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JP2003089772A - 粘着剤組成物及び粘着シートの製造方法 - Google Patents

粘着剤組成物及び粘着シートの製造方法

Info

Publication number
JP2003089772A
JP2003089772A JP2001282869A JP2001282869A JP2003089772A JP 2003089772 A JP2003089772 A JP 2003089772A JP 2001282869 A JP2001282869 A JP 2001282869A JP 2001282869 A JP2001282869 A JP 2001282869A JP 2003089772 A JP2003089772 A JP 2003089772A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensitive adhesive
pressure
base material
adhesive composition
coating layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001282869A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Nakada
学 中田
Hirofumi Hashimoto
洋文 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dexerials Corp
Original Assignee
Sony Chemicals Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Chemicals Corp filed Critical Sony Chemicals Corp
Priority to JP2001282869A priority Critical patent/JP2003089772A/ja
Publication of JP2003089772A publication Critical patent/JP2003089772A/ja
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  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】強度が高く、かつ、柔軟性に優れた粘着シート
を得る。 【解決手段】本発明の粘着剤組成物の母材は、t−ブチ
ルアクリレートからなる第一の樹脂成分と、フェノキシ
エチルアクリレートからなる第二の樹脂成分とを含有し
ており、第一、第二の樹脂成分の添加量は母材全体の
2.5重量%以上20重量%以下にされている。このよ
うな母材を紫外線により重合させた場合、強度が高く、
かつ、柔軟性に優れた重合体が得られる。従って、該粘
着剤組成物の硬化物からなる粘着層53、57を有する
粘着シート50は曲面接着性に優れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粘着シートを構成す
る粘着剤組成物にかかり、特に、紫外線のような活性エ
ネルギー線の照射により硬化し、粘着性を発現する粘着
剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、粘着シートを構成する粘着剤
組成物として紫外線照射により硬化する紫外線硬化型の
粘着剤組成物が用いられている。紫外線硬化型の粘着剤
組成物の一例として、特開平9−40928にアクリル
系重合体を母材とする粘着剤組成物が開示されている。
該粘着剤組成物は、紫外線によってアクリル系重合体が
更に重合することで硬化するので、有機溶剤を用いる必
要がないだけではなく、粘着剤組成物の硬化によって得
られる粘着シートの熱安定性や凝集力が高い。
【0003】しかしながら、上記のような粘着シートは
強度が低く、接着性も充分でない。また、粘着シートの
柔軟性も充分でないため、粘着シートの被着体の被接着
面が曲面である場合は粘着シートが曲面に追従できず、
粘着シートの端部が被接着面から浮いてしまう。
【0004】また、上記粘着剤組成物では、少なくとも
2種類のアクリルモノマーと、ビニル単量体とを予め重
合させアクリルポリマーを形成した後、該アクリルポリ
マーに光重合開始剤を添加して粘着剤組成物としている
ため、粘着剤組成物の製造工程が煩雑である。また、該
粘着剤組成物はアクリルポリマーを主成分とするため粘
度が高く、粘着剤組成物を塗布する際には加熱溶融する
必要がある(ホットメルト法)。ホットメルト法に必要
な設備は簡易であるが、粘着剤組成物の粘度が高いため
取り扱いが困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の不都合を解決するために創作されたものであり、その
目的は、硬化した後の強度と接着性に優れ、かつ、硬化
した後の柔軟性が高い紫外線硬化型の粘着剤組成物を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等が鋭意検討を
重ねた結果、粘着剤組成物の母材となる樹脂成分に特定
の種類のアクリルモノマーを特定の配合比率で添加する
ことによって、粘着シートの強度や、接着性だけではな
く、接着シートの柔軟性も高くなることを見出した。
【0007】かかる知見に基づいてなされた請求項1記
載の発明は、樹脂成分からなる母材と、紫外線照射によ
って前記母材を重合させる光重合開始剤とを有する粘着
剤組成物であって、前記母材は、t−ブチルアクリレー
トからなる第一の樹脂成分と、フェノキシエチルアクリ
レートからなる第二の樹脂成分とを含有し、前記第一の
樹脂成分の添加量は前記母材全体の2.5重量%以上2
0重量%以下にされ、前記第二の樹脂成分の添加量は前
記母材全体の2.5重量%以上20重量%以下にされた
粘着剤組成物である。請求項2記載の発明は、請求項1
記載の粘着剤組成物であって、前記母材は、アクリルモ
ノマーからなる樹脂液と、アクリルモノマーとアクリル
ポリマーとを混合した樹脂液のいずれか一方を主成分と
する第三の樹脂成分を含有する粘着剤組成物である。請
求項3記載の発明は、請求項2記載の粘着剤組成物であ
って、前記アクリルモノマーは、2−エチルへキシルア
クリレートとブチルアクリレートのいずれか一方又は両
方からなる粘着剤組成物である。請求項4記載の発明
は、請求項2記載の粘着剤組成物であって、前記アクリ
ルポリマーは、2−エチルへキシルアクリレートと、ブ
チルアクリレートと、アクリル酸とが重合してなる粘着
剤組成物である。請求項5記載の発明は、請求項2乃至
請求項3のいずれか1項記載の粘着剤組成物であって、
前記第三の樹脂成分にアクリル酸が添加された粘着剤組
成物である。請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求
項5のいずれか1項記載の粘着剤組成物であって、前記
母材の重合体に架橋構造を形成する架橋剤と、前記母材
の重合体に粘着性を付与する粘着付与剤とが添加された
粘着剤組成物である。請求項7記載の発明は、請求項6
記載の粘着剤組成物であって、前記架橋剤は架橋主剤で
あるイソシアネート化合物を含有する粘着剤組成物であ
る。請求項8記載の発明は、請求項6又は請求項7のい
ずれか1項記載の粘着剤組成物であって、前記架橋剤に
は、架橋助剤であるヒドロキシプロピルアクリレートが
添加された粘着剤組成物である。請求項9記載の発明
は、請求項6乃至請求項8のいずれか1項記載の粘着剤
組成物であって、前記粘着付与剤はロジンと、テルペン
フェノールのいずれか一方又は両方を含有する粘着剤組
成物である。請求項10記載の発明は、少なくとも2層
の粘着層を有し、前記粘着層の間に基材が配置された粘
着シートを製造する粘着シートの製造方法であって、支
持体の少なくとも一方の面に粘着剤組成物を塗布し、第
一の塗布層を形成する工程と、前記第一の塗布層上に前
記基材を配置する工程と、前記基材上に粘着剤組成物を
塗布し、第二の塗布層を形成する工程と、前記支持体の
配置された側の面と、前記第二の塗布層が配置された側
の面のいずれか一方又は両方に紫外線を照射し、前記第
一、第二の塗布層を硬化させて第一、第二の粘着層を形
成する工程とを有する粘着シートの製造方法である。請
求項11記載の発明は、少なくとも2層の粘着層を有
し、前記粘着層の間に基材が配置された粘着シートを製
造する粘着シートの製造方法であって、支持体の少なく
とも一方の面に粘着剤組成物を塗布し、第一の塗布層を
形成する工程と、前記基材の一方の面に粘着剤組成物を
塗布し、第二の塗布層を形成する工程と、前記支持体上
の前記第一の塗布層表面と、前記基材の前記第二の塗布
層が形成されていない面とを互いに密着させる工程と、
前記支持体の配置された側の面と、前記第二の塗布層が
配置された側の面のいずれか一方又は両方に紫外線を照
射し、前記第一、第二の塗布層を硬化させて第一、第二
の粘着層を形成する工程とを有する粘着シートの製造方
法である。
【0008】尚、第三の樹脂成分に含有されるアクリル
モノマーとはアクリレート(アクリル酸エステル)、又
はメタクリレートを指す。アクリルポリマーとはアクリ
ルモノマーの重合体を指す。また、第一の樹脂成分であ
るt−ブチルアクリレートを下記化学式(1)に示し、
第二の樹脂成分であるフェノキシアクリレートを下記化
学式(2)に示す。
【0009】
【化1】
【0010】
【化2】
【0011】本発明は上記のように構成されており、本
発明の粘着材組成物に紫外線を照射すると、第一、第二
の樹脂成分であるt−ブチルアクリレートとフェノキシ
アクリレートとが第三の樹脂成分の重合に組み込まれ
る。t−ブチルアクリレートとフェノキシアクリレート
のようなアクリレートが重合に組み込まれた場合、メタ
クリレートが重合に組み込まれた場合に比べて得られる
重合体の柔軟性が高くなる。従って、硬化した粘着剤組
成物からなる粘着層は適度な柔軟性を有し、該粘着層を
有する粘着シートを曲面に接着させた場合に、端部が曲
面から浮き上がることがない。
【0012】また、アクリル酸やヒドロキシプロピルア
クリレートは架橋主剤であるイソシアネートと反応し、
架橋構造の架橋点として機能するので、架橋主剤と架橋
助剤の両方を含有する架橋剤を用いると、より発達した
網状構造が形成される。また、本発明の粘着剤組成物に
はロジンやテルペンフェノール等の粘着付与剤が添加さ
れているので、粘着シートの接着性も高い。
【0013】母材の主成分である第三の樹脂成分として
は、アクリルモノマー又は、アクリルモノマーとアクリ
ルポリマーの混合物を用いることができる。第三の樹脂
成分がアクリルポリマーのみからなる場合は、粘着剤組
成物全体の粘度が高くなり、粘着剤組成物の塗布工程が
困難になるので好ましくない。また、本発明によれば、
予め母材を構成する樹脂成分を重合させる必要がないの
で、粘着剤組成物を作成する工程は簡易である。
【0014】
【発明の実施の形態】先ず、本発明の粘着剤組成物を以
下のように作製する。t−ブチルアクリレートである第
一の樹脂成分と、フェノキシアクリレートである第二の
樹脂成分と、アクリルモノマー又はアクリルモノマーと
アクリルポリマーとの混合物である第三の樹脂成分とか
らなる母材に対し、架橋剤と、粘着付与剤と、光重合開
始剤とを所定の配合比率で添加、混合し、紫外線を照射
しない条件で粘着剤組成物を作製する。
【0015】ここでは、第一の樹脂成分の含有量と第二
の樹脂成分の含有量とを、それぞれ母材全体の2.5重
量%以上20重量%以下とした。また、第一〜第三の樹
脂成分はそれぞれ常温でペースト状であり、紫外線を照
射しない条件では第一〜第三の樹脂成分の重合反応は起
こらないので、粘着剤組成物はペースト状である。
【0016】次に、上記粘着剤組成物を用いて本発明の
粘着シートを下記のように作製する。図1の符号10は
粘着シートの製造に用いられる製造装置の一例を示して
おり、製造装置10は第一、第二の塗布装置14、21
と、貼り合わせ装置17と、紫外線照射装置23とを有
している。
【0017】この製造装置10を用いて粘着シートを作
製するには、先ず、支持体である剥離テープ51が巻き
芯に巻き回されてなる第一のロール12を製造装置10
の巻き出し軸11に装着する。ここでは、剥離テープ5
1として膜厚150μmの剥離紙を用いた。
【0018】次いで、第一のロール12から剥離テープ
51の端部を第一の塗布装置14に繰り出し、第一の塗
布装置14によって剥離テープ51表面に粘着剤組成物
を塗布すると、剥離テープ51表面に粘着剤組成物の塗
布層(第一の塗布層)が形成される。図2(a)の符号
61は第一の塗布層が形成された状態のテープを示して
おり、同図の符号51は第一の塗布層を示している。製
造装置10の第二の巻き出し軸15には、基材であるテ
ープ状の不織布55が巻き芯に巻き回されてなる第二の
ロール16が装着されており、第二のロール16から不
織布55端部を繰り出し、不織布55と、第一の塗布層
52が形成された状態のテープ61とをそれぞれ貼り合
わせ装置17に送る。
【0019】貼り合わせ装置17は圧着ロール18、1
9を有しており、第一の塗布層52が配置された側の面
と、不織布55とを向かい合わせた状態で、テープ61
と不織布55とを圧着ロール18、19間に通すと、一
方の圧着ロール18によって支持されたテープ61の第
一の塗布層52表面に、他方の圧着ロール19によって
不織布55が押しつけられ、不織布55が第一の塗布層
52表面に貼着される。図2(b)の符号62はその状
態のテープを示している。
【0020】不織布55が貼着された状態のテープ62
を第二の塗布装置23に送し、第二の塗布装置21によ
ってテープ62の不織布55表面に粘着剤組成物を塗布
すると、不織布55表面に第二の塗布層が形成される。
図2(c)の符号64はその状態のテープを示してお
り、図2(c)の符号54は第二の塗布層を示してい
る。次に、第二の塗布層54が形成された状態のテープ
64を紫外線照射装置23へ送り、テープ64の第二の
塗布層54表面に紫外線を照射する。少なくとも第二の
塗布層54と不織布55は紫外線を透過するので、紫外
線は第一の塗布層52にも照射される。
【0021】第一、第二の塗布層52、54に紫外線が
照射されると、粘着剤組成物に含有された光重合開始剤
によって母材の重合反応が開始する。このとき、架橋助
剤が架橋主剤の架橋点となり、母材の重合体に網状構造
が形成されると共に、粘着付与剤によって塗布層全体に
粘着性が発現する。
【0022】図2(d)の符号65は母材の重合によっ
て第一、第二の塗布層52、54が硬化した状態のテー
プを示している。同図の符号53、57は第一、第二の
塗布層52、54が硬化して形成された第一、第二の粘
着層をそれぞれ示しており、第一、第二の粘着層53、
57と、粘着層53、57間に配置された不織布55と
で本発明の粘着シート50が構成される。その状態のテ
ープ65を製造装置10の巻き取り軸25によって巻き
取ると、巻き取り軸25周囲に第三のロール27が形成
される。
【0023】第三のロール27からテープ65を繰り出
し、所望形状にカットした後剥離テープ51をめくれ
ば、粘着シート50から剥離テープ51が剥離される。
粘着シート50の不織布55の両面には、それぞれ粘着
性を有する第一、第二の粘着層53、57が配置されて
いるので、該粘着テープ51は両面粘着テープとして機
能する。
【0024】以上は、第一の塗布層52に貼着された不
織布55に粘着剤組成物を塗布する場合について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではない。図3の
符号30は製造装置の他の例を示しており、第二の巻き
出し軸35に装着された第二のロール36から不織布7
5を第二の塗布装置41に繰り出し、第二の塗布装置4
1によって不織布75表面に第二の塗布層を形成する。
図4(a)の符号82は不織布75表面に第二の塗布層
74が形成された状態のテープを示している。
【0025】これとは別に、第一の巻き出し軸31に装
着された第一のロール32から剥離テープ71を繰り出
し、第一の塗布装置41によって図2(a)に示したも
のと同じ構造のテープ82を作製する。その状態のテー
プ82と、第二の塗布層74が形成された状態のテープ
82とをそれぞれ貼り合わせ装置37へ送り、第一の塗
布層72と不織布75とを対向させた状態で、テープ8
1、82を圧着ロール38、39間に通すと、圧着ロー
ル38、39によって不織布75が第一の塗布層72に
押しつけられ、テープ81、82が互いに貼り合わされ
る。
【0026】図4(b)の符号84は2枚のテープ8
1、82が貼り合わされてなる1枚のテープを示してお
り、該テープ84を紫外線照射装置43内を送り、紫外
線を照射すると第一、第二の塗布層72、74が硬化し
て第一、第二の粘着層となる。図4(c)の符号85は
その状態のテープを示しており、第一、第二の粘着層7
3、77と不織布75とで本発明の粘着シート70が構
成される。粘着シート70が形成された状態のテープ8
5を巻き取り軸45で巻き取れば、巻き取り軸45周囲
に第三のロール47が形成される。
【0027】以上は、基材と2つの粘着層とからなる粘
着シートについて説明したが、本発明はこれに限定され
るものでは無い。例えば、基材を挟んで粘着層が3つ以
上積層された粘着シートや、一つの粘着層からなり基材
を有しない粘着シートも本発明には含まれる。
【0028】以上は第二の塗布層52を露出させた状態
で紫外線を照射する場合について説明したが、本発明は
これに限定されるものではない。紫外線を照射する前
に、最上層に位置する塗布層(図2(c)では第二の塗
布層54)表面に剥離シートを貼付して大気から該塗布
層を遮断すれば、母材が重合する際に酸素によって重合
反応が阻害されず、形成される粘着層の強度がより高く
なる。また、紫外線照射後の粘着シート50を約50℃
の温度条件で24時間以上加熱保存すれば、第一、第二
の粘着層53、57内で母材の網状構造が更に発達する
ので、粘着シート50の強度がより高くなる。
【0029】
【実施例】第一の樹脂成分であるt−ブチルアクリレー
トと、第二の樹脂成分であるフェノキシアクリレート
と、下記表1に示す組成の第三の樹脂成分と、架橋剤
と、粘着付与剤と、光重合開始剤とをそれぞれ下記表1
に示す配合比率で配合し、実施例1〜6の粘着剤組成物
を得た。
【0030】
【表1】
【0031】実施例1、2ではアクリルモノマーである
2−エチルへキシルアクリレートにアクリル酸が添加さ
れた樹脂液を第三の樹脂成分として用いた。実施例3、
5ではアクリルモノマーであるブチルアクリレートにア
クリル酸が添加された樹脂液を第三の樹脂成分として用
いた。また、実施例4、6では、アクリルモノマーであ
る2−エチルへキシルアクリレート30重量%と、アク
リルモノマーであるブチルアクリレート66重量%と、
アクリル酸4重量%とからなる樹脂液を重合させ、それ
ら2種類のアクリルモノマーとアクリル酸とが重合して
なるアクリルポリマーの含有量が樹脂液全体の約25重
量%にされたものを用いた。
【0032】また、上記表1から明らかなように、実施
例1、5の粘着剤組成物では母材100重量部中に第
一、第二の樹脂成分がそれぞれ20重量部ずつ添加され
ており、母材全体に対する第一、第二の樹脂成分の添加
量はそれぞれ20重量%である。実施例2、3では母材
100重量部中に第一の樹脂成分が10重量部、第二の
樹脂成分が20重量部添加されており、母材全体に対す
る第一の樹脂成分の添加量は10重量%、第二の樹脂成
分の添加量は20重量%になる。実施例4では母材9
5.7重量部中に第一、第二の樹脂成分がそれぞれ5重
量部ずつ添加されており、母材全体に対する第一、第二
の樹脂成分の添加量はそれぞれ約5.2重量%になる。
実施例6では母材95.4重量部中に第一、第二の樹脂
成分がそれぞれ2.5重量部ずつ添加されており、母材
全体に対する第一、第二の樹脂成分の添加量はそれぞれ
約2.6%になる。
【0033】光重合開始剤としては、開始剤PO(芳香
族系光重合開始剤とホスフィンオキサイド系光重合開始
剤との混合物)と、それぞれチバ・スペシャルティ・ケ
ミカルズ(株)社製である商品名「ダロキュア117
3」と、商品名「イルガキュア819」とを用い、粘着
付与剤としては、水添ロジンである荒川化学工業(株)
社製の商品名「KE311」と、テルペンフェノールで
あるヤスハラケミカル(株)社製の商品名「U115」
と、アクリル系粘着付与剤とを用いた。
【0034】架橋主剤として、武田薬品工業(株)社製
の商品名「TMXDI」と、日本ポリウレタン工業
(株)社製の商品名「コロネートL」とを用いた。尚、
「TMXDI」はトリメチルキシレリンジイソシアネー
トであり、「コロネートL」はTDI系イソシアネート
変性架橋剤である。実施例1〜6の粘着剤組成物を用い
て上記図2(a)〜(d)の工程で膜厚150μmの粘
着シート50をそれぞれ作製し、更に、該粘着シート5
0を50℃で72時間保存して実施例1〜6の粘着シー
ト50を得た。これとは別に、比較例として下記表2に
示す配合比率で比較例1〜13の粘着剤組成物を作製
し、該粘着剤組成物を用いて実施例1と同じ条件で比較
例1〜13の粘着シートを作製した。
【0035】
【表2】
【0036】尚、比較例1〜5はフェノキシエチルアク
リレートを用いないで粘着剤組成物を作製した場合であ
り、比較例6〜8はt−ブチルアクリレートを用いない
で粘着剤組成物を作製した場合である。また、比較例
9、10はt−ブチルアクリレートの添加量を母材10
0重量部に対して30重量部とした場合であり、比較例
11、12はフェノキシエチルアクリレートの添加量を
母材100重量部に対して30重量部とした場合であ
る。また、比較例13はフェノキシエチルアクリレート
とt−ブチルアクリレートを両方共用いなかった場合で
ある。実施例1〜6の粘着シート50と比較例1〜13
の粘着シートとを用いて下記に示す「保持力試験」と、
「剥離強度試験」と、「曲面接着性試験」と、「定荷重
剥離試験」とをそれぞれ行った。
【0037】〔保持力試験〕長方形形状の第一の貼着対
象物91の一端に実施例1〜6の粘着シート50をそれ
ぞれ貼付し、図5に示すように、粘着シート50を挟ん
だ状態で長方形形状の第二の貼着対象物92の一端を、
第一の貼着対象物91の一端とを重ね合わせた後、重さ
2kgのローラーを一往復させることによって第一、第
二の貼着対象物91、92を貼り合わせて6種類の試験
片90を作製した。ここでは、第一の貼着対象物91と
してステンレス板(以下SUSと略記する)を用い、第
二の貼着対象物92として膜厚25μmのポリエチレン
テレフタレートフィルム(以下PETと略記する)を用
いた。また、粘着シート50は一辺の大きさが25mm
の正方形形状のものを用いた。
【0038】次いで、40℃、100℃の異なる温度条
件で、第二の貼着対象物92の他端に1kgの荷重をか
けて放置し、1時間後に第一、第二の貼着対象物91、
92の貼着された部分に生じるずれの大きさ(mm)、
又は、第二の貼着対象物92が剥がれるの要した時間を
それぞれ測定した。
【0039】〔剥離強度試験〕上記保持力試験と同じ工
程で第一、第二の貼着対象物91、92を貼り合わせ、
室温で1時間放置して試験片90とした。ここでは、粘
着シート50として縦70mm、横20mmの長方形形
状のものを用いた。また、第二の貼着対象物92として
は、保持力試験に用いたものと同じPETを用い、第一
の貼着対象物91としては以下SUS、アクリルニトリ
ルブタジエンスチレン樹脂フィルム(以下、ABSと略
記する)、ポリスチレン樹脂フィルム(以下PSと略記
する)、ポリプロピレン(以下PPと略記する)の4種
類を用いて、各実施例1〜6について計4種類の試験片
を作成した。
【0040】これらの試験片を用い、図6に示すよう
に、第二の貼着対象物92の粘着シート50に貼着され
た側とは反対側の端部を180℃に折り曲げて該端部を
引張速度300mm/分の条件で引張り、第二の貼着対
象物92が第一の貼着対象物91から剥離されるときの
剥離強度を測定した。尚、測定雰囲気は温度23℃±2
℃、相対湿度65±5%であった。
【0041】〔曲面接着性試験〕膜厚2mm、長さ20
0mmの板状の第一の貼着対象物91と、膜厚0.5μ
m、縦20mm、横150mmの板状の第二の貼着対象
物92とをそれぞれ用意し、図7(a)に示すように、
第二の貼着対象物92の一面全体に粘着シート50が密
着した状態で第一、第二の貼着対象物91、92を貼り
合わせた後、温度23℃±2℃、相対湿度65±5%の
条件で24時間放置して試験片90とした。
【0042】ここでは、第二の貼着対象物92は第一の
貼着対象物91の中央位置に位置し、第一の貼着対象物
91の第二の貼着対象物92と重なり合わない両端部の
長さはそれぞれ25mmであった。また、第一の貼着対
象物としてはアルミニウム板を用い、第二の貼着対象物
92としてアルミニウム板を、第一の貼着対象物91と
してはABS、PS、アクリル板の3種類を用い、各実
施例1〜6について計3種類の試験片90を作製した。
【0043】次いで、50℃の温度条件で、第一の貼着
対象物91の一端から他端までの距離が190mmにな
るように各試験片90を折り曲げ(図7(b))、その
状態を24時間維持した後、各試験片90を観察し、第
二の貼着対象物92の端部に生じる浮きの大きさ(単
位:mm)を測定した。また、浮きの大きさが10mm
以上の場合を「×」として評価した。
【0044】〔定荷重剥離試験〕上記「剥離強度試験」
で作製した試験片90を第二の貼着対象物92が貼付さ
れた面を下側に向けて配置し、「剥離強度試験」と同じ
測定雰囲気で、第二の貼着対象物92の粘着シート50
に貼着された側とは反対側の端部を鉛直方向に100g
の荷重で引張り(図8)、その状態を24時間維持した
後、第二の貼着対象物92が第一の貼着対象物91表面
から剥離される距離(剥離距離、単位:mm)を測定し
た。
【0045】上記実施例1〜6について「保持力試
験」、「剥離強度試験」の結果を下記表3に記載し、
「曲面接着性試験」の結果を下記表4に、「定荷重試
験」の結果を下記表5にそれぞれ記載する。また、比較
例1〜13について「保持力試験」、「剥離強度試験」
の結果を下記表6に記載し、「曲面接着性試験」の結果
を下記表7に、「定荷重試験」の結果を下記表8にそれ
ぞれ記載する。
【0046】
【表3】
【0047】
【表4】
【0048】
【表5】
【0049】
【表6】
【0050】
【表7】
【0051】
【表8】
【0052】尚、「保持力試験」は値が小さい程保持力
が大きいことを示しており、「剥離強度試験」は値が大
きい程剥離強度が大きいことを示す。また、「曲面接着
性試験」は値が小さい程粘着層の耐反発性及び柔軟性が
高いことを示し、「定荷重剥離試験」は値が小さいほど
静的荷重に強いことを示す。また、上記表中のAF、C
F、Jはそれぞれ粘着シート50が剥離されたときの状
態を示し、AFは界面破壊(Adhension Fa
ilure)を、CFは凝集破壊(Cohesive
Failure)を示す。
【0053】上記表3、表8から分かるように、実施例
1〜6の粘着シート50は「保持力試験」、「剥離強度
試験」、「曲面接着性試験」、「定荷重試験」において
それぞれ高い評価結果が得られた。他方、フェノキシエ
チルアクリレートを含有しない比較例3、4やt−ブチ
ルアクリレートを含有しない比較例6〜8は第二の貼着
対象物92を一時間保持できないほど保持力が低く、ま
た、「剥離強度試験」において実施例の破壊が全て界面
破壊(AF)だったのに対し、比較例3、4、6〜8は
粘着層自身が破壊される凝集破壊(CF)であり、粘着
シート50の強度が低いことが分かる。
【0054】また、フェノキシエチルアクリレートを有
していないが、粘着付与剤の添加量が大い比較例5は、
粘着性が高いため充分な保持力を示したが、剥離強度の
剥離の様態がCFであり、粘着層の強度が低いことが分
かる。また、フェノキシアクリレートの添加量とt−ブ
チルアクリレートの添加量がそれぞれ母材95重量部に
対して30重量部以上である比較例9〜12や、フェノ
キシエチルアクリレートとt−ブチルアクリレートのい
ずれか一方のみが添加されている比較例1、2、6は
「曲面接着性」や「定荷重剥離」に対する評価が低く、
粘着層の柔軟性や定荷重に対する接着強度が低いことが
わかる。
【0055】以上は第三の樹脂成分としてブチルアクリ
レート、2−エチルへキシルアクリレートを用いる場合
について説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はない。例えば、n−プロピルアクリレート、ノニルア
クリレート、イソオクチルアクリレート等のアクリルモ
ノマー又はこれらのアクリルモノマーとアクリルポリマ
ーとの混合物を用いることができる。
【0056】架橋主剤はイソシアネート化合物に限定さ
れるものではなく、例えば、エポキシ樹脂や種々のアク
リレート、又はビニル基等の官能基を有する多官能モノ
マーやそのオリゴマー等種々のものを用いることがで
き、架橋助剤としてはヒドロキシプロピルアクリレート
以外にも、例えば、2−ヒドロキシエチルアクリレート
等のアクリル酸エステルの誘導体、フェノキシジエチレ
ングリコールアクリレート等のオリゴエステルアクリレ
ート、水酸基やカルボキシル基、アミン基等を有するモ
ノマー等を用いることができる。また、粘着付与剤とし
ては、ロジンエステル樹脂、ロジン変性フェノール樹
脂、種々のテルペン樹脂、低分子量のブチルゴムやポリ
ブテン、アクリル系樹脂、キシレン系樹脂等も用いるこ
とができる。
【0057】基材55に用いる不織布の素材としては、
例えば、ガラス繊維、アクリル繊維、ナイロン繊維、ポ
リエステル繊維等の合成繊維、又は、綿繊維等種々の天
然繊維を用いることができる。基材55として不織布を
用い、図2、図4に示すように基材55上に粘着剤組成
物を塗布する場合は、粘着剤組成物が含浸しないものが
好ましい。また、基材55は不織布に限定されるもので
はなく、例えば、ポリエステルフィルム、OPP(二軸
延伸ポリプロピレン)フィルム等の種々の樹脂フィルム
も用いることができる。いずれの場合にしろ、基材55
としては紫外線の透過性が高いものが好ましい。また、
本発明の粘着剤組成物に、老化防止剤、着色剤等種々の
添加剤を添加することも可能である。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、t−ブチルアクリレー
トとフェノキシアクリレートの両方が母材に適量添加さ
れることによって、硬化した後の塗布層(粘着層)の接
着性が低下することなく、粘着層の強度や柔軟性が高く
なっているので、本発明の粘着シートを被着体の曲面の
接着に用いることが可能にされている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の粘着シートの製造に用いる製造装置の
一例を説明するための図
【図2】(a)〜(d):本発明の粘着シートの製造工程の
一例を説明するための図
【図3】本発明の粘着シートの製造に用いる製造装置の
他の例を説明するための図
【図4】(a)〜(c):本発明の粘着シートの製造工程の
他の例を説明するための図
【図5】保持力試験の試験方法を説明するための図
【図6】剥離強度試験の試験方法を説明するための図
【図7】(a)、(b):曲面接着性試験の試験方法を説明
するための図
【図8】定荷重剥離試験の試験方法を説明するための図
【符号の説明】
50、70……粘着シート 51、71……支持体(剥離テープ) 52、72……第一の塗布層 53、73……第一の粘着層 54、74……第二の塗布層 55、75……基材(不織布) 57、77……第二の粘着層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年10月23日(2001.10.
23)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】尚、第三の樹脂成分に含有されるアクリル
モノマーとはアクリレート(アクリル酸エステル)、又
はメタクリレートを指す。アクリルポリマーとはアクリ
ルモノマーの重合体を指す。また、第一の樹脂成分であ
るt−ブチルアクリレートを下記化学式(1)に示し、
第二の樹脂成分であるフェノキシエチルアクリレートを
下記化学式(2)に示す
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【化2】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】本発明は上記のように構成されており、本
発明の粘着材組成物に紫外線を照射すると、第一、第二
の樹脂成分であるt−ブチルアクリレートとフェノキシ
エチルアクリレートとが第三の樹脂成分の重合に組み込
まれる。t−ブチルアクリレートとフェノキシエチルア
クリレートのようなアクリレートが重合に組み込まれた
場合、メタクリレートが重合に組み込まれた場合に比べ
て得られる重合体の柔軟性が高くなる。従って、硬化し
た粘着剤組成物からなる粘着層は適度な柔軟性を有し、
該粘着層を有する粘着シートを曲面に接着させた場合
に、端部が曲面から浮き上がることがない。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【発明の実施の形態】先ず、本発明の粘着剤組成物を以
下のように作製する。t−ブチルアクリレートである第
一の樹脂成分と、フェノキシエチルアクリレートである
第二の樹脂成分と、アクリルモノマー又はアクリルモノ
マーとアクリルポリマーとの混合物である第三の樹脂成
分とからなる母材に対し、架橋剤と、粘着付与剤と、光
重合開始剤とを所定の配合比率で添加、混合し、紫外線
を照射しない条件で粘着剤組成物を作製する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】これとは別に、第一の巻き出し軸31に装
着された第一のロール32から剥離テープ71を繰り出
し、第一の塗布装置34によって図2(a)に示したも
のと同じ構造のテープ81を作製する。その状態のテー
プ81と、第二の塗布層74が形成された状態のテープ
82とをそれぞれ貼り合わせ装置37へ送り、第一の塗
布層72と不織布75とを対向させた状態で、テープ8
1、82を圧着ロール38、39間に通すと、圧着ロー
ル38、39によって不織布75が第一の塗布層72に
押しつけられ、テープ81、82が互いに貼り合わされ
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】以上は第二の塗布層54を露出させた状態
で紫外線を照射する場合について説明したが、本発明は
これに限定されるものではない。紫外線を照射する前
に、最上層に位置する塗布層(図2(c)では第二の塗
布層54)表面に剥離シートを貼付して大気から該塗布
層を遮断すれば、母材が重合する際に酸素によって重合
反応が阻害されず、形成される粘着層の強度がより高く
なる。また、紫外線照射後の粘着シート50を約50℃
の温度条件で24時間以上加熱保存すれば、第一、第二
の粘着層53、57内で母材の網状構造が更に発達する
ので、粘着シート50の強度がより高くなる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】
【実施例】第一の樹脂成分であるt−ブチルアクリレー
トと、第二の樹脂成分であるフェノキシエチルアクリレ
ートと、下記表1に示す組成の第三の樹脂成分と、架橋
剤と、粘着付与剤と、光重合開始剤とをそれぞれ下記表
1に示す配合比率で配合し、実施例1〜6の粘着剤組成
物を得た。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0054
【補正方法】変更
【補正内容】
【0054】また、フェノキシエチルアクリレートを有
していないが、粘着付与剤の添加量が大い比較例5は、
粘着性が高いため充分な保持力を示したが、剥離強度の
剥離の様態がCFであり、粘着層の強度が低いことが分
かる。また、フェノキシエチルアクリレートの添加量と
t−ブチルアクリレートの添加量がそれぞれ母材95重
量部に対して30重量部以上である比較例9〜12や、
フェノキシエチルアクリレートとt−ブチルアクリレー
トのいずれか一方のみが添加されている比較例1、2、
6は「曲面接着性」や「定荷重剥離」に対する評価が低
く、粘着層の柔軟性や定荷重に対する接着強度が低いこ
とがわかる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、t−ブチルアクリレー
トとフェノキシエチルアクリレートの両方が母材に適量
添加されることによって、硬化した後の塗布層(粘着
層)の接着性が低下することなく、粘着層の強度や柔軟
性が高くなっているので、本発明の粘着シートを被着体
の曲面の接着に用いることが可能にされている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 4/00 C09J 4/00 7/02 7/02 Z 175/04 175/04 193/00 193/00 Fターム(参考) 4J004 AA01 AA10 AB01 AB05 AB07 CA02 CA03 CA04 CA06 CA07 CB01 CC02 DB02 EA01 EA05 EA06 GA01 4J011 AC04 BA04 PA69 4J040 BA172 BA202 DF002 DF032 EC001 EF102 EF282 FA081 FA091 FA141 FA161 GA05 GA07 JA01 JA09 JB02 JB07 KA16 KA26 LA06 MA02 MA10 MB03 MB10 PA23 PA30 PA32 4J100 AJ02R AL03P AL04R AL08Q BA04Q BC43Q

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂成分からなる母材と、紫外線照射によ
    って前記母材を重合させる光重合開始剤とを有する粘着
    剤組成物であって、 前記母材は、t−ブチルアクリレートからなる第一の樹
    脂成分と、フェノキシエチルアクリレートからなる第二
    の樹脂成分とを含有し、 前記第一の樹脂成分の添加量は前記母材全体の2.5重
    量%以上20重量%以下にされ、 前記第二の樹脂成分の添加量は前記母材全体の2.5重
    量%以上20重量%以下にされた粘着剤組成物。
  2. 【請求項2】前記母材は、アクリルモノマーからなる樹
    脂液と、アクリルモノマーとアクリルポリマーとを混合
    した樹脂液のいずれか一方を主成分とする第三の樹脂成
    分を含有する請求項1記載の粘着剤組成物。
  3. 【請求項3】前記アクリルモノマーは、2−エチルへキ
    シルアクリレートとブチルアクリレートのいずれか一方
    又は両方からなる請求項2記載の粘着剤組成物。
  4. 【請求項4】前記アクリルポリマーは、2−エチルへキ
    シルアクリレートと、ブチルアクリレートと、アクリル
    酸とが重合してなる請求項2記載の粘着剤組成物。
  5. 【請求項5】前記第三の樹脂成分にアクリル酸が添加さ
    れた請求項2乃至請求項4のいずれか1項記載の粘着剤
    組成物。
  6. 【請求項6】前記母材の重合体に架橋構造を形成する架
    橋剤と、前記母材の重合体に粘着性を付与する粘着付与
    剤とが添加された請求項1乃至請求項5のいずれか1項
    記載の粘着剤組成物。
  7. 【請求項7】前記架橋剤は架橋主剤であるイソシアネー
    ト化合物を含有する請求項6記載の粘着剤組成物。
  8. 【請求項8】前記架橋剤には、架橋助剤であるヒドロキ
    シプロピルアクリレートが添加された請求項6又は請求
    項7のいずれか1項記載の粘着剤組成物。
  9. 【請求項9】前記粘着付与剤はロジンと、テルペンフェ
    ノールのいずれか一方又は両方を含有する請求項6乃至
    請求項8のいずれか1項記載の粘着剤組成物。
  10. 【請求項10】少なくとも2層の粘着層を有し、前記粘
    着層の間に基材が配置された粘着シートを製造する粘着
    シートの製造方法であって、 支持体の少なくとも一方の面に粘着剤組成物を塗布し、
    第一の塗布層を形成する工程と、 前記第一の塗布層上に前記基材を配置する工程と、 前記基材上に粘着剤組成物を塗布し、第二の塗布層を形
    成する工程と、 前記支持体の配置された側の面と、前記第二の塗布層が
    配置された側の面のいずれか一方又は両方に紫外線を照
    射し、前記第一、第二の塗布層を硬化させて第一、第二
    の粘着層を形成する工程とを有する粘着シートの製造方
    法。
  11. 【請求項11】少なくとも2層の粘着層を有し、前記粘
    着層の間に基材が配置された粘着シートを製造する粘着
    シートの製造方法であって、 支持体の少なくとも一方の面に粘着剤組成物を塗布し、
    第一の塗布層を形成する工程と、 前記基材の一方の面に粘着剤組成物を塗布し、第二の塗
    布層を形成する工程と、 前記支持体上の前記第一の塗布層表面と、前記基材の前
    記第二の塗布層が形成されていない面とを互いに密着さ
    せる工程と、 前記支持体の配置された側の面と、前記第二の塗布層が
    配置された側の面のいずれか一方又は両方に紫外線を照
    射し、前記第一、第二の塗布層を硬化させて第一、第二
    の粘着層を形成する工程とを有する粘着シートの製造方
    法。
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