[go: up one dir, main page]

JP2003073528A - エポキシ樹脂組成物及び半導体装置 - Google Patents

エポキシ樹脂組成物及び半導体装置

Info

Publication number
JP2003073528A
JP2003073528A JP2001266124A JP2001266124A JP2003073528A JP 2003073528 A JP2003073528 A JP 2003073528A JP 2001266124 A JP2001266124 A JP 2001266124A JP 2001266124 A JP2001266124 A JP 2001266124A JP 2003073528 A JP2003073528 A JP 2003073528A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
epoxy resin
resin composition
fatty acid
triglycerin
semiconductor device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001266124A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoko Toyosawa
尚子 豊澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP2001266124A priority Critical patent/JP2003073528A/ja
Publication of JP2003073528A publication Critical patent/JP2003073528A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形後や半田処理後の反りが小さく、エリア
実装型半導体装置に適した半導体封止用エポキシ樹脂組
成物を提供すること。 【解決手段】 (A)エポキシ樹脂、(B)フェノール
樹脂、(C)硬化促進剤、(D)無機充填材、及び
(E)トリグリセリン脂肪酸エステルを必須成分とする
エポキシ樹脂組成物において、成分(E)がトリグリセ
リンと炭素数16〜36の飽和脂肪酸をエステル化した
ものであり、且つ成分(E)が全エポキシ樹脂組成物中
に0.05〜0.5重量%であり、無機充填材が全エポ
キシ樹脂組成物中に80〜94重量%であることを特徴
とするエリア実装型半導体封止用エポキシ樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板や
金属リードフレームの片面に半導体素子を搭載し、その
搭載面側の実質的に片面のみを樹脂封止されたいわゆる
エリア実装型半導体装置に適した半導体封止用エポキシ
樹脂組成物、及びこれを用いた半導体装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年の電子機器の小型化、軽量化、高性
能化の市場動向において、半導体素子の高集積化が年々
進み、又、半導体装置の表面実装化が促進されるなか
で、新規にエリア実装型半導体装置が開発され、従来構
造の半導体装置から移行し始めている。エリア実装型半
導体装置としては、BGA(ボールグリッドアレイ)、
或いは更に小型化を追求したCSP(チップスケールパ
ッケージ)等が代表的であるが、これらは従来QFP、
SOP等に代表される表面実装型半導体装置では限界に
近づいている多ピン化・高速化への要求に対応するため
に開発されたものである。構造としては、BT樹脂/銅
箔回路基板(ビスマレイミド・トリアジン樹脂/ガラス
クロス基板)に代表される硬質回路基板、或いはポリイ
ミド樹脂フィルム/銅箔回路基板に代表されるフレキシ
ブル回路基板の片面上に半導体素子を搭載し、その半導
体素子搭載面、即ち基板の片面のみがエポキシ樹脂組成
物等で成形・封止されている。又、基板の半導体素子搭
載面の反対面には半田ボールを2次元的に並列して形成
し、半導体装置を実装する回路基板との接合を行う特徴
を有している。更に、半導体素子を搭載する基板として
は、上記の有機回路基板以外にもリードフレーム等の金
属基板を用いる構造も開発されている。
【0003】これらエリア実装型半導体装置の構造は、
基板の半導体素子搭載面のみをエポキシ樹脂組成物で封
止し、半田ボール形成面側は封止しないという片面封止
の形態をとっている。リードフレーム等の金属基板等で
は、半田ボール形成面でも数十μm程度の封止樹脂層が
存在することもあるが、半導体素子搭載面では数百μm
から数mm程度の封止樹脂層が形成されるため、実質的
に片面封止となっている。このため、有機基板や金属基
板とエポキシ樹脂組成物の硬化物との間での熱膨張・熱
収縮の不整合、或いはエポキシ樹脂組成物の成形硬化時
の硬化収縮による影響で、これらの半導体装置では成形
直後から反りが発生しやすい。更に、これらの半導体装
置を実装する回路基板上に半田接合を行う場合、200
℃以上の加熱工程を経るが、この際に半導体装置の反り
が発生し、多数の半田ボールが平坦とならず、半導体装
置を実装する回路基板から浮き上がってしまい、電気的
接合の信頼性が低下する問題も起こる。
【0004】基板上の実質的に片面のみをエポキシ樹脂
組成物で封止した半導体装置において、反りを低減する
には、基板の熱膨張係数とエポキシ樹脂組成物の硬化物
の熱膨張係数とを近づけること、及びエポキシ樹脂組成
物の成形硬化時の硬化収縮を小さくすることの二つの方
法が重要である。基板としては、有機基板ではBT樹脂
やポリイミド樹脂のような高いガラス転移温度(以下、
Tgという)を有する樹脂が広く用いられており、これ
らはエポキシ樹脂組成物の成形温度である170℃近辺
よりも高いTgを有する。従って、成形温度から室温ま
での冷却過程では有機基板のα1の領域のみで収縮す
る。よって、エポキシ樹脂組成物の硬化物も、Tgが高
く且つα1が有機基板と同じで、更に成形硬化時の硬化
収縮がゼロとなれば、反りはほぼゼロとなると考えられ
る。このため、多官能型エポキシ樹脂と多官能型フェノ
ール樹脂との組み合わせによりTgを高くし、無機充填
材の配合量でα1を合わせる手法が既に提案されてい
る。
【0005】又、赤外線リフロー、ベーパーフェイズソ
ルダリング、半田浸漬等の手段での半田処理による半田
接合を行う場合、エポキシ樹脂組成物の硬化物並びに有
機基板からの吸湿により、半導体装置内部に存在する水
分が高温で急激に気化することによる応力で、半導体装
置にクラックが発生したり、有機基板の半導体素子搭載
面とエポキシ樹脂組成物の硬化物との界面で剥離が発生
することもあり、エポキシ樹脂組成物の低応力化・低吸
湿化とともに、有機基板との接着性も求められる。更
に、有機基板とエポキシ樹脂組成物の硬化物の熱膨張の
不整合により、信頼性テストの代表例である温度サイク
ル試験でも、有機基板/エポキシ樹脂組成物の硬化物と
の界面の剥離やクラックが発生する。従来のQFPやS
OP等の表面実装型半導体装置では、半田実装時のクラ
ックや各素材との界面での剥離の防止のために、ビフェ
ニル型エポキシ樹脂に代表されるような結晶性エポキシ
樹脂と、可撓性骨格を有するフェノール樹脂とを組み合
わせて用い、且つ無機充填材の配合量を増加することに
より、低Tg化、且つ低吸湿化を図る対策がとられてき
た。しかし、この手法では、片面封止の半導体装置にお
ける反りの問題は解決できないのが現状であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、成形後や半
田処理後の反りが小さくエリア実装型半導体封止用に適
したエポキシ樹脂組成物、及びこれを用いた半導体装置
を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、[1]
(A)エポキシ樹脂、(B)フェノール樹脂、(C)硬
化促進剤、(D)無機充填材、及び(E)トリグリセリ
ン脂肪酸エステルを必須成分とするエポキシ樹脂組成物
において、成分(E)がトリグリセリンと炭素数16〜
36の飽和脂肪酸をエステル化したものであり、且つ成
分(E)が全エポキシ樹脂組成物中に0.05〜0.5
重量%であり、無機充填材が全エポキシ樹脂組成物中に
80〜94重量%であることを特徴とするエリア実装型
半導体封止用エポキシ樹脂組成物、[2] トリグリセ
リン脂肪酸エステルが、トリグリセリンペンタ脂肪酸エ
ステルである第[1]項記載のエリア実装型半導体封止
用エポキシ樹脂組成物、[3] 基板の片面に半導体素
子が搭載され、この半導体素子が搭載された基板面側の
実質的に片面のみが第[1]項又は第[2]項記載のエ
ポキシ樹脂組成物を用いて封止されてなることを特徴と
する半導体装置、である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明者は、エポキシ樹脂組成物
において、成形硬化時の硬化収縮と、成形温度から室温
までの熱収縮を小さくすることが、反りの低減に必要で
あると考え、鋭意検討を進めた結果、特定のワックスを
使用したエポキシ樹脂組成物が、成形硬化時の硬化収縮
が小さく、エリア実装型半導体装置での反りの低減に優
れることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】本発明に用いられるエポキシ樹脂は、1分
子内に2個以上のエポキシ基を有するモノマー、オリゴ
マー、及びポリマー全般を言う。例えば、オルソクレゾ
ールノボラック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック
型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、ビスフェ
ノール型エポキシ樹脂、スチルベン型エポキシ樹脂、ト
リフェノールメタン型エポキシ樹脂、フェノールアラル
キル型エポキシ樹脂(フェニレン骨格、ビフェニル骨格
等を含む)、ナフトール型エポキシ樹脂、アルキル変性
トリフェノールメタン型エポキシ樹脂、トリアジン核含
有エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン変性フェノール
型エポキシ樹脂等が挙げられ、これらは1種類を単独で
用いても2種類以上を併用してもよい。これらの内で
は、特に、溶融粘度が低く、無機充填材を高充填化する
ことができ、ひいてはエポキシ樹脂組成物の低吸湿化が
可能となり、耐半田クラック性を向上できる結晶性のエ
ポキシ樹脂が好ましい。
【0010】本発明に用いられるフェノール樹脂は、1
分子内に2個以上のフェノール性水酸基を有するモノマ
ー、オリゴマー、及びポリマー全般を言う。例えば、フ
ェノールノボラック樹脂、クレゾールノボラック樹脂、
フェノールアラルキル樹脂(フェニレン骨格、ビフェニ
ル骨格等を含む)、ナフトールアラルキル樹脂(フェニ
レン骨格、ビフェニル骨格等を含む)、トリフェノール
メタン樹脂、テルペン変性フェノール樹脂、ジシクロペ
ンタジエン変性フェノール樹脂等が挙げられ、これらは
1種類を単独で用いても2種類以上を併用してもよい。
【0011】本発明に用いられる硬化促進剤としては、
前記エポキシ樹脂とフェノール樹脂との架橋反応の触媒
となり得るものを指し、例えば、1,8−ジアザビシク
ロ(5,4,0)ウンデセン−7等のジアザビシクロア
ルケン及びその誘導体、トリブチルアミン、ベンジルジ
メチルアミン等のアミン化合物、トリフェニルホスフィ
ン、テトラフェニルホスホニウム・テトラフェニルボレ
ート塩等の有機リン系化合物、2−メチルイミダゾール
等のイミダゾール化合物等が挙げられるが、これらに限
定されるものではない。これらは1種類を単独で用いて
も2種類以上を併用してもよい。
【0012】本発明に用いられる無機充填材の種類につ
いては特に制限はなく、一般に封止材料に用いられてい
るものを使用することができる。例えば、溶融シリカ、
結晶シリカ、2次凝集シリカ、アルミナ、チタンホワイ
ト、水酸化アルミニウム、タルク、クレー、ガラス繊維
等が挙げられ、これらは1種類を単独で用いても2種類
以上を併用してもよい。特に溶融シリカが好ましい。溶
融シリカは、破砕状、球状のいずれでも使用可能である
が、配合量を高め、且つエポキシ樹脂組成物の溶融粘度
の上昇を抑えるためには、球状シリカを主に用いる方が
より好ましい。更に球状シリカの配合量を高めるために
は、球状シリカの粒度分布をより広くとるよう調整する
ことが望ましい。無機充填材の含有量としては、成形
性、信頼性のバランスから全エポキシ樹脂組成物中に8
0〜94重量%が好ましい。80重量%未満だと、成形
硬化時の硬化収縮及び成形温度から室温までの熱収縮が
増大するため反りが大きくなり、又、吸湿率が増大する
ため耐半田クラック性が低下するので好ましくない。9
4重量%を越えると、流動性が低下し、成形性が悪くな
るので好ましくない。又、必要に応じて無機充填材をカ
ップリング剤やエポキシ樹脂、或いはフェノール樹脂硬
化剤等で予め処理して用いても良く、処理の方法として
は、例えば、溶剤を用いて混合した後に溶媒を除去する
方法や、直接無機充填材に添加し、混合機を用いて処理
する方法等がある。
【0013】本発明に用いられるトリグリセリン脂肪酸
エステルは、トリグリセリンと炭素数16〜36の飽和
脂肪酸をエステル化して得られるものである。トリグリ
セリン脂肪酸エステルは、従来離型剤として使用されて
きたが、本発明者は、トリグリセリンと炭素数16〜3
6の飽和脂肪酸をエステル化して得られるものを使用す
ると、エリア実装型半導体装置の反りを低減する新たな
効果を発現することを見出した。なお、本発明での飽和
脂肪酸の炭素数とは、飽和脂肪酸中のアルキル基とカル
ボキシル基の炭素数を合計したものを指す。本発明でエ
ステル化に用いる飽和脂肪酸の炭素数が17以下だと、
反りを低減する効果が不十分であり、又、十分な離型性
が得られないため好ましくない。炭素数が37以上だ
と、分子量が大き過ぎて流動性が低下したり、過度に染
み出すことにより金型汚れの原因になったりするので好
ましくない。本発明でエステル化に用いる炭素数16〜
36の飽和脂肪酸としては、例えば、リグノセリン酸、
セロチン酸、モンタン酸等が挙げられ、これらは1種類
を単独で用いても2種類以上を併用してもよく、又、炭
素数が同一のものを単独で用いてもよいし、異なるもの
を併用して用いてもよい。本発明においてトリグリセリ
ンと炭素数16〜36の飽和脂肪酸をエステル化するに
は、通常のエステル化の方法を用いればよい。又、本発
明のトリグリセリン脂肪酸エステルのエステル化の割合
としては、種々のものが挙げられ、これらは1種類を単
独で用いても2種類以上を併用してもよい。特にトリグ
リセリンの水酸基が全てエステル化されているもの、す
なわちトリグリセリンペンタ脂肪酸エステルが好まし
い。モノエステル、ジエステル等のエステル化の割合の
低いものだと、残存する水酸基の影響によってエポキシ
樹脂組成物の硬化物の耐湿性が低下し、その結果として
耐半田クラック性が低下する可能性がある。本発明のト
リグリセリン脂肪酸エステルの含有量としては、全エポ
キシ樹脂組成物中に0.05〜0.5重量%が好まし
い。0.05重量%未満だと反りの低減効果が低く、
0.5重量%を越えると硬化性や成形品の外観等の成形
性に不具合を生じ、又、密着性の低下により耐半田クラ
ック性が低下するので好ましくない。本発明のエポキシ
樹脂組成物は、硬化性等の成形性を損なわない程度で、
例えば、天然ワックス、合成ワックス、高級脂肪酸及び
その金属塩類もしくはパラフィン等の離型剤を配合して
もよく、これらは1種類を単独で用いても2種類以上を
併用してもよい。
【0014】本発明のエポキシ樹脂組成物は、(A)〜
(E)成分の他、必要に応じて無機イオン交換体、カッ
プリング剤、カーボンブラックに代表される着色剤、臭
素化エポキシ樹脂、酸化アンチモン、リン化合物等の難
燃剤、シリコーンオイル、ゴム等の低応力成分、酸化防
止剤等の各種添加剤が適宜配合可能である。本発明のエ
ポキシ樹脂組成物は、(A)〜(E)成分、及びその他
の添加剤等をミキサー等を用いて混合後、加熱ニーダ、
熱ロール、押し出し機等の混練機で加熱混練し、冷却、
粉砕して得られる。本発明のエポキシ樹脂組成物を用い
て、半導体素子等の電子部品を封止し、半導体装置を製
造するには、トランスファーモールド、コンプレッショ
ンモールド、インジェクションモールド等の従来からの
成形方法で硬化成形すればよい。特に、本発明のエポキ
シ樹脂組成物は、エリア実装型半導体装置用に適してい
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例で具体的に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。配合割
合は重量部とする。 実施例1 ビフェニル型エポキシ樹脂(融点105℃、エポキシ当量185) 6.30重量部 フェノールノボラック樹脂(軟化点81℃、水酸基当量105) 4.00重量部 トリフェニルホスフィン 0.15重量部 球状溶融シリカ(平均粒径15μm) 86.75重量部 トリグリセリンペンタステアレート(理研ビタミン(株)・製リケマールAZ −01、エステル化前の飽和脂肪酸の炭素数18) 0.30重量部 カルナバワックス 0.20重量部 カーボンブラック 0.30重量部 臭素化フェノールノボラック型エポキシ樹脂(エポキシ当量273) 1.00重量部 三酸化アンチモン 1.00重量部 をミキサーで混合した後、表面温度が90℃と45℃の
2本ロールを用いて混練し、冷却後粉砕してエポキシ樹
脂組成物とした。得られたエポキシ樹脂組成物を以下の
方法で評価した。結果を表1に示す。
【0016】評価方法 スパイラルフロー:EMMI−1−66に準じたスパイ
ラルフロー測定用の金型を用いて、金型温度175℃、
注入圧力6.9MPa、硬化時間120秒で測定した。
単位はcm。 ショアD硬度:金型温度175℃、注入圧力6.9MP
a、硬化時間120秒で成形し、型開き10秒後に測定
したショアD硬度の値を硬化性とした。ショアD硬度は
硬化性の指標であり、数値が大きい方が硬化性が良好で
ある。 パッケージ反り量(半田処理前):トランスファー成形
機を用いて、金型温度175℃、注入圧力6.9MP
a、硬化時間90秒で、225pBGA(厚さ0.36
mmBT樹脂基板、チップサイズ12mm×12mm×
厚さ0.35mm、パッケージサイズ24mm×24m
m、封止樹脂の厚さ1.17mm)を成形し、175
℃、2時間で後硬化した。室温まで冷却後、パッケージ
のゲートから対角線方向に、表面粗さ計を用いて高さ方
向の変位を測定し、変位差の最も大きい値をパッケージ
反り量とした。単位はμm。 耐半田クラック性:前記の225pBGAを成形し、1
75℃、2時間で後硬化して10個のサンプルを得た。
60℃、相対湿度60%の環境下で168時間、又は8
5℃、相対湿度60%の環境下で168時間処理し、そ
の後IRリフロー(240℃)で10秒間処理した。超
音波探傷装置を用いて観察し、内部クラック及び各種界
面剥離の有無を調べた。不良パッケージの個数がn個で
あるとき、n/10と表示する。 パッケージ反り量(半田処理後):前記の225pBG
Aを成形し、175℃、2時間で後硬化してサンプルを
得た。60℃、相対湿度60%の環境下で168時間処
理し、その後IRリフロー(240℃)で10秒間処理
した。室温まで冷却後、不良発生のないパッケージを選
んでゲートから対角線方向に、表面粗さ計を用いて高さ
方向の変位を測定し、変位差の最も大きい値をパッケー
ジ反り量とした。単位はμm。
【0017】実施例2〜6、比較例1〜5 表1に従って配合し、実施例1と同様にしてエポキシ樹
脂組成物を得、実施例1と同様にして評価した。結果を
表1に示す。実施例及び比較例で使用したエポキシ樹
脂、フェノール樹脂、トリグリセリン脂肪酸エステルの
性状を以下に示す。ジシクロペンタジエン型エポキシ樹
脂(軟化点53℃、エポキシ当量244)、フェノール
アラルキル樹脂(軟化点75℃、水酸基当量174)、
トリグリセリンモノベヘネート(エステル化前の飽和脂
肪酸の炭素数22)、トリグリセリンモノラウレート
(エステル化前の飽和脂肪酸の炭素数12)。
【表1】
【0018】
【発明の効果】本発明に従うと、エリア実装型半導体封
止用に適したエポキシ樹脂組成物が得られ、これを用い
た半導体装置は、成形後や半田処理後の反りが小さい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 23/31 Fターム(参考) 4J002 CC042 CC052 CC062 CC072 CD031 CD041 CD051 CD061 CD071 CD131 CD201 CE002 DE137 DE147 DJ017 DJ037 DJ047 DL007 EH048 EH058 EN026 EN066 EU116 EU136 EW146 EW176 EY016 FA047 FD017 FD142 FD156 FD208 GQ01 4J036 AA01 DC38 DC40 DC46 DD07 FA01 FA10 FB07 JA07 4M109 AA01 BA01 BA04 BA05 CA21 EA02 EB03 EB04 EB12 EB18 EC20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)エポキシ樹脂、(B)フェノール
    樹脂、(C)硬化促進剤、(D)無機充填材、及び
    (E)トリグリセリン脂肪酸エステルを必須成分とする
    エポキシ樹脂組成物において、成分(E)がトリグリセ
    リンと炭素数16〜36の飽和脂肪酸をエステル化した
    ものであり、且つ成分(E)が全エポキシ樹脂組成物中
    に0.05〜0.5重量%であり、無機充填材が全エポ
    キシ樹脂組成物中に80〜94重量%であることを特徴
    とするエリア実装型半導体封止用エポキシ樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 トリグリセリン脂肪酸エステルが、トリ
    グリセリンペンタ脂肪酸エステルである請求項1記載の
    エリア実装型半導体封止用エポキシ樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 基板の片面に半導体素子が搭載され、こ
    の半導体素子が搭載された基板面側の実質的に片面のみ
    が請求項1又は2記載のエポキシ樹脂組成物を用いて封
    止されてなることを特徴とする半導体装置。
JP2001266124A 2001-09-03 2001-09-03 エポキシ樹脂組成物及び半導体装置 Pending JP2003073528A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001266124A JP2003073528A (ja) 2001-09-03 2001-09-03 エポキシ樹脂組成物及び半導体装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001266124A JP2003073528A (ja) 2001-09-03 2001-09-03 エポキシ樹脂組成物及び半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003073528A true JP2003073528A (ja) 2003-03-12

Family

ID=19092475

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001266124A Pending JP2003073528A (ja) 2001-09-03 2001-09-03 エポキシ樹脂組成物及び半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003073528A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018216524A1 (ja) * 2017-05-24 2018-11-29 三菱ケミカル株式会社 成形材料、および繊維強化複合材料

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018216524A1 (ja) * 2017-05-24 2018-11-29 三菱ケミカル株式会社 成形材料、および繊維強化複合材料
JPWO2018216524A1 (ja) * 2017-05-24 2019-06-27 三菱ケミカル株式会社 成形材料、および繊維強化複合材料
CN110650989A (zh) * 2017-05-24 2020-01-03 三菱化学株式会社 成型材料、及纤维增强复合材料
US11104793B2 (en) 2017-05-24 2021-08-31 Mitsubishi Chemical Corporation Molding material and fiber-reinforced composite material

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000281750A (ja) エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP2006152185A (ja) エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP4622221B2 (ja) エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP4496740B2 (ja) エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP4770024B2 (ja) エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JPH04275325A (ja) 半導体封止用樹脂組成物
JPH11130936A (ja) エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP4736506B2 (ja) エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP2003073528A (ja) エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP2005154717A (ja) エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP4370666B2 (ja) 半導体装置
JP4736406B2 (ja) エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP5093977B2 (ja) エリア実装型半導体装置
JPH11106612A (ja) エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP4470264B2 (ja) エリア型実装半導体封止用エポキシ樹脂組成物及びエリア型実装半導体装置
JP2002322344A (ja) エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP4543638B2 (ja) エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP2002121356A (ja) エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JPH11100491A (ja) エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JPH1192629A (ja) エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JPH11130938A (ja) エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP4743932B2 (ja) エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP4524837B2 (ja) エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP2002173578A (ja) エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JP3932254B2 (ja) エポキシ樹脂組成物及び半導体装置