JP2003056605A - ラチェットワンウェイクラッチ及びラチェットワンウェイクラッチを用いたステータ - Google Patents
ラチェットワンウェイクラッチ及びラチェットワンウェイクラッチを用いたステータInfo
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- JP2003056605A JP2003056605A JP2001245222A JP2001245222A JP2003056605A JP 2003056605 A JP2003056605 A JP 2003056605A JP 2001245222 A JP2001245222 A JP 2001245222A JP 2001245222 A JP2001245222 A JP 2001245222A JP 2003056605 A JP2003056605 A JP 2003056605A
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H41/00—Rotary fluid gearing of the hydrokinetic type
- F16H41/24—Details
- F16H2041/246—Details relating to one way clutch of the stator
Landscapes
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 爪部材が凹部に嵌合するときに発生する衝撃
を吸収し、振動や衝撃音を抑えたラチェットワンウェイ
クラッチを提供する。 【解決手段】 同軸上に配置された内輪2及び外輪3を
備え、内輪または外輪のうちの一方にトルクを伝達する
爪部材4及び爪部材を付勢する付勢部材5を配置し、他
方に爪部材が嵌合する凹部6を設けたラチェットワンウ
ェイクラッチにおいて、爪部材が凹部に嵌合する際に発
生する衝撃を吸収または緩衝するための衝撃吸収部材2
0,22,24が設けられていることを特徴とする。
を吸収し、振動や衝撃音を抑えたラチェットワンウェイ
クラッチを提供する。 【解決手段】 同軸上に配置された内輪2及び外輪3を
備え、内輪または外輪のうちの一方にトルクを伝達する
爪部材4及び爪部材を付勢する付勢部材5を配置し、他
方に爪部材が嵌合する凹部6を設けたラチェットワンウ
ェイクラッチにおいて、爪部材が凹部に嵌合する際に発
生する衝撃を吸収または緩衝するための衝撃吸収部材2
0,22,24が設けられていることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車、農機、建
機、工業機械などの変速機、特に車両等の自動変速機等
に使用され、バックストップなどの機能を果たすワンウ
ェイクラッチのうち、ロック機構にラチェットを用いた
ラチェットワンウェイクラッチ及び該ラチェットワンウ
ェイクラッチを用いたトルクコンバータ用のステータに
関する。
機、工業機械などの変速機、特に車両等の自動変速機等
に使用され、バックストップなどの機能を果たすワンウ
ェイクラッチのうち、ロック機構にラチェットを用いた
ラチェットワンウェイクラッチ及び該ラチェットワンウ
ェイクラッチを用いたトルクコンバータ用のステータに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動変速機に用いられるワンウ
ェイクラッチは、相対回転する外輪及び内輪を有し、外
輪と内輪との間でトルクを伝達するスプラグやローラな
どが外輪または内輪の軌道面に設けたカム面に噛み合う
ことで、一方向のみに回転トルクを伝達している。ま
た、逆方向では空転する構成となっている。
ェイクラッチは、相対回転する外輪及び内輪を有し、外
輪と内輪との間でトルクを伝達するスプラグやローラな
どが外輪または内輪の軌道面に設けたカム面に噛み合う
ことで、一方向のみに回転トルクを伝達している。ま
た、逆方向では空転する構成となっている。
【0003】このようなワンウェイクラッチの中で、外
輪と内輪との間でトルクを伝達するトルク伝達部材とし
てラチェット(爪部材)を用いたラチェットワンウェイ
クラッチがある。ラチェットワンウェイクラッチは、内
周にポケットを有する外輪と、外輪と同軸上に配置され
外周にノッチを有する内輪と、前記ポケットに収納され
内輪のノッチ(凹部)に嵌合してワンウェイクラッチを
ロック状態にし内輪と外輪との間でトルクを伝達させる
爪部材と、爪部材を内輪へ付勢する弾性体とによって構
成される。
輪と内輪との間でトルクを伝達するトルク伝達部材とし
てラチェット(爪部材)を用いたラチェットワンウェイ
クラッチがある。ラチェットワンウェイクラッチは、内
周にポケットを有する外輪と、外輪と同軸上に配置され
外周にノッチを有する内輪と、前記ポケットに収納され
内輪のノッチ(凹部)に嵌合してワンウェイクラッチを
ロック状態にし内輪と外輪との間でトルクを伝達させる
爪部材と、爪部材を内輪へ付勢する弾性体とによって構
成される。
【0004】以上の構成のラチェットワンウェイクラッ
チは、ワンウェイクラッチが一方向に回転すると、爪部
材が内輪の外周に対してフリーで摺動するので、外輪と
内輪とは相対的に空転する。次に、ワンウェイクラッチ
が他方向に回転しようとすると、爪部材がノッチに嵌合
し、ワンウェイクラッチがロックアップ状態になる。
チは、ワンウェイクラッチが一方向に回転すると、爪部
材が内輪の外周に対してフリーで摺動するので、外輪と
内輪とは相対的に空転する。次に、ワンウェイクラッチ
が他方向に回転しようとすると、爪部材がノッチに嵌合
し、ワンウェイクラッチがロックアップ状態になる。
【0005】近年では自動変速機を始めとする自動車部
品の小型化、軽量化、低コスト化に関する開発が盛んに
行われており、ワンウェイクラッチもその例外ではな
い。このような要求に応じるためラチェットワンウェイ
クラッチの使用が提案されている。
品の小型化、軽量化、低コスト化に関する開発が盛んに
行われており、ワンウェイクラッチもその例外ではな
い。このような要求に応じるためラチェットワンウェイ
クラッチの使用が提案されている。
【0006】クラッチのハブを外輪に用いた従来のラチ
ェットワンウェイクラッチは、同軸上に配置された内輪
及び外輪を有し、外輪の内周部分には爪部材が配置され
ていてガータースプリングに付勢される構成となってい
る。
ェットワンウェイクラッチは、同軸上に配置された内輪
及び外輪を有し、外輪の内周部分には爪部材が配置され
ていてガータースプリングに付勢される構成となってい
る。
【0007】ラチェットワンウェイクラッチは内輪と外
輪が所定方向に相対回転した場合は爪部材が内輪の外周
に設けられた凹部に嵌合してトルクを伝達し、所定方向
と反対の方向に相対回転した場合は空転する。一般的な
ラチェットワンウェイクラッチに関しては、例えば、米
国特許第5,853,073号明細書に詳細が述べられている。
輪が所定方向に相対回転した場合は爪部材が内輪の外周
に設けられた凹部に嵌合してトルクを伝達し、所定方向
と反対の方向に相対回転した場合は空転する。一般的な
ラチェットワンウェイクラッチに関しては、例えば、米
国特許第5,853,073号明細書に詳細が述べられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のような構成の従
来のラチェットワンウェイクラッチにおいては、その構
成上、爪部材が凹部に嵌合する際、噛合いにより生ずる
衝撃により打音などの衝撃音が発生することが避けられ
なかった。また、同様に、内輪側から駆動軸側へと衝撃
による振動が伝達される。例えば、車両に用いられた場
合、衝撃音や振動は乗員に不快感を与え、また振動はワ
ンウェイクラッチそのものの作動に悪影響を与える恐れ
がある。そこで、本発明は、爪部材が凹部に嵌合すると
きに発生する衝撃を吸収し、振動や衝撃音を抑えたラチ
ェットワンウェイクラッチを提供することを目的とす
る。
来のラチェットワンウェイクラッチにおいては、その構
成上、爪部材が凹部に嵌合する際、噛合いにより生ずる
衝撃により打音などの衝撃音が発生することが避けられ
なかった。また、同様に、内輪側から駆動軸側へと衝撃
による振動が伝達される。例えば、車両に用いられた場
合、衝撃音や振動は乗員に不快感を与え、また振動はワ
ンウェイクラッチそのものの作動に悪影響を与える恐れ
がある。そこで、本発明は、爪部材が凹部に嵌合すると
きに発生する衝撃を吸収し、振動や衝撃音を抑えたラチ
ェットワンウェイクラッチを提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のラチェットワンウェイクラッチは、同軸上
に配置された内輪及び外輪を備え、内輪または外輪のう
ちの一方にトルクを伝達する爪部材及び爪部材を付勢す
る付勢部材を配置し、他方に爪部材が嵌合する凹部を設
けたラチェットワンウェイクラッチにおいて、爪部材が
凹部に嵌合する際に発生する衝撃を吸収または緩衝する
ための衝撃吸収部材が設けられていることを特徴とす
る。
め、本発明のラチェットワンウェイクラッチは、同軸上
に配置された内輪及び外輪を備え、内輪または外輪のう
ちの一方にトルクを伝達する爪部材及び爪部材を付勢す
る付勢部材を配置し、他方に爪部材が嵌合する凹部を設
けたラチェットワンウェイクラッチにおいて、爪部材が
凹部に嵌合する際に発生する衝撃を吸収または緩衝する
ための衝撃吸収部材が設けられていることを特徴とす
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明では爪部材が凹部に嵌合す
る際に発生する衝撃を吸収または緩衝するための衝撃吸
収部材を設けた。衝撃吸収部材は弾性部材であり、以下
のように配置する。
る際に発生する衝撃を吸収または緩衝するための衝撃吸
収部材を設けた。衝撃吸収部材は弾性部材であり、以下
のように配置する。
【0011】衝撃吸収部材を凹部に設ける。衝撃吸収部
材は、内輪と駆動軸との間に設ける。また、内輪と駆動
軸とはスプラインにより嵌合しており、衝撃吸収部材
は、スプラインに設けられる。
材は、内輪と駆動軸との間に設ける。また、内輪と駆動
軸とはスプラインにより嵌合しており、衝撃吸収部材
は、スプラインに設けられる。
【0012】
【実施例】以下、添付図面を用いて本発明を詳細に説明
する。尚、図面において同一部分は同一符号で示してあ
る。また、各実施例は本発明を例示として説明するもの
であり、本発明を限定するものではないことは言うまで
もない。
する。尚、図面において同一部分は同一符号で示してあ
る。また、各実施例は本発明を例示として説明するもの
であり、本発明を限定するものではないことは言うまで
もない。
【0013】図1は、本発明のラチェットワンウェイク
ラッチを用いたトルクコンバータ用のステータの正面図
であり、図2は、図1のZ−O−Z線に沿った断面図で
ある。ステータ1は羽根車7の内周に配置した外輪3
と、外輪3と同軸上に配置された内輪2とを有する。外
輪3の内周には第1ポケット15及び第2ポケット16
が設けられ、第1ポケット15内にはラチェット、すな
わち爪部材4が、また第2ポケット16には爪部材4を
斜め内径方向に付勢する付勢スプリング5を配置する。
一方、内輪2の外周には爪部材4が嵌合する凹部6を形
成する。
ラッチを用いたトルクコンバータ用のステータの正面図
であり、図2は、図1のZ−O−Z線に沿った断面図で
ある。ステータ1は羽根車7の内周に配置した外輪3
と、外輪3と同軸上に配置された内輪2とを有する。外
輪3の内周には第1ポケット15及び第2ポケット16
が設けられ、第1ポケット15内にはラチェット、すな
わち爪部材4が、また第2ポケット16には爪部材4を
斜め内径方向に付勢する付勢スプリング5を配置する。
一方、内輪2の外周には爪部材4が嵌合する凹部6を形
成する。
【0014】羽根車7の内周側部分14は外輪3の外周
及び側面と接して、ブシュの機能を有しており、軸受と
して機能すると共に、爪部材4及び付勢スプリング5を
軸方向で支持している。また、内周部分14と外輪3と
の間にはスプリング8が介在している。内周部分14に
は凸部9を、また外輪3の外周部分には凹部10を形成
し、隙間11を介して凹部10が凸部9を覆い、スプリ
ング8が凸部9を凹部10の片側に押圧するようになっ
ている。この構成をとることによって爪部材4が内輪2
外周の凹部6に嵌合したときの衝撃をスプリング8が吸
収し、またスプリング8の収縮範囲内で、凸部9と凹部
10とが嵌合することで各部材間の相対回動を制限して
スプリング8のへたりや破損を防止する仕組みになって
いる。
及び側面と接して、ブシュの機能を有しており、軸受と
して機能すると共に、爪部材4及び付勢スプリング5を
軸方向で支持している。また、内周部分14と外輪3と
の間にはスプリング8が介在している。内周部分14に
は凸部9を、また外輪3の外周部分には凹部10を形成
し、隙間11を介して凹部10が凸部9を覆い、スプリ
ング8が凸部9を凹部10の片側に押圧するようになっ
ている。この構成をとることによって爪部材4が内輪2
外周の凹部6に嵌合したときの衝撃をスプリング8が吸
収し、またスプリング8の収縮範囲内で、凸部9と凹部
10とが嵌合することで各部材間の相対回動を制限して
スプリング8のへたりや破損を防止する仕組みになって
いる。
【0015】尚、ステータ1の外輪3の内周に応力分散
手段12としての凹部を設けた。この応力分散手段12
は、半径方向断面でほぼ半円形状をしており、曲面によ
って形成されている。スプリング8は、不図示の治具を
用いて組み付け窓17を介してラチェットワンウェイク
ラッチに組みつけられる。また、内輪2の内周には後述
の駆動軸と連結するためのスプライン18が設けられて
いる。
手段12としての凹部を設けた。この応力分散手段12
は、半径方向断面でほぼ半円形状をしており、曲面によ
って形成されている。スプリング8は、不図示の治具を
用いて組み付け窓17を介してラチェットワンウェイク
ラッチに組みつけられる。また、内輪2の内周には後述
の駆動軸と連結するためのスプライン18が設けられて
いる。
【0016】(第1実施例)図3乃至図5は、本発明の
第1実施例の詳細を示している。図3は、第1実施例に
使用する弾性部材の正面図であり、図4は、図3の弾性
部材の断面図であり、図5は、図3の弾性部材を駆動軸
に嵌合した状態を示す軸方向断面図である。
第1実施例の詳細を示している。図3は、第1実施例に
使用する弾性部材の正面図であり、図4は、図3の弾性
部材の断面図であり、図5は、図3の弾性部材を駆動軸
に嵌合した状態を示す軸方向断面図である。
【0017】図3及び図4から分かるように、衝撃吸収
部材、すなわち弾性部材20は、断面がほぼ円形で、全
体としてほぼ環状の部材である。所定の弾性を有するゴ
ム等の材料から作られている。図5は、弾性部材21の
装着状態を説明している。
部材、すなわち弾性部材20は、断面がほぼ円形で、全
体としてほぼ環状の部材である。所定の弾性を有するゴ
ム等の材料から作られている。図5は、弾性部材21の
装着状態を説明している。
【0018】図5に示すように、駆動軸21は、スプラ
イン18により内輪2に嵌合している。弾性部材20
は、軸方向位置を固定するため駆動軸21の外周面に設
けた環状の溝26に嵌合して、内輪2の軸方向一端部に
位置する。すなわち、内輪2のスプライン18と駆動軸
21の外周面との間に嵌合している。この構成により、
爪部材4が、凹部6に嵌合する際に発生する衝撃は、弾
性部材20に吸収または緩衝され、駆動軸21に伝達す
ることを防止できる。
イン18により内輪2に嵌合している。弾性部材20
は、軸方向位置を固定するため駆動軸21の外周面に設
けた環状の溝26に嵌合して、内輪2の軸方向一端部に
位置する。すなわち、内輪2のスプライン18と駆動軸
21の外周面との間に嵌合している。この構成により、
爪部材4が、凹部6に嵌合する際に発生する衝撃は、弾
性部材20に吸収または緩衝され、駆動軸21に伝達す
ることを防止できる。
【0019】尚、図5では、内輪2の軸方向の一端にの
み弾性部材20を介装しているが、両端に設けることも
できる。そのようにすることで、衝撃吸収機能が更に向
上する。
み弾性部材20を介装しているが、両端に設けることも
できる。そのようにすることで、衝撃吸収機能が更に向
上する。
【0020】(第2実施例)図6は、第2実施例のラチ
ェットワンウェイクラッチの部分正面図であり、図7
は、第2実施例のラチェットワンウェイクラッチの部分
上面図である。第2実施例では、弾性部材22は、環状
の部材ではなく、図7に示すように、断面ほぼ円形の柱
状の部材である。弾性部材は、第1実施例と同様にゴム
などで作られているが、比較的柔らかめの合成樹脂など
でもよい。
ェットワンウェイクラッチの部分正面図であり、図7
は、第2実施例のラチェットワンウェイクラッチの部分
上面図である。第2実施例では、弾性部材22は、環状
の部材ではなく、図7に示すように、断面ほぼ円形の柱
状の部材である。弾性部材は、第1実施例と同様にゴム
などで作られているが、比較的柔らかめの合成樹脂など
でもよい。
【0021】衝撃吸収部材、すなわち弾性部材22は、
凹部6内に設けられ、弾性部材22が嵌合できる大きさ
で穿設されたポケット23に収容されている。図6及び
図7に示すように、各凹部6に1個の弾性部材22を配
置する。すなわち、凹部6の数と弾性部材22の数とは
同一であるが、必要に応じて弾性部材22の数を減少さ
せることもできる。つまり、すべての凹部6に弾性部材
22を配置するのではなく、所定間隔で隔置することも
できる。
凹部6内に設けられ、弾性部材22が嵌合できる大きさ
で穿設されたポケット23に収容されている。図6及び
図7に示すように、各凹部6に1個の弾性部材22を配
置する。すなわち、凹部6の数と弾性部材22の数とは
同一であるが、必要に応じて弾性部材22の数を減少さ
せることもできる。つまり、すべての凹部6に弾性部材
22を配置するのではなく、所定間隔で隔置することも
できる。
【0022】弾性部材22の軸方向長さは、図7から分
かるように、凹部6、すなわち内輪2の軸方向長さの約
1/3であるが、内輪2の軸方向の全幅と同じ長さにす
ることもできる。このような構成により、爪部材4が凹
部6に嵌合すると、爪部材4の先端が弾性部材22によ
り当接することで衝撃を吸収または緩衝することができ
る。
かるように、凹部6、すなわち内輪2の軸方向長さの約
1/3であるが、内輪2の軸方向の全幅と同じ長さにす
ることもできる。このような構成により、爪部材4が凹
部6に嵌合すると、爪部材4の先端が弾性部材22によ
り当接することで衝撃を吸収または緩衝することができ
る。
【0023】(第3実施例)図8は、第3実施例のラチ
ェットワンウェイクラッチの部分正面図であり、図9
は、第3実施例のラチェットワンウェイクラッチの部分
正面図であり、衝撃を吸収した状態を示しており、図1
0は、第3実施例のラチェットワンウェイクラッチの部
分上面図である。
ェットワンウェイクラッチの部分正面図であり、図9
は、第3実施例のラチェットワンウェイクラッチの部分
正面図であり、衝撃を吸収した状態を示しており、図1
0は、第3実施例のラチェットワンウェイクラッチの部
分上面図である。
【0024】衝撃吸収部材、すなわち弾性部材24は、
駆動軸21のスプライン19の山部に穿設されたポケッ
ト25内に収容されている。図8−10に示すように、
スプライン19の各山に1個の弾性部材24を配置す
る。すなわち、スプライン19の山の数と弾性部材24
の数とは同一であるが、必要に応じて弾性部材24の数
を減少させることもできる。つまり、すべての山に弾性
部材24を配置するのではなく、所定間隔で隔置するこ
ともできる。
駆動軸21のスプライン19の山部に穿設されたポケッ
ト25内に収容されている。図8−10に示すように、
スプライン19の各山に1個の弾性部材24を配置す
る。すなわち、スプライン19の山の数と弾性部材24
の数とは同一であるが、必要に応じて弾性部材24の数
を減少させることもできる。つまり、すべての山に弾性
部材24を配置するのではなく、所定間隔で隔置するこ
ともできる。
【0025】また、弾性部材24の軸方向長さは、図1
0から分かるように、スプライン19の山の軸方向長さ
の約1/2であるが、山の軸方向の全幅と同じ長さにす
ることもできる。また、弾性部材24は、内輪2のスプ
ライン18側に設けることもできる。また、弾性部材2
4は、第2実施例と同様に、断面ほぼ円形の柱状の部材
である。弾性部材24は、第1及び第2実施例と同様に
ゴムなどで作られているが、比較的柔らかめの合成樹脂
などでもよい。
0から分かるように、スプライン19の山の軸方向長さ
の約1/2であるが、山の軸方向の全幅と同じ長さにす
ることもできる。また、弾性部材24は、内輪2のスプ
ライン18側に設けることもできる。また、弾性部材2
4は、第2実施例と同様に、断面ほぼ円形の柱状の部材
である。弾性部材24は、第1及び第2実施例と同様に
ゴムなどで作られているが、比較的柔らかめの合成樹脂
などでもよい。
【0026】図8は、内輪2の凹部6に対して、爪部材
4がまだ完全に嵌合していない状態を示している。この
とき、内輪2のスプライン18と駆動軸21のスプライ
ン19とは、図で左側の側面で接触しており、その反対
側に配置された弾性部材24はまだ潰れていない。この
状態から、図9に示す状態、すなわち爪部材4が凹部6
に対して完全に嵌合すると、その衝撃により、スプライ
ン18と19とは相対的に移動し、図で右方向の側面で
互いに接触する。このとき、弾性部材24が潰れて衝撃
を吸収する。
4がまだ完全に嵌合していない状態を示している。この
とき、内輪2のスプライン18と駆動軸21のスプライ
ン19とは、図で左側の側面で接触しており、その反対
側に配置された弾性部材24はまだ潰れていない。この
状態から、図9に示す状態、すなわち爪部材4が凹部6
に対して完全に嵌合すると、その衝撃により、スプライ
ン18と19とは相対的に移動し、図で右方向の側面で
互いに接触する。このとき、弾性部材24が潰れて衝撃
を吸収する。
【0027】以上説明した、本発明の各実施例では、内
輪2側に凹部を設け、外輪3側に爪部材を設けたら、こ
れは逆の構成とすることももちろん可能である。すなわ
ち、内輪2に爪部材とそれを収容するポケットを設け、
外輪3に凹部を設けることもできる。その場合、第2実
施例で内輪側の凹部に設けた弾性部材が外輪側の凹部に
配置されることは言うまでもない。また、第3実施例で
は内輪側のスプライン18にポケットを設け、そこに弾
性部材24を配置することもできる。
輪2側に凹部を設け、外輪3側に爪部材を設けたら、こ
れは逆の構成とすることももちろん可能である。すなわ
ち、内輪2に爪部材とそれを収容するポケットを設け、
外輪3に凹部を設けることもできる。その場合、第2実
施例で内輪側の凹部に設けた弾性部材が外輪側の凹部に
配置されることは言うまでもない。また、第3実施例で
は内輪側のスプライン18にポケットを設け、そこに弾
性部材24を配置することもできる。
【0028】
【発明の効果】以上説明した本発明のラチェットワンウ
ェイクラッチ及びそれを用いたステータは、以下のよう
な効果を奏する。本発明の構成によれば、ラチェットワ
ンウェイクラッチにおいて爪部材が凹部に嵌合するとき
に発生する衝撃を吸収し、振動や衝撃音を抑えることが
できる。
ェイクラッチ及びそれを用いたステータは、以下のよう
な効果を奏する。本発明の構成によれば、ラチェットワ
ンウェイクラッチにおいて爪部材が凹部に嵌合するとき
に発生する衝撃を吸収し、振動や衝撃音を抑えることが
できる。
【図1】本発明のラチェットワンウェイクラッチを用い
たステータの正面図である。
たステータの正面図である。
【図2】図1のZ−O−Z線に沿った断面図である。
【図3】第1実施例に使用する弾性部材の正面図であ
る。
る。
【図4】図3の弾性部材の断面図である。
【図5】図3の弾性部材を駆動軸に嵌合した状態を示す
軸方向断面図である。
軸方向断面図である。
【図6】第2実施例のラチェットワンウェイクラッチの
部分正面図である。
部分正面図である。
【図7】第2実施例のラチェットワンウェイクラッチの
部分上面図である。
部分上面図である。
【図8】第3実施例のラチェットワンウェイクラッチの
部分正面図である。
部分正面図である。
【図9】第3実施例のラチェットワンウェイクラッチの
部分正面図であり、衝撃を吸収した状態を示している。
部分正面図であり、衝撃を吸収した状態を示している。
【図10】第3実施例のラチェットワンウェイクラッチ
の部分上面図である。
の部分上面図である。
1 ステータ
2 内輪
3 外輪
4 爪部材
5 付勢スプリング
6 凹部
15 第1ポケット
16 第2ポケット
18,19 スプライン
20,22,24 弾性部材
Claims (5)
- 【請求項1】 同軸上に配置された内輪及び外輪を備
え、前記内輪または外輪のうちの一方にトルクを伝達す
る爪部材及び前記爪部材を付勢する付勢部材を配置し、
他方に前記爪部材が嵌合する凹部を設けたラチェットワ
ンウェイクラッチにおいて、 前記爪部材が前記凹部に嵌合する際に発生する衝撃を吸
収または緩衝するための衝撃吸収部材が設けられている
ことを特徴とするラチェットワンウェイクラッチ。 - 【請求項2】 前記衝撃吸収部材は前記凹部に設けられ
ていることを特徴とする請求項1に記載のラチェットワ
ンウェイクラッチ。 - 【請求項3】 前記衝撃吸収部材は、前記内輪と駆動軸
との間に設けられていることを特徴とする請求項1に記
載のラチェットワンウェイクラッチ。 - 【請求項4】 前記内輪と駆動軸とはスプラインを介し
て嵌合しており、前記衝撃吸収部材は、前記スプライン
に設けられていることを特徴とする請求項3に記載のラ
チェットワンウェイクラッチ。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
ラチェットワンウェイクラッチを用いたステータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001245222A JP2003056605A (ja) | 2001-08-13 | 2001-08-13 | ラチェットワンウェイクラッチ及びラチェットワンウェイクラッチを用いたステータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001245222A JP2003056605A (ja) | 2001-08-13 | 2001-08-13 | ラチェットワンウェイクラッチ及びラチェットワンウェイクラッチを用いたステータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003056605A true JP2003056605A (ja) | 2003-02-26 |
Family
ID=19075015
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001245222A Pending JP2003056605A (ja) | 2001-08-13 | 2001-08-13 | ラチェットワンウェイクラッチ及びラチェットワンウェイクラッチを用いたステータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003056605A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2001-08-13 JP JP2001245222A patent/JP2003056605A/ja active Pending
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