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JP2003061753A - ブラシの製造方法 - Google Patents

ブラシの製造方法

Info

Publication number
JP2003061753A
JP2003061753A JP2001255287A JP2001255287A JP2003061753A JP 2003061753 A JP2003061753 A JP 2003061753A JP 2001255287 A JP2001255287 A JP 2001255287A JP 2001255287 A JP2001255287 A JP 2001255287A JP 2003061753 A JP2003061753 A JP 2003061753A
Authority
JP
Japan
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substrate
hair bundle
shape
hair
bristle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001255287A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Watanabe
敏男 渡辺
Kenichi Okabe
健一 岡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2001255287A priority Critical patent/JP2003061753A/ja
Priority to CN02816576.4A priority patent/CN1259874C/zh
Priority to PCT/JP2002/008515 priority patent/WO2003017801A1/ja
Publication of JP2003061753A publication Critical patent/JP2003061753A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A46BRUSHWARE
    • A46BBRUSHES
    • A46B3/00Brushes characterised by the way in which the bristles are fixed or joined in or on the brush body or carrier
    • A46B3/06Brushes characterised by the way in which the bristles are fixed or joined in or on the brush body or carrier by welding together bristles made of metal wires or plastic materials
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
    • B29C45/14336Coating a portion of the article, e.g. the edge of the article
    • B29C45/14385Coating a portion of a bundle of inserts, e.g. making brushes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/42Brushes
    • B29L2031/425Toothbrush

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Brushes (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の背面側に充填した充填材の冷却固化に
伴う収縮による基板の反り変形を予定し、基板に所望の
最終形状を得ること。 【解決手段】 ブラシ10の製造方法であって、基板1
1の背面側に充填した充填材19の冷却固化に伴う収縮
により、基板11の長手方向に沿う断面が反り変形して
得られる基板11の最終形状を想定し、基板11の金型
20による1次成形形状を、基板11の上記反り変形量
を予定することによって上記最終形状が得られる補正成
形形状としてなるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は歯ブラシのように植
毛部分とハンドル部を有するブラシの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】歯ブラシの製造方法において、用毛束挿
入孔に挿入された用毛の毛束の固定方法は、平線と称さ
れる金属の部材によるものが一般的な方法であった。こ
の方法では装置を簡便に構成できるが、金属部材を使う
関係で歯ブラシの植毛部分(以下、ヘッド部)の厚みを
薄くすることが難しい。そこで、ヘッド部を薄くする場
合、平線を用いない方法が使用される。次の3つの方法
があるが、それぞれ長所短所があり、使用目的により使
い分けられている。
【0003】(1) タイプI(例えば、特公平6-16725、U
SP4635313) 用毛束挿入孔を有する成形用金型(キャビティ)の用毛
束挿入孔に毛束を挿入し、毛束基部にプラスチック材料
を充填し、歯ブラシのハンドル部を一体的に製造する方
法。この方法は、キャビティの構成上、成形圧を上げた
際には用毛束挿入孔の隙間からプラスチック材料の洩れ
が発生し易い。
【0004】(2) タイプII(例えば、USP5458400、特開
平9-182632) 予め成形された多数の用毛束挿入孔を有する基板に用毛
束を挿入し、この用毛束が挿入された基板を金型に入
れ、基板の開口部をプラスチック材料で充填する方法。
この方法は、基板を成形する工程が増えるが、基板に用
毛束を植設してあり、プラスチック材料を充填する際
に、基板と用毛束の密着部が存在するため、タイプIに
比べ基板と用毛束の間からの充填材の洩れは発生しにく
い。
【0005】(3) タイプIII(例えば、特公平6-46962) 用毛束挿入孔を有する基板の用毛束挿入孔部と用毛束基
部の双方を加熱後密着させ、該基板に用毛束をかしめる
方法。この方法は、用毛束の固定に関して品質のばらつ
きが出易い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、タイプIIの
方法により、高品質のブラシを提供することを目的とし
ている。タイプIIの方法では、予め成形された基板の背
面側に形成された充填用凹部に、充填材を充填する。そ
の際、充填材は充填後の冷却固化に伴なう収縮が発生
し、充填部の収縮応力により基板も変形する。結果とし
て充填材が接着した基板の最終形状に不測の反り変形を
生じ、更には基板に固定化した用毛束のハンドルに対す
る植毛角に不測の変化を生じさせる。基板自体は成形済
であってその収縮は完了しているが、ブラシのヘッド部
を薄くすると、基板も薄くせざるを得ないため、基板の
曲げ剛性が小さくなる。従って、ブラシのヘッド部の変
形も顕著になる。
【0007】本発明の課題は、基板の背面側に充填した
充填材の冷却固化に伴う収縮による基板の反り変形を予
定し、基板に所望の最終形状を得ることにある。
【0008】また、本発明の他の課題は、基板に固定化
した用毛束にハンドルに対する所望の植毛角を得ること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、金型
により基板を成形し、基板に設けた用毛束挿入孔に用毛
束を植設し、用毛束を植設した基板を成形装置に位置決
めし、成形装置の注入口から吐出される充填材を基板の
背面側の用毛束の基部周囲に充填し、ハンドルの先端側
に設けられる基板に用毛束を固定化するブラシの製造方
法であって、基板の背面側に充填した充填材の冷却固化
に伴う収縮により、基板の長手方向に沿う断面が反り変
形して得られる基板の最終形状を想定し、基板の金型に
よる1次成形形状を、基板の上記反り変形量を予定する
ことによって上記最終形状が得られる補正成形形状とし
てなるようにしたものである。
【0010】尚、本明細書で用毛束挿入孔において用い
る「孔軸」の文言は、用毛束挿入孔の孔に用毛を保持さ
せた際の用毛の長さ方向に沿う方向を意味する。
【0011】本明細書で「基板の正面」の文言は、歯ブ
ラシ製品になった際の基板において用毛束が突き出る側
の面を言い、「基板の背面」の文言は、歯ブラシ製品に
なった際の基板において用毛束が突き出る側と反対側の
面を言う。
【0012】「基板の長手方向」とは、ブラシ製品にな
った際の基板からハンドル部へ伸び出ている方向を言
う。図1では、紙面上でハンドルの長い部分の方向であ
る。
【0013】「基板の長手方向に沿う断面」とは、歯ブ
ラシの製品を、平面上に、用毛束を下向きになるように
配置した際のその平面に平行な面による断面を言う。図
1、図4、図5、図10は長手方向に沿う断面図であ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)(図1〜図1
1) 歯ブラシ製造方法を装置の動作とともに示せば以下の通
りである。 (1)歯ブラシ10の基板11を、図1の基板成形用金型
20(上型21と下型22)により成形する。本実施形
態において、基板11は、ハンドル12にネック13を
介して一体成形されたヘッド14により構成されるもの
とした。ヘッド14は、図2に示す如く、背面側の外縁
に設けた立上り壁15により囲まれる背面充填用凹部1
6を備え、この背面充填用凹部16の範囲内に定めた植
毛部16Aの基板面16Bに多数の用毛束挿入孔17を
貫通形成し、各用毛束挿入孔17に用毛束18を植毛可
能とする。
【0015】基板11は、ハンドル12(ネック13)
に一体成形されたヘッド14により構成され、後述する
ヘッド14への植毛工程後に、ヘッド14の背面充填用
凹部16に背面充填材19を2次充填するものである。
但し、植毛用基板11は、ヘッド14のみからなるもの
でも良く、ヘッド14への植毛工程後に、ヘッド14の
背面充填用凹部16のための背面充填材とハンドル12
(ネック13)のための成形材を一体で2次充填しても
良い。
【0016】基板11は、ヘッド14の外縁の全周に連
続する立上り壁15を設けたから、背面充填用凹部16
への背面充填材19の接着性が良く、ヘッド14の曲げ
強度も強化できる。但し、基板11は、ヘッド14の外
縁の一部にだけ立上り壁15を備え、又は立上り壁15
を備えないものでも良い。
【0017】基板11を構成する樹脂としては、ポリプ
ロピレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリカ
ーボネート、ポリメチルメタクリレート、不飽和ポリエ
ステル等のいずれを採用しても良く、歯ブラシ10の必
要強度と耐久性等の特性を確保できれば良い。用毛束1
8のブリッスルとしては、歯ブラシの性能を満たす樹
脂、例えばナイロン等のポリアミド、ポリブチレンテレ
フタレートのようなポリエステル等からなるものを採用
できる。
【0018】(2)用毛束保持治具30に基板11を据付
ける。用毛束保持治具30は、図3に示す如く、基板1
1の据付部31と、据付部31に据付けられる基板11
の用毛束挿入孔17に連なる用毛束整形孔32を備え
る。
【0019】用毛束保持治具30は、用毛束整形孔32
の孔底面を、用毛束18の先端部に付与すべき形状に設
定してある。後述する押出しピン51の先端形状を、用
毛束整形孔32の孔底面形状とほぼ同形状(嵌合し合う
形状)とすることで、用毛束18の先端部の成形性を向
上できる。
【0020】(3)用毛束18を収容するスリーブ40に
より用毛束18をピッキングする(図3)。そして、用
毛束植設装置50により、スリーブ40に収容されてい
る用毛束18を押出しピン51により押出し、用毛束1
8を用毛束保持治具30に据付けられている基板11の
用毛束挿入孔17から用毛束保持治具30の用毛束整形
孔32に植設し、用毛束18の基部を基板11の用毛束
挿入孔17に植設し、用毛束18の先端部を用毛束整形
孔32の孔底面に押し当て成形する(図3)。
【0021】(4)用毛束端面溶融装置60により、図4
に示す如く、基板11の背面側に用毛束挿入孔17から
出ている用毛束18の基部端面を溶融又は、溶融プレス
し、基板11の背面側に用毛束挿入孔17を塞ぐ帯状
(シート状)の溶融面18A(図5)を成形する。用毛
束18の溶融面18Aは相隣るもの同士が連続して上述
の如くに帯状をなすものに限らず、各個別に塊状をなす
ものでも良い。
【0022】用毛束端面溶融装置60は、発熱体、熱
風、レーザー、超音波振動体を含む。 (5) 用毛束18を挿入した基板11と用毛束保持治具3
0を成形装置70に搬送し、金型71に位置決めする
(図6、図7)。
【0023】(6)充填装置80により、成形装置70の
金型71の注入口72(ゲート)から吐出される背面充
填材19を、金型71が基板11の背面充填用凹部16
における背面側の、用毛束18の基部(溶融面18A)
周囲に形成する空間(背面充填用凹部16の空間)に注
入して接着し、基板11に用毛束18を固定化する(図
7、図8)。
【0024】(7)充填材19の固化後、金型71を開い
て歯ブラシ10及び用毛束保持治具30を取出し、歯ブ
ラシ10を用毛束保持治具30から外す(図9)。
【0025】本事例の金型(71)は、背面凹部を充填
する側の金型のみで良く、金型の製作費用が低減でき、
また、構造が比較的簡単であり、メンテナンス性が良
い。また、用毛束保持治具は金型(キャビティ)の一部
を構成する形態を採用しても良い。
【0026】充填装置80は射出成形機81を採用でき
る。図8〜図10の射出成形機81は、射出シリンダ及
び射出プランジャを縦型配置したものであるが、横型配
置でも良い。成形装置70の注入口72のゲート方式
は、コールドランナー方式でも、ホットランナー方式で
も良い。
【0027】また、上記実施形態では、ヘッド14に形
成した背面充填用凹部16に2次充填材を充填する基板
11を例示しているが、ヘッド14のみへの背面充填で
あるから、充填量が少量で済み、更に、ほぼ同肉厚部の
凹部16への2次充填材の充填であるため、ハンドル1
3等の形状に左右されず成形条件(充填圧力、温度、充
填速度等の条件)設定できる。これに対し、例えば、ヘ
ッド部とハンドル部の一部を充填(2次充填)する方式
では、ヘッド部以外にもハンドル部の形状に対応した成
形条件が必要である。両方の形態を比較すると、本形態
の方が、ヘッド14に適した成形条件を設定できるので
品質が安定すると言える。
【0028】また、ヘッド14が凹部16の形態が全周
に外壁面を有す形態になっているため、凹部16が形成
されたヘッド14からの充填材漏れを確実に防止しなが
ら、充填材接着に必要な充填圧力を精度よくかけること
ができる。従って、基板11はヘッド14に凹部16を
形成している。従って、より好ましい凹部16の形態と
しては、ヘッド14及び、その近傍に形成し、さらに、
凹部16の全周に外壁面を有する形態である。
【0029】更に、上記金型71は、背面充填用凹部1
6を充填する側の金型のみで良いため、構造が比較的簡
単であり、メンテナンス性が良い。
【0030】充填材19として用いられる材料は、基板
11と同一材料でも異材料でも良く、ホットメルト接着
剤、エラストマーでも良い。
【0031】充填材19は、基板11や用毛束18との
接着力を強化するため、基板11や用毛束18の構成材
料と熱接着や化学的接着による接着性のある材料(プラ
イマー)を配合すること、基板11を温めたり金型71
を高温にして熱接着性を高めること、充填材19自体の
注入時の溶融温度を高めることが好ましい。また、充填
材19の注入圧力は高くする方が、基板11や用毛束1
8との接着力を強化し、かつ外観性(ヒケ)を向上す
る。基板11も、用毛束18や充填材19との接着力を
強化するため、用毛束18や充填材19の構成材料を一
部配合したり、用毛束18や充填材19の構成材料と熱
接着性や化学的接着性等の接着性のある材料を配合する
ことができる。
【0032】尚、本発明の充填装置80は、ホットメル
ト接着剤等のためのアプリケータ(エアポンプ式、ギア
ポンプ式又はスクリューポンプ式等)であっても良い。
【0033】しかるに、第1実施形態では、上述(1)〜
(6)において、基板11の成形形状と、用毛束18の植
毛角を以下の如くに補正する。
【0034】(a)基板11の背面充填用凹部16に上述
(6)で充填される充填材19の冷却固化に伴う収縮によ
り、基板11の長手方向に沿う断面が反り変形して得ら
れる基板11の最終形状を想定し、上述(1)における基
板11の金型20による1次成形形状を、基板11の上
記反り変形量を予定することによって上記最終形状が得
られる補正成形形状とする。本実施形態では、基板11
の長手方向に沿う断面の最終形状が該基板の正面側(歯
ブラシの形態として用毛束が存在する側)をストレート
状になるようにするため(図10(D))、基板11の
金型20による1次成形形状を該基板11の背面にて凸
状をなすものとした(図10(A)、(B))。
【0035】(b)上述(2)〜(6)で用いる用毛束保持治具
30の据付部31を基板11の1次成形形状に倣うもの
とする。また、用毛束保持治具30の用毛束整形孔32
の孔軸方向を、基板11の反り変形に伴う用毛束18の
ハンドル12に対する植毛角(用毛束18の中心軸がハ
ンドル12の長手方向に対してなす角度)の変化を相殺
し得る補正孔軸方向に設定する。本実施形態では、ハン
ドル12に対する用毛束18の植毛角が直角になるよう
にするため(図10(D))、用毛束保持治具30の用
毛束整形孔32の補正孔軸方向を据付部31(基板11
の正面)に対して直交する方向に個別に角度補正を設定
した(図10(C))。
【0036】(c)上述(a)、(b)により、基板11の長手
方向に沿う断面の最終形状を該基板の正面側(歯ブラシ
の形態として用毛束が存在する側)をストレート状と
し、ハンドル12に対する用毛束18の植毛角を直角に
する歯ブラシ10を得ることができる(図10
(D))。
【0037】また、第1実施形態では、基板11の背面
充填用凹部16に上述(6)で充填した充填材19の冷却
固化に伴う収縮により、充填材19の外面19Aに生ず
るひけ(図11(B))を予測し、成形装置70の金型
71において充填材19の外面19Aに対応する成形面
73がこのひけを相殺し得る湾曲膨出状(アール状)に
補正される。これにより、充填材19はひけの発生予定
部を最終形状より厚肉に成形され、ひけの発生後の最終
形状において外面19Aに所望の形状、例えば平面状
(図11(A))を得ることができる。
【0038】従って、第1実施形態によれば以下の作用
がある。 基板11の背面側に充填した充填材19の冷却固化に
伴う収縮による基板11の反り変形を予定し、基板11
の金型20による1次成形形状をこの反り変形と反対方
向に補正しておくことにより、基板11に所望の最終形
状を得ることができる。
【0039】用毛束保持治具30の据付部31を基板
11の1次成形形状に倣うものとし、用毛束保持治具3
0の用毛束整形孔32の孔軸方向を、基板11の反り変
形に伴う用毛束18のハンドル12に対する植毛角の変
化を相殺し得る補正孔軸方向に設定しておくことによ
り、基板11に固定化した用毛束18にハンドル12に
対する所望の植毛角を得ることができる。
【0040】基板11の最終形状(本形態では用毛束
保持治具に接する側の基板正面形状)をストレート状に
し、ハンドル12に対する用毛束18の植毛角を所望の
直角にすることができる。
【0041】(第2実施形態)(図12) (a)基板11の最終形状(本形態では用毛束保持治具の
据付部31に接した側の基板正面側形状)がストレート
状になるようにするため(図12(D))、基板11の
金型20による1次成形形状を該基板11の正面側(歯
ブラシの形態として用毛束が存在する側)に中心点10
1が存在するR及び概略R形状をなすもの、即ち、基板
11の下型22側の形状を、下型22側方向に中心点1
01を持つR形状101Aとした(概略Rを含む複合形
状を含む)(図12(A)、(B))。
【0042】(b)ハンドル12に対する用毛束18の植
毛角が該基板11の先端外方に向かう斜め状になるよう
にするため(図12(D))、用毛束保持治具30の各
用毛束整形孔32の補正孔軸方向(図12(C)の角度
a)を据付部31(基板11の正面)に対して該据付部
31の先端側で鋭角(例えば最先端側の用毛束整形孔3
2で88度以下)をなす方向に個別に角度補正を設定した
(図12(C))。
【0043】(c)上述(a)、(b)により、基板11の最終
形状(本形態では用毛束保持治具の据付部31に接した
側の基板正面側形状)をストレート状にし、ハンドル1
2に対する用毛束18の植毛角を該基板11の先端外方
に向かう斜め状(例えば図12(D)の倒れ角Cが2度
以上)とする歯ブラシ10を得ることができる(図12
(D))。
【0044】第2実施形態によれば、基板11の最終形
状(本形態では用毛束保持治具の据付部31に接した側
の基板正面側形状)をストレート状にし、ハンドル12
に対する用毛束18の植毛角を該基板11の先端外方に
向かう斜め状にすることができる。ハンドル12の長手
方向に直交する軸に対する用毛束18の植毛角(c部角
度)を倒れ角2度以上の斜め状とするとき、用毛束18
が奥歯に到達しやすい歯ブラシ10を容易に得ることが
できる。
【0045】(第3実施形態)(図13) (a)基板11の最終形状(本形態では用毛束保持治具の
据付部31に接した側の基板正面側形状)が該基板11
の背面方向にR及び概略Rの中心102を有する形状に
するため(図13(D))、基板11の金型20による
下型22側の1次成形形状をストレート状102Aにし
た(図13(A)、(B))。
【0046】(b)ハンドル12に対する用毛束18の植
毛角が該基板11の先端外方に向かう斜め状になるよう
にするため(図13(D))、用毛束保持治具30の各
用毛束整形孔32の補正孔軸方向を据付部31(基板1
1の正面)に対して直交する方向側に設定した(図13
(C))。
【0047】(c)上述(a)、(b)により、基板11の最終
形状を該基板11の背面方向にR及び概略Rの中心10
2を有する形状をなし、ハンドル12に対する用毛束1
8の植毛角を該基板11の先端外方に向かう斜め状(例
えば図13(D)の倒れ角Cが2度以上)とする歯ブラ
シ10を得ることができる(図13(D))。
【0048】第3実施形態によれば、基板11の最終形
状を該基板11の背面方向にR及び概略Rの中心102
を有する形状をなし、ハンドル12に対する用毛束18
の植毛角を該基板11の先端外方に向かう斜め状にする
ことができる。ハンドル12の長手方向に直交する軸に
対する用毛束18の植毛角(c部角度)を倒れ角2度以
上の斜め状とするとき、用毛束18が奥歯に到達し易い
歯ブラシ10を容易に得ることができる。
【0049】また、第1実施形態〜第3実施形態の基板
11の形態と用毛束18の形態は個別の各組み合わせで
形成することができる。
【0050】第1実施形態〜第3実施形態で、充填材1
9の冷却固化に伴う収縮時に、基板11に予定せしめる
反り変形量は、以下の如くのコントロールにより生成さ
れる。
【0051】(1)基板11の植毛部16Aの厚みを基板
11の長手方向で変化させ、充填材19の断面積を基板
11の長手方向で変化させる。例えば、基板11の先端
側で植毛部16Aの厚みを薄く、充填材19の断面積を
増すことにより、基板11の反り変形量を先端側で増大
させる。
【0052】(2)基板11の立上り壁15の高さを基板
11の長手方向で変化させる。例えば、基板11の先端
側で立上り壁15の高さを低くし、基板11の反り変形
量を先端側で増大させる。
【0053】(3)充填材19を充填するための金型71
に設ける冷却手段の設定により、充填材19の冷却温度
を基板11の長手方向で変化させる。例えば、基板11
の先端側で充填材19の冷却温度を低くし、基板11の
反り変形量を先端側で増大させる。
【0054】(4)充填材19を熱収縮量の大きい材質、
例えばポリプロピレンとすることにより、基板11に予
定せしめる反り変形量を大きくできる。ポリプロピレン
は結晶性樹脂であり、溶融から固化までの熱収縮量が比
較的大きい。
【0055】また、本発明には、基板11に植設された
用毛束18の基部を溶融する工程において、溶融装置5
0の発生する熱による基板11の熱収縮及び溶融した溶
融塊が冷却される際の熱収縮の影響で基板11が反り変
形した後に、さらに基板11の背面側に充填した充填材
19により反り変形が進行した形態も含まれる。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、基板の背
面側に充填した充填材の冷却固化に伴う収縮による基板
の反り変形を予定し、基板に所望の最終形状を得ること
ができる。また、本発明によれば、基板に固定化した用
毛束にハンドルに対する所望の植毛角を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1実施形態の基板とその成形用金型を
示す模式図である。
【図2】図2は基板の要部を示す模式図である。
【図3】図3は用毛束保持治具と用毛束植設装置を示す
模式図である。
【図4】図4は用毛束端面溶融装置を示す模式図であ
る。
【図5】図5は用毛束の溶融面形成状態を示す模式図で
ある。
【図6】図6は成形装置への基板を搬送する状態を示す
模式図である。
【図7】図7は金型に基板を位置決めする状態を示す模
式図である。
【図8】図8は成形装置による樹脂の注入状態を示す模
式図である。
【図9】図9は歯ブラシを金型及び用毛束保持治具から
外した状態を示す模式図である。
【図10】図10は基板の成形形状と用毛束の植毛角の
変化を示す模式図である。
【図11】図11は充填材のひけの補正形状を示す模式
図である。
【図12】図12は第2実施形態の基板の成形形状と用
毛束の植毛角の変化を示す模式図である。
【図13】図13は第3実施形態の基板の成形形状と用
毛束の植毛角の変化を示す模式図である。
【符号の説明】
10 歯ブラシ(ブラシ) 11 基板 12 ハンドル 13 ネック 14 ヘッド 15 立上り壁 16 背面充填用凹部 16A 植毛部 16B 基板面 17 用毛束挿入孔 18 用毛束 19 充填材 20 金型 30 用毛束保持治具 31 据付部 32 用毛束整形孔 18A 溶融面 19 充填材 40 スリーブ 50 用毛束植設装置 51 押出しピン 60 用毛束端面溶融装置 70 成形装置 71 金型 72 注入口(ゲート) 80 充填装置 81 射出成形機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B29L 31:42 B29L 31:42 Fターム(参考) 3B202 AA06 BA02 BE13 DB01 EA01 EF10 EG03 HA02 4F202 AH72 AM35 CA11 CB01 CB12 CD22 CK06 CK25 4F206 AH72 AM35 JA07 JB12 JQ81

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型により基板を成形し、基板に設けた
    用毛束挿入孔に用毛束を植設し、用毛束を植設した基板
    を成形装置に位置決めし、成形装置の注入口から吐出さ
    れる充填材を基板の背面側の用毛束の基部周囲に充填
    し、ハンドルの先端側に設けられる基板に用毛束を固定
    化するブラシの製造方法であって、 基板の背面側に充填した充填材の冷却固化に伴う収縮に
    より、反り変形して得られる基板の最終形状を想定し、 基板の金型による1次成形形状を、基板の上記反り変形
    量を予定することによって上記最終所望形状が得られる
    補正成形形状としてなるブラシの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記基板の背面側に充填材を充填する工
    程において、用毛束保持治具の用毛束整形孔にて用毛束
    を保持するとき、 用毛束保持治具と基板との接地面としての据付部を基板
    の1次成形形状に倣うものとし、 用毛束保持治具の用毛束整形孔の孔軸方向を、基板の反
    り変形に伴う用毛束に対する植毛角の変化を相殺し得る
    補正孔軸方向に設定してなる請求項1に記載のブラシの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記基板の長手方向に沿う断面の最終所
    望形状を該基板の正面側をストレート状にし、ハンドル
    に対する用毛束の植毛角を直角にするとき、 該基板の長手方向に沿う断面の1次成形形状が該基板の
    正面側に中心点が存在するR又は略R形状をなすもので
    あり、用毛束保持治具の用毛束整形孔の補正孔軸方向を
    据付部に対して直交する方向に設定してなる請求項2に
    記載のブラシの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記基板の長手方向に沿う断面の最終所
    望形状を該基板の正面側をストレート状にし、ハンドル
    に対する用毛束の植毛角を該基板の先端外方に向かう斜
    め状にするとき、 基板の1次成形形状を正面側に中心点が存在するR及び
    概略R形状をなすものとし、用毛束保持治具の用毛束整
    形孔の補正孔軸方向を据付部に対して該据付部の先端側
    で鋭角をなす方向に設定してなる請求項2に記載のブラ
    シの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記基板の長手方向に沿う断面の最終所
    望形状を該基板の正面側の形状が該基板の背面方向にR
    及び概略Rの中心を有する形状にし、ハンドルに対する
    用毛束の植毛角を該基板の先端外方に向かう斜め状にす
    るとき、 基板の長手方向に沿う断面の1次成形形状の正面側をス
    トレート状にし、 用毛束保持治具の用毛束整形孔の補正孔軸方向を据付部
    に対して直交する方向に設定してなる請求項2に記載の
    ブラシの製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかの製造方法によ
    り製造されたブラシ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれかの製造方法の実
    施に用いられる金型。
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