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JP2003055661A - 重合性液晶組成物及びこれを用いた光学異方体 - Google Patents

重合性液晶組成物及びこれを用いた光学異方体

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Publication number
JP2003055661A
JP2003055661A JP2001249007A JP2001249007A JP2003055661A JP 2003055661 A JP2003055661 A JP 2003055661A JP 2001249007 A JP2001249007 A JP 2001249007A JP 2001249007 A JP2001249007 A JP 2001249007A JP 2003055661 A JP2003055661 A JP 2003055661A
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JP
Japan
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liquid crystal
group
compound
polymerizable liquid
crystal composition
Prior art date
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Application number
JP2001249007A
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Inventor
Shiyoutaku Ri
承澤 李
Yoshiyuki Ono
善之 小野
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd filed Critical Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
Priority to JP2001249007A priority Critical patent/JP4929546B2/ja
Publication of JP2003055661A publication Critical patent/JP2003055661A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K19/00Liquid crystal materials
    • C09K19/04Liquid crystal materials characterised by the chemical structure of the liquid crystal components, e.g. by a specific unit
    • C09K2019/0444Liquid crystal materials characterised by the chemical structure of the liquid crystal components, e.g. by a specific unit characterized by a linking chain between rings or ring systems, a bridging chain between extensive mesogenic moieties or an end chain group
    • C09K2019/0448Liquid crystal materials characterised by the chemical structure of the liquid crystal components, e.g. by a specific unit characterized by a linking chain between rings or ring systems, a bridging chain between extensive mesogenic moieties or an end chain group the end chain group being a polymerizable end group, e.g. -Sp-P or acrylate

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  • Liquid Crystal (AREA)
  • Polarising Elements (AREA)
  • Liquid Crystal Substances (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ネマチック相を示す温度範囲が広く、且つ2
5℃以下の温度域においてもネマチック相を示し、併用
する他の重合性を有する液晶性化合物との相溶性に優れ
た、重合性を有する液晶性化合物を含有する重合性液晶
組成物を提供する。 【解決手段】 2以上の環構造を有する液晶性骨格と、
[式中、P1は重合性官能基、S1はエチレン基又はプロ
ピレン基、Sはエステル結合又はエーテル結合、mは
1又は2、Sは−(CH2V−、−(CH2−O
−C(=O)−等(Vは1〜20)で表わされる連結
鎖、A1及びE1は炭化水素環又はヘテロ環を表わす。た
だし、E1は、液晶性骨格に含まれる環である。D1は、
−C(=O)−O−(CH2−O−、−O(CH2
−O−C(=O)−等(wは1〜15)で表わされる
連結鎖を表わす。]で表わされる部分構造を有する化合
物を含有する重合性液晶組成物、及びこれを用いた光学
異方体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学フィルム、位
相差板、偏光板、偏光プリズム、各種光フィルター等の
光学異方体、光導波路、圧電素子、非線形光学素子、コ
レステリック液晶相等の選択反射を利用した液晶顔料、
液晶−樹脂複合ディスプレー、ホログラフィック液晶デ
ィスプレー、高分子安定化液晶(強誘電性液晶、反強誘
電性液晶)ディスプレー、光ファイバー等の被覆剤など
として有用な重合性を有する液晶性化合物を含有する重
合性液晶組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】重合性官能基を有する液晶性化合物(以
下、重合性液晶化合物という。)又はこのような化合物
を含有する重合性液晶組成物を、液晶状態で配向させた
後、その状態で紫外線等の活性エネルギー線を照射する
と、液晶分子の配向状態構造を固定化した高分子を作製
することができる。このようにして得られた高分子は、
屈折率、誘電率、磁化率、弾性率、熱膨張率等の物理的
性質の異方性を有しているので、例えば、位相差板、偏
光板、偏光プリズム、導波路、圧電素子、非線形光学素
子、各種光フィルター、コレステリック液晶相等の選択
反射を利用した顔料、光ファイバー等の被覆剤として応
用可能である。
【0003】このような用途に用いる重合性液晶組成物
として、特開平8−3111号公報には、1分子中に
(メタ)アクリル基を1個有する液晶性化合物を含有す
る重合性液晶組成物が開示されている。該公報に開示さ
れた重合性液晶組成物は、室温で液晶性を示すという特
徴を有するものの、単官能化合物であることから、重合
させた場合多官能化合物のように網状構造を形成するこ
とができず、得られる重合物の強度が劣る。また、単官
能化合物は、重合によって分子鎖が成長していくが、丁
度光散乱源となりやすい大きさで成長がとまってしまう
ことが多い。そのため、得られる重合物の機械的強度や
透明性が不十分であるという問題点があった。
【0004】一方、特表平6−507987号公報(米
国特許第5871665号明細書)、特表平8−277
247号公報、特開平10−310612号公報(欧州
特許公開第869112号公報)、特表平10−509
726号公報、特表平11−513360号公報(米国
特許第5833880号明細書)、ドイツ国公開特許第
4226994号公報、イギリス国公開特許第2306
470号公報及び国際特許出願公開第98/23580
号明細書などには、1分子中に(メタ)アクリル基の如
き重合性官能基を2個有する液晶性化合物及びそのよう
な化合物を含有する重合性液晶組成物が開示されてい
る。これらの公報に記載の化合物は、少なくとも一方の
重合性官能基がアルキレンオキシ基の如き連結鎖を介し
て連結鎖中の環Aと結合し、この環Aが、直接、あるい
は、エーテル結合、チオエーテル結合、アルキレン基、
オキシアルキレン基、アルキレンオキシ基、カルボニル
基、エステル結合、チオエステル結合、ビニル基、ビニ
ルカルボニルオキシ基、ビニルアルレン基、アルキレン
ビニル基、メチルイミノ基、アゾ基又はアミド基を介し
て、別のメソゲン中の環Eと結合した部分構造を有する
ものである。
【0005】中でも、環に置換基を有しない化合物は、
ネマチック相を示す下限温度が100度以上であるが、
環にフッ素原子、メチル基、メトキシ基、メチルカルボ
ニル基等の置換基を有する化合物の中には、ネマチック
相を示す温度の下限が、60度前後のものが開示されて
いる。
【0006】一般に、重合性液晶組成物は、液晶分子を
均一に配向させた後、液晶状態を保持したまま紫外線な
どのエネルギー線を照射することで光重合させ、均一な
配向状態を半永久的に固定する。そのためネマチック相
を示す下限温度が室温よりも高いと、液晶状態に保持し
たまま均一な配向を得るために加温する必要があり、こ
の加温が原因で、エネルギー線による光重合だけでな
く、意図しない熱重合も誘起されて、液晶分子の均一な
配向状態が失われ、所望する配向状態とは異なる不均一
な配向状態が固定化されてしまうという問題点がある。
そのためこれらの材料を用いて、熱重合を誘起しない温
度範囲であり、かつ、作業性に優れている室温〜40度
の程度でネマチック相を示す重合性液晶組成物を調製す
るには、多くの種類の液晶化合物を併用しなければなら
ないという問題点があった。
【0007】さらに、特開平9−40585号公報(米
国特許第5800733号明細書)及び特開平9−52
857号公報(欧州特許第755915号公報)には、
2つの架橋性中間相(液晶相)形成性残基が6員環の
1,2−位に結合した構造を有する化合物が開示されて
いる。ここでは、ネマチック相は示さずにスメクチック
A相のみを示す化合物が開示されているが、スメクチッ
クA相は、粘度が高く、配向性が悪いという問題点があ
る。さらにまた、「リキッドクリスタルズ」(第24
巻、第3号、第375〜379頁、1998年)には、
目的化合物である分子の末端に2−(アルケニルオキシ
フェニルオキシ)−5−(ヒドロチオアルキレンオキシ
フェニルオキシ)トルエンを合成した際に生じる不純物
として、この化合物のヒドロチオ基と、4−ヒドロチオ
アルキレンオキシ安息香酸とが結合した構造を有する化
合物が記載されている。しかしながら、この文献には、
不純物として特定されたことが開示されているに過ぎ
ず、不純物として特定された化合物の重合性液晶組成物
への使用可能性については、全く論じられていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、ネマチック相を示す温度範囲が広く、且つ
25度以下の温度域においてもネマチック相を示し、併
用する他の重合性を有する液晶性化合物との相溶性に優
れた、重合性を有する液晶性化合物を含有する重合性液
晶組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は上記課題
を解決するために、(A) 2以上の環構造を有する液
晶性骨格と、一般式
【0009】
【化5】 [式中、P1は、重合性官能基を表わす。S1は、エチレ
ン基又はプロピレン基を表し、Sはエステル結合又は
エーテル結合を表し、mは1又は2を表し、Sは−
(CH2V−、−(CH2VO−、−(CH2−O
−C(=O)−又は−(CH2−C(=O)−O−
(Vは、1〜20の整数を表わす。)で表わされる連結
鎖を表し、A1及びE1は、おのおの独立的に、炭化水素
環又はヘテロ環を表わす。ただし、E1は、液晶性骨格
に含まれる環である。D1は、−C(=O)−O−(C
2−O−、−O(CH2−O−C(=O)−、
−O−(CH2−O−又は−O−C(=O)−(C
2−C(=O)−O− (wは、1〜15の整数
を表わす。)で表わされる連結鎖を表わす。]で表わさ
れる部分構造を有する化合物(c1)を含有する重合性
液晶組成物を提供する。
【0010】また、本発明は、上記(A)に記載の重合
性液晶組成物の重合体から構成される光学異方体を提供
する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の重合性液晶組成物に使用
する化合物(c1)は、具体的には、一般式(c2)で
表わされる化合物であることが好ましい。
【0012】
【化6】
【0013】[式中、P2及びP3は、おのおの独立的
に、(メタ)アクリロイルオキシ基、(メタ)アクリル
アミド基、ビニル基、エポキシ基、メルカプト基、ビニ
ルオキシ基及びマレイミド基からなる群から選ばれる重
合性官能基を表わす。S及びS は、おのおの独立的
にエチレン基又はプロピレン基を表し、S及びS
エステル結合又はエーテル結合を表し、m及びnは0〜
2の整数を表し、且つm+nは1〜4の整数を表す。S
及びSは−(CH2V−、−(CH2VO−、−
(CH2−O−C(=O)−又は−(CH2−C
(=O)−O−(Vは、1〜20の整数を表わす。)で
表わされる連結鎖を表し、A2、A3、E2、F1及びG1
は、おのおの独立的に、
【0014】
【化7】 (式中、pは1〜4の整数を表わす。)からなる群から
選ばれる環構造を表わす。D2及びD3は、おのおの独立
的に、−C(=O)−O−(CH2m−O−、−O(C
2m−O−C(=O)−、−O−(CH2m−O、−
O−C(=O)−(CH2m−C(=O)−O− (m
は、1〜15の整数を表わす。)からなる群から選ばれ
る連結鎖を表わす。Y1及びY2は、おのおの独立的に、
単結合、−CH2CH2−、−CH2O−、−OCH2
、−C(=O)O−、−OC(=O)−、−C≡C
−、−CH=CH−、−CF=CF−、−(CH2
4−、−CH2CH2CH2O− 、 −OCH2CH2CH2
−、−CH=CH−CH2CH2−、−CH2CH2−CH
=CH−、−CH=CH−C(=O)O−及び−OC
(=O)−CH=CH−からなる群から選ばれる連結基
を表わす。rは、0〜3の整数を表わし、qは0又は1
を表わす。]
【0015】本発明の液晶性を有する重合性液晶組成物
に用いる化合物(c1)及び一般式(c2)で表わされ
る化合物において、重合性官能基は、ラジカル重合、カ
チオン重合、アニオン重合の如き重合反応可能なもので
あれば、特に制限はないが、紫外線、電子線、α線、β
線、ガンマ線のような電離放射線、マイクロ波、高周波
活性光線の如き活性エネルギー線の照射によって重合す
る官能基が特に好ましい。
【0016】重合性官能基としては、例えば、(メタ)
アクリロイルオキシ基、(メタ)アクリルアミド基、ビ
ニル基、エポキシ基、エチニル基、メルカプト基、ビニ
ルオキシ基、マレイミド基、ビニルケトン基などが挙げ
られるが、これらの中でも、(メタ)アクリロイルオキ
シ基、ビニル基、エポキシ基、メルカプト基又はビニル
オキシ基が好ましく、(メタ)アクリロイルオキシ基、
ビニル基、エポキシ基、ビニルオキシ基が特に好まし
く、(メタ)アクリロイルオキシ基が更に好ましい。
【0017】化合物(c1)中のS、一般式(c2)
で表わされる化合物中のS及びS は、おのおの前述
に定義した連結鎖を表わすが、vは2〜18の範囲のも
のが好ましく、4〜10の範囲のものが特に好ましい。
【0018】化合物(c1)において、A1及びE1は、
おのおの独立的に、脂肪族炭化水素環、芳香族炭化水素
環の如き炭化水素環、又は、複素環の如きヘテロ環を表
わす。これらの環は、6員環あるいは、6員環同士の縮
合環であることが好ましい。また、環上の水素原子は、
フッ素原子、塩素原子の如きハロゲン原子、メチル基の
如き低級アルキル基、メトキシ基の如き低級アルコキシ
ル基などの置換基で置換されていてもよい。また、E1
は、液晶性骨格に含まれる環である。さらに、化合物
(c1)における液晶性骨格は、炭化水素環及び/又は
ヘテロ環の如き環構造を2以上、好ましくは2〜6個有
するものである。そのような液晶性骨格としては、上記
一般式(c2)における一般式 −E−(Y−F)
−Y−G− で表わされる液晶性骨格が好まし
い。
【0019】化合物(c1)において、A1及びE1は、
中でも、
【0020】
【化8】 (式中、pは1〜4の整数を表わす。)からなる群から
選ばれる環構造であることが好ましい。
【0021】また、化合物(c1)中のA1及びE1や、
前述に定義した環構造を表す、一般式(c2)で表わさ
れる化合物中のA2、A3、E2、F1及びG1は、中で
も、
【0022】
【化9】 であることが特に好ましい。
【0023】化合物(c1)中のD1や、一般式(c
2)で表わされる化合物中のD2及びD 3は、前述に定義
した連結鎖を表すが、中でも、−C(=O)−O−(C
2m−O−又は−O−(CH2m−O−C(=O)−
が特に好ましい。なお、mは2〜12の範囲のものが好
ましく、4〜10の範囲のものが特に好ましい。
【0024】液晶性骨格の例である一般式 −E
(Y−F)−Y−G− で表わされる構造とし
ては、例えば、以下の式(a1)〜(a447)で表わさ
れるような構造を挙げることができる。
【0025】
【化10】
【0026】
【化11】
【0027】
【化12】
【0028】
【化13】
【0029】
【化14】
【0030】
【化15】
【0031】
【化16】
【0032】
【化17】
【0033】
【化18】
【0034】
【化19】
【0035】
【化20】
【0036】
【化21】
【0037】
【化22】
【0038】
【化23】
【0039】
【化24】
【0040】
【化25】
【0041】
【化26】
【0042】
【化27】
【0043】
【化28】
【0044】
【化29】
【0045】
【化30】
【0046】
【化31】
【0047】
【化32】
【0048】
【化33】
【0049】
【化34】
【0050】
【化35】
【0051】
【化36】
【0052】
【化37】
【0053】
【化38】
【0054】
【化39】
【0055】
【化40】
【0056】
【化41】
【0057】
【化42】
【0058】(式(a1)〜(a447)中の芳香環、
脂環、複素環及び縮合環は、シアノ基、ハロゲン原子、
炭素原子数1〜7のアルキル基、アルコキシ基及びアル
カノイル基からなる群から選ばれる一つ以上の置換基で
置換されていても良い。)
【0059】一般式(c2)で表わされる化合物の中で
も、一般式(c3)
【化43】
【0060】(式中、Xは、水素原子又はメチル基を表
わし、dは、2又は3の整数を表わし、fは、1〜20
の整数を表わし、qは、1〜15の整数を表わす。ま
た、それぞれの1,4−フェニレン基は、おのおの独立
的に、シアノ基、ハロゲン原子、炭素原子数1〜7のア
ルキル基、アルコキシ基及びアルカノイル基からなる群
から選ばれる一つ以上の置換基で置換されていても良
い。)で表わされる重合性液晶化合物、一般式(c4)
【0061】
【化44】
【0062】(式中、Xは、水素原子又はメチル基を表
わし、dは、2又は3の整数を表わし、fは、1〜20
の整数を表わし、qは、1〜15の整数を表わす。ま
た、それぞれの1,4−フェニレン基は、おのおの独立
的に、シアノ基、ハロゲン原子、炭素原子数1〜7のア
ルキル基、アルコキシ基及びアルカノイル基からなる群
から選ばれる一つ以上の置換基で置換されていても良
い。)で表わされる重合性液晶化合物、一般式(c5)
【0063】
【化45】
【0064】(式中、Xは、水素原子又はメチル基を表
わし、dは、2又は3の整数を表わし、fは、1〜20
の整数を表わし、qは、1〜15の整数を表わす。ま
た、それぞれの1,4−フェニレン基は、おのおの独立
的に、シアノ基、ハロゲン原子、炭素原子数1〜7のア
ルキル基、アルコキシ基及びアルカノイル基からなる群
から選ばれる一つ以上の置換基で置換されていても良
い。)で表わされる重合性液晶化合物、一般式(c6)
【0065】
【化46】
【0066】(式中、Xは、水素原子又はメチル基を表
わし、dは、2又は3の整数を表わし、fは、1〜20
の整数を表わし、qは、1〜15の整数を表わす。ま
た、それぞれの1,4−フェニレン基は、おのおの独立
的に、シアノ基、ハロゲン原子、炭素原子数1〜7のア
ルキル基、アルコキシ基及びアルカノイル基からなる群
から選ばれる一つ以上の置換基で置換されていても良
い。)で表わされる重合性液晶化合物が特に好ましい。
【0067】本発明の化合物の好ましい例として、(メ
タ)アクリレート化合物を挙げてきたが、反応性基とし
てエポキシ基を有する化合物又はビニルオキシ基を有す
る化合物も好ましい。そのような化合物としては、例え
ば、以下の一般式(c7)又は(c8)で表わされる化
合物等を挙げることができる。
【0068】
【化47】
【0069】(式中、dは、2又は3の整数を表わし、
fは、1〜20の整数を表わし、qは、1〜15の整数
を表わす。また、それぞれの1,4−フェニレン基は、
おのおの独立的に、シアノ基、ハロゲン原子、炭素原子
数1〜7のアルキル基、アルコキシ基及びアルカノイル
基からなる群から選ばれる一つ以上の置換基で置換され
ていても良い。)
【0070】
【化48】
【0071】(式中、dは、2又は3の整数を表わし、
fは、1〜20の整数を表わし、qは、1〜15の整数
を表わす。また、それぞれの1,4−フェニレン基は、
おのおの独立的に、シアノ基、ハロゲン原子、炭素原子
数1〜7のアルキル基、アルコキシ基及びアルカノイル
基からなる群から選ばれる一つ以上の置換基で置換され
ていても良い。) 以上、本発明の化合物の好ましい例を挙げたが、一般式
(c3)で表わされる化合物は、例えば、以下の方法に
より、合成することができる。
【0072】
【化49】
【0073】(式中、X、d、f及びqは、一般式(c
3)の場合と同じ内容を表わす。また、DCCは、ジシ
クロヘキシルカルボジイミドを表わす。) 即ち、一般式(c9)で表わされるアルコール誘導体
と、これに対し2当量の一般式(c10)で表わされる
カルボン酸誘導体をDCC(ジシクロヘキシルカルボジ
イミド)等の縮合剤を用いることによりエステル化反応
させることにより、目的とする一般式(c3)で表わさ
れる化合物を合成することができる。
【0074】一般式(c3)で表わされる化合物の合成
原料となる一般式(c9)で表わされるアルコール誘導
体は、例えば、以下の方法により合成することができ
る。
【0075】
【化50】
【0076】(式中、qは、上記一般式(c3)と同じ
内容を表す。また、Phは、フェニル基を表す。)即
ち、式(c9−1)で表わされる4−ブロモ−フェノー
ルの水酸基を、テトラピラニルエーテルを用いて保護し
て、式(c9−2)で表わされる化合物を得た後、パラ
ジウム触媒の存在下に、2−メチル−3−ブチン−2−
オールと反応させ、式(c9−3)で表わされる化合物
を得る。引き続き、t−ブチルアルコール基を脱離させ
て、一般式(c9−4)で表わされるアセチレン誘導体
を得る。一般式(c9−4)で表わされるアセチレン誘
導体と4−ヨードフェノールとを、パラジウム触媒の存
在下に、カップリング反応させて、一般式(c9−5)
で表わされる化合物を得る。一般式(c9−5)で表わ
される化合物と一般式(c9−6)で表わされる臭素を
有するアルコール誘導体とを反応させた後、酸触媒下、
脱保護させることにより、目的とする一般式(c9)で
表わされるアルコール誘導体を得ることができる。
【0077】一般式(c3)で表わされる化合物の合成
原料となる一般式(c10)で表わされるカルボン酸誘
導体は、例えば、以下の方法により合成することができ
る。
【0078】
【化51】
【0079】(式中、X、d及びqは、一般式(c3)
と同じ内容を表わす。)即ち、式(c10−1)で表
わされる4−ヒドロキシ安息香酸と一般式(c10−
2)で表わされるブロム基を有するアルコール誘導体と
を反応させて、一般式(c10−3)で表わされる化合
物を得る。この化合物を酸触媒の存在下に、水を留去し
ながら一般式(c10−4)で表わされるカルボン酸誘
導体と反応させることにより、目的とする一般式(c1
0)で表わされるカルボン酸誘導体を得ることができ
る。
【0080】次に、一般式(c4)及び一般式(c5)
で表わされる化合物について説明する。一般式(c4)
及び一般式(c5)で表わされる化合物は、例えば、一
般式(c10)で表わされるカルボン酸誘導体と共に、
一般式(c11)で表わされるカルボン酸誘導体を用い
て、
【0081】
【化52】 上記の一般式(c3)で表わされる化合物の合成方法と
同様にして合成することができる。一般式(c4)及び
一般式(c5)で表わされる化合物の合成原料となる一
般式(c11)で表わされるカルボン酸誘導体は、例え
ば、以下の方法により合成することができる。
【0082】
【化53】
【0083】一般式(c10−3)で表わされるアルコ
ール誘導体の化合物を酸触媒の存在下に、水を留去しな
がら(メタ)アクリル酸と反応させることにより、目的
とする一般式(c11)で表わされるカルボン酸誘導体
を得ることができる。
【0084】次に、一般式(c6)で表わされる化合物
について説明する。一般式(c6)で表わされる化合物
は、例えば、以下の方法によって合成することができ
る。
【0085】
【化54】 (式中、X、d、f及びqは、一般式(c6)の場合と
同じ内容を表わす。また、DCCは、ジシクロヘキシル
カルボジイミドを表わす。)
【0086】即ち、一般式(c12)で表わされるアル
コール誘導体と、これに対し2当量の一般式(c10)
で表わされるカルボン酸誘導体をDCC(ジシクロヘキ
シルカルボジイミド)等の縮合剤を用いることによりエ
ステル化反応させることにより、目的とする一般式(c
6)で表わされる化合物を合成することができる。
【0087】一般式(c6)で表わされる化合物の合成
原料となる一般式(c12)で表わされるアルコール誘
導体は、例えば、以下の方法により合成することができ
る。
【0088】
【化55】
【0089】(式中、qは、一般式(c6)と同じ内容
を表す。また、DMFは、ジメチルホルムアミドを表
し、PTSはパラトルエンスルホン酸を表す。)即ち、
1、4−ジヒドロキノンとこれに対し2.0当量の4−
ヒドロキシ安息香酸をパラトルエンスルホン酸触媒下、
脱水エステル化反応させることにより化合物(c12−
1)を合成する。引き続き、一般式(c12−1)で表
わされるフェノール誘導体と、これに対し2.0当量の
一般式(c9−6)で表わされるハロゲン誘導体を炭酸
カリウムの存在下DMF溶剤中で、置換反応させること
により、目的とする一般式(c12)で表わされる化合
物を合成することができる。
【0090】次に、一般式(c7)で表わされるエポキ
シ化合物について説明する。一般式(c7)で表わされ
る化合物は、例えば、以下の方法によって合成すること
ができる。
【0091】
【化56】
【0092】(式中、d、f及びqは、一般式(c7)
の場合と同じ内容を表わす。また、DMFは、ジメチル
ホルムアミドを表す。) 一般式(c14)で表わされるフェノール誘導体と、こ
れに対し3.0当量の一般式(c13)で表わされるハ
ロゲン誘導体を炭酸カリウムの存在下DMF溶剤中で、
置換反応させることにより、目的とする一般式(c7)
で表わされる化合物を合成することができる。
【0093】次に、一般式(c8)で表わされるビニル
エーテル化合物について説明する。一般式(c8)で表
わされる化合物は、例えば、以下の方法によって合成す
ることができる。
【0094】
【化57】
【0095】(式中、d、f及びqは、一般式(c8)
の場合と同じ内容を表わす。また、DCCは、ジシクロ
ヘキシルカルボジイミドを表わす。)即ち、一般式(c
12)で表わされるアルコール誘導体と、これに対し2
当量の一般式(c15)で表わされるカルボン酸誘導体
をDCC(ジシクロヘキシルカルボジイミド)等の縮合
剤を用いることによりエステル化反応させることによ
り、目的とする一般式(c8)で表わされる化合物を合
成することができる。
【0096】本発明で使用する重合性液晶化合物は、そ
れ自体で組成物を調製することができるが、公知の重合
性液晶化合物を混合して組成物とすることもできる。公
知の重合性液晶化合物としては、分子内に通常この技術
分野で液晶性環骨格と認められる骨格と重合性官能基を
同時に有する重合性の液晶化合物が挙げられる。当該液
晶性環骨格は、少なくとも2つ又は3つの6員環を有す
るものが特に好ましい。重合性官能基としては、アクリ
ロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、エポキシ
基、ビニルオキシ基、シンナモイル基、ビニル基、エチ
ニル基、マレイミドなどを挙げることができる。
【0097】一分子中に複数の重合性官能基を有する化
合物の場合には、重合性官能基の種類が異なっていても
よい。例えば、重合性官能基を2つ有する化合物の場
合、一方がメタクリロイル基、他方がビニルオキシ基で
あってもよい。
【0098】本発明の重合性液晶組成物は、通常この技
術分野で液晶相と認識される相を示す組成物であればよ
い。そのような組成物の中でも、液晶相として、ネマチ
ック相、スメクチックA相、(キラル)スメクチックC
相、コレステリック相を発現するものが好ましい。それ
らの中でも、ネマチック相は良好な配向性を有するた
め、特に好ましい。また、(キラル)スメクチックC相
を示す場合には、該(キラル)スメクチックC相の温度
領域より高い温度領域でスメクチックA相を、該スメク
チックA相の温度領域より高い温度領域でネマチック相
を、それぞれ発現する液晶組成物は、良好な配向性を得
られる傾向にあるので好ましい。
【0099】本発明の重合性液晶組成物に含有させるこ
とができる化合物としては、例えば、液晶性(メタ)ア
クリレート化合物としては、一般式(c16)
【0100】
【化58】
【0101】(式中、Xは、水素原子又はメチル基を表
わし、R1は、炭素原子数1〜10のアルキル基を表わ
す。)で表わされる化合物や、一般式(c17)
【0102】
【化59】
【0103】(式中、Xは、水素原子又はメチル基を表
わし、R1は、炭素原子数1〜10のアルキル基を表わ
す。)で表わされる化合物が好ましい。これらの一般式
(c16)で表わされる化合物や一般式(c17)で表
わされる化合物は、単独で用いても良いし、組み合わせ
て用いても良い。組み合わせて用いる場合、一般式(c
16)と一般式(c17)で表わされる化合物の濃度を
等しくすることが好ましい。しかしながら、本発明の重
合性液晶組成物において使用することができる化合物
は、これらの化合物に限定されるものではない。
【0104】また、本発明の重合性液晶組成物には、一
般式(c16)及び一般式(c17)で表わされる(メ
タ)アクリレート化合物以外にも、他の単官能(メタ)
アクリレート化合物を含有させることもできる。一般式
(c16)及び(c17)で表わされる化合物、そして
他の単官能(メタ)アクリレート化合物の具体的なもの
として、式(a-1)〜式(a-25)で表わされる化合物
が挙げられる。なお、例示した式(a-1)〜式(a-2
5)で表わされる化合物の構造式の下に、相転移温度を
示した。(式中、シクロヘキサン環はトランスシクロヘ
キサン環を表わす。また、数字は相転移温度を表わし、
Cは結晶相、Nはネマチック相、Sはスメクチック相、
Iは等方性液体相をそれぞれ表わす。)
【0105】
【化60】
【0106】
【化61】
【0107】
【化62】
【0108】
【化63】
【0109】また、本発明の重合性液晶組成物には、側
鎖に液晶性環骨格を有する(メタ)アクリレート化合物
を含有することもできる。また、本発明の重合性液晶組
成物には、重合性官能基を有していない液晶化合物を用
途に応じて添加することもできる。しかしながら、液晶
組成物を用いて作製する高分子の耐熱性を確保する観点
から、その添加量は80重量%以下が好ましく、30重
量%以下がさらに好ましく、10重量%以下が特に好ま
しい。また、本発明の重合性液晶組成物には、重合性官
能基を有する化合物であって、液晶性を示さない化合物
を添加することもできる。このような化合物としては、
通常、この技術分野で高分子形成性モノマーあるいは高
分子形成性オリゴマーとして認識されるものであれば特
に制限なく使用することができる。
【0110】本発明の重合性液晶組成物は、液晶相の温
度領域で活性エネルギー線を照射して、組成物中の重合
性化合物を重合させることを目的としている。従って、
活性エネルギー線照射工程における、望ましくない熱重
合の誘起を避け、均一性に優れた高分子を製造するため
に、本発明の重合性液晶組成物は、室温(典型的には2
5度)又は室温付近で液晶性を示すものが好ましい。例
えば、(キラル)スメクチックC相において、本発明の
重合性液晶組成物に活性エネルギー線を照射して、組成
物中の重合性化合物を重合させる場合、室温又は室温付
近で(キラル)スメクチックC相を発現するものが好ま
しい。
【0111】また、本発明の重合性液晶組成物には、液
晶骨格の螺旋構造を内部に有する高分子を得ることを目
的として、キラル(光学活性)化合物を添加することも
できる。そのような目的で使用するキラル化合物は、そ
れ自体が液晶性を示す必要は無く、また、重合性官能基
を有していても有していなくても良い。また、キラル化
合物の螺旋の向きは、重合体の使用用途によって適宜選
択することができる。
【0112】そのようなキラル化合物としては、例え
ば、キラル基としてコレステリル基を有するペラルゴン
酸コレステロール、ステアリン酸コレステロール、キラ
ル基として2−メチルブチル基を有するビーディーエイ
チ社(BDH社;イギリス国)製の「CB−15」、「C
−15」、メルク社(ドイツ国)製の「S−1082」、
チッソ社製の「CM−19」、「CM−20」、「CM」;
キラル基として1−メチルヘプチル基を有するメルク社
製の「S−811」、チッソ社製の「CM−21」、「C
M−22」、などを挙げることができる。
【0113】キラル化合物を添加する場合の好ましい添
加量は、液晶組成物の用途によるが、重合して得られる
重合体の厚み(d)を重合体中での螺旋ピッチ(P)で
除した値(d/P)が0.1〜100の範囲となる量が
好ましく、0.1〜20の範囲となる量がさらに好まし
い。
【0114】更に本発明の重合性液晶組成物には、その
重合反応性を向上させることを目的として、熱重合開始
剤、光重合開始剤等の重合開始剤を添加することもでき
る。熱重合開始剤としては、例えば、過酸化ベンゾイ
ル、ビスアゾブチロニトリル等が挙げられる。また、光
重合開始剤としては、例えば、ベンゾインエーテル類、
ベンゾフェノン類、アセトフェノン類、ベンジルケター
ル類等が挙げられる。熱重合開始剤あるいは光重合開始
剤を添加する場合の添加量は、液晶組成物に対して、1
0重量%以下が好ましく、5重量%以下が特に好まし
く、0.5〜1.5重量%の範囲が更に好ましい。
【0115】また、本発明の重合性液晶組成物には、そ
の保存安定性を向上させるために、重合禁止剤を添加す
ることもできる。使用できる重合禁止剤としては、例え
ば、ヒドロキノン、ヒドロキノンモノアルキルエーテル
類、第三ブチルカテコール類、ピロガロール類、チオフ
ェノール類、ニトロ化合物類、β−ナフチルアミン類、
β−ナフトール類等が挙げられる。重合禁止剤を使用す
る場合の添加量は、液晶組成物に対して1重量%以下が
好ましく、0.5重量%以下が特に好ましい。
【0116】以上のように、本発明の重合性液晶組成物
には、一般式(c1)あるいは一般式(c2)で表わさ
れる重合性化合物以外に、重合性官能基を有する液晶化
合物、重合性官能基を有さない液晶化合物、液晶性を示
さない重合性化合物、重合開始剤、重合禁止剤を適宜組
み合わせて添加してもよいが、少なくとも得られる液晶
組成物の液晶性が失われないよう、各成分の添加量を調
整する必要がある。
【0117】また、本発明の重合性液晶組成物を偏光フ
ィルムや配向膜の原料、又は印刷インキ及び塗料、保護
膜等の用途に利用する場合には、その目的に応じて、金
属、金属錯体、染料、顔料、色素、蛍光材料、燐光材
料、界面活性剤、レベリング剤、チキソ剤、ゲル化剤、
多糖、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤、抗酸化剤、イオン
交換樹脂、酸化チタンの如き金属酸化物、などを添加す
ることもできる。
【0118】本発明の重合性液晶組成物は、重合させて
重合体とすることによって、位相差板、偏光板、偏光プ
リズム、導波路、圧電素子、非線形光学素子、各種光フ
ィルター、コレステリック液晶相等の選択反射を利用し
た液晶顔料、液晶−樹脂複合ディスプレー、ホログラフ
ィック液晶ディスプレー、高分子安定化液晶(強誘電性
液晶、反強誘電性液晶)ディスプレー、光ファイバー等
の被覆剤などの各種の用途に応用することができる。中
でも、本発明の重合性液晶組成物を、配向させた状態に
おいて重合させた重合体は、物理的性質に異方性を有し
ており、有用である。このような重合体は、例えば、本
発明の重合性液晶組成物を、布等で表面をラビング処理
した基板、有機薄膜を形成した基板の表面を布等でラビ
ング処理した基板、あるいはSiO2 を斜方蒸着した配
向膜を有する基板上に塗布するか、基板間に挟持させた
後、重合性化合物を重合させることによって製造するこ
とができる。
【0119】本発明の重合性液晶組成物を基板上に塗布
する方法としては、例えば、スピンコーティング、ダイ
コーティング、エクストルージョンコーティング、ロー
ルコーティング、ワイヤーバーコーティング、グラビア
コーティング、スプレーコーティング、ディッピング、
プリント法、などが挙げられる。また、コーティングの
際、重合性液晶組成物に有機溶媒を添加することもでき
る。そのような目的で使用することができる有機溶媒と
しては、例えば、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、ト
ルエン、ヘキサン、メタノール、エタノール、ジメチル
ホルムアミド、塩化メチレン、イソプロパノール、アセ
トン、メチルエチルケトン、アセトニトリル、セロソル
ブ類、などが挙げられる。これらの有機溶媒は、単独で
用いることも、2種類以上を組み合わせて用いることも
でき、その蒸気圧と重合性液晶組成物の溶解性を考慮
し、適宜選択すれば良い。また、有機溶剤の添加量は、
コーティング材料の90重量%以下が好ましい。90重
量%以上になると、得られる膜厚が薄くなってしまう傾
向にあるので好ましくない。
【0120】添加した有機溶媒を揮発させる方法として
は、自然乾燥、加熱乾燥、減圧乾燥、減圧加熱乾燥を使
用することができる。重合性液晶組成物の塗布性をさら
に向上させるために、基板上にポリイミド薄膜等の中間
層を設ける方法、あるいは重合性液晶組成物にレベリン
グ剤を添加する方法も有効である。特に、基板上にポリ
イミド薄膜等の中間層を設ける方法は、重合性液晶組成
物を重合させて得られる高分子と基板の密着性が良くな
い場合に、密着性を向上させる手段としても有効であ
る。
【0121】本発明の重合性液晶組成物を基板間に挟持
させる方法としては、毛細管現象を利用した注入法が挙
げられる。また、基板間に形成された空間を減圧し、そ
の後、重合性液晶組成物を注入する手段も有効である。
【0122】ラビング処理あるいはSiO2 斜方蒸着以
外の配向処理の方法としては、液晶材料の流動配向を利
用する方法、電場又は磁場の利用する方法が挙げられ
る。これらの配向手段は、単独で用いることも、2種類
以上の方法を組み合わせて用いることもできる。
【0123】さらに、ラビングに代わる配向処理方法と
して、光配向法を用いることもできる。この方法は、例
えば、ポリビニルシンナメート等の分子内に光二量化反
応する官能基を有する有機薄膜、光で異性化する官能基
を有する有機薄膜又はポリイミド等の有機薄膜に、偏光
した光、好ましくは偏光した紫外線を照射することによ
って、配向膜を形成するものである。この光配向法に光
マスクを適用することにより、配向のパターン化が容易
に達成できるので、高分子内部の分子配向も精密に制御
することができる。
【0124】基板の形状としては、平板の他、曲面を有
するものであってもよい。基板を構成する材料は、有機
材料、無機材料を問わずに用いることができる。基板の
材料となる有機材料としては、例えば、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリア
ミド、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、ポリ塩
化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロト
リフルオロエチレン、ポリアリレート、ポリスルホン、
トリアセチルセルロース、セルロース、ポリエーテルエ
ーテルケトン等が挙げられ、また、無機材料としては、
例えば、シリコン、ガラス、方解石等が挙げられる。
【0125】これらの基板を布等でラビングすることに
よって適当な配向性を得られない場合、公知の方法に従
ってポリイミド薄膜又はポリビニルアルコール薄膜等の
有機薄膜を基板表面に形成し、これを布等でラビングし
ても良い。また、通常のツイステッド・ネマチック(T
N)素子又はスーパー・ツイステッド・ネマチック(S
TN)素子で使用されているプレチルト角を与えるポリ
イミド薄膜は、高分子内部の分子配向構造を更に精密に
制御することができることから、特に好ましい。また、
電場によって配向状態を制御する場合には、電極層を有
する基板を使用する。この場合、電極上に前述のポリイ
ミド薄膜等の有機薄膜を形成することが好ましい。
【0126】液晶組成物の配向状態としては、液晶の技
術分野で一般的に知られている種々の配向状態でよく、
例えば、ホモジニアス(水平)配向、傾いたホモジニア
ス配向、ホメオトロピック(垂直)配向、傾いたホメオ
トロピック配向、ハイブリッド配向、ツイステッドネマ
チック配向、スーパーツイステッドネマチック配向状態
を挙げることができる。また、これらの配向の組み合わ
せや、場所ごとに配向状態を変えてパターン化しても良
い。
【0127】傾いたホモジニアス配向及び傾いたホメオ
トロピック配向の場合、双方の場合とも基板面と液晶分
子長軸のなす角度が0度又は90度以外になっている状
態を意味する。基板面と液晶分子長軸のなす角度は、得
られる重合体の用途・機能によって選択すれば良い。基
板面と液晶分子長軸のなす角度を10〜80度、さらに
好ましくは、20〜70度の範囲に設定した場合、得ら
れる重合体は、液晶ディスプレイの視野角を広く改善す
るための光学部材として使用することができる。
【0128】また、液晶組成物の配向状態をハイブリッ
ド配向にした場合も、得られる重合体は、液晶ディスプ
レイの視野角を広く改善するための光学部材として使用
可能である。また、基板面と液晶分子長軸のなす角度を
30〜60度、さらに好ましくは、40〜50度、特に
好ましくは45度に設定した場合、得られる重合体に、
偏光分離能を効率良く付与することができる。このよう
な重合体は、偏光分離素子や光学的ローパスフィルター
として有用である。また、液晶組成物の配向状態をハイ
ブリッド配向にした場合も、得られる重合体は、偏光光
学素子や光学的ローパスフィルターとして有用である。
【0129】一方、ツイステッドネマチック配向、スー
パーツイステッドネマチック配向、コレステリック配向
に代表されるような螺旋構造を有する配向構造も有用で
ある。ねじり角度を60〜270度に設定した場合、得
られる重合体は、液晶表示素子の光学補償用途に有用で
ある。また、螺旋ピッチを調節し、特定の波長領域を選
択的に反射するように設定した場合、得られる重合体
は、ノッチフィルターや反射型カラーフィルターとして
有用である。
【0130】また、選択的に反射する光の波長領域を赤
外線の領域に設定した場合、得られる重合体は、熱線カ
ットフィルターとして有用である。また、ホモジニアス
配向、ホメオトロピック配向状態にした場合、得られる
重合体は、プラスチックを延伸処理したものと比較し
て、屈折率の異方性が大きいため、同じ屈折率の異方性
を示すものを薄く設計できるという利点がある。また、
液晶セル内部に、光学補償板を作り込める可能性もあ
る。反射型液晶表示素子の光学補償に用いる場合、この
特性は重要であり、特に1/4波長板として極めて有用
である。
【0131】本発明の重合性液晶組成物を重合させる方
法としては、迅速に重合する点で、紫外線又は電子線等
の活性エネルギー線を照射することによって重合させる
方法が好ましい。紫外線を使用する場合、偏光光源を用
いても良いし、非偏光光源を用いても良い。また、重合
性液晶組成物を2枚の基板間に挟持させた状態で重合さ
せる場合には、少なくとも照射面側の基板は、活性エネ
ルギー線に対して適当な透明性が与えられていなければ
ならない。また、光照射時にマスクを用いて特定の部分
のみを重合させた後、電場や磁場又は温度等の条件を変
化させることにより、未重合部分の配向状態を変化させ
て、さらに活性エネルギー線を照射して重合させるとい
う手段を用いても良い。また、照射時の温度は、本発明
の重合性液晶組成物の液晶状態が保持される温度範囲内
であることが好ましい。特に、光重合によって高分子を
製造しようとする場合には、意図しない熱重合の誘起を
避ける意味からも可能な限り、室温に近い温度、即ち、
典型的には25度での温度で重合させることが好まし
い。活性エネルギー線の強度は、0.1mW/cm2〜2
W/cm2の範囲が好ましい。強度が0.1mW/cm2未満
の場合、光重合を完了させるのに多大な時間が必要にな
り、生産性が悪化する傾向にあり、2W/cm2を超える
強度では、重合性液晶組成物が劣化する傾向にあるので
好ましくない。
【0132】本発明の重合性液晶組成物に活性光線を照
射した後、得られた重合体の初期特性変化を軽減し、安
定的な特性発現を図ることを目的として、熱処理を施す
こともできる。熱処理の温度は、50〜250度の範囲
で、熱処理時間は30秒〜12時間の範囲が好ましい。
このような方法によって製造される本発明の重合性液晶
組成物からなる重合体は、基板から剥離して単体で用い
ることも、基板から剥離せずにそのまま用いることもで
きる。また、本発明の重合性液晶組成物からなる重合体
は、2つ以上を積層して用いることも、他の基板に貼り
合わせて用いることもできる。
【0133】
【実施例】以下、実施例を用いて、本発明を更に詳細に
説明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。
【0134】<合成例1>〔液晶性アクリレート化合物
の合成〕 4−ブロモ−2−フルオロフェノール48.0gとジク
ロロメタン250mの溶液にピリジニウムパラトルエン
スルホン酸を6.3g加えた後、氷浴下でジヒドロピラ
ン42.0gとジクロロメタン75mlの溶液を滴下漏
斗から約1時間掛けて徐々に滴下した。滴下終了後に反
応温度を室温にして約4時間攪拌した。ガスクロマトグ
ラフィーによって反応が終了したことを確認した後、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液250mlで1回洗浄、飽
和食塩水250mlで1回洗浄した。有機層を無水硫酸
マグネシウムより脱水した後、減圧下溶媒留去して式
(S1)
【0135】
【化64】 で表わされる化合物67.0gを得た。
【0136】1H−NMR(300MHz、CDC
3);ケミカルシフト=1.50〜2.08(m、6
H)、3.56〜3.63(m、1H)、3.84〜
3.92(m、1H)、5.38〜5.40(m、1
H)、7.00〜7.32(m、3H)
【0137】上記の合成で得られた(S1)化合物3
4.4g、トリメチルシリルアセチレン14.7g、ジ
メチルホルムイミド120ml及びトリエチルアミン4
5mlの溶液にテトラキストリフェニルホスフィンパラ
ジウム1.73g及びヨウ化銅0.57gを加えて撹拌
しながら、80度で8時間加熱した。薄層クロマトグラ
フィー(展開溶媒;ヘキサン:ジクロロメタン=2:
1)によって反応が終了したことを確認した後、酢酸エ
チル300mlを用いて反応液を希釈した。飽和塩化ア
ンモニウム水溶液200mlで1回洗浄、飽和食塩水2
00mlで2回洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウ
ムより脱水し、減圧下溶媒留去した後、粗生成物をカラ
ムクロマトグラフィー(ヘキサン:ジクロロメタン=
2:1)より精製して式(S2)
【0138】
【化65】 で表わされる化合物32.8gを得た。
【0139】75%テトラノルマルブチルアンモニウム
フロリド34.5gとジクロロメタン60mlの溶液を
氷浴下で冷やした後、上記合成した式(S2)で表わさ
れる化合物30.7gとジクロロメタン60mlの溶液
を滴下漏斗から約1時間掛けて徐々に滴下した。滴下終
了後に反応温度を室温にして約3時間攪拌した。薄層ク
ロマトグラフィー(展開溶媒;トルエン)によって反応
が終了したことを確認した後、飽和食塩水150mlで
2回洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムより脱水
した後、減圧下溶媒留去した後、粗生成物をカラムクロ
マトグラフィー(トルエン)より精製して、式(S3)
【0140】
【化66】 で表わされる化合物22.1gを得た。
【0141】1H−NMR(300MHz、CDC
3);ケミカルシフト=1.50〜2.09(m、6
H)、3.01(s、1H)、3.60〜3.65
(m、1H)、3.85〜3.93(m、1H)、5.
46〜5.48(m、1H)、7.10〜7.35
(m、3H)
【0142】上記の合成で得られた(S3)化合物2
2.5g、4−ヨードフェノール25.3g、ジメチル
ホルムイミド120ml及びトリエチルアミン35ml
の溶液にテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム
1.25g及びヨウ化銅0.41gを加えて30度で8
時間撹拌した。薄層クロマトグラフィー(トルエン:酢
酸エチル=10:1)によって反応が終了したことを確
認した後、酢酸エチル200mlを用いて反応液を希釈
した。飽和塩化アンモニウム水溶液150mlで1回洗
浄、飽和食塩水150mlで2回洗浄した。有機層を無
水硫酸マグネシウムより脱水し、減圧下溶媒留去した
後、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;
トルエン:酢酸エチル=10:1)より精製して式(S
4)
【0143】
【化67】 で表わされる化合物22.5gを得た。
【0144】1H−NMR(300MHz、CDC
3);ケミカルシフト=1.60〜2.06(m、6
H)、3.62〜3.66(m、1H)、3.90〜
3.98(m、1H)、5.11(s、1H)、5.4
7〜5.49(m、1H)、6.70〜7.41(m、
7H)
【0145】上記の合成で得られた(S4)化合物1
4.4g、6−ブロモヘキサノール16.7g及びジメ
チルホルムイミド140mlの溶液に炭酸カリウム1
2.7gを加えて撹拌しながら、85度で約4時間加熱
した。薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;トルエン:
酢酸エチル=4:1)によって反応が終了したことを確
認した後、酢酸エチル200mlを用いて反応液を希釈
した。飽和食塩水100mlで3回洗浄した。有機層を
無水硫酸マグネシウムより脱水し、減圧下溶媒留去した
後、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(トルエン:
酢酸エチル=4:1)によって分離した。減圧下溶媒留
去した後、再結晶(クロロホルム:ヘキサン=1:3)
より精製して式(S5)
【0146】
【化68】 で表わされる化合物17.0gを得た。
【0147】白色結晶、融点:96.5〜97.0度1 H−NMR(300MHz、CDCl3);ケミカルシ
フト=1.32〜2.12(m、14H)、3.61〜
3.69(m、3H)、3.88〜3.99(m、3
H)、5.46〜5.48(m、1H)、6.84〜
7.45(m、7H)
【0148】上記の合成で得られた(S5)化合物7.
6g及びテトラヒドロフラン70mlの溶液に10%塩
酸水溶液35mlを加えて撹拌しながら、室温で約4時
間反応を行った。薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;
トルエン:酢酸エチル=4:1)によって反応が終了し
たことを確認した後、酢酸エチル200mlを用いて反
応液を希釈した。飽和食塩水100mlで2回洗浄し
た。有機層を無水硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下溶
媒を留去した後、粗生成物を再結晶(クロロホルム)よ
り精製して式(S6)
【0149】
【化69】 で表わされる化合物5.5gを得た。
【0150】白色結晶、融点:127.0〜128.0
1 H−NMR(300MHz、CDCl3);ケミカルシ
フト=1.42〜1.83(m、8H)、3.00(b
r.s、1H)3.56(t、2H)、4.02(t、
2H)、6.92〜7.45(m、7H)
【0151】4−ヒドロキシ安息香酸138.1g、6
−クロロ−1−ヘキサノール136.1g、水酸化ナト
リウム84.0g、ヨウ化カリウム25.0g、エタノ
ール440ml及び水440mlから成る混合物を撹拌しな
がら、80度で32時間加熱した。得られた反応液を室
温まで冷却した後、反応液に飽和食塩水1000mlを加
え、反応液の水層が弱酸性になるまで希塩酸を加えた。
この反応溶液に酢酸エチル1000mlを加えて反応生成
物を抽出した。有機層を水洗した後、抽出溶媒を減圧留
去し、さらに風乾させて、式(S7)
【0152】
【化70】 で表わされる化合物223.9gを得た。
【0153】式(S7)で表わされる化合物110.0
g、アクリル酸133.1g、p−トルエンスルホン酸
27.0g、ヒドロキノン6.0g、トルエン420m
l、n−ヘキサン180ml及びテトラヒドロフラン26
0mlから成る混合物を加熱撹拌し、生成してくる水を留
去しながら6時間還流させた。反応液を室温まで冷却し
た後、反応液に飽和食塩水1000ml及び酢酸エチル8
00mlを加えて反応生成物を抽出した。有機層を水洗し
た後、有機溶媒を減圧留去して粗生成物231.4g得
た。次に、この粗生成物を、n−ヘキサン400mlとト
ルエン100mlの混合物から再結晶させる操作を2回行
なうことにより、式(S8)
【0154】
【化71】 で表わされる化合物114.7gを得た。
【0155】1H−NMR(300MHz、CDC
3);ケミカルシフト=1.40〜1.87(m、8
H)、4.03(t、2H)、4.16(t、2H)、
5.80(d、1H)、6.14(d、1H)、6.4
4(d、1H)、6.93(d、2H)、8.07
(d、2H)
【0156】式(S7)で表わされる化合物110.0
g、アクリル酸ダイマー(M−5600、東亜合成株式
会社製)266.2g、p−トルエンスルホン酸27.
0g、ヒドロキノン6.0g、トルエン900mlから成
る混合物を加熱撹拌し、生成してくる水を留去しながら
8時間還流させた。反応液を室温まで冷却した後、反応
液に飽和食塩水1000ml及び酢酸エチル800mlを加
えて反応生成物を抽出した。有機層を水洗した後、有機
溶媒を減圧留去して粗生成物231.4g得た。次に、
この粗生成物を、n−ヘキサン400mlとトルエン40
0mlの混合物から再結晶させる操作を2回行なうことに
より、式(S9)
【0157】
【化72】 で表わされる化合物50.4gを得た。
【0158】1H−NMR(300MHz、CDC
3);ケミカルシフト=1.40〜1.87(m、8
H)、2.70(t、2H)、4.03(t、2H)、
4.16(t、2H)、4.42(t、2H)、5.8
0(d、1H)、6.14(d、1H)、6.44
(d、1H)、6.93(d、2H)、8.07(d、
2H)
【0159】上記の合成で得られた(S6)化合物1
6.4g、(S7)化合物の4−(6−アクリロイルオ
キシヘキシルオキシ)安息香酸15.3g、(S8)化
合物19.1g及び塩化メチレン700mlの溶液に1
−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボ
ジイミド塩酸塩20.1g及び4−ジメチルアミニピリ
ジン12.8gを加えて撹拌しながら、室温で約2日間
反応させた。薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;トル
エン:酢酸エチル=10:1)によって反応が終了した
ことを確認した後、酢酸エチル200mlを用いて反応
液を希釈した。飽和食塩水100mlで2回洗浄した。
有機層を無水硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下溶媒留
去した後、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(展開
溶媒;トルエン:酢酸エチル=10:1)によって分離
して式(S10)
【0160】
【化73】
【0161】で表わされる2つ異性体の混合物としての
重合性液晶組成物19.0gを得た。得られた2つの異
性体は分離困難のためにそれ以上の分離は行わなかっ
た。式(S10)の重合性液晶組成物の昇温時における
相転移温度は、結晶相−ネマチック相が2度、ネマチッ
ク相−等方性液体相が56度で、広い範囲でネマチック
相を示した。
【0162】1H−NMR(300MHz、CDC
3);ケミカルシフト=1.44〜1.83(m、2
4H)、2.70(t、2H)、3.96〜4.33
(m、12H)、4.45(t、2H)、5.80
(m、2H)、6.13(m、2H)、6.43(m、
2H)、6.85〜7.46(m、11H)、8.00
(d、2H)、8.14(d、2H)
【0163】<実施例1>〔液晶組成物の調製(1)〕 式(a−1)
【0164】
【化74】 で表わされる液晶性アクリレート化合物50重量部及び
式(a−4)
【0165】
【化75】
【0166】で表わされる液晶性アクリレート50重量
部から成る組成物(A)を調製した。組成物(A)は、
室温(25度)でネマチック液晶相を呈した。ネマチッ
ク相−等方性液体相転移温度は46度であった。また、
589nmで測定したne(異常光の屈折率)は1.6
62で、no(常光の屈折率)は1.510、複屈折率
は0.152であった。
【0167】合成例1で得た式(S10)で表わされる
液晶性アクリレート化合物10重量部及び組成物(A)
90重量部から成る組成物(B)を調製した。組成物
(B)は、13度からネマチック液晶相を呈した。ネマ
チック相−等方性液体相転移温度は51度であった。
【0168】<実施例2>〔液晶組成物の調製(2)〕 実施例1で得た式(S10)で表わされる液晶性アクリ
レート化合物30重量部及び組成物(A)70重量部か
ら成る組成物(C)を調製した。組成物(C)は、−3
8度からネマチック液晶相を呈した。ネマチック相−等
方性液体相転移温度は60度であった。
【0169】<実施例3>〔液晶組成物の調製(3)〕 実施例1で得た式(S10)で表わされる液晶性アクリ
レート化合物50重量部及び組成物(A)50重量部か
ら成る組成物(D)を調製した。組成物(D)は、−3
8度からネマチック液晶相を呈した。ネマチック相−等
方性液体相転移温度は56度であった。 <実施例4>〔液晶組成物の調製(4)〕 実施例1で得た式(S10)で表わされる液晶性アクリ
レート化合物70重量部及び組成物(A)30重量部か
ら成る組成物(E)を調製した。組成物(E)は、2度
からネマチック液晶相を呈した。ネマチック相−等方性
液体相転移温度は64度であった。以上の実施例2から
実施例5に示したように合成例1で得た式(S10)で
表わされる重合性液晶化合物は70重量部以上までに組
成物(A)との良い相溶性を示した。また、それらの組
成物は−38度から60度までの広い範囲でネマチック
液晶相を呈し、優れた液晶性を示した。
【0170】<実施例5>〔光学異方体の作製(1)〕 実施例2で調製した組成物(B)99重量部、光重合開
始剤「イルガキュアー651」(チバガイギー社製)1
重量部からなる組成物(F)を調製した。セルギャップ
50ミクロンのアンチパラレル配向液晶ガラスセル(液
晶を一軸配向するよう配向処理を施したガラスセル)
に、組成物(F)を室温にて注入した。注入後、均一な
一軸配向が得られていることを確認することができた。
次に、室温(25度)にてUVP社のUVGL−25を用
いて1mW/cm2の紫外線を10分間照射して、組成物
(F)を重合させて、重合物を得た。得られた重合物
は、方向によって屈折率が異なっており、光学異方体と
して機能することを確認することができた。
【0171】<実施例6>〔光学異方体の作製(2)〕 実施例3で調製した組成物(C)99重量部、光重合開
始剤「イルガキュアー651」(チバガイギー社製)1
重量部からなる組成物(G)を調製した。セルギャップ
50ミクロンのアンチパラレル配向液晶ガラスセル(液
晶を一軸配向するよう配向処理を施したガラスセル)
に、組成物(G)を室温にて注入した。注入後、均一な
一軸配向が得られていることを確認することができた。
次に、室温(25度)にてUVP社のUVGL−25を用
いて1mW/cm2の紫外線を10分間照射して、組成物
(G)を重合させて、重合物を得た。得られた重合物
は、方向によって屈折率が異なっており、光学異方体と
して機能することを確認することができた。
【0172】<実施例7>〔光学異方体の作製(3)〕 実施例4で調製した組成物(D)99重量部、光重合開
始剤「イルガキュアー651」(チバガイギー社製)1
重量部からなる組成物(H)を調製した。セルギャップ
50ミクロンのアンチパラレル配向液晶ガラスセル(液
晶を一軸配向するよう配向処理を施したガラスセル)
に、組成物(H)を室温にて注入した。注入後、均一な
一軸配向が得られていることを確認することができた。
次に、室温(25度)にてUVP社のUVGL−25を用
いて1mW/cm2の紫外線を10分間照射して、組成物
(H)を重合させて、重合物を得た。得られた重合物
は、方向によって屈折率が異なっており、光学異方体と
して機能することを確認することができた。
【0173】<実施例8>〔光学異方体の作製(4)〕 実施例5で調製した組成物(E)99重量部、光重合開
始剤「イルガキュアー651」(チバガイギー社製)1
重量部からなる組成物(I)を調製した。セルギャップ
50ミクロンのアンチパラレル配向液晶ガラスセル(液
晶を一軸配向するよう配向処理を施したガラスセル)
に、組成物(I)を室温にて注入した。注入後、均一な
一軸配向が得られていることを確認することができた。
次に、室温(25度)にてUVP社のUVGL−25を用
いて1mW/cm2の紫外線を10分間照射して、組成物
(I)を重合させて、重合物を得た。得られた重合物
は、方向によって屈折率が異なっており、光学異方体と
して機能することを確認することができた。
【0174】<実施例9>実施例7で調製した組成物
(G)50重量部及び酢酸エチル50重量部からなる組
成物(J)を調製した。次に、5cm角のガラス基板の表
面にポリイミド配向剤「AL1051」(JSR製)を
用いて、膜厚約100ナノメートルのポリイミド薄膜を
形成し、さらにポリイミド薄膜表面をラビング処理し
た。ラビング処理した表面上に、組成物(J)を乾燥膜
厚10ミクロンになるようにコーティングした。酢酸エ
チルが自然乾燥する間に、組成物は大きく流動せず、良
好な膜厚均一性を保った。酢酸エチルを自然乾燥させた
後、窒素気流下でUVP社のUVGL−25を用いて2m
W/cm2の紫外線を5分間照射して、組成物を重合させ
た。得られた重合物は方向によって屈折率が異なってお
り、光学異方体として機能することを確認することがで
きた。膜厚ムラは少なかった。
【0175】<比較例1>実施例6において、組成物
(G)に代えて、実施例1で調製した組成物(A)99
重量部、光重合開始剤「イルガキュアー651」(チバ
ガイギー社製)1重量部からなる組成物(K)を用いた
以外は、実施例9と同様にして、コーティングしたとこ
ろ、自然乾燥中に組成物が流動しやすく、膜厚均一性が
損なわれた。酢酸エチルを自然乾燥させた後、窒素気流
下でUVP社のUVGL−25を用いて2mW/cm2の紫
外線を5分間照射して、組成物を重合させた。得られた
重合物は方向によって屈折率が異なっており、光学異方
体として機能することを確認することができたが、膜厚
ムラも観察された。
【0176】実施例9と比較例1から、本発明の重合性
液晶組成物の粘度は、コーティングに適した粘度に調整
されていることがわかる。本発明で使用する一般式
(1)の化合物は、粘度の調整剤としても有用である。
【0177】
【発明の効果】本発明で使用する重合性液晶化合物は、
ネマチック相を示す温度範囲が広く、且つ25度以下の
温度域においてもネマチック相を示し、また、他の液晶
化合物との相溶性にも優れている。また、当該化合物を
含有する本発明の重合性液晶組成物は、コーティングに
適した粘度に調整することができる。従って、本発明の
重合性液晶組成物は、例えば、位相差板、偏光板、偏光
プリズム等の光学異方体、光導波路、圧電素子、非線形
光学素子、各種光フィルター、コレステリック液晶相等
の選択反射を利用した顔料、光ファイバー等の被覆剤へ
の応用に極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09K 19/30 C09K 19/30 19/32 19/32 19/34 19/34 19/38 19/38 G02B 5/30 G02B 5/30 G02F 1/13 500 G02F 1/13 500 505 505 Fターム(参考) 2H049 BA02 BA05 BA06 BA42 BC04 BC05 2H088 EA45 EA47 EA48 HA16 HA18 HA23 JA14 JA17 JA20 MA20 4H027 BA01 BA11 BD02 BD24 CB02 CH05 CM02 4J036 AC01 JA15 4J100 AE76P AL66P AL74P AM23P AM54P BA02P BA15P BB07P BC04P BC07P BC12P BC23P BC43P BC49P BC58P BC69P BC73P CA01 JA32

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2以上の環構造を有する液晶性骨格と、
    一般式 【化1】 [式中、P1は、重合性官能基を表わす。S1は、エチレ
    ン基又はプロピレン基を表し、Sはエステル結合又は
    エーテル結合を表し、mは1又は2を表し、Sは−
    (CH2V−、−(CH2VO−、−(CH2−O
    −C(=O)−又は−(CH2−C(=O)−O−
    (Vは、1〜20の整数を表わす。)で表わされる連結
    鎖を表し、A1及びE1は、おのおの独立的に、炭化水素
    環又はヘテロ環を表わす。ただし、E1は、液晶性骨格
    に含まれる環である。D1は、−C(=O)−O−(C
    2−O−、−O(CH2−O−C(=O)−、
    −O−(CH2−O−又は−O−C(=O)−(C
    2−C(=O)−O− (wは、1〜15の整数
    を表わす。)で表わされる連結鎖を表わす。]で表わさ
    れる部分構造を有する化合物(c1)を含有することを
    特徴とする重合性液晶組成物。
  2. 【請求項2】 化合物(c1)が、一般式(c2) 【化2】 [式中、P2及びP3は、おのおの独立的に、(メタ)ア
    クリロイルオキシ基、(メタ)アクリルアミド基、ビニ
    ル基、エポキシ基、ビニルオキシ基及びマレイミド基か
    らなる群から選ばれる重合性官能基を表わす。S及び
    は、おのおの独立的にエチレン基又はプロピレン基
    を表し、S及びSはエステル結合又はエーテル結合
    を表し、m及びnは0〜2の整数を表し、且つm+nは
    1〜4の整数を表す。S及びSは−(CH2V−、
    −(CH2VO−、−(CH2−O−C(=O)−
    又は−(CH2−C(=O)−O−(Vは、1〜2
    0の整数を表わす。)で表わされる連結鎖を表し、
    2、A3、E2、F1及びG1は、おのおの独立的に、 【化3】 (式中、pは1〜4の整数を表わす。)からなる群から
    選ばれる環構造を表わす。D2及びD3は、おのおの独立
    的に、−C(=O)−O−(CH2m−O−、−O(C
    2m−O−C(=O)−、−O−(CH2m−O、−
    O−C(=O)−(CH2m−C(=O)−O− (m
    は、1〜15の整数を表わす。)からなる群から選ばれ
    る連結鎖を表わす。Y1及びY2は、おのおの独立的に、
    単結合、−CH2CH2−、−CH2O−、−OCH2
    、−C(=O)O−、−OC(=O)−、−C≡C
    −、−CH=CH−、−CF=CF−、−(CH2
    4−、−CH2CH2CH2O− 、 −OCH2CH2CH2
    −、−CH=CH−CH2CH2−、−CH2CH2−CH
    =CH−、−CH=CH−C(=O)O−及び−OC
    (=O)−CH=CH−からなる群から選ばれる連結基
    を表わす。rは、0〜3の整数を表わし、qは0又は1
    を表わす。]で表わされる化合物である請求項1記載の
    重合性液晶組成物。
  3. 【請求項3】 一般式(c2)で表わされる化合物が、
    2、A3、E2、F1及びG1が 【化4】 であり、かつ、連結鎖D2及び連結鎖D3が、−C(=
    O)−O−(CH2m−O−又は−O(CH2m−O−
    C(=O)−(mは、1〜15の整数を表わす。)であ
    る請求項2に記載の重合性液晶組成物。
  4. 【請求項4】 一般式(c2)で表わされる化合物が、
    連結鎖S及び連結鎖Sが−(CH2VO−(Vは、
    1〜20の整数を表わす。)である請求項2に記載の重
    合性液晶組成物。
  5. 【請求項5】 P2及びP3がともに(メタ)アクリロイ
    ルオキシ基である請求項2に記載の重合性液晶組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の重合性液晶組成物の重
    合体から構成される光学異方体。
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