
了する。
【0404】次に、電子貨幣80が電子機器30に装填
されたときの動作について、図48のフローチャートを
参照しながら説明する。この図48のフローチャート
は、電子貨幣80の制御部831が、電子貨幣80が、
電子機器30の電子貨幣装填/排出機構301に装填さ
れたことを検知したときにスタートする。
【0405】電子貨幣80が装填されたことを検知する
手段は、光学式あるいは電子式などにより、例えば電子
機器30の電子貨幣装填/排出機構301に設けてお
き、電子機器30で電子貨幣80の装填を検知したとき
に、送信部302を通じて、装填検知信号を送るように
することができる。もっとも、電子貨幣80にも、光学
式あるいは電子式などにより、電子機器30の電子貨幣
装填/排出機構301に装填されたことを検知する手段
を設けておくようにしてもよい。
【0406】まず、電子貨幣80が電子機器30に装填
されると、電子機器30からUT数の送信要求が送られ
てくるので、その送信要求の受信を確認すると(ステッ
プS351)、メモリ832から残UT数を読み出し
て、送信部834を通じて電子機器30に送信する(ス
テップS352)。
【0407】次に、電子機器30からの機能ボタンの操
作情報を受信すると(ステップS353)、操作された
機能ボタンを認識し、メモリ832にその機能ボタンの
情報を格納する(ステップS354)。
【0408】そして、制御部831は、当該操作された
機能の実行時間、つまり、使用時間T1を時計部833
の時刻情報を用いて計測する(ステップS355)。次
に、電子機器30と電子貨幣80との間で情報の授受を
行ないつつ、マイクロコンピュータ部31のCPUが継
続的に動作している時間である演算処理時間、つまりス
リープ時間を除く時間T2を計測すると共に、マイクロ
コンピュータ部31のCPUの負荷率Pを算出する(ス
テップS356)。ここで、実行中に繰り返しCPU負
荷率Pを演算する例を示したが、実行が終了した時点で
CPU負荷率Pを演算するようにしてもよい。
【0409】負荷率Pの算出は、前述したように、 P=(T2/T1)×K により行なわれる。ここで、Kは、装置の種類別係数
で、ビデオ機器、オーディオ機器、テレビ受像機、メデ
ィア種類等による変動係数である。
【0410】以上の使用時間T1の計測のステップS3
55と演算処理時間T2およびCPU負荷率Pの計測の
ステップS356を、当該実行中機能の動作が終了する
まで継続する(ステップS357)。
【0411】そして、実行中機能の動作が終了したと判
別すると、電子貨幣80の制御部831は、機器の使用
についての課金時間Dtおよびコンテンツの使用につい
ての課金時間Ctを、前述の実施の形態の場合と同様に
して計算する。
【0412】そして、計算結果の課金時間DtおよびC
tの情報を用いて、使用可能時間の残時間を計算し(ス
テップS359)、計算結果の残時間をUT数に換算す
る(ステップS360)。そして、電子貨幣80のメモ
リ832のUT数から、換算して求められたUT数を減
算し、残UT数を書き換える(ステップS361)。ま
た、日付や使用時間を含む稼働情報なども、電子貨幣8
0のメモリ832に書き込む(ステップS362)。こ
れらの情報は、この電子貨幣80から、後述するよう
に、キオスク端末90で読み出されて、タイムチャージ
管理会社21に送られ、UTレートを決定するための市
場調査資料などに使用するために用いられる。
【0413】次に、電源がオフされたか否か判別し(ス
テップS363)、電源がオフでなければ、ステップS
353に戻って、次の機能ボタンの操作オンを待ち、電
源オフとされたときには、この処理ルーチンを終了す
る。
【0414】なお、図47および図48では、説明を簡
単にするため、コンテンツ時間課金情報106,114
や、時間課金情報120,130についての処理は省略
したが、価格情報や回数制限情報は、電子貨幣80の電
子回路83内のメモリ833に、識別情報と関連付けら
れて記憶されるのは、上述の実施の形態と同様であり、
また、それらの情報を用いた課金処理についても、上述
の実施の形態と全く同様にして行なわれるものである。
【0415】なお、以上の例では、電子貨幣80で課金
処理を行なうようにしたが、図3に示した構成と同様
に、電子機器30に課金処理部を設け、この課金処理部
から電子貨幣80に課金処理結果を転送するようにして
もよい。その場合には、電子貨幣の電子回路83は、メ
モリ833に、価格情報や回数制限情報などの時間課金
情報を記憶して管理する必要はなく、電子機器30の課
金処理部から送られてくる稼働情報にしたがって、仮想
通貨UTについての決済処理を行なうとともに、稼働情
報をメモリに格納すればよい。
【0416】[UT売買キオスク端末90の構成例]次
に、UT売買キオスク端末90の構成例を、図49およ
び図50を参照しながら説明する。図49は、UT売買
キオスク端末90の内部構成例のブロック図である。ま
た、図50は、このUT売買キオスク端末90の操作パ
ネル面の一例を示すものである。
【0417】図49に示すように、UT売買キオスク端
末90は、マイクロコンピュータからなる制御部900
と、電子貨幣装填/排出部901と、電子貨幣80に書
き込みデータを送信する送信部902と、電子貨幣80
から、そのメモリ832から読み出されて送信されてく
るデータを受信する受信部903と、現金受付計算部9
04と、釣り銭部905と、LCD(液晶ディスプレ
イ)からなる表示部906と、数字ボタンや、後述する
UT買いボタン、UT売りボタンなどを含む各種ボタン
操作部907と、時計部908と、電話回線などを通じ
てデジタル通信ネットワーク29に接続され、タイムチ
ャージ管理会社21と通信を行なうための通信部909
と、メモリ910とを備えている。ここで、デジタル通
信ネットワーク29の代わりに、アナログ通信ネットワ
ークを用いてもよい。
【0418】図50に示すように、操作パネル面には、
表示部906の表示画面906Dが設けられると共に、
前述した各種ボタン操作部907に含まれる複数個のボ
タンが設けられる。この例の場合には、各種ボタン操作
部907には、数字ボタン920と、UT買いボタン9
11と、UT売りボタン912と、OKボタン913
と、キャンセルボタン914と、訂正ボタン915とが
含まれる。
【0419】また、操作パネル面には、電子貨幣投入口
916と、紙幣投入口917と、硬貨投入口918と、
戻り金銭受け口919とが設けられる。
【0420】UT売買キオスク端末90では、仮想通貨
UTの購入だけでなく、売却も可能である。UT売買の
交換レートは、タイムチャージ管理会社21からデジタ
ル通信ネットワーク29を通じてUT売買キオスク端末
90に送られる。交換レートは、また、タイムチャージ
管理会社21のインターネット上のホームページで公表
される。
【0421】この例の場合には、後述するように、タイ
ムチャージ管理会社21の課金管理システムにおいて、
1月単位で、UT交換レートが定められる。なお、月単
位ではなく、週単位あるいは1日単位で交換レートを変
更するようにしてもよい。
【0422】UT売買キオスク端末90は、メモリ91
0にこの交換レートの情報を記憶する。そして、UT売
買キオスク端末90の制御部900は、メモリ910か
ら交換レートの情報を読み出して、図50に示すよう
に、表示画面906Dに、仮想通貨UTに対する購入時
の交換レート(買いUTレート)および売却時の交換レ
ート(売りUTレート)を表示する。
【0423】このホームページで公表された、あるいは
UT売買キオスク端末90に表示されたUTレートを参
考にすることにより、使用者は、交換レートが低い月を
選んで仮想通貨UTを買い増すことができ、また、交換
レートが高い月を選んで仮想通貨UTを売却することが
できる。
【0424】また、UT売買キオスク端末90に電子貨
幣80が電子貨幣投入口916を通じて装填されると、
UT売買キオスク端末90は、その画面906Dに、図
50に示すように、その残UT数を表示する。これによ
り、使用者は、電子貨幣80の残UTを確認することが
できる。単に、残UT数を確認する目的だけの使用者
は、その後、キャンセルボタン914を押す。すると、
電子貨幣80は、電子貨幣投入口916から排出され
る。
【0425】仮想通貨UTを購入しようとする使用者
は、キャンセルボタン914を押すことなく、買いボタ
ン911を押し、購入希望UT数を数字ボタン920を
用いて入力する。また、仮想通貨UTを売却しようとす
る使用者は、売りボタン912を押し、売却希望UT数
を数字ボタン920を通じて入力する。画面906Dに
は、その入力されたUT数が表示される。この表示によ
り使用者は入力したUT数を確認することができる。ま
た、使用者は、訂正ボタン915を押すことにより、U
T数を訂正して再入力することができる。
【0426】UT売買キオスク端末90は、入力された
希望UT数を、当月の交換レートを用いて換算し、それ
を交換金額として表示画面906Dに表示する。仮想通
貨UTの購入者または売却者は、入力した希望UT数お
よびその交換金額を確認したときには、OKボタン91
3を押す。
【0427】すると、UT売買キオスク端末90は、使
用者がUT購入を選択したときには、使用者に現金の支
払いを要求するメッセージを表示画面906Dに表示
し、現金の支払いの受付準備状態となる。そこで、使用
者は紙幣投入口917および硬貨投入口918から必要
な現金を投入する。投入された金額は、表示画面906
Dの画面に表示される。そして、交換金額以上の現金が
投入されると、UT売買キオスク端末90は、交換金額
を徴収し、電子貨幣80のメモリ832に、購入した分
だけ増加したUT数を書き込んだ後、釣銭があれば、釣
銭を返却し、電子貨幣80を電子貨幣投入口916から
排出する。
【0428】また、使用者がUT売却を選択したときに
は、OKボタン913が押されたときに、UT売買キオ
スク端末90は、表示画面906Dの交換金額として表
示された現金を、戻り金銭受け口919を通じて排出す
る。そして、電子貨幣80のメモリの残UT数を、売却
分のUT数を引いた残UTとなるように、書き換えを行
ない、電子貨幣80を投入口916から排出する。
【0429】電子貨幣80を通じた仮想通貨UTの売買
時における、UT売買キオスク端末90の動作を、その
制御部900の制御動作を中心として図51および図5
2のフローチャートを参照しながら以下に説明する。
【0430】まず、電子貨幣80が電子貨幣投入口91
6から投入されたか否か、光学的手段あるいは電子的手
段により判別し(ステップS371)、投入されたと判
別したときには、データ転送要求を電子貨幣80に対し
て送信し、その応答として、電子貨幣80から残UT数
や稼働データを受信する(ステップS372)。そし
て、受信した残UT数は表示画面906Dに表示し(ス
テップS373)、稼働データはメモリ910に格納す
る(ステップS374)。
【0431】そして、制御部900は、使用者により買
いボタン911が押されたかどうか判別し(ステップS
375)、押されないと判別されたときには、売りボタ
ン912が使用者により押されたかどうか判別し(ステ
ップS376)、それも押されないと判別されたときに
は、キャンセルボタン914が押されたかどうか判別し
(ステップS377)、キャンセルボタン914が押さ
れたと判別されたときには、電子貨幣80をUT売買キ
オスク端末90から排出して(ステップS388)、処
理を終了する。また、キャンセルボタン914が押され
ないと判別されたときには、ステップS375に戻り、
買いボタン911または売りボタン912のボタン操作
を待つ。
【0432】ステップS375で買いボタン911が押
されたと判別したときには、希望UT数の入力を促すメ
ッセージを表示画面906Dに表示する(ステップS3
78)。使用者は、この表示を見て、希望UT数を入力
するので、その希望UT数の入力を受け付け、入力され
たUT数を、当月の買いのUTレートを用いて金額に換
算し、その金額を交換金額として表示画面906Dに表
示する(ステップS379)。
【0433】前述したように、使用者は、その希望UT
数で確定する場合には、OKボタン913を押し、仮想
通貨UTの購入を中止する場合には、キャンセルボタン
914を押す。そこで、UT売買キオスク端末90で
は、OKボタン913が押されたかどうか判別し(ステ
ップS380)、押されなかったときには、キャンセル
ボタン914が押されたかどうか判別し(ステップS3
81)、キャンセルボタン914が押されたときには、
ステップS388に進んで、電子貨幣80を排出して、
処理を終了する。ステップS381でキャンセルボタン
914が押されないと判別されたときに、ステップS3
80に戻り、OKボタン913の操作を待つ。
【0434】ステップS380において、OKボタン9
13が押されたと判別したときには、交換金額の投入要
求のメッセージを送出する(ステップS382)。そし
て、投入された紙幣、硬貨を計数して、交換金額に十分
な金額の紙幣、硬貨の投入があったかどうか判別し(ス
テップS383)、十分な金額の投入を確認すると、表
示されていた金額分の徴収を行ない、また、電子貨幣8
0に対して、残UT数と新たに購入した分のUT数との
合計のUT数のデータと、残UT数の書き換え要求を送
る(ステップS384)。電子貨幣80は、メモリ83
2の残UT数を、その受信したUT数に書き換える。
【0435】そして、UT売買キオスク端末90は、購
入されたUT数を、それまでの購入UT数に累積して、
メモリ910に格納する(ステップS385)。そし
て、交換金額に対して使用者が投入した金額について釣
銭があるかどうか判別し(ステップS386)、釣銭が
あれば、戻り金銭受け口919に釣銭を送出した後(ス
テップS387)、また、釣銭がなければ、そのままス
テップS388に進んで電子貨幣80を排出し、処理を
終了する。
【0436】また、ステップS376で売りボタン29
6が押されたと判別したときには、希望UT数の入力を
促すメッセージを表示画面906Dに表示する(図52
のステップS391)。使用者は、この表示を見て、売
却したい希望UT数を入力するので、その希望UT数の
入力を受け付け、入力されたUT数を、当月の売りのU
Tレートを用いて金額に換算し、その金額を交換金額と
して表示画面906Dに表示する(ステップS39
2)。
【0437】前述したように、使用者は、その希望UT
数で確定する場合には、OKボタン913を押し、仮想
通貨UTの売却を中止する場合には、キャンセルボタン
914を押す。そこで、UT売買キオスク端末90で
は、OKボタン913が押されたかどうか判別し(ステ
ップS393)、押されなかったときには、キャンセル
ボタン914が押されたかどうか判別し(ステップS3
94)、キャンセルボタン914が押されたときには、
ステップS398に進んで、電子貨幣80を排出して、
処理を終了する。ステップS394でキャンセルボタン
914が押されないと判別されたときに、ステップS3
93に戻り、OKボタン913の操作を待つ。
【0438】ステップS393において、OKボタン9
13が押されたと判別したときには、電子貨幣80に、
残UT数から売却した分のUT数を減算したUT数のデ
ータと、残UT数の書き換え要求を送る。電子貨幣80
は、メモリ832の残UT数を、その受信したUT数に
書き換える(ステップS395)。
【0439】そして、UT売買キオスク端末90は、売
却されたUT数を、それまでの売却UT数に累積して、
メモリ910に格納する(ステップS396)。そし
て、交換金額を、戻り金銭受け口919に送出した後
(ステップS397)、ステップS398に進んで電子
貨幣80を排出し、処理を終了する。
【0440】以上のように、UT売買キオスク端末90
では、仮想通貨UTの売買の際に、電子貨幣80のメモ
リ832に記憶されていた稼働データを吸い上げてメモ
リ910に保存する。また、UT売買キオスク端末90
は、売買したUT数のデータも、メモリ910に保存す
る。このUT売買キオスク端末90に保存されたデータ
は、タイムチャージ管理会社21からの送信要求があっ
たときに、タイムチャージ管理会社21に送信される。
【0441】タイムチャージ管理会社21からの送信要
求があったときのUT売買キオスク端末90の処理動作
を、図53のフローチャートを参照して説明する。
【0442】まず、タイムチャージ管理会社21からの
送信要求を受信したかどうかを監視し(ステップS40
1)、送信要求を受信したときには、電子貨幣80から
収集した使用時間についての情報を含む稼働データおよ
び購入されたUT数および売却されたUT数のデータを
メモリ910から読み出し(ステップS402)、それ
らの読み出したデータを、タイムチャージ管理会社21
に宛てて送出する(ステップS403)。そして、デー
タ送出後、稼働データおよび売買されたUT数のデータ
をメモリ910から消去する(ステップS404)。
【0443】タイムチャージ管理会社21の課金管理シ
ステム210は、この実施の形態においては、毎月の末
に、その月の電子機器30やコンテンツの使用時間の累
計値と、仮想通貨UTの売買数の累計値から、翌月の仮
想通貨UTの交換レートを決定し、それをホームページ
で公開すると共に、各UT売買キオスク端末90に送
り、翌月の交換レートとして使用させるようにする。
【0444】このタイムチャージ管理会社21の課金管
理システム210の処理を、図54のフローチャートを
参照して説明する。このフローチャートの処理は、例え
ば課金管理システム210内の制御部で実行される処理
を示すものである。
【0445】まず、仮想通貨UTの交換レートの決定タ
イミングになったかどうか判別する(ステップS41
1)。交換レートの決定タイミングになっていないとき
には、前述したようにUT売買キオスク端末90から、
電子機器30の使用時間のデータを収集する(ステップ
S412)と共に、売買されたUT数データを収集する
(ステップS413)。
【0446】ステップS411で、交換レートの決定タ
イミングになったと判別したときには、収集した使用時
間のデータから、その月の使用時間の総和Tmを算出す
る(ステップS414)。次に、その時点での会員数を
Nとして、月間平均使用時間Mmを、 Mm=Tm/N により求める(ステップS415)。
【0447】次に、電子機器30についての、それまで
の累計使用時間Tsを算出する(ステップS416)。
そして、累計平均使用時間Msを、累計される月毎の会
員数をすべて足し合わせた、延べ会員数Nで割ることに
より求める。すなわち、 Ms=Ts/N により求める(ステップS417)。
【0448】次に、収集したUT売買数のデータを分析
し(ステップS418)、その分析結果により交換レー
トを決定する際に用いる交換係数Kaを修正する(ステ
ップS419)。このとき、購入UT数が売却UT数よ
りも多いときには、交換係数Kaは、UT交換レートを
高くする方向に修正し、購入UT数が売却UT数よりも
少ないときには、交換係数Kaは、UT交換レートを低
くする方向に修正するようにする。
【0449】そして、翌月のUT交換レートXmを、 Xm=Xs+Ka(Mm−Ms) により求める(ステップS420)。ここで、Xsは標
準のUT交換レートを示すものである。この標準のUT
交換レートは、電子機器30の使用時間に対して予め定
められている標準の課金単価に対する仮想通貨UTとの
交換レートである。Xsを標準のUT交換レートとする
のではなく、前月のUT交換レートとするようにしても
よい。
【0450】次に、以上のようにして、決定したUT交
換レートを、翌月の交換レートとしてホームページ上で
公開すると共に、UT売買キオスク端末90に送る(ス
テップS421)。
【0451】以上のようにして、タイムチャージ管理会
社21の課金管理システムは、翌月のUT交換レート
を、過去の使用時間と、UT売買数を考慮して決定する
ようにする。
【0452】この場合に、今月の平均使用時間Mmが、
それまでの累積平均使用時間よりも短いほど、また、仮
想通貨UTの購入数が少ないほど、翌月のUT交換レー
トは、低くなる。したがって、電子機器30やコンテン
ツの使用に対する対価が低くなるので、電子機器30や
コンテンツの使用が促される。また、仮想通貨UTの購
入意欲が増進され、UT購入数が増加するようになる。
しかし、UT売却数は減少する。
【0453】一方、今月の平均使用時間Mmが、それま
での累積平均使用時間よりも長いほど、また、仮想通貨
UTの購入数が多いほど、翌月のUT交換レートは、高
くなる。つまり、電子機器30やコンテンツの使用に対
する対価が高くなって、電子機器30やコンテンツの使
用が抑制される。また、仮想通貨UTの購入意欲が減退
して、UT購入数が減少するようになる。しかし、UT
売却数は増加する。
【0454】以上のようにして、この実施の形態によれ
ば、仮想通貨UTを変動通貨とすることにより、使用者
による電子機器30やコンテンツの使用を季節変動な
く、平均化することができる。
【0455】なお、タイムチャージ管理会社の課金管理
システムが収集するUT売買数は、UT売買キオスク端
末90からのみではなく、図40に示した仮想UT売買
市場200におけるUT売買数も含まれる。次に、この
仮想UT売買市場200について説明する。
【0456】図55は、仮想UT売買市場200の仕組
みを説明するための図である。タイムチャージ管理会社
21の仮想UT市場管理システム220が提供するホー
ムページ230が主として仮想UT売買市場の拠点とな
る。このホームページ230で、仮想通貨UTの売買を
することができるのは、タイムチャージ管理会社21に
会員登録された会員のみとされている。課金管理システ
ム210は、売り手または買い手として登録要求をして
きたユーザについて、会員の認証を行ない、会員でない
ときには、登録を拒否するようにする。
【0457】保有する仮想通貨UTを売りたい会員は、
売り手登録をホームページ110を通じて行ない、希望
UT売却レートを登録しておく。売り手登録およびその
際の希望UT売却レート登録は、登録後、一定期間以上
経過した後でないと、変更できないようにされている。
課金管理システム211は、会員の売り手登録日を保持
しており、その登録日から起算して一定期間以上経過し
た後の、売り手登録の変更および希望UT売却レートの
変更を受け付ける。
【0458】また、売り手登録をした会員は、売り手で
ある間は、仮想通貨UTの買い手となることはできない
ように制限される。仮想UT市場管理システム220
は、売り手登録された会員が買い手としてアクセスした
ときには、そのUT購入アクセスが不当であるとして拒
否するようにする。
【0459】買い手登録、つまり、UT購入要求は、随
時可能である。UT購入要求の登録の際に、希望UT購
入レートおよび希望購入UT数を登録する。すると、仮
想UT市場管理システム220は、登録されている売り
手の希望UT売却レートの中で、希望UT購入レートに
最も近いレートを買い手に報告する。買い手が、そのレ
ートで購入することに承諾すれば、売買が成立する。買
い手はそのレートでの購入を拒否して、再登録して、希
望UT購入レートを変更することができる。この場合
に、購入レートの登録は早い者勝ちであるので、再登録
後、再登録前の購入レートでは購入できない場合があ
る。
【0460】図56に売り手登録の際の仮想UT市場管
理システム220の処理動作を説明するためのフローチ
ャートを示す。このフローチャートの処理は、例えば仮
想UT市場管理システム220内の制御部によって実行
される処理を示すものである。
【0461】まず、売り手登録要求のアクセスがあった
かどうか判別し(ステップS431)、アクセスがあっ
たと判別したときには、アクセス者の会員番号の入力に
より会員確認を行なう(ステップS432)。会員確認
の結果、会員であるかどうか判別し(ステップS43
3)、会員でないと判別したときには、登録不可である
ことをホームページを通じてアクセス者に通知し(ステ
ップS434)、この処理ルーチンを終了する。
【0462】また、会員であると判別したときには、希
望UT売却レートおよび売却UT数の入力を待って、そ
の入力された希望UT売却レートおよび売却UT数を受
け付けて、仮想UT市場管理システム220が備えるメ
モリに、会員番号や登録年月日と共に保存する(ステッ
プS434)。
【0463】そして、仮想UT市場管理システム220
は、売り手登録した会員に、登録したUT数のUTデー
タの転送要求を行なう(ステップS435)。
【0464】仮想UT売買市場200でUTを売買した
い会員には、予めUTデータ転送アダプタ(図示を省
略)が貸与されており、UTの売買を行なおうとする会
員は、この転送アダプタをパーソナルコンピュータに接
続し、電子貨幣80をこのアダプタに投入する。そし
て、売り手である会員がパーソナルコンピュータを通じ
て、希望UT売却数を入力して転送指示を行なうと、パ
ーソナルコンピュータは、このアダプタの転送アプリケ
ーションを用いて、指定したUT数を電子貨幣80から
吸い上げ、仮想UT市場管理システム220に送信す
る。電子貨幣80は、メモリ832の残UT数を、吸い
上げられたUT数だけ減じたものとするように書き換え
る。
【0465】仮想UT市場管理システム220は、この
売り手からのUTデータを受信したか否かを確認し、U
Tデータが送られてこなかったと判別したときには、売
り手登録不可を会員に通知して、メモリに登録した内容
を削除する(ステップS439)。
【0466】UTデータを受信したときには、仮想UT
市場管理システム220は、その受け取ったUTデータ
を、前記会員の登録情報に関連させて、メモリに記憶し
ておく(ステップS437)。その後、会員に登録完了
を通知し(ステップS438)、売り手登録の処理ルー
チンを終了する。
【0467】次に、図57に買い手がUT購入要求を登
録およびUT売買を行なう際の仮想UT市場管理システ
ム220の処理動作を説明するためのフローチャートを
示す。このフローチャートの処理は、仮想UT市場管理
システム220の制御部により実行される。
【0468】まず、UT購入要求のアクセスがあったか
どうか判別し(ステップS441)、アクセスがあった
と判別したときには、アクセス者の会員番号の入力によ
り会員確認を行なう(ステップS442)。会員確認の
結果、会員であるかどうか判別し(ステップS44
3)、会員でないと判別したときには、登録不可である
ことをホームページを通じてアクセス者に通知し(ステ
ップS454)、この処理ルーチンを終了する。
【0469】ステップS443で会員であると判別した
ときには、売り手として既に登録された会員であるかど
うか判別する(ステップS444)。売り手として登録
された会員であれば、登録不可であることをホームペー
ジを通じてアクセス者に通知し(ステップS454)、
この処理ルーチンを終了する。
【0470】ステップS444で売り手でないと判別し
たときには、買い手としての登録を受け付け、希望UT
購入レートおよびUT数の入力を受け付ける(ステップ
S445)。そして、メモリに記憶されている売り手登
録によって登録されている希望UT売却レートのうちか
ら、受け付けた希望UT購入レートに最も近い売却レー
トを検索して、ホームページ上に表示する(ステップS
446)。
【0471】このUT売却レートを見た買い手の会員
は、そのレートでの購入を希望する場合には、購入OK
指示を入力し、そのレートでの購入を拒否する場合には
購入拒否指示を入力する。そこで、購入OK指示が入力
されたか否か判別し(ステップS447)、購入OK指
示が入力されないときには、購入拒否指示が入力された
か否か判別する(ステップS453)。購入拒否指示入
力がなければ、ステップS447に戻り、購入OK指示
を待つ。そして、購入拒否指示入力があったときには、
この処理ルーチンを終了する。希望購入レートの変更指
示は、再度の買い手登録を行うことによりなされる。
【0472】ステップS447で購入OK指示入力がな
されたと判別したときには、買い手の会員のデータベー
スを参照し、そのデータベースに登録されている当該会
員の決済方法による決済を課金管理システムに対して指
示する(ステップS448)。
【0473】課金管理システム210からは、当該会員
について決済が可能であるかどうかの通知が返信されて
くるので、その通知により、決済が可能であるかどうか
判別し(ステップS449)、何らかの事由により決済
ができないとされているときには、ステップS454に
進み、登録不可であることをホームページを通じてアク
セス者に通知し、この処理ルーチンを終了する。
【0474】ステップS449で決済が可能であると判
別されたときには、買い手の会員に購入したUTデータ
を転送する(ステップS450)。買い手の会員は、そ
のパーソナルコンピュータおよびアダプタを通じて、転
送されてきたUTデータを受け取り、電子貨幣80のメ
モリ832の残UT数を、購入した分だけUT数を増加
するように書き換える。
【0475】次に、売り手の会員についても、そのデー
タベースを参照し、そのデータベースに登録されている
当該会員の決済方法による決済を課金管理システムに対
して指示する(ステップS451)。そして、買い手に
対して、ホームページを通じて売買完了を通知し(ステ
ップS452)、この処理ルーチンを終了する。
【0476】以上のようにして、仮想通貨UTの売買が
行われる。なお、売り手が登録したUT数と、買い手が
購入希望したUT数とが一致しない場合でも、売り手が
登録したUT数が、購入希望UT数よりも多い場合に
は、UTの売買を成立させることができる。また、同じ
売却レートの売り手が複数人存在して、それらの売り手
のUT数を合わせると、購入希望UT数よりも多くなる
場合にも、売買を成立させることができる。その場合、
早く登録した売り手の分から、UTの売却を優先させる
ようにすることができる。
【0477】以上のようにして、売買されたUTの売買
数も、前述したUT交換レートの翌月のレートの決定の
際に用いられる。そのため、UT市場管理システムは、
課金管理システムに、当月のUT売買数を報告するよう
にしている。
【0478】以上の第8の実施の形態によれば、仮想通
貨UTを用いることにより、使用時間に対する単価を容
易に変動させることができるとともに、仮想UT市場を
設けて、希望する交換レートで仮想通貨を購入すること
も可能となり、非常に便利である。
【0479】なお、以上の第8の実施の形態の説明で
は、電子貨幣80の電子回路内において、使用時間につ
いての課金処理を行なうようにしたが、電子機器30に
課金処理部を設け、その課金処理部からの使用時間につ
いての課金処理結果を電子貨幣80が受け取るように構
成してもよい。
【0480】[その他の変形例]なお、上述の第1〜第
3の実施の形態の説明では、電子機器30は、実質的な
使用時間による課金を行なう対象であって、機器の使用
は常に有料であることを想定しているため、必ず、電子
機器30の使用時間による課金処理を行なうようにした
が、この発明は、買取の電子機器でのコンテンツの実質
的な使用時間についての課金に対して適用でき、その場
合には、電子機器は買取であるので、機器の使用につい
ての時間課金の処理は不要になるものである。
【0481】また、コンテンツの使用価格を独立に計算
するのではなく、電子機器の使用についての課金時間を
計算する際に、機器使用価格に、コンテンツ使用価格分
を含ませて、課金時間計算をするようにすることもでき
る。その場合に、コンテンツの使用を伴う電子機器の機
能についての課金時間の計算においては、そのコンテン
ツ使用価格分を重み付けすることにより、電子機器の使
用についての課金時間にコンテンツの使用についての課
金時間分を含めるようにすることもできる。このように
した場合には、コンテンツ課金時間の計測は不要にな
る。
【0482】また、上述の第4の実施の形態では、コン
テンツの使用についての課金時間Ctと、機器の使用に
ついての課金時間Dtに基づいて、電子機器側で、プリ
ペイド情報による課金処理を実行するようにしたが、第
1の実施の形態や第2の実施の形態と同様にして、コン
テンツの使用についての課金時間Ctと、機器の使用に
ついての課金時間Dtとを、課金管理システム210に
送って、課金管理システム210側において、それら課
金時間CtおよびDtに基づいて、課金処理を実行する
ようにすることも勿論可能である。
【0483】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、使った時間だけ支払うので、使用者にとって製品や
コンテンツの価値が明確になる。しかも、機器の機能毎
に、課金率を変えるようにしたので、使用者が納得でき
る時間課金システムを構築することができる。また、使
用者は、新製品や新コンテンツが出るごとに安価に交換
可能となり、いつでも新製品や新コンテンツが使えると
いうメリットがある。
【0484】これまでの商品の販売概念がものの所有
権、所有時間の譲渡から、使用時間に対する対価という
概念に転換し、製品やコンテンツの所有意識がなくなる
ことで、機器については製品回収及び製品リサイクル使
用が容易となり、真の循環型社会の実現が可能となると
共に、コンテンツについては無駄に所有する必要がなく
なるというメリットがある。
【0485】また、コンテンツについては、その使用状
況が管理されるので、著作権者に対する使用料の還元が
確実に行なえる。また、使用者にとっては、コンテンツ
は無償で取得できるので、例えばダウンロード時のトラ
ブルによるデリバリーミスに対して、課金がされること
が無いというメリットがある。
【0486】さらに、今までのコンテンツは、その販売
数量によってランキングされることが一般的であった
が、この発明によれば、視聴時間などの、コンテンツの
実質的な使用時間によって、ランキングすることが可能
になる。このため、優れた楽曲や、映画作品の使用頻度
や使用時間が上がり、この結果がランキングに反映され
るため、著作者の創作意欲の向上が図られ、より優れた
作品が生み出される世界を築くことができる。これによ
って、今後、不可欠である真の著作者保護が可能にな
る。
【0487】また、この発明によれば、コンテンツの使
用許可回数を制限すると共に、制限された使用回数を、
後の時点において、解除することができるようにしたの
で、例えば無料で使用できる回数を制限した後、時間課
金するコンテンツとして料金回収することができる。そ
の場合に、コンテンツは、一回のデリバリーですむとい
うメリットもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による時間課金システムの第1の実施
の形態の概要を説明するための図である。
【図2】第1の実施の形態の課金システムの全体の流れ
を説明するための図である。
【図3】第1の実施の形態で用いる電子機器の構成例を
示す図である。
【図4】第1の実施の形態が適用されるコンテンツの一
例を説明するための図である。
【図5】第1の実施の形態で用いる電子機器での処理の
流れを説明するためのフローチャートの一部を示す図で
ある。
【図6】図5のフローチャートの続きを示す図である。
【図7】第1の実施の形態における電子機器での時間課
金のための処理を説明するためのフローチャートの一部
を示す図である。
【図8】図7のフローチャートの続きを示す図である。
【図9】第1の実施の形態で用いる電子機器が備えるメ
モリの記憶内容を説明するための図である。
【図10】第1の実施の形態の時間課金システムにおけ
る決済処理の仕組みの一例を説明するための図である。
【図11】第1の実施の形態において、使用回数制限さ
れたコンテンツの使用制限を解除する方法の一例を説明
するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図12】図11のフローチャートの続きを示す図であ
る。
【図13】第1の実施の形態の時間課金システムにおけ
る決済処理に伴うデータ転送処理を説明するためのフロ
ーチャートを示す図である。
【図14】第1の実施の形態の時間課金システムにおけ
る決済処理に伴うデータ転送処理を説明するためのフロ
ーチャートを示す図である。
【図15】第1の実施の形態の時間課金システムにおけ
る決済処理を説明するためのフローチャートを示す図で
ある。
【図16】第1の実施の形態の時間課金システムにおけ
る決済処理を説明するためのフローチャートを示す図で
ある。
【図17】第1の実施の形態の時間課金システムにおけ
る決済処理に伴うデータ転送処理を説明するためのフロ
ーチャートを示す図である。
【図18】第1の実施の形態が適用されるコンテンツの
他の例を説明するための図である。
【図19】この発明による時間課金システムの第2の実
施の形態で用いる電子機器の構成例を示す図である。
【図20】第2の実施の形態の時間課金システムにおけ
る決済処理を説明するための図である。
【図21】第2の実施の形態の時間課金システムにおけ
る決済処理に伴うデータ転送処理を説明するためのフロ
ーチャートを示す図である。
【図22】この発明による時間課金システムの第3の実
施の形態で用いる電子機器の構成例を示す図である。
【図23】第3の実施の形態における決済処理に伴うデ
ータ転送処理を説明するための図である。
【図24】第3の実施の形態における決済処理に伴うデ
ータ転送処理を説明するための図である。
【図25】第3の実施の形態で用いる電子機器の動作を
説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図26】図25のフローチャートの続きを示す図であ
る。
【図27】この発明による時間課金システムの第4の実
施の形態が適用されるコンテンツの一例を説明するため
の図である。
【図28】この発明による時間課金システムの第4の実
施の形態が適用されるコンテンツの他の例を説明するた
めの図である。
【図29】この発明による時間課金システムの第4の実
施の形態で用いる電子機器の構成例を示す図である。
【図30】第4の実施の形態で用いる電子機器の動作を
説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図31】図30のフローチャートの続きを示す図であ
る。
【図32】図31のフローチャートの続きを示す図であ
る。
【図33】第4の実施の形態における電子機器での時間
課金のための処理を説明するためのフローチャートの一
部を示す図である。
【図34】図33のフローチャートの続きを示す図であ
る。
【図35】この発明による時間課金システムの第6の実
施の形態における全体の流れを示すフローチャートであ
る。
【図36】第6の実施の形態における電子機器での時間
課金のための処理を説明するためのフローチャートの一
部を示す図である。
【図37】第6の実施の形態における電子機器での時間
課金のための処理に用いるプリペイド情報のインストー
ル方法の例を示すフローチャートを示す図である。
【図38】この発明による時間課金システムで用いる電
子機器の中古市場を説明するための図である。
【図39】この発明による時間課金システムで用いる電
子機器におけるモデル切り換えのためのフローチャート
を示す図である。
【図40】この発明による時間課金システムの第8の実
施の形態が適用されるビジネスモデルを説明するための
図である。
【図41】第8の実施の形態の場合における使用時間に
対する対価の変動を説明するための図である。
【図42】第8の実施の形態に用いる電子貨幣の一例の
構造を説明するための図である。
【図43】第8の実施の形態に用いる電子貨幣に内蔵さ
れる電子回路の一例の構成を説明するための図である。
【図44】第8の実施の形態に用いる電子貨幣の他の例
の構造を説明するための図である。
【図45】図44の例の電子貨幣の製法を説明するため
の図である。
【図46】第8の実施の形態で用いる電子機器の構成例
を示す図である。
【図47】第8の実施の形態で用いる電子機器の処理動
作を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図48】第8の実施の形態における電子貨幣に内蔵の
電子回路の処理動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図49】第8の実施の形態で用いられる仮想通貨を購
入して、電子貨幣に記録させるための端末装置の一例の
構成を示す図である。
【図50】図49の端末装置の正面パネル部の構成を示
す図である。
【図51】図49の端末装置における処理動作を説明す
るためのフローチャートの一部を示す図である。
【図52】図51のフローチャートの続きを示す図であ
る。
【図53】図49の端末装置における他の処理動作を説
明するためのフローチャートを示す図である。
【図54】第8の実施の形態で用いられる課金管理シス
テムにおける処理動作を説明するためのフローチャート
を示す図である。
【図55】第8の実施の形態における仮想通貨UTの仮
想売買市場を説明するための概念図である。
【図56】第8の実施の形態における仮想通貨UTの仮
想売買市場における売り手登録の際の処理動作を説明す
るためのフローチャートを示す図である。
【図57】第8の実施の形態における仮想通貨UTの仮
想売買市場における買い手登録の際の処理動作を説明す
るためのフローチャートを示す図である。
【図58】先に提案した時間課金システムの概要を説明
するための図である。
【図59】図58の例の時間課金システムの要部を説明
するための図である。
【図60】図58の例の時間課金システムの要部を説明
するための図である。
【図61】図58の例の時間課金システムの要部を説明
するための図である。
【図62】図58の例の時間課金システムで用いる電子
機器の構成例を示す図である。
【図63】図58の例の時間課金システムにおける課金
処理の流れを示すフローチャートを示す図である。
【図64】図58の例の時間課金システムにおける課金
処理の流れを説明するための図である。
【符号の説明】
1…使用者、2…製品提供元、3…電子機器、4…デジ
タル通信ネットワーク、5…課金管理システム、11…
制御部、12…ハードウエア部、13…不揮発性メモ
リ、14…ネットワーク部、21…タイムチャージ管理
会社、22…製品製造販売会社、26…中古市場、27
…会員、30…電子機器、31…マイクロコンピュータ
部、32…機能実行部、33…キー操作部、34…表示
部、35…課金処理部、351…制御部、352…時計
部、353…不揮発性メモリ、36…インタフェース
部、37…無線通信部、39…カードリーダ、40…パ
ーソナルコンピュータ、50…課金処理装置、61、6
2…転送アダプタ、70…プリペイドカード、80…電
子貨幣、90…UT売買キオスク端末、200…仮想U
T売買市場

Claims (80)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コンテンツが、そのコンテンツデータの実
    質的な使用時間に対して課金がなされる使用時間課金コ
    ンテンツであるかどうかを判別する判別手段と、 前記判別手段による判別結果に応じて、前記コンテンツ
    データの前記実質的な使用時間を計測するためのコンテ
    ンツ使用時間計測手段と、 自機の使用状況に応じて、自機の実質的な使用時間を計
    測するための機器使用時間計測手段と、 前記コンテンツ使用時間計測手段または前記機器使用時
    間計測手段の少なくとも一方の計測結果について、使用
    者に対する課金を行なうための処理をする課金用処理手
    段と、 を備えることを特徴とする電子機器。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の電子機器において、 前記課金用処理手段は、前記機器使用時間計測手段の計
    測結果のみについて、使用者に対する課金を行なうため
    の処理をすることを特徴とする電子機器。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の電子機器において、 前記課金用処理手段は、前記コンテンツ使用時間計測手
    段および前記機器使用時間計測手段の両方の計測結果に
    ついて、使用者に対する課金を行なうための処理をする
    ことを特徴とする電子機器。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の電子機器において、 前記課金用処理手段は、前記コンテンツ使用時間計測手
    段の計測結果のみについて、使用者に対する課金を行な
    うための処理をすることを特徴とする電子機器。
  5. 【請求項5】コンテンツが、そのコンテンツデータの実
    質的な使用時間に対して課金がなされる使用時間課金コ
    ンテンツであるかどうかを判別する判別手段と、 前記コンテンツデータの前記実質的な使用時間を計測す
    るためのコンテンツ使用時間計測手段と、 自機の使用状況に応じて、自機の実質的な使用時間を計
    測するための機器使用時間計測手段と、 前記判別手段の判別結果に基づいて、前記コンテンツ使
    用時間計測手段または前記機器使用時間計測手段の少な
    くとも一方の計測結果について、使用者に対する課金を
    行なうための処理をする課金用処理手段と、 を備えることを特徴とする電子機器。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の電子機器において、 前記判別手段での判別結果に基づいて、前記課金用処理
    手段は、前記機器使用時間計測手段の計測結果のみにつ
    いて、使用者に対する課金を行なうための処理をするこ
    とを特徴とする電子機器。
  7. 【請求項7】請求項5に記載の電子機器において、 前記判別手段での判別結果に基づいて、前記課金用処理
    手段は、前記コンテンツ使用時間計測手段および前記機
    器使用時間計測手段の両方の計測結果について、使用者
    に対する課金を行なうための処理をすることを特徴とす
    る電子機器。
  8. 【請求項8】請求項5に記載の電子機器において、 前記判別手段での判別結果に基づいて、前記課金用処理
    手段は、前記コンテンツ使用時間計測手段の計測結果の
    みについて、使用者に対する課金を行なうための処理を
    することを特徴とする電子機器。
  9. 【請求項9】請求項1または請求項5に記載の電子機器
    において、 前記コンテンツは記憶媒体に記憶されており、前記記憶
    媒体が装填される媒体装填手段を備え、 前記判別手段は、前記記憶媒体から読み出した前記コン
    テンツについての時間課金情報に基づいて、前記コンテ
    ンツが、前記使用時間課金コンテンツであるかどうかを
    判別することを特徴とする電子機器。
  10. 【請求項10】請求項1または請求項5に記載の電子機
    器において、 前記コンテンツデータには、前記コンテンツについての
    時間課金情報が付加されており、前記判別手段は、前記
    時間課金情報を抽出し、抽出した前記時間課金情報に基
    づいて、前記コンテンツが、前記使用時間課金コンテン
    ツであるかどうかを判別することを特徴とする電子機
    器。
  11. 【請求項11】請求項9または請求項10に記載の電子
    機器において、 前記時間課金情報は、前記コンテンツの使用回数の制限
    に関する情報を含み、 前記使用回数の制限に関する情報に基づいて、前記コン
    テンツの使用回数を制限する手段を備えることを特徴と
    する電子機器。
  12. 【請求項12】請求項9または請求項10に記載の電子
    機器において、 前記時間課金情報は、前記コンテンツの使用料金に関す
    る情報を含み、 前記課金用処理手段は、前記コンテンツの使用料金に関
    する情報に基づいて、使用者に対する課金を行なうため
    の処理をすることを特徴とする電子機器。
  13. 【請求項13】請求項5に記載の電子機器において、 前記時間課金情報は、前記コンテンツの使用料金および
    機器の使用料金に関する情報を含み、 前記課金用処理手段は、前記コンテンツの使用料金およ
    び前記機器の使用料金に関する情報に基づいて、前記コ
    ンテンツ使用時間計測手段または前記機器使用時間計測
    手段の少なくとも一方の計測結果に基づいた、使用者に
    対する課金を行なうための処理をすることを特徴とする
    電子機器。
  14. 【請求項14】請求項1または請求項5に記載の電子機
    器において、 前記課金用処理手段は、 前記コンテンツ使用時間計測手段または前記機器使用時
    間計測手段の少なくとも一方の計測結果の使用時間に関
    する情報を記憶する記憶手段と、 前記記憶した前記使用時間に関する情報または前記使用
    時間に関する情報に基づいて生成された前記使用者に対
    する課金を制御するための情報を、外部に送出する送出
    手段とからなることを特徴とする電子機器。
  15. 【請求項15】請求項1または請求項5に記載の電子機
    器において、 前記課金用処理手段は、 前記コンテンツ使用時間計測手段または前記機器使用時
    間計測手段の少なくとも一方の計測結果の使用時間の情
    報に基づいて、課金情報を算出し、その課金情報を外部
    に送出することを特徴とする電子機器
  16. 【請求項16】請求項1または請求項5に記載の電子機
    器において、 プリペイドカードが装填可能であって、 前記課金用処理手段は、前記コンテンツ使用時間計測手
    段または前記機器使用時間計測手段の少なくとも一方の
    計測結果の使用時間の情報に基づいて、前記プリペイド
    カードのプリペイド情報の書き換えを行なうものである
    ことを特徴とする電子機器。
  17. 【請求項17】請求項1または請求項5に記載の電子機
    器において、 仮想通貨の単位数を記憶するメモリを備える電子貨幣の
    装填部を備え、 前記課金用処理手段は、前記コンテンツ使用時間計測手
    段または前記機器使用時間計測手段の少なくとも一方の
    計測結果の使用時間の情報に基づいて、前記電子貨幣の
    メモリに記憶されている前記仮想通貨の単位数を書き換
    え処理するものであることを特徴とする電子機器。
  18. 【請求項18】請求項17に記載の電子機器において、 前記仮想通貨は、その1単位が所定の使用時間に対応す
    ると共に、設定された金額に対応するようにされている
    ものであり、 前記課金用処理手段は、前記コンテンツ使用時間計測手
    段または前記機器使用時間計測手段の少なくとも一方の
    計測結果の使用時間を前記仮想通貨の単位数に換算し、
    換算した単位数分だけ減算した仮想通貨の単位数に、前
    記電子貨幣のメモリに記憶されている仮想通貨の単位数
    を書き換えることを特徴とする電子機器。
  19. 【請求項19】請求項1または請求項5に記載の電子機
    器において、 前記コンテンツデータの使用指示を含む複数の機能指示
    を入力するための操作入力手段と、 前記操作入力手段を通じた使用者による操作入力により
    指示された機能を実行するための機能実行手段と、 前記コンテンツ使用時間計測手段および前記機器使用時
    間計測手段は、前記機能実行手段で実行された機能の使
    用状況に応じて、前記コンテンツの使用時間および前記
    機器の使用時間を計測するものであることを特徴とする
    電子機器。
  20. 【請求項20】請求項19に記載の電子機器において、 前記コンテンツ使用時間計測手段および前記機器使用時
    間計測手段は、前記計測した前記機能毎の実行時間につ
    いて、前記機能毎のそれぞれに応じた重み付けを行なっ
    て、課金の対象となる課金時間を計算することを特徴と
    する電子機器。
  21. 【請求項21】請求項20に記載の電子機器において、 前記機能実行手段は、マイクロプロセッサによる制御を
    伴うものであり、 前記重み付けは、前記機能毎の実行時の前記マイクロプ
    ロセッサの負荷率によるものであることを特徴とする電
    子機器。
  22. 【請求項22】管理会社により管理され、コンテンツの
    コンテンツデータを使用するための電子機器について、
    前記コンテンツの使用時間および/または前記電子機器
    の使用時間についての課金を行なう時間課金システムで
    あって、 前記電子機器は、 前記コンテンツが、そのコンテンツデータの実質的な使
    用時間に対して課金がなされる使用時間課金コンテンツ
    であるかどうかを判別する判別手段と、 前記判別手段による判別結果に応じて、前記コンテンツ
    データの前記実質的な使用時間を計測するためのコンテ
    ンツ使用時間計測手段と、 自機の使用状況に応じて、自機の実質的な使用時間を計
    測するための機器使用時間計測手段と、 前記コンテンツ使用時間計測手段または前記機器使用時
    間計測手段の少なくとも一方の計測結果である使用時間
    の情報を記憶する記憶手段と、 前記記憶した前記使用時間の情報を少なくとも含む前記
    使用者に対する課金のための情報を、伝送手段を通じ
    て、前記電子機器の識別子または前記電子機器の利用者
    識別子と共に、前記管理会社の管理装置に伝送するため
    の手段とを備え、 前記管理装置は、 前記電子機器の識別子と、前記利用者識別子と、前記電
    子機器の利用者による決済方法に関する情報を管理する
    管理情報管理手段と、 前記伝送手段を通じて送られてきた前記電子機器の識別
    子または前記利用者識別子の情報と、前記使用者に対す
    る課金のための情報に基づき、前記コンテンツ使用時間
    および/または前記電子機器の使用時間についての課金
    決済を行なう課金決済手段と、 を備えることを特徴とする時間課金システム。
  23. 【請求項23】請求項22に記載の時間課金システムに
    おいて、 前記電子機器の前記記憶手段は、前記コンテンツ使用時
    間計測手段の計測結果と前記機器使用時間計測手段の計
    測結果とを記憶し、前記電子機器から前記管理会社の管
    理装置に伝送される前記使用者に対する課金のための情
    報は、前記コンテンツ使用時間計測手段の計測結果およ
    び前記機器使用時間計測手段の計測結果である使用時間
    の情報を含むものであり、 前記管理装置の前記課金決済手段は、前記伝送手段を通
    じて送られてきた前記コンテンツ使用時間計測手段の計
    測結果または前記機器使用時間計測手段の計測結果の少
    なくとも一方の計測結果の使用時間の情報に基づいて、
    使用者に対する課金の決済処理を行なうことを特徴とす
    る時間課金システム。
  24. 【請求項24】請求項23に記載の時間課金システムに
    おいて、 前記管理装置の前記課金決済手段は、前記伝送手段を通
    じて送られてきた前記機器使用時間計測手段の計測結果
    の使用時間のみに基づいて、使用者に対する課金決済を
    行なうことを特徴とする時間課金システム。
  25. 【請求項25】請求項23に記載の時間課金システムに
    おいて、 前記管理装置の前記課金決済手段は、前記伝送手段を通
    じて送られてきた前記コンテンツ使用時間計測手段およ
    び前記機器使用時間計測手段の両方の計測結果の使用時
    間に基づいて、使用者に対する課金決済を行なうことを
    特徴とする時間課金システム。
  26. 【請求項26】請求項23に記載の時間課金システムに
    おいて、 前記管理装置の前記課金決済手段は、前記伝送手段を通
    じて送られてきた前記コンテンツ使用時間計測手段の計
    測結果の使用時間のみに基づいて、使用者に対する課金
    決済を行なうことを特徴とする時間課金システム。
  27. 【請求項27】請求項22に記載の時間課金システムに
    おいて、 前記電子機器の前記記憶手段は、前記コンテンツ使用時
    間計測手段または前記機器使用時間計測手段のいずれか
    一方の計測結果である前記使用時間の情報を記憶し、前
    記電子機器から前記管理会社の管理装置に伝送される前
    記使用者に対する課金のための情報は、前記コンテンツ
    使用時間計測手段または前記機器使用時間計測手段のい
    ずれか一方の計測結果である使用時間の情報を含むもの
    であり、 前記管理装置の前記課金決済手段は、前記伝送手段を通
    じて送られてきた前記コンテンツ使用時間計測手段また
    は前記機器使用時間計測手段のいずれか一方の計測結果
    の使用時間に基づいて、使用者に対する課金の決済処理
    を行なうことを特徴とする時間課金システム。
  28. 【請求項28】管理会社により管理され、コンテンツの
    コンテンツデータを使用するための電子機器について、
    前記コンテンツの使用時間および/または前記電子機器
    の使用時間についての課金を行なう課金システムであっ
    て、 前記電子機器は、 前記コンテンツが、そのコンテンツデータの実質的な使
    用時間に対して課金がなされる使用時間課金コンテンツ
    であるかどうかを判別する判別手段と、 前記コンテンツデータの前記実質的な使用時間を計測す
    るためのコンテンツ使用時間計測手段と、 自機の使用状況に応じて、自機の実質的な使用時間を計
    測するための機器使用時間計測手段と、 前記判別手段の判別結果に基づいて、前記コンテンツ使
    用時間計測手段または前記機器使用時間計測手段の少な
    くとも一方の計測結果である前記使用時間の情報を記憶
    する記憶手段と、 前記記憶した前記使用時間の情報を少なくとも含む前記
    使用者に対する課金のための情報を、伝送手段を通じ
    て、前記電子機器の識別子または前記電子機器の利用者
    識別子と共に、前記管理会社の管理装置に伝送するため
    の手段と、 を備え、 前記管理装置は、 前記電子機器の識別子と、前記利用者識別子と、前記電
    子機器の利用者による決済方法に関する情報を管理する
    管理情報管理手段と、 前記伝送手段を通じて送られてきた前記電子機器の識別
    子または前記利用者識別子の情報と、前記使用者に対す
    る課金のための情報に基づき、前記コンテンツ使用時間
    および/または電子機器の使用時間についての課金決済
    を行なう課金決済手段と、 を備えることを特徴とする時間課金システム。
  29. 【請求項29】請求項28に記載の時間課金システムに
    おいて、 前記電子機器の前記判別手段での判別結果に基づいて、
    前記電子機器の記憶手段は、前記機器使用時間計測手段
    の計測結果のみを記憶し、前記電子機器から前記管理会
    社の管理装置に伝送される前記使用者に対する課金のた
    めの情報は、前記機器使用時間計測手段の計測結果の使
    用時間のみを含むものであり、 前記管理装置の前記課金決済手段は、前記伝送手段を通
    じて送られてきた前記機器使用時間計測手段の計測結果
    の使用時間に基づいて、使用者に対する課金の決済処理
    を行なうことを特徴とする時間課金システム。
  30. 【請求項30】請求項28に記載の時間課金システムに
    おいて、 前記電子機器の前記判別手段での判別結果に基づいて、
    前記電子機器の記憶手段は、前記コンテンツ使用時間計
    測手段および前記機器使用時間計測手段の両方の計測結
    果を記憶し、前記電子機器から前記管理会社の管理装置
    に伝送される前記使用者に対する課金のための情報は、
    前記コンテンツ使用時間計測手段および前記機器使用時
    間計測手段の両方の計測結果を含むものであり、 前記管理装置の前記課金決済手段は、前記伝送手段を通
    じて送られてきた前記コンテンツ使用時間計測手段およ
    び前記機器使用時間計測手段の両方の計測結果からなる
    使用時間に基づいて、使用者に対する課金の決済処理を
    行なうことを特徴とする時間課金システム。
  31. 【請求項31】請求項28に記載の時間課金システムに
    おいて、 前記電子機器の前記判別手段での判別結果に基づいて、
    前記電子機器の記憶手段は、前記コンテンツ使用時間計
    測手段の計測結果のみを記憶し、前記電子機器から前記
    管理会社の管理装置に伝送される前記使用者に対する課
    金のための情報は、前記コンテンツ使用時間計測手段の
    計測結果の使用時間のみを含むものであり、 前記管理装置の前記課金決済手段は、前記伝送手段を通
    じて送られてきた前記コンテンツ使用時間計測手段の計
    測結果の使用時間に基づいて、使用者に対する課金の決
    済処理を行なうことを特徴とする時間課金システム。
  32. 【請求項32】請求項22または請求項28に記載の時
    間課金システムにおいて、 前記コンテンツは記憶媒体に記憶されており、 前記電子機器は前記記憶媒体が装填される媒体装填手段
    を備え、 前記電子機器の前記判別手段は、前記記憶媒体から読み
    出した前記コンテンツについての時間課金情報に基づい
    て、前記コンテンツが、前記使用時間課金コンテンツで
    あるかどうかを判別することを特徴とする時間課金シス
    テム。
  33. 【請求項33】請求項22または請求項28に記載の時
    間課金システムにおいて、 前記コンテンツデータには、前記コンテンツについての
    時間課金情報が付加されており、前記判別手段は、前記
    時間課金情報を抽出し、抽出した前記時間課金情報に基
    づいて、前記コンテンツが、前記使用時間課金コンテン
    ツであるかどうかを判別することを特徴とする時間課金
    システム。
  34. 【請求項34】請求項32または請求項33に記載の時
    間課金システムにおいて、 前記時間課金情報は、前記コンテンツの使用回数の制限
    に関する情報を含み、 前記電子機器は、前記使用回数の制限に関する情報に基
    づいて、前記コンテンツの使用回数を制限する手段を備
    えることを特徴とする時間課金システム。
  35. 【請求項35】請求項34に記載の時間課金システムに
    おいて、 前記管理装置は、前記コンテンツの使用回数の制限を解
    除するための情報を前記電子機器に与える手段を備える
    と共に、 前記電子機器は、前記管理装置からの前記コンテンツの
    使用回数の制限を解除するための情報を取得して、前記
    コンテンツを前記制限回数以上使用可能とする手段を備
    えることを特徴とする時間課金システム。
  36. 【請求項36】請求項35に記載の時間課金システムに
    おいて、 前記コンテンツの使用回数の制限を解除するための情報
    は、前記コンテンツに対する新たな使用回数の制限に関
    する情報であることを特徴とする時間課金システム。
  37. 【請求項37】請求項35に記載の時間課金システムに
    おいて、 前記コンテンツの使用回数の制限を解除するための情報
    は、前記電子機器で前記制限された使用回数になったと
    きに、さらに継続して使用を許可するための鍵情報であ
    ることを特徴とする時間課金システム。
  38. 【請求項38】請求項22または請求項28に記載の時
    間課金システムにおいて、 前記電子機器は、 前記コンテンツデータの使用指示を含む複数の機能指示
    を入力するための操作入力手段と、 前記操作入力手段を通じた使用者による操作入力により
    指示された機能を実行するための機能実行手段と、 前記コンテンツ使用時間計測手段および前記機器使用時
    間計測手段は、前記機能実行手段で実行された機能の使
    用状況に応じて、前記コンテンツの使用時間および機器
    の使用時間を計測するものであることを特徴とする時間
    課金システム。
  39. 【請求項39】請求項38に記載の時間課金システムに
    おいて、 前記電子機器の前記コンテンツ使用時間計測手段および
    前記機器使用時間計測手段は、前記計測した前記機能毎
    の実行時間について、前記機能毎のそれぞれに応じた重
    み付けを行なって、課金の対象となる課金時間を計算す
    ることを特徴とする時間課金システム。
  40. 【請求項40】請求項38に記載の時間課金システムに
    おいて、 前記電子機器の記憶手段は、前記コンテンツ使用時間計
    測手段および/または前記機器使用時間計測手段の計測
    結果に加えて、前記機能実行手段で実行された機能に付
    いての情報を含む前記電子機器の稼動状況に関する情報
    を記憶し、 前記電子機器は、前記稼動状況に関する情報を、前記管
    理装置に提供するために送出する手段を備えることを特
    徴とする時間課金システム。
  41. 【請求項41】請求項39に記載の時間課金システムに
    おいて、 前記電子機器の前記機能実行手段は、マイクロプロセッ
    サによる制御を伴うものであり、 前記重み付けは、前記機能毎の実行時の前記マイクロプ
    ロセッサの負荷率によるものであることを特徴とする時
    間課金システム。
  42. 【請求項42】請求項22または請求項28に記載の時
    間課金システムにおいて、 前記管理装置は、 前記使用時間の決済の代金を通知する通知手段と、 前記機器の使用者の前記代金の支払いの決済時期を管理
    する決済時期管理手段と、 前記決済時期管理手段により、前記決済のための所定の
    処理が前記支払い決済時期の期間内になされなかったと
    きに、通信路を通じて前記電子機器に、その動作を制限
    する情報、またはその使用を不能にする情報を送付する
    手段と、 を備え、 前記電子機器は、 前記動作を制限する情報または前記使用を不能にする情
    報を受け取ったときに、動作制限または使用不能処理を
    実行する手段を備えることを特徴とする時間課金システ
    ム。
  43. 【請求項43】請求項22または請求項28に記載の時
    間課金システムにおいて、 前記管理装置は、前記使用時間に対する対価を、前記管
    理会社と、前記電子機器の提供会社と、前記コンテンツ
    の提供会社と、前記コンテンツの著作権者とに契約に応
    じて分配することを特徴とする時間課金システム。
  44. 【請求項44】請求項22または請求項28に記載の時
    間課金システムにおいて、 前記電子機器は、前記記憶手段に記憶された前記コンテ
    ンツ使用時間計測手段または前記機器使用時間計測手段
    の少なくとも一方の計測結果の使用時間の情報に基づい
    て、課金情報を算出する課金情報算出手段を備え、 前記電子機器の前記管理会社の管理装置に伝送するため
    の手段は、前記課金情報を、前記伝送手段を通じて前記
    管理装置に伝送し、 前記管理装置の前記課金決済手段は、前記伝送手段を通
    じて送られてきた前記課金情報に基づき、前記コンテン
    ツ使用時間および/または前記電子機器の使用時間につ
    いての課金決済を行なうことを特徴とする時間課金シス
    テム。
  45. 【請求項45】コンテンツのコンテンツデータを使用す
    るための電子機器について、前記コンテンツの使用時間
    および/または前記電子機器の使用時間についての課金
    を行なう時間課金方法であって、 コンテンツが、そのコンテンツデータの実質的な使用時
    間に対して課金がなされる使用時間課金コンテンツであ
    るかどうかに応じて、前記コンテンツデータの前記実質
    的な使用時間の計測あるいは前記電子機器の実質的な使
    用時間の計測の少なくとも一方を、前記電子機器が行
    い、前記計測された使用時間に基づいて、前記電子機器
    の使用者に対する課金を行なうことを特徴とする時間課
    金方法。
  46. 【請求項46】請求項45に記載の時間課金方法におい
    て、 前記コンテンツデータの前記実質的な使用時間の計測あ
    るいは前記電子機器の実質的な使用時間の計測は、前記
    電子機器の機能毎のそれぞれに応じた重み付けを行なっ
    て行なうことを特徴とする時間課金方法。
  47. 【請求項47】請求項45に記載の時間課金方法におい
    て、 前記コンテンツが、使用時間課金コンテンツであるかど
    うかに関係なく、前記電子機器の実質的な使用時間の計
    測を行なうとともに、前記コンテンツが、使用時間課金
    コンテンツであるかどうかに応じて、前記コンテンツデ
    ータの前記実質的な使用時間の計測を行なうことを特徴
    とする時間課金方法。
  48. 【請求項48】請求項45に記載の時間課金方法におい
    て、 前記コンテンツが、使用時間課金コンテンツであるかど
    うかに関係なく、前記コンテンツデータの実質的な使用
    時間の計測を行なうとともに、前記コンテンツが、使用
    時間課金コンテンツであるかどうかに応じて、前記電子
    機器の前記実質的な使用時間の計測を行なうことを特徴
    とする時間課金方法。
  49. 【請求項49】請求項45に記載の時間課金方法におい
    て、 前記コンテンツが、使用時間課金コンテンツであるかど
    うかに応じて、前記コンテンツデータの実質的な使用時
    間の計測と前記電子機器の前記実質的な使用時間の計測
    とを行なうことを特徴とする時間課金方法。
  50. 【請求項50】請求項45に記載の時間課金方法におい
    て、 前記コンテンツは記憶媒体に記憶されるものであり、前
    記記憶媒体に、前記コンテンツが前記時間使用課金コン
    テンツであるかどうかを判別するための時間課金情報を
    記憶しておくことを特徴とする時間課金方法。
  51. 【請求項51】請求項45に記載の時間課金方法におい
    て、 前記コンテンツデータに、前記コンテンツが前記時間使
    用課金コンテンツであるかどうかを判別するための時間
    課金情報を付加しておくことを特徴とする時間課金方
    法。
  52. 【請求項52】請求項50または請求項51に記載の時
    間課金方法において、 前記時間課金情報には、前記コンテンツ使用価格を含
    み、当該コンテンツ使用価格に基づいて前記コンテンツ
    データの実質的な使用時間の計測結果についての課金の
    ための処理を行なうことを特徴とする時間課金方法。
  53. 【請求項53】請求項50または請求項51に記載の時
    間課金方法において、 前記時間課金情報には、前記コンテンツ使用価格および
    電子機器使用価格を含み、当該コンテンツ使用価格に基
    づいて前記コンテンツデータの実質的な使用時間の計測
    結果についての課金のための処理を行なうと共に、前記
    電子機器使用価格に基づいて前記電子機器の実質的な使
    用時間の計測結果についての課金のための処理を行なう
    ことを特徴とする時間課金方法。
  54. 【請求項54】請求項50または請求項51に記載の時
    間課金方法において、 前記時間課金情報には、前記コンテンツ使用価格および
    前記コンテンツの使用回数の制限情報を含ませ、前記使
    用回数の制限情報で許可される使用回数の間は、前記コ
    ンテンツ使用価格で、前記コンテンツデータの実質的な
    使用時間の計測結果についての課金処理を行なうことを
    特徴とする時間課金方法。
  55. 【請求項55】請求項54に記載の時間課金方法におい
    て、 前記管理会社の管理装置は、前記コンテンツの使用回数
    の制限を解除するための鍵を提供し、 前記電子機器に前記鍵を入力することにより、前記コン
    テンツの使用回数の制限回数以上の使用を可能にするこ
    とを特徴とする時間課金方法。
  56. 【請求項56】請求項54に記載の時間課金方法におい
    て、 前記管理会社の管理装置と前記電子機器とを通信路を介
    して接続し、前記管理装置から前記コンテンツに対する
    新たな使用回数の制限に関する情報を前記電子機器に供
    給することにより、前記コンテンツの使用回数の制限を
    解除することを特徴とする時間課金方法。
  57. 【請求項57】コンテンツのコンテンツデータを使用す
    るための電子機器を管理するものであって、前記コンテ
    ンツの使用時間および/または前記電子機器の使用時間
    についての課金処理を行なう管理装置であって、 前記電子機器の識別子と、前記利用者識別子と、前記電
    子機器の利用者による決済方法に関する情報を管理する
    管理情報管理手段と、 前記伝送手段を通じて電子機器から送られてきた、前記
    電子機器の識別子または前記利用者識別子の情報と、コ
    ンテンツ使用時間計測結果または機器使用時間計測結果
    の少なくとも一方の計測結果の使用時間の情報とに基づ
    いて、使用者に対する課金の決済処理を行なう課金決済
    手段と、 を備えることを特徴とする電子機器の課金管理装置。
  58. 【請求項58】請求項57に記載の電子機器の課金管理
    装置において、 前記課金決済手段は、前記伝送手段を通じて前記電子機
    器から送られてきた前記機器使用時間計測結果の使用時
    間のみに基づいて、使用者に対する課金決済を行なうこ
    とを特徴とする電子機器の課金管理装置。
  59. 【請求項59】請求項57に記載の電子機器の課金管理
    装置において、 前記課金決済手段は、前記伝送手段を通じて送られてき
    た前記コンテンツ使用時間計測結果および前記機器使用
    時間計測結果の両方の使用時間に基づいて、使用者に対
    する課金決済を行なうことを特徴とする電子機器の課金
    管理装置。
  60. 【請求項60】請求項57に記載の電子機器の課金管理
    装置において、 前記課金決済手段は、前記伝送手段を通じて送られてき
    た前記コンテンツ使用時間計測結果の使用時間のみに基
    づいて、使用者に対する課金決済を行なうことを特徴と
    する電子機器の課金管理装置。
  61. 【請求項61】請求項57に記載の電子機器の課金管理
    装置において、 前記電子機器によって使用されるコンテンツが記憶され
    る記憶媒体には、前記コンテンツの前記電子機器での前
    記コンテンツの使用回数の制限に関する情報が記憶され
    ており、 前記コンテンツの使用回数の制限を解除して、前記電子
    機器に前記コンテンツを制限回数以上の使用を許可する
    ための回数制限解除情報を前記電子機器に与える手段を
    備えることを特徴とする電子機器の課金管理装置。
  62. 【請求項62】請求項61に記載の電子機器の課金管理
    装置において、 前記回数制限解除情報は、前記コンテンツに対する新た
    な使用回数の制限に関する情報であることを特徴とする
    電子機器の課金管理装置。
  63. 【請求項63】請求項61に記載の電子機器の課金管理
    装置において、 前記回数制限解除情報は、前記電子機器で前記制限され
    た使用回数になったときに、さらに継続して使用を許可
    するための鍵情報であることを特徴とする電子機器の課
    金管理装置。
  64. 【請求項64】コンテンツの記憶部と、前記コンテンツ
    が実質的な使用時間に対して課金がなされる使用時間課
    金コンテンツであるかどうかを判別するための時間課金
    情報の記憶部とを備える記憶媒体。
  65. 【請求項65】コンテンツのコンテンツデータに、前記
    コンテンツが、前記コンテンツデータの実質的な使用時
    間に対して課金がなされる使用時間課金コンテンツであ
    るかどうかを判別するための時間課金情報が付加されて
    記憶される記憶媒体。
  66. 【請求項66】請求項64に記載の記憶媒体において、 前記記憶媒体はディスク媒体であって、前記時間課金情
    報は、リードインエリアに書き込まれていることを特徴
    とする記憶媒体。
  67. 【請求項67】請求項64または請求項65に記載の記
    憶媒体において、 前記時間課金情報は、前記コンテンツの使用価格の情報
    を含むことを特徴とする記憶媒体。
  68. 【請求項68】請求項67に記載の記憶媒体において、 前記時間課金情報は、前記コンテンツの使用回数の制限
    情報を含むことを特徴とする記憶媒体。
  69. 【請求項69】請求項64または請求項65に記載の記
    憶媒体において、 前記時間課金情報は、前記コンテンツの使用価格の情報
    と、電子機器の使用価格の情報を含むことを特徴とする
    記憶媒体。
  70. 【請求項70】コンテンツが、そのコンテンツデータの
    実質的な使用時間に対して課金がなされる使用時間課金
    コンテンツであるかどうかを判別する判別工程と、 前記判別手段による判別結果に応じて、前記コンテンツ
    データの前記実質的な使用時間を計測するためのコンテ
    ンツ使用時間計測工程と、 自機の使用状況に応じて、自機の実質的な使用時間を計
    測するための機器使用時間計測工程と、 前記コンテンツ使用時間計測工程または前記機器使用時
    間計測工程で計測結果の少なくとも一方の計測結果につ
    いて、使用者に対する課金を行なうための処理をする課
    金用処理工程と、 からなるプログラム。
  71. 【請求項71】コンテンツが、そのコンテンツデータの
    実質的な使用時間に対して課金がなされる使用時間課金
    コンテンツであるかどうかを判別する判別工程と、 前記コンテンツデータの前記実質的な使用時間を計測す
    るためのコンテンツ使用時間計測工程と、 自機の使用状況に応じて、自機の実質的な使用時間を計
    測するための機器使用時間計測工程と、 前記判別工程の判別結果に基づいて、前記コンテンツ使
    用時間計測工程または前記機器使用時間計測工程の少な
    くとも一方の計測結果について、使用者に対する課金を
    行なうための処理をする課金用処理工程と、 からなるプログラム。
  72. 【請求項72】コンテンツが、そのコンテンツデータの
    実質的な使用時間に対して課金がなされる使用時間課金
    コンテンツであるかどうかを判別する判別手段と、 前記コンテンツデータの使用指示を含む複数の機能指示
    を入力するための操作入力手段と、 前記操作入力手段を通じた使用者による操作入力により
    指示された機能を実行するための機能実行手段と、 前記判別手段による判別結果に応じて、前記機能実行手
    段で実行された機能の使用状況を参照して前記コンテン
    ツデータの前記実質的な使用時間を計測するためのコン
    テンツ使用時間計測手段と、 前記コンテンツ使用時間計測手段の計測結果について、
    使用者に対する課金を行なうための処理をする課金用処
    理手段と、 を備えることを特徴とする電子機器。
  73. 【請求項73】コンテンツデータの実質的使用を伴う機
    能を含む複数個の機能を有する電子機器の前記機能の使
    用時間を計測し、 前記計測された前記機能毎の使用時間に基づいて、前記
    コンテンツデータの実質的使用に対する課金の対象とな
    る課金時間を計算し、 前記計算された課金時間により課金の決済を行なうこと
    を特徴とするコンテンツの時間課金方法。
  74. 【請求項74】請求項73に記載の時間課金方法におい
    て、 前記コンテンツは記憶媒体に記憶されていると共に、前
    記記憶媒体には、前記コンテンツデータの実質的な使用
    時間に対して課金がなされる使用時間課金コンテンツで
    あるかどうかを判別するための時間課金情報が記憶され
    ており、 前記時間課金情報に基づいて、前記コンテンツが前記使
    用時間課金コンテンツであると判別されたときに、前記
    コンテンツデータの実質的使用に対する課金の対象とな
    る課金時間を計算し、前記計算された課金時間により課
    金の決済を行なうことを特徴とするコンテンツの時間課
    金方法。
  75. 【請求項75】請求項73に記載の時間課金方法におい
    て、 前記コンテンツデータには、前記コンテンツデータの実
    質的な使用時間に対して課金がなされる使用時間課金コ
    ンテンツであるかどうかを判別するための時間課金情報
    が付加されており、 前記時間課金情報に基づいて、前記コンテンツが前記使
    用時間課金コンテンツであると判別されたときに、前記
    コンテンツデータの実質的使用に対する課金の対象とな
    る課金時間を計算し、前記計算された課金時間により課
    金の決済を行なうことを特徴とするコンテンツの時間課
    金方法。
  76. 【請求項76】コンテンツデータの実質的な使用時間に
    対して課金がなされる使用時間課金コンテンツであるか
    どうかを判別するための時間課金情報が、前記コンテン
    ツデータに付加されたコンテンツ。
  77. 【請求項77】請求項76に記載のコンテンツにおい
    て、 前記コンテンツデータは、ダウンロードされるデータで
    あって、前記時間課金情報は、ダウンロードデータのヘ
    ッダ部に挿入されることを特徴とするコンテンツ。
  78. 【請求項78】請求項76に記載のコンテンツにおい
    て、 前記時間課金情報には、前記コンテンツの使用価格の情
    報が含まれることを特徴とするコンテンツ。
  79. 【請求項79】請求項76に記載のコンテンツにおい
    て、 前記時間課金情報には、前記コンテンツの使用回数の制
    限に関する情報が含まれることを特徴とするコンテン
    ツ。
  80. 【請求項80】請求項76に記載のコンテンツにおい
    て、 前記時間課金情報には、前記コンテンツの使用価格の情
    報および電子機器の使用価格の情報が含まれることを特
    徴とするコンテンツ。
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