JP2003076571A - 二重化システム及びそのサーバ - Google Patents
二重化システム及びそのサーバInfo
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、二重化システムに関し、通信パス
の構成を簡易にしたホットスタンバイ型の二重化システ
ムを提供することを目的とする。 【解決手段】 二重化システムは、運用サーバ1と、待
機サーバ2と、運用サーバ1及び待機サーバ2とクライ
アント7とが接続された業務用のネットワーク5と、運
用サーバ1と待機サーバ2との間を接続する2本のサー
バ間通信用ネットワーク6とを備える。2本のサーバ間
通信用ネットワーク6の少なくとも1本として、業務用
のネットワーク5のいずれかを用いる。運用サーバ1及
び待機サーバ2が、クライアント7との間の通信用のア
ドレスとは異なるアドレスを用いて、2本のサーバ間通
信用ネットワーク6を使用してサーバ間通信を行う。
の構成を簡易にしたホットスタンバイ型の二重化システ
ムを提供することを目的とする。 【解決手段】 二重化システムは、運用サーバ1と、待
機サーバ2と、運用サーバ1及び待機サーバ2とクライ
アント7とが接続された業務用のネットワーク5と、運
用サーバ1と待機サーバ2との間を接続する2本のサー
バ間通信用ネットワーク6とを備える。2本のサーバ間
通信用ネットワーク6の少なくとも1本として、業務用
のネットワーク5のいずれかを用いる。運用サーバ1及
び待機サーバ2が、クライアント7との間の通信用のア
ドレスとは異なるアドレスを用いて、2本のサーバ間通
信用ネットワーク6を使用してサーバ間通信を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二重化システム及
びそのサーバに関し、特に、通信パスの構成を簡易にし
たホットスタンバイ型の二重化システム及びそのサーバ
に関する。
びそのサーバに関し、特に、通信パスの構成を簡易にし
たホットスタンバイ型の二重化システム及びそのサーバ
に関する。
【0002】
【従来の技術】サーバ/クライアントシステムの信頼性
を高めるために、サーバを二重化する場合がある。例え
ば、ホットスタンバイ型の二重化システムは、運用系の
サーバと待機系のサーバとで構成される。この場合、通
信パスとしては、業務を行うための通信パス(業務用L
AN)の他に、メイン及びサブの2本のサーバ間通信パ
スが必要となる。即ち、運用系及び待機系のサーバ間で
の正常性監視及び制御データを交換するための通信パス
も二重化する必要がある。
を高めるために、サーバを二重化する場合がある。例え
ば、ホットスタンバイ型の二重化システムは、運用系の
サーバと待機系のサーバとで構成される。この場合、通
信パスとしては、業務を行うための通信パス(業務用L
AN)の他に、メイン及びサブの2本のサーバ間通信パ
スが必要となる。即ち、運用系及び待機系のサーバ間で
の正常性監視及び制御データを交換するための通信パス
も二重化する必要がある。
【0003】一方、サーバ/クライアントシステムにお
けるサーバの役割を特定の機能に制限する場合がある。
例えば、メールサーバやファイルサーバ等である。この
ように特定の機能に用途を限定した装置を単機能サーバ
製品又はサーバアプライアンス製品という。サーバアプ
ライアンス製品は、このような機能の制限により、導入
の容易性、管理の容易性、コストパフォーマンスの向上
を実現している。このような特徴から、サーバアプライ
アンス製品は、一般の企業に限られず、学校や家庭への
導入が進むと予想される。
けるサーバの役割を特定の機能に制限する場合がある。
例えば、メールサーバやファイルサーバ等である。この
ように特定の機能に用途を限定した装置を単機能サーバ
製品又はサーバアプライアンス製品という。サーバアプ
ライアンス製品は、このような機能の制限により、導入
の容易性、管理の容易性、コストパフォーマンスの向上
を実現している。このような特徴から、サーバアプライ
アンス製品は、一般の企業に限られず、学校や家庭への
導入が進むと予想される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】サーバアプライアンス
製品でも、機能こそ制限されているが、その信頼性を高
めるために、そのシステム構成をホットスタンバイ型の
二重化システムとする場合がある。この場合、前述のよ
うに、LANについては、業務用LANの他に、サーバ
間通信パスとしての専用の2本のLANが必要となる。
サーバの二重化は避けられないとしても、このようにL
ANまでも専用の2本のLANにより二重化しなければ
ならないので、ユーザの負担が大きい。特に、サーバア
プライアンス製品は、低価格化による普及を図るため、
サーバ間通信パスを専用の2本のLANにより二重化す
る際のコストの負担は大きい。
製品でも、機能こそ制限されているが、その信頼性を高
めるために、そのシステム構成をホットスタンバイ型の
二重化システムとする場合がある。この場合、前述のよ
うに、LANについては、業務用LANの他に、サーバ
間通信パスとしての専用の2本のLANが必要となる。
サーバの二重化は避けられないとしても、このようにL
ANまでも専用の2本のLANにより二重化しなければ
ならないので、ユーザの負担が大きい。特に、サーバア
プライアンス製品は、低価格化による普及を図るため、
サーバ間通信パスを専用の2本のLANにより二重化す
る際のコストの負担は大きい。
【0005】また、サーバアプライアンス製品は、学校
や家庭への導入を図るため、システムの構成や導入の作
業が簡単でなければならない。即ち、専門の人員(シス
テムエンジニア)によりシステムを構築し導入すること
は想定していない。このため、二重化システムの構築に
際して必要な作業、例えば、二重化される2個のサーバ
についてのノード番号等の定義、IPアドレスの定義、
運用/待機の定義、共用資源の定義を各々のサーバに設
定する作業をユーザが行うことになる。この作業は、ユ
ーザにとっては極めて煩わしく、正確に短時間で行うこ
とは難しい。
や家庭への導入を図るため、システムの構成や導入の作
業が簡単でなければならない。即ち、専門の人員(シス
テムエンジニア)によりシステムを構築し導入すること
は想定していない。このため、二重化システムの構築に
際して必要な作業、例えば、二重化される2個のサーバ
についてのノード番号等の定義、IPアドレスの定義、
運用/待機の定義、共用資源の定義を各々のサーバに設
定する作業をユーザが行うことになる。この作業は、ユ
ーザにとっては極めて煩わしく、正確に短時間で行うこ
とは難しい。
【0006】本発明は、通信パスの構成を簡易にしたホ
ットスタンバイ型の二重化システムを提供することを目
的とする。
ットスタンバイ型の二重化システムを提供することを目
的とする。
【0007】また、本発明は、二重化システムの導入処
理を容易にしたホットスタンバイ型の二重化システム用
のサーバを提供することを目的とする。
理を容易にしたホットスタンバイ型の二重化システム用
のサーバを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の二重化システム
は、通常の状態でクライアントから依頼された業務を実
行する運用サーバと、運用サーバに障害が発生した場合
にクライアントから依頼された業務を実行する待機サー
バと、運用サーバ及び待機サーバと前記クライアントと
が接続された業務用の1又は複数のネットワークと、運
用サーバと待機サーバとの間を接続する2本のサーバ間
通信用ネットワークとを備える。2本のサーバ間通信用
ネットワークの少なくとも1本として、前記業務用の1
又は複数のネットワークのいずれかを用い、運用サーバ
及び待機サーバが、前記クライアントとの間の通信用の
アドレスとは異なるアドレスを用いて、前記2本のサー
バ間通信用ネットワークを使用してサーバ間通信を行
う。
は、通常の状態でクライアントから依頼された業務を実
行する運用サーバと、運用サーバに障害が発生した場合
にクライアントから依頼された業務を実行する待機サー
バと、運用サーバ及び待機サーバと前記クライアントと
が接続された業務用の1又は複数のネットワークと、運
用サーバと待機サーバとの間を接続する2本のサーバ間
通信用ネットワークとを備える。2本のサーバ間通信用
ネットワークの少なくとも1本として、前記業務用の1
又は複数のネットワークのいずれかを用い、運用サーバ
及び待機サーバが、前記クライアントとの間の通信用の
アドレスとは異なるアドレスを用いて、前記2本のサー
バ間通信用ネットワークを使用してサーバ間通信を行
う。
【0009】本発明の二重化システムによれば、サーバ
アプライアンス製品を含むシステムのシステム構成をホ
ットスタンバイ型の二重化システムとする場合、サーバ
間通信用ネットワークの少なくとも1本として、業務用
のネットワークのいずれかを用いる。従って、業務用ネ
ットワークの他に、サーバ間通信パスとしての専用の1
本のネットワークを設けるのみで足りる。これにより、
ユーザの負担を軽減することができる。これは、低価格
化による普及を図るサーバアプライアンス製品において
は、負担軽減の効果が大きい。
アプライアンス製品を含むシステムのシステム構成をホ
ットスタンバイ型の二重化システムとする場合、サーバ
間通信用ネットワークの少なくとも1本として、業務用
のネットワークのいずれかを用いる。従って、業務用ネ
ットワークの他に、サーバ間通信パスとしての専用の1
本のネットワークを設けるのみで足りる。これにより、
ユーザの負担を軽減することができる。これは、低価格
化による普及を図るサーバアプライアンス製品において
は、負担軽減の効果が大きい。
【0010】本発明のサーバは、二重化スイッチと、二
重化スイッチの押し下げに応じて起動されて所定の二重
化処理を行う二重化処理部と、二重化処理の結果に従っ
て当該サーバを通常の状態でクライアントから依頼され
た業務を実行する運用サーバ又は前記運用サーバに障害
が発生した場合にクライアントから依頼された業務を実
行する待機サーバとする制御処理部を備える。二重化ス
イッチの押し下げに応じて起動された二重化処理部が所
定の二重化処理を行い、制御処理部が当該サーバを運用
サーバ又は待機サーバとする。
重化スイッチの押し下げに応じて起動されて所定の二重
化処理を行う二重化処理部と、二重化処理の結果に従っ
て当該サーバを通常の状態でクライアントから依頼され
た業務を実行する運用サーバ又は前記運用サーバに障害
が発生した場合にクライアントから依頼された業務を実
行する待機サーバとする制御処理部を備える。二重化ス
イッチの押し下げに応じて起動された二重化処理部が所
定の二重化処理を行い、制御処理部が当該サーバを運用
サーバ又は待機サーバとする。
【0011】本発明のサーバによれば、ユーザは二重化
スイッチの押し下げ(及びネットワークとの接続)のみ
で二重化の作業を完了することができる。従って、一般
に必要であった二重化システムの構築に際して必要な作
業(二重化される2個のサーバについてのノード番号等
の定義、IPアドレスの定義、運用/待機の定義、共用
資源の定義)を行う必要がなく、専門の人員(システム
エンジニア)による作業も必要ない。このため、ユーザ
の負担を殆ど無くすことができる。
スイッチの押し下げ(及びネットワークとの接続)のみ
で二重化の作業を完了することができる。従って、一般
に必要であった二重化システムの構築に際して必要な作
業(二重化される2個のサーバについてのノード番号等
の定義、IPアドレスの定義、運用/待機の定義、共用
資源の定義)を行う必要がなく、専門の人員(システム
エンジニア)による作業も必要ない。このため、ユーザ
の負担を殆ど無くすことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、二重化システム構成図で
あり、サーバの役割をセキュリティの機能に制限した場
合におけるホットスタンバイ型の二重化システムを示
す。
あり、サーバの役割をセキュリティの機能に制限した場
合におけるホットスタンバイ型の二重化システムを示
す。
【0013】この実施の形態では、二重化されるサーバ
(又はノード)1及び2は内部ネットワーク50のファ
イアウォール(FW)として使用されている。サーバ1
は、この例では、通常の状態でクライアント(であるコ
ンピュータ)70、71、73、74(総称して7とい
う)から依頼された業務を実行する。即ち、運用サーバ
である。サーバ2は、この例では、運用サーバであるサ
ーバ1に障害が発生した場合にクライアント7から依頼
された業務を実行する。即ち、待機サーバである。
(又はノード)1及び2は内部ネットワーク50のファ
イアウォール(FW)として使用されている。サーバ1
は、この例では、通常の状態でクライアント(であるコ
ンピュータ)70、71、73、74(総称して7とい
う)から依頼された業務を実行する。即ち、運用サーバ
である。サーバ2は、この例では、運用サーバであるサ
ーバ1に障害が発生した場合にクライアント7から依頼
された業務を実行する。即ち、待機サーバである。
【0014】業務用のネットワーク5は1又は複数(5
0〜52)設けられ、各々、例えばLAN(Local Area
Network)からなる(以下、LAN5等という)。1又
は複数の業務用のLAN5には、運用サーバ及び待機サ
ーバであるサーバ1及び2とクライアント7とが接続さ
れる。この例の業務用のLAN5は、3本からなり、内
部LAN50、外部LAN51、DMZ(De-Militariz
ed Zone )−LAN52からなる。ファイアウォール
(サーバ1及び2)の内側の内部LAN50には、例え
ば(1又は複数の)コンピュータ74が接続される。フ
ァイアウォールの外側の外部LAN51には、ルータ4
を介して、インターネット3等の更に外部のネットワー
ク3が接続され、また、コンピュータ71が接続され
る。インターネット3には、(1又は複数の)コンピュ
ータ70が接続される。DMZ−LAN52には、例え
ば(1又は複数の)コンピュータ73が接続される。
0〜52)設けられ、各々、例えばLAN(Local Area
Network)からなる(以下、LAN5等という)。1又
は複数の業務用のLAN5には、運用サーバ及び待機サ
ーバであるサーバ1及び2とクライアント7とが接続さ
れる。この例の業務用のLAN5は、3本からなり、内
部LAN50、外部LAN51、DMZ(De-Militariz
ed Zone )−LAN52からなる。ファイアウォール
(サーバ1及び2)の内側の内部LAN50には、例え
ば(1又は複数の)コンピュータ74が接続される。フ
ァイアウォールの外側の外部LAN51には、ルータ4
を介して、インターネット3等の更に外部のネットワー
ク3が接続され、また、コンピュータ71が接続され
る。インターネット3には、(1又は複数の)コンピュ
ータ70が接続される。DMZ−LAN52には、例え
ば(1又は複数の)コンピュータ73が接続される。
【0015】運用サーバ及び待機サーバであるサーバ1
及び2の間に、これらの間を接続する2本のサーバ間通
信用ネットワーク6(61、62)が設けられる。サー
バ間通信用ネットワーク6の少なくとも1本として、業
務用の1又は複数のLAN5のいずれかを用いる。この
例では、業務用のLAN5の他に、1本のサーバ間通信
用の専用のパスを備える。即ち、LANからなるサーバ
間通信パス61を設ける(以下、サーバ間通信LAN6
1という)。従って、1本の業務用のLAN5が、サー
バ間通信用のパス62として用いられる。例えば、他の
業務用のLAN5に比べて経験的に通信量が少ないDM
Z−LAN52が、サブのパス62(又はメインのパ
ス)として使用される。サーバ間通信LAN61はメイ
ンのパス(又はサブのパス)として使用される。
及び2の間に、これらの間を接続する2本のサーバ間通
信用ネットワーク6(61、62)が設けられる。サー
バ間通信用ネットワーク6の少なくとも1本として、業
務用の1又は複数のLAN5のいずれかを用いる。この
例では、業務用のLAN5の他に、1本のサーバ間通信
用の専用のパスを備える。即ち、LANからなるサーバ
間通信パス61を設ける(以下、サーバ間通信LAN6
1という)。従って、1本の業務用のLAN5が、サー
バ間通信用のパス62として用いられる。例えば、他の
業務用のLAN5に比べて経験的に通信量が少ないDM
Z−LAN52が、サブのパス62(又はメインのパ
ス)として使用される。サーバ間通信LAN61はメイ
ンのパス(又はサブのパス)として使用される。
【0016】運用サーバ及び待機サーバであるサーバ1
及び2は、定義情報の同期化、相互の生存監視(他方が
正常に動作しているかの監視)、各種指示信号の送受信
等のために、相互に、2本のサーバ間通信用ネットワー
ク6を介して、サーバ間通信を行う。サーバ1及び2と
クライアント7との間の通信は、TCP/IPプロトコ
ルに従って行われる。この通信における通信用のアドレ
スはIPアドレスである。一方、サーバ1及び2の間に
おけるサーバ間通信は、イーサネット(登録商標)プロ
トコルに従って行われる。このサーバ間通信における通
信用のアドレスは、IPアドレスとは異なるアドレスで
あるMACアドレスである。これにより、業務用のLA
N5であるDMZ−LAN52をサーバ間通信用のパス
62として使用しても、業務用のクライアント7との間
の通信を阻害することはない。
及び2は、定義情報の同期化、相互の生存監視(他方が
正常に動作しているかの監視)、各種指示信号の送受信
等のために、相互に、2本のサーバ間通信用ネットワー
ク6を介して、サーバ間通信を行う。サーバ1及び2と
クライアント7との間の通信は、TCP/IPプロトコ
ルに従って行われる。この通信における通信用のアドレ
スはIPアドレスである。一方、サーバ1及び2の間に
おけるサーバ間通信は、イーサネット(登録商標)プロ
トコルに従って行われる。このサーバ間通信における通
信用のアドレスは、IPアドレスとは異なるアドレスで
あるMACアドレスである。これにより、業務用のLA
N5であるDMZ−LAN52をサーバ間通信用のパス
62として使用しても、業務用のクライアント7との間
の通信を阻害することはない。
【0017】図2は、サーバ構成図であり、図1のサー
バ1の構成の一部を示す。なお、サーバ2も同様の構成
とされる。
バ1の構成の一部を示す。なお、サーバ2も同様の構成
とされる。
【0018】サーバ1は、周知のサーバが備えるネット
ワーク(インターネット3を含む)接続機能等の種々の
機能の他に、二重化処理を行う二重化処理部11を備え
る。二重化処理部11は、二重化スイッチ10の押し下
げに応じて起動され、サーバ1の二重化に必要な処理を
行う。二重化スイッチ10は、例えばサーバ1の筐体
(図示せず)の正面(又は裏面、側面等)に設けられ
る。
ワーク(インターネット3を含む)接続機能等の種々の
機能の他に、二重化処理を行う二重化処理部11を備え
る。二重化処理部11は、二重化スイッチ10の押し下
げに応じて起動され、サーバ1の二重化に必要な処理を
行う。二重化スイッチ10は、例えばサーバ1の筐体
(図示せず)の正面(又は裏面、側面等)に設けられ
る。
【0019】二重化処理部11は、構成情報(ファイ
ル)12を備え、当該二重化システムの変更の都度に構
成情報12を更新する。構成情報12は、当該二重化シ
ステムの構成を示す情報である。図3(A)は構成情報
12の一例を示す。構成情報12は、ノード(又はサー
バ)構成情報、クラスタ定義情報、アドレス情報等の当
該二重化システムの構成の認識に関して必要な種々の情
報を含む。アドレス情報は、サーバ1及び2の各々につ
いて、図3(A)に示すように予め定められる。即ち、
これらが固有IPアドレス及び固有MACアドレスであ
る。このアドレス情報は、サーバ1が運用サーバ、サー
バ2が待機サーバであるとして作成された一例を示す。
IPアドレス及びMACアドレスの値は任意である。な
お、サーバ1は自己のアドレス情報のみを持つ。図3
(A)は、便宜的に、サーバ1及びサーバ2の持つアド
レス情報を合わせて示している(図9において同じ)。
ル)12を備え、当該二重化システムの変更の都度に構
成情報12を更新する。構成情報12は、当該二重化シ
ステムの構成を示す情報である。図3(A)は構成情報
12の一例を示す。構成情報12は、ノード(又はサー
バ)構成情報、クラスタ定義情報、アドレス情報等の当
該二重化システムの構成の認識に関して必要な種々の情
報を含む。アドレス情報は、サーバ1及び2の各々につ
いて、図3(A)に示すように予め定められる。即ち、
これらが固有IPアドレス及び固有MACアドレスであ
る。このアドレス情報は、サーバ1が運用サーバ、サー
バ2が待機サーバであるとして作成された一例を示す。
IPアドレス及びMACアドレスの値は任意である。な
お、サーバ1は自己のアドレス情報のみを持つ。図3
(A)は、便宜的に、サーバ1及びサーバ2の持つアド
レス情報を合わせて示している(図9において同じ)。
【0020】サーバ1のLAN50〜52のIPアドレ
ス及びMACアドレスが、各々、二重化されたサーバ1
及び2についての代表IPアドレス及び代表MACアド
レスとされる(太枠で囲んで示す)。代表IPアドレス
及び代表MACアドレスは、サーバ1及び2の切替があ
った場合、両者の間で引き継がれ、運用系において活性
化される。サーバ1及び2のLAN61のIPアドレス
は、使用しないため、未設定である。
ス及びMACアドレスが、各々、二重化されたサーバ1
及び2についての代表IPアドレス及び代表MACアド
レスとされる(太枠で囲んで示す)。代表IPアドレス
及び代表MACアドレスは、サーバ1及び2の切替があ
った場合、両者の間で引き継がれ、運用系において活性
化される。サーバ1及び2のLAN61のIPアドレス
は、使用しないため、未設定である。
【0021】また、二重化処理部11は、モード情報
(ファイル)13を備え、自サーバ1のモードの変更の
都度にモード情報13を更新する。モード情報13は、
当該サーバ1が非二重化モード/二重化モードのいずれ
で動作しているか、二重化モードの場合においていずれ
のモードで動作しているかを示す情報である。図3
(B)はモード情報13の一例を示す。モード情報13
は自サーバ1の現時点のモードを格納してなる。サーバ
1のモードには、後述するように、イニシャルモード、
ビルドモード、レディモードがある。
(ファイル)13を備え、自サーバ1のモードの変更の
都度にモード情報13を更新する。モード情報13は、
当該サーバ1が非二重化モード/二重化モードのいずれ
で動作しているか、二重化モードの場合においていずれ
のモードで動作しているかを示す情報である。図3
(B)はモード情報13の一例を示す。モード情報13
は自サーバ1の現時点のモードを格納してなる。サーバ
1のモードには、後述するように、イニシャルモード、
ビルドモード、レディモードがある。
【0022】二重化処理部11は、その二重化処理にお
いて、サーバ間通信処理部14を起動する。サーバ間通
信処理部14は、これが起動されると、他のサーバ2と
の間でサーバ間通信を行う。これにより、二重化処理部
11は、他のサーバ2との間でアドレス情報を含む構成
情報(12)を交換して、自サーバ1のモード(又は状
態)を定める情報を得る。なお、サーバ間通信処理部1
4は、例えば生存監視等のために、この後もLAN61
を使用したサーバ2との間のサーバ間通信を行う。
いて、サーバ間通信処理部14を起動する。サーバ間通
信処理部14は、これが起動されると、他のサーバ2と
の間でサーバ間通信を行う。これにより、二重化処理部
11は、他のサーバ2との間でアドレス情報を含む構成
情報(12)を交換して、自サーバ1のモード(又は状
態)を定める情報を得る。なお、サーバ間通信処理部1
4は、例えば生存監視等のために、この後もLAN61
を使用したサーバ2との間のサーバ間通信を行う。
【0023】制御処理部15は、これが起動されると、
サーバ1の非二重化/二重化及び運用/待機の移行を行
う。即ち、制御処理部15は、二重化処理の結果に従っ
て、当該サーバを、通常の状態でクライアント7から依
頼された業務を実行する運用サーバ、又は、前記運用サ
ーバに障害が発生した場合にクライアント7から依頼さ
れた業務を実行する待機サーバとする。
サーバ1の非二重化/二重化及び運用/待機の移行を行
う。即ち、制御処理部15は、二重化処理の結果に従っ
て、当該サーバを、通常の状態でクライアント7から依
頼された業務を実行する運用サーバ、又は、前記運用サ
ーバに障害が発生した場合にクライアント7から依頼さ
れた業務を実行する待機サーバとする。
【0024】二重化処理部11が、サーバ間通信処理部
14に依頼して他のサーバ2の二重化処理部11との間
で通信を行った結果に基づいて、自サーバ1の設定すべ
き運用状態を判断する。即ち、自サーバ1を運用サーバ
とするか待機サーバとするかを判断する。この判断結果
に基づいて、二重化処理部11は、サーバ1のモードの
移行の制御を行い、モードの移行が生じた場合にはこれ
に従ってモード情報13を書き換え、システムの構成が
変化した場合にはこれに従って構成情報12を書き換え
る。また、二重化処理部11は、モードの移行が生じた
場合には、必要に応じて、制御処理部15を起動する。
即ち、自サーバ1を運用サーバ又は待機サーバのいずれ
かとする。
14に依頼して他のサーバ2の二重化処理部11との間
で通信を行った結果に基づいて、自サーバ1の設定すべ
き運用状態を判断する。即ち、自サーバ1を運用サーバ
とするか待機サーバとするかを判断する。この判断結果
に基づいて、二重化処理部11は、サーバ1のモードの
移行の制御を行い、モードの移行が生じた場合にはこれ
に従ってモード情報13を書き換え、システムの構成が
変化した場合にはこれに従って構成情報12を書き換え
る。また、二重化処理部11は、モードの移行が生じた
場合には、必要に応じて、制御処理部15を起動する。
即ち、自サーバ1を運用サーバ又は待機サーバのいずれ
かとする。
【0025】以下、図4乃至図7に従って、図1のホッ
トスタンバイ型の二重化システムにおける導入、切替、
復旧について説明する。これらの説明において、図8乃
至図10を適宜参照する。図8はサーバ1及び2の接続
状態を示し、図9はサーバ1及び2のアドレス構成の状
態を示し、図10はサーバ1及び2における通信の状態
を示す。
トスタンバイ型の二重化システムにおける導入、切替、
復旧について説明する。これらの説明において、図8乃
至図10を適宜参照する。図8はサーバ1及び2の接続
状態を示し、図9はサーバ1及び2のアドレス構成の状
態を示し、図10はサーバ1及び2における通信の状態
を示す。
【0026】図4は、導入処理フローであり、図1のホ
ットスタンバイ型の二重化システムにおける2台のサー
バ1及び2を同時に導入する場合を示す。なお、サーバ
1の電源を先に投入するものとし、サーバ1が運用サー
バとなるものとする。また、二重化スイッチ10A、1
0Bの如く、添え字「A」及び「B」を付加した場合に
は各々サーバ1及びサーバ2の構成部分であることを示
すこととする。
ットスタンバイ型の二重化システムにおける2台のサー
バ1及び2を同時に導入する場合を示す。なお、サーバ
1の電源を先に投入するものとし、サーバ1が運用サー
バとなるものとする。また、二重化スイッチ10A、1
0Bの如く、添え字「A」及び「B」を付加した場合に
は各々サーバ1及びサーバ2の構成部分であることを示
すこととする。
【0027】サーバ1とサーバ2とをサーバ間通信用の
専用のパスであるサーバ間通信LAN61に接続する。
サーバ1を業務用のLAN5に接続し、一方、サーバ2
は業務用のLAN5に接続しない。
専用のパスであるサーバ間通信LAN61に接続する。
サーバ1を業務用のLAN5に接続し、一方、サーバ2
は業務用のLAN5に接続しない。
【0028】この状態で、サーバ1の電源を投入し(ス
テップS11)、二重化スイッチ10Aを押し下げる
(ステップS12)。この押し下げにより起動された二
重化処理部11A(サーバ1)は、イニシャルモードと
なり(ステップS13)、サーバ間通信LAN61を介
して、他のサーバ2に対してブロードキャストにより、
導入要求を送信し、待ち状態となる(ステップS1
4)。しかし、この時点では、サーバ2の電源が投入さ
れていないのでサーバ2からの応答はなく、タイムアウ
トする。これに応じて、二重化処理部11A(サーバ
1)は、ビルド(組み込み又は運用/待機)モードとな
る(ステップS15)。他に動作するサーバが存在しな
いので、片側運用状態となる(ステップS16)。この
時点で、サーバ1は業務を開始する。
テップS11)、二重化スイッチ10Aを押し下げる
(ステップS12)。この押し下げにより起動された二
重化処理部11A(サーバ1)は、イニシャルモードと
なり(ステップS13)、サーバ間通信LAN61を介
して、他のサーバ2に対してブロードキャストにより、
導入要求を送信し、待ち状態となる(ステップS1
4)。しかし、この時点では、サーバ2の電源が投入さ
れていないのでサーバ2からの応答はなく、タイムアウ
トする。これに応じて、二重化処理部11A(サーバ
1)は、ビルド(組み込み又は運用/待機)モードとな
る(ステップS15)。他に動作するサーバが存在しな
いので、片側運用状態となる(ステップS16)。この
時点で、サーバ1は業務を開始する。
【0029】なお、あるモードとなるのは、二重化処理
部11によるモード情報13の変更による。サーバ間通
信LAN61を介してのブロードキャスト及び通信は、
二重化処理部11がサーバ間通信処理部14に依頼する
ことによる。このブロードキャスト及び通信に対する応
答によりシステム構成等に変更があった場合には、当該
変更に基づいて、二重化処理部11が構成情報12を更
新する。これとは別に、サーバ間通信処理部14は生存
監視等のための定期的なサーバ間通信を行う。運用モー
ド又は待機モードの変更は、二重化処理部11により起
動された制御処理部15により、相互に変更される。
部11によるモード情報13の変更による。サーバ間通
信LAN61を介してのブロードキャスト及び通信は、
二重化処理部11がサーバ間通信処理部14に依頼する
ことによる。このブロードキャスト及び通信に対する応
答によりシステム構成等に変更があった場合には、当該
変更に基づいて、二重化処理部11が構成情報12を更
新する。これとは別に、サーバ間通信処理部14は生存
監視等のための定期的なサーバ間通信を行う。運用モー
ド又は待機モードの変更は、二重化処理部11により起
動された制御処理部15により、相互に変更される。
【0030】この後、サーバ2の電源を投入し(ステッ
プS17)、その二重化スイッチ10Bを押し下げる
(ステップS18)。これにより、前述のサーバ1と同
様に、二重化処理部11B(サーバ2)は、イニシャル
モードとなり(ステップS19)、サーバ間通信LAN
61を介して、サーバ1に対してブロードキャストによ
り、自サーバ2の導入要求を送信する(ステップS11
0)。この時点では、サーバ1が運用されているので、
サーバ1が、これを受信し(ステップS111)、応答
を返す(ステップS112)。これを受信した(ステッ
プS113)サーバ2の二重化処理部11Bとサーバ1
の二重化処理部11Aとが、サーバ間通信LAN61を
介して、構成情報12A及び12Bを相互に送受信して
交換した後(ステップS114、S115)、共にレデ
ィモードとなる(ステップS116、S117)。この
時点で、サーバ1は業務を中断する必要はない。即ち、
片側運用状態に変化はない。
プS17)、その二重化スイッチ10Bを押し下げる
(ステップS18)。これにより、前述のサーバ1と同
様に、二重化処理部11B(サーバ2)は、イニシャル
モードとなり(ステップS19)、サーバ間通信LAN
61を介して、サーバ1に対してブロードキャストによ
り、自サーバ2の導入要求を送信する(ステップS11
0)。この時点では、サーバ1が運用されているので、
サーバ1が、これを受信し(ステップS111)、応答
を返す(ステップS112)。これを受信した(ステッ
プS113)サーバ2の二重化処理部11Bとサーバ1
の二重化処理部11Aとが、サーバ間通信LAN61を
介して、構成情報12A及び12Bを相互に送受信して
交換した後(ステップS114、S115)、共にレデ
ィモードとなる(ステップS116、S117)。この
時点で、サーバ1は業務を中断する必要はない。即ち、
片側運用状態に変化はない。
【0031】この例では、二重化処理部11Bは、一
旦、自サーバ2の電源を自動的に切断する(ステップS
118)。この状態で、サーバ2を業務用のLAN5に
接続し(ステップS119)、この後、サーバ2の電源
を再度投入する(ステップS120)。これにより、二
重化処理部11B(サーバ2)及び電源投入の通知を受
けた(ステップS121)二重化処理部11A(サーバ
1)は、組み込みを行う(ステップS122、S12
3)。即ち、サーバ1を運用サーバ、サーバ2を待機サ
ーバとする二重化運用状態となる(ステップS124、
S125)。
旦、自サーバ2の電源を自動的に切断する(ステップS
118)。この状態で、サーバ2を業務用のLAN5に
接続し(ステップS119)、この後、サーバ2の電源
を再度投入する(ステップS120)。これにより、二
重化処理部11B(サーバ2)及び電源投入の通知を受
けた(ステップS121)二重化処理部11A(サーバ
1)は、組み込みを行う(ステップS122、S12
3)。即ち、サーバ1を運用サーバ、サーバ2を待機サ
ーバとする二重化運用状態となる(ステップS124、
S125)。
【0032】この二重化運用状態を図8(A)に示す。
即ち、運用サーバであるサーバ1では、図8(A)に実
線で示すように、LAN50〜52のIPアドレス及び
MACアドレスが活性化される。待機サーバであるサー
バ2では、図8(A)に点線で示すように、LAN50
〜52が活性化されず、実線で示すように、LAN61
及びLAN62のMACアドレスが活性化される。
即ち、運用サーバであるサーバ1では、図8(A)に実
線で示すように、LAN50〜52のIPアドレス及び
MACアドレスが活性化される。待機サーバであるサー
バ2では、図8(A)に点線で示すように、LAN50
〜52が活性化されず、実線で示すように、LAN61
及びLAN62のMACアドレスが活性化される。
【0033】具体的には、図9(A)に示すように、サ
ーバ1及び2のアドレス情報が、二重化処理部11A及
び11Bによる二重化処理の結果として設定される。即
ち、前述のように、運用サーバであるサーバ1のLAN
50〜52のIPアドレス及びMACアドレスが、各
々、サーバ1及び2についての代表IPアドレス及び代
表MACアドレスとされ、サーバ1において活性化され
る(網かけで示す、以下、同じ)。即ち、そのアドレス
で当該ポートが活性化される。サーバ1及び2のLAN
61のIPアドレスは、LAN61に接続の時点で設定
されるが、TCP/IP通信を行わないので非活性とさ
れる。サーバ2のLAN61のMACアドレスは、LA
N61に接続の時点で活性化される。これが待機MAC
アドレスである。同様に、サーバ2のサーバ間通信パス
であるLAN52(62)のMACアドレスは、サーバ
2のLAN61のMACアドレスに書き換えられた上
で、活性化される。
ーバ1及び2のアドレス情報が、二重化処理部11A及
び11Bによる二重化処理の結果として設定される。即
ち、前述のように、運用サーバであるサーバ1のLAN
50〜52のIPアドレス及びMACアドレスが、各
々、サーバ1及び2についての代表IPアドレス及び代
表MACアドレスとされ、サーバ1において活性化され
る(網かけで示す、以下、同じ)。即ち、そのアドレス
で当該ポートが活性化される。サーバ1及び2のLAN
61のIPアドレスは、LAN61に接続の時点で設定
されるが、TCP/IP通信を行わないので非活性とさ
れる。サーバ2のLAN61のMACアドレスは、LA
N61に接続の時点で活性化される。これが待機MAC
アドレスである。同様に、サーバ2のサーバ間通信パス
であるLAN52(62)のMACアドレスは、サーバ
2のLAN61のMACアドレスに書き換えられた上
で、活性化される。
【0034】このようなアドレス設定により、図10
(A)に示すように、運用サーバであるサーバ1は、L
AN50〜52を介して、代表IPアドレスを使用して
TCP/IP通信を行なう。一方、待機サーバであるサ
ーバ2は、LAN50〜52を介しての代表IPアドレ
スを使用した通信を行うことはない。また、サーバ1及
びサーバ2は、LAN61及びLAN62を介して、相
互に異なるMACアドレスを使用したイーサネットパケ
ットによるサーバ間通信を行う。
(A)に示すように、運用サーバであるサーバ1は、L
AN50〜52を介して、代表IPアドレスを使用して
TCP/IP通信を行なう。一方、待機サーバであるサ
ーバ2は、LAN50〜52を介しての代表IPアドレ
スを使用した通信を行うことはない。また、サーバ1及
びサーバ2は、LAN61及びLAN62を介して、相
互に異なるMACアドレスを使用したイーサネットパケ
ットによるサーバ間通信を行う。
【0035】二重化されたサーバ1及び2は、実際は、
ハブ8を介して、業務用のLAN50〜52に接続され
る。従って、二重化されたサーバ1及び2は、クライア
ント7から見てクラスタ化されており、また、高可用性
を備えるサーバ(ファイアウォール)システムとされて
いる。
ハブ8を介して、業務用のLAN50〜52に接続され
る。従って、二重化されたサーバ1及び2は、クライア
ント7から見てクラスタ化されており、また、高可用性
を備えるサーバ(ファイアウォール)システムとされて
いる。
【0036】図5は、運用中における導入処理フローで
あり、図1のホットスタンバイ型の二重化システムにお
けるサーバ1の運用中にサーバ2を導入する場合を示
す。図5における処理は、時間的な推移を除けば、基本
的には図4における処理と同様である。
あり、図1のホットスタンバイ型の二重化システムにお
けるサーバ1の運用中にサーバ2を導入する場合を示
す。図5における処理は、時間的な推移を除けば、基本
的には図4における処理と同様である。
【0037】この例では、サーバ1は、業務用のLAN
5に接続され、既に業務を開始している。即ち、片側運
用状態である。このために、サーバ1については、その
導入時点で、図4に示す導入処理を実行している。サー
バ1の運用中に新たにサーバ2を用意し、サーバ間通信
用の専用のパスであるサーバ間通信LAN61に接続す
る。サーバ2は業務用のLAN5に接続しない。
5に接続され、既に業務を開始している。即ち、片側運
用状態である。このために、サーバ1については、その
導入時点で、図4に示す導入処理を実行している。サー
バ1の運用中に新たにサーバ2を用意し、サーバ間通信
用の専用のパスであるサーバ間通信LAN61に接続す
る。サーバ2は業務用のLAN5に接続しない。
【0038】この片側運用状態を図8(B)に示す。即
ち、サーバ1では、図8(B)に実線で示すように、L
AN50〜52が活性化される。LAN61も未接続で
ある(図示しない)。この時、サーバ1のアドレス情報
が、図9(A)のアドレス情報のサーバ1についての部
分に類似の状態となるように、二重化処理部11による
二重化処理の結果として設定される。即ち、運用サーバ
であるサーバ1のLAN50〜52のIPアドレス及び
MACアドレスが、各々、サーバ1及び2についての代
表IPアドレス及び代表MACアドレスとされ、サーバ
1において活性化される。サーバ1のLAN61のIP
アドレスは未設定である。このようなアドレス設定によ
り、図10(B)に示す状態となり、サーバ1は、LA
N50〜52を介して、代表IPアドレスを使用してT
CP/IP通信を行なう。
ち、サーバ1では、図8(B)に実線で示すように、L
AN50〜52が活性化される。LAN61も未接続で
ある(図示しない)。この時、サーバ1のアドレス情報
が、図9(A)のアドレス情報のサーバ1についての部
分に類似の状態となるように、二重化処理部11による
二重化処理の結果として設定される。即ち、運用サーバ
であるサーバ1のLAN50〜52のIPアドレス及び
MACアドレスが、各々、サーバ1及び2についての代
表IPアドレス及び代表MACアドレスとされ、サーバ
1において活性化される。サーバ1のLAN61のIP
アドレスは未設定である。このようなアドレス設定によ
り、図10(B)に示す状態となり、サーバ1は、LA
N50〜52を介して、代表IPアドレスを使用してT
CP/IP通信を行なう。
【0039】この状態で、図4の処理と同様に、サーバ
2の電源を投入し(ステップS21)、その二重化スイ
ッチ10Bを押し下げる(ステップS22)。これによ
り、二重化処理部11B(サーバ2)は、イニシャルモ
ードとなり(ステップS23)、サーバ1に対して自サ
ーバ2の導入要求をブロードキャストにより送信する
(ステップS24)。サーバ1が、これを受信して(ス
テップS25)、応答を返す(ステップS26)。これ
を受信した(ステップS27)サーバ2の二重化処理部
11Bとサーバ1の二重化処理部11Aとが、構成情報
12A及び12Bを相互に送受信して交換した後(ステ
ップS28、S29)、共にレディモードとなる(ステ
ップS210、S211)。この時点で、サーバ1は業
務を中断する必要はない。即ち、片側運用状態に変化は
ない。
2の電源を投入し(ステップS21)、その二重化スイ
ッチ10Bを押し下げる(ステップS22)。これによ
り、二重化処理部11B(サーバ2)は、イニシャルモ
ードとなり(ステップS23)、サーバ1に対して自サ
ーバ2の導入要求をブロードキャストにより送信する
(ステップS24)。サーバ1が、これを受信して(ス
テップS25)、応答を返す(ステップS26)。これ
を受信した(ステップS27)サーバ2の二重化処理部
11Bとサーバ1の二重化処理部11Aとが、構成情報
12A及び12Bを相互に送受信して交換した後(ステ
ップS28、S29)、共にレディモードとなる(ステ
ップS210、S211)。この時点で、サーバ1は業
務を中断する必要はない。即ち、片側運用状態に変化は
ない。
【0040】二重化処理部11Bが、一旦、自サーバ2
の電源を自動的に切断した状態で(ステップS21
2)、サーバ2を業務用のLAN5に接続し(ステップ
S213)、この後、サーバ2の電源を再度投入する
(ステップS214)。これにより、二重化処理部11
B(サーバ2)及び電源投入の通知を受けた(ステップ
S215)二重化処理部11A(サーバ1)は、組み込
みを行う(ステップS216、S217)。即ち、サー
バ1を運用サーバ、サーバ2を待機サーバとする二重化
運用状態となる(ステップS218、S219)。
の電源を自動的に切断した状態で(ステップS21
2)、サーバ2を業務用のLAN5に接続し(ステップ
S213)、この後、サーバ2の電源を再度投入する
(ステップS214)。これにより、二重化処理部11
B(サーバ2)及び電源投入の通知を受けた(ステップ
S215)二重化処理部11A(サーバ1)は、組み込
みを行う(ステップS216、S217)。即ち、サー
バ1を運用サーバ、サーバ2を待機サーバとする二重化
運用状態となる(ステップS218、S219)。
【0041】これは、結果的には、図4の処理による結
果と同様の状態である。即ち、図8(A)の接続状態と
なり、図9(A)のアドレス構成の状態となり、図10
(A)の通信の状態となる。
果と同様の状態である。即ち、図8(A)の接続状態と
なり、図9(A)のアドレス構成の状態となり、図10
(A)の通信の状態となる。
【0042】図6は、切替処理フローであり、図1のホ
ットスタンバイ型の二重化システムにおいて運用中のサ
ーバ1をサーバ2に切り替える場合を示す。
ットスタンバイ型の二重化システムにおいて運用中のサ
ーバ1をサーバ2に切り替える場合を示す。
【0043】サーバ1とサーバ2とが、図4(又は図
5)に示す処理により二重化運用状態となっている。こ
の時、サーバ1とサーバ2とは、定期的に、メインのサ
ーバ間通信用の専用パスであるサーバ間通信LAN61
とサブのサーバ間通信用のパスであるDMZ−LAN5
2を介して、サーバ間通信を行って、相互に生存監視を
している。
5)に示す処理により二重化運用状態となっている。こ
の時、サーバ1とサーバ2とは、定期的に、メインのサ
ーバ間通信用の専用パスであるサーバ間通信LAN61
とサブのサーバ間通信用のパスであるDMZ−LAN5
2を介して、サーバ間通信を行って、相互に生存監視を
している。
【0044】この状態で、サーバ2が、サーバ間通信L
AN61及びDMZ−LAN52を介してサーバ1から
データを受信できなくなることにより、サーバ1の故障
を検出する(ステップS31)。そこで、サーバ2は、
確認処理を行う(ステップS32)。即ち、サーバ1と
同様のサーバ間通信を再度行う。そして、サーバ2は、
先の検出結果と確認処理の結果とが一致するか(再度、
データを受信できないか)否かを調べる(ステップS3
3)。一致しない場合、サーバ1は正常であると判断し
て、ステップS31を繰り返す。
AN61及びDMZ−LAN52を介してサーバ1から
データを受信できなくなることにより、サーバ1の故障
を検出する(ステップS31)。そこで、サーバ2は、
確認処理を行う(ステップS32)。即ち、サーバ1と
同様のサーバ間通信を再度行う。そして、サーバ2は、
先の検出結果と確認処理の結果とが一致するか(再度、
データを受信できないか)否かを調べる(ステップS3
3)。一致しない場合、サーバ1は正常であると判断し
て、ステップS31を繰り返す。
【0045】一致する場合、サーバ1に故障があると判
断して、サーバ2は、サーバ間通信LAN61及びDM
Z−LAN52を介して、所定のコマンドをサーバ1に
対して送信する(ステップS34)。これを受信したサ
ーバ1は、当該コマンドを実行することにより、その電
源を切断する(ステップS35)。
断して、サーバ2は、サーバ間通信LAN61及びDM
Z−LAN52を介して、所定のコマンドをサーバ1に
対して送信する(ステップS34)。これを受信したサ
ーバ1は、当該コマンドを実行することにより、その電
源を切断する(ステップS35)。
【0046】コマンド送信に続いて、サーバ2は、所定
の処理を行って待機サーバから運用サーバに切り替わり
(ステップS35)、片側運用状態で業務を開始する
(ステップS36)。即ち、自サーバ2のアドレスの活
性化を行い、メールサーバ等の他のサーバに運用開始を
通知し、サーバ1のダウンを当該システムのログとして
記録する。従って、図6に示す処理の間、サーバ2は、
切替までは二重化運用状態の待機サーバであり、途中で
切替により運用サーバとなることで、片側運用状態が開
始される。従って、クライアント7から見て、この間、
サーバ1(及び2)の運用が見かけ上停止することはな
い。
の処理を行って待機サーバから運用サーバに切り替わり
(ステップS35)、片側運用状態で業務を開始する
(ステップS36)。即ち、自サーバ2のアドレスの活
性化を行い、メールサーバ等の他のサーバに運用開始を
通知し、サーバ1のダウンを当該システムのログとして
記録する。従って、図6に示す処理の間、サーバ2は、
切替までは二重化運用状態の待機サーバであり、途中で
切替により運用サーバとなることで、片側運用状態が開
始される。従って、クライアント7から見て、この間、
サーバ1(及び2)の運用が見かけ上停止することはな
い。
【0047】この後、サーバ1を交換する。即ち、既に
サーバ1の電源が切断されているので、サーバ1をサー
バ間通信LAN61から取り外し、業務用のLAN5か
ら取り外す。
サーバ1の電源が切断されているので、サーバ1をサー
バ間通信LAN61から取り外し、業務用のLAN5か
ら取り外す。
【0048】この故障による片側運用状態を図8(C)
に示す。即ち、この時点までの運用サーバであったサー
バ1は、図8(C)に点線で示すように、二重化システ
ムから除かれる。この時点までの待機サーバであったサ
ーバ2は、図8(C)に実線で示すように、LAN50
〜52が活性化される。LAN61はサーバ2からのデ
ータを受信するために活性化されたままである。
に示す。即ち、この時点までの運用サーバであったサー
バ1は、図8(C)に点線で示すように、二重化システ
ムから除かれる。この時点までの待機サーバであったサ
ーバ2は、図8(C)に実線で示すように、LAN50
〜52が活性化される。LAN61はサーバ2からのデ
ータを受信するために活性化されたままである。
【0049】具体的には、図9(B)に示すように、サ
ーバ1のアドレス情報は無効とされ、サーバ2のアドレ
ス情報が、二重化処理部11Bによる二重化処理の結果
として設定される。即ち、運用サーバであったサーバ1
のLAN50〜52のIPアドレス及びMACアドレス
が、各々、サーバ2に引き継がれ(コピーされ)、サー
バ2についての代表IPアドレス及び代表MACアドレ
スとされ、サーバ2において活性化される。これによ
り、サーバ2のLAN52(62)のMACアドレス
は、サーバ1のLAN52(62)のMACアドレスで
上書きされる。サーバ2のLAN61のMACアドレス
は、元のアドレス(固有MACアドレス)のままであ
る。
ーバ1のアドレス情報は無効とされ、サーバ2のアドレ
ス情報が、二重化処理部11Bによる二重化処理の結果
として設定される。即ち、運用サーバであったサーバ1
のLAN50〜52のIPアドレス及びMACアドレス
が、各々、サーバ2に引き継がれ(コピーされ)、サー
バ2についての代表IPアドレス及び代表MACアドレ
スとされ、サーバ2において活性化される。これによ
り、サーバ2のLAN52(62)のMACアドレス
は、サーバ1のLAN52(62)のMACアドレスで
上書きされる。サーバ2のLAN61のMACアドレス
は、元のアドレス(固有MACアドレス)のままであ
る。
【0050】このようなアドレス設定により、図10
(C)に示すように、それまで運用サーバであったサー
バ1は二重化システムから取り外される。一方、新たに
運用サーバとなったサーバ2は、LAN50〜52を介
して、代表IPアドレスを使用してTCP/IP通信を
行なう。
(C)に示すように、それまで運用サーバであったサー
バ1は二重化システムから取り外される。一方、新たに
運用サーバとなったサーバ2は、LAN50〜52を介
して、代表IPアドレスを使用してTCP/IP通信を
行なう。
【0051】図7は、復旧処理フローであり、図1のホ
ットスタンバイ型の二重化システムにおいて図6の処理
により交換したサーバ1を復旧する場合を示す。
ットスタンバイ型の二重化システムにおいて図6の処理
により交換したサーバ1を復旧する場合を示す。
【0052】前述のように、何らかの故障が発生してダ
ウンしたサーバ1が、当該二重化システムから切り離さ
れ、新しい(故障のない)サーバ1と交換される。残っ
たサーバ2は、ビルドモードの運用サーバであり、片側
運用状態にある。新しいサーバ1を、サーバ間通信用の
専用のパスであるサーバ間通信LAN61に接続し、業
務用のLAN5に接続しない。
ウンしたサーバ1が、当該二重化システムから切り離さ
れ、新しい(故障のない)サーバ1と交換される。残っ
たサーバ2は、ビルドモードの運用サーバであり、片側
運用状態にある。新しいサーバ1を、サーバ間通信用の
専用のパスであるサーバ間通信LAN61に接続し、業
務用のLAN5に接続しない。
【0053】この状態で、図4の処理と同様に、サーバ
1の電源を投入し(ステップS41)、その二重化スイ
ッチ10Aを押し下げる(ステップS42)。これによ
り、二重化処理部11A(サーバ1)は、イニシャルモ
ードとなり(ステップS43)、サーバ2に対して自サ
ーバ1の導入要求をブロードキャストにより送信する
(ステップS44)。サーバ2が、これを受信して(ス
テップS45)、応答を返す(ステップS46)。サー
バ2の応答を受信すると(ステップS47)、サーバ1
の二重化処理部11Aとサーバ2の二重化処理部11B
とが、構成情報12A及び12Bを相互に送受信して交
換した後(ステップS48、S49)、共にレディモー
ドとなる(ステップS410、S411)。この時点
で、サーバ2は業務を中断する必要はない。即ち、片側
運用状態に変化はない。
1の電源を投入し(ステップS41)、その二重化スイ
ッチ10Aを押し下げる(ステップS42)。これによ
り、二重化処理部11A(サーバ1)は、イニシャルモ
ードとなり(ステップS43)、サーバ2に対して自サ
ーバ1の導入要求をブロードキャストにより送信する
(ステップS44)。サーバ2が、これを受信して(ス
テップS45)、応答を返す(ステップS46)。サー
バ2の応答を受信すると(ステップS47)、サーバ1
の二重化処理部11Aとサーバ2の二重化処理部11B
とが、構成情報12A及び12Bを相互に送受信して交
換した後(ステップS48、S49)、共にレディモー
ドとなる(ステップS410、S411)。この時点
で、サーバ2は業務を中断する必要はない。即ち、片側
運用状態に変化はない。
【0054】二重化処理部11Aが、一旦、自サーバ1
の電源を自動的に切断した状態で(ステップS41
2)、サーバ1を業務用のLAN5に接続し(ステップ
S413)、この後、サーバ1の電源を再度投入する
(ステップS414)。これにより、二重化処理部11
A(サーバ1)及び電源投入の通知を受けた(ステップ
S415)二重化処理部11B(サーバ2)は、組み込
みを行う(ステップS416、S417)。即ち、サー
バ2を運用サーバ、サーバ1を待機サーバとする二重化
運用状態となる(ステップS418、S419)。従っ
て、サーバ1及び2の役割が入れ替わっている。
の電源を自動的に切断した状態で(ステップS41
2)、サーバ1を業務用のLAN5に接続し(ステップ
S413)、この後、サーバ1の電源を再度投入する
(ステップS414)。これにより、二重化処理部11
A(サーバ1)及び電源投入の通知を受けた(ステップ
S415)二重化処理部11B(サーバ2)は、組み込
みを行う(ステップS416、S417)。即ち、サー
バ2を運用サーバ、サーバ1を待機サーバとする二重化
運用状態となる(ステップS418、S419)。従っ
て、サーバ1及び2の役割が入れ替わっている。
【0055】なお、サーバ1の復旧時に、再び、サーバ
1を運用サーバ、サーバ2を待機サーバとする二重化運
用状態となるようにしてもよい。また、サーバ1の復旧
時に、サーバ2を運用サーバ、サーバ1を待機サーバと
する二重化運用状態とし、この後、所定のコマンドを入
力することにより、サーバ1を運用サーバ、サーバ2を
待機サーバとする二重化運用状態となるようにしてもよ
い。更に、サーバ1の全体を交換した場合に限らず、サ
ーバ1の例えば、磁気ディスク等の部品を交換した後に
復旧する場合でも、同様にして復旧することができる。
1を運用サーバ、サーバ2を待機サーバとする二重化運
用状態となるようにしてもよい。また、サーバ1の復旧
時に、サーバ2を運用サーバ、サーバ1を待機サーバと
する二重化運用状態とし、この後、所定のコマンドを入
力することにより、サーバ1を運用サーバ、サーバ2を
待機サーバとする二重化運用状態となるようにしてもよ
い。更に、サーバ1の全体を交換した場合に限らず、サ
ーバ1の例えば、磁気ディスク等の部品を交換した後に
復旧する場合でも、同様にして復旧することができる。
【0056】この復旧後の二重化運用状態を図8(D)
に示す。即ち、待機サーバであるサーバ1では、図8
(D)に点線で示すように、LAN50〜52が活性化
されず、実線で示すように、LAN61及びLAN62
のMACアドレスが活性化される。運用サーバであるサ
ーバ2では、図8(D)に実線で示すように、LAN5
0〜52のIPアドレス及びMACアドレスが活性化さ
れる。
に示す。即ち、待機サーバであるサーバ1では、図8
(D)に点線で示すように、LAN50〜52が活性化
されず、実線で示すように、LAN61及びLAN62
のMACアドレスが活性化される。運用サーバであるサ
ーバ2では、図8(D)に実線で示すように、LAN5
0〜52のIPアドレス及びMACアドレスが活性化さ
れる。
【0057】具体的には、図9(C)に示すように、サ
ーバ1及び2のアドレス情報が、二重化処理部11A及
び11Bによる二重化処理の結果として設定される。即
ち、運用サーバであるサーバ2のLAN50〜52のI
Pアドレス及びMACアドレスが、各々、サーバ2及び
1についての代表IPアドレス及び代表MACアドレス
とされ、サーバ2において活性化される。サーバ2及び
1のLAN61のIPアドレスは非活性とされる。サー
バ1のLAN61のMACアドレスは、LAN61に接
続の時点で活性化される。同様に、サーバ1のサーバ間
通信パスであるLAN52(62)のMACアドレス
は、サーバ1のLAN61のMACアドレスに書き換え
られた上で、活性化される。
ーバ1及び2のアドレス情報が、二重化処理部11A及
び11Bによる二重化処理の結果として設定される。即
ち、運用サーバであるサーバ2のLAN50〜52のI
Pアドレス及びMACアドレスが、各々、サーバ2及び
1についての代表IPアドレス及び代表MACアドレス
とされ、サーバ2において活性化される。サーバ2及び
1のLAN61のIPアドレスは非活性とされる。サー
バ1のLAN61のMACアドレスは、LAN61に接
続の時点で活性化される。同様に、サーバ1のサーバ間
通信パスであるLAN52(62)のMACアドレス
は、サーバ1のLAN61のMACアドレスに書き換え
られた上で、活性化される。
【0058】このようなアドレス設定により、図10
(D)に示すように、引き続いて運用サーバであるサー
バ2は、LAN50〜52を介して、代表IPアドレス
を使用してTCP/IP通信を行なう。一方、復旧して
待機サーバとなったサーバ1は、LAN50〜52を介
しての代表IPアドレスを使用した通信を行うことはな
い。また、サーバ2及びサーバ1は、LAN61及びL
AN62を介して、相互に異なるMACアドレスを使用
したイーサネットパケットによるサーバ間通信を行う。
(D)に示すように、引き続いて運用サーバであるサー
バ2は、LAN50〜52を介して、代表IPアドレス
を使用してTCP/IP通信を行なう。一方、復旧して
待機サーバとなったサーバ1は、LAN50〜52を介
しての代表IPアドレスを使用した通信を行うことはな
い。また、サーバ2及びサーバ1は、LAN61及びL
AN62を介して、相互に異なるMACアドレスを使用
したイーサネットパケットによるサーバ間通信を行う。
【0059】以上、本発明をその実施の形態に従って説
明したが、本発明は、その主旨の範囲において種々の変
形が可能である。
明したが、本発明は、その主旨の範囲において種々の変
形が可能である。
【0060】例えば、サーバ間通信用ネットワーク6の
一方として、DMZ−LAN52に限らず、内部LAN
50、外部LAN51のいずれかを用いてもよい。ま
た、2本のサーバ間通信用ネットワーク6の双方とし
て、2本の業務用のLAN5を使用してもよい。この場
合、LAN50〜52のいずれを用いてもよい。また、
業務用のLAN5として、前述のもの以外の1又は複数
のLANを備えてもよく、これらを適宜選択してサーバ
間通信用ネットワーク6の一方又は双方として使用して
もよい。また、二重化処理部11は、二重化スイッチの
押し下げに限らず、システム管理用のコンピュータ(図
示せず)のキーボードからの所定の入力やマウス操作に
よる入力によって起動するようにしてもよい。
一方として、DMZ−LAN52に限らず、内部LAN
50、外部LAN51のいずれかを用いてもよい。ま
た、2本のサーバ間通信用ネットワーク6の双方とし
て、2本の業務用のLAN5を使用してもよい。この場
合、LAN50〜52のいずれを用いてもよい。また、
業務用のLAN5として、前述のもの以外の1又は複数
のLANを備えてもよく、これらを適宜選択してサーバ
間通信用ネットワーク6の一方又は双方として使用して
もよい。また、二重化処理部11は、二重化スイッチの
押し下げに限らず、システム管理用のコンピュータ(図
示せず)のキーボードからの所定の入力やマウス操作に
よる入力によって起動するようにしてもよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
二重化システムにおいて、システム構成をホットスタン
バイ型の二重化システムとする場合、サーバ間通信用ネ
ットワークの少なくとも1本として、業務用のネットワ
ークのいずれかを用いる。従って、業務用ネットワーク
の他に、サーバ間通信パスとしての専用の1本のネット
ワークを設けるのみで足りる。これにより、ユーザの負
担を軽減することができる。これは、低価格化による普
及を図るサーバアプライアンス製品を含むシステム構成
の場合には、負担軽減の効果が大きい。
二重化システムにおいて、システム構成をホットスタン
バイ型の二重化システムとする場合、サーバ間通信用ネ
ットワークの少なくとも1本として、業務用のネットワ
ークのいずれかを用いる。従って、業務用ネットワーク
の他に、サーバ間通信パスとしての専用の1本のネット
ワークを設けるのみで足りる。これにより、ユーザの負
担を軽減することができる。これは、低価格化による普
及を図るサーバアプライアンス製品を含むシステム構成
の場合には、負担軽減の効果が大きい。
【0062】また、本発明によれば、二重化システム用
のサーバにおいて、ユーザは主として二重化スイッチの
押し下げることで二重化の作業を完了することができ
る。従って、一般に必要であった二重化システムの構築
に際して必要な作業を行う必要がなく、専門の人員(シ
ステムエンジニア)による作業も必要ない。これによ
り、ユーザの負担を殆ど無くすことができる。
のサーバにおいて、ユーザは主として二重化スイッチの
押し下げることで二重化の作業を完了することができ
る。従って、一般に必要であった二重化システムの構築
に際して必要な作業を行う必要がなく、専門の人員(シ
ステムエンジニア)による作業も必要ない。これによ
り、ユーザの負担を殆ど無くすことができる。
【図1】二重化システム構成図である。
【図2】サーバ構成図である。
【図3】サーバ説明図である。
【図4】導入処理フローである。
【図5】運用中における導入処理フローである。
【図6】切替処理フローである。
【図7】復旧処理フローである。
【図8】二重化システム説明図である。
【図9】二重化システム説明図である。
【図10】二重化システム説明図である。
1 サーバ(運用サーバ)
2 サーバ(待機サーバ)
5(50〜52) 業務用のネットワーク
6(61、62) サーバ間通信用ネットワーク
10 二重化スイッチ
11 二重化処理部
14 サーバ間通信処理部
15 制御処理部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 5B034 BB02 CC01 DD02
5B045 BB12 BB28 JJ24 JJ26
5B089 GA11 HA06 HB02 KA12 ME02
5K030 GA11 HA08 HC01 JT03 KA01
KA07 KA13 MA14 MD07
Claims (5)
- 【請求項1】 通常の状態でクライアントから依頼され
た業務を実行する運用サーバと、 前記運用サーバに障害が発生した場合にクライアントか
ら依頼された業務を実行する待機サーバと、 前記運用サーバ及び待機サーバと前記クライアントとが
接続された業務用の1又は複数のネットワークと、 前記運用サーバと待機サーバとの間を接続する2本のサ
ーバ間通信用ネットワークとを備え、 前記2本のサーバ間通信用ネットワークの少なくとも1
本として、前記業務用の1又は複数のネットワークのい
ずれかを用い、 前記運用サーバ及び待機サーバが、前記クライアントと
の間の通信用のアドレスとは異なるアドレスを用いて、
前記2本のサーバ間通信用ネットワークを使用してサー
バ間通信を行うことを特徴とする二重化システム。 - 【請求項2】 前記クライアントとの間の通信用のアド
レスとして、前記運用サーバと待機サーバとに共通のI
Pアドレスを使用し、 前記サーバ間通信用のアドレスとして、前記運用サーバ
と待機サーバ毎に一意に定まるMACアドレスを使用す
ることを特徴とする請求項1に記載の二重化システム。 - 【請求項3】 前記サーバ間通信用ネットワークの専用
として、1本のイーサネット(登録商標)を備え、 前記業務用の1又は複数のネットワークとして、少なく
とも外部ネットワーク、内部ネットワーク、DMZネッ
トワークとを備え、前記DMZネットワークを前記サー
バ間通信用ネットワークとして使用することを特徴とす
る請求項2に記載の二重化システム。 - 【請求項4】 二重化スイッチと、 前記二重化スイッチの押し下げに応じて起動されて、所
定の二重化処理を行う二重化処理部と、 前記二重化処理の結果に従って、当該サーバを、通常の
状態でクライアントから依頼された業務を実行する運用
サーバ、又は、前記運用サーバに障害が発生した場合に
クライアントから依頼された業務を実行する待機サーバ
とする制御処理部を備え、 前記二重化スイッチの押し下げに応じて起動された前記
二重化処理部が前記所定の二重化処理を行い、前記制御
処理部が当該サーバを運用サーバ又は待機サーバとする
ことを特徴とするサーバ。 - 【請求項5】 当該サーバが、更に、 前記二重化処理部により起動されて、他のサーバとの間
でサーバ間通信を行うサーバ間通信処理部を備えること
を特徴とする請求項4に記載のサーバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001263679A JP2003076571A (ja) | 2001-08-31 | 2001-08-31 | 二重化システム及びそのサーバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001263679A JP2003076571A (ja) | 2001-08-31 | 2001-08-31 | 二重化システム及びそのサーバ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003076571A true JP2003076571A (ja) | 2003-03-14 |
Family
ID=19090395
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001263679A Withdrawn JP2003076571A (ja) | 2001-08-31 | 2001-08-31 | 二重化システム及びそのサーバ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003076571A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007226400A (ja) * | 2006-02-22 | 2007-09-06 | Hitachi Ltd | 計算機管理方法、計算機管理プログラム、実行サーバの構成を管理する待機サーバ及び計算機システム |
JP2007249659A (ja) * | 2006-03-16 | 2007-09-27 | Hitachi Ltd | システム切替方法、その計算機システム及びプログラム |
CN100396014C (zh) * | 2006-03-07 | 2008-06-18 | 华为技术有限公司 | 热备维护系统及热备维护和故障切换的方法 |
JP2009095053A (ja) * | 2008-12-22 | 2009-04-30 | Meidensha Corp | コンピュータ間のネットワーク通信装置 |
JP2011061626A (ja) * | 2009-09-11 | 2011-03-24 | Oki Networks Co Ltd | 復旧システム、復旧方法、冗長制御装置及び冗長制御プログラム |
-
2001
- 2001-08-31 JP JP2001263679A patent/JP2003076571A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007226400A (ja) * | 2006-02-22 | 2007-09-06 | Hitachi Ltd | 計算機管理方法、計算機管理プログラム、実行サーバの構成を管理する待機サーバ及び計算機システム |
CN100396014C (zh) * | 2006-03-07 | 2008-06-18 | 华为技术有限公司 | 热备维护系统及热备维护和故障切换的方法 |
JP2007249659A (ja) * | 2006-03-16 | 2007-09-27 | Hitachi Ltd | システム切替方法、その計算機システム及びプログラム |
JP2009095053A (ja) * | 2008-12-22 | 2009-04-30 | Meidensha Corp | コンピュータ間のネットワーク通信装置 |
JP2011061626A (ja) * | 2009-09-11 | 2011-03-24 | Oki Networks Co Ltd | 復旧システム、復旧方法、冗長制御装置及び冗長制御プログラム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20081104 |