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JP2003102718A - X線ctシステム、操作コンソール、及びその制御方法、ファントム - Google Patents

X線ctシステム、操作コンソール、及びその制御方法、ファントム

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Publication number
JP2003102718A
JP2003102718A JP2001297748A JP2001297748A JP2003102718A JP 2003102718 A JP2003102718 A JP 2003102718A JP 2001297748 A JP2001297748 A JP 2001297748A JP 2001297748 A JP2001297748 A JP 2001297748A JP 2003102718 A JP2003102718 A JP 2003102718A
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JP
Japan
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wire
slice thickness
phantom
estimated
ray
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JP2001297748A
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Masayasu Nukui
正健 貫井
Shigeru Watanabe
茂 渡辺
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GE Medical Systems Global Technology Co LLC
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GE Medical Systems Global Technology Co LLC
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Publication date
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Priority to JP2001297748A priority Critical patent/JP4664551B2/ja
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/58Testing, adjusting or calibrating thereof
    • A61B6/582Calibration
    • A61B6/583Calibration using calibration phantoms

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  • Biophysics (AREA)
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  • Optics & Photonics (AREA)
  • Pathology (AREA)
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  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Surgery (AREA)
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  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤー径が限りなく0に近い場合のスライ
ス厚を求めること。 【解決手段】 スライス厚を含むスキャン計画を入力し
(S701)、入力したスキャン計画に基づいてスキャ
ンを行う(S752)。このスキャンは、ファントム内
に設けられたワイヤーに対して行う。そして、各ワイヤ
ーの投影データに対して画像再構成処理を行い(S70
4)、各ワイヤーの撮影画像を得る。次に、得られた各
ワイヤーの撮影画像上から、各ワイヤーの長さを測定し
(S705)、測定した長さと、ファントムに対するワ
イヤーの角度を用いて、各ワイヤーに対する推定スライ
ス厚を求め(S706)、(ワイヤー径、推定スライス
厚)を座標情報とした直線を求め、この直線のy切片、
すなわち、ワイヤー径が0であるときのスライス厚を求
める(S707)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X線CTシステ
ム、操作コンソール、及びその制御方法、ファントムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】X線CTシステムにおいてスキャン計画
を入力する際、このスキャン計画に含まれるスライス厚
も入力する。ここでスキャン計画とは、被検体の所定部
位に対してX線を照射して、この所定部位を透過するX
線を検出し、検出したX線の量からこの所定部位の投影
データを得る(スキャン)ための、X線の量やスライス
厚等の情報を指す。そしてX線CTシステムは被検体に
対して、入力されたスライス厚に従ったスライス厚でス
キャンを行う。しかし、入力したスライス厚と実際にス
キャンを行う際のスライス厚とでは若干異なる場合があ
る。
【0003】そこで、例えばチェックのために、実際に
スキャンを行う際のスライス厚を測定し、入力したスラ
イス厚と比較検討することがある。従来ではこの測定を
行う場合、所定位置に所定姿勢でワイヤーを備えたファ
ントムを用いて行っていた。図1にこのファントムを用
いてスライス厚を測定する際の、横から見たX線CTシ
ステムを示す。
【0004】同図において、100はテーブルで、患者
を横たえさせるものである。101はファントムで、そ
の内部にワイヤー102を備えており、テーブル100
の一端に固定される。このワイヤー102はファントム
101内の所定の位置に所定の角度θで備えられてい
る。103はガントリで、ファントム101内のワイヤ
ー102の周囲360度(同図でz軸周り360度)か
らX線を照射し、ワイヤー102の投影データを出力す
る。この投影データは、不図示の操作コンソールに送信
され、後述の測定処理が行われる。
【0005】図2にこのファントムを用いたスライス厚
の測定方法を示す。同図(a)において、102はワイ
ヤーで、ファントムの筐体内の所定の位置に角度θで固
定されている。このワイヤー102に対してxのスライ
ス厚でX線(両端のX線ビームを夫々201,202と
する)を照射し、投影データを得、この投影データを用
いて例えば操作コンソールなどで画像再構成処理を行う
と、同図(b)に示すように、長さyのワイヤー102
の撮影画像203が得られる。これは、X線ビーム20
1,202がワイヤー102を透過する際に、ワイヤー
102と交差する上端点と下端点の間の長さがyである
ことに起因する。そして、この同図(b)に示した画像
上の長さyと、ワイヤー102の傾きθとを用いて、ス
ライス厚xを以下の式に従って求めていた。
【0006】x=y/tanθ (1)
【発明が解決しようとする課題】しかし従来のスライス
厚の測定方法は、ワイヤー102のワイヤー径を無視し
ていた。図3にその原理を示す。同図において、300
はワイヤーで、上述の上端点、下端点を夫々A,Bで示
す。この場合、実際のスライス厚xは以下の式で表され
ることになる。
【0007】x=y/tanθ’ (2) よって、ワイヤー径を考慮すると、θとθ’とが異なる
ことに起因して、式(1)とは異なる結果(スライス
厚)を求めることになり、求めたスライス厚は誤差を含
んだものとなってしまう。又、この傾向は求める対象と
なるスライス厚が薄ければ薄いほど顕著である(スライ
ス厚が1mm以下であって、例えば0.5mmや0.6
25mm等のThin Sliceの場合)。また図3
より、ワイヤー径が限りなく0に近づくと、θとθ’の
差が小さくなるので、ワイヤー径が限りなく0に近いワ
イヤーを用いてスライス厚の測定を行うことが理想的で
ある。
【0008】このことに対応するために、一部では50
μmmのワイヤー径のワイヤーを用いてスライス厚の測
定を行ったりするが、このワイヤーの強度は大変に小さ
く、一般に配給されるものではない。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、ワイヤー径が限りなく0に近い場合のスライ
ス厚を求めることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ために、例えば本発明のX線CTシステムは以下の構成
を備える。
【0011】すなわち、X線を照射するX線管と、当該
X線管が照射するX線と所定の角度をなすようにスライ
ス厚測定用のワイヤーを備えるファントムと、X線を検
出する検出器とを備え、前記X線管から照射され、前記
ファントムが備えるワイヤーを透過したX線を前記検出
器が検出するスキャンを行うことで、前記ワイヤーの投
影データを出力するガントリ装置と、前記ガントリ装置
に対してスキャンを指示し、当該指示に基づいて前記ガ
ントリ装置から得られる前記ワイヤーの投影データから
前記ワイヤーの撮影画像を生成し、当該撮影画像と前記
ワイヤーの前記ファントムの所定の方向に対する角度と
を用いて前記ガントリ装置が前記スキャンを行う際のス
ライス厚を測定する操作コンソールとで構成されるX線
CTシステムであって、前記ファントムは、前記X線管
が照射するX線と所定の角度をなすように、互いに平行
で径が異なるスライス厚測定用のワイヤーを複数備え、
前記操作コンソールは、前記互いに平行で径が異なる複
数のスライス測定用のワイヤー毎に、ワイヤーの撮影画
像と当該ワイヤーの前記ファントムの所定の方向に対す
る角度とを用いて、前記ガントリ装置がスキャンを行う
際に用いられたと推定される推定スライス厚を求める第
1の計算手段と、前記ワイヤー毎に求められた推定スラ
イス厚と、前記ワイヤーのワイヤー径との関係情報を作
成し、当該関係情報を用いて、ワイヤー径がほぼ0であ
る場合のスライス厚を求める第2の計算手段とを備え
る。
【0012】本発明の目的を達成するために、例えば本
発明のファントムは以下の構成を備える。
【0013】すなわち、X線と所定の角度をなすように
スライス厚測定用のワイヤーを備えるファントムであっ
て、前記X線と所定の角度をなすように、互いに平行で
径が異なるスライス厚測定用のワイヤーを複数備える。
【0014】本発明の目的を達成するために、例えば本
発明の操作コンソールは以下の構成を備える。
【0015】すなわち、ガントリ装置に対してスキャン
を指示し、当該指示に基づいて前記ガントリ装置から得
られる、X線と所定の角度をなすようにスライス厚測定
用のワイヤーを備えるファントムにおける当該ワイヤー
の投影データから前記ワイヤーの撮影画像を生成し、当
該撮影画像と前記ワイヤーの前記ファントムの所定の方
向に対する角度とを用いて前記ガントリ装置が前記スキ
ャンを行う際のスライス厚を測定する操作コンソールで
あって、前記ファントムは、前記X線管が照射するX線
と所定の角度をなすように、互いに平行で径が異なるス
ライス厚測定用のワイヤーを複数備え、前記操作コンソ
ールは、前記平行で互いに平行で径が異なる複数のスラ
イス測定用のワイヤー毎に、ワイヤーの撮影画像と当該
ワイヤーの前記ファントムの所定の方向に対する角度と
を用いて、前記ガントリ装置がスキャンを行う際に用い
られたと推定される推定スライス厚を求める第1の計算
手段と、前記ワイヤー毎に求められた推定スライス厚
と、前記ワイヤーのワイヤー径との関係情報を作成し、
当該関係情報を用いて、ワイヤー径がほぼ0である場合
のスライス厚を求める第2の計算手段とを備える。
【0016】本発明の目的を達成するために、例えば本
発明のX線CTシステムは以下の構成を備える。
【0017】すなわち、X線を照射するX線管と、当該
X線管が照射するX線と所定の角度をなすようにスライ
ス厚測定用のワイヤーを備えるファントムと、X線を検
出する検出器とを備え、前記X線管から照射され、前記
ファントムが備えるワイヤーを透過したX線を前記検出
器が検出するスキャンを行うことで、前記ワイヤーの投
影データを出力するガントリ装置と、前記ガントリ装置
に対してスキャンを指示し、当該指示に基づいて前記ガ
ントリ装置から得られる前記ワイヤーの投影データから
前記ワイヤーの撮影画像を生成し、当該撮影画像と前記
ワイヤーの前記ファントムの所定の方向に対する角度と
を用いて前記ガントリ装置が前記スキャンを行う際のス
ライス厚を測定する操作コンソールとで構成されるX線
CTシステムであって、前記操作コンソールは、互いに
平行で径の異なるスライス測定用のワイヤー毎に推定さ
れた推定スライス厚と、前記ワイヤーのワイヤー径との
関係情報を格納する格納手段と、前記ファントムが備え
るワイヤーの撮影画像と当該ワイヤーの前記ファントム
に対する角度とを用いて、前記ガントリ装置がスキャン
を行う際に用いられたと推定される推定スライス厚を求
める第1の計算手段と、前記推定スライス厚と、前記フ
ァントムが備えるワイヤーのワイヤー径とを用いて、対
応する関係情報を前記格納手段から選択し、更に、選択
した当該関係情報を用いて前記格納手段から、ワイヤー
径がほぼ0である場合のスライス厚を求める第2の計算
手段とを備える。
【0018】本発明の目的を達成するために、例えば本
発明の操作コンソールは以下の構成を備える。
【0019】すなわち、ガントリ装置に対してスキャン
を指示し、当該指示に基づいて前記ガントリ装置から得
られる、X線と所定の角度をなすようにスライス厚測定
用のワイヤーを備えるファントムが備えるワイヤーの投
影データから当該ワイヤーの撮影画像を生成し、当該撮
影画像と前記ワイヤーの前記ファントムの所定の方向に
対する角度とを用いて前記ガントリ装置が前記スキャン
を行う際のスライス厚を測定する操作コンソールであっ
て、互いに平行で径の異なるスライス測定用のワイヤー
毎に推定された推定スライス厚と、前記ワイヤーのワイ
ヤー径との関係情報を格納する格納手段と、前記ファン
トムが備えるワイヤーの撮影画像と当該ワイヤーの前記
ファントムの所定の方向に対する角度とを用いて、前記
ガントリ装置がスキャンを行う際に用いられたと推定さ
れる推定スライス厚を求める第1の計算手段と、前記推
定スライス厚と、前記ファントムが備えるワイヤーのワ
イヤー径とを用いて、対応する関係情報を前記格納手段
から選択し、更に、選択した当該関係情報を用いて前記
格納手段から、ワイヤー径がほぼ0である場合のスライ
ス厚を求める第2の計算手段とを備える。
【0020】
【発明の実施の形態】以下添付した図面を参照して、本
発明を好適な実施形態に従って、詳細に説明する。
【0021】[第1の実施形態]図4は、本実施形態の
X線CTシステムのブロック構成図である。図示のよう
に本システムは、被検体へのX線照射と被検体を透過し
たX線を検出するためのX線検出機構を一体的に取り付
けるガントリ装置100と、ガントリ装置100に対し
て各種動作設定を行うとともに、ガントリ装置100か
ら出力されたデータに基づいてX線断層像を再構成し、
表示する操作コンソール200により構成されている。
【0022】ガントリ装置100は、その全体の制御を
つかさどるメインコントローラ1をはじめ、以下の構成
を備える。
【0023】2は操作コンソール200との通信を行う
ためのインタフェース、3はテーブル12上に横たえた
被検体(患者)を搬送(図面に垂直な方向で以下、z軸
ともいう)するための空洞部を有するガントリであり、
内部には、X線発生源であるX線管4(X線管コントロ
ーラ5により駆動制御される)、X線の照射範囲を画定
するためのスリットを有するコリメータ6、コリメータ
6のX線照射範囲を画定するスリット幅の調整用モータ
であるモータ7aが設けられている。このモータ7aの
駆動はコリメータコントローラ7により制御される。
【0024】また、ガントリ3は、被検体を透過したX
線を検出するX線検出部8、およびX線検出部8で得た
透過X線より得られる投影データを収集するデータ収集
部9も備える。X線管4及びコリメータ6と、X線検出
部8は互いに空洞部分を挟んで、すなわち、被検体を挟
んで対向する位置に設けられ、その関係が維持された状
態でガントリ3のまわりを回動するようになっている。
この回動は、モータコントローラ11からの駆動信号に
より駆動される回転モータ10によって行われる。ま
た、被検体を乗せるテーブル12は、z軸方向への搬送
がなされるが、その駆動はテーブルモータ13によって
行われる。また、テーブル12には本実施形態における
ファントム20が図1に示したように取り付けられてい
る。ファントム20については後述する。
【0025】メインコントローラ1は、インタフェース
2を介して受信した各種コマンドの解析を行い、それに
基づいて上記のX線管コントローラ5、コリメータコン
トローラ7、モータコントローラ11、テーブルモータ
コントローラ14、そして、データ収集部9に対し、各
種制御信号を出力することになる。また、メインコント
ローラ1は、データ収集部9で収集された投影データ
を、インタフェース2を介して操作コンソール200に
送出する処理も行う。
【0026】操作コンソール200は、いわゆるワーク
ステーションであり、図示するように、装置全体の制御
をつかさどるCPU51、ブートプログラムを記憶して
いるROM52、主記憶装置として機能するRAM53
をはじめ、以下の構成を備える。
【0027】HDD54は、ハードディスク装置であっ
て、ここにOS、後述するスライス厚測定プログラムの
ほか、ガントリ装置100に各種指示を与えたり、ガン
トリ装置100より受信したデータに基づいてX線断層
像を再構成するためのプログラムが格納されている。V
RAM55は表示しようとするイメージデータを展開す
るメモリであり、ここにイメージデータ等を展開するこ
とでCRT56に表示させることができる。57及び5
8は、各種設定を行うためのキーボードおよびマウスで
ある。また、59はガントリ装置100と通信を行うた
めのインタフェースである。
【0028】図5に本実施形態におけるファントム20
の基本構成を示す。同図において500はファントムの
筐体で、この筐体500内にはワイヤー径の異なる3本
のワイヤー501,502,503が夫々異なる位置に
平行(所定の方向、例えば同図ではz軸方向に対して角
度θ)に設けられている。この夫々のワイヤーに対して
同じスライス厚でX線管4からX線を照射し、上述の通
り式(1)に従ってスライス厚(このスライス厚は真値
ではないために、以下推定スライス厚と呼ぶ)xを求め
る。各ワイヤー501,502,503を用いて求めた
推定スライス厚を夫々x1,x2,x3とする。上述の
通り、この推定スライス厚x1,x2,x3はいずれも
ワイヤー501,502,503のワイヤー径を無視し
て求めたものであるので、誤差を含んでおり、真値では
ない。
【0029】そこで、図6に示すように、横軸にワイヤ
ー径、縦軸に推定スライス厚をとり、この座標系に各ワ
イヤー501,502,503によって求められた推定
スライス厚(同図では601,602,603)をプロ
ットする。そして次に、これらの点601,602,6
03を用いて補間される直線を求める。この直線はワイ
ヤー径と推定スライス厚との関係式であって、ここでは
直線と仮定している。この直線を求める方法は特には限
定しないが、例えば、点601,602,603の座標
値を用いて最小自乗法を用いて、直線を求めても良い。
【0030】また、4点以上プロットするので有れば、
直線に限定されるものではない。つまり、4点以上用い
るのであれば、スプライン補間など、曲線補間を用いて
もよい。
【0031】この3点601,602,603を用いて
補間される直線を求めた後、y切片、すなわち、点60
4におけるy座標値を求める。このy座標値はすなわ
ち、ワイヤー径が0である場合のスライス厚であるの
で、理想的な真値としてのスライス厚となる。
【0032】以上のようにして、理想的なスライス厚
(ワイヤー径が0であるワイヤーを用いて求めたスライ
ス厚)を求めることができる。尚、本実施形態ではファ
ントム内に3本のワイヤーを備えているが、この数に限
定されるものではない。すなわち、より多くのワイヤー
を備えることで、すべてのワイヤーに対する推定スライ
ス厚を求める時間は多くかかるものの、図6に示した直
線を求めるためのデータが増えるので、より精度良く直
線を求めることができる。
【0033】図7に、本実施形態におけるX線CTシス
テムを用いて、上述のスライス厚の測定を行う場合の処
理のフローチャートを示す。尚、本フローチャートに従
った処理が実行される事前に、ガントリ装置100のテ
ーブルの一端にファントムを取り付けておく。また、フ
ァントム20内の各ワイヤーの角度θは既知のものであ
るとする。
【0034】まず、操作コンソール200で、キーボー
ド57,マウス58を用いてスライス厚を含むスキャン
計画を入力し(ステップS701)、入力したスキャン
計画をガントリ装置100に送信する(ステップS70
2)。ガントリ装置100はスキャン計画を受信し(ス
テップS751)、受信したスキャン計画に基づいてス
キャンを行う(ステップS752)。このスキャンは、
ファントム20内に設けられたワイヤーに対して行う。
そして、スキャンの結果得られる各ワイヤーの投影デー
タを操作コンソール200に送信する(ステップS75
3)。
【0035】操作コンソール200は、ガントリ装置1
00から送信されてきた各ワイヤーの投影データを受信
し(ステップS703)、受信した投影データに対して
画像再構成処理を行い(ステップS704)、各ワイヤ
ーの撮影画像を得る。次に、得られた各ワイヤーの撮影
画像上から、各ワイヤーの長さ(例えば、図2における
ワイヤーの画像の長さy)を測定する(ステップS70
5)。この測定方法は特には限定しないが、例えば、ワ
イヤーの画像を構成する画素数や、撮影倍率などに基づ
いて操作コンソール200により計算しても良い。
【0036】そして、上述の通り、式(1)を用いて各
ワイヤーに対する推定スライス厚を求め(ステップS7
06)、(ワイヤー径、推定スライス厚)を座標情報と
して、図6に例示した直線を求め、この直線のy切片、
すなわち、ワイヤー径が0であるときのスライス厚を求
める(ステップS707)。
【0037】[第2の実施形態]第1の実施形態では、
複数の(径の異なる)ワイヤーを用いてスライス厚の測
定を行っていた。しかし本実施形態では、第1の実施形
態で示したスライス厚の測定方法によって求められるワ
イヤー径と推定スライス厚との関係式を、異なる複数の
スライス厚の測定を行うことで、複数求め、テーブルと
して操作コンソール200のHDD54に保持してお
く。
【0038】図8に、このテーブルの例を示す。このテ
ーブルは関係式が直線であるとした場合に、各スライス
厚に対する直線の傾きが記載されたものである。図6に
示した直線を例に取ってこのテーブルを説明すると、点
604のy切片(スライス厚)に対する、点601,6
02,603、604を通過する直線の傾きが記載され
ている。なお、関係式が曲線である場合には、例えば曲
線上の点をサンプリングし、サンプリングされた点のデ
ータをこのテーブルに記載しても良い。
【0039】よって、1本のワイヤーを用いて推定スラ
イス厚を求めた場合に、座標が(このワイヤーのワイヤ
ー径、求めた推定スライス厚)として表される点に最も
近い直線を、図8に示された各スライス厚、傾きのデー
タにより特定される複数の直線から選択する。
【0040】図9は、1本のワイヤーを用いて推定スラ
イス厚を測定した求めた場合に、座標が(このワイヤー
のワイヤー径、求めた推定スライス厚)として表される
点に最も近い直線を、図8に示されたデータにより特定
される複数の直線から選択する方法を示す。
【0041】同図において、異なるスライス厚に対する
直線(図8に示したテーブルに記載されたスライス厚、
傾きで特定される複数の直線)を夫々901,902,
903とする。ここで、1本のワイヤーを用いて推定ス
ライス厚を求めた場合、(このワイヤーのワイヤー径、
求めた推定スライス厚)を座標とする点を904とす
る。この場合、最も近い直線は902であるので、直線
902のy切片が、この場合の理想的なスライス厚とな
る。
【0042】本実施形態におけるX線CTシステムにお
いて、1本のワイヤーを用いてスライス厚を測定する際
の処理のフローチャートを図10に示す。尚、同図に示
したフローチャートが図7に示したものと異なる部分と
して、図10に示したフローチャートは、1つのワイヤ
ーを用いてスライス厚を測定しており、また、ステップ
S1007における処理が新たに加わった点である。ス
テップS1007では、ステップS1006で求めた推
定スライス厚を用いて、(このワイヤーのワイヤー径、
求めた推定スライス厚)で座標が表される点に最も近い
直線を図8に例示したテーブルから選択する。そしてス
テップS1008では選択した直線のy切片を求める。
【0043】よって、図8に示したテーブルを用いる
と、1本のワイヤーを用いて理想的なスライス厚を求め
ることができる。
【0044】[その他の実施形態]また、本発明の目的
は、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアの
プログラムコードを記録した記憶媒体(または記録媒
体)を、システムあるいは装置に供給し、そのシステム
あるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)
が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実
行することによっても実現できるものである。この場
合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が
前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプ
ログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成する
ことになる。また、コンピュータ(操作コンソール)が
読み出したプログラムコードを実行することにより、前
述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプ
ログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働
しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の
処理の一部または全部を行い、その処理によって前述し
た実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0045】本発明を上記記憶媒体に適用する場合、そ
の記憶媒体には、先に説明した(図7、10に示すフロ
ーチャートの一部もしくは全部)に対応するプログラム
コードが格納されることになる。
【0046】このようなプログラムコードを格納する記
憶媒体としては、例えばフロッピー(登録商標)ディス
ク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、C
D−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、R
OM等を用いることができる。更には、ネットワーク
(例えばインターネット)という媒体を介してダウンロ
ードしても良いであろう。
【0047】
【発明の効果】以上の説明により、本発明によって、ワ
イヤー径が限りなく0に近い場合のスライス厚を求める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファントムを用いてスライス厚を測定する際
の、横から見たX線CTシステムを示す図である。
【図2】ファントムを用いた、従来のスライス厚の測定
方法を示す図である。
【図3】従来のスライス厚の測定方法がワイヤー径を無
視していたこと説明するための図である。
【図4】本発明の第1の実施形態におけるX線CTシス
テムのブロック構成図である。
【図5】本発明の第1の実施形態におけるファントム2
0の基本構成を示す図である。
【図6】ワイヤー径と、推定スライス厚の関係を示すグ
ラフである。
【図7】本発明の第1の本実施形態におけるX線CTシ
ステムを用いて、スライス厚の測定を行う場合の処理の
フローチャートである。
【図8】ワイヤー径と推定スライス厚との関係式を、異
なる複数のスライス厚毎に記載したテーブルの例を示す
図である。
【図9】1本のワイヤーを用いて推定スライス厚を求め
た場合に、座標が(このワイヤーのワイヤー径、求めた
推定スライス厚)として表される点に最も近い直線を、
図8に示されたデータにより特定される複数の直線から
選択する方法を説明する図である。
【図10】本発明の第2の本実施形態におけるX線CT
システムを用いて、スライス厚の測定を行う場合の処理
のフローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 貫井 正健 東京都日野市旭が丘4丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 (72)発明者 渡辺 茂 東京都日野市旭が丘4丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 Fターム(参考) 4C093 AA22 FC11 FC12 FC30 FE30 FF21 FF22 GA01 5B050 AA02 BA07 BA15 CA07 EA07 FA02 5B057 AA09 BA03 BA19 CA12 DC02

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線を照射するX線管と、当該X線管が
    照射するX線と所定の角度をなすようにスライス厚測定
    用のワイヤーを備えるファントムと、X線を検出する検
    出器とを備え、前記X線管から照射され、前記ファント
    ムが備えるワイヤーを透過したX線を前記検出器が検出
    するスキャンを行うことで、前記ワイヤーの投影データ
    を出力するガントリ装置と、 前記ガントリ装置に対してスキャンを指示し、当該指示
    に基づいて前記ガントリ装置から得られる前記ワイヤー
    の投影データから前記ワイヤーの撮影画像を生成し、当
    該撮影画像と前記ワイヤーの前記ファントムの所定の方
    向に対する角度とを用いて前記ガントリ装置が前記スキ
    ャンを行う際のスライス厚を測定する操作コンソールと
    で構成されるX線CTシステムであって、 前記ファントムは、 前記X線管が照射するX線と所定の角度をなすように、
    互いに平行で径が異なるスライス厚測定用のワイヤーを
    複数備え、 前記操作コンソールは、 前記互いに平行で径が異なる複数のスライス測定用のワ
    イヤー毎に、ワイヤーの撮影画像と当該ワイヤーの前記
    ファントムの所定の方向に対する角度とを用いて、前記
    ガントリ装置がスキャンを行う際に用いられたと推定さ
    れる推定スライス厚を求める第1の計算手段と、 前記ワイヤー毎に求められた推定スライス厚と、前記ワ
    イヤーのワイヤー径との関係情報を作成し、当該関係情
    報を用いて、ワイヤー径がほぼ0である場合のスライス
    厚を求める第2の計算手段とを備えることを特徴とする
    X線CTシステム。
  2. 【請求項2】 前記第1の計算手段は、ワイヤーの撮影
    画像において、撮影されたワイヤーの長さと、当該ワイ
    ヤーの前記ファントムの所定の方向に対する角度とを用
    いて、前記ガントリ装置がスキャンを行う際に用いられ
    たと推定される推定スライス厚を求めることを特徴とす
    る請求項1に記載のX線CTシステム。
  3. 【請求項3】 ワイヤーのワイヤー径と、当該ワイヤー
    を用いて前記第1の計算手段が求めた推定スライス厚と
    を座標とする点であって、 前記第2の計算手段は、前記互いに平行で径が異なるス
    ライス測定用のワイヤーに対応する前記点を用いて補間
    される直線、もしくは曲線を前記関係情報として求め、
    そのy切片を、ワイヤー径がほぼ0である場合のスライ
    ス厚として求めることを特徴とする請求項1又は2に記
    載のX線CTシステム。
  4. 【請求項4】 更に前記操作コンソールは、 前記第2の計算手段が計算した前記関係情報を、ワイヤ
    ー径がほぼ0である場合のスライス厚に対応づけて複数
    格納する格納手段と、 注目ワイヤーのワイヤー径と、当該注目ワイヤーを用い
    て前記第1の計算手段が求めた推定スライス厚とを用い
    て、対応する関係情報を前記格納手段から選択し、更
    に、当該関係情報に対応する、ワイヤー径がほぼ0であ
    る場合のスライス厚を前記格納手段から選択する選択手
    段とを備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    か1項に記載のX線CTシステム。
  5. 【請求項5】 前記格納手段は、前記第2の計算手段が
    計算した直線の傾きと、当該直線のy切片で表されるワ
    イヤー径がほぼ0である場合のスライス厚とを対応づけ
    て格納することを特徴とする請求項4に記載のX線CT
    システム。
  6. 【請求項6】 前記格納手段が格納する直線の傾きと、
    当該直線のy切片で表されるワイヤー径がほぼ0である
    場合のスライス厚とで特定される直線群から、前記選択
    手段は、注目ワイヤーのワイヤー径と、当該注目ワイヤ
    ーを用いて前記第1の計算手段が求めた推定スライス厚
    とを座標とする点に最も近い直線を、前記直線群から選
    択し、選択した直線のy切片をワイヤー径がほぼ0であ
    る場合のスライス厚として求めることを特徴とする請求
    項4又は5に記載のX線CTシステム。
  7. 【請求項7】 X線と所定の角度をなすようにスライス
    厚測定用のワイヤーを備えるファントムであって、 前記X線と所定の角度をなすように、互いに平行で径が
    異なるスライス厚測定用のワイヤーを複数備えることを
    特徴とするファントム。
  8. 【請求項8】 ガントリ装置に対してスキャンを指示
    し、当該指示に基づいて前記ガントリ装置から得られ
    る、X線と所定の角度をなすようにスライス厚測定用の
    ワイヤーを備えるファントムにおける当該ワイヤーの投
    影データから前記ワイヤーの撮影画像を生成し、当該撮
    影画像と前記ワイヤーの前記ファントムの所定の方向に
    対する角度とを用いて前記ガントリ装置が前記スキャン
    を行う際のスライス厚を測定する操作コンソールであっ
    て、 前記ファントムは、 前記X線管が照射するX線と所定の角度をなすように、
    互いに平行で径が異なるスライス厚測定用のワイヤーを
    複数備え、 前記操作コンソールは、 前記互いに平行で径が異なる複数のスライス測定用のワ
    イヤー毎に、ワイヤーの撮影画像と当該ワイヤーの前記
    ファントムの所定の方向に対する角度とを用いて、前記
    ガントリ装置がスキャンを行う際に用いられたと推定さ
    れる推定スライス厚を求める第1の計算手段と、 前記ワイヤー毎に求められた推定スライス厚と、前記ワ
    イヤーのワイヤー径との関係情報を作成し、当該関係情
    報を用いて、ワイヤー径がほぼ0である場合のスライス
    厚を求める第2の計算手段とを備えることを特徴とする
    操作コンソール。
  9. 【請求項9】 更に、前記第2の計算手段が計算した前
    記関係情報を、ワイヤー径がほぼ0である場合のスライ
    ス厚に対応づけて複数格納する格納手段と、注目ワイヤ
    ーのワイヤー径と、当該注目ワイヤーを用いて前記第1
    の計算手段が求めた推定スライス厚とを用いて、対応す
    る関係情報を前記格納手段から選択し、更に、当該関係
    情報に対応する、ワイヤー径がほぼ0である場合のスラ
    イス厚を前記格納手段から選択する選択手段とを備える
    ことを特徴とする請求項8に記載の操作コンソール。
  10. 【請求項10】 前記格納手段は、前記第2の計算手段
    が計算した直線の傾きと、当該直線のy切片で表される
    ワイヤー径がほぼ0である場合のスライス厚とを対応づ
    けて格納することを特徴とする請求項9に記載の操作コ
    ンソール。
  11. 【請求項11】 前記格納手段が格納する直線の傾き
    と、当該直線のy切片で表されるワイヤー径がほぼ0で
    ある場合のスライス厚とで特定される直線群から、前記
    選択手段は、注目ワイヤーのワイヤー径と、当該注目ワ
    イヤーを用いて前記第1の計算手段が求めた推定スライ
    ス厚とを座標とする点に最も近い直線を、前記直線群か
    ら選択し、選択した直線のy切片をワイヤー径がほぼ0
    である場合のスライス厚として求めることを特徴とする
    請求項9又は10に記載の操作コンソール。
  12. 【請求項12】 X線を照射するX線管と、当該X線管
    が照射するX線と所定の角度をなすようにスライス厚測
    定用のワイヤーを備えるファントムと、X線を検出する
    検出器とを備え、前記X線管から照射され、前記ファン
    トムが備えるワイヤーを透過したX線を前記検出器が検
    出するスキャンを行うことで、前記ワイヤーの投影デー
    タを出力するガントリ装置と、 前記ガントリ装置に対してスキャンを指示し、当該指示
    に基づいて前記ガントリ装置から得られる前記ワイヤー
    の投影データから前記ワイヤーの撮影画像を生成し、当
    該撮影画像と前記ワイヤーの前記ファントムの所定の方
    向に対する角度とを用いて前記ガントリ装置が前記スキ
    ャンを行う際のスライス厚を測定する操作コンソールと
    で構成されるX線CTシステムであって、 前記操作コンソールは、 互いに平行で径の異なるスライス測定用のワイヤー毎に
    推定された推定スライス厚と、前記ワイヤーのワイヤー
    径との関係情報を格納する格納手段と、 前記ファントムが備えるワイヤーの撮影画像と当該ワイ
    ヤーの前記ファントムの所定の方向に対する角度とを用
    いて、前記ガントリ装置がスキャンを行う際に用いられ
    たと推定される推定スライス厚を求める第1の計算手段
    と、 前記推定スライス厚と、前記ファントムが備えるワイヤ
    ーのワイヤー径とを用いて、対応する関係情報を前記格
    納手段から選択し、更に、選択した当該関係情報を用い
    て前記格納手段から、ワイヤー径がほぼ0である場合の
    スライス厚を求める第2の計算手段とを備えることを特
    徴とするX線CTシステム。
  13. 【請求項13】 ガントリ装置に対してスキャンを指示
    し、当該指示に基づいて前記ガントリ装置から得られ
    る、X線と所定の角度をなすようにスライス厚測定用の
    ワイヤーを備えるファントムが備えるワイヤーの投影デ
    ータから当該ワイヤーの撮影画像を生成し、当該撮影画
    像と前記ワイヤーの前記ファントムの所定の方向に対す
    る角度とを用いて前記ガントリ装置が前記スキャンを行
    う際のスライス厚を測定する操作コンソールであって、 互いに平行で径の異なるスライス測定用のワイヤー毎に
    推定された推定スライス厚と、前記ワイヤーのワイヤー
    径との関係情報を格納する格納手段と、 前記ファントムが備えるワイヤーの撮影画像と当該ワイ
    ヤーの前記ファントムの所定の方向に対する角度とを用
    いて、前記ガントリ装置がスキャンを行う際に用いられ
    たと推定される推定スライス厚を求める第1の計算手段
    と、 前記推定スライス厚と、前記ファントムが備えるワイヤ
    ーのワイヤー径とを用いて、対応する関係情報を前記格
    納手段から選択し、更に、選択した当該関係情報を用い
    て前記格納手段から、ワイヤー径がほぼ0である場合の
    スライス厚を求める第2の計算手段とを備えることを特
    徴とする操作コンソール。
  14. 【請求項14】 X線を照射するX線管と、当該X線管
    が照射するX線と所定の角度をなすようにスライス厚測
    定用のワイヤーを備えるファントムと、X線を検出する
    検出器とを備え、前記X線管から照射され、前記ファン
    トムが備えるワイヤーを透過したX線を前記検出器が検
    出するスキャンを行うことで、前記ワイヤーの投影デー
    タを出力するガントリ装置と、 前記ガントリ装置に対してスキャンを指示し、当該指示
    に基づいて前記ガントリ装置から得られる前記ワイヤー
    の投影データから前記ワイヤーの撮影画像を生成し、当
    該撮影画像と前記ワイヤーの前記ファントムの所定の方
    向に対する角度とを用いて前記ガントリ装置が前記スキ
    ャンを行う際のスライス厚を測定する操作コンソールと
    で構成されるX線CTシステムの制御方法であって、 前記ファントムは、 前記X線管が照射するX線と所定の角度をなすように、
    互いに平行で径が異なるスライス厚測定用のワイヤーを
    複数備え、 前記操作コンソールの制御方法は、 前記互いに平行で径が異なる複数のスライス測定用のワ
    イヤー毎に、ワイヤーの撮影画像と当該ワイヤーの前記
    ファントムの所定の方向に対する角度とを用いて、前記
    ガントリ装置がスキャンを行う際に用いられたと推定さ
    れる推定スライス厚を求める第1の計算工程と、 前記ワイヤー毎に求められた推定スライス厚と、前記ワ
    イヤーのワイヤー径との関係情報を作成し、当該関係情
    報を用いて、ワイヤー径がほぼ0である場合のスライス
    厚を求める第2の計算工程とを備えることを特徴とする
    X線CTシステムの制御方法。
  15. 【請求項15】 前記第1の計算工程では、ワイヤーの
    撮影画像において、撮影されたワイヤーの長さと、当該
    ワイヤーの前記ファントムの所定の方向に対する角度と
    を用いて、前記ガントリ装置がスキャンを行う際に用い
    られたと推定される推定スライス厚を求めることを特徴
    とする請求項14に記載のX線CTシステムの制御方
    法。
  16. 【請求項16】 ワイヤーのワイヤー径と、当該ワイヤ
    ーを用いて前記第1の計算工程で求めた推定スライス厚
    とを座標とする点であって、 前記第2の計算工程では、前記互いに平行で径が異なる
    スライス測定用のワイヤーに対応する前記点を用いて補
    間される直線、もしくは曲線を前記関係情報として求
    め、そのy切片を、ワイヤー径がほぼ0である場合のス
    ライス厚として求めることを特徴とする請求項14又は
    15に記載のX線CTシステムの制御方法。
  17. 【請求項17】 更に前記操作コンソールの制御方法
    は、 前記第2の計算工程で計算した前記関係情報を、ワイヤ
    ー径がほぼ0である場合のスライス厚に対応づけて格納
    手段に複数格納しておき、 注目ワイヤーのワイヤー径と、当該注目ワイヤーを用い
    て前記第1の計算工程で求めた推定スライス厚とを用い
    て、対応する関係情報を前記格納手段から選択し、更
    に、当該関係情報に対応する、ワイヤー径がほぼ0であ
    る場合のスライス厚を前記格納手段から選択する選択工
    程とを備えることを特徴とする請求項14乃至16のい
    ずれか1項に記載のX線CTシステムの制御方法。
  18. 【請求項18】 前記格納手段が格納する直線の傾き
    と、当該直線のy切片で表されるワイヤー径がほぼ0で
    ある場合のスライス厚とで特定される直線群から、前記
    選択工程では、注目ワイヤーのワイヤー径と、当該注目
    ワイヤーを用いて前記第1の計算工程で求めた推定スラ
    イス厚とを座標とする点に最も近い直線を、前記直線群
    から選択し、選択した直線のy切片をワイヤー径がほぼ
    0である場合のスライス厚として求めることを特徴とす
    る請求項17に記載のX線CTシステムの制御方法。
  19. 【請求項19】 ガントリ装置に対してスキャンを指示
    し、当該指示に基づいて前記ガントリ装置から得られ
    る、X線と所定の角度をなすようにスライス厚測定用の
    ワイヤーを備えるファントムにおける当該ワイヤーの投
    影データから前記ワイヤーの撮影画像を生成し、当該撮
    影画像と前記ワイヤーの前記ファントムの所定の方向に
    対する角度とを用いて前記ガントリ装置が前記スキャン
    を行う際のスライス厚を測定する操作コンソールの制御
    方法であって、 前記ファントムは、 前記X線管が照射するX線と所定の角度をなすように、
    互いに平行で径が異なるスライス厚測定用のワイヤーを
    複数備え、 前記操作コンソールの制御方法は、 前記互いに平行で径が異なる複数のスライス測定用のワ
    イヤー毎に、ワイヤーの撮影画像と当該ワイヤーの前記
    ファントムの所定の方向に対する角度とを用いて、前記
    ガントリ装置がスキャンを行う際に用いられたと推定さ
    れる推定スライス厚を求める第1の計算工程と、 前記ワイヤー毎に求められた推定スライス厚と、前記ワ
    イヤーのワイヤー径との関係情報を作成し、当該関係情
    報を用いて、ワイヤー径がほぼ0である場合のスライス
    厚を求める第2の計算工程とを備えることを特徴とする
    操作コンソールの制御方法。
  20. 【請求項20】 更に、前記第2の計算工程で計算した
    前記関係情報を、ワイヤー径がほぼ0である場合のスラ
    イス厚に対応づけて格納手段に複数格納しておき、 注目ワイヤーのワイヤー径と、当該注目ワイヤーを用い
    て前記第1の計算工程で求めた推定スライス厚とを用い
    て、対応する関係情報を前記格納手段から選択し、更
    に、当該関係情報に対応する、ワイヤー径がほぼ0であ
    る場合のスライス厚を前記格納手段から選択する選択工
    程とを備えることを特徴とする請求項19に記載の操作
    コンソールの制御方法。
  21. 【請求項21】 前記格納手段が格納する直線の傾き
    と、当該直線のy切片で表されるワイヤー径がほぼ0で
    ある場合のスライス厚とで特定される直線群から、前記
    選択工程では、注目ワイヤーのワイヤー径と、当該注目
    ワイヤーを用いて前記第1の計算工程で求めた推定スラ
    イス厚とを座標とする点に最も近い直線を、前記直線群
    から選択し、選択した直線のy切片をワイヤー径がほぼ
    0である場合のスライス厚として求めることを特徴とす
    る請求項20に記載の操作コンソールの制御方法。
  22. 【請求項22】 X線を照射するX線管と、当該X線管
    が照射するX線と所定の角度をなすようにスライス厚測
    定用のワイヤーを備えるファントムと、X線を検出する
    検出器とを備え、前記X線管から照射され、前記ファン
    トムが備えるワイヤーを透過したX線を前記検出器が検
    出するスキャンを行うことで、前記ワイヤーの投影デー
    タを出力するガントリ装置と、 前記ガントリ装置に対してスキャンを指示し、当該指示
    に基づいて前記ガントリ装置から得られる前記ワイヤー
    の投影データから前記ワイヤーの撮影画像を生成し、当
    該撮影画像と前記ワイヤーの前記ファントムの所定の方
    向に対する角度とを用いて前記ガントリ装置が前記スキ
    ャンを行う際のスライス厚を測定する操作コンソールと
    で構成されるX線CTシステムの制御方法であって、 前記操作コンソールの制御方法は、 互いに平行で径の異なるスライス測定用のワイヤー毎に
    推定された推定スライス厚と、前記ワイヤーのワイヤー
    径との関係情報を格納手段に格納しておき、 前記ファントムが備えるワイヤーの撮影画像と当該ワイ
    ヤーの前記ファントムの所定の方向に対する角度とを用
    いて、前記ガントリ装置がスキャンを行う際に用いられ
    たと推定される推定スライス厚を求める第1の計算工程
    と、 前記推定スライス厚と、前記ファントムが備えるワイヤ
    ーのワイヤー径とを用いて、対応する関係情報を前記格
    納手段から選択し、更に、選択した当該関係情報を用い
    て前記格納手段から、ワイヤー径がほぼ0である場合の
    スライス厚を求める第2の計算工程とを備えることを特
    徴とするX線CTシステムの制御方法。
  23. 【請求項23】 ガントリ装置に対してスキャンを指示
    し、当該指示に基づいて前記ガントリ装置から得られ
    る、X線と所定の角度をなすようにスライス厚測定用の
    ワイヤーを備えるファントムが備えるワイヤーの投影デ
    ータから当該ワイヤーの撮影画像を生成し、当該撮影画
    像と前記ワイヤーの前記ファントムの所定の方向に対す
    る角度とを用いて前記ガントリ装置が前記スキャンを行
    う際のスライス厚を測定する操作コンソールの制御方法
    であって、 互いに平行で径の異なるスライス測定用のワイヤー毎に
    推定された推定スライス厚と、前記ワイヤーのワイヤー
    径との関係情報を格納手段に格納しておき、 前記ファントムが備えるワイヤーの撮影画像と当該ワイ
    ヤーの前記ファントムの所定の方向に対する角度とを用
    いて、前記ガントリ装置がスキャンを行う際に用いられ
    たと推定される推定スライス厚を求める第1の計算工程
    と、 前記推定スライス厚と、前記ファントムが備えるワイヤ
    ーのワイヤー径とを用いて、対応する関係情報を前記格
    納手段から選択し、更に、選択した当該関係情報を用い
    て前記格納手段から、ワイヤー径がほぼ0である場合の
    スライス厚を求める第2の計算工程とを備えることを特
    徴とする操作コンソールの制御方法。
  24. 【請求項24】 請求項14乃至18のいずれか1項の
    X線CTシステムの制御方法を実行するプログラム。
  25. 【請求項25】 請求項19乃至21のいずれか1項に
    記載の操作コンソールの制御方法を実行するプログラ
    ム。
  26. 【請求項26】 請求項22に記載のX線CTシステム
    の制御方法を実行するプログラム。
  27. 【請求項27】 請求項23に記載の操作コンソールの
    制御方法を実行するプログラム。
  28. 【請求項28】 請求項24乃至27のいずれか1項に
    記載のプログラムを格納し、コンピュータが読み取り可
    能な記憶媒体。
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JP2007195966A (ja) * 2006-01-25 2007-08-09 General Electric Co <Ge> トモシンセシス画質制御の方法及び装置
CN113520426A (zh) * 2021-06-28 2021-10-22 上海联影医疗科技股份有限公司 同轴度测量方法、医疗设备机架调整方法、设备和介质

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