JP2003084101A - 光学素子用樹脂組成物、光学素子、およびプロジェクションスクリーン - Google Patents
光学素子用樹脂組成物、光学素子、およびプロジェクションスクリーンInfo
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- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L101/00—Compositions of unspecified macromolecular compounds
- C08L101/12—Compositions of unspecified macromolecular compounds characterised by physical features, e.g. anisotropy, viscosity or electrical conductivity
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
- G03B21/00—Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
- G03B21/54—Accessories
- G03B21/56—Projection screens
- G03B21/60—Projection screens characterised by the nature of the surface
- G03B21/62—Translucent screens
- G03B21/625—Lenticular translucent screens
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 光学素子面どうしが密着する際に、形状が潰
れて変形する恐れがあった点、単に硬度を高めても、光
学素子面が欠けやすくなり、取扱い時や断裁時に問題を
招く恐れがあった点、樹脂のガラス転移点が低いと、ゴ
ム弾性が得られず、圧力に対して塑性変形して、形状の
保持ができない点、もしくはガラス点移転があまりに高
いと、剛性が高すぎる結果、レンズシートの湾曲を生じ
る点等を解消することを課題とするものである。 【解決手段】 プロジェクションスクリーン1を構成す
るフレネルレンズシート2もしくはレンチキュラーレン
ズシート3を構成する樹脂組成物として、損失正接〜温
度曲線から求めた半値幅、0.1幅、損失正接の最大値
および相当する温度等の範囲を規定することにより、課
題を解決することができた。
れて変形する恐れがあった点、単に硬度を高めても、光
学素子面が欠けやすくなり、取扱い時や断裁時に問題を
招く恐れがあった点、樹脂のガラス転移点が低いと、ゴ
ム弾性が得られず、圧力に対して塑性変形して、形状の
保持ができない点、もしくはガラス点移転があまりに高
いと、剛性が高すぎる結果、レンズシートの湾曲を生じ
る点等を解消することを課題とするものである。 【解決手段】 プロジェクションスクリーン1を構成す
るフレネルレンズシート2もしくはレンチキュラーレン
ズシート3を構成する樹脂組成物として、損失正接〜温
度曲線から求めた半値幅、0.1幅、損失正接の最大値
および相当する温度等の範囲を規定することにより、課
題を解決することができた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学素子用樹脂組
成物に関するものであって、粘弾性に関連するパラメー
タで規定することにより、この樹脂組成物で構成された
光学素子が使用される際に、表面が削り取られたり、摩
耗することや、加圧によりつぶされることを最小限とし
た光学素子用樹脂組成物に関するものである。また、本
発明は、光学素子をレンチキュラーレンズシートのよう
な、他の光学部材と組み合わせて用いる場合、光学素子
により、光学部材の表面が削れたり、摩耗したりするこ
とを最小限とすることが可能な光学素子、および、レン
チキュラーレンズシートとの組み合わせからなるプロジ
ェクションスクリーンに関するものでもある
成物に関するものであって、粘弾性に関連するパラメー
タで規定することにより、この樹脂組成物で構成された
光学素子が使用される際に、表面が削り取られたり、摩
耗することや、加圧によりつぶされることを最小限とし
た光学素子用樹脂組成物に関するものである。また、本
発明は、光学素子をレンチキュラーレンズシートのよう
な、他の光学部材と組み合わせて用いる場合、光学素子
により、光学部材の表面が削れたり、摩耗したりするこ
とを最小限とすることが可能な光学素子、および、レン
チキュラーレンズシートとの組み合わせからなるプロジ
ェクションスクリーンに関するものでもある
【0002】
【従来の技術】光学素子は、透明な基材上に、光学的形
状を付与した樹脂組成物の層が積層されて光学素子面を
有しているか、もしくはそのような樹脂組成物単独の層
に直接に光学的形状が付与された光学素子面を有するも
のである。光学素子面の光学的形状には種々のものがあ
るが、樹脂組成物を用いて形成される光学素子には、微
細なレンズ形状を配列した、全体として見れば多数の凹
凸からなるものが多い。
状を付与した樹脂組成物の層が積層されて光学素子面を
有しているか、もしくはそのような樹脂組成物単独の層
に直接に光学的形状が付与された光学素子面を有するも
のである。光学素子面の光学的形状には種々のものがあ
るが、樹脂組成物を用いて形成される光学素子には、微
細なレンズ形状を配列した、全体として見れば多数の凹
凸からなるものが多い。
【0003】ところで、光学素子を使用する際に、複数
の光学素子を組み合わせて使用することがあり、二枚以
上の光学素子を組み合わせて使用する際、効果を最大限
に発揮するためと、光学素子面の保護を兼ねて、光学素
子面どうしを向かい合わせて密着させることがしばしば
行なわれている。最も典型的な例が、プロジェクション
スクリーンにおけるフレネルレンズシートとレンチキュ
ラーレンズシートの場合で、通常、フレネルレンズ面
(サーキュラーフレネル凸レンズである。)とレンチキ
ュラーレンズ面とを密着させて使用する。
の光学素子を組み合わせて使用することがあり、二枚以
上の光学素子を組み合わせて使用する際、効果を最大限
に発揮するためと、光学素子面の保護を兼ねて、光学素
子面どうしを向かい合わせて密着させることがしばしば
行なわれている。最も典型的な例が、プロジェクション
スクリーンにおけるフレネルレンズシートとレンチキュ
ラーレンズシートの場合で、通常、フレネルレンズ面
(サーキュラーフレネル凸レンズである。)とレンチキ
ュラーレンズ面とを密着させて使用する。
【0004】このように、光学素子を光学素子面どうし
で密着させる際には、いずれもが凹凸面であるため、互
いに他に対する影響を及ぼす。例えば、上記の典型的な
例においては、フレネルレンズ面の断面形状は、鋸刃状
で、先端が尖っており、レンチキュラーレンズは、断面
が円形もしくは楕円形等の丸みを有し、盛り上がった形
状を有している。このようなフレネルレンズシートとレ
ンチキュラーレンズシートとが密着すると、レンチキュ
ラーレンズの盛り上がった頂部と、フレネルレンズの尖
った先端とが、点接触するので、接触圧により、レンチ
キュラーレンズおよび/またはフレネルレンズの形状が
潰れる変形が生じ得る。
で密着させる際には、いずれもが凹凸面であるため、互
いに他に対する影響を及ぼす。例えば、上記の典型的な
例においては、フレネルレンズ面の断面形状は、鋸刃状
で、先端が尖っており、レンチキュラーレンズは、断面
が円形もしくは楕円形等の丸みを有し、盛り上がった形
状を有している。このようなフレネルレンズシートとレ
ンチキュラーレンズシートとが密着すると、レンチキュ
ラーレンズの盛り上がった頂部と、フレネルレンズの尖
った先端とが、点接触するので、接触圧により、レンチ
キュラーレンズおよび/またはフレネルレンズの形状が
潰れる変形が生じ得る。
【0005】上記のようなレンズの形状の潰れは、レン
ズを構成する樹脂の硬度を高めることにより解消が可能
ではあるが、単に硬度を高めるのみでは、取扱い時や断
裁時にレンズが欠けやすくなり、かえって問題を招くの
で、硬度を高める一方、粘性の要素も残すことが望まれ
る。また、樹脂の硬度は、一般にガラス転移温度(T
g)との関係が深いが、樹脂のガラス転移温度(Tg)
をあまりに低くしすぎると、ゴム弾性が得られなくな
り、圧力がかかると塑性変形するに至る。通常、ある程
度の架橋密度を有していれば、ガラス転移温度が低くて
もゴム弾性が発現し、圧力がかかっても、塑性変形する
には至らないが、光学素子用樹脂組成物においては、樹
脂のガラス転移温度を下げ、かつ架橋密度を上げようと
すると、光学素子用としては必須である屈折率の向上の
ためにベンゼン環等からなる剛直な鎖を導入しなければ
ならず、この事がガラス転移温度を上昇させる原因とな
る。逆に、ガラス転移温度を高くする方向は、屈折率の
向上の点では有利となるが、あまりにガラス転移温度を
高くしすぎると、剛性が高くなりすぎる結果、レンズシ
ートの湾曲を生じることにもなる。また、光学素子は必
ずしも常温で使用されるとは限らず、光学機器やディス
プレイ装置において使用される際に、機器や装置の発熱
により、高温にさらされることがあり得るし、製品が製
造工場から出荷され、輸送される途上においては、コン
テナ内や船倉内の温度が60℃程度になることもあり得
るが、上記の欠点は、これらの高温においては、一層、
増幅される。
ズを構成する樹脂の硬度を高めることにより解消が可能
ではあるが、単に硬度を高めるのみでは、取扱い時や断
裁時にレンズが欠けやすくなり、かえって問題を招くの
で、硬度を高める一方、粘性の要素も残すことが望まれ
る。また、樹脂の硬度は、一般にガラス転移温度(T
g)との関係が深いが、樹脂のガラス転移温度(Tg)
をあまりに低くしすぎると、ゴム弾性が得られなくな
り、圧力がかかると塑性変形するに至る。通常、ある程
度の架橋密度を有していれば、ガラス転移温度が低くて
もゴム弾性が発現し、圧力がかかっても、塑性変形する
には至らないが、光学素子用樹脂組成物においては、樹
脂のガラス転移温度を下げ、かつ架橋密度を上げようと
すると、光学素子用としては必須である屈折率の向上の
ためにベンゼン環等からなる剛直な鎖を導入しなければ
ならず、この事がガラス転移温度を上昇させる原因とな
る。逆に、ガラス転移温度を高くする方向は、屈折率の
向上の点では有利となるが、あまりにガラス転移温度を
高くしすぎると、剛性が高くなりすぎる結果、レンズシ
ートの湾曲を生じることにもなる。また、光学素子は必
ずしも常温で使用されるとは限らず、光学機器やディス
プレイ装置において使用される際に、機器や装置の発熱
により、高温にさらされることがあり得るし、製品が製
造工場から出荷され、輸送される途上においては、コン
テナ内や船倉内の温度が60℃程度になることもあり得
るが、上記の欠点は、これらの高温においては、一層、
増幅される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、従
来、光学素子の光学素子面どうしが密着する際に、接触
圧により、光学素子の形状が潰れて変形する恐れがあっ
た点、単に硬度を高めても、光学素子面が欠けやすくな
り、取扱い時や断裁時に問題を招く恐れがあった点、ま
た、樹脂のガラス転移温度をあまりに低くしすぎると、
ゴム弾性が得られなくなり、圧力がかかると塑性変形す
る点、これを架橋密度の向上により解消しようとして
も、屈折率の向上を図らなければならないためにガラス
転移温度を下げることが阻害される点、もしくは高くし
すぎると、剛性が高くなりすぎる結果、レンズシートの
湾曲をまねく点を、上記した広い温度範囲において解消
することを課題とするものである。また、本発明におい
ては、このような改良された光学素子用樹脂組成物で構
成された光学素子を提供することも課題とするものであ
る。
来、光学素子の光学素子面どうしが密着する際に、接触
圧により、光学素子の形状が潰れて変形する恐れがあっ
た点、単に硬度を高めても、光学素子面が欠けやすくな
り、取扱い時や断裁時に問題を招く恐れがあった点、ま
た、樹脂のガラス転移温度をあまりに低くしすぎると、
ゴム弾性が得られなくなり、圧力がかかると塑性変形す
る点、これを架橋密度の向上により解消しようとして
も、屈折率の向上を図らなければならないためにガラス
転移温度を下げることが阻害される点、もしくは高くし
すぎると、剛性が高くなりすぎる結果、レンズシートの
湾曲をまねく点を、上記した広い温度範囲において解消
することを課題とするものである。また、本発明におい
ては、このような改良された光学素子用樹脂組成物で構
成された光学素子を提供することも課題とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決する手段】上記の課題は、樹脂組成物の損
失正接と温度の関係を求めて、ピーク幅の範囲を規定す
ることにより、あるいはさらに、損失正接のピークに相
当する温度(ガラス転移温度を反映し得る温度であ
る。)の範囲を規定することにより、解決することがで
きた。
失正接と温度の関係を求めて、ピーク幅の範囲を規定す
ることにより、あるいはさらに、損失正接のピークに相
当する温度(ガラス転移温度を反映し得る温度であ
る。)の範囲を規定することにより、解決することがで
きた。
【0008】第1の発明は、光学素子を構成するための
ものであって、温度変化に関して損失正接を測定した損
失正接〜温度曲線における山の部分の損失正接の最大値
の1/2である位置における前記山の幅をW
1/2(℃)、前記損失正接が0.1である位置における
前記山の幅をW0.1(℃)、および前記の二つの山の幅
の差ΔW(℃)をΔW=W0.1−W1/2と定めるとき、Δ
Wが、16℃〜31℃であることを特徴とする光学素子
用樹脂組成物に関するものである。第2の発明は、光学
素子を構成するためのものであって、温度変化に関して
損失正接を測定した損失正接〜温度曲線における山の部
分の損失正接の最大値の1/2である位置における山の
幅をW1/2(℃)、および前記損失正接が0.1である
位置における前記山の幅をW0.1(℃)とするとき、前
記の二つの山の幅の比であるW0.1/W1/2が、1.4〜
2.7であることを特徴とする光学素子用樹脂組成物に
関するものである。第3の発明は、光学素子を構成する
ためのものであって、温度変化に関して損失正接を測定
した損失正接〜温度曲線における山の部分の損失正接の
最大値の1/2である位置における前記山の幅W
1/2(℃)が、13℃〜50℃で、かつ前記損失正接の
最大値における温度の値Tp(℃)が、18℃〜47
℃、もしくは52℃〜80℃であることを特徴とする光
学素子用樹脂組成物に関するものである。第4の発明
は、第1〜第3いずれかの発明において、前記損失正接
の最大値が、0.4〜1.2であることを特徴とする光
学素子用樹脂組成物に関するものである。第5の発明
は、第1〜第4いずれかの発明の光学素子用樹脂組成物
で、その全部もしくは一部が構成されていることを特徴
とする光学素子に関するものである。第6の発明は、第
5の発明において、前記光学素子がフレネルレンズシー
トであることを特徴とする光学素子に関するものであ
る。第7の発明は、第5もしくは第6の発明の光学素子
と、レンチキュラーレンズシートとからなるプロジェク
ションスクリーンに関するものである。
ものであって、温度変化に関して損失正接を測定した損
失正接〜温度曲線における山の部分の損失正接の最大値
の1/2である位置における前記山の幅をW
1/2(℃)、前記損失正接が0.1である位置における
前記山の幅をW0.1(℃)、および前記の二つの山の幅
の差ΔW(℃)をΔW=W0.1−W1/2と定めるとき、Δ
Wが、16℃〜31℃であることを特徴とする光学素子
用樹脂組成物に関するものである。第2の発明は、光学
素子を構成するためのものであって、温度変化に関して
損失正接を測定した損失正接〜温度曲線における山の部
分の損失正接の最大値の1/2である位置における山の
幅をW1/2(℃)、および前記損失正接が0.1である
位置における前記山の幅をW0.1(℃)とするとき、前
記の二つの山の幅の比であるW0.1/W1/2が、1.4〜
2.7であることを特徴とする光学素子用樹脂組成物に
関するものである。第3の発明は、光学素子を構成する
ためのものであって、温度変化に関して損失正接を測定
した損失正接〜温度曲線における山の部分の損失正接の
最大値の1/2である位置における前記山の幅W
1/2(℃)が、13℃〜50℃で、かつ前記損失正接の
最大値における温度の値Tp(℃)が、18℃〜47
℃、もしくは52℃〜80℃であることを特徴とする光
学素子用樹脂組成物に関するものである。第4の発明
は、第1〜第3いずれかの発明において、前記損失正接
の最大値が、0.4〜1.2であることを特徴とする光
学素子用樹脂組成物に関するものである。第5の発明
は、第1〜第4いずれかの発明の光学素子用樹脂組成物
で、その全部もしくは一部が構成されていることを特徴
とする光学素子に関するものである。第6の発明は、第
5の発明において、前記光学素子がフレネルレンズシー
トであることを特徴とする光学素子に関するものであ
る。第7の発明は、第5もしくは第6の発明の光学素子
と、レンチキュラーレンズシートとからなるプロジェク
ションスクリーンに関するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施例の光学素
子を示す模式図で、フレネルレンズシート2とレンチキ
ュラーレンズシート3とが、各々のレンズ面2cおよび
3cと向かい合うように設置され、互いに密着して、プ
ロジェクションスクリーン1を構成したものである。ま
た、図1においては、いずれのレンズシート2、3にお
いても、基材2a、3aに、レンズ層2b、3bがそれ
ぞれ積層されたものとして描いてあるが、基材とレンズ
層が別層ではなく、一体化したものであってもよい。さ
らに、図1に示すように、レンチキュラーレンズシート
3は、フレネルレンズシート2側とは反対側の面に、小
レンチキュラーレンズと突起部およびブラックストライ
プを有していてもよい。
子を示す模式図で、フレネルレンズシート2とレンチキ
ュラーレンズシート3とが、各々のレンズ面2cおよび
3cと向かい合うように設置され、互いに密着して、プ
ロジェクションスクリーン1を構成したものである。ま
た、図1においては、いずれのレンズシート2、3にお
いても、基材2a、3aに、レンズ層2b、3bがそれ
ぞれ積層されたものとして描いてあるが、基材とレンズ
層が別層ではなく、一体化したものであってもよい。さ
らに、図1に示すように、レンチキュラーレンズシート
3は、フレネルレンズシート2側とは反対側の面に、小
レンチキュラーレンズと突起部およびブラックストライ
プを有していてもよい。
【0010】光学素子は、図1を引用して説明したレン
チキュラーレンズ、フレネル(凸)レンジ以外にも、フ
レネル凹レンズ、プリズム、もしくは蝿の目レンズ等の
任意の光学形状を有するものであってよい。また、一つ
の光学素子が、その両面に、同種、もしくは異種の光学
形状のものであってもよい。
チキュラーレンズ、フレネル(凸)レンジ以外にも、フ
レネル凹レンズ、プリズム、もしくは蝿の目レンズ等の
任意の光学形状を有するものであってよい。また、一つ
の光学素子が、その両面に、同種、もしくは異種の光学
形状のものであってもよい。
【0011】本発明においては、光学素子全体、もしく
は光学素子が基材上にレンズ層を有する場合には、その
レンズ層を構成するために、損失正接〜温度曲線から求
めた、以降に説明するような種々の指標で規定した樹脂
組成物を使用する。なお、ここで、樹脂組成物とは、直
接的には、製品の状態、もしくは測定のためであれば、
薄い板状の樹脂板やレンズ層となった状態を指す。ただ
し、製品を製造する前の素材の状態のものであって、製
品の状態にしたとすれば、もしくは測定のために薄い板
状にしたとすれば、以降に説明するような種々の指標を
満たし得る未硬化の組成物を含むものとする。樹脂組成
物は、電離放射線硬化性のラジカル重合型であるアクリ
レート系化合物のオリゴマーおよび/またはモノマーを
主体とする電離放射線硬化性物質、あるいはカチオン重
合型であるエポキシ系化合物、もしくはオキセタン系化
合物のオリゴマーおよび/またはモノマーを素材とし、
必要に応じ、紫外線重合開始剤、増感剤等の硬化のため
の添加剤が配合されたものであってもよい。これら、硬
化のための添加剤は、樹脂組成物が重合を起こす際に分
解するので、製品の状態では、それらの分解物が残存す
る。また、得られる製品の性状を改善する目的で、熱可
塑性樹脂がブレンドされたものであってもよい。また、
樹脂組成物は、通常のシート状もしくは板状の樹脂製品
を製造する際に添加され得る様々な添加剤が配合されて
いてもよく、さらに、光学素子の光学性能を改善する目
的で、光拡散剤や着色剤等が配合されたものであっても
よい。
は光学素子が基材上にレンズ層を有する場合には、その
レンズ層を構成するために、損失正接〜温度曲線から求
めた、以降に説明するような種々の指標で規定した樹脂
組成物を使用する。なお、ここで、樹脂組成物とは、直
接的には、製品の状態、もしくは測定のためであれば、
薄い板状の樹脂板やレンズ層となった状態を指す。ただ
し、製品を製造する前の素材の状態のものであって、製
品の状態にしたとすれば、もしくは測定のために薄い板
状にしたとすれば、以降に説明するような種々の指標を
満たし得る未硬化の組成物を含むものとする。樹脂組成
物は、電離放射線硬化性のラジカル重合型であるアクリ
レート系化合物のオリゴマーおよび/またはモノマーを
主体とする電離放射線硬化性物質、あるいはカチオン重
合型であるエポキシ系化合物、もしくはオキセタン系化
合物のオリゴマーおよび/またはモノマーを素材とし、
必要に応じ、紫外線重合開始剤、増感剤等の硬化のため
の添加剤が配合されたものであってもよい。これら、硬
化のための添加剤は、樹脂組成物が重合を起こす際に分
解するので、製品の状態では、それらの分解物が残存す
る。また、得られる製品の性状を改善する目的で、熱可
塑性樹脂がブレンドされたものであってもよい。また、
樹脂組成物は、通常のシート状もしくは板状の樹脂製品
を製造する際に添加され得る様々な添加剤が配合されて
いてもよく、さらに、光学素子の光学性能を改善する目
的で、光拡散剤や着色剤等が配合されたものであっても
よい。
【0012】各々の樹脂組成物の損失正接〜温度曲線を
求めるには、動的粘弾性測定装置を使用し、試料の長軸
方向に一定周期で振動を与えながら、損失正接の測定を
行ない、測定する際の試料の温度を変えて測定すること
により、損失正接の温度変化を求める。なお、種々の指
標を求めるための測定の詳細は、後に、実証例におい
て、説明するものと同じである。損失正接〜温度曲線
は、典型的には、図2に示すように、各々の樹脂組成物
に特有な温度付近で、上に凸な、山の形状をなし、各々
の樹脂組成物の性質の違いに応じて、異なる山の形状を
示す。ここから、山の形状におけるピーク値、即ち、損
失正接の最大値を求めることができるが、損失正接の最
大値における温度の値Tpは、樹脂組成物の挙動が、温
度の変化に最も鋭敏な臨界的温度を示し、いわゆるガラ
ス転移温度に類似するが、製造上、あるいは、製品の保
管の上で、最も避けた方がよい温度であるので、各々の
樹脂組成物を規定する指標とする。
求めるには、動的粘弾性測定装置を使用し、試料の長軸
方向に一定周期で振動を与えながら、損失正接の測定を
行ない、測定する際の試料の温度を変えて測定すること
により、損失正接の温度変化を求める。なお、種々の指
標を求めるための測定の詳細は、後に、実証例におい
て、説明するものと同じである。損失正接〜温度曲線
は、典型的には、図2に示すように、各々の樹脂組成物
に特有な温度付近で、上に凸な、山の形状をなし、各々
の樹脂組成物の性質の違いに応じて、異なる山の形状を
示す。ここから、山の形状におけるピーク値、即ち、損
失正接の最大値を求めることができるが、損失正接の最
大値における温度の値Tpは、樹脂組成物の挙動が、温
度の変化に最も鋭敏な臨界的温度を示し、いわゆるガラ
ス転移温度に類似するが、製造上、あるいは、製品の保
管の上で、最も避けた方がよい温度であるので、各々の
樹脂組成物を規定する指標とする。
【0013】各々の樹脂組成物の損失正接〜温度曲線の
ような山の形状が険しいか、なだらかであるかは、山の
形状に対して、横軸に平行な直線を交差させ、二交点間
の距離(即ち幅である。)と高さとの関係から判断され
得るが、しばしば、このような山の形状の曲線について
論ずる際に、山の最も高い部分の半分の高さにおける幅
を代表値とすることがあり、通常、この幅を、半値幅と
呼ぶが、ここでも、この半値幅W1/2を代表値とする。
ただし、半値幅は、山の形状が互いに相似形であるとき
には有効であるが、山の形状が互いに相似形でないとき
には、山の形の違いを充分表現し得ない。そこで、山の
最も高い部分の1/10、すなわち0.1の高さにおけ
る幅W0.1(仮に0.1幅と言う。)をもう一つの代表
値として用いることとする。ここで、山の幅の値が二つ
生じるので、両者をまとめて表示するために、差および
比を取ることとし、W0.1−W1/2を二つの山の幅の差Δ
Wとし、また、W0. 1/W1/2を二つの山の幅の比とす
る。これらW0.1およびW1/2の組み合わせにより、山の
形状をより的確に示すことができる。
ような山の形状が険しいか、なだらかであるかは、山の
形状に対して、横軸に平行な直線を交差させ、二交点間
の距離(即ち幅である。)と高さとの関係から判断され
得るが、しばしば、このような山の形状の曲線について
論ずる際に、山の最も高い部分の半分の高さにおける幅
を代表値とすることがあり、通常、この幅を、半値幅と
呼ぶが、ここでも、この半値幅W1/2を代表値とする。
ただし、半値幅は、山の形状が互いに相似形であるとき
には有効であるが、山の形状が互いに相似形でないとき
には、山の形の違いを充分表現し得ない。そこで、山の
最も高い部分の1/10、すなわち0.1の高さにおけ
る幅W0.1(仮に0.1幅と言う。)をもう一つの代表
値として用いることとする。ここで、山の幅の値が二つ
生じるので、両者をまとめて表示するために、差および
比を取ることとし、W0.1−W1/2を二つの山の幅の差Δ
Wとし、また、W0. 1/W1/2を二つの山の幅の比とす
る。これらW0.1およびW1/2の組み合わせにより、山の
形状をより的確に示すことができる。
【0014】また、動的粘弾性を測定する際に求められ
る貯蔵弾性率が、温度を変えて測定したときに、高温側
において、平衡状態になる部分の値を、平衡弾性率とし
て求め、指標の一つとすることとし、具体的には温度が
80℃における貯蔵弾性率をもって、平衡弾性率とす
る。
る貯蔵弾性率が、温度を変えて測定したときに、高温側
において、平衡状態になる部分の値を、平衡弾性率とし
て求め、指標の一つとすることとし、具体的には温度が
80℃における貯蔵弾性率をもって、平衡弾性率とす
る。
【0015】本発明の光学素子用樹脂組成物は、先に定
めたΔWの値が、16℃〜31℃であることが好まし
く、16℃未満の場合には、損失正接の最大値付近にお
いて、樹脂組成物の挙動が、温度の変化に鋭敏すぎるた
め、製造上、もしくは製品の保管上、好ましくなく、ま
た、31℃を超えると、損失正接の最大値付近におい
て、樹脂組成物の挙動が、温度の変化に対し、温度の変
化に鋭敏であることはなくなるものの、この光学素子用
樹脂組成物で構成した光学素子の光学素子面の形状が使
用時にもたらされる圧力により損なわれやすく、また、
光学素子を水平に積み重ねた際にも、つぶれやすく、光
学素子の保管や輸送等の取扱いの上で好ましくない。
めたΔWの値が、16℃〜31℃であることが好まし
く、16℃未満の場合には、損失正接の最大値付近にお
いて、樹脂組成物の挙動が、温度の変化に鋭敏すぎるた
め、製造上、もしくは製品の保管上、好ましくなく、ま
た、31℃を超えると、損失正接の最大値付近におい
て、樹脂組成物の挙動が、温度の変化に対し、温度の変
化に鋭敏であることはなくなるものの、この光学素子用
樹脂組成物で構成した光学素子の光学素子面の形状が使
用時にもたらされる圧力により損なわれやすく、また、
光学素子を水平に積み重ねた際にも、つぶれやすく、光
学素子の保管や輸送等の取扱いの上で好ましくない。
【0016】本発明の光学素子用樹脂組成物は、先に定
めた二つの山の値の比が、1.4〜2.7であることが
好ましい。1.4未満、もしくは2.7を超える場合に
生じる問題点は、各々、前段落における、ΔWが好まし
い範囲から下回ったとき、もしくは上回ったときに生じ
る問題点と同様である。
めた二つの山の値の比が、1.4〜2.7であることが
好ましい。1.4未満、もしくは2.7を超える場合に
生じる問題点は、各々、前段落における、ΔWが好まし
い範囲から下回ったとき、もしくは上回ったときに生じ
る問題点と同様である。
【0017】また、本発明の光学素子用樹脂組成物は、
先に定めた半値幅(W1/2)が、13℃〜50℃である
ことが好ましく、W1/2が、13℃〜44℃であるとさ
らに好ましい。13℃未満の場合には、先に定めた0.
1幅の値にかかわらず、損失正接の最大値付近におい
て、樹脂組成物の挙動が、温度の変化に鋭敏すぎるた
め、製造上、もしくは製品の保管上、好ましくない。ま
た、50℃を超えた場合はTpも考慮する必要がある。
損失正接の最大値付近において、樹脂組成物の挙動が、
温度の変化に対し、温度の変化に鋭敏であることはなく
なるものの、Tpが常温より高いと、この光学素子用樹
脂組成物で構成した光学素子の光学素子面の形状が使用
時にもたらされる圧力により損なわれやすく、また、光
学素子を水平に積み重ねた際にも、つぶれやすく、光学
素子の保管や輸送等の取扱いの上で好ましくない。ただ
し、Tpが常温より低いと、逆に変形しにくくなる傾向
があるため、W1/2に加えて、Tpも考慮する必要があ
る。
先に定めた半値幅(W1/2)が、13℃〜50℃である
ことが好ましく、W1/2が、13℃〜44℃であるとさ
らに好ましい。13℃未満の場合には、先に定めた0.
1幅の値にかかわらず、損失正接の最大値付近におい
て、樹脂組成物の挙動が、温度の変化に鋭敏すぎるた
め、製造上、もしくは製品の保管上、好ましくない。ま
た、50℃を超えた場合はTpも考慮する必要がある。
損失正接の最大値付近において、樹脂組成物の挙動が、
温度の変化に対し、温度の変化に鋭敏であることはなく
なるものの、Tpが常温より高いと、この光学素子用樹
脂組成物で構成した光学素子の光学素子面の形状が使用
時にもたらされる圧力により損なわれやすく、また、光
学素子を水平に積み重ねた際にも、つぶれやすく、光学
素子の保管や輸送等の取扱いの上で好ましくない。ただ
し、Tpが常温より低いと、逆に変形しにくくなる傾向
があるため、W1/2に加えて、Tpも考慮する必要があ
る。
【0018】従って、上記の半値幅が13℃〜50℃で
あることに加えて、本発明の樹脂組成物は、先に定めた
Tpが、18℃〜47℃、もしくは52℃〜80℃であ
ることが必要である。Tpは、18℃〜47℃、もしく
は52℃〜71℃であるとさらに好ましい。Tpは、先
に述べたように、樹脂組成物の挙動が、温度の変化に最
も鋭敏な臨界的温度で、いわゆるガラス転移温度に類似
するが、製造上、あるいは、製品の保管の上で、最も避
けた方がよい温度である。18℃未満では、ガラス転移
温度が常温(25℃)との差が少なく、常に樹脂樹脂組
成物の挙動が不安定となるため好ましくない。80℃を
超えると、熱的な意味では、光学機器やディスプレイ装
置に組み込まれて使用される際に、さらされる温度に耐
え得るものの、硬度が高くなる過ぎる結果、取扱いや加
工時に欠けを生じたり、光学素子どうしを密着させたと
きに、湾曲する原因ともなるので、好ましくない。
あることに加えて、本発明の樹脂組成物は、先に定めた
Tpが、18℃〜47℃、もしくは52℃〜80℃であ
ることが必要である。Tpは、18℃〜47℃、もしく
は52℃〜71℃であるとさらに好ましい。Tpは、先
に述べたように、樹脂組成物の挙動が、温度の変化に最
も鋭敏な臨界的温度で、いわゆるガラス転移温度に類似
するが、製造上、あるいは、製品の保管の上で、最も避
けた方がよい温度である。18℃未満では、ガラス転移
温度が常温(25℃)との差が少なく、常に樹脂樹脂組
成物の挙動が不安定となるため好ましくない。80℃を
超えると、熱的な意味では、光学機器やディスプレイ装
置に組み込まれて使用される際に、さらされる温度に耐
え得るものの、硬度が高くなる過ぎる結果、取扱いや加
工時に欠けを生じたり、光学素子どうしを密着させたと
きに、湾曲する原因ともなるので、好ましくない。
【0019】上記において、18℃〜47℃、もしくは
52℃〜80℃と規定するのは、47℃を超え、52℃
未満の範囲の樹脂樹脂組成物で構成された光学素子は、
光学機器やディスプレイ装置において実際に使用される
温度域とほぼ一致するため、加温の影響を受けやすいと
いう、実用上の不利があるからである。もちろん、熱源
と隔離されていたり、送風等の適宜な冷却手段を利用し
て、実際に使用される温度域を下げることが出来れば、
上記の47℃を超え、52℃未満の範囲の樹脂樹脂組成
物も使用可能である。
52℃〜80℃と規定するのは、47℃を超え、52℃
未満の範囲の樹脂樹脂組成物で構成された光学素子は、
光学機器やディスプレイ装置において実際に使用される
温度域とほぼ一致するため、加温の影響を受けやすいと
いう、実用上の不利があるからである。もちろん、熱源
と隔離されていたり、送風等の適宜な冷却手段を利用し
て、実際に使用される温度域を下げることが出来れば、
上記の47℃を超え、52℃未満の範囲の樹脂樹脂組成
物も使用可能である。
【0020】本発明の光学素子用樹脂組成物は、以上の
ΔW、もしくはW0.1/W1/2の規定、またはW1/2の規
定にTpの範囲の規定を加えたものに、さらに、損失正
接の最大値の範囲を規定することがなお一層好ましい。
損失正接の最大値は、0.4〜1.2であることが好ま
しく、0.46〜1.12であるとさらに好ましい。損
失正接の最大値が0.4未満の光学素子用樹脂組成物
は、外力に対する変形抵抗が大きい点では好ましいもの
の、擦れに対する耐久性振動に対する緩和抵抗が乏しく
なる結果、摩耗による損傷が避けにくくなる欠点が生
じ、損失正接の最大値が1.2を超えると、高温時の機
械的性質が低下し、変形しやすくなる欠点が生じるから
である。
ΔW、もしくはW0.1/W1/2の規定、またはW1/2の規
定にTpの範囲の規定を加えたものに、さらに、損失正
接の最大値の範囲を規定することがなお一層好ましい。
損失正接の最大値は、0.4〜1.2であることが好ま
しく、0.46〜1.12であるとさらに好ましい。損
失正接の最大値が0.4未満の光学素子用樹脂組成物
は、外力に対する変形抵抗が大きい点では好ましいもの
の、擦れに対する耐久性振動に対する緩和抵抗が乏しく
なる結果、摩耗による損傷が避けにくくなる欠点が生
じ、損失正接の最大値が1.2を超えると、高温時の機
械的性質が低下し、変形しやすくなる欠点が生じるから
である。
【0021】
【実施例】以下に、樹脂組成物を用いて、試料を作成
し、上記した種々のパラメータの測定の結果、および、
フレネルレンズシートとしたものの実用的な評価の結果
を示す。パラメータとしては、圧縮弾性率、最大変形
量、Tp、損失正接の最大値、平衡弾性率、ならびに損
失正接〜温度曲線におけるW1/2およびW0.1を求めてお
り、製品の実用的な評価の項目としては、実装時のスク
リーン潰れ、スクリーン荷重積載潰れ、およびフレネル
レンズシートの荷重積載潰れを求めた。特に、温度の定
めの無い項目については、温度;25℃で求めた。
し、上記した種々のパラメータの測定の結果、および、
フレネルレンズシートとしたものの実用的な評価の結果
を示す。パラメータとしては、圧縮弾性率、最大変形
量、Tp、損失正接の最大値、平衡弾性率、ならびに損
失正接〜温度曲線におけるW1/2およびW0.1を求めてお
り、製品の実用的な評価の項目としては、実装時のスク
リーン潰れ、スクリーン荷重積載潰れ、およびフレネル
レンズシートの荷重積載潰れを求めた。特に、温度の定
めの無い項目については、温度;25℃で求めた。
【0022】〔圧縮弾性率・最大変形量の測定用の試料
の調製〕フレネルレンズの逆型形状を有するフレネルレ
ンズ成形用金型を加温し、金型面に電離放射線硬化性樹
脂組成物を厚みが200μmになるよう塗布した。塗付
された樹脂組成物の温度を42℃に保ちながら、メタル
ハライドタイプの紫外線ランプ(日本電池(株)製)を
用い、積算光量;2000mJ/cm2、ピーク照度;
250mW/cm2の条件で照射を行なって、樹脂組成
物を硬化させ、脱型し、試料用のフレネルレンズシート
を得た。
の調製〕フレネルレンズの逆型形状を有するフレネルレ
ンズ成形用金型を加温し、金型面に電離放射線硬化性樹
脂組成物を厚みが200μmになるよう塗布した。塗付
された樹脂組成物の温度を42℃に保ちながら、メタル
ハライドタイプの紫外線ランプ(日本電池(株)製)を
用い、積算光量;2000mJ/cm2、ピーク照度;
250mW/cm2の条件で照射を行なって、樹脂組成
物を硬化させ、脱型し、試料用のフレネルレンズシート
を得た。
【0023】〔圧縮弾性率・最大変形量の測定〕圧縮弾
性率および最大変形量の測定のため、超微小硬度計(独
国フィッシャー社製、H−100V)を用いたユニバー
サル硬さ試験を応用し、圧子による荷重を所定の値にな
るまで徐々に増加させ、その後、徐々に減少させること
により、荷重〜侵入深さ曲線を求め、この結果より解析
によって圧縮弾性率および最大変形量を求めた。圧子と
して、半径Rが0.4mmφのタングステンカーバイド
(WC)製のボール圧子を使用した。
性率および最大変形量の測定のため、超微小硬度計(独
国フィッシャー社製、H−100V)を用いたユニバー
サル硬さ試験を応用し、圧子による荷重を所定の値にな
るまで徐々に増加させ、その後、徐々に減少させること
により、荷重〜侵入深さ曲線を求め、この結果より解析
によって圧縮弾性率および最大変形量を求めた。圧子と
して、半径Rが0.4mmφのタングステンカーバイド
(WC)製のボール圧子を使用した。
【0024】荷重〜侵入深さ曲線は、典型的には、図3
に示すような様相を示す。まず、荷重0の点から荷重
fを徐々に増加させると塑性変形が起き、徐々に圧子の
侵入深さが増加する。ある荷重値で荷重の増加を停止さ
せると、点の箇所におけるように、塑性変形による侵
入が停止し、その後、荷重値をそのまま維持すると、そ
の間、クリープ変形により侵入深さの増加が続き、荷重
値の維持を止める点に至る。その後、荷重を徐々に減
少させると、弾性変形によって、点に向かって侵入深
さが減少する。
に示すような様相を示す。まず、荷重0の点から荷重
fを徐々に増加させると塑性変形が起き、徐々に圧子の
侵入深さが増加する。ある荷重値で荷重の増加を停止さ
せると、点の箇所におけるように、塑性変形による侵
入が停止し、その後、荷重値をそのまま維持すると、そ
の間、クリープ変形により侵入深さの増加が続き、荷重
値の維持を止める点に至る。その後、荷重を徐々に減
少させると、弾性変形によって、点に向かって侵入深
さが減少する。
【0025】上記において、図3中の点における荷重
値である最大荷重値Fは、20mNに設定した。実際の
プロジェクションスクリーンにおけるフレネルレンズシ
ートとレンチキュラーレンズシートとの接触圧は小さ
く、実測が困難であるが、スクリーンを構成するレンズ
シートの変形が、条件の厳しいレンズシートの外周部で
10μm程度であれば、レンズの性能上、許容できるこ
とから、従来用いられているレンズシートが10μm変
形するのに必要な荷重が、ほぼ20mNであるため、最
大荷重値をそのように定めた。また、クリープ変形を行
なわせる時間は、適宜に60秒間とした。
値である最大荷重値Fは、20mNに設定した。実際の
プロジェクションスクリーンにおけるフレネルレンズシ
ートとレンチキュラーレンズシートとの接触圧は小さ
く、実測が困難であるが、スクリーンを構成するレンズ
シートの変形が、条件の厳しいレンズシートの外周部で
10μm程度であれば、レンズの性能上、許容できるこ
とから、従来用いられているレンズシートが10μm変
形するのに必要な荷重が、ほぼ20mNであるため、最
大荷重値をそのように定めた。また、クリープ変形を行
なわせる時間は、適宜に60秒間とした。
【0026】結局、荷重〜侵入深さ曲線を求める手順
は、次のようになる。 (1)圧縮のための荷重値を0から20mNになるま
で、0.1秒毎に100ステップで増加させる。 (2)20mNになった荷重値を60秒間維持し、クリ
ープ変形を起こさせる。 (3)荷重値が0.4mN(試験機最低荷重)になるま
で、0.1秒毎に40ステップで減少させる。 (4)荷重値が0.4mNのまま60秒間維持し、侵入
深さを回復させる。 (5)以上の(1)〜(4)を三回繰返す。 なお、ボール圧子を作用させる部位としては、図4に示
すように、フレネルレンズを構成する個々の細分化され
たレンズ面、例えば、図4中、2c、2c’、および2
c”で示すような部分の、中央部付近であることが好ま
しい。レンズ面の隣接する凹部どうしの間隔をピッチP
とすれば、P/2に相当する位置の付近である。そのほ
かのレンズ形状の場合にも、レンズを形成する個々のレ
ンズ面の中央付近にボール圧子を作用させることが好ま
しい。
は、次のようになる。 (1)圧縮のための荷重値を0から20mNになるま
で、0.1秒毎に100ステップで増加させる。 (2)20mNになった荷重値を60秒間維持し、クリ
ープ変形を起こさせる。 (3)荷重値が0.4mN(試験機最低荷重)になるま
で、0.1秒毎に40ステップで減少させる。 (4)荷重値が0.4mNのまま60秒間維持し、侵入
深さを回復させる。 (5)以上の(1)〜(4)を三回繰返す。 なお、ボール圧子を作用させる部位としては、図4に示
すように、フレネルレンズを構成する個々の細分化され
たレンズ面、例えば、図4中、2c、2c’、および2
c”で示すような部分の、中央部付近であることが好ま
しい。レンズ面の隣接する凹部どうしの間隔をピッチP
とすれば、P/2に相当する位置の付近である。そのほ
かのレンズ形状の場合にも、レンズを形成する個々のレ
ンズ面の中央付近にボール圧子を作用させることが好ま
しい。
【0027】圧縮弾性率(E)は、下記の式により求め
る。 E=(2h*(2R−h*)-1/2×H×(ΔH/Δf)−(1−n)/e =1/(5.586×h*×H×(ΔH/Δf)−7.813×10-7 ここで、h*は、荷重fが最大値Fであるときの荷重減
少区域(図3中の点、点、およびHで囲まれる区
域)の荷重〜侵入深さ曲線の接線と侵入深さ軸(横軸)
との交点の侵入深さ(単位;mm)である。Rは、圧子
の先端の半径(R=0.4mm)である。Hは、侵入深
さhの最大値(単位;mm)である。ΔH/Δfは、荷
重fが最大値Fであるときの荷重減少区域(図3中の点
、点、およびHで囲まれる区域)の荷重〜侵入深さ
曲線の傾きの逆数である。nは、ボール圧子の素材(W
C)のポアソン比(n=0.22)である。eは、ボー
ル圧子の素材(WC)の弾性率(e=5.3×105N
/mm2)0.22)である。前段落で説明したよう
に、荷重の増減等を(1)〜(4)の順で3回繰り返し
て、その都度、荷重〜侵入深さ曲線を求め、各々につい
て、圧縮弾性率(E)(単位;Mpa)を求めて、平均
値を求める。
る。 E=(2h*(2R−h*)-1/2×H×(ΔH/Δf)−(1−n)/e =1/(5.586×h*×H×(ΔH/Δf)−7.813×10-7 ここで、h*は、荷重fが最大値Fであるときの荷重減
少区域(図3中の点、点、およびHで囲まれる区
域)の荷重〜侵入深さ曲線の接線と侵入深さ軸(横軸)
との交点の侵入深さ(単位;mm)である。Rは、圧子
の先端の半径(R=0.4mm)である。Hは、侵入深
さhの最大値(単位;mm)である。ΔH/Δfは、荷
重fが最大値Fであるときの荷重減少区域(図3中の点
、点、およびHで囲まれる区域)の荷重〜侵入深さ
曲線の傾きの逆数である。nは、ボール圧子の素材(W
C)のポアソン比(n=0.22)である。eは、ボー
ル圧子の素材(WC)の弾性率(e=5.3×105N
/mm2)0.22)である。前段落で説明したよう
に、荷重の増減等を(1)〜(4)の順で3回繰り返し
て、その都度、荷重〜侵入深さ曲線を求め、各々につい
て、圧縮弾性率(E)(単位;Mpa)を求めて、平均
値を求める。
【0028】最大変形量は、前段落で説明したように、
荷重値が、最大荷重値の20mNになった後に、60秒
間維持し、クリープ変形した直後の侵入深さ(単位;μ
m)を示す。
荷重値が、最大荷重値の20mNになった後に、60秒
間維持し、クリープ変形した直後の侵入深さ(単位;μ
m)を示す。
【0029】〔Tp、損失正接の最大値、平衡弾性率、
W1/2およびW0.1の測定用の試料の調製〕表面が鏡面の
ステンレス板をフレネルレンズの逆型形状を有するフレ
ネルレンズ成形用金型に替えて用いた以外は、圧縮弾性
率・最大変形量の測定用の試料の調製と同様にして、試
料用の樹脂シートを得た。
W1/2およびW0.1の測定用の試料の調製〕表面が鏡面の
ステンレス板をフレネルレンズの逆型形状を有するフレ
ネルレンズ成形用金型に替えて用いた以外は、圧縮弾性
率・最大変形量の測定用の試料の調製と同様にして、試
料用の樹脂シートを得た。
【0030】〔Tp、損失正接の最大値、平衡弾性率、
W1/2およびW0.1の測定〕上記試料を用い、動的粘弾性
測定装置((株)オリエンテック製)により貯蔵弾性
率、および損失正接の測定を行なった。試料の長軸方向
に1Hzの周波数の強制振動を与え、毎分3℃の昇温速
度で、設定温度を−100℃〜100℃の間で昇温させ
た。損失正接の最大値(tanδ(max))は、得ら
れた損失正接〜温度曲線より、山の形状におけるピーク
値から求め、また、このときの温度をTp(単位;℃)
とした。平衡弾性率に関しては、得られた貯蔵弾性率〜
温度曲線より、80℃における貯蔵弾性率を求めて、平
衡弾性率(単位;dyne/cm2)とした。W1/2とし
ては、損失正接の最大値の1/2の値で山を切断したと
きの切断部の幅を求め、また、W0.1としては、損失正
接の最大値の1/10、即ち0.1の値で山を切断した
ときの切断部の幅を求めた。いずれも、単位は℃であ
る。
W1/2およびW0.1の測定〕上記試料を用い、動的粘弾性
測定装置((株)オリエンテック製)により貯蔵弾性
率、および損失正接の測定を行なった。試料の長軸方向
に1Hzの周波数の強制振動を与え、毎分3℃の昇温速
度で、設定温度を−100℃〜100℃の間で昇温させ
た。損失正接の最大値(tanδ(max))は、得ら
れた損失正接〜温度曲線より、山の形状におけるピーク
値から求め、また、このときの温度をTp(単位;℃)
とした。平衡弾性率に関しては、得られた貯蔵弾性率〜
温度曲線より、80℃における貯蔵弾性率を求めて、平
衡弾性率(単位;dyne/cm2)とした。W1/2とし
ては、損失正接の最大値の1/2の値で山を切断したと
きの切断部の幅を求め、また、W0.1としては、損失正
接の最大値の1/10、即ち0.1の値で山を切断した
ときの切断部の幅を求めた。いずれも、単位は℃であ
る。
【0031】〔スクリーン潰れの評価〕フレネルレンズ
シートとレンチキュラーレンズシートとを、各々のレン
ズ面どうしを密着させてプロジェクションスクリーンと
し、プロジェクション型TVセットのスクリーン取付用
枠に固定した実装状態にて、プロジェクターにより、全
体が白色の画面を投映し、24時間後に、画面を観察し
た。観察により、レンズ形状の潰れによる輝度ムラが明
瞭に認められるものを×、輝度ムラが認められるものの
目立たないものを△、輝度ムラが認められないものを○
とした。以上の評価を室温(25℃)、40℃、および
50℃にて行なった。
シートとレンチキュラーレンズシートとを、各々のレン
ズ面どうしを密着させてプロジェクションスクリーンと
し、プロジェクション型TVセットのスクリーン取付用
枠に固定した実装状態にて、プロジェクターにより、全
体が白色の画面を投映し、24時間後に、画面を観察し
た。観察により、レンズ形状の潰れによる輝度ムラが明
瞭に認められるものを×、輝度ムラが認められるものの
目立たないものを△、輝度ムラが認められないものを○
とした。以上の評価を室温(25℃)、40℃、および
50℃にて行なった。
【0032】〔スクリーン荷重積載潰れの評価〕フレネ
ルレンズシートとレンチキュラーレンズシートとを、各
々のレンズ面どうしを密着させ、全周を粘着テープで固
定したものを50組準備し、それらを発泡ポリエチレン
シートを各々の組の間にはさんで、積み重ね、室温(2
5℃)で1週間置いた。この場合、最も下側における面
圧は約20g/cm2になる。その後、最も下側にあっ
た組のレンチキュラーレンズシートとフレネルレンズシ
ートとを、前段落の実装時のスクリーン潰れの評価にお
けるのと同様にして、プロジェクション型TVセットの
スクリーン取付用枠に固定し、プロジェクターにより、
全体が白色の画面を投映し、画面を観察した。観察によ
り、レンズ形状の潰れによる、もしくは発泡ポリエチレ
ンシートの模様の転写による輝度ムラが明瞭に認められ
るものを×、輝度ムラが認められるものの、目立たない
許容範囲であるものを△、輝度ムラが認められないもの
を○とした。
ルレンズシートとレンチキュラーレンズシートとを、各
々のレンズ面どうしを密着させ、全周を粘着テープで固
定したものを50組準備し、それらを発泡ポリエチレン
シートを各々の組の間にはさんで、積み重ね、室温(2
5℃)で1週間置いた。この場合、最も下側における面
圧は約20g/cm2になる。その後、最も下側にあっ
た組のレンチキュラーレンズシートとフレネルレンズシ
ートとを、前段落の実装時のスクリーン潰れの評価にお
けるのと同様にして、プロジェクション型TVセットの
スクリーン取付用枠に固定し、プロジェクターにより、
全体が白色の画面を投映し、画面を観察した。観察によ
り、レンズ形状の潰れによる、もしくは発泡ポリエチレ
ンシートの模様の転写による輝度ムラが明瞭に認められ
るものを×、輝度ムラが認められるものの、目立たない
許容範囲であるものを△、輝度ムラが認められないもの
を○とした。
【0033】〔フレネルレンズ荷重積載潰れの評価〕フ
レネルレンズシートを、各々のレンズ面が上になるよう
にし、各フレネルレンズシートの間には、発泡ポリエチ
レンシートをはさんで、100枚積み重ねたものを二組
準備し、一方の組を室温(25℃)で、他方の組を50
℃で、いずれも1週間置いた。50℃で置いたものは、
その後、24時間室温にて放置した。この場合も、最も
下側における面圧は約20g/cm2になる。その後、
最も下側にあったフレネルレンズシートを取り出し、前
段落の実装時のスクリーン潰れの評価におけるのと同様
にして、レンチキュラーレンズシートと共にプロジェク
ション型TVセットのスクリーン取付用枠に固定し、プ
ロジェクターにより、全体が白色の画面を投映し、画面
を観察した。観察により、レンズ形状の潰れによる輝度
ムラが明瞭に認められるものを×、輝度ムラが認められ
るものの、目立たない許容範囲であるものを△、輝度ム
ラが認められないものを○とした。
レネルレンズシートを、各々のレンズ面が上になるよう
にし、各フレネルレンズシートの間には、発泡ポリエチ
レンシートをはさんで、100枚積み重ねたものを二組
準備し、一方の組を室温(25℃)で、他方の組を50
℃で、いずれも1週間置いた。50℃で置いたものは、
その後、24時間室温にて放置した。この場合も、最も
下側における面圧は約20g/cm2になる。その後、
最も下側にあったフレネルレンズシートを取り出し、前
段落の実装時のスクリーン潰れの評価におけるのと同様
にして、レンチキュラーレンズシートと共にプロジェク
ション型TVセットのスクリーン取付用枠に固定し、プ
ロジェクターにより、全体が白色の画面を投映し、画面
を観察した。観察により、レンズ形状の潰れによる輝度
ムラが明瞭に認められるものを×、輝度ムラが認められ
るものの、目立たない許容範囲であるものを△、輝度ム
ラが認められないものを○とした。
【0034】以上の種々のパラメータの測定の結果、お
よび、フレネルレンズシートとしたものの実用的な評価
の結果を次の「表1」、「表2」に分けて示す。「表
1」、「表2」中、試料記号B〜H、およびL〜Vは実
施例に関するものであり、試料記号A、およびI〜Kは
比較例に関するものである。また、図5〜図10に、損
失正接〜温度曲線の測定例をグラフで示す。グラフに付
した試料記号は、「表1」、「表2」中の試料記号と共
通である。
よび、フレネルレンズシートとしたものの実用的な評価
の結果を次の「表1」、「表2」に分けて示す。「表
1」、「表2」中、試料記号B〜H、およびL〜Vは実
施例に関するものであり、試料記号A、およびI〜Kは
比較例に関するものである。また、図5〜図10に、損
失正接〜温度曲線の測定例をグラフで示す。グラフに付
した試料記号は、「表1」、「表2」中の試料記号と共
通である。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、損失正接〜温
度曲線の半値幅と0.1幅との差の範囲を規定したの
で、その挙動が、温度の変化に対し、鋭敏すぎることが
なく、しかも、粘弾性体としての適度な弾性を備え、通
常の使用温度域において、この樹脂組成物を用いて得ら
れる光学素子の取扱いに支障となるような、使用時にか
かる圧力による損傷や、水平に積み重ねた際のつぶれが
生じることが無い光学素子用樹脂組成物を提供すること
ができる。請求項2の発明によれば、損失正接〜温度曲
線の半値幅と0.1幅との比の範囲を規定したので、第
1の発明におけるのと同様、その挙動が、温度の変化に
対し、鋭敏すぎることがなく、しかも、適度な弾性を備
え、通常の使用温度域において、この樹脂組成物を用い
て得られる光学素子の取扱いに支障となるような、使用
時にかかる圧力による損傷や、水平に積み重ねた際のつ
ぶれが生じることが無い光学素子用樹脂組成物を提供す
ることができる。請求項3の発明によれば、損失正接〜
温度曲線の半値幅の範囲、およびTpの値の範囲を規定
したので、請求項1と同様な効果に加えて、ゴム弾性お
よび剛性を兼ね備えることにより、形状の保持性が高
く、またレンズシートの湾曲を生じることが無い光学素
子用樹脂組成物を提供することができる。請求項4の発
明によれば、請求項1〜請求項3いずれかの発明の効果
に加え、損失正接〜温度曲線における損失正接の最大値
の範囲を規定したので、擦れに対する耐久性を有し、か
つ、高温時の機械的性質が確保された光学素子用樹脂組
成物を提供することができる。請求項5の発明によれ
ば、請求項1〜請求項4いずれかの発明の効果を発揮し
得る光学素子用樹脂組成物で構成された光学素子を提供
することができる。請求項6の発明によれば、光学素子
面の断面形状が鋸刃状で、先端が尖っており、潰れや欠
けに敏感なフレネルレンズシートに適用した場合に、請
求項5の発明の効果が、より一層発揮される光学素子を
提供することができる。請求項7の発明によれば、フレ
ネルレンズシートとレンチキュラーレンズシートとを組
み合わせた構造において、請求項5もしくは請求項6の
発明の効果が発揮されるプロジェクションスクリーンを
提供することができる。
度曲線の半値幅と0.1幅との差の範囲を規定したの
で、その挙動が、温度の変化に対し、鋭敏すぎることが
なく、しかも、粘弾性体としての適度な弾性を備え、通
常の使用温度域において、この樹脂組成物を用いて得ら
れる光学素子の取扱いに支障となるような、使用時にか
かる圧力による損傷や、水平に積み重ねた際のつぶれが
生じることが無い光学素子用樹脂組成物を提供すること
ができる。請求項2の発明によれば、損失正接〜温度曲
線の半値幅と0.1幅との比の範囲を規定したので、第
1の発明におけるのと同様、その挙動が、温度の変化に
対し、鋭敏すぎることがなく、しかも、適度な弾性を備
え、通常の使用温度域において、この樹脂組成物を用い
て得られる光学素子の取扱いに支障となるような、使用
時にかかる圧力による損傷や、水平に積み重ねた際のつ
ぶれが生じることが無い光学素子用樹脂組成物を提供す
ることができる。請求項3の発明によれば、損失正接〜
温度曲線の半値幅の範囲、およびTpの値の範囲を規定
したので、請求項1と同様な効果に加えて、ゴム弾性お
よび剛性を兼ね備えることにより、形状の保持性が高
く、またレンズシートの湾曲を生じることが無い光学素
子用樹脂組成物を提供することができる。請求項4の発
明によれば、請求項1〜請求項3いずれかの発明の効果
に加え、損失正接〜温度曲線における損失正接の最大値
の範囲を規定したので、擦れに対する耐久性を有し、か
つ、高温時の機械的性質が確保された光学素子用樹脂組
成物を提供することができる。請求項5の発明によれ
ば、請求項1〜請求項4いずれかの発明の効果を発揮し
得る光学素子用樹脂組成物で構成された光学素子を提供
することができる。請求項6の発明によれば、光学素子
面の断面形状が鋸刃状で、先端が尖っており、潰れや欠
けに敏感なフレネルレンズシートに適用した場合に、請
求項5の発明の効果が、より一層発揮される光学素子を
提供することができる。請求項7の発明によれば、フレ
ネルレンズシートとレンチキュラーレンズシートとを組
み合わせた構造において、請求項5もしくは請求項6の
発明の効果が発揮されるプロジェクションスクリーンを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光学素子であるプロジェクションスクリーンを
示す図である。
示す図である。
【図2】損失正接〜温度曲線を説明するための図であ
る。
る。
【図3】荷重〜侵入深さ曲線を説明するための図であ
る。
る。
【図4】圧子を作用させる部位を示す図である。
【図5】試料記号Dの損失正接〜温度曲線である。
【図6】試料記号Eの損失正接〜温度曲線である。
【図7】試料記号Fの損失正接〜温度曲線である。
【図8】試料記号Hの損失正接〜温度曲線である。
【図9】試料記号Rの損失正接〜温度曲線である。
【図10】試料記号Vの損失正接〜温度曲線である。
1 プロジェクションスクリーン
2 フレネルレンズシート
3 レンチキュラーレンズシート
Claims (7)
- 【請求項1】 光学素子を構成するためのものであっ
て、温度変化に関して損失正接を測定した損失正接〜温
度曲線における山の部分の損失正接の最大値の1/2で
ある位置における前記山の幅をW1/2(℃)、前記損失
正接が0.1である位置における前記山の幅をW
0.1(℃)、および前記の二つの山の幅の差ΔW(℃)
をΔW=W0.1−W1/2と定めるとき、ΔWが、16℃〜
31℃であることを特徴とする光学素子用樹脂組成物。 - 【請求項2】 光学素子を構成するためのものであっ
て、温度変化に関して損失正接を測定した損失正接〜温
度曲線における山の部分の損失正接の最大値の1/2で
ある位置における山の幅をW1/2(℃)、および前記損
失正接が0.1である位置における前記山の幅をW0.1
(℃)とするとき、前記の二つの山の幅の比であるW
0.1/W1/2が、1.4〜2.7であることを特徴とする
光学素子用樹脂組成物。 - 【請求項3】 光学素子を構成するためのものであっ
て、温度変化に関して損失正接を測定した損失正接〜温
度曲線における山の部分の損失正接の最大値の1/2で
ある位置における前記山の幅W1/2(℃)が、13℃〜
50℃で、かつ前記損失正接の最大値における温度の値
Tp(℃)が、18℃〜47℃、もしくは52℃〜80
℃であることを特徴とする光学素子用樹脂組成物。 - 【請求項4】 前記損失正接の最大値が、0.4〜1.
2であることを特徴とする請求項1〜請求項3いずれか
記載の光学素子用樹脂組成物。 - 【請求項5】 請求項1〜請求項4いずれか記載の光学
素子用樹脂組成物で、その全部もしくは一部が構成され
ていることを特徴とする光学素子。 - 【請求項6】 前記光学素子がフレネルレンズシートで
あることを特徴とする請求項5記載の光学素子。 - 【請求項7】 請求項5もしくは請求項6記載の光学素
子と、レンチキュラーレンズシートとからなるプロジェ
クションスクリーン。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001280843A JP2003084101A (ja) | 2001-09-17 | 2001-09-17 | 光学素子用樹脂組成物、光学素子、およびプロジェクションスクリーン |
KR1020020056182A KR100857499B1 (ko) | 2001-09-17 | 2002-09-16 | 광학 소자용 수지 조성물, 광학 소자 및 프로젝션 스크린 |
US10/244,233 US6650471B2 (en) | 2001-09-17 | 2002-09-16 | Resin composition for production of optical element, the optical element, and projection screen |
CN02142693A CN1409129A (zh) | 2001-09-17 | 2002-09-17 | 光学元件用树脂组合物、光学元件及投影屏 |
CNA2005101248950A CN1782741A (zh) | 2001-09-17 | 2002-09-17 | 光学元件用树脂组合物、光学元件及投影屏 |
CNA2005101248965A CN1782742A (zh) | 2001-09-17 | 2002-09-17 | 光学元件用树脂组合物、光学元件及投影屏 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001280843A JP2003084101A (ja) | 2001-09-17 | 2001-09-17 | 光学素子用樹脂組成物、光学素子、およびプロジェクションスクリーン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003084101A true JP2003084101A (ja) | 2003-03-19 |
Family
ID=19104768
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country Status (4)
Country | Link |
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KR (1) | KR100857499B1 (ja) |
CN (3) | CN1782741A (ja) |
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