JP2003088875A - 水系でアメーバと共存するレジオネラ属菌の除菌方法 - Google Patents
水系でアメーバと共存するレジオネラ属菌の除菌方法Info
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- JP2003088875A JP2003088875A JP2001286502A JP2001286502A JP2003088875A JP 2003088875 A JP2003088875 A JP 2003088875A JP 2001286502 A JP2001286502 A JP 2001286502A JP 2001286502 A JP2001286502 A JP 2001286502A JP 2003088875 A JP2003088875 A JP 2003088875A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】非ハロゲン系化合物を用いて、水系において、
アメーバと共存するレジオネラ属菌を除菌し、その増殖
を防止することができる水系でアメーバと共存するレジ
オネラ属菌の除菌方法を提供する。 【解決手段】アメーバとレジオネラ属菌とが共存する水
系に、マレイミド類を添加することを特徴とする水系で
アメーバと共存するレジオネラ属菌の除菌方法。
アメーバと共存するレジオネラ属菌を除菌し、その増殖
を防止することができる水系でアメーバと共存するレジ
オネラ属菌の除菌方法を提供する。 【解決手段】アメーバとレジオネラ属菌とが共存する水
系に、マレイミド類を添加することを特徴とする水系で
アメーバと共存するレジオネラ属菌の除菌方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水系でアメーバと
共存するレジオネラ属菌の除菌方法に関する。さらに詳
しくは、本発明は、冷凍装置の循環冷却水や、24時間
風呂の循環温水などの冷温水系、蓄熱水系などで、アメ
ーバと共存するレジオネラ属菌を除菌し、その増殖を防
止することができる水系でアメーバと共存するレジオネ
ラ属菌の除菌方法に関する。
共存するレジオネラ属菌の除菌方法に関する。さらに詳
しくは、本発明は、冷凍装置の循環冷却水や、24時間
風呂の循環温水などの冷温水系、蓄熱水系などで、アメ
ーバと共存するレジオネラ属菌を除菌し、その増殖を防
止することができる水系でアメーバと共存するレジオネ
ラ属菌の除菌方法に関する。
【0002】
【従来の技術】空調設備や、冷蔵庫、冷凍庫などに用い
られる冷凍装置では、熱交換を効率的に行うために、開
放型の冷却塔などを用いて冷却した循環水を利用するこ
とが多い。かかる循環水中には、外部から微生物などが
入り込んで増殖しやすく、スライムなどによる熱交換器
の熱交換効率の低下や、ろ過機の詰まりなどの障害を起
こすほか、病原細菌、特にレジオネラ属菌などが増殖し
て飛散すると、特殊な肺炎、例えば、在郷軍人病やポン
ティアック熱のような病気の原因となる。このような微
生物による問題の対策として、循環水系に抗菌剤を注入
して細菌類の増殖を抑制する方法や、装置内を物理的に
清掃洗浄し、あるいは洗浄剤を用いて化学的に洗浄する
方法などが用いられてきた。そして、レジオネラ属菌を
除菌する殺菌剤として、従来から種々の化合物が提案さ
れているが、ハロゲン系の化合物が多く、これらの化合
物は、近年、環境への影響が問題視されるようになって
きており、安全性の面からも新しい薬剤が求められてい
る。また、実験室内で殺菌効果を示す薬剤でも、実際に
稼働している水系に使用してみると、必ずしも十分な効
果が得られないことが多かった。また、自然界における
レジオネラ属菌は、アメーバなどの細菌捕食性原生動物
などに捕食されてもなお寄生して繁殖し、共存すること
が知られている。本発明者らの研究の結果、アメーバと
共存するレジオネラ属菌に対して、従来より公知の殺菌
剤は、ほとんど除菌効果を示さないことが分かった。こ
のために、水系でアメーバと共存するレジオネラ属菌の
有効な除菌方法が必要となった。一方、マレイミド類が
抗菌活性を有することは知られている。例えば、特公昭
39−17546号公報には、マレイミド又はN−カル
バモイルマレイミドを含有する農工業用殺菌剤が提案さ
れ、イネのいもち病の防止や、パルプ製造工程における
白水のスライム防止への適用が例示されている。また、
特開昭63−156703号公報には、船底防汚塗料、
漁網防汚塗料などに用いられる2−ハロ−N−(2',6'
−ジアルキルフェニル)マレイミドを含有する水中生物
防除剤が提案されている。しかし、マレイミド類が、冷
却水系などに添加して、アメーバと共存するレジオネラ
属菌を除菌するのに有効であることは知られていなかっ
た。
られる冷凍装置では、熱交換を効率的に行うために、開
放型の冷却塔などを用いて冷却した循環水を利用するこ
とが多い。かかる循環水中には、外部から微生物などが
入り込んで増殖しやすく、スライムなどによる熱交換器
の熱交換効率の低下や、ろ過機の詰まりなどの障害を起
こすほか、病原細菌、特にレジオネラ属菌などが増殖し
て飛散すると、特殊な肺炎、例えば、在郷軍人病やポン
ティアック熱のような病気の原因となる。このような微
生物による問題の対策として、循環水系に抗菌剤を注入
して細菌類の増殖を抑制する方法や、装置内を物理的に
清掃洗浄し、あるいは洗浄剤を用いて化学的に洗浄する
方法などが用いられてきた。そして、レジオネラ属菌を
除菌する殺菌剤として、従来から種々の化合物が提案さ
れているが、ハロゲン系の化合物が多く、これらの化合
物は、近年、環境への影響が問題視されるようになって
きており、安全性の面からも新しい薬剤が求められてい
る。また、実験室内で殺菌効果を示す薬剤でも、実際に
稼働している水系に使用してみると、必ずしも十分な効
果が得られないことが多かった。また、自然界における
レジオネラ属菌は、アメーバなどの細菌捕食性原生動物
などに捕食されてもなお寄生して繁殖し、共存すること
が知られている。本発明者らの研究の結果、アメーバと
共存するレジオネラ属菌に対して、従来より公知の殺菌
剤は、ほとんど除菌効果を示さないことが分かった。こ
のために、水系でアメーバと共存するレジオネラ属菌の
有効な除菌方法が必要となった。一方、マレイミド類が
抗菌活性を有することは知られている。例えば、特公昭
39−17546号公報には、マレイミド又はN−カル
バモイルマレイミドを含有する農工業用殺菌剤が提案さ
れ、イネのいもち病の防止や、パルプ製造工程における
白水のスライム防止への適用が例示されている。また、
特開昭63−156703号公報には、船底防汚塗料、
漁網防汚塗料などに用いられる2−ハロ−N−(2',6'
−ジアルキルフェニル)マレイミドを含有する水中生物
防除剤が提案されている。しかし、マレイミド類が、冷
却水系などに添加して、アメーバと共存するレジオネラ
属菌を除菌するのに有効であることは知られていなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、非ハロゲン
系化合物を用いて、水系において、アメーバと共存する
レジオネラ属菌を除菌し、その増殖を防止することがで
きる水系でアメーバと共存するレジオネラ属菌の除菌方
法を提供することを目的としてなされたものである。
系化合物を用いて、水系において、アメーバと共存する
レジオネラ属菌を除菌し、その増殖を防止することがで
きる水系でアメーバと共存するレジオネラ属菌の除菌方
法を提供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、マレイミド類
は、アメーバとレジオネラ属菌が共存する水系におい
て、アメーバに対して殺生力を発揮するとともに、レジ
オネラ属菌を効果的に除菌し得ることを見いだし、この
知見に基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、
本発明は、(1)アメーバとレジオネラ属菌とが共存す
る水系に、マレイミド類を添加することを特徴とする水
系でアメーバと共存するレジオネラ属菌の除菌方法、及
び、(2)マレイミド類が、一般式[1]で表される化
合物である第1項記載の水系でアメーバと共存するレジ
オネラ属菌の除菌方法、
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、マレイミド類
は、アメーバとレジオネラ属菌が共存する水系におい
て、アメーバに対して殺生力を発揮するとともに、レジ
オネラ属菌を効果的に除菌し得ることを見いだし、この
知見に基づいて本発明を完成するに至った。すなわち、
本発明は、(1)アメーバとレジオネラ属菌とが共存す
る水系に、マレイミド類を添加することを特徴とする水
系でアメーバと共存するレジオネラ属菌の除菌方法、及
び、(2)マレイミド類が、一般式[1]で表される化
合物である第1項記載の水系でアメーバと共存するレジ
オネラ属菌の除菌方法、
【化2】
(ただし、式中、R1及びR2は、水素又は炭素数1〜5
のアルキル基であり、R 3は、水素、無置換若しくはヒ
ドロキシル基で置換された炭素数1〜10のアルキル
基、無置換若しくはヒドロキシル基で置換された炭素数
5〜8のシクロアルキル基、無置換若しくはヒドロキシ
ル基で置換されたフェニル基又は無置換若しくはヒドロ
キシル基で置換されたベンジル基である。)、を提供す
るものである。
のアルキル基であり、R 3は、水素、無置換若しくはヒ
ドロキシル基で置換された炭素数1〜10のアルキル
基、無置換若しくはヒドロキシル基で置換された炭素数
5〜8のシクロアルキル基、無置換若しくはヒドロキシ
ル基で置換されたフェニル基又は無置換若しくはヒドロ
キシル基で置換されたベンジル基である。)、を提供す
るものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の水系でアメーバと共存す
るレジオネラ属菌の除菌方法においては、アメーバとレ
ジオネラ属菌が共存する水系に、マレイミド類を添加す
る。本発明方法を適用する水系に存在するアメーバとし
ては、例えば、Acanthamoeba、Amoeba、Vahlkampfia、P
elomyxa、Entamoeba、Arcella、Difflugiaなどを挙げる
ことができる。本発明方法を適用することができるレジ
オネラ属菌は、1976年フィラデルフィアで原因不明
の重症肺炎、いわゆる在郷軍人病の集団発生が契機とな
って発見、命名された新属のグラム陰性の極単毛桿菌で
ある。現在は基準種 Legionella pneumophila(11血
清群)のほかに、多くの亜種及び血清群が知られている
が、本発明方法は、これらの菌種のすべてに適用するこ
とができる。本発明方法を適用することにより、冷凍装
置の循環冷却水や、24時間風呂の循環温水などの冷温
水系、蓄熱水系などにおいて、アメーバと共存するレジ
オネラ属菌を除菌し、その増殖を防止することができ
る。
るレジオネラ属菌の除菌方法においては、アメーバとレ
ジオネラ属菌が共存する水系に、マレイミド類を添加す
る。本発明方法を適用する水系に存在するアメーバとし
ては、例えば、Acanthamoeba、Amoeba、Vahlkampfia、P
elomyxa、Entamoeba、Arcella、Difflugiaなどを挙げる
ことができる。本発明方法を適用することができるレジ
オネラ属菌は、1976年フィラデルフィアで原因不明
の重症肺炎、いわゆる在郷軍人病の集団発生が契機とな
って発見、命名された新属のグラム陰性の極単毛桿菌で
ある。現在は基準種 Legionella pneumophila(11血
清群)のほかに、多くの亜種及び血清群が知られている
が、本発明方法は、これらの菌種のすべてに適用するこ
とができる。本発明方法を適用することにより、冷凍装
置の循環冷却水や、24時間風呂の循環温水などの冷温
水系、蓄熱水系などにおいて、アメーバと共存するレジ
オネラ属菌を除菌し、その増殖を防止することができ
る。
【0006】本発明に用いるマレイミド類に特に制限は
なく、例えば、マレイミドのほかに、マレイミドの窒素
原子に置換基を有する化合物、2位及び/又は3位の炭
素原子に置換基を有する化合物、マレイミド環とベンゼ
ン環などとの縮合環を有する化合物などを挙げることが
できる。本発明において、マレイミド類としては、一般
式[1]で表される化合物を好適に用いることができ
る。
なく、例えば、マレイミドのほかに、マレイミドの窒素
原子に置換基を有する化合物、2位及び/又は3位の炭
素原子に置換基を有する化合物、マレイミド環とベンゼ
ン環などとの縮合環を有する化合物などを挙げることが
できる。本発明において、マレイミド類としては、一般
式[1]で表される化合物を好適に用いることができ
る。
【化3】
一般式[1]において、R1及びR2は、水素又は炭素数
1〜5のアルキル基であり、R3は、水素、無置換若し
くはヒドロキシル基で置換された炭素数1〜10のアル
キル基、無置換若しくはヒドロキシル基で置換された炭
素数5〜8のシクロアルキル基、無置換若しくはヒドロ
キシル基で置換されたフェニル基又は無置換若しくはヒ
ドロキシル基で置換されたベンジル基である。一般式
[1]で表される化合物としては、例えば、マレイミ
ド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、シ
トラコン酸イミド、N−メチルシトラコン酸イミド、N
−エチルシトラコン酸イミド、2,3−ジメチルマレイ
ン酸イミド、N−メチル−2,3−ジメチルマレイン酸
イミド、N−エチル−2,3−ジメチルマレイン酸イミ
ド、N−(2−ヒドロキシエチル)マレイミド、N−シク
ロヘキシルマレイミド、N−4−ヒドロキシシクロヘキ
シルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−p−ヒ
ドロキシフェニルマレイミド、N−ベンジルマレイミド
などを挙げることができる。これらのマレイミド類は、
1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を
組み合わせて用いることもできる。
1〜5のアルキル基であり、R3は、水素、無置換若し
くはヒドロキシル基で置換された炭素数1〜10のアル
キル基、無置換若しくはヒドロキシル基で置換された炭
素数5〜8のシクロアルキル基、無置換若しくはヒドロ
キシル基で置換されたフェニル基又は無置換若しくはヒ
ドロキシル基で置換されたベンジル基である。一般式
[1]で表される化合物としては、例えば、マレイミ
ド、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、シ
トラコン酸イミド、N−メチルシトラコン酸イミド、N
−エチルシトラコン酸イミド、2,3−ジメチルマレイ
ン酸イミド、N−メチル−2,3−ジメチルマレイン酸
イミド、N−エチル−2,3−ジメチルマレイン酸イミ
ド、N−(2−ヒドロキシエチル)マレイミド、N−シク
ロヘキシルマレイミド、N−4−ヒドロキシシクロヘキ
シルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−p−ヒ
ドロキシフェニルマレイミド、N−ベンジルマレイミド
などを挙げることができる。これらのマレイミド類は、
1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を
組み合わせて用いることもできる。
【0007】本発明において、これらのマレイミド類
は、そのまま用いることができ、増量剤その他の薬剤と
配合して粉剤又は錠剤として用いることもでき、あるい
は、適当な溶媒に溶解して液剤として使用することもで
きる。液剤とする場合の溶媒としては、水を好適に用い
ることができるが、必要に応じて親水性溶媒を使用する
ことができる。親水性溶媒としては、例えば、アルコー
ル類、グリコール類、アミド類、グリコールエステル
類、エステル類などを挙げることができる。本発明方法
において、アメーバとレジオネラ属菌が共存する水系へ
のマレイミド類の添加量に特に制限はなく、水系の状態
に応じて適宜選択することができるが、通常は水中のマ
レイミド類の濃度が0.1〜1,000mg/Lであること
が好ましく、0.5〜100mg/Lであることがより好
ましく、1〜50mg/Lであることがさらに好ましい。
適用する水系のpHに特に制限はなく、通常のpH範囲であ
る3〜10程度の範囲で十分に使用することができる。
本発明のアメーバと共存するレジオネラ属菌の除菌方法
においては、さらに必要に応じて、殺生物剤、微生物増
殖抑制剤、腐食防止剤、スケール防止剤、消泡剤、界面
活性剤などを併用することができる。本発明方法によれ
ば、非ハロゲン系化合物を用いて、冷凍装置の循環冷却
水や、24時間風呂の循環温水などの冷温水系、蓄熱水
系などにアメーバと共存するレジオネラ属菌を除菌し、
その増殖を効果的に防止することができる。
は、そのまま用いることができ、増量剤その他の薬剤と
配合して粉剤又は錠剤として用いることもでき、あるい
は、適当な溶媒に溶解して液剤として使用することもで
きる。液剤とする場合の溶媒としては、水を好適に用い
ることができるが、必要に応じて親水性溶媒を使用する
ことができる。親水性溶媒としては、例えば、アルコー
ル類、グリコール類、アミド類、グリコールエステル
類、エステル類などを挙げることができる。本発明方法
において、アメーバとレジオネラ属菌が共存する水系へ
のマレイミド類の添加量に特に制限はなく、水系の状態
に応じて適宜選択することができるが、通常は水中のマ
レイミド類の濃度が0.1〜1,000mg/Lであること
が好ましく、0.5〜100mg/Lであることがより好
ましく、1〜50mg/Lであることがさらに好ましい。
適用する水系のpHに特に制限はなく、通常のpH範囲であ
る3〜10程度の範囲で十分に使用することができる。
本発明のアメーバと共存するレジオネラ属菌の除菌方法
においては、さらに必要に応じて、殺生物剤、微生物増
殖抑制剤、腐食防止剤、スケール防止剤、消泡剤、界面
活性剤などを併用することができる。本発明方法によれ
ば、非ハロゲン系化合物を用いて、冷凍装置の循環冷却
水や、24時間風呂の循環温水などの冷温水系、蓄熱水
系などにアメーバと共存するレジオネラ属菌を除菌し、
その増殖を効果的に防止することができる。
【0008】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 比較例1 純水1,000mLに、酵母エキス10.0g、ACESバ
ッファー10.0g、L−システイン1塩酸塩0.4g、
可溶性ピロ燐酸鉄0.25g、α−ケトグルタル酸1.0
g、活性炭粉末1.5g及び寒天15.0gを配合し、pH
が6.9のBCYE α平板培地を調製した。この平板培
地上にレジオネラ菌(Legionella pneumophila)を接種
して、36℃で2日間培養した。この培養レジオネラ菌
を、pH7のリン酸緩衝液に104個/mL台となるように
懸濁させた。この液を、レジオネラ標準液とする。この
レジオネラ標準液の0.1mLをBCYE α平板培地に塗
布し、36℃で5日間培養したのち、コロニー数を数え
ることにより生菌数を測定したところ、2.5×104個
/mLであった。 実施例1 比較例1で調製したレジオネラ標準液の各1mLを、培養
フラスコ3個に入れた。次いで、それぞれのフラスコ
に、濃度が1mg/L、5mg/L又は10mg/Lとなるよ
うにマレイミドを添加し、37℃で24時間振盪培養し
たのち、比較例1と同様にして、それぞれの液中の生菌
数を測定した。マレイミドの濃度1mg/Lのとき、生菌
数は3.8×103個/mLであり、濃度5mg/Lと10mg
/Lのとき、生菌数はいずれも102個/mL未満であっ
た。 実施例2 マレイミドの代わりに、N−メチルマレイミドを用いた
以外は、実施例1と同じ操作を行った。N−メチルマレ
イミドの濃度1mg/Lのとき、生菌数は3.4×103個
/mLであり、濃度5mg/Lと10mg/Lのとき、生菌数
はいずれも102個/mL未満であった。 比較例2 マレイミドの代わりに、5−クロロ−2−メチル−4−
イソチアゾリン−3−オン10重量%と2−メチル−4
−イソチアゾリン−3−オン4重量%を含む水溶液[ロ
ーム・アンド・ハース社、KATHON WT]を用い、
5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ンと2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンの濃度
の合計を1mg/L、5mg/L又は10mg/Lとした以外
は、実施例1と同じ操作を行った。4−イソチアゾリン
−3−オン化合物の濃度1mg/Lのとき、生菌数は2.
1×104個/mLであり、濃度5mg/Lと10mg/Lの
とき、生菌数はいずれも102個/mL未満であった。 比較例3 マレイミドの代わりに、2−ブロモ−2−ニトロプロパ
ン−1,3−ジオール[一般名:ブロノポール]を用い
た以外は、実施例1と同じ操作を行った。2−ブロモ−
2−ニトロプロパン−1,3−ジオールの濃度1mg/L
のとき、生菌数は2.3×104個/mLであり、濃度5mg
/Lのとき、生菌数は6.5×103個/mLであり、濃度
10mg/Lのとき、生菌数は102個/mL未満であった。
実施例1〜2及び比較例1〜3の結果を、第1表に示
す。
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 比較例1 純水1,000mLに、酵母エキス10.0g、ACESバ
ッファー10.0g、L−システイン1塩酸塩0.4g、
可溶性ピロ燐酸鉄0.25g、α−ケトグルタル酸1.0
g、活性炭粉末1.5g及び寒天15.0gを配合し、pH
が6.9のBCYE α平板培地を調製した。この平板培
地上にレジオネラ菌(Legionella pneumophila)を接種
して、36℃で2日間培養した。この培養レジオネラ菌
を、pH7のリン酸緩衝液に104個/mL台となるように
懸濁させた。この液を、レジオネラ標準液とする。この
レジオネラ標準液の0.1mLをBCYE α平板培地に塗
布し、36℃で5日間培養したのち、コロニー数を数え
ることにより生菌数を測定したところ、2.5×104個
/mLであった。 実施例1 比較例1で調製したレジオネラ標準液の各1mLを、培養
フラスコ3個に入れた。次いで、それぞれのフラスコ
に、濃度が1mg/L、5mg/L又は10mg/Lとなるよ
うにマレイミドを添加し、37℃で24時間振盪培養し
たのち、比較例1と同様にして、それぞれの液中の生菌
数を測定した。マレイミドの濃度1mg/Lのとき、生菌
数は3.8×103個/mLであり、濃度5mg/Lと10mg
/Lのとき、生菌数はいずれも102個/mL未満であっ
た。 実施例2 マレイミドの代わりに、N−メチルマレイミドを用いた
以外は、実施例1と同じ操作を行った。N−メチルマレ
イミドの濃度1mg/Lのとき、生菌数は3.4×103個
/mLであり、濃度5mg/Lと10mg/Lのとき、生菌数
はいずれも102個/mL未満であった。 比較例2 マレイミドの代わりに、5−クロロ−2−メチル−4−
イソチアゾリン−3−オン10重量%と2−メチル−4
−イソチアゾリン−3−オン4重量%を含む水溶液[ロ
ーム・アンド・ハース社、KATHON WT]を用い、
5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ンと2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンの濃度
の合計を1mg/L、5mg/L又は10mg/Lとした以外
は、実施例1と同じ操作を行った。4−イソチアゾリン
−3−オン化合物の濃度1mg/Lのとき、生菌数は2.
1×104個/mLであり、濃度5mg/Lと10mg/Lの
とき、生菌数はいずれも102個/mL未満であった。 比較例3 マレイミドの代わりに、2−ブロモ−2−ニトロプロパ
ン−1,3−ジオール[一般名:ブロノポール]を用い
た以外は、実施例1と同じ操作を行った。2−ブロモ−
2−ニトロプロパン−1,3−ジオールの濃度1mg/L
のとき、生菌数は2.3×104個/mLであり、濃度5mg
/Lのとき、生菌数は6.5×103個/mLであり、濃度
10mg/Lのとき、生菌数は102個/mL未満であった。
実施例1〜2及び比較例1〜3の結果を、第1表に示
す。
【0009】
【表1】
【0010】第1表に見られるように、各薬剤の添加濃
度1mg/Lの場合の生菌数を比較すると、マレイミド又
はN−メチルマレイミドを用いた実施例1〜2では10
3個/mL台であり、従来より公知のハロゲン系の殺菌剤
を用いた比較例2〜3では、104個/mL台であること
から、マレイミド又はN−メチルマレイミドは、ハロゲ
ンを含有しないにもかかわらず、レジオネラ菌に対して
公知のハロゲン系殺菌剤よりも優れた殺菌力を有するこ
とが分かる。 比較例4 純水950mLに、プロテアーゼペプトン10.0g、酵
母エキス10.0g、50重量%ブドウ糖水溶液20m
L、L−システイン1塩酸塩0.95g、塩化ナトリウム
5.0g、0.5モル/Lリン酸水素二ナトリウム水溶液
20mL、0.5モル/Lリン酸二水素カリウム水溶液1
0mL、0.4モル/L塩化マグネシウム水溶液5mL及び
0.4モル/L塩化カルシウム水溶液1mLを配合して、p
Hが6.5のPYGC培地を調製した。このPYGC培地
を入れた培養フラスコに、アメーバ(Acanthamoeba)を
接種して30℃で4日間培養し、フラスコに付着してい
るアメーバを剥離しないように静かに古い培地を捨てて
新しいPYGC培地を加え、これに比較例1と同様にし
てBCYE α平板培地上で2日間培養したレジオネラ
菌を接種し、30℃で4日間培養して、アメーバとレジ
オネラ菌が共生している状態とした。この培養フラスコ
内の培地を撹拌してアメーバを壁面から剥離し、アメー
バとレジオネラ菌が共存する培養液とした。この培養液
の一部を血球計数盤に滴下して顕微鏡下でアメーバ数を
測定したところ、アメーバ数は3.1×106個/mLであ
った。また、培養液の別の一部を取り出し、10,00
0rpmで20分間の遠心操作を行ってアメーバを破壊し
たのち、BCYE α平板培地に0.1mLを塗布し、36
℃で5日間培養後のコロニー数を数えることにより、レ
ジオネラ菌数を測定したところ、2.7×106個/mLで
あった。上記のアメーバとレジオネラ菌が共存する培養
液をさらに30℃で7日間培養し、顕微鏡観察によりア
メーバの形態を調べたところ、アメーバは通常の形態を
しており、栄養体として存在していた。さらに、培養液
を撹拌してアメーバとレジオネラ菌を均一に分散させ、
その培養液の一部を取り出し、10,000rpmで20分
間の遠心操作を行ってアメーバを破壊し、BCYE α
平板培地に0.1mLを塗布し、36℃で5日間培養した
のち、コロニー数を数えることにより生菌数を測定した
ところ、2.5×108個/mLであった。アメーバとレジ
オネラ菌を均一に分散させた培養液の別の一部を、その
まま新しいPYGC培地に接種して30℃で7日間培養
し、顕微鏡観察することにより、アメーバの生死状態を
調べた。アメーバは、栄養体として生存していた。 実施例3 比較例4と同様にして調製したアメーバとレジオネラ菌
が共存する培養液が入った培養フラスコ3個に、濃度が
10mg/L、30mg/L又は100mg/Lとなるように
マレイミドをそれぞれ添加し、比較例4と同様にして、
30℃で7日間培養し、生菌数を測定するとともに、培
養液の一部を新しいPYGC培地に接種して30℃で7
日間培養し、アメーバの生死状態を調べた。マレイミド
の濃度10mg/Lのとき、生菌数は3.8×105個/mL
であり、アメーバは嚢子化して生存していた。マレイミ
ドの濃度30mg/Lと100mg/Lのとき、生菌数はい
ずれも102個/mL未満であり、アメーバはいずれも死
滅していた。 実施例4 マレイミドの代わりにN−メチルマレイミドを用いた以
外は、実施例3と同じ操作を行った。N−メチルマレイ
ミドの濃度10mg/Lのとき、生菌数は3.4×105個
/mLであり、アメーバは嚢子化して生存していた。N−
メチルマレイミドの濃度30mg/Lと100mg/Lのと
き、生菌数はいずれも102個/mL未満であり、アメー
バはいずれも死滅していた。 比較例5 マレイミドの代わりに、5−クロロ−2−メチル−4−
イソチアゾリン−3−オン10重量%と2−メチル−4
−イソチアゾリン−3−オン4重量%を含む水溶液[ロ
ーム・アンド・ハース社、KATHON WT]を用い、
5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ンと2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンの濃度
の合計を10mg/L、30mg/L又は100mg/Lとし
た以外は、実施例3と同じ操作を行った。4−イソチア
ゾリン−3−オン化合物の濃度10mg/Lのとき、生菌
数は2.1×108個/mLであり、濃度30mg/Lのと
き、生菌数は8.5×107個/mLであり、濃度100mg
/Lのとき、生菌数は1.2×107個/mLであった。ア
メーバは、いずれの濃度においても、栄養体として生存
していた。 比較例6 マレイミドの代わりに、2−ブロモ−2−ニトロプロパ
ン−1,3−ジオール[一般名:ブロノポール]を用い
た以外は、実施例3と同じ操作を行った。2−ブロモ−
2−ニトロプロパン−1,3−ジオールの濃度10mg/
Lのとき、生菌数は2.3×108個/mLであり、濃度3
0mg/Lのとき、生菌数は6.5×107個/mLであり、
濃度100mg/Lのとき、生菌数は2.2×107個/mL
であった。アメーバは、いずれの濃度においても、栄養
体として生存していた。実施例3〜4及び比較例4〜6
の結果を、第2表に示す。
度1mg/Lの場合の生菌数を比較すると、マレイミド又
はN−メチルマレイミドを用いた実施例1〜2では10
3個/mL台であり、従来より公知のハロゲン系の殺菌剤
を用いた比較例2〜3では、104個/mL台であること
から、マレイミド又はN−メチルマレイミドは、ハロゲ
ンを含有しないにもかかわらず、レジオネラ菌に対して
公知のハロゲン系殺菌剤よりも優れた殺菌力を有するこ
とが分かる。 比較例4 純水950mLに、プロテアーゼペプトン10.0g、酵
母エキス10.0g、50重量%ブドウ糖水溶液20m
L、L−システイン1塩酸塩0.95g、塩化ナトリウム
5.0g、0.5モル/Lリン酸水素二ナトリウム水溶液
20mL、0.5モル/Lリン酸二水素カリウム水溶液1
0mL、0.4モル/L塩化マグネシウム水溶液5mL及び
0.4モル/L塩化カルシウム水溶液1mLを配合して、p
Hが6.5のPYGC培地を調製した。このPYGC培地
を入れた培養フラスコに、アメーバ(Acanthamoeba)を
接種して30℃で4日間培養し、フラスコに付着してい
るアメーバを剥離しないように静かに古い培地を捨てて
新しいPYGC培地を加え、これに比較例1と同様にし
てBCYE α平板培地上で2日間培養したレジオネラ
菌を接種し、30℃で4日間培養して、アメーバとレジ
オネラ菌が共生している状態とした。この培養フラスコ
内の培地を撹拌してアメーバを壁面から剥離し、アメー
バとレジオネラ菌が共存する培養液とした。この培養液
の一部を血球計数盤に滴下して顕微鏡下でアメーバ数を
測定したところ、アメーバ数は3.1×106個/mLであ
った。また、培養液の別の一部を取り出し、10,00
0rpmで20分間の遠心操作を行ってアメーバを破壊し
たのち、BCYE α平板培地に0.1mLを塗布し、36
℃で5日間培養後のコロニー数を数えることにより、レ
ジオネラ菌数を測定したところ、2.7×106個/mLで
あった。上記のアメーバとレジオネラ菌が共存する培養
液をさらに30℃で7日間培養し、顕微鏡観察によりア
メーバの形態を調べたところ、アメーバは通常の形態を
しており、栄養体として存在していた。さらに、培養液
を撹拌してアメーバとレジオネラ菌を均一に分散させ、
その培養液の一部を取り出し、10,000rpmで20分
間の遠心操作を行ってアメーバを破壊し、BCYE α
平板培地に0.1mLを塗布し、36℃で5日間培養した
のち、コロニー数を数えることにより生菌数を測定した
ところ、2.5×108個/mLであった。アメーバとレジ
オネラ菌を均一に分散させた培養液の別の一部を、その
まま新しいPYGC培地に接種して30℃で7日間培養
し、顕微鏡観察することにより、アメーバの生死状態を
調べた。アメーバは、栄養体として生存していた。 実施例3 比較例4と同様にして調製したアメーバとレジオネラ菌
が共存する培養液が入った培養フラスコ3個に、濃度が
10mg/L、30mg/L又は100mg/Lとなるように
マレイミドをそれぞれ添加し、比較例4と同様にして、
30℃で7日間培養し、生菌数を測定するとともに、培
養液の一部を新しいPYGC培地に接種して30℃で7
日間培養し、アメーバの生死状態を調べた。マレイミド
の濃度10mg/Lのとき、生菌数は3.8×105個/mL
であり、アメーバは嚢子化して生存していた。マレイミ
ドの濃度30mg/Lと100mg/Lのとき、生菌数はい
ずれも102個/mL未満であり、アメーバはいずれも死
滅していた。 実施例4 マレイミドの代わりにN−メチルマレイミドを用いた以
外は、実施例3と同じ操作を行った。N−メチルマレイ
ミドの濃度10mg/Lのとき、生菌数は3.4×105個
/mLであり、アメーバは嚢子化して生存していた。N−
メチルマレイミドの濃度30mg/Lと100mg/Lのと
き、生菌数はいずれも102個/mL未満であり、アメー
バはいずれも死滅していた。 比較例5 マレイミドの代わりに、5−クロロ−2−メチル−4−
イソチアゾリン−3−オン10重量%と2−メチル−4
−イソチアゾリン−3−オン4重量%を含む水溶液[ロ
ーム・アンド・ハース社、KATHON WT]を用い、
5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ンと2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オンの濃度
の合計を10mg/L、30mg/L又は100mg/Lとし
た以外は、実施例3と同じ操作を行った。4−イソチア
ゾリン−3−オン化合物の濃度10mg/Lのとき、生菌
数は2.1×108個/mLであり、濃度30mg/Lのと
き、生菌数は8.5×107個/mLであり、濃度100mg
/Lのとき、生菌数は1.2×107個/mLであった。ア
メーバは、いずれの濃度においても、栄養体として生存
していた。 比較例6 マレイミドの代わりに、2−ブロモ−2−ニトロプロパ
ン−1,3−ジオール[一般名:ブロノポール]を用い
た以外は、実施例3と同じ操作を行った。2−ブロモ−
2−ニトロプロパン−1,3−ジオールの濃度10mg/
Lのとき、生菌数は2.3×108個/mLであり、濃度3
0mg/Lのとき、生菌数は6.5×107個/mLであり、
濃度100mg/Lのとき、生菌数は2.2×107個/mL
であった。アメーバは、いずれの濃度においても、栄養
体として生存していた。実施例3〜4及び比較例4〜6
の結果を、第2表に示す。
【0011】
【表2】
【0012】第2表に見られるように、レジオネラ菌に
対して優れた殺菌力を示す公知の殺菌剤が、アメーバが
共存する状態ではレジオネラ菌を有効に除菌することが
できないのに対して、マレイミド類はアメーバに対して
も殺生力があり、アメーバが共存する状態のレジオネラ
菌をも効果的に除菌し得ることが分かる。
対して優れた殺菌力を示す公知の殺菌剤が、アメーバが
共存する状態ではレジオネラ菌を有効に除菌することが
できないのに対して、マレイミド類はアメーバに対して
も殺生力があり、アメーバが共存する状態のレジオネラ
菌をも効果的に除菌し得ることが分かる。
【0013】
【発明の効果】従来のレジオネラ属菌に対する殺菌剤
は、アメーバとレジオネラ属菌が共存する場合は効果が
乏しく、アメーバは栄養体として生存を続け、レジオネ
ラ属菌も生菌数はほとんど低減できなかった。本発明方
法によれば、アメーバとレジオネラ属菌が共存する水系
であっても、アメーバは嚢子化又は死滅し、レジオネラ
属菌の生菌数を低減できる。
は、アメーバとレジオネラ属菌が共存する場合は効果が
乏しく、アメーバは栄養体として生存を続け、レジオネ
ラ属菌も生菌数はほとんど低減できなかった。本発明方
法によれば、アメーバとレジオネラ属菌が共存する水系
であっても、アメーバは嚢子化又は死滅し、レジオネラ
属菌の生菌数を低減できる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
C02F 1/50 540 C02F 1/50 540D
540E
A01N 43/36 A01N 43/36 C
Claims (2)
- 【請求項1】アメーバとレジオネラ属菌とが共存する水
系に、マレイミド類を添加することを特徴とする水系で
アメーバと共存するレジオネラ属菌の除菌方法。 - 【請求項2】マレイミド類が、一般式[1]で表される
化合物である請求項1記載の水系でアメーバと共存する
レジオネラ属菌の除菌方法。 【化1】 (ただし、式中、R1及びR2は、水素又は炭素数1〜5
のアルキル基であり、R 3は、水素、無置換若しくはヒ
ドロキシル基で置換された炭素数1〜10のアルキル
基、無置換若しくはヒドロキシル基で置換された炭素数
5〜8のシクロアルキル基、無置換若しくはヒドロキシ
ル基で置換されたフェニル基又は無置換若しくはヒドロ
キシル基で置換されたベンジル基である。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001286502A JP2003088875A (ja) | 2001-09-20 | 2001-09-20 | 水系でアメーバと共存するレジオネラ属菌の除菌方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001286502A JP2003088875A (ja) | 2001-09-20 | 2001-09-20 | 水系でアメーバと共存するレジオネラ属菌の除菌方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003088875A true JP2003088875A (ja) | 2003-03-25 |
Family
ID=19109468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001286502A Pending JP2003088875A (ja) | 2001-09-20 | 2001-09-20 | 水系でアメーバと共存するレジオネラ属菌の除菌方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003088875A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008115141A (ja) * | 2006-11-08 | 2008-05-22 | K I Chemical Industry Co Ltd | アメーバ殺滅剤 |
JP2009051755A (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-12 | Tamagawa Gakuen | 自由生活性アメーバ防除剤 |
JP2010227754A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Aquas Corp | 水系中でアメーバと共存しているレジオネラ属菌の除菌方法 |
CN102515404A (zh) * | 2011-12-28 | 2012-06-27 | 河南省华鼎高分子合成树脂有限公司 | 一种生产马来酰亚胺的精馏废液处理方法 |
-
2001
- 2001-09-20 JP JP2001286502A patent/JP2003088875A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008115141A (ja) * | 2006-11-08 | 2008-05-22 | K I Chemical Industry Co Ltd | アメーバ殺滅剤 |
JP2009051755A (ja) * | 2007-08-24 | 2009-03-12 | Tamagawa Gakuen | 自由生活性アメーバ防除剤 |
JP2010227754A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Aquas Corp | 水系中でアメーバと共存しているレジオネラ属菌の除菌方法 |
CN102515404A (zh) * | 2011-12-28 | 2012-06-27 | 河南省华鼎高分子合成树脂有限公司 | 一种生产马来酰亚胺的精馏废液处理方法 |
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