JP2003091184A - 定着装置およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents
定着装置およびそれを備えた画像形成装置Info
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- JP2003091184A JP2003091184A JP2001282586A JP2001282586A JP2003091184A JP 2003091184 A JP2003091184 A JP 2003091184A JP 2001282586 A JP2001282586 A JP 2001282586A JP 2001282586 A JP2001282586 A JP 2001282586A JP 2003091184 A JP2003091184 A JP 2003091184A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 定着装置が紙を引張ってしまい、転写部と定
着部の間で紙に張力が与えられている状態においても、
定着装置のギアの噛み合い周波数で紙が振動し、噛み合
い周波数の転写ずれが発生するのを低コストで防ぐ。ま
た定着フィルムや紙にしわが発生する弊害を防ぐ。 【解決手段】 定着装置の駆動入力部(加圧ローラギ
ア)にやまばギア等を用いて、スラスト力を発生させず
かつ噛み合い率を2以上とする。
着部の間で紙に張力が与えられている状態においても、
定着装置のギアの噛み合い周波数で紙が振動し、噛み合
い周波数の転写ずれが発生するのを低コストで防ぐ。ま
た定着フィルムや紙にしわが発生する弊害を防ぐ。 【解決手段】 定着装置の駆動入力部(加圧ローラギ
ア)にやまばギア等を用いて、スラスト力を発生させず
かつ噛み合い率を2以上とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙、樹脂製シート
等のシート材上に転写されたトナー像をシート材に定着
する定着装置および該定着装置を含む、複写機、LB
P、ファクシミリ等の画像形成装置に関するものであ
る。
等のシート材上に転写されたトナー像をシート材に定着
する定着装置および該定着装置を含む、複写機、LB
P、ファクシミリ等の画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】定着装置は、内部に棒状ヒータを挿入さ
れた熱ローラと、芯金の周囲にシリコーンゴム等の弾性
体を形成した加圧ローラを平行に配置、圧接し、加圧ロ
ーラを弾性変形させることでニップ部を形成し、トナー
像が転写された記録媒体をそのローラ対のニップ部を通
過させることで熱および圧力によりトナー像を記録媒体
に定着させる。
れた熱ローラと、芯金の周囲にシリコーンゴム等の弾性
体を形成した加圧ローラを平行に配置、圧接し、加圧ロ
ーラを弾性変形させることでニップ部を形成し、トナー
像が転写された記録媒体をそのローラ対のニップ部を通
過させることで熱および圧力によりトナー像を記録媒体
に定着させる。
【0003】熱ローラには歯車が取りつけられており、
駆動源から歯車列等を介して回転力を受ける。熱ローラ
に取りつけられた歯車とそれに噛み合う歯車の噛み合い
率は、平歯車を用いた場合通常1.5から1.7程度で
あり、はすば歯車を用いた場合通常2以上である。
駆動源から歯車列等を介して回転力を受ける。熱ローラ
に取りつけられた歯車とそれに噛み合う歯車の噛み合い
率は、平歯車を用いた場合通常1.5から1.7程度で
あり、はすば歯車を用いた場合通常2以上である。
【0004】定着装置が使用者の要求に応じてすぐに使
えるようにするためには、熱ローラを常時定温に保って
おく必要がある。
えるようにするためには、熱ローラを常時定温に保って
おく必要がある。
【0005】しかしこの定着装置では熱ローラの熱容量
が大きいために、常時定温に保っておくためには、装置
がスタンバイ状態においてもヒータに通電しておく必要
があり、エネルギー効率が悪かった。
が大きいために、常時定温に保っておくためには、装置
がスタンバイ状態においてもヒータに通電しておく必要
があり、エネルギー効率が悪かった。
【0006】そこで熱ローラの変わりに、筒状に形成さ
れた薄い樹脂製のフィルムの内部に細長い面状ヒータを
配置し、この面状ヒータを加圧ローラに対抗、圧接させ
ている、いわゆるオンディマンド型の定着装置がある。
れた薄い樹脂製のフィルムの内部に細長い面状ヒータを
配置し、この面状ヒータを加圧ローラに対抗、圧接させ
ている、いわゆるオンディマンド型の定着装置がある。
【0007】オンディマンド型定着装置は薄膜フィルム
を用いているので熱ローラ型定着装置と比較して熱容量
が小さく、従って定着装置を使用する際に面状ヒータに
電流を流せばすぐに所望の温度に加熱することが可能で
ある。
を用いているので熱ローラ型定着装置と比較して熱容量
が小さく、従って定着装置を使用する際に面状ヒータに
電流を流せばすぐに所望の温度に加熱することが可能で
ある。
【0008】従ってスタンバイ状態においてはヒータに
通電する必要はなく、熱ローラ型の定着装置と比較して
エネルギー効率が格段に良い。
通電する必要はなく、熱ローラ型の定着装置と比較して
エネルギー効率が格段に良い。
【0009】オンディマンド型の定着装置は大別して、
フィルムに回転駆動を与える方式と、加圧ローラに回転
駆動を与える方式がある。
フィルムに回転駆動を与える方式と、加圧ローラに回転
駆動を与える方式がある。
【0010】フィルムに回転駆動を与える方式では、記
録媒体と等速で動くべきフィルムの速度を一定に保つこ
とが可能である一方、回転しているとフィルムが長手方
向で寄ってしまうために、寄りを戻す機構が必要とな
り、比較的装置のコストがかかってしまう。
録媒体と等速で動くべきフィルムの速度を一定に保つこ
とが可能である一方、回転しているとフィルムが長手方
向で寄ってしまうために、寄りを戻す機構が必要とな
り、比較的装置のコストがかかってしまう。
【0011】加圧ローラに回転駆動を与える方式では、
若干厚手のフィルムを用い、フィルムの端面を定着装置
のフレーム等で受けることでフィルムの寄りを防止でき
る一方、加圧ローラは表面が弾性体であるために連続使
用しているとヒータからの熱を受け、温度とともに外径
が徐々に大きくなってしまい、定着装置における記録媒
体の搬送速度も温度とともに徐々に速くなっていってし
まうという問題がある。
若干厚手のフィルムを用い、フィルムの端面を定着装置
のフレーム等で受けることでフィルムの寄りを防止でき
る一方、加圧ローラは表面が弾性体であるために連続使
用しているとヒータからの熱を受け、温度とともに外径
が徐々に大きくなってしまい、定着装置における記録媒
体の搬送速度も温度とともに徐々に速くなっていってし
まうという問題がある。
【0012】定着装置における記録媒体の搬送速度が速
くなってしまうと、定着装置で記録媒体を引っ張ってし
まうことになるため、記録媒体の後端が電子写真感光ド
ラム上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写
部にかかっている場合には、転写部と定着部の間で記録
媒体が張り詰められてしまい、定着装置で記録媒体に振
動が加えられた場合その振動が転写部へと伝播し、記録
媒体上にトナー像が転写される位置が本来転写されるべ
き位置に対してずれてしまう転写ずれといった画像不良
が発生してしまう。
くなってしまうと、定着装置で記録媒体を引っ張ってし
まうことになるため、記録媒体の後端が電子写真感光ド
ラム上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写
部にかかっている場合には、転写部と定着部の間で記録
媒体が張り詰められてしまい、定着装置で記録媒体に振
動が加えられた場合その振動が転写部へと伝播し、記録
媒体上にトナー像が転写される位置が本来転写されるべ
き位置に対してずれてしまう転写ずれといった画像不良
が発生してしまう。
【0013】この問題を解決するために従来転写部と定
着装置のニップ部の距離を約200mm前後と長くし、
転写部での記録媒体の搬送速度(いわゆるプロセススピ
ード)に対して定着装置での搬送速度をプロセススピー
ドより数%遅く設定しているものがある。
着装置のニップ部の距離を約200mm前後と長くし、
転写部での記録媒体の搬送速度(いわゆるプロセススピ
ード)に対して定着装置での搬送速度をプロセススピー
ドより数%遅く設定しているものがある。
【0014】両者の速度差は、転写部と定着装置のニッ
プ部の間で記録媒体にループを作ることで解消させ、定
着装置が転写部における記録媒体を引っ張ることはな
く、転写ずれの発生を防いでいる。
プ部の間で記録媒体にループを作ることで解消させ、定
着装置が転写部における記録媒体を引っ張ることはな
く、転写ずれの発生を防いでいる。
【0015】しかし近年、画像形成開始命令が出てから
画像形成された1枚目の媒体を得るまでのいわゆるファ
ーストコピータイムの短縮、記録媒体のジャム低減、ま
た装置の小型化等のために記録媒体収納部から排出口ま
での通紙パスを短くした画像形成装置が増加している。
画像形成された1枚目の媒体を得るまでのいわゆるファ
ーストコピータイムの短縮、記録媒体のジャム低減、ま
た装置の小型化等のために記録媒体収納部から排出口ま
での通紙パスを短くした画像形成装置が増加している。
【0016】これらの装置では画像読み取り部で読み取
られた原稿や、コンピュータから送られた画像等のデー
タに基づき電子写真感光ドラムに潜像の書き込み、トナ
ーによる現像が行なわれ、電子写真感光ドラム表面に形
成されたトナー像を記録媒体へ転写する転写部と、記録
媒体に転写されたトナー像を熱および圧力により記録媒
体に定着させるための定着装置のニップ部の間隔が従来
の装置が約200mm前後あったのに対し、約100〜
120mm程度と短くなり、転写部と定着装置間に記録
媒体がループを作るのに十分な空間が取れなくなってい
る。
られた原稿や、コンピュータから送られた画像等のデー
タに基づき電子写真感光ドラムに潜像の書き込み、トナ
ーによる現像が行なわれ、電子写真感光ドラム表面に形
成されたトナー像を記録媒体へ転写する転写部と、記録
媒体に転写されたトナー像を熱および圧力により記録媒
体に定着させるための定着装置のニップ部の間隔が従来
の装置が約200mm前後あったのに対し、約100〜
120mm程度と短くなり、転写部と定着装置間に記録
媒体がループを作るのに十分な空間が取れなくなってい
る。
【0017】本発明者の実験によると転写部と定着装置
のニップ部の距離が約120mm以下の場合で、かつ加
圧ローラの駆動部の歯車の噛み合い率が低いと転写ずれ
の現象が顕著に現れてくる。
のニップ部の距離が約120mm以下の場合で、かつ加
圧ローラの駆動部の歯車の噛み合い率が低いと転写ずれ
の現象が顕著に現れてくる。
【0018】そこで定着フィルムの速度を検知し、定着
フィルムの速度(すなわち記録媒体の速度)が一定にな
るように、加圧ローラの回転速度を制御し、画像形成部
と定着装置間で記録媒体が張り詰めることがないように
しているものがある。
フィルムの速度(すなわち記録媒体の速度)が一定にな
るように、加圧ローラの回転速度を制御し、画像形成部
と定着装置間で記録媒体が張り詰めることがないように
しているものがある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成をとる画像形成装置では、以下のような問題が
あった。
うな構成をとる画像形成装置では、以下のような問題が
あった。
【0020】定着装置の駆動部の歯車の噛み合い周波数
で、駆動が入力される側のローラの速度は微小に変動
し、その結果記録媒体は微小に振動する。この現象は平
歯車を用いた場合顕著である。
で、駆動が入力される側のローラの速度は微小に変動
し、その結果記録媒体は微小に振動する。この現象は平
歯車を用いた場合顕著である。
【0021】転写部と定着装置のニップ部(定着部)の
距離が比較的長い従来の画像形成装置では、前述のよう
に転写部と定着部の間で記録媒体にループを作っている
ために、定着装置の駆動部により記録媒体が定着部で微
小に振動しても、その振動が転写部まで伝わることはな
い。
距離が比較的長い従来の画像形成装置では、前述のよう
に転写部と定着部の間で記録媒体にループを作っている
ために、定着装置の駆動部により記録媒体が定着部で微
小に振動しても、その振動が転写部まで伝わることはな
い。
【0022】しかし転写部と定着部の距離が短い画像形
成装置では、記録媒体に十分なループを作ることができ
ないために、定着装置の駆動部の歯車の噛み合い周波数
の振動が転写部まで伝播しやすく、転写ずれの原因とな
っている。
成装置では、記録媒体に十分なループを作ることができ
ないために、定着装置の駆動部の歯車の噛み合い周波数
の振動が転写部まで伝播しやすく、転写ずれの原因とな
っている。
【0023】特に加圧ローラ駆動方式のオンディマンド
型定着装置の場合は、定着部における記録媒体の搬送速
度が変動しやすいため、定着装置で記録媒体を引っ張り
気味になった場合に、定着装置の駆動部の歯車の噛み合
い周波数の転写ずれが問題となっている。
型定着装置の場合は、定着部における記録媒体の搬送速
度が変動しやすいため、定着装置で記録媒体を引っ張り
気味になった場合に、定着装置の駆動部の歯車の噛み合
い周波数の転写ずれが問題となっている。
【0024】前述のように加圧ローラの速度を制御した
場合においても、速度制御の段階数や制御の応答性、搬
送速度の検出機構の精度等により、必ずプロセススピー
ドに対して誤差を持ち、瞬間的に記録媒体を引張り気味
にする場合があり、加圧ローラを駆動する歯車の噛み合
い周波数で記録媒体を振動させやすく、ゆえに噛み合い
周波数の転写ずれが発生しやすい。
場合においても、速度制御の段階数や制御の応答性、搬
送速度の検出機構の精度等により、必ずプロセススピー
ドに対して誤差を持ち、瞬間的に記録媒体を引張り気味
にする場合があり、加圧ローラを駆動する歯車の噛み合
い周波数で記録媒体を振動させやすく、ゆえに噛み合い
周波数の転写ずれが発生しやすい。
【0025】また定着装置の駆動部にはすば歯車を用い
た場合は、駆動部での歯車の噛み合い周波数の振動が小
さく抑えられるために転写ずれの問題は発生しにくい。
た場合は、駆動部での歯車の噛み合い周波数の振動が小
さく抑えられるために転写ずれの問題は発生しにくい。
【0026】しかしはすば歯車を用いた場合は、負荷ト
ルクおよび歯車のねじれ角に相応したスラスト力が発生
する。
ルクおよび歯車のねじれ角に相応したスラスト力が発生
する。
【0027】定着装置はローラ対もしくは面状ヒータと
加圧ローラをばねで加圧しているため、一般に負荷トル
クは大きく、ゆえにはすば歯車が取付けられたローラに
発生するスラスト力も大きい。
加圧ローラをばねで加圧しているため、一般に負荷トル
クは大きく、ゆえにはすば歯車が取付けられたローラに
発生するスラスト力も大きい。
【0028】ローラに大きなスラスト力が働くと、それ
を受けるために定着装置の流体を補強したり、ローラの
軸受の材質に削れにくい高価なものを選択する必要が生
じ、コストアップの要因になっていた。
を受けるために定着装置の流体を補強したり、ローラの
軸受の材質に削れにくい高価なものを選択する必要が生
じ、コストアップの要因になっていた。
【0029】またオンディマンド型定着装置の駆動部に
はすば歯車を用いると、ローラに常にスラスト力が発生
することになり、記録媒体や薄膜フィルムにしわが発生
する確率が高くなるという問題がある。
はすば歯車を用いると、ローラに常にスラスト力が発生
することになり、記録媒体や薄膜フィルムにしわが発生
する確率が高くなるという問題がある。
【0030】そこで本発明は上記のごとき問題を解決す
るためになされたものであり、定着装置の駆動部の歯車
の噛み合い周波数での画像不良を防ぐことを目的とす
る。
るためになされたものであり、定着装置の駆動部の歯車
の噛み合い周波数での画像不良を防ぐことを目的とす
る。
【0031】また駆動部でスラスト力を発生させないこ
とにより、スラスト力が発生するためにかかっていたコ
ストを削減することを目的とする。
とにより、スラスト力が発生するためにかかっていたコ
ストを削減することを目的とする。
【0032】また駆動部でスラスト力を発生させないこ
とにより、オンディマンド型定着装置において、記録媒
体や薄膜フィルムにしわが発生する確率を大幅に低減す
ることを目的とする。
とにより、オンディマンド型定着装置において、記録媒
体や薄膜フィルムにしわが発生する確率を大幅に低減す
ることを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の定着装
置は、発熱体および少なくとも1本のローラを持ち、熱
および圧力を用いて記録媒体上に転写されたトナー像を
定着させる定着装置において、前記ローラヘの回転駆動
の入力が歯車で行われ、ローラに取り付けられた従動歯
車と前記従動歯車に噛み合う駆動歯車がともに駆動伝達
によりスラスト力が発生する歯車ではなく、前記従動歯
車と前記駆動歯車の噛み合い率は2以上であることを特
徴としている。
置は、発熱体および少なくとも1本のローラを持ち、熱
および圧力を用いて記録媒体上に転写されたトナー像を
定着させる定着装置において、前記ローラヘの回転駆動
の入力が歯車で行われ、ローラに取り付けられた従動歯
車と前記従動歯車に噛み合う駆動歯車がともに駆動伝達
によりスラスト力が発生する歯車ではなく、前記従動歯
車と前記駆動歯車の噛み合い率は2以上であることを特
徴としている。
【0034】請求項2の発明は請求項1の発明におい
て、前記従動歯車および前記駆動歯車はともにやまば歯
車であることを特徴としている。
て、前記従動歯車および前記駆動歯車はともにやまば歯
車であることを特徴としている。
【0035】請求項3の発明は請求項1の発明におい
て、前記従動歯車および前記駆動歯車はともに歯の位相
をずらして同軸上に配置された2枚の歯車で構成される
ことを特徴としている。
て、前記従動歯車および前記駆動歯車はともに歯の位相
をずらして同軸上に配置された2枚の歯車で構成される
ことを特徴としている。
【0036】請求項4の発明は請求項1、2又は3の発
明において、前記定着装置は1本の加圧ローラと、内部
に面状発熱体を配置した円筒状の薄膜フィルムを含み、
前記加圧ローラと前記薄膜フィルムを平行に配置、加圧
し形成されるニップ部に、トナー像が転写された記録媒
体を通過させることで定着動作を行わせることを特徴と
している請求項5の発明の電子写真画像形成装置は、電
子写真感光体ドラムと、前記電子写真感光体ドラム上に
形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写部と、請
求項1乃至4の何れか1項に記載の定着装置とを持つこ
とを特徴としている。
明において、前記定着装置は1本の加圧ローラと、内部
に面状発熱体を配置した円筒状の薄膜フィルムを含み、
前記加圧ローラと前記薄膜フィルムを平行に配置、加圧
し形成されるニップ部に、トナー像が転写された記録媒
体を通過させることで定着動作を行わせることを特徴と
している請求項5の発明の電子写真画像形成装置は、電
子写真感光体ドラムと、前記電子写真感光体ドラム上に
形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写部と、請
求項1乃至4の何れか1項に記載の定着装置とを持つこ
とを特徴としている。
【0037】請求項6の発明は請求項5の発明におい
て、前記転写部と定着装置の前記ニップ部の距離が12
0mm以下であることを特徴としている。
て、前記転写部と定着装置の前記ニップ部の距離が12
0mm以下であることを特徴としている。
【0038】請求項7の発明は請求項5又は6の発明に
おいて、前記電子写真感光体ドラムを駆動する駆動源
と、前記定着装置を駆動する駆動源が異なることを特徴
としている。
おいて、前記電子写真感光体ドラムを駆動する駆動源
と、前記定着装置を駆動する駆動源が異なることを特徴
としている。
【0039】請求項8の発明の画像形成装置は、前記定
着装置は1本の加圧ローラと、内部に面状発熱体を配置
した円筒状の薄膜フィルムが対向して平行に配置、加圧
されており、前記薄膜フィルムの速度を検出する速度検
出手段を有し、前記加圧ローラには駆動源から歯車列に
より駆動が入力され、前記駆動源の速度は前記速度検出
手段からの信号に基づき、制御されることを特徴として
いる。
着装置は1本の加圧ローラと、内部に面状発熱体を配置
した円筒状の薄膜フィルムが対向して平行に配置、加圧
されており、前記薄膜フィルムの速度を検出する速度検
出手段を有し、前記加圧ローラには駆動源から歯車列に
より駆動が入力され、前記駆動源の速度は前記速度検出
手段からの信号に基づき、制御されることを特徴として
いる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施例を説明する。
施例を説明する。
【0041】(実施例1)まず、図7を参照して画像形
成装置本体の全体構成を説明する。
成装置本体の全体構成を説明する。
【0042】プラテンガラス202上に本や厚紙、カー
ル紙等のブック原稿やシート状原稿などを原稿面を下側
にして載置し、原稿圧板203により背面を押圧して静
止状態でセットし、読みとり開始キー(不図示)を押す
と、走査系光源201が原稿面に光を照射しながらプラ
テンガラス202の下部を図7の矢印a方向に走査す
る。
ル紙等のブック原稿やシート状原稿などを原稿面を下側
にして載置し、原稿圧板203により背面を押圧して静
止状態でセットし、読みとり開始キー(不図示)を押す
と、走査系光源201が原稿面に光を照射しながらプラ
テンガラス202の下部を図7の矢印a方向に走査す
る。
【0043】原稿に照射された光は原稿の画像情報に応
じて反射され、光路204として示すように、複数の反
射ミラー及びレンズ205を介してCCD206上に結
像され、画像情報が電気信号に変換される。
じて反射され、光路204として示すように、複数の反
射ミラー及びレンズ205を介してCCD206上に結
像され、画像情報が電気信号に変換される。
【0044】なお原稿圧板203に代わって、自動原稿
送り装置が取り付けられており、自動原稿送り装置に原
稿をセットした場合には、セットされた原稿が1枚ずつ
分離され、プラテンガラス202上に原稿面を下にして
搬送される。
送り装置が取り付けられており、自動原稿送り装置に原
稿をセットした場合には、セットされた原稿が1枚ずつ
分離され、プラテンガラス202上に原稿面を下にして
搬送される。
【0045】自動原稿送り装置により搬送された原稿
は、手動でプラテンガラス上にセットされた原稿と同様
に画像情報を読み取られた後、プラテンガラス上から排
出される。CCD206により電気信号に変換された画
像情報は、必要に応じて信号処理された後、レーザース
キャナ111に伝送される。
は、手動でプラテンガラス上にセットされた原稿と同様
に画像情報を読み取られた後、プラテンガラス上から排
出される。CCD206により電気信号に変換された画
像情報は、必要に応じて信号処理された後、レーザース
キャナ111に伝送される。
【0046】ここで、画像形成装置本体は、レーザース
キャナ111に画像処理部の処理信号を入力すれば複写
機として機能し、パーソナルコンピュータ等の出力信号
を入力すればプリンタとして機能する。
キャナ111に画像処理部の処理信号を入力すれば複写
機として機能し、パーソナルコンピュータ等の出力信号
を入力すればプリンタとして機能する。
【0047】また、他のファクシミリ装置からの送信信
号をレーザースキャナ111に入力したり、画像処理部
の処理信号を他のファクシミリ装置に送信すれば、ファ
クシミリ装置として機能する。
号をレーザースキャナ111に入力したり、画像処理部
の処理信号を他のファクシミリ装置に送信すれば、ファ
クシミリ装置として機能する。
【0048】一方、画像形成装置本体の下部にはシート
カセット101が装着されている。
カセット101が装着されている。
【0049】前記カセット101内に収容されたシート
は、給送回転体となる半円状のピックアップローラ10
2が1回転することにより分離爪103から1枚ずつ繰
り出される。分離爪103から一度に2枚以上のシート
が繰り出される、いわゆる重送が発生してしまった場合
でも、シート搬送方向に回転するフィードローラ104
と、フィードローラ104に対して逆転するリタードロ
ーラ105との協働作用により1枚ずつ分離される。
は、給送回転体となる半円状のピックアップローラ10
2が1回転することにより分離爪103から1枚ずつ繰
り出される。分離爪103から一度に2枚以上のシート
が繰り出される、いわゆる重送が発生してしまった場合
でも、シート搬送方向に回転するフィードローラ104
と、フィードローラ104に対して逆転するリタードロ
ーラ105との協働作用により1枚ずつ分離される。
【0050】以上のようにして分離されたシートは、搬
送ローラ対106によって搬送され、停止しているレジ
ストローラ107に導かれる。
送ローラ対106によって搬送され、停止しているレジ
ストローラ107に導かれる。
【0051】シートは停止しているレジストローラ10
7に突き当たり、ループを作ることにより斜行が補正さ
れた後、レジストローラ107が所定のタイミングで回
転を開始することにより、画像形成動作に同期するよう
にして画像形成部へと給送される。
7に突き当たり、ループを作ることにより斜行が補正さ
れた後、レジストローラ107が所定のタイミングで回
転を開始することにより、画像形成動作に同期するよう
にして画像形成部へと給送される。
【0052】画像形成部は、電子写真感光体ドラム11
2、画像書き込み光学系113、現像器114、一次帯
電器115および転写帯電器116等により構成されて
いる。そして、一次帯電器115により一様に帯電され
た感光体ドラム112の表面にレーザースキャナ111
から射出された画像情報に対応するレーザー光が画像書
き込み光学系113により走査されて潜像を形成し、こ
の潜像に現像器114によりトナー画像が形成されて、
レジストローラ107により感光体ドラム112の回転
に同期して搬送されたシートに転写帯電器116により
シートにトナー画像が転写される。
2、画像書き込み光学系113、現像器114、一次帯
電器115および転写帯電器116等により構成されて
いる。そして、一次帯電器115により一様に帯電され
た感光体ドラム112の表面にレーザースキャナ111
から射出された画像情報に対応するレーザー光が画像書
き込み光学系113により走査されて潜像を形成し、こ
の潜像に現像器114によりトナー画像が形成されて、
レジストローラ107により感光体ドラム112の回転
に同期して搬送されたシートに転写帯電器116により
シートにトナー画像が転写される。
【0053】トナー画像が転写されたシートはガイド板
117に沿って定着装置118に搬送されて、加熱及び
加圧されてトナー画像がシート表面に定着された後、排
出ローラ119によって排紙トレイ120に排出、積載
される。
117に沿って定着装置118に搬送されて、加熱及び
加圧されてトナー画像がシート表面に定着された後、排
出ローラ119によって排紙トレイ120に排出、積載
される。
【0054】なお、本画像形成装置において電子写真感
光体ドラム112、現像器114等の画像形成部を駆動
するモータと、定着装置118を駆動するモータは別の
ものである。
光体ドラム112、現像器114等の画像形成部を駆動
するモータと、定着装置118を駆動するモータは別の
ものである。
【0055】次に図1を用いて定着装置について説明す
る。
る。
【0056】図1は本発明の第1の実施例が適用された
定着装置の断面図である。
定着装置の断面図である。
【0057】図1において11は加圧ローラ、12は面
状ヒータ、13は円筒状に形成された樹脂製の薄膜フィ
ルムであり表面にはフッ素コート層が形成されている。
加圧ローラ11はアルミ製の芯金11aの周囲にシリコ
ーンスポンジ11bをローラ状に成形し、外周面を変成
PFAチューブ11cで覆ったものであり、表面は弾性
に優れている。
状ヒータ、13は円筒状に形成された樹脂製の薄膜フィ
ルムであり表面にはフッ素コート層が形成されている。
加圧ローラ11はアルミ製の芯金11aの周囲にシリコ
ーンスポンジ11bをローラ状に成形し、外周面を変成
PFAチューブ11cで覆ったものであり、表面は弾性
に優れている。
【0058】面状ヒータ12は、ヒータホルダ14に接
着されており、ヒータホルダ14はばね15により薄膜
フィルム13を間にはさんだ状態で加圧ローラ11に平
行に配置、圧接されている。面状ヒータ12を含むヒー
タホルダ14を加圧ローラ11に対して加圧すると、加
圧ローラ11のシリコーンゴム層11bが弾性変形し、
加圧ローラ11と薄膜フィルム13の間である幅を持っ
たニップ16を形成する。
着されており、ヒータホルダ14はばね15により薄膜
フィルム13を間にはさんだ状態で加圧ローラ11に平
行に配置、圧接されている。面状ヒータ12を含むヒー
タホルダ14を加圧ローラ11に対して加圧すると、加
圧ローラ11のシリコーンゴム層11bが弾性変形し、
加圧ローラ11と薄膜フィルム13の間である幅を持っ
たニップ16を形成する。
【0059】図2は図1に示した定着装置の駆動部の側
面図であり、図1を右側(シート搬送方向上流側)から
見た図である。なお図2では、ヒータホルダ14、ばね
15等一部の部品は省略してある。
面図であり、図1を右側(シート搬送方向上流側)から
見た図である。なお図2では、ヒータホルダ14、ばね
15等一部の部品は省略してある。
【0060】加圧ローラ11の芯金の端部近傍には従動
歯車17が取り付けられており、駆動歯車18と噛み合
っている。加圧ローラ11は、図1において反時計回り
に回転される。
歯車17が取り付けられており、駆動歯車18と噛み合
っている。加圧ローラ11は、図1において反時計回り
に回転される。
【0061】ここで従動歯車17と駆動歯車18はとも
にやまば歯車であり、噛み合い率は2以上になってい
る。
にやまば歯車であり、噛み合い率は2以上になってい
る。
【0062】本実施例の場合、従動歯車17はモジュー
ル1、歯数27、圧力角20°、ねじれ角20°であ
り、駆動歯車18はモジュール1、歯数21、圧力角2
0°、ねじれ角20°、また噛み合い歯幅8であるの
で、噛み合い率は2.35となる。
ル1、歯数27、圧力角20°、ねじれ角20°であ
り、駆動歯車18はモジュール1、歯数21、圧力角2
0°、ねじれ角20°、また噛み合い歯幅8であるの
で、噛み合い率は2.35となる。
【0063】図3は本実施例で使用した従動歯車17と
駆動歯車18を表す側面図である。
駆動歯車18を表す側面図である。
【0064】従動歯車17の歯筋のねじれ方向が右の部
分17aとねじれ方向が左の部分17bの間には、歯車
のピッチ円径と等しい円筒部分17cが設けられてい
る。同様に駆動歯車18の歯筋のねじれ方向が左の部分
18aとねじれ方向が右の部分18bの間には、歯車の
ピッチ円径と等しい円筒部分18cが設けられている。
分17aとねじれ方向が左の部分17bの間には、歯車
のピッチ円径と等しい円筒部分17cが設けられてい
る。同様に駆動歯車18の歯筋のねじれ方向が左の部分
18aとねじれ方向が右の部分18bの間には、歯車の
ピッチ円径と等しい円筒部分18cが設けられている。
【0065】従動歯車17と駆動歯車18を噛み合わせ
ると、それぞれの歯車の円筒部分17cと18cが接触
し、従動歯車17と駆動歯車18のバックラッシュが保
証される。従動歯車17のねじれ方向が右の部分17a
は駆動歯車18のねじれ方向が左の部分18aに、また
従動歯車17のねじれ方向が左の部分17bは駆動歯車
18のねじれ方向が右の部分18bにそれぞれ噛み合
う。
ると、それぞれの歯車の円筒部分17cと18cが接触
し、従動歯車17と駆動歯車18のバックラッシュが保
証される。従動歯車17のねじれ方向が右の部分17a
は駆動歯車18のねじれ方向が左の部分18aに、また
従動歯車17のねじれ方向が左の部分17bは駆動歯車
18のねじれ方向が右の部分18bにそれぞれ噛み合
う。
【0066】また加圧ローラ11の芯金は、面状ヒータ
12の熱を受け高温になるため、従動歯車17はたとえ
ばPPS等の耐熱温度の高い樹脂で形成されている。駆
動歯車18は、不図示の歯車列を介して定着駆動モータ
19に噛み合っている。
12の熱を受け高温になるため、従動歯車17はたとえ
ばPPS等の耐熱温度の高い樹脂で形成されている。駆
動歯車18は、不図示の歯車列を介して定着駆動モータ
19に噛み合っている。
【0067】所要のタイミングで面状ヒータ12に通
電、加熱し、画像形成部においてトナー像を転写された
記録媒体を、ニップ部16を図1に示す矢印b方向に通
過させることで熱と圧力により記録媒体上のトナー像は
記録媒体上に永久定着される。
電、加熱し、画像形成部においてトナー像を転写された
記録媒体を、ニップ部16を図1に示す矢印b方向に通
過させることで熱と圧力により記録媒体上のトナー像は
記録媒体上に永久定着される。
【0068】薄膜フィルム13はニップを通過する記録
媒体を介して、摩擦力により回転駆動され、その速度は
ニップ部を通過する際の記録媒体の速度とほぼ等速であ
る。薄膜フィルム13の非通紙領域には、薄膜フィルム
13の表面層とは十分に異なった表面反射率を持つ反射
マーク20が形成されている。
媒体を介して、摩擦力により回転駆動され、その速度は
ニップ部を通過する際の記録媒体の速度とほぼ等速であ
る。薄膜フィルム13の非通紙領域には、薄膜フィルム
13の表面層とは十分に異なった表面反射率を持つ反射
マーク20が形成されている。
【0069】加圧ローラ11のシリコーンゴム部は面状
ヒータ12の熱の影響で熱膨張し、加圧ローラ11の径
は太くなっていく。したがって定着駆動モータ19を等
速で回転させていると、時間がたつにつれて記録媒体の
搬送速度が速くなってしまう。
ヒータ12の熱の影響で熱膨張し、加圧ローラ11の径
は太くなっていく。したがって定着駆動モータ19を等
速で回転させていると、時間がたつにつれて記録媒体の
搬送速度が速くなってしまう。
【0070】反射マーク20に対して光を投射しその反
射光を不図示のセンサで検出し、反射光の得られる時間
間隔を測定することで、ニップ部を通過する際の記録媒
体の実際の搬送速度を検知可能である。
射光を不図示のセンサで検出し、反射光の得られる時間
間隔を測定することで、ニップ部を通過する際の記録媒
体の実際の搬送速度を検知可能である。
【0071】このようにして検知した信号をもとに、定
着駆動モータ19の速度を制御することで、ニップ部に
おける記録媒体の搬送速度を略一定に保つことが可能で
ある。
着駆動モータ19の速度を制御することで、ニップ部に
おける記録媒体の搬送速度を略一定に保つことが可能で
ある。
【0072】加圧ローラ11はそれを駆動する歯車17
および18の1歯の噛み合い周波数で微小に速度変動し
ており、その振動は記録媒体へと伝播する。
および18の1歯の噛み合い周波数で微小に速度変動し
ており、その振動は記録媒体へと伝播する。
【0073】また定着駆動モータ19の速度を制御して
も、無段階の制御を行わない限り、また制御の応答性の
問題等により一時的に画像形成部における記録媒体の搬
送速度に対して定着部における記録媒体の搬送速度が速
くなってしまう場合がある。
も、無段階の制御を行わない限り、また制御の応答性の
問題等により一時的に画像形成部における記録媒体の搬
送速度に対して定着部における記録媒体の搬送速度が速
くなってしまう場合がある。
【0074】このような状態では記録媒体が定着部と転
写部の間で張り詰められているので、記録媒体の振動は
転写部へと伝播しやすく、ゆえに従動歯車17の噛み合
い周波数の転写ずれを起こしやすい。
写部の間で張り詰められているので、記録媒体の振動は
転写部へと伝播しやすく、ゆえに従動歯車17の噛み合
い周波数の転写ずれを起こしやすい。
【0075】本発明者の検討によると従来のように従動
歯車17および駆動歯車18に平歯車を用いて噛み合い
率が1.5から1.7程度の場合、定着部での記録媒体
の搬送速度が転写部での記録媒体の搬送速度に対して約
0.5〜1%程度速くなると歯車の噛み合い周波数の転
写ずれが発生してしまう。
歯車17および駆動歯車18に平歯車を用いて噛み合い
率が1.5から1.7程度の場合、定着部での記録媒体
の搬送速度が転写部での記録媒体の搬送速度に対して約
0.5〜1%程度速くなると歯車の噛み合い周波数の転
写ずれが発生してしまう。
【0076】一方、本実施例に示すように噛み合い率が
2以上になるようにすると定着部での記録媒体の搬送速
度が転写部での記録媒体の搬送速度に対して約2%速く
なっても転写ずれの発生は無く、良好な出力画像が得ら
れる。
2以上になるようにすると定着部での記録媒体の搬送速
度が転写部での記録媒体の搬送速度に対して約2%速く
なっても転写ずれの発生は無く、良好な出力画像が得ら
れる。
【0077】またやまば歯車を用いることではすば歯車
を使用した場合には発生してしまうスラスト力が発生し
なくなるので、スラスト力を受けるために定着装置の筐
体を補強したり、加圧ローラの軸受の材質として削れに
くい、高価なものを選択する必要がなくなり、これらの
対策のためにかかっていたコストを削減することが可能
となる。
を使用した場合には発生してしまうスラスト力が発生し
なくなるので、スラスト力を受けるために定着装置の筐
体を補強したり、加圧ローラの軸受の材質として削れに
くい、高価なものを選択する必要がなくなり、これらの
対策のためにかかっていたコストを削減することが可能
となる。
【0078】また加圧ローラにスラスト力が働かないの
で、記録媒体や薄膜フィルム13にしわが発生する確立
も大幅に低減可能となる。
で、記録媒体や薄膜フィルム13にしわが発生する確立
も大幅に低減可能となる。
【0079】なお本実施例ではねじれ方向の異なる2つ
のはすば歯車部分を一体に成形したやまば歯車を用いた
例を説明したが、図4に示すようにねじれ方向の異なる
2つのはすば歯車17a、17bまた18a、18bを
用いてやまば歯車を構成しても同等の効果が得られるこ
とは明らかである。
のはすば歯車部分を一体に成形したやまば歯車を用いた
例を説明したが、図4に示すようにねじれ方向の異なる
2つのはすば歯車17a、17bまた18a、18bを
用いてやまば歯車を構成しても同等の効果が得られるこ
とは明らかである。
【0080】(実施例2)次に図5を用いて本発明の第
2の実施例を説明する。
2の実施例を説明する。
【0081】図5は本発明の第2の実施例が適用された
定着装置の駆動部の側面図であり、定着装置をシート搬
送方向上流側から見た図である。なお図5においても図
2同様、ヒータホルダ14、ばね15等一部の部品は省
略してある。実施例1と同一構成の場所に関しては説明
を省略する。
定着装置の駆動部の側面図であり、定着装置をシート搬
送方向上流側から見た図である。なお図5においても図
2同様、ヒータホルダ14、ばね15等一部の部品は省
略してある。実施例1と同一構成の場所に関しては説明
を省略する。
【0082】加圧ローラ11の芯金の端部近傍には、従
動歯車17が取り付けられており、駆動歯車18と噛み
合っている。従動歯車17および駆動歯車18は、それ
ぞれ図6に示すように2つの歯車部17a、17bおよ
び18a、18bからなる。2つの歯車部17a、17
bまたは18a、18bはモジュール、歯数とも等しい
2枚の平歯車であり、歯先方向の位相を1/2ずらして
一体化した形状をしている。
動歯車17が取り付けられており、駆動歯車18と噛み
合っている。従動歯車17および駆動歯車18は、それ
ぞれ図6に示すように2つの歯車部17a、17bおよ
び18a、18bからなる。2つの歯車部17a、17
bまたは18a、18bはモジュール、歯数とも等しい
2枚の平歯車であり、歯先方向の位相を1/2ずらして
一体化した形状をしている。
【0083】平歯車対17a、18aおよび17b、1
8bはそれぞれ必ず噛み合い率が1以上になるため、こ
の形状をした従動歯車17と駆動歯車18の噛み合い率
は必ず2以上になる。
8bはそれぞれ必ず噛み合い率が1以上になるため、こ
の形状をした従動歯車17と駆動歯車18の噛み合い率
は必ず2以上になる。
【0084】本実施例の場合、第2の実施例同様に加圧
ローラ11にスラスト力が働かないため、前述のような
スラスト力による影響を考えなくてよい。また、やまば
歯車はねじれ角方向が歯車の歯幅方向中心近傍で逆にな
るので、一体で成形する場合には歯車を成形するための
金型の構造が複雑になったり、金型から歯車を取り出す
方法が複雑になってしまうのに対し、本実施例の歯車を
用いれば金型の構成はパーティングラインを2ヶ所の歯
車部の間に持ってくればよく、金型の構造を単純化する
ことが可能である。
ローラ11にスラスト力が働かないため、前述のような
スラスト力による影響を考えなくてよい。また、やまば
歯車はねじれ角方向が歯車の歯幅方向中心近傍で逆にな
るので、一体で成形する場合には歯車を成形するための
金型の構造が複雑になったり、金型から歯車を取り出す
方法が複雑になってしまうのに対し、本実施例の歯車を
用いれば金型の構成はパーティングラインを2ヶ所の歯
車部の間に持ってくればよく、金型の構造を単純化する
ことが可能である。
【0085】なお本実施例では2つの平歯車部分が一体
に成形された歯車を用いた例を説明したが、従動歯車、
駆動歯車ともそれぞれ2枚の平歯車を歯先方向をずらし
て軸に取りつけても同等の効果が得られることは明らか
である。
に成形された歯車を用いた例を説明したが、従動歯車、
駆動歯車ともそれぞれ2枚の平歯車を歯先方向をずらし
て軸に取りつけても同等の効果が得られることは明らか
である。
【0086】また2つの平歯車部分の歯先方向のずれ量
は1/2歯分に限定されるものではなく、駆動歯車側と
従動歯車側のずれ量が等しく、2つの歯車部が同時に噛
み合えばよい。なお実施例1および2において、いわゆ
る加圧ローラ駆動方式のオンディマンド型の定着装置を
用いて説明を行ったが、フィルム駆動方式のオンディマ
ンド型定着装置や熱ローラ方式の定着装置に用いてもよ
いことは明らかである。
は1/2歯分に限定されるものではなく、駆動歯車側と
従動歯車側のずれ量が等しく、2つの歯車部が同時に噛
み合えばよい。なお実施例1および2において、いわゆ
る加圧ローラ駆動方式のオンディマンド型の定着装置を
用いて説明を行ったが、フィルム駆動方式のオンディマ
ンド型定着装置や熱ローラ方式の定着装置に用いてもよ
いことは明らかである。
【0087】また、実施例1および2において示した歯
車のモジュール、歯数、圧力角、ねじれ角、歯幅等、歯
車の緒元の数値は一例であり、これらに限定されるもの
ではない。
車のモジュール、歯数、圧力角、ねじれ角、歯幅等、歯
車の緒元の数値は一例であり、これらに限定されるもの
ではない。
【0088】
【発明の効果】以上実施例に基づきながら説明したよう
に本発明によれば、電子写真感光体ドラム上に現像され
たトナー像を記録媒体に転写する転写部と、記録媒体上
に転写されたトナー像を記録媒体に永久定着する定着部
との距離が短い画像形成装置において、熱ローラもしく
は加圧ローラを駆動する歯車の噛み合い周波数で紙が振
動し、その振動が記録媒体を伝播しその周波数での転写
ずれ等の画像不良が発生するのを防ぐことが可能とな
る。
に本発明によれば、電子写真感光体ドラム上に現像され
たトナー像を記録媒体に転写する転写部と、記録媒体上
に転写されたトナー像を記録媒体に永久定着する定着部
との距離が短い画像形成装置において、熱ローラもしく
は加圧ローラを駆動する歯車の噛み合い周波数で紙が振
動し、その振動が記録媒体を伝播しその周波数での転写
ずれ等の画像不良が発生するのを防ぐことが可能とな
る。
【0089】特に、加圧ローラに駆動を入力している定
着装置の場合、加圧ローラの外径が熱膨張により大きく
なり、記録媒体の搬送速度が徐々に速くなってしまう傾
向にあるが、このような場合に特に転写ずれの発生の防
止に有効である。
着装置の場合、加圧ローラの外径が熱膨張により大きく
なり、記録媒体の搬送速度が徐々に速くなってしまう傾
向にあるが、このような場合に特に転写ずれの発生の防
止に有効である。
【0090】駆動伝達しても歯車でスラスト力が発生し
ないので、スラスト力を受けるために定着装置の筐体を
補強したり、加圧ローラの軸受の材質として削れにく
い、高価なものを選択する必要がなくなり、これらの対
策のためにかかっていたコストを削減することが可能と
なる。
ないので、スラスト力を受けるために定着装置の筐体を
補強したり、加圧ローラの軸受の材質として削れにく
い、高価なものを選択する必要がなくなり、これらの対
策のためにかかっていたコストを削減することが可能と
なる。
【0091】また加圧ローラ駆動方式のオンディマンド
型定着装置においては、加圧ローラにスラスト力が働か
ないので、記録媒体や薄膜フィルム13にしわが発生す
る確立も大幅に低減可能となる。
型定着装置においては、加圧ローラにスラスト力が働か
ないので、記録媒体や薄膜フィルム13にしわが発生す
る確立も大幅に低減可能となる。
【図1】 本発明の第1の実施例が適用された定着装置
の断面図
の断面図
【図2】 本発明の第1の実施例が適用された定着装置
の駆動部を示す側面図
の駆動部を示す側面図
【図3】 本発明の第1の実施例で使用する歯車の側面
図
図
【図4】 2対のはすば歯車を用いて、本発明の第1の
実施例を適用した定着装置の駆動部を示す側面図
実施例を適用した定着装置の駆動部を示す側面図
【図5】 本発明の第2の実施例が適用された定着装置
の駆動部を示す側面図
の駆動部を示す側面図
【図6】 本発明の第2の実施例で使用する歯車の斜視
図
図
【図7】 電子写真複写機の断面図
101 シートカセット
102 ピックアップローラ
103 分離爪
104 フィードローラ
105 リタードローラ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 2H033 AA15 AA30 BA11 BA25 BA26
BB29 BB37 BB38 BE03 CA13
CA40
2H071 CA01 CA05 DA09 DA12 DA26
DA27 DA31 DA32 EA04
3J103 AA02 AA74 BA03 BA43 CA01
FA09 FA18 GA02 GA57 GA58
GA60
Claims (8)
- 【請求項1】 発熱体および少なくとも1本のローラを
持ち、熱および圧力を用いて記録媒体上に転写されたト
ナー像を定着させる定着装置において、 前記ローラヘの回転駆動の入力が歯車で行われ、ローラ
に取り付けられた従動歯車と前記従動歯車に噛み合う駆
動歯車がともに駆動伝達によりスラスト力が発生する歯
車ではなく、前記従動歯車と前記駆動歯車の噛み合い率
は2以上であることを特徴とする定着装置。 - 【請求項2】 前記従動歯車および前記駆動歯車はとも
にやまば歯車であることを特徴とした請求項1に記載の
定着装置。 - 【請求項3】 前記従動歯車および前記駆動歯車はとも
に歯の位相をずらして同軸上に配置された2枚の歯車で
構成されることを特徴とした請求項1に記載の定着装
置。 - 【請求項4】 前記定着装置は1本の加圧ローラと、内
部に面状発熱体を配置した円筒状の薄膜フィルムを含
み、前記加圧ローラと前記薄膜フィルムを平行に配置、
加圧し形成されるニップ部に、トナー像が転写された記
録媒体を通過させることで定着動作を行わせることを特
徴とした請求項1、2又は3に記載の定着装置。 - 【請求項5】 電子写真感光体ドラムと、前記電子写真
感光体ドラム上に形成されたトナー像を記録媒体に転写
する転写部と、請求項1乃至4の何れか1項に記載の定
着装置とを持つことを特徴とする電子写真画像形成装
置。 - 【請求項6】 前記転写部と定着装置の前記ニップ部の
距離が120mm以下であることを特徴とした請求項5
に記載の電子写真画像形成装置。 - 【請求項7】 前記電子写真感光体ドラムを駆動する駆
動源と、前記定着装置を駆動する駆動源が異なることを
特徴とした請求項5又は6に記載の画像形成装置。 - 【請求項8】 前記定着装置は1本の加圧ローラと、内
部に面状発熱体を配置した円筒状の薄膜フィルムが対向
して平行に配置、加圧されており、前記薄膜フィルムの
速度を検出する速度検出手段を有し、前記加圧ローラに
は駆動源から歯車列により駆動が入力され、前記駆動源
の速度は前記速度検出手段からの信号に基づき、制御さ
れることを特徴とした請求項7に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001282586A JP2003091184A (ja) | 2001-09-18 | 2001-09-18 | 定着装置およびそれを備えた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001282586A JP2003091184A (ja) | 2001-09-18 | 2001-09-18 | 定着装置およびそれを備えた画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003091184A true JP2003091184A (ja) | 2003-03-28 |
Family
ID=19106219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001282586A Pending JP2003091184A (ja) | 2001-09-18 | 2001-09-18 | 定着装置およびそれを備えた画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003091184A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102109797A (zh) * | 2009-12-25 | 2011-06-29 | 兄弟工业株式会社 | 显影盒 |
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