JP2003069500A - 受光素子の増倍率調整機能を有する光受信装置 - Google Patents
受光素子の増倍率調整機能を有する光受信装置Info
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Abstract
よる受信波形の劣化を防止できる光受信装置を提供する
ことである。 【解決手段】 APD等の受光素子の増倍率の変化によ
って、エラー数が変化することを利用して、増幅器或い
はCDRから出力されるデータ信号中のエラー数を増倍
率制御回路で監視する。増倍率制御回路では、データ信
号中のエラーを検出、計測し、直前に計測されたエラー
数と比較して、エラー数の増減に応じて、受光素子のバ
イアス電圧を段階的に制御し、最適増倍率を求める。最
適増倍率を求める際、増倍率を単位変化量だけ単調に変
化させていき、最適増倍率を越えると、増倍率を単位変
化量の倍数だけ変化させるか、或いは、単位変化量の極
性を変化させる。
Description
(wavelength division multiplex、即ち、波長多重
伝送)等を含む光伝送系に使用される光受信装置、及
び、その制御方法に関し、特に、増倍作用を有する受光
素子を使用した光受信装置及びその制御方法に関する。
ために、光ファイバアンプ及びWDM技術を用いた光伝
送系が注目を集めている。このような光伝送系では、通
常の光伝送系に比べて、光受信波形を劣化させる要因が
増加する。この種、波形劣化要因としては、例えば、光
ファイバアンプが発生するASE (amplified spontan
eous emission)に起因する雑音の累積、光ファイバ内
の光信号パワーの増大により顕著になる光ファイバの分
散や非線形効果、波長多重伝送における隣接チャネルか
らのクロストーク等が上げられる。
において、光信号を受信する光受信装置には、光信号を
電気信号に変換する受光素子が用いられている。この種
の受光素子には、光信号を電気信号に変換する際に電気
信号を増倍する作用を有するアバランシェフォトダイオ
ード(APD)と、増倍作用のないフォトダイオード
(PD)とがあり、このうち、PDは、WDM技術等を
使用した光伝送系のように受光レベルが低くなる光伝送
系には不向きである。
があるので受光レベルの低い信号を受信するのに有利で
あるが、受光した信号の信号成分のみならず受光した信
号に重畳した雑音や、自分自身が発するショット雑音も
増幅することになるので、増倍作用をあらわす増倍率
(M)を徒に大きくすることは適切とは言えない。この
ため、S/Nの最適値を与える最適増倍率(Mopt)
に、APDを設定することが必要となる。
素子として用いた従来の光受信装置を説明する。図12
に示された従来の光受信装置は、受光素子として設けら
れたAPD10を備え、更に、増幅器11、クロックデ
ータ再生器(CDR)20、信号レベル検出回路13、
誤差増幅回路14、及び、高電圧発生回路12とを有し
ている。図示されているように、高電圧発生回路12で
発生する逆バイアス電圧は、APD10に与えられてい
る。
0に与えられた光信号は、電気信号に変換され、データ
信号として増幅器11に供給される。増幅器11は、デ
ータ信号を所定の振幅まで増幅し、CDR(clock and d
ata recovery circuit)20に出力する。CDR20
は、クロックを抽出し、そのクロックでデータ信号の
「1」、「0」を識別している。
以下のように制御される。増幅器11の出力から分岐さ
れたデータ信号は、信号レベル検出回路13でデータ信
号の振幅や平均値を検出し、誤差増幅器14により、予
め設定された信号レベルを満足するように高電圧発生回
路12を制御して受光素子(APD)10に加える逆バ
イアス電圧を制御している。
は、CDR20に入力されるデータ信号の振幅を一定に
保つことができる。しかしながら、最適増倍率となるの
はある特定の受光レベルの時だけで、その他の受光レベ
ルでは最適増倍率からずれることになる。
光伝送系では、製品出荷時に適切に調整されていれば実
用上十分であった。しかしながら、昨今の光アンプやW
DM(波長多重伝送)を含む光伝送系においては、上述
のように光受信波形を劣化させる要因が増えてきている
ので、所定の伝送路品質を確保するためには受信した波
形を常に最適にする必要がある。
10の増倍率(M)と受光レベルとの関係は、増倍率
(M)が大きくなるにしたがって受光レベルも高くなる
関係にあるが、受光レベルの増加と共に光受信装置にお
ける雑音も増大する。したがって、APD10を使用し
た光受信装置では、信号対雑音(S/N)比が問題とな
る。
する雑音は、増幅器11等で発生する熱雑音と、APD
10によって発生するショット雑音とに大別される。こ
のうち、熱雑音は、APD10の増倍率(M)の変化に
対して略一定であり、他方、ショット雑音は、APD1
0の増加と共に大きくなる。したがって、光受信装置全
体の雑音は、熱雑音とショット雑音とを重畳したものと
なるから、APD10の増倍率(M)の増加に応じて、
増大する傾向を持っている。
PD10の増倍率(M)の増加と共に大きくなるから、
APD10における受光レベルが大きくなっても、光受
信装置のS/N比が改善されるとは限らない。このた
め、従来、前述したように、S/N比が良く、且つ、最
適増倍率が得られる特定の受光レベルを選定する制御方
法が採用されている。しかし、この制御方法には、問題
があることは先に述べた通りである。
子を受光レベルに依存することなく、最適な増倍率に制
御し、これによって、受信波形の劣化を防止できる制御
方法を提供することである。
できる制御回路、並びに、当該制御回路を含む光受信装
置を提供することである。
信号のエラー数を検出し、データ信号のエラー数が常に
最小になるように受光素子の増倍率を制御する制御回路
及びその制御方法が得られる。
れば、光信号を電気信号に変換する機能を備え、且つ、
増倍率を有する受光素子を含み、前記電気信号に変換さ
れたデータ信号を受信する光受信装置において、前記受
光素子の増倍率と、前記データ信号のエラーとの関係を
利用して、前記受光素子の増倍率を制御する制御回路を
有し、前記制御回路には、前記データ信号に対応した信
号が入力信号として与えられていることを特徴とする受
光素子の増倍率を制御する機能を有する光受信装置が得
られる。ここで、光受信装置が前記受光素子からの電気
信号を増幅する増幅器を備えている場合、前記制御回路
には、前記入力信号として、前記増幅器の出力信号が与
えられても良いし、或いは、光受信装置が前記データ信
号を識別、再生し、再生データ信号を出力するクロック
データ再生器を備えている場合、前記制御回路には、前
記入力信号として、前記再生データ信号が与えられても
良い。
を検出するエラー検出部と、エラー数を計測するカウン
タと、エラー数を直前のエラー数と比較して、比較結果
に応じた処理を予め定められたアルゴリズムにしたがっ
て行う処理部とを含んでいる。予め定められたアルゴリ
ズムは、前記受光素子の増倍率を初期値から単位変化量
だけ変化させるステップと、エラー数を直前に計測した
エラー数と比較するステップを備え、且つ、比較の結果
に応じて次の動作を指示する指示ステップを有している
ことが望ましい。
ップは、前記比較するステップにおいて、エラー数が直
前のエラー数より少なくなったことが検出された場合、
前記増倍率を単位変化量だけ変化させ、他方、エラー数
が直前のエラー数より多くなったことが検出された場
合、前記増倍率の単位変化量を複数の単位変化量に変化
させた後、単位変化量だけ変化させるステップに戻るよ
うにしても良いし、或いは、前記比較するステップにお
いて、エラー数が直前のエラー数より多くなったことが
検出された場合、前記単位変化量の極性を変化させた
後、単位変化量だけ変化させるステップに戻るようにし
ても良い。
信号に変換する機能を備え、且つ、増倍率を有する受光
素子の増倍率を制御する方法において、前記受光素子の
増倍率と、前記データ信号のエラーとの関係を利用し
て、前記受光素子の増倍率を制御する制御ステップを有
していることを特徴とする受光素子の制御方法が得られ
る。
を電気信号に変換する機能を備え、且つ、増倍率を有す
る受光素子の検査方法において、前記受光素子の増倍率
と、前記データ信号のエラーとの関係を利用して、前記
受光素子の増倍率を監視するステップと、前記監視する
ステップの監視結果に基づいて、前記受光素子の良否を
判定するステップとを有していることを特徴とする受光
素子の検査方法が得られる。
を受け、制御された制御出力信号を出力する制御回路に
おいて、前記入力信号中のエラーを検出してカウント
し、エラー数を出力する手段と、該エラー数を直前のエ
ラー数と比較して、エラー数の増減を判定し、判定結果
にしたがって、演算出力信号を段階的に変化させる演算
を行う演算手段と、前記演算出力信号を前記制御出力信
号として出力する出力手段を備えていることを特徴とす
る制御回路が得られる。
信号に変換する機能を備え、且つ、増倍率を有する受光
素子を含み、前記電気信号に変換されたデータ信号を受
信する光受信装置において、前記受光素子の増倍率と、
前記データ信号のエラーとの関係を利用して、前記受光
素子の増倍率を制御する制御回路と、識別点を参照し
て、前記電気信号に変換されたデータ信号を識別、再生
するデータ再生部とを有し、前記制御回路は、前記デー
タ信号に対応した信号を入力信号と、前記データ再生部
からの前記識別点をあらわす信号を受け、前記受光素子
の増倍率を最適に制御することを特徴とする光受信装置
が得られる。
して、本発明の第1の実施の形態に係る光受信装置を説
明する。まず、本発明に係る光受信装置は、受光素子1
0の増倍率が最適値からずれてS/Nが劣化すると、デ
ータ信号のHレベルおよびLレベルの雑音が増えてエラ
ーパルスが増えることを利用して、エラーパルスを検出
して、検出結果に応じて、受光素子10の増倍率を最適
値に制御する動作を行う。
装置は、光信号を電気信号に変換する増倍作用を有する
受光素子(例えば、APD)10、受光素子10で電気
信号に変化されたデータ信号を所定の振幅まで増幅する
増幅器11、増幅器11の出力からクロックを抽出し、
そのクロックで増幅器11の出力を読み込み、1又は0
を識別するクロックデータ再生器(CDR)20、増幅
器11の出力からエラーを検出し、エラーが最小になる
ように高電圧発生回路12を制御する増倍率制御回路3
0、及び、受光素子10に高電圧を与える高電圧発生回
路12とを備えている。
に、増幅器11の出力からエラーを検出するエラー検出
部31、エラー検出部31で検出したエラーを計数する
エラーパルスカウンタ32、計数したエラーの数に応じ
て、高電圧発生回路12の制御電圧を決定する演算処理
部33、及び、演算処理部33の電圧をアナログ電圧に
変換するD/A変換部34とによって構成されている。
いて、本発明に係る光受信装置の動作の説明をする。ま
ず、図1を参照すると、光信号は受光素子10により電
気信号に変換され、増幅器11に与えられる。増幅器1
1では、所定の振幅に増幅された信号が、入力信号とし
てCDR(clock and data recovery circuit)20に与
えられ、当該CDR20で1又は0のデータとして識
別、再生される。ここで、前述したように、受光素子1
0として増倍作用を有する素子(APD)が使用されて
いるものとし、高電圧発生回路12で所定の増倍率
(M)になるよう逆バイアス電圧が加えられているもの
とする。増幅器11で所定の振幅に増幅された信号の一
部は、分岐されて増倍率制御回路30に入力信号して与
えられている。上記したことから、増倍率制御回路30
に与えられる入力信号は、データ信号に対応しているこ
とが分かる。
たエラー検出部31は、データ入力信号のエラーを検出
して、エラーパルスとしてエラーパルスカウンタ32に
出力する。
例について説明すると、図示されたエラー検出部31
は、Hレベル識別回路311、中央レベル識別回路31
2、及びLレベル識別回路313を備えると共に、2つ
の排他的論理和回路314、315、及び、論理和回路
316によって構成されている。上記した3つの識別回
路311、312、313には、データ入力信号及びク
ロック(CLK)が与えられている。また、Hレベル識
別回路311には、Hレベル識別電圧Vmが与えられて
おり、中央レベル識別回路312には、中央レベル識別
電圧Vth、及び、Lレベル識別回路313には、Lレベ
ル識別電圧Vsが与えられている。図示されたHレベル
識別電圧Vm、中央レベル識別電圧Vth、及び、Lレベ
ル識別電圧Vsは、一定電圧であり、Vm>Vth>Vs
の関係にあるものとする。
データ入力信号と各識別電圧との比較を行い、識別結果
Q1、Q2、Q3を排他的論理和回路314、315に
出力する。図からも明らかな通り、識別回路312の識
別結果Q2は、排他的論理和回路314、315の双方
に与えられており、他方、識別回路311、313の識
別結果Q1、Q3は、それぞれ排他的論理和回路31
4、315にだけ与えられている。
う2つの識別点の不一致が各排他的論理和回路314、
315で検出され、検出結果がエラーパルスとして図1
のエラーパルスカウンタ32に出力される。具体的に
は、排他的論理和回路314では、Hレベルエラーが検
出され、排他的論理和回路315では、Lレベルエラー
が検出される。ここで、受光素子10の増倍率(M)が
最適値からずれてS/N比が劣化すると、データ信号の
HレベルおよびLレベルの雑音が増えてエラーパルスが
増加し、他方、S/N比が改善すると、エラーパルスは
減少する。 エラーパルスカウンタ32は、エラー検出
部31で検出したエラーを計数して演算処理部33に出
力する。
に応じて、高電圧発生回路12の制御電圧を決定する。
即ち、演算処理部33は、エラー数を直前のエラー数と
比較して、エラー数を減少させるような信号を演算出力
信号として出力する。演算出力信号は、D/A変換部3
4でアナログ電圧に変換され、高電圧発生回路12に制
御出力信号として与えられる。
からのアナログ電圧に応じた電圧を逆バイアス電圧とし
て発生する。この結果、受光素子10に加えられる逆バ
イアス電圧によって受光素子10の増倍率(M)が制御
される。
0の制御アルゴリズムについて説明する。
値から単位変化量(ΔM)づつ増加または減少させる段
階、即ち、ステップ(S1)と、エラーを計数する段
階(ステップ)(S2)と、直前に計測したエラー数
と比較して次の動作を指示する段階(ステップ)(S
3)とによって構成される。尚、ステップS3は、実際
には、増倍率制御回路30の演算処理部33で実行され
る。このことからも明らかな通り、演算処理部33は、
増倍率Mの単位変化量(ΔM)に対応したレベルだけ変
化する演算出力信号をD/A変換器部34に出力するこ
とが分かる。
ップS3の一例を具体的に説明する。このステップS3
は直前に測定したエラーの数と現在のエラーの数を比較
してエラーが減少(改善)していれば、ステップS1へ
戻り、増倍率Mを単位変化量(ΔM)だけ増加して同じ
操作を繰り返す。換言すれば、本発明では、S/N比が
最適になるように、増倍率(M)を制御していることに
なる。
在のエラーの数を比較してエラーが増加(悪化)してい
れば、nΔM(n≧2)(即ち、複数単位変化量)だ
け、増倍率(M)を減少させてエラー数を計測した後、
ステップS1へ戻って同じ動作を繰り返す。このように
エラーが悪化した時に、1回あたりのMの単位変化量
(ΔM)よりも多い量(nΔM(n≧2))だけ減少さ
せて後戻りさせるのが、図4に示されたアルゴリズムの
特徴である。このアルゴリズムを使用することにより、
ステップS1では単位変化量(ΔM)づつ単調増加させ
る動作だけですむという効果がある。
させる方向の場合で説明したが、逆にMの大きい値から
Mを減少させる方向に制御してもよい。この場合は、エ
ラーが減少(改善)するごとにΔMづつ減少させ、エラ
ーが増加(悪化)すればnΔM(n≧2)だけ増倍率を
増加させることになる。更に、上記した処理は、Mのど
の値からスタートさせても同じ結果になることは明らか
である。
ルゴリズムを使用した場合に、増倍率制御回路30で実
行される動作を説明する。演算処理部33では、まず、
初期値設定でMの初期増倍率MOと1ステップ毎の増加
ΔMを決める(ステップSa1)。次に、初期増倍率M
0におけるエラー数の初期値P0(図6:P0)を測定
する(ステップSa2)。続いて、ステップSa3にお
いて、増倍率MをΔMだけ増加(図6:M1)させてエ
ラー数P1を測定する(ステップSa4)。このエラー
数の測定は、図1のエラー検出部31及びエラーパルス
カウンタ32で行われる。ステップSa5では、P0と
P1とを演算処理部33で比較される。図6の例の場
合、P0とP1を比較するとP1の方がエラー数が少な
いので、ステップSa3の戻り、M2=M1+ΔMとし
て、エラー数P2を測定する(ステップSa4)。
2の方がエラー数が少ないので、再度、ステップSa3
に戻り、M3=M2+ΔMとしてエラー数P3を測定す
る。これを繰り返し実行し、増倍率(M)を最適位置に
近づけていく。図6では、M4においてエラー数P4
が、エラー数P3より増え、最適位置よりも遠のいたこ
とがわかる。このとき、演算処理部33の処理は、ステ
ップSa5からステップSa6に移行する。図6の例の
場合、ステップSa6で、M=M4−2ΔMだけ増倍率
Mの位置が前に戻され、M2に戻る。増倍率M2におい
て、エラー数P2が計測された後(ステップSa7)、
ステップSa3に戻る。ステップSa3では、MをΔM
だけ増加させて、続いて、ステップSa4でM3におけ
るエラー数P3を計測して、ステップSa5でP2と比
較する。
位置)→M4→M2→M3(最適位置)→M4→M2…
の処理を繰り返すことにより、常に、増倍率Mは、その
最適位置近傍M3に制御される。勿論、Mの初期値をM
の大きい値M6からエラーが減少(改善)ごとにΔMづ
つ減少させ、エラーが増加(悪化)すれば2ΔMだけ増
倍率を増加させる制御をおこなってもよく、Mのどの値
からスタートさせても同じ結果になる。
参照して、本発明の第2の実施の形態に係る光受信装置
を説明する。図7はアルゴリズムの説明、図8はそのフ
ローチャート、図9はMとエラー数Pの関係を示してい
る。第2の実施の形態は、Mの最小値M0からΔMづつ
増加させていき(ステップSa1)、エラー数を計測し
(ステップSa2)、エラー数の減少(改善)ごとにΔ
Mづつ増加させる点では、第1の実施の形態と共通して
いる。
すように、ΔMずつ増加させた結果、エラーが増加(悪
化)した時は、増減の向きを変え、次にエラー数が増加
するところまで、ΔMだけ増倍率を減少させるように制
御する点で、図4の処理とは異なっている。
施の形態に係る増倍率制御回路30の動作を説明する。
第1の実施の形態と同様にMの最小値M0からスタート
させることにする。
プ毎の増加量ΔMを決める(ステップSb1)。次に、
増倍率M0におけるエラー数の初期値P0(図9:P
0)を測定する(ステップSb2)。続いて、MをΔM
だけ増加(図9:M1)させて(ステップSb3)、エ
ラー数P1を測定する(ステップSb4)。次に、ステ
ップSb5では、P0とP1を比較する。図9の例で
は、P1の方がエラー数が少ないので、ステップSb3
に戻り、M2=M1+ΔMとして、ステップSb4でエ
ラー数P2を測定する。更に、ステップSb5でP1と
P2を比較すると、P2の方がエラー数が少ないので、
再度、ステップSb3に戻り、M3=M2+ΔMとして
エラー数P3を測定する(ステップSb4)。この動作
を繰り返すと、図9の例では、M4におけるP4はP3
に比べて大きく、エラー数が増加している。
b5は、ステップSb6に移行し、ステップSb6で
は、M4をM3―ΔM(即ち、M2)に減少させ、ステ
ップSb7でエラー数P2を計測する。M2におけるエ
ラー数P2はP3に比べて増加しているので、再び、ス
テップSb3に移り、MをM2→M3→M4と増加させ
る制御を行う。結果として、増倍率Mは、最適Mである
M3の近傍に制御されることになる。
せたが、逆にM6等、Mの大きい値からスタートさせて
もよいことはもちろん、どこからスタートさせても同じ
結果になる。
本発明の第3の実施の形態に係る光受信装置を説明す
る。図10からも明らかな通り、この実施の形態では、
CDR20において識別したデータ信号を用いてエラー
を検出している。このため、増倍率制御回路30には、
CDR20の出力である再生データが与えられている。
この例の場合、エラー検出部31では、エラーを検出す
るために、データの符号則のチェックを行っても良い
し、或いは、FEC(forward error correction)に
基づくエラー検出機能を利用しても良い。尚、FECに
基づくエラー検出自体は、公知の技術であるから、ここ
では、詳述しない。
本発明の第4の実施の形態に係る光受信装置が示されて
いる。図11に示された光受信装置は、増倍率制御回路
30のエラー検出部31に対して、増幅器11からの入
力信号のほかに、CDR20’から、最適識別点をあら
わす最適識別点信号も与えられている点で、図1に示さ
れた光受信装置とは異なっている。図示されたCDR2
0’としては、データの識別点を最適に調整することが
できるCDR、例えば、特願2001−076455号
明細書に記載されたCDRを使用することができる。即
ち、図11に示されたCDR20’は、データを識別す
る識別点をアイパターン中の中央レベル位置と、当該中
央レベルの上及び下のレベル位置に設定しておき、上お
よび下レベル位置の識別点を用いて、アイパターンの開
口部を検出し、中央レベルの識別点を最適に調整する機
能を備えている。
上記したCDR20’から最適レベル位置に調整された
上下レベル及び中央レベルが、最適識別点信号としてエ
ラー検出部31に与えられている。この最適識別点信号
は、図2に示されたエラー検出部31に示されたHレベ
ル識別回路311、中央レベル識別回路312、及び、
Lレベル識別回路313に対して、識別電圧Vm、Vt
h、及びVsとしてそれぞれ与えられる。識別電圧以外
の増倍率制御回路30の構成は、図1と同様であるの
で、説明を省略する。
部31に与えることにより、エラー検出部31は、高精
度でエラーを検出でき、結果として、増倍率制御回路3
0は、受光素子10の増倍率Mを高精度で制御できる。
演算処理部33は、エラー数が常に減少するような演算
を行うことにより、増倍率Mが最適になるような演算出
力信号を出力していることが分かる。また、エラー数が
減少から増加へと変化した場合、単位変化量の倍数だけ
変化させることにより、受光素子の増倍率Mを単調増加
又は単調減少させるだけで、増倍率Mを最適に保つこと
ができる。
受光素子の増倍率が最適になるように、制御するので受
光レベル等の変化等に対して最良の状態で光信号を受信
することができる。また、本発明では、受光素子の増倍
率の変化とエラー数とを関連付けているため、受光素子
の動作を試験するためにも適用できる。
示すブロック図である。
使用できるエラー検出部の一例を示す図である。
路のアルゴリズムの概略を示す図である。
するための図である。
路の動作を説明するためのフローチャートである。
ある。
路で使用されるアルゴリズムを説明するための図であ
る。
御回路の動作を説明するためのフローチャートである。
ある。
を説明するためのブロック図である。
を説明するためのブロック図である。
Claims (22)
- 【請求項1】 光信号を電気信号に変換する機能を備
え、且つ、増倍率を有する受光素子を含み、前記電気信
号に変換されたデータ信号を受信する光受信装置におい
て、前記受光素子の増倍率と、前記データ信号のエラー
との関係を利用して、前記受光素子の増倍率を制御する
制御回路を有し、前記制御回路は、前記データ信号に対
応した信号が入力信号として受け、前記受光素子の増倍
率を最適に制御することを特徴とする光受信装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記光受信装置は、
前記受光素子からの電気信号を増幅する増幅器を備えて
おり、前記制御回路には、前記入力信号として、前記増
幅器の出力信号が与えられることを特徴とする光受信装
置。 - 【請求項3】 請求項1において、前記光受信装置は、
前記データ信号を識別、再生し、再生データ信号を出力
するクロックデータ再生器を備えており、前記制御回路
には、前記入力信号として、前記再生データ信号が与え
られていることを特徴とする光受信装置。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかにおいて、前記
制御回路は、前記入力信号中のエラーを検出するエラー
検出部と、エラー数を計測するカウンタと、エラー数を
直前のエラー数と比較して、比較結果に応じた処理を予
め定められたアルゴリズムにしたがって行う処理部とを
含んでいることを特徴とする光受信装置。 - 【請求項5】 請求項4において、前記処理部における
予め定められたアルゴリズムは、前記受光素子の増倍率
を初期値から単位変化量だけ変化させるステップと、エ
ラー数を直前に計測したエラー数と比較するステップを
含んでいることを特徴とする光受信装置。 - 【請求項6】 請求項5において、前記予め定められた
アルゴリズムは、比較の結果に応じて次の動作を指示す
る指示ステップを有していることを特徴とする光受信装
置。 - 【請求項7】 請求項6において、前記次の動作を指示
する指示ステップは、前記比較するステップにおいて、
エラー数が直前のエラー数より少なくなったことが検出
された場合、前記増倍率を単位変化量だけ変化させ、他
方、エラー数が直前のエラー数より多くなったことが検
出された場合、前記増倍率の単位変化量を複数の単位変
化量に変化させた後、単位変化量だけ変化させるステッ
プに戻ることを特徴とする光受信装置。 - 【請求項8】 請求項6において、前記次の動作を指示
する指示ステップは、前記比較するステップにおいて、
エラー数が直前のエラー数より少なくなったことが検出
された場合、前記増倍率を単位変化量だけ変化させ、他
方、エラー数が直前のエラー数より多くなったことが検
出された場合、前記単位変化量の極性を変化させた後、
単位変化量だけ変化させるステップに戻ることを特徴と
する光受信装置。 - 【請求項9】 光信号を電気信号に変換する機能を備
え、且つ、増倍率を有する受光素子の増倍率を制御する
方法において、前記受光素子の増倍率と、前記電気信号
から得られたデータ信号のエラーとの関係を利用して、
前記受光素子の増倍率を制御する制御ステップを有して
いることを特徴とする受光素子の制御方法。 - 【請求項10】 請求項9において、前記受光素子の増
倍率と前記エラーとの関係は、前記増倍率の変化によっ
て、前記エラー数も変化する関係にあることを特徴とす
る受光素子の制御方法。 - 【請求項11】 請求項10において、前記電気信号か
ら再生データ信号を生成するクロックデータ再生器を用
意しておき、前記制御ステップは、前記クロックデータ
再生器からの再生データ信号を前記データ信号として使
用することを特徴とする受光素子の制御方法。 - 【請求項12】 請求項10〜11のいずれかにおい
て、前記制御ステップは、前記データ信号中のエラーを
検出するステップと、エラー数を計測するステップと、
エラー数を直前のエラー数と比較して、比較結果に応じ
た処理を予め定められたアルゴリズムにしたがって行う
ステップとを有していることを特徴とする受光素子の制
御方法。 - 【請求項13】 請求項12において、前記アルゴリズ
ムは、比較の結果に応じて次の動作を指示する指示ステ
ップを有していることを特徴とする受光素子の制御方
法。 - 【請求項14】 請求項13において、前記次の動作を
指示する指示ステップは、前記比較するステップにおい
て、エラー数が直前のエラー数より少なくなったことが
検出された場合、前記増倍率を単位変化量だけ変化さ
せ、他方、エラー数が直前のエラー数より多くなったこ
とが検出された場合、前記増倍率の単位変化量を複数の
単位変化量に変化させた後、単位変化量だけ変化させる
ステップに戻ることを特徴とする受光素子の制御方法。 - 【請求項15】 請求項13において、前記次の動作を
指示する指示ステップは、前記比較するステップにおい
て、エラー数が直前のエラー数より少なくなったことが
検出された場合、前記増倍率を単位変化量だけ変化さ
せ、他方、エラー数が直前のエラー数より多くなったこ
とが検出された場合、前記単位変化量の極性を変化させ
た後、単位変化量だけ変化させるステップに戻ることを
特徴とする受光素子の制御方法。 - 【請求項16】 光信号を電気信号に変換する機能を備
え、且つ、増倍率を有する受光素子の検査方法におい
て、前記受光素子の増倍率と、前記データ信号のエラー
との関係を利用して、前記受光素子の増倍率を監視する
ステップと、前記監視するステップの監視結果に基づい
て、前記受光素子の良否を判定するステップとを有して
いることを特徴とする受光素子の検査方法。 - 【請求項17】 入力信号を受け、制御された制御出力
信号を出力する制御回路において、前記入力信号中のエ
ラーを検出してカウントし、エラー数を出力する手段
と、該エラー数を直前のエラー数と比較して、エラー数
の増減を判定し、判定結果にしたがって、演算出力信号
を段階的に変化させる演算を行う演算手段と、前記演算
出力信号を前記制御出力信号として出力する出力手段を
備えていることを特徴とする制御回路。 - 【請求項18】 請求項17において、前記演算手段
は、エラー数との比較結果に応じて、単位変化量だけ前
記演算出力信号を変化させる処理を行うことを特徴とす
る制御回路。 - 【請求項19】 請求項18において、前記演算手段
は、エラー数が減少するような単位変化量だけ前記演算
出力信号を変化させることを特徴とする制御回路。 - 【請求項20】 請求項19において、前記演算手段
は、エラー数の比較の結果、エラー数が減少から増加に
変化した場合、複数の単位変化量だけ、前記演算出力信
号を変化させることを特徴とする制御回路。 - 【請求項21】 請求項17乃至20のいずれかにおい
て、増倍率を有し、光信号を電気信号に変換する機能を
備えた受光素子の制御に使用されることを特徴とする制
御回路。 - 【請求項22】 光信号を電気信号に変換する機能を備
え、且つ、増倍率を有する受光素子を含み、前記電気信
号に変換されたデータ信号を受信する光受信装置におい
て、前記受光素子の増倍率と、前記データ信号のエラー
との関係を利用して、前記受光素子の増倍率を制御する
制御回路と、識別点を参照して、前記電気信号に変換さ
れたデータ信号を識別、再生するデータ再生部とを有
し、前記制御回路は、前記データ信号に対応した信号を
入力信号と、前記データ再生部からの前記識別点をあら
わす信号を受け、前記受光素子の増倍率を最適に制御す
ることを特徴とする光受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001253878A JP2003069500A (ja) | 2001-08-24 | 2001-08-24 | 受光素子の増倍率調整機能を有する光受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001253878A JP2003069500A (ja) | 2001-08-24 | 2001-08-24 | 受光素子の増倍率調整機能を有する光受信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003069500A true JP2003069500A (ja) | 2003-03-07 |
Family
ID=19082130
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001253878A Pending JP2003069500A (ja) | 2001-08-24 | 2001-08-24 | 受光素子の増倍率調整機能を有する光受信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003069500A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7041957B2 (en) | 2003-06-12 | 2006-05-09 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Optical receiver |
JP2008215878A (ja) * | 2007-02-28 | 2008-09-18 | Yamaha Motor Co Ltd | 受光装置、レーザレーダ装置および乗り物 |
JP2008286669A (ja) * | 2007-05-18 | 2008-11-27 | Sokkia Topcon Co Ltd | 光波距離計 |
JP2008306250A (ja) * | 2007-06-05 | 2008-12-18 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | バースト光受信方法および装置 |
US9178621B2 (en) | 2013-05-13 | 2015-11-03 | Sumitomo Electric Device Innovations, Inc. | Method to identify wavelength of incoming light by avalanche photodiode, method to control optical transceiver, and optical transceiver performing the same |
-
2001
- 2001-08-24 JP JP2001253878A patent/JP2003069500A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7041957B2 (en) | 2003-06-12 | 2006-05-09 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Optical receiver |
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US9178621B2 (en) | 2013-05-13 | 2015-11-03 | Sumitomo Electric Device Innovations, Inc. | Method to identify wavelength of incoming light by avalanche photodiode, method to control optical transceiver, and optical transceiver performing the same |
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