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JP2003106272A - スクロール圧縮機 - Google Patents

スクロール圧縮機

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Publication number
JP2003106272A
JP2003106272A JP2001299248A JP2001299248A JP2003106272A JP 2003106272 A JP2003106272 A JP 2003106272A JP 2001299248 A JP2001299248 A JP 2001299248A JP 2001299248 A JP2001299248 A JP 2001299248A JP 2003106272 A JP2003106272 A JP 2003106272A
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JP
Japan
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motor
scroll compressor
rotor
radial
drive shaft
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JP2001299248A
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English (en)
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Inventor
Naoya Morozumi
尚哉 両角
Junya Tanaka
順也 田中
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Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
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Publication date
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Publication of JP2003106272A publication Critical patent/JP2003106272A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑油の流れを妨げることなく、モータを効
率的に冷却することができるスクロール圧縮機を提供す
る。 【解決手段】 モータ6のステータ外周面に形成された
切欠部611(第1連通手段)と、ロータ62の軸方向
に沿って軸方向のロータ62内を貫通する連通孔622
(第2連通手段)とからなる循環経路を設けて、モータ
6の回転運動を利用して、冷媒をモータ下部空間222
とモータ上部空間221とを循環させて、モータ6を強
制的に冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機などの
冷凍サイクルに用いられるスクロール圧縮機に関し、さ
らに詳しくいえば、モータの冷却性能を改善したスクロ
ール圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】スクロール圧縮機の一例を図16に示
す。このスクロール圧縮機1は、内部がメインフレーム
4によって圧縮室21と電動機室22とに区画された密
閉容器2を備え、圧縮室21側に固定スクロール31お
よび旋回スクロール32からなる冷媒圧縮部3が収納さ
れ、電動機室22内に旋回スクロール32を回転させる
回転駆動軸5を有する電動機6が収納されている。密閉
容器2の底部には潤滑油Oが貯留されている。
【0003】このスクロール圧縮機1は、冷媒圧縮部3
で生成された高圧冷媒を一旦電動機室22内を通してか
ら冷凍サイクルに送り出す、いわゆる内部高圧型のスク
ロール圧縮機であり、生成された高圧冷媒は、密閉容器
2外に設けられた高圧冷媒通路(パイプ)23を通って
電動機室22の下部側空間へと運ばれ、モータ6を通っ
て冷媒吐出管24から冷凍サイクルに送り出される。
【0004】また、モータ6はそれ自体の発熱によって
温度が上昇する。そこで、このスクロール圧縮機1で
は、モータ6のステータ61の外周面に切欠部611を
設けている。これにより、下部空間に導入された冷媒
は、切欠部611およびステータ61とロータ62の間
隙を通って冷媒吐出管24に導かれることとなり、発熱
したモータを強制的に冷却している。これと同じような
構成は、例えば特開平7−317672号公報にも例示
されている。
【0005】ところで、密閉容器2の底部に貯留された
潤滑油Oは、回転駆動軸5内の潤滑油供給孔51を通っ
て軸受摺動部42に供給された後、仕事を終えた潤滑油
Oは、メインフレーム4の軸受や高圧冷媒とともに電動
機室22内に戻され、モータ6のステータ61外周面に
形成された切欠部611を通って、再び密閉容器2の底
部に貯留される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た高圧冷媒通路23を電動機室22の下側空間に配置し
た場合、切欠部611を上から下に流れる潤滑油Oと、
下から上に流れる高圧冷媒とがぶつかり合うこととな
り、潤滑油Oの戻りが妨げられるおそれがある。潤滑油
Oの戻りが妨げられると、密閉容器2底部に十分な潤滑
油Oが貯留されず、軸受摺動部42の潤滑不良を起こす
おそれがあった。
【0007】そこで、本発明は上述した課題を解決する
ためになされたものであって、その目的は、潤滑油の流
れを妨げることなく、モータを効率的に冷却することが
できるスクロール圧縮機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明は以下の特徴を備えている。すなわち、密
閉容器内がメインフレームを挟んで圧縮室と電動機室と
に区画され、上記圧縮室が上記密閉容器の上部側に配置
され、上記電動機室が上記密閉容器の下部側に配置され
ており、上記電動機室内がモータを介して実質的に連通
するモータ上部空間とモータ下部空間とに区画されたス
クロール圧縮機において、上記モータのステーターの外
周面には、上記モータ上部空間と上記モータ下部空間と
を連通する第1連通手段が設けられ、上記モータのロー
タまたは回転駆動軸には、上記モータ上部空間と上記モ
ータ下部空間とを連通する第2連通手段が設けられてお
り、上記ロータまたは上記回転駆動軸には、上記モータ
の回転運動を利用することにより、上記モータ下部空間
内の冷媒が上記第2連通手段を通って上記モータ上部空
間に移動され、上記モータ上部空間の冷媒が上記第1連
通手段を通って上記モータ下部空間に循環する循環手段
が設けられていることを特徴としている。
【0009】これによれば、冷媒配管を電動機室の下側
に導かなくとも、モータ自身の回転運動を使ってモータ
内を冷媒が循環することにより、モータを効果的に冷却
することができるとともに、従来型に見られる潤滑不良
も効果的に抑えることができる。
【0010】上記第2連通手段は、上記ロータ内を軸方
向に貫通する貫通孔、または上記ローターと上記回転駆
動軸との間に形成された連通孔、もしくは上記回転駆動
軸内を通って、一端が上記モータ上部空間に連通し、他
端が上記モータ下部空間に連通する連通孔である。
【0011】上記ローターと上記回転駆動軸との間に形
成された連通孔の具体的な態様としては、上記ロータの
回転駆動軸取付孔の内周面の軸方向に沿って設けられた
溝や上記回転駆動軸の外周面に沿って設けられた溝など
がある。
【0012】上記循環手段の具体的な態様としては、上
記モータの回転運動によって生じた遠心力を利用して外
周向きのポンプ力を発生するラジアル送風機構が好まし
く、これによれば、モータの回転運動を利用して簡単に
冷媒を循環させることが可能となる。
【0013】上記ラジアル送風機構のより具体的な態様
としては、上記ロータのエンドリングに放射状のファン
ブレードを一体に形成したものや、上記ロータのエンド
リングに、そのの半径方向に沿って設けられた孔もしく
は溝であってもよい。これによれば、回転によって生じ
た遠心力によって、冷媒がモータ下部空間からモータ上
部空間へ移動され、再びモータ下部空間に戻る循環経路
が形成される。
【0014】同様の効果を奏するものとして、上記ラジ
アル送風機構は円盤状の基盤の半径方向に沿って放射状
のファンブレードを多数有するファン部材からなり、上
記ファン部材を上記ロータのエンドリングもしくは上記
回転駆動軸に対して固定したものであってもよい。
【0015】さらには、上記ラジアル送風機構は上記ロ
ータに取り付けられるバランスウエイトの一部に、その
半径方向に沿って放射状のファンブレードを多数設けた
ものであってもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1には本発明の第1
実施形態に係るスクロール圧縮機の断面図が示されてい
る。なお、先に説明した図16の従来装置と同一もしく
は同一と見なされる構成要素には、同じ参照符号が用い
られている。
【0017】このスクロール圧縮機1aは、メインフレ
ーム4を挟んで上側が圧縮室21、下側が電動機室22
に区画された円筒状の密閉容器2を縦置きにしたものか
らなり、圧縮室21内に固定スクロール31および旋回
スクロール32からなる冷媒圧縮部3が収納され、電動
機室13内に旋回スクロール32を駆動する回転駆動軸
5を有する電動機(モータ)6が収納されている。密閉
容器2の底部には、潤滑油Oが一定量貯留されている。
【0018】本発明において、冷媒圧縮部3およびメイ
ンフレーム4の構成は、あくまでスクロール圧縮機構を
備えるに必要な構成要素を備えていればよく、その構成
は任意であるため説明は省略する。
【0019】回転駆動軸5は、上端側がメインフレーム
4によって軸支され、下端側がサブフレーム41によっ
て軸支されており、先端が旋回フレーム32の背面に接
続され、下端が密閉容器2の底部に貯留された潤滑油O
内に向けて差し込まれている。回転駆動軸5の内部に
は、潤滑油Oを各軸受摺動部42へ供給する潤滑油供給
孔51が回転軸に対して偏心配置されている。
【0020】電動機6は、密閉容器2の内周面に沿って
設けられたステータ61と、ステータ61の内周面に沿
って同軸的に取り付けられたロータ62とからなり、ロ
ータ62の両端には、ドーナツ状のエンドリング63、
63と、旋回スクロール32の運動に対して圧縮機全体
の動バランスをとるためのバランスウエイト64,64
とがそれぞれ設けられている。ステータ61には、ロー
タ62を回転駆動するための磁力を発生させるためのコ
イル612が多重に巻回されている。
【0021】この実施形態において、電動機室22は、
モータ6を挟んで実質的に連通するモータ上部空間22
1とモータ下部空間222とに区画されている。モータ
上部空間221には、冷媒を冷凍サイクルへと送り出す
ための冷媒吐出管25が、この実施形態において密閉容
器2の外周面から回転駆動軸5に向けて引き込まれてい
る。モータ下部空間222には、上述したサブフレーム
41が密閉容器2の内周面に沿って一体的に取り付けら
れ、さらに潤滑油Oが貯留されている。
【0022】モータ上部空間221とモータ下部空間2
22とは、ステータ61の外周面のに形成された第1連
通手段である切欠部611と、ロータ62の軸方向に沿
って形成された第2連通手段である連通孔622とを介
して連通している。なお、モータ上部空間221とモー
タ下部空間222とは、ステータ61とロータ62の間
に形成された隙間によっても連通している。
【0023】図2に示すように、切欠部611はステー
タ61の外周面に沿って軸方向の上端側(モータ上部空
間221側)から下端側(モータ下部空間222側)に
かけて半月状に切り欠かれた孔からなり、この実施形態
においては中心軸に対して90°間隔で4カ所に設けら
れている。
【0024】なお、切欠部611は必要に応じて数を増
やしてもよいし、またその形状も例えばステータ62内
を貫通する貫通孔であってもよく、任意に設定できる。
【0025】連通孔622は、軸方向の上端側(モータ
上部空間221側)から下端側(モータ下部空間222
側)にかけてロータ62の軸取付孔621側よりを貫通
する円筒状の孔からなる。この実施形態において、連通
孔622は中心軸に対して90°間隔で4カ所に設けら
れている。
【0026】この連通孔622においても、その数や形
状は任意であり、例えば楕円状に形成するなどしてもよ
いし、立体的に見て回転方向に沿った立体螺旋状に形成
してもよい。
【0027】連通孔622は、図面上では単なるストレ
ート構造となっているが、実際にはロータ62の回転時
に連通孔622内の冷媒をモータ上部空間211に強制
的に押し上げるための循環手段が設けられていることが
好ましい。
【0028】この第1実施形態において、循環手段は連
通孔622の下端側を回転方向に向かって傾けて形成さ
れた開口部からなり、これによれば、回転時に連通孔6
22内で冷媒に上向きの力が働き、冷媒が強制的に上に
押し上げられる。なお、これ以外に上述した押し上げ効
果を奏するものがあれば、適宜選択して使用できる。
【0029】このスクロール圧縮機1を作動させると、
圧縮室21内に吐出された高圧冷媒は、固定スクロール
31とメインフレーム4の一部に設けられた冷媒通路3
3を通って電動機室22のモータ上部空間221に運ば
れる。電動機室22内に運ばれた高圧冷媒は冷媒吐出管
24から冷凍サイクルへと送り出される。
【0030】このとき、モータ上部空間221内の冷媒
の一部は、ロータ62の回転によって生じた負圧によ
り、切欠部611およびステータ61とロータ62との
間隙を通ってモータ下部空間222に吸い込まれる。次
に、モータ下部空間222を通って連通孔622に設け
られた循環手段を介して連通孔622内に吸い込まれ
て、再びモータ上部空間221へと強制的に持ち上げら
れる。
【0031】これによれば、冷媒がモータ6内を強制的
に循環する冷却経路が形成され、モータ6の発熱を効果
的に抑えることができる。
【0032】このとき、密閉容器2底部に貯留された潤
滑油Oは、回転駆動軸5内に設けられた潤滑油供給孔5
1を通って冷媒圧縮部3に供給され、各軸受摺動部42
に供給され、これを潤滑した後、排油孔43を通って電
動機室22に戻されるが、電動機室22内に戻された潤
滑油Oは、切欠部611を下方に向かって流れる冷媒の
流れに乗って、無理なく密閉容器2の底部(モータ下部
空間222)に再び戻ることができる。
【0033】次に、図3〜図15を参照して、本発明の
スクロール圧縮機の第2実施形態〜第6実施形態および
循環手段の変形例について説明するが、その基本的な構
成が上記第1実施形態と同一または同一と見なされる部
分については同じ参照符号を付し、その説明も省略す
る。
【0034】図3および図4には、本発明のスクロール
圧縮機の第2実施形態が示されている。第2実施形態に
おいて、第2連通手段は、ロータ62の軸取付孔621
の内周面の軸方向に沿ってモータ上部空間221とモー
タ下部空間222とを連通する長さに形成された半円状
の溝623と、回転駆動軸5の外周面との間に形成され
ている。この第2実施形態において、溝623は中心軸
に対して90°間隔で4カ所に設けられている。
【0035】各溝623の形状は任意であり、例えば半
楕円状や断面コ字状に形成するなどしてもよいし、立体
的に見て回転軸に沿った立体螺旋状に形成してもよい。
また、その数も30°間隔で多数設けるなどしてもよ
く、その数および形状は任意である。
【0036】図5および図6には、本発明のスクロール
圧縮機の第3実施形態が示されている。第3実施形態に
おいても第2連通手段は、上記第2実施形態と同じくロ
ータ62の軸取付孔621と回転駆動軸5との間に形成
されているが、この第3実施形態においては、回転駆動
軸5の外周面の軸方向に沿って形成された半円状の溝5
2から構成されている。
【0037】この第3実施形態においても、各溝52は
中心軸に対して90°間隔で4カ所に設けられており、
その形状および数は任意に選択できる。
【0038】図7および図8には、本発明のスクロール
圧縮機の第4実施形態が示されている。この第4実施形
態において第2連通手段は、回転駆動軸5内を通って、
一端がモータ上部空間221に連通し、他端がモータ下
部空間222に連通する連通孔53によって形成されて
いる。
【0039】連通孔53は、回転軸に対して90°間隔
にて4カ所形成されており、モータ上部空間221に連
通する上端側の開口部が軸線に対して直角に開口されて
いる。これによれば、回転によって生じた遠心力によっ
て開口部内の冷媒が遠心力によって放射状に吹き出され
ることにより、循環手段が形成される。この第4実施形
態においても、各連通孔53の形状および数は、任意に
選択できる。
【0040】図9および図10には、本発明のスクロー
ル圧縮機の第5実施形態が示されている。この第5実施
形態の特徴は、ロータ62の上端側(モータ上部空間2
21側)に取り付けられる上部エンドリング65と上部
バランスウエイト66に組み込まれた循環手段にある。
【0041】上部エンドリング65は、内部に少なくと
も回転駆動軸5と各連通孔622とを収納する開口部6
52を有するドーナツ状(リング状)に形成された基部
651と、同基部651のほぼ半周にわたって上端面か
ら直角に立設されたブレード653とからなり、ブレー
ド653は基部651の半径方向に沿って所定の間隔を
もって放射状に多数、この実施形態では7枚設けられて
いる。
【0042】上部バランスウエイト66は、中央に回転
駆動軸5が挿通される挿通孔662を有する扁平かつド
ーナツ状(リング状)に形成されたベース661と、同
ベース661のほぼ半周わたって一体的に設けられたウ
エイト部663とから構成されている。
【0043】この上部エンドリング65と上部バランス
ウエイト66とが、ブレード653とウエイト部663
とが互いに向き合うように一体化して、ロータ62の上
端側に取り付けられている。これによれば、ロータ62
が回転することでブレード653がいわゆるラジアルフ
ァンとして機能することにより、各連通孔622内が負
圧になり、連通孔622内の冷媒がモータ上部空間22
1に吸い上げられる。
【0044】上記実施形態においてブレード653とウ
エイト部663とは、上部エンドリング65と上部ウエ
イト部66にそれぞれ一体的に設けられているが、図1
1および図12に示すように、ブレード653を上部バ
ランスウエイト66のベース661に一体に取り付けて
もよいし、また、バランス部663を半ドーナツ状の別
体に形成して、上部エンドリング65または上部ウエイ
ト部66に後付けするようにしてもよい。このような態
様も本発明に含まれる。
【0045】さらには、図13(a)および(b)に示
すように、あらかじめ上部バランスウエイト66のベー
ス661にブレード664とバランス部663とを一体
に設けてもよい。これによれば、上部エンドリング65
は加工する必要がなく、より安価に製造することができ
る。
【0046】図14および図15に第6実施形態を示
す。この第6実施形態は、上部エンドリング65の内周
面と外周面を貫通する貫通孔654が半径方向に沿っ
て、この第6実施形態において、貫通孔654は回転軸
に対して90°間隔で4カ所設けられている。これによ
っても、モータの回転力によって生じる遠心力を利用し
たラジアルポンプが構成される。
【0047】この第5および第6実施形態において、第
2連通手段は上記第1実施形態と同じロータ62の軸方
向に沿って設けられた連通孔622からなるが、これ以
外に上記第2〜第4実施形態に記載されたものであって
もよく、第2連通手段は適宜に選択できる。
【0048】また、本発明の循環手段はモータの回転運
動によって生じた遠心力を利用して外周向きのポンプ力
を発生するラジアル送風機構を奏するものであればよ
く、上述した以外に循環効果が得られるものがあれば、
この限りではない。
【0049】なお、上述した各実施形態は内部高圧型の
スクロール圧縮機を例に示したが、本発明は密閉容器2
内に仕事を終えた低圧冷媒を導き入れる、いわゆる内部
低圧型のスクロール圧縮機にも適用可能である。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
モータを挟んで区切られた電動機室内を冷媒が移動する
第1および第2連通手段と、モータの回転運動を利用し
て、電動機室内の冷媒を上記各連通手段を介して強制的
に循環させる循環手段とが設けられていることにより、
潤滑油の循環を妨げることなくモータを冷却することが
可能であり、低コストで信頼性の高いスクロール圧縮機
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るスクロール圧縮機
の模式的断面図。
【図2】上記第1実施形態のモータの要部断面図。
【図3】本発明の第2実施形態に係るスクロール圧縮機
の要部断面図。
【図4】上記第2実施形態のモータの要部断面図。
【図5】本発明の第3実施形態に係るスクロール圧縮機
の要部断面図。
【図6】上記第3実施形態のモータの要部断面図。
【図7】本発明の第4実施形態に係るスクロール圧縮機
の要部断面図。
【図8】上記第4実施形態のモータの要部断面図。
【図9】本発明の第5実施形態に係るスクロール圧縮機
の要部断面図。
【図10】上記第5実施形態のモータの要部断面図。
【図11】上記第5実施形態の循環手段の変形例を説明
する要部断面図。
【図12】上記変形例の循環手段を模式的に示した分解
斜視図。
【図13】上記循環手段の別の変形例を模式的に示した
分解斜視図。
【図14】本発明の第6実施形態に係るスクロール圧縮
機の要部断面図。
【図15】上記第6実施形態の上部エンドリングの透視
斜視図。
【図16】従来のスクロール圧縮機の断面図。
【符号の説明】
1,1a スクロール圧縮機 2 密閉容器 21 圧縮室 22 電動機室 221 モータ上部空間 222 モータ下部空間 23 高圧冷媒通路 24 冷媒吐出管 3 冷媒圧縮部 31 固定スクロール 32 旋回スクロール 4 メインフレーム 41 サブフレーム 5 回転駆動軸 51 潤滑油供給孔 52 溝 53 連通孔 6 モータ 61 ステータ 611 切欠部 62 ロータ 621 取付孔 622 連通孔 623 溝 63 エンドリング 64 バランスウエイト 65 上部エンドリング 653 ブレード 654 貫通孔 66 上部バランスウエイト 663 ウエイト部 664 ブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H003 AA05 AB03 AC03 BE07 CF05 CF06 3H029 AA02 AA14 AB03 BB12 CC03 CC06 CC07 CC09 CC23 CC49 3H039 AA03 AA04 AA12 BB13 CC01 CC12 CC27 CC32 CC33 CC47

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器内がメインフレームを挟んで圧
    縮室と電動機室とに区画され、上記圧縮室が上記密閉容
    器の上部側に配置され、上記電動機室が上記密閉容器の
    下部側に配置されており、上記電動機室内がモータを介
    して実質的に連通するモータ上部空間とモータ下部空間
    とに区画されたスクロール圧縮機において、 上記モータのステーターの外周面には、上記モータ上部
    空間と上記モータ下部空間とを連通する第1連通手段が
    設けられ、上記モータのロータまたは回転駆動軸には、
    上記モータ上部空間と上記モータ下部空間とを連通する
    第2連通手段が設けられており、 上記ロータまたは上記回転駆動軸には、上記モータの回
    転運動を利用することにより、上記モータ下部空間内の
    冷媒が上記第2連通手段を通って上記モータ上部空間に
    移動され、上記モータ上部空間の冷媒が上記第1連通手
    段を通って上記モータ下部空間に循環する循環手段が設
    けられていることを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 【請求項2】 上記第2連通手段は、上記ロータ内を軸
    方向に貫通する貫通孔である請求項1に記載のスクロー
    ル圧縮機。
  3. 【請求項3】 上記第2連通手段は、上記ローターの回
    転駆動軸取付孔の内周面の軸方向に沿って設けられた溝
    と、上記回転駆動軸の外周面との間に形成された連通孔
    である請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  4. 【請求項4】 上記第2連通手段は、上記回転駆動軸の
    外周面に沿って設けられた溝と、上記ローターの回転駆
    動軸取付孔の内周面との間に形成された連通孔である請
    求項1に記載のスクロール圧縮機。
  5. 【請求項5】 上記第2連通手段は、上記回転駆動軸内
    を通って、一端が上記モータ上部空間に連通し、他端が
    上記モータ下部空間に連通する連通孔である請求項1に
    記載のスクロール圧縮機。
  6. 【請求項6】 上記循環手段は、上記モータの回転運動
    によって生じた遠心力を利用して外周向きのポンプ力を
    発生するラジアル送風機構である請求項1ないし5のい
    ずれか1項に記載のスクロール圧縮機。
  7. 【請求項7】 上記ラジアル送風機構は、上記ロータの
    エンドリングに放射状のファンブレードを一体に形成し
    たものである請求項6に記載のスクロール圧縮機。
  8. 【請求項8】 上記ラジアル送風機構は、上記ロータの
    エンドリングに、その半径方向に沿って設けられた孔も
    しくは溝からなる請求項6に記載のスクロール圧縮機。
  9. 【請求項9】 上記ラジアル送風機構は、円盤状の基盤
    の半径方向に沿って放射状のファンブレードを多数有す
    るファン部材からなり、上記ファン部材を上記ロータの
    エンドリングに固定したものからなる請求項6に記載の
    スクロール圧縮機。
  10. 【請求項10】 上記ラジアル送風機構は、円盤状の基
    盤の半径方向に沿って放射状のファンブレードを多数有
    するファン部材からなり、上記ファン部材を上記回転駆
    動軸に固定したものからなる請求項6に記載のスクロー
    ル圧縮機。
  11. 【請求項11】 上記ラジアル送風機構は、上記ロータ
    に取り付けられるバランスウエイトの一部に、その半径
    方向に沿って放射状のファンブレードを多数設けたもの
    からなる請求項6に記載のスクロール圧縮機。
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