JP2003061213A - 電動車制御装置 - Google Patents
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- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
- Control Of Direct Current Motors (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 制御の安定化のため比例・積分補償等を行っ
た場合に積分補償のワインドアップを防止し、電流制御
の安定化を図る。 【解決手段】 電機子チョッパは、走行指令信号をLP
F手段19と、レート指令手段20等を介して与えられ
る電流指令と電機子電流検出手段143、144によっ
て与えられるフィードバック信号とにより電流制御を行
う電機子電流制御手段141、142により電機子電流
制御を行うとともに、電機子電流制御手段には走行指令
信号に応じて電機子チョッパのデューティを制限する走
行リミッタ手段148とを備え、界磁チョッパは、電機
子電流を電機子電流検出手段により検出し、信号を安定
化するフィルタ等を介し、電機子電流に対してある関係
にパターン化されたものを界磁電流指令とし、界磁電流
指令と界磁電流検出手段によって与えられるフィードバ
ック信号とにより電流制御を行う界磁電流制御手段16
1により界磁電流制御を行うようにする。
た場合に積分補償のワインドアップを防止し、電流制御
の安定化を図る。 【解決手段】 電機子チョッパは、走行指令信号をLP
F手段19と、レート指令手段20等を介して与えられ
る電流指令と電機子電流検出手段143、144によっ
て与えられるフィードバック信号とにより電流制御を行
う電機子電流制御手段141、142により電機子電流
制御を行うとともに、電機子電流制御手段には走行指令
信号に応じて電機子チョッパのデューティを制限する走
行リミッタ手段148とを備え、界磁チョッパは、電機
子電流を電機子電流検出手段により検出し、信号を安定
化するフィルタ等を介し、電機子電流に対してある関係
にパターン化されたものを界磁電流指令とし、界磁電流
指令と界磁電流検出手段によって与えられるフィードバ
ック信号とにより電流制御を行う界磁電流制御手段16
1により界磁電流制御を行うようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動車制御装置に
係り、特に電動車における直流分巻電動機の電流制御を
行う電動車制御装置に関する。
係り、特に電動車における直流分巻電動機の電流制御を
行う電動車制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電動車制御装置においては、特公
平3−48752号公報に記載されるように、電機子電
流の最大値を制限することは知られている。すなわち、
電動車の低速領域あるいは、負荷が軽く電機子電流が最
大値以下で運転する領域においては電圧制御のみで制御
が行われている。また、電流検出については、設定した
最大値が検出された場合のみフィードバックして最大値
となるよう制限を行っている。
平3−48752号公報に記載されるように、電機子電
流の最大値を制限することは知られている。すなわち、
電動車の低速領域あるいは、負荷が軽く電機子電流が最
大値以下で運転する領域においては電圧制御のみで制御
が行われている。また、電流検出については、設定した
最大値が検出された場合のみフィードバックして最大値
となるよう制限を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、電機
子電流が最大値で制限されているのみで、最大値以下の
電流においては電流の制御機能は無く、電圧制御機能の
みである。したがって、例えば、バッテリを電源とする
直流電動機制御において、バッテリ電圧が変動した場合
等においては、モータの電流が大きく変わるために所望
の性能を得ることができない、等の問題を有している。
子電流が最大値で制限されているのみで、最大値以下の
電流においては電流の制御機能は無く、電圧制御機能の
みである。したがって、例えば、バッテリを電源とする
直流電動機制御において、バッテリ電圧が変動した場合
等においては、モータの電流が大きく変わるために所望
の性能を得ることができない、等の問題を有している。
【0004】本発明の1つの目的は、電動車用分巻電動
機の電機子電流及び界磁電流を所望の値に容易に制御す
ることのできる電動車制御装置を提供することにある。
機の電機子電流及び界磁電流を所望の値に容易に制御す
ることのできる電動車制御装置を提供することにある。
【0005】本発明の他の1つの目的は、制御の安定化
のため比例・積分補償等を行った場合に積分補償のワイ
ンドアップを防止し、電流制御の安定化を図ることので
きる電動機制御装置を提供することにある。
のため比例・積分補償等を行った場合に積分補償のワイ
ンドアップを防止し、電流制御の安定化を図ることので
きる電動機制御装置を提供することにある。
【0006】本発明のさらに1つの目的は、走行指令の
アナログ信号にのるノイズ等に起因する電動機電流の振
動現象を抑制することのできる電動機制御装置を提供す
ることにある。
アナログ信号にのるノイズ等に起因する電動機電流の振
動現象を抑制することのできる電動機制御装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1に記載の電動機制御装置は、電動車を駆動する
分巻電動機駆動システムにおいて,電動機に給電するバ
ッテリと、電動車を駆動するための分巻電動機と、該分
巻電動機の電機子電流を制御する電機子チョッパと電動
機の界磁電流を制御する界磁チョッパと、前記電機子電
流を検出する電機子電流検出手段と、前記界磁電流を検
出する界磁電流検出手段とを備え,前記電機子チョッパ
は、走行指令信号をLPF(ローパスフィルタ)手段
と、レート指令手段等を介して与えられる電流指令と電
機子電流検出手段によって与えられるフィードバック信
号とにより電流制御を行う電機子電流制御手段により電
機子電流制御を行うとともに,前記電機子電流制御手段
には走行指令信号に応じて電機子チョッパのデューティ
を制限する走行リミッタ手段とを備え,前記界磁チョッ
パは、界磁電流制御手段により制御され、前記電機子チ
ョッパにより制御された電機子電流を、前記電機子電流
検出手段により検出し、信号を安定化するためのフィル
タ等の手段を介し、電機子電流に対してある関係にパタ
ーン化されたものを界磁電流指令とし、該界磁電流指令
と前記界磁電流検出手段によって与えられるフィードバ
ック信号とにより電流制御を行う界磁電流制御手段によ
り界磁電流制御等を行うようにしたものである。このよ
うに構成することにより請求項1に記載の発明による
と、電動車駆動用分巻電動機システムにおいて、電機子
の電流制御及び界磁電流の制御ができるので電機子電流
及び界磁電流を安定に目標値と一致させることができ
る。
請求項1に記載の電動機制御装置は、電動車を駆動する
分巻電動機駆動システムにおいて,電動機に給電するバ
ッテリと、電動車を駆動するための分巻電動機と、該分
巻電動機の電機子電流を制御する電機子チョッパと電動
機の界磁電流を制御する界磁チョッパと、前記電機子電
流を検出する電機子電流検出手段と、前記界磁電流を検
出する界磁電流検出手段とを備え,前記電機子チョッパ
は、走行指令信号をLPF(ローパスフィルタ)手段
と、レート指令手段等を介して与えられる電流指令と電
機子電流検出手段によって与えられるフィードバック信
号とにより電流制御を行う電機子電流制御手段により電
機子電流制御を行うとともに,前記電機子電流制御手段
には走行指令信号に応じて電機子チョッパのデューティ
を制限する走行リミッタ手段とを備え,前記界磁チョッ
パは、界磁電流制御手段により制御され、前記電機子チ
ョッパにより制御された電機子電流を、前記電機子電流
検出手段により検出し、信号を安定化するためのフィル
タ等の手段を介し、電機子電流に対してある関係にパタ
ーン化されたものを界磁電流指令とし、該界磁電流指令
と前記界磁電流検出手段によって与えられるフィードバ
ック信号とにより電流制御を行う界磁電流制御手段によ
り界磁電流制御等を行うようにしたものである。このよ
うに構成することにより請求項1に記載の発明による
と、電動車駆動用分巻電動機システムにおいて、電機子
の電流制御及び界磁電流の制御ができるので電機子電流
及び界磁電流を安定に目標値と一致させることができ
る。
【0008】上記目的を達成するため請求項2に記載の
電動機制御装置は、電機子電流制御に、走行用電機子電
流制御と回生用電機子電流制御を備え、 前記電流制御手段に、走行時の電機子電流を検出する走
行用電流検出手段と、回生時の電機子電流を検出する回
生用電流検出手段とを有し、該電流制御及び電流検出手
段を、それぞれ独立した構成とし、該走行用電機子電流
制御手段には前記走行用電流検出手段により走行時の電
機子電流がフィードバックされ、電流レート指令からの
信号Iacとにより走行時の電流制御を行い、 回生用電機子電流制御手段に、前記回生用電流検出手段
により回生時の電機子電流がフィードバックされ、回生
時の電流指令値Ibc(一定値)信号とにより回生時の
電流制御を行う手段を有し、前記、走行用、回生用電流
制御手段の出力は運転モード検出切替手段により出力値
が切替えられてPWM制御手段に与える手段を有し、 界磁電流制御手段に、走行時の電機子電流検出手段によ
り検出された実電流値を基にフィルタを介して界磁電流
の指令値を電機子電流に対してパタン化する界磁パタン
発生手段、回生用界磁電流指令発生手段、指令値を切替
える指令切り替え手段、また、モータ正転時の界磁電流
を検出する正転電流検出手段、モータ逆転時の界磁電流
検出手段のそれぞれ独立した電流検出手段を有し、 界磁電流制御手段において、走行時に走行用指令界磁パ
ターンから発生する電流指令Ifcとなるよう正転電流
検出手段よりの信号をフィードバックし界磁電流制御を
行いPWM制御信号を出力するようにしたものである。
このように構成することにより請求項2に記載の発明に
よると、電動車駆動用分巻電動機システムにおける界磁
電流を電機子電流の実電流の変化に応じてパタ−ン化し
た関係に制御できるので制御システムの効率向上を図る
ことができる。
電動機制御装置は、電機子電流制御に、走行用電機子電
流制御と回生用電機子電流制御を備え、 前記電流制御手段に、走行時の電機子電流を検出する走
行用電流検出手段と、回生時の電機子電流を検出する回
生用電流検出手段とを有し、該電流制御及び電流検出手
段を、それぞれ独立した構成とし、該走行用電機子電流
制御手段には前記走行用電流検出手段により走行時の電
機子電流がフィードバックされ、電流レート指令からの
信号Iacとにより走行時の電流制御を行い、 回生用電機子電流制御手段に、前記回生用電流検出手段
により回生時の電機子電流がフィードバックされ、回生
時の電流指令値Ibc(一定値)信号とにより回生時の
電流制御を行う手段を有し、前記、走行用、回生用電流
制御手段の出力は運転モード検出切替手段により出力値
が切替えられてPWM制御手段に与える手段を有し、 界磁電流制御手段に、走行時の電機子電流検出手段によ
り検出された実電流値を基にフィルタを介して界磁電流
の指令値を電機子電流に対してパタン化する界磁パタン
発生手段、回生用界磁電流指令発生手段、指令値を切替
える指令切り替え手段、また、モータ正転時の界磁電流
を検出する正転電流検出手段、モータ逆転時の界磁電流
検出手段のそれぞれ独立した電流検出手段を有し、 界磁電流制御手段において、走行時に走行用指令界磁パ
ターンから発生する電流指令Ifcとなるよう正転電流
検出手段よりの信号をフィードバックし界磁電流制御を
行いPWM制御信号を出力するようにしたものである。
このように構成することにより請求項2に記載の発明に
よると、電動車駆動用分巻電動機システムにおける界磁
電流を電機子電流の実電流の変化に応じてパタ−ン化し
た関係に制御できるので制御システムの効率向上を図る
ことができる。
【0009】上記目的を達成するため請求項3に記載の
電動機制御装置は、電流制御走行指令リミッタ併用方式
を用い、走行指令に比例させて電機子電流を制御する電
流制御モード(モード1)と走行指令に比例させて電機
子電流を制御すると同時に、走行指令信号の大きさにに
応じて電機子チョッパのデューティの制限するモード
(モード2)の運転モードによって電動車を制御しよう
というものである。このように構成することにより請求
項3に記載の発明によると、電流制御モードで走行指令
値に応じて電機子チョッパのデューティを制限する走行
リミッタによる電圧制御モードとの併用制御により高速
走行運転領域での安定走行を得ることができる。
電動機制御装置は、電流制御走行指令リミッタ併用方式
を用い、走行指令に比例させて電機子電流を制御する電
流制御モード(モード1)と走行指令に比例させて電機
子電流を制御すると同時に、走行指令信号の大きさにに
応じて電機子チョッパのデューティの制限するモード
(モード2)の運転モードによって電動車を制御しよう
というものである。このように構成することにより請求
項3に記載の発明によると、電流制御モードで走行指令
値に応じて電機子チョッパのデューティを制限する走行
リミッタによる電圧制御モードとの併用制御により高速
走行運転領域での安定走行を得ることができる。
【0010】上記目的を達成するため請求項4に記載の
電動機制御装置は、電機子及び界磁電流制御に比例・積
分補償演算手段を備え、マイコンによるソフト演算を行
い、積分補償演算においてはワインドアップ防止手段に
より積分動作のワインドアップ防止を図ろうというもの
である。このように構成することにより請求項4に記載
の発明によると、 本発明の他の1つの目的は、制御の
安定化のために行う積分補償のワインドアップを防止
し、電流制御の安定化を図ることができる。
電動機制御装置は、電機子及び界磁電流制御に比例・積
分補償演算手段を備え、マイコンによるソフト演算を行
い、積分補償演算においてはワインドアップ防止手段に
より積分動作のワインドアップ防止を図ろうというもの
である。このように構成することにより請求項4に記載
の発明によると、 本発明の他の1つの目的は、制御の
安定化のために行う積分補償のワインドアップを防止
し、電流制御の安定化を図ることができる。
【0011】上記目的を達成するため請求項5に記載の
電動機制御装置は、電動車の走行指令信号出力にローパ
スフィルタを介して制御信号とし電動車制御系の安定を
図ろうとしたものである。このように構成することによ
り請求項5に記載の発明によると、走行指令のアナログ
信号にのるノイズ等に起因する電動機電流の振動現象を
抑制することができる。
電動機制御装置は、電動車の走行指令信号出力にローパ
スフィルタを介して制御信号とし電動車制御系の安定を
図ろうとしたものである。このように構成することによ
り請求項5に記載の発明によると、走行指令のアナログ
信号にのるノイズ等に起因する電動機電流の振動現象を
抑制することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を電動車の直流分巻
電動機制御に適用した場合の本発明に係る実施の形態に
ついて説明する。図1には、本発明の適用される電動機
制御装置の制御システム構成が示されている。図1にお
いて、電動車は、図2示す如く、制御装置1、電機子2
a、界磁巻線2b、を有する直流分巻電動機2と減速ギ
ア3、デファレンシャルギア4、車輪5等によって構成
されている。
電動機制御に適用した場合の本発明に係る実施の形態に
ついて説明する。図1には、本発明の適用される電動機
制御装置の制御システム構成が示されている。図1にお
いて、電動車は、図2示す如く、制御装置1、電機子2
a、界磁巻線2b、を有する直流分巻電動機2と減速ギ
ア3、デファレンシャルギア4、車輪5等によって構成
されている。
【0013】制御装置1の入力としては、キースイッチ
6、走行指令発生部7に連動した可変抵抗器8、正転用
スイッチ9a、逆転用スイッチ9b等があり、信号が入
力される。また、バッテリ(図示せず)からの電圧Vb
を投入、遮断するメインスイッチ10、等がある。ま
た、電動車は次のように動作する。まず、メインスイッ
チが投入され、正転スイッチがONされ、走行指令発生
部7に連動した可変抵抗器8から走行指令信号Vacc
が制御装置1へ入力されると、バッテリからの電圧Vb
を制御装置1により制御し、直流分巻電動機2の電機子
2aと界磁巻線2bに流れる電流を可変し直流分巻電動
機2の回転を制御する。電動機の回転により直流分巻電
動機2のシャフト2cに直結された減速ギア3、デファ
レンシャルギア4を介して車輪5を回転させて電動車を
走行させる。
6、走行指令発生部7に連動した可変抵抗器8、正転用
スイッチ9a、逆転用スイッチ9b等があり、信号が入
力される。また、バッテリ(図示せず)からの電圧Vb
を投入、遮断するメインスイッチ10、等がある。ま
た、電動車は次のように動作する。まず、メインスイッ
チが投入され、正転スイッチがONされ、走行指令発生
部7に連動した可変抵抗器8から走行指令信号Vacc
が制御装置1へ入力されると、バッテリからの電圧Vb
を制御装置1により制御し、直流分巻電動機2の電機子
2aと界磁巻線2bに流れる電流を可変し直流分巻電動
機2の回転を制御する。電動機の回転により直流分巻電
動機2のシャフト2cに直結された減速ギア3、デファ
レンシャルギア4を介して車輪5を回転させて電動車を
走行させる。
【0014】図1には、電動機制御装置の構成が示され
ている。図において、1は制御装置であり、分巻電動機
2の電機子2a及び界磁巻線2bの一端はバッテリ11
のプラス側へ、電機子2aの他の一端は電機子チョッパ
12ヘ、また、界磁巻線2bの他の一端は界磁チョッパ
13へ、接続され、電機子チョッパ12と界磁チョッパ
13の他の一端はバッテリ11のマイナス端子へ接続さ
れ電動機を駆動する主回路を構成する。制御装置として
は、他に、電機子チョッパ12を制御する電機子電流制
御14、電機子電流を検出して電機子電流制御ヘフィー
ドバックする電機子電流検出器15、界磁チョッパ13
を制御する界磁電流制御16、界磁電流を検出して界磁
電流制御へフィードバックする界磁電流検出器17、電
機子電流Iafをフィルタリングするフィルタ18、走
行指令信号をフィルタリングするローパスフィルタ1
9、走行指令信号がステップ的に入力された場合に、単
位時間当たり一定に電流指令を上昇させるレート指令回
路20等で構成される。
ている。図において、1は制御装置であり、分巻電動機
2の電機子2a及び界磁巻線2bの一端はバッテリ11
のプラス側へ、電機子2aの他の一端は電機子チョッパ
12ヘ、また、界磁巻線2bの他の一端は界磁チョッパ
13へ、接続され、電機子チョッパ12と界磁チョッパ
13の他の一端はバッテリ11のマイナス端子へ接続さ
れ電動機を駆動する主回路を構成する。制御装置として
は、他に、電機子チョッパ12を制御する電機子電流制
御14、電機子電流を検出して電機子電流制御ヘフィー
ドバックする電機子電流検出器15、界磁チョッパ13
を制御する界磁電流制御16、界磁電流を検出して界磁
電流制御へフィードバックする界磁電流検出器17、電
機子電流Iafをフィルタリングするフィルタ18、走
行指令信号をフィルタリングするローパスフィルタ1
9、走行指令信号がステップ的に入力された場合に、単
位時間当たり一定に電流指令を上昇させるレート指令回
路20等で構成される。
【0015】以下、電動車制御装置の動作を説明する。
図1において、走行指令発生部の動きに連動して走行指
令が制御装置1に入力されると、走行指令に重畳するノ
イズや高周波振動成分をローパスフィルタ(以下、LP
Fと称する)19で除去し、レート指令手段20に与え
られる。このレート指令手段20においては、例えば、
走行指令値がステップ的に与えられた場合に、電動機2
が急回転し電動車の急発進を防止するために時間レート
に従い電機子電流の指令Iacを発生させる。この電機
子電流制御手段14においては、電機子電流の指令Ia
cと、電機子電流検出手段15で検出された信号Iaf
をフィードバックして指令値と一致するように電流制御
演算を行い電機子チョッパのPWMデューティを決定す
る。この電機子チョッパ12では、電機子電流制御手段
14よりあたえられた信号A・PWMにしたがってPW
M制御を行い、バッテリ11から電動機2の電機子2a
へ電流を流し、電機子の電流制御が行われる。
図1において、走行指令発生部の動きに連動して走行指
令が制御装置1に入力されると、走行指令に重畳するノ
イズや高周波振動成分をローパスフィルタ(以下、LP
Fと称する)19で除去し、レート指令手段20に与え
られる。このレート指令手段20においては、例えば、
走行指令値がステップ的に与えられた場合に、電動機2
が急回転し電動車の急発進を防止するために時間レート
に従い電機子電流の指令Iacを発生させる。この電機
子電流制御手段14においては、電機子電流の指令Ia
cと、電機子電流検出手段15で検出された信号Iaf
をフィードバックして指令値と一致するように電流制御
演算を行い電機子チョッパのPWMデューティを決定す
る。この電機子チョッパ12では、電機子電流制御手段
14よりあたえられた信号A・PWMにしたがってPW
M制御を行い、バッテリ11から電動機2の電機子2a
へ電流を流し、電機子の電流制御が行われる。
【0016】一方、界磁電流制御手段16においては、
電機子電流検出手段15で検出された電機子電流Iaf
をフィルタ手段18でフィルタリング後、電機子の実電
流に対して界磁電流指令の関係をパタン化したものを界
磁電流指令値Ifcとし、界磁電流検出手段17で検出
された信号Iffをフィードバックして指令値Ifcと
一致するように電流制御演算を行い界磁チョッパのPW
Mデューティを決定する。この界磁チョッパ13では、
界磁電流制御手段16より与えられた信号、F・PWM
に従ってPWM制御を行い、バッテリ11から電動機2
の界磁巻線2bへ流れる界磁電流の制御を行う。
電機子電流検出手段15で検出された電機子電流Iaf
をフィルタ手段18でフィルタリング後、電機子の実電
流に対して界磁電流指令の関係をパタン化したものを界
磁電流指令値Ifcとし、界磁電流検出手段17で検出
された信号Iffをフィードバックして指令値Ifcと
一致するように電流制御演算を行い界磁チョッパのPW
Mデューティを決定する。この界磁チョッパ13では、
界磁電流制御手段16より与えられた信号、F・PWM
に従ってPWM制御を行い、バッテリ11から電動機2
の界磁巻線2bへ流れる界磁電流の制御を行う。
【0017】また、前記した電機子電流制御手段におい
ては、走行指令で与えられる電機子電流指令に基づいて
電流制御を行うとともに、走行指令信号に基づいて電機
子チョッパのデューティを制限する機能をもつ。すなわ
ち、電機子の制御は電流制御を基本とし、走行指令リミ
ッタ作動時は電圧制御モードとなる電流・電圧併用制御
方式である。詳細については後述する。
ては、走行指令で与えられる電機子電流指令に基づいて
電流制御を行うとともに、走行指令信号に基づいて電機
子チョッパのデューティを制限する機能をもつ。すなわ
ち、電機子の制御は電流制御を基本とし、走行指令リミ
ッタ作動時は電圧制御モードとなる電流・電圧併用制御
方式である。詳細については後述する。
【0018】本実施の形態によれば、走行指令に応じた
電流制御によりトルク制御が可能となりゴルフカーの運
転性が向上する効果がある。また、モータの電機子電流
を電流制御に加え、アクセル開度でリミッタをかけた電
圧制御との併用制御方式により電動車高速運転時の安定
性が向上する効果がある。さらに、電機子電流に応じて
界磁電流の制御を行っているのでモータ制御システムと
して効率向上が図れる効果がある。
電流制御によりトルク制御が可能となりゴルフカーの運
転性が向上する効果がある。また、モータの電機子電流
を電流制御に加え、アクセル開度でリミッタをかけた電
圧制御との併用制御方式により電動車高速運転時の安定
性が向上する効果がある。さらに、電機子電流に応じて
界磁電流の制御を行っているのでモータ制御システムと
して効率向上が図れる効果がある。
【0019】図1で説明した本発明の詳細な構成が図3
に示されている。図3において、前記した電機子電流制
御手段14は、走行用電機子電流制御手段141と回生
用電機子電流制御手段142を備えており、それぞれ
に、走行電流検出手段143、回生用電流検出手段14
4を有している。この回生用電機子電流制御手段142
の入力には、回生制動用の電流指令発生手段145があ
る。走行用及び回生用電流制御手段141、142の出
力を切替える出力値α切替手段146、電機子チョッパ
をPWM制御するPWM制御手段147、走行指令値に
応じてPWM制御のPWMデューティにリミッタをかけ
る走行指令リミッタ手段148等で構成される。
に示されている。図3において、前記した電機子電流制
御手段14は、走行用電機子電流制御手段141と回生
用電機子電流制御手段142を備えており、それぞれ
に、走行電流検出手段143、回生用電流検出手段14
4を有している。この回生用電機子電流制御手段142
の入力には、回生制動用の電流指令発生手段145があ
る。走行用及び回生用電流制御手段141、142の出
力を切替える出力値α切替手段146、電機子チョッパ
をPWM制御するPWM制御手段147、走行指令値に
応じてPWM制御のPWMデューティにリミッタをかけ
る走行指令リミッタ手段148等で構成される。
【0020】また、界磁電流手段16は、電流制御手段
161、正転電流検出手段162、逆転電流検出手段1
63、PWM制御手段164、走行用指令界磁パターン
発生手段165、回生用指令を発生する回生用界磁電流
発生手段166、界磁の走行用と回生用との指令を切替
える指令切替手段167で構成される。
161、正転電流検出手段162、逆転電流検出手段1
63、PWM制御手段164、走行用指令界磁パターン
発生手段165、回生用指令を発生する回生用界磁電流
発生手段166、界磁の走行用と回生用との指令を切替
える指令切替手段167で構成される。
【0021】また、正転、逆転信号に応じて前記した電
動機2を正転または逆転及び走行か回生制動モードを判
定し切替える、切替運転モード検出・切替手段14を有
し、走行/回生(D/B)及び正転/逆転(F/R)信
号を出力する。
動機2を正転または逆転及び走行か回生制動モードを判
定し切替える、切替運転モード検出・切替手段14を有
し、走行/回生(D/B)及び正転/逆転(F/R)信
号を出力する。
【0022】電動車制御システムはマイコンを用いたソ
フトウエアで実現しており、その制御処理内容が図4〜
図6に示されている。そこで、図4、図5に図示の制御
フローチャートについて、図1及び図2との関連で説明
する。電動車制御システムは、メインスイッチ及びキー
スイッチをオンすると制御装置1内のマイコンが動作
し、図4に示すMAINプログラムが稼動を開始する。
なお、MAINプログラムは比較的遅い処理時間で実行
させる。
フトウエアで実現しており、その制御処理内容が図4〜
図6に示されている。そこで、図4、図5に図示の制御
フローチャートについて、図1及び図2との関連で説明
する。電動車制御システムは、メインスイッチ及びキー
スイッチをオンすると制御装置1内のマイコンが動作
し、図4に示すMAINプログラムが稼動を開始する。
なお、MAINプログラムは比較的遅い処理時間で実行
させる。
【0023】まず、ステップ100において、イニシャ
ル値を設定し、ステップ101において、キースイッチ
がONされているか、OFFされているかの判定を行
う。このステップ101においてキースイッチがOFF
されていると判定すると、ステップ102において、停
止処理を行い、ステップ101へ戻る動作を繰り返し待
機状態となる。
ル値を設定し、ステップ101において、キースイッチ
がONされているか、OFFされているかの判定を行
う。このステップ101においてキースイッチがOFF
されていると判定すると、ステップ102において、停
止処理を行い、ステップ101へ戻る動作を繰り返し待
機状態となる。
【0024】また、ステップ101においてキースイッ
チがONされていると判定すると、ステップ103にお
いて、スイッチの状態が正転の状態か、逆転の状態かの
判定を行う。このステップ103においてスイッチの状
態が正転の状態であると判定すると、ステップ104に
おいて、正転側へ界磁を切替える。また、ステップ10
3においてスイッチの状態が逆転の状態であると判定す
ると、ステップ105において、逆転側へ界磁を切替え
る処理を行う。
チがONされていると判定すると、ステップ103にお
いて、スイッチの状態が正転の状態か、逆転の状態かの
判定を行う。このステップ103においてスイッチの状
態が正転の状態であると判定すると、ステップ104に
おいて、正転側へ界磁を切替える。また、ステップ10
3においてスイッチの状態が逆転の状態であると判定す
ると、ステップ105において、逆転側へ界磁を切替え
る処理を行う。
【0025】さらに、ステップ106において、走行指
令信号の状態を検出する。そして、ステップ107にお
いて、検出したマナログ信号をLPF(ローパスフィル
タ)を通すLPF演算を行う。すなわち、ステップ10
7のLPF演算では、アナログ信号に重畳するノイズや
高周波成分を除去して制御動作の安定化を行う。このL
PFの詳細については後述する。このステップ107に
おいてLPF演算を行うと、ステップ108において、
走行か回生制動か運転モードの判定、切替を行う。すな
わち、走行指令信号が出力されている状態であれば走行
と判断し、ステップ109において、電流レート指令発
生する。そして、ステップ110において、走行用電機
子電流の指令を発生し、さらに、ステップ111で走行
用界磁指令として、前記した走行用電機子電流に対応し
てある関係にパタン化された界磁電流指令を発生する。
令信号の状態を検出する。そして、ステップ107にお
いて、検出したマナログ信号をLPF(ローパスフィル
タ)を通すLPF演算を行う。すなわち、ステップ10
7のLPF演算では、アナログ信号に重畳するノイズや
高周波成分を除去して制御動作の安定化を行う。このL
PFの詳細については後述する。このステップ107に
おいてLPF演算を行うと、ステップ108において、
走行か回生制動か運転モードの判定、切替を行う。すな
わち、走行指令信号が出力されている状態であれば走行
と判断し、ステップ109において、電流レート指令発
生する。そして、ステップ110において、走行用電機
子電流の指令を発生し、さらに、ステップ111で走行
用界磁指令として、前記した走行用電機子電流に対応し
てある関係にパタン化された界磁電流指令を発生する。
【0026】また、ステップ108において運転モード
が回生制動であると判定、すなわち、走行指令信号が戻
される操作が行われていれば回生制動モードと判断し、
ステップ112において、回生用電機子電流指令(一定
値)を発生する。そして、ステップ113において、同
様に回生用界磁電流指令(一定値)を発生する。このよ
うにして一連のメイン処理が終了すると、ステップ10
1に戻る。そして、以下、メイン処理プログラムを繰り
返し実行する。
が回生制動であると判定、すなわち、走行指令信号が戻
される操作が行われていれば回生制動モードと判断し、
ステップ112において、回生用電機子電流指令(一定
値)を発生する。そして、ステップ113において、同
様に回生用界磁電流指令(一定値)を発生する。このよ
うにして一連のメイン処理が終了すると、ステップ10
1に戻る。そして、以下、メイン処理プログラムを繰り
返し実行する。
【0027】このようなメインプログラムを実行中に後
述するハードウエアの界磁PWM(以下、F・PWMと
称する)パルスの立下りに同期して外部割込み(外部ト
リガ:ADTREG)が発生すると、図5に示す如き割
り込みプログラム(INT)が実行される。
述するハードウエアの界磁PWM(以下、F・PWMと
称する)パルスの立下りに同期して外部割込み(外部ト
リガ:ADTREG)が発生すると、図5に示す如き割
り込みプログラム(INT)が実行される。
【0028】図5に図示の割り込み処理プログラムにお
いては、まず、ステップ200において、走行用の電機
子電流を検出し、ステップ201において、回生制動用
の電機子電流の検出を行う。このステップ201におい
て回生制動用の電機子電流の検出を行うと、ステップ2
02において、正転時の界磁電流の検出を行い、ステッ
プ203において、逆転時の界磁電流の検出を行い、マ
イコンのRAMエリアに格納する。
いては、まず、ステップ200において、走行用の電機
子電流を検出し、ステップ201において、回生制動用
の電機子電流の検出を行う。このステップ201におい
て回生制動用の電機子電流の検出を行うと、ステップ2
02において、正転時の界磁電流の検出を行い、ステッ
プ203において、逆転時の界磁電流の検出を行い、マ
イコンのRAMエリアに格納する。
【0029】これら界磁電流の検出を行うと、ステップ
204において、走行か回生制動か運転モードの判定を
行う。このステップ204において運転モードが走行で
あると判定すると、ステップ205において、ステップ
200で得られた走行電機子電流と図4のメイン処理で
得られた電機子電流指令とから走行用の電機子電流制御
演算を行いPWMのデューティを算出する。この走行用
の電機子電流制御演算の演算方法の詳細については後述
する。また、ステップ204において運転モードが回生
制動であると判定すると、ステップ206において、回
生時の電機子電流制御演算処理を実行してステップ20
7に進む。
204において、走行か回生制動か運転モードの判定を
行う。このステップ204において運転モードが走行で
あると判定すると、ステップ205において、ステップ
200で得られた走行電機子電流と図4のメイン処理で
得られた電機子電流指令とから走行用の電機子電流制御
演算を行いPWMのデューティを算出する。この走行用
の電機子電流制御演算の演算方法の詳細については後述
する。また、ステップ204において運転モードが回生
制動であると判定すると、ステップ206において、回
生時の電機子電流制御演算処理を実行してステップ20
7に進む。
【0030】このステップ205において走行電機子電
流制御演算を行うか、ステップ206において回生電機
子電流制御演算を行うと、ステップ207において、界
磁電流制御演算を実行する。このステップ207におい
て界磁電流制御演算を実行すると、ステップ208にお
いて、界磁及び電機子チョッパのPWMデューティを設
定し割り込み処理を終了する。
流制御演算を行うか、ステップ206において回生電機
子電流制御演算を行うと、ステップ207において、界
磁電流制御演算を実行する。このステップ207におい
て界磁電流制御演算を実行すると、ステップ208にお
いて、界磁及び電機子チョッパのPWMデューティを設
定し割り込み処理を終了する。
【0031】これらの演算処理に基づくタイムチャート
が図6に示されている。図に示す如く、界磁チョッパの
PWM(F・PWM)パルスの立下りでA/D変換器に
外部トリガ(ADTREG)をかけ割り込み処理が実行
される。外部割込みが入ると図6に示すように、電機子
電流の検出、電機子電流制御演算等、順次処理を実行
し、一連の処理が終了するとメイン処理へ移る。割り込
み処理では高速処理を必要とする電流検出や電流制御演
算などは、PWMに同期させ1ms毎に割り込み処理の
プログラムで実行し電動機制御の応答性を向上させてい
る。
が図6に示されている。図に示す如く、界磁チョッパの
PWM(F・PWM)パルスの立下りでA/D変換器に
外部トリガ(ADTREG)をかけ割り込み処理が実行
される。外部割込みが入ると図6に示すように、電機子
電流の検出、電機子電流制御演算等、順次処理を実行
し、一連の処理が終了するとメイン処理へ移る。割り込
み処理では高速処理を必要とする電流検出や電流制御演
算などは、PWMに同期させ1ms毎に割り込み処理の
プログラムで実行し電動機制御の応答性を向上させてい
る。
【0032】一方のメイン処理では、アナログ信号の走
行指令値、電流の指令値発生等、低速処理で十分に処理
時間が間に合うものを実行させる。
行指令値、電流の指令値発生等、低速処理で十分に処理
時間が間に合うものを実行させる。
【0033】このように、本実施の形態によれば、走行
用電機子電流制御と界磁用電機子電流制御を独立して行
うために制御上でのマッチングが容易となる効果があ
る。
用電機子電流制御と界磁用電機子電流制御を独立して行
うために制御上でのマッチングが容易となる効果があ
る。
【0034】また、本実施の形態によれば、電流検出
を、走行用電機子電流検出、回生用電機子電流検出、正
転界磁電流検出用、逆転界磁電流検出用と、それぞれ独
立させて検出しているので、安全性などが向上する。例
えば、回生用電機子電流検出が不可能になった場合にお
いても走行用電機子電流は検出可能であり、走行制御に
より走行運転が実行できる効果がある。
を、走行用電機子電流検出、回生用電機子電流検出、正
転界磁電流検出用、逆転界磁電流検出用と、それぞれ独
立させて検出しているので、安全性などが向上する。例
えば、回生用電機子電流検出が不可能になった場合にお
いても走行用電機子電流は検出可能であり、走行制御に
より走行運転が実行できる効果がある。
【0035】次に、制御動作について、図7と図8を用
いて説明する。図7には、直流分巻電動機を用いた電動
車運転時の動作特性が示されている。運転モードとして
はモードIとモードIIがあり、モードIは走行指令値
に比例させた電流制御領域である。モードIIは電流制
御を走行指令値の大きさに比例させるとともに、電機子
チョッパのデューティの最大値を走行指令値の大きさに
比例させてリミットさせる。例えば、走行指令値を0⇒
50%と急変させた場合には、最初は電流制御動作であ
るがデューティが50%に達する50%に固定され電圧
制御動作となる。走行指令値を増加させれば走行指令値
に従ってデューティが増加する動作となる。このような
制御は、図3において示してある走行指令リミッタ14
8で実行する。すなわち、この方式により、電流制御と
電圧制御の併用動作を行い走行指令値一定時のモータ回
転の安定性が得ることができる。なお、図7の最大出力
特性では、モードIにおいては、モータ及びコントロー
ラの最大許容出力で決定されるリミッタ値である。ま
た、モードIIにおいては、チョッパ全開時におけるモ
ータの最大許容出力値で決定される最大出力値である。
また、回生制動時にも電流制御動作を行っている。
いて説明する。図7には、直流分巻電動機を用いた電動
車運転時の動作特性が示されている。運転モードとして
はモードIとモードIIがあり、モードIは走行指令値
に比例させた電流制御領域である。モードIIは電流制
御を走行指令値の大きさに比例させるとともに、電機子
チョッパのデューティの最大値を走行指令値の大きさに
比例させてリミットさせる。例えば、走行指令値を0⇒
50%と急変させた場合には、最初は電流制御動作であ
るがデューティが50%に達する50%に固定され電圧
制御動作となる。走行指令値を増加させれば走行指令値
に従ってデューティが増加する動作となる。このような
制御は、図3において示してある走行指令リミッタ14
8で実行する。すなわち、この方式により、電流制御と
電圧制御の併用動作を行い走行指令値一定時のモータ回
転の安定性が得ることができる。なお、図7の最大出力
特性では、モードIにおいては、モータ及びコントロー
ラの最大許容出力で決定されるリミッタ値である。ま
た、モードIIにおいては、チョッパ全開時におけるモ
ータの最大許容出力値で決定される最大出力値である。
また、回生制動時にも電流制御動作を行っている。
【0036】図8には、モータの電機子電流に対する界
磁電流制御特性の一例が示されている。この図8に図示
の界磁電流制御特性は、限られたバッテリーエネルギー
で効率良く運転するために、電機子電流に対して効率が
最大となる界磁電流の関係をパターン化して界磁電流指
令を発生させるようになっている。あるいは、この図8
に図示の界磁電流制御特性は、出力トルクを優先させる
場合には、出力トルクが最大となるような電機子電流に
対する界磁電流指令を発生させる制御を行う。
磁電流制御特性の一例が示されている。この図8に図示
の界磁電流制御特性は、限られたバッテリーエネルギー
で効率良く運転するために、電機子電流に対して効率が
最大となる界磁電流の関係をパターン化して界磁電流指
令を発生させるようになっている。あるいは、この図8
に図示の界磁電流制御特性は、出力トルクを優先させる
場合には、出力トルクが最大となるような電機子電流に
対する界磁電流指令を発生させる制御を行う。
【0037】図8においては、一例として、電機子電流
に対して界磁電流を比例関係に制御を行っている場合を
示しており、電機子電流が最大値(Iam)になると、
界磁電流も最大値(Ifm)となるよう制御している。
また、電機子電流がある値(Ia1)以下では界磁電流
を一定値としている。これは、モータのブラシからの火
花発生防止の為である。
に対して界磁電流を比例関係に制御を行っている場合を
示しており、電機子電流が最大値(Iam)になると、
界磁電流も最大値(Ifm)となるよう制御している。
また、電機子電流がある値(Ia1)以下では界磁電流
を一定値としている。これは、モータのブラシからの火
花発生防止の為である。
【0038】また、図3に図示の走行用電機子電流制御
141、回生用電機子電流制御142及び界磁電流制御
161の詳細について、走行用電機子電流制御の場合を
例にとり、図9を用いて説明する。図9は、フィードバ
ック制御系を安定化するための比例・積分補償(以下、
PI補償と称する)のブロック図であり、補償演算部
は、電機子電流指令Iacと電機子電流Iafとの偏差
eaを出力する偏差増幅器141a、積分ゲイン演算部
141b、加算器141c、積分演算部141d、比例
ゲイン部141e、比例項Pと積分項Iを加算する加算
器141fで構成される。
141、回生用電機子電流制御142及び界磁電流制御
161の詳細について、走行用電機子電流制御の場合を
例にとり、図9を用いて説明する。図9は、フィードバ
ック制御系を安定化するための比例・積分補償(以下、
PI補償と称する)のブロック図であり、補償演算部
は、電機子電流指令Iacと電機子電流Iafとの偏差
eaを出力する偏差増幅器141a、積分ゲイン演算部
141b、加算器141c、積分演算部141d、比例
ゲイン部141e、比例項Pと積分項Iを加算する加算
器141fで構成される。
【0039】また、演算出力にリミッタをかけるリミッ
タ部141g、PWMのデューティαaに最大リミッタ
をかけると同時に走行指令値(Iac)に応じてリミッ
タ値を可変するリミッタ可変部141h、デューティα
aに最小リミッタをかける最小リミッタ部141i、最
小、最大値以外のデューティαaを出力するデューティ
出力部141j、図7において説明したモードIIにお
けるチョッパ全開動作における積分演算のワインドアツ
プを防止するワインドアップ防止演算部141k、積分
値をクリアする積分クリア部141l、演算結果の何れ
かを出力するOR出力部141mで構成される。
タ部141g、PWMのデューティαaに最大リミッタ
をかけると同時に走行指令値(Iac)に応じてリミッ
タ値を可変するリミッタ可変部141h、デューティα
aに最小リミッタをかける最小リミッタ部141i、最
小、最大値以外のデューティαaを出力するデューティ
出力部141j、図7において説明したモードIIにお
けるチョッパ全開動作における積分演算のワインドアツ
プを防止するワインドアップ防止演算部141k、積分
値をクリアする積分クリア部141l、演算結果の何れ
かを出力するOR出力部141mで構成される。
【0040】図9において示される構成のPI補償の演
算処理を図10に示されるフローチャートを用いて説明
する。図10において、PI補償演算処理がスタートす
ると、まず、ステップ300において、電機子電流指令
Iacと電機子電流Iafとの偏差eaを求める演算を
実行する。このステップ300において電機子電流指令
Iacと電機子電流Iafとの偏差eaを求める演算を
実行すると、ステップ301において、比例項Pの演算
を実施、ステップ302において、前回の積分演算値I
に今回の演算値(Kip×ea・ΔT)を加えて今回の
積分値iを算出する。そして、ステップ303におい
て、上記で得られた比例項(P)と積分項(i)とを加
算しDuty αaを求める。
算処理を図10に示されるフローチャートを用いて説明
する。図10において、PI補償演算処理がスタートす
ると、まず、ステップ300において、電機子電流指令
Iacと電機子電流Iafとの偏差eaを求める演算を
実行する。このステップ300において電機子電流指令
Iacと電機子電流Iafとの偏差eaを求める演算を
実行すると、ステップ301において、比例項Pの演算
を実施、ステップ302において、前回の積分演算値I
に今回の演算値(Kip×ea・ΔT)を加えて今回の
積分値iを算出する。そして、ステップ303におい
て、上記で得られた比例項(P)と積分項(i)とを加
算しDuty αaを求める。
【0041】以下、Dutyの最小、最大リミッタの設
定と、図7で示した動作モードIIのチョッパ全開領域
における積分演算のワインドアップ防止等を行う。ま
ず、ステップ304において、Duty αaが最大値
Max値以上かどうかを判断し、αaがMax値以下の
場合には、ステップ305において、Duty αaが
最小値Min値以下かどうかを判断し、Duty αa
がMin値以下でない場合には、ステップ306におい
て、今回の積分演算値iを前回の積分値Iへ入れ替えて
終了する。
定と、図7で示した動作モードIIのチョッパ全開領域
における積分演算のワインドアップ防止等を行う。ま
ず、ステップ304において、Duty αaが最大値
Max値以上かどうかを判断し、αaがMax値以下の
場合には、ステップ305において、Duty αaが
最小値Min値以下かどうかを判断し、Duty αa
がMin値以下でない場合には、ステップ306におい
て、今回の積分演算値iを前回の積分値Iへ入れ替えて
終了する。
【0042】また、ステップ304において、Duty
αaが最大値Max値以上と判定したときは、ステッ
プ307において、Duty αaを最大値Max値に
設定する。そして、ステップ308において、積分値の
ワインドアップ防止を演算する。
αaが最大値Max値以上と判定したときは、ステッ
プ307において、Duty αaを最大値Max値に
設定する。そして、ステップ308において、積分値の
ワインドアップ防止を演算する。
【0043】ここで、ワインドアップ現象について説明
する。すなわち、図7の動作で示した如く、チョッパの
Dutyが最大(100%)状態では、ステップ300
における演算において電流指令Iacに対して実電流I
afが流れなくなり偏差eaが増加する。そして、偏差
eaが大きい状態が続づくと、ステップ302における
積分演算においては毎回演算毎に前回の積分値が加算さ
れ積分値iが増加し続づけて行くいわゆるワインドアッ
プ現象が発生する。この状態でチョッパのDutyが飽
和状態(100%)から線形領域に戻った場合には電動
車の電動機制御において好ましくない現象が発生する。
すなわち、積分演算の値が大きい状態で残ってしまって
いるために、演算周期毎の積分値の減算が間に合わず、
積分値の大きな値によってPWMのDutyが設定され
るため電動機の電流がが急増し好ましくない動作とな
る。
する。すなわち、図7の動作で示した如く、チョッパの
Dutyが最大(100%)状態では、ステップ300
における演算において電流指令Iacに対して実電流I
afが流れなくなり偏差eaが増加する。そして、偏差
eaが大きい状態が続づくと、ステップ302における
積分演算においては毎回演算毎に前回の積分値が加算さ
れ積分値iが増加し続づけて行くいわゆるワインドアッ
プ現象が発生する。この状態でチョッパのDutyが飽
和状態(100%)から線形領域に戻った場合には電動
車の電動機制御において好ましくない現象が発生する。
すなわち、積分演算の値が大きい状態で残ってしまって
いるために、演算周期毎の積分値の減算が間に合わず、
積分値の大きな値によってPWMのDutyが設定され
るため電動機の電流がが急増し好ましくない動作とな
る。
【0044】そこで、このワインドアップを防止するこ
とが必要である。本実施の形態においては、次の方法を
用いた、すなわち、ワインドアップ状態においてはステ
ップ301における演算において偏差eaが大きい状態
であり、その結果比例項Pも大きい状態となっている。
一方、Duty演算値の最大値Αmaxは一定値となっ
ている。そこで、Duty演算の最大値Αmaxから比
例値Pを減算させた値を積分値Iとすればよい。すなわ
ち、 I=Αmax−P なる式によりDutyの最大値Αmaxと比例項のPの
値から逆演算し積分値Iをステップ308で求めて、ス
テップ302で求めていた値を再設定することによりワ
インドアップ防止を図ることが可能である。また、ステ
ップ305において、Duty αaが最小値(Mi
n)以下の場合には、ステップ309において、Dut
y αaに最小値(Min)をセット後、ステップ31
0において今回演算した積分値iが0以下かどうかの判
断し、0以下の場合にはステッ312で前回の積分値I
に0をセットする。今回の積分値iが0でない場合には
ステップ311で今回値iを前回値Iへセットし演算を
終了する。
とが必要である。本実施の形態においては、次の方法を
用いた、すなわち、ワインドアップ状態においてはステ
ップ301における演算において偏差eaが大きい状態
であり、その結果比例項Pも大きい状態となっている。
一方、Duty演算値の最大値Αmaxは一定値となっ
ている。そこで、Duty演算の最大値Αmaxから比
例値Pを減算させた値を積分値Iとすればよい。すなわ
ち、 I=Αmax−P なる式によりDutyの最大値Αmaxと比例項のPの
値から逆演算し積分値Iをステップ308で求めて、ス
テップ302で求めていた値を再設定することによりワ
インドアップ防止を図ることが可能である。また、ステ
ップ305において、Duty αaが最小値(Mi
n)以下の場合には、ステップ309において、Dut
y αaに最小値(Min)をセット後、ステップ31
0において今回演算した積分値iが0以下かどうかの判
断し、0以下の場合にはステッ312で前回の積分値I
に0をセットする。今回の積分値iが0でない場合には
ステップ311で今回値iを前回値Iへセットし演算を
終了する。
【0045】以上は走行用電機子電流制御におけるPI
補償演算について述べたが、回生用電機子電流制御演
算、界磁電流制御演算においても、走行用電機子電流制
御と同様にPI補償演算を用いて制御の安定化を図って
いる。
補償演算について述べたが、回生用電機子電流制御演
算、界磁電流制御演算においても、走行用電機子電流制
御と同様にPI補償演算を用いて制御の安定化を図って
いる。
【0046】本実施の形態によれば、電流制御のPI補
償演算において、電流指令値に対してフイードバック値
が戻ってくるリニアな領域においては、安定な制御が行
えるとともに、モータの高速運転時の電流指令に対して
フィードバック値が指令通りに戻らない領域において
も、PI補償の積分演算のワインドアップ防止が図れ、
制御を安定に動作させることができる効果がある。
償演算において、電流指令値に対してフイードバック値
が戻ってくるリニアな領域においては、安定な制御が行
えるとともに、モータの高速運転時の電流指令に対して
フィードバック値が指令通りに戻らない領域において
も、PI補償の積分演算のワインドアップ防止が図れ、
制御を安定に動作させることができる効果がある。
【0047】次に、図1あるいは図4で述べたLPF
(ローパスフィルタ)について説明する。LPFは高周
波成分を除去する特性をもつもので一次遅れ伝達関数と
して図11(a)で表わされる。この伝達関数をマイコ
ン上では図11(b)に示すブロック図となり、入力u
と出力yとの関係は、 y(n)=b−y(n−1)+a・u(n) 但し、 b=1−aとする。
(ローパスフィルタ)について説明する。LPFは高周
波成分を除去する特性をもつもので一次遅れ伝達関数と
して図11(a)で表わされる。この伝達関数をマイコ
ン上では図11(b)に示すブロック図となり、入力u
と出力yとの関係は、 y(n)=b−y(n−1)+a・u(n) 但し、 b=1−aとする。
【0048】なる式として現わされる。
【0049】前記のLPFを図1に示した電動車制御シ
ステムに適用した一例を図12及び図13に示す。図1
2において、フイルタ無しの場合には入力信号周波数が
高くなるに従いゲインが上がっており不安定となってい
る。ローパスフィルタ有りの場合にはゲイン増加が無く
安定していることが分かる。図13は本フィルタを電動
車制御装置に適用した場合で、LPF無しの場合には振
動現象がみられ、LPFを用いることにより振動現象が
押さえられて安定に動作しており、本実施例によれば電
動車制御装置を用いた電動車システムにおいて制御が安
定化できる効果がある。
ステムに適用した一例を図12及び図13に示す。図1
2において、フイルタ無しの場合には入力信号周波数が
高くなるに従いゲインが上がっており不安定となってい
る。ローパスフィルタ有りの場合にはゲイン増加が無く
安定していることが分かる。図13は本フィルタを電動
車制御装置に適用した場合で、LPF無しの場合には振
動現象がみられ、LPFを用いることにより振動現象が
押さえられて安定に動作しており、本実施例によれば電
動車制御装置を用いた電動車システムにおいて制御が安
定化できる効果がある。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、電動車駆動用分巻電動
機システムにおいて、電機子の電流制御及び界磁電流の
制御ができるので電機子電流及び界磁電流を安定に目標
値と一致させることができる効果がある。
機システムにおいて、電機子の電流制御及び界磁電流の
制御ができるので電機子電流及び界磁電流を安定に目標
値と一致させることができる効果がある。
【0051】本発明によれば、電動車駆動用分巻電動機
システムにおいて、界磁電流を電機子電流の実電流の変
化に応じてパタ−ン化された関係に制御できるので制御
システムの効率向上が図れる効果がある。
システムにおいて、界磁電流を電機子電流の実電流の変
化に応じてパタ−ン化された関係に制御できるので制御
システムの効率向上が図れる効果がある。
【0052】本発明によれば、電動車の電機子制御にお
いて、電流制御モードで走行指令値に応じて電機子チョ
ッパのデューティを制限する走行リミッタによる電圧制
御モードとの併用制御により高速走行運転領域での安定
走行が得られる効果がある。
いて、電流制御モードで走行指令値に応じて電機子チョ
ッパのデューティを制限する走行リミッタによる電圧制
御モードとの併用制御により高速走行運転領域での安定
走行が得られる効果がある。
【0053】本発明によれば、電動車の分巻電動機制御
において、電機子の電流制御での電流検出及び制御を、
走行用と回生制動用とに分離して行っているので、それ
ぞれの制御のマッチングを独立して行えるとともに、例
えば、回生制動側制御が異常の場合でも走行制御のみで
走行できる効果がある。
において、電機子の電流制御での電流検出及び制御を、
走行用と回生制動用とに分離して行っているので、それ
ぞれの制御のマッチングを独立して行えるとともに、例
えば、回生制動側制御が異常の場合でも走行制御のみで
走行できる効果がある。
【0054】本発明によれば、電流制御での補償演算制
御において、積分補償演算でワインドアップ防止手段を
用いているので、高速走行領域でのチョッパ全開状態か
らPWM動作へ戻る場合において電流が急変することな
く安定に制御できる効果がある。
御において、積分補償演算でワインドアップ防止手段を
用いているので、高速走行領域でのチョッパ全開状態か
らPWM動作へ戻る場合において電流が急変することな
く安定に制御できる効果がある。
【0055】本発明によれば、入力の走行指令信号の出
力にデジタルのLPF(ローパスフィルタ)を入れるこ
とにより、ノイズや高周波成分の除去により電動車制御
が振動することなく安定に動作させることができる効果
がある。また、フィルタをデジタル化してあるのでハー
ドウエアの回路等を省略できる効果がある。
力にデジタルのLPF(ローパスフィルタ)を入れるこ
とにより、ノイズや高周波成分の除去により電動車制御
が振動することなく安定に動作させることができる効果
がある。また、フィルタをデジタル化してあるのでハー
ドウエアの回路等を省略できる効果がある。
【図1】本発明となる電動車制御装置のシステム構成
図。
図。
【図2】本発明を適用した電動車システムの構成図。
【図3】図1の詳細制御ブロック図。
【図4】図3の動作をソフトで実行する場合のメイン処
理で行う制御フローチャート。
理で行う制御フローチャート。
【図5】図3の動作をソフトで実行する場合の割り込み
処理で行う制御フローチャート。
処理で行う制御フローチャート。
【図6】図4〜図5の制御処理タイムチャート。
【図7】本発明となる制御システムの動作特性概念図。
【図8】図4を説明する電動機の電機子電流と界磁電流
の動作特性図 。
の動作特性図 。
【図9】図3の電機子電流制御の制御ブロック詳細図。
【図10】図9の制御処理フローチャート図。
【図11】(a)fフィルタの伝達関数を表わすブロッ
ク図、(b)はフィルタをマイコン化したブロック図。
ク図、(b)はフィルタをマイコン化したブロック図。
【図12】ローパスフィルタ効果を表わした図。
【図13】フィルタ効果を表わした電動車走行時の制御
装置動作波形を示す図。
装置動作波形を示す図。
【符号の説明】
1…………………制御装置
2…………………直流分巻電動機
12………………電機子チョッパ
13………………界磁チョッパ
141……………走行用電機子電流制御
142……………回生用電機子電流制御
143……………走行電流検出
144……………回生電流検出
162……………正転電流検出
163……………逆転電流検出
19………………ローパスフィルタ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 吉田 清
茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会
社日立カーエンジニアリング内
(72)発明者 渡辺 光秀
茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会
社日立カーエンジニアリング内
(72)発明者 古賀 栄次
茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会
社日立カーエンジニアリング内
(72)発明者 島根 浩美
茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会
社日立カーエンジニアリング内
(72)発明者 藤沼 義幸
茨城県ひたちなか市高場2477番地 株式会
社日立カーエンジニアリング内
Fターム(参考) 5H115 PA08 PC06 PG07 PI29 PO02
PO06 PO17 PU04 PV03 QE10
QE13 QI04 QN03 QN09 QN22
QN23 QN27 RB19 RB20 SE04
5H571 AA02 BB02 BB09 CC04 DD02
EE02 FF04 FF09 GG04 HB02
HD02 JJ03 JJ13 JJ17 JJ24
JJ26 KK06 LL22
Claims (5)
- 【請求項1】 電動車を駆動する分巻電動機駆動システ
ムにおいて,電動機に給電するバッテリと、電動車を駆
動するための分巻電動機と、該分巻電動機の電機子電流
を制御する電機子チョッパと電動機の界磁電流を制御す
る界磁チョッパと、前記電機子電流を検出する電機子電
流検出手段と、前記界磁電流を検出する界磁電流検出手
段とを備え,前記電機子チョッパは、走行指令信号をL
PF(ローパスフィルタ)手段と、レート指令手段等を
介して与えられる電流指令と電機子電流検出手段によっ
て与えられるフィードバック信号とにより電流制御を行
う電機子電流制御手段により電機子電流制御を行うとと
もに,前記電機子電流制御手段には走行指令信号に応じ
て電機子チョッパのデューティを制限する走行リミッタ
手段とを備え,前記界磁チョッパは、界磁電流制御手段
により制御され、前記電機子チョッパにより制御された
電機子電流を、前記電機子電流検出手段により検出し、
信号を安定化するためのフィルタ等の手段を介し、電機
子電流に対してある関係にパターン化されたものを界磁
電流指令とし、該界磁電流指令と前記界磁電流検出手段
によって与えられるフィードバック信号とにより電流制
御を行う界磁電流制御手段により界磁電流制御等を行う
ことを特徴とする電動車制御装置。 - 【請求項2】 前記電機子電流制御には、走行用電機子
電流制御と回生用電機子電流制御を備え、 前記電流制御手段には、走行時の電機子電流を検出する
走行用電流検出手段と、回生時の電機子電流を検出する
回生用電流検出手段とを有し、該電流制御及び電流検出
手段は、それぞれ独立した構成とし、該走行用電機子電
流制御手段には前記走行用電流検出手段により走行時の
電機子電流がフィードバックされ、電流レート指令から
の信号Iacとにより走行時の電流制御を行い、 回生用電機子電流制御手段には、前記回生用電流検出手
段により回生時の電機子電流がフィードバックされ、回
生時の電流指令値Ibc(一定値)信号とにより回生時
の電流制御を行う手段を有し、前記、走行用、回生用電
流制御手段の出力は運転モード検出切替手段により出力
値が切替えられてPWM制御手段に与える手段を有し、 界磁電流制御手段には、走行時の電機子電流検出手段に
より検出された実電流値を基にフィルタを介して界磁電
流の指令値を電機子電流に対してパタン化する界磁パタ
ン発生手段、回生用界磁電流指令発生手段、指令値を切
替える指令切り替え手段、また、モータ正転時の界磁電
流を検出する正転電流検出手段、モータ逆転時の界磁電
流検出手段のそれぞれ独立した電流検出手段を有し、 界磁電流制御手段においては、走行時に走行用指令界磁
パターンから発生する電流指令Ifcとなるよう正転電
流検出手段よりの信号をフィードバックし界磁電流制御
を行いPWM制御信号を出力することを特徴とする請求
項1に記載の電動車制御装置。 - 【請求項3】 電動車を制御する運転モードとして、走
行指令に比例させて電機子電流を制御する電流制御モー
ド(モード1)と走行指令に比例させて電機子電流を制
御すると同時に、走行指令信号の大きさにに応じて電機
子チョッパのデューティの制限するモード(モード2)
とを有する電流制御走行指令リミッタ併用方式を用いた
ことを特徴とする請求項1に記載の電動車制御装置。 - 【請求項4】 電機子及び界磁電流制御には、比例・積
分補償演算手段を備え、マイコンによるソフト演算を行
い、積分補償演算においてはワインドアップ防止手段に
より積分動作のワインドアップ防止を図ることを特徴と
する請求項1又は2に記載の電動車制御装置。 - 【請求項5】 電動車の走行指令信号出力にローパスフ
ィルタを介して制御信号とし電動車制御系の安定を図る
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電動車制御装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001248289A JP2003061213A (ja) | 2001-08-17 | 2001-08-17 | 電動車制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001248289A JP2003061213A (ja) | 2001-08-17 | 2001-08-17 | 電動車制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003061213A true JP2003061213A (ja) | 2003-02-28 |
Family
ID=19077477
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001248289A Pending JP2003061213A (ja) | 2001-08-17 | 2001-08-17 | 電動車制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003061213A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006060959A (ja) * | 2004-08-23 | 2006-03-02 | Moric Co Ltd | 分巻きモータの電流異常検出システム |
JP2008092688A (ja) * | 2006-10-03 | 2008-04-17 | Nissan Motor Co Ltd | インバータ制御装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58141607A (ja) * | 1982-02-17 | 1983-08-23 | Hitachi Ltd | 電気自動車制御装置 |
JPS59226601A (ja) * | 1983-06-02 | 1984-12-19 | Hitachi Ltd | 電気自動車制御装置 |
JPH07143611A (ja) * | 1993-11-16 | 1995-06-02 | Hitachi Ltd | 電気自動車の回生制動制御方法および制御装置 |
JPH11308900A (ja) * | 1998-04-24 | 1999-11-05 | Kiyoshi Oishi | 交流電動機の速度制御装置 |
-
2001
- 2001-08-17 JP JP2001248289A patent/JP2003061213A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006060959A (ja) * | 2004-08-23 | 2006-03-02 | Moric Co Ltd | 分巻きモータの電流異常検出システム |
JP2008092688A (ja) * | 2006-10-03 | 2008-04-17 | Nissan Motor Co Ltd | インバータ制御装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040805 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040817 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041214 |