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JP2003107721A - マイクロレンズの製造方法、物品の製造方法、レジスト層の加工方法、および、マイクロレンズ - Google Patents

マイクロレンズの製造方法、物品の製造方法、レジスト層の加工方法、および、マイクロレンズ

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Publication number
JP2003107721A
JP2003107721A JP2001300512A JP2001300512A JP2003107721A JP 2003107721 A JP2003107721 A JP 2003107721A JP 2001300512 A JP2001300512 A JP 2001300512A JP 2001300512 A JP2001300512 A JP 2001300512A JP 2003107721 A JP2003107721 A JP 2003107721A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resist layer
microlens
manufacturing
developing
etching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001300512A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Yonetani
登 米谷
Kazuyuki Takizawa
和之 滝沢
Kiyoshi Kadomatsu
潔 門松
Koji Ogawa
浩二 小川
Hirofumi Kikuchi
広文 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2001300512A priority Critical patent/JP2003107721A/ja
Publication of JP2003107721A publication Critical patent/JP2003107721A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高解像度で所望の形状のマイクロレンズを製造
することのできる方法を提供する。 【解決手段】主平面方向に複数段階の透過率分布を有す
るグレースケールマスク50を通してレジスト層61を
露光した後、現像することにより、所望のマイクロレン
ズに対応した立体形状に前記レジスト層を加工し、レジ
スト層をエッチングマスクとして、レンズ基材をエッチ
ングする。露光工程は、予め定めた波長の光をグレース
ケールマスク50に照射し、グレースケールマスク50
を透過した光を集光光学系102により集光してレジス
ト層61に照射する。露光の際、レジスト層61の上面
を、集光光学系102の焦点面からデフォーカスする。
デフォーカス量は、前ピン側の場合10μm以上、後ピ
ン側の場合5μm以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロレンズの
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フォトマスクを用いてフォトレジストを
露光し、これを現像することにより、フォトレジストを
所望の立体形状に加工し、この立体形状のフォトレジス
トをマスクとして基材をエッチングして、所望の形状の
マイクロレンズを製造する方法が、例えば特表平8−5
04515号公報に記載されている。この方法は、ある
種のフォトレジストの現像後の厚さが、露光量に依存す
るという性質を利用して、所望の立体形状にフォトレジ
スト層を加工する。このため、フォトレジスト層の露光
には、主平面方向に透過率の分布(濃淡)を有するマス
ク(グレースケールマスク)が用いられる。グレースケ
ールマスクの各部分の透過率は、所望のフォトレジスト
の立体形状に対応している。
【0003】特表平8−504515号公報では、遮光
層が形成されたマスクを主平面方向について縦横に分割
して多数の方形領域(サブピクセル)に分け、サブピク
セルごとに透過率に応じた大きさの開口を設けることに
より、サブピクセルごとに所望の透過率を有するグレー
スケールマスクを形成している。このとき、サブピクセ
ルの開口の大きさを透過率に対応させるために、サブピ
クセルをさらに縦横に分割して多数の方形領域(色調要
素)に分け、透過率に応じた数の方形領域(色調要素)
を開口にしている。これにより、透過率に対応した面積
の開口を設けている。具体的には、一つのサブピクセル
を100個の方形領域(色調要素)に区分けし、100
個の方形領域(色調要素)のうち60個分を開口にする
ことにより透過率60%を実現し、100個の方形領域
(色調要素)のうち10個分を開口にすることにより透
過率10%を実現している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように主平面方
向に複数段階の透過率分布を有するグレースケールマス
クを用いて、レジスト層を立体形状に加工した場合、グ
レースケールマスク上の透過率が異なる2つの領域の境
界でレジスト層に段差が生じる。製造されるマイクロレ
ンズの解像度を向上させるためには、できる限る滑らか
に表面形状が変化したレジスト層を形成すること望まし
い。
【0005】本発明は、高解像度で所望の形状のマイク
ロレンズを製造することのできる方法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願によれば以下のようなマイクロレンズの製造方
法が提供される。
【0007】すなわち、複数段階の透過率分布を有する
グレースケールマスクを通してレジスト層を露光する露
光工程と、露光後の前記レジスト層を現像する現像工程
と、前記露光および現像工程により所望のマイクロレン
ズに対応した立体形状に加工された前記レジスト層をエ
ッチングマスクとして、レンズ基材をエッチングするエ
ッチング工程とを含み、前記露光工程は、前記グレース
ケールマスクの投影像を投影光学系により前記レジスト
層に照射し、該照射の際に前記レジスト層の上面を、前
記投影光学系の焦点面から予め定めたデフォーカス量だ
け前記投影光学系側または前記投影光学系から離れた側
に配置したことを特徴とするマイクロレンズの製造方法
である。
【0008】前記デフォーカス量は、前記投影光学系側
の場合は10μm以上、前記投影光学系から離れた側の
場合は5μm以上であることが可能である。
【0009】前記デフォーカス量は、100μm以下で
あることが可能である。
【0010】前記現像工程と前記エッチング工程との間
に、前記現像工程で現像されて前記立体形状となった前
記レジスト層に対して、エネルギー線照射と加熱とを施
すキュアー工程を行うことが可能である。
【0011】前記キュアー工程は、前記エネルギー線照
射により前記レジスト層の少なくとも表面層の物質を架
橋して硬化させ、前記レジスト層への加熱により前記レ
ジスト層を軟化させることが可能である。
【0012】前記レジスト層はノボラック系樹脂を主成
分とした物質からなり、前記キュアー工程は、前記エネ
ルギー線として紫外線を用い、前記レジスト層を昇温さ
せながら前記紫外線を照射することが可能である。
【0013】上記目的を達成するために、本発明の別の
態様によれば、以下のようなマイクロレンズの製造方法
が提供される。
【0014】すなわち、複数段階の透過率分布を有する
グレースケールマスクを通してレジスト層を露光する露
光工程と、露光後の前記レジスト層を現像する現像工程
と、前記露光および現像工程により所望のマイクロレン
ズに対応した立体形状に加工された前記レジスト層をエ
ッチングマスクとして、レンズ基材をエッチングするエ
ッチング工程とを含み、前記現像工程と前記エッチング
工程との間に、前記現像工程で現像されて前記立体形状
となった前記レジスト層に対して、エネルギー線照射と
加熱とを施すキュアー工程を行うことを特徴とするマイ
クロレンズの製造方法である。
【0015】前記キュアー工程は、前記エネルギー線照
射により前記レジスト層の少なくとも表面層の物質を架
橋して硬化させ、前記レジスト層への加熱により前記レ
ジスト層を軟化させることが可能である。
【0016】前記レジスト層はノボラック系樹脂を主成
分とした物質からなり、前記キュアー工程は、前記エネ
ルギー線として紫外線を用い、前記レジスト層を昇温さ
せながら前記紫外線を照射することが可能である。
【0017】また、本発明によれば、以下のような物品
の製造方法が提供される。
【0018】すなわち、複数段階の透過率分布を有する
グレースケールマスクを通してレジスト層を露光する露
光工程と、露光後の前記レジスト層を現像する現像工程
と、前記露光および現像工程により所望の物品形状に対
応した立体形状に加工された前記レジスト層をエッチン
グマスクとして、基材をエッチングするエッチング工程
とを含み、前記露光工程は、前記グレースケールマスク
の投影像を投影光学系により前記レジスト層に照射し、
該照射の際に前記レジスト層の上面を、前記投影光学系
の焦点面から予め定めたデフォーカス量だけ前記投影光
学系側または前記投影光学系から離れた側に配置したこ
とを特徴とする物品の製造方法である。
【0019】前記デフォーカス量は、前記投影光学系側
の場合は10μm以上、前記投影光学系から離れた側の
場合は5μm以上であることが可能である。
【0020】前記現像工程と前記エッチング工程との間
に、前記現像工程で現像されて前記立体形状となった前
記レジスト層に対して、エネルギー線照射と加熱とを施
すキュアー工程を行うことが可能である。
【0021】また、本発明によれば、以下のような物品
の製造方法が提供される。
【0022】すなわち、主平面方向に複数段階の透過率
分布を有するグレースケールマスクを通してレジスト層
を露光する露光工程と、露光後の前記レジスト層を現像
する現像工程と、前記露光および現像工程により所望の
物品形状に対応した立体形状に加工された前記レジスト
層をエッチングマスクとして、基材をエッチングするエ
ッチング工程とを含み、前記現像工程と前記エッチング
工程との間に、前記現像工程で現像されて前記立体形状
となった前記レジスト層に対して、エネルギー線照射と
加熱とを施すキュアー工程を行うことを特徴とする物品
の製造方法である。
【0023】前記キュアー工程は、前記エネルギー線照
射により前記レジスト層の少なくとも表面層の物質を架
橋して硬化させ、前記レジスト層への加熱により前記レ
ジスト層を軟化させることが可能である。
【0024】前記物品は光学素子であることが可能であ
る。
【0025】また、本発明によれば、以下のようなレジ
スト層の加工方法が提供される。
【0026】すなわち、レジスト層を露光する露光工程
と、露光後の前記レジスト層を現像する現像工程とを含
み、前記レジスト層を所望の立体形状に加工する方法で
あって、前記現像工程と前記エッチング工程との間に、
エネルギー線照射と加熱とを施すキュアー工程を行うこ
とを特徴とするレジスト層の加工方法である。
【0027】前記キュアー工程は、前記エネルギー線照
射により前記レジスト層の少なくとも表面層の物質を架
橋して硬化させ、前記レジスト層への加熱により前記レ
ジスト層を軟化させることが可能である。
【0028】また、本発明によれば、以下のようなマイ
クロレンズが提供される。
【0029】すなわち、少なくとも径の最大値が1mm
未満のマイクロレンズであって、表面粗さが5nm以下
であることを特徴とするマイクロレンズである。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態のマイクロ
レンズの製造方法について図面を用いて説明する。
【0031】本実施の形態では、図2に示したようにレ
ンズの中心点Oを中心に点対称な形状を有する直径約5
00μmのマイクロレンズを製造する。マイクロレンズ
を製造する手順の概要は図6に示した通りである。ま
ず、第3のグレースケールマスク50を製造する。ま
た、ガラスや石英等のレンズ基材60の上に予め定めた
厚さのフォトレジスト層61を配置し、第3のグレース
ケールマスク50を用いて露光する(図6(a))。そ
の後、現像することにより所望のマイクロレンズの形状
に対応した立体形状のフォトレジスト層61を得る(図
6(b))。このフォトレジスト層61をエッチングマ
スクとして、ドライエッチング法を用いてレンズ基材6
0をエッチングすることにより、図2のマイクロレンズ
の立体形状にレンズ基材60を加工する(図6
(c))。最後に研削や研磨等により、レンズ基材60
の不要な部分を除去し、所望の形状のマイクロレンズを
得る。
【0032】まず、第3のグレースケールマスク50の
製造方法について説明する。
【0033】第3のグレースケールマスク50は、図8
に示したように、製造するマイクロレンズを5倍に拡大
したスケールで製造する。フォトレジスト層61を露光
時には、第3のグレースケールマスク50を透過した光
束を、ステッパー等の光学系により、1/5に縮小して
露光する。また、高解像度の第3のグレースケールマス
ク50を製造するため、ここでは図8のように、まず、
マイクロレンズの125倍(第3のグレースケールマス
ク50の25倍)の大きさの第1のグレースケールマス
ク80を製造し、これを1/5に縮小することによりマ
イクロレンズの25倍(第3のグレースケールマスク5
0の5倍)の大きさの第2のグレースケールマスク81
を得て、さらにこれを1/5に縮小して第3のグレース
ケールマスク50を製造する。
【0034】第1のグレースケールマスク80を設計す
るために、最初に、フォトレジスト層61を形成するポ
ジ型フォトレジスト材料を選定する。ここでは、フォト
レジスト層61として、露光量に応じて残存する厚さ
(高さ)が異なる性質を有するポジ型フォトレジスト材
料、例えばノボラック系樹脂を選択する。これにより、
露光量が相対的に小さければ現像時に除去されるフォト
レジスト量が小さく、露光量が大きければ現像時に除去
されるフォトレジスト量が大きくなるため、現像後に残
存するフォトレジスト材料の高さが露光量に対応し、所
望の立体形状にフォトレジスト層61を形成することが
できる。
【0035】また、本実施の形態では、ある波長の紫外
線が内部まで透過しにくい性質のノボラック系樹脂を主
成分としたフォトレジスト材料を選択している。このよ
うな性質のものを選択しているのは、この性質を利用し
て現像後に紫外線照射と加熱とを組み合わせた所定の処
理を行うことにより、レジストの立体形状の微小な凹凸
を改善し、滑らかな表面を形成するためである。
【0036】つぎに、選定したフォトレジスト材料につ
いて露光量pと現像後のレジスト高さhとの関係を調べ
る。具体的には、選定したフォトレジスト材料により予
め定めた一定の厚さ(後で説明する図6(a)の工程の
フォトレジスト層61と同じ厚さ)のフォトレジスト層
を形成し、このフォトレジスト層を種々の露光量pで露
光し、現像後のフォトレジスト層の高さhをそれぞれ測
定する。測定結果を図1のようなグラフにプロットし、
曲線で近似し、さらに、この曲線を表す下記多項式を求
める。
【0037】 高さh=a0+a1p+・・・+aii ・・・(1) (ただし、i=0,1,2・・・n)
【0038】つぎに、所望のマイクロレンズの形状と同
じ形状のフォトレジスト層61を形成するために必要な
露光量pを、予め定めた領域ごとに定める。
【0039】ここでまず、マイクロレンズを125倍に
拡大した立体形状に対応する、露光量pの分布を設定す
る領域分けを規定する。製造するマイクロレンズは、レ
ンズの中心点Oを中心に点対称な形状であるため、点O
を中心に同じ半径の部位は、同じ高さh(厚さ)であ
る。よって、必要な露光量pも同心円上では同じにな
る。したがって、本実施の形態では、図3(b)に示し
たように、第1のグレースケールマスク80上の露光量
pを定める領域の形状を、中心点Oを中心とした一定の
幅の輪帯状領域31、32,33・・・とする。このと
き、輪帯状領域31,32、33・・・の幅は、第1の
グレースケールマスク80の遮光層52(図5(b)参
照)に形成する円形の開口71の直径d(一定値)と一
致する大きさに設定する。ここでは、125倍の第1の
グレースケールマスク80の製造時に、レーザプロッタ
ーを用いて開口71を形成する。開口71の大きさは、
15μmである。よって、125倍の第1のグレースケ
ールマスク80の輪帯状領域31,32,33・・・の
幅dを15μmとする。これにより、第1のグレースケ
ールマスク80の濃淡の表す領域の大きさ、すなわち輪
帯状領域31,32,33・・の幅を、一つの開口71
の大きさ(15μm)まで小さくすることができる。第
1のグレースケールマスク80上での輪帯状領域31、
32・・の幅は、フォトレジスト層61上では、1/1
25に縮小されるため、フォトレジスト層61上での濃
淡の表す領域の大きさ(輪帯状領域31,32・・・の
幅)は、0.12μmと非常に微細になる。
【0040】なお、中心点Oを含む中心部の領域30
は、予め定めた半径d0を有する円形とする。半径d
0は、輪帯状領域31の幅d(開口の直径d)と同じで
もよいが、本実施の形態のように製造するマイクロレン
ズが凸型である場合には、第1のグレースケールマスク
80の中心領域30の透過率を低く設定するため、中心
領域30内に配置する開口71の数が少なくなる。この
ため、半径d0を大きめに設定したほうが、中心領域3
0内に配置される開口71を、中心領域30内でバラン
スよく配置することが容易になり、望ましい。
【0041】つぎに、設定した各領域に必要な露光量p
を求める(図4参照)。ただし、以下の説明では便宜
上、第1のグレースケールマスク80上の中心領域30
および各輪帯状領域31,32,33・・・に対応す
る、第3のグレースケールマスク50上の領域を、単
に、グレースケール50の中心領域30および各輪帯状
領域31,32,33・・・と呼ぶ。同様に、第1のグ
レースケールマスク80上の中心領域30および各輪帯
状領域31,32,33・・・に対応する、レジスト層
61上の領域を、単に、レジスト層61の中心領域30
および各輪帯状領域31,32,33・・・と呼ぶ。
【0042】マイクロレンズの形状は、高さhと半径x
との関係により図3(a)のように表される。ここで
は、製造しようとするマイクロレンズの設計値が、h=
f(x)と表される。図3(a)では、125倍の第1
のグレースケールマスク80に対応させるため、横軸を
半径xの125倍に拡大したXで示している。このh=
f(X)より、第1のグレースケールマスク80の中心
領域30および各輪帯状領域31,32,33・・・の
半径方向の中心部の高さh0,h1,h2、h3・・・
をそれぞれ求める。つぎに、求めた高さh0,h1,h
2、h3・・・のレジスト層61を得るために、レジス
ト層61の中心領域30および各輪帯状領域31,3
2,33・・・にそれぞれ必要な露光量pを図1の多項
式から計算により求める。求めた露光量pを、中心領域
30および各輪帯状領域31,32,33・・・ごとに
図4に示す。さらに、レジスト層61を露光する際に第
3のグレースケールマスク50に照射する光の強度を定
め、この照射光の強度と、レジスト層61に必要とされ
る露光量pから、第3のグレースケールマスク50に必
要な透過率を中心領域30および各輪帯状領域31,3
2,33・・・についてそれぞれ求める。
【0043】次に、第1のグレースケールマスク80の
中心領域30および各輪帯状領域31,32,33・・
・を設定した透過率にするために、各領域に形成する開
口71の数および開口71の配置を定める。開口71の
パターンは、本実施の形態では1種類のみであり、レー
ザプロッタ等のレーザ光の照射により安定して露光する
ことのできる最小の円形スポットである。開口71の直
径dは、15μmである。図7(b)のように、ある輪
帯状領域の面積をA、開口71の面積をBとした場合、
その輪帯状領域に設ける開口71の数は、A×透過率÷
Bで求められる。ただし、小数点以下は切り捨てる。中
央領域30についても同様に求める。
【0044】このように各輪帯状領域31,32,33
・・・ごとに求めた数の開口71を、それぞれの領域に
偏りが生じないように配置する。開口71の配置を決め
る方法としては、例えば2つの方法が挙げられれる。第
1の方法は、各輪帯状領域31,32,33・・・の周
方向に沿って開口71を等間隔で配置する方法である。
例えば、4個の開口71を輪帯状領域31に配置する場
合には、角度90度の間隔で配置する。第2の方法は、
乱数を用いて確率で配置を決定する方法である。これを
図7(a)を用いて説明する。輪帯状領域32には、9
個の開口71を配置する。輪帯状領域32に隙間なく開
口71を配置する場合、配置可能な開口71の数は図7
(a)に示したように27個である。27個のうちの9
個を乱数を用いて選択する。例えば、配置可能な27個
の位置それぞれにおいて、数字1〜27を発生させ、9
以下が出た場合にはその位置に開口71を配置する。こ
れにより、確率により開口71の位置を決定することが
できる。なお、この確率による方法では、開口71を配
置する位置が一周27個のうち9未満または10以上選
択されることがある。そこで、輪帯状領域32の一周2
7個の位置について開口71を配置する位置を決定し終
わった時点で、開口71を配置すると決定した位置の数
を数え、これが9未満もしくは10以上であった場合に
は、もう一度やり直し、開口71を配置する位置が9個
になるまで上記手法を繰り返す。また、中央領域30に
ついても同様に、隙間なく開口71を並べた場合に配置
可能な開口の位置から、上述の工程で定めた開口71の
数を、乱数により選択する。これにより、開口71の偏
りが生じないように、開口71の配置を定めることがで
きる。中央領域30は、マイクロレンズの高さh0が大
きいため、第1のグレースケールマスク80の透過率も
小さく、開口71の数が少ない。本実施の形態では、中
央領域30の半径d0を、輪帯状領域31,32,33
・・・の幅d(=開口71の直径d)よりも大きく設定
しているため、開口71の配置の自由度が大きく、偏り
が生じにくいという利点がある。
【0045】このように、中央領域30および輪帯状領
域31,32,33・・・のすべてについて、開口71
の配置を決定することにより、第1のグレースケールマ
スク80が設計できる。第1のグレースケールマスク8
0は、レジスト層61をマイクロレンズに対応する形状
に加工する光量を照射するための透過率分布を有してい
る。
【0046】上記工程で決定した開口71の位置は、中
央領域30および輪帯状領域31,32,33・・・の
それぞれの領域内では偏りが生じないように配置してい
るが、中央領域30および輪帯状領域31,32,33
・・・の各領域間での偏りについては考慮していない。
このため、輪帯状領域31,32,33・・・の境界の
透過率が低くなる傾向が生じたり、半径方向に複数の開
口71が一列に並ぶ部分が生じたりする。そこで、より
高精度にマイクロレンズを製造するために、各領域間で
の偏りが生じないように上記工程で決定した開口71の
位置の補正を行う。具体的な手法として、まず、領域3
2において、すべての開口71について、その開口71
のすぐ外側に別の開口71が配置されているかどうかを
調べる。これにより、すぐ外側に別の開口71が配置さ
れていない開口71を選択し、この中からさらに、予め
定めた一定の確率、例えば1/2の確率で開口71を選
択する。選択した開口71の位置を、図9のように半径
方向外側の隣接する輪帯状領域33との境界にかかる位
置にずらす。ずらし量としては、例えば、(1/4)×
dまたは(3/4)×dにすることができる(ただし、
dは、輪帯状領域の幅であって開口71の直径であ
る)。この手法を、領域32以外のすべての領域につい
ても行う。これにより、第1のグレースケールマスク8
0の設計が終了する。なお、位置をずらす開口71をこ
こでは、すぐ外側に別の開口71が配置されていない開
口71の中から、一定の確率で選択しているが、その領
域の透過率の大きさや、その領域と隣接する外側の領域
との透過率の差等に応じて、領域ごとに異なる確率で選
択することも可能である。また、開口71のずらし量
も、その領域に設定されている透過率の値や、隣接する
領域との透過率の差の大きさ等に応じて、変化させるこ
とが可能である。
【0047】設計した第1のグレースケールマスク80
を、以下のような手順で作製する。まず、図5(a)の
ように、ガラスや石英等の透明基板51上に、Cr層等
の遮光層52を成膜する。遮光層52の上に、スピンコ
ート等によりレジスト層53を塗布し、乾燥させる。つ
ぎに、レジスト層53の開口71を設けるべき位置に、
レジスト層53が感光する波長のレーザ光をレーザープ
ロッタ等により照射する。その後現像して、レジスト層
53の開口53aを設ける。このレジスト層53をエッ
チングマスクとして、遮光層52をエッチングすること
により、直径dの円形の開口71を形成する。なお、直
径dは、レーザ光を用いて安定して開口71を形成する
ことができる径であり、本実施の形態の場合はd=15
μmである。これにより、設計した位置に開口71を有
する第1のグレースケールマスク80を作製することが
できる。
【0048】第1のグレースケールマスク80は、図8
に示したように、マイクロレンズを125倍に拡大した
形状に対応するように設計されているため、ステッパー
等の集光露光光学系を用いて、1/5に縮小した第2の
グレースケールマスク81を作製する。すなわち、図8
のように第1のグレースケールマスク80と同様に、透
明基板51の上に遮光層52とレジスト層53とを積層
し、ステッパー等を用いて、第1のグレースケールマス
ク80を透過した光束を1/5に縮小してレジスト層に
照射する。なお、光源としては水銀ランプのi線を用い
ている。その後、現像してレジスト層の露光部に開口を
形成し、当該レジスト層をエッチングマスクとして遮光
層に開口71aを設ける。この第2のグレースケールマ
スク81は、マイクロレンズを25倍に拡大した形状に
対応している。この第2のグレースケールマスク81
を、同様の手法により、さらに1/5倍して、第3のグ
レースケールマスク50を形成する。その手法は、まず
透明基板51の上に遮光層52とレジスト層53とを積
層し、ステッパー等を用いて、第2のグレースケールマ
スク81を透過した光束を1/5に縮小してレジスト層
に照射する。その後、現像してレジスト層53の露光部
に開口を形成し、当該レジスト層53をエッチングマス
クとして遮光層52に開口71bを設ける。
【0049】この第3のグレースケールマスク50は、
マイクロレンズを5倍に拡大した形状に対応している。
第3のグレースケールマスク50の開口71bの直径
は、第1のグレースケールマスク80の開口71の直径
dの1/25の大きさである。d=15μmの場合、第
3のグレースケールマスク50の開口71bの直径は、
0.6μmという微細なサイズになっている。また、開
口71bの直径は、第3のグレースケールマスク50上
の輪帯状領域31,32,33・・・と等しく、d/2
5=0.6μmの大きさの領域ごとに、異なる透過率が
設定されている。本実施の形態では、この第3のグレー
スケールマスク50を通過した光束をさらに1/5に縮
小して、レジスト層61に照射する。このため、レジス
ト層61上での輪帯状領域31,32,33・・・と対
応する領域の幅は、dの1/125であり、d=15μ
mの場合には、0.12μmである。よって、主平面方
向について0.6μmの単位(解像度)で透過率が変化
した第3のグレースケールマスク50を用いて、1/5
倍で投影露光してレジスト層61を加工することがで
き、高精度に所望の立体形状を有するレジスト層61を
作製することが可能である。
【0050】以下、第3のグレースケールマスク50を
用いて、マイクロレンズを製造する方法について説明す
る。
【0051】まず、レンズ基材60の上面に、図1の測
定に用いたフォトレジスト材料をスピンコート等により
塗布したのち、100℃で3分間加熱し、レジスト層6
1を形成する。レジスト層61の厚さは、レジスト層6
1により形成する立体形状の最も厚い部分よりも厚くな
るように形成する。ここでは、レジスト層61によって
マイクロレンズとほぼ一致する立体形状を形成するた
め、マイクロレンズの最も厚い部分(ここでは中央部h
0)よりも厚くレジスト層61を形成する。本実施の形
態では、数十μmの厚さにレジスト層61を形成してい
る。
【0052】つぎに、図10(a)、(b)に示したよ
うに、第3のグレースケールマスク50をステッパーに
セットし、レジスト層61が感光する波長の光(水銀ラ
ンプのg線)を第3のグレースケールマスク50に照射
し、透過光束を集光光学系102により1/5に縮小し
て、レジスト層61に照射する。このとき、本実施の形
態では、レジスト層61の上面が、集光光学系102の
焦点からはずれるように、すなわちデフォーカス状態と
なるように配置する。これにより、レジスト層61に
は、デフォーカスされた、にじんだ状態の第3のグレー
スケールマスク50の像が照射される。第3のグレース
ケールマスク50の中央領域30および各輪帯状領域3
1,32,33・・・は、それぞれ、現像後のレジスト
層61が図3(a)に示したような高さを実現するよう
に透過率が設定されているため、現像後のレジスト層6
1は、中央領域30および各輪帯状領域31,32,3
3・・・の各境界で段差を生じる。本実施の形態では、
デフォーカスすることにより、第3のグレースケールマ
スク50のにじんだ像光をレジスト層61に照射するこ
とにより光強度分布を滑らかにし、各境界における段差
を低減する。デフォーカス量は、レジスト層61の上面
が、集光光学系102のジャストフォーカス面103よ
りも10μm以上集光光学系102に近い側(後ピン
側)に位置するか、もしくは、5μm以上集光光学系1
02から遠い側(前ピン側)に位置させることが望まし
い。ただし、前ピン側も後ピン側も、レジスト層61の
上面がジャストフォーカス面103から100μm以内
に位置するように配置する。
【0053】本発明者らの実験によれば、サブミクロン
オーダの像を像面上で形成する場合、前ピン側5μm未
満、後ピン側10μm未満ではボケ量が不十分であるこ
とがわかった。そこで、第3のグレースケールマスク5
0で輪帯状領域間の境界が現れなくなるようなボケ量を
得るためには、前ピン側5μm以上、後ピン側10μm
以上、デフォーカスすることが必要であることを実験に
より発明者らは導き出した。さらに、あまり第3のグレ
ースケールマスク50の像がぼけてしまうと、マイクロ
レンズの形状自体が崩れてしまうので、その最大のデフ
ォーカス量としては100μm以内であることを知見に
より導き出した。
【0054】発明者らは第3のグレースケールマスク5
0を用いて露光を行い、現像したレジスト層61に、一
様な面を形成する実験を行った。その結果、図12
(a)に示したように、レジスト層61の上面をジャス
トフォーカス面に一致させた場合には、現像後のレジス
ト層61の表面に1000オングストローム前後の凹凸
が形成されたが、上述の範囲でデフォーカスして露光し
た場合には、現像後のレジスト層61の表面の凹凸は、
100オングストローム以下に低減できた。ただし、図
12(a)の場合デフォーカス以外の他の条件は図12
(b)の場合と同じである。
【0055】デフォーカス状態で露光したレジスト層6
1を、レジスト層61の材料に対応した現像液によって
現像、洗浄する。このようにして、所望のマイクロレン
ズ形状に対応する立体形状を有する現像後のレジスト層
61を形成することができる(図6(b))。
【0056】次に、本実施の形態では立体形状のレジス
ト層61に対して、図13に示したステップにより、レ
ジスト層表面の架橋を目的としたエネルギー線照射とレ
ジスト層の軟化を目的とした加熱とを組み合わせた処理
(キュアー)を行い、微細な凹凸をさらに低減する。ま
ず、予備加熱処理として図13の第1〜第3のステップ
を順に行い、100℃まで加熱する。加熱には、レンズ
基材60の裏面に接触させたヒータ113を用いる(図
11(a)参照)。この状態ではレジスト層61の表面
の凹凸にはほとんど変化はない。次に、100℃に加熱
しているレジスト層61に対して、第4のステップとし
て紫外線を3分照射する。本実施の形態では、ノボラッ
ク系樹脂を主成分としたレジストを利用している。この
レジストでは紫外線のエネルギー線が架橋するために必
要なエネルギーとして最適であるので、本実施の形態で
は紫外線を照射した。なお、この紫外線は、このレジス
ト層61を構成しているレジスト材料を透過しにくい波
長でもある。これにより、紫外線を照射されたレジスト
層61は、表面部で光重合が生じ、架橋が進むため、表
面部のみが硬化して表面層112が形成される。紫外線
はレジスト層61の内部111には到達していないた
め、内部は架橋されない(図11(b)参照)。つぎ
に、ステップ5,6で、さらに、高温(159℃)まで
加熱することにより内部111のレジスト材料を軟化さ
せる。これにより、レジスト層61全体が軟化されて微
細な凹凸が伸ばされ、滑らかになる。ステップ6では、
高温に加熱しながらもう一度紫外線を照射することによ
り、表面層112の強度を保ち、内部111の軟化に耐
えられるようにする。最後に、軟化により表面層112
の滑らかになった状態で冷却すると、そのままの形状
で、レジスト層61は硬化し、表面が滑らかなレジスト
層61が得られる。
【0057】このようにUVキュアーを行うことによ
り、マイクロレンズの形状に対応したレジスト層61の
立体形状を維持しながら、表面の微細な凹凸を改善する
ことができる。発明者らの測定によると、UVキュアー
により表面の凹凸を5nm程度にまで減少させることが
できる。また、この後のドライエッチング工程に対する
レジスト層61の耐性を向上させることができる。
【0058】次に、マイクロレンズに対応した立体形状
を有するレジスト層61をエッチングマスクとして、反
応性イオンエッチングによりレンズ基材60を加工す
る。反応性イオンエッチングに用いるガスは、CHF3
とアルゴンと酸素の混合ガスである。なお、レンズ基材
60は、ここでは石英である。この混合ガスを用いた反
応性イオンエッチングの場合、レンズ基材60とレジス
ト層61とのエッチングレートの比を、ほぼ1:1にす
ることができるため、レジスト層61の立体形状をレン
ズ基材60に転写して、図6(c)のように、所望のマ
イクロレンズ形状にレンズ基材60を加工することがで
きる。このエッチング工程では、レジスト層61の立体
形状が忠実にレンズ基材60に転写される。本実施の形
態では、先の露光時のデフォーカスおよびUVキュアー
工程により、レジスト層61の表面の微細な凹凸を5n
m以下程度まで改善しているため、表面の滑らかなマイ
クロレンズを形成することができる。発明者らの実験に
よると、形状誤差10nm以下のマイクロレンズを製造
することができた。
【0059】最後に、レンズ基材60の不要な部分を除
去し、必要に応じて表面に研磨を施し、マイクロレンズ
を完成させる。
【0060】このように本実施の形態で製造されたマイ
クロレンズアレイは、少なくとも径の最も長いところで
1mm未満という非常に小径のマイクロレンズに対して
も、非常に滑らかな5nm以下の表面粗さに押さえるこ
とが可能となった。従来表面粗さを低減させるために
は、「研磨」という工程を行うが、研磨工程を行うにし
ても、被研磨物が非常に小径であるため、研磨を行うこ
とができない。しかしながら、本実施の形態のようにU
Vキュアーという工程により、このような小径のマイク
ロレンズに対しても今まで無かった5nm以下の表面粗
さに抑えることが可能となった。
【0061】なお、少なくとも最も長い径で1mm未満
という非常に小径なマイクロレンズに対して5nm以下
の表面粗さにすると、例えば、このマイクロレンズをア
レイ状に並べて光学機器の照明光学系のオプティカルイ
ンテグレーターとして用いることで、光量ロスが少なく
均一照明が可能な照明光学系を得ることが可能となる。
特に、このような照明光学系を半導体装置の回路パター
ンを投影露光する投影露光装置に適用することで、高ス
ループットの投影露光装置を得ることができる。
【0062】なお、本実施の形態では、レンズ基材60
を加工する反応性イオンエッチング工程でレンズ基材6
0とレジスト層61とが、1対1のエッチングレートで
エッチングされる。このため、レジスト層61をマイク
ロレンズと同じ形状に形成するように、第1のグレース
ケールマスク80の透過率分布を設計している。すなわ
ち、図3(a)のように、第1のグレースケールマスク
80の中央領域30および輪帯状領域31、32、33
・・・の透過率を決定する際に、現像後のレジスト層6
1の高さが、レンズの高さに一致するようにしている。
しかしながら、反応性イオンエッチング工程で、レンズ
基材60とレジスト層61のエッチングレートの比が1
対1ではない場合には、それを考慮して、現像後のレジ
スト層61が所定の高さの立体形状になるように設計す
る。例えば、レジスト層61のエッチングレートが、レ
ンズ基材60のエッチングレートの2倍である場合に
は、現像後のレジスト層61の形状を、マイクロレンズ
の形状を高さ方向に2倍した形状に形成する。すなわ
ち、レジスト層61のエッチングレートがレンズ基材6
0のエッチングレートのq倍である場合には、現像後の
レジスト層61の形状をマイクロレンズの形状を高さ方
向にq倍した形状に形成する。第1のグレースケールマ
スク80の透過率分布を設計する際には、このような形
状のレジスト層61が得られるように設計する。
【0063】また、本実施の形態では、レジスト層61
の微細な凹凸を除去するため、上述のようにUVキュア
ーを行っているが、この工程ではレジスト層61を軟化
させるため、UVキュアー後のレジスト層61の立体形
状が、UVキュアー前と比べて微妙に変化することがあ
る。例えば、レジスト層61の形状が全体的に微小量だ
け横に広がり、中央部の高さが微小量低くなるような場
合がある。このような場合には、実験を行って広がり量
を予め求めておき、第1のグレースケールマスク80を
設計する際に、UVキュアー時の広がり量を見込んで、
UVキュアー後のレジスト層61の立体形状が所望のマ
イクロレンズに対応するようにすることが望ましい。
【0064】なお、本実施の形態では、開口71の形状
を円形としているが、円形以外の形状にすることも可能
である。例えば、三角形や四角形や扇形等にすることも
可能である。ただし、32角形以上の多角形や円形の開
口71は、配置を定める設計時に開口71の向きを考慮
しなくてよいため設計が容易で、露光時に回折が生じに
くく、しかも、開口71を形成するエッチング時に形状
の変化が生じにくいという利点があり、望ましい。
【0065】また、本実施の形態では、透過率分布を定
める領域である輪帯状領域31,32、33・・・の幅
を、開口71の直径dと一致させることにより、表面の
凹凸の小さい、高精度なマイクロレンズを形成している
が、必ずしも輪帯状領域31,32、33・・・の幅が
開口71の直径dと一致していなくてもよい。例えば、
マイクロレンズの半径xの125倍が輪帯状領域の幅d
で割り切れない場合には、領域を設定する際に、中央領
域30の径で調整するか、もしくは、輪帯状領域のうち
の一つをdよりも大きい幅にすることにより調整する必
要がある。この場合、幅がdよりも大きい輪帯状領域に
おいては、輪帯状領域の幅方向についても開口71の位
置を前後させて、当該輪体全体で透過率に偏りが生じな
いようにすることが望ましい。
【0066】また、上記実施の形態では、露光工程で1
枚の第3のグレースケールマスク50を用いたが、2枚
の第3のグレースケールマスク50を用いることにより
より高精度なマイクロレンズ製造することができる。2
枚の第3のグレースケールマスク50は、中央領域30
の半径d0の値がdの1/2の値だけ異なるように設計
する。これにより、2枚の第3のグレースケールマスク
50を重ね合わせた場合に、一方の第3のグレースケー
ルマスク50の輪帯状領域31,32,33の境界が、
他方のグレースケールマスクの輪帯状領域31,32,
33の中央に位置する。2枚の第3のグレースケールマ
スク50のそれぞれについての透過率等の設計方法等
は、上述の実施の形態と同じである。レジスト層61を
露光する工程では、まず一方の第3のグレースケールマ
スク50をステッパーにセットし、照射光量を上記実施
の形態の場合の1/2に設定して、レジスト層61に照
射する。この後、マスクを他方の第3のグレースケール
マスク50に付け替えて、同じく照射光量を上記実施の
形態の場合の1/2に設定してレジスト層61を露光す
る。露光時にデフォーカスする等の他の手法は、上述の
実施の形態と同様にする。この方法を用いることによ
り、現像後のレジスト層61の輪帯状領域31,32,
33・・・の境界で生じる段差をより小さくすることが
できる。
【0067】なお、上述の実施の形態では、点対称のマ
イクロレンズを製造する方法について説明したが、本実
施の形態の製造方法は、点対称の物体に限らず、連続し
て高さ(厚さ)が変化しているレンズ、光学素子、物品
を同様に製造することができる。例えば、円錐や四角
錐、ならびに、三角柱を横倒しにしたものを製造するこ
とができる。この場合、グレースケールマスクの透過率
分布を設定する領域分けは、輪帯状領域ではなく、等し
い高さの位置をつないだ等高線に沿って行う。
【0068】なお、上述の実施の形態では、1つのマイ
クロレンズを製造する場合について説明したが、複数の
マイクロレンズが少なくとも一方向に配列されたマイク
ロレンズアレイに対応した第3のグレースケールマスク
50を作製することにより、一度の露光現像工程で複数
のマイクロレンズが製造可能である。
【0069】上述の実施の形態において、レジスト層6
1を露光する際にデフォーカスする工程は、従来のグレ
ースケールマスクを用いて露光する場合にも、有効であ
る。また、現像後のレジスト層61をUVキュアーする
工程も、従来のグレースケールマスクを用いて作製され
た立体形状のレジスト層の凹凸を低減するために用いる
ことができる。
【0070】また、上述の実施の形態では、レジスト層
61をエッチングマスクとしてレンズ基材60をエッチ
ングする際に、反応性イオンエッチングを用いたが、反
応性のエッチング方法に限定されるものではない。イオ
ンビームエッチングやドライエッチング等を用いること
が可能である。
【0071】
【発明の効果】上述してきたように、本発明によれば、
高解像度で所望の形状のマイクロレンズを製造すること
のできる方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のマイクロレンズの製造
方法で使用するレジスト材料について測定した、露光量
と現像後のレジスト高さとの関係を示すグラフである。
【図2】本発明の一実施の形態で製造するマイクロレン
ズの形状を示す説明図である。
【図3】(a)は本発明の一実施の形態のマイクロレン
ズの製造方法において、第1のグレースケールマスク8
0の透過率の大きさを定める方法を説明するための説明
図であり、(b)は第1のグレースケールマスク80の
主平面方向の透過率分布を設定する領域分けを示す説明
図である。
【図4】本発明の一実施の形態のマイクロレンズの製造
方法において、所望のマイクロレンズに対応する形状に
レジスト層61を露光するために必要な露光量pと、対
応する領域30,31,32との関係を示すグラフであ
る。
【図5】(a)は本発明の一実施の形態の第1のグレー
スケールマスク80の製造工程を示す断面図である、
(b)は、第1のグレースケールマスク80の断面図で
ある。
【図6】(a)、(b)および(c)は本発明の一実施
の形態のマイクロレンズの製造工程を示す説明図であ
る。
【図7】(a)は本発明の一実施の形態のマイクロレン
ズの製造方法において、第1のグレースケールマスク8
0の輪帯状領域31,32と、配置される開口71とを
示す説明図であり、(b)は輪帯状領域に配置する開口
71の数の求め方を示す説明図である。
【図8】本発明の一実施の形態のマイクロレンズの製造
方法において、第1、第2および第3のグレースケール
マスク80、81、50の倍率の関係を示す説明図であ
る。
【図9】本発明の一実施の形態のマイクロレンズの製造
方法において、第1のグレースケールマスク80の設計
時に開口71の位置を補正する方法を示す説明図であ
る。
【図10】(a)および(b)本発明の一実施の形態の
マイクロレンズの製造方法において、第3のグレースケ
ールマスク50を用いてレジスト層61を露光する際
に、デフォーカスする方法を示す説明図である。
【図11】(a)は、本発明の一実施の形態のマイクロ
レンズの製造方法において、現像したレジスト層61を
UVキュアーする方法を示す説明図であり、(b)は、
UVキュアーによるレジスト層61の変化を示す説明図
である。
【図12】(a)は本発明の一実施の形態のマイクロレ
ンズの製造方法において、第3のグレースケールマスク
50を用いてレジスト層61を露光する際に、デフォー
カスしなかった場合の現像後のレジスト層61の表面粗
さを示すグラフであり、(b)はデーフォーカスした場
合の現像後のレジスト層61の表面粗さを示すグラフで
ある。
【図13】本発明の一実施の形態のマイクロレンズの製
造方法において、現像したレジスト層61をUVキュア
ーする方法の手順を示す説明図である。
【符号の説明】
30…中央領域、31,32,33…輪帯状領域、50
…第3のグレースケールマスク、51…透明基板、52
…遮光層、53…レジスト層、53a…開口、60…レ
ンズ基材、61…レジスト層、71、71a、71b…
開口、80…第1のグレースケールマスク、81…第2
のグレースケールマスク、102…集光光学系、103
…ジャストフォーカス面、111…内部、112…表面
層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 門松 潔 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 小川 浩二 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 菊池 広文 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 Fターム(参考) 2H095 BB02 BB32 BB33 BC09 2H097 BA01 BA02 BA06 BB01 CA12 FA02 JA02 JA03 JA04 LA15 4M118 EA20 GD06 GD07 5C024 CX37 CY47 EX43

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数段階の透過率分布を有するグレースケ
    ールマスクを通してレジスト層を露光する露光工程と、 露光後の前記レジスト層を現像する現像工程と、 前記露光および現像工程により所望のマイクロレンズに
    対応した立体形状に加工された前記レジスト層をエッチ
    ングマスクとして、レンズ基材をエッチングするエッチ
    ング工程とを含み、 前記露光工程は、前記グレースケールマスクの投影像を
    投影光学系により前記レジスト層に照射し、該照射の際
    に前記レジスト層の上面を、前記投影光学系の焦点面か
    ら予め定めたデフォーカス量だけ前記投影光学系側また
    は前記投影光学系から離れた側に配置したことを特徴と
    するマイクロレンズの製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のマイクロレンズの製造方
    法において、前記デフォーカス量は、前記投影光学系側
    の場合は10μm以上、前記投影光学系から離れた側の
    場合は5μm以上であることを特徴とするマイクロレン
    ズの製造方法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のマイクロレンズの製造方
    法において、前記デフォーカス量は、100μm以下で
    あることを特徴とするマイクロレンズの製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1から3のうちのいずれか一項に記
    載のマイクロレンズの製造方法において、前記現像工程
    と前記エッチング工程との間に、前記現像工程で現像さ
    れて前記立体形状となった前記レジスト層に対して、エ
    ネルギー線照射と加熱とを施すキュアー工程を行うこと
    を特徴とするマイクロレンズの製造方法。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のマイクロレンズの製造方
    法において、前記キュアー工程は、前記エネルギー線照
    射により前記レジスト層の少なくとも表面層の物質を架
    橋して硬化させ、前記レジスト層への加熱により前記レ
    ジスト層を軟化させることを特徴とするマイクロレンズ
    の製造方法。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のマイクロレンズの製造方
    法において、前記レジスト層はノボラック系樹脂を主成
    分とした物質からなり、前記キュアー工程は、前記エネ
    ルギー線として紫外線を用い、前記レジスト層を昇温さ
    せながら前記紫外線を照射することを特徴とするマイク
    ロレンズの製造方法。
  7. 【請求項7】複数段階の透過率分布を有するグレースケ
    ールマスクを通してレジスト層を露光する露光工程と、 露光後の前記レジスト層を現像する現像工程と、 前記露光および現像工程により所望のマイクロレンズに
    対応した立体形状に加工された前記レジスト層をエッチ
    ングマスクとして、レンズ基材をエッチングするエッチ
    ング工程とを含み、 前記現像工程と前記エッチング工程との間に、前記現像
    工程で現像されて前記立体形状となった前記レジスト層
    に対して、エネルギー線照射と加熱とを施すキュアー工
    程を行うことを特徴とするマイクロレンズの製造方法。
  8. 【請求項8】請求項7に記載のマイクロレンズの製造方
    法において、前記キュアー工程は、前記エネルギー線照
    射により前記レジスト層の少なくとも表面層の物質を架
    橋して硬化させ、前記レジスト層への加熱により前記レ
    ジスト層を軟化させることを特徴とするマイクロレンズ
    の製造方法。
  9. 【請求項9】請求項8に記載のマイクロレンズの製造方
    法において、前記レジスト層はノボラック系樹脂を主成
    分とした物質からなり、前記キュアー工程は、前記エネ
    ルギー線として紫外線を用い、前記レジスト層を昇温さ
    せながら前記紫外線を照射することを特徴とするマイク
    ロレンズの製造方法。
  10. 【請求項10】複数段階の透過率分布を有するグレース
    ケールマスクを通してレジスト層を露光する露光工程
    と、 露光後の前記レジスト層を現像する現像工程と、 前記露光および現像工程により所望の物品形状に対応し
    た立体形状に加工された前記レジスト層をエッチングマ
    スクとして、基材をエッチングするエッチング工程とを
    含み、 前記露光工程は、前記グレースケールマスクの投影像を
    投影光学系により前記レジスト層に照射し、該照射の際
    に前記レジスト層の上面を、前記投影光学系の焦点面か
    ら予め定めたデフォーカス量だけ前記投影光学系側また
    は前記投影光学系から離れた側に配置したことを特徴と
    する物品の製造方法。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の物品の製造方法にお
    いて、前記デフォーカス量は、前記投影光学系側の場合
    は10μm以上、前記投影光学系から離れた側の場合は
    5μm以上であることを特徴とする物品の製造方法。
  12. 【請求項12】請求項10または11に記載の物品の製
    造方法において、前記現像工程と前記エッチング工程と
    の間に、前記現像工程で現像されて前記立体形状となっ
    た前記レジスト層に対して、エネルギー線照射と加熱と
    を施すキュアー工程を行うことを特徴とする物品の製造
    方法。
  13. 【請求項13】主平面方向に複数段階の透過率分布を有
    するグレースケールマスクを通してレジスト層を露光す
    る露光工程と、 露光後の前記レジスト層を現像する現像工程と、 前記露光および現像工程により所望の物品形状に対応し
    た立体形状に加工された前記レジスト層をエッチングマ
    スクとして、基材をエッチングするエッチング工程とを
    含み、 前記現像工程と前記エッチング工程との間に、前記現像
    工程で現像されて前記立体形状となった前記レジスト層
    に対して、エネルギー線照射と加熱とを施すキュアー工
    程を行うことを特徴とする物品の製造方法。
  14. 【請求項14】請求項13に記載の物品の製造方法にお
    いて、前記キュアー工程は、前記エネルギー線照射によ
    り前記レジスト層の少なくとも表面層の物質を架橋して
    硬化させ、前記レジスト層への加熱により前記レジスト
    層を軟化させることを特徴とする物品の製造方法。
  15. 【請求項15】請求項11,12,13または14に記
    載の物品の製造方法において、前記物品は光学素子であ
    ることを特徴とする物品の製造方法。
  16. 【請求項16】レジスト層を露光する露光工程と、露光
    後の前記レジスト層を現像する現像工程とを含み、前記
    レジスト層を所望の立体形状に加工する方法であって、 前記現像工程と前記エッチング工程との間に、エネルギ
    ー線照射と加熱とを施すキュアー工程を行うことを特徴
    とするレジスト層の加工方法。
  17. 【請求項17】請求項16に記載のレジスト層の加工方
    法において、前記キュアー工程は、前記エネルギー線照
    射により前記レジスト層の少なくとも表面層の物質を架
    橋して硬化させ、前記レジスト層への加熱により前記レ
    ジスト層を軟化させることを特徴とするレジスト層の加
    工方法。
  18. 【請求項18】少なくとも径の最大値が1mm未満のマ
    イクロレンズであって、その表面粗さが5nm以下であ
    ることを特徴とするマイクロレンズ。
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