JP2003107203A - 反射防止膜の形成方法及び装置並びに反射防止膜 - Google Patents
反射防止膜の形成方法及び装置並びに反射防止膜Info
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Abstract
止膜を実現できる反射防止膜の形成方法等を提供する。 【解決手段】 まず、要求される反射防止膜の屈折率及
び消衰係数と、被処理膜の屈折率及び消衰係数が満たす
一定の相関関係とから成膜及びプラズマ処理条件を適宜
決定する。次に、SiウェハWが収容された処理装置1
の各チャンバ4に、高周波電源Rに接続されたシャワー
ヘッド部40を通してSiH4ガス、N2Oガス等を供給
して被処理膜を成膜する。次いで、N2Oガスのみを供
給しながら、チャンバ4内にプラズマを形成し、生じた
活性種により被処理膜を酸化・改質して反射防止膜を得
る。このとき、被処理膜に組成や構造変化が生じ、反射
防止膜の屈折率及び消衰係数は被処理膜のそれらと異な
る値を示す。これにより、反射防止膜の屈折率を一定に
保持しつつ、消衰係数のみを変化させ得る。
Description
方法及び装置並びに反射防止膜に関し、詳しくは、基体
上に所望の屈折率及び消衰係数を有する反射防止膜を形
成する方法、及び、そのための装置、並びに、かかる反
射防止膜の形成方法によって有効に形成される反射防止
膜に関する。
おり、金属配線等の線幅も極細化する傾向にある。これ
に伴い、半導体装置製造におけるフォトリソグラフィに
おいては、レジスト膜の下地に反射防止膜(ARC;An
ti-Reflective Coating)が多用される傾向にある。反
射防止膜は、主としてその上面からの反射光と下面から
の反射光との位相キャンセルにより反射防止機能を奏す
るものであるが、リソグラフィで使用される露光波長
と、反射防止膜の膜厚や光学特性との関係によっては、
位相差によって反射光を完全に消失させることが困難な
ことがあり、それを補うため、反射防止膜にはある程度
の吸光特性が要求される。
に消衰係数という指標で表され、リソグラフィにおける
要求性能を担保するためには、反射防止膜の膜厚、屈折
率、及び上記消衰係数という三種の物理量を管理・制御
する必要がある。このような反射防止膜としては、例え
ば、シリコン酸窒化膜(SiON膜)等の反射防止絶縁
膜(DARC;Dielectric Anti-Reflective Coating)
等が挙げられる。このDARCを形成する方法として
は、例えば、シリコン(Si)源としてのシラン系ガス
と、窒素及び酸素源としての一酸化二窒素(N2O)ガ
スとを含む成膜用ガスをSiウェハ等の基体上に供給し
つつ、Siウェハを加熱する熱CVD法、又はプラズマ
CVD法等が挙げられる。
ィにおいて反射防止膜に要求される上述の光学特性(屈
折率及び消衰係数)は、通常、反射防止膜の下地層(例
えばアルミニウム等の金属膜、ポリシリコン膜等)の光
学特性に合致するように決定される。これに対し、従来
のSiON膜等から成るDARCは、成膜ガスの混合
比、成膜圧力、成膜温度等の成膜条件を種々変化させて
も、屈折率と消衰係数とがある一定の相関関係を示すも
のとなる傾向にある。
衰係数とを独立に変化させる(制御する)ことが極めて
困難であった。したがって、リソグラフィから要求され
る所望の屈折率及び消衰係数の両者を満足する反射防止
膜を形成することができず、場合によっては、レジスト
膜のパターニングにおいて所望の線幅を得難いおそれが
あった。
てなされたものであり、所望の屈折率及び消衰係数を発
現する反射防止膜を実現できる反射防止膜の形成方法及
びそのための装置を提供することを目的とする。また、
本発明は、所望の屈折率及び消衰係数を発現する反射防
止膜を提供することを目的とする。
に、本発明による反射防止膜の形成方法は、基体上に、
所定の屈折率及び消衰係数を発現する反射防止膜を形成
する方法であって、基体上に成膜用原料ガスを供給し、
その基体上に被処理膜を形成する成膜工程と、被処理膜
が形成された基体上に、分子中に酸素原子を含む改質用
ガスを供給し、且つ、その基体の周囲にプラズマを形成
し、被処理膜を、その被処理膜と屈折率及び消衰係数が
異なる反射防止膜へと改質する改質工程と、成膜工程を
実施する前に予め取得した、成膜工程において成膜条件
を変化させたときに得られる被処理膜の屈折率と消衰係
数との相関関係と、反射防止膜に要求される所定の屈折
率及び消衰係数とに基づいて、成膜工程における成膜条
件及び改質工程におけるプラズマ処理条件を決定する条
件設定工程とを備える。なお、成膜工程において被処理
膜を形成する際に、プラズマCVD法等のようにプラズ
マを形成させてもよい。
方法によれば、まず、成膜工程を実施し、例えばCVD
法によって被処理膜を形成する。この被処理膜は、従来
の成膜方法による反射防止膜に相当するものであり、該
成膜工程において成膜条件を変化させたときに得られる
被処理膜は、ある一定の相関関係を有する屈折率と消衰
係数とを有するものとなる。
による比較例1〜13で得た被処理膜(従来の反射防止
膜)の屈折率及び消衰係数の測定データを示すグラフで
あり、図中のラインLkは、これらのデータを線形最小
二乗近似して得たフィッティング直線を示す。なお、か
かる一定の相関関係は、屈折率を測定するためのプロー
ブ光の波長毎に特有の相関式で表される。このような関
係が成立する詳細な機構は未だ不明であるものの、反射
防止膜の組成にある程度支配されるのではないかと推定
される。但し、作用はこれに限定されない。
成された基体上に改質用ガスを供給し、且つ、その基体
の周囲にプラズマを形成する。プラズマの形成には、例
えば放電等を利用することができ、これにより、改質用
ガスが活性化、解離、又は電離されてプラズマ中に改質
用ガス由来のイオンやラジカル等の活性種が生成され、
基体上の被処理膜がこれらの活性種に曝される。活性種
のうち酸素原子を含むものは、酸化因子として被処理膜
を酸化し、酸化態へと改質又は酸化状態が進行した反射
防止膜が得られる。
してSiON膜を成膜し、改質工程において反射防止膜
として該SiON膜を更に酸化・改質させたものの屈折
率及び消衰係数を測定した結果、反射防止膜の屈折率及
び消衰係数は、従来の反射防止膜に相当する被処理膜の
屈折率及び消衰係数に認められる一定の相関関係(図8
中のラインLk参照)から有意に異なることが確認され
た。これは、被処理膜の少なくとも一部がプラズマ処理
によって酸化・改質され、その改質部の組成、緻密度、
結晶質/非結晶質の状態等が、被処理膜のそれと異なる
ことによると考えられる。
施する前に条件設定工程の一部又は全部を実施して成膜
工程における成膜条件を決定し、及び、改質工程を実施
する前に条件設定工程の他部を実施してプラズマ処理条
件を決定する。すなわち、上述した被処理膜の屈折率と
消衰係数とが奏する一定の相関関係と、最終的に形成さ
れる反射防止膜に要求される所定の屈折率及び消衰係数
とに基づいて、これらの成膜条件及びプラズマ処理条件
を決定する。
ば、成膜用原料ガスの供給流量、基体の周囲の全圧力、
ガス分圧、基板温度、その他幾何学的なパラメータ、等
を変化させると、被処理膜の屈折率及び消衰係数の値
が、上記一定の相関関係を満たす範囲内で変動し得る。
また、被処理膜に対するプラズマ処理条件、例えば、グ
ロー放電を生起するのに高周波電力を用いる場合の高周
波出力、周波数、プラズマの形成時間、等を変化させる
と、処理対象の被処理膜が元来発現する屈折率及び消衰
係数からのそれらの変化率(変化割合)が変動し得る。
条件に対し、被処理膜の屈折率及び消衰係数とその変分
との関係を予め取得しておけば、反射防止膜に要求され
る任意の屈折率及び消衰係数を得るために成膜工程及び
改質工程に適用すべき成膜条件及びプラズマ処理条件を
確実且つ簡便に設定できる。
において任意の成膜条件で得られる被処理膜に対して改
質工程を実施することにより得られ且つ反射防止膜に要
求される屈折率と略同等の屈折率を有する仮想的な膜の
消衰係数と、その反射防止膜に要求される消衰係数との
差分に基づいて、反射防止膜を得るための被処理膜を形
成する成膜条件を決定すると好ましい。
ンLk上の屈折率及び消衰係数を有する被処理膜に改質
工程を施すと、それにより得られる反射防止膜の屈折率
及び消衰係数は、被処理膜に比して共に減少する傾向に
ある。この際、ラインLk上の屈折率及び消衰係数の組
み合わせが異なる被処理膜に同等のプラズマ処理条件を
施すと、得られる種々の反射防止膜が発現する屈折率及
び消衰係数は、ラインLkと平行な相関関係を示さず、
プラズマ処理条件によっては、屈折率が略一定でありな
がら消衰係数のみが異なる関係を示すことが確認され
た。
て得られる被処理膜を標準又は基準とし、要求される反
射防止膜の屈折率と略同じ屈折率を示す反射防止膜が得
られるようなプラズマ処理条件にて、その標準となる被
処理膜に改質工程を施して上記の‘仮想的な膜’を得た
と仮定する。このプラズマ処理条件は、上述したよう
に、種々の且つ既知の成膜条件及びプラズマ処理条件
と、それらによって得られる被処理膜及び反射防止膜の
種々の屈折率及び消衰係数との関係を予め取得しておく
ことにより簡易に設定できる。そして、その仮想的な膜
の消衰係数と要求される反射防止膜の消衰係数との差分
を求めれば、先の標準的な(任意の)成膜条件を如何に
変化させれば要求される反射防止膜を得るための被処理
膜を形成し得るかが決定できる。
成方法は、基体上に成膜用原料ガスを供給し、その基体
上に被処理膜を形成する成膜工程と、被処理膜が形成さ
れた基体上に、分子中に酸素原子を含む改質用ガスを供
給してプラズマ処理することにより、被処理膜を、その
被処理膜と屈折率及び消衰係数が異なる反射防止膜へと
改質する改質工程とを備えており、反射防止膜の屈折率
を略一定に維持しつつその反射防止膜の消衰係数が変化
するように、成膜工程における被処理膜の成膜条件、及
び、改質工程におけるプラズマ処理条件を調整すること
を特徴とする方法である。
し、その基体上に、屈折率と消衰係数とが一定の相関関
係を有する被処理膜を形成する成膜工程と、被処理膜が
形成された基体上に、分子中に酸素原子を含む改質用ガ
スを供給しつつ、その基体の周囲にプラズマを形成し、
被処理膜を、一定の相関関係から外れた屈折率及び消衰
係数を有する反射防止膜へと改質する改質工程とを備え
ており、一定の相関関係(例えば、図8に示すラインL
kで示されるような関係)と、反射防止膜に必要とされ
る屈折率及び消衰係数との差異に応じて、成膜工程にお
ける被処理膜の成膜条件、及び、改質工程におけるプラ
ズマ処理条件を決定することを特徴とする法方である。
原料ガスとして複数種類のガスを用いるときに、成膜工
程における成膜条件としてそれらの複数種類のガスの供
給流量比を決定し、改質工程におけるプラズマ処理条件
としてプラズマの形成時間を決定すると好適である。
ガスが複数種類のガスの混合ガスから成る場合に、各ガ
スの供給流量比(混合比、各ガス分圧)を変化させる
と、屈折率及び消衰係数が鋭敏に増減する。これは、形
成される被処理膜の組成が、屈折率の有意な変化を引き
起こす程度に変化することによると推定される。例え
ば、SiON膜を成膜する際にSiH4ガスとN2Oガス
とから成膜用原料ガスが構成される場合、SiH4ガス
流量を変化させることにより、両ガスの供給流量比を変
えることができる。
ズマ形成時間を変化させることにより、被処理膜の屈折
率及び消衰係数と、得られる反射防止膜のそれらとの差
異を有意に制御し易い傾向にある。これは、プラズマ形
成時間により、被処理膜が活性種に曝される時間が異な
り、よって、酸化・改質される被処理膜の厚さや容積が
変化して反射防止膜全体の屈折率及び消衰係数が適度に
且つ有意に変動するためと考えられる。
波電力の印加によって形成する場合には、その高周波電
力の周波数を適宜選択することによっても、反射防止膜
の屈折率及び消衰係数を調整し得る。その周波数は特に
限定されるものでないが、好ましくは1〜50MHzで
あると好適である。またさらに、高周波電力の出力が一
定であれば、その周波数が高いほど、活性種密度は大き
くなり、逆に、活性種エネルギーは小さくなる傾向にあ
る。このように活性種の密度又はエネルギーが変化する
と、被処理膜の酸化・改質の程度、例えば、酸化・改質
される深さ(膜厚)が変化し得ると想定され、この場合
にも、得られる反射防止膜全体の屈折率及び消衰係数が
適度に且つ有意に変動することによると推定される。
ガスとしてシラン系ガス、分子内に窒素原子を含むガ
ス、及び、分子内に酸素原子を含むガスを基体上に供給
し、反射防止膜としてシリコン酸窒化膜(SiON膜)
を形成し、改質工程においては、改質用ガスとして酸化
窒素系ガスを基体上に供給すると有用である。
モノシラン若しくは高次シラン、又は、分子中の少なく
とも一つの水素原子が有機官能基若しくは有機未官能基
で置換されたモノシラン若しくは高次シラン(有機シラ
ン系ガス)を示し、置換基としては、特に限定されず、
例えば、アルキル基、アルキニル基、アルケニル基、ア
ルコキシル基(アルコキシ基)、芳香環を有する基(ア
リール基、アラルキル基、アルキルアリール基等)等が
挙げられる。
形成する場合には、分子中に酸素原子を含まないシラン
系ガスが有用であり、工業上の利用性及び取扱性に優れ
る観点からモノシランガス及びジシランガスを用いると
特に好ましい。他方、被処理膜として、酸化膜を得る場
合には、アルコキシル基等の酸素を含む基を有する有機
シラン系ガスつまり有機オキシシラン系ガスを用いても
構わない。特に有用な有機オキシシランとしては、TE
OS(テトラエチルオルソシリケート)、エチルトリエ
トキシシラン等のエトキシシラン類が挙げられる。ま
た、これらのガスは、単独で或いは二種以上混合してシ
ラン系ガスとして用いることができる。
は、後述する酸化窒素系ガス、窒素(N2)ガス、アン
モニア(NH3)ガス等が挙げられ、分子中に酸素原子
を含むガスとしては、同じく酸化窒素系ガス、酸素(O
2)ガス、オゾン(3)ガス等が挙げられる。
窒素(N2O)、一酸化窒素(NO)、三酸化二窒素
(N2O3)、二酸化窒素(N2O)、五酸化二窒素(N2
O5)、及び、三酸化窒素(NO3)のうちの少なくとも
一つを含有して成るガスが挙げられ、工業上の利用性、
安定性、取扱性に優れる観点から、N2Oガスを用いる
と好適である。このように改質用ガスとして酸化窒素系
ガスを用いると、成膜用原料ガスとして分子中に酸素原
子を含まないシラン系ガスを用いた場合、成膜工程終了
後に基体の周囲に残存する成膜用原料ガスと改質用ガス
との反応が生じ難いので、成膜工程の直後に引き続いて
改質工程を実施できる利点がある。
は、本発明の反射防止膜の形成方法を有効に実施するた
めのものであり、基体上に、所定の屈折率及び消衰係数
を発現する反射防止膜が形成される装置であって、
(A)基体が収容される成膜用チャンバと、成膜用チャ
ンバに接続され且つ成膜用原料ガスを成膜用チャンバ内
に供給する成膜用原料ガス供給部とを有しており、基体
上に被処理膜が形成される成膜部と、(B)被処理膜が
形成された基体が収容される改質用チャンバと、改質用
チャンバに接続され且つ分子中に酸素原子を含む改質用
ガスを改質用チャンバ内に供給する改質用ガス供給部
と、改質用チャンバ内に設置された電極と、電極に接続
された高周波電源とを有しており、高周波電源から出力
される高周波電力が電極に印加されることにより、改質
用チャンバ内にプラズマが形成され、被処理膜が、該被
処理膜と屈折率及び消衰係数が異なる反射防止膜へと改
質される改質部と、(C)成膜部において被処理膜に対
して成膜条件を変化させたときに得られる被処理膜の屈
折率と消衰係数との相関関係と、反射防止膜の屈折率及
び消衰係数とに基づいて、成膜部における成膜条件、及
び、改質部におけるプラズマ処理条件を調整する制御部
とを備える。
ガスとしてシラン系ガス、分子内に窒素原子を含むガ
ス、及び、分子内に酸素原子を含むガスを成膜用チャン
バ内へ供給するものであり、改質用ガス供給部が、改質
用ガスとして酸化窒素系ガスを改質用チャンバ内へ供給
するものであると有用である。
による反射防止膜の形成方法によって有効に形成される
ものであり、且つ、下記式(1); k>1.690×n−3.046 …(1)、 で表される関係を満たすシリコン酸窒化膜(SiON
膜)から成ることを特徴とする。式中、kは膜厚が30
nmにおける当該反射防止膜の消衰係数を示し、nは膜
厚が30nmにおける当該反射防止膜の屈折率を示す。
なお、ここでの屈折率n及び消衰係数kは、n&k社製
のn&k Analyzer1200及び1500を用
い、プローブ光波長を248nm(Deep−UV線)
としたときに測定される値を示す。なお、他の測定器を
用いた場合には、上記n&k Analyzerの測定
値へ規格化するといった手法を採ることができる。他の
測定器としては、例えば、KLA Tencor社製の
UV1280SE等が挙げられる。
詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付
し、重複する説明を省略する。また、上下左右等の位置
関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づ
くものとする。また、図面の寸法比率は、図示の比率に
限られるものではない。
置の好適な一実施形態を模式的に示す水平断面図であ
る。処理装置1は、断面が略方形状を成すメインフレー
ムを有するトランスファーチャンバ2の三方の側壁に、
SiウェハW(基体)が二枚同時に収容されるツインチ
ャンバ3が結合され、残る一方の側壁に、ロードロック
チャンバ6a,6bが内部に設けられたロードロック部
6が結合されたものである。トランスファーチャンバ2
内には、伸縮可能な二つのアーム部21を有するウェハ
搬送ロボット23が設置されており、それらのアーム部
21の先端部にSiウェハWが載置されて保持されるよ
うになっている。また、各ツインチャンバ3は、Siウ
ェハWが載置されるサセプタ5を二基づつ有している。
す断面図(一部構成図)であり、断面図の部分は図1に
おけるII−II線断面を示すものである。同図におい
て、ツインチャンバ3は、チャンバ筐体11にチャンバ
4(成膜用チャンバと改質用チャンバとを兼ねる)が二
基並設されたものである。各チャンバ4は、Siウェハ
Wが載置される上述のサセプタ5をそれぞれ有してお
り、各サセプタ5の上方には、中空の円盤状を成すシャ
ワーヘッド部40がそれぞれ設けられている。
ール等により、チャンバ4に気密に設けられると共に、
図示しない可動機構により上下駆動可能に設けられてい
る。この可動機構により、SiウェハWとシャワーヘッ
ド部40との間隔が調整されるようになっている。さら
に、サセプタ5にはヒーター51が内設されており、こ
れによりSiウェハWが所望の所定温度に加熱される。
またさらに、サセプタ5は所定の電位へ接地されてい
る。
ャンバ4に対して共通に設けられ且つ各チャンバ4に対
してガス供給口9が設けられたベースプレートを上壁と
する胴部41と、複数の貫通孔が穿設された多孔板状を
成すブロッカープレート43及び同フェイスプレート4
5とを有するものである。胴部41は、ガス供給口9と
連通する略円柱状の内部空間を形成する凹部を有してお
り、この凹部の下端側内周部にフェイスプレート45の
周縁部が結合されている。このフェイスプレート45の
上方には、ブロッカープレート43がフェイスプレート
45と略平行に設置されており、胴部41の上壁とブロ
ッカープレート43との間、及び、ブロッカープレート
43とフェイスプレート45との間に、ガス供給口9と
連通する空間が画成されている。
40には、インピーダンスの整合をとるためのインピー
ダンス整合器60を介して、サセプタ5と同電位に接地
された高周波電源Rが接続されている。高周波電源Rと
しては、周波数固定型のものでもよいし、例えば周波数
インバータを備える周波数可変型のものでもよい。
口部7が設けられており、これらには、各チャンバ4の
内部を減圧し、後述するガス供給部30から各ガスの供
給流量に応じて各チャンバ4内の圧力を一定の圧力に維
持可能な真空ポンプを有する排気系70がバルブ系Vを
介して接続されている。
(ツインチャンバ3側)に配置された二枚ブレード式の
ターボスロットルバルブと、下流側(排気系70側)に
配置されたアイソレーションバルブとから構成すること
ができ、さらに、ゲートバルブを付加してもよい。ま
た、排気系70に用いる真空ポンプの種類は特に限定さ
れず、例えば、ドライポンプ付きターボ分子ポンプ等を
例示できる。
(SiH4)ガス供給源31(成膜用原料ガス供給
部)、酸化二窒素(N2O)ガス供給源32(成膜用原
料ガス供給部と改質用ガス供給部とを兼ねる)、ヘリウ
ム(He)ガス供給源33、及び、窒素(N2)ガス供
給源34を有するガス供給部30が接続されている。こ
れらのガス供給源31〜34は、各ガスの供給流量を制
御するMFC(質量流量コントローラ)31a,32
a,33a,34aが設けられた配管10を介して、各
シャワーヘッド部40のガス供給口9に接続されてい
る。
iH4ガス及びN2Oガス、改質用ガスとしてのN2Oガ
ス、キャリアガス又は希釈ガスとしてのHeガス、並び
に、必要に応じてパージガスとしてのN2ガスが、各チ
ャンバ4のシャワーヘッド部40内に導入され、それぞ
れのブロッカープレート43及びフェイスプレート45
を介して各チャンバ4内に供給される。このように、各
チャンバ4及びガス供給部30から成膜部が構成されて
いる。また、各チャンバ4、ガス供給部30、各高周波
電源R及び各インピーダンス整合器60から改質部が構
成されている。
ートプラズマ)処理を採用したクリーニング系8が接続
されている。このクリーニング系8は、配管10側に配
置されたリアクターキャビティ81と、これにMFC8
2aを介して接続された、例えばNF3ガス等のフッ素
原子を含有するガスの供給源82を有している。リアク
ターキャビティ81には、プラズマを生成するためのマ
イクロ波ジェネレータ(図示せず)が装備されており、
ガス供給源82から供給されたクリーニングガスとして
のNF3ガスが解離して活性種が生じ、条件にもよるが
主として中性活性種がチャンバ4内に供給されるように
なっている。
4a、各インピーダンス整合器60、及び、各高周波電
源Rに接続された制御部80を備えている。この制御部
80は、SiウェハW上に形成する反射防止膜の膜厚、
並びに、屈折率及び消衰係数といった光学特性に応じて
決定される成膜条件及び改質条件を含むレシピが入力さ
れており、かかるレシピに基づいて、MFC31a〜3
4a、各インピーダンス整合器60、及び、各高周波電
源Rを制御するものである。
表面側のチャンバ4内空間と裏面側のチャンバ4内空間
とは、互いにガス封止されるようになっている。つま
り、表面側にはガス供給部30からシャワーヘッド部4
0を通して各ガスが供給され、裏面側には図示しないバ
ックサイドパージ系からパージガスが供給されるように
されており、両ガスが互いに反対面側の空間領域へ流入
しないようにされている。
本発明による反射防止膜の形成方法の一例について説明
する。なお、処理装置1の以下に述べる各動作は、自動
又は操作者による操作に基づき、上述した制御部80及
び/又は図示しない他の制御装置(系)又は手動で制御
する。図3は、本発明による反射防止膜の形成方法に係
る一実施形態の手順を含む処理の流れを示すフロー図で
ある。また、図4は、図3に示す手順の一部における処
理の流れをより詳細に示すフロー図である。さらに、図
5(A)〜(D)は、図3に示す手順によってSiウェ
ハW上に反射防止膜を形成している状態を示す工程図で
ある。
ウェハWの基層100上にAl、ポリシリコン等から成
る下地層101を成膜する(ステップS1;図5(A)
参照)。次に、排気系70を運転して各チャンバ4内を
所定の圧力に減圧する。この減圧下において、ウェハ搬
送ロボット23により、ロードロックチャンバ6a,6
bに予め保持させておいた下地層101を有するSiウ
ェハWを、トランスファーチャンバ2を介して所定のツ
インチャンバ3内へ搬送する。
ンバ3内に設けられた二基のチャンバ4内の各サセプタ
5上に載置して収容する。その後、Heガスをガス供給
源33から配管10を通して両チャンバ4内へ供給する
と共に、それぞれのチャンバ4の内部が一定の圧力とな
るように圧力調整を行う。各チャンバ4内の圧力が安定
した後、SiH4ガス、N2Oガス、及びHeガスを、そ
れぞれのガス供給源31〜33から配管10を通して各
シャワーヘッド部40へ供給する。このとき、各チャン
バ4内の圧力を、好ましくは250〜1600Pa(2
〜12Torr)、より好ましくは500〜1300P
a(4〜10Torr)となるように調整する。
終的に形成すべき反射防止膜の性状、チャンバ4の容積
等によって異なり、適宜設定することができるが、厚さ
が100〜400Å程度の極薄膜を成膜する際には、例
えば、以下に示す流量範囲とすると好適である。 ・SiH4ガス:50〜200ml/min(sccm) ・N2Oガス:100〜600ml/min(sccm) ・Heガス:2000〜8000ml/min(sccm) さらに、SiH4ガスの供給流量とN2Oガスの供給流量
との比が、好ましくは1:1〜1:4、より好ましくは
1:2〜1:3となるように両ガスを供給すると好適で
ある。この両ガスの供給流量比を適宜調整することによ
り、被処理膜102の屈折率及び消衰係数を、ある一定
の相関関係を満たすような任意の値の組み合わせとする
ことができる。
ーヘッド部40の内空間へ導入された各ガスは、ブロッ
カープレート43により分散されて十分に混合され、複
数の貫通孔を通してブロッカープレート43とフェイス
プレート45との間の空間へ流出する。この混合ガス
は、フェイスプレート45の複数の貫通孔を通してシャ
ワーヘッド部40の下方に流出し、サセプタ5上に載置
されたSiウェハW上に供給される。
給すると共に、サセプタ5のヒーター51に電力を供給
し、サセプタ5を介してSiウェハWが所定温度となる
ように加熱する。この場合、SiウェハWの温度(基板
温度、成膜温度)を、好ましくは100℃以上、より好
ましくは350〜500℃の範囲内の温度とする。これ
により、SiウェハW上に達した成膜用原料ガスを反応
させる。
(熱化学反応)が生じて複雑に関与し、反応場の状態に
応じた平衡及び律速条件に応じた化学種の活性種(支配
因子)が生成され、これらの化学種の反応によって種々
の中間生成物が形成され、SiウェハW上にSiON膜
から成る被処理膜102が堆積形成される(ステップS
2、成膜工程;図5(b)参照)。この被処理膜102
の膜厚としては、後述する改質の効果が十分に奏される
観点から、過度に厚くない方がよく、例えば、数nm〜
300nm、更には数nm〜100nmの膜厚を有する
被処理膜102に対して本発明は極めて有効となり得
る。
で、成膜速度に応じた時間、成膜工程を実施した後、各
ガスの供給を停止する。その後引き続き、或いは、必要
に応じて各チャンバ4内に残存するガスをHeガス又は
N2ガスでパージし、その後、N2Oガスをガス供給源3
2から配管10を通して各シャワーヘッド部40へ供給
する。このとき、各チャンバ4内の圧力を、好ましくは
250〜1600Pa(2〜12Torr)、より好ま
しくは400〜1300Pa(3〜10Torr)とな
るように調整する。
電源Rから高周波電力を出力してシャワーヘッド部40
に印加する。これにより、チャンバ4内のSiウェハW
上方の空間にグロー放電によるプラズマを形成する。こ
の際、インピーダンス整合器60により、高周波電源R
よりもプラズマ(厳密にはグロー放電部)側、すなわち
負荷となるプラズマのインピーダンスとインピーダンス
整合器60のインピーダンスとの合成インピーダンス
と、高周波電源Rの出力インピーダンスとの整合をと
る。ここで、高周波電力の条件としては、特に限定され
るものではないが、例えば、以下の条件が挙げられる。 ・周波数:1〜50MHz ・出力:0.2〜5kW
ズマ中で十分な活性種密度が得られ難い傾向にある。一
方、その周波数が50MHzを超えると、十分な活性種
エネルギーを得難くなる傾向にある。また、出力が0.
2kW未満であると、プラズマ処理効率を十分に高める
ことができない傾向にある。一方、この出力が5kWを
超えると、チャンバ4内でアーキング放電が生じるおそ
れがある。
やラジカルといった活性種が生じ、SiウェハW上の被
処理膜102がこれらの活性種に曝される。活性種のう
ち酸素原子を含むもの(例えば、O*、NO*等)は、酸
化因子として被処理膜102をその表層部から、或い
は、拡散して内部又は界面部を酸化する。被処理膜10
2における酸化因子と接触した部位は、更に酸化されて
組成変化し、膜の少なくとも一部が改質された反射防止
膜103が形成される(ステップS3、改質工程;図5
(C)参照)。
止膜103は、その少なくとも一部が、被処理膜102
と組成又は膜の緻密度等が有意に異なり得る。その結
果、被処理膜102が発現する一定の相関関係を満たす
屈折率及び消衰係数とは有意に異なる屈折率及び消衰係
数を発現する。そして、所定の時間経過後、高周波電源
Rからシャワーヘッド部40への高周波電力の印加を停
止し、改質工程としてのステップS3を終了する。
iウェハWを各チャンバ4から外部へ搬出し、フォトレ
ジスト用の有機感光性樹脂組成物を、SiウェハWの反
射防止膜103上に例えばスピンコート等で塗布してレ
ジスト膜104を形成する(ステップS4;図5(D)
参照)。その後、マスクを用いた露光を行い、さらに現
像を実施してマスクパターンをSiウェハW上に転写す
る等の処理を施す。
の処理について説明したが、本実施形態においては、ス
テップS2に先立って、成膜条件の決定(ステップS1
0)を行い、且つ、ステップS3に先立ってプラズマ処
理条件を決定(ステップS20)しておき、これらの条
件をレシピの一部として制御部80へ入力しておく。ス
テップS10,S20における処理の手順について、図
4及び図6を参照して説明する。
被処理膜の屈折率及び消衰係数と、ステップS3におい
て形成される反射防止膜の屈折率及び消衰係数との関係
を示すグラフ様式の図面である。図6中、ラインLk
は、被処理膜の屈折率と消衰係数とが奏する一定の相関
関係の一例を示す直線であり、図8におけるラインLk
と同一である。また、添字付きの領域Rは、被処理膜の
屈折率及び消衰係数(以下、図4及び6の説明において
は、単に「膜質」という)の範囲を示し、添字付きの領
域Xは、被処理膜を改質して得られる反射防止膜の膜質
の範囲を示す。さらに、添字付きの記号Fは、被処理膜
を成膜する際のSiH4ガスの供給流量又は供給流量比
を示し、添字付きの記号tは、被処理膜を改質する際の
プラズマ形成時間を示す。
6に示す領域Xmの膜質と仮定する。まず、成膜条件を
種々変化させて被処理膜の成膜を行い、得られた複数の
被処理膜の膜質を測定し、これらの測定データから基準
となるラインLkで表される関係を取得する(ステップ
S31)。次いで、例えば、図6中の領域R0を基準領
域としてその膜質を有する被処理膜を成膜する際のF1
を把握する。さらに、この領域R0の被処理膜に対し
て、領域Xmの反射防止膜103と同様の屈折率を有す
る領域X0の反射防止膜が得られるプラズマ処理条件と
してのプラズマ形成時間t1を、予め求めておいたプラ
ズマ処理条件と膜質の変分との関係から決定する(ステ
ップS32)。
止膜103の消衰係数と領域X0の反射防止膜の消衰係
数との差分Δkmを算出する(ステップS33)。この
差分Δkmに基づいて、領域Xmの膜質を有する反射防
止膜103をプラズマ処理によって得るための被処理膜
に対応する領域Rmを決定する(ステップS34)。こ
れに伴い、プラズマ形成時間tmも決定できる。さら
に、ラインLkにおける領域Rmと領域R0との距離、
すなわち領域R0からRmへの膜質の変分から、SiH
4ガスの差分ΔFmを決定する(ステップS35)。
から、領域Rmの膜質を有する被処理膜を得るためのS
iH4流量Fmを含む成膜条件を決定し、且つ、その被
処理膜に対するプラズマ形成時間tmを含むプラズマ処
理条件を決定する(ステップS36)。このように、従
来の成膜方法によって得られる被処理膜(従来の反射防
止膜)がラインLkの関係を満たす膜質に限定されるの
に対し、本実施形態によれば、図6中のラインLnで示
す如く、屈折率を略一定にしつつ消衰係数のみを独立に
変化させ得る。
質を起点として従来の成膜方法を実施した場合には、お
そらく図6中のラインLeで表される関係に限定される
のに対し、本実施形態によれば、屈折率と消衰係数とを
独立に制御して任意の膜質を奏する反射防止膜を得るこ
とが可能となる。なお、領域X0,Xm及び領域R0,
Rmは、適宜又は所望に設定され、図6に示す領域X
i,Riの如く一般化して表すことができる。
を用いた反射防止膜の形成方法によれば、ステップS2
において、各チャンバ4内で下地層101を有するSi
ウェハW上にSiON膜から成る被処理膜102を形成
した後、同一チャンバ4内で引き続きステップS3を実
行し、被処理膜102に対してN2Oプラズマ処理を施
し、その少なくとも一部を酸化・改質する。こうして得
られた反射防止膜103は、その改質部の組成、緻密
度、結晶質/非結晶質の状態等が被処理膜102と異な
ると考えられ、これにより、反射防止膜103全体とし
て、被処理膜102と有意に相違する、つまりラインL
kの関係に束縛されない屈折率n及び消衰係数kが発現
される。よって、例えば下地層101に応じてリソグラ
フィから要求される所望の屈折率n及び消衰係数kを発
現できる反射防止膜103を得ることが可能となる。
ップS10,S20において、所望の反射防止膜103
に要求される屈折率及び消衰係数を的確に得ることがで
きる成膜条件及びプラズマ処理条件を決定し、これに即
したレシピで被処理膜102の成膜及びその改質による
反射防止膜103の形成を実施するので、その反射防止
膜103を確実に得ることができる。よって、反射防止
膜の屈折率及び消衰係数の制御性を格段に向上でき、リ
ソグラフィから要求される反射防止膜の光学特性に広範
に対応できる。
流量を、プラズマ処理条件として特にプラズマ形成時間
を適宜調整した場合には、反射防止膜103の屈折率及
び消衰係数をより簡易に且つ鋭敏に制御することができ
る。よって、一層汎用性に富んだ反射防止膜103を形
成することが可能となる。
ラン系ガスとの反応性が低いN2Oガスを改質用ガスと
して用いるので、成膜用原料ガスとしてSiH4ガスを
用いる上述の実施形態において、ステップS2での成膜
工程を実施した後、チャンバ4内の残留SiH4ガスを
排出しなくともステップS3におけるプラズマ処理を実
施できる。よって、処理効率ひいてはスループットの向
上を図ることができる。
れるものではなく、例えば、ステップS2(成膜工程)
において、上述したステップS3(改質工程)と同様に
高周波電力の印加によるプラズマ形成を行ってもよい。
この場合の高周波電力の条件としては、特に限定され
ず、例えば、以下の条件; ・周波数:1〜50MHz ・出力:0.01〜1kW が挙げられる。さらに、プラズマ処理条件として、プラ
ズマ形成時間の代りに、又は、それに加えて高周波電源
Rから出力される高周波電力の周波数を適宜調整するこ
とにより、反射防止膜103の屈折率及び消衰係数を制
御してもよい。
置1のようなツインチャンバ3を有するものに限られ
ず、モノチャンバから成るCVDチャンバ、或いはその
CVDチャンバメインフレームに備えるシステムとして
も構わない。またさらに、改質用ガスとしては、N2O
ガスの代りにO2ガス等を用いてもよく、この場合に
は、ステップS2によって被処理膜102を成膜した
後、チャンバ4内を一旦パージすることにより、チャン
バ4内に残存するSiH4ガスとO2ガスとの反応を抑止
できる利点がある。加えて、成膜用原料ガス及び改質用
ガスは、上述の実施形態に制限されるものではない。
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
と同様の構成を有する処理装置(Applied Materials 社
製;Producer(登録商標)をベースとした装置)を準備
した。この装置を使用し、SiウェハW上に被処理膜1
02(膜厚:概ね30nm)を成膜した(ステップS
2)。この際、ツインチャンバ3の各チャンバ4内を約
9.5Torrに減圧し、SiH4ガス、N2Oガス及び
Heガスを、それぞ115sccm、240sccm及
び4400sccmの流量で10sec供給した後、1
3.56MHzの高周波電力を出力70Wでシャワーヘ
ッド部40に印加してプラズマを形成して10sec成
膜を行った。
ガスの供給を停止し、バルブ系Vを5sec開放してチ
ャンバ4内の残留ガスを排気した後、N2Oガスを流量
4000sccmでチャンバ4内に供給して、圧力を約
2.5Torrとした後、13.56MHzの高周波電
力を出力240Wでシャワーヘッド部40に印加してプ
ラズマを形成し、30secプラズマ処理を実施した。
次に、高周波電力の印加を停止して10sec間、N2
Oガスの供給を継続した後、再び、13.56MHzの
高周波電力を出力240Wでシャワーヘッド部40に印
加してプラズマを形成し、30secプラズマ処理を再
実施した。これにより、被処理膜102を酸化・改質し
て反射防止膜103を形成した。
流量及びプラズマ処理条件としてのプラズマ形成時間
は、以下のようにして算出した。ここで、説明を容易に
するために図7に言及する。図7は、実施例1で得た反
射防止膜、及び、比較例1〜13(後述)で得た被処理
膜の屈折率n及び消衰係数kの測定データ(後述する
〈屈折率n及び消衰係数kの測定〉において取得したも
の)を示すグラフである。なお、図中、領域Xaが実施
例1で得られた反射防止膜に対して要求された屈折率及
び消衰係数の範囲を示す。
乗法により関数フィッティングし、一定の相関関係(ラ
インLk)を得た。そして、図7におけるラインLk上
の任意の領域R0に対する領域Xa,X0,Roとの関
係から、図4及び6を参照して説明したのと同様にし
て、消衰係数の差分Δkaに応じたSiH4流量の差分
ΔFaを求め、ガス前述のステップS10,S20にお
ける成膜条件及びプラズマ処理条件を決定した。
チャンバA及びBとあるのは、ツインチャンバ3に備わ
る2台のチャンバ4を示すものであり、成膜条件及び改
質条件におけるガス流量は、両チャンバA,Bへの合計
供給流量である。また、他の条件については、両チャン
バに共通する条件である。さらに、表中の‘RF’と
は、高周波電力を示し、‘スペーシング’とは、シャワ
ーヘッド部40のフェイスプレート45下面とSiウェ
ハW上面との間隔(距離)を示す。
成膜工程における成膜条件を表1に示す如く種々変化さ
せたこと以外は、実施例1及び2で用いた装置と同じ装
置を用いてSiウェハW上に被処理膜102(膜厚:概
ね30nm)を成膜した。
1及び2並びに比較例1〜13で形成した反射防止膜に
対し、n&k社製のn&k Analyzer 120
0及び1500を用い、プローブ光波長を248nm
(Deep−UV線)において屈折率n及び消衰係数k
を測定した。これらの屈折率n及び消衰係数kの測定結
果を表1に併せて示す。
ボルは実施例の反射防止膜のデータであることを示し、
黒塗りのシンボルは比較例の反射防止膜のデータである
ことを示す。比較例から得られたラインLkの相関式
は、下記式(2); k=1.690×n−3.046 …(2)、 で表されることが判明した(式中、kは消衰係数を示
し、nは屈折率を示す)。これに対し、実施例1で得た
反射防止膜の屈折率及び消衰係数は、グラフ上でライン
Lkから外れた位置に存在する要求領域Xa内に収まる
ことが確認された。なお、この結果より、本発明による
反射防止膜は、下記式(1); k>1.690×n−3.046 …(1)、 で表される関係を満たす屈折率n及び消衰係数kを発現
することが理解される。
止膜の形成方法及び装置によれば、成膜工程を実施して
得た被処理膜にプラズマ処理を施すことにより、その被
処理膜を酸化・改質した反射防止膜を形成するので、従
来は達成できなかった任意且つ所望の屈折率及び消衰係
数を発現する反射防止膜を実現できる。また、その成膜
工程及び改質工程における処理条件を、被処理膜の屈折
率と消衰係数との相関関係と、要求される反射防止膜の
それらとに基づいて決定することにより、その所望の反
射防止膜を確実に形成できるので、反射防止膜の屈折率
及び消衰係数の制御性を格段に向上できる。よって、本
発明のかかる反射防止膜の形成方法及び装置により形成
された反射防止膜は、所望の屈折率及び消衰係数を発現
するものとなる。
実施形態を模式的に示す水平断面図である。
部構成図)である。
施形態の手順を含む処理の流れを示すフロー図である。
り詳細に示すフロー図である。
てSiウェハW上に反射防止膜を形成している状態を示
す工程図である。
折率及び消衰係数と、ステップS3において形成される
反射防止膜の屈折率及び消衰係数との関係を示すグラフ
様式の図面である。
13で得た被処理膜の屈折率n及び消衰係数kの測定デ
ータを示すグラフである。
衰係数の測定データを示すグラフである。
(成膜用チャンバ、改質用チャンバ)、5…サセプタ、
8…クリーニング系、30…ガス供給部、31…ガス供
給源(成膜用原料ガス供給部)、32…ガス供給源(改
質用ガス供給部)、40…シャワーヘッド部、51…ヒ
ーター、60…インピーダンス整合器、70…排気系、
80…制御部、101…下地層、102…被処理膜、1
03…反射防止膜、104…レジスト膜、R…高周波電
源、W…Siウェハ(基体)。
Claims (9)
- 【請求項1】 基体上に、所定の屈折率及び消衰係数を
発現する反射防止膜を形成する方法であって、 前記基体上に成膜用原料ガスを供給し、該基体上に被処
理膜を形成する成膜工程と、 前記被処理膜が形成された基体上に、分子中に酸素原子
を含む改質用ガスを供給し、且つ、該基体の周囲にプラ
ズマを形成し、該被処理膜を、該被処理膜と屈折率及び
消衰係数が異なる前記反射防止膜へと改質する改質工程
と、 前記成膜工程を実施する前に予め取得した、該成膜工程
において成膜条件を変化させたときに得られる前記被処
理膜の屈折率と消衰係数との相関関係と、前記反射防止
膜に要求される前記所定の屈折率及び消衰係数とに基づ
いて、前記成膜工程における成膜条件及び前記改質工程
におけるプラズマ処理条件を決定する条件設定工程と、
を備える反射防止膜の成膜方法。 - 【請求項2】 前記条件設定工程においては、 前記成膜工程において任意の成膜条件で得られる被処理
膜に対して前記改質工程を実施することにより得られ且
つ前記反射防止膜に要求される屈折率と略同等の屈折率
を有する仮想的な膜の消衰係数と、該反射防止膜に要求
される消衰係数との差分に基づいて、前記反射防止膜を
得るための被処理膜を形成する前記成膜条件を決定す
る、ことを特徴とする請求項1記載の反射防止膜の形成
方法。 - 【請求項3】 基体上に成膜用原料ガスを供給し、該基
体上に被処理膜を形成する成膜工程と、 前記被処理膜が形成された基体上に、分子中に酸素原子
を含む改質用ガスを供給してプラズマ処理することによ
り、該被処理膜を、該被処理膜と屈折率及び消衰係数が
異なる反射防止膜へと改質する改質工程とを備えてお
り、 前記反射防止膜の屈折率を略一定に維持しつつ該反射防
止膜の前記消衰係数が変化するように、前記成膜工程に
おける前記被処理膜の成膜条件、及び、前記改質工程に
おけるプラズマ処理条件を調整する、ことを特徴とする
反射防止膜の形成方法。 - 【請求項4】 基体上に成膜用原料ガスを供給し、該基
体上に、屈折率と消衰係数とが一定の相関関係を有する
被処理膜を形成する成膜工程と、 前記被処理膜が形成された基体上に、分子中に酸素原子
を含む改質用ガスを供給しつつ、該基体の周囲にプラズ
マを形成し、該被処理膜を、前記一定の相関関係から外
れた屈折率及び消衰係数を有する反射防止膜へと改質す
る改質工程と、を備えており、 前記一定の相関関係と、前記反射防止膜に必要とされる
屈折率及び消衰係数との差異に応じて、前記成膜工程に
おける前記被処理膜の成膜条件、及び、前記改質工程に
おけるプラズマ処理条件を決定する、反射防止膜の形成
方法。 - 【請求項5】 前記成膜工程において前記成膜用原料ガ
スとして複数種類のガスを用いるときに、前記成膜工程
における成膜条件として該複数種類のガスの供給流量比
を決定し、 前記改質工程におけるプラズマ処理条件として前記プラ
ズマの形成時間を決定する、ことを特徴とする請求項1
〜4のいずれか一項に記載の反射防止膜の形成方法。 - 【請求項6】 前記成膜工程においては、前記成膜用原
料ガスとしてシラン系ガス、分子内に窒素原子を含むガ
ス、及び、分子内に酸素原子を含むガスを前記基体上に
供給し、前記反射防止膜としてシリコン酸窒化膜を形成
し、 前記改質工程においては、前記改質用ガスとして酸化窒
素系ガスを前記基体上に供給する、ことを特徴とする請
求項1〜5のいずれか一項に記載の反射防止膜の形成方
法。 - 【請求項7】 基体上に、所定の屈折率及び消衰係数を
発現する反射防止膜が形成される装置であって、 前記基体が収容される成膜用チャンバと、該成膜用チャ
ンバに接続され且つ成膜用原料ガスを該成膜用チャンバ
内に供給する成膜用原料ガス供給部とを有しており、該
基体上に被処理膜が形成される成膜部と、 前記被処理膜が形成された基体が収容される改質用チャ
ンバと、該改質用チャンバに接続され且つ分子中に酸素
原子を含む改質用ガスを該改質用チャンバ内に供給する
改質用ガス供給部と、該改質用チャンバ内に設置された
電極と、該電極に接続された高周波電源とを有してお
り、該高周波電源から出力される高周波電力が該電極に
印加されることにより、該改質用チャンバ内にプラズマ
が形成され、前記被処理膜が、該被処理膜と屈折率及び
消衰係数が異なる前記反射防止膜へと改質される改質部
と、 前記成膜部において前記被処理膜に対して成膜条件を変
化させたときに得られる該被処理膜の屈折率と消衰係数
との相関関係と、前記反射防止膜の屈折率及び消衰係数
とに基づいて、前記成膜部における成膜条件、及び、前
記改質部におけるプラズマ処理条件を調整する制御部
と、を備える反射防止膜の形成装置。 - 【請求項8】 前記成膜用原料ガス供給部が、前記成膜
用ガスとしてシラン系ガス、分子内に窒素原子を含むガ
ス、及び、分子内に酸素原子を含むガスを前記成膜用チ
ャンバ内へ供給するものであり、 前記改質用ガス供給部が、前記改質用ガスとして酸化窒
素系ガスを前記改質用チャンバ内へ供給するものであ
る、ことを特徴とする請求項7記載の反射防止膜の形成
装置。 - 【請求項9】 請求項1〜6のいずれか一項に記載の反
射防止膜の形成方法によって形成され、且つ、下記式
(1); k>1.690×n−3.046 …(1)、 k:膜厚30nmにおける消衰係数、 n:膜厚30nmにおける屈折率、で表される関係を満
たすシリコン酸窒化膜から成る、ことを特徴とする反射
防止膜。
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