JP2003058622A - 盗難物件早期発見回収システム - Google Patents
盗難物件早期発見回収システムInfo
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- JP2003058622A JP2003058622A JP2001245053A JP2001245053A JP2003058622A JP 2003058622 A JP2003058622 A JP 2003058622A JP 2001245053 A JP2001245053 A JP 2001245053A JP 2001245053 A JP2001245053 A JP 2001245053A JP 2003058622 A JP2003058622 A JP 2003058622A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車両、建設重機、原付又は二輪、マリンレジ
ャーボート等の物件が盗難に合ったとき、盗難物件の現
在位置を組織立てて追跡、発見、回収し、所有者に返還
する。回収に要した費用は損害保険で賄う。 【解決手段】 盗難対象物件にGPSを備えパケット通
信手段の盗難対策装置を設け、全国網の盗難物件早期発
見回収管制手段を組織だて前記物件の現在位置を頼りに
追跡する。発見された物件は契約警備保障会社等で組織
する回収手段で回収し、ロードサービス会社等で組織す
る返還手段が所有者の元に返還する。所要の費用は保険
手段で賄う。
ャーボート等の物件が盗難に合ったとき、盗難物件の現
在位置を組織立てて追跡、発見、回収し、所有者に返還
する。回収に要した費用は損害保険で賄う。 【解決手段】 盗難対象物件にGPSを備えパケット通
信手段の盗難対策装置を設け、全国網の盗難物件早期発
見回収管制手段を組織だて前記物件の現在位置を頼りに
追跡する。発見された物件は契約警備保障会社等で組織
する回収手段で回収し、ロードサービス会社等で組織す
る返還手段が所有者の元に返還する。所要の費用は保険
手段で賄う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両、建設重機、
原付又は2輪車、或いはマリンレジャーボート等盗難に
合う恐れのある物件に現在位置を検出するGPS(Glob
al Positioning System)や盗難中である旨の信号を出
力する無線ブザーを設け、前記物件が盗難にあったと
き、前記物件の現在位置又はブザー発信位置を追跡し、
早期発見回収できるようにした盗難物件早期発見回収シ
ステムに関する。
原付又は2輪車、或いはマリンレジャーボート等盗難に
合う恐れのある物件に現在位置を検出するGPS(Glob
al Positioning System)や盗難中である旨の信号を出
力する無線ブザーを設け、前記物件が盗難にあったと
き、前記物件の現在位置又はブザー発信位置を追跡し、
早期発見回収できるようにした盗難物件早期発見回収シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、日本国内で盗難されている車の数
は、年間約2万6000台、1日約150台に登るとさ
れ、増加の傾向にある。建設重機、原付又は2輪車、或
いはマリンレジャーボート等の物件を含めると、その数
はおびただしい数となる。一方、これら盗難に対する検
挙率は僅か20%とされ、検挙率は益々低下することが
懸念されている。
は、年間約2万6000台、1日約150台に登るとさ
れ、増加の傾向にある。建設重機、原付又は2輪車、或
いはマリンレジャーボート等の物件を含めると、その数
はおびただしい数となる。一方、これら盗難に対する検
挙率は僅か20%とされ、検挙率は益々低下することが
懸念されている。
【0003】盗難手口の一例を示すと、事故車を中古車
として販売するとして一時使用中止の届けを行った車両
に盗難車両を割当て、一般の中古車に紛れて正規車とし
て市場に出している。このようにすれば、一時使用中止
の車の中に盗難車を紛れ込ませることができ、検挙でき
なくしてしまうことができる。これら手口は、益々巧妙
化し、今後盗難物件を回収するのは益々難しくなること
が懸念されている。
として販売するとして一時使用中止の届けを行った車両
に盗難車両を割当て、一般の中古車に紛れて正規車とし
て市場に出している。このようにすれば、一時使用中止
の車の中に盗難車を紛れ込ませることができ、検挙でき
なくしてしまうことができる。これら手口は、益々巧妙
化し、今後盗難物件を回収するのは益々難しくなること
が懸念されている。
【0004】従来の盗難防止の対策の一例としては、窓
ガラスを壊すとブザーが鳴るようにしたものや、車両等
盗難の対象となる物件に衛星との交信により現在位置を
検出できるGPSを搭載し、盗難後の盗難物件を捜索し
ようというものの例がある。
ガラスを壊すとブザーが鳴るようにしたものや、車両等
盗難の対象となる物件に衛星との交信により現在位置を
検出できるGPSを搭載し、盗難後の盗難物件を捜索し
ようというものの例がある。
【0005】しかしながら、単にブザーを鳴らしても、
ブザーを切って持ち逃げされればそれまでである。ま
た、盗難対象となる物件に単にGPSを搭載するという
考えは、盗難予防及び物件回収に関して次の様な問題点
があった。第1に、GPSには衛星と交信するためのア
ンテナが必要であるが、これを壊し、或いはカバーをか
ける等非作動状態とすれば、GPSは用を為さなくな
る。第2に、GPSと交信するには、特別の無線機が必
要で、通信に要するコストが問題であり、これを安くし
ないと利用できない。第3に、単にGPSを設け、車両
の現在位置が発見できても、それが外国のように遠隔地
であれば行って見るのも難しく、回収困難である。第4
に、位置が発見できても強盗集団の真中であるやもしれ
ず、危険で回収困難である。このように、従来の盗難防
止の対策は、いずれも不十分で、実用性が低い。
ブザーを切って持ち逃げされればそれまでである。ま
た、盗難対象となる物件に単にGPSを搭載するという
考えは、盗難予防及び物件回収に関して次の様な問題点
があった。第1に、GPSには衛星と交信するためのア
ンテナが必要であるが、これを壊し、或いはカバーをか
ける等非作動状態とすれば、GPSは用を為さなくな
る。第2に、GPSと交信するには、特別の無線機が必
要で、通信に要するコストが問題であり、これを安くし
ないと利用できない。第3に、単にGPSを設け、車両
の現在位置が発見できても、それが外国のように遠隔地
であれば行って見るのも難しく、回収困難である。第4
に、位置が発見できても強盗集団の真中であるやもしれ
ず、危険で回収困難である。このように、従来の盗難防
止の対策は、いずれも不十分で、実用性が低い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術に鑑みて、盗難物件に無線で交信できる盗難対策装置
を設け、これと交信しつつ盗難物件を早期発見回収でき
る手段を組織立てて構成し、実用的で、巧妙手口の盗難
手段にも対応でき、盗難物件を早期発見回収でき、ひい
ては盗難予防にも役立つ盗難物件早期発見回収システム
を構築することを目的とする。
術に鑑みて、盗難物件に無線で交信できる盗難対策装置
を設け、これと交信しつつ盗難物件を早期発見回収でき
る手段を組織立てて構成し、実用的で、巧妙手口の盗難
手段にも対応でき、盗難物件を早期発見回収でき、ひい
ては盗難予防にも役立つ盗難物件早期発見回収システム
を構築することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、特許請求の範囲に記載の通りの盗難物件早期
発見回収システムを構築した。即ち、本発明の盗難物件
早期発見回収システムは、盗難対象となる物件に該物件
の現在位置を検出するGPS及び該GPSが検出した前
記物件の現在位置情報をパケット通信網を介して無線信
号で送信するパケット通信機から成る盗難対策装置を設
け、前記物件が盗難に合ったとき、前記通信機と交信し
前記GPSが検出した前記物件の現在位置を頼りに前記
物件を追跡すると共に、その状況を関連組織に連絡しつ
つ該関連組織を統制する盗難物件早期発見回収管制手段
を設け、前記盗難物件早期発見回収管制手段が前記盗難
物件の現在位置を発見したとき、該物件を盗難した盗難
集団に対して対応可能の警備手段を立てた上でその場に
急行し前記盗難物件を安全に回収する盗難物件回収手段
を設け、前記盗難物件回収手段が回収した物件を該物件
の所有者の手元まで回送し返還する盗難物件返還手段を
設け、各手段の実現に要した費用を支払い組織の円滑運
用を図る損害保険手段を設けて構成したことを特徴とす
る。
本発明は、特許請求の範囲に記載の通りの盗難物件早期
発見回収システムを構築した。即ち、本発明の盗難物件
早期発見回収システムは、盗難対象となる物件に該物件
の現在位置を検出するGPS及び該GPSが検出した前
記物件の現在位置情報をパケット通信網を介して無線信
号で送信するパケット通信機から成る盗難対策装置を設
け、前記物件が盗難に合ったとき、前記通信機と交信し
前記GPSが検出した前記物件の現在位置を頼りに前記
物件を追跡すると共に、その状況を関連組織に連絡しつ
つ該関連組織を統制する盗難物件早期発見回収管制手段
を設け、前記盗難物件早期発見回収管制手段が前記盗難
物件の現在位置を発見したとき、該物件を盗難した盗難
集団に対して対応可能の警備手段を立てた上でその場に
急行し前記盗難物件を安全に回収する盗難物件回収手段
を設け、前記盗難物件回収手段が回収した物件を該物件
の所有者の手元まで回送し返還する盗難物件返還手段を
設け、各手段の実現に要した費用を支払い組織の円滑運
用を図る損害保険手段を設けて構成したことを特徴とす
る。
【0008】本発明では、各種物件の盗難が巧妙に行な
われていることを想定し、各種場合に安全、確実に物件
回収可能のよう、物件に盗難位置を連絡するためのGP
Sを備える他、組織立てて対応することができる。
われていることを想定し、各種場合に安全、確実に物件
回収可能のよう、物件に盗難位置を連絡するためのGP
Sを備える他、組織立てて対応することができる。
【0009】本発明では、盗難が発生したとき、パケッ
ト通信機を介してGPSと交信しつつ盗難物件早期発見
回収管制手段が中心となって物件の現在位置を追跡する
ことができる。追跡は、各県受信センターやデータセン
ター、或いは警察と連絡しつつ全国規模で行なわれる。
ト通信機を介してGPSと交信しつつ盗難物件早期発見
回収管制手段が中心となって物件の現在位置を追跡する
ことができる。追跡は、各県受信センターやデータセン
ター、或いは警察と連絡しつつ全国規模で行なわれる。
【0010】盗難物件の回収は、契約警備保障会社と、
警察との連繋作業で行なわれる。契約警備保障会社は、
所有者の代理範囲での作業を行う。盗難物件返還手段
は、物件を所有者の手元に届ける役目を為す。具体的に
は契約ロードサービス会社や運送会社で構成することが
できる。
警察との連繋作業で行なわれる。契約警備保障会社は、
所有者の代理範囲での作業を行う。盗難物件返還手段
は、物件を所有者の手元に届ける役目を為す。具体的に
は契約ロードサービス会社や運送会社で構成することが
できる。
【0011】本発明では、システム中に契約警備保証会
社及び契約ロードサービス会社或いは運送会社を組入れ
ている。そこで、損害保険手段は、各手段の実現に要し
た費用を支払い組織の円滑運用を図る。
社及び契約ロードサービス会社或いは運送会社を組入れ
ている。そこで、損害保険手段は、各手段の実現に要し
た費用を支払い組織の円滑運用を図る。
【0012】また、本発明は、前記盗難対策装置に、前
記GPSが有する衛星通信用のアンテナに関連して盗難
の予告信号を検出する予告信号検出手段を付属させるこ
とを特徴とする。
記GPSが有する衛星通信用のアンテナに関連して盗難
の予告信号を検出する予告信号検出手段を付属させるこ
とを特徴とする。
【0013】本発明では、GPSが有する衛星通信用の
アンテナに関連して、例えば該アンテナに何かが触れた
とき、あるいは壊されそうになったとき、又或いは壊さ
れたとき、盗難の予告信号を検出し、所有者や前記盗難
物件早期発見回収管制手段に通報することができる。こ
の通報に基づいて即座の対応が可能となる。予告信号と
しては、例えば窓ガラスが破損されたこと等、衛星通信
用のアンテナに直接関連しない信号を検出することも可
能である。
アンテナに関連して、例えば該アンテナに何かが触れた
とき、あるいは壊されそうになったとき、又或いは壊さ
れたとき、盗難の予告信号を検出し、所有者や前記盗難
物件早期発見回収管制手段に通報することができる。こ
の通報に基づいて即座の対応が可能となる。予告信号と
しては、例えば窓ガラスが破損されたこと等、衛星通信
用のアンテナに直接関連しない信号を検出することも可
能である。
【0014】さらに、本発明は、前記盗難対策装置に、
前記パケット通信網を介して外部指令信号を入力し、盗
難中である旨の無線信号を出力する無線ブザーが付属さ
れることを特徴とする。
前記パケット通信網を介して外部指令信号を入力し、盗
難中である旨の無線信号を出力する無線ブザーが付属さ
れることを特徴とする。
【0015】無線ブザーは、前記盗難物件早期発見回収
管制手段よりの信号を受けて、所定の無線ブザー信号を
出力することができる。従ってGPS用のアンテナが破
壊され、盗難物件の現在位置信号が出力されないような
ときでも、この無線ブザー信号を頼りに追跡することが
できる。無線ブザー信号としては、連続して又は断続的
な信号を出力させることができる。また、特定の暗号を
載せ、盗難集団には気づかれない形で電波発信すること
ができる。電波強度を複数箇所から検出し、位置検出す
ることもできる。あるいは、自動車修理工場に特定周波
の信号を検出する装置を義務づけて配置させ、その信号
の発生している物件は盗難物件であることを認知させる
ようにすること等もできる。
管制手段よりの信号を受けて、所定の無線ブザー信号を
出力することができる。従ってGPS用のアンテナが破
壊され、盗難物件の現在位置信号が出力されないような
ときでも、この無線ブザー信号を頼りに追跡することが
できる。無線ブザー信号としては、連続して又は断続的
な信号を出力させることができる。また、特定の暗号を
載せ、盗難集団には気づかれない形で電波発信すること
ができる。電波強度を複数箇所から検出し、位置検出す
ることもできる。あるいは、自動車修理工場に特定周波
の信号を検出する装置を義務づけて配置させ、その信号
の発生している物件は盗難物件であることを認知させる
ようにすること等もできる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を説明する。図1は、システムの全体概要
を示す説明図である。図2は、盗難対象物件である車両
に装備するための車両盗難対策装置の構成を示すブロッ
ク図である。
の実施の形態を説明する。図1は、システムの全体概要
を示す説明図である。図2は、盗難対象物件である車両
に装備するための車両盗難対策装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【0017】図1に示すように、本実施形態に係る盗難
車両早期発見回収システム1は、車両2を所有する所有
者3と損害保険会社4とが保険契約を締結することによ
り成立する。
車両早期発見回収システム1は、車両2を所有する所有
者3と損害保険会社4とが保険契約を締結することによ
り成立する。
【0018】所有者3と保険会社4との保険契約に基い
て、車両2には、図2に詳細を示す車両盗難対策装置5
が取付けられる。中古車の場合は、保険契約後に取付け
られるが、新車の場合は、予め自動車メーカ側で標準装
備又はオプション装備される。
て、車両2には、図2に詳細を示す車両盗難対策装置5
が取付けられる。中古車の場合は、保険契約後に取付け
られるが、新車の場合は、予め自動車メーカ側で標準装
備又はオプション装備される。
【0019】図2に示すように、車両盗難対策装置5
は、本体6と、各種センサ類やアクチュエータ類とを接
続して成る。本体6は、図1に示す通信衛星7と交信し
車両2の現在位置を検出可能のGPS位置検出部8と、
該GPS位置検出部8が検出した位置データを経度及び
緯度のデータ(XY)として記憶する位置データ記憶部
9を備えている。位置データXYは計測時点のデータの
みでなく、前に検出したデータも含めて複数記憶でき
る。
は、本体6と、各種センサ類やアクチュエータ類とを接
続して成る。本体6は、図1に示す通信衛星7と交信し
車両2の現在位置を検出可能のGPS位置検出部8と、
該GPS位置検出部8が検出した位置データを経度及び
緯度のデータ(XY)として記憶する位置データ記憶部
9を備えている。位置データXYは計測時点のデータの
みでなく、前に検出したデータも含めて複数記憶でき
る。
【0020】一方、前記本体6は、パケット通信機能を
有する送受信部10を備えている。該送受信部10は、
計測条件設定部11及び送信データ形成部12と接続さ
れている。計測条件設定部11は、GPS位置検出部8
及び送信タイミング設定部13とに接続され、GPS位
置検出部8その他に検出内容を予め又は都度設定すると
共に、各種検出データを所望のタイミングで送信データ
形成部12に送り、送受信部10を介して外部へ送信で
きるよう各種条件設定する。具体的には、GPS位置検
出部8に、指令のあったときのみ位置検出するよう設定
することができる。又は定期的、例えば1時間に1回検
出するよう設定することもできる。或いは、検出データ
は複数記憶し、まとめて出力するよう設定することもで
きる。さらに外部指令のあったときのみ送信させたり、
或いは他のセンサ類の信号をキャッチしたときに送信す
るよう設定すること等もできる。送信データ形成部12
は、送信データに送信元及び宛先を付け、送信用のパケ
ットデータを形成するためのものである。
有する送受信部10を備えている。該送受信部10は、
計測条件設定部11及び送信データ形成部12と接続さ
れている。計測条件設定部11は、GPS位置検出部8
及び送信タイミング設定部13とに接続され、GPS位
置検出部8その他に検出内容を予め又は都度設定すると
共に、各種検出データを所望のタイミングで送信データ
形成部12に送り、送受信部10を介して外部へ送信で
きるよう各種条件設定する。具体的には、GPS位置検
出部8に、指令のあったときのみ位置検出するよう設定
することができる。又は定期的、例えば1時間に1回検
出するよう設定することもできる。或いは、検出データ
は複数記憶し、まとめて出力するよう設定することもで
きる。さらに外部指令のあったときのみ送信させたり、
或いは他のセンサ類の信号をキャッチしたときに送信す
るよう設定すること等もできる。送信データ形成部12
は、送信データに送信元及び宛先を付け、送信用のパケ
ットデータを形成するためのものである。
【0021】前記計測条件設定部11には、付加情報検
出部14が接続されている。付加情報検出部14には各
種センサ、例えばGPSアンテナA1に人が手を触れた
とき近接者有の信号を出力する近接センサ15、本体6
がゆすぶられたとき信号出力する振動センサ16、本体
6の蓋がこじあけられたとき信号出力する破損センサ1
7やフロントガラスの上方で運転席の上に隠して設置さ
れた魚眼レンズを備えた防犯カメラ18等が接続され
る。これらセンサ類が検出した情報は付加情報として付
加情報検出部14へ送られる。
出部14が接続されている。付加情報検出部14には各
種センサ、例えばGPSアンテナA1に人が手を触れた
とき近接者有の信号を出力する近接センサ15、本体6
がゆすぶられたとき信号出力する振動センサ16、本体
6の蓋がこじあけられたとき信号出力する破損センサ1
7やフロントガラスの上方で運転席の上に隠して設置さ
れた魚眼レンズを備えた防犯カメラ18等が接続され
る。これらセンサ類が検出した情報は付加情報として付
加情報検出部14へ送られる。
【0022】前記付加情報検出部14は、センサ類1
5,16,17,18が検出した情報を一時記憶する付
加データ記憶部と接続されている。
5,16,17,18が検出した情報を一時記憶する付
加データ記憶部と接続されている。
【0023】該付加データ記憶部19は、アラーム出力
部20と接続されている。アラーム出力部20は、ラン
プ21やブザー22や無線ブザー23等アクチュエータ
類と接続されている。無線ブザー23は、盗難状況確認
後、この車両は盗難中であることを無線信号で出力する
新規のツールである。付加データ記憶部19は、付加情
報検出部14を介して前記計測条件設定部11と接続さ
れ、所定シーケンスでアラーム出力部20にアラーム出
力指令すると共に、所要のデータを送信タイミング設定
部13へ送る。送信タイミングを自動設定することもで
きる。
部20と接続されている。アラーム出力部20は、ラン
プ21やブザー22や無線ブザー23等アクチュエータ
類と接続されている。無線ブザー23は、盗難状況確認
後、この車両は盗難中であることを無線信号で出力する
新規のツールである。付加データ記憶部19は、付加情
報検出部14を介して前記計測条件設定部11と接続さ
れ、所定シーケンスでアラーム出力部20にアラーム出
力指令すると共に、所要のデータを送信タイミング設定
部13へ送る。送信タイミングを自動設定することもで
きる。
【0024】前記付加情報検出部14は、盗難予告信号
を形成することができる。例えば、近接センサ15が作
動したとき、ランプ21を点滅する。続いて振動センサ
16や、キーレスでのイグニッションコイルへの通電
(図示せず)や、破損センサ17の作動が確認されたと
き、これを盗難の予告信号とすることができる。盗難
時、その集団は、まずGPSアンテナA1を非作動とす
る可能性が高い。これらの予告信号があった時、ブザー
22を作動させ、かつ、無線ブザー23をオンすること
ができる。通常のブザー22は、その破壊によって停止
可能であるが、無線ブザー23は容易には停止できない
よう深部に設置できる。リセットは通信アンテナA2を
介しての外部通信で可能とする。これらの作動状況は、
送受信部10を介してアンテナA2から外部へ送信可能
である。無線ブザー23のアンテナA3は盗難集団が気
づかぬ位置に別途のものを設置する。GPSアンテナA
1は、できるだけ破損されることのないよう、車両リア
ガラスの枠面やガラス内部に埋込む。或いは小穴を介し
て外部に臨ませる等の配慮をする。
を形成することができる。例えば、近接センサ15が作
動したとき、ランプ21を点滅する。続いて振動センサ
16や、キーレスでのイグニッションコイルへの通電
(図示せず)や、破損センサ17の作動が確認されたと
き、これを盗難の予告信号とすることができる。盗難
時、その集団は、まずGPSアンテナA1を非作動とす
る可能性が高い。これらの予告信号があった時、ブザー
22を作動させ、かつ、無線ブザー23をオンすること
ができる。通常のブザー22は、その破壊によって停止
可能であるが、無線ブザー23は容易には停止できない
よう深部に設置できる。リセットは通信アンテナA2を
介しての外部通信で可能とする。これらの作動状況は、
送受信部10を介してアンテナA2から外部へ送信可能
である。無線ブザー23のアンテナA3は盗難集団が気
づかぬ位置に別途のものを設置する。GPSアンテナA
1は、できるだけ破損されることのないよう、車両リア
ガラスの枠面やガラス内部に埋込む。或いは小穴を介し
て外部に臨ませる等の配慮をする。
【0025】再度図1において、前記損害保険会社4に
は、盗難車両管制センター24を付属させる。また、本
システムの付加価値を高めるため、データセンター25
を付属させる。さらに、各県に受信センター26を配置
し、警備保障会社27及びロードサービス会社28と契
約する。損害保険会社4と警備保障会社とは、各県受信
センター26から連絡があったとき、車両2の発見に応
じ、現場に急行する点とその費用について契約する。ま
た、ロードサービス会社28とは、発見車両2を回収
し、所有者3に返還する点とその費用について予め契約
する。
は、盗難車両管制センター24を付属させる。また、本
システムの付加価値を高めるため、データセンター25
を付属させる。さらに、各県に受信センター26を配置
し、警備保障会社27及びロードサービス会社28と契
約する。損害保険会社4と警備保障会社とは、各県受信
センター26から連絡があったとき、車両2の発見に応
じ、現場に急行する点とその費用について契約する。ま
た、ロードサービス会社28とは、発見車両2を回収
し、所有者3に返還する点とその費用について予め契約
する。
【0026】盗難車両管制センター24は、車両2に取
付けた車両盗難対策装置5の送受信部10とパケット通
信網を介して接続される。前記盗難車両管制センター2
4、データセンター25、各県受信センター26、契約
警備保障会社27、契約ロードサービス会社、所有者3
の携帯電話は、夫々電話及びインターネットを介して結
ばれる。
付けた車両盗難対策装置5の送受信部10とパケット通
信網を介して接続される。前記盗難車両管制センター2
4、データセンター25、各県受信センター26、契約
警備保障会社27、契約ロードサービス会社、所有者3
の携帯電話は、夫々電話及びインターネットを介して結
ばれる。
【0027】データセンター25は、適時車両2に取付
けた車両盗難対策装置5と交信し、所有者3又は盗難車
両管制センター24の要望によりデータサービスする部
所である。例えば、所有者3の要望に応じ車両2のナビ
ゲーション情報を提供することができる。具体的には、
現在位置に応じた近隣の地図情報を提供したり、山中に
迷い込んだときに適切な脱出経路を指示すること等がで
きる。或いは、行先の電話番号を入力させることによ
り、その電話番号所有者の近隣地図情報を提供したりす
ることができる。これら情報は車両2の所有者3のパソ
コンや携帯電話に対して送信することができる。また、
盗難車両管制センター24の要望に対しては、予告信号
の発生状況や、1〜3日分保存しているデータの中から
所要のデータを整理して提供すること等ができる。これ
により、盗難車両管制センター24は追跡をより確実に
行うことができる。
けた車両盗難対策装置5と交信し、所有者3又は盗難車
両管制センター24の要望によりデータサービスする部
所である。例えば、所有者3の要望に応じ車両2のナビ
ゲーション情報を提供することができる。具体的には、
現在位置に応じた近隣の地図情報を提供したり、山中に
迷い込んだときに適切な脱出経路を指示すること等がで
きる。或いは、行先の電話番号を入力させることによ
り、その電話番号所有者の近隣地図情報を提供したりす
ることができる。これら情報は車両2の所有者3のパソ
コンや携帯電話に対して送信することができる。また、
盗難車両管制センター24の要望に対しては、予告信号
の発生状況や、1〜3日分保存しているデータの中から
所要のデータを整理して提供すること等ができる。これ
により、盗難車両管制センター24は追跡をより確実に
行うことができる。
【0028】図1において、各部所間で行われる基本処
理手順を番号1〜13付の○印で示した。順次示すと、
ステップ1で盗難被害が発生し、警察に被害届を出すに
続いてステップステップ2で盗難車両管制センター24
へ盗難被害発生通報が行なわれる。車両管制センター2
4は車両2の追跡を開始し、車両2を回収、返還すべく
次の手順に移行する。
理手順を番号1〜13付の○印で示した。順次示すと、
ステップ1で盗難被害が発生し、警察に被害届を出すに
続いてステップステップ2で盗難車両管制センター24
へ盗難被害発生通報が行なわれる。車両管制センター2
4は車両2の追跡を開始し、車両2を回収、返還すべく
次の手順に移行する。
【0029】まず、ステップ3で車両2の車両盗難対策
装置5の送受信部10とパケット通信し、ステップ4で
GPS信号をキャッチし、車両2の現在位置を検出す
る。検出方式は、例えば3個の通信衛星7から来る電波
の時間誤差から3個の衛星7までの距離を算出し、各衛
星から各距離を半径とする円を描き、その交点を現在位
置として座標XY(Z)値で計測する。これにより、ス
テップ5で、車両2の現在位置が確認される。
装置5の送受信部10とパケット通信し、ステップ4で
GPS信号をキャッチし、車両2の現在位置を検出す
る。検出方式は、例えば3個の通信衛星7から来る電波
の時間誤差から3個の衛星7までの距離を算出し、各衛
星から各距離を半径とする円を描き、その交点を現在位
置として座標XY(Z)値で計測する。これにより、ス
テップ5で、車両2の現在位置が確認される。
【0030】そこで、追跡車両管制センター24は、車
両2の現在位置に属する受信センター26に通報し、両
者及び警察との連繋により何処で回収すべきかを定め
る。回収すべき位置を発見すると、契約警備保障会社2
7に通報し、ステップ8で警備カーを現場急行させる。
警察よりも先に急行できた場合には、状況に応じ警察へ
通報する。また、ステップ9で担当の受信センター9に
実際発見の報告をする。
両2の現在位置に属する受信センター26に通報し、両
者及び警察との連繋により何処で回収すべきかを定め
る。回収すべき位置を発見すると、契約警備保障会社2
7に通報し、ステップ8で警備カーを現場急行させる。
警察よりも先に急行できた場合には、状況に応じ警察へ
通報する。また、ステップ9で担当の受信センター9に
実際発見の報告をする。
【0031】各県受信センター26は、ステップ9の発
見報告を盗難車両管制センター24に対して行うと、盗
難車両管制センター24は、契約ロードサービス会社2
8に回収指示し回収する。盗難車両管制センター24
は、所有者3へ発見及び回収を報告し、ロードサービス
会社は所有者へ車両2を返還する。
見報告を盗難車両管制センター24に対して行うと、盗
難車両管制センター24は、契約ロードサービス会社2
8に回収指示し回収する。盗難車両管制センター24
は、所有者3へ発見及び回収を報告し、ロードサービス
会社は所有者へ車両2を返還する。
【0032】図3は、各部所での担当内容を明確にすべ
く、図1に示した手順を各部所毎に分けて示すブロック
及びフローチャートの合成図である。各部所と車両2の
車両盗難対策装置5の送受信部10との交信処理を破線
で囲み参照符号29で示した。図示のように、この交信
処理29は、必要に応じ各部所24,26,27で行な
われる。
く、図1に示した手順を各部所毎に分けて示すブロック
及びフローチャートの合成図である。各部所と車両2の
車両盗難対策装置5の送受信部10との交信処理を破線
で囲み参照符号29で示した。図示のように、この交信
処理29は、必要に応じ各部所24,26,27で行な
われる。
【0033】図3に示すように、所有者3は、被害通報
を行った後、発見及び回収の報告を待っておれば、車両
2が返還される。返還に要した回収・回送費用は保険金
で賄われる。盗難車両管制センター24は、各県受信セ
ンター26、契約警備保障会社27と共に交信処理29
を行いつつ契約警備保障会社27の現場急行で車両2を
発見するなど車両2を追跡する。契約警備保障会社27
の車両発見に基いて各自連絡し、契約ロードサービス会
社28が車両2を回収し、回送、返還して全ての処理を
終了する。契約警備保障会社27と契約ロードサービス
会社28の要した費用は保険会社4から支払われる。
を行った後、発見及び回収の報告を待っておれば、車両
2が返還される。返還に要した回収・回送費用は保険金
で賄われる。盗難車両管制センター24は、各県受信セ
ンター26、契約警備保障会社27と共に交信処理29
を行いつつ契約警備保障会社27の現場急行で車両2を
発見するなど車両2を追跡する。契約警備保障会社27
の車両発見に基いて各自連絡し、契約ロードサービス会
社28が車両2を回収し、回送、返還して全ての処理を
終了する。契約警備保障会社27と契約ロードサービス
会社28の要した費用は保険会社4から支払われる。
【0034】以上、図1及び図3で示した処理は、車両
盗難対策装置5のGPS位置検出部8が正規に作動して
いる場合は有効に機能する。しかしながら、盗難手口の
巧妙化に伴って、盗難集団が本システムの内容を知り、
GPSアンテナA1を非作動とするなどGPS位置検出
部8が機能しなくなることが考えられる。例えば、アン
テナA1をボデー内に押え込んで金属テープを貼り付け
る、或いはアンテナA1を破損する等である。
盗難対策装置5のGPS位置検出部8が正規に作動して
いる場合は有効に機能する。しかしながら、盗難手口の
巧妙化に伴って、盗難集団が本システムの内容を知り、
GPSアンテナA1を非作動とするなどGPS位置検出
部8が機能しなくなることが考えられる。例えば、アン
テナA1をボデー内に押え込んで金属テープを貼り付け
る、或いはアンテナA1を破損する等である。
【0035】そこで、本発明では、図2に示した車両盗
難対策装置5に備えた付加情報検出部14等の盗難予告
機能を用いて、盗難を予防でき、又はより確実に追跡、
回収できるようにした。この改良システムを図4に示
す。
難対策装置5に備えた付加情報検出部14等の盗難予告
機能を用いて、盗難を予防でき、又はより確実に追跡、
回収できるようにした。この改良システムを図4に示
す。
【0036】図4において、ステップ401では、車両
盗難対策装置5の予告信号を捉える。予告信号は、例え
ば、近接センサ15が作動して、長時間そのままとなっ
ている状態や、振動センサ16が作動し、或いは破損セ
ンサが作動した状態である。これらの状態で、ブザー2
2を鳴らし盗難集団に盗難の中止を警告することもでき
る。この他、キーレスでイグニッションコイルに通電が
あったことの信号等である。この予告信号30は、所有
者3の通報に関係なく、盗難車両管制センター24及び
データセンター25へ送られる。車両管制センター24
は、この予告信号30に基いて当該車両2の盗難の恐れ
が高いことを知り、ステップ402で当該車両の現在位
置XYを調べ、ステップ403で所有者3へ連絡し、ス
テップ404で盗難であるか否かを判断する。ともする
と、所有者3がアンテナA1に触れただけかも知れない
からである。この連絡のためには、車両2に連絡用のラ
ンプか、あるいは通話手段を設けておくことも考えられ
る。
盗難対策装置5の予告信号を捉える。予告信号は、例え
ば、近接センサ15が作動して、長時間そのままとなっ
ている状態や、振動センサ16が作動し、或いは破損セ
ンサが作動した状態である。これらの状態で、ブザー2
2を鳴らし盗難集団に盗難の中止を警告することもでき
る。この他、キーレスでイグニッションコイルに通電が
あったことの信号等である。この予告信号30は、所有
者3の通報に関係なく、盗難車両管制センター24及び
データセンター25へ送られる。車両管制センター24
は、この予告信号30に基いて当該車両2の盗難の恐れ
が高いことを知り、ステップ402で当該車両の現在位
置XYを調べ、ステップ403で所有者3へ連絡し、ス
テップ404で盗難であるか否かを判断する。ともする
と、所有者3がアンテナA1に触れただけかも知れない
からである。この連絡のためには、車両2に連絡用のラ
ンプか、あるいは通話手段を設けておくことも考えられ
る。
【0037】ステップ404で盗難では無いことが判断
されれば状態をリセットし、リターンする。盗難である
ことが判断された場合には、ステップ405で警察に通
報し、体制を作る。警察への通報は、所有者3が自ら行
えば良いが、本人不在のような場合を予定して、予め所
有者3から通報の代理権を得ておくものとする。
されれば状態をリセットし、リターンする。盗難である
ことが判断された場合には、ステップ405で警察に通
報し、体制を作る。警察への通報は、所有者3が自ら行
えば良いが、本人不在のような場合を予定して、予め所
有者3から通報の代理権を得ておくものとする。
【0038】次いで、ステップ406では、車両2がそ
の場に有るか否かに応じ、有ればステップ407で警察
手続きをし、ステップ408へ移行し、支払処理をす
る。警察手続きは、現場に盗難手段が存在すれば逮捕手
続きとなる。盗難集団は居らず、破損しかけた車が存在
すれば事故処理となろう。この現場に、警備保障会社2
7を急行させていれば、ステップ408で費用が支払わ
れる。ステップ406で、車両2が現場に無ければ、追
跡開始となる。従来ならば、この時点で警察もお手上げ
状態とならざるを得なかった。以下、示すように、本発
明では、これを早期に発見回収することが可能となる。
の場に有るか否かに応じ、有ればステップ407で警察
手続きをし、ステップ408へ移行し、支払処理をす
る。警察手続きは、現場に盗難手段が存在すれば逮捕手
続きとなる。盗難集団は居らず、破損しかけた車が存在
すれば事故処理となろう。この現場に、警備保障会社2
7を急行させていれば、ステップ408で費用が支払わ
れる。ステップ406で、車両2が現場に無ければ、追
跡開始となる。従来ならば、この時点で警察もお手上げ
状態とならざるを得なかった。以下、示すように、本発
明では、これを早期に発見回収することが可能となる。
【0039】前記ステップ401で予告信号が無く、ス
テップ409で所有者3より盗難通報があった場合に
は、ステップ410で警察へ通報し、ステップ411で
追跡開始する。前述のステップ406で車両が現場に無
かった場合にも、ステップ411で追跡開始する。この
追跡方式は、基本的には図1及び図3で示したものと同
様である。即ち、車両管制センター24が主体になり、
データセンター25の各県受信センター26、契約警備
会社27、並びに警察の連繋の下、車両2の車両盗難対
策装置5とパケット通信し、車両2の現在位置を検出し
つつ追跡し、ステップ412で車両2を発見する。GP
S位置検出部8が正規に作動していれば、理論上これで
確実に追跡でき、早期に発見できる。ここで、GPS位
置検出部8が非作動とされている恐れがある。この場合
でも、本例の車両盗難対策装置5では、GPS位置検出
部8が作動不能とされたとき、或いは盗難車両管制セン
ターの指示により作動する無線ブザー23が設けられて
おり、この無線ブザー23が発信する信号を追跡でき
る。無線ブザーとしては、「盗難車である」旨の特定信
号を設定しておけば、検問通過時のブザー音により、又
は複数位置からの位置検出により全国の警備カー或いは
パトカーで容易に捜索可能である。無線ブザー23は、
本体6には全く別個の位置に隠し設置することもでき
る。また、連続信号でなく、一定周期で信号発生する仕
組みでも良い。
テップ409で所有者3より盗難通報があった場合に
は、ステップ410で警察へ通報し、ステップ411で
追跡開始する。前述のステップ406で車両が現場に無
かった場合にも、ステップ411で追跡開始する。この
追跡方式は、基本的には図1及び図3で示したものと同
様である。即ち、車両管制センター24が主体になり、
データセンター25の各県受信センター26、契約警備
会社27、並びに警察の連繋の下、車両2の車両盗難対
策装置5とパケット通信し、車両2の現在位置を検出し
つつ追跡し、ステップ412で車両2を発見する。GP
S位置検出部8が正規に作動していれば、理論上これで
確実に追跡でき、早期に発見できる。ここで、GPS位
置検出部8が非作動とされている恐れがある。この場合
でも、本例の車両盗難対策装置5では、GPS位置検出
部8が作動不能とされたとき、或いは盗難車両管制セン
ターの指示により作動する無線ブザー23が設けられて
おり、この無線ブザー23が発信する信号を追跡でき
る。無線ブザーとしては、「盗難車である」旨の特定信
号を設定しておけば、検問通過時のブザー音により、又
は複数位置からの位置検出により全国の警備カー或いは
パトカーで容易に捜索可能である。無線ブザー23は、
本体6には全く別個の位置に隠し設置することもでき
る。また、連続信号でなく、一定周期で信号発生する仕
組みでも良い。
【0040】無線ブザー23は、車両2の内部へ隠し設
置することが可能である。また、盗難車両管制センター
24の指示により盗難集団に解りづらい態様で信号発生
させることができる。従って、前記予告信号に次いで前
記無線ブザー23の発生信号を頼りに追跡を行えば、車
両が工場に搬入され解体されるまでに発見することがで
き、盗難車両2が善意の第3者の手に渡る前に回収でき
る。
置することが可能である。また、盗難車両管制センター
24の指示により盗難集団に解りづらい態様で信号発生
させることができる。従って、前記予告信号に次いで前
記無線ブザー23の発生信号を頼りに追跡を行えば、車
両が工場に搬入され解体されるまでに発見することがで
き、盗難車両2が善意の第3者の手に渡る前に回収でき
る。
【0041】図4において、ステップ412で盗難車両
2が発見されると、ステップ413で警察処理され、ス
テップ414で回収処理され、ステップ415で所有者
3に返還処理される。ステップ408では、協力者であ
る契約警備会社27及び契約ロードサービス会社28に
費用が支払われる。
2が発見されると、ステップ413で警察処理され、ス
テップ414で回収処理され、ステップ415で所有者
3に返還処理される。ステップ408では、協力者であ
る契約警備会社27及び契約ロードサービス会社28に
費用が支払われる。
【0042】無線ブザー23は、特にGPS位置検出部
8が機能しなくなったときその効用は大である。その具
体的構成について3例を示す。第1に、盗難されたとき
に外部指令によって入るスイッチと、所定周波の暗号を
発信する発信器から成り、盗難と同時に暗号による無線
信号を発生するタイプである。この信号を適宜定めた検
問で発見することにより、即座にそのナンバプレートを
読取れば、警察協力の下、即座の発見、回収が可能とな
る。第2に所定強度の電波を指令の時間帯内発信し、そ
の信号を各警備カーに備えた複数台の電波強度検出器で
検出すれば盗難車両の位置確認ができる。方向性を定
め、高速道路上に配置した1台の検出器で検出可能とす
ることもできる。第3に、前述の如く特定信号を発生す
る発信器と、これを各修理工場に備えた盗難車発見器に
通すことで、盗難車であることが発見できる。この場
合、各工場に発見器の設置を義務づけ、その管理を前記
盗難車両管制センター24で行えば良い。
8が機能しなくなったときその効用は大である。その具
体的構成について3例を示す。第1に、盗難されたとき
に外部指令によって入るスイッチと、所定周波の暗号を
発信する発信器から成り、盗難と同時に暗号による無線
信号を発生するタイプである。この信号を適宜定めた検
問で発見することにより、即座にそのナンバプレートを
読取れば、警察協力の下、即座の発見、回収が可能とな
る。第2に所定強度の電波を指令の時間帯内発信し、そ
の信号を各警備カーに備えた複数台の電波強度検出器で
検出すれば盗難車両の位置確認ができる。方向性を定
め、高速道路上に配置した1台の検出器で検出可能とす
ることもできる。第3に、前述の如く特定信号を発生す
る発信器と、これを各修理工場に備えた盗難車発見器に
通すことで、盗難車であることが発見できる。この場
合、各工場に発見器の設置を義務づけ、その管理を前記
盗難車両管制センター24で行えば良い。
【0043】本発明は、車両の他、建設重機、原付又は
2輪車或いはマリンレジャーボート等盗難の恐れのある
各種物件に適用できる。
2輪車或いはマリンレジャーボート等盗難の恐れのある
各種物件に適用できる。
【0044】また、本発明は、盗難物件が海上輸送され
る場合にも有効である。即ち、フェリー搭載現場でGP
S位置検出部8の検出信号や無線ブザー23の信号を捉
え、実際海上輸送されるまでに摘発できる。海上輸送さ
れている途中であっても船上でGPSや無線ブザー23
の信号を捉えることができる。さらに、外国に渡ってし
まったような場合でも、外国警察や外国の契約警備保障
会社や契約ロードサービス会社の協力の下、国内同様盗
難物件を早期発見し、回収、返還できる。早期発見回収
できた物件所有者に対して成巧報酬を与えるようにすれ
ば、本システムの有用性の宣伝になり、高度の普及に応
じて順次保険金の料率を低下させることもできる。
る場合にも有効である。即ち、フェリー搭載現場でGP
S位置検出部8の検出信号や無線ブザー23の信号を捉
え、実際海上輸送されるまでに摘発できる。海上輸送さ
れている途中であっても船上でGPSや無線ブザー23
の信号を捉えることができる。さらに、外国に渡ってし
まったような場合でも、外国警察や外国の契約警備保障
会社や契約ロードサービス会社の協力の下、国内同様盗
難物件を早期発見し、回収、返還できる。早期発見回収
できた物件所有者に対して成巧報酬を与えるようにすれ
ば、本システムの有用性の宣伝になり、高度の普及に応
じて順次保険金の料率を低下させることもできる。
【0045】本発明は、以上示した実施の形態に限定さ
れるものではなく、この他、適宜の設計的変更を行うこ
とにより、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変形し
て実施できる。
れるものではなく、この他、適宜の設計的変更を行うこ
とにより、本発明の要旨を逸脱しない範囲で各種変形し
て実施できる。
【0046】
【発明の効果】以上の通り、本発明は、盗難対象である
物件に現在位置を検出可能のGPSを備えた盗難対策装
置を設け、盗難物件早期発見回収管制手段の統制の下、
前記盗難物件対策装置とパケット通信しつつ組織だって
盗難物件を早期発見回収するシステムであるので、盗難
物件を早期に発見して、安全、確実に回収できる。
物件に現在位置を検出可能のGPSを備えた盗難対策装
置を設け、盗難物件早期発見回収管制手段の統制の下、
前記盗難物件対策装置とパケット通信しつつ組織だって
盗難物件を早期発見回収するシステムであるので、盗難
物件を早期に発見して、安全、確実に回収できる。
【0047】また、盗難車両の現在位置を検出するGP
Sに加え、付加情報、とり分け盗難されそうになった状
態を検出する予告信号検出手段を備えた場合には、予告
信号発生の段階で対応でき、盗難を未然に防ぐか、又は
より早期に追跡開始し、早期回収を実現できる。
Sに加え、付加情報、とり分け盗難されそうになった状
態を検出する予告信号検出手段を備えた場合には、予告
信号発生の段階で対応でき、盗難を未然に防ぐか、又は
より早期に追跡開始し、早期回収を実現できる。
【0048】さらに、前記盗難対策装置のGPSに加
え、前記盗難物件早期発見回収管制センターの指令で盗
難中であることの無線信号を出力する無線ブザーを備え
る場合には、前記GPSが機能停止した場合でも盗難車
両が盗難中であることの無線信号を継続的に出力させる
ことができ、全国配置の管制及び警備手段で盗難物件を
容易、確実に発見、回収できる。
え、前記盗難物件早期発見回収管制センターの指令で盗
難中であることの無線信号を出力する無線ブザーを備え
る場合には、前記GPSが機能停止した場合でも盗難車
両が盗難中であることの無線信号を継続的に出力させる
ことができ、全国配置の管制及び警備手段で盗難物件を
容易、確実に発見、回収できる。
【図1】本発明の一実施形態に係る盗難車両早期発見回
収システムの全体概要を示す説明図である。
収システムの全体概要を示す説明図である。
【図2】上記盗難車両早期発見回収システムに用いられ
る車両盗難対策装置の構成を示すブロック図である。
る車両盗難対策装置の構成を示すブロック図である。
【図3】上記盗難車両早期発見回収システムの構成及び
処理の流れを示すブロック及びフロー図である。
処理の流れを示すブロック及びフロー図である。
【図4】上記盗難車両早期発見回収システムの処理の内
容を示すフローチャートである。
容を示すフローチャートである。
1 盗難車両早期発見回収システム
2 車両
3 所有者
4 損害保険会社
5 車両盗難対策装置
6 車体
7 通信衛星
8 GPS位置検出部
9 位置データ記憶部
10 送受信部
11 計測条件設定部
12 送信データ形成部
13 送信タイミング設定部
14 付加情報検出部
15 近接センサ
16 振動センサ
17 破損センサ
18 防犯カメラ
19 付加データ記憶部
20 アラーム出力部
21 ランプ
22 ブザー
23 無線ブザー
24 盗難車両管制センター
25 データセンター
26 各県受信センター
27 契約警備保障会社
28 契約ロードサービス会社
29 交信処理
30 予告信号
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
G08B 25/08 G08B 25/08 A
25/10 25/10 A
(72)発明者 藤原 真也
山口県山口市神田町5−11 株式会社山口
電子計算センター内
(72)発明者 實森 正行
山口県山口市神田町5−11 株式会社山口
電子計算センター内
Fターム(参考) 5C087 AA02 AA03 AA09 AA10 AA24
AA25 BB18 BB58 BB65 DD05
DD13 EE05 EE06 EE08 EE14
FF16 GG12 GG32
Claims (3)
- 【請求項1】 盗難対象となる物件に該物件の現在位置
を検出するGPS及び該GPSが検出した前記物件の現
在位置情報をパケット通信網を介して無線信号で送信す
るパケット通信機から成る盗難対策装置を設け、 前記物件が盗難に合ったとき、前記通信機と交信し前記
GPSが検出した前記物件の現在位置を頼りに前記物件
を追跡すると共に、その状況を関連組織に連絡しつつ該
関連組織を統制する盗難物件早期発見回収管制手段を設
け、 前記盗難物件早期発見回収管制手段が前記盗難物件の現
在位置を発見したとき、該物件を盗難した盗難集団に対
して対応可能の警備手段を立てた上でその場に急行し前
記盗難物件を安全に回収する盗難物件回収手段を設け、 前記盗難物件回収手段が回収した物件を該物件の所有者
の手元まで回送し返還する盗難物件返還手段を設け、 各手段の実現に要した費用を支払い組織の円滑運用を図
る損害保険手段を設けたことを特徴とする盗難物件早期
発見回収システム。 - 【請求項2】 請求項1に記載の盗難物件早期発見回収
システムにおいて、前記盗難対策装置に、前記GPSが
有する衛星通信用のアンテナに関連して又は関連せず盗
難の予告信号を検出する予告信号検出手段を付属させた
ことを特徴とする盗難物件早期発見回収システム。 - 【請求項3】 請求項1に記載の盗難物件早期発見回収
システムにおいて、前記盗難対策装置には、前記パケッ
ト通信網を介して外部指令信号を入力し、盗難中である
旨の無線信号を出力する無線ブザーが付属されることを
特徴とする盗難物件早期発見回収システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001245053A JP2003058622A (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | 盗難物件早期発見回収システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001245053A JP2003058622A (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | 盗難物件早期発見回収システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003058622A true JP2003058622A (ja) | 2003-02-28 |
Family
ID=19074882
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001245053A Pending JP2003058622A (ja) | 2001-08-10 | 2001-08-10 | 盗難物件早期発見回収システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003058622A (ja) |
-
2001
- 2001-08-10 JP JP2001245053A patent/JP2003058622A/ja active Pending
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